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百 科 辞 書 《ねな》 編集:獨 澄旻
-------- ねな --------------------------------------------------
ねぬなわ《ねぬなは》
【ネヌナワ】
【根蓴菜】
○[植]ジュンサイの古称。
⇒じゅんさい(ジュンサイ,蓴菜,蓴,茆)
ねねつじちきょうわこく《ねねつぢちくわんく》
【ネネツ自治管区】
◇[露]Nenetsky Autonomous Okrug、[英]Nenets Autonomous Okrug
○ロシア連邦北西部、ロシア北部の自治管区。東部をヤマロ・
ネネツ自治管区(Yamalo-Nenetsky AO)に接し、北部をバレンツ
海(Barentsovo More)に面する。ノバヤゼムリヤ島(Ostrov
Novaya Zemlya)を含む。
行政所在地はナリヤンマル(Nar'yan-Mar)。
〈面積〉
176.7平方キロメートル。
〈人口〉
2002(平成14)4万1,546人(10月9日現在)。
◎ロシア文字は"Ненецкий автономный
округ"。
★ねねつじん
【ネネツ人】
◇[英]Nenets people/the Nenets
○モンゴル系のサモイェード(Samoyed)の一部族。
ネネツ自治管区とヤマロ・ネネツ自治管区に居住する民族。
ねのこく
【子の刻】
○[古]午前0時ころから午前2時ころ。
「三更(サンコウ)」とも呼ぶ。
参照⇒さんこう(三更),くびら(宮毘羅)(2)
ねのとまりやま
【子ノ泊山】
◇[日]Nenotomari Yama
○[地]三重県南西部、南牟婁郡(ミナミムログン)紀宝町(キホウチョウ)にあ
る山。標高907メートル。
ねのひ
【子の日】
○[暦]十二支の子にあたる日。
参照⇒ねのひのあそび(子の日の遊び)
◎六月の子の日:⇒かんにち(坎日)
ねのひのあそび
【子の日の遊び】
○(1)[古]平安時代、正月最初の子(ネ)の日に、野に出て根長の
小松を引き、若菜を摘んで長寿を願い宴遊する行事。
「子の日」,「小松引(コマツヒ)き」,「子忌(ネイ)み」とも呼ぶ。
◎後に正月七日に行われるようになった。
参照⇒ななくさがゆ(七草粥)(1)
◎新年の季語。
◎「ねのび(子の日)」を「根延び」にかけたとも。
○(2)[楽]山田流箏曲の曲名。
ねばーぎぶあっぷ
【ネバーギブアップ】
【ネバー・ギブ・アップ】
◇[英]never give up
○[俗][運]スポーツなどで、励(ハゲ)ますために掛ける言葉。
「決してあきらめるな!」・「頑張れ!」の意味。
参照⇒[1]ふぁいと(ファイト)(4),どんまい(ドンマイ)
ねばだ
【ネバダ】
◇[西]Nevada(降雪)
○(1)(Nevada State)⇒ねばだしゅう(ネバダ州)
○(2)(Nevada County)⇒ねばだぐん(ネバダ郡)
○(3)アメリカ合衆国中央部、アイオワ州(Iowa State)中央部
のストーリー郡(Story County)の郡都。
○(4)[歴][軍]アメリカ海軍のネバダ級戦艦(BB36)。
◎1916. 3.11(大正 5)竣工。
○(5)[軍]アメリカ海軍のオハイオ級原子力戦略型潜水艦(SS
BN733)。
◎1986. 8.16(昭和61)竣工。
ねばだかくじっけんじょう《ねばだかくじつけんじやう》
【ネバダ核実験場】
◇[英]the Nevada Nuclear Test Site/the Nevada Test Site
○[原]アメリカ合衆国西部、ネバダ州(Nevada State)南部のナ
イ郡(Nye County)東部にある核実験場。
臨界前核実験の施設もある。
略称は「NTS」。
参照⇒りんかいまえかくじっけん(臨界前核実験)
◎1950年代、実験場の中にジャパニーズ・ビレッジ(Japanese
Village)という日本家屋を建て、核実験を行ないデータを収集。
日本の広島・長崎の被爆者のデータと照合し、放射能の殺傷能
力の推定基準を作る。
1962. 7. 6(昭和37)アメリカ、ネバダ核実験場で水爆セダン
(Sedan)(10万4,000TNTトン)の核実験。
ねばだぐん
【ネバダ郡】
◇[英]Neveda County
○アメリカ合衆国西部、カリフォルニア州(California State)
北東部の郡。南部をプレーサー郡(Placer County)に接し、東
部をネバダ州(Nevada State)に隣接。
郡都はネバダシティー(Nevada City)。
〈人口〉
1980(昭和55)5万1,751人。
1990(平成 2)7万8,510人。
2000(平成12)9万2,033人。
2005(平成17)9万8,394人。
ねばだしてぃー
【ネバダシティー】
◇[英]Nevada City
○アメリカ合衆国西部、カリフォルニア州(California State)
北東部のネバダ郡(Neveda County)西部にある郡都。
ねばだしゅう《ねばだしう》
【ネバダ州】
◇[英]Nevada State
○アメリカ合衆国西部の州。南西部・西部をカリフォルニア州
(California State)に接する。
州都はカーソン・シティー(Carson City)。
シエラ・ネバダ(Sierra Nevada)山脈とロッキー(Rocky)山脈
に囲まれた大盆地グレート・ベースン(Great Basin)にある。
気候は砂漠気候ないしステップ気候で、牛・羊の大規模な放牧
が行われている。銅・金・銀・水銀なども産出する。
州の主要財源は観光事業。州憲法で個人・企業への所得税課
税は禁止されている。
「ネヴァダ州」とも呼ぶ。
◎1851(嘉永 4)最初の植民が行われる。
1864(文久 4,元治元)連邦加入。
◎公認賭博(トバク)で知られる南端部のラスベガスは州最大の都
市。
全米で唯一、一部地域で売春を合法化している。
◎ネバダ核実験場:⇒ねばだかくじっけんじょう(ネバダ核実
験場)
ねばどでるういらかざん《ねばどてるういらくわざん》
【ネバド・デ・ウイラ火山】
◇[西]volcan Nevado del Huila
○[地]⇒ういらかざん(ウイラ火山)
ねばーねばーらんど
【ネバーネバーランド】
◇[英]Never Never Land
○[文]⇒ねばーらんど(ネバーランド)(1)
ねばーらんど
【ネバーランド】
◇[英]Neverland
○(1)[文]童話『ピーターパン』に登場する夢の国。
「ネバーネバーランド(Never Never Land)」とも呼ぶ。
参照⇒わんだーらんど(ワンダーランド)
○(2)アメリカの歌手マイケル・ジャクソン(Mikel Jackson)が
カリフォルニア州に所有するテーマパーク風の豪邸。
敷地約1,130ヘクタールで、遊園地や動物園もある。
ねぱーる
【ネパール】
◇Nepal
○ヒマラヤ山脈の南麓、北をチベットに、南をインドに接する
立憲君主国。正称はネパール王国(Kingdom of Nepal)。
首都はカトマンズ(Katmandu)。
多民族国家で、住民はインド系・チベット系・ビルマ系など。
公用語はネパール語(インド・ヨーロッパ語系)。
国教はヒンズー教で、信者は人口の約9割。
〈面積〉
14.1万平方キロメートル。
〈人口〉
1977(昭和52)1,314万人。
1984(昭和59)1,611万人。
1988(昭和63)1,823万人。
1998(平成10)2,369万8,421人(推計)。
〈歴代国王〉
トリブバン・ビル・ビクラム・シャー・デバ(Tribhuvana
Bir Bikram Shah Deva)(1906〜1955):1911.12.11〜1950.11.
7。
ギャネンドラ・ビル・ビクラム・シャー・デバ(Gyanendra
Bir Bikram Shah Deva)(1947. 7. 7〜):1950.11. 7〜1951.
1. 7。
トリブバン・ビル・ビクラム・シャー・デバ(復位):1951.
1. 7〜1955. 3.13。
マヘンドラ・ビル・ビクラム・シャー・デバ(Mahendra Bir
Bikram Shah Deva)(1920〜1972):1955. 3.14〜1972. 1.31。
ビレンドラ・ビル・ビクラム・シャー・デバ(Birendra Bir
Bikram Shah Deva)(1945〜2001):1972. 1.31〜2001. 6. 1。
ディペンドラ・ビル・ビクラム・シャー・デバ(Dipendra
Bir Bikram Shah Deva)(1971〜2001):2001. 6. 1〜2001. 6.
4。
ギャネンドラ・ビル・ビクラム・シャー・デバ(復位):2001.
6. 4〜2008. 5.28。
〈歴代首相〉
ギリジャ・プラサド・コイララ(Girija Prasad Koirala):
2000. 3.20〜。
シェール・バハドル・デウバ(Sher Bahadur Deuba)(1943〜)
:2001. 7.26〜2002.10. 4(国王から解任)。
チャンド(Lokendra Bahadur Chand):2002.10.11〜2003. 5.
30(辞任)。
スルヤ・バハドル・タパ(Surya Bahadur Thapa)(4度目):
1966〜、〜1998. 4.10、2003. 6. 4〜。
◎地方行政:地方([英]* Zone)(県)、地区([英]* District)
(郡)。
◎唐代、吐蕃(トバン)(チベット)の支配を受ける。
14世紀末、マツラー朝が成立。
1769(明和 6)グルカ族の王プリトビ・ナラヤン・シャハ
(Prithvi Narayan Shah)がカトマンズ一帯を平定してシャハ王
朝(グルカ王朝)を開く。
チベットに侵入し中国清朝の乾隆帝(ケンリュウテイ)(高宗)の討伐
を受け属国となる。
1814〜1816(文化11〜文化13)ネパール戦争に敗北し、イギリ
スの支配を受ける。
1846(弘化 3)貴族のラナー(Rana)族出の宰相ジュング・バハ
ドゥル(Jang Bahadur Kunwar)が実権を掌握し、独裁体制をと
り世襲となる。
1923(大正12)イギリスから独立。
1950.11.〜1951. 2.(昭和25〜昭和26)ギャネンドラ(Gyanen-
dra)(1947. 7. 7〜)(3歳)即位。
1951(昭和26)インドの支援によりトリブバン国王が即位し王
政復古。
1960(昭和35)マヘンドラ国王(トリブバン国王の息子)、憲法
を停止し事実上の絶対君主制をとる。
1972(昭和47)ビレンドラ・ビル・ビクラム・シャハ・デブ
(Birendra Bir Bikram Shah Dev)国王、即位。
1990(平成 2)民主化を求める抗議行動が起きて、11月新憲法
を公布。
2001. 6. 1(平成13)ディペンドラ(Dipendra Bir Bikram)皇
太子による乱射事件発生。
ビレンドラ国王(55歳)・アイシュワリャ(Aishwarya)王妃・
シュルティ(Sruti)王女(24歳)・ニラジャン(Nirajan)王子(22
歳)・シャラダ(Sharada)王女・シャンティ(Shanti)王女ら8人
が死亡、自殺を図った皇太子ら6名が負傷。
直ちに脳死状態の皇太子が即位し、ビレンドラ国王の実弟ギャ
ネンドラ殿下(53歳)が摂政となる。4日am. 3:45ディペンドラ
新国王が死亡し、ギャネンドラが即位(2度目)。
2001. 7.(平成13)デウバ政権、発足。
2002. 4.23(平成14)反政府武装組織のネパール共産党毛沢東
主義派の呼びかけで全土にわたる大規模なゼネストが発生。
2008. 5.28(平成20)王制を廃止し連邦共和制となる。
2008. 7.23(平成20)初代大統領にネパール会議派(Nepali
Congress party)のラム・バラン・ヤダブ(Ram Baran Yadav)書
記長(general secretary)が就任。
参照⇒ねぱーるきょうさんとうもうたくとうしゅぎは(ネパ
ール共産党毛沢東主義派)
ねぱーるおうどう《ねぱーるわうどう》
【ネパール黄銅】
○[工]銅に亜鉛(アエン)約40%、スズ(錫)約1%を加えた黄銅。
真鍮(シンチュウ)の一種。
耐食性が大きい。
参照⇒しんちゅう(真鍮)
ねぱーるがんじ
【ネパールガンジ】
◇Nepalganj/Nepalgunj
○ネパール西部のベリ地方(Bheri Zone)の行政所在地。バンケ
地区(Banke District)の、インド国境近くに位置する都市。
ねぱーるきょうさんとうもうたくとうしゅぎは
《ねぱーるきようさんたうもうたくとうしゆぎは》
【ネパール共産党毛沢東主義派】
◇[英]Communist Party of Nepal(Maoist)/the Nepal Commu-
nist Party(Maoist)
○ネパールの極左武装組織。立憲君主制の廃止などを掲げてい
る。
最高指導者ダハル議長(Pushpa Kamal Dahal)(1954〜)、別称
プラチャンダ(Comrade Prachanda)。
略称は「CPN」,「NCP」。
参照⇒ろるぱちく(ロルパ地区)
◎1996(平成 8)ゲリラ戦を開始。
2001. 7.(平成13)デウバ新政権の発足を機にネパール政府と
平和交渉を始めたが、その後決裂。
2002. 4.23(平成14)反政府ゼネストを呼びかけ、全土にわた
る大規模なゼネストが発生。
2003. 8.(平成15)停戦交渉が崩壊。
2004. 2.(平成16)15〜17日、政府軍との戦闘でメンバー約60
人が死亡。
★ねぱーるせんそう《ねぱーるせんさう》
【ネパール戦争】
◇[英]Nepal War/Britain Nepal Gurkha War
○[歴]1814. 5.〜1816(文化11〜文化13)ネパール・グルカ王朝
とイギリスとの間に行われた戦争。
1816. 2.28(文化13)ネパールはスガウリ条約(Treaty of Sa-
gauli)を調印し、シッキムとテライを譲渡しイギリスの支配に
入る。
◎1857(安政 4)セポイの反乱におけるグルカ兵の活躍により、
シッキムとテライはネパールへ返還された。
ねぱーるばーさ
【ネパール・バーサ】
◇Nepal Bhasa
○⇒ねわーる(ネワール)
ねはん
【涅槃】
○(1)[仏]煩悩の火が消え、智慧が完成する悟りの境地。絶対
自由の状態。仏教の最終的な理想。
◎小乗仏教の涅槃は現象世界から超越した自分だけの悟りの境
地であるが、大乗仏教では宇宙空間と自分を包容する悟りの境
地。
〈小乗仏教〉
有余依(ウヨエ)涅槃(有余涅槃):身体を残したままの涅槃。
無余依涅槃(無余涅槃):身体が滅した死後の涅槃。
〈大乗仏教〉
無住処涅槃(不住涅槃):菩薩が目指す、生死を脱し涅槃にも
住せず、衆生済度を本願とする境地。
◎梵語のニルヴァーナ(nirvana),ニッバーナの音訳。原義は吹
き消すこと、または消えた状態(消滅)。
他の漢訳は「滅度」,「寂滅(ジャクメツ)」,「円寂」,「泥(三水+「亘」)
(ナイオン)」など。
○(2)[仏]釈迦(シャカ)の入滅(ニュウメツ)(死)のこと。また聖者の死。
参照⇒ねぼとけさん(寝ぼとけさん)
ねはんえ《ねはんゑ》
【涅槃会】
【涅槃會】
○[仏]釈迦(シャカ)の入滅(ニュウメツ)した日に行う法会。涅槃図を掛
け、『仏遺経』を誦(トナ)える。北伝仏教では入滅の日を二月十
五日とする。
「涅槃忌」,「常楽会(ジョウラクエ)」,「仏忌」,「更衣(キサラギ)の別れ」
とも呼ぶ。
★ねはんじゃくじょう
【涅槃寂静】
○[仏]三法印(サンポウイン)の一つ。身心の完全な安(ヤス)らぎの状
態。
ねはんもん
【涅槃門】
○(1)[仏]密教の曼陀羅(マンダラ)でいう四方の門の一つ。
参照⇒しもん(四門)(4)
○(2)(転じて)葬場の北門。
ねび
【ネビ】
◇Nebbi
○(1)(Nebbi District)⇒ねびけん(ネビ県)
○(2)ウガンダ北西部、ネビ県中央部にある県都。
「ネッビ」とも呼ぶ。
ねーびー
【ネービー】
◇[英]navy
○(1)[軍]海軍。
◎アーミー(army):陸軍。
エアフォース(air force):空軍。
○(2)(集合的に)艦隊。海軍軍人。
○(3)[色](navy blue)⇒ねーびーぶるー(ネービーブルー)
ねぴあ
【ネピア】
【nepia】
○十条製紙社製のティッシュ・ペーパー。
ねびけん
【ネビ県】
◇[英]Nebbi District
○ウガンダ北西部の県。南東端をアルバート湖(Lake Arbert)
に面し、南部・西部をコンゴ民主共和国(旧:ザイール)に隣接。
県都はネビ。
「ネッビ県」とも呼ぶ。
ねびす
【ネビス】
◇Nevis
○⇒せんとくりすとふぁーねいびす(セントクリストファーネ
イビス)
ねぴどー
【ネピドー】
◇[ビルマ語]Nay Pyi Daw(王の休息所)/Nga Pyi Daw
○ミャンマー(旧称ビルマ)中央部にある新首都。
参照⇒ぴんまな(ピンマナ)
◎2007. 3.27(平成19)国軍記念日に各国駐在武官や外国報道陣
を招待して軍事パレードを開催。
ねーびーぶるー
【ネービーブルー】
◇[英]navy blue
○[色]濃紺色(ノウコンショク)・濃い藍色(アイイロ)。
単に「ネービー」とも呼ぶ。
◎イギリス海軍の制服の色から。
参照⇒まりんぶるー(マリンブルー)
ねびる
【ネビル】
【根蒜】
【沢蒜】
◇[日]nebiru
○[植]ノビル(野蒜)の別称。
⇒のびる(ノビル,野蒜)
ねふ
【ネフ】
◇[フ]neuf
○(1)[形](フランス語で)新しい。
「ヌフ」とも呼ぶ。
参照⇒[2]ぬーぼー(ヌーボー)
○(2)(フランス語で)9・九。九の・九歳の。
「ヌフ」とも呼ぶ。
[1]ねーぶ
【ネーブ】
◇[英]nave(ネーヴ)
○[建]⇒しんろう(身廊)
[2]ねーぶ
【ネーブ】
◇[フ]nerve(ネーヴ)
○[医](フランス語で)神経。
⇒しんけい(神経)(1)
★ねふぇるてぃてぃ
【ネフェルティティ】
◇Nefertiti/Nefretete
○[人]古代エジプト第18王朝の第10代王アメンヘテプ四世
(Amenhetep IV)の妃。ツタンカーメン(Tutankhamen)の継母。
出自はミタンニ王国(Mitanni Kingdom)の王女とも、エジプ
ト貴族の娘ともいわれ、不明。
◎ベルリンのエジプト博物館に胸像が展示されている。
ねぶか
【根深】
○[農][食]ネギ(葱)の別称。
⇒ねぎ(ネギ.葱)
◎根深汁
★ねぶかい
【根深い】
○
参照⇒すげ(菅)(2)
★ねぶかどねざるにせい
【ネブカドネザル二世】
【ネブカドネザル2世】
◇Nebuchadnezzar II
○[人]新バビロニア王国の王(BC. 630ころ〜BC. 562)。在位:
BC. 605〜BC. 562。
参照⇒ばびろんのほしゅう(バビロンの捕囚)
ねぶた
【ねぶた】
○青森県青森市で陰暦七月七日に行われる祭り。また、祭りで
練り歩く紙貼りの大きな山車(ダシ)。
囃子方(ハヤシガタ)は太鼓・横笛・手振鉦(テブリガネ)で軽快なリ
ズムを刻み、跳人(ハネト)は浴衣(ユカタ)にタスキ(襷)姿で乱舞する。
掛け声は「らっせらー」。
◎黒装束のカラスハネトは「ねぶた」の運行を妨げるなど暴走行
為をする。
弘前市(ヒロサキシ)の祭りは「ねぷた」、五所川原市(ゴショガワラシ)は
「立佞武多(たちねぷた)」、黒石市は「黒石ねぷた」。
◎1977(昭和52)長崎県福江市(フクエシ)(現:五島市)の「福江みなと
まつり」にも継承。
◎秋田竿灯・仙台七夕とともに東北三大祭の一つ。
ねぷた
【ねぷた】
○青森県弘前市(ヒロサキシ)の夏祭り。
参照⇒ねぶた(ねぶた)
◎青森市の祭りは「ねぶた」、五所川原市(ゴショガワラシ)は「立佞武
多(たちねぷた)」、黒石市は「黒石ねぷた」。
ねぷちゅーん
【ネプチューン】
◇[英]Neptune
○(1)[ロ神]海と水の神。
ギリシア神話のポセイドン(Poseidon)。
⇒ぽせいどん(ポセイドン)(1)
○(2)[天]海王星。
⇒かいおうせい(海王星)
ねふどさばく
【ネフド砂漠】
◇[英]Nefud Desert
○[地]⇒なふーどさばく(ナフード砂漠)
ねふらいていす
【ネフライティス】
◇[英]nephritis
○[病](英語で)腎炎。
⇒じんえん(腎炎)
ねぶらすかしゅう《ねぶらすかしう》
【ネブラスカ州】
◇[英]Nebraska State
○アメリカ合衆国中央部の州。北部をサウスダコタ州(South
Dakota State)、東部をアイオワ州(Iowa State)、南東端をミ
ズーリ州(Missouri State)、南部をカンザス州(Kansas State)、
南西部をコロラド州(Colorado State)、西部をワイオミング州
(Wyoming State)に接する。
州都はリンカーン(Lincoln)。
ねぶりばし
【舐り箸】
○[食]箸をしゃぶること。
食事の作法では禁じられている。
ねぷりらいしん
【ネプリライシン】
◇neprilysin
○[生化]⇒ちゅうせいえんどぺぷちだーぜ(中性エンドペプチ
ダーゼ)
ねーぶる
【ネーブル】
◇[英]navel
○(1)[医]ヘソ(臍)。
口語では「ベリーボタン(belly button)」とも呼ぶ。
参照⇒べりーだんす(ベリーダンス)
○(2)[農]ネーブルオレンジ(navel orange)の略称。
⇒ねーぶるおれんじ(ネーブルオレンジ,ネーブル・オレンジ)
ねーぶるおれんじ
【ネーブルオレンジ】
【ネーブル・オレンジ】
◇[英]navel orange
○[農]オレンジの一種。ブラジル原産。
果実は球形または楕円形で、花の着いていた箇所がヘソ(na-
vel)形に盛り上がっている。甘みに富み、香りがよい。
単に「ネーブル」とも呼ぶ。
◎日本には明治中期に導入。
ねーぷるす
【ネープルス】
◇[英]Naples
○(1)⇒なぽり(ナポリ,那保里,那浦里,拿破里)
○(2)⇒ねーぷるず(ネープルズ)(2)
ねーぷるず
【ネープルズ】
◇[英]Naples
○(1)⇒なぽり(ナポリ,那保里,那浦里,拿破里)
○(2)アメリカ合衆国南東部、フロリダ州(Florida State)南東
部西岸のコリアー郡(Collier County)西部にある郡都。
「ネープルス」とも呼ぶ。
ねふろ
【ネフロ】
◇[英]nephro-
○[接頭辞][医]「腎臓」を表す語形成要素。
◎ギリシア語の「腎臓(nephros)」から。
ねふろーしす
【ネフローシス】
◇[英]nephrosis
○[病]⇒ねふろーぜしょうこうぐん(ネフローゼ症候群)
ねふろーぜ
【ネフローゼ】
◇[独]Nephrose
○[病]⇒ねふろーぜしょうこうぐん(ネフローゼ症候群)
★ねふろーぜしょうこうぐん《ねふろーぜしやうこうぐん》
【ネフローゼ症候群】
◇[独]nephrotisches Syndrom、[英]nephrotic syndrome
○[病]炎症を伴わない腎臓疾患。
「ネフローゼ([独]Nephrose)」,「ネフローシス([英]nephrosis)」,
「腎症(ジンショウ)」とも呼ぶ。
ねふろん
【ネフロン】
◇[英]nephron
○[医]脊椎動物の腎臓の尿生成の一単位。また、その構造。
個々の腎小体とこれに連なる細尿管とから成る。
腎小体の糸球体で血液をボーマン嚢(ノウ)へ濾過(ロカ)し、さら
に送り出されて細尿管で水の一部やブドウ糖・アミノ酸・電解
質などの栄養分を再吸収し、一部の物質を分泌して尿が生成さ
れ、膀胱(ボウコウ)に送り出される。
水の再吸収は体内の水分量によって調整される。
人間の腎臓では、片側で約100万個のネフロンから成る。
「腎単位(ジンタンイ)」とも呼ぶ。
参照⇒しきゅうたい(糸球体,糸毬体)
ねべ
【ネベ】
◇[フ]neve(ネヴェ)
○⇒ふぃるん(フィルン)
ねべでかりむ
【ネベデカリム】
◇Newe Deqalim
○パレスチナ自治区ガザ([英]Gaza)南西部にある、ガザ最大の
ユダヤ人入植地。
北緯31.35°、東経34.27°の地。
「ネヴェダカリム」とも呼ぶ。
◎2005. 8.17(平成17)イスラエル軍、入植撤退のため軍を展開。
ねへみあ
【ネヘミヤ】
◇[英]Nehemiah
○[聖]『旧約聖書』「ネヘミヤ記(the Book of Nehemiah)」に登
場する、紀元前5世紀ころのヘブライの指導者。
ねへみあしょ
【ネヘミヤ書】
◇[英]the Book of Nehemiah
○[聖]『旧約聖書』の中の一書。
略称は「NEH」。
ねべりすく
【ネベリスク】
◇Nevel'sk/Nevelisk
○ロシア連邦のサハリン島(樺太<カラフト>)、サハリン州(Sakha-
linskaya oblast)南西部にある都市。間宮海峡に面する港町。
北緯46.67°、東経141.86°の地。
〈人口〉
1979(昭和54)2万3,500人。
1989(平成元)2万4,200人。
2002(平成14)1万8,639人。
◎日本統治時代の名称は「本斗(ホント)」。
ロシア文字では"Невельск"。
ねべろ
【ネベロ】
◇[西]nevero(ネヴェロ)
○⇒ふぃるん(フィルン)
ねぼとけさん
【寝ぼとけさん】
○福岡県糟屋郡(カスヤグン)篠栗町(ササグリマチ)の高野山真言宗別格
本山の南蔵院(ナンゾウイン)にある、ブロンズ製の釈迦涅槃(ネハン)像
の通称。
高さ11メートル、全長41メートル、重さ約300トン。
◎1995(平成 7)建立。
ねまき
【根巻き】
【根巻】
○(1)移植する際、木の根を菰(コモ)・藁(ワラ)・縄などで巻き包
み保護すること。
○(2)[建]根包みの別称。
⇒ねづつみ(根包み)
○(3)[建](特に)山王鳥居の柱の基部。
一般的な鳥居の亀腹(カメバラ)に相当する。
参照⇒さんのうとりい(山王鳥居),かめばら(亀腹)(2)
ねまてぃさいど
【ネマティサイド】
◇[英]nematicide
○[農]⇒ねまとさいど(ネマトサイド)
ねまとさいど
【ネマトサイド】
◇[英]nematocide
○[農]線虫([羅]nematoda)の駆除剤。
「ネマティサイド(nematicide)」とも呼ぶ。
★ねまとーだ
【ネマトーダ】
◇[羅]nematoda、[英]nematode
○[生]線虫類(センチュウルイ)。
ねむ
【ネム】
【合歓】
○[植]⇒ねむのき(ネムノキ,合歓木)
ねむこ
【眠子】
○(1)[俗]眠たがりの子供。または女性。
○(2)[俗]眠そうにしている子供。または女性。
ねむざん
【ネムザン】
◇[ベトナム語]Nem ran
○[料]ベトナム料理の一つ。バイチャン(banh trang)(ライス
ペーパー)を使用した揚げ春巻き。
「ネムラン」とも呼ぶ。
参照⇒ばいちゃん(バイチャン)
★ねむのき
【ネムノキ】
【合歓木】
◇[英]silk tree、[学]Albizia julibrissin
○[植]マメ目(Fabales)マメ科(Fabaceae)ネムノキ属(Albizia)
の落葉高木。
葉は刺激されたり、夜になると閉じる。
「ねぶのき」とも、単に「ネム(合歓)」とも呼ぶ。
参照⇒おじぎそう(オジギソウ,含羞草,御辞儀草)
◎クサネム(草合歓):⇒くさねむ(クサネム,草合歓)
ねむのきがくえん《ねむのきがくゑん》
【ねむの木学園】
○静岡県掛川市(カケガワシ)にある肢体不自由児養護施設。
◎1968(昭和43)女優宮城まり子が小笠郡(オガサグン)浜岡町(ハマオカ
チョウ)に設立。
1979(昭和54)ねむの木養護学校の小学部・中学部、開校。
1982(昭和57)ねむの木養護学校の高等部、開校。
1997(平成 9)掛川市に移転。ねむの木のどかな家(身体障害
者療護施設)を設立。
ねむのきのにわ《ねむのきのには》
【ねむの木の庭】
○東京都品川区にある公園。
◎平成皇后の正田邸跡地。
ねむぶたる
【ネムブタル】
◇[登録商標]Nembutal
○[薬]ペントバルビタール(pentobarbital)の市販名。
⇒ぺんとばるびたーる(ペントバルビタール)
ねむらさき
【ネムラサキ】
【根紫】
○[植]⇒むらさきそう(ムラサキソウ,紫草)
ねむらん
【ネムラン】
◇[ベトナム語]Nem ran
○[料]⇒ねむざん(ネムザン)
★ねむり
【眠り】
○
◎ギリシア神話の眠りの神:ヒュプノス(Hypnos)。
ローマ神話の眠りの神:ソムヌス(Somnus)。
ねむりぐさ
【ネムリグサ】
【眠り草】
○[植]⇒おじぎそう(オジギソウ,含羞草,御辞儀草)
ねむりねこ
【眠猫】
○[美]日光東照宮の東回廊潜門長押(ナゲシ)の蟇股(カエルマタ)に刻
まれている猫の彫刻。左甚五郎(ヒダリ・ジンゴロウ)の作と伝えられ
る。
ねむりひめ
【眠り姫】
◇[英]sleeping princess、[フ]La Belle au Bois dormant
○[ヨーロッパ伝説]呪(ノロ)いで眠りにおちた姫が、百年後に古
城へ訪れた王子のキスで目覚めるという御伽噺(オトギバナシ)。姫
とともに城の人々も目覚め、二人は結婚する。
フランスの作家ペロー(Charles Perrault)やドイツのグリム
(Grimm)兄弟などが採取。
ロシアのチャイコフスキー(Pyotr Iliich Chaikovskii)はバ
レエ組曲『眠れる森の美女』を作曲。
「いばら姫(Briar Rose)」とも呼ぶ。
参照⇒ねむれるもりのびじょ(眠れる森の美女)
ねむりびょう《ねむりびやう》
【眠り病】
◇[英]sleeping sickness
○[病]流行性脳炎の別称。
◎居眠り病:⇒なるこれぷしー(ナルコレプシー)
★ねむる
【眠る】
○
◎死んだように眠る
ねむれるしし
【眠れる獅子】
◇[英]Sleeping Lion
○(1)[歴]19世紀、西洋諸国が清王朝の強大な力を畏(オソ)れ、
獅子(ライオン)に喩(タト)えて呼んだ別称。
日中戦争の結果、この恐怖が消滅し、19世紀末には中国や周
辺諸国の列強諸国による分割・植民地化が始まった。
○(2)(転じて)現在は表立って何もしていないが、本来は恐ろ
しく強力な人物や国家。
類語:⇒げきりん(逆鱗)(2)
ねむれるもりのびじょ
【眠れる森の美女】
◇[英]Sleeping Beauty
○(1)[楽]ヨーロッパの昔話「眠り姫」に取材した、チャイコフ
スキー(Pyotr Iliich Chaikovskii)のバレエ組曲。
参照⇒ねむりひめ(眠り姫)
○(2)[映](1)をベースにしたディズニー・アニメーション。
◎1959. 1.29(昭和34)アメリカで公開。
1960. 7.23(昭和35)日本で公開。
ねむろ
【ねむろ】
○[軍]海上自衛隊のあつみ型輸送艦(LST4103)。
青森県の大湊(オオミナト)基地に配備。
◎1977.10.22(昭和52)竣工。
ねむろ
【根室】
◇[日]Nemuro
○(1)[歴]旧国名。北海道十一ヶ国の一国。現在の根室支庁の
管轄。
花咲郡・根室郡・野付郡・標津郡・目梨郡の5郡。
◎アイヌ語のニムオロ(樹木の意)から。
○(2)⇒ねむろしちょう(根室支庁)
○(3)⇒ねむろし(根室市)
ねむろし
【根室市】
◇[日]Nemuro Shi
○北海道東部の市。
根室支庁の支庁所在地。
ねむろしちょう《ねむろしちやう》
【根室支庁】
◇[日]Nemuro Shicho
○北海道東部の支庁。
支庁所在地:根室市。
所属:野付郡(ノツケグン)・標津郡(シベツグン)・目梨郡(メナシグン)
・色丹郡(シコタングン)・国後郡(クナシリグン)・択捉郡(エトロフグン)・紗
那郡(シャナグン)・蘂取郡(シベトログン)。
★ねむろはんとう《ねむろはんたう》
【根室半島】
◇[日]Nemuro Hanto
○[地]北海道東端に突出する半島。
旧称は「花咲半島(ハナサキ・ハントウ)」。
ねめあ
【ネメア】
◇Nemea
○[歴]ギリシア南部、ペロポネソス半島北東部のコリント県
(Nomos Korinthia)中央部にあった古代ギリシアの谷。
北緯37.82°、東経22.66°の地。
ゼウスを祀(マツ)る神殿があり、隔年でネメア競技祭が開催さ
れた。
ねめあきょうぎさい《ねめあきやうぎさい》
【ネメア競技祭】
◇[英]Nemean Games
○[歴][運]古代ギリシアのネメアで開催された競技祭。
BC. 573から隔年に開催。
◎オリンピア競技祭・イストミア競技祭・ピュティア競技祭と
ともに、古代ギリシアの四大競技祭(the four Panhellenic
festivals)の一つ。
ねめしす
【ネメシス】
◇[希]Nemesis
○[ギ神]掟(オキテ)・因果応報・復讐(フクシュウ)の女神。正義が犯さ
れたとき、神罰を与える。
地下神で、人間の傲慢さに対する神の応報(神罰)を擬人化し
たもの。
ねめたくむ
【ネメタクム】
◇Nemetacum
○[古]⇒[1]あらす(アラス)
ねめとせな
【ネメトセナ】
◇Nemetocenna
○[古]⇒[1]あらす(アラス)
ねもしゅね
【ネモシュネ】
◇[英]Mnemosyne
○[ギ神]巨人族の記憶の女神。
知的活動の女神ミューズ([英]Muse)の母。
参照⇒みゅーず(ミューズ)(1)
◎記憶術:⇒にーもにくす(ニーモニクス)
ねもふぃら
【ネモフィラ】
◇[英]nemophila、[学]Nemophila menziesii
○[植]ムラサキ目(Boraginales)ハゼリソウ科(Hydrophyllaceae)
ルリカラクサ属(ネモフィラ属)(Nemophila)の一年草。北米原
産。
高さ20〜30センチメートル、葉は羽状に深裂する。
晩春の5月初め、コバルト色で花心が白い杯状の小花を開く。
「ルリカラクサ(瑠璃唐草」,「コモンカラクサ(小紋唐草)」とも
呼ぶ。
◎名称はギリシア語の「愛(philein)の木立(nemos)」から。
★ねやがわ《ねやがは》
【寝屋川】
◇[日]Neya Gawa
○(1)[地]大阪府を流れる淀川の支流。
○(2)⇒ねやがわし(寝屋川市)
ねやがわし《ねやがはし》
【寝屋川市】
◇[日]Neyagawa Shi
○大阪府北東部の市。
〈面積〉
1970(昭和45)24平方キロメートル。
24.73平方キロメートル。
〈人口〉
1975(昭和50)25万4,000人。
2000(平成12)25万0,806人。
◎1910(明治43)京阪電気鉄道、開通。
1951(昭和26)市制施行。
ねらいうち《ねらひうち》
【狙いうち】
○[楽]阿久悠(アク・ユウ)作詞、都倉俊一作曲の歌謡曲。
歌は山本リンダ。
◎1973. 2.(昭和48)発売。
ねり
【ねり】
○和紙製造に使用する糊料。
トロロアオイの根を打ち砕いて水に漬けた上澄み。
紙を漉(ス)くとき、水に溶かしたコウゾなどの細かな繊維が
沈まないよう、また塊(カタマリ)にならないように水に添加(テンカ)
する。
参照⇒とろろあおい(トロロアオイ,黄蜀葵,黄葵)
◎アメリカねり:⇒おくら(オクラ)
ねりいと
【練糸】
○生糸を石鹸やソーダの溶液中で精練し、表面を覆(オオ)うセリ
シンを取り除いて絹(キヌ)特有の感触と光沢を出した糸。
参照⇒きいと(生糸),せりしん(セリシン)
ねりいろ
【練色】
○[色]染色の名。白味を帯びた薄い黄色。淡黄色。
◎C=0,M=10,Y=24,B=0。
ねりかまい
【ネリカ米】
◇[英]NERICA rice
○[農]乾燥地帯用に開発された米の品種。
乾燥や病害虫に強い西アフリカ種の陸稲(リクトウ)に、収穫の多
いアジア種の稲を掛け合わせたもの。
畑作用(陸稲)で、種蒔(タネマ)きから約3ヶ月後に収穫できる。
◎1994(平成 6)西アフリカ稲開発協会(WARDA)が開発。
ねりきり
【練り切り】
【煉り切り】
【練切】
【煉切】
○(1)[食]練り切りアン(餡)の略称。
⇒ねりきり(練り切りアン,煉り切りアン,練り切り餡,煉り切
り餡,練切餡,煉切餡)
○(2)[食]生菓子(和生菓子)の一種。
(1)に微塵粉(ミジンコ)・求肥(ギュウヒ)などを混ぜ合せたものに
着色して餡玉(アンダマ)を包み、上皮に指やヘラなどで細工をほ
どこして種々の形に加工した和菓子。
花・果物(クダモノ)・水・雪など自然の四季のものに象(カタド)
ることが多い。
京風では「こなし(熟し)」と呼ぶ。
ねりきり
【練り切りアン】
【煉り切りアン】
【練り切り餡】
【煉り切り餡】
【練切餡】
【煉切餡】
○[食]白アン(餡)に砂糖を加えたもの。
和菓子の素材となる。
京風では「こなし(熟し)」と呼ぶ。
参照⇒ねりきり(練り切り,煉り切り,練切,煉切)(2)
ねりけし
【練り消し】
◇[英]kneaded eraser
○可塑性(カソセイ)の軟らかい消しゴム。
木炭画・コンテ画などの修正に使用する。
書いた箇所にゴムを押し当て、木炭抹(モクタンマツ)などをゴムに
粘着させて取り除くもの。
細かい部分は字消し版などを当てて使用する。
一般の消しゴムのようにカスは出ないが、使用したゴムの部
分は汚れるので内側に練り込まなければならない。
「練りゴム」とも呼ぶ。
参照⇒もくたんし(木炭紙)
◎「練り消し」以前は食パンの内側の柔らかい部分を指で練って
使用していた。
ねりごむ
【練りゴム】
○⇒ねりけし(練り消し)
ねりすくうぐんきち
【ネリス空軍基地】
◇[英]Nellis Air Force Base/Nellis AFB
○[軍]アメリカ合衆国西部、ネバダ州(Nevada State)南東部の
クラーク郡(Clark County)中北部にある空軍基地。
ねりはみがき
【練り歯磨き】
【煉り歯磨き】
【練歯磨】
【煉歯磨】
◇[英]toothpaste
○歯磨き粉に界面活性剤(合成洗剤)・グリセリン・結合剤など
を加えてペースト状(糊状)に練り合せたもの。
多くはチューブに入れて販売されている。
フッ素を加えたものや、木炭末を加えたもの黒いなどもある。
「歯磨き粉」とも呼ぶ。
参照⇒はみがきこ(歯磨き粉,歯磨粉)(2),りんかいせき(リン
灰石,燐灰石)
ねりま
【練馬】
◇[日]Nerima
○(1)⇒ねりまく(練馬区)
○(2)[交]⇒ねりまえき(練馬駅)
ねりまえき
【練馬駅】
○(1)[交]東京都練馬区練馬にある、西武池袋線・西武練馬線
の駅。
西武池袋線:桜台駅(駅間0.8キロ)と中村橋駅の間。
西武練馬線:練馬駅と豊島園駅の2駅のみの支線。
○(2)[交]都営地下鉄大江戸線(12号線)の駅。
新江古田駅と豊島園駅の間。
ねりまく
【練馬区】
◇[日]Nerima Ku
○東京都区部、北西部にある区。二三区(ニジュウサンク)の一つ。北
部を埼玉県に隣接。
練馬区の木は「こぶし」。
〈面積〉
48.16平方キロメートル。
〈人口〉
1995(平成 7)63万5,641人。
◎1869(明治 2)武蔵県から品川県に編入。
1878(明治11)東京府北豊島郡の一部。
1932(昭和 7)東京市三五区制の板橋区となる。
1947. 3.(昭和22)二二区に再編され、同年 8. 1板橋区から
独立して23番目の特別区となる。
ねりまだいこん
【練馬大根】
○[農]ダイコンの栽培品種。円筒形で長く大きい。
漬物・煮物に用いる。
元来は東京練馬の産で、中野あたりでも多く生産されていた。
江戸時代に盛んで、昭和30年代には珍しくなっていた。
◎冬季の北西風(カラッ風)を利用して大根を干し、たくあん漬
けにした。
◎その形から「だいこん足」の名のもとになった。
ねりまたかのだいえき
【練馬高野台駅】
○[交]東京都練馬区高野台にある、西武池袋線の駅。
富士見台駅と石神井公園(シャクジイコウエン)駅の間。
ねるー
【ネルー】
◇Jawaharlal Nehru(ジャワハラル・ネルー)
○[人]⇒[2]ねーる(ネール)
[1]ねーる
【ネール】
◇[英]nail
○(1)爪(ツメ)。
「ネイル」とも呼ぶ。
○(2)釘(クギ)。
⇒くぎ(釘)
[2]ねーる
【ネール】
◇Jawaharlal Nehru(ジャワハラル・ネール)
○[人]インドの政治家(1889.11.14〜1964. 5.27)。インド連邦
・共和国初代首相。インデラ・ガンジーの父、ラジブ・ガンジ
ーの祖父。
インド中北部アラハバードの富裕なバラモンの家系に生れる。
1905(明治38)イギリスに留学し、ケンブリッジ大学で自然科
学と法律を学び、卒業。
1912(大正元)帰国。
1919年、マハトマ・ガンジーの独立運動に参加し、国民会議
派の中心としてガンジーとともに活躍した。社会主義思想の影
響を受け、会議派の左派勢力を代表し1929(昭和 4)議長となり、
ガンジー引退後は国民会議派の最高指導者。
1947(昭和22)インド独立とともに連邦首相兼外相となる。
1957.10. 4(昭和32)初来日。
首相在任:1947〜1964(昭和22〜昭和39)。
「ネルー」とも呼ぶ。
参考⇒[1]がんじー(ガンジー),[2]がんじー(ガンジー),[3]
がんじー(ガンジー)
ねーるあーと
【ネールアート】
◇[英]nail art
○⇒びそうじゅつ(美爪術)
ねるすぷるーと
【ネルスプルート】
◇Nelspruit
○南アフリカ共和国北東部、ムプマランガ州(Mpumalanga Prov-
ince)の州都。
[1]ねるそん
【ネルソン】
◇[英]nelson
○[運]レスリングの首固め技。
フルネルソン(full nelson)・ハーフネルソン(half nelson)
・クォーターネルソン(quarter nelson)がある
[2]ねるそん
【ネルソン】
◇Nelson
○(Nelson County)⇒ねるそんぐん(ネルソン郡)
★[3]ねるそん
【ネルソン】
◇Nelson
○(1)[人](Horatio Nelson)イギリスの提督(1758〜1805)。
1798(寛政10)アブキール湾の戦い(Battle of Abukir Bay)で
フランス艦隊を壊滅させ、地中海の制海権を掌握。
1805(文化 2)トラファルガーの海戦(Battle of Trafalgar)
でフランス・スペインの連合艦隊に大勝するが戦死。
参照⇒あぶきーるわんのたたかい(アブキール湾の戦い)
○(2)[軍]イギリスの戦艦。
◎1927. 6.(昭和 2)竣工。
ねるそんぐん
【ネルソン郡】
◇[英]Nelson County
○アメリカ合衆国中央東部、ケンタッキー州(Kentucky Common-
wealth)中北部の郡。東部をワシントン郡(Washington County)、
南東部をマリオン郡(Marion County)に接する。
郡都はバーズタウン(Bardstown)。
ねるちんすく
【ネルチンスク】
【尼布楚】
◇Nerchinsk
○ロシア(旧ソ連)の東シベリア・チタ州(Chitinskaya Oblast)
中央部の町。
アムール川(Reka Amur)(中国名は黒竜江<コクリュウコウ>)の支流シ
ルカ川(the Shilka River)の分流ネルチャ川(the Nercha River)
沿いで、シベリア鉄道の要駅。
◎ネルチンスク条約
ねるちんすくじょうやく《ねるちんすくでうやく》
【ネルチンスク条約】
◇[英]the Treaty of Nerchinsk
○[歴]1689年、ネルチンスクで清の大使索額図(ソン・ゴトウ)とロ
シア大使ゴロヴィン(Fedor Alekseevich Golovin)との間に結
ばれた条約。
ロシアの南下に伴い、黒竜江(コクリュウコウ)流域に進出してきた
ロシアと清がたびたび衝突。康煕帝(コウキテイ)に仕えていたイエ
ズス会士の助言を得て、清は中華思想を捨てて、国際法に則(ノッ
ト)り和議を締結。
アルグン川(the Argun River)〜外興安嶺(ソトコウアンレイ)を両国
の国境に定め、清は同流域を確保してロシアの東進を阻止し、
ロシアは清との通商権を得た。
◎朝貢の形式でのみ外交を行っていた清がヨーロッパ諸国と結
んだ最初の平等条約であった。
◎黒竜江に達したロシアはヤクサ(Yaksa)(雅克薩)に1651年ア
ルバジン城(Albazin ostrog)を築いたが、やがて清と紛争を起
こし、1685〜1686年清軍はアルバジン城を攻略・ロシア人を放
逐した。
◎1727年キャフタ条約(the Treaty of Kiakhta)で外モンゴリ
アの国境を画定して以来、1858年アイグン(愛琿)条約まで国境
は変わらなかった。
★ねるぱ
【ネルパ】
◇[露]nerpa
○(1)[哺]([学]Phoca sibirica)バイカルアザラシ(Baikal Seal)。
シベリアのバイカル湖に生息。
◎ロシア文字では"нерпа"。
○(2)[古][軍](Nerpa)ロシア海軍のアクラU級(Akula II class)
攻撃型原子力潜水艦(K−152)。
◎2006(平成18)竣工。
2008.11. 8(平成20)日本海を試験航行中に消火装置の誤作動
で20人が死亡。
2012(平成24)インドに10年間リース。
参照⇒ちゃくら(チャクラ)(4)
ねるびお
【ネルビオ】
◇[西]nervio(ネルヴィオ)
○[医](スペイン語で)神経。
⇒しんけい(神経)(1)
ねるふ
【ネルフ】
◇[独]Nerv
○[医](ドイツ語で)神経。
⇒しんけい(神経)(1)
ねるぼ
【ネルボ】
◇[伊]nervo(ネルヴォ)
○[医](イタリア語で)神経。
⇒しんけい(神経)(1)
ねれいす
【ネレイス】
◇[英](単数形)Nereis/(複数形)Nereid/Nereides
○[ギ神]⇒ねれいです(ネレイデス)
ねれいで
【ネレイデ】
◇[英](複数形)Nereid/(単数形)Nereis(ネレイス)
○(1)[ギ神]⇒ねれいです(ネレイデス)
○(2)[天]⇒ねれいど(ネレイド)(2)
ねれいです
【ネレイデス】
◇[英](複数形)Nereides/(単数形)Nereis(ネレイス)
○[ギ神]海の精。海神ネレウス(Nereus)の50人の娘。
海底の宮殿に住み、歌や踊りで毎日を送った。
「ネレイデ(Nereid)」とも呼ぶ。
参照⇒にんふ(ニンフ)
◎イルカに乗った百人の、ポセイドンの従者ともいう。
ねれいど
【ネレイド】
◇[英]Nereid
○(1)[ギ神]ネレイデスの英語名。
⇒ねれいです(ネレイデス)
○(2)[天]海王星の第2衛星。
1949(昭和24)アメリカ人カイパー(Gerard P.Kuiper)、発見。
◎第1衛星はトリトン(Triton)。
⇒[1]とりとん(トリトン)(2)
ねれうす
【ネレウス】
◇[英]Nereus
○(1)[ギ神]エーゲ海の海神。
ポントス(Pontos)(海)とガイア(Gaia)(大地)との子、ネレイ
デス(Nereides)の父。
エーゲ海の底に住み、真理と正義を愛し賢明・温和で、予言
の力をもち、船乗りの保護者となる。
身体の一部が魚またはヘビの形をしている。
◎ホメロス(Homeros)が「海の老人([英]old men of the sea)」
と名付けた。
○(2)[ギ神]ピロス(Pylus)の王。
ポセイドン(Poseidon)とサルモネウス(Salmoneus)の娘チロ
(Tyro)の子。
12人の息子たちはネストル(Nestor)を除いてヘラクレス(Her-
akles)に殺された。
★ねろ
【ネロ】
◇Nero Claudius Caesar Augustus Germanicus
○[人]ローマ帝国の皇帝(AD. 37〜 68)。在位:AD. 54〜
68。前名は"Lucius Domitius Nero"。
AD. 64、ローマ大火をキリスト教徒の仕業として大迫害を
行う。
焼失したローマの廃墟に黄金宮殿ドムスアウレア(Domus
Aurea)を建設。
AD. 68、反乱の中で孤立して自殺。
◎皇帝カリグラ(Gaius Claudius Caesar Germanicus)の在位は
AD. 37〜 42。
参照⇒かりぐら(カリグラ)
◎イタリア語:ネローネ(Nerone)。
ねーろ
【ネーロ】
◇[伊]nero
○(1)[色]黒。
○(2)黒いもの。
○(3)(イタリア語で)ファシスト。
○(4)[形]黒い、黒色の。
◎マーレ・ネロ(Mar Nero):黒海。
ねろーね
【ネローネ】
◇[伊]Nerone
○[人](イタリア語で)ローマ皇帝ネロ(Nero)。
⇒ねろ(ネロ)
ねろりゆ
【ネロリ油】
◇[英]neroli oil
○⇒とうかゆ(橙花油)
ねわーる
【ネワール】
◇Newar
○ネパール中央部のカトマンズ盆地に住む、チベット・ビルマ
語系のネワール語(Newari language)を話す民族集団。
おもに水田耕作や商店経営、金属加工などの工芸に従事。
もとは複数の部族で長い間にネワールという名で呼ばれるよ
うになったもの。多くがヒンズー教徒で仏教徒も混在し、30以
上のカーストに分かれている。
「ネパール・バーサ(Nepal Bhasa)」とも呼ぶ。
参照⇒くまり(クマリ)
〈人口(ネパール)〉
2001(平成13)124万5,232人。
〈人口(インド)〉
2007(平成19) 16万6,000人。
◎7世紀以降、カトマンズ盆地に都市国家を築く。
13〜18世紀、マッラ王国(Malla kingdom)を築く。
★ねん
【念】
○(1)心に思う。
○()
○()[仏]([梵]ksana)⇒せつな(刹那)
ねんえきしつ
【粘液質】
◇[英]phlegmatic temperament
○[心]古代ギリシアの医師ヒポクラテス(Hippokrates)の体液
質に由来する気質の四類型の一つ。
感情の変化や動作は活気に乏しいが、冷静で粘り強く、勤勉
な気質。
「粘着質(ネンチャクシツ)」,「粘着性」とも呼ぶ。
⇔たけつしつ(多血質)
ねんえきそ
【粘液素】
◇mucin
○[生化]⇒むちん(ムチン)
ねんがじょう《ねんがじやう》
【年賀状】
○[通]新年の祝賀に書き送る葉書(ハガキ)・手紙。
参照⇒ねんがはがき(年賀はがき,年賀葉書)
ねんがっぴ《ねんぐわつぴ》
【年月日】
○ある特定の日付を示すための、年と月と日。
◎生年月日
ねんがはがき
【年賀はがき】
【年賀葉書】
○[通]年賀状に用いる葉書。
年賀特別郵便として表面に朱書きで「年賀」と明記しなけばな
らない。
官製の年賀葉書は通常11月1日から発売される。
「年賀状」とも呼ぶ。
◎1949(昭和24)お年玉くじが付く。
2000(平成12)年度の発行枚数は42億5,000万枚。
2003(平成15)年度の発行枚数は38億6,500万枚。内、パソコ
ン印刷用(50円)は14億枚。
★ねんきん
【年金】
○
◎2004.10. 1(平成16)年金制度改革関連法、施行。
2007. 6.30(平成19)年金時効撤廃特例法、参議院本会議で可
決・成立。
★ねんきんしきんうんようききん
【年金資金運用基金】
○厚生労働省の特殊法人。
厚生労働省から寄託された年金積立金を株式・国債・財投債
などで運用している。
◎2001. 4.(平成13)年金福祉事業団から主な業務を引き継いで
設立。
◎グリーンピア指宿:参照⇒いぶすきし(指宿市)
ねんぐん
【捻軍】
◇[中]nianjun
○[歴]中国清末の農民蜂起軍。
太平天国(Taiping Tianguo)の乱に乗じ、淮河(Huai He)(ワイガ)
以北の安徽省(Anhui Sheng)(アンキショウ)・河南省(Henan Sheng)(カ
ナンショウ)・山東省(Shandong Sheng)(サントウショウ)・江蘇省(Jiangsu
Sheng)(コウソショウ)の境界地域を拠点に活動していた遊侠の集団
(捻子)が農民と連合したもの。
太平天国軍の南京進出に呼応して清朝と戦い、華北一帯を席
巻(セツケン)した。
太平天国滅亡後も勢力を維持したが、李鴻章(Li Hongzhang)
(リ・コウショウ)の淮軍(Huaijun)(ワイグン)、曾国藩(Ceng Guofan)(ソ・コ
クハン)の湘軍(Xiangjun)(ショウグン)(湘勇)らの攻撃を受けて東捻・
西捻などに分散し、1868(明治元)<同治 7>平定された。
「捻匪(nianfei)(ネンピ)」とも呼ぶ。
参照⇒たいへいてんごく(太平天国)
◎「捻」は「仲間・集団」の意味。
ねんけい
【年契】
○[歴]二ヶ国以上の歴史上の出来事を、年代順に対照列記した
年表。
ねんげみしょう《ねんげみせう》
【拈華微笑】
◇「華(ハナ)を拈(ヒネ)って微笑(ホホエ)む」の意味。
○[仏]禅宗で、不立文字(フリュウモンジ)・教外別伝(キヨウゲベツデン)
による伝法の始めを語る故事。
釈迦(シャカ)が霊鷲山(リョウジュセン)で弟子に説法したとき、梵王
が献じた金波羅華を黙ってひねって示すと、誰もその意味を理
解できなかったが、摩訶迦葉(マカカショウ)のみが悟(サト)って微笑し
たので、それを見た釈迦は言葉で説明できない仏法の真理すべ
てを迦葉に授けたという。
参照⇒かしょう(迦葉)
◎偽経『大梵天王問仏決疑経』に述べられている説話で、唐以
後に作られたらしいが、禅宗では立宗の基本思想を示すものと
して重用され、公案の一つともなった。
ねんごう《ねんがう》
【年号】
○[暦]年に冠する称号で、中国に始まり、その影響を受けた日
本・朝鮮・越南(ベトナム)など東洋諸国で行われた。
中国では漢の武帝のBC. 140<建元元>が最初。
孝徳天皇の代の 645(大化元. 6.19)が日本における最初の年
号であるが、それ以前にも法興(ホウコウ)などが一部で使用されて
いたらしい。その後、年号を立てたり立てなかったりしたが、
701[文武 5](大宝元. 3.21)以降は継続している。
その他に私年号などもあり、南北朝にはそれぞれに年号が制
定された。
改元は天皇の即位・瑞祥(ズイショウ)・変災・干支(エト)(*1)など
で行われたが、明治以降は一世一元制となる。
1979. 6.12(昭和54)元号法が公布され、正式なものとなった。
しかし、年号を使用する者は、その年号を制定した者の支配に
服するという歴史的な意味があるため、民主主義的な立場から
疑問視されている。
「元号」とも呼ぶ。
(*1)干支による改元:⇒さんかく(三革)
◎朝鮮では朝鮮という国号を明・清の中国の皇帝からもらい、
国王の任命を受けていた。そのため独自の年号を持つことも許
されていなかった。
1897.10.(明治30)「光武元」国王高宗は、年号を光武と改元し
皇帝即位式を挙行、国号を大韓帝国とした。
ねんしゃ
【念写】
◇[英]psychography/thoughtography、[日]nensha
○[心]超心理学で、心に強く念じた映像ゆ文字などを未現像の
写真乾板やフィルムに感光させること。
「サイコグラフィー」とも呼ぶ。
ねんじゃ
【念者】
○男色関係で兄貴分。若衆(ワカシュ)を寵愛する側の人。
「念友(ネンユウ)」,「念人(ネンニン)」とも呼ぶ。
⇔わかしゅ(若衆)(4)
参照⇒しょたこん(ショタコン)
◎英語では「ペデラスト(pederast)」。
ドイツ語では「ペデラスト(Paederast,Paderast)」。
イタリア語では「ペデラスタ(pederasta)」。
ねんじゅ
【念珠】
○⇒じゅず(数珠)
ねんず
【念珠】
○⇒じゅず(数珠)
ねんせいいおう《ねんせいいわう》
【粘性イオウ】
【粘性硫黄】
○[化]⇒ごむじょういおう(ゴム状イオウ,ゴム状硫黄)
ねんそ
【燃素】
◇[独]Phlogiston、[英]phlogiston
○[化]フロギストンの訳語。
⇒ふろぎすとん(フロギストン)
ねんそがわ《ねんそがは》
【年楚河】
◇Nyang Qu、[中]Nianchu He
○[地]中国南西部、チベット自治区(Xizang Zizhiqu)のシガツェ
地区(Xigaze District)(日喀則地区)南東部を北西流する川。日
喀則市(Rikaze Shi)でヤルンズアンボ川(the Yarlung Zangbo
River)(雅魯蔵布江)に合流する。
「ニャンチュ河(年楚河)」とも呼ぶ。
ねんだいさくご
【年代錯誤】
◇[英]parachronism
○⇒ぱらくろにずむ(パラクロニズム)
ねんちゃくしつ
【粘着質】
○(1)[物]⇒ねんちゃくせい(粘着性)
○(2)[心]ヒポクラテスによる分類。
⇒ねんえきしつ(粘液質)
○(3)[心]クレッチマーによる分類。
⇒てんかんしつ(てんかん質,癲癇質)
ねんちゃくしつ
【粘着性】
◇[英]adhesiveness
○[物]ねばりつく性質。
「粘着質(ネンチャクシツ)」とも呼ぶ。
★ねんど
【粘土】
○(1)[鉱]
◎粘土層は水を通さず、水ハケが悪い。
遊び:⇒かたあそび(型遊び)
○(2)(1)に似た素材。
◎ゴム粘土
ねんどうりょく
【念動力】
◇[英]psychokinesis
○[心](超心理学で)サイコキネシスの略称。
⇒さいこきねしす(サイコキネシス)
ねんにん
【念人】
○(1)平安以降、弓場始(ユバハジメ)・競馬(クラベウマ)・賭弓(ノリユミ)
・歌合・詩合・小弓合(コユミアワセ)・闘鶏などの勝負事の際、競技
者の応援や世話をする人。
○(2)⇒ねんじゃ(念者)
ねんねん
【念念】
◇[梵]ksana
○[仏]⇒せつな(刹那)
ねんぴ
【捻匪】
◇[中]nianfei
○[歴]⇒ねんぐん(捻軍)
ねんぴ
【燃費】
◇[英]fuel efficiency
○(1)[機]る仕事をするために必要な燃料の消費量。
○(2)[交](特に)自動車がガソリン1リットルで走行できるキ
ロ数。
エンジン性能のほかに積載重量・運転方法などの影響がある。
◎実燃費
ねんぴょう《ねんぺう》
【年表】
◇[英]chronological table
○[歴]歴史上の主な出来事を年代順に列記した表。
参照⇒ねんけい(年契)
ねんぶつぐるま
【念仏車】
○[仏]⇒ごじょうぐるま(後生車)
ねんぶつこう《ねんぶつかう》
【念仏講】
○(1)[仏]念仏を行なう集会。念仏の修行をする講中。
◎主に、満月の夜に行われる。
○(2)[俗]婦女子を輪姦(リンカン)すること。
ねんゆう《ねんいう》
【念友】
○(1)男色関係にある相手。
参照⇒ねんじゃ(念者),わかしゅ(若衆)(4)
○(2)男色の関係。
ねんりょ
【念慮】
◇[日]nenryo、[中]nianlu
○心の中で思いめぐらすこと。深い考え・おもんぱかり(慮り)
・思慮・思念。
ねんりょうきかばくだん《ねんれうきくわばくだん》
【燃料気化爆弾】
◇[英]fuel air explosive
○[軍]通常兵器としては最大とされる爆弾。
投下された爆弾は着弾直前、空気中に大量の揮発性液体燃料
を噴霧状に放出して点火、大爆発を起こし数百メートルの範囲
を焼き尽くすもの。
この爆発でまわりの空気中の酸素はすべて失われ、急激に気
圧が低下する。建物や地下の塹壕(ザンゴウ)に隠れて直接爆発に
あわなくても、付近にいた人間は気圧低下による内臓破裂また
は酸欠により死亡する。
衝撃波・高温・急激な気圧の低下による破壊・殺傷威力は核
兵器に次ぐとされる。
「FAE」,「気化燃料爆弾」とも呼ぶ。
参照⇒びーえるゆーはちじゅうに(BLU−82,BLU82),
じーえすえっくす(GSX),えむおーえーびー(MOAB),さー
もばりっくだんとう(サーモバリック弾頭),なぱーむだん(ナパ
ーム弾)
◎2007. 9.11(平成19)ロシア軍、投下実験に成功と国営テレビ
で映像公開。
★ねんりょうでんち《ねんれうでんち》
【燃料電池】
◇[英]fuel cell
○[電]水素をマイナス極に、酸素をプラス極に供給し、両者の
反応で電気と水を得るもの。
略称は「FC」。
参照⇒じぇーえっちえふしー(JHFC),えねふぁーむ(エネ
ファーム)
〈発電方法〉
アルカリ型:。
リン酸型:第一世代。
溶融炭酸塩型(MCFC):第二世代。
固体電解質物型(SOFC)・固体高分子型(PEFC):第三
世代。
◎ダイレクトメタノール燃料電池:DMFC(direct methanol
fuel cell)。
★ねんれい
【年齢】
○
〈異称〉
16歳(女):破瓜(ハカ)。
40歳:不惑(フワク)。
60歳:耳順(ジジュン)。
64歳(男):破瓜(ハカ)。
70歳:致仕(チシ,チジ)・致事(チジ)。
参照⇒ちょうじゅ(長寿),やくどし(厄年)
◎1950. 1.(昭和25)より満年齢を使用。
2007.10. 1(平成19)求人の際の年齢制限を原則禁止する改正
雇用対策法が施行。
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