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百 科 辞 書 《もや》 編集:獨 澄旻
-------- もや --------------------------------------------------
もや
【母屋】
○(1)[建]⇒おもや(母屋,母家,主屋,主家)(1)
○(2)⇒おもや(母屋,母家,主屋,主家)(2)
○(3)[建]小屋組で、棟木(ムナギ)と軒桁(ノキゲタ)の間に平行して
垂木(タルキ)や野垂木を支持する水平材。
「母屋桁(モヤゲタ)」とも呼ぶ。
○(4)[建](大工の用語)家の軒の内側の部分。
★もや
【靄】
○[気]
もやいむすび《もやひむすび》
【もやい結び】
【舫い結び】
◇[英]bowline knot
○[海]船を綱で岸または船にもやう(結び付ける)ときの結び方。
揺れても簡単には解(ホド)けない。
「ボーリン(bowline)」,「ボウライン」とも呼ぶ。
もやう《もやふ》
【舫う】
◇[英]moor
○(1)船と船とをつなぎ合せる。
「むやう(舫う,纜う)」とも呼ぶ。
参照⇒もやいむすび(もやい結び,舫い結び)
○(2)船を岸の杭などに結んで停泊する。
「むやう(舫う,纜う)」とも呼ぶ。
参照⇒もやいむすび(もやい結び,舫い結び)
もやう《もやふ》
【催合う】
【最合う】
◇[英]work together/cooperate
○寄り合って共同で物事を行う。
もやげた
【母屋桁】
○⇒もや(母屋,身屋,身舎)(3)
★もやし
【もやし】
【萌やし】
【萌し】
◇[日]moyashi
○(1)[食]豆類・穀類などの種子を水に浸し、日光を遮(サエギ)っ
て発芽・軟白させたもの。
「スプラウト([英]sprout)」とも呼ぶ。
参照⇒すぷらうと(スプラウト)(2),とちょう(徒長)
◎米:⇒こくが(穀芽)
麦(大麦):⇒ばくが(麦芽)
大豆:⇒
小豆(アズキ):⇒
緑豆(リョクトウ):⇒
大根:⇒かいわれだいこん(貝割れダイコン,貝割れ大根,穎
割れダイコン.穎割れ大根)
○(2)[食](特に)緑豆のもの。
◎中国語:豆芽(douya)/豆芽菜(douyacai)/豆芽儿(douyar)。
もやもやびょう《もやもやびやう》
【もやもや病】
◇[英]moyamoya disease
○[病]⇒うぃりすどうみゃくりんへいそくしょう(ウィリス動
脈輪閉塞症)
もよろだけ
【茂世路岳】
◇[日]Moyoro Dake
○[地]択捉島(エトロフトウ)北東部にある火山。標高1,124メートル。
北緯45.38°、東経148.83°の地。
ロシア名は「クドリャブイ火山([英]Kudryaviy volcano)」,
「クドリアビー([露]Kudriavy)」。
◎1778(安永 7)噴火。
1883(明治16)噴火。
1946(昭和21)噴火。
1958(昭和33)噴火。
2003. 8.17(平成15)ロシアの火山・地球力学研究所、火山の
斜面からレニウム(rhenium)の抽出に成功と発表。年間20トン
以上の産出が可能と推測。
もらい《もらひ》
【貰い】
○(1)他人からもらうこと。また、もらう金や品物。
◎あわてる乞食は貰いが少ない。
○(2)「貰い引き」の略。
⇒もらいびき(貰い引き)
○(3)勝ち負けや決着が付いていない事で、その処置をまかせ
てもらうこと。
もらいなき《もらひなき》
【もらい泣き】
○[楽]一青窈(ヒトト・ヨウ)作詞、溝渕大智・マシコタツロウ・武部
聡志作曲の歌謡曲。
歌は一青窈。
◎2002.10.30(平成14)リリース。
2003(平成15)日本レコード大賞を受賞。
もらいなき《もらひなき》
【もらい泣き】
【貰い泣き】
○他の人が泣くのにつられて、自分も悲しくなって泣くこと。
もらいひき《もらひひき》
【貰い引き】
○⇒もらいびき(貰い引き)
もらいびき《もらひびき》
【貰い引き】
○他の客の相手をしている芸妓・遊女を中途で自分の座敷に呼
びとること。
「貰い引(ヒ)き」,「貰い」とも呼ぶ。
◎江戸吉原で指名した遊女に馴染みが来た時、その遊女を譲る
ことが定めであって、いい馴染みであれば座敷さえ明け渡さな
ければならなかった。
もらヴぃあ
【モラヴィア】
◇Moravia
○(1)⇒[1]もらびあ(モラビア)
○(2)[人](Alberto Moravia)⇒[2]もらびあ(モラビア)
もらがん
【モラガン】
◇[タミール語]molagan
○[哺](タミール語で)スナメリ(砂滑)。
⇒すなめり(スナメリ,砂滑)(1)
★もらす
【漏らす】
【洩らす】
○(1)[他動]液体・気体を外にこぼす。
○(2)[他動]光・音・声などを外にこぼす。
○()[他動]
◎自動詞は「もれる(漏れる,洩れる)」。
もらつぁがわ《もらつあがは》
【モラツァ川】
◇[アルバニア語]Rijeka Moraca、[英]Moraca River
○[地]モンテネグロ共和国中東部を南流し、シュコダル湖(Liq-
en i Shkodres)に注(ソソ)ぐ川。
★もらとりあむ
【モラトリアム】
◇[英]moratorium
○(1)[経]支払い猶予。債務返済停止。
○(2)核実験などの一時停止。
○(3)[心]青年がアイデンティティー(自己同一性)を獲得する
までの猶予期間。
もらば
【モラバ】
◇[チェコ語]Morava
○⇒[1]もらびあ(モラビア)
[1]もらびあ
【モラビア】
◇[英]Moravia
○チェコ共和国東部の地方。ドナウ川の支流モラビア川(モラ
バ川)流域の地方。
中心都市はブルノ(Brno)。
チェコ語名は「モラバ(Morava)」。
「モラヴィア」とも呼ぶ。
参照⇒だいもらびあていこく(大モラビア帝国)
◎西部のボヘミア(Bohemia)とともにチェコを構成する。
[2]もらびあ
【モラビア】
◇Alberto Moravia(アルベルト・モラビア)
○[人]イタリアの小説家(1907〜1990)。
「モラヴィア」とも呼ぶ。
もらびと
【モラビト】
◇[登録商標]Morabito
○[服]パリの有名ブティック。
ワニ皮のハンドバッグで知られる。
もーらみゃいん
【モーラミャイン】
◇Mawlamyine/Mawlamyaing
○ミャンマー(旧ビルマ)南部、モン州(Yin Mon)中央部にある
州都。
旧称は「モールメイン(Moulmein)」。
もらるはざーど
【モラルハザード】
◇[英]moral hazard
○(1)[社]倫理の欠如・倫理の荒廃。
○(2)[経](保険や金融機関の)道徳的危険。
もらんご
【モランゴ】
◇[葡]morango
○[植](ポルトガル語で)イチゴ。
⇒いちご(イチゴ,苺,莓)
もらんぼん
【モランボン】
【牡丹峰】
◇[朝]Moranbong
○(1)[地]朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の首都平壌(ヘイジョウ)
市内のモランボン区域にある丘。
○(2)(Moranbong-kuyok)⇒もらんぼんくいき(モランボン区域,
牡丹峰区域)
もらんぼんくいき
【モランボン区域】
【牡丹峰区域】
◇[朝]Moranbong-kuyok
○朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の首都平壌(ヘイジョウ)市内中
北部の一区域。
北東部を大城区域(Taesong-kuyok)、南東部を中区域(Chung-
kuyok)、南西部を普通江区域(Potonggang-kuyok)、西部・北西
部を西城区域(Sosong-kuyok)に接する。
もり
【森】
◇[日]Mori
○(1)⇒もりまち(森町)
○(2)[交]⇒もりえき(森駅)
もりー
【モリー】
◇[英]Molly
○[人]女子名メアリー(Mary)の愛称。
参照⇒めありー(メアリー)
もーりあ
【モーリア】
◇Paul Mauriat(ポール・モーリア)
○[人]フランスのオーケストラ主宰者・指揮者・作曲家(1925.
3. 4〜2006.11. 3)。マルセイユ生れ。
マルセイユ国立音楽院を卒業。
1965(昭和40)ポール・モーリア・グランド・オーケストラを
結成。
もーりあっく
【モーリアック】
◇Francois Mauriac(フランソワ・モーリアック)
○[人]フランスの作家(1885.10.11〜1970. 9. 1)。ボルドー生
れ。
心理的な手法で人間性の暗黒面を描きながら、敬虔なカトリッ
ク信者として神の恩恵を暗示する。
1952(昭和27)ノーベル文学賞を受賞。
作品は『癩者への接吻(Le Baiser au lepreux)』・1925(大
正14)『愛の砂漠(Le Desert de l'amour)』・1927(昭和 2)
『テレーズ・デケルー(Therese Desqueyroux)』・1932(昭和 7)
『蝮のからみあい(Le Noeud de viperes)』、1933(昭和 8)自
叙伝『内面の記録(Le Romancier et ses personnages)』、戯
曲1937(昭和12)『アスモデ(Asmodee)』など。
もーりぇ
【モーリェ】
◇[露]more
○(ロシア語で)海。
もりえき
【森駅】
○(1)[交]北海道茅部郡(カヤベグン)森町(モリマチ)本町(ホンチョウ)にあ
るJR函館本線の駅。
東森(ヒガシモリ)駅と桂川(カツラガワ)駅の間。
駅弁「いかめし」が有名。
○(2)[交]大阪府貝塚市森にある水間鉄道の駅。
名越(ナゴセ)駅と三ツ松(ミツマツ)駅の間。
もりおかし《もりをかし》
【盛岡市】
◇[日]Morioka Shi
○岩手県中部の市。県庁所在地。
〈面積〉
1970(昭和45)399平方キロメートル。
〈人口〉
1975(昭和50)21万6,000人。
1980(昭和55)22万9,123人。
◎もと南部氏20万石の城下町。
1992. 4. 1(平成 4)都南村を編入。
★もりおかはん《もりをかはん》
【盛岡藩】
◇[日]Morioka Han
○[歴]
「南部藩(ナンブハン)」とも呼ぶ。
参照⇒ひやまそうどう(檜山騒動)
〈歴代藩主〉
南部利剛(トシヒサ)。
もりおろじー
【モリオロジー】
◇[英]moriology
○⇒たなとろじー(タナトロジー)
◎ラテン語の「死ぬ(morior)」から。
もりきらら
【森きらら】
○[動][植]長崎県佐世保市にある九十九島動植物園の愛称。
もりぐち
【守口】
◇[日]Moriguchi
○(1)⇒もりぐちし(守口市)
○(2)[交]⇒もりぐちえき(守口駅)
もりぐちえき
【守口駅】
○[交]大阪府守口市京阪本通(ケイハンホンドオリ)にある大阪市営谷町
線の駅。
大日(ダイニチ)駅と太子橋今市(タイシバシイマイチ)駅の間。
◎京阪京阪本線には守口市駅がある。
もりぐちし
【守口市】
◇[日]Moriguchi Shi
○(1)大阪府中北部の市。
〈面積〉
1970(昭和45)13平方キロメートル。
〈人口〉
1975(昭和50)17万8,000人。
◎もと京街道の宿場町。
1946(昭和21)市制施行。
○(2)[交]⇒もりぐちしき(守口市駅)
もりぐちしえき
【守口市駅】
○[交]大阪府守口市寺内町(ジナイチョウ)にある京阪京阪本線の駅。
西三荘(ニシサンソウ)駅と土居(ドイ)駅の間。
◎大阪市営谷町線には守口駅がある。
もりじお《もりじほ》
【盛り塩】
○客商売の料理屋・寄席(ヨセ)などで、掃き清めた門口(カドグチ)
の両脇に、縁起(エンギ)を祝って湿した塩を小さく高く盛り上げ
ること。また、その塩。
「塩花(シオバナ)」,「口塩(クチジオ)」とも呼ぶ。
参照⇒かのうふくすけ(叶福助)
◎中国の『晋書』「胡貴賓傳」にある故事から。
もりしたえき
【森下駅】
○(1)[交]東京都江東区森下1丁目にある都営地下鉄大江戸線
の駅。
清澄白河(キヨスミシラカワ)駅と両国(リョウゴク)駅(墨田区)の間。
○(2)[交]都営地下鉄新宿線の駅。
浜町(ハマチョウ)駅(中央区)と菊川(キクカワ)駅(墨田区)の間。
○(3)[交]愛知県名古屋市東区徳川2丁目にある名鉄瀬戸線の
駅。
尼ヶ坂(アマガサカ)駅(北区)と大曽根(オオゾネ)駅(東区)の間。
○(4)[交]福岡県北九州市八幡西区森下町にある筑豊電気鉄道
の駅。
穴生(アノオ)駅と今池(ウマイケ)駅の間。
★もりしたじんたん
【森下仁丹】
○[経]製薬会社の一社。
本社は大阪府大阪市。
◎1905(明治38)懐中薬の仁丹を発売。
参照⇒じんたん(仁丹)
もーりしゃす
【モーリシャス】
◇Mauritius
○(1)[地](Mauritius Island)⇒もーりしゃすとう(モーリシャ
ス島)
○(2)(La Republique de Maurice)⇒もーりしゃすきょうわこ
く(モーリシャス共和国)
もーりしゃすきょうわこく
【モーリシャス共和国】
◇[フ]La Republique de Maurice
○インド洋西部、モーリシャス島(Mauritius Island)・ロドリ
ゲス島(Rodrigues Island)とその属島からなるイギリス連邦内
の共和国。
首都はポートルイス(Port Louis)。
主な住民はインド人。
〈面積〉
2,045平方キロメートル。
〈人口〉
1977(昭和52) 91万人。
1984(昭和59)101万人。
1988(昭和63)107万人。
◎1968. 3.12(昭和43)イギリス連邦内の一国として独立。
1968. 4.24(昭和43)国際連合に加盟。
参照⇒でぃえごがるしあとう(ディエゴガルシア島)
もーりしゃすとう《もーりしやすたう》
【モーリシャス島】
◇[英]Mauritius Island、[フ]Ile Maurice
○[地]マダガスカル(Madagascar)の東方、インド洋西部のマス
カリン諸島(Mascarene Islands)にある火山島。
レユニオン島(Ile de la Reunion)の東方に位置する。
モーリシャス領。
★[1]もりす
【モリス】
◇William Morris(ウィリアム・モリス)
○[人]イギリスの工芸美術家・詩人(1834〜1896)。
★[2]もりす
【モリス】
◇Charles William Morris
○[人]アメリカの哲学者(1901〜1979)。
ミード(George Herbert Mead)の弟子。
記号論および意味論の研究で有名。
著書は1938年『記号理論の基礎(Foundations of the theory
of signs)』など。
★[3]もりす
【モリス】
◇Desmond Morris(デズモンド・モリス)
○[人]イギリスの動物行動学者(1928. 1.24〜)。
◎女性の乳房は尻の擬態(性的シンボル)として発達したという
説を立てる。
★もりぞー
【モリゾー】
◇Berthe Morisot(ベルト・モリゾー)
○[人]フランスの、印象派の女性画家(1841. 1.14〜1895. 3. 2)。
[1]もりそん
【モリソン】
◇Robert Morrison
○[人]イギリスの宣教師・中国学者(1782. 1. 5〜1834. 8. 1)。
中国名は馬礼遜(Ma Lixun)。
プロテスタンティズムの中国伝道を開拓。
1821(文政 4)聖書を漢訳。
著書は1815(文化12)『シナ語文法(A Grammar of the Chinese
Language)』・1815〜1823(文化12〜文政 6)『シナ語辞典(A Dic-
tionary of the Chinese Language)』3巻など。
◎モリソン号事件
[2]もりそん
【モリソン】
◇George Ernest Morrison
○[人]イギリスのジャーナリスト(1862〜1920)。オーストラリ
ア生れ。
中国を訪れ、1895(明治28)「タイムズ」紙の北京特派員となり
日露戦争を報道。
1912(大正元)中華民国政府顧問となる。
◎在任中に収集した極東関係の図書・文献は、1917(大正 6)岩
崎久弥が購入しモリソン文庫(現:東洋文庫)を設立。
参照⇒とうようぶんこ(東洋文庫)
[3]もりそん
【モリソン】
◇Philip Morrison(フィリップ・モリソン)
○[人]アメリカの物理学者(1915〜2005. 4.22)。ニュージャー
ジー州生れ。
カリフォルニア大学バークリー校でオッペンハイマーに師事。
1940(昭和15)理論物理学で博士号を取得。
原爆開発のマンハッタン計画に参加。
マサチューセッツ工科大学名誉教授。
もりそんさん
【モリソン山】
◇[英]Mount Morrison
○[地]⇒ぎょくざん(玉山)
もりた
【モリタ】
◇Noriyuki Pat Morita(ノリユキ・パット・モリタ)
○[人]アメリカの俳優(1932. 6.28〜2005.11.24)。カリフォル
ニア北部生れ。日系二世。
第二次世界大戦中、アリゾナ州の日系人収容所(relocation
camp)で暮らす。
映画『ベスト・キッド』の空手の師匠役ミヤギなど、映画・
TVに多数出演。
もりた
【森田】
◇[日]Morita
○[古]⇒もりたむら(森田村)
もりたざ
【森田座】
【守田座】
○[歴][劇]江戸時代の歌舞伎劇場、江戸三座一つ。
◎1660(万治 3)森田太郎兵衛が木挽町(コビキチョウ)五丁目(現在の
歌舞伎座に近い東銀座)に開設。翌年、養子の森田勘弥が座元
になり、代々の勘弥によって歌舞伎興行が続けられた。5世勘
弥以後は休座が多く、控櫓(ヒカエヤグラ)の河原崎座が度々代って
興行。
1843(天保14)天保の改革により浅草猿若町(サルワカチョウ)に移転。
1856(安政 3)11世勘弥が守田座と改名。
1872(明治 5)12世勘弥が京橋区新富町(シントミチョウ)に移す。
1875(明治 8)新富座と改名。
1876(明治 9)大火で焼失。
1878(明治11)建築・観客制度に洋風を取り入れて、270基の
ガス灯や大きなガスシャンデリアをもつ近代的な設備を整えた
大劇場として栄え、明治中期に団菊左(ダンキクサ)時代をつくる。
1923. 9.(大正12)関東大震災で焼失。
参考⇒さるわかちょう(猿若町),だんきくさ(団菊左)
もーりたにあ
【モーリタニア】
◇Mauritania
○(1)アフリカ北西部の共和国。
首都はヌアクショット(Nouakchott)。
〈面積〉
103.1万平方キロメートル。
〈人口〉
1976(昭和51)148万人。
1984(昭和59)183万人。
1988(昭和63)191万人。
〈歴代大統領〉
マアウヤ・ウルドゥ・シダハメッド・タヤ(Maaouya Ould
Sid'Ahmed Taya)(1941〜)。
◎1920(大正 9)フランス植民地となる。
1960.11.28(昭和35)フランス共同体のモーリタニア・イスラ
ム共和国として独立。
1999(平成11)イスラエルと国交樹立。
○(2)[歴]⇒まうれたにあ(マウレタニア)
もりたむら
【森田村】
◇[日]Morita Mura
○[古]青森県南西部、西津軽郡(ニシツガルグン)にあった村。
〈面積〉
24.12万平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)5,116人。
◎1889(明治22)大館(オオダテ)村・床舞(トコマイ)村・山田(ヤマダ)村
・中田(ナカダ)村を編入。
2005. 2.11(平成17)木造町(キヅクリマチ)・森田村・柏村(カシワムラ)
・稲垣村(イナガキムラ)・車力村(シャリキムラ)の1町4村が合併して「つ
がる市」を発足。
もりつち
【盛り土】
【盛土】
◇[日]moritsuchi
○[建]盛土(モリド)の別称。
⇒もりど(盛土,盛り土)
★もーりっつ
【モーリッツ】
◇Moritz
○[人]オランダの将軍・提督(1567〜1625)。
オラニエ公ウィレム一世(Willem van Oranje)(1533〜1584)
の子。
スペインからの独立運動で軍事的才能を発揮。
参照⇒おらにえなっそうけ(オラニエ・ナッソウ家)
もりど
【盛土】
【盛り土】
◇[日]morido、[英]embankment/banking
○[建]所定の高さにするため、低い地面の上に土を盛って高く
すること。また、その盛った土。
土は周囲の高い地面を切り取ったものや、他所からの土を使
用する。
工事後の沈下を想定して高めに盛ることが多い。
「もりつち(盛り土,盛土)」とも呼ぶ。
参照⇒きゃくど(客土)(2),よもり(余盛,余盛り)
★もりとじけん
【森戸事件】
○[歴]国家権力が大正デモクラシー運動に干渉した筆禍(ヒッカ)
事件。
1919(大正 8)末、東京帝国大学経済学部の助教授森戸辰男が
「経済学研究」創刊号に「クロポトキンの社会思想の研究」を掲載。
上杉慎吉(シンキチ)教授・天野辰夫ら右翼団体興国同志会がこれを
危険思想として宣伝、罷免を要求。1920. 1.(大正 9)東大を官
僚の養成機関として考えていた政府は、朝憲紊乱(ビンラン)によ
り森戸と編集発行人の大内兵衛助教授を起訴・休職。
◎1919(大正 8)東京帝国法科大学から経済学部が独立し、その
機関紙として「経済学研究」が創刊されたもの。
もりとちょう《もりとちやう》
【森戸町】
◇[日]Morito Cho
○千葉県銚子市(チョウシシ)の地名。
★もりながせいか《》
【森永製菓】
○[経]菓子製造販売会社の大手。
本社は東京都港区。
★もりながひそみるくじけん
【森永ヒ素ミルク事件】
【森永砒素ミルク事件】
○[歴][社]森永乳業の徳島工場(徳島県石井町)で製造したヒ素
化合物混入の粉ミルクで乳幼児が中毒症を発病。
約1万3千人に健康被害が出、130人が死亡。
◎1955. 8.(昭和30)。
2011. 9.(平成23)徳島工場を閉鎖。
もりのこびと
【森の小人】
○[楽]玉木登美夫作詞、山川清補作、山本雅之作曲の童謡。
◎1941(昭和16)『土人の祭』としてキングレコードから秋田喜
美子の歌で発売。
第二次世界大戦後、GHQの指示でキングレコードのディレ
クター山川清(本名:山田)により若干修正して現名に改称。
◎玉木登美夫の本名は金谷完治(カナヤ・カンジ)。
もりのこみち
【森の小径】
○[楽]佐伯孝夫作詞、灰田有紀彦作曲の歌謡曲。
歌は灰田勝彦(ハイダ・カツヒコ)。
◎1940.11.(昭和15)レコード発売。
もりのす
【モリノス】
◇Miguel de Molinos/Michael de Molinos
○[人]スペインの神秘家(1628. 6.29〜1696.12.28)。
瞑想によって神と合一する以外の宗教上の行為を否定した神
秘説の「キエティスム(quietisme)(静寂主義)」を唱える。
参照⇒きえてぃすむ(キエティスム)(2)
もりのすいしゃ
【森の水車】
○[楽]清水みのる作詞、米山正夫作曲の歌謡曲。
歌は高峰秀子/荒井恵子。
水車の音を「コトコトコットン」とリズミカルに表した歌。
◎1942. 9.(昭和17)高峰秀子の歌で発売。
1951. 4. 9(昭和26)「NHKラジオ歌謡」で荒井恵子が歌って
ヒット。
★もりぶでん
【モリブデン】
◇[独]Molybdaen/Molybdan、[英]molybdenum(モリブデナム)
○[化]クロム族に属する金属元素の一つ。
元素記号は「Mo」。原子番号42、原子量95.94。
栄養素しては、欠乏すると頻脈などを起こす。
もりぶでんばなじうむこう《もりぶでんばなじうむかう》
【モリブデンバナジウム鋼】
◇[英]molybdenum-vanadium steel
○[工]刃物・工具用の合金鋼の一つ。
錆(サ)びにくいステンレスに、モリブデン(Mo)を加えて硬
度を高くして耐摩耗性を、バナジウム(V)を加えて粘りを高く
したもの。
もりべ
【守部】
○[歴]山野・陵墓などの番人。
もりまち
【森町】
◇[日]Mori Machi
○北海道南西部、渡島支庁(オシマシチョウ)茅部郡(カヤベグン)の町。
渡島半島(オシマハントウ)東側に位置し、北部を内浦湾(ウチウラワン)に
面する。
もりやし
【守谷市】
◇[日]Moriya Shi
○茨城県南西端の市。南西部を千葉県に隣接。
〈面積〉
35.63平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)5万0,362人。
◎1889(明治22)町制施行。
1955(昭和30)高野村・大野村・大井沢村を編入。
2002. 2. 2(平成14)北相馬郡(キタソウマグン)守谷町(モリヤマチ)、市
制施行。
もりやま
【守山】
◇[日]Moriyama
○(1)⇒もりやまし(守山市)
○(2)⇒もりやまく(守山区)
もりやまく
【守山区】
◇[日]Moriyama Ku
○愛知県名古屋市の区。
もりやまし
【守山市】
◇[日]Moriyama Shi
○滋賀県南西部、琵琶湖に面する市。
今宿町(イマジュクチョウ)に古高・経田遺跡(フルタカ・キョウデンイセキ)があ
る。
もりやまち
【守谷町】
◇[日]Moriya Machi
○[古]⇒もりやし(守谷市)
もりよしざん
【森吉山】
◇[日]Moriyoshi Zan
○[地]⇒もりよしやま(森吉山)
もりよしまち
【森吉町】
◇[日]Moriyoshi Machi
○[古]秋田県北部、北秋田郡の町。
参照⇒たいへいこ(太平湖)
◎森吉山,森吉神社
◎2005. 3.22(平成17)鷹巣町(タカノスマチ)・阿仁町(アニマチ)・合川町
(アイカワマチ)と合併して北秋田市を発足。
もりよしやま
【森吉山】
◇[日]Moriyoshi Yama
○[地]秋田県北秋田市にある複式火山。標高1,454メートル。
森吉神社がある。
「もりよしざん(森吉山)」とも呼ぶ。
◎旧住所では北秋田郡の森吉町(モリヨシマチ)と阿仁町(アニマチ)の境。
[1]もりーん
【モリーン】
◇Moline
○アメリカ合衆国中東部、イリノイ州(Illinois State)北西端
のロックアイランド郡(Rock Island County)中央北部の都市。
◎ロックアイランド郡にはイーストモリーン(East Moline)(市)
とサウスモリーン(South Moline)(町)もある。
[2]もりーん
【モリーン】
◇[英]Maureen
○[人]⇒もーりーん(モーリーン)
もーりん
【モーリン】
◇[英]Maureen
○[人]⇒もーりーん(モーリーン)
もーりーん
【モーリーン】
◇[英]Maureen
○[人](英語圏の)女性の名前。
「モーリン」,「モリーン」とも呼ぶ。
◎「最愛の(beloved)」の意味。
もりんじ
【茂林寺】
○群馬県館林市(タテバヤシシ)堀江にある曹洞宗(ソウトウシュウ)の寺。山
号は青竜山。
1468(応仁 2)領主赤井正光の創建。開山は大林正通。
◎分福茶釜の伝説で有名。寺宝に分福茶釜の伝承のある茶釜が
ある。
参照⇒ぶんぶくちゃがま(分福茶釜,文福茶釜)
もりんふーる
【モリンフール】
◇[モンゴル語]Morin Huur
○[楽]⇒ばとうきん(馬頭琴)
もりんほーる
【モリンホール】
◇[モンゴル語]Morin Huur
○[楽]⇒ばとうきん(馬頭琴)
★[1]もる
【モル】
◇[英]mole/mol、[独]Mol
○[化]物質量を表す、国際単位系(SI)の基本単位。
[2]もる
【モル】
◇[英]Moll
○[人]女子名メアリー(Mary)の愛称。
参照⇒めありー(メアリー)
もーる
【モール】
◇[英]mole
○(1)[哺](英語で)モグラ(土竜)。
⇒もぐら(モグラ,土竜)(1)
○(2)[俗](英語で)スパイ。
⇒すぱい(スパイ)
○(3)(英語で)ほくろ(黒子)。
⇒ほくろ(ホクロ,黒子)
もるがないと
【モルガナイト】
◇[英]morganite
○[鉱]ピンク色の緑柱石。
参照⇒りょくちゅうせき(緑柱石)
◎アメリカの実業家で鉱物収集家のモルガン(John Pierpont
Morgan)に因(チナ)む。
◎イタリア語:モルガニーテ(morganite)。
もるがにーて
【モルガニーテ】
◇[伊]morganite
○[鉱]⇒もるがないと(モルガナイト)
★もるがーぶがわ《もるがーぶがは》
【モルガーブ川】
◇Darya-ye Morghab/Darya Murghab、[英]Morghab River
○[地]アフガニスタン北西部を流れる川。
北側のトルケスタン山脈(Torkestan Mountains)と南側のト
ルケスタン山脈(Torkestan Mountains)との間を西流し、トル
クメニスタンに入って北流し、マルイ(Mary)東方でカラクム運
河(Karakum Canal)に合流する。
[1]もるがん
【モルガン】
◇Lewis Henry Morgan(ルウィス・ヘンリー・モルガン)
○[人]アメリカの文化人類学者(1818〜1881)。
ニューヨーク州の原住民イロコイ族の間で生活し、ネイティ
ブ・アメリカン(インディアン)の社会組織を研究する。
その婚姻制度・家族制度の発達過程から、人類文明を進化論
的に野蛮・未開・文明と体系づけて説明する。
著書は1877(明治10)『古代社会(Ancient society)』など。
「モーガン」とも呼ぶ。
◎エンゲルスに大きな影響を与え、更にエンゲルスの『家族・
私有財産および国家の起源』はマルクス主義の歴史観にとって
有力な資料・理論となった。
[2]もるがん
【モルガン】
◇John Pierpont Morgan(ジョン・ピアポント・モルガン)
○[人]アメリカの実業家(1837〜1913)。
祖父の財産を受け継ぎモルガン商会を興し、19世紀末に
金融業を基礎に融資を通して鉄鋼トラスト・鉄道・海運・
鉱業・通信・銀行など多くの産業を支配下におく。特に南
北戦争で巨利を得て、モルガン財閥を築いた。
1901(明治34)モルガン系製鉄会社USスチール、カーネギー
製鋼を買収。
産業界・金融界のみならず、クリーブランド大統領を援助し
て政界の黒幕としても活躍。
「モーガン」とも呼ぶ。
参照⇒もるがないと(モルガナイト)
★[3]もるがん
【モルガン】
◇Conwy Lloyd Morgan
○[人]イギリスの動物心理学者(1852〜1936)。
「モーガン」とも呼ぶ。
[4]もるがん
【モルガン】
◇Thomas Hunt Morgan(トーマス・ハント・モルガン)
○[人]アメリカの動物学者・遺伝学者(1866〜1945)。
発生学から出発し、キイロショウジョウバエ(黄色猩猩蠅)を
使って遺伝の細胞学的研究を行う。遺伝物質をになう遺伝因子
が細胞の染色体上に配列する遺伝子であることを確め、染色体
地図を作成。
1933(昭和 8)ノーベル生理・医学賞、受賞。
著書は『発生学と遺伝学』・『遺伝子論』・『進化の科学的
基礎』など。
「モーガン」とも呼ぶ。
[5]もるがん
【モルガン】
◇Claude Morgan
○[人]フランスのレジスタンス文学の小説家(1898〜1980)。
著書は『人間のしるし』・『羅針盤のない旅行者』など。
「モーガン」とも呼ぶ。
もるがんおゆき
【モルガンお雪】
○[人]⇒『人名辞典』もるがん おゆき(モルガン お雪)
もるがんたうん
【モルガンタウン】
◇Morgantown
○アメリカ合衆国東中部、ウェストバージニア州(West Virgin-
ia State)北部のモノンガリア郡(Monongalia County)の中東部
にある郡都。
もるがんて
【モルガンテ】
◇Morgante
○[文]イタリアの詩人プルチ(Luigi Pulci)(1432〜1484)の喜
劇的物語詩。
シャルルマーニュ(Charlemagne)(カール大帝)の親衛騎士
(paladin)オーランド(Orlando)とルノー(Renaud)の伝説に取材
したもの。
もるきゅーる
【モルキュール】
◇[英]molecule
○[物][化]分子。
◎形容詞は「モルキュラー(molecular)」。
もるきりしょうこうぐん《もるきりしやうこうぐん》
【モルキオ症候群】
◇[英]Morquio syndrome
○[病]⇒むこたとうしょうよんがた(ムコ多糖症4型,ムコ多糖
症W型)
もるぐ
【モルグ】
◇[フ]morgue
○(1)(身元不明の)死体公示場。死体置き場。
○(2)(転じて)新聞社の調査部・資料室。
もるぐがいのさつじんじけん
【モルグ街の殺人】
◇[英]The Murders in the Rue Morgue
○[文]アメリカの作家エドガー・アラン・ポー(Edgar Allan
Poe)の探偵推理小説。
天才探偵オーギュスト・デュパン(Auguste Dupin)がパリの
モルグ街で発見された母娘の死体から真犯人をつきとめる話。
世界最初の探偵小説といわれている。
◎1841(天保12)発表。
1924(大正13)平野威馬雄(イマオ)(1900〜)の初訳でアルス社か
ら出版。
もるげん
【モルゲン】
◇[独]Morgen(モーゲン)
○(ドイツ語で)朝。
⇒あさ(朝)
もるじぶきょうわこく《もるぢぶきようわこく》
【モルジブ共和国】
◇[英]Republic of Maldives
○インド洋北部、セイロン島南西のモルジブ諸島(Maldive Is-
lands)から成る共和国。
首都はマレ(Male)。
住民はイスラム教徒が大半。
通貨はルフィア(rufiyaa)。
「モルディブ共和国」,「マルジブ共和国」,「マルディブ共和国」
とも呼ぶ。
〈面積〉
298平方キロメートル。
〈人口〉
1977(昭和52)14万人。
1984(昭和59)17万人。
1988(昭和63)20万2,000人。
1995(平成 7)25万3,000人。
2001(平成13)31万0,764(推計)。
◎1965. 7.26(昭和40)イギリス保護領から独立。
1968(昭和43)共和制。
もーるす
【モールス】
○(1)[人](Samuel Finley Breese Morse)⇒[2]もーす(モース)
○(2)[人](Edward Sylvester Morse)⇒[3]もーす(モース)
○(3)[歴][通](Morse code)⇒もーるすふごう(モールス符号)
もーるすきん
【モールスキン】
◇[英]moleskin
○(1)モグラ(mole)の毛皮(pelt)。
暗灰色で柔らかく光沢がある。
○(2)ビロードのように表面を起毛させた厚地の綿織物。
(1)に似せて仕上げたもの。丈夫で滑らか。
衣服や帽子を作った。
もーるすしんごう《もーるすしんがふ》
【モールス信号】
◇[英]Morse code signal
○(1)[歴][通]⇒もーるすふごう(モールス符号)
○(2)[歴][通]モールス符号を使用して行う通信。
もるすはいむ
【モルスハイム】
◇Molsheim
○フランス北東部、アルザス地域圏(Region Alsace)北部、バ
ラン県(Departement Bas-Rhin)中央部の町。
もーるすふごう《もーるすふがう》
【モールス符号】
◇[英]Morse code
○[歴][通]電信符号の一つ。
点と線(dots and dashes)の二種の符号を種々に組み合せて
文字を表す。
点を「トン(iddy)」、線を「ツー(umpty)」とも呼ぶ。
「モールス信号」とも呼ぶ。
参照⇒でんしん(電信),えすおーえす(SOS)(1)
◎1837(天保 8)アメリカの電気技師モース(S.F.B.Morse)(1791
〜1872)が発明。
参照⇒[2]もーす(モース)
[1]もるた
【モルト】
◇[伊](女性形)morta/(男性形)morto(モルト)
○(イタリア語で、女性の)死者・死人。
[2]もるた
【モルト】
◇[伊]Morta
○[ロ神]運命の三女神(Parcai)の一神で、運命の糸を断つ女神。
参照⇒もいらい(モイライ)
◎ギリシア神話のアトロポス(Atropos)に相当。
もるだう
【モルダウ】
◇[チェコ語]Vltava(ヴルタヴァ)
○[楽]チェコの作曲家ベドルジフ・スメタナ(Bedrich Smetana)
作曲の交響詩組曲『わが祖国(Ma vlast)』の第二曲。
参照⇒わがそこく(わが祖国)
もるだうがわ《もるだうがは》
【モルダウ川】
◇[独]die Moldau/Fluss Moldau
○[地]チェコを流れるブルタバ川(the Vltava River)のドイツ
語名。
⇒ぶるたばがわ(ブルタバ川)
もるだびあ
【モルダビア】
◇Moldavia
○[古]モルドバの旧称。
⇒もるどば(モルドバ)
もるたーりぁ
【モルターリァ】
◇[葡]mortalha、[英]shroud
○(ポルトガル語で)経帷子。
⇒きょうかたびら(経帷子)
[1]もるたる
【モルタル】
◇[英]mortar
○[建]⇒しっくい(漆喰)
[2]もるたる
【モルタル】
◇[英]mortar
○(1)⇒にゅうばち(乳鉢)
○(2)[軍]⇒きゅうほう(臼砲)
○(3)[軍]⇒はくげきほう(迫撃砲)
もるっかしょとう《もるつかしよたう》
【モルッカ諸島】
◇[英]the Moluccas/Molucca Islands/Moluccan Islands
○[地]マルク諸島の別称。
⇒まるくしょとう(マルク諸島)
★もるてぃどー
【モルティドー】
◇Mortido
○[心]死への本能(death instinct)。自己破壊への欲望。死の
破壊的な欲動エネルギー。
参照⇒たなとす(タナトス)(2),りびどー(リビドー)(2)
◎フロイト(Sigmund Freud)の弟子フェダーン(Paul Federn)
(1870〜1950)の用語。
もるでぃぶきょうわこく《もるぢぶきようわこく》
【モルディブ共和国】
◇[英]Republic of Maldives
○⇒もるじぶきょうわこく(モルジブ共和国)
もーるでぃんぐ
【モールディング】
◇[英]molding/moulding
○[建]⇒くりかた(刳り形,繰り形,刳形,繰形)(2)
もるてーる
【モルテール】
◇[蘭]mortier
○[軍]⇒きゅうほう(臼砲)
もーるでんとう《もーるでんたう》
【モールデン島】
◇[英]Malden Island/Molden Island
○[地]中部太平洋、ライン諸島(Line Islands)の島。
南緯4.00°、西経155.00°の地。
キリバス領。
〈面積〉
39.3平方キロメートル。
◎もとイギリスの核実験場。
[1]もると
【モルト】
◇[独]Mord
○(ドイツ語で)殺人。
◎ゼルブストモルト(Selbstmord):自殺。
[2]もると
【モルト】
◇[伊](男性形)morto/(女性形)morta(モルタ)
○(イタリア語で、男性の)死者・死人。
[1]もーるど
【モールド】
◇[英]mold
○(1)鋳型(イガタ)。
◎鋳造:キャスティング(casting)。
テンプレート(template):参照⇒かたいた(型板,形板)
○(2)[料]料理用の流し型。
○(3)形・姿。
○(5)様式。
○(4)(人の)性格・性質。
[2]もーるど
【モールド】
◇[英]Mold、[ウェールズ語]Yr Wyddgrug
○イギリス、ウェールズ北東部フリント州(County of Flint)
の州都。
北緯53.17°、西経3.15°の地。
〈人口〉
1991(平成 3)8,700人。
2004(平成16)8,900人。
◎もとクルーイド州(the County of Clwyd)の州都。
★もるとけ
【モルトケ】
◇Helmuth Graf von Moltke
○[人]プロイセンの軍人(1800〜1891)。
もるどば
【モルドバ】
◇Moldova、[露]Moldavskaya Respublika
○ヨーロッパ東部にある共和国。北部・東部・南部をウクライ
ナ、西部をルーマニアに隣接。
首都はキシナウ(Chisinau)。
住民の大半はルーマニア系のモルダビア人。ドニエストル川
(Reka Dnestr)東岸の沿ドニエストル地域はスラブ系住民が多
く、ロシア国籍を持つ20万人も居住している。
旧称は「モルダビア(Moldavia)」。
〈面積〉
3万3,843平方キロメートル。
〈人口〉
1989(平成元)434万人。
1997(平成 9)441万人。
2003(平成15)443万9,502人(7月推計)。
◎州:judetul、[英]County。
◎1940(昭和15)モルダビア・ソビエト社会主義共和国(Soviet
Socialist Republic of Moldavia)が成立。
1989(平成元)モルダビア人民戦線が結成。
1990. 6. 6(平成 2)モルドバ・ソビエト社会主義共和国(So-
viet Socialist Republic of Moldova)に改称。 6.23、共和国
主権宣言。
1990. 9.(平成 2)沿ドニエストル地域のスラブ系住民、沿ド
ニエストル共和国を宣言。
1991. 5.23(平成 3)モルドバ共和国(Republic of Moldova)
に改称。
1991.12.21(平成 3)独立国家共同体創設協定議定書に署名。
参照⇒べっさらびあ(ベッサラビア)
もるどびあきょうわこく
【モルドビア共和国】
◇[露]Respublika Mordovia、[英]the Republic of Mordovia
○ロシア連邦南西部の共和国。
首都はサランスク(Saransk)。
〈面積〉
26.2平方キロメートル。
◎ロシア文字では"Республика Мордовия"。
もるどびあぬ
【モルドビアヌ】
◇Moldoveanu
○[地]ヨーロッパ東部、ルーマニアの中央にあるトランシルバ
ニア山脈(Transylvanian Alps)の高山。標高2,543メートル。
参照⇒かるぱちあさんみゃく(カルパチア山脈)
もるなーる
【モルナール】
◇Mornar Ferenc(モルナール・フェレンツ)
○[人]ハンガリーの劇作家・小説家(1878〜1952)。
新聞記者から小説家となる。ナチス時代に迫害を逃れ、アメ
リカに亡命して客死。
機知に富む巧妙な筋立ての戯曲を多く書いた。
作品は悲喜劇1909年『リリオム』、戯曲『悪魔』・1910年
『近衛兵』、児童文学『パール街の少年たち』など。
もるにあ
【モルニヤ】
◇[露]Molniya(稲光)、[英]lightning
○[通][宇]ロシアの通信衛星。
参照⇒ごりぞんと(ゴリゾント)(2),らどぅが(ラドゥガ)
◎ロシア文字では"Молния"。
もるびえ
【モルビエ】
◇Morbier
○(1)フランス東部、フランシュコンテ地域圏(Region Franche-
Comte)南西部のジュラ県(Departement Jura)南東部にある村。
○(2)[食]モルビエ産のチーズ。
★もるひね
【モルヒネ】
◇[蘭]morphine、[英]morphine(モーフィン)
○[化]アルカロイドの一種。アヘン(阿片)の主成分。
麻酔性の鎮静剤。
◎ギリシア神話の夢の神、モルフェウス(Morpheus)から。
1806(文化 3)ドイツの薬剤師ゼルチュルナー(F.Sertuerner)
がアヘンから抽出。
◎脳内のモルヒネ:⇒えんどるふぃん(エンドルフィン)
もるふぇうす
【モルフェウス】
◇Morpheus
○[ギ神]夢の神。眠りの神ヒュプノス(Hypnos)の息子。
参照⇒もるひね(モルヒネ)
もるふぉちょう《もるふおたふ》
【モルフォチョウ】
【モルフォ蝶】
◇[英]Morpho butterfly、[学]Morpho nestira
○[虫]チョウ目(Lepidoptera)タテハチョウ科(Nymphalidae)モ
ルフォチョウ亜科(Morphinae)のチョウの総称。
中南米の平地から1,400メートルくらいの高地に約200種が分
布。
羽根は金属光沢のある青色だが、青い色素はなく、鱗粉(リンプ
ン)の反射によるもの(構造色)。
世界で最も美しいチョウとして知られ、額(ガク)や細工物に
用いられる。
もーるめいん
【モールメイン】
◇Moulmein
○[古]⇒もーらみゃいん(モーラミャイン)
★もるもっと
【モルモット】
◇[蘭]marmot
○(1)[哺]([学]Cavia porcellus)ネズミ目(齧歯目<ゲッシモク>)
(Rodentia)テンジクネズミ科(Caviidae)テンジクネズミ属
(Cavia)の一種。
尻尾は完全に退化して無い。
社会生活を営む。
愛玩用で、かつては実験動物として飼育。
医学上の慣用名は「海めい(獣偏+「冥」:補助4323)」。
参照⇒でぐー(デグー)
◎英語:(guinea pig)。
ドイツ語:(Meerschweinchen)。
オランダ語:(marmot)。
フランス語:(marmotte)。
語:()。
○(2)(転じて)他人に実験台として利用される人。
★もるもんきょう《もるもんけう》
【モルモン教】
◇[英]Mormonism
○[宗]アメリカ人ジョセフ・スミス(Joseph Smith)が1830年に
創始したキリスト教の一派。ユダヤ教の影響を受けたプロテス
タント(新教徒)の分派。
『新旧訳聖書』と『モルモンの書』を経典とし、原始共産制
を唱える。
正式名は「末日聖徒イエス・キリスト教会(The Church of Je-
sus Christ of Latter-Day Saints)」。
略称は「LDS」。
◎西部開拓に貢献。ユタ州の約80%が信者。
教団は一夫多妻を認めていたが、1890年公式に放棄し、1895
年以降はユタ州で法律により禁止された。
中心地はユタ州ソルトレークシティー(Salt Lake City)。
◎"Mormon"は「よりよい」の意味。
◎FLDS:⇒まつじつせいといえすきりすとげんりしゅぎきょ
うかい(末日聖徒イエス・キリスト原理主義教会)
もれあはんとう《もれあはんたう》
【モレア半島】
◇[英]the Morea/Morea Peninsula
○[歴][地]⇒ぺろぽねそすはんとう(ペロポネソス半島)
もれく
【モレク】
◇Moloch
○⇒もろく(モロク)
もれしょっと
【モレショット】
◇Jacob Moleschott
○[人]⇒もれすこっと(モレスコット)
★もれすきん
【モレスキン】
◇[登録商標]Moleskine(モレスキーネ)
○(1)[経](Moleskine Srl)イタリアの会社。
◎2006(平成18)モード・アンド・モード(Modo & Modo SpA)か
ら社名変更。
○(2)(1)社製のノートブック(帳面)。
19世紀後半、フランスで販売。
1986(昭和61)絶版。
1999(平成11)イタリアの会社モード・アンド・モードが復刻。
★もれすこっと
【モレスコット】
◇Jacob Moleschott
○[人]ドイツの生理学者(1822〜1893)。オランダ生れ。
1854(嘉永 7)無神論のためハイデルベルク大学を追われ、ス
イスやイタリアなどの大学で講義をする。
「モレショット」とも呼ぶ。
もーれつあたろう《もーれつあたらう》
【もーれつア太郎】
○[漫]赤塚不二夫のギャク漫画。
参照⇒けむんぱす(ケムンパス)
◎1967〜1970(昭和42〜昭和45)「週刊少年サンデー」に連載。
もれとん
【モレトン】
◇Moreton
○(1)[地](the Moreton Bay)⇒もれとんわん(モレトン湾)
○(2)[地](Moreton Island)⇒もれとんとう(モレトン島)
もれとんとう《もれとんたう》
【モレトン島】
◇[英]Moreton Island
○[地]オーストラリア北東部、クイーンズランド州(Queens-
land State)南東部の沿海にある島。
もれとんわん
【モレトン湾】
◇[英]the Moreton Bay
○[地]オーストラリア北東部、クイーンズランド州(Queens-
land State)南東部とモレトン島(the Moreton Bay)との間にあ
る湾。
ブリスベン(Brisbane)の北東方の沖で、北部はデセプション
湾(the Deception Bay)、南部はブランブル湾(the Bramble Bay)
に接している。
もれなさんみゃく
【モレナ山脈】
◇[西]Sierra Morena
○[地]⇒しえらもれな(シエラモレナ,シエラ・モレナ)
もれりあ
【モレリア】
◇Morelia
○メキシコ南部、ミチョアカン州(estado de Michoacan)北部
の州都。
〈人口〉
1990(平成 2)48万9,756人。
★もれる
【漏れる】
【洩れる】
○(1)[自動]液体・気体が外にこぼれる。
○(2)[自動]光・音・声などが外にこぼれる。
○()[自動]
◎他動詞は「もらす(漏らす,洩らす)」。
もれろすしゅう《もれろすしう》
【モレロス州】
◇[西]estado de Morelos、[英]Morelos State
○メキシコ中南部の州。
州都はクエルナバカ(Cuernavaca)。
〈面積〉
4,941平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)155万5,296人(2月14日現在)。
2005(平成17)161万2,899人(10月17日現在)。
もろ
【モロ】
◇Moro
○⇒もろぞく(モロ族)
もろいすらむかいほうせんせん《もろいすらむかいはうせんせん》
【モロ・イスラム解放戦線】
◇[英]the Moro Islamic Liberation Front
○⇒えむあいえるえふ(MILF)
もろいと
【諸糸】
○⇒もろよりいと(諸撚糸,諸撚り糸)
もろえき
【毛呂駅】
○[交]埼玉県入間郡(イルマグン)毛呂山町(モロヤママチ)にある、JR八
高線(ハチコウセン)の駅。
高麗川(コマガワ)駅と越生(オゴセ)駅の間。
◎東武越生線(オゴセセン)に東毛呂駅がある。
JR高山本線(タカヤマホンセン)には下呂(ゲロ)駅(下呂市)がある。
もろかざり
【諸飾り】
【双飾り】
◇[日]moro-kazari
○[建]茶席の床の間に掛物・花入(茶花)を同時に飾ること。
長い掛物では花入を床柱の釘に掛け、横物では花入を下に置
く。
正式な茶会では、初座(ショザ)に掛物、後座(ゴザ)に花入と分
けて飾る。
参照⇒ちゃばな(茶花)(1)
もろきゅう
【もろきゅう】
○[料]長さ10センチメートルくらいの若いキュウリ(胡瓜)を板
擂(イタズ)りにし、醤油の諸味(モロミ)または金山寺味噌(キンザンジ・
ミソ)などを添えたもの。
もろく
【モロク】
◇Moloch
○(1)古代フェニキア人(セム族)の神。
子供を人身御供(ヒトミゴクウ)として祀(マツ)っていた。
「モレク」とも呼ぶ。
参照⇒とぺて(トペテ)
○(2)(転じて)多大な犠牲(ギセイ)を要求するもの。戦争など、
恐ろしい犠牲を必要とするもの。
「モレク」とも呼ぶ。
○(3)[爬](moloch)⇒もろくとかげ(モロクトカゲ)
もろくとかげ
【モロクトカゲ】
◇moloch、[学]Moloch horridus
○[爬]オーストラリアの砂漠産トゲトカゲの一種。
アリを捕食する。
★もろこし
【モロコシ】
【唐黍】
【蜀黍】
◇[学]Sorghum bicolor、[英]Indian millet
○[植][農]イネ目(Poales)イネ科(Poaceae)モロコシ属(Sor-
ghum)の一年草。熱帯アフリカ原産の穀類作物。
4メートルくらいに成長する。
実は精白・製粉して食用に、また飼料にも用いる。
亜種のサトウモロコシ(var. saccharatum)は製糖用、ホウキ
モロコシ(var. hoki)は箒製造用の品種。
「タカキビ(高黍)」,「トウキビ(唐黍)」とも呼ぶ。
◎"millet"は「キビ(黍)」の意味。
5千年以上前からエチオピアなどの中央アフリカで栽培され、
古代エジプト・メソポタミアでも栽培。
◎英語:ソルガム(sorghum)/ソーガム。
フランス語:ソルゴ(sorgho)。
スペイン語:ソルゴ(sorgo)。
イタリア語:サッジーナ(saggina)/ソルゴ(sorgo)。
中国語:高粱(gaoliang)(コーリャン)/蜀黍(shushu)。
◎変種:参照⇒ほうきもろこし(ホウキモロコシ,箒唐黍,箒蜀
黍)
もろこし
【モロコシ】
【諸越】
○[食]秋田名産の干菓子。
米の粉の代わりにアズキ(小豆)の粉を使用した落雁(ラクガン)。
型もフキ(蕗)や秋田犬など、秋田名産のものが多く用いられ
ている。
参照⇒らくがん(落雁)(2)
もろざし
【諸差し】
【諸差】
【双差し】
【双差】
【両差し】
【両差】
○[運]相撲で、両腕を相手の脇(ホキ)に差し入れること。
この体勢は相手に対して優位になる。
「にほんざし(二本差,二本差し)」とも呼ぶ。
もろしま
【もろしま】
○[軍]海上自衛隊の「はつしま型」掃海艇(MSC667)。
定員45人、基準排水量440トン。
沖縄基地隊に配属。
◎2003. 5.11(平成15)沖縄県の西表島の白浜港外で座礁。
もろぞく
【モロ族】
◇[集合名詞]Moro、Moros
○フィリピン南部に居住するイスラム教を信仰する部族の総称。
スルー諸島・ミンダナオ島・パラワン島などの13の先住民族
言語集団で、単一の民族ではない。
民族独立運動が盛んで、モロ民族解放戦線(MNLF)(Moro
National Liberation Front)・モロイスラム解放戦線(MIL
F)(Moro Islamic Liberation Front)などが結成されている。
◎「モロ」は、もともとは支配者であったスペイン人からの蔑称
であった。
参照⇒むーあじん(ムーア人)(4)
もろぞふ
【モロゾフ】
◇[英]Morozoff Limited
○(1)[経]洋菓子の製造・販売会社。
本社は兵庫県神戸市東灘区。
◎1931. 8. 8(昭和 6)設立。
○(2)[食](1)社製の洋菓子ブランド。
特に、そのチョコレート製品。
もろたいとう《もろたいたう》
【モロタイ島】
◇[インドネシア語]Pulau Morotai、[英]Morotai Island
○[地]インドネシア北東部、マルク諸島(Kepulauan Maluku)
(別称モルッカ諸島)北部にある島。ハルマヘラ島(Palau Hal-
mahera)の北方。
北マルク州(Propinsi Maluku Utara)に属する。
〈面積〉
約1,800平方キロメートル。
もろつか
【諸塚】
◇[日]Morotsuka
○(1)[地]⇒もろつかやま(諸塚山)
○(2)⇒もろつかそん(諸塚村)
もろつかそん
【諸塚村】
◇[日]Morotsuka Son
○宮崎県北部、東臼杵郡(ヒガシウスキグン)の村。
もろつかやま
【諸塚山】
◇[日]Morotsuka Yamaq
○[地]宮崎県北部、東臼杵郡(ヒガシウスキグン)諸塚村(モロツカソン)と西
臼杵郡(ニシウスキグン)高千穂町(タカチホチョウ)の境ににある山。標高
1,342メートル。
もろっこ
【モロッコ】
◇[アラビア語]Morocco(尊い町)
○(1)アフリカ北西端部の立憲君主国。正称はモロッコ王国
(Kingdom of Morocco)。首都はラバト(Rabat)。
北東部は地中海、西部は大西洋に面し、国土の中央を北東か
ら南西にかけてアトラス山脈(Atlas Mountains)が走る高原国。
地中海岸にはリーフ山地(Rif Mountains)がある。アトラス山
脈の南東側は乾燥気候でサハラ砂漠(Sahara Desert)があり、
北西側は地中海式気候で豊かな農業地帯。
主要農産物は小麦・大麦・トウモロコシ・柑橘(カンキツ)類。牛
・羊・ヤギの牧畜も行われ、羊皮は良質で知られる。
また燐鉱石をはじめ、鉄・石炭・マンガン・コバルト・鉛・
亜鉛・銀・石油などの鉱物資源が豊富。
漁業も盛ん。
住民はベルベル人とアラブ人。主要言語はアラビア語とベル
ベル語で、公用語はアラビア語。国教はイスラム教スンニ派。
通貨単位はディルハム(Dirham)で、略称はMED(Moroccan
Dirham)。
カサブランカ・マラケシュなどの都市がある。
アラビア語名は「マグレブ(El Maghreb el Agsa)(西の果て)」,
「マグリブ」。
参照⇒かさぶらんか(カサブランカ),まらけしゅ(マラケシュ)
〈面積〉
44万6,550平方キロメートル。
〈人口〉
1970(昭和45)1,553万人。
1977(昭和52)1,825万人。
1984(昭和59)2,285万人。
1988(昭和63)2,391万人。
1997(平成 9)2,731万人。
1999(平成11)2,966万1,636人(7月推計)。
〈歴代国王〉
モハメッド5世(Muhammad V)(1909〜1961):1957. 8.14〜
1961. 2.26。
ハッサン2世(Hassan II)(1929〜1999):1961. 2.26〜1999.
7.23。
モハメッド6世(Muhammad VI)(1963〜):1999. 7.23〜。
◎州:[フ]Region de(du) *。
県:[フ]Province de *、[英]* Prefecture。
◎地中海に面する軍事上の要地で、古代にはフェニキア人の植
民地となり、のちローマの支配下にあった。
中世初めにバンダル王国の一部となる。
7世紀末ころからアラブ人が進出して以来イスラム王朝が続
き繁栄し、オスマン・トルコの支配下に入ることなくアラブ世
界西端の独立国の大イスラム教王国だった。
15世紀末からポルトガル・スペインが進出し始め、19世紀半
ばからイギリス・フランス・スペインなどの侵略が始まる。
20世紀に入りヨーロッパ列強帝国主義の争奪の的となり、ファ
ショダ事件(1898)・英仏協商(1904)・モロッコ事件(1905,1911)
などを経てフランスの優位が確定した。
1906(明治39)アルヘシラス会議により北端のタンジールが国
際管理地区となる。
1912(大正元)フランス保護領と、北部地中海岸のスペイン保
護領に分割。
第二次世界大戦後、独立運動が進み、1956(昭和31)3地区を
併合して独立。
1962(昭和37)スルタンが国王となり立憲君主制を採用。
1976(昭和51)旧スペイン領サハラ(西サハラ)の領有をめぐり
現地解放勢力と内戦が発生。
○(2)[古]マラケシュの旧称。
⇒まらけしゅ(マラケシュ)
もろっこいんげん
【モロッコインゲン】
【モロッコ隠元】
○[植]⇒さやいんげん(サヤインゲン,莢隠元)
★もろっこじけん
【モロッコ事件】
◇[英]Morocco Crisis
○[歴]第一次世界大戦前、フランスのモロッコ植民地支配にド
イツが干渉した二回の外交危機。
◎1905(明治38)第一次モロッコ事件(タンジール事件)。
1911(明治44)第二次モロッコ事件(アガディール事件)。
参照⇒たんじーるじけん(タンジール事件),あがでぃーるじ
けん(アガディール事件)
もろてづき
【諸手突き】
○(1)[運]相撲(スモウ)で、相手の胸部ををねらい、両手で強く突っ
張ること。
「鉄砲」とも呼ぶ。
○(2)[運]剣道で、相手のノド(喉)(突き垂)をねらい、両手で
突くこと。
もろと
【モロト】
◇Moroto
○(1)(Moroto District)⇒もろとけん(モロト県)
○(2)ウガンダ北東部、モロト県中東部にある県都。
北緯2.54°、東経34.64°の地。
〈人口〉
1991(平成 3)1万0,517人。
2002(平成14) 7,504人。
もろとけん
【モロト県】
◇[英]Moroto District
○ウガンダ北東部の県。南部をナカピリピリティ県(Nakapiri-
pirit District)に接し、東部をケニアに隣接。
県都はモロト。
〈面積〉
8,517.6平方キロメートル。
〈人口〉
1991(平成 3) 9万6,833人(1月12日現在)。
2002(平成14)18万9,940人(9月12日現在)。
◎2001. 7. 1(平成13)ナカピリピリティ県を分離。
[1]もろとふ
【モロトフ】
◇Molotov
○[古]ロシアの都市ペルミ(Perm)の古称。
⇒ぺるみ(ペルミ)
[2]もろとふ
【モロトフ】
◇Vyacheslav Mikhailovich Molotov
○[人]旧ソ連の政治家(1890〜1986)。
ロシア革命に参加。
1926(大正15)共産党政治局員。
1930〜1941(昭和 5〜昭和16)人民委員会議議長(首相)。
1932.11.(昭和 7)独ソ不可侵条約を締結。
1939. 5.(昭和14)リトビノフ(M.M.Litvinov)(1876〜1951)外
務大臣が解任され、外務大臣に就任(〜1949)。
1941(昭和16)首相スターリン(I.V.Stalin)(1879〜1953)を補
佐し、第二次世界大戦前後に活躍。
スターリンの死後、フルシチョフ(N.S.Khrushchyov)(1894〜
1971)と対立して、1957(昭和32)要職から追放。
参照⇒もろとふかくてる(モロトフ・カクテル)
もろとふかくてる
【モロトフ・カクテル】
◇[英]Molotov cocktail
○[俗](対戦車用)火炎瓶(ビン)の別称。
1939.11.(昭和14)ソ連がフィンランドに侵攻した時、フィン
ランド軍が1940(昭和15)最初に使用した。モロトフはその当時
のソ連の外務大臣。
参照⇒[2]もろとふ(モロトフ),かえんびん(火炎瓶)
★もろとふりっべんとろっぷきょうてい
《もろとふりつべんとろつぷけふてい》
【モロトフ・リッベントロップ協定】
◇[英]Molotov-Ribbentrop Pact
○(1)[歴]独ソ不可侵条約(Russo-German Nonaggression Pact)
の別称。
⇒どくそふかしんじょうやく(独ソ不可侵条約)
○(2)[歴]第二次世界大戦直前、独ソ不可侵条約とともに結ば
れた付属の秘密議定書。
独ソ両国による、東欧・バルト諸国の勢力圏分割を定めたも
の。
「リッベントロップ・モロトフ協定(Ribbentrop-Molotov
Pact)」とも呼ぶ。
もろに
【モロニ】
◇Moroni
○インド洋西部、コモロ諸島([フ]Iles Comores)から成るコモ
ロ・イスラム連邦共和国([英]Federal and Islamic Republic
of the Comoros)の首都。
もろびと
【諸人】
○もろもろの人。多くの人。すべての人。
もろびとこぞりて
【諸人こぞりて】
◇[英]Joy to the World
○[楽]聖歌の一曲。
クリスマスに歌われることが多い。
歌い出しは「諸人こぞりて迎えまつれ(Joy to the world!
The Lord is come)」。
もろへいや
【モロヘイヤ】
◇[英]Mulukhiya/Mulukhiyah/Mulukhiyya/Malukhiyah/
Jew's mallow、[学]Corchorus olitorius
○[植][農]アオイ目(Malvales)アオイ科(Malvaceae)シナノキ
亜科(Grewioideae)ツナソ属(Corchorus)の一年草。夏野菜の一
種。中近東・北アフリカに自生。
草丈は2メートル弱。葉脇にヒゲがある。
5月ころに種を撒(マ)き、7〜8月に黄色い花を開く。
若い葉を食用にする。葉を細かく刻むとトロミが出る。
スープの具・和え物・炒め物などにする。
「シマツナソ(縞綱麻)」,「タイワンツナソ(台湾綱麻)」とも呼
ぶ。
◎種子には強心配糖体のコルコロシド(corchoroside)が含まれ、
その非糖体(aglycon)ストロファンチジン(strophanthidine)は
有毒。アフリカでは毒矢に利用していた。
ジュート(jute)(ツナソ)の近縁種。
◎旧分類はシナノキ科(Tiliaceae)ツナソ属。
もろみんぞくかいほうせんせん《もろみんぞくかいはうせんせん》
【モロ民族解放戦線】
◇[英]the Moro National Liberation Front
○⇒えむえぬえるえふ(MNLF)
もろむすび
【諸結び】
○⇒おとこむすび(男結び)(1)
もろやままち
【毛呂山町】
◇[日]Moroyama Machi
○埼玉県南部、入間郡(イルマグン)の町。
JR八高線と東武越生線(オゴセセン)が通じる。
〈面積〉
34.03平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)3万9,711人。
◎1939(昭和14)毛呂村と山根村が合併して町制施行。
1981(昭和56)町の木にユズ(柚子)を制定。
◎JR八高線:毛呂駅。
東武越生線:川角(カワカド)駅・武州長瀬(ブシュウナガセ)駅・東毛
呂駅。
もろよりいと
【諸撚糸】
【諸撚り糸】
○軽く撚(ヨ)りがかかった片撚糸(カタヨリイト)(単糸)二本を、その
撚りと反対の方向に撚り合せた糸。
「諸糸(モロイト)」,「二子糸(フタコイト)」,「双糸(ソウシ)」とも呼ぶ。
参照⇒かたよりいと(片縒糸,片撚糸,片縒り糸,片撚り糸)
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