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百 科 辞 書 《も》 編集:獨 澄旻
-------- も ----------------------------------------------------
★も
【裳】
○[服]
参照⇒おおごし(大腰)(1),こごし(小腰)(2),ひきごし(引腰,
引き腰)
もー
【モー】
◇Meaux
○フランス中北部、イル・ド・フランス地域圏(Region Ile-de-
France)東部のセーヌエマルヌ県(Departement Seine-et-Marne)
北部の都市。
北緯48.96°、東経2.88°の地。
白カビ・チーズのブリ・ド・モー(Brie de Meaux)の産地。
「モウ」とも呼ぶ。
〈人口〉
1990(平成 2)4万8,300人。
1999(平成11)4万9,200人。
2004(平成16)4万8,100人。
[1]もあ
【モア】
◇[英]more
○[形]("much"の比較級)より多い、より多くの。
◎最上級は「モスト(most)」。
★[2]もあ
【モア】
◇moa
○[鳥]モア目(Dinornithiformes)モア科(Dinornithidae)モア
亜科(Anomalopteryginae)の走鳥類。
かつてニュージーランドに大小種々の種類がいたが、18世紀
に絶滅。
参照⇒えぴおるにす(エピオルニス)
★もーあ
【モーア】
◇Thomas More(トーマス・モーア)
○[人]イギリスの政治家・思想家(1478〜1535)。
著書は1516(永正13)『ユートピア(Utopia)』など。
★もあい
【モアイ】
◇moai
○南太平洋のチリ領イースター島(Easter Island)にある巨大
な石面像。
凝灰岩製で10〜80トン。
紀元1,000〜1,400年ころに製作されたと考えられている。
◎1934(昭和 9)チリ政府、イースター島からの持ち出しを禁止。
◎渋谷のモアイ像は伊豆七島の新島製。
[1]もあぶ
【モアブ】
◇Moab
○[歴]アラビア砂漠の西、死海の東にあった、モアブ人(Moab-
ite)の古王国。
参照⇒もあぶしん(モアブ人)
[2]もあぶ
【モアブ】
◇Moab
○アメリカ合衆国西部、ユタ州(Utah State)東部のグランド郡
(Grand County)南部にある郡都。
もあぶ
【モアブ】
【MOAB】
◇[英]Massive Ordnance Air Blast
○[軍]アメリカ空軍が開発している大規模空中爆発砲の略称。
重量9.5トン(21,000ポンド)。トリトナル爆薬(tritonal ex-
plosives)8.2トン(18,000ポンド)を搭載。
戦術中距離輸送機C−130からパラシュート付きで投下し、
その後は慣性航行装置(Inertial Navigation System)と全地球
測位システム(Global Positioning System)により誘導される。
略称から「すべての爆弾の母(the Mother of all Bombs)」と
も呼ばれる。
◎2003. 3.11(平成15)アメリカの国防総省、フロリダ州北西端
のエグリン空軍基地(Eglin Air Force Base)の試験場で爆発試
験に成功と発表。
2003.11.21(平成15)アメリカの国防総省、エグリン空軍基地
の試験場で2度目の爆発試験に成功と発表。
2004. 7.16(平成16)アメリカ空軍、より強力なMOP(強力
貫通兵器)の開発計画を表明。
もあぶじん
【モアブ人】
◇[英]Moabite
○[歴]古代セム人の一族。
『旧約聖書』に登場し、アラビア砂漠の西、死海の東に王国
を建国。ユダヤ人と闘争を繰り返し、紀元前9世紀ころに繁栄
していたが、紀元前6世紀には滅亡。
もあれ
【モアレ】
◇[フ]moire(波紋・雲紋)
○(1)幾何学的に規則正しく分布している細かな点や線を重ね
合せたときに、それらの干渉で新たに生じる縞状の斑紋(ハンモン)。
○(2)[印]特に、多色印刷の各色の網版の重なりで生じる紋・
模様.
網点の大きさや並びの角度を調整して緩和させることができ
る。
○(3)見る方向により布地に木目の模様が表れる織物の総称。
また、その加工法。
タフタ(tafeta)・アセテートなどで織り出し、イブニングド
レス・カクテルドレスなどの服地やリボンなどに使用する。
もいか
【モイカ】
【藻烏賊】
○[動]アオリイカの別称。
⇒あおりいか(アオリイカ,障泥烏賊)
もいら
【モイラ】
◇[希](単数形)Moira(部分・割り当て)
○[ギ神]⇒もいらい(モイライ)
もいらい
【モイライ】
◇[希](複数形)Moirai/(単数形)Moira(部分・割り当て)、[英]
the Fates
○[ギ神]運命の三女神。ゼウス(Zeus)と、テミス(Themis)(掟)
あるいはニュクス(Nyx)(夜)あるいはアナンケ(Ananke)(必然)
の娘。
長女はクロト(Clotho)で、運命の糸を紡ぐ女神。
次女はラケシス(Lachesis)で、運命の糸を割り当てる(長さ
を決める)女神。
三女はアトロポス(Atropos)で、運命の糸を断つ女神。
その決定はオリンポスの神々でも覆すことはできないという。
◎ローマ神話ではパルカエ(Parcae)。
ゲルマン・北欧神話の運命の三女神:⇒のるねん(ノルネン)
もう
【モウ】
◇Meaux
○⇒もー(モー)
もうおつじ《もうをつじ》
【毛越寺】
○⇒もうつじ(毛越寺)
もうか《まうか》
【孟夏】
○[暦]⇒しょか(初夏)
もうかりまっか《まうかりまつか》
【もうかりまっか】
○[関西方言]商売人の挨拶(アイサツ)言葉(儲かっていますか)。
回答は「ぼちぼちでんな(わずかですね)」。
もうかん《まうくわん》
【盲官】
○[歴]昔、琵琶(ビワ)・管弦(カンゲン)・按摩(アンマ)・鍼(ハリ)など
を業とした盲人に与えられた私官名。
総検校(ソウケンギョウ)・総録(ソウロク)が統轄し、検校・勾当(コウトウ)
・座頭(ザトウ)・衆分(シュブン)・初心の階級があった。
朝廷では、久我家につかさどらせた。
参照⇒とうどう(当道)(3),そうろく(総録,惣録),しょくやし
き(職屋敷),くがけ(久我家),はうた(端唄,端歌)
◎1871(明治 4)太政官布告により廃止。
もうかんげんしょう《もうくわんげんしやう》
【毛管現象】
◇[英]capillary phenomenon
○[物]⇒もうさいかんげんしょう(毛細管現象)
もうかんじゅうそう《まうくわんじうさう》
【盲管銃創】
◇[英]lodged-bullet wound
○[医]被弾した銃弾が身体を貫通せず、体内に留まった負傷。
ダムダム弾(dumdum bullet)では貫通しないことが多い。
⇔かんつうじゅうそう(貫通銃創)
参照⇒だむだむだん(ダムダム弾)
もうきゅう《まうきう》
【網球】
◇[中]wangqiu(ワンキウ)
○[運](中国語で)テニス([英]tennis)。
⇒てにす(テニス)
◎日本語では「庭球(テイキュウ)」とも呼ぶ。
★もうこ
【蒙古】
◇Mongolia
○[地]アジア北東部、シベリアの南、万里の長城の北に広がる
広大な高原状の地域。
「モンゴル高原」とほぼ同義語。
◎1690(元禄 3)<康煕29>ガルダン(Galdan)軍が清朝軍に大敗
(ウラン・プトンの戦い)。
1697(元禄10)<康煕36>ガルダンが服毒自殺し、カルカ部(外
蒙古)は清朝に帰属。
現在、外(ソト)蒙古(外モンゴル)はモンゴル人民共和国、内(ウ
チ)蒙古(内モンゴル)は中華人民共和国の内蒙古自治区政府となっ
ている。
参照⇒うちもんごるじちく(内モンゴル自治区)
もうご《まうご》
【妄語】
○[仏]五悪の一つで、ウソを言うこと。
参照⇒ごあく(五悪)
◎妄語戒(モウゴカイ)
★もうこう《もうくわう》
【毛鉱】
◇[英]jamesonite(ジェイムソナイト)
○[鉱]アンチモン・鉛・鉄の硫化物。
「硫安鉛鉱」とも呼ぶ。
◎英名はスコットランドの鉱物学者ロバート・ジェイムソン
(Robert Jameson)(1774〜1854)に因(チナ)む。
★もうこう《まうかう》
【孟郊】
◇[中]Meng Jiao
○[人]中国、中唐の詩人( 751〜 814)。
もうこう《まうこう》
【猛汞】
○[化]⇒えんかだいにすいぎん(塩化第二水銀,塩化第2水銀)
もうこうぜん《まうかうぜん》
【孟浩然】
◇[中]Meng Haoran
○[人]⇒もうこうねん(孟浩然)
★もうこうねん《まうかうねん》
【孟浩然】
◇[中]Meng Haoran
○[人]中国、盛唐の詩人( 689〜 740)。名は浩、字(アザナ)は浩
然。
「もうこうぜん(孟浩然)」とも呼ぶ。
もうこうはい《もんかうはい》
【聞香盃】
◇[中]wenxiangbei
○[食]⇒もんこうはい(聞香盃)
もうこうま
【モウコウマ】
【蒙古馬】
○[哺]ウマの一品種。モンゴル(蒙古)原産。
肩高1.3メートル内外と小形でズングリしているが、長距離
の乗馬によく耐える。
葦毛(アシゲ)が多い。
参照⇒もうこのうま(モウコノウマ,蒙古野馬),なーだむさい
(ナーダム祭)
もうごかい《まうごかい》
【妄語戒】
○[仏]五戒の一つで、ウソ(妄語)を禁ずる戒律。
参照⇒ごかい(五戒)
もうこご
【蒙古語】
○[言]⇒もんごるご(モンゴル語)
もうこしゅうらい《もうこしふらい》
【蒙古襲来】
○[歴]⇒[1]げんこう(元寇)
もうこしょう《もうこしやう》
【蒙古症】
◇Mongolism
○[古][病]ダウン症候群の旧称。
⇒だうんしょうこうぐん(ダウン症候群)
もうこじんみんきょうわこく
【蒙古人民共和国】
○[古]⇒もんごる(モンゴル)(1)
もうこていこく
【蒙古帝国】
○[歴]⇒もんごるていこく(モンゴル帝国)
★もうこのうま
【モウコノウマ】
【蒙古野馬】
◇[学]Meriones unguiculatus、[英]Mongolian wild horse
○[哺]現生する唯一の野生種のウマ。中央アジアに生息。
「プルツェバルスキーウマ(Przewalski's Horse)」,「プシバル
スキーウマ」,「モンゴルノウマ(モンゴル野馬)」とも呼ぶ。
参照⇒もうこうま(モウコウマ,蒙古馬)
◎1879(明治12)ロシアの探検家プルツェバルスキー(Nikolai
Michailovitch Przewalski)が中国北西部で発見。
◎中国では一度絶滅。
その後、ヨーロッパの動物園から18頭を引き取って、1986
(昭和61)モンゴルノウマ繁殖研究センターを設立し、野性に返
すために繁殖・放牧中。
もうこはっき
【蒙古八旗】
○[歴]⇒はっき(八旗)
もうこはん
【蒙古斑】
◇[英]Mongolian spot
○[医]モンゴル人種(モンゴロイド)系に見られる、乳幼児の尻
などの青色の斑紋。
臀部(デンブ)・腰部(ヨウブ)・背部・肩胛部(ケンコウブ)などの皮
膚真皮層中にメラニン色素細胞が存在するためで、メラニン色
素が沈着して発現する。
幼年期の終りまでには消失する。
「小児斑(ショウニハン)」,「児斑(ジハン)」とも呼ぶ。
◎日本人では生後一年以内で99.5%に出現する。
フィンランド人(フィン人)・ハンガリア人(マジャール人)な
どにも見られる。
耳や足首などにも発現することがあり、全て正常なもの。
もうこらい
【蒙古来】
○[歴]⇒[1]げんこう(元寇)
もうさいかんげんしょう《もうさいくわんげんしやう》
【毛細管現象】
◇[英]capillary phenomenon
○[物]細い管を液体中に立てる時、管内の液面が管外の水平面
(自由表面)よりも高く、または低くなる現象。
管中の液面の上下は、液の表面張力に比例し、管の内径に反
比例する。
水では高く、水銀では低くなる。
「毛管現象」とも呼ぶ。
★もうさいけっかん《もうさいけつくわん》
【毛細血管】
◇[英]capillary/blood capillary、[羅]vas capillare
○[動][医]閉鎖血管系で、動脈系と静脈系とを連絡する網状の
微細な血管。
参照⇒へいさけっかんけい(閉鎖血管系)
★もうし《まうし》
【孟子】
◇[中]Mengzi
○(1)[人]([英]Mencius)中国、戦国時代の思想家(BC. 372〜BC.
289)。名は軻(Ke)(カ)、字(アザナ)は子輿(Ziyu)(シヨ)・子車(Zi-
che)。魯国(山東省)の鄒(Zou)(スウ)の人。
学を孔子(Kongzi)の孫の子思(Zisi)(シシ)の門人に受ける。孔
子の思想を継承して諸国に遊説したが容(イ)れられず、退いて
故郷の鄒(Zou)で門人の教育にあたり、孔子の意を祖述して
『孟子』七編を作る。
人間の本性は善とする「性善説」に基づく王道政治を説く。
「亜聖(Yasheng)(アセイ)」とも呼ぶ。また後世、「孔孟(Kong-
Meng)」と並称される。
参照⇒もうぼ(孟母),ごじっぽひゃっぽ(五十歩百歩)
◎孟子立像:参照⇒こうしがくいん(孔子学院)
○(2)([英]The Discourses of Mencius)孟子の言行や学説を記
した思想書。
「梁恵王」・「公孫丑」・「滕文公」・「離婁」・「万章」・「告子」・
「尽心」の七編から成る。
のち、後漢(Hou Han)(ゴカン)の趙岐(Zhao Qi)(チョウ・キ)が註釈
を作り、各編を上下に分け十四編となる。
孟子の学を学んだ弟子たちが編纂(ヘンサン)したもので、孟子の
言行のほか、遊歴の際に諸侯および弟子との問答などが記され、
その文章は議論体の古文の模範とされる。
「もうじ(孟子)」とも呼ぶ。
◎南宋の朱子(Zhuzi)(朱熹<シュ・キ>)が『大学(Daxue)』・『中庸
(Zhongyong)』・『論語(Lunyu)』と合せて「四書(Sishu)」とし、
のち儒教の必読書となった。
もうじ《まうじ》
【孟子】
◇[中]Mengzi
○⇒もうし(孟子)(2)
もうじがい
【毛児蓋】
◇[中]Mao'ergai
○中国南西部、四川省(Sichuan Sheng)(シセンショウ)北部の地名。
省都成都市(Chengdu Shi)(セイトシ)の北北西。
「マオアルカイ(毛児蓋)」とも呼ぶ。
◎1935. 8. 1(昭和10)中華ソビエト政府と中国共産党、内戦停
止と抗日民族統一戦線の結成を呼び掛ける(八・一宣言)。
もうしもく《まうしもく》
【網翅目】
◇[学]Blattaria
○[虫]⇒ごきぶりもく(ゴキブリ目)
もうしゅう《まうしう》
【孟秋】
○(1)秋のはじめ・初秋(ショシュウ)。
○(2)[暦]陰暦七月の異称。
参照⇒ふみづき(文月)
◎秋の季語。
◎「孟」は「初め」の意味。
★もうしょうくん《まうしやうくん》
【孟嘗君】
◇[中]Mengchang Jun/Mengchangjun
○[人]中国、戦国時代の斉(Qi)(セイ)の王族(?〜BC. 279ころ)。
姓は田(Tian)(デン)、名は文(Wen)(ブン)。父は靖郭君(Jingguo
Jun)田嬰(Tian Ying)(デン・エイ)。
父の死後、跡を継いで薛(Xue)(セツ)に封じられて薛公となり、
孟嘗君と号する。各地の有能な士数千人を食客(ショッカク)として
招いて厚遇して勢力を振るう。
斉の宰相になったが讒言(ザンゲン)に遇い、招かれて秦(Qin)
(シン)の昭襄王(Zhaoxiang Wang)の宰相となる。
秦の昭襄王が彼を嫉(ネタ)み幽閉して殺そうとしたとき、狗(イ
ヌ)のように物を盗む者や鶏の鳴きまねの上手な者の食客によっ
て難を逃れたという故事「鶏鳴狗盗(ケイメイクトウ)」は有名。
のち、魏(Wei)(ギ)の昭王(Zhao Wang)の宰相となる。
戦国四君の一人。
参照⇒せんごくしくん(戦国四君)
もうしょび《まうしよび》
【猛暑日】
○[気]一日の最高気温が35度C以上の日。
◎最高気温が25度C以上の日は夏日、30度C以上の日は真
夏日という。
参照⇒たいしょ(大暑)
◎2007. 4. 1(平成19)気象庁、気象用語として採用。
2007. 8.16(平成19)岐阜県多治見市と埼玉県熊谷市で国内観
測史上最高気温40.9°を記録。
2010(平成22)福岡県福岡市、年間最多日数24日を記録。
2013. 8.12(平成25)高知県四万十市で国内観測史上最高気温
41.0°を記録。
2013. 8.17(平成25)福岡県福岡市、国内観測史上最長の12日
連続、年間最多日数25日を記録。
もうじん《まうじん》
【盲人】
○目の見えない人。
「めくら(盲)」,「瞎子(カツシ)」とも呼ぶ。
★もうすさばく
【モウス砂漠】
【毛烏素沙漠】
【毛烏素沙漠】
◇[中]Maowusu shamo、[英]Maowusu Desert/Mu Us Desert
○[地]中国北西部、内モンゴル自治区(Neimenggu Zizhiqu)南
部のオルドス高原にある砂漠。
北緯38.75°、東経109.17°の地。標高1,100〜1,300メート
ルで、北西部が高く1,400〜1,500メートル。
「オルドス砂漠(鄂尓多斯沙漠,鄂爾多斯沙漠)([英]Ordos Des-
ert,[中]E'erdousi Shamo)」とも呼ぶ。
〈面積〉
約3万2,100平方キロメートル。
もうせん
【毛氈】
○⇒ふぇると(フェルト)
もうそうしょう《まうさうしやう》
【妄想症】
◇[英]paranoia、[独]Paranoia
○[心]⇒ぱらのいあ(パラノイア)
★もうたくとう
【毛沢東】
◇[中]Mao Zedong、[英]Mao Tsetung
○[人]中国の政治家・思想家(1893.12.26〜1976. 9. 9)。湖南
省湘潭県(Xiangtan Xian)韶山(Shaoshan)生れ。
1949.10. 1(昭和24)<民国38>中華人民共和国を建設。
1954(昭和29)第1回人民代表大会で国家主席となる。
大躍進運動が失敗に終わり、1959(昭和34)責任をとって国家
主席を辞任して劉少奇(Liu Shaoqi)(リュウ・ショウキ)に譲り、自らは
党主席に専任。
1966(昭和41)権力を取り戻すため林彪(Lin Biao)(リン・ピョウ)
らとともに文化大革命を発動するが、1976(昭和51)毛沢東の死
去により文化大革命は実質的に終結。
◎夫人:照⇒こうせい(江青)
もうたん《まうたん》
【妄誕】
○でたらめ・うそ。
「ぼうたん(妄誕)」とも呼ぶ。
◎「妄」は「あやまり」、「誕」は「いつわり」の意味。
★もうちょう《まうちやう》
【盲腸】
◇[英]cecum(セカム)、[独]Blinddarm(ブリントダルム)
○(1)[医]小腸から大腸への移行部にある1個または2個の盲
管。
○(2)[俗]虫垂(チュウスイ)([英]appendix)・虫垂炎の俗称。
◎英語でも"cecum"は"appendix"の俗称として使用。
ドイツ語の"blind"は「見えない」、"Darm"は「腸」。
もうつうじ
【毛越寺】
○⇒もうつじ(毛越寺)
★もうつじ
【毛越寺】
○岩手県西磐井郡(ニシイワイグン)平泉町(ヒライズミチョウ)にある天台宗
別格本山。山号は医王山。
平安時代後期の浄土庭園(池泉舟遊兼回遊様式)の遺構がある。
「もうつうじ(毛越寺)」,「もうおつじ(毛越寺)」とも呼ぶ。
もうてん《まうてん》
【盲点】
◇[日]moten/mooten/mohten
○(1)[動][医]脊椎動物の網膜(モウマク)にある、視神経の束が眼
球(ガンキュウ)後方へ抜き出ている箇所。
普段は気付かないがこの部分では物が見えていない。
「盲斑(モウハン)」,「マリオット盲点(Mariotte blind spot)」とも
呼ぶ。
参照⇒もうまく(網膜),ししんけいえんばん(視神経円板)
◎英語:(単数形)スコトーマ(scotoma)/(複数形)スコトマタ
(scotomata)。
○(2)(転じて)人の見落しがちな事柄。
もうどう
【艨艟】
○[古][軍]⇒ぐんかん(軍艦)(1)
もうどうけん《まうだうけん》
【盲導犬】
◇[英]seeing eye dog/guide dog for the blind
○[福]盲人が外出するときなどに付き添って、歩行を安全に誘
導する、訓練された犬。
参照⇒はーねす(ハーネス)(3),らぶらどるれとりーばー(ラ
ブラドルレトリーバー)
もうのう《もうなう》
【毛嚢】
○[医]⇒もうほう(毛包)
もうばい《まうぱい》
【盲牌】
○マージャン(麻雀)で、自分が取った牌を見ずに指に触れた感
覚でとの牌かを知ること。
伏せられた牌の両側を人差し指と薬指で挟んで持ち上げ、牌
の上面(裏)に中指を当て、親指の腹で牌の下面(図柄のある表)
をなぞってその感触で牌の種類を判断するもの。
ルール上は牌を見たことに扱われる。
「モーパイ(盲牌)」とも呼ぶ。
もうはん《まうはん》
【盲斑】
◇[日]mohan/moohan
○[医]盲点の別称。
⇒もうてん(盲点)(1)
もうひつ
【毛筆】
○(1)筆の別称。
⇒ふで(筆)(1),ふで(筆)(2)
○(2)特に、穂先(ホサキ)に狸・兎・鹿などの獣毛(ジュウモウ)を使用
した筆。
もうぼ《まうぼ》
【孟母】
◇[中]Meng Mu
○[人]中国、戦国時代の儒家孟子(Mengzi)(モウシ)の母。
孟子の教育に努め、賢母として名高い。
参照⇒もうし(孟子)(1)
◎孟母三遷(サンセン):⇒もうぼさんせんのおしえ(孟母三遷の教
え)
孟母断機(ダンキ):⇒もうぼだんきのおしえ(孟母断機の教え)
もうほう《もうはう》
【毛包】
○[医]皮膚の真皮内で、毛根を包む袋状の組織。毛の栄養をつ
かさどっている。
「毛嚢(モウノウ)」とも呼ぶ。
もうぼさんせん《まうぼさんせん》
【孟母三遷】
○[故事]⇒もうぼさんせんのおしえ(孟母三遷の教え)
もうぼさんせんのおしえ《まうぼさんせんのをしへ》
【孟母三遷の教え】
○[故事]教育には環境からの感化が重大である、という教え。
単に「孟母三遷」,「三遷の教え」とも呼ぶ。
参照⇒たぶららさ(タブララサ,タブラ・ラサ)
◎劉向(リュウ・コウ)『列女伝』「母儀伝」による。
孟子(モウシ)の母が孟子のためによい環境を求めて三度住いを
遷(ウツ)したという故事から。
墓所の近くに住んでいたところ、孟子が葬式のまねをして遊
ぶので、市場の近くに引っ越すと、今度は商売のまねを始めた。
そこで学校の近くに転居すると、礼儀作法の学習のまねをした
ので、母は安心して住居を定めたという。
もうぼだんき《まうぼだん》
【孟母断機】
○[故事]⇒もうぼだんきのおしえ(孟母断機の教え)
もうぼだんきのおしえ《まうぼだんきのをしへ》
【孟母断機の教え】
○[故事]学業を途中でやめれば何にもならない、という教え。
単に「孟母断機」,「断機の教え」,「断機の戒(イマシ)め」とも呼ぶ。
◎劉向(リュウ・コウ)『列女伝』「母儀伝」による。
孟子(モウシ)が学業半ばで帰省すると、孟子の母が織りかけの
織布を断ち切り、学問を途中で放棄するのはこの事と同じだ、
と戒めたという。
★もうまく《まうまく》
【網膜】
◇[英]retina
○[医]眼球の最内層にある、光の刺激を受ける透明な膜。
「レチナ」とも呼ぶ。
参照⇒かんじょうたい(桿状体,杆状体),すいじょうたい(錐
状体),おうはん(黄斑),もうてん(盲点)(1)
もうまくじょうまく《まうまくじやうまく》
【網膜上膜】
◇[英]epiretinal membrane
○[病]黄斑上膜の別称。
⇒おうはんじょうまく(黄斑上膜)
もうまくぜんまく《まうまくぜんまく》
【網膜前膜】
◇[英]preretinal membrane
○[病]黄斑上膜の別称。
⇒おうはんじょうまく(黄斑上膜)
もうようたい《もうやうたい》
【毛様体】
◇[英]ciliary body、[羅]corpus ciliare
○[医]眼球内の水晶体の周囲を取り囲む筋肉性の組織。収縮・
弛緩により水晶体の厚さを変化させ、対象の遠近に応じて焦点
を調節する働きを行う。
また、房水(ボウスイ)を分泌する。
参照⇒ぼうすい(房水)
もうりんか《もうりんくわ》
【毛輪花】
○[植]茉莉花の別称。
⇒まつりか(茉莉花)
★もえぎ
【萌葱】
○[色]
◎C=56,M=8,Y=95,B=0。
★もえぎいろ
【萌黄色】
【萌葱色】
【萌木色】
○[色]若草色。
もえるこおり《もえるこほり》
【燃える氷】
◇[英]burning ice
○[俗]メタンハイドレート(methane hydrate)の別称。
⇒めたんはいどれーと(メタンハイドレート)
もえろいいおんな《もえめいいをんな》
【燃えろいい女】
○[楽]世良公則作詞・作曲の歌謡曲。
歌はツイスト。
◎1979. 4. 5(昭和54)発売。
もおか《まをか》
【真岡】
◇[日]Mo'oka
○(1)⇒もおかし(真岡市)
○(2)[交]⇒もおかえき(真岡駅)
もおかえき《まをかえき》
【真岡駅】
○[交]栃木県真岡市台町(ダイマチ)にある、真岡鉄道の駅。
寺内(テラウチ)駅と北真岡駅の間。
もおかし《まをかし》
【真岡市】
◇[日]Mo'oka Shi
○栃木県南東部の市。北西部を宇都宮市に接し、南東端を茨城
県に隣接。
◎真岡木綿
★もおかてつどう《まをかてつだう》
【真岡鐵道】
【真岡鉄道】
○[交]
〈停車駅〉
下館(シモダテ)駅・下館二高前駅・折本(オリモト)駅・ひぐち駅・
久下田(クゲタ)駅・寺内(テラウチ)駅・真岡駅・北真岡駅・西田井(ニ
シダイ)駅・北山駅・益子(マシコ)駅・七井(ナナイ)駅・多田羅(タタラ)駅
・市塙(イチハナ)駅・笹原田(ササハラダ)駅・天矢場(テンヤバ)駅・茂木
(モテギ)駅。
◎旧国鉄真岡線。
もか
【モカ】
◇al-Mukha
○(1)([フ]Moka、[英]Mocha)アラビア半島南西部、紅海に面す
るイエメン共和国の港町。
北緯13.32°、東経43.24°の地。
〈人口〉
1994(平成 6)1万0,355人。
2004(平成16)1万0,428人。
◎中世以降アラビア人によるモカ・コーヒーの取引港として繁
栄したが、19世紀以降は衰退し、現在は漁村。
○(2)[食]([英]mocha)コーヒー豆の一品種。酸味が強く、芳純
な香りが特徴。
参照⇒もかまたり(モカマタリ,モカ・マタリ)
もが
【モガ】
○[古]⇒もがもぼ(モガ・モボ)
もがい《もがひ》
【モガイ】
【藻貝】
○[貝]⇒さるぼおがい(サルボオガイ,猿頬貝)
もかえすぷれっそ
【モカエスプレッソ】
【モカ・エスプレッソ】
◇[英]mocha espresso、[伊]mocha espressa
○[食]⇒えすぷれっそ(エスプレッソ)(4)
もがじしお
【モガジシオ】
◇Mogadiscio
○[古]⇒もがでぃしゅ(モガディシュ)
もがじしゅ
【モガジシュ】
◇Mogadishu
○⇒もがでぃしゅ(モガディシュ)
もかったむさん
【モカッタム山】
◇[英]Muqattam Mountain
○[地]⇒もかったむのおか(モカッタムの丘)
もかったむのおか《もかつたむのをか》
【モカッタムの丘】
◇[英]Muqattam Hills
○[地]エジプトの首都カイロ東部にある丘。
「ムカッタムの丘」,「モカッタム山(Muqattam Mountain)」とも
呼ぶ。
◎1993(平成 5)ガケ崩れで約30人が死亡。
2008. 9. 6(平成20)麓(フモト)のドウェイカ地区(Duwayqa Dis-
trict)で数百トンの岩が崩壊し、民家数十棟が埋没し、100人
以上が生き埋め。
もがでぃしお
【モガディシオ】
◇Mogadiscio
○[古]⇒もがでぃしゅ(モガディシュ)
もがでぃしゅ
【モガディシュ】
◇Mogadishu
○アフリカ大陸東端、ソマリア民主共和国の首都。
「モガジシュ」とも呼ぶ。
旧称は「モガジシオ(Mogadiscio)」,「モガディシオ」。
〈人口〉
1972(昭和47) 23万人。
1995(平成 7)100万人。
◎9世紀ころアラブ人が建設した古い港。
1871(明治 4)ザンジバル領となる。
イタリア租借領時代の1892(明治25)新市街が建設される。
1905(明治38)イタリアに買収されてイタリア領ソマリランド
の首都となる。
もがどーる
【モガドール】
◇Mogador
○[古]モロッコの都市エッサウィラ(Essaouira)の旧称。
⇒えっさうぃら(エッサウィラ)
もかまたり
【モカマタリ】
【モカ・マタリ】
◇[英]mocha mattari
○[食]コーヒー豆のアラビカ種(Coffea arabica)の一品種。
イエメン産の高級品。
参照⇒もか(モカ)(2)
◎西田佐知子の『コーヒー・ルンバ』で知られる。
もがみ
【最上】
◇[日]Mogami
○(1)[地]⇒もがみがわ(最上川)
○(2)⇒もがみぐん(最上郡)
○(3)⇒もがみまち(最上町)
○(4)[交]⇒もがみえき(最上駅)
○(5)[歴][軍]旧日本海軍の重巡洋艦。
公称は1万トン、実際は1万6千トン。主砲は20サンチ。
ミッドウェー作戦で三隈と接触し戦闘能力を失い、離脱。
◎1935. 7.28(昭和10)呉海軍工廠、巡洋艦最上を竣工。1万
1,160トン、6インチ砲15門。
もがみえき
【最上駅】
○[交]山形県最上郡最上町(モガミマチ)にある、JR陸羽東線(リクウ
トウセン)の駅。
立小路(タチコウジ)駅と大堀(オオホリ)駅の間。
◎1999.12. 4(平成11)羽前向町(ウゼンムカイマチ)駅を改称。
★もがみがわ《もがみがは》
【最上川】
◇[日]Mogami Gawa
○[地]山形県を流れる川。庄内平野を経て酒田市で日本海に注
ぐ。
幹川流路延長229キロメートル、流域面積7,040平方キロメー
トル。
◎松尾芭蕉(バショウ):「五月雨(サミダレ)や/あつめて早し/最上
川」。
◎富士川(山梨・静岡両県)・球磨川(クマガワ)(熊本県)とともに
日本三急流の一つ。
もがみがわふなうた《もがみがはふなうた》
【最上川舟歌】
○[楽]山形県の新民謡。
1936(昭和11)ころに成立した、最上川の船頭唄。
もがみぐん
【最上郡】
◇[日]Mogami Gun
○山形県中央部・北部の郡。
大蔵村(オオクラムラ)・金山町(カネヤママチ)・鮭川村(サケガワムラ)・戸沢
村(トザワムラ)・舟形町(フナガタマチ)・真室川町(マムロガワマチ)・最上町
(モガミマチ)の町村。
◎古くは出羽国最上川流域の山形盆地・新庄(シンジョウ)盆地一帯。
886(仁和 2)村山郡を分離。
1949(昭和24)新庄市(シンジョウシ)、成立。
もがみまち
【最上町】
◇[日]Mogami Machi
○山形県北東部、最上郡(モガミグン)の町。北端を秋田県、東部
を宮城県に隣接。
もーかむ
【モーカム】
◇Morecambe
○(1)[地](Morecambe Bay)⇒もーかむわん(モーカム湾)
○(2)イギリスのイングランド北西部、ランカシャー州(Lanca-
shire)の都市。
北緯54.08°、西経2.86°の地。
北部・西部をアイリッシュ海(Irish Sea)のモーカム湾に面
する。
〈人口〉
1981(昭和56)4万1,400人。
1991(平成 3)4万6,700人。
2004(平成16)5万1,800人。
もーかむわん
【モーカム湾】
◇[英]Morecambe Bay
○[地]イギリスのイングランド北西部、アイリッシュ海(Irish
Sea)に面する湾。
北岸はカンブリア州(the County of Cumbria)、東岸・南岸
は、ランカシャー州(Lancashire)。
もがもぼ
【モガ・モボ】
○[古]大正末期から昭和初期にかけて、欧米の風俗や文化に魅
せられたファッションを着た若い男女。
女性はショートカットに洋装、男性は山高帽(ヤマタカボウ)にロ
イド眼鏡(メガネ)で裾の広いズボン。
参照⇒よーよー(ヨーヨー)
◎1927(昭和 2)ころの流行語。
◎和製造語で「モダン・ガール、モダン・ボーイ」の略語。
もがり
【虎落】
◇[日]mogari
○(1)先端を斜めに削いだ竹を筋違いに組み合せ、縄(ナワ)で縛っ
た柵(サク)や垣根(カキネ)。
参照⇒さいさく(砦柵),たけやらい(竹矢来),ばりけーど(バ
リケード)(1)
○(2)枝のついた竹を立て並べて作った物干し。
○(3)(特に)高く設けた紺屋の干し場。
◎語源不詳。
「虎落([中]huluo」は古代中国でトラ(虎)を防ぐ割竹を連ねた
柵を指し、その意味からの当て字。
もがりぶえ
【虎落笛】
○冬の強い北風が柵(サク)や竹垣・電線などに吹きつけて発する、
笛のような音。
カルマン渦(ウズ)で発生するエオルス音(aeolian tone)の一
種。
参照⇒かるまんうず(カルマン渦)
◎冬の季語。
もがれい《もがれひ》
【モガレイ】
○[魚]⇒まこがれい(マコガレイ,真子鰈)
もーがん
【モーガン】
◇Morgan
○[人]⇒もるがん(モルガン)
もぎげんしばくだん
【模擬原子爆弾】
○[歴][軍]⇒ぱんぷきん(パンプキン)(2)
もぎげんばく
【模擬原爆】
○[歴][軍]⇒ぱんぷきん(パンプキン)(2)
もきちきねんかんまええき《もきちきねんくわんまへえき》
【茂吉記念館前駅】
○[交]山形県上山市(カミノヤマシ)金谷(カナヤ)にある、JR奥羽本線
の駅。
かみのやま温泉駅と蔵王(ザオウ)駅(山形市)の間。
◎1992. 7. 1(平成 4)北上ノ山(キタカミノヤマ)駅を改称。
もぎり
【もぎり】
◇[英]ticket collector/ticket taker
○[劇][映]劇場・映画館などの入場口で、入場券(切符)の半券
(ticket stub)をもぎ取ること。また、その係員。
◎「(手偏+「宛」)り」と書く。
◎もぎり嬢
◎中国語:收票員(shoupiao yuan)。
もぎりょふ
【モギリョフ】
◇Mogilev
○(1)(Mahilyowskaya Voblasts')⇒もぎりょふしゅう(モギリョ
フ州)
○(2)ベラルーシ東部、モギリョフ州中央部にある州都。
〈面積〉
109.07平方キロメートル。
〈人口〉
2009(平成21)35万8,279人(10月14日現在)。
もぎりょふしゅう《もぎりょふしう》
【モギリョフ州】
◇Mahilyowskaya Voblasts'、[英]Mogilev Region
○ベラルーシ東部の州。西部をミンスク州(Minskaya Voblasts')
に接し、東部をロシアに隣接。
州都はモギリョフ(Mogilev)。
〈面積〉
2万9,079.01平方キロメートル。
〈人口〉
1999(平成11)121万3,500人(2月16日現在)。
2009(平成21)109万9,374人(10月14日現在)。
◎ロシア文字では"Могилевской области"。
もく
【モク】
○[魚]⇒まこがれい(マコガレイ,真子鰈)
もく
【木】
○(1)き(木・樹)。
○(2)[暦]五行の第一。
方位では東、四季では春、色では青、五星では木星に当てる。
十干(ジッカン)では甲(キノエ)・乙(キノト)に当てる。
参照⇒ごぎょう(五行)(1),じっかん(十干)
◎許慎『説文解字』:木冒也、冒地而生也:木は冒(ボウ)なり、
地を冒(オカ)して生(ショウ)ずるなり。
○(3)[暦]木曜日の略称。
⇒もくようび(木曜日)
○(4)[国][建]⇒もく(杢)(2)
もく
【杢】
○(1)だいく(大工)。
○(2)[国][建]木目。
⇒もくめ(木目,杢目)(1)
[1]もーぐ
【モーグ】
◇[英]Moog synthesizer
○[楽]モーグ・シンセサイザーの略称。
⇒もーぐしんせさいざー(モーグ・シンセサイザー)
[2]もーぐ
【モーグ】
◇Robert Arthur Moog(ロバート・モーグ)
○[人]アメリカの電気技術者(1934. 5.23〜2005. 8.21)。ニュ
ーヨーク市生れ。
テルミン(Theremin)の製作と販売を手がける。
1964(昭和39)電圧で制御するキーボード付きのシンセサイザ
ーを開発。
ノースカロライナ州アシュビルの自宅で脳腫瘍(ノウシュヨウ)によ
り死去
◎モーグ・シンセサイザー:⇒もーぐしんせさいざー(モーグ
・シンセサイザー)
モーグ音楽。
★もくかん
【木簡】
◇[中]mujian
○[歴]古代、中国や日本で文字を墨書した木片。
「もっかん(木簡)」とも呼ぶ。
参照⇒とうす(刀子)(2),ちくかん(竹簡)
★もくぎょ
【木魚】
◇[英]wood block
○(1)[仏]魚板(ギョバン)。
⇒ぎょばん(魚板)
○(2)[仏]読経(ドッキョウ)の際に叩いて拍子(ヒョウシ)をとる木製の
仏具。
ほぼ球形で中をくり抜き空洞に、横に細長い口をあけたもの。
表面に魚鱗(ギョリン)が彫刻されていている。
◎一説に、魚は常に目を開いているから魚の形にしたとも。
もくぎょく
【木魚鼓】
○[仏]⇒ぎょばん(魚板)
もくぐう
【木偶】
○⇒でく(木偶)(1)
もくけんれん
【目ケン連】
○[人]釈迦十大弟子の一人。
⇒もくれん(目連)
◎「ケン」は(「牛」偏+「建」:補助4272)。
もぐさ
【モグサ】
【艾】
○[植]キク目(Asterales)キク科(Asteraceae)の多年草ヨモギ
の別称。お灸に用いる。
⇒よもぎ(モグサ,蓬)
もぐさえんえき《もくさゑんえき》
【百草園駅】
○[交]東京都日野市百草(モグサ)にある京王京王線の駅。
聖蹟桜ヶ丘(セイセキサクラガオカ)駅(多摩市)と高幡不動(タカハタフドウ)
駅の間。
もくさく
【木酢】
【木醋】
○[化]木材を乾留して得られる水溶性液体。
不純物が多い酢酸で、メチルアルコール(木精)・アセトン・
酢酸メチルなどやタール状の物質を含む。
酢酸カルシウム(酢酸石灰)の製造や、木材の防腐剤、消臭剤
などに用いられる
「木酢酸」,「木酢液」とも呼ぶ。
◎竹を乾留したものは「竹酢」。
もくさくえき
【木酢液】
○[化]⇒もくさく(木酢,木醋)
もくさくさん
【木酢酸】
○[化]⇒もくさく(木酢,木醋)
もくじき
【木色】
○[色]木の皮の色、または木の皮で染めた色の総称。
桧皮色(ヒワダイロ)など。
もくしつそ
【木質素】
◇[英]lignin
○[植]⇒りぐにん(リグニン)
もくしゅんぎく
【モクシュンギク】
【木春菊】
◇[英]marguerite
○[植]マーガレットの和名。
⇒[1]まーがれっと(マーガレット)(1)
もくしょうぜん《もくせうぜん》
【黙照禅】
○[仏]師の与える課題に答える公案(コウアン)を用いず、ひたすら
坐禅によって修行する禅法。
⇔かんなぜん(看話禅)
もくしろく
【黙示録】
◇[英]Apocalypse
○[聖]⇒よはねもくしろく(ヨハネ黙示録)
もーぐしんせさいざー
【モーグ・シンセサイザー】
◇[英]Moog synthesizer
○[楽]電圧で制御するキーボード付きの電子音合成装置(電子
楽器)。
1964(昭和39)アメリカの電気技術者モーグ(Robert Arthur
Moog)が考案。
真空管式(アナログ式)だったため、音質が安定するまで時間
を要した。また、室温によって音調が変化することもあった。
「モーグ」,「ムーグ・シンセサイザー」,「ムーグ」とも呼ぶ。
★もくずがに《もくづがに》
【モクズガニ】
【藻屑蟹】
◇[英]mitten crab
○[動]甲殻類十脚目(Decapoda)イワガニ科(Grapsidae)のカニ。
甲はほぼ四角形で、幅約6センチメートル。
食用で美味だが、肺臓ジストマの第二中間宿主なので生食は
危険。
「カワガニ(川蟹)」,「ツガニ(津蟹)」,「ズガニ(頭蟹)」,「モクタ
ガニ」,「モクタ」,「モクゾウガニ」とも呼ぶ。
◎上海ガニ:⇒ちゅうごくもくずがに(チュウゴクモクズガニ,
中国藻屑蟹)
★もくせい
【モクセイ】
【木犀】
○[植]シソ目(Lamiales)モクセイ科(Oleaceae)モクセイ属(Os-
manthus)の常緑小高木の総称。高さ2〜3メートル。
秋に楕円形の葉の付け根に白い四弁の小花が群がり咲き、芳
香がある。
参照⇒きんもくせい(キンモクセイ,金木犀),ぎんもくせい
(ギンモクセイ,銀木犀)
◎静岡県の県木。
★もくせい
【木星】
◇[羅]Jupiter
○[天]
公転周期は11.86年。
「ジュピター」,「太歳(タイサイ)」,「歳星(サイセイ)」とも呼ぶ。
参照⇒さいせい(歳星)
◎第1衛星:⇒いお(イオ)(2)
第2衛星:⇒えうろぱ(エウロパ)(3)
第3衛星:⇒がにめで(ガニメデ)(2)
第4衛星:⇒かりすと(カリスト)(2)
第5衛星:⇒あまるてあ(アマルテア)(2)
第9衛星:⇒しのぺ(シノペ)(2)
木星探査機:⇒がりれお(ガリレオ)(2)
◎2002(平成14)新しく発見された衛星11個が追加され、衛星数
は計39となる。
もくせいごう《もくせいがう》
【もく星号】
○[空]⇒みはらやま(三原山)
★もくせいごう《もくせいがう》
【木星号】
○[空]1951.10.(昭和26)日航1番機の木星号が福岡に飛ぶ。
もくぞうがに《もくざうがに》
【モクゾウガニ】
【モクゾウ蟹】
○[動]⇒もくずがに(モクズガニ,藻屑蟹)
もくぞうたてものけんちくとうせいきそく
《もくざうたてものけんちくとうせいきそく》
【木造建物建築統制規則】
○[建][法]1939(昭和14)施行。
◎「三十坪制限」と呼ばれる規制があった。
もくた
【モクタ】
○[動]⇒もくずがに(モクズガニ,藻屑蟹)
もくたがに
【モクタガニ】
【モクタ蟹】
○[動]⇒もくずがに(モクズガニ,藻屑蟹)
もくだでぃや
【モクダディヤ】
◇Al-Moqdadiyah/Al-Miqdadiyah
○⇒みくだでぃや(ミクダディヤ)
もくたん
【木炭】
◇[英]charcoal(チャコール)
○(1)木材を炭窯でゆっくり蒸し焼き(乾留)にして作った燃料。
製炭法により黒炭(クロズミ)と白炭(シロズミ,ハクタン)がある。
火付きがよく、炭素が80〜95%で灰も少なく煙も出さないた
め、家庭燃料として利用されたが、現在は都市ガスやプロパン
ガスに取って代わられた。発熱量は7千〜8千kcal/kg。
多孔質で吸着性に富み、脱色・脱臭、吸湿剤としても使用さ
れる。また黒色火薬用や研磨材としても用いられる。
単に「炭(スミ)」とも呼ぶ。
〈黒炭〉
600〜800℃の中温で炭化させ、冷やした後で窯から取り出す。
比較的大きな孔が多く火付きが良く、一般に使用される。
〈白炭〉
1,000℃の高温で炭化させ、窯から出して灰をかぶせ冷却さ
せる。この灰で白く見えるため白炭と呼ばれる。細かい孔が多
く、火持ちが良い。
◎冬の季語。
◎櫟炭:⇒くぬぎずみ(櫟炭)
ナラ(楢)の木炭は火持ちが良い。
茶道(茶の湯):⇒きくずみ(菊炭),どうずみ(胴炭)
木炭自動車:⇒もくたんじどうしゃ(木炭自動車)
金銀の研磨用:参照⇒ほおのき(ホオノキ,朴の木)
○(2)[美]絵画で、デッサンや下絵を描くのに用いる、細く軟
らかい炭。
朴(ホオ)・桐などで作られる。
消すときは生の食パンを用いる。
単に「炭(スミ)」とも呼ぶ。
参照⇒きりずみ(桐炭),[1]こんて(コンテ)
◎木炭画:チャコール・ドローイング(charcoal dwraing)。
木炭紙:⇒もくたんし(木炭紙)
修正:参照⇒ねりけし(練り消し)
もくたんし
【木炭紙】
○[美]木炭画を描くのに適した紙面のあらい画用紙。
純白で柔らかく縞目(シマメ)があり、木炭の付きがよく、紙面
をいためずに練り消し・食パンなどで消しやすい。
化学パルプを原料にしたものや、綿や麻のぼろを原料とした
高級品がある。
参照⇒もくたん(木炭)(2)
もくたんじどうしゃ
【木炭自動車】
○[歴][交]木炭ガス発生炉を車体に装備した自動車。
木炭を不完全燃焼させて発生する一酸化炭素ガス(木炭ガス)
を燃料として走行する。
日本でガソリンが不足した第二次世界大戦中から戦後にかけ
て使用された。
「木炭車(モクタンシャ)」とも呼ぶ。
◎1938(昭和13)戦争による資源節約のため、東京の青バスを木
炭車に改造開始。
◎当時の標語「ガソリン一滴は血の一滴」。
もくたんしゃ
【木炭車】
○[歴][交]⇒もくたんじどうしゃ(木炭自動車)
もくてい
【木帝】
◇[中]Mudi
○青帝(Qingdi)の別称。
⇒せいてい(青帝)
もくとん
【木遁】
○遁術(トンジュツ)(忍術)の一種。
樹木・木の葉・草などを利用して、姿を隠したり、その場を
遁(ノガ)れるもの。
「木遁の術(ジュツ)」とも呼ぶ。
参照⇒はがくれ(葉隠れ),とんじゅつ(遁術)
もくとんのじゅつ
【木遁の術】
○⇒もくとん(木遁)
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