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百 科 辞 書 《めた》 編集:獨 澄旻
-------- めた --------------------------------------------------
[1]めた
【メタ】
◇meta-
○(1)[接頭辞]「超越の,高次の,後位の,間の」を表す語形成要素。
母音の前では"met"、有気音の前では"meth"。
○(2)[化]ベンゼン環で一つ間をおいた一位と三位に置換基を
もつこと。
略号は「m」。
参照⇒べんぜんかん(ベンゼン環)
[2]めた
【メタ】
◇[西]Departamento del Meta
○⇒めたけん(メタ県)
めーたー
【メーター】
◇[英]meter、[伊]contatore(コンタトーレ)
○(1)(自動式の)計器・計量器。
電気・ガス・水道などの自動計量器など。
○(2)[交](特に)タクシーの走行計(料金表示器)。
◎ギリシア語の「測定」から。
めーたー
【メーター】
【米】
◇[英]meter、[フ]metre(はかる)
○⇒めーとる(メートル,米)
めたあひさん
【メタ亜砒酸】
○[化]分子式はHAsO2。
◎亜砒酸の水溶液中に共存していると考えられる。
★めだか
【メダカ】
【目高】
○[魚]カダヤシ目(Cyprinodontiformes)メダカ科(Cyprinodon-
tidae)の硬骨魚。
めだかのがっこう《めだかのがくかう》
【めだかの学校】
○[楽]茶木滋(チャキ・シゲル)作詞、中田喜直(ナカダ・ヨシナオ)作曲の童
謡。
めだかのきょうだい《めだかのきやうだい》
【めだかの兄妹】
○[楽]荒木とよひさ作詞、三木たかし作曲の歌謡曲。
歌は「わらべ(高部知子・倉沢淳美・高橋真美)」。
◎1983(昭和58)。
◎バラエティー番組「欽ちゃんのどこまでやるの」で「わらべ」の
役名は、のぞみ(高部知子)・かなえ(倉沢淳美)・たまえ(高橋
真美)。
めだかもく
【メダカ目】
【目高目】
◇[学]Cyprinodontiformes
○[魚]カダヤシ目(Cyprinodontiformes)の別称。
めたくれぞーるぱーぷる
【メタクレゾールパープル】
◇[英]meta cresol purple
○[化]pH指示薬(酸・塩基指示薬)の一種。
pH1.2〜2.8で赤色〜黄色、pH7.4〜9.9で黄色〜紫色に発
色する。
略称は「MCP」。
参照⇒ぺーはー(pH)
★めだけ
【メダケ】
【女竹】
【雌竹】
◇[学]Pleioblastus simonii
○[植]イネ目(Poales)イネ科(Poaceae)タケ亜科(Bambusioid-
eae)メダケ属(Pleioblastus)のタケ。
「川竹(カワタケ)」とも呼ぶ。
◎『徒然草』呉竹は葉ほそく、川竹(メダケの古称)は葉ひろし。
めたけん
【メタ県】
◇[西]Departamento del Meta、[英]Meta Department
○南アメリカ、コロンビア中央部の県。南部をグアビアレ県
(Departamento del Guaviare)に接する。
県都はビジャビセンシオ(Villavicencio)。
〈面積〉
8万5,635平方キロメートル。
〈人口〉
1993(平成 5)56万1,121人(10月24日現在)。
2005(平成17)71万3,772人(5月22日現在)。
めだしぼう
【目出し帽】
○⇒ばらくらば(バラクラバ)(2)
めたせこいあ
【メタセコイア】
◇[学]Metasequoia
○[植]マツ目(Pinales)スギ科(Taxodiaceae)メタセコイア属
(Metasequoia)の落葉針葉高木。雌雄同株。
セコイアよりも大きく、高さ35メートル、径2メートルに達
する。
葉は淡緑色で軟らかく、線形で2列に対生。
生育が早く、世界各地で公園樹や街路樹として栽培されてい
る。
「生きている化石([英]living fossil)」,「生きた化石」とも呼
ばれる。
和名は「アケボノスギ(曙杉)」。
参照⇒[1]せこいあ(セコイア)(1)
◎中生代から中新世、北半球各地で繁茂した化石植物として知
られていた。
1945(昭和20)中国四川省で現生種が発見。
◎滋賀県高島市マキノ町(チョウ)に全長2.5キロメートルの並木が
ある。
めたぞあ
【メタゾア】
◇[英]matazoa
○[動]⇒こうせいどうぶつ(後生動物)
★めたぞえあ
【メタゾエア】
◇[羅]metazoea
○[動]甲殻類の幼生の、ゾエア(zoea)に次ぐ発育段階。
メガロパ(megalopa)の前段階。
参照⇒こうかくるい(甲殻類)
めたなみー
【メタナミー】
◇[英]metonymy
○[哲]⇒かんゆ(換喩)
★めたのーぷりうす
【メタノープリウス】
◇[羅]metanauplius
○[動]甲殻類の幼生の、ノープリウス(nauplius)に次ぐ発育段
階。
プロトゾエア(protozoea)の前段階。
参照⇒こうかくるい(甲殻類)
めたぼりずむ
【メタボリズム】
◇[英]metabolism
○[生]⇒ぶっしつたいしゃ(物質代謝)
◎アナボリズム(anabolism):同化作用。
カタボリズム(catabolism):異化作用。
めたぼりっくしょうこうぐん《めたぼりつくしやうこうぐん》
【メタボリック症候群】
◇[英]metabolic syndrome
○[病]⇒めたぼりっくしんどろーむ(メタボリックシンドロー
ム)
★めたぼりっくしんどろーむ
【メタボリックシンドローム】
◇[英]metabolic syndrome
○[病]肥満に加え、血圧・血糖値や、血液中の中性脂肪・HD
Lコレステロール値のうち2つ以上が異常な健康状態。
高カロリー・高脂肪の食事と運動不足によって、内臓脂肪が
過剰に蓄積されることが原因。
生活習慣病の引き金となる。
「メタボリック症候群」,「内臓脂肪症候群」とも呼ぶ。
参照⇒せいかつしゅうかんびょう(生活習慣病),しのしじゅ
うそう(死の四重奏,死の4重奏)
◎日本内科学会による、必須条件はウエスト周囲径が男性85セ
ンチメートル以上、女性90センチメートル以上。
2007. 6.(平成19)国際糖尿病連合、日本人の基準を男性90セ
ンチメートル以上、女性80センチメートル以上、と発表。
めだまくりっぷ
【目玉クリップ】
○紙を挟(ハサ)む文具の一種。
二つのT字型のもの組み合わせ、スプリングで閉じるように
したもの。
◎指で開く箇所が円くなって穴か空き、斜めから見るとカタツ
ムリなどの目玉のように見えることから。
めだまやき
【目玉焼き】
【目玉焼】
○[料]1〜2個の卵をフライパンで片面のみを焼いた料理。
黄身(キミ)はくずさず円いままで半熟(ハンジュク)。
◎黄身を目玉に見立てたもの。
めたみどほす
【メタミドホス】
◇[英]methamidophos
○[化]有機リン系殺虫剤(農薬)。ホスホルアミドチオ酸−O,
S−ジメチル(O,S-Dimethyl phosphoramidothioate)の一般名。
神経系に作用する劇薬。
人間が摂取(セッシュ)すると、下痢(ゲリ)・嘔吐(オウト)・寒気(サムケ)
などの急性中毒症状が出る。
◎2008(平成20)中国製ギョーザ中毒事件で一般に知られる。
めたもるふぉぷしあ
【メタモルフォプシア】
◇[英]metamorphopsia
○[病]⇒へんししょう(変視症)
めだりおん
【メダリオン】
◇[英]medallion
○(1)大型のメダル(large medal)。
参照⇒めだる(メダル)
○(2)[美](肖像画などの)円形の浮き彫り。
○(3)[建]円形の浮き彫り(レリーフ)。(扉などの)円形の飾り
模様。
○(4)(織物の)円形模様。
○(5)(アメリカで)タクシーの営業許可プレート。
めだりすと
【メダリスト】
◇[英]medalist、[米]medallist
○(1)(スポーツ競技などの)メダル受賞者。
○(2)[運]ゴルフのハンディキャップなしで行われた予選競技
で、最上位入選者。
○(3)メダル製作者。
めたりっく
【メタリック】
◇[英]metallic
○(1)[形]金属の、金属製の。
○(2)[形]金属的な、金属性の。
○(3)[形](特に)金属的な光沢の。
◎メタリックカラー(metallic color)
★めたりんさん
【メタリン酸】
【メタ燐酸】
◇[英]metaphosphoric acid
○[化]重合リン酸の一種。化学式はHn+2PnO3n+1、示性式は
(HPO3)n。
n=2のポリリン酸(polyphosphoric acid )のカリウム塩・
ナトリウム塩の水溶液はコロイド状で粘性・分散性が高く、食
品の保水・変色防止や素材の結着剤として添加されるが、高分
子のため体内にはほとんど吸収されない。
[1]めたる
【メタル】
◇[英]metal
○[化](英語で)金属・かね(金)。
[2]めたる
【メタル】
○[俗]メダル(medal)の訛(ナマ)り。
⇒めだる(メダル)
めだる
【メダル】
◇[英]medal
○(1)人の功績を表彰する金属製の賞牌。勲章。
日本では訛(ナマ)って「メタル」とも呼ぶ。
参照⇒めだりおん(メダリオン)(1)
◎メダル受賞者:⇒めだりすと(メダリスト)(1)
◎金メダル,銀メダル,銅メダル
○(2)事物を記念する、硬貨(コウカ)に似た金属製の記念章。
日本では訛って「メタル」とも呼ぶ。
参照⇒めだりおん(メダリオン)(1)
◎硬貨は「コイン(coin)」。
代用硬貨:⇒すらっぐ(スラッグ)(3)
めたるはいどらいど
【メタル・ハイドライド】
◇[英]metal hydride
○[化]多量の水素を吸収した金属の化合物。
白金・パラジウム・マグネシウムなどの金属が水素と直接結
合したもので、圧力・温度を変えると水素を再び放出する。
水素エネルギーの貯蔵法・輸送法として注目されている。
「金属水素化物」,「水素吸蔵合金」とも呼ぶ。
参照⇒すいそじどうしゃ(水素自動車)
★めたるはらいどらんぷ
【メタルハライド・ランプ】
◇[英]metal halide lamp
○[電]発光効率を高めるため、水銀の代りにハロゲン化金属を
添加した放電灯の一種。
集魚灯や液晶プロジェクタなどに使用される。
◎「ハライド」は英語で「ハロゲン化合物」のこと。
めたるらむ
【メタルラム】
◇Mehtarlam
○アフガニスタン東部、ラグマン州(Velayat-e Laghman)の州
都。
めだん
【メダン】
◇Medan
○インドネシア中央部、スマトラ島北西部にあるスマトラウタ
ラ州(Propinsi Sumatera Utara)(北スマトラ州)の州都。
イギリス総領事館がある。
〈人口〉
1971(昭和46) 64万人。
1980(昭和55)137万8,000人。
★めたんけいたんかすいそ《めたんけいたんくわすいそ》
【メタン系炭化水素】
◇[英]methane hydrocarbon
○[化]鎖式飽和炭化水素の総称。
「アルカン(alkane)」とも呼ぶ。
参照⇒あるきるき(アルキル基)
めたんさん
【メタン酸】
◇[英]methanoic acid/methane acid
○[化]⇒ぎさん(蟻酸)
めたんはいどれーと
【メタンハイドレート】
◇[英]methane hydrate(メタン水和物)
○[化]永久凍土や深海底で水と結合してシャーベット状になっ
て埋蔵されている天然ガス(メタン)。
次世代エネルギーとして期待されている。
日本近海では遠州灘から四国沖にかけて埋蔵されている。
「燃える氷(burning ice)」とも呼ぶ。
参照⇒ちばせき(千葉石)
◎液化メタンガス(liquefied methane gas):LMG。
めちえ
【メチエ】
◇[フ]metier
○(1)職業・仕事。ビジネス・商売。
○(2)芸術・文学などで、作者独特の表現技法・技巧・流儀。
めちおにん
【メチオニン】
◇[独]Methionin、[英]methionine(メサイオニン)
○[生化]含硫アミノ酸の一つ・ヒトの必須アミノ酸の一つ。
分子式はC5H11NO2S。
生体内でのメチル基供与体を成し、タンパク質(蛋白質)の構
成成分。
カゼイン([独]Kasein)を塩酸で加水分解して得られる。
肝臓の機能を促進・抗うつ作用・抜け毛予防・二日酔い治療
・栄養剤などに用いる。
めちがい《めちがひ》
【目違い】
◇[日]mechigai/me-chigai
○(1)見当違い・見そこない。
○(2)[建]隣り合っている木目や石目が異なること。
○(3)[建]木材の継手(ツギテ)や組手(クミテ)で、接合のための凸凹
または突起や穴の部分。
参照⇒ほぞ(ほぞ,ホゾ)(1)
めちちほう《めちちはう》
【メチ地方】
◇[英]Mechi Zone
○ネパール東端の地方。西部をコシ地方(Koshi Zone)に接し、
北部を中国、東部・南部をインドに隣接。
行政所在地はイラム(Ilam)。
〈地区(郡)〉
タプレジュン地区(Taplejung District)。
パンチタル地区(Panchthar District)。
イラム地区(Ilam District)。
ジャパ地区(Jhapa District)。
★めちるあるこーる
【メチルアルコール】
◇[英]methyl alcohol、[独]Methylalkohol、[中]jiachun(甲
醇)
○[化]
毒性があり、飲むと失明または死亡する。
「木精(モクセイ)」,「メタノール」とも呼ぶ。
◎太平洋戦争の終戦直後、1945(昭和20)飲用による死亡者が続
出した。
めちるおれんじ
【メチルオレンジ】
◇[英]methyl orange
○[化]酸・塩基指示薬(pH indicator)として用いるアゾ色素
(azo dye)の一種。分子式はC14H14N3SO3Na。
橙黄色の結晶で、水に溶けるがアルコールには溶けにくい。
塩基性(アルカリ性)液中で黄色・橙色、酸性液中で赤色に発
色する。変色域はpH3.1〜4.4。
酸化還元指示薬としても使用する。
参照⇒めちるれっど(メチルレッド),ぺーはー(pH)
めちるき
【メチル基】
◇[英]methyl radical/methyl group
○[化]最も単純な一価のアルキル基(alkyl radical)。
化学式は-CH3。
参照⇒あるきるき(アルキル基)
◎除去:参照⇒のる(ノル)
めちるぐりこしあみじにん
【メチルグリコシアミジン】
◇[英]methylglycocyamidine
○[生化]クレアチニン(creatinine)の別称。
⇒くれあちにん(クレアチニン)
めちるぐりこしあみん
【メチルグリコシアミン】
◇[英]methylglycocyamine
○[生化]クレアチン(creatine)の別称。
⇒くれあちん(クレアチン)
めちるべんぜん
【メチルベンゼン】
◇[英]methylbenzene/methyl benzene
○[化]⇒とるえん(トルエン)
めちるれっど
【メチルレッド】
◇[英]methyl red
○[化]酸・塩基指示薬(pH indicator)として用いるアゾ色素
(azo dye)の一種。
pH1〜4で赤色、pH5で橙色、pH6以上で黄色を呈(テ
イ)する。
参照⇒めちるおれんじ(メチルオレンジ),ぺーはー(pH)
★めちれんぶるー
【メチレン・ブルー】
◇[英]methylene blue
○塩基性染料の一つ。
めつぇすとら
【メツェストラ】
◇[露]medsestra
○[医](ロシア語で)看護師。
⇒かんごし(看護師)
◎ロシア文字では"медсестра"。
★めっか
【メッカ】
◇Mecca
○(1)[宗]サウジアラビア西部の宗教都市。イスラム教の聖地。
◎メッカ巡礼:⇒[1]はじ(ハジ)
○(2)(転じて)多くの人が訪れる所、あこがれの地。ある分野
の中心地。
◎"mecca"とも綴(ツヅ)る。
めっかじゅんれい
【メッカ巡礼】
○[宗]⇒[1]はじ(ハジ)
めっき
【メッキ】
【鍍金】
【滅金】
○(1)金属または非金属の固体表面を他の金属の薄い膜(マク)で
おおう方法。また、それを施したもの。
装飾・防蝕・表面硬化のために行う。
電気メッキ・溶融メッキ・真空メッキ(蒸着)などの方法があ
り、電気分解を応用した電気メッキが一般的。プラスチックに
は真空メッキが行われる。
「鍍金(トキン)」とも呼ぶ。
◎鍍金をさす:鍍金をほどこす。
◎メッキの下地の金属は地金(ジガネ)と呼ぶ。
◎金メッキは俗に「テンプラ」とも呼ばれる。
◎古代に行われた仏像の金メッキは、滅金(めっき)と呼ぶ金ア
マルガムを塗布(トフ)し、周囲から加熱して水銀を蒸発させたも
の。
○(2)(転じて)中身の悪さを隠して、外面だけを飾り、とりつ
くろうこと・中身をいつわること。
⇔じがね(地金)
参照⇒かめん(仮面)(2)
◎鍍金が剥(ハ)げる
めつけ
【目付】
○(1)[歴]室町から江戸時代までの武家の職名。
非違を検察し、これを主君に報告した監察官。
江戸時代には大目付と目付の別があった。大目付は1632(寛
永 9)設置され、老中に直属して大名を監察し、定員4〜5名、
旗本から任命され大名並の待遇を受けた。目付は1617(元和 3)
設置され、若年寄に直属して旗本・御家人(ゴケニン)を監察し、
定員10名。
また、諸大名も藩の目付を置いた。
「横目付(ヨコメツケ)」,「横目(ヨコメ)」とも呼ぶ。
参考⇒おおめつけ(大目付)
◎徒目付:⇒かちめつけ(徒目付)
○(2)まわしもの。密偵(ミッテイ)。間諜(カンチョウ)。
○(3)目じるし。目標。
めっけ
【めっけ】
【目付け】
○(1)[俗][幼児語]探しものを見つけ出すこと。
「みっけ(見付け)」とも呼ぶ。
◎一番星、めっけ。
○(2)[俗](偶然に)発見すること。
「みっけ(見付け)」とも呼ぶ。
◎めっけもん。
めっける
【めっける】
【目付ける】
○(1)[俗]探しものを見つけ出す。
○(2)[俗](偶然に)発見する。
◎「見付(ミツ)ける」の転訛。
★[1]めっさーしゅみっと
【メッサーシュミット】
◇[独]Messerschmitt AG
○(1)[歴][経]ドイツの航空機製造会社。
第二次世界大戦後、ダイムラーグループに吸収。
○(2)[歴][軍](1)が開発・製造した航空機・軍用機。
○(3)[歴][軍](特に)第二次世界大戦中に(1)が開発した、世界
初のジェット戦闘機Me262。
通称は「シュバルベ(Schwalbe)(ツバメ)」。
◎連合国側では、プロペラのないこととその高速性は脅威だっ
た。
★[2]めっさーしゅみっと
【メッサーシュミット】
◇Willy Messerschmitt
○[人]ドイツの航空機設計者(1898〜1978)。
めっし
【滅紫】
○[色]⇒けしむらさき(滅紫)
めっしき
【滅色】
○[色]花などがしぼみ衰えて色が褪(ア)せること。また、色が
変わること。
めっしどーる
【メッシドール】
◇[フ]Messidor
○[暦]フランスの革命暦(Calendrier revolutionnaire)の第十
月。
西暦6月19日からの30日間。
「収穫月」とも呼ぶ。
参照⇒かくめいれき(革命暦)
めっしな
【メッシナ】
◇Messina
○(1)(Provincia di Messina)⇒めっしなけん(メッシナ県)
○(2)イタリア南部、シチリア州(Regione Sicilia)北東部のメッ
シナ県の県都。
メッシナ海峡に面し、イタリア半島本土のレッジョ・ディ・
カラブリア(Reggio di Calabria)との間にフェリーが運航。
〈人口〉
1991(平成 3)23万1,693人。
1994(平成 6)23万3,845人。
◎紀元前8世紀、ギリシア人が植民市ザンクレ(Zancle)を建設。
BC. 397年、カルタゴ人により破壊。
831(天長 8)ころ、サラセン人が侵入。
1061(康平 4)ノルマン人が侵入。
1282〜1860(弘安 5〜万延元)スペインが主に支配。
1908(明治41)大地震で市街の90%が破壊。
第二次世界大戦で爆撃を受ける。
めっしなかいきょう《めつしなかいけふ》
【メッシナ海峡】
◇[伊]Stretto di Messina、[英]Strait of Messina
○[地]イタリア半島南端とシチリア島北東端にある、北のティ
レニア海([伊]Mare Tirreno)と南のイオニア海(Mare Ionio)を
結ぶ海峡。
最短幅は約4キロメートル。
参照⇒すきゅら(スキュラ)
めっしなけん
【メッシナ県】
◇[伊]Provincia di Messina、[英]Messina District/Mes-
sina Province
○イタリア南部のシチリア島、シチリア州(Regione Sicilia)
北東部の県。
県都はメッシナ。
めっせ
【メッセ】
◇[独]Messe(教会のミサ)
○見本市。特に、国際工業見本市・万国物産展。
[1]めっせんじゃー
【メッセンジャー】
◇[英]messenger
○(1)使者。
○(2)依頼を受けて品物・伝言を送り届けることを職業とする
人。
○(3)(郵便・電報の)配達人。
[2]めっせんじゃー
【メッセンジャー】
◇[英]Messenger
○[天]アメリカ航空宇宙局(NASA)の水星探査機。
◎2004. 8. 2(平成16)フロリダ州ケープカナベラル空軍ステー
ション(CCAFS)から打ち上げ。
2011. 3.、水星軌道に進入予定。
めっせんじゃーあーるえぬえー
【メッセンジャーRNA】
◇[英]messenger RNA
○[生]DNAの遺伝情報を蛋白質として写しとって伝えるリボ
核酸(RNA)。
DNA上の塩基の配列順序に基づき、その情報を転写してタ
ンパク質合成された一本のヌクレオチド(nucleotide)。
遺伝情報をリボソーム(ribosome)に運ぶ働きがある。
略号は「mRNA」。
「伝令RNA」とも呼ぶ。
参照⇒あーるえぬえー(RNA),おぺれーたー(オペレーター)
(6)
めったい
【滅諦】
○[仏]四諦の一つ。
⇒したい(四諦)
めったうち
【滅多打ち】
○むやみやたらに打ちまくること。
めったぎり
【滅多斬り】
○むやみやたらに斬りまくること。
めったざし
【滅多差し】
○むやみやたらに差しまくること。
めったせき
【滅多急き】
○むやみやたらに急(セ)くこと。
めったづき
【滅多突き】
○むやみやたらに突きまくること。
めったばら
【滅多腹】
○むやみやたらに腹を立てること。
めつっ
【メツッ】
◇[露]med'
○[化](ロシア語で)銅。
⇒どう(銅)
◎ロシア文字では"медь"。
★めってるにひ
【メッテルニヒ】
◇Klemens Wenzel Nepomuk Lothar,Fuerst von Metternich
(クレメンス・ヴェンツェル・メッテルニヒ)
○[人]オーストリアの政治家(1773〜1859)。
ウィーン会議で議長となり国際政局の指導権を握る。
1848. 3.(嘉永元)ウィーンに三月革命が起り失脚してイギリ
スに亡命。
のち帰国。
参照⇒[1]りすと(リスト)
めっと
【メット】
◇[英]helmet
○[俗]ヘルメットの和略語。
⇒へるめっと(ヘルメット)(1)
めつみ
【芽摘み】
○[農]⇒てきが(摘芽)
めて
【馬手】
【右手】
◇馬の手綱をとる手の意。
○右手、右のほう。
参照⇒かみて(上手)(4)
◎左手は弓手(ユンデ)と呼ぶ。
★[1]めーでー
【メーデー】
◇[英]May Day
○[暦]
ドイツ語では「エアステ・マイ(Erste Mai)」、中国語では「労
働節(Laodong Jie)」,「五一(Wuyi)労働節」,「五一」と呼ぶ。
参照⇒れいばーでー(レイバー・デー),きんろうかんしゃの
ひ(勤労感謝の日)
◎1935. 5. 1(昭和10)第16回、戦前最後のメーデー。
1936. 3.(昭和11)メーデーが禁止される。
1946. 5. 1(昭和21)11年ぶりに復活、戦後初。
1946. 5.19(昭和21)飯米獲得人民大会(食糧メーデー)。
1952. 5. 1(昭和27)第23回メーデー。「メーデー事件」,「血の
メーデー」と呼ばれる。
参照⇒しょくりょうめーでー(食糧メーデー),めーでーじけ
ん(メーデー事件)
[2]めーでー
【メーデー】
◇mayday
○船舶や航空機などが使用する無線電話による国際救難信号。
参照⇒えすおーえす(SOS)(1)
◎フランス語の"m'aider([英]help me)"から。
めであ
【メデア】
◇Medea/Midyah
○(1)(wilaya de Medea)⇒めであけん(メデア県)
○(2)アルジェリア北部、メデア県の県都。
北緯36.27°、東経2.77°の地。
〈人口〉
1987(昭和62) 8万5,195人(推計)。
2004(平成16)14万5,600人。
めであけん
【メデア県】
◇wilaya de Medea、[英]Medea Province
○アルジェリア北部の県。
県都はメデア。
〈面積〉
8,330平方キロメートル。
〈人口〉
1987(昭和62)65万0,600人。
2004(平成16)85万0,700人。
めでいあ
【メデイア】
◇[希]Medeia、[英]Medea
○[ギ神]黒海のコルキス(Colchis)王アイエテス(Aeetes)の娘。
魔法使い。
イアソン(Iason)の金毛の羊皮([英]Golden Fleece)獲得を助
けて妻となるが、のち夫がコリント(Corinth)の王クレオン
(Creon)の娘クレウサ(Creusa)を望んだため、その娘とわが子
を殺害した。
のちアテナイ(Athenai)王アイゲウス(Aigeus)の妻となった
が、二人との息子メドス(Medos)の陰謀がばれて、息子ととも
にアテナイを追放された。
「メディア」とも呼ぶ。
[1]めでぃあ
【メディア】
◇[英](複数形)media/(単数形)medium(ミディアム)
○(1)(伝達・通信・表現などの)媒体・手段。
○(2)マスメディア(mass media)の略称。
[2]めでぃあ
【メディア】
◇[希]Medeia、[英]Medea
○[ギ神]⇒めでいあ(メデイア)
[3]めでぃあ
【メディア】
◇Media
○アメリカ合衆国北東部、ペンシルバニア州(Pennsylvania
Commonwealth)南東部のデラウェア郡(Delaware County)中南部
にある郡都。
北緯39.92°、西経75.39°の地。
〈人口〉
1990(平成 2)5,957人。
2000(平成12)5,533人。
2010(平成22)5,327人。
★めでぃあおうこく《めぢあわうこく》
【メディア王国】
◇[英]the kingdom of Media /the Median kingdom/the Med-
ian dynasty
○[歴]古代メソポタミアにあったメディア人の王国。
首都はエクバタナ(Ecbatana)。
めでぃうむ
【メディウム】
◇[英](単数形)medium/(複数形)media
○[美][美]顔料を溶かす溶剤。
「ミディアム」とも呼ぶ。
参照⇒ぐろすめでぃうむ(グロスメディウム)
めでぃかるこんしぇるじゅ
【メディカル・コンシェルジュ】
◇[英]medical concierge
○[医]総合病院などの窓口で、患者やその家族の相談に対応す
る医師。そのサービス。
診療科や入院・手術費用などのこまごまとした相談や悩みな
どを聞き、具体的な回答を行う。
参照⇒こんしぇるじゅ(コンシェルジュ),ほすぴたりてぃー
(ホスピタリティー)
めでぃかるそーしゃるわーかー
【メディカルソーシャルワーカー】
◇[英]medical social worker
○[医]医療福祉専門職。医師に協力して患者への医療効果が高
まるようにする人。
めでぃかんと
【メディカント】
◇[英]mendicant
○(1)[形]乞食(コジキ)をする。
○(2)[形]托鉢(タクハツ)する。
○(3)乞食。
○(4)[宗]托鉢(タクハツ)修道士。
⇒ふらいあ(フライア)
[1]めてぃす
【メティス】
◇metis
○(1)混血児。
参照⇒こんけつ(混血)
○(2)(カナダで)白人(特にフランス人)と北米インディアンと
の混血児。
参照⇒はーふぶりーど(ハーフ・ブリード)
○(3)(アメリカで)8分の1黒人の血が入った混血児。
参照⇒おくとるーん(オクトルーン)
[2]めてぃす
【メティス】
◇Metis
○[ギ神]知恵の女神。
ゼウスの妻で、妊娠中にゼウスに飲み込まれる。のち、ゼウ
スの頭からアテナ(Athena)が生れた。
★[1]めでぃち
【メディチ】
◇Giovanni di Bicci de'Medici(ジョバンニ・デ・メディチ)
○[人]イタリアのフィレンツェの金融業者・政治家(1360〜
1429)。
貿易業で得た巨利を背景に市民階級の支持を集め、フィレン
ツェの政権を把握。
★[2]めでぃち
【メディチ】
◇Cosimo de'Medici(コシモ・デ・メディチ)
○[人]イタリアのフィレンツェの財政家・政治家(1389〜1464)。
ジョバンニの子。
フィレンツェ市の銀行頭取と国家元首(1434〜1464)の地位を
得る。
文芸保護に力を入れ、プラトン学院や図書館を設立。
★[3]めでぃち
【メディチ】
◇Lorenzo de'Medici(ロレンツォ・デ・メディチ)
○[人]イタリアのフィレンツェの政治家(1449〜1492)。コシモ
の子、ローマ教皇レオ十世(Leo X)の父。
国家元首(1469〜1492)。
美術家や文学者を保護。
めでぃな
【メディナ】
◇Medina
○⇒めじな(メジナ)
めでぃなしだん
【メディナ師団】
◇[英]Medina Division/Al-Medinah Division
○[歴][軍]フセイン政権下のイラク共和国防衛軍の精鋭部隊。
2003(平成15)イラク戦争の開戦時には1万5千余人で首都バ
グダッドを防衛。しかし、アメリカ軍の買収により地上戦が開
始された時点では250人程度しか残らず壊滅したといわれてい
る。
「アルメディナ装甲師団(Al-Medinah Armored Division)」と
も呼ぶ。
めでぃにぷーる
【メディニプール】
◇Medinipur
○(1)(Medinipur District)⇒めでぃにぷーるけん(メディニプ
ール県)
○(2)インド東部、ウェストベンガル州(West Begal State)南
西端のメディニプール県の県都。
〈人口〉
1991(平成 3)12万5,498人(3月1日現在)。
2001(平成13)15万3,349人(3月1日現在)。
めでぃにぷーるけん
【メディニプール県】
◇[英]Medinipur District
○インド東部、ウェストベンガル州(West Begal State)南西端
の県。
県都はメディニプール。
「ミドナプール県(Midnapur District)」とも呼ぶ。
〈面積〉
1万4,081平方キロメート。
〈人口〉
1991(平成 3)833万1,912人(3月1日現在)。
2001(平成13)963万8,473人(3月1日現在)。
めてお
【メテオ】
◇[伊]meteo
○(1)[気]気象・天気。
○(2)[気]気象予報・天気予報。
[1]めておら
【メテオラ】
◇[英]meteora
○(1)[気]気象。
○(2)[天]流星。
⇒りゅうせい(流星)
[2]めておら
【メテオラ】
◇Meteora
○ギリシア中央部、テッサリア地方(Thessalia Region)西部の
トリカラ県(Nomos Trikala)にある修道院群。
◎14世紀、修道士アサナシオスがメガロメテオロン修道院(Meg-
alo Meteoron Abbey)を建てる。
1988(昭和63)世界遺産の自然・文化の複合遺産に登録。
めておらいと
【メテオライト】
◇[英]meteorite
○[天]隕石(インセキ)。
「メテオリーテ([伊]meteorite)」とも呼ぶ。
めておりーて
【メテオリーテ】
◇[伊]meteorite
○[天]⇒めておらいと(メテオライト)
めておろいど
【メテオロイド】
◇[英]meteoroid
○[宇]宇宙空間を高速で移動する、小惑星(asteroid)より小さ
な微粒子・宇宙塵(space dust)。
「流星体」,「隕星体(インセイタイ)」とも呼ぶ。
参照⇒すぺーすでぶり(スペース・デブリ)
めーでーじけん
【メーデー事件】
○[歴]1952. 5. 1(昭和27)第23回メーデーの際、皇居前でデモ
隊6千名と警官隊5千名が衝突した事件。
サンフランシスコ平和条約・日米安全保障条約の発効3日目
で、米軍の日本駐留を認める両条約に対する国民の不満の上に、
国会で審議中の破壊活動防止法に対する反対や、皇居前のメー
デー会場使用禁止などが加わり爆発したもの。
デモ隊は神宮外苑を出発し日比谷公園で解散の予定であった
が、馬場先門から皇居前広場に突入。警官が拳銃61発を発砲し、
2人が射殺、重軽傷者二千数百人、検挙者1,230人を出した。
騒乱罪で起訴されたが、適用されず他の罪で有罪となった。
「血のメーデー」とも呼ばれる。
参照⇒さんふらんしすこへいわじょうやく(サンフランシス
コ平和条約)
めでじん
【メデジン】
◇Medellin
○⇒めでりん(メデリン)
めでりん
【メデリン】
◇Medellin
○南アメリカ、コロンビア中北西部アンティオキア県(Departa-
mento de Antioquia)の県都・工業都市。首都サンタ・フェ・
デ・ボゴタ(Santa Fe de Bogota)に次ぐコロンビア第2の都市。
北緯6.25°、西経75.59°の地。
「メデジン」とも呼ぶ。
〈人口〉
1969(昭和44) 96万7,825人。
1973(昭和48)111万人。
1985(昭和60)143万1,462人。
1993(平成 5)175万7,400人。
1995(平成 7)162万1,367人。
2002(平成14)193万2,400人、299万4,400(都市域)人。
めーてるりんく
【メーテルリンク】
◇Maurice Maeterlinck(モーリス・メーテルリンク)
○[人]ベルギーの劇作家・詩人(1862〜1949)。
1911(明治44)ノーベル文学賞、受賞。
代表作は戯曲1909(明治42)『青い鳥(L'Oiseau bleu)』など。
★[1]めーと
【メート】
◇[英]mate
○友達。
「メイト」とも呼ぶ。
◎クラスメート(classmate),ルームメート(room mate)
[2]めーと
【メート】
◇[英]mate
○チェックメート(checkmate)の略。
⇒ちぇっくめいと(チェックメイト)
めーど
【メード】
◇[英]mais/maidservant
○⇒めいど(メイド)
めといきおん
【メトイキオン】
◇metoikion
○[歴]古代ギリシアのポリスがメトイコイ(在留外人)に課した
人頭税。
成年男子は年額12ドラクマ(drachma)、女子は6ドラクマ。
参照⇒めといこい(メトイコイ)
めといこい
【メトイコイ】
◇[希](複数形)metoikoi/(単数形)metoikos(メトイコス)
○[歴]古代ギリシアのポリスで生活する在留外人。
主として商工業に従事し、裕福な者が多かった。メトイキオ
ン(在留外人税)や臨時財産税などを負担し、兵役や公共奉仕に
も参加した。
メトイコイの資格を得るには市民身分の後見人が必要で、生
命や財産の安全は保障された。
しかし、参政権はなく、土地・家屋の不動産所有権も許され
なかった。また、訴訟は後見人を通してのみ行うことができた。
参照⇒めといきおん(メトイキオン)
めといこす
【メトイコス】
◇[希](単数形)metoikos/(複数形)metoikoi(メトイコイ)
○[歴]⇒めといこい(メトイコイ)
めどぅさ
【メドゥサ】
◇[希]Medusa
○[ギ神]⇒[1]めどぅーさ(メドゥーサ)
★[1]めどぅーさ
【メドゥーサ】
◇[希]Medusa
○[ギ神]怪物三姉妹ゴルゴ(Gorgo)の一人。
ペルセウス(Perseus)に殺される。
「メドゥサ」とも呼ぶ。
参照⇒ごるご(ゴルゴ),ぺがそす(ペガソス)
◎イタリア語:メドゥーサ(Medusa)。
[2]めどぅーさ
【メドゥーサ】
◇[伊]medusa
○[動](イタリア語で)クラゲ。
⇒くらげ(クラゲ,水母,海月)
めとき
【目鋭き】
○[古]視力が強い・鋭いこと。
めどき
【筮】
【蓍】
○占(ウラ)いに用いる道具。
「めどぎ(筮,蓍)」とも呼ぶ。
参照⇒ぜいちく(筮竹)
◎昔、メドハギ(蓍萩)の茎を用いたことから。
めどぎ
【メドギ】
【蓍】
【蓍木】
○[植]⇒めどはぎ(メドハギ,目処萩,蓍萩,筮萩,鉄掃箒)
めどぎ
【筮】
【蓍】
○⇒めどき(筮,蓍)
★めときしき
【メトキシ基】
◇[英]methoxy group
○[化]分子式(-OCH3)の原子団の総称。
めどぐさ
【メドグサ】
【蓍草】
○[植]⇒めどはぎ(メドハギ,目処萩,蓍萩,筮萩,鉄掃箒)
めーどすとん
【メードストン】
◇Maidstone
○イギリス、イングランド南東部ケント州(the County of
Kent)の州都。
「メイドストーン」とも呼ぶ。
めとせら
【メトセラ】
◇Methuselah/Mathusala
○(1)[聖]『旧約聖書』に登場するノアの洪水以前のユダヤの
族長。エノク(Enoch)の子。
187歳の時に息子レメク(Lamech)を儲ける。レメクが182歳の
時にノア(Noah)を儲ける。
メトセラは969歳まで生きたといわれ、亡くなった年に大洪
水が起きたとされる。
○(2)(転じて)長寿者・長命者。
○(3)[植]⇒めすーぜら(メスーゼラ)
めどっく
【メドック】
◇Medoc
○(1)フランス南西部、アキテーヌ地域圏(Region Aquitaine)
北西部のジロンド県(Departement Gironde)北西部にあるジロ
ンド川(Riviere de Gironde)西岸地方。県都ボルトー(Bor-
deaux)の北方。
赤ワインの産地はサンステーフ(St-Estephe)・ポイヤック
(Pauillac)・サンジュリアン(St-Julien)・マルゴー(Margaux)
など。
○(2)[食]メドック産のボルドー・ワイン(赤葡萄酒)。
参照⇒くられっと(クラレット)
めとにみー
【メトニミー】
◇[英]metonymy
○[哲]⇒かんゆ(換喩)
めどはぎ
【メドハギ】
【目処萩】
【蓍萩】
【筮萩】
【鉄掃箒】
◇[学]Lespedeza cineata
○[植]マメ目(Fabales)マメ科(Fabaceae)ハギ属(Lespedeza)の
小低木状の多年草。
荒地・草地・路傍や原野に普通に自生。
茎は直立し、草丈60〜100センチメートル。葉は細長い三小
葉で密に互生。
夏、葉腋に白黄色で中央に紫の条線のある小さな蝶形花をつ
ける。
若芽は食用にし、また尿・解熱剤となる。
「メドギ(蓍,蓍木)」,「メドグサ(蓍草)」,「鉄掃箒(テツソウシュウ)」
とも呼ぶ。
◎昔、茎を占いに用いた。
参照⇒ぜいちく(筮竹)
めどふぉーど
【メドフォード】
◇Medford
○アメリカ合衆国北西部、オレゴン州(Oregon State)南西部の
ジャクソン郡(Jackson County)中南西部にある郡都。
めどべち
【メドベチ】
◇[露]medved'(メドヴェチ)
○[哺](ロシア語で)クマ(熊)。
⇒くま(クマ,熊)
◎ロシア文字では"медведь"。
めとりくす
【メトリクス】
◇[英]metrics、[独]Metrik
○⇒めとりっく(メトリック)
めとりっく
【メトリック】
◇[独]Metrik、[英]metrics(メトリクス)
○(1)[文]韻律学。韻律法・作詩法。
○(2)[楽]拍節法。
めーとる
【メートル】
【米】
◇[フ]metre(はかる)、[英]meter
○長さの国際単位系(SI)基本単位。
単位記号は「m」。
「メーター」とも呼ぶ。
◎もと北極から南極までの距離の1千万分の1の長さ。現在は
光の速度を基準にして299,792,458分の1秒間に光が真空中を
進む距離。
◎中国語では「公尺(gongchi)」または「米(mi)」。
めーとるしょっこう《めーとるしよくくわう》
【メートル燭光】
◇[フ]lux
○[光]⇒るくす(ルクス)
めーとるほう《めーとるはふ》
【メートル法】
◇[英]metric system
○単位をそれぞれメートル(meter)・リットル(liter)・グラム
(gram)とする度量衡法。
参照⇒めーとる(メートル,米)
〈ギリシア語系〉
デカ(deca-) :10。
ヘクト(hecto-):100。
キロ(kilo-) :1,000。
〈ラテン語系〉
デシ(deci-) :1/10。
センチ(centi-):1/100。
ミリ(milli-) :1/1,000。
参照⇒ばいすう(倍数)
◎1924. 4.11(大正13)日本、採用。
◎メートル法公布記念日:4月11日。
めとろ
【メトロ】
◇[フ]metro、[英]underground/tube、[米]subway
○(1)[交]地下鉄。
⇒ちかてつ(地下鉄)
○(2)[交](Metro)(特に)フランスの首都パリの地下鉄。
◎「パリ・メトロポリタン鉄道会社(Compagnie du chemin de
fer metropolitain de Paris)」から。
めとろのーむ
【メトロノーム】
◇[独]Metronom、[英]metronome
○[楽]楽曲の拍子(テンポ)を示す器具。
時計の振子の原理を応用し、ゼンマイで振り子を一定周期で
振動させるもの。周期の調整は振り子にある遊標(重り)を上下
させて行う。
「拍節器(ハクセツキ)」とも呼ぶ。
◎1816(文化13)ドイツの音楽教師メルツェル(Johann Nepenuk
Maelzel)(1772〜1838)が発明。
めとろぽりす
【メトロポリス】
◇[英]metropolis
○(1)(国の)首都。国際都市。
○(2)(地方・州などの)大都市・大都会・主要都市。
○(3)(産業・文化の)中心都市。
参照⇒めがろぽりす(メガロポリス)
○(4)[歴]古代ギリシアの都市国家(polis)・本国・母国。
◎植民都市に対する言葉。
めとろぽりたん
【メトロポリタン】
◇[英]metropolitan
○(1)[形]首都の、大都市の。
○(2)[形]都会的な。
○(3)[名]大都市の住民。
めとろぽりたんびじゅつかん《めとろぽりたんびじゆつくわん》
【メトロポリタン美術館】
◇[英]the Metropolitan Museum of Art
○[美]アメリカ合衆国、ニューヨーク市セントラル公園の東側
にある私立美術館。同国最大の美術館。
個人収集家の寄贈と購入により、西洋・東洋の古代から近代
まであらゆる分野を網羅し、規模・内容ともに世界屈指(300万
点)を誇る名品が収集されている。
◎1870(明治 3)ユニオン・リーグ・クラブのメンバーを中心に
創立。
めーなーどびる
【メーナードビル】
◇Maynardville
○アメリカ合衆国南東部、テネシー州(Tennessee State)中北
東部のユニオン郡(Union County)中央部にある郡都。
「メイナードビル」とも呼ぶ。
めなむ
【メナム】
◇[タイ語]Mae Nam
○(タイ語で)川。
めなむがわ《めなむがは》
【メナム川】
◇[英]the Menam River、[タイ語]Mae Nam Chao Phraya
○[地]⇒ちゃおぷらやがわ(チャオプラヤ川)
★めなもみ
【メナモミ】
◇[学]Siegesbeckia orientalis
○[植]キク目(Asterales)キク科(Asteraceae)メナモミ属
(Siegesbeckia)の一年草。路傍・荒れ地に自生する雑草。
果実には粘毛があり、衣服や動物の毛などに付着して運ばれ、
俗に「くっ付き虫(ひっ付き虫)」と呼ばれる。
参照⇒くっつきむし(くっ付き虫)
◎「雌菜揉み」の意味。キク科オナモミ属(Xanthium)に対する名
称。
参照⇒おなもみ(オナモミ,巻耳,耳)
めにえーるしょうこうぐん《めにえーるしやうこうぐん》
【メニエール症候群】
◇[英]Meniere's syndrome
○[病]⇒めにえーるびょう(メニエール病)
めにえーるびょう《めにえーるびやう》
【メニエール病】
◇[英]Meniere's disease
○[病]慢性の内耳疾患の一種。
自律神経障害・ホルモンの変調・内耳の血行障害などにより
内耳にリンパ液がたまって平衡障害が起きるもの。耳鳴り・め
まい・悪心・嘔吐などの症状を発作的に反復して起し、慢性化
する。数年後に難聴に陥る場合もある。
患者は、他人の評価を意識し自分を抑える傾向の人が多い。
「メニエール症候群(Meniere's syndrome)」とも呼ぶ。
◎フランスの耳鼻科医メニエール(Prosper Meniere)(1799〜
1862)の名前に因(チナ)む。
めにかどをたてる
【目に角を立てる】
○⇒めくじらをたてる(目くじらを立てる)
めにぎり
【女握り】
◇[英]fig
○⇒ふぃぐ(フィグ)(2)
めにすかす
【メニスカス】
◇[英]meniscus
○[物]細管内の液体の表面が表面張力によって出来る曲面。ま
た、その現象。
ガラス管と水とのように両者間の付着力が大きい場合は管壁
に沿う部分が下がって中央がくぼみ、ガラス管と水銀とのよう
に付着力が小さい場合は管壁に沿う部分が盛り上がって中央が
ふくらむ。
めにすかすれんず
【メニスカス・レンズ】
◇[英]meniscus lens
○[光][写]片面が凸面(トツメン)、他面が凹面(オウメン)の単レンズ、
または複合レンズ(組み合せレンズ)。
球面収差や色収差の補正に用いられる。
参照⇒いろしゅうさ(色収差),あくろまちっくれんず(アクロ
マチック・レンズ),あぽくろまーと(アポクロマート)
めにゅー
【メニュー】
◇[フ]menu、[英]menu
○(1)料理品目を表にした献立表(コンダテヒョウ)。料理品目表。
○(2)(転じて)催し物などの内容・中味・番組・予定。
○(3)[計]表示装置(display)に一覧表示される、操作の選択画
面。
参照⇒ぷるだうんめにゅー(プルダウンメニュー)
めぬどびらん
【メヌ・ド・ビラン】
◇Francois-Pierre Gonthier Maine de Biran
○[人]フランスの哲学者(1766.11.29〜1824. 7.20)。
観念学から出発し、後期は神秘主義的な傾向に走る。
めぬま
【妻沼】
◇[日]Menuma
○(1)[古]⇒めぬままち(妻沼町)
○(2)[古][交]⇒めぬまえき(妻沼駅)
めぬまえき
【妻沼駅】
○[古][交]埼玉県大里郡(オオサトグン)妻沼町(メヌママチ)(現:熊谷市)
にあった、東武熊谷線のターミナル駅。
めぬまかっくうじょう《めぬまくわつくうぢやう》
【妻沼滑空場】
○[空]埼玉県熊谷市葛和田(クズワダ)の利根川河川敷にある、グ
ライダー(滑空機)の滑空場。
◎旧住所は大里郡(オオサトグン)妻沼町(メヌママチ)葛和田。
めぬましょうでん《めぬましやうでん》
【妻沼聖天】
○埼玉県熊谷市妻沼にある真言宗の歓喜院(カンギイン)。山号は聖
天山(ショウデンザン)。高野山準別格本山。
本尊は大聖歓喜自在天(ダイショウカンギジザイテン)(聖天)。
拝観有料。
参照⇒だいしょうかんぎじざいてん(大聖歓喜自在天)
◎1193(建久 4)斎藤実盛が開基、開山は良応。
2012. 7. 9(平成24)本殿(歓喜院聖天堂)、国宝に指定。
◎関東三聖天の一つ。
◎旧住所は大里郡(オオサトグン)妻沼町(メヌママチ)。
めぬままち
【妻沼町】
◇[日]Menuma Machi
○[古]埼玉県北部中央、大里郡(オオサトグン)の町。
群馬県との堺を東に流れる利根川の沖積低地で、米・野菜を
産し、畜産も行われている。
関東三聖天(ショウデン)の一つ、妻沼聖天がある。
〈面積〉
36.27平方キロメートル。
〈人口〉
1970(昭和45)2万0,847人。
1995(平成 7)2万8,734人。
2000(平成12)2万8,182人。
◎江戸時代、上州(現:群馬県)方面への脇往還の宿場町・市場
町として、また利根川の舟運・渡船場として発達。
1913(大正 2)町制施行。
1955(昭和30)秦(ハタ)村・長井(ナガイ)村・男沼(オヌマ)村・太田
村の4村を編入。
2005.10. 1(平成17)熊谷市に編入。
★めねじ《めねぢ》
【雌ネジ】
【雌螺子】
◇[英]female screw
○[機]
⇔おねじ(雄ネジ,雄螺子)
参照⇒なっと(ナット)(1)
めねじきり《めねぢきり》
【雌ネジ切り】
【雌螺子切り】
【雌螺子切】
◇[英]tap
○[機]⇒[1]たっぷ(タップ)(4)
[1]めねめん
【メネメン】
◇menemen
○[料]トルコ料理の一つ。トマトを使ったトルコ風のオムレツ
で、トルコの代表的な朝食。
参照⇒おむれつ(オムレツ)
[2]めねめん
【メネメン】
◇Menemen
○トルコ西部、イズミル県(Izmir Ili)中央部の都市。
北緯38.61°、東経27.06°の地。
〈人口〉
1990(平成 2)2万9,006人。
1997(平成 9)4万2,369人。
2000(平成12)4万6,079人。
★めねらおす
【メネラオス】
◇[希]Menelaos、[英]Menelaus
○[ギ神]スパルタ王。アトレウス(Atreus)の子、アガメムノン
(Agamemnon)の弟、ヘレネ(Helene)の夫。
★めのう《めなう》
【メノウ】
【瑪瑙】
◇[英]agate
○[鉱]縞模様の美しい玉髄(ギョクズイ)。
縞は帯状や同心状がある。
「エゲート」とも呼ぶ。
参照⇒ぎょくずい(玉髄)
◎縞瑪瑙(シマメノウ):⇒しまめのう(縞メノウ,縞瑪瑙)
紅縞(アカシマ)瑪瑙:⇒あかしまめのう(紅縞メノウ,紅縞瑪瑙,
赤縞瑪瑙)
めのこ
【女の子】
◇[日]menoko/me-no-ko
○(1)おんな(女)。
○(2)⇒めのこご(女の子子)
○(3)⇒めのこやつこ(女の子奴,婢)
めのこ
【目の子】
◇[日]menoko/me-no-ko
○「目の子算(「目の子勘定」)」の略称。
⇒めのこざん(目の子算)
めのこかんじょう《めのこかんぢやう》
【目の子勘定】
◇[日]menokokanjo/menoko-kanjo
○⇒めのこざん(目の子算)
めのこご
【女の子子】
◇[日]menokogo/me-no-ko-go
○おんな(女)の子。少女・娘。
「めのこ(女の子)」とも呼ぶ。
めのこざん
【目の子算】
◇[日]menokozan/menoko-zan
○(1)目で確かめながら数量を一つ一つ数えること。また、そ
の数え方。
一つ、二つと声に出して数えることもある。
「目の子算用」,「目の子勘定(カンジョウ)」とも、単に「目の子」と
も呼ぶ。
○(2)数えられた一連の数量などを電卓・ソロバン(算盤)など
で計算せず、ざっと目で見て概算値を推測すること。
「目の子算用」,「目の子勘定」とも、単に「目の子」とも呼ぶ。
めのこざんよう
【目の子算用】
◇[日]menokozan'yo/menoko-zan'yo
○⇒めのこざん(目の子算)
めのこやつこ
【女の子奴】
【婢】
◇[日]menoko yatsuko
○女の奴隷・婢(ヒ)。
「めのこ(女の子)」とも呼ぶ。
参照⇒ぬひ(奴婢)
めのせいじんびょう《めのせいじんびやう》
【目の成人病】
○[俗][病]⇒りょくないしょう(緑内障)
めのないと
【メノナイト】
◇[英]Mennonite、[独]Mennoniten(メノニテン)
○[宗]キリスト教プロテスタントのルノナイト教会(Mennonite
Church)の教徒。
『新約聖書』に基づいて平和と非暴力を信条に、質素な生活
を送り、幼児洗礼・兵役拒否などを特色とする。
参照⇒めのないとは(メノナイト派)
めのないとは
【メノナイト派】
◇[英]Mennonites
○[宗]キリスト教プロテスタントの再洗礼派(Anabaptists)の
一派。
16世紀のオランダの宗教指導者メノー・シーモンス(Menno
Simons)(1496〜1561)が創始。
北アメリカに多く居住。
第二次世界大戦中、分派のアーミッシュ派(Amish Sect)と共
に、信仰に基づく奉仕活動を代償とする兵役拒否の権利をアメ
リカ政府に認めさせる。
「メノー派」とも呼ぶ。
参照⇒めのないと(メノナイト),さいせんれいは(再洗礼派),
あーみっしゅは(アーミッシュ派),へいえききょひ(兵役拒否)
めのーは
【メノー派】
○[宗]⇒めのないとは(メノナイト派)
めのほよう《めのほやう》
【目の保養】
○(1)目を休めて健康を増進すること。
○(2)美しいものなどを見て、心を晴れやかにして楽しむこと。
参照⇒がんぷく(眼福)
めのらー
【メノラー】
◇menorah
○[宗]⇒みのらー(ミノラー)
めのるかとう《めのるかたう》
【メノルカ島】
◇[西]Insular de Menorca/Isla de Menorca
○[地]⇒みのるかとう(ミノルカ島)
めのわらべ
【女童】
○(1)[古]女の子。
参照⇒わらべ(童)(1)
○(2)[古]⇒わらわ(童)(3)
めのわらわ《めのわらは》
【童女】
○[古]⇒わらわ(童)(3)
めばえ
【芽生え】
○(1)[植]芽生えること。植物の芽が出始めること。また、そ
の芽。
○(2)[植]⇒みしょう(実生)
○(3)(転じて)物事の起り始め。きざし(兆し)。
めはじき
【メハジキ】
【目弾き】
【目弾】
○(1)[植]([学]Leonurus japonicus)シソ目(Lamiales)シソ科
(Lamiaceae)メハジキ属(Leonurus)の二年草(越年草)。
高さ80〜100センチメートルで、草地に生える。茎葉は深裂
して四角く、根葉は卵心形で浅裂。
夏から秋に、葉腋に淡紅色の小唇形花を多数輪生状につける。
漢方では婦人の血止および補精薬として、また果実を利尿剤
・眼病として用いる。
産前産後の薬として用いたことから「益母草(ヤクモソウ)」とも呼
ぶ。
◎名称は、子供が茎を短く切って上下まぶたの間に弓なりに入
れ、目を開かせて遊んだからと言う。
◎秋の季語。
○(2)[植]ハッカ(薄荷)の別称。
⇒はっか(ハッカ,薄荷)
めはじき
【目弾き】
【目弾】
○(1)まばたき。めくばせ。
「ウインク(wink)」,「ウィンク」とも呼ぶ。
○(2)[植]⇒めはじき(メハジキ,目弾き,目弾)
○(3)[建]⇒おおかみはじき(狼弾き)
★めばち
【メバチ】
【眼撥】
○[魚]スズキ目(Perciformes)サバ科(Scombridae)の海魚。
肉は淡紅色。
「メバチマグロ(眼撥鮪)」とも呼ぶ。
◎「バチマグロ(バチ鮪)」は「ミナミマグロ(南鮪)」の別称。
参照⇒みなみまぐろ(ミナミマグロ,南鮪)
めばちこ
【目ばちこ】
【眼撥子】
○[俗][病]麦粒腫(バクリュウシュ)の俗称。
⇒ばくりゅうしゅ(麦粒腫)
めばちまぐろ
【メバチマグロ】
【眼撥鮪】
○[魚]⇒めばち(メバチ,眼撥)
めばな
【雌花】
◇[英]female flower/pistilate flower
○[植]単性花の一つ。
メシベ(雌蕊)があって、オシベ(雄蕊)のない花。
また、オシベの生殖機能が退化し、メシベのみが機能する花。
「しか(雌花)」,「雌性花」とも呼ぶ。
⇔おばな(雄花)
めはなやさい
【メハナヤサイ】
【芽花椰菜】
【芽花野菜】
○[農]ブロッコリー(broccoli)の別称。
⇒ぶろっこりー(ブロッコリー)
めばり
【目張り】
○[劇]舞台で俳優の目を大きくはっきりと見せるための化粧(ケ
ショウ)。
目の縁(フチ)を切れ長に誇張して墨(スミ)や紅(ベニ)で塗り描く
もの。
めばり
【目張り】
【目貼り】
○(1)物の合せ目や継ぎ目の隙間(スキマ)に紙などを貼って塞(フサ)
ぐこと。また、その貼るもの。
○(2)[建](特に)戸や窓の隙間風(カゼ)を防ぐために貼ること。
また、その貼るもの。
◎第二次世界大戦中、窓のガラスが空襲などの爆風で割れない
ように強化するため、また割れても飛散しないようにガラスに
X字に紙を貼っていた。
★めばる
【メバル】
【眼張】
◇[英]rockfish
○[魚]カサゴ目(Scorpaeniformes)フサカサゴ科(カサゴ科)
(Scorpaenidae)メバル属(Sabastes)の近海産の硬骨魚。
体長20〜30センチメートル。眼が大きい。
体色により、アカメバル(Sabastes inermis)・キンメバル
(シロメバル)(Sebastes cheni)・クロメバル(Sebastes ventri-
cosus)がある。
卵胎生。
日本全土と朝鮮半島の沿岸の岩の間に普通に生息する根魚(ネ
ウオ)で、海釣りの対象魚。
食用になり、春・夏に美味。
◎春の季語。
◎2008(平成20)京都大学の中坊徹次教授(魚類学)らの調査で、
3種のメバルは交雑せず、別種と断定。
めばろちん
【メバロチン】
◇[登録商標]Mevalotin
○[薬]高脂血症薬。三共(株)のプラバスタチンナトリウム(pra-
vastatin natrium)の商品名。
◎2002(平成14)秋、特許が失効。
めーびー
【メービー】
◇[英]maybe
○[副]⇒めいびー(メイビー)
[1]めびうす
【メビウス】
◇August Ferdinand Moebius/August Ferdinand Mobius
○[人]ドイツの数学者・天文学者(1790〜1868)。
メビウスの帯を発見。
参照⇒めびうすのおび(メビウスの帯)
[2]めびうす
【メビウス】
◇[登録商標]Mebius
○[古][計]シャープ社製のノート型パソコン。
参照⇒むらまさ(MURAMASA)
◎1995(平成 7)発売。
2010.10.21(平成22)シャープ、パソコン生産を2009年で打ち
切ったことを発表。
めびうすのおび
【メビウスの帯】
◇[英]Moebius band/Mobius band
○[数]長方形の紙(帯)を一回ねじり、両端を張り合わせて得ら
れる曲面。表裏の区別がない曲面の最も簡単な例。
「メービウスの帯」とも呼ぶ。
◎ドイツの数学者メビウスの名に因(チナ)む。
めーびうすのおび
【メービウスの帯】
◇[英]Moebius band/Mobius band
○[数]⇒めびうすのおび(メビウスの帯)
めひかり
【メヒカリ】
◇Mexicali
○メキシコ北西部、バハカリフォルニア州(estado de Baja
California)北端の州都。
北緯32.65°、西経115.47°の地。
〈人口〉
1990(平成 2)43万8,400人。
1995(平成 7)50万5,000人。
2000(平成12)54万9,900人。
2002(平成14)57万5,300人。
めひかり
【メヒカリ】
【目光】
○[魚]アオメエソ(青目狗母魚)の別称。
⇒あおめえそ(アオメエソ,青目狗母魚)
めひしば
【メヒシバ】
【雌日芝】
◇[学]Digitaria ciliaris、[英]southern crabgrass
○[植]イネ目(Poales)イネ科(Poaceae)メヒシバ属(Digitaria)
の一年草。熱帯から温帯に広く分布し、庭・路傍・田畑などに
自生する一般的な雑草の一種。
高さ50〜90センチメートル。
まばらに分枝し、広線形の軟らかい葉を互生し、葉基部の葉
鞘(ヨウショウ)に白い長毛を生じる。茎の下部の節(稈<カン>)は地に
伏してはう。
夏から秋に、枝頂に長さ3ミリメートルほどの小さな緑色の
花穂をつける。
中国では牧草として利用する。
「メシバ(雌芝)」,「メヒジワ(雌陽皺)」,「ジシバリ(地縛り)」,
「スモウトリグサ(相撲取草)」とも呼ぶ。
参照⇒おひしば(オヒシバ,雄日芝)
めひじわ
【メヒジワ】
【雌陽皺】
○[植]⇒めひしば(メヒシバ,雌日芝)
めひとつこぞう
【目一つ小僧】
○[日本伝説]⇒ひとつめこぞう(一つ目小僧)
めひゃーにひ
【メヒャーニヒ】
◇Meschenich
○ドイツ西部、ノルトライン・ベストファーレン州(Bundes-
land Nordrhein-Westfalen)南西部の町。
北緯50.87°、東経6.93°の地。
ケルン(Koeln)の南郊。
めーびる
【メービル】
◇Mayville
○アメリカ合衆国北東部、ニューヨーク州(New York State)南
西端にあるシャトークア郡(Chautauqua County)の郡都。
めひるぎ
【メヒルギ】
【雌蛭木】
◇[学]Kandelia candel
○[植]キントラノオ目(Malpighiales)ヒルギ科(Rhizophora-
ceae)メヒルギ属(Kandelia)の常緑高木。樹高約5メートル。
マングローブの一つで、九州南部〜沖縄県の泥深い海岸に自
生する。
夏に白い花を開き、果実は菱形で長さ2〜3センチメートル、
樹上で発根して長さ約30センチメートルの円錐形となって落下
して生育する。
「リュウキュウコウガイ(琉球笄)」とも呼ぶ。
参照⇒ひるぎ(ヒルギ,蛭木,漂木),おひるぎ(オヒルギ,雄蛭
木,紅樹),まんぐろーぶ(マングローブ)
めふぃすと
【メフィスト】
◇Mephist
○⇒めふぃすとふぇれす(メフィストフェレス)
めふぃすとふぇれす
【メフィストフェレス】
◇[独]Mephistopheles
○15〜16世紀ころドイツで生れたファウスト(Faust)伝説に登
場する悪魔の名前。
ファウストが悪魔を召喚し魔術の奥義を極めようとして、魔
法陣を描き呪文を唱えると出現した。
人生を体験し尽くそうとするファウストに、メフィストフェ
レスは彼に魂を売る契約を結ばせ、代償として召使となり、彼
の快楽に奉仕して奈落の淵に引き込もうとする。
ゲーテ(Goethe)の『ファウスト』では、懐疑・風刺・嘲笑の
権化として「悪のために善をなす」存在に描いている。
「メフィスト(Mephist)」とも呼ぶ。
参照⇒ふぁうすと(ファウスト)
◎語義については「光を憎むもの」など諸説ある。
めふぃてぃす
【メフィティス】
◇[羅]Mephitis(毒気)
○(1)[ロ神]毒気の女神。火山とその硫気孔の神格化。
○(2)[哺]スカンク属の学名。
参照⇒すかんく(スカンク)
めふてる
【メフテル】
◇Mehter
○[楽]世界最古の歴史を持つトルコの軍楽隊。
オスマン・トルコ(オスマン帝国)時代、ヨーロッパ諸国の軍
隊はこの音楽が聞こえるだけで震えが止まらなくなったという。
参照⇒いぇにちぇり(イェニチェリ)
◎1979(昭和54)NHKが放送したTVドラマ『阿修羅のごとく』
(向田邦子脚本)にメフテルの『シェッディン・デデン(Ceddin
Deden)』が使用されて話題となる。
めふめっとにせい
【メフメット二世】
【メフメット2世】
◇[トルコ語]Mehmet II
○[人]⇒むはんまどにせい(ムハンマド二世,ムハンマド2世)
めふめっどにせい
【メフメッド二世】
【メフメッド2世】
◇[トルコ語]Mehmed II
○[人]⇒むはんまどにせい(ムハンマド二世,ムハンマド2世)
めふめとにせい
【メフメト二世】
【メフメト2世】
◇[トルコ語]Mehmet II
○[人]⇒むはんまどにせい(ムハンマド二世,ムハンマド2世)
めふめどにせい
【メフメド二世】
【メフメド2世】
◇[トルコ語]Mehmed II
○[人]⇒むはんまどにせい(ムハンマド二世,ムハンマド2世)
★めぶらーな
【メブラーナ】
◇Mevlana
○[人]ペルシアの神秘主義者・詩人(1207. 9.30〜1273.12.17)。
メブラーナ教団(メフレビー教団)の創始者。本名はジャラル・
アルディン・ムハンマド・アッルーミー(Jalal al-Din Muham-
mad al-Rumi)。
「メフレビー(Mevlevi)」,「ルーミー」,「アッルーミー」とも呼
ぶ。
参照⇒すーふぃずむ(スーフィズム)
めぶらーなはくぶつかん《めぶらーなはくぶつくわん》
【メブラーナ博物館】
◇[英]Mevlana Museum
○トルコのコニヤ県(Konya Ili)の県都コニヤにある博物館。
もとメブラーナ教団(メフレビー教団)の創始者メブラーナの
霊廟。
めーふらわーごう《めーふらわーがう》
【メーフラワー号】
◇[英]the Mayflower
○[歴]⇒めいふらわーごう(メイフラワー号)
めーぷる
【メープル】
◇[英]maple
○[植](英語で)カエデ(楓)。
⇒かえで(カエデ,楓,槭樹)
めーぷるしゅがー
【メープルシュガー】
◇[英]maple sugar(メイプルシュガー)
○[食]サトウカエデ(sugar maple)の樹液メープルシロップ
(maple syrup)から製した、ハチミツに似た甘味料。
「カエデ糖(楓糖)」,「楓糖(フウトウ)」とも呼ぶ。
めーぷるしろっぷ
【メープルシロップ】
◇[英]maple syrup(メイプルシロップ)
○[食]サトウカエデ(sugar maple)の樹液を煮詰めた濃厚な糖
蜜(トウミツ)。
ホットケーキなどにかける食卓用・料理用や製菓用。
また、更に煮詰め・濾過してメープルシュガー(maple sugar)
を作る。
エクストラライト(extra light)・ライト(light)(淡)・メデ
ィアム(medium)(中)・アンバー(amber)(濃)・ダークアンバー
(dark amber)などがある。
「カエデ糖蜜(楓糖蜜)」とも呼ぶ。
◎約8割がカナダのケベック州産。
めーぷるりーふ
【メープルリーフ】
◇[英]maple leaf(メイプルリーフ)
○(1)カエデの葉。
○(2)カナダの国章。
サトウカエデ(sugar maple)の赤い葉をデザイン化したもの。
めふれびー
【メフレビー】
◇Mevlevi
○[人]⇒めぶらーな(メブラーナ)
めへらばーどこくさいくうこう《めへらばーどこくさいくうかう》
【メヘラバード国際空港】
◇[英]Mehrabad International Airport
○[空]イラクの首都テヘランの国際空港。
参照⇒いまーむほめいにこくさいくうこう(イマーム・ホメ
イニ国際空港)
★めぼうき《めばうき》
【メボウキ】
【目箒】
◇[学]Ocimum basilicum
○[植]シソ目(Lamiales)シソ科(Lamiaceae)メボウキ属(Ocimum)
の一年草。
「バジル([英]basil)」,「バジリコ([伊]basilico)」とも呼ぶ。
◎香辛料:⇒ばじる(バジル)(2)
★めまい
【目眩】
【眩暈】
○
めまんちん
【メマンチン】
◇memantine
○[薬]⇒えんさんめまんちん(塩酸メマンチン)
めまんばらこうげん《めまんばらかうげん》
【麻綿原高原】
◇[日]Memambara Kogen
○[地]千葉県南東部、夷隅郡(イスミグン)大多喜町(オオタキマチ)南西部
にある高原。
めまんべつちょう《めまんべつちやう》
【女満別町】
◇[日]Memambetsu Cho
○北海道北東部、網走支庁(アバシリシチョウ)網走郡(アバシリグン)の町。
★めみょう
【馬鳴】
◇[梵]Asvaghosa(アシュヴァゴーシャ)、[中]Maming(馬鳴)
○[人]『ブッダチャリタ(Buddhacarita,仏所行讚)』を著した
仏伝文学の大詩人(DC. 50〜 150ころ)。
めみんぴんぐいん
【メミン・ピングイン】
◇Memin Pinguin
○[漫]メキシコの漫画の主人公。黒人の少年。
参照⇒[1]さんぼ(サンボ)
◎1945(昭和20)発刊。
2005. 7. 1(平成17)郵便切手が発行。
めむしり
【芽むしり】
【芽毟り】
○[農]⇒てきが(摘芽)
めむろちょう《めむろちやう》
【芽室町】
◇[日]Memuro Cho
○北海道南東部、十勝支庁(トカチシチョウ)河西郡(カサイグン)の町。
めーめー
【メーメー】
○[擬音語]⇒めぇーめぇー(メェーメェー)
めーめー
【メーメー】
【妹妹】
◇[中]meimei
○(中国語で)妹。また、親類で自分より年下の女性。
「メイメイ(妹妹)」とも呼ぶ。
⇔じぇーじぇー(ジェージェー,姐姐)
めめず
【メメズ】
【蚯蚓】
○[動]ミミズ(蚯蚓)の訛(ナマ)り。
⇒みみず(ミミズ,蚯蚓)
めも
【メモ】
◇[英]memo
○(1)忘れないように要点を書き留めること。覚え書き。備忘
録(ビボウロク)・忘備録(ボウビロク)。
自分のためのものや、他人に用事を頼むために使われる。
○(2)(1)のために書いたもの。書かれたもの。
○(3)(1)のための用紙や手帳。
◎メモ用紙
○(4)[政]⇒めもらんだむ(メモランダム)(2)
◎「メモランダム(memorandum)」の略。
参照⇒めもらんだむ(メモランダム)
めもらんだ
【メモランダ】
◇[英](複数形)memoranda/(単数形)memorandum(メモランダム)
○⇒めもらんだむ(メモランダム)
めもらんだむ
【メモランダム】
◇[英](単数形)memorandum/(複数形)memoranda(メモランダ)
○(1)⇒めも(メモ)
○(2)[政](外交上の)覚え書き。
○(3)[経](契約用の)覚え書き・売買覚書。
○(4)[経](会社の)基本定款。
めもり
【目盛り】
【目盛】
◇[英]scale
○物差(モノサシ)・秤(ハカリ)・桝(マス)などの計量器具や、温度計・
気圧計・電流系などの各種計測器具に、長さ・重さ・容量など
の単位で級数的(段階的)に記されている印(シルシ)。
◎目盛りを読む
めもりー
【メモリー】
◇[英]memory
○(1)記憶・思い出・追憶。
○(2)記憶力・記憶の範囲。
○(3)記念。死者の名声。
○(4)[計]記憶装置。記憶容量。記憶媒体。
◎ICメモリー
磁気コア・メモリー:⇒じきこあめもりー(磁気コア・メモ
リー)
めもりあるでー
【メモリアルデー】
【メモリアル・デー】
◇[英]Memorial Day
○[暦]アメリカの戦没将兵記念日。
大多数の州ではもと5月30日、1971(昭和46)からは5月の最
終月曜日に変更。
「デコレーションデー(Decoration Day)」とも呼ぶ。
◎もと南北戦争戦没者の記念日で戦死者の墓を花で飾る"Deco-
ration Day"と呼ばれていたが、のちすべての戦没者の追悼記
念日となった。
南部の州では4月26日・5月10日・6月3日。
めもりけんてい
【目盛り検定】
◇[英]calibration
○[理][工]⇒きゃりぶれーしょん(キャリブレーション)(2)
めもりしゅうせい《めもりしうせい》
【目盛り修正】
◇[英]calibration
○[理][工]⇒きゃりぶれーしょん(キャリブレーション)(2)
めもりーすてぃっく
【メモリースティック】
◇[英]memory stick
○[計]ソニーが提唱する小型の記録メディア。
フラッシュメモリーを使用し、サイズは縦21.5×横50×厚さ
2.8ミリメートルのスティック状(棒状)。
デジタルカメラ・デジタルビデオ・音楽プレーヤ・パソコン
などに採用。
◎1998(平成10)登場。
2002. 7.13(平成14)Duo(デュオ)、発表。縦20×横31×厚
さ1.6ミリメートル、重さ2グラム。
2002.12.(平成14)Pro、発表。縦21.5×横50×厚さ2.8ミ
リメートル、重さ約4グラム。固有IDを書き込んだマジック
ゲートを搭載。
めもりーだんぷ
【メモリー・ダンプ】
◇[英]memory dump
○[計]プログラム・デバッグの一手法。
プログラムの実行中に主記憶(メモリー)の一部または全部を
数値化してプリンターまたは磁気テープなどの補助記憶装置に
出力すること。プログラムの終了後、その結果を解析に使用す
る。
または、プログラムの異常をシステム(OS)が把握したとき、
そのプログラムを強制終了させ、解析のためその時点の主記憶
の状態を補助記憶装置などに出力させること。
システムの設定により、オペレータが判断して強制終了させ
た場合にも出力される。
単に「ダンプ」とも呼ぶ。
◎主記憶に磁気コア・メモリー(magnetic core memory)を使用
していた当時は「コア・ダンプ(core dump)」の方が多く用いら
れた。
「ダンプ」とは「ゴミの山」の意味で、ダンプ・リスト中で役に
立つ部分は極々一部、または全てが役に立たないことから。
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