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百 科 辞 書 《くわ》 編集:獨 澄旻
-------- くわ --------------------------------------------------
くわ
【クワ】
◇[フ]coing、[葡]marmelo
○[植](フランス語で)マルメロの実。
⇒まるめろ(マルメロ,木瓜)
★くわ
【クワ】
【桑】
◇[英]mulberry、[学]Morus bombycis
○[植]バラ目(Rosales)クワ科(Moraceae)クワ属(Morus)の落葉
樹の総称。
◎桑色白茶,桑染,桑茶
箸:⇒くわのはし(桑の箸)
◎赤黒く熟した実は「どどめ」とも呼ばれ、その色は「どどめ色」
と呼ぶ。
★くわ《くは》
【クワ】
【鍬】
○[農]田畑をたがやしたり、ならしたりする農具。
◎鍬を入れる。
英語:ホー(hoe)。
〈鍬と鋤(スキ)〉
鍬は上から打ち下ろし、鋤は斜めから押し込む農具。
参照⇒すき(スキ.鋤,犁)
◎土木用:⇒つるはし(ツルハシ,鶴嘴)
★くわい
【クワイ】
【慈姑】
○[植]オモダカ目(Alismatales)オモダカ科(Alismataceae)の
水生多年草。
地下茎を食用にする。
くわいあ
【クワイア】
◇[英]choir
○(1)[宗][楽]⇒せいかたい(聖歌隊)
○(2)教会堂内陣(ナイジン)仕切り(rood screen)の後ろにある聖
歌隊席。
○(3)[宗]天使の階級。
参照⇒てんし(天使)(2)
くわいないん
【クワイナイン】
◇[英]quinine
○[薬]⇒きにーね(キニーネ,規尼涅)
くわいろしらちゃ《くはいろしらちや》
【桑色白茶】
○[色]黄色に近い白茶(シラチャ)。
くわいん
【クワイン】
◇Willard van Orman Quine
○[人]アメリカの論理学者・哲学者(1908〜2000)。
著書は1960(昭和35)『言葉と対象(Word and Object)』など。
くわがた《くはがた》
【クワガタ】
【鍬形】
○[虫]クワガタムシ(鍬形虫)の略称。
⇒くわがたむし(クワガタムシ,鍬形虫)
★くわがた《くはがた》
【鍬形】
○(1)兜(カブト)の前立物(マエダテモノ)の一つ。
○()
○()[虫]クワガタムシ(鍬形虫)の略称。
⇒くわがたむし(クワガタムシ,鍬形虫)
くわがたそう《くはがたさう》
【クワガタソウ】
【鍬形草】
○[植]シソ目(Lamiales)ゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)ク
ワガタソウ属(veronica)の多年草。
本州から九州の山地の樹陰に自生。
茎は直立して高さ10〜20センチメートル。葉は3〜6センチ
メートルで、対生し長楕円形。
初夏、茎頂に紅色の条のある淡紅白色の花を数個つける。
果実は平らな平菱形で兜の鍬形に似ている。
◎花はオオイヌノフグリより大きい。
近縁種に高山に生える、葉がキクのように鋸歯がある「キク
バクワガタ」がある。
参照⇒おおいぬのふぐり(オオイヌノフグリ,大犬の陰嚢)
★くわがたむし《くはがたむし》
【クワガタムシ】
【鍬形虫】
◇[英]stag beetle
○[虫]甲虫目(鞘翅目)(Coleoptera)クワガタムシ科(Lucanidae)
の昆虫の総称。
カブトムシ(兜虫)に似るが、オスの大顎は発達して兜(カブト)
の鍬形状になっている。
単に「クワガタ(鍬形)」とも呼ぶ。
◎カブトムシとともに虫好きの男の子の人気を二分する。
くわじぇりんかんしょう《くくわじえりんわんせう》
【クワジェリン環礁】
◇[英]Kwajalein Atoll
○[地]⇒くえぜりんとう(クエゼリン島)
くわしおるこる
【クワシオルコル】
◇[英]kwashiorkor
○[病]低タンパク栄養失調症の別称。
⇒ていたんぱくえいようしっちょうしょう(低タンパク栄養
失調症,低蛋白栄養失調症)
くわしおるこーる
【クワシオルコール】
◇[英]kwashiorkor
○[病]低タンパク栄養失調症の別称。
⇒ていたんぱくえいようしっちょうしょう(低タンパク栄養
失調症,低蛋白栄養失調症)
くわす
【クワス】
◇[露]kvas、[英]kvass
○[食]ロシアのビールに似た清涼飲料。
大麦(ハダカ麦)やライ麦などの穀物の粉にパンや酵母を加え、
発酵させて作った弱いアルコール性飲料で、甘酸っぱい。
くわずーるなたーるしゅう《くわずーるなたーるしう》
【クワズール・ナタール州】
◇[英]Kwazulu Natal Province
○南アフリカ共和国南東部、インド洋に面する州。ドラケンス
バーグ山脈(the Drakensberg Mountains)の東側。北部をムプ
マランガ州(Mpumalanga Province)、北西部をオレンジ自由州
(Orange Free State)に接する。南西部はイースタンケープ州
(Eastern Cape Province)に接し、州境近くにイースタンケー
プ州の飛び地がある。北東部をスワジランド、西部をレソトに
隣接する。
州都はピーターマリッツバーグ(Pitermaritzburg)。
〈面積〉
8万6,967平方キロメートル。
〈人口〉
1967(昭和42)341万8,942人。
1995(平成 7)871万3,000人(推計)。
◎1960年代にサトウキビ栽培が始まり、インド人契約労働者が
大量に流入。
1994(平成 6)ナタール州(Natal Province)からクワズール・
ナタール州に改称。
参照⇒なたーるきょうわこく(ナタール共和国)
★くわぞめ
【桑染】
○[色]
◎C=18,M=30,Y=64,B=31。
★くわたのあがた
【桑田県】
◇[日]Kuwata no Agata
○[歴]丹波にあった県。
ぐわだる
【グワダル】
◇Gwadar
○(1)(Gwadar District)⇒ぐわだるちく(グワダル地区)
○(2)パキスタン南西部、バルチスタン州(Baluchistan Prov-
ince)南西部、マクラン県(Makran Division)南部のグワダル地
区(Gwadar District)南西部にある港町。
北緯25.14°、東経62.33°の地。
イランとの国境近くで、アラビア海(Abarian Sea)に面する。
「グワーダル」,「グォーダー」とも呼ぶ。
〈人口〉
1981(昭和56)1万7,000人。
1998(平成10)4万3,900人。
2003(平成15)4万9,800人。
◎中国が軍事拠点を構築中。
ぐわーだる
【グワーダル】
◇Gwadar
○⇒ぐわだる(グワダル)
ぐわだるちく
【グワダル地区】
◇[英]Gwadar District
○パキスタン南西部、バルチスタン州(Baluchistan Province)
南西部のマクラン県(Makran Division)南部の海岸地区。南部
をアラビア海に面する。
「グワーダル地区」とも呼ぶ。
ぐわーだるちく
【グワーダル地区】
◇[英]Gwadar District
○⇒ぐわだるちく(グワダル地区)
くわちゃ《くはちや》
【桑茶】
○[色]クワ(桑)の根や樹皮で染めた黄褐色。
◎C=10,M=48,Y=80,B=32。
ぐわっしゅ
【グワッシュ】
◇[フ]gouache
○[美]⇒[1]がっしゅ(ガッシュ)
くわどらじぇしま
【クワドラジェシマ】
◇[羅]Quadragesima
○[宗]⇒くあどらじぇしま(クアドラジェシマ)
くわどらんぐる
【クワァドラングル】
◇[英]quadrangle
○[数]⇒くあどらんぐる(クアドラングル)
くわどらんと
【クワドラント】
◇[英]quadrant
○(1)[数]⇒しょうげん(象限)
○(2)[天][海]⇒くあどらんと(クアドラント)(2)
くわどりが
【クワドリガ】
◇[羅]quadriga
○[歴]⇒くあどりが(クアドリガ)
くわな《くはな》
【桑名】
◇[日]Kuwana
○(1)⇒くわなし(桑名市)
○(2)⇒くわなぐん(桑名郡)
くわなぐん《くはなぐん》
【桑名郡】
◇[日]Kuwana Gun
○三重県北東端の郡。
木曽岬町(キソサキチョウ)のみ。
◎2004.12. 6(平成16)多度町(タドチョウ)・長島町(ナガシマチョウ)、桑
名市に編入。
ぐわなこ
【グワナコ】
◇[西]guanaco、[英]guanaco
○[哺]⇒ぐあなこ(グアナコ)
くわなし《くはなし》
【桑名市】
◇[日]Kiwana Shi
○三重県北東部の市。
参照⇒そのてはくわなのやきはまぐり(その手は桑名の焼き
蛤,その手は桑名の焼蛤,其の手は桑名の焼き蛤,其の手は桑名
の焼蛤)
◎2004.12. 6(平成16)桑名郡の多度町(タドチョウ)・長島町(ナガシマ
チョウ)を編入。
くわのかど《くはのかど》
【桑の門】
○[仏]⇒そうもん(桑門)
くわのはし《くはのはし》
【桑の箸】
○[食]クワ(桑)の材で作った箸。
◎食事にこれを常に用いていれば、中風(チュウブウ)が治り、また
予防になると信じられていた。
ぐわはち
【グワハチ】
◇Guwahati
○⇒ぐわはてぃ(グワハティ)
ぐわはてぃ
【グワハティ】
◇Guwahati
○インド北東部、アッサム州(Assam State)中央部のカンプー
ル県(Kamrup District)の都市。
北緯26.19°、東経91.75°の地。
アッサム州最大の都市で、実質的な州都。
「グワハチ」,「ガウハティ」とも呼ぶ。
〈人口〉
1991(平成 3)59万0,100人。
2001(平成13)80万8,000人。
2004(平成16)85万6,000人。
くわばら《くはばら》
【桑原】
○(1)桑畑。
○(2)[慣用句]落雷を避(サ)けるまじないの言葉(呪文<ジュモン>)。
◎和泉国で雷神があゆまって農家の井戸に落ちた時、農夫が蓋
をして天に帰らせなかったところ、雷神は「自分は桑の木が嫌
いだから桑原々々と唱えるならば再び落ちない」と誓ったとい
う説話に基づくという。
また、死して雷となったという菅公(カンコウ)(菅原道真)の領地
桑原には一度も落雷がなかったことによるともいう。
○(3)(転じて)いやなことや嫌いなこと・災難などを避けるま
じないの言葉。
◎一般に「くわばら、くわばら」と二度重ねて唱(トナ)える。。
ぐわりおる
【グワリオル】
◇Gwalior
○(1)(Gwalior District)⇒ぐわりおるけん(グワリオル県)
○(2)インド中央部、マディヤ・プラデシュ州(Madhya Pradesh
State)北部のグワリオル県の県都。
ぐわりおるけん
【グワリオル県】
◇[英]Gwalior District
○インド中央部、マディヤ・プラデシュ州(Madhya Pradesh
State)北部の県。南東部をダティア県(Datia District)に接す
る。
県都はグワリオル。
ぐわるでぃあでぃふぃなんつぁ
【グワルディア・ディ・フィナンツァ】
◇[伊]Guardia di Finanza
○イタリアの財務警察。
脱税や密輸犯罪などを担当する特務警察。
略称は「GDF」。
◎イタリアには他にポリツィア・ディ・スタート(Polizia di
Stato)(国家警察)・カラビニエリ(Carabinieri)(警察軍)など
もある。
ぐわるどーね
【グワルドーネ】
◇[伊]guardone、[英]voyeur
○(イタリア語で)覗く人。のぞき魔・デバカメ(出歯亀)。
参照⇒ぼわやー(ボワヤー)
くわんざ
【クワンザ】
◇kwanza
○(1)[地](Rio Kwanza)⇒くわんざがわ(クワンザ川)
○(2)[経]アンゴラ共和国(Repblica de Angola)の通貨単位。
略号は「Kz」。
1クワンザ=100センターボ(centavos)。
くわんざがわ《くわんざがは》
【クワンザ川】
◇[葡]Rio Kwanza、[英]Cuanza River
○[地]アンゴラ共和国西部を流れる川。全長約960キロメート
ル。
中央部のビエ高原(Bie Plateau)に発源して北流し、マラン
ジェ(Malanje)南方で西流して大西洋に注(ソソ)ぐ。
「クアンザ川(Rio Kuanza)」とも呼ぶ。
くわんざするしゅう《くわんざするしう》
【クワンザ・スル州】
◇[葡]Provincia do Kwanza Sul
○⇒くあんざするしゅう(クアンザ・スル州)
くわんざのるてしゅう《くわんざのるてしう》
【クワンザ・ノルテ州】
◇[葡]Provincia do Kwanza Norte
○⇒くあんざのるてしゅう(クアンザ・ノルテ州)
くわんじゅーし
【クワンジュー市】
【光州市】
◇[朝]Kwangju-si
○⇒こうしゅうし(光州市)
ぐわんだ
【グワンダ】
◇Gwanda
○アフリカ大陸南部、ジンバブエ共和国(Republic of Zimbabwe)
南西部のマタベレランドサウス州(Matabeleland South Prov-
ince)中東部にある州都。
くわんど
【クワンド】
◇[西]quando、[英]when
○[言]⇒[2]くあんど(クアンド)
くわんみょんそん
【クワンミョンソン】
【光明星】
◇[朝]Kwang Myong Song
○[宇]⇒くあんみょんそん(クアンミョンソン,光明星)
★ぐん
【郡】
○(1)[歴]([中]jun)中国の行政区画単位の一つ。
○(2)古代日本の律令時代の地方行政単位。
「こおり(郡)」とも呼ぶ。
◎ 645[皇極 4](大化元)律令制で国の下・里(郷)の上とする。
○(3)日本の地方行政の区画単位の一つ。
◎1878(明治11)府県・郡・市町村という3段階の一単位となる。
自治体として郡には官選の郡長が赴任し、郡役所・郡会を設置。
1890(明治23)郡制、公布。郡の数、804。
1923(大正12)郡制、廃止。単なる地理上の区画となる。
○(4)([朝]gun)朝鮮(韓国・北朝鮮)の行政区画単位の一つ。
道(do)の下位、面(myon)の上位。
ぐんか
【軍歌】
○(1)[軍][楽]軍隊で、兵の士気を高めるために作られた勇ま
しい歌。
参照⇒くめうた(久米歌,来目歌)
○(2)[楽]軍人や軍隊生活を歌った歌謡曲の一分野。
くんかい
【訓戒】
【訓誡】
○善悪を教えさとし、悪いことをしないように戒(イマシ)めるこ
と。
◎訓戒を垂(タ)れる
ぐんがくたい
【軍楽隊】
◇[英]military band
○[軍][楽]軍隊で、軍楽を演奏する部隊。
主に金管楽器と打楽器で編成する。
参照⇒こてきたい(鼓笛隊)
★ぐんかん
【軍艦】
◇[英]warship/fighting ship
○(1)[軍]海上で戦うための船。
「戦艦」,「軍船(イクサブネ,グンセン)」,「兵船」,「艨艟(モウドウ)」,「艟艨
(ドウモウ)」とも呼ぶ。
○(2)[軍]旧帝国海軍における艦艇の類別の一つ。
戦艦・巡洋艦・航空母艦・潜水母艦・海防艦・敷設艦・砲艦
など。
駆逐艦・潜水艦・水雷艇・掃海艇艦・特務艦などとは区別す
る。
◎戦艦:⇒せんかん(戦艦)(2)
航空母艦(空母):⇒こうくうぼかん(航空母艦)
巡洋艦:⇒じゅんようかん(巡洋艦)
駆逐艦:⇒くちくかん(駆逐艦)
フリゲート:⇒ふりげーと(フリゲート)
コルベット:⇒こるべっと(コルベット)
水雷艇:⇒すいらいてい(水雷艇)
掃海艇:⇒そうかいてい(掃海艇)
掃海母艦:⇒そうかいぼかん(掃海母艦)
衡角艦:⇒[2]らむ(ラム)(7)
潜水艦:⇒せんすいかん(潜水艦)
砲艦:⇒ほうかん(砲艦)
:⇒
〈中国海軍の艦艇名〉
巡洋艦以上:省・民族自治区・中央直轄市。
駆逐艦以上巡洋艦未満:大・中都市。
護衛艦:中・小都市。
潜水艦:県。
掃海艦:州。
補給艦:湖。
上陸用艦艇・戦車揚陸艦:山。
歩兵揚陸艦:川。
ぐんかんく《ぐんくわんく》
【軍管区】
○[歴]旧日本陸軍で、軍事上の必要から日本内地(ナイチ)を分け
た際の各管轄区域。
各区に軍司令官を置き、管轄師団を統轄。
◎1940(昭和15)東部・中部・西部・北部の4軍管区を設置。
1941.12.25(昭和16)NHK、周波数を軍管区に従った5群に
分けて放送開始。
ぐんかんこうしんきょく《ぐんかんかうしんきよく》
【軍艦行進曲】
◇[英]Battleship March
○[楽]鳥山啓作詞、瀬戸口藤吉(セトグチ・トウキチ)作曲の軍歌。
「軍艦マーチ」とも呼ぶ。
◎「守るも攻むるも黒鉄(クロガネ)の浮かべる城ぞ頼みなる」と詠
(ウタ)われている。
◎昭和中期、パチンコ屋で景気付けに流されていた。
ぐんかんじま
【軍艦島】
◇[日]Gunkan Jima
○[俗]長崎県西彼杵郡(ニシソノギグン)高島町(タカシマチョウ)の端島(ハシマ)
の通称。
⇒はしま(端島)
◎島の形が軍艦土佐の姿に似ていたことから。
ぐんかんどり
【グンカンドリ】
【軍艦鳥】
○[鳥]ペリカン目(Pelecaniformes)グンカンドリ科(Fregat-
idae)グンカンドリ属(Fregata)の鳥の総称。
ウ(鵜)に似た黒色の海鳥で、翼長52センチメートル、翼を拡
げると1メートルを超える。クチバシは細長く鍵状に曲がり、
尾羽は長くツバメの尾のように二つに分れる。
オスは喉の裸出部が赤く咽喉嚢(インコウノウ)になっていて、繁殖
期には風船のようにふくらませる。
2羽で組み、一羽がカツオドリ・ミズナギドリなどを襲って
食べた魚を吐き出させ、他の一羽がそれを空中で受け取って食
べる。
オーストラリア・ニューカレドニア・南太平洋などに生息し、
日本には稀(マレ)に迷鳥として現れる。
洋上を飛んでいるが、羽根が濡れると飛べなくなるので、グ
ンカンドリが飛んでいると船員は近くに陸があると判断する。
〈5種〉
アメリカグンカンドリ(Fregata magnificens)。
メスグログンカンドリ(Fregata aquila)
シロハラグンカンドリ(Fregata andrewsi)
オオグンカンドリ(Fregata minor)。
コグンカンドリ(Fregata ariel)。
◎英語:フリゲートバード(frigatebird)。
ドイツ語:フレガートフォーゲル(Fregattvogel)。
ぐんかんまき
【軍艦巻き】
【軍艦巻】
○[料]握り寿司の握り方の一種。
寿司飯の周囲をノリ(海苔)で取り巻き、その上に具を盛り付
けたもの。
ウニ(雲丹)・イクラなど、通常の握り方には向かない具に使
用する。
◎名称は、黒く巻かれた寿司の形が軍艦の姿に似ていることか
ら。
ぐんかんまーち
【軍艦マーチ】
◇[英]Battleship March
○[楽]⇒ぐんかんこうしんきょく(軍艦行進曲)
ぐんかんらしゃ
【軍艦羅紗】
【軍艦ラシャ】
○[服]厚地のラシャ(羅紗)の一種。またその生地で作った衣服。
保温力に富み、外套(ガイトウ)・制服などに用いられた。
「ドレッドノート(Dreadnought)」とも呼ぶ。
★ぐんき
【軍旗】
◇[英]standard
○[軍]
参照⇒あしびき(足曳,足曳き)
◎軍旗奉焼
中国の清朝:参照⇒はっき(八旗)
[1]ぐんき
【軍機】
◇[英]military secret
○(1)軍の機密。
○(2)軍事上の機密。
◎軍機漏洩(ロウエイ)
軍機保護法:⇒ぐんきほごほう(軍機保護法)
[2]ぐんき
【軍機】
◇[英]military plane
○軍用機。陸軍機・海軍機。
◎軍機献納運動,米軍機
★ぐんきしょ
【軍機処】
◇[中]Junjichu
○[歴]清朝(シンチョウ)の最高政治機関。
1729(享保14)<雍正 7>雍正帝(Yongzhong Di)(ヨウセイテイ)のとき
に設置。
1911(明治44)<宣統 3>内閣・軍機処とともに廃止。
参照⇒ないかく(内閣)(1)
ぐんきほごほう《ぐんきほごはふ》
【軍機保護法】
○[歴][法]軍事上の秘密保護を目的とした法律。
◎1899(明治32)制定。
1937.12.(昭和12)改正。
1939.12.12(昭和14)施行規則改正。ビルや高台からの俯瞰(フ
カン)撮影禁止。
1945.10.13(昭和20)廃止。
くんぐる
【クングル】
◇Kungur
○ロシア共和国中西部、ペルミ州(Permskaya Oblast)南部の都
市。
〈人口〉
1989(平成元)8万1,800人。
2002(平成14)6万8,943人。
◎ロシア文字では"Кунгур"。
くんぐーる
【クングール】
◇Kungur
○[地]中国北西部、新疆(シンキョウ)ウイグル自治区(Xinjiang Wei-
wu'er Zizhiqu)の西部、パミール高原の東部にある高峰。標高
7,719メートル。
「コングール」,「ゴンギール」,「クングルターグ(Qungur Tagh)」
とも呼ぶ。
◎標高7,579メートルとも。
◎1981(昭和56)イギリスの登山隊が初登頂。
くんぐるたーぐ
【クングルターグ】
◇Qungur Tagh
○[地]⇒くんぐーる(クングール)
ぐんげいせき《ぐんげゐせき》
【郡家遺跡】
○[歴]兵庫県神戸市東灘区(ヒガシナダク)御影町郡家(ミカゲチョウグンゲ)
にある、古墳時代後期の遺跡。
くんごうこく《くんがふこく》
【君合国】
◇[英]personal union
○[政]⇒どうくんれんごう(同君連合)
くんこうしゃく
【勲功爵】
◇[英]knight
○⇒[2]ないと(ナイト)(2)
ぐんこくこもりうた
【軍国子守唄】
○[楽]山口義孝作詞、佐和輝禧作曲の戦時歌謡曲。
夫を出征させた母親が子供に聞かせる形式の歌詞。
◎1937(昭和12)。
ぐんこくのつま
【軍国の妻】
○[歴]1931(昭和 6)井上中将が出動する際、自害した夫人のこ
と。
大阪三七連隊が満州出動の際、井上中将夫人が「心残りなく
戦って下さい」という遺書をしたため、一尺二寸の短刀で自害
し、「軍国の妻の鑑(カガミ)」と謳(ウタ)われた。
くんさん
【クンサン】
【群山】
◇[朝]Kunsan/Gunsan
○朝鮮半島南西部、韓国西南部、全羅北道(Chollabuk-do)(ゼン
ラホクドウ)の港湾・工業都市。
錦江(Kumgang)(キンコウ)河口に位置する。
群山空軍基地がある。
「グンサン(群山)」とも呼ぶ。
〈面積〉
377.72平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)27万2,129人。
◎1899(明治32)開港。
1949(昭和24)市に昇格。
1995(平成 7)沃溝郡を編入。
ぐんさん
【グンサン】
【群山】
◇[朝]Gunsan/Kunsan
○⇒くんさん(クンサン,群山)
ぐんざん
【群山】
○(1)多くの山々。重(カサ)なり連(ツラ)なって、群(ム)れをなした
山々。
○(2)([朝]Kunsan)⇒くんさん(クンサン,群山)
ぐんじ《ぐんぢ》
【軍持】
◇[梵]kundika
○(1)[仏]観音や諸仏、僧尼の持つ水瓶(スイビョウ)。
参照⇒すいびょう(水瓶)
○(2)(転じて)花瓶(カビン)・瓶(カメ)の別称。
◎梵語の「瓶」の音写。
参照⇒くんぶめら(クンブ・メラ)
ぐんじきょうれん《ぐんじけうれん》
【軍事教練】
○[軍]学生を対象とした軍事訓練。
◎1939. 3.30(昭和14)大学の必須科目となる。
ぐんじしょうぎ《ぐんじしやうぎ》
【軍事将棋】
○⇒ぐんじんしょうぎ(軍人将棋)
ぐんじたんてい
【軍事探偵】
○[軍]⇒ぐんじみってい(軍事密偵)
★ぐんじみってい
【軍事密偵】
○[軍]
「軍事探偵(タンテイ)」とも呼ぶ。
参照⇒ろたん(露探),さんさきのえいれい(三崎の英霊)
くんしゃくし
【勲爵士】
◇[英]knight
○⇒[2]ないと(ナイト)(2)
ぐんじゅこうしょう《ぐんじゆこうしやう》
【軍需工廠】
○[軍]軍需物資を製造する、陸海軍直属の工場。
参照⇒りくぐんぞうへいしょう(陸軍造兵廠),かいぐんこう
しょう(海軍工廠)
◎1945. 4. 1(昭和20)軍需工廠官制公布。
同日、中島飛行機(株)は第一軍需工廠、 7. 9川西航空機(株)
は第二軍需工廠となる。
★ぐんじゅしょう《ぐんじゆしやう》
【軍需省】
○[歴]1943.11.(昭和18)新設、大臣は東条英機(ヒデキ)が兼任、
次官は岸信介(ノブスケ)(国務大臣兼任)。
くんしゅろん
【君主論】
◇[伊]Il Principe、[英]The Prince
○[政]イタリアのルネサンス末期、政治思想家マキャベリ(Nic-
colo Machiavelli)(1469〜1527)が著した政治論。
分裂状態にあった祖国統一のため、君主(支配者)の任務は国
家目的の達成であり、そのためには君主の個人的宗教・道徳に
制約されるべきではないと主張。
政治を独立した存在として宗教・道徳から分離し、近代政治
学の黎明(レイメイ)を告げる名著とされる。
参照⇒まきゃべり(マキャベリ)
◎1513〜1514(永正10〜永正11)執筆。
1532(天文元)刊行。
◎道徳の無視や、宗教をも政治の手段とする統治技術は、後世
目的のためには手段を選ばないマキャベリズム(Machiavellism)
(権謀術数主義)と呼ばれる。
ぐんじょう《ぐんじやう》
【群青】
○(1)(ultramarine)青色の無機顔料の一つ。
本来はラピスラズリ(lapis lazuli)と呼ぶ青金石(lazurite)
という鉱物から作る。古来アフガニスタン産のものが有名であっ
たが、18世紀のヨーロッパで、硅砂(ケイサ)・カオリン・硫黄・
炭酸ナトリウム・木炭・石英などの混合物を焼成して天然産と
同じものが合成された。現在はこの人造石を主に使用。
絵の具・塗料・印刷インキなどに用いられる。
参照⇒せいきんせき(青金石)
○(2)岩群青(イワグンジョウ)の略。
⇒いわぐんじょう(岩群青)
◎群青色
ぐんじょういろ《ぐんじやういろ》
【群青色】
○[色]鮮やかな藍青色(ランセイショク)。
「ラピスラズリ(lapis lazuli)」とも呼ぶ。
◎C=90,M=71,Y=0,B=0。
★ぐんしん
【軍神】
○
◎海の広瀬、陸の橘。
参照⇒『人名辞典』ひろせ たけお(広瀬 武夫),『人名辞
典』たちばな しゅうた(橘 周太)
ぐんじんかいかん《ぐんじんくわいくわん》
【軍人会館】
○[歴]九段会館の旧称。
⇒くだんかいかん(九段会館)
ぐんじんくんかい
【軍人訓誡】
○[歴]1878(明治11)竹橋騒動の事件後、軍人に対し陸軍卿山県
有朋の名で発布された訓誡。
西周(ニシ・アマネ)が起草、天皇の絶対神聖・軍隊の中立化を説く。
参照⇒たけばしそうどう(竹橋騒動)
◎軍人勅諭(チョクユ)の先駆となる。
参照⇒ぐんじんちょくゆ(軍人勅諭)
ぐんじんしょうぎ《ぐんじんしやうぎ》
【軍人将棋】
○子どもが遊ぶ将棋の一種。
駒を伏せて対局し、駒を進めて相手の駒に重ねると、判定者
が駒の強弱に応じて負けた駒を取り除く。対戦者はその判定で
相手の駒の種類を推測し、相手の相手の司令部を占領するか
相手の駒をすべて取り除くと勝ちになる。
駒の種類は大将・歩兵・砲兵・工兵・騎兵・スパイ(間者)・
タンク(戦車)・地雷(ジライ)・飛行機・軍旗などがあり、メーカ
ーによって一定ではない。
ルールは大将は歩兵に勝つがスパイに負けるなどの三竦(サンス
ク)みになっていて、すべていずれかに勝ちいずれかに負けるよ
うになっている。同じ種類であれば両駒とも取り除かれる。
「軍事将棋」,「行軍(コウグン)将棋」,「いくさしょうぎ(軍将棋)」
とも呼ぶ。
ぐんじんちょくゆ
【軍人勅諭】
○[歴]1882. 1. 4(明治15)明治天皇の名で軍人に下した訓誡の
勅諭。正式には「陸海軍軍人ニ下(クダ)シ給(タマ)ヘル勅諭」。
1880(明治13)参謀本部長山県有朋が西周(ニシ・アマネ)が起草させ、
福地源一郎が潤飾、井上毅(コワシ)の意見を加え、山県が加筆。
1881(明治14)に間にあわず、翌年に発布。
軍隊は大元帥である天皇により直接統帥されており、軍人は
忠節・礼儀・武勇・信義・質素の5ヶ条を順守し天皇への絶対
的服従することを説き、軍人は政治に不関与にも言及。
「教育勅語(チョクゴ)」とともに天皇制思想教育の基礎・中核を
なす。
参照⇒ぐんじんくんかい(軍人訓誡),きょういくちょくご(教
育勅語)
くんすと
【クンスト】
◇[独]Kunst
○(1)芸術・美術。
○(2)技術・技芸・技能。
くんすとりーと
【クンストリート】
◇[独]Kunstlied
○[楽]芸術的歌曲。
「フォルクスリート(Volkslied)(民謡)」に対する言葉。
ぐんせん
【軍船】
○[軍]⇒ぐんかん(軍艦)(1)
ぐんそう《ぐんさう》
【軍曹】
○(1)[歴]古代、征討軍や陸奥鎮守府で軍監(グンゲン)に次ぐ位。
○(2)[軍]陸軍下士官の階級の一つ。曹長(ソウチョウ)の下位、伍長
(ゴチョウ)の上位。
◎英語:サージャント(sergeant)。
ドイツ語:フェルトベーベル(Feldwebel)。
フランス語:セルジョン(sergent)。
イタリア語:セルジェンテ(sergente)。
スペイン語:サルヘント(sargento)。
トルコ語:チャブシュ(cavus)。
中国語:中士(zhongshi)。
ぐんそく
【軍足】
○[軍][服]太い木綿糸で編んだ軍用の靴下。
色は白やカーキ色など。
参照⇒ぐんて(軍手)
★ぐんたい
【軍隊】
◇[英]army
○
◎軍隊生活を歌った流行り歌:⇒ぐんたいこうた(軍隊小唄)
★ぐんたい
【群体】
○[生]
「コロニー(colony)」とも呼ぶ。
ぐんたいこうた
【軍隊小唄】
○[楽]下条ひでと作詞、倉若晴生作曲の歌謡曲。
歌い出しは「嫌(イヤ)じゃありませんか軍隊は/金(カネ)のお椀
(ワン)に金の箸(ハシ)/仏様(ホトケサマ)でもあるまいし/一膳飯(イチゼ
ンメシ)とは情けなや」。
◎1939(昭和14)。
くんだり
【くんだり】
【下り】
○[接尾辞](地名・場所に付けて)中央から遠く離れた、場末(バ
スエ)または遠隔の地を強調する言い方。
◎「くだり(下り)」の撥音化。
ぐんだん
【軍団】
○(1)[軍](corps)外国における軍隊編成で、軍(army)と師団
(divisions)の中間規模の兵団。
戦時に編成され、普通は歩兵2個師団以上を基幹とする。
◎古代ローマの軍団:⇒れぎおん(レギオン)
◎ドイツ語:コーアス(Korps,Corps)。
○(2)[歴]律令制で諸国に常置した地方の軍事・警察機構。中
央の兵部省が管轄した。
軍団所在地の正丁(セイテイ)とよばれる一般農民の成人男子の三
分の一を徴発して軍団に編入し、農閑期に交替で十日づつ勤務
させ、郡司級の指揮官が戦時に備え教練を行なった。
編成は5人を伍とし、10人に火長を、50人に隊正を、百人に
旅帥を、2百人に校尉を任じる。
軍団の規模は大小あるが、千人以上を大団、6百人以上を中
団、5百人以下を小団とし、地方豪族出身の軍毅(グンキ)(大団
では大毅・少毅)・主帳(シュチョウ)ら指揮官が置かれる。また、部
内の散位・勲位の者や武勇の者もこれらを補任した。
1国に2〜3軍団、5〜6郡に1軍団が置かれたとみられて
いる。
平時は国司に従って警察その他の雑役も勤め、戦時は出征す
る。征討など非常時には臨機に大規模な軍を編制し、将軍・副
将軍・軍監・軍曹・録事をもって統率した。
◎軍団の兵士から衛士(エジ)・防人(サキモリ)を選抜し、京や北九
州に送られた。
◎唐の府兵制を模したもので、 701(大宝元)の大宝令(タイホウリョウ)
で機構が成立したとみられる。 792(延暦11)辺境の奥羽・九州
を除き廃止され、健児制(コンデイセイ)に改められた。
ぐんだんし
【軍談師】
○(1)[古]職業として、『太平記』・『甲越軍記』などの軍談
を節(フシ)をつけながら面白く語った人。
○(2)[古](転じて)講釈師。
⇒こうしゃくし(講釈師)
くんち
【九日】
○(1)[暦]⇒ちょうよう(重陽)
○(2)ここのか(九日)。
◎長崎くんち,平戸くんち
ぐんて
【軍手】
○[服]太く白い木綿糸で編んだ作業用の手袋(テブクロ)。
◎もと軍用に用いていたもので、「軍用手袋」の略称。軍用では
カーキ色などもあった。
参照⇒ぐんそく(軍足)
くんでぃあん
【クンディアン】
◇Kundian
○パキスタン中東部、パンジャブ州(Punjab Province)北西部
の都市。
北緯32.45°、東経71.47°の地。
インダス川の東岸、首都イスラマバードの南東方約300キロ
メートルに位置する。
参照⇒ちゃしまげんぱつ(チャシマ原発)
〈人口〉
1961(昭和36)1万4,429人。
1972(昭和47)2万5,998人。
1981(昭和56)2万6,219人。
1998(平成10)3万2,607人。
くんでぃなまるかけん
【クンディナマルカ県】
◇[西]Departamento de Cundinamarca、[英]Cundinamarca De-
partment
○コロンビア中央部の県。南西部をトリマ県(Departamento
del Tolima)に接する。
県都は首都サンタ・フェ・デ・ボゴタ(Santa Fe de Bogota)。
〈面積〉
2万2,623平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)214万2,260人(6月30日現在)。
2002(平成14)222万6,236人(6月30日現在)。
くんどう《くんだう》
【訓導】
○(1)教え導くこと。
○(2)[歴]旧制小学校の正規の教員の称。
◎学校教育法により現在は教諭。
○(3)[歴]教導職の等級の一つ。
正と権(ゴン)があり、権少講義(ショウ)の下。
参照⇒きょうどうしょく(教導職)
ぐんとう《ぐんたう》
【軍刀】
◇[英]military sword
○[軍]軍人が腰に帯びる刀。
本来は戦闘用であったが、兵士が小銃を持つようになると、
下士官は拳銃に換わり、将校のみ指揮刀として佩刀(ハイトウ)する
ようになった。
「サーベル([英]saber)」とも呼ぶ。
参照⇒さーべる(サーベル)(1)
ぐんとう
【軍統】
◇[中]Juntong
○[歴]中国国民党の特務機関、軍事委員会調査統計局の略称。
くんどぅず
【クンドゥズ】
◇Qunduz
○(1)(Velayat-e Qunduz)⇒くんどぅずしゅう(クンドゥズ州)
○(2)アフガニスタン北部、クンドゥズ州の州都。
北緯36.73°、東経68.86°、標高397メートルの地。
〈人口〉
1979(昭和54) 5万3,300人。
2002(平成14)11万4,600人。
くんどぅーず
【クンドゥーズ】
◇Qunduz
○⇒くんどぅず(クンドゥズ)
くんどぅずしゅう《くんどうずしう》
【クンドゥズ州】
◇Velayat-e Qunduz、[英]Qunduz Province
○アフガニスタン北部の州。東部をタハル州(Velayat-e Tak-
har)、南部をバグラン州(Velayat-e Baghlan)、南西部をサマ
ンガン州(Velayat-e Samangan)、西部をバルフ州(Velayat-e
Balkh)、北部をタジキスタン(Tajikistan)に接する。
州都はクンドゥズ。
「クンドゥーズ州」,「コンドゥーズ(Kondoz,Konduz)州」とも呼
ぶ。
〈面積〉
576平方キロメートル。
〈人口〉
2002(平成14)75万6,600人。
くんどぅーずしゅう《くんどうーずしう》
【クンドゥーズ州】
◇Velayat-e Qunduz
○⇒くんどぅずしゅう(クンドゥズ州)
★くんどく
【訓読】
○
参照⇒いっさいてん(一斎点)
ぐんない
【郡内】
◇[日]Gunnai
○(1)[古]山梨県の東部一帯の古称。
⇒ぐんないちほう(郡内地方)
○(2)郡内織の略称。
⇒ぐんないおり(郡内織)
○(3)郡内縞(ジマ)の略称。
⇒ぐんないじま(郡内縞)
ぐんないおり
【郡内織】
○山梨県東部、郡内地方で産する絹織物。
海気(カイキ)の一種で、染色した絹練糸で織った光沢のある平
絹。郡内縞(ジマ)と呼ばれる太い格子縞のものが多い。
羽織裏地・夜具地・座布団地・傘地などに用いる。
単に「郡内」,「郡内海気」とも呼ぶ。
ぐんないじま
【郡内縞】
○山梨県東部、郡内地方で産する郡内織に用いられる太い格子
縞。また、郡内織の別称。
参照⇒ぐんないおり(郡内織)
ぐんないちほう《ぐんないちはう》
【郡内地方】
◇[日]Gunnai Chiho
○山梨県の東部、桂川流域一帯の通称。
もと、国中(クンナカ)とともに甲斐国(カイノクニ)を二分する古称で、
現在の南都留郡(ミナミツルグン)・北都留郡(キタツルグン)に相当する。
単に「郡内」とも呼ぶ。
参照⇒くんなか(国中)(2)
くんなか
【国中】
◇[日]Kunnaka
○(1)奈良盆地一帯の呼称。
○(2)甲府盆地一帯の呼称。
参照⇒ぐんないちほう(郡内地方)
◎「くになか」の転訛。
くんにりんぐす
【クンニリングス】
◇[英]cunnilingus
○女性性器(陰門)を舌や唇で愛撫(アイブ)する性行為。
「舐陰(シイン)」とも呼ぶ。
◎ラテン語の「陰門(cunnus)」と「舐(ナ)める(lingere)」から。
◎フランス語:キュニラギュス(cunnilingus)。
ぐんばいうちわ《ぐんばいうちは》
【軍配団扇】
○(1)戦国以来、武将が軍陣で采配(サイハイ)の代りに用いた軍勢
の配置・進退・方角の指揮をする道具。
鉄・革・木・網代(アジロ)・紙などで瓢箪(ヒョウタン)形の団扇に
作り、黒か朱の漆(ウルシ)を塗り、表裏に日・月・九曜星・七曜
星・二十八宿・十二支などを描き、鉄や木の柄(エ)をすげ、柄
に緒(ヲ)を通す。
単に「軍配」,「団扇」とも、「陣扇(ジンセン)」,「麾扇(キセン)」とも呼
ぶ。
○(2)[運]相撲(スモウ)の行司(ギョウジ)が使う道具。力士(リキシ)の
立合いを合せたり、勝負の決定を下(クダ)すのに用いる。
金泥で「天下泰平国家安全」・「一味清風」などの文句が書かれ
ている。
単に「軍配」とも呼ぶ。
○(3)紋所(モンドコロ)の名。軍配団扇を図案化したもので種類も
多く、家紋として内藤氏・松平氏・奥平氏などが用いた。
○(4)[植]グンバイナズナ(軍配薺)の別称。
★くんばこなむ
【クンバコナム】
◇Kumbakonam
○インド南部、タミルナドゥ州(Tamil Nadu State)東部のタン
ジャブール県(Thanjavur District)北東部にある古都。
「クムバコナム」とも呼ぶ。
◎古代王朝チョーラ朝(Chola kings)の首都。のちタンジョー
ル(Tanjore)に遷都。
★くんはーるがわ《くんはーるがは》
【クンハール川】
◇[英]Kunhar River
○[地]パキスタン北部、カイバル・パシュトゥンハ州(Khyber
Pakhtunkhwa Province)北東部のマンセラ地区(Mansehra Dist-
rict)を南流し、ムザファラバード(Muzaffarabad)の南西でジ
ーラム川(Jhelum River)に合流。
参照⇒じーらむがわ(ジーラム川)
くんふー
【クンフー】
【功夫】
◇[中]gongfu(功夫)、[英]kung fu
○[運]⇒かんふー(カンフー,功夫)
ぐんぷく
【軍服】
○[軍][服]軍人の制服。
◎英語:サービスユニフォーム(service uniform)/(陸軍)ミ
リタリーユニフォーム(military uniform)/(海軍)ナーバルユ
ニフォーム(naval uniform)。
◎軍帽:⇒ぐんぼう(軍帽)
階級章:⇒かいきゅうしょう(階級章)
襟章:⇒えりしょう(襟章)
肩章:⇒けんしょう(肩章)
袖章:⇒そでしょう(袖章)
飾り緒:エギュレット([英]aiguillette)。
ゲートル([フ]guetres):⇒げーとる(ゲートル)
くんぶむじ
【クンブム寺】
◇[英]Kumbum Temple/Kumbum Monastery、[中]Ta'ersi
○⇒たーるじ(タール寺,塔爾寺,塔尓寺)
くんぶめら
【クンブ・メラ】
◇Kumbh Mela
○[宗]ヒンズー最大の祭典。
神々と鬼神が不老不死の飲料アムリタ(Amrita)を貯えるクン
ブ(壷)を争い、軍神インドラ(Indra)の息子ジャヤンタ(Jayanta)
が持っていたクンブからアラハバード(Allahabad)・ハルドワ
ール(Hardwar)・ウジャイン(Ujjain)・ナーシク(Nasik)の4ヶ
所にアムリタの滴が落ちたとされる。この四つの土地で12年ご
とに祭りが行われる。
祭典の臨む前に巡礼者は罪を贖(アガナ)うため沐浴(モクヨク)を行
う。
「マハ・クンブ・メラ(Maha Kumbh Mela)」とも呼ぶ。
◎「クンブ」は「壷(ツボ)」、「メラ」は「祭り」のこと。
参照⇒ぐんじ(軍持)
◎2003(平成15)ナーシクで開催。
くんぶりあ
【クンブリア】
◇Cumbria
○(1)[地](the County of Cumbria)⇒かんぶりあしゅう(カン
ブリア州)
○(2)[地](Cumbrian Mountains)⇒[2]かんぶりあさんち(カン
ブリア山地)
くんぶりあさんち
【クンブリア山地】
◇[英]Cumbrian Mountains、[フ]Monts Cambriens
○[地]⇒[2]かんぶりあさんち(カンブリア山地)
くんぶりあさんみゃく
【クンブリア山脈】
◇[英]Cumbrian Mountains、[フ]Monts Cambriens
○[地]⇒[2]かんぶりあさんち(カンブリア山地)
くんぶりあしゅう《くむぶりあしう》
【クンブリア州】
◇[英]the County of Cumbria
○⇒かんぶりあしゅう(カンブリア州)
くんぶれ
【クンブレ】
◇[西]cumbre
○(スペイン語で)頂上。
くんぶれかざん《くんぶれくわざん》
【クンブレ火山】
◇[西]Volcan Cumbre
○[地]南アメリカの東太平洋沖、ガラパゴス諸島(Islas Gala-
pagos)西端のフェルナンディナ島(Isla Fernandina)中央部に
ある火山。
標高1,483メートル。
くんぶれぬえばかざん《くんぶれぬえばくわざん》
【クンブレ・ヌエバ火山】
◇[西方言]volcan Cumbre Nueva
○[地]⇒くんぶれびえはかざん(クンブレ・ビエハ火山)
くんぶれびえはかざん《くんぶれびえばくわざん》
【クンブレ・ビエハ火山】
◇[西方言]volcan Cumbre Vieja、[英]Cumbre Vieja volcano
○[地]大西洋のカナリア諸島北西部、ラ・パルマ島(Isla de
La Palma)の中央部にある火山。
スペイン語で「クンブレ・ヌエバ火山(volcan Cumbre Nueva)」
とも呼ぶ。
◎1712(正徳 2)噴火。
1949(昭和24)噴火。
1971(昭和46)噴火。
ぐんぼう
【軍帽】
◇[英]military cap/service cap(制帽)/army cap(陸軍帽)
/navy cap(海軍帽)
○[軍]軍人が着用する制帽。
◎ケピ帽([独]Kepi):⇒けぴぼう(ケピ帽)
シャコー帽([英]shako):⇒しゃこーぼう(シャコー帽)
日除けの垂れ:⇒はぶろっく(ハブロック),ぱぐりー(パグリ
ー)
略帽:⇒りゃくぼう(略帽)(2),はろーぼう(ハロー帽)(1)
ぐんま
【群馬】
◇[日]Gumma
○(1)⇒ぐんまけん(群馬県)
○(2)[古]⇒ぐんまぐん(群馬郡)
○(3)[古]⇒ぐんままち(群馬町)
ぐんまぐん
【群馬郡】
◇[日]Gumma Gun
○[古]群馬県中西部にあった郡。
◎2006. 1.23(平成18)倉渕村(クラブチムラ)・箕郷町(ミサトマチ)・群馬
町(グンママチ)の2町1村が高崎市に編入。
2006.10. 1(平成18)榛名町(ハルナマチ)が高崎市に編入され、郡
は消滅。
◎群馬県には北群馬郡もある。
ぐんまけん
【群馬県】
◇[日]Gumma Ken
○本州、関東地方北西部の県。
県庁所在地は前橋市。
〈面積〉
1978(昭和53)6,355.61平方キロメートル。
1980(昭和55)6,356平方キロメートル。
6,363.16平方キロメートル。
〈人口〉
1975(昭和50)175万6,000人。
1980(昭和55)184万8,566人。
2000(平成12)202万4,852人。
◎県花はレンゲツツジ、県鳥はヤマドリ、県木はクロマツ。
ぐんまだいがく
【群馬大学】
○[教]群馬県前橋市に本部を置く国立大学。
◎母体は前橋医専・桐生工専・群馬師範学校など。
1949(昭和24)新制大学となる。
ぐんまちゅうおうしんようきんこ《ぐんまちゆうあうしんようきんこ》
【群馬中央信用金庫】
○[経]群馬県前橋市に本店を置く信用金庫。
◎2002. 3.12(平成14)大栄信用金庫と同年11月に対等合併する
と発表。
ぐんまふじおかえき《ぐんまふぢをかえき》
【群馬藤岡駅】
○[交]群馬県藤岡市にある、JR八高線(ハチコウセン)の駅。
丹荘(タンショウ)駅と北藤岡駅の間。
ぐんままち
【群馬町】
◇[日]Gumma Machi
○[古]群馬県中西部、群馬郡の町。
〈面積〉
21.94平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)3万5,293人。
◎1955(昭和30)金古町・堤ヶ岡村・国府村の1町2村が合併し
て発足。
2006. 1.23(平成18)高崎市に編入。
くんみん
【クンミン】
【昆明】
◇[中]Kunming
○⇒こんめいし(昆明市)
くんみんし
【クンミン市】
【昆明市】
◇[中]Kunming Shi
○⇒こんめいし(昆明市)
ぐんむかん《ぐんむくわん》
【軍務官】
○[歴]明治初年の軍政機関。
陸軍局・海軍局と建造司・兵船司・兵器司・馬政司からなる。
◎1868(慶応 4.閏4.)政体書(セイタイショ)により設置された七官(シチ
カン)の一つ。
1869(明治 2. 7.)官制の改革により兵部省と改称。
参照⇒ひょうぶしょう(兵部省)(2)
ぐんよう
【軍用】
○(1)軍事または軍隊に使用すること。また、そのもの。
◎軍用機,軍用地,軍用犬,軍用金,軍用鉄道,軍用道路
○(2)軍の費用・軍が使う費用。
「軍費」とも呼ぶ。
ぐんようき
【軍用機】
◇[英]military aircraft/warplane
○[軍]軍事目的に使う航空機の総称。軍用航空機。
⇔みんかんき(民間機)
参照⇒かんじょうき(艦上機),かんさいき(艦載機)
〈用途別機種記号〉
A:攻撃機(attacker)。
B:爆撃機(bomber)。
C:輸送機(cargo plane/cargo transport/transport air-
craft)。
E:電子機器装備機(Special electronic installation)。
F:戦闘機(fighter/combat aircraft)。
P:哨戒機(patrol plane/patrol aircraft)。
R:偵察機(reconnaissance plane/surveillance plane/
spy plane)。
T:練習機(training plane)。
U:多用機(utility plane)。
〈中国の用途別機種記号〉
BA:(「革」偏+巴)機(baji):無人機(dron)。
CJ:初級教練機(chuji jiaolianji):初級練習機(primary
trainer)。
H:轟炸機(hongzhaji):爆撃機(bomber)。
J:殲撃機(jianjiji):戦闘機(fighter)。
JL:教練機(jiaolianji):練習機(trainer)。
Q:強撃機(qiangjiji):攻撃機(attacker)。
SH:水上轟炸機(shuishang hongzhaji):水上爆撃機(mari-
time bomber)。
WZ:無人偵察機(muren zhenchaji):無人偵察機(UVA)。
X:滑翔機(huaxiangji):滑空機(glider)。
Y:運輸機(yunshuji):輸送機(transport)。
Z:直昇機(zhishengji):VTOL/ヘリコプター(VTOL/
helicopter)。
ぐんようけん
【軍用犬】
◇[英]army dog/military dog
○[軍]伝令・警戒・捜索など、軍事目的のため特殊な訓練を施
(ホドコ)した犬。
「軍犬」とも呼ぶ。
◎満州事変で死んだ軍用犬の那智号・金剛号に陸軍省は1933.
7. 7(昭和 8)初の軍用犬功労章甲号を授与した。
ぐんようてつどう《ぐんようてつだう》
【軍用鉄道】
○[軍]軍隊・軍需品の輸送・移動・警戒など、軍事上の目的で
敷設される鉄道。
ぐんようばと
【軍用鳩】
○[軍]軍事上の通信に使用する伝書鳩。
ぐんり
【軍吏】
◇[中]junli、[英]military officer
○(2)[軍]軍隊の行政事務をつかさどる官吏(役人)。軍官。
○(3)[古][軍]主計の旧称。
⇒しゅけい(主計)(2)
くんりく
【薫陸】
○⇒くんろく(薫陸)
ぐんりゃく
【軍略】
◇[中]junlue、[英]strategy
○[軍]軍事上のはかりごと。
参照⇒せんりゃく(戦略),せんじゅつ(戦術)
くんるんさんみゃく
【クンルン山脈】
◇[中]Kunlun Shanmai、[英]Kunlun Mountains
○[地]⇒こんろんさんみゃく(コンロン山脈,崑崙山脈,崑崙山
脉)
くんれいしき
【訓令式】
○[言]⇒くんれいしきろーまじ(訓令式ローマ字)
くんれいしきろーまじ
【訓令式ローマ字】
◇[英]Kunrei romanization system of Japanese
○[言]ローマ字による日本語表記法の一種。
旧仮名遣いに基づいた日本式とヘボン式とを折衷(セッチュウ)・
簡略化した方式。
学校教育で教えている。
単に「訓令式」とも、「第一表式」,「調査会式」,「国定式」とも呼
ぶ。
参照⇒へぼんしきろーまじ(ヘボン式ローマ字)
◎1930(昭和 5)文部省に臨時ローマ字調査会を設けて制定し、
1937(昭和12)内閣訓令として公布。
1953. 3.12(昭和28)国語審議会、訓令式に統一する建議「ロ
ーマ字つづり方の単一化について」を提出。
1954(昭和29)この訓令を廃してやや改訂を加えたものを内閣
告示として公布。
★ぐんれいぶ
【軍令部】
○[歴][軍]明治〜昭和前期、日本海軍の中央統帥機関。
〈軍令部総長〉
永野修身(オサミ):1941. 4.〜1944. 2.(昭和16〜昭和19)。
嶋田繁太郎(海軍大臣兼任):1944. 2.21(昭和19)〜。
◎1893(明治26)海軍省の海軍参謀部が独立し、天皇直属の海軍
軍令部となる。
1933(昭和 8)海軍軍令部を軍令部と改称。
1945.10.15(昭和20)軍令部廃止公示。
◎陸軍の中央統帥機関は参謀本部。
くんろく
【薫陸】
○(1)([梵]kunduruka)インド・ペルシアなどに西域に産する一
種の樹脂。
樹脂が夏に砂上で石のように凝固したもの。
苦味があり、薬剤・香料とする。
「くんりく(薫陸)」,「薫陸香」とも呼ぶ。
参照⇒にゅうこう(乳香)(2)
○(2)松や杉の樹脂が地中に埋もれて固まった化石。黄褐色ま
たは暗褐色。コハク(琥珀)に似るが、成分は異なり琥珀酸を含
まない。粉末にして香料とする。
岩手県久慈市(クジシ)・福島県に産する。
「くんりく(薫陸)」とも、また外来のものに対して「和の薫陸」
とも呼ぶ。
◎「ろく」は呉音、「りく」は漢音。
くんろくこう《くんろくかう》
【薫陸香】
○⇒くんろく(薫陸)(1)
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