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百 科 辞 書 《くし》 編集:獨 澄旻
-------- くし --------------------------------------------------
くし
【クシ】
◇Kush/Cush
○[歴]⇒ぬびあ(ヌビア)(1)
★くし
【櫛】
○
材はツゲ(柘植)など。
九四(クシ)を合計すると十三となることから、別称は「十三
(ジュウサン)」。
◎櫛の両端の太い二本の歯は「おばしら(男柱,雄柱)」と呼ぶ。
◎髪の毛に櫛を入れる
◎英語:コーム(comb)。
くしー
【クシー】
【Ξ】
【ξ】
◇xi
○[言]ギリシア文字の第14番目。
「グザイ(xi)」とも呼ぶ。
◎ローマ字の「エックス(X,x)」に相当する。
★くじ
【九字】
○(1)中国の道教から修験道(シュゲンドウ)に伝わった「臨(リン)兵
(ピョウ)闘(トウ)者(シャ)皆(カイ)陣(チン)列(レツ)在(ザイ)前(ゼン)」の9
個の文字。
参照⇒くじをきる(九字を切る)
○(2)[仏]阿弥陀如来の「オン・ア・ミリ・タ・ティ・セイ・カ
・ラ・ウン」の9字から成る真言。
くじ
【久慈】
◇[日]Kuji
○(1)[地]⇒くじがわ(久慈川)
○(2)⇒くじし(久慈市)
○(3)⇒くじぐん(久慈郡)
○(4)⇒くじちょう(久慈町)
ぐし
【虞氏】
◇[中]Yu Shi
○[人]⇒ぐびじん(虞美人)
くじか《くじくわ》
【九時課】
【9時課】
◇[英]nones
○[宗]⇒だいくじか(第九時課,第9時課)
くしがたまち
【櫛形町】
◇[日]Kushigata Machi
○[古]山梨県西部、中巨摩郡(ナカコマグン)の町。
〈面積〉
42.57平方キロメートル。
〈人口〉
1995(平成 7)1万8,375人。
2000(平成12)1万8,920人。
◎1954(昭和29)小笠原町・榊村・野之瀬村が合併して発足。
1960(昭和35)豊村を編入。
2003. 4. 1(平成15)中巨摩郡の西部、白根町(シラネマチ)・櫛形
町・甲西町(コウサイマチ)・若草町(ワカクサチョウ)・八田村(ハッタムラ)・芦安
村(アシヤスムラ)の4町2村が合併して南アルプス市を発足。
ぐしかみそん
【具志頭村】
◇[日]Gushikami Son
○沖縄県島尻郡(シマジリグン)、沖縄本島南端の村。
◎島尻郡には具志川村(グシカワソン)もある。
★くじがわ《くじがは》
【久慈川】
◇[日]Kuji Gawa
○[地]福島県・茨城県・栃木県の境にある八溝山(ヤミゾサン)北斜
面に発し、茨城県日立市南端の日立港で太平洋に注(ソソ)ぐ川。
長さ124キロ、流域面積1,491平方キロ。
ぐしかわ《ぐしかは》
【具志川】
◇[日]Gishi Kawa
○(1)[古]⇒ぐしかわし(具志川市)
○(2)[古]⇒ぐしかわそん(具志川村)
ぐしかわし《ぐしかはし》
【具志川市】
◇[日]Gushikawa Shi
○[古]沖縄県、沖縄本島中部東岸の市。勝連半島の基部。
◎2005. 4. 1(平成17)石川市(イシカワシ)、中頭郡(ナカガミグン)の与
那城町(ヨナシロチョウ)・勝連町(カツレンチョウ)と合併してうるま市を発足。
ぐしかわそん《ぐしかはそん》
【具志川村】
◇[日]Gushikawa Son
○[古]沖縄県島尻郡(シマジリグン)、久米島(クメジマ)西部の村。
久米島空港がある。
史跡具志川城跡(ジョウシ)がある。
〈面積〉
25.48平方キロメートル。
〈人口〉
1995(平成 7)4,661人。
◎鳥島(沖縄鳥島)が所属。
2002. 4. 1(平成14)仲里村(ナカザトソン)と合併して久米島町(クメ
ジマチョウ)となる。
◎島尻郡には具志頭村(グシカミソン)もある。
ぐしく
【ぐしく】
【グシク】
【城】
◇[琉球語]聖なる所・城(シロ)。
○[古]⇒ぐすく(ぐすく,グスク,城)
くじぐん
【久慈郡】
◇[日]Kuji Gun
○茨城県北部の郡。
大子町(ダイゴマチ)のみ。
◎2004.12. 1(平成16)金砂郷町(カナサゴウマチ)・水府村(スイフムラ)・
里美村(サトミムラ)、常陸太田市(ヒタチオオタシ)に編入。
◎岩手県には久慈市(クジシ)がある。
くじし
【久慈市】
◇[日]Kuji Shi
○岩手県北東部の市。
◎茨城県には久慈郡(クジグン)がある。
くしだがわ《くしだがは》
【櫛田川】
◇[日]Kushida Gawa、[英]Kushida River
○[地]三重県中央部の松阪市(マツサカシ)を流れる川。長さ87キロ
メートル、流域面積436平方キロメートル。
奈良県との県境にある高見山(タカミヤマ)山麓に発源し、中央構
造線に沿って北東流して伊勢湾に注(ソソ)ぐ。
上流は雨量が多く森林が繁茂して木材を産出し、川沿いに製
材所が分布する。
最上流部は室生赤目青山(ムロウ・アカメ・アオヤマ)国定公園に、中流・
上流部は香肌峡(カハダキョウ)県立自然公園に含まれる。
◎『延喜式』に櫛田河の浮橋が記載され、斎宮(イツキノミヤ,サイグウ)
が伊勢神宮に参入するときに浮橋が用いられた。
また、紀ノ川(キノカワ)とともに紀伊半島の境とされる。
参照⇒きいはんとう(紀伊半島)
くじちょう《くじちやう》
【久慈町】
◇[日]Kuji Cho
○茨城県日立市の地名。
日立電鉄の久慈浜駅がある。
◎岩手県には久慈市(クジシ)、茨城県には久慈郡(クジグン)がある。
くじとり
【くじ取り】
【籤取り】
【籤取】
○⇒くじびき(くじ引き,籤引き,籤引)
くしな
【拘尸那】
○[歴][仏]⇒くしながら(クシナガラ,拘尸那掲羅)
くしながら
【クシナガラ】
【拘尸那掲羅】
◇[梵]Kusinagara、[英]Kushinagar
○[歴][仏]中インドにあったマッラ王国(Malla kingdom)(末羅
国)の首都。
現在のインド北部、ウッタル・プラデシュ州(Uttar Pradesh
State)東部のカシア(Kasia)に比定され、5世紀の銘のある涅
槃像(ネハンゾウ)などが出土している。
城外北郊、跋提河(バダイガ)西岸の沙羅林(サラリン)の下で釈迦
(シャカ)が入滅(ニュウメツ)したといわれ、仏教の聖地となっている。
「拘尸那城」,「拘尸那城(クシナジョウ)」とも呼ぶ。
参照⇒[2]かしあ(カシア),くしながるけん(クシナガル県)
くしながるけん
【クシナガル県】
◇[英]Kushinagar District
○インド中北部、ウッタル・プラデシュ州(Uttar Pradesh
State)東部の県。南部をデオリア県(Deoria District)に接し、
東部をビハール州に隣接。
県都はパドラウナ(Padrauna)。
〈面積〉
2,909平方キロメートル。
〈人口〉
2001(平成13)289万1,933人。
◎1994. 5.(平成 6)デオリア県から分離・設置。
くしなじょう《くしなじやう》
【拘尸那城】
○[歴][仏]⇒くしながら(クシナガラ,拘尸那掲羅)
くじのまつり
【くじの祭り】
◇[ヘブライ語]Purim(プリーム)、[英]Feast of Lots
○[宗]⇒ぷりーむ(プリーム)
くじはまえき
【久慈浜駅】
○[交]茨城県日立市久慈町(クジチョウ)にある、日立電鉄の駅。
大甕(オオミカ)駅と南高野(ミナミコウヤ)駅の間。
くしはらむら
【串原村】
◇[日]Kushihara Mura
○[古]岐阜県東部、恵那郡(エナグン)にあった村。
◎2004.10.25(平成16)恵那郡の岩村町(イワムラチョウ)・山岡町(ヤマオカ
チョウ)・明智町(アケチチョウ)・串原村・上矢作町(カミヤハギチョウ)、恵那
市(エナシ)に編入。
くじびき
【くじ引き】
【籤引き】
【籤引】
◇[英]lottery
○(1)(物事を決めるため)くじを引くこと。抽籤(チュウセン)。
「くじとり(くじ取り,籤取り,籤取)」とも呼ぶ。
参照⇒あみだくじ(あみだくじ,あみだ籤,阿弥陀くじ,阿弥陀
籤),とみくじ(富くじ,富籤,富鬮)
○(2)くじを引いて物事を決めること。
「くじとり(くじ取り,籤取り,籤取)」とも呼ぶ。
くしびきまち
【櫛引町】
◇[日]Kushibiki Machi
○山形県中西部、東田川郡(ヒガシタガワグン)の町。
黒川(クロカワ)の春日神社に黒川能(ノウ)が伝わる。
くしまし
【串間市】
◇[日]Kushima Shi
○宮崎県南端部の市。
〈面積〉
294.91平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)2万3,647人。
◎1954(昭和29)福島町・大束村・都井(トイ)村・本城(ホンジョウ)村
・市木村(イチキ)が合併して発足。
くしもとちょう《くしもとちやう》
【串本町】
◇[日]Kushimoto Cho
○和歌山県西牟婁郡(ニシムログン)、紀伊半島南端にある町。
串本漁港は遠洋漁業の基地。
◎串本節(ブシ)
★くじゃく
【クジャク】
【孔雀】
◇[英]peacock(ピーコック)
○[鳥]キジ目(Galliformes)キジ科(Phasianidae)の鳥。
◎ギリシア神話の百眼の巨人アルゴス(Argos)が死ぬと、その
眼がクジャクの羽の紋と化した。
★くじゃくいし
【孔雀石】
○[鉱]緑色の銅鉱。炭酸銅・水酸化銅から成る単斜晶系の鉱物。
装飾石に用い、また古くから岩絵具(イワエノグ)の岩緑青(イワロクショ
ウ)を製する。
「くじゃくせき(孔雀石)」,「石緑(セキリョク)」,「マラカイト」とも
呼ぶ。
参照⇒いわろくしょう(岩緑青)
◎英語:マラカイト(malachite)。
イタリア語:マラキーテ(malachite)。
スペイン語:マラキータ(malaquita)。
フランス語:マラキート(malachite)。
ドイツ語:マラヒート(Malachit)。
中国語:孔雀石(kongque shi)。
くじゃくせき
【孔雀石】
○[鉱]⇒くじゃくいし(孔雀石)
くしゃだし
【クシャダシ】
◇Kusadasi
○⇒くしゃだす(クシャダス)
★くしゃだす
【クシャダス】
◇Kusadasi
○トルコ西部、イズミル県(Izmir Ili)南西端の港湾都市。ト
ルコの保養地。
「クシャダシ」とも呼ぶ。
くしゃとりあ
【クシャトリア】
【刹帝利】
◇[梵]ksatriya、[英]Kshatriya
○[歴]古代インドのカースト制度(身分制度)の2番目で王族・
士族階級。
武力で戦争を司り、政治で社会秩序を維持するとされる。
「クシャトリヤ」,「刹帝利(セッテイリ)」,「刹利(セツリ)」とも呼ぶ。
参照⇒かーすとせいど(カースト制度)
くしゃとりゆ
【クシャトリヤ】
【刹帝利】
◇[梵]ksatriya、[英]Kshatriya
○[歴]⇒くしゃとりあ(クシャトリア,刹帝利)
★くしゃなちょう《くしやなてう》
【クシャナ朝】
【貴霜朝】
◇[梵]Kusana
○[歴]1世紀中ころから240年ころ。
都はプルシャプーラ(Purusapura)(現在のペシャワール)。
「クシャーナ朝」,「クシャン朝([英]Kushan Dynasty)」とも呼
ぶ。
参照⇒かにしかおう(カニシカ王),とはら(トハラ,吐火羅,都
貨邏)
くしゃーなちょう《くしやーなてう》
【クシャーナ朝】
◇[梵]Kusana
○[歴]⇒くしゃなちょう(クシャナ朝,貴霜朝)
くしゃぶ
【クシャブ】
◇Khushab
○パキスタン中東部、パンジャブ州(Punjab Province)北部の
町。カフタ(Kaftha)の南西。
北緯32.29°、東経72.28°の地。
秘密核施設があり、軍事用プルトニウムを生産しているとさ
れる。
◎1998. 4.(平成10)プルトニウム生産用原子炉、運転開始。
2000. 3.15(平成12)米スペースイメージング社の衛星イコノ
スによる高解像度写真が公開。
くしゃみ
【嚏】
【嚔】
○鼻への直接の刺激や強い光による目の刺激により、反射的に
1・2回の吸息ののち、急に強く呼息する生理現象。
「くさめ」,「くさみ」とも呼ぶ。
◎「一回のクシャミは噂(ウワサ)、二回のクシャミは悪口、三回の
クシャミはただの風邪(カゼ)」という俗説がある。
くしゃみがす
【くしゃみガス】
【嚏ガス】
【嚔ガス】
○[軍][化]くしゃみや嘔吐(オウト)を催(モヨオ)させる毒ガスの一種。
防毒マスクのフィルターを通過し呼吸器を刺激するので、防
毒マスクを外させる目的で、塩素ガスなどに混入して使用する。
「くしゃみ剤」,「嘔吐剤」とも呼ぶ。
◎クロロベンツアルマロノニトリル(CS)・ジフェニルシアン
アルシン(DC)・アダムサイト(DM)・ジフェニルクロロアル
シン(DA)などがある。
旧日本陸軍の赤一号(アカイチゴウ)の成分はジフェニルシアンア
ルシン。あか筒(トウ)は擲弾筒、あか弾は砲弾。
◎日中戦争で日本軍が使用。
ベトナム戦争でアメリカ軍が使用。
くしゃみざい
【くしゃみ剤】
【嚏剤】
【嚔剤】
○[軍][化]⇒くしゃみがす(くしゃみガス,嚏ガス,嚔ガス)
ぐじゃらーとしゅう《ぐじやらーとしう》
【グジャラート州】
◇[英]Gujarat State
○インド西部の州。北東部をラジャスタン州(Rajasthan State)、
東部をマディヤ・プラデシュ州(Madhya Pradesh State)、南東
部をマハラシュトラ州(Maharashtra State)に接し、南部・西
部はアラビア海に面し、北西部はパキスタンと隣接する。
州都はガンディナガル(Gandhinagar)。
アラビア海のカティアワール半島(the Kathiawar peninsula)
とその周辺地域からなる。
パキスタンとの国境地帯南部のカッチ湿地(Rann of Kachchh)
にはインダス文明のドーラビーラ(Dholavira)遺跡がある。
参照⇒すらと(スラト)
〈面積〉
19万6,077平方キロメートル。
〈人口〉
1991(平成 3)4,117万4,000人。
◎1960. 5.(昭和35)ボンベイ州(Bombay State)がマハラシュト
ラ州とグジャラート語圏のグジャラート州に分割。アフマダー
バード(Ahmadabad)を州都とする。
1970(昭和45)ガンディナガル(Gandhinagar)に遷都。
ぐじゃらーとじん
【グジャラート人】
◇[英]Gujaratis
○インド北西部のグジャラート州(Gujarat State)を中心に居
住するインド・アーリア系の種族。
言語はインド・ヨーロッパ語族系のグジャラート語。
宗教はヒンズー教で、カーストはブラフマンに属する。
大半が綿の栽培など農業に従事する。
◎4千年前からの先住民族とも、6世紀ころに北インドに侵入
したともいう。
ぐじゃらとは
【グジャラト派】
◇[英]the Gujarat school
○[美]⇒ぐじゃらーとは(グジャラート派)
ぐじゃらーとは
【グジャラート派】
◇[英]the Gujarat school
○[美]15世紀ころ、インド西部のグジャラート州に興ったミニ
アチュールの一派。
「グジャラト派」とも呼ぶ。
ぐじゃーる
【グジャール】
◇Gujjar
○インド・パキスタンのカースト制度バイシャ(vaisya)の中の
一つ。
遊牧民がルーツとされる。
◎2007(平成19)インド北西部、ラジャスタン州(Rajasthan
State)のグジャールに属する農民が政府の指定カースト登録を
求めて暴動。
くしゃろん
【倶舎論】
○[仏]4世紀ころの世親(セシン)(ヴァスバンドゥ)の著した『阿
毘達磨倶舎論』の略称。
⇒あびだつまくしゃろん(阿毘達磨倶舎論)
くしゃんちょう《くしやんてう》
【クシャン朝】
◇[英]Kushan Dynasty
○[歴]⇒くしゃなちょう(クシャナ朝,貴霜朝)
くしゅ
【クシュ】
◇[トルコ語]kusu
○[鳥](トルコ語で)水鳥。
くしゅ
【苦主】
○[漢]他人に殺された人の親族。
くじゅうくしま《くじふくしま》
【九十九島】
◇[日]Kujuku Shima
○(1)[地]長崎県北部、北松浦郡と佐世保市の西部の海上に散
在する島々の総称。
北松浦郡西岸沖は北九十九島、佐世保市西岸沖は南九十九島
と呼ばれる。
西海国立公園に含まれる。
○(2)[地]長崎県島原市南岸沖、島原湾の島々の総称。
くじゅうくり《くじふくり》
【九十九里】
◇[日]Kujukuri
○(1)[地]⇒くじゅうくりはま(九十九里浜)
○(2)⇒くじゅうくりまち(九十九里町)
くじゅうくりはま《くじふくりはま》
【九十九里浜】
◇[日]Kujukuri Hama
○[地]千葉県東部、北は行部岬(ギョウブミサキ)から南は太東崎(タイ
トウザキ)までの太平洋に面する砂浜海岸。全長約60キロメートル。
海岸沿いに九十九里平野が展開し、沿海は暖流の黒潮(クロシオ)
と寒流の親潮(オヤシオ)とが出会う好漁場。
◎名称は、六町を一里として九十九里あることから。
くじゅうくりまち《くじふくりまち》
【九十九里町】
◇[日]Kujukuri Machi
○千葉県東部、山武郡(サンブグン)の町。
片貝(カタカイ)に町立九十九里いわし博物館がある。
◎1982.10.(昭和57)町立九十九里いわし博物館、開館。
くじゅうさん《くぢゆうさん》
【九重山】
◇[日]Kuju San
○[地]大分県西部、玖珠郡(クスグン)と直入郡(ナオイリグン)にまたが
る火山群。
主峰は久住山(クジュウサン)で、久住火山群・大船火山群・黒岩
火山群から成る。最高峰は中岳(1,791メートル)で九州の最高
峰でもある。また大船(ダイセン)山(1,786メートル)・涌蓋山(ワイタ
ザン)(1,500メートル)・黒岳など1,500メートル以上の山々が連
なる。
北麓(ホクロク)には飯田(ハンダ)高原、南麓(ナンロク)には久住高原が
広がり、放牧地・キャンプ地に利用される。また周囲に九重温
泉郷がある。
阿蘇くじゅう国立公園に含まれる。
「九重連山」とも呼ぶ。
くじゅうさん《くぢゆうさん》
【久住山】
◇[日]Kuju San
○[地]大分県西部にある九重連山の主峰、トロイデ(鐘状)火山。
標高1,788メートル。
阿蘇くじゅう国立公園に含まれる。
参照⇒くじゅうさん(九重山)
くしゅうし《くしうし》
【衢州市】
◇[中]Quzhou Shi
○中国南東部、浙江省(Zhejiang Sheng)(セッコウショウ)西部にある
省直轄市(地級市)。
〈管轄2区〉
柯城区(Kecheng Qu)。
衢江区(Qujiang Qu)。
〈管轄1市〉
江山市(Jiangshan Shi)
〈管轄3県〉
常山県(Changshan Xian)。
開化県(Kaihua Xian)。
龍游県(Longyou Xian)。
くじゅうまち《くぢゆうまち》
【久住町】
◇[日]Kuju Machi
○大分県西部、直入郡(ナオイリグン)の町。南部を竹田市(タケタシ)、
北西部を玖珠郡(クスグン)九重町(ココノエマチ)に接し、西部を熊本県
に隣接。
くじゅうれんざん《くぢゆうれんざん》
【九重連山】
◇[日]Kuju Renzan
○[地]⇒くじゅうさん(九重山)
★[1]くじょう《くでう》
【九条】
◇[日]kujo/kujoh
○[仏][服]三衣(サンエ)の一つである僧伽梨(ソウギャリ,ソウカリ)の一種。
長布と短布を継ぎ合せた一幅(イチノ)を一条とし、九条を横に
並べて縫い合せて製した袈裟(ケサ)。
参照⇒さんえ(三衣)
★[2]くじょう《くでう》
【九条】
◇[日]Kujo/Kujoh
○(1)[人]姓氏の一つ。
○(2)大阪府大阪市西区の地名。
切断・曲げ・穴あけなど鉄の加工の町工場が多い。
ぐじょう《ぐじやう》
【郡上】
◇[日]Gujo
○(1)⇒ぐじょうし(郡上市)
○(2)[古]⇒ぐじょうぐん(郡上郡)
ぐじょうぐん《ぐじやうぐん》
【郡上郡】
◇[日]Gujo Gun
○[古]岐阜県中央部の郡。
八幡町(ハチマンチョウ)・大和町(ヤマトチョウ)・白鳥町(シロトリチョウ)・高鷲
村(タカスムラ)・美並村(ミナミムラ)・明宝村(メイホウムラ)・和良村(ワラムラ)の
町村。
◎2004. 3. 1(平成16)郡上郡の全3町4村が合併して郡上市を
発足し、郡は消滅。
ぐじょうし《ぐじやうし》
【郡上市】
◇[日]Gujo Shi
○岐阜県中央部の市。
夏の夜を踊り明かす郡上おどりは国指定の重要無形民俗文化
財。
◎2004. 3. 1(平成16)郡上郡(クジョウグン)の八幡町(ハチマンチョウ)・
大和町(ヤマトチョウ)・白鳥町(シロトリチョウ)・高鷲村(タカスムラ)・美並村(ミ
ナミムラ)・明宝村(メイホウムラ)・和良村(ワラムラ)の3町4村が合併して
発足。
ぐしょうしん《ぐしやうしん》
【倶生神】
○[仏]インド神話から受け継がれた神。
人の出生のときから男女2神が左右の両肩に乗り、右肩の同
生天(ドウショウテン)(女神)が悪行を記録し、左肩の同名天(ドウミョウテ
ン)(男神)が善行を記録し、死んだときに閻魔王(エンマオウ)に報告
するという。
また、同生天は身の危険から護り、同名天は生活を護るとも
いう。
また、閻魔王の許(モト)にいる1神で、死者の行状(ギョウジョウ)
を記録する神(司録)ともいう。
「ぐしょうじん(倶生神)」とも呼ぶ。
参照⇒えんまらじゃ(閻魔羅闍),だつえば(奪衣婆,脱衣婆)
ぐしょうじん《ぐしやうじん》
【倶生神】
○[仏]⇒ぐしょうしん(倶生神)
ぐじょうはちまん《ぐじやうはちまん》
【郡上八幡】
◇[日]Gujo Hachiman
○[俗]岐阜県の郡上郡(グジョウグン)八幡町(ハチマンチョウ)(現:郡上市)
の通称。
⇒はちまんちょう(八幡町),ぐじょうし(郡上市)
くじょん
【クジョン】
【旧正】
◇[朝]koojeong
○[暦](朝鮮語で)旧正月。
新暦の正月「シンジョン(sinjeong)(新正)」に対して用い、普
通には「ソルラル(seolnal)」と呼ぶ。
★くじら《くぢら》
【クジラ】
【鯨】
◇[英]whale(ホエール)、[独]Walfisch(ヴァルフィッシュ)
○(1)[哺]哺乳類クジラ目(cetacean)の海生哺乳類。
古称は「いさな(勇魚,鯨)」。
参照⇒こくさいほげいいいんかい(国際捕鯨委員会)
◎おおよそ体長5メートル以上をクジラ、以下をイルカと呼ぶ。
クジラの谷:⇒わでぃひたん(ワディ・ヒタン)
クジラのひげ:参照⇒くりのりん(クリノリン)(2)
捕鯨(ホゲイ)のモリ(銛):⇒はーぷーん(ハープーン)
町立くじらの博物館:参照⇒たいじちょう(太地町)
◎欧米の捕鯨は脂(アブラ)を取る目的で、ほとんど食用にせず、
肉や骨など大半は海に捨てていた。
○(2)くじらじゃく(鯨尺)の略称。
くじらかん《くじらくわん》
【鯨館】
○[歴]山口県下関市にあった市営のクジラの資料館。
シロナガスクジラをかたどった建物は長さもほぼ同じ全長約
24メートル。
◎1957.12.(昭和32)大洋漁業(現:マルハニチロホールディング
ス)により着工。完成後、下関市に寄贈。
1958. 3.20(昭和33)開館。
2000(平成12)閉館。
くじらざ
【くじら座】
【鯨座】
◇[羅]Cetus
○[天]12月の宵に南中する星座。
おひつじ座(Aries)の南に位置し、最初に発見された変光星ミ
ラを含む。
◎ドイツ語名は「ヴァルフィッシュ(Walfisch)」。
くしらちょう《くしらちやう》
【串良町】
◇[日]Kushira Cho
○鹿児島県南東部、大隅(オオスミ)半島にある肝属郡(キモツキグン)の
町。
◎肝属郡には東串良町(ヒガシクシラチョウ)もある。
くじらなみえき
【鯨波駅】
○[交]新潟県柏崎市(カシワザキシ)鯨波にある、JR信越本線の駅。
青海川(オウミガワ)駅と柏崎駅の間。
くじらひげ《くぢらひげ》
【鯨鬚】
◇[英]whale fin
○[哺]ヒゲクジラ類の上顎(ウワアゴ)から櫛(クシ)の歯のように並
んで垂(タ)れ下がっている繊維性の角質板。
プランクトンや小魚のエサ(餌)と水とをこし分ける働きをす
る。
弾性があり、各種の工芸品の材料に用いる。
「筬(オサ)」,「鯨鬚(ゲイス,ゲイシュ)」とも呼ぶ。
くじらまく《くぢらまく》
【鯨幕】
○葬式などの凶事(キョウジ)に使用する、白黒二色の縦縞(タテジマ)
の垂(タ)れ幕。
白布と黒布とを一枚づつ交互に縫(ヌ)い合せ、上縁に横に黒
布を配したもの。
◎黒・柿・萌黄(モエギ)の三色幕:⇒じょうしきまく(定式幕)
白・水の二色幕:神事用。天皇誕生日から神葬祭まで吉凶に
関係なく使用される。
くじらめ
【くじら目】
◇[日]kujirame/kujira-me
○(1)[俗]マジラの目に似た目。
目がしら・目じりとも垂(タ)れた目。
○(2)[俗]マジラの目に似た目つき。
微笑んで、上瞼(ウワマブタ)・下瞼とも「へ」の字になった状態。
◎目くじら:参照⇒めじり(目尻,眦,眥)
目くじらを立てる:⇒めくじらをたてる(目くじらを立てる)
★くじらもく《くぢらもく》
【クジラ目】
◇[学]cetacean
○[哺]クジラ(鯨)・イルカなど。
おおよそ体長5メートル以上をクジラ、以下をイルカと呼ぶ。
クジラはハクジラ類(Odontoceti)・ヒゲクジラ類(Mysticeti)
・アカボウクジラ類(Ziphiidae)(牙をもつ)。
参照⇒あかぼうくじら(アカボウクジラ,赤坊鯨)
くじらもり《くぢらもり》
【鯨銛】
◇[英]harpoon
○⇒はーぷーん(ハープーン)(1)
ぐじらんわーら
【グジランワーラ】
◇Gujranwala
○(1)(Gujranwala Division)⇒ぐじらんわーらけん(グジラン
ワーラ県)
○(2)パキスタン中東部、パンジャブ州(Punjab Province)北東
部のグジランワーラ県中南部にある県都。
ぐじらんわーらけん
【グジランワーラ県】
◇[英]Gujranwala Division
○パキスタン中東部、パンジャブ州(Punjab Province)北東部
の県。南部をラホール県(Lahore Division)、南西端をファイ
サラバード県(Faisalabad Division)、西部をサルゴダ県(Sar-
godha Division)、北西部をラワルピンディ県(Rawalpindi Di-
vision)に接し、南東部をインドに隣接。
県都はグジランワーラ。
〈面積〉
1万7,206平方キロメートル。
〈人口〉
1981(昭和56) 752万2,352人。
1998(平成10)1,143万1,058人。
くしろ
【釧】
○[古][服]古代、手首や臂(ヒジ)に飾りとした輪。
石・貝・銅などで作られていた。
「たまき(手纏,環,鐶)」,「ひじまき(臂巻,肘巻,釧)」,「ひじた
ま(釧)」とも呼ぶ。
参照⇒まがたま(曲玉,勾玉),こだま(小玉)(2),ばんぐる(バ
ングル)
くしろ
【釧路】
◇[日]Kushiro
○(1)[歴]旧国名。北海道十一ヶ国の一つ。現在の釧路・十勝
支庁に分属する。
白糠郡・足寄郡・釧路郡・阿寒郡・網尻郡・川上郡・厚岸郡
の7郡。
○(2)⇒くしろしちょう(釧路支庁)
○(3)⇒くしろし(釧路市)
○(4)⇒くしろぐん(釧路郡)
○(5)⇒くしろちょう(釧路町)
○(6)[交]⇒くしろえき(釧路駅)
くしろえき
【釧路駅】
○[交]北海道釧路市にある、JR根室本線・釧網本線(センモウホンセ
ン)の駅。
根室本線:新富士(シンフジ)駅の次で、ターミナル駅(終点)。
釧網本線:東釧路(ヒガシクシロ)駅の次で、ターミナル駅(終点)。
◎釧網本線には釧路湿原駅もある。
くしろぐん
【釧路郡】
◇[日]Kushiro Gun
○北海道東部、釧路支庁(クシロシチョウ)の郡。
釧路町(クシロチョウ)のみ。
くしろし
【釧路市】
◇[日]Kushiro Shi
○北海道東部の市。釧路支庁所在地。
〈面積〉
1970(昭和45)218平方キロメートル。
〈人口〉
1975(昭和50)20万7,000人。
くしろしちょう《くしろしちやう》
【釧路支庁】
◇[日]Kushiro Shicho
○北海道東部の支庁。
支庁所在地:釧路市。
所属:釧路郡・川上郡(カワカミグン)・厚岸郡(アッケシグン)・阿寒郡
(アカングン)・白糠郡(シラヌカグン)の5郡。
◎もと根室県。釧路区。釧路支庁。
1922. 8.(大正11)釧路支庁から釧路国支庁に改称。
1948.10.(昭和23)足寄郡を十勝支庁に移籍。
1957. 4.(昭和32)釧路国支庁から釧路支庁に改称。
★くしろしつげん
【釧路湿原】
◇[日]Kushiro Shitsugen
○(1)[地]
◎1980. 6.17(昭和55)日本がラムサール条約に加盟すると同時
に登録。
○(2)[交]⇒くしろしつげんえき(釧路湿原駅)
くしろしつげんえき
【釧路湿原駅】
○[交]北海道釧路支庁(クシロシチョウ)釧路郡(クシログン)釧路町(クシロチョウ)
にある、JR釧網本線(センモウホンセン)の駅。
細岡(ホソオカ)駅と遠矢(トオヤ)駅の間。
◎JR根室本線・釧網本線には釧路駅・東釧路駅もある。
★くしろしつげんこくりつこうえん《くしろしつげんこくりつこうゑん》
【釧路湿原国立公園】
○北海道東部の湿原を主とする自然公園。
〈面積〉
268.61平方キロメートル。
◎1987(昭和62)指定。
くしろちょう《くしろちやう》
【釧路町】
◇[日]Kushiro Cho
○北海道東部、釧路支庁(クシロシチョウ)釧路郡の町。
くしろまる
【釧路丸】
○[海]共同漁業(株)の、日本最初の営業用ディーゼル・トロー
ル船。312トン。
◎1927.11.19(昭和 2)三菱造船(株)長崎造船所で竣工。
くじをきる
【九字を切る】
○「臨(リン)兵(ピョウ)闘(トウ)者(シャ)皆(カイ)陣(チン)列(レツ)在(ザイ)前
(ゼン)」の九字を唱え、指先で上から下へ縦に四線、左から右へ
横に五線を空中に描くこと。
すべての災を払い、その身をまもるという。
転じて、勝利を得るために武士の出陣式の祝言などに行われ、
さらに忍者の保身の呪(マジナ)いにも用いられた。
参照⇒くじ(九字)(1)
くじん
【苦参】
○[植]⇒くらら(クララ,苦参)
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