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百 科 辞 書 《くね》 編集:獨 澄旻
-------- くね --------------------------------------------------
くね
【くね】
○[建]垣根(カキネ)・生垣(イケガキ)。
「くね垣」とも呼ぶ。
参照⇒かしぐね(樫ぐね).くねだけ(くね竹)
くねお
【クネオ】
◇Cuneo
○(1)(Provincia di Cuneo)⇒くねおけん(クネオ県)
○(2)イタリア北西部、ピエモンテ州(Regione Piemonte)南西
部のクネオ県中央部にある県都。
「クーネオ」とも呼ぶ。
くーねお
【クーネオ】
◇Cuneo
○⇒くねお(クネオ)
くねおけん
【クネオ県】
◇[伊]Provincia di Cuneo、[英]Cuneo District/Cuneo Prov-
ince
○イタリア北西部、ピエモンテ州(Regione Piemonte)南西部の
県。
県都はクネオ(Cuneo)。
「クーネオ県」とも呼ぶ。
くーねおけん
【クーネオ県】
◇[伊]Provincia di Cuneo、[英]Cuneo District/Cuneo Prov-
ince
○⇒くねおけん(クネオ県)
くねがき
【くね垣】
○[建]⇒くね(くね)
くねだけ
【くね竹】
○[建]編んで「くね(垣根)」に使用するタケ(竹)。
参照⇒くね(くね)
くねどりーき
【クネドリーキ】
◇[チェコ語]knedliky
○[料]チェコの代表的な家庭料理。
小麦粉と牛乳・玉子に小さく切った食パンを入れて混ぜ、そ
れを小さく切り分けて茹(ユ)でたもの。
◎ドイツ料理:参照⇒くぬーでる(クヌーデル)
くねね
【クネネ】
◇Cunene/Kunene
○(1)[地](Rio Cunene)⇒くねねがわ(クネネ川)
○(2)(Cunene Province)⇒[1]くねねしゅう(クネネ州)
○(3)(Kunene Region)⇒[2]くねねしゅう(クネネ州)
くねねがわ《くねねがは》
【クネネ川】
◇[西]Rio Cunene、[英]Cunene River/Kunene River
○[地]アフリカ南西部、アンゴラ中西部に発源して南流し、ナ
ミビア国境で西流して大西洋に注(ソソ)ぐ川。全長1,207キロメ
ートル。
[1]くねねしゅう《くねねしう》
【クネネ州】
◇[英]Cunene Province
○アンゴラ南部の州。南部をナミビアに隣接。
州都はオンジバ(Ondjiva)。
[2]くねねしゅう《くねねしう》
【クネネ州】
◇[英]Kunene Region
○ナミビア北西部の州。南部をエロンゴ州(Erongo Region)に
接し、北部をアンゴラに隣接し、西部を大西洋に面する。
州都はオプウォ(Opuwo)。
〈6地区〉
エプパ地区(Epupa District)。
オプウォ地区(Opuwo District)。
セスフォンタイン地区(Sesfontein District)。
コリハス地区(Khorixas District)。
カマンヤプ地区(Kamanjab District)。
オウトヨ地区(Outjo District)。
くねひと
【クネヒト】
◇[独]Knecht
○(ドイツ語で)従者・召し使い・奉公人。
くねひとるーぷれひと
【クネヒト・ループレヒト】
◇[独]Knecht Ruprecht
○[宗]キリスト教のセント・ニコラス([英]Saint Nicholas)の
従者。
黒いボロ服をまとった老人で、大きな袋を背負っている。
聖ニコラウスの日(12月6日)に、セント・ニコラスに同行し、
悪い子を袋に入れて連れ去るという。
参照⇒せんとにこらす(セント・ニコラス),くらんぷす(クラ
ンプス)
くねぶ
【くねぶ】
○[植]⇒くねんぼ(クネンボ,九年母)
くねる
【クネル】
◇[フ]quenelle
○[料]スープの浮き実などにする洋風つみれ。
獣肉・鶏肉・魚類などのすり身に塩・コショウ・卵白などを
混ぜ、スプーンでダンゴ状にして熱湯でゆでたもの。
★くねんぼ
【クネンボ】
【九年母】
◇[学]Citrus nobilis、[英]bergamot orange
○[植]ムクロジ目(Sapindales)ミカン科(Rutaceae)ミカン属
(カンキツ属)(Citrus)の常緑低木。インドシナ〜中国南部原産。
高さ約3メートル。
実は大きさがユズほどで皮が厚く、秋にオレンジ色に熟し、
香りが高く甘酸っぱい。
ダイダイ(橙)と同様に正月の飾りにも用いる。
温州みかんが普及するまでは柑橘系の重要な栽培品種だった。
「くねぶ」,「香橘(コウキツ)」とも呼ぶ。
参照⇒うんしゅうみかん(温州みかん,温州ミカン,温州蜜柑)
◎秋の季語。
『万葉集』の「吾妹子(ワギモコ)に/逢はず久もし/うましもの
/阿倍橘(アベタチバナ)の/苔(コケ)むすまでに」の「あへたちばな」
とされる。
『数え歌』:十(トオ)とや歳神様(トシガミサマ)のお飾りはお飾り
は/橙九年母ほんだわらほんだわら。
くのいち
【くノ一】
○(1)女のこと。
「女」の字を分解すると、「く」,「ノ」,「一」になることから。
○(2)(特に)女の忍者。
参照⇒にんじゃ(忍者)
くのうざん
【久能山】
◇[日]Kuno Zan
○(1)[地]静岡県静岡市の南東部、根古屋(ネゴヤ)にある有度山
(ウドサン)南麓の山。標高216メートル。
山頂に久能山東照宮がある。
「補陀落山(フダラクサン)」とも呼ぶ。
○(2)久能山東照宮の略称。
⇒くのうざんとうしょうぐう(久能山東照宮)
くのうざんとうしょうぐう《くのうざんとうせうぐう》
【久能山東照宮】
○静岡県静岡市根古屋(ネゴヤ)の久能山山頂にある旧別格官幣社。
単に「久能山」とも呼ぶ。
◎1616(元和 2)徳川家康の遺骸を埋葬し、翌年日光に改葬後、
東照社を創建。
1645(正保 2)宮号の宣下。
ぐのーしすきょう《ぐのーしすけう》
【グノーシス教】
◇[英]Gnosticism
○[宗]⇒ぐのーしすは(グノーシス派)
ぐのーしすは
【グノーシス派】
◇[英]Gnostics
○[宗]初期キリスト教の一派。
紀元1〜2世紀、ギリシア哲学を信仰と結びつけようとした
神秘主義的な霊肉二元論で、神を物的な創造神と霊的な父なる
主に分ける。
ローマ・ギリシアに流布したが、のち異端として弾圧された。
「グノーシス教(Gnosticism)」とも呼ぶ。
参照⇒ゆだのふくいんしょ(ユダの福音書)
◎ギリシア語の「知識(gnosis)」から。
くのーふ
【クノーフ】
◇[独]Knauf
○⇒くなおふ(クナオフ)
くのへ
【九戸】
◇[日]Kinohe
○(1)⇒くのへぐん(九戸郡)
○(2)⇒くのへむら(九戸村)
くのへぐん
【九戸郡】
◇[日]Kunohe Gun
○岩手県北部の郡。
軽米町(カルマイマチ)・野田村(ノダムラ)・山形村(ヤマガタムラ)・九戸村
(クノヘムラ)・洋野町(ヒロノチョウ)の町村。
◎2006. 1. 1(平成18)種市町(タネイチマチ)と大野村(オオノムラ)が合併
して洋野町を発足。
くのへむら
【九戸村】
◇[日]Kunohe Mura
○岩手県北部中央、九戸郡(クノヘグン)の村。
ぐのめ
【互目】
【互の目】
○日本刀の刃文(ハモン)の一つ。
乱(ミダレ)(曲線)のうねりが細かく大きなもの。
⇔ちょうじ(丁子,丁字,丁香)(5)
参照⇒はもん(刃文)
くーぱー
【クーパー】
◇Cuper
○イギリス北部、スコットランド東部ファイフ州(Fife Region)
の州都。
ぐーばー
【グーバー】
◇[英]goober
○[植](英語で)ラッカセイ(落花生)の別称。
⇒らっかせい(ラッカセイ,落花生)
★くーぱがわ《くーぱがは》
【クーパ川】
◇[クロアチア語]Rijeka Kupa、[英]Kupa River
○[地]サバ川(Rijeka River)の支流。
クロアチアのカルロバッツ(Karlovac)でコラナ川(Rijeka
Korana)と合流。
くはく
【琥珀】
【琥魄】
○[古]琥珀(コハク)の古名。
⇒こはく(コハク,琥珀,琥魄)
ぐはつ
【倶発】
○(1)一時に発生すること。
○(2)一時に発覚すること。
◎競合倶発:⇒へいごうざい(併合罪)
くーばーど
【クーバード】
◇[フ]couvade
○[社]妻が出産する時、夫が分娩の苦しみを象徴的に演じたり
するなど、妻と同じ体験をすること。
中南米や未開社会にみられる風習。
「擬娩(ギベン)」とも呼ぶ。
くばなだーるすふぬーくるさん
【クバナダールスフヌークル山】
◇[英]Mount Hvannadalshnukur
○[地]アイスランド東部、オイストゥルラント(Austurland)地
方南部にある火山。標高2,119メートルで、同国の最高峰。
くーはん
【クーハン】
◇[フ]couffin(籠)
○生後、間もない乳児を運ぶ手提げ式のカゴ(籠)。
4ヶ月未満で首のまだ座っていず、かつ寝返りを打たない乳
児に使用する。
しかし、夜間の就寝用に使用してはならない。
◎キャリコット([英]carry-cot,carrycot):乳児用の携帯ベッ
ド。
くぱん
【クパン】
◇Kupang
○インドネシア南部、ヌサトゥンガラティモール州(Propinsi
Nusa Tenggara Timur)の州都。
小スンダ列島([英]the Lesser Sundas)東部のティモール島
南西部に位置し、クパン湾(Teluk Kupang)に面する。
ぐはんしょうねん《ぐはんせうねん》
【虞犯少年】
○[法]少年法によって家庭裁判所の審判に付されるべき未成年
者で、一定の事由があって、その行動・性格・環境から判断し、
将来に罪を犯しまたは刑罰法令に触れる行為をする虞(オソ)れの
ある者。
参照⇒しょくほうしょうねん(触法少年),はんざいしょうね
ん(犯罪少年)
くはんだ
【鳩槃荼】
◇[梵]kumbhanda
○[仏]増長天(ゾウチョウテン)の眷属(ケンゾク)で、馬頭人身の悪鬼。
人の精気を吸い、足や動作が速く、また変化(ヘンゲ)もはなは
だしいとされる。
「くばんだ(鳩槃荼)」,「鳩槃荼鬼」,「鳩槃荼夜叉神」とも呼ぶ。
くばんだ
【鳩槃荼】
◇[梵]kumbhanda
○[仏]⇒くはんだ(鳩槃荼)
くはんだき
【鳩槃荼鬼】
◇[梵]kumbhanda
○[仏]⇒くはんだ(鳩槃荼)
くはんだやしゃしん
【鳩槃荼夜叉神】
◇[梵]kumbhanda
○[仏]⇒くはんだ(鳩槃荼)
くびえるとす
【クビエルトス】
◇[西]cubiertos
○(スペイン語で)刃物。
⇒はもの(刃物)
くびかし
【首枷】
【頸枷】
○⇒くびかせ(首かせ,首枷,頸枷)(1)
くびかせ
【首かせ】
【首枷】
【頸枷】
○(1)罪人の首にはめ、自由を拘束する刑具(ケイグ)。
「くびかし(首枷,頸枷)」とも呼ぶ。
参照⇒かせ(枷)
○(2)(転じて)自由を束縛(ソクバク)するもの。
「くびっかせ(首っ枷,頸っ枷)」とも呼ぶ。
◎子は三界(サンガイ)の首枷
くびき
【軛】
【頸木】
【衡】
◇[英]yoke
○(1)車を引く牛馬の頸(クビ)の後ろにかける、轅(ナガエ)の端に
ある横木。
○(2)(比喩的に)自由を束縛(ソクバク)するもの。
参照⇒かすがい(鎹)(3)
くびき
【頸城】
◇[日]Kubiki
○(1)[地]⇒くびきさんざん(頸城三山)
○(2)⇒くびきく(頸城区)
○(3)[古]⇒くびきむら(頸城村)
くびきく
【頸城区】
◇[日]Kubiki Ku
○新潟県南西部、上越市の区。
◎旧住所は中頸城郡(ナカクビキグン)頚城村(クビキムラ)。
くびきさんざん
【頸城三山】
◇[日]Kubiki Sanzan
○[地]新潟県南西部の頸城地方にある、妙高山(2,454メートル)
・火打山(ヒウチヤマ)(2,462メートル)・焼山(2,400メートル)の総
称。
参照⇒みょうこうさん(妙高山),ひうちやま(火打山),やけや
ま(焼山)(2)
くびきさんざんのとうりょう《くびきさんざんのとうりやう》
【頸城三山の棟梁】
◇[日]Kubiki Sanzan no Toryo
○[地]頸城三山の一つ、火打山の別称。
⇒ひうちやま(火打山)
くびきむら
【頸城村】
◇[日]Kubiki Mura
○[古]新潟県南西部、中頸城郡(ナカクビキグン)の村。南部・西部
を上越市に接する。
◎2005. 1. 1(平成17)上越市に編入。
くびきりあさえもん《くびきりあさゑもん》
【首斬浅右衛門】
【首斬朝右衛門】
【首切浅右衛門】
○[人]⇒やまだあさえもん(山田浅右衛門,山田朝右衛門)
くびきりぎす
【クビキリギス】
【首切り螽斯】
【首切螽斯】
○[虫]バッタ目(直翅目)(Orthoptera)キリギリス科(Tettigoni-
idae)の昆虫。
体形は細長く、頭頂が円錐形に尖(トガ)り、ハネ(翅)は腹端
を超える。体長は頭からハネの先まで約6センチメートル。体
色は周囲の環境によって緑色から淡褐色まで変化がある。
成虫で越冬し、5月ころから草むらや麦畑などで「ジージー」
と鳴く。
本州以南からアジア東南部に分布。
「クビキリバッタ(首切り飛蝗)」とも呼ぶ。
◎名前は、一度物に噛みつくと自分の首がちぎれても離さない
からと言う。
◎土中で「ジージー」と鳴くのはケラ(螻蛄)。
参照⇒けら(ケラ,螻蛄)
くびきりじぞう《くびきりぢざう》
【首切り地蔵】
○東京都荒川区南千住二丁目の浄土宗延命寺にある地蔵。
二十七個の花崗岩を組み合わせた全体の高さが4メートルに
近い坐像。当時、奥州街道沿いにあって江戸に出入りする多く
の人が目にしたという。
小塚原刑場の刑死者の菩提(ボダイ)を弔うため1741(寛保元.
8.)「首切り地蔵」が敷地内に造立。
1895(明治28)土浦線(現:常磐貨物線)敷設工事のために、現
在地に移転させられた。
くびきりばった
【クビキリバッタ】
【首切り飛蝗】
【首切飛蝗】
○[虫]⇒くびきりぎす(クビキリギス,首切り螽斯,首切螽斯)
ぐびじん
【虞美人】
◇[中]Yu Meiren
○[人]中国秦代末期の楚(ソ)王項羽(Xiang Yu)(コウ・ウ)の寵姫(チョ
ウキ)(愛人)。
BC. 202年、劉邦(Liu Bang)(リュウ・ホウ)(漢の高祖)の軍に垓下
(Gaixia)(ガイカ)を包囲された項羽は、四面楚歌(simian Chuge)
(シメンソカ)の中で天命すでに尽きたと思い感嘆の詩「……時(トキ)利
(リ)あらず……、虞や虞や若(ナンジ)をいかんせん(虞兮虞兮奈若
何)」を作ったとき、虞美人はこれに和(ワ)して舞い、頸部を切っ
て自殺したと言う。
「虞氏(Yu Shi)」,「虞姫(Yu Ji)(グキ)」とも呼ぶ。
◎安徽省(Anhui Sheng)(アンキショウ)定遠(Dingyuan)の東方に墓が
ある。
参照⇒ぐびじんそう(虞美人草)(1)
ぐびじんそう《ぐびじんさう》
【虞美人草】
○(1)[植]⇒ひなげし(ヒナゲシ,雛罌粟)
◎虞美人(中国の項羽の愛姫)の墓に生えたという伝説がある。
参照⇒ぐびじん(虞美人)
○(2)[文]夏目漱石の最初の新聞小説。
◎1907(明治40)「朝日新聞」に連載開始。
くびっかせ
【首っ枷】
【頸っ枷】
○⇒くびかせ(首かせ,首枷,頸枷)(2)
くぴど
【クピド】
◇[羅]Cupido、[英]Cupid
○[ロ神]⇒きゅーぴっど(キューピッド)
くびながぞく
【首長族】
◇[英]long-neck tribe
○[俗]カレン族(Kayan people)の俗称。
⇒かれんぞく(カレン族)
くびら
【宮毘羅】
◇[梵]kumbhira
○(1)[仏]金毘羅(コンピラ)。
⇒こんぴら(金毘羅)
○(2)[仏]薬師十二神将(ジンショウ)の一つ。弥勒菩薩(ミロクボサツ)を
本地(ホンジ)とする子(ネ)の刻(夜の12時ころ)の守護神。
「宮毘羅大将」とも呼ぶ。
参照⇒じゅうにじんしょう(十二神将)
くびらい
【クビライ】
◇Khubilai
○[人]⇒ふびらい(フビライ,忽必烈,忽比烈)
くびらいかん
【クビライ・カン】
【クビライ汗】
◇Khubilai Khan
○[人]⇒ふびらい(フビライ,忽必烈,忽比烈)
くびらだいしょう《くびらだいしやう》
【宮毘羅大将】
○[仏]⇒くびら(宮毘羅)
くびれずた《くびれづた》
【クビレズタ】
【括れ蔦】
◇[学]Caulerpa lentillifera
○[植]ウミブドウ(海葡萄)の学名(和名)。
⇒うみぶどう(ウミブドウ,海ぶどう,海葡萄)
くーぷ
【クープ】
◇[フ]coup(クー)
○[食]フランスパンの生地に入れたナイフの切り込み。
焼いてパンがふくれると切り込み部分が開いて独特の模様と
なる。
参照⇒[1]くー(クー)
くふぁ
【クファ】
◇Al Kufah
○イラク南部、ナジャフ州(Muhafazat Najaf)北部にある都市。
州都ナジャフ(An Najaf)の北東で、ユーフラテス川の西岸(右
岸)。
[1]くふぁる
【クファル】
◇[ヘブライ語]kfar
○(1)(ヘブライ語で)町・村。
○(2)(ヘブライ語で)家。
[2]くふぁる
【クファル】
◇[アラビア語]kfar
○(1)(アラビア語で)平地・平野・平原。
○(2)(アラビア語で)農地・農場。
くふぁるきら
【クファルキラ】
◇Kfar Kila/Kafr Kila
○レバノン南部、ナバティーエ県(Mohafazat Nabatiye)南東部、
イスラエルとの国境にある村。
タイバ(At Tayyabah)の東方に位置する。
「クファールキラ」,「クファルケラ(Kfar Kela)」とも呼ぶ。
くふぁーるきら
【クファールキラ】
◇Kfar Kila/Kafr Kila
○⇒くふぁるきら(クファルキラ)
くふぁるぎらでぃ
【クファルギラディ】
◇Kfar Giladi/Kefar Gile'adi/Kfargileady
○イスラエル北部、ハザフォン地区(Mehoz Hazafon)北東部の
町。
北緯33.24°、東経35.57°の地。
キリヤトシモナ(Kiryat Shmona)の近くに位置する。
くふぁるけら
【クファルケラ】
◇Kfar Kela/Kafr Kela
○⇒くふぁるきら(クファルキラ)
くふぁるだろむ
【クファルダロム】
◇Kfar Darom
○パレスチナ自治区ガザ([英]Gaza)中央部にあるユダヤ人入植
地。
◎1970(昭和45)入植開始。
2003. 6.30(15)イスラエル軍、クファルダロムを除きカザの
幹線道路の封鎖を解除。
2005. 8.18(平成17)イスラエル軍、入植撤退のため軍を展開。
ぐーふぃー
【グーフィー】
◇[英]goofy
○(1)[形](英語で)まぬけな、とんまな。
○(2)[映][漫](Goofy)ディズニー・アニメーションのキャラク
ター。
長い耳をもつ、とぼけた犬。
くふぃーや
【クフィーヤ】
◇keffiyeh/kufiya
○[服]⇒しぇまーぐ(シェマーグ)
○[服]アラブ地方の男性が頭にまとう正方形の布。
くーふぃーや
【クーフィーヤ】
◇keffiyeh/kufiya
○[服]⇒しぇまーぐ(シェマーグ)
くふぃーる
【クフィール】
◇[ヘブライ語]Kfir(ライオンの子)
○[軍]イスラエルの超音速ジェット戦闘機(C−2)。
フランスのデルタ翼戦闘機ミラージュVをベースに開発。
◎1971. 9.(昭和46)プロトタイプ、初飛行。
★くふう
【工夫】
○
◎工夫をこらす
★くぶきょう
【九部経】
○[仏]
<1>「修多羅(シュタラ)」:[梵]スートラ(sutta)の音写、「契経(カイ
キョウ)」と訳す。教義を口語で説いたもの。
<2>「伽陀(カダ)」:[梵]ガーター(gatha)の音写、「諷頌(フウジュ)」
と訳す。教義を詩によって説いたもの。
<3>「本事(ホンジ)」:[梵]イティヴリッタカ(itivuttaka)、「伊
帝曰多迦(イテイワッタカ)」と音写する。主として仏弟子(ブッデシ)の前
世(ゼンセ)の行いを述べたもの。
<4>「本生(ホンジョウ)」:[梵]ジャータカ(jataka)、「闍他迦(ジャ
タカ)」と音写する。仏(ホトケ)の前世、菩薩(ボサツ)としての修行と
その因縁を説いたもの。
<5>「未曾有(ミゾウウ)」:[梵]アドブタダルマ(adbhutadhamma)、
「阿浮陀達磨(アブタダルマ)」と音写し、「希法(キホウ)」とも訳す。仏
・菩薩の神秘的な力を記(シル)し、仏徳(ブットク)を賛嘆(サンタン)し
たもの。
<6>「因縁(インネン)」:[梵]ニダーナ(nidana)。過去にあった実
例を挙(ア)げ、教訓として説いたもの。
<7>「譬喩(ヒユ)」:[梵]アヴァダーナ(avadana)、「阿波陀那(アワ
ダナ)」と音写する。比喩(ヒユ)をもって分かりやすく説いたもの。
<8>「祇夜(ギヤ)」:[梵]ゲーヤ(geya)の音写、「応頌(オウジュ)」
と訳す。口語で説き、さらに詩で重ねて説いたもの。
<9>「優婆提舎(ウバダイシャ)」:[梵]ウパデーシャ(upadesa)の音
写、「論議(ロンギ)」と訳す。教えの内容を論議し、解説したもの。
◎異説もあるがこの「九部経」を「小乗」と呼び、「和伽羅那(ワカラナ)」
・「毘仏略(ビブツリャク)」・「優陀那(ウダナ)」の三部を加えたものを
「方等(ホウドウ)十二部経」または「大乗」と呼ぶ。
参考⇒ほうどうじゅうにぶきょう(方等十二部経)
くふくじ
【弘福寺】
○⇒かわらでら(川原寺)
ぐぶしゃ
【供奉車】
○(1)[交]天皇・皇族に付き従う侍従らが乗車する特別列車。
参照⇒おめしれっしゃ(お召し列車,御召し列車,御召列車)
○(2)[交]天皇・皇族や外国貴賓に付き従っている人々が乗車
する自動車。
★ぐぷたちょう
【グプタ朝】
◇[英]the Gupta Dynasty
○[歴]古代インドの統一王朝(AD. 320〜 550ころ)。
6世紀にエフルタの侵入により滅亡した。
ヒンズー教が農村を中心に確立し、アジャンタ石窟寺院・サ
ルナート(鹿野苑<ロクヤオン>)が建立されている。一方、仏教は急
速に衰退し始めた。
ぐふとくく
【求不得苦】
○[仏]八苦の一つで、求めても得られない焦(アセ)りや失望など
の苦しみ。
参照⇒はっく(八苦)
くぷふぁー
【クプファー】
◇[独]Kupfer
○[化](ドイツ語で)銅。
⇒どう(銅)
くーぷらいと
【クープライト】
◇[英]cuprite
○[鉱]⇒せきどうこう(赤銅鉱)
くーふーりん
【クーフーリン】
◇[英]Cuchulain/Cuchulainn/Cuchullain/Cu Chulainn
○[ケルト神話]北アイルランドのアルスター(Ulster)の英雄。
★くーぺ
【クーペ】
◇[フ]coupe(切り取った)
○(1)[交]屋根付き箱型で、二人乗り四輪の馬車。
御者席は箱型席前部の外にある。
○(2)[交]乗用車の車種(車体形式)の一種。
2ドアの屋根の小さな箱型で、後部が流線形のスポーティー
なもの。
一列席または前席主体で、二人乗りが多い。
◎前後2列席のセダンを小型化したもの。
参照⇒[1]せだん(セダン)
○(3)[運]フェンシングの突き技の一種。
○(4)[食]短いフランスパン。
長さ20センチメートル前後。
「クッペ」とも呼ぶ。
参照⇒ふらんすぱん(フランスパン)
○(5)[食]デザートにアイスクリームなどを盛る、脚付きのグ
ラス。
ぐべ
【グベ】
◇[トルコ語]guve
○[虫](トルコ語で)ガ(蛾)。
⇒が(蛾)
くべもかるとりちく
【クベモカルトリ地区】
【クベモ・カルトリ地区】
◇Kvemo Kartli Mkhare
○グルジア共和国南東部の地区。南東部をアゼルバイジャン、
南部をアルメニアに隣接。
主都はルスタビ(Rustavi)。
「クヴェモカルトリ地区」
参照⇒どまにしいせき(ドマニシ遺跡)
〈面積〉
6,072平方キロメートル。
〈人口〉
2002(平成14)49万7,530人(1月17日現在)。
くーべる
【クーベル】
◇[フ]couverts
○(フランス語で、食卓用の)刃物。
⇒はもの(刃物)
くべれ
【クベレ】
◇[独]Quelle
○[地](ドイツ語で)いずみ(泉)。
⇒いずみ(泉)(1)
くーへん
【クーヘン】
◇[独]Kuchen
○[食](ドイツ語で)ケーキ([英]cake)。
⇒けーき(ケーキ)(1)
◎バウムクーヘン(Baumkuchen):⇒ばうむくーへん(バウムク
ーヘン)
英語読み:⇒くちぇん(クチェン)
くほ
【駆歩】
【駈歩】
○[運]⇒ぎゃろっぷ(ギャロップ)
くぼかわちょう《くぼかはちやう》
【窪川町】
◇[日]Kubokawa Cho
○[古]高知県南西部、高岡郡(タカオカグン)の町。
◎2006. 3.20(平成18)幡多郡(ハタグン)の大正町(タイショウチョウ)・
十和村(トオワソン)と合併して高岡郡四万十町(シマントチョウ)を発足。
くぼく
【クボク】
【苦木】
○[植]⇒にがき(ニガキ,苦木)
くぼた
【久保田】
◇[日]Kubota
○(1)⇒くぼたちょう(久保田町)
○(2)[古]秋田市の旧称。
◎久保田城
○(3)姓氏の一つ。
くぼたじょう《くぼたじやう》
【久保田城】
○[歴]秋田県秋田市の神明山(シンメイヤマ)(現:千秋公園)にあった、
佐竹氏の居城。
「秋田城(アキタジョウ)」,「矢留城」とも呼ぶ。
◎久保田は秋田(市)の旧称。
くぼたちょう《くぼたちやう》
【久保田町】
◇[日]Kibota Cho
○佐賀県中央部、佐賀郡(サガグン)の町。東部を佐賀市に接し、
南部を有明海に面する。
〈面積〉
14.39平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)8,001人。
◎1967(昭和42)町制施行。
くぼたはん
【久保田藩】
◇[日]Kubota Han
○[歴]⇒さたけはん(佐竹藩)
くーぽら
【クーポラ】
◇[伊]cupola
○[建]丸屋根・半球天井。
英語で「キューポラ(cupola)」,「ドーム(dome)」とも、日本語
で「円蓋(エンガイ)」とも呼ぶ。
参照⇒きゅーぽら(キューポラ)(2)
くほん
【九品】
○(1)[仏]極楽往生(ゴクラクオウジョウ)する者の九つの階級。
上品(ジョウボン)・中品(チュウボン)・下品(ゲボン)の三階級に分け、
さらにそれぞれを上生(ジョウショウ)・中生(チュウジョウ)・下生(ゲショウ)
に三分する。上品上生が最高で、下品下生が最低。
「三三品(サンサンボン)」,「ここのしな(九品)」とも呼ぶ。
┌───┬──────┬──────┬──────┐
│ │ 上 生 │ 中 生 │ 下 生 │
├───┼──────┼──────┼──────┤
│上 品│(1)上品上生 │(2)上品中生 │(3)上品下生 │
│中 品│(4)中品上生 │(5)中品中生 │(6)中品下生 │
│下 品│(7)下品上生 │(8)下品中生 │(9)下品下生 │
└───┴──────┴──────┴──────┘
◎生前の行いや、能力・性質の差によって分けられる。
往生の違いにより九種の蓮台(レンダイ)に迎えられるが、浄土
については九種の浄土(ジョウド)があるという説と、往生相は違っ
ても浄土は一つであるとする説に分かれる。
◎煩悩の九品,僧伽梨の九品
◎キリスト教への影響:参照⇒てんし(天使)(2)
○(2)[仏]九品浄土(ジョウド)の略。
⇒くほんじょうど(九品浄土)
○(3)[仏]九品蓮台(レンダイ)の略。
⇒くほんれんだい(九品蓮台)
○(4)九種に分けた等級。上中下の三種を、それぞれさらに上
中下に分けたもの。
上上・上中・上下、中上・中中・中下、下上・下中・下下の
九品。
参照⇒おかばしょ(岡場所)
◎「品(ホン)」は呉音。
くほんじ
【九品寺】
○京都の浄瑠璃寺の別称。
⇒じょうるりじ(浄瑠璃寺)
★くほんじょうど《くほんじやうど》
【九品浄土】
○[仏]
単に「九品」とも呼ぶ。
★くほんぶつ
【九品仏】
◇[日]kuhombutsu/Kuhombutsu
○(1)[仏]九つの種類の極楽浄土(ゴクラクジョウド)に、それぞれい
る九体の阿弥陀仏(アミダブツ)。
○(2)東京都世田谷区奥沢(オクサワ)にある浄土宗浄真寺。
本堂に向かって下品堂・上品堂・中品堂の3仏堂があり、そ
れぞれ3体の阿弥陀如来が安置されており、名前の由来となっ
ている。
◎1678(延宝 6)珂碩上人が開山。
○(3)[交]⇒くほんぶつえき(九品仏駅)
くほんぶつえき
【九品仏駅】
○(1)[交]東京都世田谷区奥沢(オクサワ)にある、東急大井町線の
駅。
自由が丘駅(目黒区)と尾山台(オヤマダイ)駅の間。
○(2)[古][交]東急の自由が丘駅の旧称。
⇒じゆうがおかえき(自由が丘駅)
★くほんれんだい
【九品蓮台】
○[仏]
単に「九品」とも呼ぶ。
★くま
【クマ】
【熊】
○[哺]ネコ目(食肉目)(Carnivora)クマ科(Ursidae)の哺乳類の
総称。
◎ツキノワグマ:⇒つきのわぐま(ツキノワグマ,月輪熊,月の
輪熊)
ヒグマ:⇒ひぐま(ヒグマ,羆)
ハイイログマ(グリズリー):⇒はいいろぐま(ハイイログマ,
灰色グマ,灰色熊)
ホッキョクグマ(シロクマ)
◎中国では昔、「火の精」の獣(ケモノ)と考えられていた。
参照⇒ゆうゆう(熊熊)
◎英語:ベア(bear)。
ドイツ語:ベア(Bar,Baer)。
フランス語:ウルス(ours)。
イタリア語:オルソ(orso)。
スペイン語:オーソ(oso)/オーサ(osa)。
ロシア語:メドベチ(medved')。
トルコ語:アユ(ayi)。
くま
【球磨】
◇[日]Kuma
○(1)[地]⇒くまがわ(球磨川)
○(2)⇒くまぐん(球磨郡)
○(3)⇒くまむら(球磨村)
くまい
【クマイ】
◇Kumai
○(1)[地](Teluk Kumai)⇒くまいわん(クマイ湾)
○(2)インドネシア中央部、カリマンタン島(Pulau Kaliman-
tan)(ボルネオ島)南部のカリマンタンテンガ州(Propinsi Ka-
limantan Tengah)南西部にあるコタワリンギンパラト県(Ka-
bupaten Kotawaringin Barat)の、クマイ湾(Teluk Kumai)に面
する都市。
くまいり
【クマイリ】
◇Kumayri/Kumairi
○アルメニア共和国の都市。
⇒ぎゅむり(ギュムリ)
くまいわん
【クマイ湾】
◇[インドネシア語]Teluk Kumai、[英]Kumai Bay
○[地]インドネシア中央部、カリマンタン島(Pulau Kaliman-
tan)(ボルネオ島)南西部、ジャワ海(Laut Jawa)に面する湾。
くまがいぐみ
【熊谷組】
○[建]準大手ゼネコンの一社。
本店は福井県福井市。
主力銀行は三井住友銀行。
◎2003.10.(平成15)不動産部門と建設部門を会社分割予定。
2003.11.25(平成15)飛島建設と2005年4月をめどとする合併
の合意を正式発表。
2004.11.15(平成16)飛島建設との合併を白紙撤回。
★くまがいそう《くまがいさう》
【クマガイソウ】
【熊谷草】
◇[学]Cypripedium japonicum
○[植]クサスギカズラ目(Asparagales)ラン科(Orchidaceae)ア
ツモリソウ属(Cypripedium)の多年草。
「ホテイソウ(布袋草)」とも呼ぶ。
◎名称は、大きな袋状の白花を、熊谷直実(ナオザネ)が背負う母
衣(ホロ)に見立てたもの。
参照⇒ほろ(母衣,幌)
くまがや
【熊谷】
◇[日]Kumagaya
○(1)⇒くまがやし(熊谷市)
○(2)[歴]⇒くまがやけん(熊谷県)
★くまがやけん
【熊谷県】
◇[日]Kumagaya Ken
○[歴]埼玉県西部にあった県。
◎1871(明治 4)廃藩置県で川越県設置(のち入間県)。
1873(明治 6)入間県、熊谷県となる。
1876(明治 9)熊谷県、埼玉県に合併。
くまがやし
【熊谷市】
◇[日]Kumagaya Shi
○埼玉県北部の市。
名産は五家宝(ゴカボウ)。
〈面積〉
1970(昭和45)86平方キロメートル。
〈人口〉
1975(昭和50)13万1,000人。
◎もと中山道(ナカセンドウ)の宿場町。
2005.10. 1(平成17)大里郡(オオサトグン)の大里町(オオサトマチ)と妻
沼町(メヌママチ)を編入。
2007. 8.16(平成19)最高気温40.9°を記録。
くまがわ《くまがは》
【球磨川】
◇[日]Kuma Gawa
○[地]熊本県南部を流れる川。長さ115キロメートル。
九州山地の石楠(シャクナン)越・水上(ミズカミ)越付近に源を発し、
人吉盆地の北部を南西に流れ、球磨村(クマムラ)から北流し八代市
(ヤツシロシ)で八代海に注(ソソ)ぐ。
「木棉川(ユウバガワ)」とも呼ぶ。
◎最上川(モガミガワ)(山形県)・富士川(山梨・静岡両県)ととも
に日本三急流の一つ。
くまぎく
【クマギク】
【熊菊】
○[植]チョウジギク(丁字菊)の別称。
⇒ちょうじぎく(チョウジギク,丁字菊,丁子菊)
くまぐん
【球磨郡】
◇[日]Kima Gun
○熊本県南東部の郡。
錦町(ニシキマチ)・多良木町(タラギマチ)・湯前町(ユノマエマチ)・水上村
(ミズカミムラ)・相良村(サガラムラ)・五木村(イツキムラ)・山江村(ヤマエムラ)
・球磨村(クマムラ)・あさぎり町(チョウ)の町村。
◎2003. 4. 1(平成15)上村(ウエムラ)・免田町(メンダマチ)・岡原村(オ
カハルムラ)・須恵村(スエムラ)・深田村(フカダムラ)が合併してあさぎり町
を発足。
くまげ
【熊毛】
◇[日]Kumage
○(1)⇒くまげぐん(熊毛郡)
○(2)[古]⇒くまげちょう(熊毛町)
くまげぐん
【熊毛郡】
◇[日]Kumage Gun
○(1)山口県南東部の郡。
上関町(カミノセキチョウ)・田布施町(タブセチョウ)・平生町(ヒラオチョウ)の
町。
◎2003. 4.21(平成15)熊毛町(クマゲチョウ)、徳山市・新南陽市・
都濃郡(ツノグン)鹿野町(カノチョウ)と合併して周南市(シュウナンシ)を発足。
2004.10. 4(平成16)大和町(ヤマトチョウ)、光市(ヒカリシ)と合併。
○(2)鹿児島県の種子島(タネガシマ)・屋久島(ヤクシマ)・口永良部島
(クチエラブジマ)などから成る郡。
中種子町(ナカタネチョウ)・南種子町(ミナミタネチョウ)・屋久島町(ヤクシマチョ
ウ)の町。
◎2007.10. 1(平成19)上屋久町(カミヤクチョウ)と屋久町(ヤクチョウ)が合
併して屋久島町を発足。
くまげちょう《くまげちやう》
【熊毛町】
◇[日]Kimage Cho
○[古]山口県南東部、熊毛郡(クマゲグン)にあった町。
◎2003. 4.21(平成15)徳山市・新南陽市、熊毛郡熊毛町、都濃
郡(ツノグン)鹿野町(カノチョウ)の2市2町が合併して周南市(シュウナンシ)
を発足。
★くまげら
【クマゲラ】
【熊啄木鳥】
○[鳥]キツツキの一種。体長約45センチ。
日本では北海道や白神山地などの深い森林に生息。
◎国の天然記念物に指定。
くまこうげんちょう《くまかうげんちやう》
【久万高原町】
◇[日]Kumakogen Cho
○愛媛県東部、上浮穴郡(カミウケナグン)の町。
◎2004. 4. 1(平成16)上浮穴郡の久万町(クマチョウ)・面河村(オモゴ
ムラ)・美川村(ミカワムラ)・柳谷村(ヤナダニムラ)の1町3村が合併して
発足。
くまざさ
【クマザサ】
【隈笹】
【熊笹】
◇[学]Sasa veitchii、[英]low striped bamboo
○[植]イネ目(Poales)イネ科(Poaceae)タケ亜科(Bambusioid-
eae)ササ属(Sasa)のササ。
山林中に自生し、また観賞用として庭園などに栽培。
高さ60〜150センチメートルで群生する。
幹は細くて強靱。葉は大形で新葉は緑色だが、冬には縁が枯
れて白変し隈を取ったように見える。
葉は鮨(スシ)などの装飾として使用する。
★くましで
【クマシデ】
【熊四手】
◇[学]Carpinus japonica
○[植]ブナ目(Fagales)カバノキ科(Betulaceae)クマシデ属
(Carpinus)の落葉高木。
樹高約15メートル。
本州・四国・九州に分布。
くまじょうちゅう《くまぜうちう》
【球磨焼酎】
○[食]熊本県球磨地方特産の蒸溜酒。
蒸米・麹(コウジ)・玄米(ゲンマイ)を原料に造られる。
★くまぜみ
【クマゼミ】
【熊蝉】
◇[学]Cryptotympana facialis
○[虫]カメムシ目(半翅目)(Hemiptera)セミ科(Cicadidae)クマ
ゼミ属(Cryptotympana)の大形のセミ。関東以南の暖地と東南
アジアに生息。
日本最大のセミで、頭から羽端まで約6センチメートル。
「ウマゼミ(馬蝉)」,「ヤマゼミ(山蝉)」とも呼ぶ。
くまそたける
【熊襲建】
◇[日]Kumaso Takeru
○[日本神話]『古事記』による九州の熊襲の首長の一人。
女装した日本武尊によって弟の出雲建(イズモタケル)とともに征
伐される。
参照⇒やまとたけるのみこと(日本武尊,倭建命)
◎熊襲建兄弟は『日本書紀』では川上梟帥(カワカミノタケル)。
★くまたか
【クマタカ】
【熊鷹】
【角鷹】
◇[学]Spizaetus nipalensis
○[鳥]ワシタカ目(Accipitriformes)ワシタカ科(Accipitridae)
クマタカ属(Spizaetus)の鳥。
くまちょう《くまちやう》
【久万町】
◇[日]Kuma Cho
○[古]愛媛県東部、上浮穴郡(カミウケナグン)の町。
◎2004. 4. 1(平成16)上浮穴郡の久万町・面河村(オモゴムラ)・美
川村(ミカワムラ)・柳谷村(ヤナダニムラ)の1町3村が合併して久万高原
町(クマコウゲンチョウ)を発足。
くまで
【熊手】
○(1)昔の武器の一つ。長い柄(エ)の先にクマの爪に似た鉄爪(テ
ツヅメ)を数個並べつけたもの。
戦場で敵を馬から引き落としたり、敵の盾や塀を引き倒した
り、また高所に登る際に用いる。また、水上では船や浮遊物な
どを引き寄せるのに用いる。
○(2)(1)に似た、昔の寄道具(ヨリドウグ)の一つ。
相手をを殺傷せずに捕(トラ)えるのに用いる。
参照⇒よりどうぐ(寄道具,寄り道具)
○(3)(1)に似た、物を手前に掻(カ)き寄せる竹製の道具。
柄の先に、細く割った竹の先を曲げたカギを何本か平たく並
べて付けたもの。
穀物や落葉などを掻き集めるのに用いる。
○(4)神社などの酉(トリ)の市で縁起物(エンギモノ)として売られる、
小さい竹製の熊手。
お多福(おかめ)の面や打ち出の小槌・模型の小判・マス(桝)
・宝船などを飾ったもので、福徳・幸福や来客を集めると言う。
参照⇒とりのいち(酉の市),うちでのこづち(打ち出の小槌)
○(5)欲張りな人・欲深い人。熊手性(ショウ)の人。
くまでしょう《くまでしやう》
【熊手性】
○欲張りな性質・欲深い性質。
くまでづき
【熊手突き】
○⇒しょうてい(掌底)(2)
くまどり
【隈取り】
【暈取り】
○(1)くまどること。色で濃淡(ノウタン)をつけ、ある部分をきわ
立たせること。
○(2)[美]日本画で、墨や色をぼかして濃淡をつけ、遠近・高
低・凹凸(オウトツ)などを表現すること。
参照⇒うんげんさいしき(繧繝彩色,暈繝彩色),ぐらでーしょ
ん(グラデーション)
○(3)[劇]歌舞伎(カブキ)や中国の京劇(キョウゲキ)などで、顔に施
(ホド)す独特の化粧法(メーキャップ)。
表情を強調するほか、役柄の性格の誇張(コチョウ)などに用いる
もので、紅(ベニ)・青・墨などの絵の具で、役に決まった一定
の型に彩色する。
くまとりちょう《くまとりちやう》
【熊取町】
◇[日]Kumatori Cho
○大阪府南西部、泉南郡(センナングン)の町。
くまなり
【久麻那利】
◇[日]Kumanari
○[古]⇒くまなれ(熊津)
くまなれ
【熊津】
◇[日]Kumanare
○[歴]古代朝鮮の三国の一つ、百済(Paekche)(クダラ)の首都。
現在の公州市(Kongju-si)。
◎ 475年、高句麗(コウクリ)により首都漢城(現在のソウル付近)が
陥落し、蓋鹵王(ガイロオウ)らが殺される。
のち、南方の熊津に遷都。
◎『日本書紀』では 477[雄略21]、任那(ミマナ)の久麻那利(クマナリ)
を百済に与え、百済を救い興す、とある。
くまねずみ
【クマネズミ】
【熊鼠】
◇[学]Rattus rattus、[英]black rat/roof rat
○[哺]ネズミ目(齧歯目<ゲッシモク>)(Rodentia)ネズミ上科(Muroi-
dea)ネズミ科(Muridae)ネズミ亜科(Murinae)クマネズミ属(Rat-
tus)に属する哺乳類の総称。
原産地は東南アジアといわれ、船舶に便乗して現在は全世界
に生息。
体は細長く、頭胴長は約20センチメートル、尾はそれより少
し長く、耳は大きい。
木やロープ・電線を登り渡ることが巧みで、ジャンプ力もあ
り、高層住宅やビルに多い。
「エジプトネズミ」,「フネネズミ」とも呼ぶ。
★くまの
【熊野】
◇[日]Kumano
○(1)
◎古くから熊野を根の国・常世国とする信仰があり、補陀落(フ
ダラク)浄土として多くの修行者が入山している。
○(2)[地]⇒くまのがわ(熊野川)
○(3)⇒くまのし(熊野市)
○(4)⇒くまのちょう(熊野町)
○(5)[古]⇒くまのぐん(熊野郡)
○(6)[歴][軍]旧日本海軍の重巡洋艦。
くまのい
【熊の胆】
【熊胆】
○(1)[薬]胆汁(タンジュウ)を含んだままの熊の胆嚢(タンノウ)を乾燥
したもの。苦みが強い。
漢方で珍重され、利胆・消炎・鎮痙・腹痛・強心・気付・強
壮などに用いられる。
「ゆうたん(熊胆)」とも呼ぶ。
○(2)[古][薬]薬用朝鮮人参の古称。
参照⇒ちょうせんにんじん(朝鮮ニンジン,朝鮮人参)
くまのおくがけ
【熊野奥駈け】
○奈良県吉野から和歌山県熊野への山中で行われる修行。
くまのかいどう《くまのかいだう》
【熊野街道】
◇[日]Kumano Kaido
○[古]⇒くまのこどう(熊野古道)
★くまのがわ《くまのがは》
【熊野川】
◇[日]Kumano Gawa
○[地]三重県と和歌山県の境を流れる川。
全長183キロメートル。
「新宮川(シングウガワ)」とも呼ぶ。
◎上流は十津川。
古くは、皇族・貴族が熊野詣に使用した。
くまのぎく
【クマノギク】
【熊野菊】
◇[学]Wedelia chinensis
○[植]キク目(Asterales)キク科(Asteraceae)ハマグルマ属(We-
delia)の多年草。
草丈は約20センチメートル。
茎は地を這(ハ)い、よく分枝する。葉は対生し、長さ約5セ
ンチメートルの披針形で薄く、ざらつく。
5〜10月、長い花茎を出して頂に黄色の小さな頭花を一個つ
ける。
本州・四国・九州の海岸近くの水田脇など湿った場所に生え
る。
「ハマグルマ(浜車)」とも呼ぶ。
参照⇒ねこのした(ネコノシタ,猫の舌)
くまのぐん
【熊野郡】
◇[日]Kumano Gun
○[古]京都府北西端の郡。
◎2004. 4. 1(平成16)久美浜町(クミハマチョウ)が、中郡(ナカグン)の峰
山町(ミネヤマチョウ)・大宮町(オオミヤチョウ)、竹野郡(タケノグン)の網野町(ア
ミノチョウ)・丹後町(タンゴチョウ)・弥栄町(ヤサカチョウ)と合併して京丹後
市(キョウタンゴシ)を発足し、郡は消滅。
くまのごおう《くまのごわう》
【熊野牛王】
○熊野三社(サンシャ)で配布した牛王宝印(ゴオウホウイン)。
参照⇒ごおうほういん(牛王宝印)
★くまのこどう《くまのこだう》
【熊野古道】
○熊野三社への参詣道。
大別して、東から入る伊勢路(イセジ)と、西から入る紀伊路の
二つがある。
旧称は「熊野街道」。
参照⇒だいもんざか(大門坂),やきやまち(八鬼山道),はしお
りとうげ(箸折峠)
くまのごんげん
【熊野権現】
○熊野(クマノ)三所権現の別称。
⇒くまのさんしょごんげん(熊野三所権現)
◎正しくは「ゆやごんげん(熊野権現)」と読む。
くまのさんざん
【熊野三山】
○熊野三社の別称。
⇒くまのさんしゃ(熊野三社)
くまのさんしゃ
【熊野三社】
○和歌山県東牟婁郡(ヒガシムログン)にある熊野本宮大社(本宮)・
熊野速玉(クマノハヤタマ)大社(新宮)・熊野那智(クマノナチ)大社(那智)三
社の総称。
熊野別当が現地で統率した。
「熊野三山」,「三熊野(ミクマノ)」とも呼ぶ。
参照⇒しょうごいん(聖護院)(2),さんざん(三山)
〈旧称〉
熊野本宮大社:熊野坐(クマノニマス)神社。
熊野速玉大社:熊野速玉神社。
熊野那智大社:熊野那智神社。
★くまのさんしょごんげん
【熊野三所権現】
○熊野三社の主祭神。
「熊野(ユヤ)権現」,「三所権現」とも呼ぶ。
くまのし
【熊野市】
◇[日]Kumano Shi
○三重県南西部の市。北東部を尾鷲市(オワセシ)に接し、西部を和
歌山県(北山村)、北部を奈良県に隣接し、南東部を熊野灘に面
する。
★くまのじんじゃ
【熊野神社】
○(1)全国に勧請(カンジョウ)された、熊野三社を本宮とする神社。
参照⇒くまのさんしゃ(熊野三社),しんくまのじんじゃ(新熊
野神社)
○(2)島根県八束郡(ヤツカグン)八雲村(ヤクモムラ)にある神社。元国幣
大社。
○(3)東京都府中市(フチュウシ)西府町(ニシフチョウ)にある神社。
◎2003.12. 5(平成15)市教育委員会、境内の古墳が下2段は方
墳、上段は円墳の上円下方墳と判明したと発表。
くまのずみ
【熊野炭】
○⇒びんちょうたん(備長炭)
くまのちょう《くまのちやう》
【熊野町】
◇[日]Kumano Cho
○広島県南部、安芸郡(アキグン)の町。
北部・西部を広島市、東部を東広島市、南部を呉市に接する。
熊野筆の産地。
参照⇒くまのふで(熊野筆)
くまのなちじんじゃ
【熊野那智神社】
○[古]⇒くまのなちたいしゃ(熊野那智大社)
くまのなちたいしゃ
【熊野那智大社】
○和歌山県東牟婁郡(ヒガシムログン)那智勝浦町(ナチカツウラチョウ)にある
元官幣中社。熊野三社の一つ。
祭神は熊野夫須美大神(フスミノオオカミ)。
旧称は「熊野那智神社」。
「那智」とも呼ぶ。
◎那智熊野権現が、明治初年の神仏分離で熊野那智大社と那智
山青岸渡寺(セイガントジ)に分かれたもの。
参照⇒せいがんとじ(青岸渡寺)
くまのにますじんじゃ
【熊野坐神社】
○[古]⇒くまのほんぐうたいしゃ(熊野本宮大社)
くまのはやたまじんじゃ
【熊野速玉神社】
○[古]⇒くまのはやたまたいしゃ(熊野速玉大社)
くまのはやたまたいしゃ
【熊野速玉大社】
○和歌山県新宮市(シングウシ)にある元官幣大社。熊野三社の一つ。
祭神は熊野速玉大神。
旧称は「熊野速玉神社」。
「新宮(シングウ)」とも呼ぶ。
くまのぷーさん
【クマのプーさん】
【熊のプーさん】
◇[英]Winnie-the-Pooh
○(1)[文]イギリス人作家A.A.ミルン(Alan Alexander Milne)
の童話集。1926(大正15)刊行。
参照⇒[3]みるん(ミルン)
○(2)[文](1)に登場するクマの主人公。
くまのふで
【熊野筆】
◇[日]Kunano fude
○広島県安芸郡(アキグン)熊野町(クマノチョウ)で製作される毛筆。
江戸幕末の頃に始まり、昭和中期に学習用の書道筆として全
盛期を迎える。
現在は化粧ブラシなどに技術を伝承。
くまのほんぐうたいしゃ
【熊野本宮大社】
○和歌山県田辺市にある元官幣大社。熊野三社の一つ。
祭神は家津美御子大神(ケツミコノオオカミ)(家都御子神)。
旧称は「熊野坐(クマノニマス)神社」。
「本宮(ホングウ)」とも呼ぶ。
◎旧住所は東牟婁郡(ヒガシムログン)本宮町(ホングウチョウ)。
★くまのみ
【クマノミ】
【熊の実】
【熊之実】
【隈之実】
◇[英]anemone fish、[学]Amphiprion clarkii
○[魚]スズキ目(Perciformes)スズメダイ科(Pomacentridae)の
海産の硬骨魚。
体長約10センチメートル。
体側の頭部・中央部・尾部に白い横帯がある。
サンゴ礁に生息し、イソギンチャクと共生して触手の間にひ
そみ、外敵から身を守る。
◎ディズニー・アニメ映画『ファインディング・ニモ(Finding
Nimo)』で知られる。
★くまのみずき《くまのみづき》
【クマノミズキ】
【熊野水木】
◇[学]Cornus macrophylla/Swida macrophylla/Cornus
brachypoda
○[植]ミズキ目(Cornales)ミズキ科(Cornaceae)ミズキ属(Cor-
nus)の落葉高木。
樹高は10〜15メートル。葉は対生。
6〜7月ころ、枝先に黄白色の小花を散形花序に密生。
◎近縁種:参照⇒みずき(ミズキ,水木)
★くまばち
【クマバチ】
【熊蜂】
◇[英]carpenter bee、[学]Xylocopa appendiculata circum-
volans
○(1)[虫]ハチ目(膜翅目)(Hymenoptera)コシブトハナバチ科
(Anthophoridae)クマバチ亜科(Xylocopa)の大型のハチ。
体長20〜25ミリメートルで、体形は丸みを帯び、全体がクマ
のように黒色毛におおわれ、胸背には黄色の毛がある。
羽音は大きいが攻撃的ではない。
本州以南・朝鮮・中国に生息。
「クマンバチ(熊ん蜂)」とも呼ぶ。
○(2)[俗][昆]スズメバチ([英]hornet)の俗称。
⇒すずめばち(スズメバチ,雀蜂,胡蜂)(2)
くまむし
【クマムシ】
【熊虫】
◇[英]water bear
○[動]⇒かんぽどうぶつ(緩歩動物)
くまむら
【球磨村】
◇[日]Kuma Mura
○熊本県南部、球磨郡(クマグン)の村。
〈面積〉
207.73平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)5,201人。
◎1954(昭和29)一勝地(イッショウチ)村・渡(ワタリ)村・神瀬(コウノセ)村
が合併して発足。
くまもと
【熊本】
◇[日]Kumamoto
○(1)⇒くまもとけん(熊本県)
○(2)⇒くまもとし(熊本市)
◎2016. 4.14(平成28)pm09:26ころ、熊本地震発生。益城町で
震度7。
★くまもといかだいがく《くまもといくわうだいがく》
【熊本医科大学】
○[歴][教]県立。
1922(大正11)設立の認可。
1949(昭和24)他の学校と合併して新制の熊本大学となる。
くまもとけん
【熊本県】
◇[日]Kumamoto Ken
○九州地方中央部の県。
県庁所在地は熊本市。
〈面積〉
1978(昭和53)7,399.32平方キロメートル。
1980(昭和55)7,406平方キロメートル。
(*)県境未確定部分がある。
〈人口〉
1975(昭和50)171万5,000人。
1980(昭和55)179万0,277人。
◎県花はリンドウ、県鳥はヒバリ、県木はクスノキ。
くまもとし
【熊本市】
◇[日]Kumamoto Shi
○熊本県西部の市。県庁所在地。
〈行政区〉
中央区・東区・西区・南区・北区。
〈面積〉
1970(昭和45)145平方キロメートル。
1994(平成 6)266平方キロメートル。
〈人口〉
1975(昭和50)48万8,000人。
1980(昭和55)52万5,613人。
1995(平成 7)65万人。
◎もと細川氏54万石の城下町。
1991. 2. 1(平成 3)飽託郡(ホウタクグン)の北部(ホクブ)町・河内
(カワチ)町・飽田(アキタ)町・天明(テンメイ)町を編入(飽託郡は消滅)。
2010. 3.23(平成22)下益城郡(シモマシキグン)城南町(ジョウナンマチ)と
鹿本郡(カモトグン)植木町(ウエキマチ)を編入。
2012. 4. 1(平成24)政令指定都市に移行(全国20番目)。中央
区・東区・西区・南区・北区を新設。
くまもとばんど
【熊本バンド】
○[歴]明治初期の熊本洋学校生徒有志のキリスト教結社(バン
ド)。
1876. 1.30(明治 9)熊本洋学校の海老名弾正(エビナ・ダンジョウ)
・徳富蘇峰(トクトミ・ソホウ)ら有志35名が、熊本郊外の花岡山に登り
祈祷会を開いて「奉教趣意書」を朗読し、誓約の署名を行った
(花岡山奉教盟約)。
国家主義的傾向が強いバンド(band)で、「奉教趣意書」では
「宣教」はそのまま「報国」を意味するという内容であった。
参考⇒よこはまばんど(横浜バンド),さっぽろばんど(札幌バ
ンド)
◎大部分が新島襄が創立した同志社に移った。
★くまもとようがっこう《くまもとやうがくかう》
【熊本洋学校】
○[歴]1869(明治 2)開設された藩校洋学所を基に、1871(明治
4)熊本城内に設立された藩校。
設立の目的は、きたるべき第二の維新に備え熊本藩が薩長に
まじり中央に進出すべき人材を養成するものであった。
アメリカ留学から帰った横井大平(小楠の甥)の献策により、
小楠の流れをくむ肥後実学党がアメリカ軍人ジェーンズ(L.L.
Janes)を教師に迎えて開校、キリスト教主義の様式教育を施す。
主として旧藩の子弟が就学。海老名弾正(エビナ・ダンジョウ)・小崎
弘道(コザキ・ヒロミチ)・徳富蘇峰(トクトミ・ソホウ)らが学ぶ。
1876. 1.30(明治 9)キリスト教結社の熊本バンド(花岡山奉
教盟約)の問題にからみ、同年閉鎖。奉教の学生の多くは京都
の同志社(校長:新島襄)に移る。
参照⇒くまもとばんど(熊本バンド)
くまやまちょう《くまやまちやう》
【熊山町】
◇[日]Kumayama Cho
○[古]岡山県中央部南東、赤磐郡(アカイワグン)の町。
◎2005. 3. 7(平成17)赤磐郡の山陽町(サンヨウチョウ)・赤坂町(アカサカ
チョウ)・熊山町・吉井町(ヨシイチョウ)の4町が合併して赤磐市を発足。
★くまらじゅう《くまらじふ》
【鳩摩羅什】
◇[梵]Kumarajiva(クマーラジーヴァ)、[中]Jiumo Luoshi
○[仏][人]中国五胡十六国時代の訳経僧( 344〜 413)。亀茲国
(Qiuci Guo)(キジコク)生れ。父はインド人貴族、母は亀茲王の妹。
7歳で母とともに出家。
384年、亀茲国を攻略した呂光(Lyu Quang)の捕虜となり、
涼州(Liangzhou)で暮らす。
401年、後秦(Hou-Qin)(コウシン)の姚興(Yao Xing)(ヨウ・コウ)に国
師として迎えられて長安(Chang'an)に入り、経典の漢訳に従事。
「羅什(ラジュウ)」とも呼ぶ。
参照⇒[2]ちゅうろん(中論)
◎弟子の四聖:⇒ししょう(四聖)(4)
★くまり
【クマリ】
◇[梵]Kumari
○[宗]ネパールのネワール(Newar)族に伝わる、民間信仰の幼
女の生き神。額(ヒタイ)に第三の目が描かれる。
シャキャ(Shakya)というカーストの中から選ばれ、初潮をみ
ると交代する。
◎梵語で"kumara"は「少年・青年」を指し、仏教では「童子(ドウジ)」
と訳される。
◎仏教:参照⇒かつぶつ(活仏)(3)
くまんばち
【クマンバチ】
【熊ん蜂】
○(1)[昆]⇒くまばち(クマバチ,熊蜂)(1)
○(2)[俗][昆]スズメバチ([英]hornet)の俗称。
⇒すずめばち(スズメバチ,雀蜂,胡蜂)(2)
くまんばちのひこう《くまんばちのひかう》
【くまんばちの飛行】
【熊ん蜂の飛行】
◇[露]Poljot smelja、[英]Flight of the Bumblebee
○[楽]ロシアのリムスキー・コルサコフ(Nikolai Rimsky-Kor-
sakov)作曲のオペラ『サルタン皇帝の物語(Skazka o Tsare
Saltane)』の間奏曲。
バイオリンまたはチェロで羽音を再現している。
◎メシア文字では"Полёт шмеля"。
"[露]smelja"・"[英]bumblebee"とも「マルハナバチ」の意味。
ぐみ
【グミ】
【胡頽子】
【茱萸】
○(1)[植]バラ目(Rosales)グミ科(Elaeagnaceae)グミ属(Elaea-
gnus)の植物の総称。
落葉または常緑の木本(モクホン)で、高さ1〜2メートルの低木
または小高木。北半球に約80種、日本には15種ほどが知られる。
枝にとげがあり、葉は楕円形で互生。葉・花・果実に褐色や
銀色の独特の星状毛や鱗片毛を密生。根には根粒がある。
春または秋に、花は白色または淡黄色で小さく、葉腋(ヨウエキ)
に少数束生して下垂する。花弁はなく、先が四裂した筒状鐘形
の萼(ガク)で、4本のおしべがある。
果実は楕円形〜球形の液果で赤熟し、大部分は果実が食用と
なるが、特有の渋みがある。
常緑性のものは庭木や生垣として栽植される。果樹としては
特にトウグミが栽培される。
材は堅く農具・工具の柄などに利用される。
◎秋の季語。
◎アキグミ:山地に生える。落葉性で、実が秋に熟する。
ナツグミ:山地に生える。落葉性で、実が夏に熟する。
トウグミ:ナツグミに似るが大型。
マメグミ:落葉性。
ツルグミ:山地に生える。つる性常緑で、実が初夏に熟する。
マルバグミ:海岸に生える。常緑性で、実が春に熟する。
ナワシログミ:暖地に生える。常緑性で、実が初夏に熟する。
◎「茱萸(シュユ)」はムクロジ目(Sapindales)ミカン科(Rutaceae)
の「呉茱萸(ゴシュユ)」のことで、漢名としては誤用。
○(2)(特に)グミの実。
くみお《くみを》
【組緒】
【組み緒】
○⇒くみひも(組紐,組み紐)
★くみおり
【組み織り】
【組織り】
【組織】
○幾つかの織り方を交えて一枚の布を織ること。また、その織
物。
その中で基本となる織り方を地組織りと呼ぶ。
参照⇒うきおり(浮き織り,浮織り,浮織)(1)
◎「組織」は「そしき」とも読む。
参照⇒そしき(組織)
★くみがしら
【組頭】
○
名主(ナヌシ)・百姓代とともに地方(ジカタ)三役と呼ばれる。
くみがね
【組み鐘】
【組鐘】
◇[フ]carillon
○[楽]⇒かりよん(カリヨン)
くみくぞく
【クミク族】
◇Kumyk
○ロシア連邦ダゲスタン共和国に居住する少数民族。
使用言語はクミク語。宗教はイスラム教。
〈人口〉
1990(平成 2)27万8,800人。
1995(平成 7)27万7,100人。
2000(平成12)27万4,400人。
★くみす
【与す】
○
参考⇒あずかる(与る)
くみつ
【口密】
○[仏]密教の三密の一つ。心を統一して経典を読み、真言(シンゴ
ン)・陀羅尼(ダラニ)を誦することによって、仏の真実を明らかに
すること。
参照⇒さんみつ(三密)
★くみて
【組み手】
【組手】
◇[日]kumite/kumi-te
○()[]
○()[建]([英]joint)部材と部材を十字・T字・L字形などに
組み合せた部分。また、その組み合せ方法。
参照⇒つぎて(継ぎ手,接ぎ手,継手,接手)()
くみとりや
【汲み取り屋】
○⇒おわいや(汚穢屋)
くみはまちょう《くみはまちやう》
【久美浜町】
◇[日]Kumihama Cho
○[古]京都府北西端、熊野郡(クマノグン)の町。
◎2004. 4. 1(平成16)中郡(ナカグン)の峰山町(ミネヤマチョウ)・大宮町
(オオミヤチョウ)、竹野郡(タケノグン)の網野町(アミノチョウ)・丹後町(タンゴチョ
ウ)・弥栄町(ヤサカチョウ)と合併して京丹後市(キョウタンゴシ)を発足。
◎京都府久世郡(クセグン)には久御山町(クミヤマチョウ)がある。
★くみはん
【組版】
○[印]
参照⇒すてっき(ステッキ)(2),げら(ゲラ)
くみひも
【組紐】
【組み紐】
○3本〜数十本の糸を交互に組み合せて作った紐(ヒモ)。
平紐(ヒラヒモ)と丸紐(マルヒモ)がある。
羽織紐(ハオリヒモ)・帯締(オビジ)めや装飾紐として用いる。
「くみお(組緒,組み緒)」,「うちひも(打紐,打ち紐)」とも呼ぶ。
参照⇒ひらひも(平紐),ひらだい(平台)(2),まるだい(丸台)
◎英語:ブレイド(braid)/ブレード。
くみぼん
【組盆】
○[印]⇒げら(ゲラ)
くみやまちょう《くみやまちやう》
【久御山町】
◇[日]Kumiyama Cho
○京都府南部、久世郡(クセグン)の町。
〈面積〉
13.90平方キロメートル。
〈人口〉
1970(昭和45)8,766人。
◎京都府には北桑田郡(キタクワダグン)には美山町(ミヤマチョウ)が、熊
野郡(クマノグン)久美浜町(クミハマチョウ)があった。
くみん
【クミン】
◇[英]cumin
○(1)[植]([学]Cuminum cyminum)セリ目(Apiales)セリ科(Apia-
ceae)クミン属(Cuminum)の一年草。地中海沿岸地方原産。
キャラウェー(caraway)の近縁種。
○(2)[食]クミンの種子から作られた香辛料・薬味。
キャラウェーに似た香りがあり、辛みと苦みを持つ。
カレー粉の原料や、スペイン料理などに使用される。
医薬としては健胃薬・駆風薬に用いられる。
くむ
【クム】
◇Qum
○⇒こむ(コム)
ぐむ
【グム】
【GUM】
◇[露]Gosudarstvennyj Universalnyj Magazin([英]Govern-
ment Universal Shop)
○[経]ロシア(旧ソ連)の国営百貨店。
店の建物はロシアの首都モスクワの赤の広場に面し、クレム
リン(Kremlin)の向い側。
◎1893(明治26)創業。
1921(大正10)国営化にともないGUMと改称。
◎ロシア文字では"ГУМ(ゲー・ウー・エム)","Гасуда
рственный Универсальный Мага
зин"。
くむがん
【クムガン】
【金剛】
◇[朝]Kumgang
○(1)[地](Kumgang san)⇒こんごうざん(金剛山)(2)
○(2)(Kumgang-gun)⇒くむがんぐん(クムガン郡,金剛郡)
くむがん
【クムガン】
【錦江】
◇[朝]Kumgang
○[地]⇒きんこう(錦江)
くむがんぐん
【クムガン郡】
【金剛郡】
◇[朝]Kumgang-gun
○朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)南東部の江原道(Kangwon-
do)(コウゲンドウ)南東部の郡。東部をコソン郡(Goseong-gun)(高
城郡)に接し、南部を韓国に隣接。
「こんごうぐん(金剛郡)」とも呼ぶ。
くむかんさん
【クムカンサン】
【金剛山】
◇[朝]Kumgang san
○[地]⇒こんごうざん(金剛山)(2)
くむがんさん
【クムガンサン】
【金剛山】
◇[朝]Kumgang san
○[地]⇒こんごうざん(金剛山)(2)
ぐむしゅ
【グムシュ】
◇[トルコ語]gumus
○[化](トルコ語で)銀。
⇒ぎん(銀)
くむすさん
【クムスサン】
【錦繍山】
◇[朝]Kumsusan
○[地]⇒きんしゅうざん(錦繍山)
くむだ
【クムダ】
◇[梵]kumuda
○[仏]⇒おうれんげ(黄蓮華)
くむたぐさばく
【クムタグ砂漠】
【庫木塔格沙漠】
【庫姆塔格沙漠】
◇[中]Kumutage Shamo(庫木塔格沙漠,庫姆塔格沙漠)、[英]Ku-
mutage Desert
○[地]中国北西部、新疆(シンキョウ)ウイグル自治区(Xinjiang Wei-
wu'er Zizhiqu)南東部から甘粛省(カンシュクショウ)(Gansu Sheng)西
部に広がる砂漠。
南部はアルチン山脈(Aerjin Shanmai)、西部はロプノール湖
(Lop Nor Lake)を経てタクラマカン砂漠(Takla Makan Desert)
に続く。
参照⇒あるちんさんみゃく(アルチン山脈,阿爾金山脉,阿尓
金山脉),たくらまかんさばく(タクラマカン砂漠,塔克拉瑪干砂
漠)
くむちゃんに
【クムチャンニ】
【金倉里】
◇[朝]Kumchangni
○⇒きんそうり(金倉里)
くむちゃんり
【クムチャンリ】
【金倉里】
◇[朝]Kumchangri
○⇒きんそうり(金倉里)
くむばこなむ
【クムバコナム】
◇Kumbakonam
○⇒くんばこなむ(クンバコナム)
くむほ
【クムホ】
【琴湖】
◇[朝]Kumho
○朝鮮半島北東部、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)咸鏡南道
(Hamgyong-nam-do)(カンキョウナンドウ)新浦市(Sinpo-si)(シンポ市)
の地名。
◎KEDO(ケド)(朝鮮半島エネルギー開発機構)が100万キロ
ワット級軽水炉2基の建設を予定していた場所。
参照⇒けど(KEDO)
くむるちく
【クムル地区】
◇[英]Kumul Prefecture
○⇒はみちく(ハミ地区,哈密地区)
くめ
【久米】
◇[日]Kume
○(1)⇒くめぐん(久米郡)
○(2)[地]⇒くめじま(久米島)
○(3)[古]⇒くめちょう(久米町)
★くめうた
【久米歌】
【来目歌】
○[楽]久米舞で歌われる古代歌謡の一種。
もと久米部が伝承した軍歌で、多く「撃ちてしやまむ」で終わる。
現在は宮内庁楽師が演奏。
参照⇒くめべ(久米部,来目部)
くめがわえき《くめがはえき》
【久米川駅】
○[交]東京都東村山市栄町(サカエチョウ)にある、西武新宿線の駅。
小平(コダイラ)駅と東村山駅の間。
◎1927. 4.16(昭和 2)高田馬場駅〜東村山駅間が開通した際に
開業。
くめぐん
【久米郡】
◇[日]Kume Gun
○岡山県中央部の郡。
中央町(チュウオウチョウ)・旭町(アサヒチョウ)・久米南町(クメナンチョウ)・柵
原町(ヤナハラチョウ)の町。
◎2005. 2.28(平成17)久米町(クメチョウ)、津山市に編入。
くめしま
【久米島】
◇[日]Kume Shima
○[地]⇒くめじま(久米島)
くめじま
【久米島】
◇[日]Kume Jima
○(1)[地]沖縄県北部、沖縄本島西方にある火山島。
最高峰は標高310メートルの宇江城岳(ウエグスクダケ)。
島尻郡(シマジリグン)久米島町(クメジマチョウ)に所属。
絶滅危惧種のキクザトサワヘビ(喜久里沢蛇)の生息地。
「くめしま(久米島)」とも呼ぶ。
◎久米島紬(ツムギ)
○(2)⇒くめじまちょう(久米島町)
くめじまちょう《くめじまちやう》
【久米島町】
◇[日]Kumejima Cho
○沖縄県北部、久米島にある島尻郡(シマジリグン)の町。
〈面積〉
63.43平方キロメートル。
〈人口〉
2002(平成14)9,268人。
◎2002. 4. 1(平成14)島東部の仲里村(ナカザトソン)と、西部の具
志川村(グシカワソン)が合併して町制施行。
くめせんにん
【久米仙人】
○[故]⇒くめのせんにん(久米仙人)
くめちょう《くめちやう》
【久米町】
◇[日]Kume Cho
○[古]岡山県中央部、久米郡(クメグン)の町。
◎2005. 2.28(平成17)久米町(クメチョウ)、津山市に編入。
くめでら
【久米寺】
○奈良県橿原市にある高野山真言宗の寺。
白鳳時代後期に成り、聖徳太子の同母弟来目皇子(クメノオウジ)
の創建とされる。
空海がここで『大日経』を感得し、入唐を志したという伝説
がある。
参照⇒『人名辞典』くめのおうじ(来目 皇子)
◎一説に久米仙人の創建と伝えられている。
参照⇒くめのせんにん(久米仙人)
くめのせんにん
【久米仙人】
○[故]『今昔物語集』・『徒然草』などに登場する伝説上の人
物。
奈良時代に大和国(現:奈良県)吉野郡竜門寺の山中に籠(コモ)
り、仙道を修めて仙人となり、飛行自在の通力を得る。
竜門から葛城山(カツラギサン)へ飛行中に吉野川で衣を洗う若い
女の白い脛(ハギ)を見て愛欲をおこし通力を失い墜落。
その後この女と結婚して還俗(ゲンゾク)したが通力を取り戻し、
聖武天皇の東大寺造営の際に吉野山から用材を飛ばせて運び、
恩賞に免田30町を与えられ、久米寺(クメデラ)を建てたという。
「くめせんにん(久米仙人)」とも呼ぶ。
参照⇒かつらぎさん(葛城山)(1),せんにん(仙人)(1)
くめべ
【久米部】
【来目部】
○[歴]大和朝廷の部(ベ)の一つ。
久米直(アタイ)に率いられる天皇直属の兵士集団で、宮廷の警
護や軍事に従った。
のち大連(オオムラジ)の大伴(オオトモ)氏が率いる。
参照⇒くめうた(久米歌,来目歌),このえふ(近衛府),このえ
へい(近衛兵)(2)
◎神話・伝説に活躍。
くーめら
【クーメラ】
◇Coomera
○オーストラリア北東部、クイーンズランド州(Queensland
State)南東部の町。ゴールドコースト(Gold Coast)の北方17キ
ロメートル。
オーストラリア最大の遊園地ドリームワールド(Dream World)
がある。
くめーる
【クメール】
◇Khmer
○(1)⇒くめーるじん(クメール人)
○(2)[歴]⇒くめーるおうこく(クメール王国)
★くめーるおうこく《くめーるわうこく》
【クメール王国】
◇[英]Khmer Kingdom
○[歴]クメール人の古代国家真臘([中]Zhenla)(シンロウ)が分裂後、
クメール王国アンコール朝( 802〜1434)として再統一されて隆
盛。安南の南部やシャムの東部をも領有。海上貿易を掌握した。
この間にアンコール・トムやアンコール・ワットが造られた。
参照⇒しんろう(真臘),あんこーるとむ(アンコール・トム),
あんこーるわっと(アンコール・ワット)
くめーるじん
【クメール人】
◇[英]Khmers
○カンボジアの約80%を占める主要民族で、「カンボジア人」と
も呼ばれる。タイ・ベトナムにも居住。
水稲耕作を行い、上座部仏教徒(小乗仏教徒)が多い。
アウストロアジア語族に属するクメール語を話し、南インド
系の独自のクメール文字を使用する。
〈人口〉
1990(平成 2)カンボジア内では約740万人。
◎紀元1世紀末ころメコン川下流に扶南([中]Funan)(フナン)、6
世紀にはメコン川中流に真臘([中]Zhenla)(シンロウ)、9世紀には
クメール王国アンコール朝を建国。
13世紀以降、タイ族・ベトナム族が南下し領土が縮小、19世
紀以降はフランスに支配された。
第二次世界大戦後、カンボジア王国を建設。
『唐書』には「古蔑([中]Gumie)」と記されている。
◎モン族などの先住民と南インド系移住民の混血種族といわれ
る。
参照⇒もんぞく(モン族)
★くめーるるーじゅ
【クメール・ルージュ】
◇[フ]Khmer Rouge(赤いクメール)
○[歴]カンボジア共産党を中心とする革命組織。主流派はポル
・ポト派。
1975. 4.(昭和50)中国の支持をうけて民主カンボジア政権を
樹立。
1979. 1.(昭和54)プノンペンが陥落後はゲリラ活動を展開。
1999. 3.(平成11)カンボジア北部のアンロンベン(Anlong
Veng)で壊滅。
★くも
【雲】
○(1)[気]
◎英語:クラウド(cloud)。
フランス語:ヌアージュ(nuage)。
イタリア語:ヌーボラ(nuvola)/ヌーベ(nube)。
スペイン語:ヌーベ(nube)。
ドイツ語:ボルケ(Wolke)。
トルコ語:ブルト(bulut)。
○()
○()屋根の棟飾(ムナカザリ)の獅子口(シシグチ)の部位。
正面の山形の綾筋(アヤスジ)の両側にある渦巻き状の文様。
参照⇒ししぐち(獅子口)(1)
★くも
【クモ】
【蜘蛛】
○[動]クモ綱(Arachnida)真正クモ目(Araneae)に属する節足動
物の総称。
クモの糸は、太い縦糸、中細で粘球(ネンキュウ)の横糸、獲物を
絡(カラ)める細い糸など数種類がある。
◎小グモの空中浮遊:⇒ごっさまー(ゴッサマー)(1)
◎英語:スパイダー(spider)。
アイヌ語:ヤテプ(yatep)。
中国語:蜘蛛(zhizhu)。
くもあし
【雲脚】
【雲足】
◇[日]kumo'ashi
○(1)[気]雲が移り過ぎ行くさま。また、その速さ。
参照⇒あまあし(雨脚,雨足)(1)
◎雲脚が速い。
◎「雲脚([中]yunjiao)(ウンキャク)」の訓読。
参照⇒うんきゃく(雲脚)(1)
○(2)[気]低く垂れている雨雲。
○(3)机や台の脚が雲形のあるもの。
くもがたじょうぎ《くもがたぢやうぎ》
【雲形定規】
◇[英]curved rule
○曲線を描くのに用いる定規。
楕円(ダエン)・放物線(ホウブツセン)・双曲線(ソウキョクセン)の一部、ま
たはそれらを組み合せたもの。
「うんけいじょうぎ(雲形定規)」とも呼ぶ。
参照⇒じざいじょうぎ(自在定規)
くもこ
【雲子】
○[食]タラ(鱈)の白子(シラコ)の別称。
参照⇒しらこ(白子)(1)
くもざ
【雲座】
○[仏]⇒うんざ(雲座)
くもすけ
【雲助】
【蜘蛛助】
○(1)[歴]江戸中期以後、宿場・渡し場・街道で駕籠舁(カゴカ)
き・荷運びなどを職業としていた人足。
人の弱みにつけ込んでゆするなど、たちの悪い者が多かった。
◎名称は、住所不定で浮き雲のようにあちこちをさまよってい
るからとも、客を引くさまが巣を張ったクモ(蜘蛛)の虫を捕え
るさまに似ているからともいう。
○(2)(転じて)無頼(ブライ)の徒(ト)・ならず者。
くもとりやま
【雲取山】
◇[日]Kumotori Yama
○[地]東京都・埼玉県・山梨県にまたがる、秩父山地東部の山。
標高2,017.7メートルで、東京都の最高峰。
秩父多摩甲斐国立公園に含まれる。
◎雲取山から六ツ石山(ムツイシヤマ)までの尾根は石尾根(イシオネ)と呼
ばれる。
★くものいと
【クモの糸】
【蜘蛛の糸】
○[虫]
放射状の糸には粘着力がなく、クモの移動に使用する。
横糸は粘着力で虫などを捕獲する。
★くものいと
【蜘蛛の糸】
○(1)[虫]⇒くものいと(クモの糸,蜘蛛の糸)
○(2)[劇]歌舞伎舞踊の『蜘蛛絲梓弦(クモノイトアズサノユミハリ)』の通
称。
○(3)[文]芥川龍之介の小説。
参照⇒やこぶのはしご(ヤコブの梯子)(1)
くものすごこう《くものすごくわう》
【蜘蛛の巣後光】
○⇒あみだくじ(あみだくじ,あみだ籤,阿弥陀くじ,阿弥陀籤)
くものすじょう《くものすじやう》
【蜘蛛巣城】
○[映]東宝の時代劇。
原作はシェークスピアの『マクベス(Macbeth)』。
監督:黒澤明(クロサワ・アキラ)
出演:三船敏郎:鷲津武時。
山田五十鈴:妻浅茅。
志村喬:小田倉則保。
◎1957. 1.15(昭和32)公開。
くもばしご
【雲梯】
○[運]⇒うんてい(雲梯)(2)
★くもまくかしゅっけつ
【蜘蛛膜下出血】
◇[英]subarachnoid hemorrhage
○[病]頭蓋内の蜘蛛膜下腔(カクウ)に起こる出血。
突然、激しい頭痛・嘔吐を来し、しばしば一過性の意識消失
を伴う。
略称は「SAH」。
「くもまっかしゅっけつ(蜘蛛膜下出血)」とも呼ぶ。
くもまっかしゅっけつ《くもまくかしゅっけつ》
【蜘蛛膜下出血】
◇[英]subarachnoid hemorrhage
○[病]⇒くもまくかしゅっけつ(蜘蛛膜下出血)
★くもんじょ
【公文所】
○[歴]
1184(元暦元.10.)設置、別当(ベットウ)は大江広元(オオエ・ヒロモト)。
1191(建久 2. 1.)政所(マンドコロ)と改称。
★くやかんこく
【狗邪韓国】
○[歴]『魏志倭人伝』に現れる、朝鮮半島南端部の地名。
現在の釜山(Pusan)(プサン)・金海(Kinhae)(キムヘ)付近の
地。
くやば
【クヤバ】
◇Cuiaba
○ブラジル中西部、マト・グロッソ州(Estado de Mato Grosso)
の南部にある州都。
南緯15.61°、西経56.09°の地。
〈人口〉
1996(平成 8)42万6,900人。
2000(平成12)47万5,600人。
2003(平成15)51万6,400人。
ぐゆくかん
【グユク・カン】
【グユク汗】
◇Guyuk Khan
○[人]⇒ぐゆくはん(グユク・ハン,グユク汗,貴由汗)
★ぐゆくはん
【グユク・ハン】
【グユク汗】
【貴由汗】
◇Guyuk Khan、[中]Guiyou Han(貴由汗)
○[人]モンゴル帝国第3代皇帝・定宗(1206〜1248)。在位:
1246〜1248。
第2代皇帝オゴタイ汗の長子。
「クユック汗(ハン,カン)」とも呼ぶ。
くゆっくかん
【クユック・カン】
【クユック汗】
○[人]⇒ぐゆくはん(グユク・ハン,グユク汗,貴由汗)
くゆっくはん
【クユック・ハン】
【クユック汗】
○[人]⇒ぐゆくはん(グユク・ハン,グユク汗,貴由汗)
くよう《くやう》
【供養】
◇[梵]puja
○(1)[仏]仏・法・僧の三宝(サンボウ)や父母・師長に、香華(コウゲ)
・灯明(トウミョウ)・幡(ハタ)・飲食(オンジキ)・衣服・資材などの物を
捧げ、読経(ドキョウ)し礼拝すること。
◎千僧供養,開眼供養,経供養,鐘供養,針供養
○(2)[仏]死者の霊に物を供(ソナ)えたり、お経(キョウ)を読んだり
して、その冥福(メイフク)を祈ること。回向(エコウ)すること。
参照⇒えこう(回向,廻向)
◎追善(ツイゼン)供養,塔婆供養,施餓鬼供養
◎「プージャ(puja)」は「尊敬をもって懇(ネンゴ)ろにもてなす」の
意味。
★くようがく《くやうがく》
【公羊学】
◇[中]Gongyang Xue、[英]Gongyang School
○経書『春秋公羊伝』を重んじる、今文(キンブン)による儒教の
一学問。
前漢時代の董仲舒(Dong Zhongshu)(トウ・チュウジョ)らにより官学
として盛んとなったが、孔子(Kongzi)の旧宅などから古文の経
書が発見されて衰退。
清代の荘存与(Zhuang Cunyu)(ソウ・ソンヨ)が公羊学派を創始して
再興。
★くようがくは《くやうがくは》
【公羊学派】
◇[英]Gongyang School
○清代の経書『春秋公羊伝』を重んじる学派。
荘存与(Zhuang Cunyu)(ソウ・ソンヨ)(1719〜1788)が今文(キンブン)
経学を唱えて創始し、公羊学を再興。
康有為(Kang Youwei)(コウ・ユウイ)らにより大成され、それまでの
考証学に代って当時の思想界に大きな影響を及ぼした。
「常州派(ショウシュウハ)」,「常州学派」とも呼ぶ。
参照⇒くようがく(公羊学)
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