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百 科 辞 書 《こうや》 編集:獨 澄旻
-------- こうや ------------------------------------------------
こうや《かふや》
【甲夜】
○⇒しょこう(初更)(1)
こうや《かうや》
【高野】
◇[日]Koya/Kohya
○(1)[地]⇒こうやさん(高野山)
○(2)[交]⇒こうやえき(高野駅)
こうや
【紺屋】
○⇒こんや(紺屋)
こうやえき《かうやえき》
【高野駅】
○[交]東京都足立区扇2丁目にある都営日暮里・舎人ライナー
の駅。
扇大橋(オウギオオハシ)駅と江北(コウホク)駅の間。
こうやぎちょう《かうやぎちやう》
【香焼町】
◇[日]Koyagi Cho
○長崎県西部、西彼杵郡(ニシソノギグン)の町。長崎湾口にある陸
繋島(リクケイトウ)の香焼島(コウヤギシマ)から成り、南東部の香焼水道
が埋立てられて長崎市に接する。
〈面積〉
1970(昭和45)3.54平方キロメートル。
4.49平方キロメートル。
〈人口〉
1970(昭和45)4,774人。
2000(平成12)4,512人。
◎明治初期、香焼炭鉱が開発。
1936(昭和11)川南造船所が建設。
1955(昭和30)川南造船所、倒産。
1961(昭和36)町制施行。
1964(昭和39)香焼炭鉱が閉山。
1968(昭和43)香焼水道が埋立てられて長崎市深堀地区と接す
る。
こうやく《かうやく》
【絞扼】
◇[英]strangulation
○(1)[医]締(シ)め付けること・締め付けられること。
◎絞扼感(strangalesthesia)
○(2)[病]⇒かんとん(嵌頓)
こうやくせい《かうやくせい》
【絞扼性】
◇[英]strangulated
○[病]様々な原因で臓器や神経が狭窄(キョウサク)されて障害が起
きている状態。
こうやくつう《かうやくつう》
【絞扼痛】
○[病]締(シ)め付けられている様な痛み。絞扼感のある痛み。
★こうやさん《かうやさん》
【高野山】
◇[日]Koya San
○(1)[地]和歌山県北東部、伊都郡(イトグン)高野町(コウヤチョウ)にあ
る山。標高985メートル。
登山口は九度山(クドヤマ)。
地主神は伊都郡かつらぎ町(チョウ)の丹生都比売神社(ニウツヒメジン
ジャ)。
◎日本三大霊場の一つ。
○(2)金剛峰寺の山号・俗称。
⇒こんごうぶじ(金剛峰寺,金剛峯寺)
こうやどうふ《かうやどうふ》
【高野豆腐】
○(1)[食]和歌山県の高野山地方で製した凍(シ)み豆腐。
参照⇒しみどうふ(凍み豆腐,しみ豆腐)
○(2)[俗][食]凍み豆腐の俗称。
⇒しみどうふ(凍み豆腐,しみ豆腐)
こうやのしちにん《くわうやのしちにん》
【荒野の七人】
◇[英]The Magnificent Seven
○[映]1960(昭和35)公開のアメリカ西部劇(ウエスタン)映画。
監督:ジョン・スタージェス(John Sturges)。
出演:ユル・ブリンナー(Yul Brynner):クリス(Chris Ad-
ams)役。
スティーブ・マクィーン(Steve McQueen):ビン(Vin)
役。
チャールズ・ブロンソン(Charles Bronson):オライ
リー(Bernardo O'Reilly)役。
ジェームズ・コバーン(James Coburn):ブリット
(Britt)役。
ロバート・ボーン(Robert Vaughn):リー(Lee)役。
ブラッド・デクスター(Brad Dexter):ハリー(Harry
Luck)役。
イーライ・ウォラック(Eli Wallach):カルベラ(Cal-
vera)役。
◎黒澤明(クロサワ・アキラ)監督の日本映画『七人の侍』のリメーク。
参照⇒しちにんのさむらい(七人の侍)
こうやのしらばかま
【紺屋の白袴】
○[慣用句]⇒こうやのしろばかま(紺屋の白袴)
こうやのしろばかま
【紺屋の白袴】
○(1)[慣用句]その道の専門家でありながら、自分のことには
ぞんざいであること。
「こうやのしらばかま」,「こんやのしろばかま」,「こんやのし
らばかま」とも呼ぶ。
◎紺屋のくせに、自分の袴を染めることはいい加減だ、の意味。
◎類句:髪結いの乱れ髪/医者の不養生/儒者の不身持/坊主
の不信心。
○(2)[慣用句]他人のことに忙しく、自分のことをする暇(ヒマ)
がないこと。
「こうやのしらばかま」,「こんやのしろばかま」,「こんやのし
らばかま」とも呼ぶ。
◎紺屋は仕事が忙しく、自分の袴を染めるなどという金になら
ないことなど構っていられない、の意味。
◎類句:髪結いの乱れ髪。
こうやのようじんぼう《くわうやのようじんばう》
【荒野の用心棒】
◇[伊]Per un pugno di dollari、[英]A Fistful of Dollars
○[映]1964(昭和39)公開のイタリア製ウエスタン映画。
監督:セルジオ・レオーネ(Sergio Leone)。
出演:クリント・イーストウッド(Clint Eastwood)。
参照⇒まかろにうぇすたん(マカロニ・ウェスタン)
◎1964. 9.16(昭和39)イタリアで公開。
1965.12.25(昭和40)日本で公開。
1967. 1.18(昭和42)アメリカで公開。
◎1966. 4. 6(昭和41)『続・荒野の用心棒(Django)』、イタリ
アで公開。
1969. 3. 5(昭和44)『新・荒野の用心棒(Pago cara su muer-
te)』、イタリアで公開。
こうやひじり《かうやひじり》
【高野聖】
○(1)中古に勧進(カンジン)(教化・募金)のために高野山から諸国
に出向いた下級の僧侶(聖)またはその集団。
平安末期のころ高野山を本拠として、厳しい修業をする一方
で妻帯し、生産などにも従事し、半僧半俗の生活を送っていた。
また諸国を回国し、伝道・予言・治病・鎮魂などを行ない、ま
た橋・道路を造り、造塔造仏の勧進を勤めた。しだいに各所に
住み始め、年一度の帰山が必要で無くなると、笈(オイ)に呉服を
入れて売り歩くようになる。
単に「ひじり(聖)」とも呼ぶ。
参照⇒しゃみ(沙弥)(4)
◎江戸末期では呉服(ゴフク)の行商人をも「聖」と呼ぶようになる。
○(2)[虫]タガメの異称。
⇒たがめ(タガメ,田鼈,水爬虫)
○(3)[虫]ミイデラゴミムシの異称。
⇒みいでらごみむし(三井寺歩行虫)
○(4)[文]泉鏡花(イズミ・キョウカ)の小説の題名。
こうやまき《かうやまき》
【コウヤマキ】
【高野槙】
◇[学]Sciadopitys verticillata、[英]umbrella pine/para-
sol pine/parasol fir
○[植]マツ目(Pinales)コウヤマキ科(Sciadopityaceae)コウヤ
マキ属(Sciadopitys)の常緑高木。1科1属1種。
日本特産で、本州の福島県以南から九州の山地に広く自生す
る。
高さは約40メートル。樹皮は赤褐色でヒノキ(檜)に似る。葉
は長線形で厚く、2葉が融合し、枝端に多数輪生する。
雌雄同株で3〜4月に雄花・雌花を生じ、マツカサに似た卵
状楕円形の球果を直立につけ、10月ころ褐色に熟す。
姿が美しく、庭園や社寺などに栽植する。
材は湿気に強く、桶(オケ)・船材・建材・器具材・橋梁材に、
樹皮は船や桶などの水漏れを防ぐマイハダ(槙皮)に用いる。
単に「マキ(槙)」とも、「ホンマキ(本槙)」とも呼ぶ。
◎名称は高野山で多く産したから。
スギ科(Taxodiaceae)に分類することもある。
こうやまちょう《かうやまちやう》
【高山町】
◇[日]Koyama Cho
○[古]鹿児島県南東部、大隅(オオスミ)半島にある肝属郡(キモツキグン)
の町。
◎2005. 7. 1(平成17)内之浦町(ウチノウラチョウ)と合併して肝付町(キ
モツキチョウ)を発足。
◎岐阜県には高山市(タカヤマシ)、群馬県吾妻郡(アガツマグン)には高
山村(タカヤマムラ)、長野県上高井郡(カミタカイグン)には高山村(タカヤマムラ)
がある。
こうやりゅうじんすかいらいん《かうやりゆうじんすかいらいん》
【高野龍神スカイライン】
○[交]和歌山県伊都郡(イトグン)高野町(コウヤチョウ)と田辺市を結ぶ
国道371号線の愛称。全長42.7キロメートル。
◎2003(平成15)無料化。
こうやれん《かうやれん》
【高野連】
○[運]日本高等学校野球連盟の略称。
こうゆう《かういう》
【江右】
◇[中]Jianyou
○(1)[漢]中国南東部の長江(Chang Jiang)(揚子江<ヨウスコウ>)中
流南岸の地方。
現在の江西省(Jiangxi Sheng)(コウセイショウ)一帯。
「江西」とも呼ぶ。
⇔こうさ(江左)
◎「長江の右岸」の意味。
○(2)中国江西省の別称。
⇒こうせいしょう(江西省)
★こうゆうい《かういうゐ》
【康有為】
◇[中]Kang Youwei
○[人]中国の学者・政治家(1858〜1927)。
参照⇒くようがく(公羊学),ほこうかい(保皇会)
こうよう《こうえふ》
【紅葉】
○[植]秋に木の葉が紅色や黄色に変ること。また、その変色し
た葉。
紅色に変るのはモミジ(紅葉)・カエデ(楓)・ウルシ(漆)の、
黄色に変るのはイチョウ(銀杏)・ダケカンバ(岳樺)の葉が著明。
◎紅色・黄色を区別せず秋に木の葉が変色することを指すが、
殊に紅色に変色することを指すこともあり、殊に黄色を指す場
合には「黄葉(コウヨウ)」を使用する。
参照⇒こうよう(黄葉)
◎落葉前にに葉柄の基部に離層ができるため、葉緑素によって
作られた栄養分(糖分)は本体に送られず、葉にたまってアント
シアニンという紅い色素に変化し、また秋の気温の変化により
葉緑素自体が分解されて色を失うことにより紅葉はおこる。
参照⇒りそう(離層),あんとしあにん(アントシアニン)
◎「もみじ(紅葉)」とも読む。
◎色づき初め:参照⇒はつしお(初入)(2)
草の紅葉:⇒くさもみじ(草紅葉),くさのにしき(草の錦)
霜葉:⇒そうよう(霜葉)
こうよう
【紅鷹】
◇[中]Hongying
○[軍]⇒せんじゅうはち(殲十八,殲18)
こうよう《くわうえふ》
【黄葉】
○[植]秋に木の葉が黄色に変ること。また、その変色した葉。
イチョウ・ダケカンバの葉が著明。
◎紅色・黄色を区別せず秋に木の葉が変色することを指す場合
は主に「紅葉(コウヨウ)」を使用する。
参照⇒こうよう(紅葉)
◎秋の気温の変化により葉緑素が分解し、それまで緑色に隠れ
ていたカロチノイド(黄色色素)が表(オモテ)に現れておこる。
◎「もみじ(黄葉)」とも読む。
こうよう《かふやう》
【甲陽】
◇[日]Koyo
○甲斐の別称。
⇒かい(甲斐)
こうよぜんらんず《くわうよぜんらんづ》
【皇輿全覧図】
◇[中]Huang-yu quan-lan-tu
○[歴][地]実測による中国全土の最初の地図。
清の聖祖康煕帝(Kangxi Di)(コウキテイ)がフランス人の天主教宣
教師ブーベ(Joachim Bouvet)ら9名に作成を命じる。中国全土
と藩属国を実測し、1717(享保 2)<康煕56>完成。
原図はフランスに送られて銅板で印刷、「ダンビル中国図」と
呼ばれ、最近まで中国図の標準として利用されていた。
◎日本(1821):⇒だいにっぽんえんかいよちぜんず(大日本沿
海輿地全図)
ごうら《がうら》
【強羅】
◇[日]Gora
○(1)神奈川県足柄下郡(アシガラシモグン)箱根町(ハコネマチ)の地名。
大正時代に開園したフランス式の強羅公園がある。
◎強羅温泉
○(2)⇒ごうらえき(強羅駅)
★こうらい《かうらい》
【高麗】
◇[朝]Koryo
○[歴]朝鮮の王朝。 918〜1392。王権(オウ・ケン)が建国。都は開
城(カイジョウ)。
◎ 935年、新羅(シラギ)を滅ぼし朝鮮半島を統一。
1259年、モンゴルに服属。
1274年、元軍に属し、日本に遠征(文永の役)。
1281年、元軍に属し、日本に再遠征(弘安の役)。
元の衰退とともに倭寇に苦しむ。
1392年、李成桂(リ・セイケイ)に滅ぼされる。
〈歴代王〉
初 代:王建(太祖)(?〜 943)、在位: 918〜 943。
第34代:恭譲王(1345〜1394)、在位:1389〜 1392。
◎「高麗」は「こま」とも読む。朝鮮読みでは「コリョ」。
英語の「コリア(Korea)」の語源。
こうらいえび《かうらいえび》
【コウライエビ】
【高麗海老】
【高麗蝦】
○[動]タイショウエビ(大正エビ)の別称。
⇒たいしょうえび(タイショウエビ(大正エビ,大正海老,大正
蝦)
こうらいがき《かうらいがき》
【高麗垣】
◇[日]koraigaki/korai-gaki
○[建]袖垣(ソデガキ)の一種。
竹・葭(ヨシ)などを菱形の格子(コウシ)に粗く組み、交わった個
所を藤蔓(フジヅル)で結び、縁(ヘリ)を蕨縄(ワラビナワ)で縛(シバ)っ
たもの。
多くは手水鉢(チョウズバチ)の後ろに設けることが多い。
「高麗袖垣」とも呼ぶ。
参照⇒そでがき(袖垣)(1),ちょうずばち(手水鉢)
こうらいがらす《かうらいがらす》
【コウライガラス】
【高麗烏】
○[鳥]カササギ(鵲)の別称。
⇒かささぎ(カササギ,鵲)
こうらいこうくう《かうらいかうくう》
【高麗航空】
○[空]朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の航空会社。
こうらいこくさいくうこう《かうらいこくさいくうかう》
【高麗国際空港】
◇[英]Koryo international Airport
○[空]順安空港の正称。
⇒じゅんあんくうこう(順安空港)
★こうらいしば《かうらいしば》
【コウライシバ】
【高麗芝】
◇[学]Zoysia pacifica/Zoysia tenuifolia
○[植]イネ目(Poales)イネ科(Poaceae)シバ属(Zoysia)の多年
草。
葉は細く糸状で、内側にU字形に巻き、細長い溝のようになっ
ている。
九州南部・沖縄県、台湾・華南・東南アジアに自生。
「チョウセンシバ(朝鮮芝)」,「イトシバ(糸芝)」,「ヒメシバ(姫
芝)」,「ハリシバ(針芝)」とも呼ぶ。
◎高麗芝・朝鮮芝は美称で、朝鮮半島には自生していない。
ヒメコウライシバ(チョウセンシバ):⇒こうしゅんしば(コ
ウシュンシバ,恒春芝)
こうらいそでがき《かうらいそでがき》
【高麗袖垣】
◇[日]koraisodegaki/korai-sodegaki
○[建]高麗垣の別称。
⇒こうらいがき(高麗垣)
こうらいだいぞうきょう《かうらいだいざうきやう》
【高麗大蔵経】
○[仏]韓国慶尚南道(Kyongsang-nam-do)陝川郡伽耶面緇仁里、
伽耶山(カヤサン)南麓の海印寺(カイインジ)に保存されている大蔵経の
版木。またはその印刷本。
符仁寺に所蔵されていた、高麗で開版された初彫本『大蔵経』
1076部・5048巻が、1232「高宗19」モンゴル軍(蒙古軍)の侵入に
より焼尽。高宗は蒙古軍の退散を祈願して江華島に大蔵都監本
司を、南海・晋州などに分司を設置し、1236「高宗23」から再び
開版に着手し1251「高宗38」で現存のものが完成。
「八万大蔵経(ハチマンダイゾウキョウ)」とも呼ばれ、1511部・6802巻
(一説に1524部・6558巻)の81258板あるといわれる。経板の大
きさは約24センチ×69センチ、厚さ約3.8センチ。板面は両面
に刻字されており、上下に線を引き、1面23行・1行14字、板
の端に経名・巻数・張数、さらに千字文ごとに函号を刻まれて
いる。両端には曲らぬように角木をつけ、四面角を銅で装飾し、
全面にうるしが塗られている。
はじめ江華島に板堂を建立して奉安していたが、のち江華島
の禅源寺に移蔵され、1398年ソウルの支天寺に臨時奉安され、
現在は海印寺に移されている。
「高麗蔵(コウライゾウ)」とも呼ぶ。
参照⇒かいいんじ(海印寺)(1)
◎日本にも多数請来され、その内の『増上寺所蔵本』は『大正
新脩大蔵経』の底本となった。
また、韓国で影印版が刊行されている。
◎1259年高麗はモンゴル軍に服属し、1392年李成桂(リ・セイケイ)に
より李氏朝鮮が建国。
こうらいにんじん《かうらいにんじん》
【コウライニンジン】
【高麗人参】
○[植]チョウセンニンジン(朝鮮人参)の別称。
⇒ちょうせんにんじん(チョウセンニンジン,朝鮮ニンジン,
朝鮮人参)
こうらいぼうし《かうらいぼうし》
【高麗棒子】
◇[中]Gaoli bangzi
○(中国人からの)朝鮮人・韓国人に対する蔑称。
単に「棒子」とも呼ぶ。
参照⇒こうとうあさん(紅頭阿三)
◎満州国で朝鮮人の警察官が、日本鬼(Dongyang gui)(日本軍)
の威を借りて中国人を棒で殴るなどの横暴な態度を取っていた
ことから。
参照⇒とんやんぐい(トンヤングイ,東洋鬼)
ごうらえき《がうらえき》
【強羅駅】
○(1)[交]神奈川県足柄下郡(アシガラシモグン)箱根町(ハコネマチ)強羅に
ある、箱根登山鉄道の駅。
彫刻の森駅の次で、ターミナル駅。
○(2)[交]箱根登山ケーブルの駅。
公園下駅の次で、ターミナル駅。
◎箱根登山ケーブルには、中強羅駅・上強羅駅がある。
★こうらくえん《こうらくゑん》
【後楽園】
○(1)東京都文京区後楽にある都立の庭園。
「小石川後楽園」とも呼ぶ。
◎水戸徳川家の祖徳川頼房が第3代将軍徳川家光から賜った敷
地(上屋敷)。水戸第2代藩主徳川光圀(ミツクニ)(黄門)が造園させ、
1629(寛永 6. 9.28)完成。光圀はここで『大日本史』の編纂を
行なった。
○(2)岡山。
兼六園(金沢)・偕楽園(水戸)とともに日本三大名園の一つ。
○(3)[古]東京都文京区にあった後楽園遊園地・後楽園ゆうえ
んちの略。
◎1949(昭和24)東京都、公営競輪を開始。
1955. 7. 9(昭和30)開園。立体的遊技場として、日本初の
ジェットコースターが登場。
1978(昭和53)公営競輪を廃止。
2003. 4.17(平成15)「後楽園ゆうえんち」から東京ドームシティ
・アトラクションズ「ラクーア」に改称し、入園料を廃止。
○(4)[古]東京ドームの前身、後楽園球場の略。
⇒とうきょうどーむ(東京ドーム)
こうらくえんきゅうじょう《こうらくゑんきうじやう》
【後楽園球場】
○[古]東京ドームの前身。
⇒とうきょうどーむ(東京ドーム)
こうらん
【勾欄】
【鉤欄】
○(1)[建]⇒こうらん(高欄)(1)
○(2)[劇]江戸時代、劇場や舞台のこと。
○(3)[劇]人形浄瑠璃の舞台の手摺り(横板)。
★こうらん《かうらん》
【高欄】
○(1)[建]宮殿・社寺などの建物の周(マワ)りや回廊・廊下・橋
の縁(ヘリ)、檀(ダン)の端などに回(メグ)らした欄干(ランカン)。
「こうらん(勾欄,鉤欄)」とも書く。
参照⇒はねこうらん(刎高欄,跳高欄),わりづか(割り束,割束),
とづか(斗束)
◎一番上の横材は「架木(ホコギ)」と呼ぶ。
○(2)椅子のひじかけ。
○(3)牛車(ギッシャ)の前後の口の下に張り渡した低い仕切りの板。
こうらんしょ《かうらんしよ》
【高蘭墅】
◇[中]Gao Lanshu
○[人]高鶚(Gao E)(コウ・ガク)の字(アザナ)。
⇒こうがく(高鶚)
こうり
【公里】
◇[中]gongli
○(中国語で)キロメートル。
1公里=2華里(huali)=1,000公尺(gongchi)=1,000米(mi)。
参照⇒きろめーとる(キロメートル,粁)
[1]こうり《かうり》
【行李】
◇[中]xingli
○[漢]使者。
[2]こうり《かうり》
【行李】
○[古][軍]旧陸軍で、戦闘や宿営に必要な弾薬・糧秣(リョウマツ)
・器具などを運ぶ部隊。
大行李、小行李があった。
参照⇒しょうこうり(小行李),しちょう(輜重)(3),しちょう
ゆそつ(輜重輸卒),へいたん(兵站)
こうり《かうり》
【行李】
【梱】
○(1)旅行に携える荷物。
○(2)旅行の支度。
○(3)(転じて)旅。
○(4)竹または柳などで編んだ、かぶせ蓋(ブタ)付きの四角な入
れ物。
多少ぶつけても壊れないので旅行用の荷物入れなどに用いら
れ、現在は主に衣装入れ。
参照⇒やなぎごうり(柳行李)
こうり《かうり》
【香里】
◇[日]Kori/Kouri
○大阪府北東部、寝屋川市の地域名。
◎香里遊園地:⇒ひらかたぱーく(ひらかたパーク)
こうりかし《かうりかし》
【高利貸し】
【高利貸】
○⇒こうりがし(高利貸し,高利貸)
こうりがし《かうりがし》
【高利貸し】
【高利貸】
○不当に高い利息をとって金銭を貸すこと。また、それを職業
とする人。
「こうりかし」とも呼ぶ。
参照⇒しゃいろっく(シャイロック)
ごうりき《がうりき》
【強力】
○(1)⇒ごうりき(強力,剛力)
○(2)山伏・修験者(シュゲンシャ)などに従い、荷物を背負って運ぶ
下男(ゲナン)。
○(3)登山者の重い荷物を背負い、山の案内に立つ人。
参照⇒ぼっか(歩荷),しぇるぱ(シェルパ)(2)
ごうりき《がうりき》
【強力】
【剛力】
○力の強いこと。また、そのさま・その人。
◎強力無双
こうりきせいどう《かうりきせいどう》
【高力青銅】
◇[英]high strength brass
○[工]⇒まんがんせいどう(マンガン青銅)
ごうりきはん《がうりきはん》
【強力犯】
○[法]暴行または脅迫によって成立する犯罪。
「実力犯」とも呼ぶ。
⇔ちのうはん(知能犯)
こうりこく
【後理国】
◇[中]Houli Guo
○[歴]1096(嘉保 3)再興された西域の大理国(Dali Guo)の別称。
⇒だいりこく(大理国)
こうりにょうほるもん《かうりねうほねもん》
【抗利尿ホルモン】
◇[英]antidiuretic hormone
○[生化]⇒ばそぷれしん(バソプレシン)
こうりゅう《かうりゆう》
【亢竜】
○⇒こうりょう(亢竜)
★こうりゅう《かうりう》
【交流】
○(1)([英]interchange)(異なる関係の人や文物が)たがいに行
き来すること。
◎文化交流,人事交流
○(2)[電]([英]alternating current)電位差が一定の周期で変
化する電気。
略号は「AC」。
参照⇒にそうこうりゅう(二相交流),さんそうこうりゅう(三
相交流)
こうりゅう《かうりゆう》
【蛟竜】
【蛟龍】
○(1)⇒こうりょう(蛟竜,蛟龍)
○(2)[歴][軍]太平洋戦争中、日本軍が開発した特別攻撃兵器。
特殊潜航艇。
全長24メートル・魚雷2門・乗員2名。
潜水艦または母艦から発進。
開発名(暗号名)は「甲標的(コウヒョウテキ)丁型(テイガタ)」。
参考⇒かいりゅう(海竜,海龍),かいてん(回天),しんよう(震
洋),おうか(桜花)(2),しゅうすい(秋水)(4)
◎1933(昭和 8)第1号艇を試作して中断。
1940(昭和15)第2号艇を試作。
1941. 8.(昭和16)12隻が完成し、12. 8真珠湾攻撃にも5隻
が参加。
1944.12.(昭和19)蛟龍丁型(5人乗り)が完成。
○(3)[海]([中]jiaolong)中国の有人深海機(載人潜水艇)。
乗組員3人。
設計上の可能水深は7,000メートル。
◎2010. 8.(平成22)水深3,759メートルの潜水に成功。
2012. 6.24(平成24)マリアナ海溝海域で水深7,020メートル
の潜水に成功。
2012. 6.27(平成24)マリアナ海溝海域で水深7,062.68メート
ルの海底に到達。
こうりゅう《わうりゆう》
【黄龍】
◇[中]Hounglong
○⇒こうりゅうどう(黄龍洞)
★こうりゅうじ《くわうりゆうじ》
【広隆寺】
○京都府京都市右京区太秦(ウズマサ)にある、真言宗御室派の別
格本山。山号は蜂岡山。秦氏(ハタウジ)の氏寺。
七仏薬師(シチブツヤクシ)の一つ。
伽藍神(ガランジン)の大酒神社(オオサケジンジャ)で行われる牛祭(ウシ
マツリ)は京都三大奇祭の一つ。
講堂の俗称は「赤堂(アカドウ)」で、たびたび映画ロケに使われ
ている。
「太秦寺(ウズマサデラ)」,「葛野寺(カドノデラ)」,「秦公寺(ハタノキミデラ)」
とも呼ぶ。
◎ 603[推古11]渡来人の首長秦河勝(ハタノカワカツ)が聖徳太子の命
を受けて、葛野(カドノ)の九条河原に「蜂岡寺(ハチオカデラ)」として
創建。
平安遷都の際、太秦の現在地に移される。
明治初期の廃仏毀釈(ハイブツキシャク)で鎮守の大酒神社(オオサケジンジャ)
を分離。
参照⇒おおさけじんじゃ(大酒神社)
◎もと山城国葛野郡(カドノグン)太秦村。
◎秦氏の墓:⇒へびつかこふん(蛇塚古墳)
こうりゅうどう《くわうりゆうどう》
【黄龍洞】
◇[中]Huanglong dong
○[地]中国南西部、四川省(Sichuan Sheng)(シセンショウ)北部の阿
バ・チベット族チャン(羌)族自治州(Aba Zangzu Qiangzu Zi-
zhizhou)松潘県(Songpan Xian)にある景勝地。
北方の九寨溝(Jiuzhai gou)(キュウサイコウ)とともに「九寨黄龍」と
呼ばれる。
「こうりゅう(黄龍)」,「おうりゅう(黄龍)」とも呼ぶ。
参照⇒きゅうさいこう(九寨溝)
◎1992(平成 4)世界自然遺産に登録。
こうりょ《かうりよ》
【行旅】
○(1)旅(タビ)をすること・旅行すること。
○(2)旅人(タビビト)・旅行者。
◎行旅病者・行旅病人:⇒こうりょびょうしゃ(行旅病者)
行旅死亡人:⇒こうりょしぼうにん(行旅死亡人)
こうりょ《かふりよ》
【闔閭】
【闔廬】
◇[中]Helyu,Helu(闔閭)/Helu(闔廬)
○[人]古代中国、春秋時代の呉(Wu)の王(?〜BC. 496)。名は
光(Guang)。夫差(Fucha)の父。
斉(Qi)の兵法家孫武(Sun Wu)(孫子)と、楚(Chu)(ソ)の平王
(Ping Wang)に父と兄を殺されて呉に奔(ハシ)った伍子胥(Wu Zi-
xu)(ゴ・シシヨ)を用いて楚を破り、斉・晋(Jin)(シン)を脅かして覇
者となる。
越王(Yue Wang)勾践(Goujian)(コウセン)と戦って負傷し、夫差
に復讐(フクシュウ)を誓わせて死ぬ。
参照⇒かんしょうばくや(干将莫耶,干将莫邪)
こうりょう《かうりよう》
【亢竜】
○天高く昇りつめた竜。
「こうりゅう(亢竜)」とも呼ぶ。
参照⇒こうりょうくいあり(亢竜悔いあり,亢龍悔いあり),の
ぼりりゅう(昇り竜,登り竜)
◎「亢」は「たかぶる」こと。
こうりょう《かうりよう》
【向陵】
○[古]東京本郷(ホンゴウ)向丘(ムコウガオカ)にあった旧制第一高等学
校の別称。
⇒だいいちこうとうがっこう(第一高等学校)
◎東京都文京区弥生(ヤヨイ)1−1−1の東京大学農学部(光圀の
別荘跡)の正門右側に「向陵碑」がある。
[1]こうりょう《かうりよう》
【江陵】
◇[中]Jiangling
○(1)⇒こうりょうけん(江陵県)
○(2)中国湖北省(Hubei Sheng)(コホクショウ)中南部、荊州(Jing-
zhou)(ケイシュウ)の別称・古称。
⇒けいしゅうし(荊州市)
[2]こうりょう《かうりよう》
【江陵】
◇[朝]Gangneung/Kangnung
○朝鮮(韓国)江原道(Kangwon-do)、日本海岸にある観光都市。
「カンルン(江陵)」,「カンヌン(江陵)」とも呼ぶ。
〈人口〉
1985(昭和60)13万2,000人。
◎漢代、臨屯郡に属した。
こうりょう《こうりやう》
【虹梁】
○[建]社寺建築の組み物の一つ。
ニジ(虹)のようにやや弓形に上方へ反った化粧梁(ハリ)。
一般に彫刻や色彩が施されている。
参照⇒たばさみ(手挟み),きばな(木鼻)
◎海老(エビ)虹梁
こうりょう《かうりよう》
【蛟竜】
【蛟龍】
◇[中]jiaolong
○(1)中国の想像上の動物。まだ竜にならない蛟(ミズチ)。
水中にひそみ、波をうねらせ、洪水を起こす。雲雨に会(カイ)
して天に上(ノボ)って竜になるとされる。
参照⇒あまりょう(雨竜),みずち(蛟)
○(2)蛟(ミズチ)と竜。
○(3)(転じて)時運に恵まれず、志を得ない英雄や豪傑。
◎蛟竜雲雨(ウンウ)を得(ウ):⇒こうりょううんうをう(蛟竜雲雨
を得)
○(4)[海](Jiaolong)中国の有人深海潜水艇。
◎2010. 7.(平成22)水深3,759メートルの潜水実験に成功。
◎「こうりゅう」とも読む。
参考⇒こうりゅう(蛟竜,蛟龍)(2)
こうりょううんうをう《かうりよううんうをう》
【蛟竜雲雨を得】
【蛟龍雲雨を得】
○英雄・豪傑が時運を得て大いに力量を発揮すること。君主が
人民を得て威信が備わること。また、その形容。
◎『三国志呉志』周瑜伝:蛟竜得雲雨終非池中物也。
こうりょうくいあり《かうりようくいあり》
【亢竜悔いあり】
【亢龍悔いあり】
◇[中]kanglong you hui(亢龍有悔)
○[慣用句]天高く究極まで昇りつめた竜は最早(モハヤ)それ以上
昇るところはなく、下ることのみで後悔(コウカイ)するということ。
同様に、栄華を極めた者は、やがて下り衰えるときが来るの
で、驕(オゴ)らずに慎(ツツシ)むべきである。
「亢龍の悔いあり」とも呼ぶ。
◎『易経』「乾卦」から。
◎類語:驕る平家は久しからず。
こうりょうけん《かうりようけん》
【江陵県】
◇[中]Jiangling Xian、[英]Jiangling County
○中国中央部、湖北省(Hubei Sheng)(コホクショウ)中南部、荊州市
(Jingzhou Shi)(ケイシュウシ)に所属する県。荊州市の南方、長江
(揚子江)東岸(左岸)に位置する。
県都はコウ(*)穴鎮(Haoxue Zhen)。
(*)「コウ」は「(「赤」編+「郊」-「交」)」。
こうりょうけん《くわうりようけん》
【黄陵県】
◇[中]Huangling Xian、[英]Huangling County
○中国中北部、陝西省(Shangxi Sheng)(センセイショウ)中北部の延安
市(Yan'an Shi)管轄の南南西にある県。
県都は橋山鎮。
橋山鎮に黄帝陵がある。
〈面積〉
2,288平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)13万3,988人。
こうりょうしょとう《かうれうしよたう》
【香料諸島】
◇[英]Spice Islands
○[地]マルク諸島の別称。
⇒まるくしょとう(マルク諸島)
こうりょうだいがく
【紅陵大学】
○[古][教]拓殖大学の旧称。
⇒たくしょくだいがく(拓殖大学)
こうりょうちょう《こうりようちやう》
【広陵町】
◇[日]Koryo Cho
○奈良県北西部、北葛城郡(キタカツラギグン)にある町。
三吉(ミツヨシ)に巣山古墳(スヤマコフン)がある。
こうりょうでん《こうりゃうでん》
【後涼殿】
○⇒こうろうでん(後涼殿)
こうりょうど《かうりようど》
【高嶺土】
【高陵土】
◇[中]gaolingtu
○[鉱]⇒かおりん(カオリン)
こうりょうのくいあり《かうりようのくいあり》
【亢竜の悔いあり】
【亢龍の悔いあり】
○[慣用句]⇒こうりょうくいあり(亢竜悔いあり,亢龍悔いあり)
こうりょしぼうにん《かうりよしぼうにん》
【行旅死亡人】
○旅行中に死亡し、引き取り手がいない人。行き倒れ。
こうりょびょうしゃ《かうりよびやうしや》
【行旅病者】
○旅行中に病気となったため、引き取って救護する人のいない
病人。
「行旅病人」,「行路病者」とも呼ぶ。
参照⇒こうろびょうしゃ(行路病者)
こうりょびょうにん《かうりよびやうにん》
【行旅病人】
○⇒こうりょびょうしゃ(行旅病者)
こうりん
【公厘】
◇[中]gongli
○(中国語で)ミリメートル。
10公厘=10毫米(haomi)=1公分(gongfen)=1厘米(limi)。
1,000公厘=1,000毫米=1公尺(gongchi)=1米(mi)。
参照⇒みりめーとる(ミリメートル,粍)
★こうりんきん
【口輪筋】
◇[学]orbicularis oris
○[医]口の周囲を取り巻き、輪状になっている筋肉。
唇(クチビル)の開閉などを行う。
参照⇒がんりんきん(眼輪筋)
こうりんぱきゅうけっせい《こうりんぱきうけつせい》
【抗リンパ球血清】
○[医]⇒[2]えーえるえす(ALS)
こうりんぼう《かうりんばう》
【香林坊】
◇[日]Korimbo/Korinbo
○石川県金沢市の繁華街。
★こうるい《かふるい》
【甲類】
○(1)[法]焼酎(ショウチュウ)の酒税法上の一分類。
酒粕(サケカス)やアルコールなどを何度も蒸留したもの。
ホワイトリカー(hite liquor)など。
参照⇒おつるい(乙類)(1),ほわいとりかー(ホワイトリカー)
○(2)[言]上代特殊仮名遣で母音を二類に使い分けたものの一
類。
★こうれいかしゃかい《かうれいくわしやくわい》
【高齢化社会】
○[社]
◎1984. 1.(昭和59)厚生省は一人暮らしの老人が104万6千人を
超えたと発表。
★[1]こうろ《かうろ》
【香炉】
◇[英]incense burner
○香をたく器。
居(スエ)香炉・柄(エ)香炉・釣(ツリ)香炉に大別される。
◎居香炉:⇒かしゃ(火舎)
釣香炉(censer):⇒[3]せんさー(センサー)
[2]こうろ《かうろ》
【香炉】
◇[中]Xianglu
○[地]⇒こうろほう(香炉峰)
こうろ《くわうろ》
【黄櫨】
○(1)[植]ハゼノキ(黄櫨)の別称。
⇒はぜのき(ハゼノキ,黄櫨,櫨)
○(2)⇒こうろぜん(黄櫨染)
こうろ
【鴻臚】
◇[中]Honglu
○[歴]中国の官名。九卿(jiuqing)(キュウケイ)の一つ。直轄地以外
の諸侯・異民族の応接や朝貢などにあたる職、およびその官庁。
秦代では典客、漢代では大鴻臚と呼ばれ、北斉(ホクセイ)のとき
に鴻臚寺と改められ、清代まで置かれた。
参照⇒きゅうけい(九卿)(3),こうろかん(鴻臚館),こうろせ
いひ(鴻臚井碑)
こうろう《かうらふ》
【硬ロウ】
【硬鑞】
◇[英]hard solder
○[工]溶融点が鉛(437.5℃)より高いロウ(brazing alloy)。
ニッケル合金などや、リン(燐)を含まないものは銅合金・鉄
合金んどの接合に用いる。
⇔なんろう(軟ロウ,軟鑞)
〈黄銅(オウドウ)ロウ〉
銅60%・亜鉛40%。
溶融点は885℃。
〈銀ロウ〉
銀5〜80%・亜鉛0〜25%・カドミウム0〜18%・リン0
〜8%で残りは銅。
溶融点は635〜870℃。
こうろうさん《かうらうさん》
【江郎山】
◇[中]Jianglang Shan
○[地]中国南東部、浙江省(Zhejiang Sheng)(セッコウショウ)西部の
衢州市(Quzhou Shi)(クシュウシ)管轄の江山市(Jianfshan Shi)江郎
郷(Jianglang Xiang)にある山。標高824メートル(主峰)。
山頂に高さ約370メートルの巨大な石柱が3本、「川」の字の
ように並んでそそり立っている。
こうろうしょう《こうらうしやう》
【厚労省】
○厚生労働省の略称。
⇒こうせいろうどうしょう(厚生労働省)
こうろうでん《こうらうでん》
【後涼殿】
○平安京の内裏(ダイリ)の殿舎の一つ。
清涼殿の西隣り、陰明門(オンメイモン)の東に位置し、女御(ニョウゴ)
などが住む局(ツボネ)にあてられた。
「こうりょうでん(後涼殿)」,「別殿(ベツデン)」とも呼ぶ。
こうろうむ
【紅楼夢】
【紅樓夢】
◇[中]Hongloumeng、[英]A Dream of Red Mansions
○[文]中国、清代の長編白話小説。
全120回で、前80回までは曹雪芹(Cao Vueqin)(ソウ・セツキン)作、
後40回は高鶚(Gao E)(コウ・ガク)の補作とされるが、異説も多い。
多感な主人公である栄国府(Rongguo Fu)の貴公子賈宝玉(Jia
Baoyu)(カ・ホウギョク)と、薛宝釵(Xue Baochai)(セツ・ホウサイ)・林黛玉
(Lin Daiyu)(リン・タイギョク)ら十二人の美女との情話を中心に、満
州貴族の家庭が崩壊してゆくさまを、栄国府・寧国府(Ningguo
Fu)の栄枯盛衰とともに描く。
雄大な構成、多彩な人間像、微妙な心理描写など、文学的評
価は高いが、艶書(エンショ)にあつかわれてしばしば発禁となる。
1791(寛政 3)<乾隆56>年刊の版本が流布。
『石頭記(Shitou Ji)』・『金玉縁(Jinyuyuan)』・『情僧録
(Qingseng Lu)』・『風月宝鑑(Fengyue Baojian)』・『金陵十
二釵(Jinling Shi'er Chai)(キンリョウジュウニサイ)』とも呼ぶ。
◎元末〜明代の「四大奇書」には含まれない。
こうろかん《こうろくわん》
【鴻臚館】
○[歴]律令時代、外国使節を接待した機関・迎賓館。公許交易
市場をも兼ねた。
7世紀ころから京都・太宰府(ダザイフ)・難波(ナニワ)・博多(ハカ
タ)に設置され、外国との交渉が絶えて衰退したが、太宰府のも
のは平安時代まで中国人の宿舎・交易場として存続した。
参照⇒こうろ(鴻臚)
こうろく
【勾勒】
【鉤勒】
◇[中]goule
○[美]中国絵画の技法の一つ。形体の輪郭を細い線描(センガ)き
でくくること。
参照⇒こうろくてんさい(鉤勒填彩)
こうろくてんさい
【勾勒填彩】
【鉤勒填彩】
◇[中]goule tiancai
○[美]中国絵画で花鳥画を描く技法の一つ。形体の輪郭を細い
線描(センガ)きでくくり、その中を色彩で埋めること。
五代・宋初に黄氏一族によって完成された黄氏体の特徴。
輪郭線を描かない徐氏体の特徴である没骨(モッコツ)と対比され、
「黄徐二体(コウジョニタイ)」の一つ。
参照⇒うんげんさいしき(繧繝彩色,暈繝彩色)
★こうろせいひ
【鴻臚井碑】
◇[中]Honglujing Bei
○[歴] 713(和銅 6)渤海国(Bohai Guo)(ボッカイコク)の建国者大祚
栄(Da Zuorong)(ダイ・ソエイ)が唐の玄宗(Xuanzong)から渤海郡王
に封ぜられたことを記念し、現在の中国遼寧省(Liaoning
Sheng)(リョウネイショウ)旅順市(Luishu Shi)に建てられた石碑。
横3メートル、高さ1.8メートル。
参照⇒ぼっかい(渤海)(1)
◎日露戦争の戦利品として1908(明治41)明治天皇に献上され、
皇居に移される。
こうろせめんと《かうろせめんと》
【高炉セメント】
◇[英]furnace cement
○[建]高炉の鉱滓(コウサイ)(スラグ)を使用したセメント。
普通のポルトランド・セメント(portland cement)に比べ安
価だが、硬化速度が遅く強度も出にくい。
ポルトランド・セメントに混入して使用する。
参照⇒せめんと(セメント)(2),こうさい(鉱滓)
こうろぜん《くわうろぜん》
【黄櫨染】
○(1)[色]濃い赤茶色とも茶をおびた黄色ともいう。
ハゼノキ(黄櫨)の若芽の煎汁と蘇芳(スオウ)とで繰り返し染め
た色。
天皇の晴れの儀式で着用する袍(ホウ)の色で、禁色(キンジキ)と
される。
参照⇒はぜのき(ハゼノキ,黄櫨,櫨)
○(2)[服]黄櫨で染めた天皇の晴れの儀式で着用する袍(ホウ)。
「黄櫨(コウロ)」とも呼ぶ。
こうろびょうしゃ《かうろびやうしや》
【行路病者】
○(病気・飢<ウ>え・寒さなどで)路上や道端(ミチバタ)に倒れ、身
寄りや引取り人がいない人。行き倒れ。
旅行中の人は「行旅病者(コウリョビョウシャ)」,「行旅病人」とも呼ぶ。
こうろほう《かうろほう》
【香炉峰】
◇[中]Xianglu Feng
○(1)[地]中国南東部、江西省(Jiangxi Sheng)(コウセイショウ)九江
市(Jiujiang Shi)(キュウコウシ)の南西、廬山(Lu Shan)(ロザン)の中
の峰。南北の2峰から成る。
北峰は白居易(Bai Juyi)(ハク・キョイ)の七言律詩、南峰は李白
(Li Bai)(リ・ハク)の七言絶句に詠(エイ)じられて名高い。
参照⇒ろざん(廬山)
◎名前は奇岩の突き出た山頂が香炉に似ていることから。
○(2)[地]中国の首都北京市海淀区(Haidiang Qu)の香山公園
(Xiangshan Gongyuan)にある山。標高557メートル。
頂上に乳峰石(Rufeng Shi)がある。
◎名前は廬山の香炉峰(1)に似ていることから。
こうわ
【厚和】
◇[中]Houhe
○[古]中国北部、内モンゴル自治区(Neimenggu Zizhiqu)の中
央部にあるフフホト(Hohhot)(呼和浩特)の旧称。
1937.10.27(昭和12)徳王(De Wang)は蒙古連盟自治政府を樹
立宣言し、臨時主席に就任して、首都を厚和市(Houhe Shi)に
定める。
参照⇒ふふほと(フフホト,呼和浩特),とくおう(徳王)
こうわきん
【汞和金】
◇[英]amalgam
○[冶]⇒あまるがむ(アマルガム)(1)
ごうん
【五蘊】
○[仏]人間を成り立たせている色(シキ)・受・想・行(ギョウ)・識
の五つの要素。人間の肉体と精神の活動の全て。
「色」とは肉体、「受」とは感覚や感情、「想」とは記憶や想像・
表象、「行」とは他の四つを除いた心の作用、「識」とは判断や推
理・意識。
「五陰(ゴオン)」とも呼ぶ。
◎「蘊」は「あつまる」の意味。
◎五蘊盛苦(ゴウンジョウク):⇒ごおんじょうく(五陰盛苦)
ごうんじょうく《ごうんじやうく》
【五蘊盛苦】
○[仏]⇒ごおんじょうく(五陰盛苦)
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