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百 科 辞 書 《こむ》 編集:獨 澄旻
-------- こむ --------------------------------------------------
こむ
【コム】
◇Qom
○イラン中北西部、マルカジー州(Markazi ostan)の都市。首
都テヘランの南南西約130キロメートル。
イスラム教シーア派の聖地で、アリー・アッリダー(Ali al-
Rida)の妹ファティマ(Fatima)の墓廟などがある。
「コーム」,「クム(Qum)」とも呼ぶ。
〈人口〉
1966(昭和41)13万4,292人。
1991(平成 3)68万1,253人。
◎2009. 9.21(平成21)イラン、国際原子力機関(IAEA)にウ
ラン濃縮施設を建設中と通知。
2009.10.25(平成21)国際原子力機関、ウラン濃縮施設の査察
に着手。
[1]こーむ
【コーム】
◇[英]comb
○(1)(英語で)クシ(櫛)。
○(2)[鳥](英語で)トサカ(鶏冠)。
⇒とさか(トサカ,鶏冠)
[2]こーむ
【コーム】
◇Qom
○⇒こむ(コム)
★ごむ
【ゴム】
【護謨】
◇[蘭]gom、[英]rubber
○(1)特有な弾性をもつ物質の総称。天然ゴム・合成ゴムなど。
「ガム([英]gum)」とも呼ぶ。
参照⇒かぜをひく(風邪を引く)(3)
○(2)消しゴムの略称。
⇒けしごむ(消しゴム)
○(3)輪ゴムの略称。
○(4)[植]ゴムの木やゴム植物から分泌される粘着性の高分子
多糖類。
◎ゴム植物:キク科のグアユール(guayule)やロシアタンポポ
など。
参照⇒ぐあゆーる(グアユール),ろしあたんぽぽ(ロシアタン
ポポ,ロシア蒲公英,露西亜蒲公英)
○(5)[植]⇒ごむのき(ゴムの木,ゴムの樹)
こむいるふぉー
【コムイルフォー】
◇[フ]comme il faut(クメルフォー)
○[形]礼儀にかなった、上品な。
ごむうか
【ゴムウカ】
◇Wladyslaw Gomulka
○[人]⇒ごむるか(ゴムルカ)
★こむおんぼ
【コム・オンボ】
◇Kom Ombo
○[歴]エジプトの古代都市。
神殿中央部の右にセベク(Sebek)神、左にホルス(Horus)神が
祭られている。
参照⇒せべく(セベク),ほるす(ホルス)
★こむぎ
【コムギ】
【小麦】
◇[英]wheat、[学]Triticum aestivum
○[植][農]イネ目(Poales)イネ科(Poaceae)コムギ属(Triticum)
の一年生または二年生作物。秋まき用と春まき用がある。
また染色体数から六倍体のパンコムギと四倍体のデュラムコ
ムギ(マカロニコムギ)に大別される。パンコムギはグルテン
(Gluten)が少なく、デュラムコムギはグルテンが多くパスタに
向いている。
イネ(稲)・トウモロコシ(玉蜀黍)とともに世界の三大穀物の
一つ。
◎グルテンは小麦アレルギーの原因物質(アレルゲン)の一つで、
代用としてアマランサスが使用される。
◎ナツコムギ(夏小麦):⇒らいむぎ(ライムギ,ライ麦)
◎小麦一粒(grain)の重さ:参照⇒ぐれーん(グレーン)(2)
こむけこ
【コムケ湖】
◇[日]Komuke Ko
○[地]北海道北東部、紋別市(モンベツシ)小向(コムカイ)にある湖。
オホーツク海に面し、野鳥が多く飛来することで知られる。
こむし
【コムシ】
【庫莫奚】
◇[中]Kumoxi
○[歴]⇒こばくけい(庫莫奚)
ごむじょういおう《ごむじやういわう》
【ゴム状イオウ】
【ゴム状硫黄】
◇[米]gummy sulfur、[英]gummy sulphur
○[化]イオウの同素体の一種。
黒褐色で弾性がある無定形イオウ。繊維状のものはイオウ分
子がジグザグ状に結合した直鎖状イオウ。
黄色の斜方イオウ(rhombic sulfur)を摂氏250度以上に熱す
ると溶けて黒褐色の液体となり、これを水中に流し入んで急冷
して得る。
常温に放置すると硬くなり、黄色の斜方イオウに戻る。
「粘性硫黄」,「プラスチック硫黄(plastic sulfur)」とも呼ぶ。
こむそう
【虚無僧】
○禅宗の一派普化宗(フケシュウ)の有髪(ウハツ)の僧。
絹布の小袖を着て、丸絎(マメグケ)の帯をしめて刀を差し、笠
を被(カブ)り、首に袈裟(ケサ)をかけ、尺八(シャクハチ)を吹き、喜捨
(キシャ)を請(コ)いながら諸国を行脚(アンギャ)した。
江戸時代には武士にのみ許され、浪人者が多かった。また、
罪を犯した武士が刑をまぬがれるためになることもあった。
江戸時代前期ころは普通の編笠であったが、中期ころからは
「天蓋(テンガイ)」と呼ぶ筒形で窓のある深編笠(フカアミガサ)を被り顔
を隠すようになる。
「普化僧」とも、古くは「こもそう(薦僧,菰僧,虚無僧)」,「こも
(薦,菰)」,「ぼろ(梵論,暮露)」,「ぼろぼろ(梵論梵論,暮露暮露)」,
「ぼろんじ(梵論字,梵論師)」とも呼ぶ。
◎1677(延宝 5)ころ、江戸幕府が普化宗を公認し、虚無僧に諸
国通行の自由など種々の特権を与えている。幕府の隠密(オンミツ)
として諸国の探索のほか、諸国にいる庶民生活に隠れた透波(スッ
パ)と直接または尺八の音で連絡を取り合っていたという。
参照⇒ふけしゅう(普化宗),すっぱ(透波,素っ破,水波)(1)
◎1869(明治 2)武士が士族となり、1871(明治 4)普化宗が廃宗
となったが、その僧侶は士族と認められなかった。
参照⇒しゃくはち(尺八)(1)
◎名称は最初は坐臥用のこも(薦)を腰に巻いていたからとも、
楠木正成(マサシゲ)の孫正勝(マサカツ)が僧となって虚無と号したか
らともいう。
また、普化宗の僧朗庵が、中国唐代の風狂僧普化を慕って薦
席で尺八を吹いことから薦僧の名が生じたともいう。
こむそうたけ
【コムソウタケ】
【虚無僧茸】
○[植]⇒きぬがさたけ(キヌガサタケ,絹傘茸)
こむそもりすくなあむーれ
【コムソモリスクナアムーレ】
◇[露]Komsomol'sk-na-Amure、[英]Komsomolsk-on-Amur
○ロシア連邦極東連邦管区ハバロフスク州(Khabarovsky Krai)
の都市。アムール川沿いの軍事産業都市。
こむそもーる
【コムソモール】
◇[露]komsomol、[英]Comsomol
○[歴]全ソ連邦レーニン共産主義青年同盟(Vsesoyuznyi Lenin-
skii Kommunisticheskii Soyuz Molodyozhi)の略称。
共産主義教育を目的に組織された青少年による社会活動の団
体。
14〜26歳の男女で組織された。
青年同盟の男子はコムソモーレッツ([露]komsomolets)、女
子はコムソモルカ([露]komsomolka)と呼ばれる。
参照⇒ひとらーゆーげんと(ヒトラー・ユーゲント)
◎1918.10.(大正 7)創設。
こむそもるか
【コムソモルカ】
◇[露]komsomolka
○[古]コムソモール(全ソ連邦レーニン共産主義青年同盟)の女
子同盟員。
参照⇒こむそもーる(コムソモール)
こむそもーれっつ
【コムソモーレッツ】
◇[露]komsomolets
○[古]コムソモール(全ソ連邦レーニン共産主義青年同盟)の男
子同盟員。
参照⇒こむそもーる(コムソモール)
ごむでっぽう《ごむでつぱう》
【ゴム鉄砲】
○(1)割り箸で手作りする、輪ゴムを飛ばす玩具(オモチャ)の鉄砲。
○(2)太目の針金で作られた、輪ゴムを飛ばす玩具の鉄砲。
縁日などで売られていて、連射できるものが多い。
ごむとび
【ゴム跳び】
○女の子の遊びの一種。
細いゴム紐(ヒモ)を張り、跳び越えたり、足先に引っかけてか
ら跳んだりする。ゴム紐も二重にしたり、バツ(×)印にしたり、
いろいろなバリエーションがある。
跳び方は女跳び(女の子跳び)・男跳び(男の子跳び)・ひっか
け跳びなどがある。
スカートの裾(スソ)をパンツの挟み込み、ブルマのようにする
ことが多い。
こむにずむ
【コムニズム】
◇Pik Communisma、[英]Communism Peak
○[地]タジキスタンにある、パミール高原の高峰。7,495メー
トル。
こむにゅう
【コムニュウ】
◇[ベトナム語]com nieu
○[食]素焼きのツボ(壺)で炊いたおこげのご飯。
ツボを割って食べる。
こむね
【コムネ】
◇[独]Kommune
○⇒こみゅーん(コミューン)
こむーね
【コムーネ】
◇[伊]comune
○⇒こみゅーん(コミューン)
ごむのき
【ゴムの木】
【ゴムの樹】
◇[英]rubber tree
○[植]ゴム質を含有する樹木の総称。
その幹の切り口から分泌される樹液が天然ゴムの原料となる。
また、観葉植物にもされる。
パラゴムノキ・インドゴムノキ・アラビアゴムノキなど。
参照⇒とらがかんと(トラガカント)
ごむびき
【ゴム引き】
○防水・遮光などのために、布などの表面にゴムを塗ること。
また、塗ったもの。
ごむひも
【ゴム紐】
○(1)板ゴムを紐状に細長く切ったもの。
ゴム跳びに使ったり、模型飛行機の動力などに用いる。
参照⇒ごむとび(ゴム跳び)
○(2)[服](1)を綿糸などに編み込んだ、伸び縮みのする紐。
パンツの腰の部分に縫い付けたりする。
ごむぶらんけっと
【ゴムブランケット】
◇[和製造語]gom blanket
○[印]⇒ぶらんけっと(ブランケット)(3)
こむら
【腓】
○脛(スネ)の後部のふくれた部分。
「ふくらはぎ」,「こぶら」とも呼ぶ。
こむらがえり
【腓返り】
○腓(コムラ)の筋肉が急に激しい痛みを伴って局所的に痙攣(ケイレン)
を起すこと。
主な原因は、飲酒による脱水などの水分不足。
ごむるか
【ゴムルカ】
◇Wladyslaw Gomulka
○[人]ポーランドの政治家(1905〜1982)。
1926(大正15)ポーランド共産党に入り、労働運動を指導。
1942(昭和17)ナチス・ドイツ軍の占領下で共産党指導者を中
心としてポーランド労働者党を結成して、翌年書記長となる。
1945(昭和20)副首相として共産党政権の確立に貢献するが、
1948〜1949(昭和23〜昭和24)民族主義的・右翼偏向と批判され
て失脚。
1956(昭和31)名誉回復し、ポズナニ暴動などの反スターリン
運動の中で、同年10月ポーランド統一労働者党第一書記となり
(ゴムルカの十月革命)、対ソ一辺倒は修正されて一定の自由が
認められた。
1964(昭和39)再任され、1970(昭和45)辞任。
「ゴムウカ」とも呼ぶ。
参照⇒ぽずなにぼうどう(ポズナニ暴動)
ごむるかのじゅうがつかくめい《ごむるかのじふぐわつかくめい》
【ゴムルカの十月革命】
○[歴]1956.10.(昭和31)ポーランドに起きた政変。
「ポーランドの十月革命([英]Polish October Revolution)」
とも呼ぶ。
参照⇒ごむるか(ゴムルカ)
★こめ
【コメ】
【米】
◇[英]rice(ライス)
○[農][食]うるち米・もち米、ジャポニカ米(Oryza sativa
japonica)・インディカ米(Oryza sativa indica)。
参照⇒いね(イネ,稲),ねりかまい(ネリカ米)
◎うるち米:⇒うるちまい(うるち米,粳米)
もち米:⇒もちごめ(もち米,糯米)
酒造米:⇒おまち(雄町)
白米(ハクマイ):⇒ぎんしゃり(銀舎利)
古代米:黒米(クロマイ)・赤米(アカマイ)・緑米(ミドリマイ)。
◎稲刈り。
脱穀(ダッコク):稲藁(イナワラ)と籾(モミ)とを分離。
籾殻(モミガラ)と玄米(ゲンマイ)に分離。
精米(セイマイ):糠(ヌカ)と白米に分離。
炊飯:⇒すいはん(炊飯)
◎国際コメ年:2004年。
こめかみ
【蟀谷】
○耳の上、髪の生え際で、物を噛むと動く部分。
顳(「需」+「頁」:補助7225>)とも書く。
◎蟀谷に青筋を立てる
こめかみやま
【米神山】
◇[日]Komekami Yama
○[地]大分県宇佐市(ウサシ)安心院町(アジムマチ)にある山。標高475
メートル。
パワースポットとして知られ、山頂に環状列石、麓(フモト)に
巨石の佐田京石がある。
◎旧住所は宇佐郡(ウサグン)安心院町(アジムマチ)。
こめこん
【コメコン】
【COMECON】
◇[英]Council for Mutual Economic Assistance
○[歴][経]経済相互援助会議。
1948(昭和23)結成のOEEC(ヨーロッパ経済協力機構)に対
抗して、ソ連の提唱によって1949(昭和24)に設置されたソ連お
よび東欧社会主義諸国間の経済協力機関。
のちにモンゴル・キューバ・ベトナムなども加盟。
1991(平成 3)解体。
「東欧経済相互援助会議」,「セフ(SEV)」とも呼ぶ。
◎ほぼ旧「共産圏」と同意語で、西側諸国での通称。
こめじるし
【米印】
◇[英]asterisk
○[印]⇒あすたりすく(アスタリスク)
こめず
【米酢】
○[食]⇒よねず(米酢)
[1]ごめす
【ゴメス】
◇[西]Gomez
○(スペイ語系の)姓。
◎スペイン北東部のカタロニア(Catalonia)地方のゴミス
(Gomis)に由来する。
[2]ごめす
【ゴメス】
◇[葡]Gomes
○(ポルトガル語系の)姓。
参照⇒[1]ごめす(ゴメス)
◎西ゴート系の「男(guma)」に由来するという。
ごめすぱらしお
【ゴメスパラシオ】
◇Gomez Palacio
○メキシコ中北部、ドゥランゴ州(estado de Durang)北東部の
都市。
北緯25.57°、西経103.50°の地。
農産物の集散地。
〈人口〉
1990(平成 2)16万4,092人。
1995(平成 7)19万2,888人。
2000(平成12)21万0,113人。
★こめそうどう《こめさうどう》
【米騒動】
○(1)米価騰貴に起因する民衆暴動。
○(2)[歴]1890(明治23)発生。
○(3)[歴]1897(明治30)北越地方で発生。
○(4)[歴]1918. 7.23(大正 7)富山県下の一漁村に端を発した
全国的な民衆騒動。
1918. 7.23(大正 7)富山県下新川郡(シモニイカワグン)魚津町(ウオヅ
マチ)で漁民の妻たちが井戸端会議で米の積み出しをやめてもら
おうと話し合い、翌日集まった女房連を警官が解散させたため、
資産家や町役場などに集団で救済を哀願した。 8. 3夜、中新
川郡(ナカニイカワグン)西水橋町(ニシミズハシマチ)で百七、八十人の女一揆
(オンナイッキ)が起き、米を移出せず廉売するように気勢をあげ、
8. 6には西水橋町・東水橋町・滑川町(ナメリカワマチ)の町民千余人
により実力で県外移出米を阻止(ソシ)して町当局に廉売を行わせ
た。
これが新聞などで報じられたが、米相場は上がり続けて、全
国に暴動が波及し、抜刀(バットウ)した警官に加え、政府は軍隊
も出動させ、 9.12の三池炭鉱の暴動を最後に鎮圧した。
この騒動で寺内正毅(マサタケ)内閣が倒れ、原敬(タカシ)内閣が成
立した。
◎新聞は女連(オンナレン)の一揆を「活(イ)きるか死ぬかの境目だ、
監獄(カンゴク)へ行(ユ)く方がまだ幸福(シアワセ)」と報道した。
◎寺内辞任後、組閣を命じられたのは西園寺公望(サイオンジ・キンモチ)
であったが、西園寺は辞退して原を推薦した。
こめだわら《こめだはら》
【米俵】
【米苞】
○(1)玄米(ゲンマイ)を入れる俵。
単に「たわら(俵)」とも呼ぶ。
参照⇒たわら(俵)
○(2)玄米の入った俵。
一俵=四斗(40升,400合)=60キログラム。
参照⇒いっぴょうこうでん(一俵香典,一俵香奠)
◎平安時代は一俵=五斗。
江戸時代の年貢米(ネングマイ)では三斗五升が標準(三俵で一石)。
のち、付加税が入り三斗七升となる。商取引では四斗が普通。
明治時代に一俵=四斗に統一。
こめっくす
【コメックス】
【COMEX】
◇[英]Commodity Exchange
○[経]ニューヨーク商品取引所の略称。
◎NYMEX(New York Mercantile Exchange):ニューヨーク
・マーカンタイル取引所(ニューヨーク商業取引所)。
NYSE(New York Stock Exchange):ニューヨーク証券取
引所。
こめっと
【コメット】
◇[英]comet
○(1)[天]彗星(スイセイ)。
⇒すいせい(彗星)
○(2)[歴][空](Comet)イギリスのデ・ハビランド(De Havilland)
社が開発した世界最初の商用ジェット旅客機。
◎1949(昭和24)初飛行。
こめっとさん
【コメットさん】
○(1)[TV]宇宙からきた家政婦の少女コメットさんが活躍す
る少女向けコメディ。
主演:九重佑三子(ココノエ・ユミコ)。
◎1967. 7. 3〜1968.12.30(昭和42〜昭和43)東京放送(TBS)
が放送。
○(2)[TV](1)のリメイク。
主演:大場久美子。
◎1978. 6.12〜1979. 9.24(昭和53〜昭和54)東京放送が放送。
こめひゃっぴょう《こめひやくへう》
【米百俵】
○[文]山本有三(ユウゾウ)の戯曲。戊辰戦争に敗れた越後長岡藩
(現:新潟県長岡市)の実話。
1868(慶応 4. 9.)戊辰戦争で降伏した長岡藩は新政府に禄高
を7万4千石から2万4千石に削減されて財政が困窮(コンキュウ)。
1869(明治 2)大参事(旧家老)小林虎三郎は長岡城下四郎丸村
の昌福寺に国漢学校を開設し、士族・町民の別なく入学させる。
1870(明治 3)支藩の三根山藩(現:新潟県西蒲原郡<ニシカンバラグ
ン>巻町<マキマチ>)から支援米百俵が贈られた。
小林虎三郎は将来を見通して藩士に配らずに米を売却して代
金250両に藩からの150両を加え、人材育成のために国漢学校の
校舎を新築し、書籍や用具を購入。
その後、同校から渡邊廉吉・小金井良精・小野塚喜平次・堀
口大学・山本五十六(イソロク)らが輩出した。
◎1943(昭和18)「主婦之友」の1〜2月号に発表。
千秋が原ふるさとの森に『米百俵の群像』がある。
◎小林虎三郎は佐久間象山門下で、吉田松陰(寅次郎)とともに
「二虎」と呼ばれた。
国漢学校は1871(明治 4. 5.)分黌長岡小学校と改称し、現在
は坂之上小学校。
こめぷりま
【コメプリマ】
◇[伊]come prima(最初ように)、[英]As Before
○[楽](Mario Panzeri)作詞、ビンツェンツォ・ディ・パオラ
(Vincenzo Di Paola)とサンドロ・タッカーニ(Sandro Tac-
cani)作曲の歌謡曲(カンツォーネ)。
◎1965(昭和40)水野汀子訳詞、平田夕子の歌でクラウンレコー
ドからシングル(B面)発売。
ごめらとう《ごめらたう》
【ゴメラ島】
◇[西]Isla de Gomera
○[地]大西洋上、アフリカ北西岸寄りにあるカナリア諸島西部
の火山島。
北緯28.11°、西経17.20°の地。
スペインのカナリア自治州(Comunidad Autonoma de Canar-
ias)に属する。
参照⇒かなりあしょとう(カナリア諸島)
〈面積〉
359.1平方キロメートル。
ごめり
【ゴメリ】
◇Gomel/Gomyel'
○(1)⇒ごーめり(ゴーメリ)
○(2)(Gomelskaya Oblast')⇒ごーめりしゅう(ゴーメリ州)
ごーめり
【ゴーメリ】
◇Gomel/Gomyel'
○(1)(Gomelskaya Oblast')⇒ごーめりしゅう(ゴーメリ州)
○(2)ベラルーシ共和国南東部、ゴーメリ州の州都。
「ゴメリ」,「ホメル(Homel/Homyel')」とも呼ぶ。
〈人口〉
1970(昭和45)27万2,000人。
1991(平成 3)50万3,300人。
1992(平成 4)51万7,000人。
◎ロシア文字では"Гомель"。
ごめりしゅう《ごめりしう》
【ゴメリ州】
◇Gomelskaya Oblast'
○⇒ごーめりしゅう(ゴーメリ州)
ごーめりしゅう《ごーめりしう》
【ゴーメリ州】
◇Gomelskaya Oblast'
○ベラルーシ共和国南東部の州。南東部・南部をウクライナに
隣接。
州都はゴーメリ。
「ゴメリ州」,「ホメル州(Homelskaya Voblasts')」とも呼ぶ。
〈面積〉
4万0,400平方キロメートル。
〈人口〉
1989(平成元)167万4,000人。
2003(平成15)153万4,700人。
◎1986(昭和61)ウクライナのチェルノブイリ原発事故により立
ち入り禁止区域が設定されて住民が移住。
◎ロシア文字では"Гомельская Вобластс
ь"。
ごめんえき
【後免駅】
○[交]高知県南国市(ナンコクシ)後免町(ゴメンマチ)にある、土佐くろ
しお鉄道ごめん・なはり線の駅。
後免町駅の次で、ターミナル駅(始発)。
ごめんげた
【御免下駄】
○[服]駒下駄(コマゲタ)の一種。
楕円形の台に、白い丸ぐけの鼻緒(ハナオ)をすげた畳付きのも
の。
草履(ゾウリ)に限られていた宮中や日光山神域などで、雨天に
のみ特に許されていた履き物。
参照⇒こまげた(駒下駄)
◎草履に似せたため、上から下まで楕円形の台の間をわずかに
刳(ク)り抜いだけで重く、歩きにくかったという。
参照⇒にっこうげた(日光下駄)(1)
こめんと
【コメント】
◇[英]comment
○(1)(時事問題や事件・状態、人物・書籍などの)論評・評言
・批評。
○(2)解説。説明、注釈・注解。
こめんとぶん
【コメント文】
◇[英]comment statement
○[計]制御文やプログラム文の中で、コンピュータには処理さ
れない、注釈として用いる文。
ごめんなはりせん
【ごめん・なはり線】
○[交]第三セクター土佐くろしお鉄道が運行する鉄道路線。
〈停車駅〉
後免(ゴメン)駅・後免町(ゴメンマチ)駅・立田(タテダ)駅・のいち駅
・よしかわ駅・あかおか駅・香我美(カガミ)駅・夜須(ヤス)駅・西
分(ニシブン)駅・和食(ワジキ)駅・赤野(アカノ)駅・穴内(アナナイ)駅・球
場前(キュウジョウマエ)駅・安芸(アキ)駅・伊尾木(イオキ)駅・下山(シモヤマ)
駅・唐浜(トウノハマ)駅・安田(ヤスダ)駅・田野(タノ)駅・奈半利(ナハリ)
駅。
◎2002. 7. 1(平成14)開業。
ごめんねじろー
【ごめんねジロー】
○[楽]多木比佐夫作詞、津野陽二作曲の歌謡曲。
歌は奥村チヨ。
◎1965.10.(昭和40)発売。
ごめんまちえき
【後免町駅】
○[交]高知県南国市(ナンコクシ)大そね甲(オオソネコウ)にある、土佐く
ろしお鉄道ごめん・なはり線の駅。
後免駅と立田(タテダ)駅の間。
◎2004. 7.(平成16)愛称を「ありがとう駅」とする。
[1]こも
【コモ】
◇Como
○(1)(Provincia di Como)⇒こもけん(コモ県)
○(2)イタリア北部、ロンバルディア州(Regione Lombardia)北
西部のコモ県南西部にある県都。
○(3)[地](Lago di Como)⇒こもこ(コモ湖)
[2]こも
【コモ】
◇[登録商標]COMO
○[交]いすゞ自動車の商用車(ワンボックスカー)。
日産自動車(株)のキャラバン(CARAVAN)をOEMで販売して
いる車種。
こも
【薦】
【菰】
○(1)[古][植]マコモ(真菰)の古称。
○(2)マコモやワラ(藁)で織った目の粗(アラ)い筵(ムシロ)。
○(3)こもそう(薦僧,菰僧,虚無僧)の略称。
⇒こむそう(虚無僧)
○(4)⇒おこも(御薦)
こもかぶり
【薦被り】
○(1)薦で包んだ四斗入(ヨント・イリ)の酒樽(サカダル)。
参照⇒かがみびらき(鏡開き)(2),つのだる(角樽)
◎四斗は約72リットル。
○(2)⇒おこも(御薦)
★ごもく
【五目】
○()
○()五目並べの略称。
⇒ごもくならべ(五目並べ)
ごもくならべ
【五目並べ】
○二人で碁盤(ゴバン)の目の上に碁石を交互に並べる遊び。
縦・横・斜めのいづれかに早く五つ連ねた方を勝ちとする。
「五並べ」とも、単に「五目」とも呼ぶ。
参照⇒れんじゅ(連珠,聯珠)
◎七並べはトランプの遊び:⇒しちならべ(七並べ)
こもけん
【コモ県】
◇[伊]Provincia di Como、[英]Como District/Como Province
○イタリア北部、ロンバルディア州(Regione Lombardia)北西
部の県。北西部をスイスに隣接。
県都はコモ。
こもこ
【コモ湖】
◇[伊]Lago di Como、[フ]Lac de Como、[英]
○[地]イタリア北部、ロンバルディア州(Regione Lombardia)
北西部にある、ポー川(fiume Po)の支流アッダ川(fiume Adda)
の湖。
こもそう
【薦僧】
【菰僧】
【虚無僧】
○⇒こむそう(虚無僧)
こもちかんらん
【コモチカンラン】
【子持ち甘藍】
【子持甘藍】
○[植][農]芽キャベツの別称。
⇒めきゃべつ(メキャベツ,芽キャベツ)
こもちだこ
【コモチタコ】
【子持ち蛸】
○[動]⇒いいだこ(イイダコ,飯蛸,望潮魚)
こもちたまな
【コモチタマナ】
【子持ち玉菜】
【子持玉菜】
○[植][農]芽キャベツの別称。
⇒めきゃべつ(メキャベツ,芽キャベツ)
こもちはぼたん
【コモチハボタン】
【子持ち葉牡丹】
【子持葉牡丹】
○[植][農]芽キャベツの別称。
⇒めきゃべつ(メキャベツ,芽キャベツ)
こもちむら
【子持村】
○[古]群馬県中央部、北群馬郡(キタグンマグン)の村。
利根川と吾妻川の合流点に位置する。
北牧(キタモク)に「日本のポンペイ」と呼ばれる、榛名山の噴火で
埋もれた黒井峯遺跡がある。
参照⇒こもちやま(子持山)
〈面積〉
40.97平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)1万1,961人。
◎1960(昭和35)長尾村と白郷井村が合併して発足。
1982(昭和57)古墳時代の集落跡の黒井峯遺跡が発掘。
1991(平成 3)黒井峯遺跡、国の史跡に指定。
2006. 2.20(平成18)渋川市に編入。
こもちやま
【子持山】
◇[日]Komochi Yama
○[地]群馬県渋川市北部にある火山。標高1,296メートル。
西方に小野子山(オノコヤマ)がある。
◎旧住所は北群馬郡子持村(コモチムラ)。
こもちやま
【小持山】
◇[日]Komochi Yama
○[地]埼玉県秩父市と秩父郡横瀬町(ヨコゼマチ)の境、武甲山(ブコ
ウサン)と大持山(オオモチヤマ)の間にある山。
参照⇒おおもちやま(大持山)
こもっくす
【コモックス】
◇[登録商標]COMOX
○[原]フランスの原子燃料販売会社。
こもづの
【菰角】
○[植][食]マコモ(真菰)の茎芽の先に黒穂病菌(クロボビョウキン)
(Ustilago esculenta)が寄生して細いタケノコ状に肥大したも
の。
若いものは沖縄・台湾・中国などで食用とする。
また日本では、黒く熟したものを乾燥させて、黒穂病菌の胞
子を採(ト)り、眉墨(マユズミ)・お歯黒などに用いた。
「マコモダケ(真菰筍)」,「マコモタケ(真菰筍)」とも呼ぶ。
参照⇒まこもずみ(真菰墨)
◎中国語:(草冠+「交」)白(jiaobai)/菰菜(gucai)。
こもつりやま
【菰釣山】
◇[日]Komotsuri Yama
○[地]山梨県南都留郡(ミナミツルグン)道志村(ドウシムラ)と神奈川県足
柄上郡(アシガラカミグン)山北町(ヤマキタマチ)の境にある山。標高1,379
メートル。
「こもつるしやま(菰釣山)」とも呼ぶ。
こもつるしやま
【菰釣山】
◇[日]Komotsurushi Yama
○[地]⇒こもつりやま(菰釣山)
こもどーあばんだーびると
【コモドーア・バンダービルト】
◇Commodore Vanderbilt
○[俗][人]⇒ばんだーびると(バンダービルト)
こもどーる
【コモドール】
◇[英]commodore
○(1)[軍](海軍の)准将・代将。
⇒じゅんしょう(准将)(2)
○(2)[海]提督(テイトク)。
○(3)[歴][経](Commodore)アメリカのパソコン会社。
◎1977(昭和52)CRT一体型のPET2001を発売。
1981(昭和56)VIC1001を発売。
1982. 9.(昭和57)Commodore64を発売。
1985(昭和60)Amiga(アミーガ)を発売。
1994(平成 6)倒産。
こものちょう《こものちやう》
【菰野町】
◇[日]Komono Cho
○三重県北部、三重郡(ミエグン)の町。東部・南部を四日市市(ヨッ
カイチシ)に接し、西部を滋賀県に隣接。
★こもりうた
【子守歌】
【子守り歌】
【子守唄】
【子守り唄】
○(1)[楽]子供をあやしたり、寝つかせたりするときに歌う唄。
「ララバイ([英]lullaby)」とも呼ぶ。
参照⇒いつきのこもりうた(五木の子守唄),たけだのこもり
うた(竹田の子守唄)
○(2)[楽]子守り奉公の娘をテーマにした歌曲。
こもりええき
【小森江駅】
○[交]福岡県北九州市門司区(モジク)にある、JR鹿児島本線の
駅。
門司港(モジコウ)駅と門司駅の間。
こもりぐま
【コモリグマ】
【子守り熊】
【子守熊】
○[哺]コアラ(koala)の別称。
⇒こあら(コアラ)
こもろ
【コモロ】
◇Comoro
○(1)[地]⇒こもろしょとう(コモロ諸島)
○(2)⇒こもろいすらむれんぽうきょうわこく(コモロ・イスラ
ム連邦共和国)
こもろいすらむれんぽうきょうわこく
《こもろいすらむれんぱうきようわこく》
【コモロ・イスラム連邦共和国】
◇[英]Federal and Islamic Republic of the Comoros
○インド洋西部のコモロ諸島([フ]Iles Comores)から成る共和
国。
首都はモロニ(Moroni)。
参照⇒こもろしょとう(コモロ諸島)
〈面積〉
2,171平方キロメートル。
〈人口〉
1977(昭和52)37万人。
1984(昭和59)44万人。
1988(昭和63)48万人。
◎1975. 7. 6(昭和50)フランス領から一方的に独立宣言。コモ
ロ諸島4島中のマイオット島(Ile de Mayotte)については帰属
がフランスと係争中。
1975.11.12(昭和50)国際連合に加盟。
2008. 3.25(平成20)政府軍、対立勢力が支配するヌズワニ島
(Ile de Nzwani)を制圧。
こもろし
【小諸市】
◇[日]Komoro Shi
○長野県東部の市。南部を佐久市に接し、北部を群馬県に隣接。
浅間山(アサマヤマ)の南西麓位置し、千曲川(チクマガワ)に臨む商業
都市。
この地方の民謡『小諸馬子唄』は著名。
◎もと牧野氏の城下町。
こもろしょとう《こもろしよたう》
【コモロ諸島】
◇[フ]Iles Comores、[英]the Comoros Islands/the Comoros
○[地]マダガスカル島の北西方約300キロメートル、インド洋
西部のモザンビーク海峡北部の4島。
コモロ領のヌジャジジャ島(Ile de Njazidja)・ムワリ島
(Ile de Mwali)・ヌズワニ島(Ile de Nzwani)と、フランス領
のマヨット島(Ile de Mayotte)から成る。
参照⇒こもろいすらむれんぽうきょうわこく(コモロ・イス
ラム連邦共和国
〈別称〉
ヌジャジジャ島:グランドコモロ島(Ile de Grande Comore)。
ムワリ島:モヘリ島(Ile de Moheli)。
ヌズワニ島:アンジュアン島(Ile Anjouan)/ジョハナ島
(Ile Johanna)
ごもん
【五門】
○[歴]⇒ごせっけ(五摂家)
こもんあじぇんだ
【コモン・アジェンダ】
◇[英]common agenda
○共通の課題。
参照⇒あじぇんだ(アジェンダ)
こもんからくさ
【コモンカラクサ】
【小紋唐草】
○[植]ネモフィラ(nemophila)の和名。
⇒ねもふぃら(ネモフィラ)
こもんさい
【虎門寨】
◇[中]Humen cai
○[歴]中国南東部、広東省(Guangdong Sheng)(カントンショウ)の珠江
(Zhu Jiang)(シュコウ)河口西岸にあった要塞(ヨウサイ)。
◎虎門寨追加条約
こもんさいつかいじょうやく《こもんさいついかでうやく》
【虎門寨追加条約】
◇[英]the Supplementary agreement of Humen/the Supple-
mentary agreement of the Bogue
○[歴]1843.10. 8(天保14)<道光23. 8.15>清とイギリスとの間
で結ばれた、前年の南京条約(ナンキンジョウヤク)(the Treaty of Nan-
king)の追加条約。全17条。
領事裁判権などの治外法権の承認、関税自主権の放棄(ホウキ)、
最恵国待遇の条款(ジョウカン)など、中国への侵略的な条約であっ
た。
ごもんしょうぎく《ごもんしやうぎく》
【ゴモンショウギク】
【御紋章菊】
○[植]イチモンジギク(一文字菊)の別称。
⇒いちもんじぎく(イチモンジギク,一文字菊)
★こもんべっち
【コモンベッチ】
◇[英]common vetch、[学]Vicia sativa
○[植]マメ目(Fabales)マメ科(Fabaceae)ソラマメ属(Vicia)の
二年草または一年草。地中海地方またはコーカサス南部の原産。
飼料・緑肥用の牧草。
「オオカラスノエンドウ(大烏野豌豆)」,「ザートビッケ([独]
Saatwicke)」,「ザートヴィッケ」,「ザートウィッケ」とも呼ぶ。
◎日本の一部の辞書では、「ザートウィッケン」としてドイツ語
の複数形でかつドイツ語・英語の混じり読みで紹介しているが、
おそらく実際には使用されていない。
こもんぼあ
【コモンボア】
◇[英]common boa
○[爬]⇒ぼあ(ボア)(2)
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