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百 科 辞 書 《こえ》 編集:獨 澄旻
-------- こえ --------------------------------------------------
ごえいかん《ごゑいかん》
【護衛艦】
◇[英]destroyer
○[軍]海上自衛隊での駆逐艦の呼称。機動部隊や船団の防御を
任務とした主力艦艇。
参照⇒くちくかん(駆逐艦)
〈艦種記号〉
DE(Escoat Vessel):護衛艦(駆逐艦)。
DD(Destroyer):大型護衛艦(駆逐艦)。
DDH(Helicopter Destroyer):ヘリコプター護衛艦(駆逐
艦)。
DDG(Guided Missile Destroyer):ミサイル護衛艦(駆逐
艦)。
参照⇒かんしゅきごう(艦種記号)
◎艦名は「むらさめ」・「あさぎり」・「はるな」など、気象・山岳
・河川・地方を基本に命名する。
ごえいどう《ごえいだう》
【御影堂】
○⇒みえいどう(御影堂)
こえおけ《こえをけ》
【肥桶】
○[農]肥料にする糞尿(フンニョウ)を入れて運ぶ桶。
天秤棒(テンビンボウ)の前後に一つづつ桶を下げ、棒を肩に担(カ
ツ)いで運ぶ。
「肥担桶(コエタゴ)」,「糞桶(クソオケ)」とも呼ぶ。
参照⇒ためおけ(溜め桶,溜桶),こえだめ(肥溜め)
こえさらい《こえさらひ》
【肥浚い】
○(1)下肥(シモゴエ)をさらうこと。
○(2)⇒おわいや(汚穢屋)
こえだ
【小枝】
○(1)樹木の小さい枝。
「さえだ(小枝)」とも呼ぶ。
◎ザルツブルクの小枝:⇒ざるつぶるくのこえだ(ザルツブル
クの小枝)
○(2)[食]森永製菓社製のチョコレート菓子。
◎1971(昭和46)発売。
こえたご
【肥担桶】
○[農]⇒こえおけ(肥桶)
こえだめ
【肥溜め】
○[農]肥料にする糞尿(フンニョウ)(下肥)を溜めておく所。
通常はそのまま使用せず、保存・発酵させてから使用する。
「肥やし溜め」とも呼ぶ。
参照⇒しもごえ(下肥),ためおけ(溜め桶,溜桶),こえおけ(肥
桶),のつぼ(野壺),いなかのこうすい(田舎の香水)
◎水洗トイレ・下水道・化学肥料の普及と、衛生面から使用さ
れなくなった。
発酵して熱を持ち、冬期などでは湯気が立ち上っていること
もある。その熱で回虫(カイチュウ)なども死滅するという。
ごえつ《ごゑつ》
【呉越】
◇[中]Wu-Yue
○(1)[歴]古代中国の春秋時代にあった、呉の国と越の国の併
称。
仲(ナカ)の悪いで知られている。
参照⇒がしんしょうたん(臥薪嘗胆),ごえつどうしゅう(呉越
同舟)
○(2)[歴]中国、五代十国の一国( 907〜 978)。
唐代末期の動乱で、杭州(Hangzhou)(コウシュウ)の刺史(cishi)銭
鏐(Qian Liu)(セン・リュウ)が杭州八都の自衛団の軍隊を基礎に 鎮
海(Zhenhai)・東海(Donghai)の節度使(jiedushi)となり、唐の
滅亡後に江南に建国。
都は杭州。
978年、宋に降(クダ)って銭氏一族は宋の官僚となる。
〈歴代王〉
武肅王(Wusu Wang)( 907〜 931):銭鏐。
文穆王(Wenmu Wang)( 931〜 941):銭元(「玉」偏+「罐」-「缶」)
(Qian Yuanguang)。
忠獻王(Zhongxian Wang)( 941〜 946):銭宏佐(Qian Hong-
zuo)。
忠遜王(Zhongxun Wang)( 947〜 947):銭宏(人偏+「宗」)
(Qian Hongzong)。
忠懿王(Zhongyi Wang)( 948〜 978):銭宏俶(Qian Hongchu)。
ごえつどうしゅう《ごゑつどうしう》
【呉越同舟】
○(1)[慣用句]仲(ナカ)の悪い者同士が同じ場所に居合(イアワ)せる
こと。
参照⇒がしんしょうたん(臥薪嘗胆)
○(2)(転じて)敵味方が共通の利害のため、協力して行動する
こと。
◎『孫子』「九地」:夫呉人与越人相悪也。当其同舟而済遇風、
其相救也、如左右手。:夫(ソ)れ呉人(ゴヒト)と越人(エツヒト)とは
相(アイ)悪(ニク)む也(ナ)り。其(ソ)の舟を同じくして済(ワタ)りて風
に遇(ア)ふに当りては、其の相(アイ)救(スク)ふや、左右の手の如
(ゴト)し。
こえど
【小江戸】
◇[日]Ko Edo
○(1)埼玉県川越市の別称。
⇒かわごえし(川越市)(1)
○(2)滋賀県彦根市の別称。
⇒ひこねし(彦根市)
参照⇒しょうきょうと(小京都)
○(3)千葉県香取市佐原地区(サワラチク)(旧:佐原市)の別称。
⇒さわらし(佐原市)
こえのぶっぽうそう《こゑのぶつぱふそう》
【声のブッポウソウ】
【声の仏法僧】
○[鳥]⇒このはずく(コノハズク,木の葉木菟)
ごえもんぶろ《ごゑもんぶろ》
【五右衛門風呂】
○槽(オケ)の底の部分、または全体を鋳鉄で作り、直接かまどの
上に据(ス)えた風呂。
入浴の時は湯に浮かせた底板を踏(フ)んで沈(シズ)めるか、木
製のゲタ(下駄)を履(ハ)いて湯に入る。
全体が鋳鉄から成るものは「長州風呂(チョウシュウブロ)」と呼ぶ。
ドラム缶による風呂も、この一種。
◎盗賊の石川五右衛門が京都三条河原で釜煎(カマイ)りの刑に処
せられた時に用いたという俗説から。
こえよし《こゑよし》
【声良】
○[鳥]⇒こえよしどり(声良鶏)
こえよしどり《こゑよしどり》
【声良鶏】
○[鳥]ニワトリ(鶏)の長鳴鶏(ナガナキドリ)の一品種。秋田県大館
原産で、大館三鶏の一つ・日本三大長鳴鶏の一つ。国の天然記
念物。
一声の長さは14〜18秒、低音で優雅な鳴き方。
単に「声良」とも呼ぶ。
参照⇒にほんさんだいながなきどり(日本三大長鳴鶏)
こえん《こゑん》
【孤猿】
○⇒こけざる(こけ猿)(1)
[1]こーえん
【コーエン】
◇Hermann Cohen
○[人]ドイツの哲学者(1842〜1918)。ユダヤ系。
マールブルク大学教授として活躍し、新カント派の一つであ
るマールブルク学派([独]Marburger Schule)を創立。
[2]こーえん
【コーエン】
◇Morris Raphael Cohen
○[人]アメリカの哲学者(1880〜1947)。ロシア生れ。
[3]こーえん
【コーエン】
◇Samuel T.Cohen(サミュエル・コーエン)
○[人]アメリカの科学者(1921. 1.25〜2010.11.28)。
1944(昭和19)マンハッタン計画(Manhattan Project)に参加。
中性子爆弾(neutron bomb)の開発を主導。
参照⇒ちゅうせいしばくだん(中性子爆弾)
ごえん
【誤嚥】
◇[英]aspiration
○[医]口から食道に送り込むべき飲食物を、誤って気管や肺に
吸い込むこと。
健康者なら咳(セ)き込んで排出するが、高齢者ではそのまま
になって肺炎(誤嚥性肺炎)などを起こすことがある。
参照⇒ごえんせいはいえん(誤嚥性肺炎)
★こえんざいむ
【コエンザイム】
◇[英]coenzyme
○[生化]体内で物質を分解したり合成したりする酵素の働きを
円滑にする重要な物質。ビタミンやその誘導体など。
「コエンチーム([独]Koenzym,Coenzym)」,「補酵素」とも呼ぶ。
参照⇒ぱんとてんさん(パントテン酸)
◎"enzyme"は「酵素」。
参照⇒こうそ(酵素)
★こえんざいむきゅーてん
【コエンザイムQ10】
◇[英]coenzyme Q10/CoQ10
○[生化]黄色またはオレンジ色の結晶状のキノン化合物。健康
を維持し、老化を遅らせる重要物質。動物ではミトコンドリア、
植物では葉緑体に多く含まれる。
生体内で生成され、全ての細胞に存在する。
加齢によって減少し、不足となる。
ビタミン(生体内で合成されない栄養素)に似た働きから俗に
「ビタミンQ」とも呼ぶ。
また、普遍的に存在することから「ユビキノン(ubiquinone)」
とも呼ぶ。
参照⇒あでのしんさんりんさん(アデノシン三燐酸,アデノシ
ン3リン酸),いでべのん(イデベノン)
◎取り消しになった医薬品イデベノン(Idebenone)に化学構造
が近似する。
★ごえんせいはいえん
【誤嚥性肺炎】
◇[英]aspiration pneumonia
○[病]誤嚥(aspiration)により飲食物・口腔内分泌物などが気
管や肺に吸い込まれて発症する肺炎(pneumonia)。
高齢者に多い。
参照⇒ごえん(誤嚥),こうびろう(後鼻漏)
こえんちーむ
【コエンチーム】
◇[独]Koenzym/Coenzym
○[生化]⇒こえんざいむ(コエンザイム)
こえんどろ
【コエンドロ】
◇[葡]coentro
○[植]⇒こりあんだー(コリアンダー)
ごおう《ごわう》
【五黄】
◇[中]wuhuang
○[暦]運命判断法の九星の一つで、土星・中央に当たる。
この星の人は、性質が寛容で運気が強いとされる。
参照⇒きゅうせい(九星)
ごおうほういん《ごわうほういん》
【牛王宝印】
○神社仏閣から出される厄除(ヤクヨ)けの護符(ゴフ)。
◎熊野神社・手向山八幡宮・京都八坂神社・高野山・東大寺・
東寺・法隆寺などの諸社寺から出され、「牛王宝印」・「牛玉宝
印」・「牛王宝命」などと記されている。
裏面は起請文(キショウモン)を書く用紙に用いられた。
特に75羽の烏(カラス)を図案化した熊野牛王は有名で、誓いを
破ると熊野権現のカラスが3羽死ぬと信じられていた。
こおげちょう《こほげちやう》
【郡家町】
◇[日]Koge Cho
○[古]鳥取県東部、八頭郡(ヤズグン)の町。北西部を鳥取市に接
する。
◎2005. 3.31(平成17)郡家町・船岡町(フナオカチョウ)・八東町(ハットウ
チョウ)の3町が合併して八頭町(ヤズチョウ)を発足。
★こおりがも《こほりか゜も》
【コオリガモ】
【氷鴨】
◇[学]Clangula hyemalis、[英]long-tailed duck
○[鳥]カモ目(Anseriformes)カモ科(Anatidae)コオリガモ属
(Clangula)の水鳥。
雄は全長58〜60センチメートル、雌は37〜41センチメートル。
北極圏からグリーンランドなどの寒帯で繁殖し、冬季はユー
ラシア大陸・北アメリカ大陸の中・高緯度地方に南下する。
日本には北海道・本州北部に冬鳥として飛来する。
こおりざとう《こほりざたう》
【氷砂糖】
◇[英]sugar candy、[米]rock candy
○[食]氷のように大きく結晶させた砂糖のかたまり。
精製した砂糖を水に溶かし、結晶器に入れて温室に放置し、
適度に蒸発させて大きく結晶させる。
そのまま食したり、コーヒーなどに入れたり、梅酒の製造な
どに使用する。
◎非常食の乾パンの缶詰にも入っている。
こおりすい《こほりすい》
【氷水】
○[食]⇒かきごおり(かき氷,欠氷,欠き氷)(2)
こおりどうふ《こほりどうふ》
【凍り豆腐】
○[食]凍(シ)み豆腐の別称。
⇒しみどうふ(凍み豆腐,しみ豆腐)
こおりのすいぞくかん《こほりのすいぞくくわん》
【氷の水族館】
○[海]宮城県気仙沼市(ケセンヌマシ)にある、透明な氷に魚を閉じ込
めて展示する水族館。
◎2002. 4.(平成14)開館。
こおりぶくろ《こほりぶくろ》
【氷嚢】
◇[英]ice pack/ice bag
○[医]⇒ひょうのう(氷嚢)
こおりまくら《こほりまくら》
【氷枕】
【氷まくら】
◇[英]ice pillow
○[医]⇒みずまくら(水枕,水まくら)
こおりみず《こほりみづ》
【氷水】
○(1)[食]氷のかけらを入れて冷たくした水。
○(2)[食]⇒かきごおり(かき氷,欠氷,欠き氷)(2)
こおりやま《こほりやま》
【郡山】
◇[日]Koriyama
○(1)⇒こおりやまし(郡山市)
○(2)[古]⇒こおりやまちょう(郡山町)
こおりやまし《こほりやまし》
【郡山市】
◇[日]Koriyama Shi
○福島県中部の市。
〈面積〉
1970(昭和45)729平方キロメートル。
1994(平成 6)731.05平方キロメートル。
境界未定あり。
〈人口〉
1975(昭和50)26万5,000人。
1980(昭和55)28万6,497人。
1995(平成 7)32万6,831人。
◎もと奥州街道の宿場町。
1924(大正13)郡山町と小原田(コワラダ)町が合併して市制施行。
1954(昭和29)富田(トミタ)村の一部を編入。
1955(昭和30)三春町・大槻町(オオツキマチ)、および高瀬村・峩巌
(イワエ)村の2村一部を編入。
1965(昭和40)安積町(アサカマチ)・日和田町(ヒワダマチ)・富久山町
(フクヤママチ)・熱海町(アタミマチ)・田村町(タムラマチ)・三穂田(ミホタ)村・
逢瀬(オウセ)村・片平(カタヒラ)村・喜久田(キクタ)村・湖南(コナン)村を
編入。
◎奈良県には大和郡山市(ヤマトコオリヤマシ)がある。
鹿児島県日置郡(ヒオキグン)には郡山町(コオリヤマチョウ)があった。
★こおりやまじょう《こほりやまじやう》
【郡山城】
◇[日]Koriyama Jo
○[歴]毛利家の本拠地。現在の広島県高田郡吉田町(ヨシダチョウ)。
1523(大永 3)兄の子幸松丸(コウマツマル)の逝去に伴い、元就(モトナ
リ)が家督を継ぎ、猿掛(サルカケ)城からここに移る。
こおりやまちょう《こほりやまちやう》
【郡山町】
◇[日]Koriyama Cho
○[古]鹿児島県西部、日置郡(ヒオキグン)の町。
◎2004.11. 1(平成16)鹿児島市に編入。
★こおろぎ
【コオロギ】
【蟋蟀】
【蛩】
◇[英]cricket
○[虫]バッタ目(直翅目<チョクシモク>)(Orthoptera)コオロギ科
(Gryllidae)の昆虫。
古称は「きりぎりす(蟋蟀,蛬)」、英語名は「クリケット」。
◎コオロギの鳴く声は「蛩語(キョウゴ)」,「蛩鳴(キョウメイ)」と呼ぶ。
ごおん
【五陰】
○[仏]⇒ごうん(五蘊)
◎五陰盛苦(ジョウク)
ごおん
【呉音】
○[言]日本における漢字音の一種。
6世紀ころから朝鮮半島を経由して伝来したとみられる、中
国の揚子江(ヨウスコウ)下流域(呉の地方)を中心とした南方系の発
音。
平安時代に漢音(カンオン)が伝わり、平安中期以降には漢音(カラゴ
エ)(正音)に対して、「呉音」,「わおん(和音,倭音)」,「やまとごえ
(和音,倭音)」,「百済音(クダラオン)」と呼ばれるようになったもの。
仏教関係や官職名などに多く残っている。
◎経(キョウ)典・修行(ギョウ)・灯明(ミョウ)・頭(ズ)脳など。
ごおんじょうく《ごおんじやうく》
【五陰盛苦】
○[仏]八苦の一つで、心身が盛んであることにより起こる苦し
み。
「五陰」は「五蘊(ゴウン)」とも呼び、人間の肉体と精神の活動全
てを指す。
参照⇒はっく(八苦),ごうん(五蘊)
こか
【コカ】
◇Coca
○エクアドルの都市プエルト・フランシスコ・デ・オレジャア
ナ(Puerto Francisco de Orellana)の別称。
こか
【涸河】
○[地]⇒わでぃ(ワディ)(1)
こか《こくわ》
【糊化】
○[化]食品中のデンプン(澱粉)が、加熱などにより水を吸って
糊状(ノリジョウ)になること。
こが
【古河】
◇[日]Koga
○⇒こがし(古河市)
◎古河公方(クボウ):⇒こがくぼう(古河公方)
こが
【古賀】
◇[日]Koga
○(1)⇒こがし(古賀市)
○(2)[古]福岡県粕屋郡(カスヤグン)古賀町(コガマチ)。
⇒こがし(古賀市)
★ごか《ごくわ》
【五果】
○[仏]異熟果・等流果・士用果・増上果・離繁果の総称。
物事の因縁(インネン)(原因)から生じる結果を5種に分類したも
の。
◎六因四縁五果
参照⇒りくいん(六因),しえん(四縁)
★ごか《ごくわ》
【五果】
【五菓】
○[植][食]五種類の果物(クダモノ)。
クリ(栗)・モモ(桃)・アンズ(杏)・スモモ(李)・ナツメ(棗)
の総称。
ごか
【五箇】
◇[日]Goka
○(1)⇒ごかやま(五箇山)
○(2)[古]⇒ごかむら(五箇村)
ごか
【五霞】
◇[日]Goka
○⇒ごかまち(五霞町)
こがい《こがひ》
【小貝】
○(1)小さな貝。
○(2)[言]貝偏(カイヘン)の別称。
⇒かいへん(貝偏)
こがい
【胡亥】
◇[中]Huhai
○[人]中国、秦(Qin)の二世皇帝。在位:BC. 209〜BC. 207。
始皇帝(Shi Huangdi)の子。
趙高(Zhao Gao)(チョウ・コウ)に殺される。
参照⇒しこうてい(始皇帝)
こがい《こがひ》
【蚕飼い】
【蚕飼】
○(1)養蚕。
⇒ようさん(養蚕)
◎春の季語。
○(2)カイコ(蚕)を飼い育てる人。
★ごかい
【ゴカイ】
【沙蚕】
○[動]サシバゴカイ目(Phyllodocida)ゴカイ科(Nereididae)の
還形動物。
ごかい
【五戒】
○[仏]在家(ザイケ)の仏教徒が守るべき五つの戒め。不殺生(フセッ
ショウ)・不偸盗(フチュウトウ)・不邪淫(フジャイン)・不妄語(フモウゴ)・不
飲酒(フオンジュ)の総称。
「優婆塞(ウバソク)戒」とも呼ぶ。
参照⇒はっさいかい(八斎戒),じっかい(十戒),しちかい(七
戒)
★ごがい
【五蓋】
◇[梵]panca nivaranani
○[仏]5種類の煩悩(ボンノウ)。
<1>貪欲(トンヨク)(raga)蓋:むさぼること・執着すること。
<2>瞋恚(シンニ)(pratigha)蓋:怒り。
<3>睡眠(スイメン)(昏眠<コンミン>)(middha)蓋:心や体が不活発な
こと。
<4>掉悔(掉戯)(ジョウケ)(auddhatya-kaukrtya)蓋:心がざわめ
き悩むこと。
<5>疑(ギ)(vicikitsa)蓋:疑い・ためらうこと。
参照⇒ぼんのう(煩悩)
◎「蓋」は「(心を)覆(オオ)うもの」の意味で、煩悩([梵]klesa)の
別称。
ごかいどう《ごかいだう》
【五街道】
◇[日]Go Kaido
○[歴][交]江戸幕府開府の翌年、1604(慶長 9)に制定された江
戸日本橋を起点とする五つの主要な陸上交通路。
東海道・中山道(ナカセンドウ)・日光街道・奥州街道・甲州街道
の総称。
幕府はこれらの街道を直轄し、1659(万治 2)道中奉行を置い
て、道路の改修・整備などを行わせた。
付随する街道として美濃路・日光御成道・例幣使道などがあっ
た。
参勤交代もその発展に寄与した。
参考⇒しちどう(七道),ときわばし(常盤橋),さんきんこうた
い(参勤交代,参覲交代)
◎中山道は慣例的に「中仙道」とも書く。
★こかいん
【コカイン】
◇[英]cocaine
○[化]コカノキの葉から抽出したアルカロイド。
局所麻酔剤。
参照⇒ぷろかいん(プロカイン)
ごかがい《ごくわがい》
【五花街】
○[歴]⇒きょうとごかがい(京都五花街)
こかく
【小角】
○(1)三寸(約9センチメートル)四方の折敷(オシキ)。
脚の高さは約一寸。
婚礼など正式の膳部に用いる。
「こがく(小角)」とも呼ぶ。
参照⇒おしき(折敷)
○(2)[建]木材(杣角)の規格の一つ。
四寸(約12センチメートル)角以下の角材。
「こがく(小角)」,「杣小角」,「小杣角」,「押角(オシカク,オシガク)」
とも呼ぶ。
参照⇒そまかく(杣角)
○(3)[古]江戸時代の芝居茶屋で、銭116文の隠語。
「こがく(小角)」とも呼ぶ。
こがく
【コガク】
【小額】
○[植]ヤマアジサイ(山紫陽花)の別称。
⇒やまあじさい(ヤマアジサイ,山紫陽花)
こがく
【小角】
○⇒こかく(小角)
ごがく
【五岳】
◇[中]Wu Yue/Wuyue
○[地]中国で古来、漢民族に崇拝された五つの霊山。
戦国時代、五行思想の影響により生じたもの。
<1>東岳(Dongyue):泰山(Taishan)(タイザン)(山東省泰安県<タイ
アンケン>)。
<2>南岳(Nanyue):衡山(Hengsha)(コウザン)(湖南省東部)。
<3>西岳(Xiyue):華山(Huashan)(カザン)(陝西省<センセイショウ>華
陰県<カインケン>)。
<4>北岳(Beiyue):恒山(Hengshan)(コウザン)(山西省北東部)。
<5>中岳(Zhongyue)(チュウガク):嵩山(Songshan)(スウザン)(河南
省登封市<トウホウシ>)。
「五山(Wu Shan)」とも呼ぶ。
参照⇒たいざん(泰山,岱山,太山),こうざん(衡山),かざん
(華山),すうざん(嵩山),こうざん(恒山)(1)
◎他説もある。
★こがくは
【古学派】
○
山鹿素行(ソコウ)(聖学)に始まり、伊藤仁斎(ジンサイ)(古義学)・
荻生徂徠(オギュウ・ソライ)(古文辞学)・片山兼山(ケンザン)(山子学,折
衷学)・井上金峨(キンガ)(折衷学)・松崎慊堂(コウドウ)(考証学)ら
もそれぞれ独自の説を唱えた。
こがくぼう《こがくばう》
【古河公方】
○[歴]鎌倉公方足利成氏(シゲウジ)から政氏・高基・晴氏・義氏
の5代の称。
鎌倉公方足利持氏と関東管領上杉憲実(ノリザネ)・室町幕府(足
利義教)とが関東諸将を巻き込み争う(永享の乱・結城合戦)。
持氏の遺児寿王丸が元服し、1449年幕府に許されて鎌倉公方足
利成氏となり、1450(宝徳 2)幕命により憲実の子関東管領上杉
憲忠(ノリタダ)と和睦。これにより幕府の公方・管領体制が再建
される。
しかし、成氏は1454(享徳 3.12.27)憲忠を自邸で殺し、翌年
下総国(茨城県)古河に走る。幕府は足利政知(マサトモ)を伊豆国堀
越に下向させる。おのおのその地を拠点として対抗し、古河公
方・堀越公方と呼ばれる。
成氏は1478(文明10)上杉顕定(アキサダ)(憲忠の弟房顕の養子)
と、1482(文明14)幕府と和睦する。
ごかこくじょうやく《ごかこくでうやく》
【五ヶ国条約】
○[歴]⇒あんせいのかりじょうやく(安政の仮条約)
★こかこーら
【コカコーラ】
◇[登録商標]Coca Cola
○[食]
本社はアメリカ合衆国ジョージア州(Georgia State)アトラ
ンタ(Atlanta)。
「コーク(Coke)」とも呼ぶ。
◎1949(昭和24)後楽園球場で販売。
こーかさす
【コーカサス】
【高加索】
◇[英]Caucasus
○[地]カフカズ([露]Kavkaz)の英語名。
⇒かふかず(カフカズ)
こーかさすさんみゃく
【コーカサス山脈】
◇[英]Caucasus Mountains/the Caucasus
○[地]⇒だいかふかずさんみゃく(大カフカズ山脈)
こかし
【こかし】
【転し】
【倒し】
○(1)相手のために心を尽くしているように装うこと。
参照⇒おためごかし(お為ごかし,お為倒し,御為倒し)
○(2)⇒やまこかし(山こかし,山転し,山倒し)
こがし
【焦がし】
○(1)焦がすこと。
○(2)[食]⇒はったい(ハッタイ)
こがし
【古河市】
◇[日]Koga Shi
○茨城県南西端の市。北部を栃木県、西部を埼玉県に隣接。
〈面積〉
21.02平方キロメートル。
〈人口〉
1995(平成 7)5万9,086人。
◎もと日光街道の宿場町。
1950(昭和25)市制施行。
1955(昭和30)新郷村を編入。
◎古河公方(クボウ):⇒こがくぼう(古河公方)
◎福岡県には古賀市(コガシ)がある。
宮城県には古川市(フルカワシ)がある。
こがし
【古賀市】
◇[日]Koga Shi
○福岡県北部の市。
〈面積〉
42.11平方キロメートル。
〈人口〉
1995(平成 7)5万3,592人。
◎1997.10. 1(平成 9)粕屋郡(カスヤグン)古賀町(コガマチ)が市制施
行。
青柳(アオヤギ)地区は江戸時代の唐津街道の宿場町。
◎茨城県には古河市(コガシ)がある。
ごかし
【ごかし】
【転し】
【倒し】
○[接尾辞](体言・動詞の連用形について)そのようなふりをし
て、またはそのことにかこつけて、自分の利益をはかること、
を表す語形要素。
「こかし」とも呼ぶ。
◎お為ごかし:⇒おためごかし(お為ごかし,お為倒し,御為倒
し)
親切ごかし:⇒しんせつごかし(親切ごかし,親切転し,親切
倒し)
上手ごかし:⇒じょうずごかし(上手ごかし,上手倒し,上手
倒かし)
しらごかし:⇒しらごかし(しらごかし,白倒し,白倒かし)
山こかし:⇒やまこかし(山こかし,山転し,山倒し)
寝こかし:⇒ねこかし(寝こかし,寝転し,寝転かし)
粋倒し,情けごかし,尤(モット)もごかし,かわゆごかし,賢人倒
し,賢女倒し,工面ごかし,筒転し
◎動詞「こかす(転す,転かす,倒す,倒かす)」の連用形から。
こーかしあ
【コーカシア】
◇[英]Caucasia
○⇒かふかず(カフカズ)(2)
ごかしょうちょう《ごかしやうちゆう》
【五個荘町】
◇[日]Gokasho Cho
○[古]滋賀県中東部、神崎郡(カンザキグン)にあった町。
◎2005. 2.11(平成17)八日市市(ヨウカイチシ)、神崎郡の永源寺町(エ
イゲンジチョウ)・五個荘町、愛知郡(エチグン)の愛東町(アイトウチョウ)・湖
東町(コトウチョウ)の1市4町が合併して東近江市(ヒガシオウミシ)を発足。
こかす
【転す】
【倒す】
【転かす】
【倒かす】
○(1)[他動]転(コロ)ばせる・倒(タオ)す。
○(2)[他動]転がす。人や物を他の場所に移す。
○(3)[他動]人や物を別の場所に隠す。
○(4)[他動]だます・ごまかす。くすねる。
◎自動詞は「こける」。
○(5)[接尾辞](動詞の連用形に付いて)その語の意味を強調す
る。すっかり……する。
◎売りこかす。
ごかせちょう《ごかせちやう》
【五ヶ瀬町】
◇[日]Gokase Cho
○宮崎県北西部、西臼杵郡(ニシウスキグン)の町。
向坂山(ムコウサカヤマ)(1,684メートル)の北北東山麓(サンロク)に日本
最南端の天然スキー場の五ヶ瀬ハイランドスキー場がある。
〈面積〉
171.77平方キロメートル。
〈人口〉
1995(平成 7)5,265人。
◎1956(昭和31)鞍岡(クラオカ)村と三ヶ所(サンカショ)村が合併して町
制施行。
★こーかそいど
【コーカソイド】
◇[英]Caucasoid
○ネグロイド(黒色)・モンゴロイド(黄色)と並ぶ人種の三大区
分の一つ。
「白色人種(white race)」とも呼ぶ。
こかた
【子方】
○[劇]能楽で、子供の役を演ずる役。また、その役者。
参照⇒こやく(子役)
★こがたかくへいき
【小型核兵器】
◇[英]small-scale nuclear weapons/mini-nuke
○[軍][原]爆発力5キロトン以下(広島型の約3分の1)の核爆
弾。
戦術兵器に位置付けられ、使用しやすいとされる。また、戦
略核兵器より迎撃されにくい。
アメリカ合衆国ではファース・スプラット条項(Spratt-Furse
restriction)により研究・開発が禁止されていた。
プルトニウム型の核分裂爆弾では、重水素と三重水素の混合
ガスを弾頭中心部に注入する方法で小型化できる。
「ミニ・ニューク(mini-nuke)」とも呼ぶ。
参照⇒げんしばくだん(原子爆弾),えぬえぬえすえー(NNS
A),ちゅうせいしばくだん(中性子爆弾),ぽろにうむ(ポロニウ
ム)
◎1993(平成 5)ファース・スプラット条項、スプラット上院議
員とファース下院議員が提出・成立。
2003. 5.21(平成15)米上院、開発については議会承認が必要
とするが研究は容認する修正案を可決。
2003.11.24(平成15)ブッシュ大統領、小型核兵器の研究費を
盛り込んだ2004年度国防権限法案に署名・成立。ファース・ス
プラット条項は廃止。
2008. 6.15(平成20)アメリカのワシントン・ポスト紙(電子
版)、IAEA(国際原子力機関)の2006年の報告書に、国際密
輸グループ「核の闇市場」に関与したスイス人実業家のコンピュ
ーターから小型弾頭の製造方法などを含む設計書が発見されて
いた、と報道。複数の国家に売却された可能性を示唆。
こがたきゅうけいういるす
【小型球形ウイルス】
◇[英]Small Round Structured Virus
○[古][病]ノロウイルス(Norovirus)の旧称。
⇒のろういるすぞく(ノロウイルス属)
こがたなとび
【小刀飛び】
○[運]⇒じゃっくないふ(ジャックナイフ)(3)
こがたぶき
【小型武器】
◇[英]small arms weapons
○[軍]通常兵器の、小火器と小型兵器の総称。
小火器(small arms)は個人が携帯する短銃・ライフルなど、
小型兵器(small weapons)は重機関銃・迫撃砲などを含む。
ごかちほう《ごかちはう》
【五河地方】
○⇒ぱんじゃぶ(パンジャブ)
◎両河地方:⇒めそぽたみあ(メソポタミア)
★ごがつ《ごぐわつ》
【五月】
【5月】
◇[英]May(メー,メイ)
○[暦]
陰暦五月は「仲夏(チュウカ)」,「吹雪月(フブキヅキ)」とも呼ぶ。
◎花札では燕子花(カキツバタ)(あやめ)。
誕生石はエメラルド(emerald)。
ごがつささげ《ごぐわつささげ》
【五月ササゲ】
○[植]⇒いんげんまめ(インゲンマメ,隠元豆,菜豆)(1)
◎「ささげ」は「(「豆」偏+「工」)豆」と書く。
ごがつばしょ《ごぐわつばしよ》
【五月場所】
○東京の両国国技館で五月に行われる大相撲。
通称は「夏場所」。
参照⇒ほんばしょ(本場所)
◎両国国技館では一月場所(初場所)・九月場所(秋場所)も開催。
◎1946(昭和21)戦争で被災した国技館修復のため中止。
こがねい《こがねゐ》
【小金井】
◇[日]Koganei
○(1)⇒こがねいし(小金井市)
○(2)栃木県下都賀郡(シモツガグン)国分寺町(コクブンジマチ)の地名。
○(3)[交]⇒こがねいえき(小金井駅)
こがねいえき《こがねゐえき》
【小金井駅】
○[交]栃木県下都賀郡(シモツガグン)国分寺町(コクブンジマチ)小金井
にある、JR東北本線の駅。
小山(オヤマ)駅(小山市)と自治医大駅の間。
◎東京都小金井市にはJR中央線の東小金井駅・武蔵小金井駅、
西武多摩川線の新小金井駅がある。
東京都小平市には西武新宿線の花小金井駅がある。
こがねいし《こがねゐし》
【小金井市】
◇[日]Koganei Shi
○東京都中部、武蔵野台地にある市。
〈面積〉
1970(昭和45)11平方キロメートル。
〈人口〉
1975(昭和50)10万3,000人。
◎1958(昭和33)市制。
◎江戸時代、玉川上水に沿う小金井堤は桜の名所として有名で
あり、江戸の市民は日帰りで花見に出掛けていた。
現在の桜は茨城県の桜川の桜を分植したもの。
◎花小金井は小平市の地名。
◎小金井街道
こがねいろ
【黄金色】
○[色]黄金(オウゴン)のように黄色に光る色。
「金色(キンイロ)」,「金色(コンジキ)」,「山吹色(ヤマブキイロ)」とも呼ぶ。
◎C=10,M=44,Y=98,B=0。
こがねせんがん《こがねせんぐわん》
【コガネセンガン】
【黄金千貫】
○[植][農]サツマイモの一品種。
芋は大きく、皮の色がジャガイモに似て淡い茶色で、実は白
くてデンプンを多く含んでいる。
鹿児島県が主な産地で、ほとんどが芋焼酎の原料となる。
◎1966(昭和41)農林31号、品種登録。
★こがねづかこふん
【黄金塚古墳】
○[歴]大阪府和泉市(イズミシ)。
★こがねむし
【コガネムシ】
【黄金虫】
【金亀子】
○(1)[虫]甲虫目(鞘翅目)(Coleoptera)コガネムシ上科(Scara-
baeoidae)コガネムシ科(Scarabaeidae)の昆虫の総称。
食糞類と食葉類に大別される。
参照⇒しょくふんるい(食糞類)
○(2)[虫](1)の一種。
参照⇒せんちこがね(センチコガネ,雪隠黄金,雪隠金亀子)
こがねむし
【黄金虫】
○[楽]野口雨情(ウジョウ)作詞、中山晋平(シンペイ)作曲の童謡。
歌い出しは「黄金むしは金持ちだ/金蔵(カネクラ)建てた蔵建て
た」。
◎1922(大正11)童謡雑誌『金の塔』に収録。
ごかのしょう《ごかのしやう》
【五家荘】
【五箇荘】
○熊本県中東部、球麿川(クマガワ)支流の川辺川上流の山間深く
に散在する五つの孤立した集落。
八代市泉町(イズミマチ)の、仁田尾(ニタオ)・葉木(ハギ)・樅木(モミキ)
・久連子(クレコ)・椎原(シイバル)の旧村。
平家落人(オチウド)伝説があり、ここの郷士たちは平家の残党
の子孫といわれている。
◎旧住所は八代郡(ヤツシログン)泉村(イズミムラ)。
こがふ
【古楽府】
○⇒がふ(楽府)
こかべ
【小壁】
◇[日]kokabe
○(1)[建]和室の小さな壁。
床の間の袖壁(ソデカベ)や吹き抜きの左右の細壁など。
参照⇒ふくろどこ(袋床)
○(2)[建](特に)天井と鴨居(カモイ)、または天井と長押(ナゲシ)と
の間などにある壁。
参照⇒らんま(欄間),つりづか(釣り束,吊り束,釣束,吊束)
ごかほう
【五家宝】
○[食]⇒ごかぼう(五家宝,五箇棒,五荷棒)
ごかぼう
【五家宝】
【五箇棒】
【五荷棒】
○[食]駄菓子の一種。モチ米を蒸し、水飴などで固めて棒形に
し、青キナコなどをまぶしたもの。黄色いキナコをまぶしたも
のもある。
埼玉県熊谷市(クマガヤシ)の名産として知られる。
「ごかほう(五家宝)」とも呼ぶ。
◎享保(1716〜1736)年間、上野国五箇村(現:群馬県邑楽郡<オウラ
グン>板倉町<イタクラマチ>)の人が初めて作ったとされる。
こがま
【小鎌】
◇[英]sickle
○[農]⇒しくる(シクル)
こがまち
【古賀町】
◇[日]Koga Machi
○[古]福岡県粕屋郡(カスヤグン)の町。古賀市の旧称。
参照⇒こがし(古賀市)
ごかまち
【五霞町】
◇[日]Goka Machi
○茨城県南西部、猿島郡(サシマグン)の町。県内唯一の利根川南岸
の町で、茨城県内の他の市町村とは陸続きになっていない。南
部・西部を埼玉県に隣接。
〈面積〉
23.09平方キロメートル。
〈人口〉
1995(平成 7)1万0,312人。
2000(平成12)1万0,218人。
◎1996. 6. 1(平成 8)五霞村が町制施行して五霞町となる。
こがまるやま
【古ヶ丸山】
◇[日]Kogamaru Yama
○[地]三重県南西部、多気郡(タキグン)宮川村(ミヤガワムラ)にある山。
標高1,211メートル。
南麓に宮川ダムによって宮川を堰(セ)き止めた宮川貯水池が
ある。
ごかむら
【五箇村】
◇[日]Goka Mura
○[古]島根県隠岐郡(オキグン)にあった村。
◎2004.10. 1(平成16)西郷町(サイゴウチョウ)・布施村(フセムラ)・五箇
村・都万村(ツマムラ)が合併して隠岐の島町(オキノシマチョウ)を発足。
ごかやま
【五箇山】
◇[日]Goka Yama
○富山県南西端の東礪波郡(ヒガシトナミグン)、岐阜県との境にある
山間の地域。
庄川(ショウガワ)上流域、本流・支流の五つの谷からなる山村地
区。
平家の落人(オチウト)伝説があり、合掌造(ガッショウヅク)りの民家
で知られ、観光地となっている。
南部は同じ庄川流域の白川郷(シラカワゴウ)に接する。
参照⇒しらかわごう(白川郷,白河郷)
〈谷〉
<1>赤尾谷:上平村(カミタイラムラ)。
<2>上梨谷(カミナシタニ):平村(タイラムラ)。
<3>下梨谷(シモナシタニ):平村。
<4>小谷(オタン):城端町(ジョウハナマチ)。
<5>利賀(トガ):利賀村(トガムラ)。
◎江戸時代には加賀藩の保護を受けて火薬を製造していた。
★こがら
【コガラ】
【小雀】
○[鳥]スズメ目(Passeriformes)シジュウカラ科(Paridae)の小
鳥。
こがらしちゃ
【木枯茶】
【凩茶】
○[色]灰色がかった茶色。
こがらわ《こがらは》
【木瓦】
○[建]柿板(コケライタ)の別称。
⇒こけらいた(こけら板,柿板)
こがらわぶき《こがらはぶき》
【木瓦葺き】
【木瓦葺】
○[建]屋根の葺き方の一形式。
屋根に厚い柿板(コケライタ)を縦に並べ、その間を木製の瓦棒(カワ
ラボウ)で覆(オオ)うもの。
参照⇒こけらいた(こけら板,柿板),かわらぼう(瓦棒)
◎本瓦葺き:参照⇒ほんがわらぶき(本瓦葺き,本瓦葺)
こがるにせあぬくうぐんきち
【コガルニセアヌ空軍基地】
◇[英]Mikhail Kogalniceanu Air Base
○[軍]⇒みはいるこがるにちゃぬくうぐんきち(ミハイル・コ
ガルニチャヌ空軍基地)
こがるにちゃぬくうぐんきち
【コガルニチャヌ空軍基地】
◇[英]Mikhail Kogalniceanu Air Base
○[軍]⇒みはいるこがるにちゃぬくうぐんきち(ミハイル・コ
ガルニチャヌ空軍基地)
こかわちょう《こかはちやう》
【粉河町】
◇[日]Kokawa Cho
○和歌山県北部、那賀郡(ナガグン)の町。
こかわでら《こかはでら》
【粉河寺】
○和歌山県那賀郡(ナガグン)粉河町(コカワチョウ)にある粉河観音宗の
本山。山号は風猛山。
本尊は千手観音菩薩像で、本尊にまつわる説話を描いた12世
紀末の絵巻『粉河寺縁起』は国宝。
西国三十三所第三番の札所。葛城山信仰の霊地。
もと天台宗で、独立して粉河観音宗となる。
旧称は「補陀洛山(フダラクサン)施音寺(セオンジ)」。
◎ 770(宝亀元)大伴孔子古(オオトモノクジコ)が童子行者の造った千
手観音菩薩像を本尊として創建。
平安時代、朝廷の庇護を受ける。
延久年間(1069〜1074)補陀落山施音教寺の願成就院の勅額を
受ける。
室町幕府の庇護を受け、多くの僧兵を集めたが、1585(天正
13)豊臣秀吉によって根来寺とともに焼き払われる。
1720(享保 5)御池坊寂隠が現本堂を建立。
参照⇒ねごろじ(根来寺)
こがわら《こがはら》
【木瓦】
○[建]⇒こけらいた(こけら板,柿板)
こがわらこ《こがはらこ》
【小川原湖】
◇[日]Kogawara Ko
○[地]⇒おがわらこ(小川原湖)
こがん
【虎眼】
○[俗]眼病トラコーマの俗称。
⇒とらこーま(トラコーマ)
★ごかん
【五観】
○[仏]真観(シンカン)・清浄観(ショウジョウカン)・広大知慧観(コウダイチエカ
ン)・悲観(ヒカン)・慈観(ジカン)の総称。
★ごかん
【後漢】
◇[中]Hou Han、[英]Later Han
○[歴]中国の王朝の一つ(AD. 25〜 220)。
劉秀(Liu Xiu)(リュウ・シュウ)が再興。
「東漢(Dong Han)(トウカン)([英]Eastern Han)」とも呼ぶ。
参照⇒ぜんかん(前漢),こうきんのらん(黄巾の乱,黄巾之亂)
〈歴代皇帝〉(年号は在位)
第1代:光武帝(Guangwu Di)(コウブテイ)(劉秀): 25〜 57。
第2代:明帝(Ming Di): 57〜 75。
第3代:章帝(Zhang Di): 75〜 88。
第4代:和帝(He Di): 88〜 105。
第5代:殤帝(Shang Di)(ショウテイ): 105〜 106。
第6代:安帝(An Di): 106〜 125。
第7代:少帝懿(Shaodi Yi): 125〜 125。
第8代:順帝(Shun Di): 125〜 144。
第9代:冲帝(Chong Di)(チュウテイ)(衝帝): 144〜 145。
第10代:質帝(Zhi Di)(シツテイ): 145〜 146。
第11代:桓帝(Huan Di)(カンテイ): 146〜 167。
第12代:霊帝(Ling Di)(レイテイ): 167〜 189。
第13代:少帝弁(Shaodi Bian)(弘農王<コウノウオウ>): 189〜 189。
第14代:献帝(Xian Di)(ケンテイ): 189〜 220。
◎「こうかん(後漢<Hou Han>)」と読むと五代十六国の「後漢(Hou
Han)」のこと。
★ごがん《ごぐわん》
【御願】
○()
○()御願寺の略。
⇒ごがんじ(御願寺)
ごかんえき
【後閑駅】
○[交]群馬県利根郡(トネグン)みなかみ町(マチ)にある、利根川沿
いのJR上越線の駅。
沼田駅(沼田市)と上牧(カミモク)駅の間。
◎旧住所は月夜野町(ツキヨノマチ)。
ごかんおう《ごくわんわう》
【伍官王】
【五官王】
○[仏]十王の第四。
⇒じゅうおう(十王)
ごがんじ《ごぐわんじ》
【御願寺】
○天皇・皇后・王子などの高貴な人の発願によって建立された
寺。
単に「御願」とも呼ぶ。
◎天皇の場合は「勅願寺(チョクガンジ)」とも呼ぶ。
こがんせき
【虎眼石】
○[鉱]⇒とらめいし(虎眼石)
こかんど
【コカンド】
◇Kokand/Khokand
○⇒こーかんど(コーカンド)
こーかんど
【コーカンド】
◇Kokand/Khokand、Qoqand
○(2)ウズベキスタン共和国東部、フェルガナ州(Fargana Wi-
loyati)西部にある州都。フェルガナ盆地の商工業の中心地。
「コカンド」,「ホーカンド(Khoqand/Khokand)」とも呼ぶ。
〈人口〉
1970(昭和45)13万3,000人。
1987(昭和62)17万3,000人。
◎もとコーカンド汗国の首都で、当時の宮殿の一部が現存。
○(2)[歴]⇒こーかんどかんこく(コーカンド汗国,コーカンド
・カン国)
こーかんどかんこく
【コーカンド汗国】
【コーカンド・カン国】
◇Kokand Khan/Khokand Khan
○[歴]⇒こーかんどはんこく(コーカンド汗国,コーカンド・ハ
ン国)
こーかんどはんこく
【コーカンド汗国】
【コーカンド・ハン国】
◇Kokand Khan/Khokand Khan
○[歴]中央アジア南東部、フェルガナ地方にあったウズベク族
のイスラム教国(1710ころ〜1876)。
首都はコーカンド。
シャー・ルフ二世(Shah Rukh II Khan)により建国。
1732(享保17)コーカンドに遷都。
1759(宝暦 9)清の宗主権を認め、朝貢国となる。
北東のイリ地方にまで勢力を拡大し、19世紀初頭に最盛期を
迎えたが、19世紀中ころに発生した内乱や、西隣のボハラ汗国
の圧力・ロシアに中央アジア進出により衰退。
1876(明治 9)ロシアに併合された。
「コーカンド・カン国」,「ホーカンド汗国(Khanate of Kho-
qand)」,「フェルガナ汗国(Khanate of Ferghana)」とも呼ぶ。
[1]こかんやぜんう
【呼韓邪単于】
【呼韓邪單于】
◇Qoghoshar、[中]Hu Hanxie Chanyu/Hu Hanya Danyu
○[人]匈奴(Xiongnu)(キョウド)第十四代の単于(?〜BC. 31)。
在位:BC. 58〜 31。名は稽侯珊(Jihou Shan)。虚閭権渠(Xu-
lyu Quangqu)単于の子。
BC. 60、父が死去。
BC. 54、兄の(「至」偏+「都」-「者」)支(Zhizhi)(シツシ)単于と匈
奴を東西に二分して争い、敗れて南下。
BC. 51、前漢の宣帝(Xuan Di)のときに入朝。
漢が兄を滅ぼし、匈奴を統一。
BC. 33、元帝(Yuan Di)から王昭君(Wang Zhaojun)を妻として賜る。
参照⇒おうしょうくん(王昭君)
★[2]こかんやぜんう
【呼韓邪単于】
【呼韓邪單于】
◇Qoghoshar、[中]Hu Hanxie Chanyu/Hu Hanya Danyu
○[人]匈奴(Xiongnu)(キョウド)の単于。在位:AD. 48〜 56/
57。
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