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百 科 辞 書 《こ》 編集:獨 澄旻
-------- こ ----------------------------------------------------
こ
【こ】
【コ】
◇[日]ko
○(1)[言]五十音図カ行第五段の音節。
後舌面を軟口蓋に接し破裂させる無声子音(k)と、後舌の半
狭母音(o)とから成る音節。
◎奈良時代までの上代特殊仮名遣いでは甲類(ko)と乙類(koe)
の二類に書き分けられていて、発音上区別があったと考えられ
ている。
○(2)[言]五十音図カ行第五段の仮名文字。
平仮名「こ」は「己」の草体。
片仮名「コ」は「己」の最初の二画。
○(3)[文]『徒然草(ツレヅレグサ)』で「ふたつ文字」。
⇒ふたつもじ(ふたつ文字,二つ文字)
★ご
【呉】
◇[中]Wu
○(1)[歴]古代中国の周代、長江(揚子江)下流にあった国(?〜
BC. 473)。
春秋時代末期、五覇の一国。
参照⇒ごは(五覇)
○(2)[歴]三国時代の一国( 222〜 280)。
〈歴代皇帝〉
第1代:大帝権(Dadi Quan)(孫権)( 222〜 252)。
第2代:廃帝亮(Feidi Liang)( 252〜 258)。
第3代:景帝休(Jingdi Xiu)( 258〜 264)。
第4代:烏程侯皓(Wuchenghou Hao)( 264〜 280)。
○(3)[歴]五代十国の一国( 902〜 937)。
○(4)[俗]中国江蘇省(Jiangsu Sheng)(コウソショウ)の俗称。
⇒こうそしょう(江蘇省)
ご
【呉】
【豆汁】
【豆油】
○[食]挽いた大豆を水に浸し煮た生呉(ナマゴ)に、ニガリを加え
たもの。型に入れる前の豆腐の原料。
ご
【碁】
【棊】
○⇒いご(囲碁)
★こあ
【コア】
◇[英]core
○(1)芯(シン)。
○()[]
○()[地]地球の核(カク)。
○()[古][計]磁気コア・メモリーの略称。
⇒じきこあめもりー(磁気コア・メモリー)
◎コア・ダンプ(core dump):⇒めもりーだんぷ(メモリー・ダ
ンプ)
ごあ
【ゴア】
【臥亜】
◇Goa
○(1)(Goa State)⇒ごあしゅう(ゴア州)
○(2)[俗]インドのゴア州の州都パナジの通称。
⇒ぱなじ(パナジ)
こあいとう《こあいたう》
【コアイ島】
◇[ベトナム語]Hon Khoai、[英]Hon Khoai Island
○[地]ベトナム南西端、カマウ岬(Ca Mau cape)の沖合にある
島。景勝地。
こあういらしゅう《こあういらしう》
【コアウイラ州】
◇[西]estado de Coahuila、[英]Coahuila State
○⇒こあうぃらしゅう(コアウィラ州)
こあうぃらしゅう《こあゐらしう》
【コアウィラ州】
◇[西]estado de Coahuila、[英]Coahuila State
○メキシコ北部の州。東部をヌエボレオン州(estado de Nuevo
Leon)、南西部をドゥランゴ州(estado de Durango)、西部をチ
ワワ州(estado de Chihuahua)に接し、北部をアメリカ合衆国
に隣接し、南北に東マドレ山脈(Sierra Madre Oriental)が走っ
ている。
州都はサルティージョ(Saltillo)。
「コアウイラ州」とも呼ぶ。
こあがり
【小上がり】
【小上り】
◇[日]koagari
○(1)[建]床や土間から一段上がった座敷。
襖(フスマ)や障子(ショウジ)などの仕切りを設けず解放空間とする
ことも多い。
また、床下は引き出しなどの収納に使われることが多い。
○(2)[建]小料理屋などで、通路から直接上がれる座敷。
衝立など簡単な仕切りを設けることが多い。
ごあく
【五悪】
○[仏]仏教で信者に禁じている5つの悪事。殺生(セッショウ)・偸
盗(チュウトウ)・邪淫(ジャイン)・妄語(モウゴ)・飲酒(オンジュ)の悪業の
称。
参照⇒ごかい(五戒)
こあこんぴたんす
【コアコンピタンス】
◇[英]core competence
○[経]企業が培(ツチカ)ってきた独自の能力・適性・資産。
業界の核となることができる、他社がマネのできない一連の
得意技術や経営法など。
こあざ
【小字】
○町村内の一区画の名。
⇒あざ(字)
こあじさし《こあぢさし》
【コアジサシ】
【小鰺刺】
○[鳥]チドリ目(Charadriiformes)カモメ科(Laridae)アジサシ
亜科(Sternini)の水鳥。
全長約28センチメートル内外。背面は淡灰色、腹面は白色。
頭上は黒く、尾は白く燕尾(エンビ)状。嘴(クチバシ)は細長い。
全世界の温帯・熱帯に広く分布する渡り鳥で、日本には夏鳥
として南方から本州以南に渡来し、海岸や沼などの砂礫地(サレキ
チ)で営巣する。空中から水中に突入して魚を捕(トラ)える。秋に
南方へ帰る。
かつては日本でふつうに見られたが、現在は環境省指定の希
少種。
◎千葉県の九十九里浜(クジュウクリハマ)が繁殖地として知られる。
ごあしゅう《ごあしう》
【ゴア州】
◇[英]Goa State
○インド南西岸の州。
州都はパナジ(Panaji)。
ザビエル(Francisco de Xavier)の墓がある。
ピッピーが多く集まっている。
「東洋のローマ([葡]Orientale Roma)」と呼ばれる。
◎もとポルトガル植民地。
1961(昭和36)返還され、インド連邦直轄地となる。
1986(昭和61)世界文化遺産に登録。
1987. 5.(昭和62)州(25番目)に昇格。
★こあじろ
【小網代】
◇[日]Koajiro
○()[地]
○()⇒みさきまちこあじろ(三崎町小網代)
こあだんぷ
【コア・ダンプ】
◇[英]core dump
○[古][経]⇒めもりーだんぷ(メモリー・ダンプ)
こあみざ
【小網座】
◇[羅]Reticulum
○[天]レチクル座の別称。
⇒れちくるざ(レチクル座)
こあめもりー
【コア・メモリー】
◇[英]core memory
○[古][計]磁気コア・メモリーの略称。
⇒じきこあめもりー(磁気コア・メモリー)
こあら
【コアラ】
◇[英]koala、[学]Phascolarctos cinereus
○[哺]フクロネズミ目(有袋目)(Marsupialia)コアラ科(Phasco-
larctidae)コアラ属(Phascolarctos)の哺乳類。
体長はオス80センチメートル、メス70センチメートルほど。
体形は子グマに似るが尾はなく、耳は大きく、メスの腹部に
は育児嚢(イクジノウ)がある。
体毛は羊毛状で灰色から黄褐色。アゴ・胸・四肢の内側は白
色。
性質は温和で、動作は緩慢。
オーストラリア南東部の森林のみに生息。ユーカリの樹上で
生活し、ユーカリの葉と芽しか食べない。
普通1腹1子で、妊娠期間は35日ほど。離乳期は母親が肛門
から出す一部消化された葉を子に食べさせる。子がやや大きく
なると背負って歩く。
「コモリグマ(子守り熊)」,「フクログマ(袋熊)」,「キノボリフ
クログマ(木登り袋熊)」とも呼ぶ。
◎1科1属で、クスクス科(Phalangeridae)の亜科とされるこ
ともある。
毛皮利用のため乱獲されて一時絶滅しかかったが、現在は保
護されてかなり回復している。
こあり
【コアリ】
◇Coari
○ブラジル北西部、アマゾナス州(Estado de Amazonas)中央部
の都市。
南緯4.08°、西経の63.13°地。
〈人口〉
1996(平成 8)3万0,100人。
2000(平成12)3万9,500人。
2004(平成16)4万7,100人。
ごあれーべん
【ゴアレーベン】
◇Gorleben
○ドイツ北西部、ニーダーザクセン州(Bundesland Nieder-
sachsen)東部の村。
北緯53.05°、東経11.36°の地。
〈人口〉
2008(平成20)680人(推計)。
◎1977(昭和52)州政府が石塩鉱山の跡地に高レベル放射性廃棄
物処分場を招致。
2011.11.28(平成23)フランスで処理された高レベル放射性廃
棄物、中間貯蔵施設に到着。
★こい《こひ》
【コイ】
【鯉】
◇[学]Cyprinus carpio
○[魚]コイ目(Cypriniformes)コイ科(Cyprinidae)コイ属(Cyp-
rinus)の淡水産の硬骨魚。
まごい(真鯉)は食用にし、ひごい(緋鯉)・ニシキゴイ(錦鯉)
は観賞用。
「カープ」とも呼ぶ。
参照⇒まごい(真鯉),ひごい(緋鯉),にしきごい(錦鯉),こい
へるぺすういるすしょう(コイヘルペスウイルス症),こいのぼ
り(鯉幟)
◎故事:⇒こいのたきのぼり(鯉の滝登り)
◎英語:カープ(carp)。
イタリア語:カルパ(carpa)。
◎英米では泥の中に住む汚い魚というイメージがあり、食用と
しては上等の魚ではないとされる。
ウグイの類でコイ科の淡水魚ローチ(roach)はアメリカの俗
語でゴキブリ(cockroach)と同じ。
◎"loach"はドジョウ(泥鰌)。
★こい《こひ》
【恋】
○
◎初恋:参照⇒[1]はつこい(初恋),つついづつ(筒井筒)(2),か
ーふらぶ(カーフラブ,カーフ・ラブ)(1),あるてりーべ(アルテ
リーベ)
純愛:参照⇒ぷらとにっくらぶ(プラトニックラブ,プラトニッ
ク・ラブ)
年上:参照⇒かーふらぶ(カーフラブ,カーフ・ラブ)(2)
年下の少女:参照⇒ろりーたこんぶれっくす(ロリータ・コ
ンプレックス)
年下の少年:参照⇒しょたこん(ショタコン)
◎都都逸(ドドイツ):恋に焦(コ)がれて鳴く蝉(セミ)よりも鳴かぬ
螢(ホタル)が身を焦がす。
◎英語では「ラブ(love)」。
ドイツ語では「リーベ(Liebe)」。
ごい
【ゴイ】
◇[イディッシュ](単数形)goy/(複数形)goyim
○ユダヤ人から見て、非ユダヤ人・異教徒。
ごい《ごゐ》
【五井】
◇[日]Goi
○(1)千葉県西部、市原市(イチハラシ)北西部の東京湾に面する、養
老川河口部の地域名。海岸部は工場・倉庫地帯。
地名としては五井(ゴイ)・五井金杉(ゴイカナスギ)・五井中央東
(ゴイチュウオウヒガシ)・五井中央西(ゴイチュウオウニシ)・五井東(ゴイヒガシ)
・五井海岸(ゴイカイガン)・五井南海岸(ゴイミナミカイガン)がある。
○(2)[交]⇒ごいえき(五井駅)
こいあいけ
【コイアイケ】
◇[西]Coihaique、[英]Coyhaique
○ペルー南部、アイセン・デル・ヘネラル・カルロス・イバニェ
ス・デル・カンポ州(Region Aysen del General Carlos Iba-
nez del Campo)中北東部にある州都。
ごいあすしゅう《ごいあすしう》
【ゴイアス州】
◇[葡]Estado de Goias、[英]Goias State
○ブラジル中東南部の州。北部をトカンティンス州(Estado de
Tocantins)、東南部・南部をミナスジェライス州(Estado de
Minas Gerais)、南西部をマト・グロッソ・ド・スル州(Estado
de Mato Grosso do Sul)、西部をマト・グロッソ州(Estado de
Mato Grosso)に接する。
州都はゴイアニア(Goiania)。
東部に首都ブラジリアがある。
ごいあにあ
【ゴイアニア】
◇Goiania
○ブラジル中東南部、ゴイアス州(Estado de Goias)の州都。
首都ブラジリアの南西にある都市。
「ゴヤニア」とも呼ぶ。
〈人口〉
1975(昭和50)52万人(都市域)。
ごいえき《ごゐえき》
【五井駅】
○(1)[交]千葉県市原市五井中央西(ゴイチュウオウニシ)にあるJR内
房線の駅。
八幡宿(ヤワタジュク)駅と姉ヶ崎(アネガサキ)駅の間。
○(2)[交]小湊鐵道の駅。
上総村上(カズサムラカミ)駅の次で、ターミナル駅(始点)。
こいぐち《こひぐち》
【鯉口】
○(1)刀の鞘(サヤ)の口。刀身を鞘に収める入れ口。
「鞘口(サヤグチ)」とも呼ぶ。
参照⇒こいぐちをきる(鯉口を切る),はばき(はばき,ハバキ),
つばなり(鍔鳴り)
◎ここに嵌(ハ)めてある厚めの金具の形がコイ(鯉)の口に似て
居ることから。
○(2)[服]水仕事などをする際、汚れ防止のため上に羽織(ハオ)
る口の小さい筒袖。
参照⇒かっぽうぎ(割烹着)
こいぐちをきる《こひぐちをきる》
【鯉口を切る】
○(1)刀が直ぐ抜けるように鞘(サヤ)からハバキ(*)の分だけ引き
出しておく。
刀身が柄(ツカ)から抜けないように鐔(ツバ)との部分にハバキ
(*)と呼ぶ金具がまかれてあり、また刀身が抜け落ちないよう
に鯉口に食い込むようになっている。
参照⇒こいぐち(鯉口)
(*)「(「金」偏+「祖」)」と書く。
○(2)(転じて)刀を抜く構えにはいる。また、刀を抜きかける。
ごいくん
【ゴイクン】
◇[ベトナム語]goi cuon
○[料]ベトナム料理の生春巻き。
バイチャン(banh trang)(ライスペーパー)を水で柔らかくし、
調理した具を包んだもの。
参照⇒ばいちゃん(バイチャン),はるまき(春巻き)
★こいこい
【こいこい】
【コイコイ】
○花札賭博(トバク)の一種。
こいこいぞく
【コイコイ族】
◇[英]the Khoikhoi
○⇒こいぞく(コイ族)
こいこいんぞく
【コイコイン族】
◇[英]the Khoikhoin
○⇒こいぞく(コイ族)
こいこく《こひこく》
【鯉濃】
○[料]鯉濃漿(ショウ)の略。
⇒こいこくしょう(鯉濃漿)
こいこくしょう《こひこくしやう》
【鯉濃漿】
○[料]コイ(鯉)の肉を輪切りにして、ミソ汁で煮た料理。
コイは黒い真鯉(マゴイ)を使用する。
「鯉濃」とも呼ぶ。
こいごころ《こひごころ》
【恋心】
○(1)恋しく慕(シタ)う気持ち。
○(2)[楽]永田文夫作詞、E.マシアス(Enrico Macias)作曲の
歌謡曲。
歌は岸洋子。
◎1965.11.(昭和40)発売。
こいさん
【こいさん】
○[関西方言]下のお嬢さん。良家・大店(オオダナ)・主家の末娘
の敬称。
◎「小(コ)いとさん」の略。
参照⇒いとさん(いとさん)
こいさんじんしゅ
【コイサン人種】
◇[英]the Khoisan
○特徴的な吸着音のコイサン言語(the Khoisan languages)を
話す、コイ族(the Khoi)(ホッテントット)とサン族(the San)
(ブッシュマン)の語族。
参照⇒さんぞく(サン族),こいぞく(コイ族),かぽいど(カポ
イド)
こいさんじんしゅぐん
【コイサン人種群】
◇Capoid
○⇒かぽいど(カポイド)
★こいじ《こひぢ》
【恋路】
○
◎人の恋路のじゃまする奴(ヤツ)は馬に蹴(ケ)られて死んじまえ。
ごいし
【碁石】
○囲碁(イゴ)に用いる、黒白2種の、円形の平たい小さな石。
正式には黒石181個、白石180個。大きさは基準が七分三厘
(約2.2センチメートル)だが、黒石の方が若干(ジャッカン)大きい。
上等なものは、黒石が那智黒(ナチグロ)、白石はチョウセンハ
マグリ(別称、碁石蛤)の殻で作る。
参照⇒なちぐろ(那智黒)(1)
ごいしがい《ごいしがひ》
【ゴイシガイ】
【碁石貝】
○[貝]⇒ちょうせんはまぐり(チョウセンハマグリ,朝鮮蛤)
ごいしかいがん
【碁石海岸】
◇[日]Goishi Kaigan
○[地]岩手県大船渡市(オオフナトシ)南東部の末崎町(マツサキチョウ)、末
崎半島先端部にある海岸。景勝地。
参照⇒とまりぎょこう(泊里漁港)
◎碁石岬
こいしかわ《こいしかは》
【小石川】
◇[日]Koishikawa
○(1)東京都文京区中央部の地名。
○(2)[古]東京都文京区の白山(ハクサン)台地(東側)と小日向(コビナ
タ)台地(西側)の間を流れていた小川。
上流は谷端川(ヤタガワ)と呼ばれていた。
現在は地名に残るのみである。
◎小石川区,小石川植物園,小石川養生所
こいしかわく《こいしかはく》
【小石川区】
◇[日]Koishikawa Ku
○[歴]旧区名。東京市三五区の一つ。現在の文京区内。
参照⇒とうきょうしさんじゅうごく(東京市三五区,東京市三
十五区)
◎1907.10. 1(明治40)号「滑稽界」の「東京区民代表者」によれば
「鍛冶屋」。
◎明治から昭和初頭まで陸軍砲兵工廠があった。
こいしかわこうらくえん《こいしかはこうらくゑん》
【小石川後楽園】
○⇒こうらくえん(後楽園)(3)
こいしかわしょくぶつえん《こいしかはしよくぶつゑん》
【小石川植物園】
○東京都文京区白山(ハクサン)3丁目にある東京大学理学部付属の
植物園。
栃木県日光市に分園の日光植物園(東京大学理学部付属植物
園日光分園)がある。
「東京小石川植物園」とも呼ぶ。
◎第5代将軍徳川綱吉が館林殿と呼ばれていた1652(承応元)下
屋敷があった所。ここの白山御殿が1713(正徳 3)取り壊され、
幕府の施薬院となり薬草栽培や食料改良の地となる。
大政奉還で皇室所有となる。1869(明治 2)大学東校の医学校
薬園となり、1877(明治10)東京大学理学部付属小石川植物園と
なる。
青木昆陽(コンヨウ)の碑や小石川養生所跡が残されている。
参照⇒こいしかわようじょうしょ(小石川養生所)
★こいしかわやくえん《こいしかはやくゑん》
【小石川薬園】
○[歴]
◎1722(享保 7)幕府により設置。
こいしかわようじょうしょ《こいしかはやうじやうしよ》
【小石川養生所】
○[歴]江戸中期〜幕末、江戸の小石川薬園内にあった幕府の療
養施設。
町奉行の支配下。
1722(享保 7)将軍徳川吉宗(ヨシムネ)が目安箱(メヤスバコ)にあった
町医者小川笙船(ショウセン)の建言で設立。
1723(享保 8)貧しくて町医者にかかれない多くの庶民のため
に開設。
◎山本周五郎の『赤ひげ診療譚(シンリョウタン)』で有名。
小石川植物園内に跡地が残っている。
こいしているんだもん《こひしてゐるんだもん》
【恋しているんだもん】
○[楽]西沢爽作詞、市川昭介(ショウスケ)作曲の歌謡曲。
歌は島倉千代子。
◎1961.12.(昭和36)レコード発売。
ごいしはまぐり
【ゴイシハマグリ】
【碁石蛤】
○[貝]⇒ちょうせんはまぐり(チョウセンハマグリ,朝鮮蛤)
こいしまる
【小石丸】
○[農]カイコ(蚕)の国産品種。古来からの在来種。
明治以降、歴代皇后の紅葉山御養蚕所でも飼育されている。
こいしわらむら《こいしはらむら》
【小石原村】
◇[日]Koishiwara Mura
○[古]福岡県中央部、朝倉郡(アサクラグン)の村。
◎2005. 3.28(平成17)宝珠山村(ホウシュヤマムラ)と合併して東峰村(ト
ウホウムラ)を発足。
ごいしんぐさ《ごゐしんぐさ》
【ゴイシングサ】
【御維新草】
○[植]ヒメムカシヨモギの別称。
⇒ひめむかしよもぎ(ヒメムカシヨモギ,姫昔蓬,姫昔艾)
★こいぞく
【コイ族】
◇[英]the Khoi
○アフリカ南西部、カリハラ砂漠に居住する、全体的に小柄な
民族。
「コイコイ族(the Khoikhoi)」,「コイコイン族(the Khoikhoin)」
とも呼ぶ。
その言語に特徴的な吸着音から、ブール語で「どもる人」を意
味する「ホッテントット(Hottentot)」とも呼ぶ。
サン族(the San)(ブッシュマン)と合せて「コイサン人種(the
Khoisan)」とも呼ばれ、世界の五大人種の一つとして「カポイド
(Capoid)」とも呼ぶ。
参照⇒さんぞく(サン族)
◎とくに女子の突き出た尻で知られる。
ごいち
【五一】
◇[中]Wuyi
○[暦]メーデーの中国名。
⇒[1]めーでー(メーデー)
★ごいちごじけん
【五・一五事件】
○[歴]1932. 5.15(昭和 7)に決行された海軍青年将校を中心と
するクーデタ事件。支配階級を打倒し国家改造を行い皇国日本
を確立しようとしたもの。
◎犬養毅首相が凶弾に斃れ、政党内閣が終焉する。
海軍将校らは井上日召(イノウエ・ニッショウ)と関係があったが、井上
は一人一殺を唱える血盟団のテロ活動により、すでに1932. 3.
11(昭和 7)自首。
大川周明から資金援助を受けた陸軍士官学校の学生(桜会)ら
も参加。
橘孝三郎の愛郷塾(アイキョウジュク)生の農民決死隊も参加。
厳戒令公布。
◎犬養首相が反乱軍将校に「話せば分かる」と言ったが、「問答
無用」と射殺された。
◎青年将校を救おうとする減刑運動が高まり、嘆願書が70万
通に達し、政府は恐れをなして取締通牒を全国の地方長官に発
した。
◎1933. 5.17(昭和 8)司法省・陸軍省・海軍省より事件の概要
が公表され、事件を記事にすることが解禁された。
同年9月11日陸軍側に全員禁固4年の判決。
◎通常、「ごーいちごーじけん」と発音する。
こいちょうしょう《こいちようしやう》
【コイチョウ州】
【貴州州】
◇[中]Guizhou Sheng、[英]Guizhou Province
○⇒きしゅうしょう(貴州省)
ごいちろうどうせつ《ごいちらうどうせつ》
【五一労働節】
◇[中]Wuyi Laodong Jie
○[暦]メーデーの中国名。
⇒[1]めーでー(メーデー)
こいでまち
【小出町】
◇[日]Koide Machi
○[古]新潟県中東部、北魚沼郡(キタウオヌマグン)にあった町。
◎2004.11. 1(平成16)堀之内町(ホリノウチマチ)・小出町・湯之谷村
(ユノタニムラ)・広神村(ヒロカミムラ)・守門村(スモンムラ)・入広瀬村(イリヒロセム
ラ)の2町4村が合併して魚沼市(ウオヌマシ)を発足。
こいど
【コイド】
◇Koidu
○アフリカ西部、シエラレオネ東部の都市。
北緯8.44°、西経10.85°の地。
〈人口〉
1985(昭和60) 8万2,500人。
2002(平成14)11万1,800人。
こいとさん
【こいとさん】
○[関西方言]⇒こいさん(こいさん)
こいなすび《こひなすび》
【コイナスビ】
【恋茄子】
○[植]マンドレーク([英]mandrake)の別称。
⇒まんどれーく(マンドレーク)
こいにおちて《こひにおちて》
【恋におちて】
○[楽]湯川れい子作詞、小林明子(アキコ)作曲の歌謡曲。
歌も小林明子。
◎1985(昭和60)発売。
こーいぬーる
【コーイヌール】
◇[英]the Kohinoor
○[鉱]インド産の大きなダイヤモンドの固有名詞。106カラッ
ト。
18世紀、アフシャール朝ペルシアのナディルシャーがインド
に侵入して勝利を収め、祝宴の席でインドの王とターバンを交
換した際にターバンを飾っていたダイヤモンド。ナーディルシャ
ーが手にして「コーイヌール」と叫んだという。
1849(嘉永 2)イギリス王室の所蔵となる。
エリザベス女王の王冠の1つにはめ込まれ、ロンドン塔に陳
列されている。
参照⇒なーでぃるしゃー(ナーディルシャー)
◎ペルシア語の「光の山」から。
アラビア語で"nur"は「光り」。
こいね
【コイネ】
◇[希]koine(共通の)
○[歴][言]⇒こいねー(コイネー)
こいねー
【コイネー】
◇[希]koine(共通の)
○[歴][言]紀元前5〜4世紀に成立した古代ギリシアの共通語。
アテナイ(Athenai)を中心とするアッティカ方言が、アテナ
イの隆盛とともに他の方言を吸収しつつ標準語となったもの。
アレクサンドロス大王(Alexandros the Great)の遠征により
東方世界(ヘレニズム世界)に広がり、国際語となった。
さらに東ローマ帝国(ビザンチン帝国)の公用語として普及し、
ヘブライ語から『旧約聖書』・『新約聖書』が翻訳されるなど、
ラテン語とともに西欧諸語に大きな影響を与えた。
「コイネ」とも呼ぶ。
◎現代ギリシア語の母体となった。
★こいねず
【濃鼠】
○[色]
◎C=50,M=50,Y=12,B=71。
こいのかたみちきっぷ《こひのかたみちきつぷ》
【恋の片道切符】
◇[英]One Way Ticket(To the Blues)
○[楽]ハンター(H.Hunter)とケラー(J.Keller)作詞・作曲の歌
謡曲(ブルース)。
歌はニール・セダカ(Neil Sedaka)。
◎1959(昭和34)『おお!キャロル(Oh! Carol)』のB面として
発売。日本では平尾昌晃がカバー。
こいのきせつ《こひのきせつ》
【恋の季節】
○[楽]岩谷時子作詞、いずみたく作曲の歌謡曲。
歌はピンキーとキラーズ(略称、ピンキラ)。
◎1968(昭和43)ヒット。
こいのしずく《こひのしづく》
【恋のしずく】
○[楽]安井かずみ作詞、平尾昌晃(マサアキ)作曲の歌謡曲。
歌は伊東ゆかり。
◎1968. 2.(昭和43)レコード発売。
こいのたきのぼり《こひのたきのぼり》
【鯉の滝登り】
○[慣用句]立身出世すること。
◎中国の黄河中流にある竜門(リュウモン)の急流を登った鯉は、龍
(竜)に変身するという故事から。
参照⇒[2]りゅうもん(竜門)(2)
こいのつなわたり
【恋の綱わたり】
○[楽]福田陽一郎作詞、三木たかし作曲の歌謡曲。
歌は中村晃子。
◎1980. 6.(昭和55)発売。
こいのばかんす
【恋のバカンス】
○[楽]岩谷時子作詞、宮川泰作曲の歌謡曲。
歌はザ・ピーナッツ。
◎1963. 3.(昭和38)発売。
こいのはなたば
【恋の花束】
○[楽]⇒おくさまおてをどうぞ(奥様お手をどうぞ)
こいのはれるや
【恋のハレルヤ】
○[楽]なかにし礼作詞、鈴木邦彦作曲の歌謡曲。
歌は黛ジュン。
◎1967. 2.(昭和42)レコード発売。
こいのぼり《こひのぼり》
【コイノボリ】
【こいのぼり】
○[楽]近藤宮子作詞、作曲者不詳の童謡。
「ヤネヨリタカイ/コヒノボリ」と歌われている。
◎1931.12.(昭和 6)『ヱホンシャウカ(ハルノマキ)』に収録。
こいのぼり《こひのぼり》
【鯉のぼり】
○[楽]作詞者不詳、弘田龍太郎作曲の文部省唱歌。
「甍(イラカ)の波と雲の波」と歌われている。
◎1913(大正 2)『尋常小学唱歌(第五学年用)』に収録。
★こいのぼり《こひのぼり》
【鯉幟り】
【鯉幟】
○
参照⇒やぐるま(矢車)(1),ふきながし(吹き流し,吹流し)(2)
◎生産量の日本一は埼玉県加須市(カゾシ)。
◎近藤宮子作詞『コヒノボリ』では「ヤネヨリタカイ/コヒノ
ボリ/オホキイマゴヒハ/オトウサマ、チヒサイヒゴヒハ/コ
ドモタチ」と歌われている。
一般に父親の真鯉(マゴイ)は黒、母親の緋鯉(ヒゴイ)は赤、子供
は青・緑・黄色など。
◎夏の季語。
こいはかみよのむかしから《こひはかみよのむかしから》
【恋は神代の昔から】
○[楽]星野哲郎作詞、市川昭介(ショウスケ)作曲の歌謡曲。
歌は畠山みどり。
◎1962. 6.(昭和37)レコード発売。
こいはみずいろ《こひはみづいろ》
【恋はみずいろ】
◇[フ]L'Amour Est Bleu
○[楽]アンドレ・ポップ(Andre Popp)作曲の軽音楽。
◎ポール・モーリア(Paul Mauriat)の演奏で知られる。
こいびとがさんたくろーす《こひびとがさんたくろーす》
【恋人がサンタ・クロース】
○[楽]松任谷由実(マットウヤ・ユミ)作詞・作曲の歌謡曲。
歌も松任谷由実。
こいびとみさき《こひぴとみさき》
【恋人岬】
◇[英]Two Lovers' Point
○[地]グアム島北西岸、タモン湾(Tumon Bay)に面する岬。
こいびともいないのに《こひびともゐないのに》
【恋人もいないのに】
○[楽]落合武司作詞、にしおかたかし作曲の歌謡曲。
歌はシモンズ(田中ユミ・玉井タエ)。
◎1971(昭和46)発売。
こいびともぬれるまちかど《こひびともぬれるまちかど》
【恋人も濡れる街角】
○[楽]桑田佳佑(ケイスケ)作詞・作曲の歌謡曲。
歌は中村雅俊(マサトシ)。
◎1982. 9.(昭和57)発売。
こいびとよ《こひびとよ》
【恋人よ】
○[楽]五輪真弓(イツワ・マユミ)作詞・作曲の歌謡曲。
歌も五輪真弓。
◎1980. 8.(昭和55)発売。
こいふ
【コイフ】
◇[英]coif
○(1)[服]修道女がベールの下にかぶる、頭にピッタリとした
頭巾(ズキン)。
参照⇒ずけっと(ズケット),びぎん(ビギン)
○(2)[服]メイドがかぶる頭にピッタリとした頭巾。
○(3)[服]イギリスの高等弁護士がかぶる白い職帽。
○(4)[歴]中世の西洋で、兜(カブト)の下に用いた詰め物をした
頭巾。
参照⇒ばらくらば(バラクラバ)(2),されっと(サレット)
○(5)[歴]中世の西洋で、鎖を組み合せて作った兜。顔だけを
出し、肩まで覆(オオ)うもの。
参照⇒されっと(サレット),それれっと(ソレレット),[1]が
んとれっと(ガントレット)(1),ばるぶーた(バルブータ)
◎鎧(ヨロイ)(mail):⇒くさりかたびら(鎖帷子)
こいぷー
【コイプー】
◇[英]coypu、[西]coipu
○[哺]⇒[1]ぬーとりあ(ヌートリア)
こいぶみよこちょう《こひぶみよこちやう》
【恋文横丁】
◇[日]Koibumi Yokocho
○[歴]東京の渋谷駅前の「109(イチマルキュウ)」あたりにあった横
丁。
太平洋戦争後、大陸からの引揚者たちが屋台を開いたのが始
まりで、丹羽文雄の小説『恋文』に描かれている。
ここからギョウザ(餃子)が日本全国に拡ったといわれる。
参照⇒だいしょや(代書屋)
◎新宿:参照⇒おもいでよこちょう(思い出横丁)
こいへるぺすういるすしょう《こいへるぺすういるすしやう》
【コイヘルペスウイルス症】
◇[英]Koi Herpes Virus disease/KHV disease
○[病]コイ(鯉)に感染するヘルペスウィルス性造血組織壊死症。
感染すると肝臓の造血組織が冒され貧血状態となる。外観に
はほとんど変化がなく、エラ(鰓)が白っぽくただれる。体力が
弱まり、鰓ぐされ病・尾ぐされ病など寄生虫病にかかり、致死
率が非常に高い。
水温18度以上で活発化し、30度を超すと増殖が止まる。
マゴイ・ニシキゴイ以外には感染せず、人が食べても影響が
ないとされている。
現在、治療薬はない。
「コイヘルペス感染症(Koi Herpes Virus infection)」とも呼
ぶ。
◎1997(平成 9)イスラエルで病原性ウイルス(KHV)が発見。
2003.10.21(平成15)茨城県霞ヶ浦(カスミガウラ)の養殖業者から
発生の通報があり、11. 2までに約660トン(1匹2キログラム
換算で約33万匹)が死亡し、出荷を自粛。北浦では約200キログ
ラムが死亡。茨城県から仕入れた宮崎県でも、先に仕入れたコ
イを含め7トン(2,300匹)が死亡。
こいへるぺすかんせんしょう《こいへるぺすかんせんしやう》
【コイヘルペス感染症】
◇[英]Koi Herpes Virus infection/KHV infection
○[病]⇒こいへるぺすういるすしょう(コイヘルペスウイルス症)
こいぽー
【コイポー】
◇[西]coipo
○[哺]スペイン語でヌートリア。
⇒[1]ぬーとりあ(ヌートリア)
こいほう《こいはう》
【古医方】
○[医]江戸中期におこった漢方医学の一派。
名古屋玄医(1628〜1696)は、中国の金・元以後の李朱医学の
理論を重んじた空理・空論を批判し、晋(シン)・唐以前の医方
(漢代の張仲景)への復古や臨床実験を重視した実証的な治療を
主張。
後藤艮山(コンザン)により確立され、香川修徳・山脇東洋・吉
益東洞らが継承。
参照⇒ごせいほう(後世方)
◎古医方を奉ずる漢方医は「古方家(コホウカ)」と呼ばれる。
こいやん
【コイヤン】
【貴陽】
◇[中]Guiyang
○⇒きよう(貴陽)
こいりんし
【コイリン市】
【桂林市】
◇[中]Guilin Shi
○⇒けいりんし(桂林市)
こいる
【コイル】
◇[英]coil
○(1)線を円形または円筒形に、円状または螺旋(ラセン)状にぐる
ぐると巻いたもの。
○(2)[電]導線を螺旋状に巻いたもの。
インダクタンス(自己誘導係数)をもつ回路素子や磁場の発生
などの電気機器の部品や、ニクロム線を用いた電熱器など用い
られる。
「まきせん(巻線,捲線)」,「線輪(センリン)」とも呼ぶ。
こいわ《こいは》
【小岩】
◇[日]Koiwa
○(1)東京都東部、葛飾区(カツシカク)南部・江戸川区東部の地域名。
◎葛飾区:新小岩1〜4丁目、西新小岩1〜5丁目、東新小岩
1〜8丁目。
江戸川区:東小岩1〜6丁目、西小岩1〜5丁目、南小岩1
〜8丁目、北小岩1〜8丁目。
○(2)[交]⇒こいわえき(小岩駅)
こいわいえき《こいはゐえき》
【小岩井駅】
○[交]岩手県岩手郡滝沢村(タキザワムラ)にある、JR田沢湖線の
駅。
大釜(オオカマ)駅と雫石(シズクイシ)駅(雫石町)の間。
こいわいのうじょう《こいはゐのうぢやう》
【小岩井農場】
○[農]岩手県岩手郡雫石町(シズクイシチョウ)にある日本最大の民営
農場。
本社(小岩井農牧株式会社)は東京都千代田区丸の内。
〈関連会社〉
小岩井乳業(東京都千代田区):キリンホールディングス傘下。
◎1891(明治24)創業。
2004. 1.22(16)キリンビバレッジ、小岩井乳業(東京都千代
田区)を 4. 1付けで子会社化すると発表。
◎名称は、創業者の小野義真(日本鉄道会社副社長)・岩崎弥之
助(三菱社長)・井上勝(鉄道庁長官)の頭文字から。
こいわえき《こいはえき》
【小岩駅】
○[交]東京都江戸川区南小岩にある、JR総武本線の駅。
新小岩駅(葛飾区)と市川(イチカワ)駅(千葉県)の間。
◎京成本線には京成小岩駅がある。
★こいわずらい《こひわづらひ》
【恋煩い】
【恋患い】
○
「恋の病い」,「四百四病(シヒャクシビョウ)の外(ホカ)」とも呼ぶ。
[1]こいん
【コイン】
◇[英]coin
○[経]⇒こうか(硬貨)
[2]こいん
【コイン】
◇[英]quoin
○[建]⇒すみいし(隅石)
ごいん《ごゐん》
【五院】
◇[中]Wuyuan
○[政]中華民国国民政府(現:台湾)の主要な五つの中央機構の
総称。
<1>行政院(Xingzheng Yuan)。
<2>立法院(Lifa Yuan)。
<3>司法院(Sifa Yuan)。
<4>考試院(Kaoshi Yuan)。
<5>監察院(Jiancha Yuan)。
ごいんど
【五印度】
◇[中]Wuyindu/Wu Yindu
○[仏]⇒ごてんじく(五天竺)
こいんぶら
【コインブラ】
◇Coimbra
○(1)(Distrito de Coimbra)⇒こいんぶらけん(コインブラ県)
○(2)ポルトガル西部、コインブラ県の県都。
◎1256年、リスボン(Lisbon)に遷都。
○(3)[楽]フェラン(Raul Ferrao)・ガリャルド(Jose Galhardo)
作曲の、ポルトガルの民衆歌謡ファド(fado)。
「ポルトガルの四月(Abril em Portugal)」とも呼ぶ。
こいんぶらけん
【コインブラ県】
◇[葡]Distrito de Coimbra、[英]Coimbra District
○ポルトガル西部の県。北部をアベイロ県(Distrito de
Aveiro)、北東部をビゼウ県(Distrito de Viseu)、南部をレイ
リア県(Distrito de Leiria)に接し、西部を大西洋に面する。
県都はコインブラ。
〈面積〉
3,974.20平方キロメートル。
〈人口〉
2001(平成13)44万1,204人(3月12日現在)。
こいんらんどりー
【コインランドリー】
◇[和製英語]coin laundry、[英]launderette、[米]Laundro-
mat(登録商標)
○セルフサービス方式の洗濯店。
コイン(硬貨)を入れると洗濯から脱水までを行う全自動式洗
濯機を置いてある店。多くは乾燥機も設置している。
参照⇒らんどりー(ランドリー)
★こう
【功】
○
「功」は「いさお」とも読む。
◎『老子』功成名遂身退、天之道:功成(ナ)り名(ナ)遂(ト)げて
身(ミ)退(シリゾ)くは、天(テン)の道(ミチ)なり。
こう《かう》
【孝】
○父母によく仕えること。父母を大切にし、言い付けをよく守
ること。両親を敬(ウヤマ)い、子としての道を尽(ツク)くすこと。
「孝行(コウコウ)」,「親(オヤ)孝行」とも呼ぶ。
◎『孝経』開宗明義章:身体髪膚受之父母/不敢毀傷孝之始也。
身体髪膚(シンタイハップ)これを父母に受く、あえて毀傷(キショウ)せ
ざるは孝の始めなり。
◎親不孝:⇒おやふこう(親不孝)(1)
★こう《こふ》
【劫】
○(1)[仏]無限に近い長い時間の単位。
一説に43億2,000万年。
慣用音は「ごう(劫)」。
⇔せつな(刹那)(1)
◎「劫波([梵]kalpa)」の略。
○(2)囲碁(イゴ)で、双方で交互に相手方の一石を取り返せる形。
また、そのときのルール。
双方で取り返しを繰り返すと勝負がつかなくなるため、とら
れたあと直ぐに取り返してはならないとする。一手以上他に打っ
たあとで取り返すことはできる。
こう
【溝】
○(1)みぞ(溝)・濠(ホリ)。用水路。
○(2)[数]数の単位。10の32乗。穣(ジョウ)の一万倍、澗(カン)の
一万分の一。
★こう《かう》
【綱】
◇[英]class
○[生]生物分類上の一階級。
門(動:phylum/植:division)の下位で、目(order)の上位。
必要に応じて門との間に亜門(subphylum)・上綱(superclass)
が、目との間に亜綱(subclass)・上目(superorder)がおかれる。
参照⇒ぶんるい(分類)()
こう
【国府】
◇[日]Ko
○大阪府藤井寺市(フジイデラシ)の地名。
参照⇒こういせき(国府遺跡)
★ごう《がふ》
【合】
○(米などを計る)尺貫法の容量。
升(ショウ)の十分の一。
◎キビ(黍)1万2千粒の容量。
ごう《がう》
【号】
○住地・書斎などにちなんで付けた名前・ペンネーム。
◎庵号。孔子の号は尼父(ジホ)。
ごう《ごふ》
【劫】
○[仏]⇒こう(劫)(1)
ごう《がふ》
【業】
◇[梵]karman
○⇒[1]かるまん(カルマン)
こうあいん《こうあゐん》
【興亜院】
【興亞院】
○[歴]日中戦争の長期化に伴い、対中国政策一元化のために設
置された内閣直属の機関。
外交以外の対中国政策の樹立・調整・執行、および在中国会
社業務の監督を担当。中国各地に連絡部を置く。
総裁は総理大臣、副総裁は外務大臣・大蔵大臣・陸軍大臣・
海軍大臣の4大臣。
◎1938(昭和13)第1次近衛文麿(コノエ・フミマロ)内閣が外務省の反対
を押し切って設置。
1938.12.16(昭和13)興亜院官制(勅令)、公布。総務長官、柳
川平助陸軍中将。
1939.12. 8(昭和14)興亜院会議で、中国中央政権樹立工作に
関する申合せ成立。
1942.11. 1(昭和17)新設された大東亜省に吸収廃止。
参照⇒だいとうあしょう(大東亜省,大東亞省)
ごうあちちゅうかい《がうあちちゆうかい》
【濠亜地中海】
【豪亜地中海】
【濠亞地中海】
◇[英]Australian-Asian Mediterranean Sea/Austral-Asian
Mediterranean Sea
○[地]オーストラリア大陸(濠)とアジア大陸(亜)の間にある、
西太平洋の海域。
南シナ海(South China Sea)・スル海(Sulu Sea)・セレベス
海(Celebes Sea)・モルッカ海(Molucca Sea)・ジャワ海(Java
Sea)・バリ海(Bali Sea)・フロレス海(Flores Sea)・サブ海
(Savu Sea)・ティモール海(Timor Sea)・バンダ海(Banda Sea)
・アラフラ海(Arafura Sea)の総称。
濠亜両大陸のほか、スンダ列島・フィリピン諸島・ニューギ
ニア島などで囲まれている。
〈面積〉
814万3,000平方キロメートル。
〈深度〉
最大7,315メートル、平均1,212メートル。
こうあほうこうび
【興亜奉公日】
【興亞奉公日】
○[歴]日中戦争の長期化に伴い、国民生活規制・戦意高揚・国
力増強をはかって内閣告諭により定められた日。
食堂や喫茶店はほとんどが休業した。
◎1939. 8.11(昭和14)制定。毎月1日を興亞奉公日と定め、同
年9月1日より実施。
太平洋戦争開始後、大詔奉戴日(毎月8日)に変更。
◎財力のある者は近県の温泉旅館などに出掛けたため、熱海で
は大繁盛した。
こうあみ《かうあみ》
【幸阿弥】
◇[日]Koami
○[歴]室町後期〜江戸時代、将軍家の蒔絵師(マキエシ)を勤めた家
系。
初代は土岐四郎左衛門道長(幸阿弥)(1410〜1478)、二代目より
初代の号幸阿弥を氏として世襲、19代を数える。
参照⇒こま(古満),『人名辞典』こうあみ ……(幸阿弥 …
…)
◎2代:道清。
3代:宗全。
4代:宗正。
5代:宗伯。
6代:長清。
7代:長晏。
? :長玄。
10代:長重。
12代:長重。
? :長房。
こうあみけ《かうあみけ》
【幸阿弥家】
○[歴]⇒こうあみ(幸阿弥)
こうあん
【公安】
○公共の安全・安寧(アンネイ)。
◎公安条例
こうあん
【公案】
○(1)公文書の下書。訴訟の目安(メヤス)・案文。
○(2)[仏]禅宗で、悟道のため参禅者に与えて工夫・解決させ
る課題。古徳の言行を内容とする難問が多い。
参考⇒そしせいらい(祖師西来),ねんげみしょう(拈華微笑)
○(3)転じて、工夫(クフウ)・思案(シアン)。
★こうあんいいんかい《こうあんゐゐんくわい》
【公安委員会】
○警察法による、警察庁を管理する国家公安委員会と、都道府
県警を管理する都道府県公安委員会。
指定暴力団の指定など権限(ケンゲン)を持つ。
◎役割と権限の範囲については、警察法で明確に規定されては
いない。
参照⇒こうあんちょうさちょう(公安調査庁)
◎1947(昭和22)警察法が制定され、1948. 3. 7(昭和23)国家地
方警察、自治体警察などともに国家・地方公安委員会が発足。
こうあんがっせん
【弘安合戦】
○[歴]⇒しもつきそうどう(霜月騒動)
こうあんけいさつ
【公安警察】
○(1)国家体制の治安を目的とする警察。
犯罪事件などを扱う刑事警察に対する。
○(2)[俗]警察庁警備局または都道府県警察の警備部公安課の
通称。
⇒けいさつちょうけいびきょく(警察庁警備局)
こうあんしんさいいんかい《こうあんてうさゐゐんくわい》
【公安審査委員会】
○独立行政委員会の一つ。
破壊活動防止法に基づく団体の解散の審査とその請求の決定
を行なう機関。
◎1952(昭和27)法務省の外局として設置。
1999.12.(平成11)「オウム新法」の成立で、団体規制法に基づ
く観察処分・再発防止処分の適否をも審査する。
こうあんだいよんがかり
【公安第四係】
○[俗]⇒さくら(さくら,サクラ)(3)
こうあんちょうさちょう《こうあんてうさちやう》
【公安調査庁】
◇[英]Public Security Investigation Agency
○法務省の外局。警察庁の公安と別系統で、破壊活動防止法に
関する団体の解散の指定請求や調査のみを担当し、逮捕などは
行えない。解散請求の決定は公安審査委員会で行なわれる。
総務部・調査第一部・調査第二部・公安調査局などからなる。
略称は「PSIA」。
参照⇒こうあんいいんかい(公安委員会)
〈歴代長官〉
緒方重威(シゲタカ):1993〜1995。
◎調査第二部:国外の公安動向の調査を担当。
◎1952. 7.21(昭和27)公安調査庁設置法(法律241号)、公布。
1951. 9. 8(昭和26)対日講和条約が調印、1952. 4.28(27)発
効され、占領軍命令やポツダム政令による反体制活動を取り締
まる法的根拠を持たなくなったため、それにかわるものとして
一般国民の反対をよそに破壊活動防止法・公安調査庁設置法な
どが公布された。
実際の目的は日本共産党・朝鮮総連の取り締まりであった。
ほぼ存在する理由は無くなっていたが、オウム真理教関連で、
1999.12.27(平成11)無差別大量殺人行為を行った団体の規制に
関する法律(オウム新法)が施行され、その規制措置などの事務
が追加された。
◎アメリカのFBI(連邦捜査局)の機構を真似たものといわれ
る。
しかし、職員はCIAの情報分析コースで研修を受けていて、
情報組織的な色彩が強い。
こうあんのえき
【弘安の役】
○[歴]⇒[1]げんこう(元寇)
こうあんれい
【興安嶺】
◇[中]Xingan Ling、[英]Khingan Range
○(1)[地]中国東北部の、大興安嶺(Da Xingan Ling)と小興安
嶺(Xiao Xingan Ling)の総称。
西側の大興安嶺は内モンゴル自治区(Neimenggu Zizhiqu)の
北東部を北東方向に走る。
東側の小興安嶺は黒竜江省(Heilongjiang Sheng)(コクリュウコウショ
ウ)の北部を黒竜江沿いに南東方向に走る。
参照⇒だいこうあんれい(大興安嶺),しょうこうあんれい(小
興安嶺),いんざんさんみゃく(陰山山脈)
◎外興安嶺(Wai Xingan Ling)はスタノボイ山脈(Stanovoy
Khrebet)の中国名。
参照⇒すたのぼいさんみゃく(スタノボイ山脈)
○(2)[地]特に、大興安嶺の別称。
⇒だいこうあんれい(大興安嶺)(1)
こうい《かうゐ》
【校尉】
◇[中]xiaowei
○(1)[歴]古代中国の官名。
中級の武官で、宮城の防衛や西域鎮撫などに任についた。
◎八校尉(漢代):中壘・屯騎・歩兵・越騎・長水・胡騎・射声
・虎賁。
○(2)[歴]日本の律令制で、軍団の兵士200人を統率する指揮官
(将校)。
大毅・少毅の下位、旅帥の上位。
こうい《かうい》
【絞縊】
○首を絞(シメ)めて殺すこと。絞殺(コウサツ)。
◎「絞」は「しぼる」、「縊」は「くびる」こと。
★ごうい《がふい》
【合意】
○意志が一致すること。
◎合意に達する
★こういせき《こうゐせき》
【国府遺跡】
○[歴]大阪府藤井寺市(フジイデラシ)国府にある遺跡。
参照⇒つどうしろやまこふん(津堂城山古墳)
こういち《かういち》
【高一】
【高1】
○(1)[教]高等学校一年の略称。
○(2)[教]高等学校一年生の略称。
こういろ《かういろ》
【香色】
○[色]黄色がかった薄赤色。薄い茶色。ベージュ色。香染(コウゾ)
めの色。
◎C=5,M=17,Y=42,B=10。
こういん《くわういん》
【光陰】
◇[英]time
○月日(ツキヒ)・歳月(サイゲツ)。時間。
参照⇒こういんやのごとし(光陰矢の如し)
◎朱熹『偶成詩』:少年易老学難成、一寸光陰不可軽:⇒しょ
うねんおいやすくがくなりがたし(少年老い易く学成り難し,少
年易老学難成)
◎「光」は「日」、「陰」は「月」の意味。
こういんし《かういんし》
【江陰市】
◇[中]Jiangyin Shi
○中国東部、江蘇省(Jiangsu Sheng)(コウソショウ)中南部にある、
無錫市(Wuxi Shi)(ムシャクシ)が管轄する県級市。
こういんやのごとし《くわいんやのごとし》
【光陰矢の如し】
◇[英]Time flies like an arrow.
○[慣用句]月日(ツキヒ)が早く過ぎ去ることのたとえ。
◎早さを矢の速さにたとえたもの。
★こうう《かうう》
【項羽】
◇[中]Xiang Yu
○[人]中国、秦末の武将(BC. 232〜BC. 202)。名は籍(Ji)、字
(アザナ)は羽。楚(Chu)(ソ)の人。
参照⇒がいか(垓下)
◎寵姫(チョウキ)は虞美人(Yu Meiren)(グビジン)。
参照⇒ぐびじん(虞美人)
★こううまいあちょう《こううまいあてう》
【後ウマイア朝】
◇[英]Umayyad Caliphs of Spain
○[歴]イベリア半島に建てられたイスラム王国( 756〜1031)。
ウマイア朝(Umayyad Dynasty)がアッバス朝に滅ぼされたと
き、スペインに逃れたアブドゥル・ラフマーン一世(Abd Al-
Rahman I)がコルドバ(Cordoba)に再興。
「西カリフ国(the Western caliphs)」,「新ウマイア朝(the
new Umayyad dynasty)」とも呼ぶ。
参照⇒あっばすちょう(アッバス朝)
◎アッバス朝は「東カリフ国(the Eastern caliphs)」とも呼ぶ。
こううん《くわううん》
【光暈】
◇[英]halo
○(1)[気]⇒[2]はろー(ハロー)
○(2)[写][映][TV]⇒はれーしょん(ハレーション)
こうえき
【府中駅】
○[交]徳島県徳島市国府町府中(コクフチョウコウ)にある、JR徳島線
の駅。
鮎喰(アクイ)駅と石井(イシイ)駅(石井町)の間。
参照⇒ふちゅうえき(府中駅)
★こうえきつうほうしゃほごほう《こうえきつうほうしやほごはふ》
【公益通報者保護法】
○[法]企業や行政機関の内部告発者を、解雇や減給などの不当
な処分から守る法律。
◎2004. 6.(平成16)成立。
2006. 4. 1(平成18)施行予定。
こうえつりゅう《くわうえつりう》
【光悦流】
○和様(ワヨウ)書体の一つ。本阿弥(ホンアミ)光悦が創始した書風。
★こうえん《こうゑん》
【公園】
○
◎上野公園,大阪住吉公園
◎明治初年、上野寛永寺の跡地に、文部省が大学病院を、陸軍
省が陸軍病院を建てようとしたが、オランダ人ボードワン博士
が西洋都市にならって公園とするように建議。
1873(明治 6)太政官布告により東京5公園が開園された。
上野公園,芝公園,浅草公園,深川公園
こうえんこう《こうえんくわう》
【紅鉛鉱】
◇[英]red lead ore
○[鉱]クロム酸鉛(PbCrO4)を主成分とする、鮮やかな赤
色または黄みを帯びた赤色の鉱物。
オーストラリアのタスマニア島で産出。
「クロコアイト(crocoite)」とも呼ぶ。
参照⇒くろむさんなまり(クロム酸鉛)
こうおうめい
【洪応明】
◇[中]Hong Yingming
○[人]中国明末の儒者。生没年不詳。字(アザナ)は自誠(Zichemg)。
四川省の人。
経歴不詳。
処世訓『菜根譚(Caigen Tan)(サイコンタン)』の著者として知られ
る。
参照⇒さいこんたん(菜根譚)
こうおんけい《かうをんけい》
【高温計】
◇[英]pyrometer
○[工]一般の温度計では測れない高い温度を測定する温度計。
熱電対(ネツデンツイ)温度計・抵抗温度計・光高温計・色高温計
など。
「パイロメーター」とも呼ぶ。
こうおんしょうがい《かうをんしやうがい》
【高温障害】
◇[英]heat-toxication
○[病]⇒ねっちゅうしょう(熱中症)
こうおんしょうがい《こうおんしやうがい》
【構音障害】
◇[英]articulation disorder/disorders of articulation
○[病]言葉の発音に障害があり、話し言葉を正確・明瞭に発音
できず、習慣化している状態。機能的障害と器質的障害に大別
される。
機能的障害には、難聴など聴覚障害、構音技術の未熟または
拙劣なものがあり、サ行・タ行・カ行・ラ行など子音の発声を
誤るものが多い。
器質的障害には、音声器官の筋肉やそれを支配する神経系の
障害によるものと、口・舌・軟口蓋・咽頭・喉頭などの形態や
位置などの異常によるものがある。
参照⇒しつごしょう(失語症),しつどくしょう(失読症)
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