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                    PDD図書館管理番号       0001.0023.7000.20

                 百   科   辞   書    《きよ》     編集:獨  澄旻

-------- きよ --------------------------------------------------
きょ
	【拠】
	【據】
	◇[中]ju
	○[歴]中国の唐代の送金為替。
	 参照⇒ひせん(飛銭,飛錢)
ぎょいこう《ぎよいくわう》
	【ギョイコウ】
	【御衣黄】
	○[植]花が緑化したサトザクラの園芸品種。
	 花は径約4センチメートルの中輪で、花弁は10〜15枚くらい。
	中心部に緑色でのち紅変する条線がある。
	 参照⇒さとざくら(サトザクラ,里桜)
	◎江戸時代、京都の仁和寺で初めて栽培。
きよう《きやう》
	【貴陽】
	◇[中]Guiyang
	○中国南部、貴州省(Guizhou Sheng)(キシュウショウ)の省都。
	 「コイヤン」とも呼ぶ。
	〈人口〉
	 1957(昭和32) 50万人。
	 1987(昭和62)143万人。
きょう《きやう》
	【京】
	○(1)都(ミヤコ)。首府。首都。
	○(2)京都。
	○(3)東京。
	◎「けい(京)」とも読む。
きょう《きやう》
	【羌】
	◇[中]Qiang
	○(1)[歴]中国西北辺境、青海を中心に住んだチベット系の遊
	牧民族。
	 戦国時代から中国の西北辺、今の甘粛・西蔵・青海方面に拠
	り、漢(Han)初、西羌(Xi Qiang)と呼ばれ、匈奴(Xiongnu)と連
	合して西境を侵す。
	 五胡十六国時代には姚(Yao)(ヨウ)氏が後秦(Hou Qin)を建国。
	 唐代には党項(Dangxiang)(タングート)の名で知られたが、
	吐蕃(Tufan)(トバン)に圧迫され、一部はその支配下に入り、他
	は寧夏(Ningxia)方面に移つり11世紀には西夏(Xi Xia)(セイカ)
	(1038〜1227)を建てた。
	 参照⇒せいか(西夏)
	○(2)⇒ちあんぞく(チアン族,羌族)
きょう《きやう》
	【姜】
	◇[中]Jiang
	○中国の姓の一つ。
	 周代の斉(Qi)(セイ)国の始祖である太公望(Daigongwang)(タイコウ
	ボウ)呂尚(Lu Shang)(リョ・ショウ)の本姓。
	◎太公望の呂は氏、尚は名。
きょう
	【拱】
	◇[英]arch
	○[建]アーチ(arch)。
	 ⇒あーち(アーチ)(2)
	◎拱手:⇒きょうしゅ(拱手)
きょう《きやう》
	【郷】
	◇[中]Xiang
	○[漢](中国で)県(Xian)・旗(Qi)の下位、村(Cun)の上位の行
	政単位。
	 鎮(Zhan)(日本の町相当)・蘇木(sumu)と同等で、日本の村
	([英]village)に相当。
	 参照⇒すむ(スム,蘇木),ちん(鎮),き(旗)
きょう《けふ》
	【今日】
	◇[英]today
	○本日。
	 英語で「トゥデー」,「トゥデイ」,「ツデー」とも呼ぶ。
★ぎょう《げふ》
	【ギョウ】
	◇[中]Ye
	○(1)[歴]中国、三国時代の魏(Wei)(ギ)の都。
	○(2)[歴]五胡十六国時代の後趙(Hou-Zhao)(コウチョウ)の都。
	○(3)[歴]五胡十六国時代の前燕(Qian-Yan)の都。
	○(4)[歴]北朝の東魏(Dong-Wei)の都。
	○(5)[歴]北朝の北斉(Bei-Qi)の都。
	◎「ギョウ」は「(「都」の「者」を「業」に換える)」と書く。
★きょういくきほんほう《けういくきほんはふ》
	【教育基本法】
	○[教][法]日本国憲法の精神に基づいて、第二次世界大戦後の
	新しい民主主義教育の基本理念とその方針を示した法律。
	◎憲法を補完する準憲法との解釈もある。
	◎1946(昭和21)アメリカ教育使節団の報告書に基づき、教育刷
	新委員会が作成。
	 1947. 3.31(昭和22)学校教育法とともに公布。国民学校令・
	中等学校令・師範教育令・大学令などは廃止。
きょういくしすう《けういくしすう》
	【教育指数】
	○[教]⇒[1]いーきゅー(EQ)
★きょういくちょくご《けういくちよくご》
	【教育勅語】
	○[歴]1890.10.30(明治23)発布。
	 「軍人勅諭(チョクユ)」とともに天皇制思想教育の基礎・中核をな
	す。
	 参照⇒ぐんじんちょくゆ(軍人勅諭),ふけい(不敬),ほうあん
	でん(奉安殿)
きょういくりつ《けういくりつ》
	【教育率】
	○[教]⇒[1]いーきゅー(EQ)
きょういんろんきょじょう《けうゐんめんきよじやう》
	【教員免許状】
	○[教]教育職員免許法に基づき、教員となる資格を認定する証
	書。
	 普通免許状と臨時免許状がある。
	◎大学と高等専門学校では不要。また、校長も不要。
	◎1949. 5.31(昭和24)教育職員免許法・同施行法公布。
	 1973. 7.20(昭和48)教育職員免許法改正公布。同施行規則で
	履修科目から日本国憲法と倫理学を削除。
	 1988.12.28(昭和63)教育職員免許法改正、1989. 4. 1(平成
	元)施行。免許状が専修・一種・二種の3種類となる。
	 2009. 4.(平成21)教員免許更新制がスタート。
	 2011. 1.(平成23)初の更新手続き期限日。
	 2011. 4.(平成23)初の更新手続き。
きょううちわ《きやううちは》
	【京うちわ】
	【京団扇】
	○京都府京都市伏見区(フシミク)北部の深草(フカクサ)で産出するうち
	わ。
	 「深草団扇」とも呼ぶ。
きょうえ《きやうえ》
	【経衣】
	○⇒きょうかたびら(経帷子)
★きょうえいせいめいほけん《けふえいせいめいほけん》
	【協栄生命保険】
	○[歴][経]
	◎2000(平成12)経営破綻。
	 のちアメリカの大手生命保険会社プルデンシャルが買収して
	ジブラルタ生命となる。
きょうおう《きやうわう》
	【キョウオウ】
	【薑黄】
	【姜黄】
	◇[学]Curcuma aromatica、[英]curcuma(クルクマ)
	○[植]ショウガ目(Zingiberales)ショウガ科(Zingiberaceae)
	ウコン属(curcuma)の多年草。ウコン(鬱金)の近縁種。
	 熱帯アジア原産で、インドでは自生。
	 高さ約1メートルで、葉は楕円形をして長柄をもち根生。葉
	の裏に短毛を密生し、中脈付近は暗紫色。
	 春の末(5〜6月)、若葉の側方に高さ約30センチメートルの
	花茎を出し、紅色をおびた白色の筒形花を穂状につける。
	 根茎は楕円形の塊状で、内部は淡黄色で芳香がある。
	 根茎をウコンの代用として黄色の染料・香料・薬用(健胃剤)
	に使用する。
	 「春ウコン」,「ハルウコン」とも呼ぶ。
	 参照⇒うこん(ウコン,鬱金)
	◎ウコンの英語名は「ターメリック(turmeric)」。
★きょうおうごこくじ《けうわうごこくじ》
	【教王護国寺】
	○[仏]京都府京都市南区九条町(クジョウチョウ)にある東寺真言宗の
	総本山。
	 一般の通称は「東寺(トウジ)」。
	 参照⇒[2]ちょうじゃ(長者)(2)
	◎1644(寛永21. 7.)五重塔、再建。
	 2008. 4.30(平成20)足利尊氏の位牌を作り開眼法要を営む。
きょうおうし《きやうわうし》
	【姜黄紙】
	◇[英]curcuma paper
	○[化]⇒ほうさんしけんし(ホウ酸試験紙,硼酸試験紙)
きょうがい《きやうぐわい》
	【境外】
	○境界の外側。
	 「けいがい(境外)」とも読む。
ぎょうかいがん《ぎようくわいがん》
	【凝灰岩】
	◇[英]tuff
	○[地]堆積岩(タイセキガン)の一つ。火山灰・火山砂・火山礫(レキ)
	などの火山噴出物が、水中または地上に降下して堆積・凝結し
	てできた岩石。
	 その主要成分が火山ガラスならガラス質凝灰岩、結晶片なら
	結晶質凝灰岩、溶岩片なら石質凝灰岩、その他に火山礫凝灰岩
	・軽石凝灰岩・岩屑凝灰岩などがある。また化学組成からケイ
	長質凝灰岩・苦鉄質凝灰岩などとも名付ける。
	 灰白や灰黒色をした岩石で、質はもろいが加工し易く、建築
	・土木の石材として重要。
	 参照⇒おおやいし(大谷石)
きょうかいけんぽ《けふくわいけんぽ》
	【協会けんぽ】
	○[俗]⇒ぜんこくけんこうほけんきょうかい(全国健康保険協
	会)
★きょうかいだいぶんれつ《けうくわいだいぶんれつ》
	【教会大分裂】
	◇[独]Grosses Schisma、[フ]Grand Schisme
	○[歴][宗]1378(<南>天授 4,<北>永和 4)ローマと南フランス
	のアビニョンとに教皇が並立し、カトリック教会が両派に分裂
	した事件。
	 ローマ教皇庁がアビニョンに移されたアビニョンの捕囚の後、
	1377(<南>天授 3,<北>永和 3)教皇グレゴリウス九世(Gregori-
	us IX)がローマに帰った翌年、アビニョンにも教皇が立てられ、
	互いに正統性を主張。
	 1417(応永24)コンスタンツ公会議で解消・再統一された。
	 単に「大分裂」とも、「シスマ」とも呼ぶ。
	 参照⇒あびにょんのほしゅう(アビニョンの捕囚)
きょうかいれい《きやうかいれい》
	【境界例】
	◇[英]borderline case
	○[心]感情の激しい起伏や、衝動性などを特徴とする症状。
★きょうかく《けふかく》
	【侠客】
	○
	 刀を一本差していたので「いっぽんざし(一本差,一本差し)」,
	「一本刀(イッポンガタナ)」とも呼ぶ。
	 参照⇒まちやっこ(町奴)
	◎江戸時代、武士は大小(ダイショウ)二本の刀を腰に差し、「二本
	差」と呼ばれていた。
きょうかげんばく《きやうくわげんばく》
	【強化原爆】
	◇[英]boosted atomic bomb/boosted fission bomb
	○[軍][原]核爆発を起すウラン235またはプルトニウム23
	9にリチウム6などの熱核物質を加えてエネルギー放出を大き
	くした原爆。
	 100〜300キロトン程度の小型の戦略用兵器に使用される。
	 参照⇒げんしばくだん(原子爆弾)
	◎中国語では「助爆型原子弾(zhubaoxing yuanzidan)」。
きょうがしま《きやうがしま》
	【経島】
	【経ヶ島】
	【経が島】
	◇[日]Kyogashima/Kyo ga Shima
	○[歴]現在の兵庫県神戸市兵庫区島上町(シマガミチョウ)付近に築か
	れた、大輪田泊(オオワダノトマリ)(現:神戸港)の防波の島。
	 完成は鎌倉時代になってから。
	 「きょうのしま(経島,経の島)」とも呼ぶ。
	 参照⇒おおわだのとまり(大輪田の泊,大輪田泊)
	◎『平家物語』によれば、平清盛(タイラノキヨモリ)が『一切経』を記
	した石を埋めて工事をしたという。
★きょうかしょ《けうくわしよ》
	【教科書】
	○[教]初等教科書の使用許可は、はじめ届けるだけの開申制・
	認可制であったが、1886(明治19)検定制となり、1903(明治36)
	国定制となり、1949(昭和24)使用分まで国定制が続く。
	 国語の国定では、第一期1904(明治37)〜1909(明治42)、第二
	期1910(明治43)〜1917(大正 6)、第三期1918(大正 7)〜1932
	(昭和 7)、第四期1933(昭和 8)〜1940(昭和15)、第五期1941
	(昭和16)〜1945(昭和20)、墨ぬり国定教科書の第六期1949(昭
	和24)のように改訂されている。
	 1965. 6.12(昭和40)家永三郎が教科書検定訴訟を起す。
	 1981(昭和56)文部省が公害企業名を削除させる。
	 1981. 6. 8(昭和56)文部省による高校社会科教科書検定段階
	で大幅修正指示(「侵略」から「進出」)が判明。
	 1982. 7.26(昭和57)中国政府が高等学校社会科教科書の「侵
	略」記述内容の書き換えについて公式に抗議。政府(宮沢喜一官
	房長官)は過去への反省再確認・政府責任での記述是正・検定
	基準の改定などの見解を発表。近隣諸国条項として検定基準に
	加えられた。
	〈教科書の無償化〉
	 1961. 3.(昭和36)高知市の被差別部落の人々が中心となって
	「小中学校教科書をタダにする会」が結成された。日本国憲法に
	「義務教育は、これを無償とする」とあることから、教職員団体
	や労働組合も参加し全国運動に展開、1963.12.(昭和38)教科書
	の無償措置法が公布され実現した。
きょうかしょう《きやうかしやう》
	【姜哥庄】
	◇[中]Jianggezhuang
	○中国東部、山東省(Shandong Sheng)(サントウショウ)北東部、山東
	半島北岸の烟台(Yantai)(エンダイ)と威海(Weihai)(イカイ)の間にあ
	る漁港。
	 中国海軍の潜水艦基地がある。
	 「ジャングウジャン(姜哥庄)」とも呼ぶ。
きょうがせむら《きやうがせむら》
	【京ヶ瀬村】
	◇[日]Kyogase Mura
	○[古]新潟県中央部、北蒲原郡(キタカンバラグン)の村。
	 南阿賀油田がある。
	〈面積〉
	 25.56平方キロメートル。
	〈人口〉
	 2000(平成12)8,096人。
	◎2004. 4. 1(平成16)安田町(ヤスダマチ)・水原町(スイバラマチ)・笹
	神村(ササカミムラ)と合併して阿賀野市(アガノシ)を発足。
きょうがたけ《きやうがたけ》
	【経ヶ岳】
	◇[日]Kyogatake/Kyo ga Take
	○(1)[地]神奈川県中北部、厚木市(アツギシ)と愛甲郡(アイコウグン)
	の愛川町(アイカワマチ)・清川村(キヨカワムラ)の境にある山。標高633メ
	ートル。
	○(2)[地]佐賀県と長崎県の境にある山。標高1,076メートル。
	 南東に多良岳(タラダケ)(983メートル)がある。
きょうかたびら《きやうかたびら》
	【経帷子】
	○仏式で死者を葬(ホウム)るとき、死者に着せる着物。
	 薄い白麻などで作り、縫い糸の両端に結び目を作らない。衽
	(オクミ)や背に真言(シンゴン)・名号(ミョウゴウ)・題目などを書く。
	 また、衽は左前にして着せる。
	 「経衣(キョウエ)」,「寿衣(ジュイ)」とも呼ぶ。
	 参照⇒ひだりまえ(左前)(1)
	◎英語:シュラウド(shroud)/セレメント(cerement)/セルク
	ロス(cerecloth)/グレイブクローズ(graveclothes)/グレー
	ブクローズ。
	 ドイツ語:ライヘントゥフ(Leichentuch)。
	 フランス語:レセル(linceul)。
	 イタリア語:シンドネ(sindone)/スダーリオ(sudario)。
	 スペイン語:スダリオ(sudario)。
	 ポルトガル語:モルターリァ(mortalha)。
	 トルコ語:ケフェン(kefen)。
	 中国語:寿衣(shouyi)。
きょうかたんそふくごうざい《きやうくわたんそふくがうざい》
	【強化炭素複合材】
	○[工]⇒[1]あーるしーしー(RCC)
きょうき
	【凶器】
	【兇器】
	◇[中]xiongqi、[英]lethal weapon
	○(1)人の殺傷に使用される器具。
	○(2)[法]人を殺傷するに足る器具。
	 銃砲・刀剣のような性質上の凶器と、用法によっては殺傷の
	道具となりうる棍棒・斧(オノ)のような用法上の凶器との別があ
	る。
	○(3)[古][漢]葬儀に用いる器具。
きょうき《けふき》
	【狭軌】
	◇[英]narrow gauge
	○[交]鉄道レールの間隔が国際標準軌間(1,435ミリメートル)
	より狭い鉄道。
	 JR(旧国鉄)の在来線や一部の私鉄は1,067ミリメートル。
	登山鉄道ではさらに狭いものもある。
	 「ナローゲージ」とも呼ぶ。
	 ⇔こうき(広軌)
	◎新幹線・一部の私鉄・路面電車(都電など)は国際標準軌間。
	 フィリピン・インドネシアは日本の在来線と同じゲージ。
きょうぎ《きやうぎ》
	【京戯】
	◇[中]jingxi、[英]Beijing opera
	○[劇][楽]⇒きょうげき(京劇)
★きょうぎ《きやうぎ》
	【経木】
	○(1)[仏]スギ(杉)・ヒノキ(檜)などの木材を薄く削った板。
	 幅約25センチメートルで、経典の一節や故人の法名などを記
	して寺へ納めた。
	 参照⇒きょうぎながし(経木流し)(1)
	○(2)スギ・ハコヤナギ(ポプラ)・ヒノキなどの木材をカンナ
	(鉋)で紙のように薄く削ったもの。
	 魚・肉などの食品の使い捨て包装や、経木編みなどの材料に
	用いる。
	 参照⇒へぎいた(折ぎ板,折板,剥ぎ板,剥板)
	◎(1)に似ているから。
ぎょうぎがわら《ぎやうぎがはら》
	【行基瓦】
	○[建]牡瓦(オガワラ)(丸瓦)の一種。
	 半円筒形の上端を細くし、下端を太くしたもの。
	 屋根に葺いたとき、上端の細い部分は上段の下端の太い部分
	で覆(オオ)われる。
	 参照⇒おがわら(牡瓦,男瓦),ぎょうきぶき(行基葺き,行基葺)
	◎奈良時代の僧行基( 668〜 749)が考案したとされる。
ぎょうきず《ぎやうきづ》
	【行基図】
	○[歴]奈良時代の僧行基( 668〜 749)が聖武天皇の代に作った
	と伝えられる日本地図。
	 仏具の独鈷(ドッコ)を横置きにした形で、握りに当たる中央部
	分に大和国など五畿内(ゴキナイ)、西に西国九ヶ国、東に東国八ヶ
	国が描かれている。
	 原図は現存しないが、諸図が伝えられて江戸初期まで普及し
	ていた。
	◎2004.12.10(平成16)鹿児島県坊津町教育委員会、1370(建徳
	元)筆写された日本図を発表。
きょうぎせっけい《きやうぎせつけい》
	【競技設計】
	○[建]⇒こんぺ(コンペ)(2)
きょうぎせん《きやうぎせん》
	【京義線】
	○[交]⇒けいぎせん(京義線)
きょうぎながし《きやうぎながし》
	【経木流し】
	○(1)[仏]死者の供養(クヨウ)のため、死者の法名が記された経木
	を、回向(エコウ)して川や海に流すこと。また、その風習・行事。
	 各地の寺院で行われている。
	 参照⇒きょうぎ(経木)(1),[1]しょうりょうながし(精霊流し)
	○(2)[仏](特に)大阪四天王寺で行われる、春秋の彼岸と盂蘭
	盆会(ウラボンエ)の行事。
	 参詣人が供養すべき故人の法名を経木に記し、太子引導鐘堂
	で回向してもらい、東僧坊前の亀井堂の浄水に流すもの。
	 参照⇒してんのうじ(四天王寺)
	◎秋の季語。
ぎょうきぶき《ぎやうきぶき》
	【行基葺き】
	【行基葺】
	○[建]本瓦葺(ホンカワラブ)きの一形式。
	 平瓦(ヒラガワラ)を並べ、その間を下側から上側へ行基瓦で順々
	に覆(オオ)っていくもの。
	 兵庫県の浄土寺浄土堂の屋根、奈良県の元興寺極楽坊本堂の
	屋根や、法隆寺金堂内の玉虫厨子宮殿屋根などに見られる。
	 参照⇒ぎょうぎがわら(行基瓦),ほんがわらぶき(本瓦葺き,
	本瓦葺)
きょうぎゅうびょう《きやうぎうびやう》
	【狂牛病】
	◇[英]mad cow disease
	○[病]牛海綿状脳症(ウシ・カイメンジョウ・ノウショウ)(Bovine Spongiform 
	Encephalopathy)の俗称。
	 感染した牛が歩行困難となってぐるぐる周回したり、奇声を
	発するなどの神経症状を示し死に至る疾患。
	 狂牛病の潜伏期間は2〜8年。
	 2001(平成13)現在、確認されている狂牛病のプリオンは1種
	類のみ。
	 略称は「BSE」。
	 参照⇒ぷりおん(プリオン),こうていえき(口蹄疫),へたりう
	し(へたり牛),こくさいじゅうえきじむきょく(国際獣疫事務局)
	◎狂牛病流行の原因は、狂牛病とよく似たヒツジの病気「スク
	レイピー(scrapie)」で死んだヒツジの肉をウシの餌に使用した
	ことといわれている。
	 ウシは本来、草食であるが、速く育てる・肉質の改善(おい
	しさ)・搾乳(サクニュウ)量の増加など資本主義的な目的で、濃厚飼
	料として感染した牛・羊などの内臓や骨を使ったタンパク質
	(肉骨粉)を食べさせたことに起因する。
	 参照⇒にくこっぷん(肉骨粉)
	 2007.11.(平成19)東京大学教授吉川泰弘(獣医学)らの研究グ
	ループ、日本の狂牛病の原因は肉骨粉よりオランダ産の油脂に
	よる代用乳とする。しかし、油脂に感染牛の油脂が混入してい
	た証拠を確認していない。
	◎特定危険部位(specified risk material):⇒[1]えすあーる
	えむ(SRM)
	◎シカ科:⇒しーだぶりゅでぃ(CWD)
	〈世界の狂牛病〉
	 1984.12.(昭和59)イギリスのロンドン郊外の農場主から牛の
	奇病(初症例)が報告される。
	 1986.11.(昭和61)イギリス農業省、BSEを家畜の病気とし
	て認定。
	 1993.12.(平成 5)カナダ、イギリスから輸入された乳牛1頭
	が狂牛病と診断。
	 1996. 3.20(平成 8)イギリスで人間に感染した可能性が報告
	され、現在では人獣共通感染症。人では変異型クロイツフェル
	ト・ヤコブ病(vCJD)と呼ばれる。
	 2002. 5. 4(平成14)ポーランド農政当局、スロバキアから輸
	入したとみられる狂牛病感染の牛1頭が初めて見つかったと発
	表。
	 2003. 5.21(平成15)カナダ、アルバータ州北部で今年1月に
	処分された牛(8歳)がBSEに感染していたと発表(1993年に
	次ぎ2例目)。
	 2003.12.23(平成15)アメリカ農務省、ワシントン州ヤキマ郡
	(Yakima County)南東部のマブトン(Mabton)で飼育されていた
	ホルスタイン種1頭がBSEに感染と発表。アメリカ初。
	 2005. 1. 2(平成17)カナダ食品検査局(CFIA)、アルバー
	タ州で発見された乳牛(1996年10月生れ)、BSEと確認。
	 2005. 1.11(平成17)カナダ食品検査局、アルバータ州で発見
	されたメス牛(7歳前後)をBSEと確認。
	 2005. 1.28(平成17)欧州連合(EU)の欧州委員会、フランス
	でBSEに感染したヤギ(山羊)を確認したと発表。2000. 3.生
	れで、2002.10.食肉処理されたときに発見されたもの。
	 2005. 2. 8(平成17)イギリス環境・食糧・農村省、BSEに
	感染したと思われるヤギがいると発表。
	 2005. 6.10(平成17)アメリカ農務省、BSE検査で陽性反応
	が出たことを確認(2頭目)。
	 2006. 1.23(平成18)カナダ食品検査局、アルバータ州で死亡
	した牛をBSEと確認(4頭目)。
	 2006. 3. 3(平成18)スウェーデン当局、初のBSE感染のウ
	シ(12歳で死去)を確認と発表。
	 2006. 3.13(平成18)アメリカ農務省、BSE検査で陽性反応
	が出たことを確認(3頭目)。
	 2006. 4.16(平成18)カナダ食品検査局、ブリティッシュコロ
	ンビア州で死亡した乳牛をBSEと確認(5頭目)。
	 2006. 8.23(平成18)カナダ食品検査局、アルバータ州産成牛
	をBSEと確認(8頭目)。
	 2008. 9.12(平成20)アメリカ農務省のチーム、遺伝子の変異
	で自然にBSEを発病したとみられる牛を確認したと発表。
	 2012. 4.24(平成24)アメリカ農務省、カリフォルニア州中央
	部の乳牛1頭をBSEと確認(4頭目)。
	 参照⇒へんいがたくろいつふぇるとやこぶびょう(変異型ク
	ロイツフェルト・ヤコブ病),えーえむあーるしすてむ(AMR
	システム)
	〈日本の狂牛病〉
	 日本のイギリスからの牛肉は、牛のひづめの病気などにより
	1951(昭和26)から輸入禁止となっている。
	 1996(平成 8)イギリスからの肉骨粉、輸入禁止。
	 2001. 1.(平成13)EU(欧州)からの肉骨粉、輸入禁止。
	 2001. 9.10(平成13)農林水産省、千葉県白井市で狂牛病の疑
	いがある乳牛(ホルスタイン種のメス5歳)が見つかったと発表。
	牛は8月6日屠殺(トサツ)、同日茨城県で肉骨粉に加工され、焼
	却処分の指示が出たのは9月14日になってから。
	 2001. 9.27(平成13)厚生労働省、感染の有無に関係なく生後
	1年以上の牛の脳・脊髄(セキズイ)・目・小腸の先端部の焼却を
	指示。
	 2001.10.(平成13)全頭検査を開始。
	 2001.11.21(平成13)厚生労働省、北海道宗谷郡(ソウヤグン)猿払
	村(サルフツムラ)で飼育されていた乳牛(ホルスタイン種のメス月齢
	67ヶ月)が2次の検査で狂牛病と確認されたと発表。
	 2001.11.30(平成13)厚生労働省、群馬県勢多郡(セタグン)宮城
	村(ミヤギムラ)で飼育されていた乳牛を廃用牛として29日埼玉県内
	の食肉処理場で解体処理し、国内3頭目の狂牛病と確認された
	と発表。
	 2002. 5.11(平成14)労働厚生省、北海道白糠郡(シラヌカグン)音
	別町(オンベツチョウ)で飼育されていた乳牛(ホルスタイン種のメス
	6歳)を2次の検査で陽性であったと発表(国内4頭目)。
	 2002. 5.24(平成14)山梨県、山梨食肉流通センターに搬入さ
	れた乳牛(ホルスタイン種のメス5歳5ヶ月)が生体検査で狂牛
	病の疑いを認められたため食肉処理を禁止したと発表。牛は
	1996.12.(平成 8)に北海道で生れ、2年前から新潟県で飼われ
	ていた。2002. 5.25(平成14)新潟県、二次検査(エライザ法)に
	より陰性と発表。しかし、解体された牛は焼却。
	 2002. 8.22(平成14)神奈川県厚木市の食肉処理場で前日処理
	されたホルスタイン種の乳廃牛(伊勢原市の牧場生れ6歳8ヶ
	月)が二次検査で陽性と判定。翌日、厚生労働省が狂牛病と確
	認。
	 2003. 1.19(平成15)労働厚生省、和歌山県那賀郡(ナガグン)粉
	河町(コカワチョウ)で飼育されていた乳牛(ホルスタイン種のメス6
	歳11ヶ月)の感染をウエスタンブロット法の2次検査で確認。
	北海道川上郡(カワカミグン)標茶町(シベチャチョウ)の牧場生れ。
	 2003. 1.23(平成15)厚生労働省、北海道網走市で飼育されて
	いた乳牛(ホルスタイン種のメス6歳9ヶ月)の感染をウエスタ
	ンブロット法の2次検査で確認。北海道紋別郡(モンベツグン)湧別
	町(ユウベツチョウ)の牧場生れ。
	 2003. 4. 1(平成15)BSE対策特別措置法、施行。死亡牛の
	全頭検査が義務付けられたが、全国17道県で実施が見送られた。
	 2003. 5.16(平成15)食品安全基本法、参院本会議で可決・成
	立。
	 2003.10. 6(平成15)厚生労働省、茨城県の食肉処理場に搬入
	されたホルスタイン1頭オス(1歳11ヶ月)を狂牛病と確認。
	2001年10月栃木県塩谷郡(シオヤグン)塩谷町(シオヤマチ)で生れ、約1
	週間後に栃木県大田原市で飼われ、2002. 5.(平成14)から福島
	県双葉郡(フタバグン)葛尾村(カツラオムラ)の農家で食肉用に肥育され
	ていた。
	 2003.11. 4(平成15)厚生労働省、広島県福山市の食肉処理場
	で解体処理されたホルスタイン1頭オス(1歳9ヶ月)を狂牛病
	と確認。2002年1月13日兵庫県氷上郡で生れ、同年2月5日か
	ら福山市で飼育されていた。
	 2003.12.(平成15)生産・食肉処理段階の牛トレーサビリティ
	ー制度が開始。
	 2004. 2.21(平成16)神奈川県厚木市の食肉処理場で20日に解
	体された乳牛が国立感染症研究所の2次検査で狂牛病と確認
	(国内10頭目)。1996年3月17日秦野市生れのホルスタイン種の
	メス(7歳11ヶ月)で、平塚市の酪農家が飼育。22日、農林水産
	省が確認。
	 2004. 3. 7(平成16)農林水産省、北海道川上郡(カワカミグン)標
	茶町(シベチャチョウ)の牧場で4日に殺処分されたホルスタイン種の
	メス、1996年4月生れ(7歳10ヶ月)が狂牛病と発表(国内11頭
	目)。
	 2004. 9.13(平成16)厚生労働省、熊本県菊池郡(キクチグン)泗水
	町(シスイマチ)のホルスタイン種のメス、1999年7月3日(5歳2ヶ
	月)を国立感染症研究所のウエスタンブロット法による2次検
	査で狂牛病と確認(国内12頭目、九州初)。
	 2004. 9.22(平成16)奈良県食肉流通センター(大和郡山市)に
	病畜として搬入された乳牛が国立感染症研究所の2次検査で狂
	牛病と確認(国内13頭目)。1996年2月北海道河東郡(カトウグン)士
	幌町(シホロチョウ)生れのホルスタイン種のメス(8歳7ヶ月)で、道
	内の別の場所を経由して1998年9月奈良県北葛城郡(キタカツラギグ
	ン)新庄町(シンジョウチョウ)の酪農家が購入・飼育。
	 2004. 9.27(平成16)島村宜伸(ヨシノブ)農林水産大臣、「米国産
	牛肉を食べるのは消費者の自己責任」と発言。
	 2004.10.14(平成16)農林水産省、北海道河東郡鹿追町(シカオイチョ
	ウ)で死亡したホルスタイン種のメスが狂牛病に感染していたと
	発表(国内14頭目)。2000年10月(4歳)生れで、10月8日小川に
	転落して死亡しているのを発見。
	 2004.10.15(平成16)厚生労働省と農林水産省、食用牛の全頭
	検査から生後20ヶ月以下の牛を除外する見直し案を内閣食品安
	全委員会に諮問。
	 2004.12. 1(平成16)流通・小売段階の牛トレーサビリティー
	制度が開始。
	 2005. 2.25(平成17)北海道中川郡(ナカガワグン)本別町(ホンベツチョ
	ウ)の牧場で殺処分されたホルスタイン種のメスの乳牛(1996年
	8月生れ)、感染牛と診断(国内15頭目)。同日、島村宜伸農林
	水産大臣は「全頭検査は世界の非常識」の趣旨を発言。
	 2005. 3.27(平成17)厚生労働省、北海道天塩郡(テシオグン)天塩
	町(テシオチョウ)で飼育されていたホルスタイン種のメスの乳牛が感
	染牛と確定診断されたと発表(国内16頭目)。1996年3月23日生
	れの9歳。
	 2005. 4. 8(平成17)農林水産省、北海道河東郡音更町(オトフケチョ
	ウ)で飼育されていたホルスタイン種の乳牛を感染牛と断定(国
	内17頭目)。2000年9月生れの月齢54ヶ月。起立不能などの症
	状が現れ、4月4日処分されたもの。
	 2005. 5.11(平成17)北海道砂川市の農場から出荷されたホル
	スタイン種のメスの乳牛が感染牛と確定診断(国内18頭目)。
	1999年8月生れの5歳8ヶ月。
	 2005. 6. 2(平成17)厚生労働省、北海道野付郡(ノツケグン)別海
	町(ベツカイチョウ)で飼育されていたホルスタイン種の乳牛を感染牛
	と断定(国内19頭目)。1996年4月生れの月齢109ヶ月(9歳1ヶ
	月)。
	 2005. 6. 6(平成17)厚生労働省、北海道河東郡鹿追町で飼育
	されていたホルスタイン種の乳牛を感染牛と断定(国内20頭目)。
	2000年8月生れの4歳9ヶ月。
	 2005.12.10(平成17)農林水産省、北海道千歳市で飼育されて
	いたホルスタイン種の乳牛が感染していたと発表(国内21頭目)。
	2000年2月生れの月齢69ヶ月(5歳9ヶ月)。
	 2005.12.(平成17)米国産牛肉の輸入を再開。
	 2006. 1.(平成18)成田空港で米国産輸入牛肉から背骨付きの
	特定危険部位が発見。
	 2006. 1.23(平成18)農林水産省、北海道野付郡(ノツケグン)別海
	町(ベツカイチョウ)の農場で1月20日死んだホルスタイン種の乳牛が
	感染していたと発表(国内22頭目)。2000年9月1日生れの月齢
	64ヶ月(5歳4ヶ月)。 2. 9北海道、飼料に肉骨粉が含まれて
	いたと発表。
	 2006. 3.15(平成18)農林水産省、北海道中川郡中川町(ナカガワ
	チョウ)で飼育されていた乳牛(5歳8ヶ月)が感染していたと発表
	(国内23頭目)。
	 2006. 3.16(平成18)長崎県で繁殖用に飼育されていたメス牛
	がBSEと判明(国内24頭目)。1992年2月生れの月齢169ヶ月
	(14歳)。肉牛としては初めて。また、原因物質のタイプがこれ
	までとは異なっている。
	 2006. 4.19(平成18)厚生労働省、岡山県津山市で食肉処理さ
	れたホルスタイン種の乳牛(5歳11ヶ月,北海道枝幸町生れ)が
	BSEと診断されたと発表(国内25頭目)。
	 2006. 5.13(平成18)農林水産省、北海道瀬棚郡(セタナグン)今金
	町(イマカネチョウ)で飼育され、10日に死んだホルスタイン種の乳牛
	(2000年8月生れ、5歳8ヶ月)がBSEと診断されたと発表
	(国内26頭目)。
	 2006. 5.19(平成18)農林水産省、北海道中川郡豊頃町(トヨコロチョ
	ウ)で死亡した乳牛(5歳8ヶ月)が感染していたと発表(国内27
	頭目)。
	 2006. 7.(平成18)米国産牛肉の輸入を再開。
	 2006. 8.11(平成18)農林水産省、北海道苫前郡(トママエグン)羽
	幌町(ハボロチョウ)で飼育されていた乳牛(1999年11月生れ,6歳8
	ヶ月)が感染していたと発表(国内28頭目)。
	 2006. 9.28(平成18)農林水産省、北海道中川郡中川町で飼育
	されていた乳牛(6歳3ヶ月)を感染牛と発表(国内29頭目)。
	 2006.11.13(平成18)農林水産省、北海道千歳市で飼育されて
	いたホルスタイン種の乳牛を感染牛と発表(国内30頭目)。2001
	年6月生れの5歳4ヶ月。
	 2006.12. 8(平成18)厚生労働省、北海道河東郡鹿追町で飼育
	されていたホルスタイン種の乳牛を感染牛と発表(国内31頭目)。
	1999年11月生れの7歳。
	 2007. 2. 5(平成19)厚生労働省、北海道帯広市で飼育されて
	いたホルスタイン種の乳牛(5歳5ヶ月)を感染牛と発表(国内
	32頭目)。
	 2007. 7. 2(平成19)農林水産省、北海道中川郡幕別町(マクベツ
	チョウ)で飼育されていた和牛を感染牛と発表(国内33頭目)。2000
	年6月生れ。
	 2007.12.21(平成19)島根県、1993年から北海道新冠郡(ニイカップ
	グン)新冠町(ニイカップチョウ)で飼育された黒毛和牛の雌(生後185ヶ
	月)が感染牛と発表(国内34頭目)。全頭検査ではなく、スクリ
	ーニング検査で判明。
	 2008. 4.(平成20)米国産の輸入牛肉(2007. 8.輸入)からBS
	E特定危険部位が発見。
	 参照⇒ゆきじるししょくひん(雪印食品)
	◎牛のプラセンタ(胎盤)は化粧品の主要な美白成分であったが、
	狂牛病(BSE)問題で使用禁止となった。
	 子牛の血清:参照⇒えたねるせぷと(エタネルセプト)
きょうきょう《きようけう》
	【拱橋】
	○[建]アーチ橋の別称。
	 ⇒あーちきょう(アーチ橋)
きょうきょう《けうきやう》
	【僑郷】
	◇[中]qiaoxiang
	○華僑(huaqiao)の故郷。華僑の出身地。
	 参照⇒かきょう(華僑)
ぎょうく
	【行苦】
	○[仏]⇒さんく(三苦)
きょうげき《きやうげき》
	【京劇】
	◇[中]jingju、[英]Beijing opera
	○[劇][楽]中国の代表的古典劇。
	 俳優の歌唱・台詞(セリフ)・舞踊や派手な立回りを、囃子方(ハヤ
	シカタ)のにぎやかな鳴物で盛り上げる、オペラ(歌劇)に近い音楽
	劇。
	 大道具や舞台装置は使用しない。
	 清代に北京(ペキン)で南曲から発展したもの。
	 「けいげき(京劇)」,「京戯(jingxi)(キョウギ,ケイギ)」,「平劇(ping-
	ju)(ヘイゲキ)」とも呼ぶ。
	 参照⇒せんげき(川劇),えつげき(越劇)
	◎その曲([英]tune)は「京調(jingdiao)」と呼ぶ。
ぎょうけつこうそ《ぎようけつかうそ》
	【凝血酵素】
	○[生化]トロンビン(thrombin)の別称。
	 ⇒とろんびん(トロンビン)
きようけん《きやうけん》
	【崎陽軒】
	○[経]中華食品会社。料理店も経営。
	 本社は神奈川県横浜市西区。
	 横浜名物のシューマイ(焼売)で著名。
	◎1908(明治41)創業。
	 1928(昭和 3)シューマイを販売。
きょうけんびょう《きやうけんびやう》
	【狂犬病】
	◇[英]rabies/hydrophobia
	○(1)[動][病]イヌ(犬)のウイルス性伝染病。人畜共通感染症
	の一つ。
	 狂気状態になって狂暴化し、全身麻痺で死ぬ。
	 「恐水病(キョウスイビョウ)」,「ハイドロフォビア」とも呼ぶ。
	○(2)[病](1)に罹患(リカン)したイヌにかまれて伝染する病気。
	 イヌの唾液(ダエキ)のウイルスが咬傷(コウショウ)から感染し、15
	〜60日の潜伏期を経て中枢神経に達し、発病する。
	 高熱・唾液分泌亢進(コウシン)・全身痙攣(ケイレン)・幻覚などを起
	し、興奮狂躁(キョウソウ)や昏睡(コンスイ)状態に陥(オチイ)り、死亡する
	ケースが多い。
	 発病前ならワクチン注射が有効。
	 「恐水病(キョウスイビョウ)」,「ハイドロフォビア」とも呼ぶ。
	 参照⇒ぱすつーる(パスツール),らいかんすろーぷ(ライカン
	スロープ)
	◎1950(昭和25)狂犬病予防法が施行。
	 1954(昭和29)日本で最後の感染者。
	 1956(昭和31)日本で最後の感染した犬を確認。
	 2006(平成18)フィリピンから帰国した日本人2人が感染で死
	亡。
	◎シノフォビア(cynophobia):犬恐怖症。
きょうご
	【蛩語】
	○コオロギの鳴く声。
	 「蛩鳴(キョウメイ)」とも呼ぶ。
きょうごいん《けうごゐん》
	【教護院】
	○[法]児童福祉法による児童福祉施設の一つ。
	 不良行為または問題行動を起こした児童らを入院させて更生
	指導する教育施設。
	 職員とともに寮生活を送りながら、学習や農作業などで更生
	が図られる。
	 在籍は原則18歳まで。
	 全国に58ヶ所ある。
	 現在は「児童自立支援施設」とも呼ぶ。
	 参照⇒こくりつきぬがわがくいん(国立きぬ川学院)
きょうこう《けふかう》
	【峡江】
	○[地]⇒ふぃよるど(フィヨルド)
きょうこう《けうくわう》
	【教皇】
	◇[英]the Pope
	○[宗]ローマ・カトリック教会の最高位の聖職者。
	 「ローマ教皇」,「ローマ法王」,「法王」とも、親しみを込めて
	「パッパ([伊]papa)」とも呼ぶ。
	〈歴代教皇〉
	 初   代:ペテロ(Petros)。
	 :レオ三世(Leo III)( 750ころ〜 816): 795〜 816。
	 :レオ四世(Leo IV)(生年不詳〜 855): 847〜 855。
	 :レオ九世(Leo IX)(1002〜1054):1049〜1054。
	 :レオ十世(Leo X)(1475〜1521):1513〜1521。
	 :レオ十二世(Leo XII)(1760〜1829):1823〜1829。
	 :レオ十三世(Leo XIII)(1810〜1903):1878〜1903。
	 第263代:ヨハネ・パウロ一世(Johannes Paulus I)(1912〜
	1978):1978〜1978(34日間)。
	 第264代:ヨハネ・パウロ二世(Johannes Paulus II)(1920.
	 5.18〜2005. 4. 2):1978〜2005。
	 第265代:ベネディクト十六世(Benedict XVI)(1927〜):
	2005. 4.19〜2013. 2.28。
	 第266代:フランシスコ(Francisco):2013. 3.19〜。中南米
	出身者で初。
	◎1378〜1417、教会大分裂(Grand Schisme)でローマとアビニョ
	ンに教皇が並立。
	 1917(大正 6)原則終身だったがカトリック教会法典の公布で
	明文化。
	 2005(平成17)ベネディクト十六世、従来の即位から就任とな
	る。
	◎教皇専用車:⇒ぱぱもーびれ(パパモービレ)
きょうごう《きようがふ》
	【競合】
	◇[英]competition
	○(1)(互いに)競(セ)り合うこと・競(キソ)い合うこと。
	 参照⇒こんぺてぃしょん(コンペティション)
	○(2)二つ以上の事柄や事由が重なり合っていること。
	◎競合脱線
	○(3)[法]刑法上、一個の犯罪行為が数個の罪名に渡っている
	こと。
	◎競合罪:⇒へいごうざい(併合罪)
	○(4)[法]私法上、一つの目的物に同じ効力を有する権利が併
	存していること。
ぎょうこう《げうかう》
	【僥倖】
	○思いがけない幸運・偶然の幸運・棚ぼた。
	 参照⇒たなからぼたもち(棚からぼた餅,棚から牡丹餅)
	◎僥倖に恵まれる,僥倖を願う
★きょうこうきょうかいせん《けうくわうきやうかいせん》
	【教皇境界線】
	◇[羅]Inter caetera、[英]the Demarcation Line
	○[歴]1493(明応 2)ローマ教皇アレクサンデル六世(Alexander 
	VI)が調停して定めた、スペイン・ポルトガル両国の海外領土
	(勢力範囲)の境界線。
	 大西洋のアゾレス諸島西方の子午線を境界線とし、「教皇子
	午線」とも呼ばれる。これにより、東方世界はポルトガル、新
	大陸世界はスペインの開拓と決まる。
	 翌1494. 6.(明応 3)トルデシーリャス条約(Tratado de Tor-
	desillas)が両国の直接交渉によって締結され、境界線は西に
	移動した。
	 のちオランダ・イギリス・フランスの海外進出によって、そ
	の意義は失われた。
	 参照⇒とるでしーりゃすじょうやく(トルデシーリャス条約)
きょうごうぐはつ《きやうがふぐはつ》
	【競合倶発】
	○[法]⇒へいごうざい(併合罪)
きょうごうざい《きやうがふざい》
	【競合罪】
	○[法]⇒へいごうざい(併合罪)
きょうこうしごせん《けうくわうしごせん》
	【教皇子午線】
	◇[英]demarcation line
	○[歴]⇒きょうこうきょうかいせん(教皇境界線)
きょうこうしょう《きやうかうしやう》
	【強硬症】
	○[病]⇒かたれぷしー(カタレプシー)
きょうこうちゃくりく《きやうかうちやくりく》
	【強行着陸】
	◇[英]hard landing
	○[空][天]⇒はーどらんでぃんぐ(ハードランディング)(1)
きょうこうちょうしょうじいん《けうくわうちやうしやうじゐん》
	【教皇庁掌璽院】
	◇[英]Apostolic Dataria
	○[歴][宗]⇒でいたりあ(デイタリア)
きょうこうのばびろんのほしゅう《けうくわうのばびろんのほしう》
	【教皇のバビロンの捕囚】
	◇[英]Pope's Babylonian Exile
	○[歴]⇒あびにょんのほしゅう(アビニョンの捕囚)
きょうこうのばびろんほしゅう《けうくわうのばびろんほしう》
	【教皇のバビロン捕囚】
	◇[英]Pope's Babylonian Exile
	○[歴]⇒あびにょんのほしゅう(アビニョンの捕囚)
きょうごうはん《きやうがふはん》
	【競合犯】
	○[法]⇒へいごうざい(併合罪)
★きょうごく《きやうごく》
	【京極】
	◇[日]Kyogoku
	○(1)[歴]室町幕府の四職の一つ。
	 参照⇒ししき(四職)
	○(2)⇒きょうごくちょう(京極町)
きょうごくちょう《きやうごくちやう》
	【京極町】
	◇[日]Kyogoku Cho
	○北海道南西部、後志支庁(シリベシシチョウ)虻田郡(アブタグン)の町。
	羊蹄山(ヨウテイザン)東麓に位置し、北東部を札幌市に接する。
	〈面積〉
	 231.61平方キロメートル。
	〈人口〉
	 2000(平成12)3,505人。
	◎1897(明治30)旧丸亀藩主京極高徳(タカノリ)が未開地を借り受け、
	京極農場を経営。石川県・富山県の移住者を入植させて小作さ
	せる。
	 1938(昭和13)京極農場、小作人に開放。
	 1962(昭和37)町制施行。
きょうごくのみや《きやうごくのみや》
	【京極宮】
	○⇒みやけ(宮家)
きょうごさん《きやうごさん》
	【京五山】
	○⇒ござん(五山)(5)
きょうこつ
	【胸骨】
	◇[英]breastbone/(単数形)sternum/(複数形)sterna
	○[医][動]胸郭(キョウカク)の前面中央にある、上下に細長く扁平
	な骨。
	 上端は左右一対の鎖骨と、側縁は左右七対の肋軟骨とを連接
	し、下端は剣状突起と成る。
	 両生類・爬虫類・鳥類・哺乳類など、肺臓のある脊椎動物で
	発達。
	 その骨髄は終生造血活動を営む。
★ぎょうざ
	【ギョウザ】
	【餃子】
	◇[中]jiaozi(ジャオツ)
	○[料]中国料理の一つ。
	◎日本では太平洋戦争後に東京・渋谷駅前の「恋文横丁」から広
	まったといわれている。
	 「ギョーザ」とも呼ぶ。
	 参照⇒こいぶみよこちょう(恋文横丁)
	◎2008. 1.(平成20)JTフーズなどが販売した中国の天洋食品
	製冷凍餃子で農薬メタミドホスの中毒事件が発生。その後、同
	社の別の製品から殺虫剤ジクロルボスが検出。
	◎イタリア:⇒らびおり(ラビオリ)
	 インド:⇒さもさ(サモサ)
	 ウクライナ:⇒ばれにき(バレニキ)
きょうさい
	【キョウサイ】
	【恭菜】
	○[植]フダンソウ(不断草)の別称。
	 ⇒ふだんそう(フダンソウ,不断草,恭菜)
きょうさい
	【恐妻】
	○(1)夫(オット)が妻に頭の上がらないこと。
	◎恐妻家:⇒きょうさいか(恐妻家)
	○(2)夫を言いなりにする、しっかりして恐い妻。
きょうさいか
	【恐妻家】
	○妻に頭の上がらない夫(オット)。
	◎大正時代の俗語では、妻の尻に敷かれるの意味から「ざぶと
	ん(座蒲団,座布団)」とも呼ばれた。
★きょうさく
	【凶作】
	○1931(昭和 6)冷害により東北・北海道地方で米作が大減収。
	 1934(昭和 9)冷害により東北地方が凶作、娘の身売り・欠食
	児童・自殺など悲劇となる。関西も室戸台風の水害で凶作。
きょうさくおん《けふさくおん》
	【狭窄音】
	◇[英]stenotic sound
	○[医]⇒ぜんめい(喘鳴)(2)
きょうざせき
	【拱座石】
	◇[英]skewback
	○[建]⇒ききょうせき(起拱石)
きょうさん《きやうさん》
	【匡山】
	◇[中]Kuangshan
	○[地]⇒ろざん(廬山)
きょうさん《きやうさん》
	【饗餐】
	◇[中]xiangcan
	○神仏や客を御馳走(ゴチソウ)でもてなす。
きょうざん《きやうざん》
	【匡山】
	◇[中]Kuangshan
	○[地]⇒ろざん(廬山)
きょうさんだい《きやうさんだい》
	【京産大】
	○[俗][教]京都産業大学の略称。
	 ⇒きょうとさんぎょうだいがく(京都産業大学)
★きょうさんとう《きようさんたう》
	【共産党】
	◇[英]Communist Party
	○(1)共産主義社会の実現を目標とする政党。
	◎1921(大正10)中国共産党、創立。
	 2004. 7. 3(平成16)ロシア共産党、主流派と反主流派が別々
	に党大会を開く。
	○(2)日本共産党の略称。
	 ⇒にほんきょうさんとう(日本共産党)
きょうさんとうせんげん《きようさんたうせんげん》
	【共産党宣言】
	◇[独]Manifest der Kommunistischen Partei、[英]Communist 
	Manifesto
	○[歴]1848. 2.(嘉永元)マルクスとエンゲルスが共産主義者同
	盟ために発表した国際的綱領・宣言。
	 前年から起草し、二月革命直前に発表。
	 マルクス主義の基本的文献で、歴史はすべて階級闘争の歴史
	であり、資本主義社会におけるプロレタリアート(労働者)の役
	割を明確・簡潔に述べている。
	 有名な言葉「万国のプロレタリアートよ団結せよ」で結ばれて
	いる。
	 単に「マニフェスト」とも呼ぶ。
きょうし《けうし》
	【僑士】
	◇[中]qiaoshi
	○⇒きょうじん(僑人)
きょうじ《きようぢ》
	【衿持】
	○自分の能力を信じ、他に誇ること・堂々と振る舞うこと。
	 「きんじ(衿持)」,「自負(ジフ)」,「誇(ホコ)り」,「プライド」とも呼
	ぶ。
	◎「きんじ(衿持)」は慣用読み。
	 正しくは「矜恃(キョウジ)」と書く。
きょうじ
	【矜恃】
	○⇒きょうじ(矜持)
きょうじ《けふじ》
	【脇侍】
	【挟侍】
	【夾侍】
	【脇士】
	○[仏]仏の左右・周囲に控え立つもの。
	 阿弥陀(アミダ)如来(ニョライ)に観音(カンノン)・勢至(セイシ)、釈迦(シャ
	カ)如来に文殊(モンジュ)・普賢(フゲン)または迦葉(カショウ)・阿難(アナ
	ン)、薬師(ヤクシ)如来に日光(ニッコウ)・月光(ガッコウ)、不動明王に制
	(「咤」-「ウ」冠:補助漢字にもなし)迦(セイタカ)・衿羯羅(コンガラ)の
	類。
	 「わきじ」とも読み、意味も同じ。「脇立(ワキダチ)」,「脇士(ワキシ)」
	とも呼ぶ。
	◎脇侍菩薩(ボサツ):⇒きょうじぼさつ(脇侍菩薩)
	◎清水寺(キヨミズデラ)の十一面観音の脇侍は、地蔵菩薩(勝軍地
	蔵)と毘沙門天(ビシャモンテン)。
ぎょうじがね《ぎやうじがね》
	【行事鐘】
	○[仏]喚鐘の別称。
	 ⇒かんしょう(喚鐘)(1)
きょうじせい
	【共時性】
	◇[英]synchronicity
	○[哲]⇒しんくろにしてぃー(シンクロニシティー)(2)
きょうじぼさつ《けふじぼさつ》
	【脇侍菩薩】
	○[仏]阿弥陀(アミダ)如来(ニョライ)の脇侍で、左の観世音(カンゼオン)
	菩薩と右の勢至(セイシ)菩薩。
★きょうしゃ《きやうしや》
	【香車】
	○(1)将棋の駒(コマ)の一つ。
	 俗に「やり(槍,鑓,鎗)」とも呼ぶ。
	○(2)⇒やりてばば(遣り手婆)
★きょうじや
	【経師屋】
	○書画の幅(フク)、屏風(ビョウブ)、襖(フスマ)などを表装する職人。
きょうしゅ
	【拱手】
	◇[中]gongshou
	○(1)中国式の人を敬う礼。左手のこぶしを右手で包み、胸元
	で上下させる敬礼。
	 「叉手(サシュ,サス,シャシュ)」とも、慣用読みで「こうしゅ(拱手)」と
	も呼ぶ。
	 参照⇒あくしゅ(握手)(1)
	○(2)手を組んだまま何もしないこと。
	 慣用読みで「こうしゅ(拱手)」とも呼ぶ。
	◎拱手傍観(ボウカン)
	◎「拱(キョウ)」には「アーチ(arch)」の意味もある。
★きょうじゅ《けうじゆ》
	【教授】
	◇[英]professor(プロフェッサー)
	○[教]
	 準教授(associate professor)・助教授(assistant professor)
	に対して「正教授(full professor)」とも呼ぶ。
	◎客員(キャクイン,カクイン)教授(visiting professor)。
	 副教授(fu jiaoshou):中国での準教授・助教授の呼称。
きょうじゅうごうたい《きようぢゆうがふたい》
	【共重合体】
	◇[英]copolymer
	○[化]⇒こんぽりまー(コンポリマー)
きょうしゅく
	【恐縮】
	○(1)恐ろしくて身が縮むこと。
	○(2)好意・配慮・骨祈りなどに深く感謝すること。
	◎「目上の人から受けた特段の行為は、身分の低い私にはあり
	がた過ぎて身が縮むほど恐れ入る」の意味。
きょうしゅけい《けうしゆけい》
	【梟首刑】
	○[古]⇒ごくもん(獄門)(3)
きょうしょ《けふしよ》
	【挟書】
	○書物を所蔵(私蔵)すること。
	◎「挟」は「脇に挟(ハサ)む」、つまり「所蔵」すること。
	◎挟書律:⇒きょうしょりつ(挟書律)
きょうしょう《きようしやう》
	【胸墻】
	◇[英]parapet/breastwork/rampart
	○(1)[軍]西洋の城郭や要塞などで、城壁(ramparts)の縁(ヘリ)
	にめぐらした石または土の低い壁。
	 「塁壁(ルイヘキ)」,「パラペット」,「ブレストワーク」,「ランポート」
	とも呼ぶ。
	 参照⇒らんぱーつ(ランパーツ),まーろん(マーロン)
	○(2)[軍]敵弾から兵士を守り、また味方の射撃の便のため、
	陣地の周囲に胸の高さほどに積み上げた盛り土・土嚢(ドノウ)。
	 「胸壁(キョウヘキ)」,「パラペット」,「ブレストワーク」,「ランポー
	ト」とも呼ぶ。
★ぎょうしょう《ぎやうしやう》
	【行商】
	○
	◎商いは牛のよだれ:だらだら売り歩くこと。
きょうじょういちば《けうじやういちば》
	【橋上市場】
	○[歴]岩手県釜石市(カマイシシ)の甲子川(カッシガワ)にかかる大渡橋
	の上にあった屋根付きの市場。鮮魚・青果・水産加工品・衣料
	品など約50が出店。釜石市の名物であった。
	 全長109メートル、幅12メートル。
	◎1958(昭和33)市がイタリア・フィレンツェのベッキオ橋(ポ
	ンテ・ベッキオ)の市場にならって、市の繁華街の露天商を橋
	上に集めたのに始まる。
	 2003. 1. 5(平成15)橋の架け替えのため、正月の初売りを最
	後に閉鎖。
	 参照⇒ぽんてべっきお(ポンテ・ベッキオ)
きょうじょうこうごう《けふじやうかうがふ》
	【鋏状咬合】
	○[医]⇒こうごう(咬合)
ぎょうしょうぶんか《ぎやうせうぶんくわ》
	【仰韶文化】
	◇[中]Yangshao Wenhua
	○[歴]⇒やんしゃおぶんか(ヤンシャオ文化,仰韶文化)
きょうしょく
	【共食】
	○(1)共(トモ)に飲食すること。
	◎ふるくは「あひたげ(共食,相餉)」と呼んだ。
	 参照⇒あいたげひと(共食者)
	○(2)[社](特に)神とともに食べること。神に供えた食物・酒
	を皆で食べ飲み合うこと。
	 同じ火で煮炊きした同じ食物を食べ合うことで、神と人々、
	また同じ神を祭った者同士との連帯を強め合おうとするもの。
	 日本の直会(ナオライ)や、アイヌ民族のイヨマンテなどがこれに
	相当する。
	 参照⇒なおらい(直会),いよまんて(イヨマンテ)
きょうしょのきん《けふしよのきん》
	【挟書の禁】
	○[歴]⇒きょうしょりつ(挟書律,挾書律)
きょうしょのりつ《けふしよのりつ》
	【挟書の律】
	○[歴]⇒きょうしょりつ(挟書律,挾書律)
きょうしょりつ《けふしよりつ》
	【挟書律】
	【挾書律】
	◇[中]Xieshu lyu/Xieshu lyu
	○[歴]中国の秦(Qin)〜漢(Han)初、民間人が医薬・卜筮(ボクゼ
	イ)(占い)・種樹(農業)以外の書物を持つことを禁じた法律。
	 秘蔵すると一族皆殺しになる。
	 「挟書の律」,「挟書の禁」とも呼ぶ。
	 参照⇒ふんしょこうじゅ(焚書坑儒)
	◎BC. 213、秦の始皇帝(Shi Huangdi)が制定し、焚書が行われ
	る。
	 BC. 191、漢の恵帝(Hui Di)が廃止。
きょうじん《けうじん》
	【僑人】
	◇[中]qiaoren
	○(1)故郷を離れて一時よその土地で暮らしている人。
	 「僑士(qiaoshi)」,「僑民(qiaomin)」とも呼ぶ。
	○(2)特に、国外で生活している人。
	 「僑士」,「僑民」とも呼ぶ。
	 参照⇒かきょう(華僑)
★きょうしんしょう《けふしんしやう》
	【狭心症】
	◇[学]angina pectoris
	○[病]心臓部に発作的に起る激烈な疼痛(トウツウ)発作を主徴とする症
	候群。
	 冠状動脈の硬化・痙攣(ケイレン)・狭窄(キヨウサク)・閉塞(ヘイソク)などに
	より心筋へ血流が妨げられて起る。
	 「アンギーナ([独]Angina)」とも呼ぶ。
	 参照⇒あんぎーな(アンギーナ)
きょうすい
	【胸水】
	◇[英]pleural effusion
	○[病]胸膜腔(肋膜腔<ロクマクコウ>)内にたまる体液。
	 胸膜炎(肋膜炎)・胸膜腔腫瘍・心不全などの場合に多くみら
	れる。
きょうすいびょう《きようすいびやう》
	【恐水病】
	◇[英]hydrophobia
	○(1)[病]⇒きょうけんびょう(狂犬病)
	○(2)[病]水に対する病的な恐怖。
きょうせい《けうせい》
	【教正】
	○[歴]教導職の最上位。大講義(ダイコウギ)の上。
	 大教正(ダイキョウセイ)・中教正(チュウキョウセイ)など、大・中・少の三
	等に分れ、正と権(ゴン)とがある。
	 参照⇒きょうどうしょく(教導職)
★きょうせいいん《けうせいゐん》
	【矯正院】
	○[歴]少年院の前身。
	 参照⇒しょうねんいん(少年院)
ぎょうせいいん《ぎやうせいゐん》
	【行政院】
	◇[中]Xingzheng Yuan
	○中華民国国民政府(現:台湾)の中央行政機関。五院の一つ。
	 日本の内閣に相当する。
	 参照⇒ごいん(五院)
	◎1928(昭和 3)設置。
★きょうせいしゅうようじょ《きやうせいしうようじよ》
	【強制収容所】
	◇[独]Konzentrationslager(コンツェントラツィオンス・ラー
	ガー)、[米]relocation camp
	○[歴](ナチスの)強制収容所。
	 略称は「KZ(カー・ツェット)」。
	 参照⇒あうしゅびっつきょうせいしゅうようじょ(アウシュ
	ビッツ強制収容所),びるけなうきょうせいしゅうようじょ(ビ
	ルケナウ強制収容所),ぶーへんばるときょうせいしゅうようじょ
	(ブーヘンバルト強制収容所)
	◎"Konzentration(集中)"と"Lager(収容所)"から。
	 ロシアでは"ラーゲル(lager)","ラーゲリ(lageri)"と呼ぶ。
きょうせいしりょく《けうせいしりよく》
	【矯正視力】
	○[医]メガネ(眼鏡)やコンタクトレンズを使用したときの視力。
	 ⇔らがんしりょく(裸眼視力)
	 参照⇒しりょく(視力)
★きょうせいにんか《きやうせいにんか》
	【強制認可】
	◇[英]compulsorylicensing
	○
きょうせいわいせつざい《きやうせいわいせつざい》
	【強制わいせつ罪】
	【強制猥褻罪】
	○[法]13歳以上の男女に対して暴行・脅迫をもってわいせつな
	行為をする罪。
	 親告罪で、量刑は6ヶ月以上7年以下の懲役刑のみで、罰金
	刑の規定はない。
	 参照⇒わいせつざい(わいせつ罪,猥褻罪)
	◎13歳未満の男女に対するわいせつ行為については、暴行・脅
	迫の有無に関係なく強姦罪で罰せられる。
	 参照⇒じどうかいしゅんぽるのしょばつほう(児童買春・ポ
	ルノ処罰法),ごうかんざい(強姦罪)
ぎょうせつ《がくせつ》
	【楽説】
	◇「楽(ネガ)って法を説(ト)く」の意味。
	○(1)[漢]弁舌さわやかなこと。
	○(2)[仏]⇒ぎょうせつむげ(楽説無礙,楽説無碍)
ぎょうせつむげ《がくせつむげ》
	【楽説無礙】
	【楽説無碍】
	◇[梵]pratibhana
	○[仏]菩薩(ボサツ)や仏(ホトケ)が実現する自在な能力、四無碍(シム
	ゲ)の一つ。
	 義務感や悲壮感からではなく、自発的に喜んで法を説きひろ
	めること。
	 「楽説」,「楽説無礙解(ムゲゲ)」,「楽説無碍解(ムゲゲ)」,「楽説無
	礙弁(ムゲベン)」,「楽説無碍弁(ムゲベン)」とも呼ぶ。
	 参照⇒しむげ(四無礙,四無碍)
ぎょうせつむげげ《がくせつむげげ》
	【楽説無礙解】
	【楽説無碍解】
	◇[梵]pratibhana
	○[仏]⇒ぎょうせつむげ(楽説無礙,楽説無碍)
ぎょうせつむげべん《がくせつむげべん》
	【楽説無礙弁】
	【楽説無碍弁】
	◇[梵]pratibhana
	○[仏]⇒ぎょうせつむげ(楽説無礙,楽説無碍)
★きょうせん
	【胸腺】
	◇[英](単数形)thymus/(複数形)thymuses,thymi
	○[医]胸骨上部の後ろ側にある扁平葉状の器官。
	 小児期に発達して思春期まで増大を続け、その後退縮して20
	歳代には脂肪組織と置換されて消滅する。
	 参照⇒てぃーさいぼう(T細胞)
きょうせん《きやうせん》
	【響線】
	○[楽]⇒さわりげん(さわり弦)
きょうせんいそんせいさいぼう《きようせんいそんせいさいばう》
	【胸腺依存性細胞】
	◇[英]thymus-derived cell
	○[医]T細胞(T cell)の別称。
	 ⇒てぃーさいぼう(T細胞)
きょうせんいぞんせいさいぼう《きようせんいぞんせいさいばう》
	【胸腺依存性細胞】
	◇[英]thymus-derived cell
	○[医]T細胞(T cell)の別称。
	 ⇒てぃーさいぼう(T細胞)
★きょうぞう《きやうざう》
	【経蔵】
	◇[梵]Sutta-pitaka(スッタ・ピタカ)
	○(1)[仏]三蔵(サンゾウ)の一つ。教理に関する仏の説法を集めた
	もの。
	 参照⇒さんぞう(三蔵)(1)
	○(2)[仏]一切経(イッサイキョウ)(三蔵)を収めておく蔵。
	 「経堂(キョウドウ)」,「経楼(キョウロウ)」とも呼ぶ。
	◎ピタカの訳は「蔵(コレクション)」の意味。
きょうそうきょく《きやうさうきよく》
	【狂想曲】
	◇[伊]capriccio
	○[楽]⇒かぷりっちお(カプリッチオ)(2)
★きょうそうきょく《けふそうきよく》
	【協奏曲】
	◇[伊]concerto(コンチェルト)
	○[楽]
きょうそく《けふそく》
	【脇息】
	○(1)座のかたわらに置いて肘(ヒジ)をのせて休む道具。
	◎『記紀』では「几(オシマズキ)」、奈良時代では「挟軾(キョウショク)」と
	呼ばれた。
	○(2)疲れたときの弱々しい息。
	○(3)恐れて息をひそめること。
きょうぞく
	【羌族】
	◇[中]Qiang Zu/Qiangzu
	○⇒ちあんぞく(チアン族,羌族)
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