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百 科 辞 書 《きら》 編集:獨 澄旻
-------- きら --------------------------------------------------
★きらー
【キラー】
◇[英]killer
○(1)殺人者・殺し屋。
「キラー(killer)」,「マーダラー(murderer)」とも呼ぶ。
○(2)[運]特定の相手をよく負かす人。
○(3)[俗]悩殺する人。
きーら
【キーラ】
◇[英](単数形)chela/(複数形)chelae
○[動](エビ・カニ類の)ハサミ(鉗,螯)。
「クロー(claw)」とも呼ぶ。
参照⇒はさみ(鉗,螯)
◎ギリシア語の"khele"から。
参照⇒きれーとかごうぶつ(キレート化合物),けろいど(ケロ
イド)
★きらい
【機雷】
◇[英]underwater mine/submarine mine
○[軍]水中に仕掛ける水雷(スイライ)。
係留機雷(moored mine)と浮遊機雷(floating mine)がある。
◎「機械水雷」の略称。
きらいごう《きらいがう》
【鬼来迎】
○千葉県山武郡(サンブグン)横芝光町(ヨコシバヒカリマチ)虫生(ムショウ)の
広済寺(コウサイジ)で行われる郷土芸能。
8月16日(かつては旧暦七月十六日)の夕刻、盆の法要が済む
と本堂横の舞台で演じられる狂言。
地獄の閻魔大王(エンマダイヨウ)の裁きを受けた亡者(モウジャ)が赤
鬼・青鬼の責め苦に遭うが、地蔵菩薩によって救済されるとい
う地獄劇。
◎1976(昭和51)国の重要無形民族文化財に指定。
◎旧住所は匝瑳郡(ソウサグン)光町(ヒカリマチ)。
きらうえあ
【キラウエア】
◇Kilauea
○[地]ハワイ島南東部の活火山。標高1,247メートル。
カルデラ中央部の噴火口ハレマウマウは常時活動している。
◎マウナケア(4,205メートル)、マウナロア(4,170メートル)と
ともにハワイ島を構成する。
きらえ《きらゑ》
【雲母絵】
○[美]役者絵や美人画の背地に雲母(ウンモ)の粉末を膠(ニカワ)の液
に混ぜて刷(ス)り込んだ錦絵(ニシキエ)。
「きららえ(雲母絵)」,「きらずり(雲母刷,雲母刷り)」とも呼ぶ。
きらきら
【キラキラ】
◇Kirakira
○南西太平洋のソロモン諸島(Solomon Islands)南東部のマキ
ラ島(Makira Island)北岸にある、同島の中心地。
南緯10.46°、東経161.92°の地。
「カオカオナ(Kaokaona)」とも呼ぶ。
〈人口〉
1999(平成11)979人。
きらきらぼし
【きらきら星】
◇[英]Twinkle,Little Star
○[楽]武鹿悦子作詞のフランス民謡。
◎元となった歌詞はイギリスのジェーン・テイラー(Jane Tay-
lor)(1783〜1824)作詞。
出だしは"Twinkle,twinkle,little star"。
きらす
【豆滓】
【雪花菜】
○[料]⇒きらず(豆滓,雪花菜)
きらず
【豆滓】
【雪花菜】
○[料]トウフ(豆腐)を作る際の大豆の絞り滓(カス)。
「おから」,「うのはな(卯の花)」,「きらす」ともいう。
◎「おから」が「空(カラ)」に通じるのを嫌い、「きらず」は料理をす
るのに「切る必要がない」という意味で呼ぶ。
きらずり
【雲母刷】
【雲母刷り】
○(1)[美]書の用紙などの装飾に、雲母(ウンモ)の粉末で模様を刷
り出す技法。
「きらびき(雲母引)」,「きららびき(雲母引)」とも呼ぶ。
参照⇒きららがみ(雲母紙)
○(2)[美]錦絵(ニシキエ)・浮世絵で、雲母の粉末を膠(ニカワ)の液に
混ぜて版画を刷る技法。
白雲母・黒雲母・紅雲母などが用いられる。
○(3)[美]その技法で刷った錦絵(ニシキエ)
⇒きらえ(雲母絵)
きらちょう《きらちやう》
【吉良町】
◇[日]Kira Cho
○愛知県南部、幡豆郡(ハズグン)の町。北部を西尾市(ニシオシ)に接
し、南部は三河湾(ミカワワン)に面する。
〈面積〉
35.98平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)2万1,656人。
◎1955(昭和30)横須賀(ヨコスカ)村・吉田(ヨシダ)町が合併して発足。
きらびき
【雲母引】
○(1)[美]⇒きらずり(雲母刷,雲母刷り)
○(2)[美]⇒きららがみ(雲母紙)
★きらびやか
【煌びやか】
○
ぎらふぇ
【ギラフェ】
◇[独]Giraffe
○[哺](ドイツ語で)キリン(麒麟)。
⇒きりん(キリン,麒麟)(1)
きらーほえーる
【キラーホエール】
◇[英]killer whale
○[哺]シャチ(鯱)の英語名。
⇒しゃち(シャチ,鯱)
きらめくせいざ
【燦めく星座】
○[楽]佐伯孝夫作詞、佐々木俊一作曲の歌謡曲。南旺映画『秀
子の応援団長』の挿入歌。
歌は灰田勝彦(ハイダ・カツヒコ)。
◎1940. 3.(昭和15)レコード発売。
◎歌い出しは「男純情の愛の星の色/冴えて夜空にただ一つ」。
「男いのちの純情は/燃えてかがやく金の星」は『男の純情』。
きらやかぎんこう《きらやかぎんかう》
【きらやか銀行】
○[経]山形県の地方銀行。
本店は山形市。
持ち株会社は「きらやかホールディングス」。
◎2007. 5. 7(平成19)殖産銀行(存続会社)と山形しあわせ銀行
が合併して発足。
2012.10. 1(平成24)仙台銀行と経営統合し、持ち株会社じも
とホールディングスを設立。
きらら
【きらら】
【雲母】
○[古][鉱]⇒うんも(ウンモ,雲母)
きららえ《きららゑ》
【雲母絵】
○[美]⇒きらえ(雲母絵)
きららがみ
【雲母紙】
○[美]書の用紙などの装飾に雲母刷(キラズリ)で模様を刷り出し
たもの。
「きらびき(雲母引)」,「きららびき(雲母引)」とも呼ぶ。
きららさんきゅうなな《きららさんきうなな》
【きらら397】
○[農][食]銘柄米(ブランド米)の一品種。
北海道で栽培。
きららびき
【雲母引】
○(1)[美]⇒きらずり(雲母刷,雲母刷り)
○(2)[美]⇒きららがみ(雲母紙)
きららみね
【雲母峰】
◇[日]Kirara Mine
○[地]三重県北部、三重郡菰野町(コモノチョウ)南西部と四日市市(ヨッ
カイチシ)西部の境にある山。標高888メートル。
きららむし
【雲母虫】
○[虫]⇒しみ(シミ,衣魚,紙魚,蠧魚)
きらり
【きらり】
○[天]宇宙航空研究開発機構(JAXA)の光衛星間通信実験衛
星。
◎2005. 8.(平成17)カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から
打ち上げ。
2005.12. 9(平成17)JAXA、約4万キロメートル離れたヨ
ーロッパ宇宙機関(ESA)の実験衛星アルテミスとレーザー光
を使った大容量光通信に成功したと発表。
ぎらん
【宜蘭】
◇[中]Ilan
○(1)(Ilan Xian)⇒ぎらんけん(宜蘭県)
○(2)(Ilan Shi)⇒ぎらんし(宜蘭市)
ぎらん
【擬卵】
○[農]ニワトリに抱かせるニセモノの卵。
放し飼いにしているニワトリ(地鶏)の巣から卵を採ることを
繰り返していると、次第に卵を産まなくなってくるので本物の
卵を採った後に置いておくもの。
◎現在、鶏舎(ケイシャ)で飼育している卵を採る品種では品種改良
されていて擬卵は不要。逆に卵を置いていても抱くことがない
ので、卵を孵(カエ)すには孵卵器(フランキ)が必要となっている。
ぎらんけん
【宜蘭県】
◇[中]Ilan Xian、[英]Ilan County
○台湾島東北部の県。
県都は宜蘭市。
〈面積〉
2,143.6平方キロメートル。
ぎらんし
【宜蘭市】
◇[中]Ilan Shi、[英]Ilan City
○台湾島東北部、宜蘭県中北東部にある県都。
きらんそう《きらんさう》
【キランソウ】
【金瘡小草】
◇[学]Ajuga decumbens
○[植]シソ目(Lamiales)シソ科(Lamiaceae)キランソウ属(Ajuga)
の小形の多年草。
本州・四国・九州や、東アジアの路傍・堤防・野原・丘陵地な
どに生える。
全体に白色の縮れた毛を生じ、茎は直立せず地表を四方に拡
がって這(ハ)う。葉は対生して、長楕円形で縁にあらい鋸歯(キョ
シ)があり、根葉はロゼット状に広がり、しばしば紫色を帯びる。
春、葉腋に濃紫色で長さ約1センチメートルほどの筒状唇形
(シンケイ)花を数個つける。
「ジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)」とも呼ぶ。
◎口内炎に効能があり、地下茎を煎(セン)じてうがいをする。
◎「金瘡」は刀傷のこと。
★きり
【キリ】
【桐】
○[植]シソ目(Lamiales)ゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)の
落葉高木。
◎岩手県の県花はキリノハナ。
花札では十二月。
◎ゴマノハグサ科では唯一の木本で、「木と同じ」として漢字が
作られたとも。実際には「同」は「筒」の意味で、幹が筒状に生育
することから。
生長が速いので、娘が生れて桐を植えると、結婚するころに
は箪笥(タンス)が作れる、とも言う。
参照⇒きりだんす(桐ダンス,桐箪笥)
きり
【錐】
○(1)板などに小さな穴をあける大工道具。
T字型になった柄付きのものは「ギムレット([英]gimlet)」と
も呼ぶ。
ラセン状のものは「オーガー([英]auger)」、先端が三面から
成るものは「三つ目錐」、四面は「四つ目錐」、くぼんで半円形の
ものは「壺錐(ツボギリ)」、先端が三つ山のものは「鼠歯錐(ネズミバ
ギリ)」と呼ぶ。
金属や石などに穴をあける道具は「ドリル([英]drill)」と呼
ぶことが多い。
参照⇒まいぎり(舞錐)
○(2)前に射当てた的の穴へ、後の矢を当てること。
◎錐を入れる
○(3)[劇]切穴(キリアナ)の略称。
⇒きりあな(切穴)
ぎりー
【ギリー】
◇[英]gillie
○(スコットランド高地地方で)狩猟家・釣り師などの案内をす
るガイド。
きりあさ
【キリアサ】
【桐麻】
○[植]イチビの別称。
⇒いちび(イチビ)(1)
ぎりあどさいえんすしゃ
【ギリアドサイエンス社】
◇[英]Gilead Science,Inc.
○[経]アメリカの大手製薬会社。
本社はカリフォルニア州。
参照⇒えるびてぐらびあ(エルビテグラビア)
きりあな
【切穴】
○[劇]歌舞伎劇場で舞台の床に切り抜いた方形の穴。
幽霊・変化(ヘンゲ)・間者の出没や、井戸・池の穴、道具のせ
り出しなどに用いる。
花道(ハナミチ)の七三(シチサン)の所に設けた切穴は特に「すっぽん」
と呼ぶ。
単に「きり(錐)」とも呼ぶ。
参照⇒すっぽん(スッポン,鼈)(2)
きりいし
【切り石】
【切石】
◇[英]ashlar(アシュラー)/ashler
○(1)[建]用途に応じて、いろいろな形に切った石材。
○(2)[建]石積み用に四角く切った石材。
表に出る面を「つら(面)」、反対側の隠れる面を「ともづら(友
面)」と呼ぶ。
間知石(ケンチイシ)・枡石(マスイシ)など。
参照⇒きりいしづみ(切り石積み,切石積),けんちいし(間知
石),ますいし(枡石,桝石)
○(3)[建]薄く切った張付け石・化粧石。
「アシュラー・ベニヤ(ashlar veneer)」とも呼ぶ。
○(4)[建]薄く切った敷石(イキイシ)。その石畳。
参照⇒ぬのいし(布石),いしだたみ(石畳)(1)
きりいしづみ
【切り石積み】
【切石積】
◇[英]ashlar(アシュラー)/ashler
○(1)[建]角柱の石材を規則正しく積み上げる積み方・技法。
参照⇒きりいし(切り石,切石)(2),ひかえかべ(控壁,控え壁)
○(2)[建](1)で造った石壁や石垣などの構造物。
きりうぃなしょとう《きりゐなしよたう》
【キリウィナ諸島】
◇[英]Kiriwina Islands
○[地]パプアニューギニア東部、ソロモン海の諸島。
南緯8.50°、東経151.05°の地。
「トロブリアンド諸島(Trobriand Islands)」とも呼ぶ。
〈面積〉
266.5平方キロメートル。
〈人口〉
1971(昭和46)1万2.700人。
◎イギリスの人類学者ブロニスラフ・マリノフスキー(Broni-
slaw Kaspar Malinowski)(1884〜1942)の研究で知られる。
きりかえばた《きりかへばた》
【切り替え畑】
【切替え畑】
【切替畑】
○(1)[農]ある期間ごとに森林を畑に替えて耕作する土地。ま
た、その農法。
3〜5年間耕作し、その後は植林したり放置したりして地力
の自然回復を待ち、6〜7年後に樹木を切り倒して焼き、再び
畑とするもの。
「きりはた(切り畑,切畑)」,「薙畑(ナギハタ)」とも呼ぶ。
○(2)[農]⇒やきはた(焼き畑,焼畑)
きりがくれさいぞう《きりがくれさいざう》
【霧隠才蔵】
◇[日]Kirigakure Saizo
○[文]立川文庫の『真田十勇士』に登場する伊賀流忍術の名人。
甲賀流忍者の猿飛佐助(サルトビ・サスケ)とともに活躍する。
参照⇒さなだじゅうゆうし(真田十勇士)
きりがくれじょう《きりがくれじやう》
【霧隠城】
○[歴]川越城の別称。
⇒かわごえじょう(川越城)
きりかけ
【切り掛け】
【切り懸け】
【切掛け】
【切懸け】
○(1)物を切る作業の途中の状態。また、途中まで切ったもの。
○(2)[建]柱の間に横板を鎧戸(ヨロイド)のように張った板塀(イタベ
イ)。羽目板を羽重ねに横張りにしたもので、中庭の坪などの目
隠しに用いられた。
○(3)横板を鎧戸のように張った室内用の衝立(ツイタテ)。
参照⇒よろいど(よろい戸,鎧戸)(1)
○(4)幣束(ヘイソク)につける紙垂(カミシデ)。
○(5)武具の一つ。紙垂に似た指物(サシモノ)の名前。
きりがつ
【霧月】
◇[フ]Brumaire
○[暦]⇒ぶりゅーめる(ブリュメール)
★きりかぶ
【切り株】
◇[英]stub(スタブ)
○
参照⇒すたぶ(スタブ)
◎切り株から生えた芽:ひこばえ(蘖)。
切ったばかりの切り株を抜くのは大変だが、十年ほどすると
根が腐って簡単に抜くことができる。
きりがみね
【霧ヶ峰】
◇[日]Kirigamine/Kiri ga Mine
○(1)[地]長野県中央部、諏訪湖(スワコ)北東にある車山西側一帯
の高原地帯。標高1,600〜1,900メートル。
八ヶ岳中信高原国定公園に含まれる。
車山:標高1,925メートル。
○(2)[経]三菱電機社製のルームエアコン。
◎三菱重工社製は「ビーバーエアコン」。
きりがやかそうば《きりがやかさうば》
【桐ヶ谷火葬場】
○⇒きりがやさいじょう(桐ヶ谷斎場)
きりがやさいじょう《きりがやさいぢやう》
【桐ヶ谷斎場】
○東京都品川区西五反田(ニシゴタンダ)にある斎場・火葬場。
「桐ヶ谷葬祭場」,「桐ヶ谷火葬場」とも呼ぶ。
きりがやそうさいじょう《きりがやさうさいぢやう》
【桐ヶ谷葬祭場】
○⇒きりがやさいじょう(桐ヶ谷斎場)
きりぎし
【切り岸】
【切岸】
○(1)切り立った、険(ケワ)しい崖(ガケ)。断崖(ダンガイ)・絶壁
(ゼッペキ)。
○(2)傾斜地などを切り削って出来た人工の崖。
参照⇒きりどおし(切通,切通し,切り通し)
きりきせき
【キリ輝石】
【錐輝石】
◇[英]acmite(アクマイト)
○[鉱]単斜輝石(clinopyroxene)の一種。
ナトリウム(Na)と鉄(Fe)の珪酸塩(NaFeSi2O6)を
主成分とする鉱物。
ガラス状の光沢のある暗緑色。条痕色は淡灰。硬度5.5、比
重3.6。
「エジル輝石」,「エジリン(aegirine)」とも呼ぶ。
参照⇒きせき(輝石),えじるきせき(エジル輝石)
きりきりえき
【吉里吉里駅】
○[交]岩手県上閉伊郡(カミヘイグン)大槌町(オオツチチョウ)吉里吉里にあ
る、JR山田線の駅。
浪板海岸(ナミイタカイガン)駅(山田町)と大槌駅の間。
★きりぎりす
【キリギリス】
【螽斯】
【蟋蟀】
【蛬】
○(1)[虫]バッタ目(直翅目)(Orthoptera)キリギリス科(Tet-
tigoniidae)の昆虫。
参照⇒くびきりぎす(クビキリギス,首切り螽斯,首切螽斯)
○(2)[古][虫]コオロギの古名。
⇒こおろぎ(コオロギ,蟋蟀,蛩)
きりげつ
【霧月】
◇[フ]Brumaire
○[暦]⇒ぶりゅーめる(ブリュメール)
きりざ
【桐座】
○[歴][劇]江戸三座の一つである市村座の控櫓(ヒカエヤグラ)を許
された座。
参照⇒ひかえやぐら(控櫓)
◎1814(文化11)まで葺屋(フキヤ)町で興行(コウギョウ)したが、その
後は中絶。1873(明治 6)四谷荒木町(アラキチョウ)に再興されたが、
1883(明治16)以降は名目のみとなった。
きりさめ
【きりさめ】
○[軍]海上自衛隊の「たかなみ型」ヘリコプター搭載護衛艦(D
D104)。
基準排水量4,550トン。
長崎県佐世保基地所属。
◎1999. 3.18(平成11)竣工。
きりじ
【キリジ】
◇[英]Kilij、[トルコ語]Kilic(キリチュ)
○反りの大きい、湾曲したサーベル(軍刀)。
本来は馬上で左右をなぎ払うように使用するもの。左右を変
えるとき、馬の首に当らないように反りが大きくなっている。
「トルコ刀(Turkish saber)」とも呼ぶ。
参照⇒やたがん(ヤタガン),しゃむしーる(シャムシール),た
るわーる(タルワール)
◎中央アジアの騎馬民族が最初に用いた刀で、のちにオスマン
トルコが使用して著名になる。
★ぎりしあ
【ギリシア】
【希臘】
◇[葡]Gresia、[英]Greece
○ヨーロッパ南東部、バルカン半島南部とその付近の諸島から
成る共和国。
首都はアテナイ(Athenai)(アテネ)。
ユーロ圏の一国。
「ギリシャ」とも書く。
〈面積〉
13.2万平方キロメートル。
〈人口〉
1976(昭和51) 917万人。
1984(昭和59) 990万人。
1988(昭和63)1,001万人。
◎県:[希]Nomos *(ノモス)、[英]* Prefecture。
◎旧通貨単位はドラクマ(drachma)。
◎ギリシアの漢字表記「希臘(Xila)」は、ヘラス(Hellas)の漢訳。
参照⇒へらす(ヘラス)
◎古代ギリシア人の衣服:⇒きとん(キトン)
ぎりしあかとりっくきょうかい《ぎりしあかとりつくけうくわい》
【ギリシア・カトリック教会】
◇[英]Greek Catholic Church
○[宗]ギリシア正教会(Greek Orthodox Church)の別称。
⇒ぎりしあせいきょうかい(ギリシア正教会)
ぎりしあじゅうじ《ぎりしあじふじ》
【ギリシア十字】
◇[英]Greek cross
○4本の棒の長さが全て等しい十字。
「正十字」とも呼ぶ。
ぎりしあせいきょう《ぎりしあせいけう》
【ギリシア正教】
◇[英]Greek orthodoxy
○[宗]ギリシア正教会(Greek Orthodox Church)の略称。
⇒ぎりしあせいきょうかい(ギリシア正教会)
★ぎりしあせいきょうかい《ぎりしあせいけうくわい》
【ギリシア正教会】
◇[英]Greek Orthodox Church
○[宗]東ローマ帝国(ビザンチン帝国)の国教としてコンスタン
チノープル(現:イスタンブール)を中心に発展したキリスト教
会。
726(神亀 3)東ローマ帝国皇帝レオン三世(Leon III)の偶像
破壊令などでローマ教会と分離方向に進み、1054(天喜 2)正式
に絶縁。
ローマ教皇を承認せず、帝国皇帝が首長を兼ね、伝承・儀式
を重んじた。
1453(享徳 2)帝国滅亡後、ロシア正教会・ルーマニア正教会
などが分派した。
「正教会」,「ギリシア正教(Greek orthodoxy)」,「ギリシア・カ
トリック教会(Greek Catholic Church)」,「ビザンチン教会(By-
zantine Church)」,「東方正教会(Eastern Orthodox Church)」と
も呼ぶ。
◎ローマ教皇の権威を認める分派:⇒ごうどうとうほうかとりっ
くきょうかい(合同東方カトリック教会)
ぎりしあていこく
【ギリシア帝国】
◇[英]Greek Empire/Greece Empire/Greco Empire
○[歴]⇒ひがしろーまていこく(東ローマ帝国)
ぎりしあのしちけん
【ギリシアの七賢】
◇[英]Seven Wise Men of Greece
○[人]西暦前7世紀ころのギリシアの7人の哲学者。
<1>ソロン(Solon)。
<2>タレス(Thales)。
<3>ピッタコス(Pittakos)。
<4>ビアス(Bias)。
<5>キロン(Chilon)。
<6>ペリアンドロス(Periandros)。
<7>クレオボロス(Kleobulos)。
ぎりしあばくとりうおうこく《ぎりしあばくとりうわうこく》
【ギリシア・バクトリア王国】
◇[英]Greco-Bactrian Kingdom
○[歴]⇒ばくとりあ(バクトリア)(2)
★ぎりしあもじ
【ギリシア文字】
◇[英]the Greek Alphabet
○[言]
フェニキア文字が基礎となった。
参照⇒でぃがんま(ディガンマ)
◎通番 大・小 訳 名称
------------------------------------------------
1 Α α a アルファ(alpha)
2 Β β b ベータ(beta)
3 Γ γ g ガンマ(gamma)
4 Δ δ d デルタ(delta)
5 Ε ε e エプシロン,イプシロン(epsilon)
6 Ζ ζ z ゼータ(zeta)
7 Η η e エータ,イータ(eta)
8 Θ θ th テータ,シータ(theta)
9 Ι ι i イオータ,イオタ(iota)
10 Κ κ k カッパ(kappa)
11 Λ λ l ラムダ(lambda)
12 Μ μ m ミュー(mu)
13 Ν ν n ニュー(nu)
14 Ξ ξ x クシー,グザイ(xi)
15 Ο ο o オミクロン(omicron)
16 Π π p ピー,パイ(pi)
17 Ρ ρ r ロー(rho)
18 Σ σ s シグマ(sigma)
19 Τ τ t タウ(tau)
20 Υ υ y ユプシロン(upsilon)
21 Φ φ ph フィー,ファイ(phi)
22 Χ χ ch キー,カイ(chi)
23 Ψ ψ ps プシー,プサイ(psi)
24 Ω ω o オメガ(omega)
ぎりしく
【ギリシク】
◇Girishk/Gereshk
○アフガニスタン南西部、ヘルマンド州(Velayat-e Helmand)
北東部にある町。標高872メートル。
きりしたん
【キリシタン】
【吉利支丹】
【切支丹】
◇[葡]Chistaoの音訳
○[宗]天文年間(1532〜1555)、日本に伝わったカトリック教の
一派。またはその信徒。明治期まで用いられた。
布教当時は「南蛮宗」,「伴天連宗(バテレンシュウ)」などと呼ばれた。
参照⇒うらがみしんとだんあつじけん(浦上信徒弾圧事件),か
くれきりしたん(隠れキリスタン,隠れ切支丹)
◎一般に「吉利支丹」と漢字を当てていたが、将軍徳川綱吉の時
以降、「切支丹」と書くようになった。
◎1873. 2.(明治 6)切支丹禁制の高札が撤廃。事実上、キリス
ト教の解禁。
★きりしたんどうろう
【切支丹灯籠】
【切支丹燈籠】
○石灯籠(イシドウロウ)の形式の一種。
その独特の形から茶庭などに好んで用いられ、古田織部(オリベ)
好みの灯籠という意味で「織部形」とも呼ばれる。一説に織部の
墓にあった灯籠の形からともいう。
◎島原藩藩主松平主殿頭(タノモノカミ)の江戸下屋敷(三田千代が崎)
の庭園の小祠に切支丹灯籠があり、1926.10.(大正15)目黒区下
目黒3−1−3の大聖院に移された。
きりしたんぶぎょう《きりしたんぶぎやう》
【キリシタン奉行】
○[歴]⇒しゅうもんあらためやく(宗門改役)
きりしま
【きりしま】
○(1)[海]海上保安庁の小型巡視船(PS04)。
第10管区海上保安部串木野海上保安部に配属。
◎1991. 3.22(平成 3)竣工。
○(2)[軍]海上自衛隊のイージス艦(DD174)。
基準排水量7,250トン。全長161メートル・最大幅21メートル、
速力30ノット。
横須賀(ヨコスカ)の海上自衛隊第一護衛隊群の所属。
参照⇒いーじすかん(イージス艦)
◎1995. 3.16(平成 7)竣工。
2002. 7.(平成14)アメリカ海軍の第18回リムパック(RIMPAC)
(環太平洋合同演習)に参加。
2002.12.16(平成14)テロ対策特別措置法に基づきインド洋に
派遣されている護衛艦ひえいと後退するため横須賀基地を出港。
停泊中のアメリカ海軍イージス艦カーティス・ウィルバー(Cur-
tis Wilbur)に「ご武運をお祈りします」という日本語の横断幕
が掲げられる。
2002.12.18(平成14)艦内発電用のガスタービンエンジンが故
障で停止。他のエンジンに換えて航行し、中東周辺国で修理。
2006. 6.(平成18)アメリカ海軍がハワイ沖で行った中距離弾
道ミサイルの迎撃実験に初参加。
2010.10.28(平成22)カウアイ島のミサイル施設からアメリカ
軍が発射した模擬ミサイルに対して、ハワイ沖で迎撃SM3を
発射して宇宙空間で迎撃に成功。
きりしま
【霧島】
◇[日]Kirishima
○(1)[地]霧島山(霧島連山,霧島連峰)の略称。
⇒きりしまやま(霧島山)
○(2)⇒きりしまし(霧島市)
○(3)[古]⇒きりしまちょう(霧島町)
○(4)[歴][軍]日本帝国海軍の金剛型巡洋戦艦。
◎1915. 4.15(大正 4)三菱重工業長崎造船所で竣工。
1942.11.14(昭和17)第三次ソロモン海戦で大破し、翌日自沈。
きりしまし
【霧島市】
◇[日]Kirishima Shi
○鹿児島県中央部の市。北東部を宮崎県に隣接し、南西部を鹿
児島湾に面する。
〈面積〉
2005(平成17)603.68平方キロメートル。
〈人口〉
2006. 5.(平成17)12万8,062人。
◎2005.11. 7(平成17)姶良郡(アイラグン)の溝辺町(ミゾベチョウ)・横
川町(ヨコガワチョウ)・霧島町(キリシマチョウ)・隼人町(ハヤトチョウ)・福山町
(フクヤマチョウ)の6町が合併して発足。
きりしまじんぐう
【霧島神宮】
○鹿児島県霧島市霧島に鎮座する神社。元官幣大社。
祭神はニニギノミコト(瓊瓊杵尊)。
◎旧住所は姶良郡(アイラグン)霧島町(キリシマチョウ)。
きりしまちょう《きりしまちやう》
【霧島町】
◇[日]Kirishima Cho
○[古]鹿児島県中央部、姶良郡(アイラグン)の町。
〈面積〉
82.54平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)5,918人。
◎1958(昭和33)町制施行。
2005.11. 7(平成17)姶良郡の溝辺町(ミゾベチョウ)・横川町(ヨコガ
ワチョウ)・霧島町・隼人町(ハヤトチョウ)・福山町(フクヤマチョウ)の6町が合
併して霧島市(キリシマシ)を発足。
★きりしまやま
【霧島山】
◇[日]Kirishima Yama
○[地]鹿児島県と宮崎県にまたがる、霧島火山帯中の火山群。
「霧島連山」,「霧島連峰」とも呼ぶ。
◎霧島屋久国立公園に含まれる。
韓国岳(カラクニダケ)(西霧島)、標高1,700メートル。
高千穂峰(タカチホノミネ)(東霧島)、標高1,574メートル。
中岳(ナカダケ)。
新燃岳:⇒しんもえだけ(新燃岳)
栗野岳。
御鉢(オハチ)・大浪池(オオナミイケ)・大浪池(オオナミイケ)・えびの高原。
◎霧(雲海)の中に山々が島のように浮かんで見えることから。
きりしまれんざん
【霧島連山】
◇[日]Kirishima Renzan
○[地]⇒きりしまやま(霧島山)
きりしまれんぽう
【霧島連峰】
◇[日]Kirishima Renpo/Kirishima Renpou
○[地]⇒きりしまやま(霧島山)
ぎりしゃ
【ギリシャ】
【希臘】
◇[葡]Gresia、[英]Greece
○⇒ぎりしあ(ギリシア)
★きりすと
【キリスト】
【基督】
◇[葡]Christo
○[宗]名はイエス。
母はサンタマリア(Santa Maria)。
父である神に対して「御子(ミコ)」とも呼ぶ。
AD. 30ころ、ローマ帝国からの独立反乱の指導者として、
ユダヤ教徒からローマのユダヤ総督ピラト(Pontius Pilate)に
引き渡され、磔刑(タッケイ)に処(ショ)せられる。
参照⇒しんどね(シンドネ),ぴえた(ピエタ),えっけほも(エッ
ケホモ,エッケ・ホモ)
〈別称〉
バンビーノ([伊]bambino):幼子(オサナゴ)イエス/幼子キリス
ト。
アニュスデイ/アグヌスデイ([羅]Agnus Dei):神の小羊。
INRI([羅]Iesus Nazarenus,Rex Iudaeorum):ユダヤ人
の王、ナザレのイエス([英]Jesus of Nazareth,King of the
Jews)。
ラ・ガジェーガ([西]La Gallega):ガリラヤ人。
◎「キリスト」はヘブライ語「メシア(Messiah)」のギリシア語訳
「クリストス(Khristos)(聖油を注がれた者)」から。
英語:クライスト(Christ)。
フランス語:クリスト(Christ)。
イタリア語:クリスト(Cristo)。
スペイン語:クリスト(Cristo)。
ドイツ語:クリストゥス(Christus)。
ロシア語:クリストース(Xristos)。
中国語:基督(Jidu)。
◎キリスト凡夫論(psilanthropism)。
◎青森県三戸郡(サンノヘグン)新郷村(シンゴウムラ)にキリストの墓と呼
ばれる塚がある。
参照⇒しんごうむら(新郷村)
★きりすときょう《きりすとけう》
【キリスト教】
【基督教】
○[宗][聖]
世界三大宗教の一つ。
日本で古くは「ヤソ教(耶蘇教)」,「ヤソ(耶蘇)」,「伴天連宗(バ
テレンシュウ)」,「バテレン(伴天連,破天連)」と呼んでいた。
〈三大教派〉
ローマ・カトリック教会。
ギリシア正教会:⇒ぎりしあせいきょうかい(ギリシア正教
会)
プロテスタント諸教会。
◎ 313年、ローマのコンスタンティヌス帝、キリスト教を公認。
392年、ローマのテオドシウス帝、キリスト教を国教とし、
キリスト教以外の宗教を禁止。
◎初期キリスト教ではキリストの象徴として魚を使い、4世紀
以降には十字架が使用された。
参照⇒いくさす(イクサス)
〈日本のキリスト教〉
1869(明治 2.12.)浦上信徒弾圧事件。
1873(明治 6)キリスト教が解禁。
〈朝鮮のキリスト教〉
1643年、キリスト教伝来。
1801年、辛酉(シンユウ)の獄でキリスト教徒を大弾圧。
◎中国では「基督教(Jidujiao)」は新教、「天主教(Tianzhujiao)」
は旧教を指す。
きりずま《きりづま》
【切妻】
○[建]⇒きりづま(切妻)
きりずみ
【切炭】
○使いやすいように、ほどよい長さに切った木炭。
きりずみ
【桐炭】
○キリ(桐)から製した木炭。
多孔質で軽く、体積に対して表面積が非常に大きいので、吸
湿消臭効果が大きい。
絵画用の木炭としても使用する。
また、粉にすると粒子が細かく均一で、懐炉灰(カイロバイ)や、
銀製品の研磨用にも使用する。また、黒色火薬の良質な原料と
もなる。
参照⇒きりばい(桐灰),もくたん(木炭)(2)
◎昔は眉墨(マユズミ)にも使用した。
★きりだし
【切り出し】
○(1)(木材などを)切って運び出すこと。
○(2)(話・相談などを)言い出すこと。話し始めること。
○(3)小刀(コガタナ)の一種。
やや幅のある細長い鋼板の一端を、直線で斜めに切って刃を
付けたもの。
「切り出し小刀」,「切り出しナイフ」とも呼ぶ。
○(4)[劇]大道具の一種。
きりだしこがたな
【切り出小刀】
○⇒きりだし(切り出し)(3)
きりだしないふ
【切り出しナイフ】
○⇒きりだし(切り出し)(3)
きりたっぷしつげん
【霧多布湿原】
◇[日]Kiritappu Shitsugen
○[地]北海道東部、釧路支庁(クシロシチョウ)厚岸郡(アッケシグン)浜中町
(ハマナカチョウ)にある湿原。
約3,168ヘクタール。ラムサール条約登録地。
きりだめ
【切り溜め】
【切溜】
○(1)前もって、たくさん切ってためておくこと。
○(2)[料]重箱に似た、木製で長方形の料理箱。蓋(フタ)のある
薄漆塗りの箱で、三重五重の入れ子になっている。
料理場で切った野菜や、出来上がった料理などを入れるのに
用いる。
○(3)⇒はこぜん(箱膳)
きりだんす
【桐ダンス】
【桐箪笥】
○キリ(桐)で製したタンス。和服などの和ダンスに多い。
軽く油分があるので引き出しの出し入れが楽で、汚れにくい。
また、年月が経って変色しても表面を軽く削るだけで新品のよ
うになる。
キリは多孔質なので、火災にも強く、表面は焦げるが中の物
に熱が伝わりにくい特徴がある。
総桐の他に桐を張ったものもある。
◎キリは生長が速く、娘が生れて桐を植えると、結婚するころ
にはタンスが作れる、と言う。
きりたんぽ
【きりたんぽ】
○[料]秋田県北部、比内地方(ヒナイチホウ)(大館市など)の郷土料理。
「半殺(ハンゴロ)しにした(粒が残る程度にこねた)」飯を杉の串
に巻き付け、囲炉裏(イロリ)で焼いたものを「たんぽ」と呼ぶ。こ
れを斜めに切り、比内地鶏(ヒナイジドリ)・マイタケ・シメジ・セ
リ・ゴボウ・ネギなどと鍋で煮て食べる。
参照⇒ひないじどり(比内地鶏)
◎名前の由来(ユライ)は「武士の兵糧」・「杣夫(ソマフ)の保存食」・
「たんぽ槍に似ている」など定まっていない。
きりちゅ
【キリチュ】
◇[トルコ語]Kilic
○(1)(トルコ語で)刀。
○(2)(特に)トルコ刀([英]Kilij)。
⇒きりじ(キリジ)
ぎりちょこ
【義理チョコ】
○⇒ばれんたいんでー(バレンタイン・デー)
★きりつせいちょうせつしょうがい《きりつせいてうせつしやうがい》
【起立性調節障害】
◇[英]orthostatic dysregulation
○[病]自律神経失調症(autonomic ataxia)の一種。
立ちくらみ・めまい・脳貧血など低血圧によく似た症状があ
り、また血圧低下はないが頻脈(ヒンミャク)を起こすものもある。
起立時に自律神経による血液移動の調節がうまく働いていな
いもの。
主に小・中学生に起こりやすい。
略称は「OD」。
参照⇒たいいせいひんみゃくしょうこうぐん(体位性頻脈症
候群)
きりつぼ
【桐壺】
○(1)宮中五舎の一つ、淑景舎(シゲイシャ)の別名。
参照⇒ごしゃ(五舎)
◎「桐の木が植えられている中庭(壺)」の意味。
○(2)[文]『源氏物語』第一帖の巻名。
桐壺帝(キリツボノミカド)とその後宮の桐壺更衣(コウイ)との悲恋、
および二人の間に生れた光源氏(ヒカル・ゲンジ)の十二歳までを描
いたもの。
きりづま
【切妻】
○(1)[建]切妻屋根(gable roof)の端の部分。切妻壁や破風(ハフ)。
◎英語:ゲイブル(gable)。
ドイツ語:ギーベル(Giebel)。
フランス語:ピギョン(pignon)。
イタリア語:フロントーネ(frontone)。
スペイン語:ガブレーテ(gablete)。
中国語:山墻(shanqiang)。
○(2)[建]切妻造の略称。
⇒きりづまづくり(切妻造)
★きりづまづくり
【切妻造】
○[建]
単に「切妻」とも呼ぶ。
古代では「まや(真屋,両下)」と呼ばれた。
◎寄棟(ヨセムネ)より古式で格が上とされ、神社の神殿などに多く
使用される。
中国では古くから寄棟造(四阿)・入母屋造(廈両頭造)より格
下とされる。
きりづまはふ
【切妻破風】
◇[英]gable(ゲイブル)/gable end
○[建]切妻屋根にとりつけた破風。切り妻壁。
「いらか(甍)」とも呼ぶ。
きりてぃまてぃとう《きりていまていたう》
【キリティマティ島】
◇[英]Kiritimati Island
○[地]太平洋中西部、ライン諸島(Line Islands)中央部にある
キリバス領の環礁(カンショウ)。
北緯2.00°、西経157.50°の地。
旧称は「クリスマス島(Christmas Island)」。
〈面積〉
364平方キロメートル。
〈人口〉
1968(昭和43) 367人(軍関係を除く)。
1978(昭和53)1,265人。
1988(昭和63)2,100人。
◎陸地部分240平方キロメートル、ラグーンを含め575平方キロ
メートル。
◎1777(安永 6)イギリスの探検家J.クックがクリスマス・イ
ブに発見。
1888(明治21)イギリス領。
1919(大正 8)ギルバート・エリス諸島植民地に編入。
1956〜1958(昭和31〜昭和33)イギリスの核実験場。
1962〜1963(昭和37〜昭和38)アメリカの核実験場。
1981(昭和56)クリスマス島からキリバス語に近い現名に改称。
参照⇒かくじっけん(核実験)
きりどおし《きりどほし》
【切通】
【切通し】
【切り通し】
○[交]山・丘・渡り廊下などを切り開いて造った道・通路。
参照⇒きりぎし(切り岸,切岸)(2)
◎鎌倉七切通し:⇒かまくらななくち(鎌倉七口)
きりどのもんじゅ
【切戸文殊】
○京都智恩寺の通称。
⇒ちおんじ(智恩寺)
きりにあ
【キリニア】
◇[希]Kirnia
○⇒きれにあ(キレニア)(2)
きりぬき
【切り抜き】
【切抜き】
○(1)切り抜くこと。切り抜いたもの。
○(2)(特に)新聞・雑誌などの記事から必要な部分を切り抜く
こと。また、その切り抜いたもの。
「スクラップ([英]scrap)」とも呼ぶ。
参照⇒すくらっぷぶっく(スクラップブック)
○(3)「切り抜き細工(ザイク)」の略称。
○(4)「切り抜き絵」の略称。
きりぬきちょう《きりぬきちやう》
【切り抜き帳】
【切抜き帳】
◇[英]scrapbook
○⇒すくらっぷぶっく(スクラップブック)
きりのさんふらんしすこ
【霧のサンフランシスコ】
○[楽]村雨まさを作詞、服部良一作曲の歌謡曲。
歌は服部富子。
◎1951(昭和26)発売。
きりのち
【キリノチ】
◇Kilinochchi/Killinochchi
○(1)(Kilinochchi Distrikkaya)⇒きりのっちけん(キリノッ
チ県)
○(2)⇒きりのっち(キリノッチ)(2)
きりのちけん
【キリノチ県】
◇[シンハラ語]Kilinochchi Distrikkaya、[英]Kilinochchi
District
○⇒きりのっちけん(キリノッチ県)
きりのっち
【キリノッチ】
◇Kilinochchi/Killinochchi
○(1)(Kilinochchi Distrikkaya)⇒きりのっちけん(キリノッ
チ県)
○(2)スリランカ北部、北部州(Uturu Palata)北部のキリノッ
チ県東部の県都。
北緯9.40°、東経80.40°の地。
LTTE(タミル・イーラム解放のトラ)の本部がある。
「キリノチ」とも呼ぶ。
きりのっちけん
【キリノッチ県】
◇[シンハラ語]Kilinochchi Distrikkaya、[英]Kilinochchi
District
○スリランカ北部、北部州(Uturu Palata)北部の県。
県都はキリノッチ。
「キリノチ県」とも呼ぶ。
〈面積〉
1,279平方キロメートル。
〈人口〉
1994(平成 6)11万0,000人。
2001(平成13)12万7,263人。
◎1983(昭和58)ジャフナ県(Jaffna Distrikkaya)から分離・設
置。
きりばい《きりばひ》
【桐灰】
○桐の木炭で製した懐炉灰(カイロバイ)。
参照⇒かいろばい(懐炉灰),きりずみ(桐炭)
きりばいかがく《きりばひくわがく》
【桐灰化学】
○[経]使い捨てカイロの製造・販売会社。
本社は大阪府大阪市淀川区。
小林製薬の完全子会社。
★きりばこ
【霧箱】
【霧函】
◇[英]cloud chamber
○[物]荷電粒子が気体中を通過する軌跡を観測する装置。
水蒸気・エタノールなどの過飽和蒸気が粒子通過で生じたイ
オンを核として凝結し、霧滴の列ができるもの。
電子・中間子・陽子・アルファ粒子が観測でき、宇宙線・放
射線・原子核の研究に利用された。
「ウィルソン霧箱(Wilson Cloud Chamber,Wilson chamber)」,
「ウィルソンの霧箱(Wilson's Cloud Chamber)」とも呼ぶ。
参照⇒あわばこ(泡箱),しんちれーしょん(シンチレーション)
(4)
◎1897(明治30)イギリスの物理学者ウィルソン(Charles Thom-
son Rees Wilson)が発明。
きりばすきょうわこく
【キリバス共和国】
◇[英]Republic of Kiribati
○太平洋中西部のギルバート・フェニックス・ラインの3諸島
から成る共和国。
首都はギルバート諸島(Gilbert Islands)タラワ環礁(Tarawa
Atoll)にあるバイリキ(Bairiki)。
世界で最も早く新年を迎える島として知られる。
〈面積〉
717平方キロメートル。
〈人口〉
1984(昭和59)6万人。
1988(昭和63)6万7,000人。
1995(平成 7)8万0,400人。
2001(平成13)9万4,149人(推計)。
◎1979. 7.12(昭和54)イギリスから独立。
1980(昭和55)中国と国交を樹立。
2003.11. 7(平成15)中華民国(台湾)と国交を樹立。
2003.11.29(平成15)中国、国交断絶。
きりはた
【切畑】
【切畑】
○(1)[農]山腹や林などを切り開いて、新しく作った畑。
○(2)[農]⇒きりかえばた(切り替え畑,切替え畑,切替畑)(1)
○(3)[農]⇒やきはた(焼き畑,焼畑)
きりはまかいすいよくじょうえき《きりしまかいすいよくぢやうえき》
【切浜海水浴場駅】
○[古][交]兵庫県城崎郡(キノサキグン)竹野町(タケノチョウ)切浜にあっ
た、JR山陰本線の駅。
竹野駅と佐津(サツ)駅(香住町)の間。
◎1994. 7.23(平成 6)きりはまビーチ臨時駅に降格・改称。
1996. 8.21(平成 8)廃止。
きりはまびーちりんじえき
【きりはまビーチ臨時駅】
○[古][交]⇒きりはまかいすいよくじょうえき(切浜海水浴場
駅)
きりひとは
【桐一葉】
○(1)他の木より早く落葉する梧桐(アオギリ)の葉が一枚散るのを
見て、秋の到来を知ること。
◎秋の季語。
◎『淮南子』群芳譜:梧桐一葉落、天下尽知秋。
○(2)(転じて)小さな前触れを見て、衰亡のきざしを感じとる
こと。また、その衰亡のきざしの象徴。
○(3)[劇]明治中期、坪内逍遥の戯曲。新歌舞伎の代表作の一
つ。
豊臣家没落前の情景を脚色した、7幕15場の史劇。忠臣片桐
且元(カツモト)と淀君との対立を悲劇として描き、シェークスピア
や近松門左衛門の影響があるとされている。
1894〜1895(明治27〜明治28)「早稲田文学」に初稿を連載。
1904(明治37)東京座で初演。
◎1905(明治38)初演の『沓手鳥(ホトトギス)孤城落月』は続編。
きりぶえ
【霧笛】
◇[英]foghorn
○[海]⇒むてき(霧笛)
きりまん
【キリマン】
○[俗][食]⇒きりまんじゃろ(キリマンジャロ)(3)
きりまんじぇろ
【キリマンジェロ】
◇Kilimanjero
○⇒きりまんじゃろ(キリマンジャロ)
きりまんじゃろ
【キリマンジャロ】
◇[スワヒリ語]Kilimanjaro(輝く山)
○(1)[地]アフリカ東部、タンザニア北東部にある二重式死火
山(extinct volcano)。
アフリカ大陸の最高峰で、主峰はキボ山(Kibo Peak)は標高
5,895メートル。東南東のマウェンジ峰(Mawenzi Peak)(5,152
メートル)、西北西のシラ峰(Shira Peak)(4,000)の3峰からな
る。
「キリマンジェロ(Kilimanjero)」とも呼ぶ。
◎1999(平成11)測定では5,892メートル。
○(2)(Mocha Kilimanjaro)⇒きりまんじゃろしゅう(キリマン
ジャロ州)
○(3)[食]コーヒーの一品種。品のよい酸味と苦味がある。
「キリマン」とも略称する。
「キリマンジェロ」とも呼ぶ。
きりまんじゃろしゅう《きりまんじやろしう》
【キリマンジャロ州】
◇Mocha Kilimanjaro、[英]Kilimanjaro Region
○アフリカ東部、タンザニア北東部の州。
州都はモシ(Moshi)。
北部にキリマンジャロ山がある。
きりもがみね
【霧藻ヶ峰】
◇[日]Kirimogamine/Kirimo ga Mine
○[地]埼玉県秩父郡大滝村(オオタキムラ)の東部にある峰。標高1,523
メートル。
◎近くの岩壁に秩父宮レリーフがある。
きりもち
【切り餅】
【切餅】
○(1)[食]伸(ノ)し餅を食べやすいように四角く切ったもの。
参照⇒のしもち(伸し餅,伸餅)
◎冬の季語。
切餅は主に関東で、円餅(マルモチ)は主に関西で食べられている。
参照⇒まるもち(円餅)
○(2)[歴]江戸時代、一分銀百枚(25両)を四角く紙に包んで封
をしたもの。
◎(1)に形が似ていることから。
○(3)[俗][歴]江戸時代、小判二十五枚(25両)を紙に包んで封
じたものの通称。
◎40個の容器:⇒せんりょうばこ(千両箱)(1)
中国:参照⇒いっぷう(一封)
きりもみ
【錐揉み】
○(1)キリ(錐)を両手で揉み込みながら穴をあけること。
○(2)[空]⇒きりもみこうか(錐揉み降下)
きりもみこうか《きりもみかうか》
【錐揉み降下】
◇[英]spin
○(1)[空]航空機が機首を下にして、渦巻き状に回転しながら
急降下すること。
単に「錐揉み」とも、「スピン」とも呼ぶ。
参照⇒くりからおとし(倶利迦羅落し,倶利迦羅落とし)(1)
○(2)[空]航空機が失速し、機首を下にして渦巻き状に回転し
ながら落下すること。
単に「錐揉み」とも、「スピン」とも呼ぶ。
参照⇒くりからおとし(倶利迦羅落し,倶利迦羅落とし)(1)
ぎりやーく
【ギリヤーク】
◇Gilyak
○[古]ニブヒの旧称。
⇒にぶひ(ニブヒ)
きりやとしぇもな
【キリヤトシェモナ】
◇Qiryat Shemona/Kiryat Shmona
○⇒きりやとしもな(キリヤトシモナ)
きりやとしもな
【キリヤトシモナ】
◇Kiryat Shmona/Qiryat Shemona
○イスラエル北部、ハザフォン地区(Mehoz Hazafon)北東部の
都市。
北緯33.21°、東経35.57°の地。
「キリヤトシェモナ」とも呼ぶ。
きりゅうさん《きりうさん》
【希硫酸】
【稀硫酸】
◇[英]dilute sulphuric acid、[米]dilute sulfuric acid
○[化]濃硫酸を蒸留水(ジョウリュウスイ)で薄めた低濃度の硫酸。
濃硫酸は水に混ぜると多量の熱を発するので、濃硫酸に水を
加えるのは危険で、水に濃硫酸をわずかづつ加えながら薄める。
参照⇒りゅうさん(硫酸),のうりゅうさん(濃硫酸)
ぎりゅうさんし《ぎりうさんし》
【擬硫酸紙】
◇[英]imitation parchment paper
○(1)([英]glassine paper)⇒ぐらしんし(グラシン紙)
○(2)上質の紙に耐脂剤を塗布したもの。
参照⇒りゅうさんし(硫酸紙)
きりゅうし
【桐生市】
◇[日]Kiryu Shi
○群馬県南東部の市。北部・西部をみどり市、南部を太田市に
接し、東部を栃木県に隣接。
パチンコ台など機械金属工業が盛ん。
〈面積〉
1970(昭和45)132平方キロメートル。
137.47平方キロメートル。
〈人口〉
1975(昭和50)13万4,000人。
1980(昭和55)13万2,888人。
2000(平成12)11万5,434人。
◎1921(大正10)市制施行。
1933(昭和 8)境野村を編入。
1937(昭和12)広沢村を編入。
1954(昭和29)相生村・梅田村の2村と川内村の一部を編入。
1956(昭和31)桐生競艇場を開設。
1959. 1.(昭和34)栃木県足利郡菱村を県境を越えて編入。
2003(平成15)競艇事業を廃止。
2005. 6.13(平成17)勢多郡(セタグン)の新里村(ニイサトムラ)・黒保
根村(クロホネムラ)を編入。
きりゅうし
【鬼龍子】
【鬼竜子】
○⇒ちょうふう(嘲風)(2)
★きりん
【キリン】
【麒麟】
○(1)[哺]ウシ目(偶蹄目)(Artiodactyla)キリン科(Giraffidae)
の哺乳類。アフリカ特産。
「ジラフ([英]giraffe)」とも呼ぶ。
◎「ジラフ」はアラビア語由来(ユライ)の言葉で「速く歩くもの」の
意味。
ドイツ語:ギラフェ(Giraffe)。
フランス語:ジラフ(girafe)。
イタリア語:ジラッファ(giraffa)。
スペイン語:ジラファ(jirafa)。
トルコ語:ズラファ(zurafa)。
中国語:長頸鹿(changjinglu)。
○(2)([中]qilin)中国の想像上の動物。聖人が出る前に現れる
とされ、雄を「麒」、雌を「麟」と呼ぶ。
「一角獣(イッカクジュウ)」とも呼ぶ。
○(3)一日に千里を走るような名馬。
参照⇒かんけつば(汗血馬)(1)
◎「騏(「麟」の「鹿」を「馬」に替える)(キリン)」とも書く。
きーりんぐしょとう《きーりんぐしよたう》
【キーリング諸島】
◇[英]Keeling Islands
○[地]⇒ここすしょとう(ココス諸島)
きりんぐふぃーるど
【キリングフィード】
◇[英]Killing Field(処刑場)
○[歴]カンボジアのポル・ポト(Pol Pot)政権下で大虐殺が行
われた地域。首都プノンペン南西郊にあるチェンエク(Cheung
Ek)村にある。
参照⇒とぅーるすれんぎゃくさつはくぶつかん(トゥールス
レン虐殺博物館)
★きりんびーる
【キリンビール】
【麒麟麦酒】
○(1)[経]日本のビール製造会社。三菱系列。
◎1885(明治18)コープランド、ジャパン・ブルワリーを設立し、
横浜市天沼に工場を建てる。
1888. 5.(明治21)「天沼ビアザケ」(ビール)を日本で初めて発
売。
1907(明治40)麒麟麦酒会社が設立。
2006.12.19(平成18)TOBが成立してメルシャン株式会社を
子会社とする。
参照⇒びーる(ビール,麦酒)
○(2)[食](1)のブランド名。
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