PDD図書館管理番号 0001.0028.6000.20a
百 科 辞 書 《けんた》 編集:獨 澄旻
-------- けんた ------------------------------------------------
★げんだいぐるーぷ
【現代グループ】
◇[朝]Hyundai(ヒョンデ,ヒュンダイ)
○[経]韓国の大手財閥。
創設者鄭周永(チョン・ジュヨン)が一代で築く。
事実上の持ち株会社は現代エレベーター。
参照⇒げんだいじどうしゃ(現代自動車)
◎サムスン(Samsung)・LG・SKとともに韓国四大財閥の一
つ。
〈鄭周永〉
鄭夢憲(モンホン)(5男)・鄭夢準(モンジュン)の父。
1915年、江原道通川(現:北朝鮮)に貧農の子として生れる。
1950年、現代建設を設立。
1970年代、オイルダラーに沸く中東に進出し急成長。
1992年、国民党を創党。
2001. 3.21、急性呼吸不全のため死去(85歳)。
◎2003. 8. 4(平成15)現代峨山(ヒョンデ・アサン)の会長鄭夢憲、飛
び降り自殺(54歳)。
げんだいげき
【現代劇】
○[劇]現代の人物・風俗・事象を題材にした演劇や映画。
⇔じだいげき(時代劇)
げんだいこりあ
【現代コリア】
○[歴][通]現代コリア研究所が年10回刊行した朝鮮半島の情報
誌。
朝鮮半島問題のほか、在日韓国・朝鮮人の人権問題、拉致問
題などを扱っていた。
◎1961.11.(昭和36)「朝鮮研究」として創刊。
1984(昭和59)「現代コリア」と改題。
1996(平成 8)元北朝鮮工作員の話として少女拉致事件を伝え
る。
2007.11.(平成19)476号で廃刊し、研究所を閉鎖。
げんだいじどうしゃ
【現代自動車】
◇[英]Hyundai Motor Co.
○[経][交]韓国の自動車メーカー。現代グループの一つ。
ダイムラー・クライスラー社(ドイツ)と資本提携関係にある。
略称は「HMC」。
◎エクオス(Exos):高級車。
ソナタ(Sonata):乗用車(2,000cc・2,700cc)。
JM:小型SUV。
ツーソン(TUCSON):JMの対米輸出ブランド名。
TB(ティービー):小型乗用車(1,300cc)。
アヴァンテ(Avante):小型セダン。
エラントラ(Elantra):アヴァンテの輸出ブランド名。
クリック(Click):ハイブリッド車(小型車)。
◎1967(昭和42)設立。初代社長、鄭世永。
1975(昭和50)三菱自動車のエンジン技術供与で韓国初の国産
車ポニー(Pony)を開発し、翌年から本格生産。
2002. 5.(平成14)中国の北京汽車工業と提携に調印。
★げんだいじゅうこうぎょう《げんだいぢゆうこうげふ》
【現代重工業】
◇[英]Hyundai Heavy Industries
○[経]韓国。
略称は「HHI」。
げんだいぺるしあご
【現代ペルシア語】
◇[英]modern Persian Language
○[言]⇒ふぁるしーご(ファルシー語)
げんだいようごのきそちしき
【現代用語の基礎知識】
○[言]自由国民社が刊行する、年刊の新語・用語辞典。
参照⇒いみだす(イミダス,imidas),ちえぞう(知恵蔵)
◎1948(昭和23)創刊。
けんたうるす
【ケンタウルス】
◇[羅]Centaurus
○(1)[ギ神]⇒けんたうろす(ケンタウロス)(1)
○(2)[天]⇒けんたうるすざ(ケンタウルス座)
★けんたうるすざ
【ケンタウルス座】
◇[羅]Centaurus
○[天]6月ころ、南の地平線近くに見える星座。おとめ座の南
方。
単に「ケンタウルス」,「ケンタウロス([希]Kentauros)」とも呼
ぶ。
◎英語:セントーラス(Centaurus)。
イタリア語:チェンタウロ(Centauro)。
けんたうろす
【ケンタウロス】
◇[希]Kentauros、[英]Centaur(セントー)
○(1)[ギ神]上半身が人間、下半身が馬の姿をした怪物の種族。
テッサリア([英]Thessalia)のペリオン山([英]Mount Pelion)
に住み、野蛮で好色。
一族の王ケイロン(Kheiron)は医学・音楽に通じ、アキレス
([羅]Achilles)・ヘラクレス(Herakles)・アスクレピオス(Ask-
lepios)らの師とされる。
ラピタイ族(Lapithai)と戦って敗れ、滅ぼされたという。
ラテン語で「ケンタウルス(Centaurus)」とも呼ぶ。
参照⇒あすくれぴおす(アスクレピオス)
◎イタリア語ではチェンタウリ(Centauri)(複数形)、男はチェ
ンタウロ(Centauro)、女はチェンタウラ(Centaura)。
○(2)[天]⇒けんたうるすざ(ケンタウルス座)
けんだくえき
【懸濁液】
◇[英]suspension
○[化]固体の微粒子が液体中に分散・浮遊した混合液体。また、
その状態。
粒子は顕微鏡で見える程度の大きさで、コロイド粒子程度か
それよりも大きい。
墨汁・印刷インク・粘土分散系(泥水)など。
「サスペンション」とも呼ぶ。
参照⇒ころいど(コロイド),けんだくころいど(懸濁コロイド)
けんだくころいど
【懸濁コロイド】
◇[英]suspension colloid
○[化]コロイド粒子が溶媒中に分散・浮遊したゾル(sol)。ま
た、その状態。
「サスペンソイド(suspensoid)」,「懸濁質」とも呼ぶ。
けんだくしつ
【懸濁質】
◇[英]suspensoid
○[化]⇒けんだくころいど(懸濁コロイド)
けんたっきーしゅう《けんたつきーしう》
【ケンタッキー州】
◇[英]Kentucky Commonwealth(公式)/Kentucky State
○アメリカ合衆国中央東部の州。
州都はフランクフォート(Frankfort)。
◎もと奴隷州:⇒どれいしゅう(奴隷州)
◎北米インディアンのイロコイ語「平原」から。
けんたっきーのわがや
【ケンタッキーのわが家】
◇[英]My Old Kentucky Home
○[楽]⇒なつかしきけんたっきーのわがや(懐かしきケンタッ
キーのわが家)
★けんたっきーふらいどちきん
【ケンタッキー・フライドチキン】
◇[英]Kentucky fried chicken
○[経][食]アメリカのファストフードチェーン店。
本社はテキサス州ピッツバーグ。
参照⇒かーねるさんだーす(カーネル・サンダース)
◎1956(昭和31)カーネル・サンダースがケンタッキーで創業。
1970(昭和45)名古屋に日本一号店を開店。
◎中国名は「肯徳基(Kendeji)」。
★けんだつば
【乾闥婆】
◇[梵]gandharva
○(1)[仏]仏法守護神の八部衆(ハチブシュウ)の一つ。
参照⇒はちぶしゅう(八部衆)
○(2)[仏]中有(チュウウ)の身体。
人が死んで次の生を受けるまでの身心で、香りのみを食物と
するといわれている。
参照⇒ちゅうう(中有)
◎仏教には中有を認めない学派もある。
けんだま
【けん玉】
【剣玉】
【拳玉】
○木製玩具の一種。
棒の一端を皿状に刳(ク)り、玉を糸で結びつけたもの。玉を
振り回して皿(くぼみ)の部分に(ノ)せて遊ぶ。
皿の反対側をとがらせ、玉に穴を開けたものもあり、これは
玉を皿に乗せたり、玉の穴をたがった先端(剣先)に挿(サ)した
りする。
また、大正時代に日本で両端が皿になった短い棒を十字形に
組み合せた、三つの皿と一つの剣のものが作られた。
◎現在の日本では十字形が一般的。また、玉は赤く塗られてい
るものが多い。
1975. 5. 5(昭和50)日本けん玉協会、設立。
◎英語:カップアンドボール(cup and ball)/ビルボケ(bil-
boquet)。
ドイツ語:クーゲルファング(Kugelfang)。
フランス語:ビルボケ(billeboquet)。
けんだり
【ケンダリ】
◇Kendari
○インドネシア中央部、スラウェシ島(Pulau Sulawesi)東南部
にあるスラウェシトゥンガラ州(Propinsi Sulawesi Tenggara)
の州都。
けんだる
【ケンダル】
◇Kendal
○(1)(Kabupaten Kendal)⇒けんだるけん(ケンダル県)
○(2)インドネシア南部、ジャワ島中央部にあるジャワテンガ
州(Propinsi Jawa Tengah)ケンダル県の県都。
けんだるけん
【ケンダル県】
◇[インドネシア語]Kabupaten Kendal、[英]Kendal Regency
○インドネシア南部、ジャワ島中央部にあるジャワテンガ州
(Propinsi Jawa Tengah)の県。
県都はケンダル。
〈面積〉
1,002平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)85万1,504人(6月30日現在)。
けんたん
【健啖】
○盛んに食べること。食べ物を気持ちよく大食すること。何で
もよく食べること。
⇔びしょく(美食)
◎健啖家:⇒ぐーるまん(グールマン)
けんたんか
【健啖家】
○⇒ぐーるまん(グールマン)
げんち
【言質】
○[法]後(ノチ)の証拠(ショウコ)となるような約束の言葉。
「言葉質(コトバジチ)」とも呼ぶ。
◎「げんしつ」,「げんしち」は慣用読み。
けんちいし
【間知石】
◇[日]kenchiishi
○[建]日本独特の石垣用石材。
表になる方形の面(つら)を大きく、反対側の友面(ともづら)
を小さくなるように加工した四角錐台状の切り石。
城の石垣などに用いる。
参照⇒いしづみ(石積み,石積)),ますいし(枡石,桝石),きり
いし(切り石,切石)(2),あいば(合端,合歯)
けんちいしづみ
【間知石積み】
【間知石積】
○(1)[建]間知石の積み方・技法。
参照⇒けんちいし(間知石)
○(2)[建](1)で造った石壁や石垣などの構造物。
けんちくきじゅんほう《けんちくきじゆんはふ》
【建築基準法】
○[法][建]建築物の敷地・構造・設備・用途に関して、その最
低基準などを規定した法律。
個々の建物に対する単体規定と、建物と周囲との相互関係を
定めた日照権などの集団規定がある。
◎1950(昭和25)制定。
1963. 7.16(昭和38)建築物の高さ制限緩和などの改正、公布。
1964. 1.15(昭和39)施行。
1976.11.15(昭和51)中高層ビルによる低層住宅の日照侵害規
制などの改正、公布。
2002. 7.(平成14)通常国会で成立した法改正で、シックハウ
ス対策を強化。
◎旧制は市街地建築物法。
★けんちちょう《けんちちやう》
【検地帳】
○[歴]江戸時代の土地台帳。
幕府・大名が領地を検地した結果を、一村単位にまとめて記
したもの。
「水帳(ミズチョウ)」,「縄帳(ナワチョウ)」とも呼ぶ。
◎「水帳」は「御図帳」の当て字。
げんちゃり
【原チャリ】
○[交]⇒げんどうつきじてんしゃ(原動機付き自転車)
げんちゅう
【原虫】
◇[英]protozoa
○[動]⇒げんせいどうぶつ(原生動物)
★げんちょう《げんてう》
【元朝】
◇[中]Yuan Chao、[英]Yuan Dynasty
○[歴]中国の王朝(1271〜1368)。
1271<至元 8>モンゴル帝国の第5代フビライ(忽必烈)が南宋
(Nan Song)を滅ぼして中国本土に建国。
都は大都(Dadu)(現在の北京)。
1368<至正28>朱元璋(Zhu Yuanzhang)(シュ・ゲンショウ)(明の初代
皇帝の洪武帝)に滅ぼされる。
参照⇒かんぱりく(カンバリク),ほくげん(北元)
〈モンゴル帝国皇帝〉
第1代:ジンギス汗(Cingghis Qan)(テムジン)(太祖)。
第2代:オゴタイ汗(Ogodei Qan)(太宗)。
第3代:グユク汗(Guyug Qan)(定宗)。
第4代:マンゲ汗(Mongke Qan)(憲宗)。
〈元朝皇帝〉
第1代:フビライ(Qubilai)(世祖)。
第2代:鉄穆耳(Tiemur)(成宗)。
第3代:海山(Haishan)(武宗)。
第4代:愛育黎抜力八達(Aiyulibalida)(仁宗)。
第5代:碩徳八刺(Shuodebala)(英宗)。
第6代:也孫鉄木児(Yesun Tiemu'er)(泰定帝)。
第7代:阿剌吉八(Alajiba)(天順帝)。
第8代:和世(玉偏+「束」)(Heshila)(明宗)。
第9代:図帖睦爾(Tutiemu'er)(文宗)。
第10代:懿(玉偏+「燐」-「火」)質班(Yilinzhiban)(寧宗)。
第11代:トゴン・テムル(Togon Temur)(妥懐帖睦爾<Tuo-
huaitiemu'er>)(恵宗,順帝)。
◎南宋は 960〜1279。
げんちょう《げんてう》
【玄鳥】
○[鳥]ツバメ(燕)の別称。
⇒つばめ(ツバメ,燕)
げんちょう《げんてう》
【阮朝】
◇[ベトナム語]Nguyen Trieu、[朝]Nguyen Dynasty
○[歴]⇒ぐえんちょう(グエン朝,阮朝)
けんちょうき《けんてうき》
【検潮器】
◇[英]tide gage/tide gage register
○[海]潮汐の干満による海面の昇降を観測する機械。また、そ
の変化を記録する装置。
「検潮儀(ギ)」とも呼ぶ。
けんちょうぎ《けんてうぎ》
【検潮儀】
◇[英]tide gage register
○[海]⇒けんちょうき(検潮器)
★けんちょうじ《けんちやうじ》
【建長寺】
○神奈川県鎌倉市山ノ内8にある臨済宗建長寺派の本山。山号
は巨福山、寺号は建長興国禅寺。鎌倉五山第一位。
1253(建長 5)鎌倉幕府第5代執権の北条時頼(トキヨリ)が蘭溪道
隆(ランケイ・ドウリュウ)(大覚禅師)を招き開山として創建。
〈梵鐘〉
1255(建長 7)鋳物師の物部重光(シゲミツ)が建造。高さ208.8セ
ンチメートル、重量2.7トン。
円覚寺・常楽寺の鐘とともに鎌倉の三大名鐘の一つ。
けんちょうじは《けんちやうじは》
【建長寺派】
○[仏]臨済宗の一派。
本山は鎌倉の建長寺。
「大覚派」とも呼ぶ。
◎蘭溪道隆(ランケイ・ドウリュウ)(大覚禅師)を祖とする。
◎大覚寺派は真言宗。
★けんちん
【巻繊】
○[料]
◎巻繊汁
げんつき
【原付き】
◇[英]motor-cycle under 50 cc
○[交]⇒げんどうつきじてんしゃ(原動機付き自転車)
けんつば
【拳鍔】
○⇒めりけんさっく(メリケン・サック)
けんつりあ
【ケンツリア】
◇[羅]centuriae
○[歴]⇒[1]せんちゅりー(センチュリー)(3)
げんてい
【玄帝】
◇[中]Xuandi
○黒帝(Heidi)の別称。
⇒こくてい(黒帝)
げんでん
【原電】
○[原]日本原子力発電の略称。
⇒にほんげんしりょくはつでん(日本原子力発電)
けんと
【ケント】
◇Kent
○(1)(the County of Kent)⇒けんとしゅう(ケント州)
○(2)(Kent County)⇒けんとぐん(ケント郡)
○(3)[歴](the Kingdom of Kent)⇒けんとおうこく(ケント王
国)
○(4)ケント紙の略称。
⇒けんとし(ケント紙)
○(5)[軍]⇒けーえっちごご(Kh55)
けんと
【県都】
○県の本庁の行政所在地。県庁所在地。
げんと
【ゲント】
◇[英]Ghent
○ベルギーの都市ヘント(Gent)のフランス語名。
⇒へんと(ヘント)
げんと
【玄菟】
◇[中]Xuantu
○[歴]⇒げんとぐん(玄菟郡)
けんとう《けんたう》
【見当】
◇[日]kento
○(1)大体の方向・方角。
○(2)見込み・予想。
◎見当をつける,見当はずれ
○(3)(数詞の下に付けて)大体の数量を表す言葉。
○(4)[印]版画や印刷などで、刷る紙の位置を正確に合せる、
"L"や"−"に彫られた指標。
○(5)[印]トンボの別称。
⇒とんぼ(トンボ,蜻蛉)(2)
○(6)弓矢の的(マト)。
○(7)銃砲の照星。
けんとう
【拳頭】
◇[中]quantou
○(中国語で)拳骨(ゲンコツ)
参照⇒げんこつ(拳骨)
けんとう
【拳闘】
◇[英]boxing
○[運]⇒ぼくしんぐ(ボクシング)
げんとうき
【幻灯機】
【幻燈機】
◇[英]slide projector
○[写]スライド(幻灯)をスクリーンに映し出す光学装置。
強い光をフィルムに当て、レンズを通して拡大してスクリー
ン上に画像を結ばせるもの。
「スライド・プロジェクター」とも呼ぶ。
参照⇒えいしゃき(映写機)
◎カメラ(写真機)と逆の働きをする機械。
げんどうきつきじてんしゃ
【原動機付き自転車】
○[交]総排気量50cc以下のエンジンを搭載する二輪車(バイ
ク)。
「原付き」とも、俗に「原チャリ」とも呼ぶ。
参照⇒おーとばい(オートバイ),もぺっと(モペット)
けんとうし
【剣闘士】
◇[英]gladiator
○[歴]⇒ぐらでぃえーたー(グラディエーター)
けんとうし
【拳闘士】
◇[英]boxer、[伊]palestrita(パレストゥリータ)
○[運](古代ギリシアの)ボクサー。
★けんとうし《けんたうし》
【遣唐使】
○[歴]奈良時代〜平安時代初期、日本から中国の唐に派遣され
た使節。
20回の任命のうち、16回が実際に渡航。
630[舒明 2]第1回。犬上御田鍬(イヌカミノミタスキ)ら。
894(寛平 6)菅原道真の建議により廃止。
◎2004.10.10(16)西北大学(西安市)、遣唐留学生(井真成)の墓
誌を発表。
◎背振神社:⇒せふりやま(背振山)
★けんとうなんみゃおぞくとんぞくじちしゅう《》
【黔東南ミャオ族トン族自治州】
【黔東南苗族トン族自治州】
◇[中]Qian Dongnan Miaozu Dongzu Zizhizhou
○中国南部、貴州省(Guizhou Sheng)南東部の自治州。
◎「黔」は「貴州省」の別称。
けんとぅりあ
【ケントゥリア】
◇[羅]centuriae
○[歴]⇒[1]せんちゅりー(センチュリー)(3)
けんとおうこく《けんとわうこく》
【ケント王国】
◇[英]the Kingdom of Kent
○[歴]イギリスの中世初期のアングロサクソン七王国の一つ。
5世紀にグレートブリテン島最南東部のケント地方(Kent
Region)にジュート人(the Jutes)が建国。
首都はカンタベリー(Canterbury)。
9世紀に七王国の一つウェセックス王エグバート(King Eg-
bert of Wessex)によりイングランド王国に統一された。
参照⇒じゅーと(ジュート),えぐばーと(エグバート),しちお
うこく(七王国)
けんとく
【見徳】
○(1)富くじの当り外れを占うこと。
○(2)富くじの当り外れを予測させる前触れ・縁起(エナギ)。
○(3)(転じて)富くじ。
⇒とみくじ(富くじ,富籤,富鬮)
○(4)(転じて)前兆・予感。縁起。
○(5)[歴]江戸時代、天明年間(1781〜1789)に流行した無許可
の富くじ・隠富(カクレトミ)。
○(6)[劇]⇒けんとく(賢徳,見徳)
けんとく
【賢徳】
○(1)賢(カシコ)く徳のあること。
○(2)[劇]⇒けんとく(賢徳,見徳)
★けんとく
【賢徳】
【見徳】
○[劇]狂言面の一つ。
けんとくいし
【乾徳石】
○[地]山梨県山梨市北部の岩山、乾徳山から産出する花崗岩の
庭石。
昭和天皇の武蔵野陵の墓石に使用され、現在は採掘禁止。
参照⇒けんとくさん(乾徳山)(1)
けんとくさん
【乾徳山】
◇[日]Kentoku San
○(1)[地]山梨県北部の山梨市北部にある、奥秩父山塊の山。
標高2,031メートル。
花崗岩などから成る岩山。
夢窓国師(疎石<ソセキ>)が南岩壁で面壁(メンペキ)を行ったことで
知られる。
参照⇒けんとくいし(乾徳石)
◎山名は恵林寺の北西(乾<イヌイ>)に位置していたことから。
旧住所は東山梨郡(ヒガシヤマナシグン)三富村(ミトミムラ)。
○(2)山梨県甲州市にある恵林寺の山号。
⇒えりんじ(恵林寺)
けんとぐん
【ケント郡】
◇[英]Kent County
○アメリカ合衆国中北部、ミシガン州(Michigan State)南西部
の郡。
郡都はグランドラピズ(Grand Rapids)。
げんとぐん
【玄菟郡】
◇[中]Xuantu Jun
○[歴]中国の前漢(Qian Han)が朝鮮に設置した植民地。
BC. 108<元封 3>漢の武帝(Wu Di)が衛氏朝鮮を滅ぼして玄菟
のほか4郡(朝鮮四郡)を置いた。
現在の咸鏡南道(Hamgyong-nam-do)咸興(Hamhung)(カンコウ;ハムフン)
付近。
のち遼東(Liaodong)(リョウトウ)に移される。
参照⇒ちょうせんしぐん(朝鮮四郡)
◎他の郡は楽浪郡(Lelang Jun)(ラクロウグン)・真番郡(Zhenfan
Jun)(シンバングン)・臨屯郡(Lintun Jun)(リントングン)。
けんとし
【ケント紙】
◇[英]Kent paper
○純白で硬い上質の西洋紙。
化学パルプを原料として緻密(チミツ)に漉(ス)いた紙。製図・絵
画などや、名刺などのカードに用いられる。
単に「ケント」とも呼ぶ。
◎イギリスのケント州(County of Kent)で創製されたことから。
初めは白色リンネル・木綿くずなどを手漉きにしていた。
けんとしゅう《けんとしう》
【ケント州】
◇[英]the County of Kent
○イギリス、イングランド南東部のドーバー海峡に面する州。
州都はメードストン(Maidstone)。
肥沃な土壌に恵まれ、小麦のほか果樹・花卉(カキ)・野菜栽培
などが盛んで、「イングランドの庭園(the Garden of England)」
といわれる。
中央部を東西にノースダウンズ(North Downs)の丘陵が貫き、
北側はロンドン盆地(London Basin)となっている。
テムズ川(the Thames)沿岸で製紙・製鋼・精油・製陶などの
工業も行われ、南端部には原子力発電所がある。
丘陵部やロムニー湿地(Romney Marsh)は有数の牧羊地域。
また沿岸漁業も盛んで、ロチェスター付近のカキ養殖は有名。
イギリスの宗教の中心地カンタベリー(Canterbury)に大聖堂
がある。
〈人口〉
1961(昭和36)170万1,851人。
1995(平成 7)154万3,000人。
けんどじゅうらい《けんどぢゆうらい》
【捲土重来】
【巻土重来】
◇[中]juantu chonglai
○[慣用句]⇒けんどちょうらい(捲土重来,巻土重来)
けんどちょうらい
【捲土重来】
【巻土重来】
◇[中]juantu chonglai
○[慣用句]一度敗れた者が、再び勢力を盛り返して攻めて来る
こと。
転じて、一度失敗した者が、非常な意気込みでやり直すこと
にも使用する。
「けんどじゅうらい(捲土重来,巻土重来)」とも呼ぶ。
◎「ちょう(重)」は漢音。
「捲土」は「土煙を巻き上げる」こと。
捲土重来を期(キ)する
◎唐代の杜牧(Du Mu)(ト・ボク)『題烏江亭』:江東子弟多才俊/
巻土重来未可知。
『烏江亭(ウコウテイ)に題(ダイ)す』:江東の子弟才俊(サイシュン)多
し、捲土重来、未(イマ)だ知る可(ベ)からず。
江東(長江下流南岸)の地には優秀な子弟が多いから、勢力を
盛り返して攻めて来ることができたかも知れない。
参照⇒うこうちん(烏江鎮)
けんとづか
【間斗束】
◇[日]kentozuka/ken-tozuka/ken-to-zuka
○[建]枡形(マスガタ)の組物と組物との間に設けた斗束。
参照⇒とづか(斗束)
けんどるー
【ケンドルー】
◇Sir John Cowdery Kendrew
○[人]イギリスの生物物理学者(1917〜1997)。
X線解析で色素タンパク質ミオグロビン(myoglobin)の立体
構造を解明。
1962(昭和37)ノーベル化学賞を受賞。
[1]げんな《げんわ》
【元和】
◇[中]Yuanhe
○[歴]中国唐代の第11代皇帝憲宗(Xianzong)(李純)の年号( 806
〜 820)。
「げんわ(元和)」とも呼ぶ。
[2]げんな《げんわ》
【元和】
◇[日]Genna
○[歴]後水尾(ゴミズオ)天皇朝の年号。
1615(慶長20,元和元. 7.13)〜1624(元和10,寛永元. 2.30)。
「げんわ(元和)」とも呼ぶ。
◎元和偃武(エンブ):⇒げんなえんぶ(元和偃武)
げんなえんぶ《げんわえんぶ》
【元和偃武】
○[歴]1615(慶長20. 7.13)元和と改元してから世が太平であっ
たこと。
大坂夏の陣で豊臣氏が滅亡して改元すると、大きな戦乱もな
く、以後江戸末期まで太平が続いた。
◎「偃武」とは「武器を伏せる」の意味で、戦が終わること。
★げんなだいじゅんきょう《げんわだいじゆんけう》
【元和大殉教】
○[歴]
1622(元和 8. 8.)キリスト教徒55名が長崎立山で処刑。
げんにょう《げんねう》
【原尿】
◇[英]primitive urine/glomerular filtrate
○[医]血液が糸球体で濾過(ロカ)され、ボーマン嚢の内部(ボー
マン腔)に浸(シ)み出した血球やタンパク質(蛋白質)以外の液体
成分。
細尿管で水の一部やブドウ糖・アミノ酸・電解質などの栄養
分が再吸収され、一部の物質が分泌されて尿となって腎盂(ジン
ウ)に送られる。
参照⇒しきゅうたい(糸球体,糸毬体),じんう(腎盂)
けんにん
【建仁】
◇[日]Kennin
○[歴]土御門(ツチミカド)天皇朝の年号。
1201(正治 3,建仁元. 2.13)〜1204(建仁 4,元久元. 2.20)。
◎辛酉革命による改元。
げんにん
【元仁】
◇[日]Gennin
○[歴]後堀河(ゴホリカワ)天皇朝の年号。
1224(貞応 3,元仁元.11.20)〜1225(元仁 2,嘉禄元. 4.20)。
けんにんじ
【建仁寺】
○(1)京都府京都市東山区にある臨済宗建仁寺派の大本山。山
号は東山。京都五山の一つ。
1202(建仁 2)源頼家が創建、栄西(エイサイ)が開山。当初は天台
・真言・禅の兼学寺院であったが、11世蘭溪道隆(ランケイ・ドウリュウ)
のとき禅宗のみの寺院となる。
室町幕府の保護のもと、京都五山の第3位に列する。戦国末
期に恵瓊が復興。
訛(ナマ)って「けんねんじ(建仁寺)」とも呼ぶ。
参考⇒いぬじにん(犬神人)
◎本堂の襖絵60面は1940(昭和15)橋本関雪の作。
○(2)[建]建仁寺垣の略称。
⇒けんにんじがき(建仁寺垣)
けんにんじがき
【建仁寺垣】
○[建]竹垣の一種。
四つ割り竹を皮を外にして隙間(スキマ)なく縦に並べ、竹の押
縁(オシブチ)を横にして押さえ、シュロ(棕梠)縄で結んだもの。
単に「建仁寺(ケンニンジ,ケンネンジ)」とも呼ぶ。
参照⇒だいとくじがき(大徳寺垣)(2)
◎建仁寺の竹垣が始まりとされる。
けんねる
【ケンネル】
◇[英]kennel
○(1)犬小屋([米]doghouse)。
「ケネル」とも呼ぶ。
○(2)犬の飼育場。犬を預かる所。
「ケネル」とも呼ぶ。
○(3)[交]側溝(ソッコウ)・下水溝。
「ケネル」とも呼ぶ。
げんねんこう
【原燃工】
◇[英]Nuclear Fuel Industries,Ltd.
○[経][原]⇒げんしねんりょうこうぎょう(原子燃料工業)
けんねんじ
【建仁寺】
○「けんにんじ」の訛(ナマリ)。
⇒けんにんじ(建仁寺)
げんのう《げんをう》
【玄翁】
○[国]鉄・石などを砕くのに使う大形のかなづち。
参照⇒かまち(框)(3)
◎南北朝時代の法師の名前から呼ばれる。
玄翁法師が下野(シモツケ)那須野の殺生石(セッショウセキ)を法力をもっ
て大形のかなづちで割り砕き、悪霊を除いたと伝える。
参照⇒せっしょうせき(殺生石)
げんのしょうこ
【ゲンノショウコ】
【現の証拠】
【験の証拠】
◇[学]Geranium nepalense subsp.thunbergii/Geranium thun-
bergii
○[植]フウロソウ目(Geraniales)フウロソウ科(Geraniaceae)
フウロソウ属(Geranium)の多年草。山野に自生。
長さ約60(30〜80)センチメートル。茎は枝が多く節があり半
ば地上に這(ハ)う。茎・葉共に細毛がある。葉は掌状に分裂、
葉面に暗紫の斑点がある。
夏・秋ころ、梅の花に似た五弁で白色・淡紅色の小花を開く。
茎・葉は下痢止・健胃に用いる。
漢名は「牛扁(ゴヘン)」。
「フウロソウ(風露草)」,「ミコシグサ(御輿草,神輿草)」,「タチ
マチグサ(立待草)」とも呼ぶ。
◎服用後ただちに薬効が現れることから。
★けんのん
【剣呑】
○
けんぱ
【検波】
○(1)[通]電波の存在を検出すること。
○(2)[通]高周波電流から信号電流や音声電流を取り出すこと。
参照⇒けんぱき(検波器)
けんぱき
【検波器】
◇[英]detector
○[放][通]ラジオ放送・無線通信で、変調波・搬送波から元の
信号波を取り出す装置。
「デテクター」とも呼ぶ。
参照⇒ちゅーなー(チューナー)(2),ちゃんねる(チャンネル)
(3)
◎検波管:参照⇒こひーらー(コヒーラー)
けんぱく
【巻柏】
○[植]イワヒバの漢名。
⇒いわひば(イワヒバ,岩桧葉,巻柏)
けんぱく
【堅白】
◇[中]Jianbai
○(1)節操を堅(カタ)く守って変わらず、潔白であること。
○(2)⇒けんぱくどうい(堅白同異)
げんばく
【原爆】
○[原][軍]原子爆弾の略。
⇒げんしばくだん(原子爆弾)
◎原爆症,原爆ドーム
げんばくじっけん
【原爆実験】
○[原][軍]⇒かくじっけん(核実験)
★げんばくしょう《げんばくしやう》
【原爆症】
◇[英]atomic-bomb sickness
○(1)[病]原子爆弾・水素爆弾の直接被爆、および爆弾から放
出された各種放射物質・熱線などに起因する原子病。
○(2)[病](特に)広島・長崎の原子爆弾の被爆によって人体に
生じた疾患。
類語⇒げんししょう(原子症)
◎厚生省は、長崎の原爆被爆者のうち爆心地から2キロメート
ル以内で被爆し疾病を患った者のみを原爆症と認定している。
げんばくしょうがいちょうさいいんかい
《げんばくしやうがいてうさゐゐんくわい》
【原爆傷害調査委員会】
◇[英]Atomic Bomb Casualties Commission
○[歴][原]⇒えーびーしーしー(ABCC)
けんばくしりょうかん《げんばくしれうくわん》
【原爆資料館】
○[俗]広島県広島市中区の平和記念公園にある市立広島平和記
念資料館の通称。
参照⇒へいわきねんこうえん(平和記念公園)
◎1955(昭和30)開館。
けんぱくどうい
【堅白同異】
◇[中]Jianbai Tongyi
○(1)中国の戦国時代、趙(チョウ)の公孫龍(Gongsun Long)の説い
た一種の詭弁(キベン)。
例えば、堅くて白い石は、目で石を見た時はその白いことは
わかるが堅いことはわからない。手で石にふれた時はその堅い
ことはわかるが色の白いことはわからない。したがって堅い石
と白い石とは同時に成り立たないと説く論法。
「堅白同異の弁(堅白同異之辯)」,「堅白」,「堅石白馬(Jianshi
Baima)」とも呼ぶ。
○(2)(転じて)詭弁。
けんぱくどういのべん
【堅白同異の弁】
【堅白同異之辯】
◇[中]Jianbai Tongyi zhi Bian
○⇒けんぱくどうい(堅白同異)
げんばくどーむ
【原爆ドーム】
○[歴][原]広島市にある広島平和記念碑の別称。
第二次世界大戦の末期、広島市上空で原子爆弾(原爆)が爆発
した際、広島県産業奨励館はほぼ真上から激しい爆風を受けた
ため、横倒しになることなく、建物頂上の鉄骨ドームの形が残っ
た。
戦後になり、いつしか原爆ドームと呼ばれるようになり、被
爆のシンボルともなった。
世界文化遺産に登録され、アウシュビッツなどとともに人間
の愚かさを示すとして「負の遺産」とも呼ばれる。
◎1915. 4. 5(大正 4)広島県物産陳列館として竣工。設計はチェ
コの建築家ヤン・レツル(Jan Letzel)。レンガ造りおよび一部
鉄筋コンクリート造りの3階建て一部5階建て。
1921. 1. 1(大正10)広島県立商品陳列所と改称。
1933.11. 1(昭和 8)広島県産業奨励館と改称。
1945. 8. 6(昭和20)原爆により被災、爆心地からの距離約
150メートル、上空580メートル。
1953.11.14(昭和28)広島県から広島市に譲渡。
1996.12. 5(平成 8)アメリカの反対があったが、宮島の厳島
神社とともにユネスコの世界遺産リストに登録される。
参照⇒いつくしまじんじゃ(厳島神社)
げんばくはくないしょう《げんばくはくないしやう》
【原爆白内障】
◇[英]atomic bomb cataract/A-bomb cataract
○[病]原爆の被爆に起因する白内障。
参照⇒はくないしょう(白内障)
[1]げんぱつ
【原発】
○[原][電]原子力発電または原子力発電所の略称。
⇒げんしりょくはつでん(原子力発電)
◎原発事故:⇒げんぱつじこ原発事故
[2]げんぱつ
【原発】
◇[英]primary
○[医]病因から直接または最初に発生すること。
参照⇒げんぱつそう(原発巣),ぞくはつ(続発)(2),しょはつ
(初発)(3)
★げんぱつじこ
【原発事故】
◇[英]nuclear accident
○[原]
参考⇒ちゃいなしんどろーむ(チャイナシンドローム)
◎1979(昭和54)アメリカのスリーマイル島。
1986. 4.26(昭和61)ソ連のチェルノブイリ。
2011. 3.11(平成23)福島第一原発。
◎国際原子力事故評価尺度:⇒あいえぬいーえす(INES)
げんぱつそう《げんぱつさう》
【原発巣】
◇[英]primary focus
○[病](腫瘍<シュヨウ>などの)初発(ショハツ)部位。
参照⇒しょはつ(初発)(1)
げんはってぃ
【原ハッティ】
◇[英]pre-Hatti
○[歴]⇒はってぃ(ハッティ)(1)
げんぱつふめいがん
【原発不明ガン】
◇[英]cancer of unknown primary
○[病]すでに複数箇所に転移して、最初に罹患(リカン)した部位
(患部)を特定できないガン(癌)。
略称は「CUP」。
けんばのやしない《けんばのやしなひ》
【犬馬の養い】
【犬馬之養】
◇[中]quanma zhi yang
○[慣用句]父母を養うのに、衣食を与えるだけで敬う心を持た
ないこと。
参照⇒ようろう(養老)(1)
◎『論語』為政篇から。
今之孝者、是謂能養。至於犬馬、皆能有養。不敬何以別乎。
今の孝(コウ)なるものは、是(コ)れ能(ヨ)く養ふと謂(イ)ふ。犬
馬に至(イタ)るまで、皆(ミナ)能(ヨ)く養ふこと有(ア)り。敬(ケイ)せ
ずんば何(ナニ)を以(モツ)て別(ワカ)たんや。
けんばのろう《けんばのらう》
【犬馬の労】
【犬馬之勞】
◇[中]quanma zhi lao
○[慣用句]主君または他人のために、全力を尽すこと。労苦を
厭(イト)わないこと。
自分を犬馬にたとえ、謙遜(ケンソン)して言う言葉。
◎犬馬の労を取る,犬馬の労を惜(オ)しまない
けんぴ
【巻餅】
○[食]⇒けんぴん(巻餅)
けんぴ
【拳匪】
◇[中]Quanfei
○[歴]⇒ぎわだん(義和団)
けんびきょう《けんびきやう》
【顕微鏡】
◇[英]microscope(マイクロスコープ)
○微細な物体を拡大して見る装置。
光学顕微鏡と電子顕微鏡とがある。
普通は対物レンズ・接眼レンズ・照明装置などから成る光学
顕微鏡を指す。
参照⇒みくろとーむ(ミクロトーム),えすてぃーえむ(STM)
◎光学顕微鏡の限界は約1,500倍。
走査型電子顕微鏡の限界は約80万倍。
電子顕微鏡の限界は約100万倍。
走査型トンネル顕微鏡の限界は約1,000万倍。
けんびきょうしゅじゅつ《けんびきやうしゆじゆつ》
【顕微鏡手術】
◇[英]microsurgery
○[医]⇒まいくろさーじゃりー(マイクロサージャリー)
けんびげかしゅじゅつ《けんびげくわしゆじゆつ》
【顕微外科手術】
◇[英]microsurgery
○[医]⇒まいくろさーじゃりー(マイクロサージャリー)
けんびさん
【剣尾山】
◇[日]Kembi San
○[地]大阪府北部、豊能郡(トヨノグン)能勢町(ノセチョウ)にある山。
標高784メートル。
けんぴじけん
【拳匪事件】
◇[中]Quanfei Shijian
○[歴]⇒ぎわだんじけん(義和団事件)
けんびしゅじゅつ《けんびしゆじゆつ》
【顕微手術】
◇[英]microsurgery
○[医]⇒まいくろさーじゃりー(マイクロサージャリー)
けんぴん
【巻餅】
○[食]餅菓子の一種。
小麦粉に白砂糖・クルミ(胡桃)・黒ゴマ(胡麻)などに溜り醤
油を加えて練り、薄く伸ばして銅の平鍋で焼き、丸く巻いて小
口切りにしたもの。
「けんぴ(巻餅)」,「きぬたまき(砧巻き,砧巻)」とも呼ぶ。
参照⇒いもけんぴ(芋ケンピ,芋巻餅)
◎「ぴん(餅)」は唐音。
げんふ
【ゲンフ】
◇[独]Genf
○スイスの都市ジュネーブ([フ]Geneve)のドイツ語名。
⇒じゅねーぶ(ジュネーブ)
げんぶ
【玄武】
◇[中]Xuanwu
○(1)[中国神話]四神(シジン)の一神。
北方や水・冬をつかさどる。
参照⇒しじん(四神),りゅうき(竜亀,龍亀)
◎亀、のちには亀に蛇が巻きついた姿で表される。
○(2)[漢]⇒げんぶき(玄武旗)
○(3)[軍](Hyon Mu)韓国国産の地対地ミサイルNHK−2の通
称。
⇒[2]えぬえっちけー(NHK)
◎「北方を守る」という意味から。
げんぶがん
【玄武岩】
○[鉱]火山岩の一種。
斜長石・輝石(キセキ)・橄欖石(カンランセキ)・磁鉄鉱などの細粒か
ら成る緻密(チミツ)な岩石。塩基性を示し、色は暗灰色から暗黒
色。
石柱を立て連ねたような柱状節理を成すことが多く、断崖な
どでは壮観を呈(テイ)する。
世界各地に産する最も一般的な火山岩。
◎名称は兵庫県豊岡市の玄武洞に由来(ユライ)。
参照⇒げんぶどう(玄武洞)
◎英語:バソルト(basalt)。
フランス語:バザルト(basalte)。
ドイツ語:バザルト(Basalt)。
イタリア語:バザルト(basalto)。
スペイン語:バサルト(basalto)。
中国語:玄武岩(xuanwu yan)。
◎外国語の多くはエジプト語起源の「試金石(basanos)」に由来
する。
げんぶき
【玄武旗】
◇[中]Xuanwu Qi
○四神旗(シジンキ)の一つ。
亀と蛇が合体した、または亀に蛇がからみついた、玄武を刺
繍したり描いたりしたもの。
参照⇒しじんき(四神旗)
げんぶく
【元服】
○(1)⇒げんぷく(元服)(1)
○(2)[古]江戸時代、女性が既婚者となり、初めて眉を剃り、
歯を染め、丸髷(マルマゲ)に結ったこと。
★げんぷく
【元服】
○(1)むかし、男子が成人に達したことを示し祝う儀式。
年齢は一定ではなく、11〜17歳ころ、多くは12歳前後に行わ
れた。
服装を改め、髪を結い、幼名を廃した。公家などでは冠を着
け、叙位を授かることもある。武家では烏帽子(エボシ)を着け、
烏帽子名に改める。
16世紀ころから庶民では前髪を剃るだけになった。
○(2)⇒げんぶく(元服)(2)
げんふこ
【ゲンフ湖】
◇[独]Genfersee(ゲンファージー)
○[地]レマン湖([フ]Lac Leman)のドイツ語名。
⇒れまんこ(レマン湖)
げんぶどう
【玄武洞】
◇[日]Genbu Do
○[地]兵庫県北部、豊岡市(トヨオカシ)赤石(アカイシ)の円山川(マルヤマガ
ワ)下流の東岸にある洞窟。
長さ70メートル、3室に分れる。
玄武岩から成り、断面は6〜8角形の柱状節理で亀甲に似る。
天然記念物に指定。
◎玄武岩の名称の由来(ユライ)となる。
参照⇒げんぶがん(玄武岩)
げんぶり
【ゲンブリ】
◇guimbri
○[楽]モロッコの伝統的な3弦の楽器。
けんぶりっじ
【ケンブリッジ】
◇[英]Cambridge
○(1)(County of Cambridge)⇒けんぶりっじしゅう(ケンブリッ
ジ州)
○(2)⇒けんぶりっじ(ケンブリッジ,剣橋,賢武律地)
○(3)アメリカ合衆国北東部、マサチューセッツ州(Massachu-
setts Commonwealth)北東部にあるミドルセックス郡(Middle-
sex County)南東部の郡都。
ハーバード大学・ラドクリフ大学・マサチューセッツ工科大
学(MIT)のある学園都市。
チャールズ川の対岸にボストン(Boston)市がある。
〈人口〉
1970(昭和45)10万0,361人。
1995(平成 7) 9万6,500人。
◎カム(Cam)川が流れている。
1638(寛永15)イギリスのケンブリッジに因(チナ)み命名。
けんぶりっじ
【ケンブリッジ】
【剣橋】
【賢武律地】
◇[英]Cambridge
○(1)イギリスのイングランド南東部、ケンブリッジ州(County
of Cambridge)の州都。
ウーズ川の支流カム(Cam)川に臨む。
ケンブリッジ大学がある。
〈人口〉
1969(昭和44)10万0,200人。
1995(平成 7)12万人。
○(2)(Cambridge University)⇒けんぶりっじだいがく(ケンブ
リッジ大学)
◎ラテン語名は「カンタブリジア(Cantabrigia)」。
けんぶりっじしゃー
【ケンブリッジシャー】
◇[英]Cambridgeshire
○[古]⇒けんぶりっじしゅう(ケンブリッジ州)
けんぶりっじしゃーしゅう《けんぶりつぢしやーしう》
【ケンブリッジシャー州】
◇[英]Cambridgeshire
○[古]⇒けんぶりっじしゅう(ケンブリッジ州)
けんぶりっじしゅう《けんぶりつぢしう》
【ケンブリッジ州】
◇[英]County of Cambridge
○イギリス、イングランド東部の州。
州都はケンブリッジ(Cambridge)。
旧称は「ケンブリッジシャー(Cambridgeshire)」,「ケンブリッ
ジシャー州」。
★けんぶりっじだいがく
【ケンブリッジ大学】
◇[英]Cambridge University
○[教]イギリスのイングランド東部、ケンブリッジ州の州都ケ
ンブリッジにある大学。
13世紀初頭の創立で、オックスフォード(Oxford)大学となら
ぶ伝統のある大学。
★けんぺい
【憲兵】
○[軍]陸軍大臣の管轄。
治安警察も兼務し、民衆運動の弾圧や思想取り締まりも行っ
た。
東京に憲兵司令部、朝鮮に朝鮮憲兵隊司令部を設置し、各地
に憲兵隊・憲兵分隊を置く。
◎1881(明治14)陸軍の一兵科として創設。
1929.12.26(昭和 4)憲兵司令部、思想研究班を編成。
1930. 2.18(昭和 5)思想展覧会を開催。
◎海軍:⇒けいびふ(警備府)
◎自衛隊での呼称は「警務科」。
アメリカ陸軍では「MP(military police)」。
フランス語で「ジャンダルム(gendarme)」。
★げんぺいご
【源平碁】
○テーブル・ゲームの一種。
片面が赤、他面が白の円い駒(コマ)を使う。
「リバーシ(Reversy)」とも呼ぶ。
参照⇒[2]おせろげーむ(オセロ・ゲーム)
けんぼう《けんばう》
【健忘】
○忘れっぽいこと。よく物忘れすること。
◎健忘症
★けんぽう《けんぱう》
【憲法】
◇[英]constitution(コンスティチューション)
○[法]国家の基本的条件を定めた根本法。
参照⇒にほんこくけんぽう(日本国憲法)
◎成文憲法(written constitution),不文憲法(unwritten con-
stitution)
立憲主義(constitutionalism),合憲性(constitutionality)
げんぼう
【元謀】
◇[中]Yuanmou
○⇒げんぼうけん(元謀県)
げんぽう
【元豊】
【元豐】
◇[中]Yuanfeng
○[歴]中国、北宋の年号。
1078<大康 4>(承暦 2)〜1085<大安元>(応徳 2)。
◎元豊通宝:⇒げんぽうつうほう(元豊通宝,元豐通寶)
けんぼういろ《けんばういろ》
【憲房色】
○[色]クヌギ(櫟)で染めた黒に近い茶色。
「憲法色(ケンポウイロ)」とも呼ぶ。
さらに黒くなると「憲房黒茶(クロチャ)」と呼ばれる。
◎C=50,M=50,Y=50,B=65。
けんぽういろ《けんぱふいろ》
【憲法色】
○[色]⇒けんぼういろ(憲房色)
★けんぽうきゅうじょう《けんぱふきうでう》
【憲法九条】
【憲法9条】
◇[英]Article 9 of the Constitution
○[法]日本国憲法における戦争放棄の条項。
参照⇒せんしゅぼうえい(専守防衛),じえいけん(自衛権),だ
てはんけつ(伊達判決)
◎2004. 7.22(平成16)アメリカのアーミテージ(R.L.Armitage)
国務副長官、憲法九条の改正を日本の国連安保理常任理事国入
りの条件とする考えを示す。
◎コスタリカ、1949(昭和24)新憲法を制定して武装放棄を宣言、
軍隊を有しない。
けんぼうくろちゃ《けんばうくろちや》
【憲房黒茶】
○[色]クヌギ(櫟)で染めた黒茶。憲房色(ケンボウイロ)より黒い色。
げんぼうけん
【元謀県】
◇[中]Yuanmou Xian、[英]Yuanmou County
○中国南西部、雲南省(Yunnan Sheng)(ウンナンショウ)楚雄イ族(彝族)
自治州(Chuxiong Yizu Zixhixhou)の中北部にある県。楚雄市
(Chunxiong Shi)の北方に位置する。
県都は元馬鎮(Yuanma Zhen)。
参照⇒げんぼうじん(元謀人)
〈面積〉
1,803平方キロメートル。
〈人口〉
2002(平成14)20万人。
げんぼうげんじん
【元謀原人】
◇[中]Yuanmou yuanren、[英]Yuanmou ape-man
○[化生]⇒げんぼうじん(元謀人)
けんぽうじゅうしちじょう《けんぱふじふしちでう》
【憲法十七条】
○[歴]⇒じゅうしちじょうけんぽう(十七条憲法)
けんぼうしょう《けんばうしやう》
【健忘症】
◇[英]amnesia
○(1)[病]極度に物忘れをする記憶障害。
「記憶喪失症」,「アムネージア」とも呼ぶ。
◎前進性健忘:体験したことを記憶できず、少し前のことでも
思い出せない症候。
逆行性健忘:ある一定期間の過去、またはあの時点から過去
の記憶を全く失った症候。
○(2)忘れっぽいこと。物忘れの激しいこと。
参照⇒けんぼう(健忘)
げんぼうじん
【元謀人】
◇[中]Yuanmouren、[英]Yuanmou man
○[化生]中国南西部、雲南省(Yunnan Sheng)(ウンナンショウ)元謀県
(Yuan mou Xian)で発見された猿人。
170万年前に生息していたとされる。
「元謀原人(Yuanmou yuanren)」とも呼ぶ。
◎1965(昭和40)発見。
けんぼうぞめ《けんばうぞめ》
【憲房染】
【憲房染め】
○⇒けんぽうぞめ(憲法染,憲法染め)
けんぽうぞめ《けんぱふぞめ》
【憲法染】
【憲法染め】
○櫟(クヌギ)染めの一つ。
慶長年間(1596〜1615)、京都の染匠吉岡憲法(憲房)が始め、
「吉岡染」とも呼ばれた。「憲房染(ケンボウゾメ)」とも呼ぶ。
染め色は黒に近い茶色で、「憲法色(ケンポウイロ)」,「憲房色(ケンボ
ウイロ)」と、さらに黒くなると「憲房黒茶(クロチャ)」と呼ばれる。
参照⇒きつるばみ(黄橡)
◎吉岡は剣術家でもあった。
げんぽうつうほう
【元豊通宝】
【元豐通寶】
◇[中]Yuanfeng Tongbao
○[歴]中国、北宋の元豊年間(1078〜1085)に鋳造された方孔の
銅銭。真書・篆書の2書体がある。
日本・朝鮮・ベトナム・ミャンマーなどでも流通した。
日宋貿易により日本にも他の宋銭とともに大量に移入され、
平安末期から戦国末期まで採用された。模造も盛んに行われ、
実際には江戸初期まで流通していた。
また、明朝末期には騒乱で中国内での鋳銭が不足し、日本で
鋳造された元豊通宝などが逆輸出された。
参照⇒ながさきぼうえきせん(長崎貿易銭)
けんぽうのらん
【建保の乱】
○[歴]⇒わだがっせん(和田合戦)
けんぽうひろば《けんぱふひろば》
【憲法広場】
◇[英]Constitution Square
○⇒しんたぐまひろば(シンタグマ広場)
げんまちん
【元馬鎮】
◇[中]Yuanma Zhen、[英]Yuanma Town
○中国南西部、雲南省(Yunnan Sheng)(ウンナンショウ)楚雄イ族(彝族)
自治州(Chuxiong Yizu Zixhixhou)にある元謀県(Yuanmou Xian)
の県都。
げんまん
【げんまん】
【拳万】
○⇒ゆびきり(指切り)(1)
けんみ
【検見】
○[歴]⇒けみ(検見,毛見)
★けんみんのひ
【県民の日】
○[暦]
秋田県: 8月29日。1965(昭和40)制定。
福島県: 8月21日。
茨城県:11月13日。
栃木県: 6月15日。
群馬県:10月28日。
埼玉県:11月14日。1971(昭和46)制定。
東京都:10月 1日(都民の日)。
千葉県: 6月15日。
山梨県:11月20日。
静岡県: 8月21日。
三重県: 4月18日。
鳥取県: 9月12日。
大分県:11月14日。
沖縄県: 5月15日(本土復帰記念日)。
けんめい
【懸命】
○「一所懸命(イッショケンメイ)」の略称。
⇒いっしょけんめい(一所懸命)
けんめん
【拳面】
○[運](拳法で)五指を曲げて握り締めた拳(コブシ)の、指先から
三番目の骨(基節骨)のある面。
正拳で相手に打ち付ける箇所。
参照⇒せいけん(正拳),ほうけん(抱拳)
◎指のつけ根は指関節(knuckle)。西欧ではこの指関節で殴る
が、殴る手への負担は大きい。
げんや
【元夜】
○[暦]⇒げんしょう(元宵)
けんやくのほうそく《けんやくのはふそく》
【倹約の法則】
◇[英]law of parsimony
○[哲]⇒おっかむのかみそり(オッカムのカミソリ,オッカムの
剃刀)
げんやだな
【玄冶店】
○(1)[劇]歌舞伎脚本『与話情浮名横櫛(ヨワナサケウキナノヨコグシ)』四
幕目源氏店妾宅のゆすりの場の俗称。
◎「玄冶店」から「玄治店」、さらに「源氏店」と言い換えたもの。
芝居は(2)「玄冶店」ではなく、幕府への遠慮から鎌倉雪の下
源氏店として上演されたもの。
◎妾宅の主は顔役赤間源左衛門の妾(メカケ)お富(トミ)。
小間物屋の若旦那与三郎(切られ与三)がお富との密通で残虐
なリンチを受け、その三年後に仲間のこうもり安とゆすりに訪
れる。この再会の科白(セリフ)「死んだと思ったお富とは、お釈迦
様でも気がつくめえ」は有名。
「黒板塀に見越しの松」の家は妾宅風であった。
◎歌謡曲:⇒おとみさん(お富さん)
○(2)[歴]江戸の日本橋北にあった地名。
人形町(ニンギョウチョウ)通りの東側、新和泉町南側の横町。幕府
の御典医・岡本玄冶の拝領屋敷のあった跡。役者、芝居者が多
く住んだ。
◎現在は東京都中央区日本橋人形町3丁目。石標がある。
★げんゆ
【原油】
◇[英]crude petroleum/crude oil
○[鉱]精製してない石油。
◎ALCO(Arabian light crude oil):中近東産の軽質原油。
SLCO(Saudi light crude oil):サウジ産の軽質原油。
SLC(Sumatra light crude):スマトラ産のの軽質原油。
けんゆうしゃ《けんいうしや》
【硯友社】
○[歴][文]明治中期の、近代日本最初の文学結社。
1885. 2.(明治18)大学予備門の学生であった尾崎紅葉が中心
となり、山田美妙(ビミョウ)・石橋思案(シアン)・丸岡九華(キュウカ)ら
と結成。当時流行していた政治小説に対して芸術主義を標榜(ヒョ
ウボウ)。同年5月回覧雑誌「我楽多(ガラクタ)文庫」(のち「文庫」と
改題)を発行、1888(明治21)市販。
のち川上眉山(ビザン)・巌谷小波(イワヤ・サザナミ)・江見水蔭(スイイ
ン)・広津柳浪(リュウロウ)らが参加。紅葉門下の泉鏡花(キョウカ)・小
栗風葉(フウヨウ)・柳川春葉(ヤナガワ・シュンヨウ)・徳田秋声(シュウセイ)・大
橋乙羽(オトワ)らが台頭。
伝統的な江戸文芸に近代的な写実性を加え、明治20〜30年代
には文壇の中心勢力となり、いわゆる硯友社時代を現出する。
しかし自然主義文学が興隆して次第に衰微、1903.10.(明治
36)紅葉の死とともに解体した。
◎東京都千代田区富士見1丁目に硯友社の社屋跡の立て札があ
る。
げんようしゃ《げんやうしや》
【玄洋社】
○[歴]明治〜昭和前期の超国家主義的右翼団体。
筑前の没落不平士族を中心として、1879(明治12)頭山満(トウヤ
マ・ミツル)・箱田六輔・平岡浩太郎らが福岡で結成した向陽社(社
長は箱田)を母体として、1881. 2.(明治14)玄洋社を組織。
設立当初は民権結社として自由民権運動に参加。
明治20年代以降、国権主義的傾向を強めて大陸進出を主張。
のち、多くの国家主義的右翼団体の母体となった。
◎初代社長は平岡。2代目社長は箱田。
社主:頭山満(1855〜1944)。
幹部:杉山茂丸(1864〜1935)。
玄洋社の元老内田良五郎の次男内田良平らが学ぶ。
◎1889.10.18(明治22)玄洋社員の来島恒喜(クルシマ・ツネキ)、大隈重
信(オオクマ・シゲノブ)外務大臣に爆弾を投げ負傷させる。
1946(昭和21)GHQの指令により解散。
参照⇒こくりゅうかい(黒竜会)
けんようすい
【懸壅垂】
○[医]⇒こうがいすい(口蓋垂)
けんらん
【絢爛】
○(1)きらびやかで美しいさま。華やかで美しいさま。
◎豪華絢爛,絢爛豪華
○(2)(特に)文章の修飾がうるわしく加えられていること。
けんりゅうけい《けんりうけい》
【検流計】
◇[英]galvanometer
○[電]⇒がるばのめーたー(ガルバノメーター)
★けんりゅうてい
【乾隆帝】
◇[中]Qianlong Di
○[人]中国清朝の第六代皇帝(1711〜1799)。在位:1735〜1795。
名は愛新覺羅弘(Aisingiorro Hongli)、諱(イミナ)は弘暦(Hong-
li)、廟号(ビョウゴウ)は高宗(Gao Zong)、諡号(シゴウ)は純皇帝
(Chun Huandi)。雍正帝(Yongzheng Di)の第四子。
参照⇒しんちょう(清朝)
◎生日:康煕(Kangxi)50年 8月13日。
没日:嘉慶(Jiaqing) 4年 1月 3日。
けんりょう
【乾陵】
◇[中]Qianling
○[歴]中国中北部、陝西省(Shangxi Sheng)(セイセイショウ)西安市
(Xi'an Shi)北西の乾県(Qian Xian)にある、唐の高宗(Gao
Zong)( 628〜 683)と則天武后(Zetian Wuhou)( 624〜 705)の
合葬墓。
げんりょうとう《げんれうたう》
【原料糖】
○[食]粗糖の別称。
⇒そとう(粗糖)
けんろうじしん《けんらうぢしん》
【堅牢地神】
○[仏]地天(ジテン)の別称。
⇒じてん(地天)
★げんろく
【元禄】
◇[日]Genroku
○(1)[歴]東山天皇朝の年号。
1688(貞享 5,元禄元. 9.30)〜1704(元禄17,宝永元. 3.14)。
○()
★けんろくえん《けんろくゑん》
【兼六園】
○石川県金沢市、金沢城址公園の東南にある池泉大回遊式の庭
園。
霞ヶ池・瓢池、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の銅像などがある。
冬季の雪つりで有名。
後楽園(岡山)・偕楽園(水戸)とともに日本三大名園の一つ。
参照⇒ことじとうろう(徽軫灯籠)
◎宋の李格非の著『洛陽名園記』に述べられている宏大・幽邃
(ユウスイ)・人力・蒼古(ソウコ)・水泉・眺望の六勝を兼ね備えると
して、松平定信が命名。
★げんろくじしん《げんろくぢしん》
【元禄地震】
○[歴][地]1703.12.31(元禄16.11.23)房総半島南端の野島崎沖
の北緯34.7°・東経139.8°を震源とする、マグニチュード7.9
〜8.2の大地震。
げんろくばし
【元禄箸】
○[食]割りやすいように下から上まで中溝のある割り箸。
主にコンビニ弁当や家庭用。
[1]げんわ
【元和】
◇[中]Yuanhe
○[歴]⇒[1]げんな(元和)
[2]げんわ
【元和】
◇[日]Genwa
○[歴]⇒[2]げんな(元和)
----------------------------------------------------------------