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百 科 辞 書 《かま》 編集:獨 澄旻
-------- かま --------------------------------------------------
かま
【かま】
○[料]魚の鰓(エラ)の下の、胸びれのついている部分。
「かま下」とも呼ぶ。
参照⇒あら(粗,麁),はらす(ハラス)
◎ブリ大根など煮付けに使われる。
かま
【カマ】
◇Kama
○[地]⇒かまがわ(カマ川)
★かま
【鎌】
○(1)[農]草・柴・稲・麦などを刈る農具。小鎌。
内側に刃がある三日月形の刃物の一端に木の柄をつけたもの。
参照⇒なぎがま(薙ぎ鎌,薙鎌)
◎草刈り鎌
◎英語:シクル(sickle)。
フランス語:フォシヤ(faucille)。
○()
○()
かま
【窯】
○[工]⇒ようろ(窯炉)
かま
【竈】
【竃】
○⇒かまど(竈,竃)(1)
かーま
【カーマ】
◇[梵]kama
○(1)(サンスクリット語で)享楽。性愛・愛欲。
参照⇒かーますーとら(カーマスートラ),よくかい(欲界)
◎ダルマ(dharma)(法)・アルタ(artha)(実利)とともに、古代
インド人の三大目的とした一つ。
○(2)[インド神話](Kama)愛の神。
人の心を花でできた5本の矢で射て愛をかきたてるという。
また、シバ神に焼かれて「アナンガ(Ananga)(体なきもの)」に
なったという。
◎ローマ神話:⇒きゅーぴっど(キューピッド)
がま
【がま】
◇[英]vug/vugg/vugh
○[鉱]晶洞の別称。
⇒しょうどう(晶洞)
★がま
【ガマ】
【蒲】
【香蒲】
◇[学]Typha latifolia
○[植] イネ目(Poales)ガマ科(Typhaceae)ガマ属(Typha)の多
年草。
花粉は薬用(止血・利尿剤)になる。
がま
【ガマ】
【蝦蟇】
【蝦蟆】
○[両]ヒキガエルの俗称。
⇒ひきがえる(ヒキガエル,蟇蛙,蟾蜍,蟇)
かまあげ
【釜揚げ】
○(1)[食]釜揚げ饂飩(ウドン)の略称。
○(2)[食]シラス(白子)を塩水で茹(ユ)でたままのもの。
参照⇒しらすぼし(しらす干し,白子干し,白子乾し)
かまいしこういきふうりょくはつでん
《かまいしくわうゐきふうりよくはつでん》
【釜石広域風力発電】
○[電]トーメンパワー釜石が岩手県中央部の高原で行っている
風力発電。
釜石市(カマイシシ)・遠野市(トオノシ)・上閉伊郡(カミヘイグン)大槌町(オ
オツチチョウ)・盛岡市(モリオカシ)にまたがる。
風車43基、出力4万2,900キロワット。
かまいしし
【釜石市】
◇[日]Kamaishi Shi
○岩手県東部の市。
参照⇒きょうじょういちば(橋上市場)
〈面積〉
441.29平方キロメートル。
(*)境界未定がある。
〈人口〉
2000(平成12)4万6,521人。
◎1937(昭和12)市制施行。
第二次世界大戦中、捕虜収容所があった。
1945. 7.14(昭和20)米軍の艦砲射撃を受ける。
1945. 8. 9(昭和20)米軍の2回目の艦砲射撃を受ける。
1955(昭和30)甲子(カッシ)村・鵜住居(ウノスマイ)村・栗橋村・唐丹
村を編入。
かまいしせん
【釜石線】
○[交]岩手県の花巻(ハナマキ)駅(花巻市)〜釜石駅(釜石市)間を運
行する、JR東日本の鉄道路線。全長90.2キロメートル。旧国
鉄路線。
〈停車駅〉
花巻駅・似内(ニタナイ)駅・新花巻(シンハナマキ)駅・小山田(オヤマダ)
駅・土沢(ツチザワ)駅・晴山(ハルヤマ)駅・岩根橋(イワネバシ)駅・宮守
(ミヤモリ)駅・柏木平(カシワギダイラ)駅・鱒沢(マスザワ)駅・荒谷前(アラヤ
マエ)駅・岩手二日町(イワテフツカマチ)駅・綾織(アヤオリ)駅・遠野(トオノ)駅
・青笹(アオザサ)駅・岩手上郷(イワテカミゴウ)駅・平倉(ヒラクラ)駅・足ヶ
瀬(アシガセ)駅・上有住(カミアリス)駅・陸中大橋(リクチュウオオハシ)駅・洞
泉(ドウセン)駅・松倉(マツクラ)駅・小佐野(コサノ)駅・釜石駅。
◎1913.10.25(大正 2)岩手軽便鉄道、花巻駅〜土沢駅間を開業。
1914. 4.(大正 3)土沢駅〜晴山駅間、遠野駅〜仙人峠駅間を
開業。
1914.12.(大正 3)晴山駅〜岩根橋駅間、鱒沢駅〜遠野駅間を
開業。
1915. 4.(大正 4)柏木平駅〜鱒沢駅間を開業。
1915.11.23(大正 4)岩根橋駅〜柏木平駅間を開業。
1936. 8. 1(昭和11)岩手軽便鉄道(花巻駅〜仙人峠駅間)を国
有化。
1944(昭和19)釜石駅〜陸中大橋駅間を開業。
1949.12.20(昭和24)足ヶ瀬駅〜仙人峠駅間、廃止。
1950(昭和25)全線開通。
かまいたち
【カマイタチ】
【鎌鼬】
○体を物にぶつけても触れてもいないのに突然、鋭利な鎌にで
も切られたように皮膚が裂ける現象。
厳寒の時に小さな旋風(ツムジカゼ)の中心に真空部分ができ、
人体がこれに触れておこる現象といわれる。
◎昔は鼬(イタチ)のような目に見えない魔獣の仕業(シワザ)と信じ
られ、旋風に乗って来て人を切り生き血を吸うと考えられてい
た。
日本各地、特に信越地方にこの言い伝えが多く、越後七不思
議の一つに数えられ、暦を踏むと鎌鼬にあうといわれる。
神奈川県では「鎌風(カマカゼ)」と呼ぶ。
かまいと
【釜糸】
○(1)釜から繰り取ったままの生糸(キイト)。
参照⇒たんし(単糸)(2)
○(2)⇒ひらいと(平糸)
かーまいん
【カーマイン】
◇[英]carmine、[蘭]karmijn(カルミン)
○エンジムシ(臙脂虫)の一つケルメス(kermes)から採(ト)った
有機染料。
メキシコ・中米に住む昆虫ケルメスのメス(雌)を煮沸した水
溶液から得る。赤インキ製造・食品の着色・友禅染の染料・化
粧品などに使用する。
「洋紅(ヨウコウ)」,「カーミン」,「カーミンレーキ(carmine lake)」,
「カルミン」,「コチニール([英]cochineal)」とも呼ばれる。
参照⇒くりむそんれーき(クリムソンレーキ,クリムソン・レ
ーキ)
◎この染料で染めた色は「スカーレット(scarlet)」と呼ばれ、
「緋色(ヒイロ)」と訳される。
かまう
【カマウ】
◇Ca Mau
○(1)(Tinh Ca Mau)⇒かまうしょう(カマウ省)
○(2)ベトナム南西端、カマウ省の省都。
◎漢字表記は「金甌」。
かーまう
【カーマウ】
◇Ca Mau
○(1)(Tinh Ca Mau)⇒かまうしょう(カマウ省)
○(2)⇒かまう(カマウ)(2)
かまうしょう《かまうしやう》
【カマウ省】
◇[ベトナム語]Tinh Ca Mau、[英]Ca Mau province
○ベトナム南西端の省。北部をキエンジャン省(Tinh Kien
Giang)に接し、南東部・南部を南シナ海、西部をタイランド湾
に面する。
省都はカマウ。
カマウ岬(Ca Mau cape)の沖合に景勝地コアイ島(Hon Khoai)
がある。
「カーマウ省」とも呼ぶ。
〈面積〉
5,331.7平方キロメートル。
〈人口〉
1999(平成11)111万8,830人(4月1日現在)。
◎漢字表記は「金甌省」。
かーまうしょう《かーまうしやう》
【カーマウ省】
◇[ベトナム語]Tinh Ca Mau、[英]Ca Mau province
○⇒かまうしょう(カマウ省)
★かまえ《かまへ》
【構え】
○()
○()[言]漢字の部首(構成部分)の名称。
「くにがまえ(囗)」,「もんがまえ(門)」,「きがまえ(气)」など。
かまがさき
【釜ヶ崎】
◇[日]Kamagasaki
○[古]大阪府大阪市にある愛隣地区の旧称。
⇒あいりんちく(あいりん地区,愛隣地区)
かまかぜ
【鎌風】
○⇒かまいたち(鎌鼬)
かまがたけ
【鎌ヶ岳】
◇[日]Kamagatake/Kama ga Take
○[地]滋賀県と三重県の県境にある山。標高1,161メートル。
かまがやし
【鎌ヶ谷市】
◇[日]Kamagaya Shi
○千葉県北西部の市。北東部を柏市・白井市(シロイシ)、南東部・
南部を船橋市、南西部を市川市、北西部を松戸市に接する。
東日光往還と木下(キオロシ)街道が交差する宿駅から発達。
参照⇒きおろしかいどう(木下街道)
かまがやだいぶつ
【鎌ヶ谷大仏】
○(1)千葉県鎌ヶ谷市鎌ヶ谷にある青銅製の大仏坐像。露座。
高さ1.8メートル。
◎1776(安永 5)鎌ヶ谷宿の大黒屋文右衛門が先祖供養のために
江戸神田の鋳物師多川主膳に鋳造させたもの。
等身大以上が大仏で、鎌ヶ谷大仏は坐像であることから大仏
と呼ぶ。
○(2)[交]⇒かまがやだいぶつえき(鎌ヶ谷大仏駅)
かまがやだいぶつえき
【鎌ヶ谷大仏駅】
○[交]千葉県鎌ヶ谷市鎌ヶ谷にある、新京成電鉄(シンケイセイ・デンテ
ツ)の駅。
初富(ハツトミ)駅と二和向台(フタワムコウダイ)駅(船橋市)の間。
かまがりちょう《かまがりちやう》
【蒲刈町】
◇[日]Kamagari Cho
○広島県南部、安芸郡(アキグン)の町。
◎朝鮮通信使の資料館がある。
★かまがわ《かまがは》
【カマ川】
◇[露]Reka Kama、[英]the Kama River
○[地]ロシア連邦中西部、ペルミ州(Permskaya Oblast)を南流
し、タタルスタン共和国(Respublika Tatarstan)を西流してボ
ルガ川(Reka Volga)に合流する支流。全長2,030キロメートル。
かまきたこ
【鎌北湖】
◇[日]Kamakita Ko
○[地]埼玉県入間郡(イルマグン)毛呂山町(モロヤママチ)の南東にある湖。
東岸から大谷木川が流出。
★かまきり
【カマキリ】
【鎌切】
【蟷螂】
【螳螂】
○(1)[虫]カマキリ目(Mantodea)カマキリ科(Mantidae)の昆虫。
頭は三角形で複眼が大きい。体は細長く、前肢は鎌状の捕獲
肢(ホカクシ)となり小昆虫を捕えて食う。
また、交尾のあと、メスがオスを食うという。
◎英語:マンティス(mantis)。
〈カマキリ目〉
カマキリ科(Mantidae)。
ハナカマキリ科(ヒメカマキリ科)(Hymenopodidae)。
○(2)[魚]カサゴ目(Scorpaeniformes)カジカ科(Cottidae)の川魚。
がまぐち
【がま口】
【蝦蟇口】
◇[英]purse(パース)
○大きく開く口金(クチガネ)のついた小銭(コゼニ)入れ。
「鰐口(ワニグチ)」とも呼ぶ。
◎開いた口が、がまの口の形に似ていることから。
金属部と布の固定はコヨリ(紙縒り)を差し入れて行う。
明治期に普及。
かまくら
【かまくら】
○(1)雪で作った、釜(カマ)を伏せたような形の室(ムロ)。雪室(ユキ
ムロ)。
◎形はイヌイット(Inuit)(エスキモー)が氷で作る小屋イグル
ー(igloo)に似る。
○(2)[暦]秋田県横手地方で子供たちが行う小正月の行事。
二月十五日または陰暦一月十五日に、子供たちが(1)の雪室
を作り、中に水神の祭壇を設け、餅(モチ)などを食べたり、甘酒
を飲んだりする。
また、(1)の前で火を焚いて鳥追いの歌を歌ったりして遊ぶ。
◎新年・春の季語。
[1]かまくら
【鎌倉】
◇[日]Kamakura
○⇒かまくらし(鎌倉市)
[2]かまくら
【鎌倉】
○[楽]芳賀矢一作詞、作曲者不詳の文部省唱歌。
かまくらあかでみあ
【鎌倉アカデミア】
○[歴][教]在野的知識人が中心になり、神奈川県鎌倉市材木座
(ザイモクザ)に創設された私立学園。
文部省の統制を受けない自由大学として、1946. 4.(昭和21)
鎌倉大学校を創設。三枝博音(サイグサ・ヒロト)(学長)・林達夫らが
運営。日本の文化と民主主義再興を担う人材の養成と、教授と
学生の相互練磨をめざした。6年制を採用。
1948. 4.(昭和23)鎌倉アカデミアと改称。
1950.10.(昭和25)財政難により廃校。
◎1949(昭和24)新制大学が開設される。
かまくらあまごさん
【鎌倉尼五山】
○⇒あまでらごさん(尼寺五山)
かまくらいぶき
【カマクライブキ】
【鎌倉伊吹】
○[植]⇒いぶき(イブキ,伊吹)
かまくらかいどう《かまくらかいだう》
【カマクラカイドウ】
【鎌倉海棠】
◇[葡]marmelo
○[植]マルメロの別称。
⇒まるめろ(マルメロ,木瓜)
★かまくらかんのんれいじょう《かまくらくわんおんれいぢやう》
【鎌倉観音霊場】
○
第33番:円覚寺(エンガクジ)佛日庵(ブツニチアン)。
かまくらぐう
【鎌倉宮】
○神奈川県鎌倉市二階堂(ニカイドウ)にある神社。元官幣中社。
祭神は、後醍醐天皇の第三皇子護良親王(モリナガ・シンノウ)。
◎1869(明治 2)創建。
★かまくらくぼう《かまくらくばう》
【鎌倉公方】
○[歴]室町時代、鎌倉府の長官。
「鎌倉殿(カマクラドノ)」とも呼ぶ。
参照⇒かまくらふ(鎌倉府)
かまくらござん
【鎌倉五山】
○⇒ござん(五山)(6)
かまくらし
【鎌倉市】
◇[日]Kamakura Shi
○神奈川県南東部の市。
〈面積〉
1970(昭和45)40平方キロメートル。
39.60平方キロメートル。
〈人口〉
1975(昭和50)16万6,000人。
1995(平成 7)17万0,319人。
かまくらしねまわーるど
【鎌倉シネマワールド】
○[歴]神奈川県鎌倉市大船(オオフナ)にあったテーマパーク。
1995.10.(平成 7)松竹が百億円を投じて大船撮影所敷地内に
オープン。同社のヒット作『男はつらいよ』の柴又商店街など
映画の舞台を再現。
入場者数の減少で1998.12.15(平成10)閉鎖。
かまくらだいがっこう《かまくらだいがくかう》
【鎌倉大学校】
○[古][教]鎌倉アカデミアの旧称。
⇒かまくらあかでみあ(鎌倉アカデミア)
★かまくらだいぶつ
【鎌倉大仏】
○神奈川県鎌倉市長谷(ハセ)の浄土宗高徳院清浄泉寺の庭中に露
座する金銅阿弥陀如来像。
全高11.39トル(八丈)。国宝。
初め仏殿があったが、1495(明応 4)以後は露座となった。
「鎌倉の大仏」,「長谷の大仏」とも呼ぶ。
参照⇒だいぶつ(大仏)
◎1252(建長 4)造仏開始。
14世紀、被災。
1495(明応 4)大津波で仏殿が倒壊。
かまくらどの
【鎌倉殿】
○(1)鎌倉幕府の将軍の敬称。
○(2)特に、源頼朝の敬称。
⇒『人名辞典』みなもとのよりとも(源 頼朝)
○(3)[歴]室町時代、鎌倉府の長官(鎌倉公方)の敬称。
⇒かまくらくぼう(鎌倉公方)
かまくらななきりどおし《かまくらななきりどほし》
【鎌倉七切通し】
○[歴]⇒かまくらななくち(鎌倉七口)
かまくらななくち
【鎌倉七口】
○[歴]鎌倉と外部との七ヶ所の通路。
極楽寺坂(ゴクラクジザカ)・大仏坂(ダイブツザカ)・化粧坂(仮粧坂)
(ケワイザカ)・亀ヶ谷坂(カメガヤツザカ)・小袋坂(巨福呂坂)(コブクロザカ)
・朝比奈(アサヒナ)・名越坂(ナゴエザカ)の切通しの総称。
「鎌倉七切通し」とも呼ぶ。
◎1333(<南>元弘 3,<北>正慶 2. 5.22)新田義貞(ニッタ・ヨシサダ)は
七口を通らずに海岸の稲村ヶ崎(イナムラガサキ)から鎌倉に突入し、
鎌倉幕府を倒した。
かまくらのさんだいめいしょう
【鎌倉の三大名鐘】
○神奈川県鎌倉市にある建長寺・円覚寺・常楽寺の三つの梵鐘
(ボンショウ)の総称。
かまくらのだいぶつ
【鎌倉の大仏】
○⇒かまくらだいぶつ(鎌倉大仏)
★かまくらばくふ
【鎌倉幕府】
◇[日]Kamakura Bakufu
○[歴]源頼朝が創始した武家政権(幕府)。
参照⇒かまくらふ(鎌倉府)
〈将軍〉
<1>源 頼朝(1147〜1199):在位1192〜1199。
<2>源 頼家(1182〜1204):在位1202〜1203。
<3>源 実朝(1192〜1219):在位1203〜1219。
<4>九条頼経(1218〜1256):在位1226〜1244。
<5>九条頼嗣(1239〜1256):在位1244〜1252。
<6>宗尊親王(1242〜1274):在位1252〜1266。
<7>惟康親王(1264〜1326):在位1266〜1289。
<8>久明親王(1276〜1328):在位1289〜1308。
<9>守邦親王(1301〜1333):在位1308〜1333。
◎本拠地が鎌倉にあったことから鎌倉幕府と呼ばれる。
〈幕府の成立〉
幕府の成立時期は諸説がある。
<1>1183(寿永 2.10.)頼朝が東国の行政権を獲得したとき。
<2>1185(文治元.11.)守護・地頭を設置したとき。
<3>1190(建久元.11.)右近衛大将に任じられたとき。
<4>1192(建久 3. 7.)征夷大将軍に任じられたとき。
一般には1192年とされ、受験勉強の記憶法では「いい国(イイクニ)
作ろう鎌倉幕府」とする。
〈幕府の滅亡〉
1333(<南>元弘 3,<北>正慶 2. 5.22)新田義貞(ニッタ・ヨシサダ)が
稲村ヶ崎(イナムラガサキ)から鎌倉に突入し、高時(タカトキ)ら北条一族
を滅ぼし、幕府は滅亡する。
かまくらはちまんぐう
【鎌倉八幡宮】
○⇒つるがおかはちまんぐう(鶴岡八幡宮)
かまくらひば
【カマクラヒバ】
【鎌倉檜葉】
○[植]チャボヒバ(矮鶏檜葉)の別称。
⇒ちゃぼひば(チャボヒバ,矮鶏檜葉)
かまくらふ
【鎌倉府】
◇[日]Kamakura Fu
○[歴]室町幕府が関東10ヶ国支配のため鎌倉に置いた地方機関。
長官は鎌倉公方(クボウ)、その下で補佐として関東管領が実際
の政務を執った。
「関東府」とも呼ぶ。
参照⇒かまくらばくふ(鎌倉幕府)
かまくらぶんがくかん《かまくらぶんがくくわん》
【鎌倉文学館】
○[文]神奈川県鎌倉市長谷(ハセ)にある、鎌倉ゆかりの文人の資
料館。
◎建物は旧加賀藩主前田家の別邸。
かまくらぼり
【鎌倉彫】
○漆(ウルシ)細工の一種。
木地に種々の彫刻を施して黒漆を塗り、更に朱・青・黄など
の色漆を塗り重ね、研磨して下地の漆を浮き出させた漆器(シッキ)。
鎌倉時代に宋の仏師陳和卿(Chen Heqing)(チン・ナケイ)がもたら
した紅花緑葉(コウカリョクヨウ)をまねて、仏師康運または康円が仏具
を作ったことに始まると伝えられる。
がまごおりし《がまごほりし》
【蒲郡市】
◇[日]Gamagori Shi/Gamagoori Shi
○愛知県中南東部の市。北部を岡崎市、東部を豊川市に接し、
南部を渥美湾(アツミワン)に面する。
がましぇ
【ガマシェ】
◇[独]Gamasche
○(1)[服](ドイツ語で)ゲートル([フ]guetres)。
⇒げーとる(ゲートル)
○(2)[服](ドイツ語で)スパッツ([英]spats)。
⇒すぱっつ(スパッツ)
かます
【カマス】
【梭魚】
【梭子魚】
◇[英]barracuda(バラクーダ)
○(1)[魚]硬骨魚綱スズキ目(Perciformes)カマス科(Sphyraen-
idae)の硬骨魚の総称。
カマス科はカマス属(sphyraena)1属のみ。18種が知られる。
体は細長く、頭も長大で口先がとがり、強い歯をもち、下あ
ごがやや突き出している。
太平洋・インド洋・大西洋の熱帯から亜熱帯の海域を中心に
生息する。小型の種類は群れをなして、大型のものは単独で遊
泳する。
ヤマトカマスを除き、セビレ(背鰭)がハラビレ(腹鰭)の前縁
より後方からはじまる。オビレ(尾鰭)は二股(フタマタ)に分かれる。
食用となるものは、アヤマトカマス・アカカマス・アオカマ
ス・オオカマスなど。
オニカマス(ドクカマス)は有毒。
参照⇒やまとます(ヤマトカマス,大和カマス),あかかます
(アカカマス,赤カマス),おおかます(オオカマス,大カマス),お
にかます(オニカマス,鬼カマス)
○(2)[魚]日本では特に、本州中部〜太平洋熱帯部に生息する、
ヤマトカマス・アカカマスの2種、またはアオカマスを加えた
3種を指す。
干物や塩焼きとなり美味。
◎「(「魚」偏+「市」)」とも書く。
かます
【叺】
○ワラ・ムシロを二つ折りにし、左右のヘリをナワでとじた袋。
穀物・塩・石炭・肥料などを入れる。
また、土などを入れて土嚢(ドノウ)にする。
参照⇒どのう(土嚢)(1),[2]じゅーと(ジュート)(2),しなぶ
くろ(科袋),たわら(俵)
かます
【噛ます】
【嚼ます】
【咬ます】
○(1)上下の歯の間に押し入れ、くわえさせる。
参照⇒かませいぬ(噛ませ犬)
◎猿轡(サルグツワ)をかます
○(2)動かないように物と物の間に押し入れる。
◎楔(クサビ)をかます
○(3)相手がひるむように、何かをしかける。
◎急所に一発かます,ハッタリをかます,ボケをかます
かますご
【カマスゴ】
【叺子】
○[魚]イカナゴという魚の別名。
⇒いかなご(イカナゴ,玉筋魚)
◎関西で叺(カマス)に包んで出荷したことに由来。
★かますさわら
【カマスサワラ】
【カマス鰆】
○[魚]スズキ目(Perciformes)サバ科(Scombridae)サワラ属
(scomberomorus)の海産の硬骨魚。
「沖サワラ(沖鰆)」とも呼ぶ。
★かますとがりざめ
【カマストガリザメ】
【梭魚尖鮫】
◇[学]Carcharhinus limbatus、[英]blacktip shark
○[魚]メジロザメ目メジロザメ科(Carcharhinidae)メジロザメ
属(Carcharhinus)の大型のサメ。
オーストラリア南東部沿岸の亜熱帯および温暖海域に生息。
◎近縁種:オーストラリアカマストガリザメ(Carcharhinus
tilstoni):⇒おーすとらりあかますとがりざめ(オーストラリ
アカマストガリザメ,オーストラリア梭魚尖鮫)
かーますーとら
【カーマスートラ】
◇[梵]Kamasutra
○[文]古代インドの性愛論書の一つ。
4世紀ころに成立したインド最古の愛欲(kama)の経典(sutra)。
バーツヤーヤナ(Vatsyayana)の作といわれ、サンスクリット
語の韻文で書かれている。
参照⇒いんどう(陰道)(2)
◎1915(大正 4)大隅為三が初訳し『婆羅門神学』を出版したが
直後に発禁となる。
★がまずみ
【ガマズミ】
◇[学]Viburnum dilatatum
○[植]マツムシソウ目(Dipsacales)スイカズラ科(Caprifolia-
ceae)ガマズミ属(Viburnum)の落葉低木。
樹高1.5〜4メートル。
山野に自生し、庭木にもする。
北海道南部以南・朝鮮半島・中国の華北以南に分布。
◎「莢(艸冠+「迷」)」と書く。
かませいぬ
【噛ませ犬】
○(1)闘犬に闘争心や自信をつさせるために噛ませる専用の犬。
○(2)[俗](転じて)ドラマやプロレスなどで、主人公などを引
き立てる人。また、その役割・役目。
かまーぜん
【カマーゼン】
◇Carmarthen
○イギリス、ウェールズ南西部ダベッド州(the County of Dyf-
ed)の州都。
かまーぜんしゃーしゅう《かまーぜんしやしう》
【カマーゼンシャー州】
◇[英]Carmarthenshire
○[歴]イギリス、ウェールズ南西部にあった州。
1974(昭和49)新設されたダベッド州(the County of Dyfed)
に編入。
がませんにん
【蝦蟇仙人】
○(1)中国で、ガマを使う妖術(ヨウジュツ)をおこなった仙人。
画題となり、また日本の歌舞伎・浄瑠璃も登場する。
○(2)[人]中国三国時代の葛玄(Ge Xuan)の別称。
⇒かつげん(葛玄)
○(3)[人]中国、五代後梁の劉海蟾(Kie Haichan)(リュウ・カイセン)の
別称。
かまた
【蒲田】
◇[日]Kamata
○(1)東京都大田区中南部の地域名。南部を六郷(ロクゴウ)に接する。
蒲田1〜5丁目・蒲田本町(カマタホンチョウ)1〜2丁目・新蒲田1
〜3・西蒲田1〜8丁目・東蒲田1〜2丁目・南蒲田1〜3丁
目がある。
○(2)[交]⇒かまたえき(蒲田駅)
○(3)[歴]⇒かまたく(蒲田区)
かまたえき
【蒲田駅】
○(1)[交]東京都大田区蒲田5丁目にあるJR京浜東北線の駅。
大森(オオモリ)駅と川崎(カワサキ)駅(神奈川県川崎市)の間。
○(2)[交]東急池上線の駅。
蓮沼(ハスヌマ)駅の次で、ターミナル駅(終点)。
○(3)[交]東急多摩川線の駅。
矢口渡(ヤグチノワタシ)駅の次で、ターミナル駅(終点)。
◎京急本線・京急空港線の京急蒲田駅とは約800メートル離れ
ている。
かまたえき
【鎌田駅】
○[交]愛媛県松山市余戸南(ヨウゴミナミ)にある伊予鉄道郡中線(グ
ンチュウセン)の駅。
余戸(ヨウゴ)駅と岡田(オカダ)駅(松前町)の間。
かまたく
【蒲田区】
◇[日]Kamata Ku
○[歴]旧区名。東京市三五区の一つ。現在の東京都大田区の一
地区。
参照⇒とうきょうしさんじゅうごく(東京市三五区,東京市三
十五区)
かまち
【框】
○(1)[建]戸・窓・障子(ショウジ)などの建具の周囲の枠(ワク)。
○(2)[建]玄関(ゲンカン)・床の間・縁側(エンガワ)などの端を隠す
ためにわたす化粧横木。
上(ア)がり框・床框・縁框など。
○(3)石工道具の一つ。玄翁(ゲンノウ)に似て一方のとがった大型
のかなづち。
参照⇒げんのう(玄翁)
★かまつか
【カマツカ】
【鎌柄】
○(1)鎌の柄(エ)。
○(2)[植]([学]Pourthiaea villosa)バラ目(Rosales)バラ科
(Rosaceae)カマツカ属(Pourthiaea)の落葉小高木。
○(3)[植]ハゲイトウ(葉鶏頭)の別称。
⇒はげいとう(ハゲイトウ,葉鶏頭)
○(4)[植]ツユクサ(露草)の別称。
○(5)[魚]コイ目の淡水魚。
がまてんじょう《がまてんじやう》
【蒲天井】
◇[日]gama tenjo
○[建]⇒がまむしろてんじょう(蒲筵天井,蒲蓆天井)
かまど
【竈】
【竃】
◇[日]kamado
○(1)鍋(ナベ)・釜(カマ)などをかけ、下から火を焚(タ)き煮炊(ニタ)
きするようにした設備。
土・石・レンガ(煉瓦)・セメントなどで周りを築き、中をう
つろ(空)にして横に焚き口を設(モウ)け、上に鍋・釜をのせる穴
をあけたもの。
「かま(竈,竃)」,「くど(竈,竃)」,「置所(オクド)」,「へっつい(竈,
竃)」とも呼ぶ。
◎京都方言:⇒おくどさん(おくどさん,お竈さん)
炊飯釜:⇒はがま(羽釜,歯釜)
◎ローマ神話の竈の女神:ウェスタ(Vesta)。
○(2)(転じて)独立の生活を立てる一家。所帯。
参照⇒かまどをかえす(竃を還す)
◎古くは一つの家に一つの竈しかなかったことから。
一軒に二世帯同居する場合は二竈と数える。
○(3)靫(ウツボ)の矢を入れる口。
「蒲戸」とも書く。
○(4)小作人。
かまど
【蒲戸】
○⇒かまど(竈,竃)(3)
★かまどうま
【カマドウマ】
【竈馬】
○[虫]バッタ目(Orthoptera)カマドウマ科(Stenopelmatidae)
の昆虫の総称。
ハネ(翅)がなく、鳴かず、夜に活動する。
屋内の湿気の多い暗所を好み、台所・便所などに出る。
俗に「ベンジョコオロギ(便所蟋蟀)」とも呼ぶ。
かまとと
【かまとと】
【蒲魚】
○[慣用句]知っているのに知らないふりをすること。また、そ
の人。
初心(うぶ)または上品ぶって下世話(ゲセワ)の事は知らないと
見せかけること。
多くは女性に対して使用する言葉。
◎知っているのに「かまぼこ(蒲鉾)っておとと(魚)からできて
るの?」と質問するようなことだ、という意味。
かまとりえき
【鎌取駅】
○[交]千葉県千葉市緑区鎌取町(カマトリチョウ)にある、JR外房線
(ソトボウセン)の駅。
蘇我(ソガ)駅(中央区)と誉田(ホンダ)駅の間。
かまどをかえす《かまどをかへす》
【竃を還す】
○破産する。
参照⇒かまど(竈,竃)(2)
かまなしがわ《かまなしがは》
【釜無川】
◇[日]Kamanashi Gawa
○[地]山梨県西部を南流する川。全長68キロメートル。
赤石山脈北部に発源し、西八代郡(ニシヤツシログン)市川大門町(イチ
カワダイモンチョウ)で笛吹川(フエフキガワ)と合流して富士川となる。
古来から甲府盆地でたびたび氾濫(ハンラン)し、治水のため武田
信玄が築いた堤防の信玄堤(シンゲンヅツミ)は有名。
参照⇒ふえふきがわ(笛吹川)
◎流域に「信玄の隠し金山」と呼ばれた湯之奥金山(身延町)や雨
畑金山(アメハタキンザン)などがあった。
がまのあぶら
【ガマの油】
【蝦蟇の油】
【蝦蟇の膏】
○筑波山(ツクバサン)に住む四六のガマの体表から分泌した液を原
料に製したという軟膏(ナンコウ)。
切り傷・ひび・あかぎれ・火傷(ヤケド)などに効能があるされ
る。
四六のガマとは、前肢の指が四本、後肢の指が六本のガマ
(ヒキガエル)。そのガマの前に鏡を置くと、己(オノレ)の醜(ミニク)
さから脂汗(アブラアセ)をタラリタラリと流すという。
昔から香具師(ヤシ)が大道(ダイドウ)でその口上を面白く語り、
刀を取り出して一枚の紙を半分にして二枚に切り、さらに半分
にして四枚とどんどん小さく切って、最後に紙吹雪(カミフブキ)を
散らし、その刀で自分の腕を軽くこすって血を出させ、軟膏を
塗ると傷口もなく直っている。
しかし、実際は刀の刃は先の方だけで、元の方は刃を潰して
紅をつけてあり、そこでこするとあたかも切れて血が出たよう
にみえるが、紅も軟膏とともに拭き取っただけのイカサマであっ
た。
参照⇒やし(香具師,野師,矢師,弥四)
かまぶさやま
【鎌房山】
◇[日]Kamabusa Yama
○[地]福島県の岩瀬郡(イワセグン)天栄村(テンエイムラ)と西白河郡(ニシシ
ラカワグン)西郷村(ニシゴウムラ)の境にある火山。標高1,510メートル。
かまぶせやま
【釜臥山】
◇[日]Kamabuse Yama
○(1)[地]青森県むつ市にある山。下北半島の最高峰で標高879
メートル。
宇田川の源流。
○(2)[地]埼玉県大里郡(オオサトグン)寄居町(ヨリイマチ)の南東、風布
(フップ)にある山。標高582メートル。
参照⇒やまとみず(日本水)
かまぶちえき
【釜淵駅】
○[交]山形県最上郡(モガミグン)真室川町(マムロガワマチ)にある、J
R奥羽本線(オウウホンセン)の駅。
真室川駅と大滝駅(オオタキ)の間。
★かまぶろ
【竈風呂】
○蒸し風呂の一種。
◎洛北の八瀬(ヤセ)の名物だった。
参照⇒やせ(八瀬)
★かまぼこ
【かまぼこ】
【蒲鉾】
○[食]
◎細工かまぼこ:⇒あおやま(青山)(2),なるとまき(鳴門巻き,
鳴門巻)
かにかま:⇒かにかま(かにかま,カニカマ,蟹蒲)
かまぼこの日:11月15日。
◎焼き蒲鉾,蒸し蒲鉾
◎かまとと(蒲魚):⇒かまとと(かまとと,蒲魚)
がまむしろてんじょう《がまむしろてんじやう》
【蒲筵天井】
【蒲蓆天井】
◇[日]gamamushiro tenjo/gama-mushiro tenjo
○[建]ガマ(蒲)のムシロ(筵,蓆)を張った天井。
「蒲天井」とも呼ぶ。
参照⇒むしろてんじょう(筵天井,蓆天井)
★かまめし
【釜飯】
○[食]
◎駅弁の容器は多治見焼(タジミヤキ)が多い。
参照⇒とうげのかまめし(峠の釜めし,峠の釜飯)
かまやうすえき
【釜谷臼駅】
○[古][交]⇒あいのさとこうえんえき(あいの里公園駅)
かまらしーら
【カマラシーラ】
◇Kamalasila
○[人]8世紀末のインド人学僧(?〜 797ころ)。インドのナー
ランダー大僧院の中観派(チュウガンハ)の大学匠。シャーンタラク
シタ(寂護)の弟子。
当時チベットには唐の摩訶衍(マカエン)和尚の説く不思不観の坐
禅による解脱が流行していた。チベットのティソン・デツェン
王がこの教えの反社会性を憂え、シャーンタラクシタの没後で
あったため、 794年ナーランダー大僧院から招かれ、摩訶衍と
論争。折伏(シャクブツ)しインド仏教の正統を守ったが、反対派に
暗殺された。
参照⇒しゃーんたらくした(シャーンタラクシタ)
◎ 786年に敦煌(トンコウ)は唐に占領され、中国の勢力は強かった
が、論争で敗北した中国仏教は、以後チベットから公に追放さ
れた。
◎日本では 805(延暦24)最澄が天台宗を、 806(延暦25)空海が
真言宗を伝えている。
かまらーど
【カマラード】
◇[フ]camarade、[独]Kamerad
○⇒かめらーと(カメラート)
かまり
【かまり】
【屈り】
◇[日]kamari
○[古]忍びの斥候(セッコウ)。
主に下忍(ゲニン)(下級の忍者)が担当した。
多人数で相手を騙(ダマ)し欺(アザム)く者を「大かまり」、一人
から数人で隠れて情報を探る者は「伏せかまり」,「草屈(クサカマリ)」
と呼ぶ。
「さぐり」,「かまり物見(モノミ)」とも呼ぶ。
参考⇒かんじゃ(間者),うかみ(斥候,窺見,候,間諜),げにん
(下忍)
◎足利時代、散所奉行を新設し南朝方の残党が隠れ住んでいる
地帯に「かまり」を送り込み、発見すると散所(特殊部落)とした。
『室町御所文書』では「覗人」と記録されている。『武家名目
抄(職名)』には伊賀衆として現れる。
参照⇒いがもの(伊賀者)
◎語源は「かが(屈)まり」の変化とも、「かまをかける」からとも
言う。
かまりものみ
【かまり物見】
○[古]⇒かまり(かまり,屈り)
かまりろ
【カマリロ】
◇Camarillo
○アメリカ合衆国西部、カリフォルニア州(California State)
南部、ベンチュラ郡(Ventura county)の都市。ロスアンゼルス
西方に位置する。
カマリロ空港(Camarillo Airport)がある。
〈人口〉
1990(平成 2)5万2,303人。
かまるぐ
【カマルグ】
◇Camargue
○[地]フランス南東部、ローヌ川(le fleuve Rhone)河口のデ
ルタ地帯。東部をグラン・ローヌ(Grande-Rhone)、西部をプチ
・ローヌ(Petit-Rhone)に挟まれ、リヨン湾(Golfe du Lion)に
面する大湿地帯を形成。
プロバンス・アルプス・コートダジュール地域圏(Region
Provence-Alpes-Cote d'azur)南西部のブーシュデュローヌ県
(Departement Bouches-du-Rhone)西部に位置する。また、西部
に隣接するラングドック・ルシヨン地域圏(Region Languedoc-
Roussillon)のガール県(Departement Gard)南部、プチ・ロー
ヌ以西は「プチ・カマルグ(Petit-Camargue)」と呼ばれる。
バカレス湖(Etang de Vaccares)を中心に海岸部までカマル
グ地方自然公園(Parc Naturel Regional de Camargue)に指定。
フラミンゴの生息地。
〈面積〉
約780平方キロメートル。
かまろ
【カマロ】
◇[登録商標]Chevrolet Camaro
○[古][交]アメリカのゼネラル・モーターズ社製シボレーのス
ポーツカー。
参照⇒しぼれー(シボレー)(1)
◎2002年型車で生産中止。
かまろん
【カマロン】
◇[西]camaron
○[動](スペイン語で)シバエビ(芝海老)などの、小エビ。
かまん
【カマン】
◇Kaman
○インド北西部、ラジャスタン州(Rajasthan State)東部、バ
ラトプル県(Bharatpur District)北部の都市
北緯27.65°、東経77.27°の地。
がまん
【我慢】
○(1)[国]自分の欲望や感情を抑え、堪え忍ぶこと・辛抱(シンボ
ウ)すること。自己を抑制すること。
◎江戸後期からの用法で、本来の意味は(2)。
○(2)我意を張ること・わがまま・傲慢(ゴウマン)・強情(ゴウジョウ)。
○(3)[仏]自分の才能や能力から強い自我意識を生み、他者を
軽視する驕(オゴ)り高ぶる心・思い上がった心。
○(4)[俗]刺青の俗称。
⇒いれずみ(刺青,文身,入れ墨)
◎彫るときの痛みを我慢することから。
かまんかれほゆっくいせき《かまんかれほゆつくゐせき》
【カマン・カレホユック遺跡】
◇[英]the Remains on Kaman-Kalehoyuk
○[歴]トルコ共和国中央部、クルシェヒル県(Kirsehir Ili)に
ある丘状遺跡(テル)。
基底部が長径約280メートルの楕円形(ダエンケイ)で、高さ約16
メートル。
銅石器時代からオスマントルコ時代までに渡る約6千年の文
化が重層している。
参照⇒てる(テル)
◎出土したアッシリア植民地時代(紀元前18世紀)の鉄片が、
2005(平成17)鋼(ハガネ)と判定される。
2010. 7.10(平成22)出土品を展示する博物館の落成式を挙行。
かまんがんさんかり《くわまんがんさんかり》
【過マンガン酸カリ】
◇[英]potassium permanganate
○[化]⇒かまんがんさんかりうむ(過マンガン酸カリウム)
かまんがんさんかりうむ《くわまんがんさんかりうむ》
【過マンガン酸カリウム】
◇[英]potassium permanganate
○[化]緑色の金属光沢をもつ、濃赤紫色の斜方晶系柱状結晶。
化学式はKMnO4。比重は2.703。
水・アセトン・アルコールなどに可溶で、水溶液は過マンガ
ン酸イオン(MnO4-)の赤紫色を示す。加熱すると分解して酸
素を放出。
工業的な製造法は、軟マンガン鉱(pyrolusite)(MnO2)に
水酸化カリウム(KOH)を加え空気酸化させて水で抽出し、塩
素または電解などでさらに酸化させる。
強い酸化剤で、酸性溶液では第二マンガン塩に、塩基性溶液
では二酸化マンガン(MnO2)に還元され、分析化学の酸化還
元滴定に広く用いられる。
分析試薬の他、有機合成・収斂剤(シゥウレンザイ)などの医薬品・
殺菌剤・火薬原料などに使用される。
「過マンガン酸カリ」とも呼ぶ。
かまんべーる
【カマンベール】
◇Camembert
○(1)フランス北西部、バス・ノルマンディー地域圏(Region
Basse-Normandie)南東部のオルヌ県(Departement Orne)北部に
ある町。
カマンベール・チーズの原産地として知られる。
○(2)[食](Camembert cheese)⇒かまんべーるちーず(カマンベ
ール・チーズ)
かまんべーるちーず
【カマンベール・チーズ】
◇[英]Camembert cheese/camembert cheese
○[食]フランスのノルマンディー地方のカマンベール産のナチュ
ラル・チーズ。
白カビで1〜2週間熟成させた、特有の芳香があり柔らかく、
薄い塩味で濃厚な風味がある。表面の白い皮層も食べられる。
単に「カマンベール」とも呼ぶ。
参照⇒ぶりーちーず(ブリー・チーズ)
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