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百 科 辞 書 《かか》 編集:獨 澄旻
-------- かか --------------------------------------------------
かーかー
【カーカー】
○[擬音語]⇒かぁーかぁー(カァーカァー)
かが
【加賀】
◇[日]Kaga
○(1)[歴]旧国名。北陸道の一国。現在の石川県の南部。
「かしゅう(加州)」とも呼ぶ。
○(2)⇒かがし(加賀市)
○(3)⇒かがぐん(加賀郡)
○(4)[歴]⇒かがはん(加賀藩)
○(5)[歴][軍]日本帝国海軍の航空母艦(空母)。
◎1920(大正 9)主力戦艦として着工。常備排水量3万9,900トン、
40サンチ主砲10門。
1922(大正11)ワシントン軍縮条約の制限で廃艦予定だったが、
1923(大正12)関東大震災で建造中の天城が大破したため、補助
的艦艇とされていた空母への改装が決定。基準排水量2万6,900
トン、全長238.5メートル。
1928(昭和 3)竣工。
1934(昭和 9)近代化の大改装に着工。基準排水量3万8,200ト
ン、全長248.6メートル。
1941.12.(昭和16)真珠湾攻撃に参加。
1942. 6.(昭和17)ミッドウェー海戦に参加し、アメリカ空母
エンタープライズの艦載機による急降下爆撃を受けて炎上・沈
没。
かが
【夏芽】
◇[英]summer bud
○[植]夏季に生じ、年内に生育して花や枝葉となる芽。
多くは乾季を休眠状態で過ごし、秋に発育する。
「なつめ(夏芽)」とも呼ぶ。
⇔とうが(冬芽)
がか《ぐわか》
【画架】
◇[英]easel
○[美]⇒[1]いーぜる(イーゼル)
◎画架座:⇒がかざ(画架座)
がーか《がーくわ》
【ガー科】
◇[学]Lepisosteidae
○[魚]ガー目(レピソステウス目)(Lepisosteiformes)の淡水魚。
北アメリカ原産。
一般名は「ガーパイク(garpike,gar pike)」。
「レピソステウス科」とも呼ぶ。
〈ガー属の魚〉
スポッテッドガー(spotted gar):Lepisosteus oculatus。
ロングノーズガー(longnose gar):Lepisosteus osseus。
ショートノーズガー(shortnose gar):Lepisosteus plato-
stomus。
フロリダガー(Florida gar):Lepisosteus platyrhynchus。
〈アトラクトステウス属の魚〉
アリゲーターガー(alligator gar):Atractosteus spatula。
キューバンガー(Cuban gar):Atractosteus tristoechus。
トロピカルガー(tropical gar):Atractosteus tropicus。
◎「パイク(pike)」は「槍(ヤリ)」の意味。
参照⇒ぱいく(パイク)(1)
かがい《かがひ》
【かがい】
○[古]上代、東国で「歌垣(ウタガキ)」のこと。
男女が山や市など一つ所に集まって、互いに歌を懸け合い、
舞って楽しんだ行事。春・秋の2回催された。
一種の配偶者選びの場で、性的開放があった。
◎常陸の国(茨城県)筑波山のものが有名で、『万葉集』にも詠
まれている。
◎「(「女」偏+「櫂」-「木」:補助2623)歌」と書く。
★ががいも
【ガガイモ】
◇[英]rough potato、[学]Metaplexis japonica
○[植]リンドウ目(Gentianales)ガガイモ科(Asclepiadaceae)
ガガイモ属(Metaplexis)のツル性(蔓性)多年草。
花後、約10センチメートルくらいの果実(袋果)を結び、先端
に白色の長毛がある。この種子の毛は綿の代用となり、針刺し
や印肉に用いる。
また、乾葉と種子は漢方で強壮薬にする。
参照⇒けさらんぱさらん(けさらんぱさらん,ケサランパサラ
ン)
◎「蘿(草冠+「摩」)」とも書き、漢名で「ラマ」とも呼ぶ。
★ががいもか《ががいもくわ》
【ガガイモ科】
◇[学]Asclepiadaceae
○[植]双子葉植物合弁花類リンドウ目(Gentianales)の一科。
ガガイモ属(Metaplexis)・イケマ属(Cynanchum)・トウワタ
属(Asclepias)など多種。
古称は「トウワタ科(唐綿科)」。
◎最新ではキョウチクトウ科(Apocynaceae)ガガイモ亜科(As-
clepiadoideae)。
かかえち《かかへち》
【抱地】
○(1)[歴]江戸時代、所有地のこと。
居住地以外に所有する屋敷地で、主に放置したまま所有する
土地を指す。
○(2)[歴]江戸時代、武士・町人・寺院などが農民から買い取っ
て所有した土地。
◎1691(元禄 4)以降、みだりに家作などをすることが禁じられ、
野原や田地のまま所有しなければならなかった。
○(3)[歴]江戸時代、薩摩藩で、郷士が藩主の許可を得て開墾
して所有した田地。
検地門割(カドワリ)の対象から除かれ、永久に使用できる収益
権が認められていた。
かかえやしき《かかへやしき》
【抱屋敷】
○(1)[歴]江戸時代、抱地(カカエチ)に建てられた屋敷。
多くは郊外にあって、主君から与えられた別宅。
参照⇒かかえち(抱地)(2)
○(2)[歴]江戸時代、江戸で、上屋敷・中屋敷・下屋敷などの
ように大名が幕府から拝領した土地ではなく、本来は百姓地で
あった地所を購入した屋敷。
参照⇒かかえち(抱地)(2)
○(3)[歴]江戸時代、百姓が他村に所持する屋敷。
★かかお
【カカオ】
【加加阿】
◇[西]cacao、[英]cacao、[学]Theobroma cacao
○[植]アオイ目(Malvales)アオギリ科(Sterculiaceae)カカオ
ノキ属(Theobroma)の常緑高木。
参照⇒ておぶろみん(テオブロミン)
かかおます
【カカオマス】
◇[英]cacao mass
○[食]カカオ豆を炒(イ)り、皮などを除(ノゾ)いてすりつぶした
塊(カタマ)り。
◎これからカカオバター(cacao butter)を除いた粉末が「ココ
ア(cocoa)」。
がーがおん
【ガーガオン】
◇Gurgaon
○(1)(Gurgaon District)⇒がーがおんけん(ガーガオン県)
○(2)インド中北部、ハリヤナ州(Haryana State)南東部のガー
ガオン県北部にある県都。
北緯28.47°、東経77.01°の地。
「グルガオン」とも呼ぶ。
〈人口〉
2001(平成13)62万9,508人(3月1日)。
がーがおんけん
【ガーガオン県】
◇[英]Gurgaon District
○インド中北部、ハリヤナ州(Haryana State)南東部の県。西
部をレワリ県(Rewari District)に接し、北部を首都ニューデ
リーに隣接。
県都はガーガオン。
「グルガオン県」とも呼ぶ。
〈面積〉
2,766平方キロメートル。
〈人口〉
1991(平成 3)114万6,090人(3月1日)。
2001(平成13)166万0,289人(3月1日)。
かかく《くわかく》
【過客】
○通り過ぎて行く人。旅人。
◎李白(リ・ハク)『春夜宴桃李園序』:光陰者百代之過客:光陰は
百代の過客なり。
参照⇒おくのほそみち(奥の細道)
★かがく《くわがく》
【化学】
◇[英]chemistry
○[化]自然科学の一分野。
古称は「舎密(セイミ)」。
「ケミストリー」とも、「科学」と区別して「ばけがく(化学)」と
も呼ぶ。
◎理論化学(theoretical chemistry)。
無機化学(inorganic chemistry)。
有機化学(organic chemistry)。
高分子化学(high polymer chemistry)。
生物化学(biochemistry)。
医化学(medical chemistry)。
農芸化学(agricultural chemistry)。
物理化学(physical chemistry)。
量子化学(quantum chemistry)。
立体化学(stereochemistry)。
電気化学(electrochemistry)。
分析化学(analytical chemistry)。
応用化学(applied chemistry)。
地球化学(geochemistry)。
界面化学(surface chemistry)。
コロイド化学(colloid chemistry)。
光化学(photochemistry)。
工業化学(industrial chemistry)。
〈化学大手5社〉
三菱化学・旭化成・住友化学工業・三井化学・東ソー。
★[1]かがく《くわがく》
【科学】
◇[英]science
○
[2]かがく《くわがく》
【科学】
○[古]学研ホールディングスの学習雑誌。
◎1957(昭和32)月刊誌「たのしい科学」として創刊。
2010. 2.(平成22)3月号を刊行して休刊。
かがく《くわがく》
【華岳】
◇[中]Huayue
○[地]⇒かざん(華山)
★かがくおよびけっせいりょうほうけんきゅうしょ
《くわがくおよびけつせいれうはふけんきうしよ》
【化学及血清療法研究所】
○[医]熊本県熊本市にある財団法人。
略称は「化血研(カケツケン)」。
★かがくぎじゅつちょう《くわがくぎじゆつちやう》
【科学技術庁】
◇[英]Science and Technics Agency
○[歴]総理府の外局。長官は国務大臣。
〈歴代長官〉
田中真紀子(マキコ):1994. 6.〜。
◎2001. 1. 6(平成13)省庁再編により文部省と統合し、文部科
学技術省となる。
★かがくけいさつけんきゅうじょ《くわがくけいさつけんきうじよ》
【科学警察研究所】
◇[英]National Research Institute of Police Science
○千葉県柏市柏の葉。
かがくけんきゅうしょ《くわがくけんきうしよ》
【科学研究所】
○⇒りかがくけんきゅうしょ(理化学研究所)
かがくこきゅう《かがくこきふ》
【下顎呼吸】
◇[羅]sternomastoid、[英]mandibular respiration
○[医]口をパクパクと動かして喘(アエ)ぐように行う呼吸法。
通常は呼吸に使用していないアゴ(顎)の筋肉を使用する、死
戦期(シセンキ)にみられる呼吸。
かがくじ《くわがくじ》
【華岳寺】
【花岳寺】
○兵庫県赤穂市(アコウシ)加里屋(カリヤ)にある曹洞宗の寺。山号は
台雲山。
藩主浅野氏三代の菩提所(ボダイショ)で、大石家の墓もある。
義士宝物館と赤穂四十七士の墓がある。
◎1645(正保 2)浅野長直の開創になり、秀厳竜田が開山。
かがくしょうせつ《くわがくせうせつ》
【科学小説】
◇[英]science fiction
○[文]⇒[1]えすえふ(SF)
かかくせん《くわかくせん》
【貨客船】
○[交][海]⇒かきゃくせん(貨客船)
かがくてきさんそようきゅうりょう
《くわがくてきさんそえうきうりやう》
【化学的酸素要求量】
◇[英]chemical oxygen demand
○[化]⇒しーおーでぃ(COD)
★かがくばんぱく《くわがくばんぱく》
【科学万博】
○[歴]
1985. 3.(昭和60)筑波市で開かれる。
かがくぶっしつかびんしょう《くわがくぶつしつくほびんしやう》
【化学物質過敏症】
◇[英]Chemical Sensitivity
○[病]微量の化学物質でも体調が崩れる症状・体質。
略称は「CS」。
参照⇒しっくはうすしょうこうぐん(シックハウス症候群)
かがくへいき《くわがくへいき》
【化学兵器】
◇[英]Chemical Weapons
○[軍]毒ガス・有毒化学剤を使用する兵器。
略称は「CW」。
参照⇒どくがす(毒ガス),かがくへいききんしじょうやく(化
学兵器禁止条約)
◎1915. 4.22(大正 4)ドイツ軍、初めて毒ガスを使用(第一次
世界大戦)。
第一次世界大戦では130万人の死者を出したという。
◎旧日本軍は、広島県竹原市(タケハラシ)忠海町(タダノウミチョウ)の大久
野島(オオノクジマ)にあった忠海兵器製造所で1929. 5.(昭和 4)か
ら1945. 8.(昭和20)まで化学剤(毒ガス)を製造。
化学砲弾は福岡県小倉市に1937. 4.(昭和12)曽根兵器製造所
を完成させて製造を開始し、1944(昭和19)ころに製造を中止。
参照⇒さがみかいぐんこうしょう(相模海軍工廠),はるばれ
い(ハルバ嶺)
◎アメリカ軍:⇒あにすとんりくぐんそうこ(アニストン陸軍
倉庫)
★かがくへいききんしじょうやく《くわがくへいききんしでうやく》
【化学兵器禁止条約】
◇[英]Chemical Weapons Convention
○[軍]
ハーグ(オランダ)に化学兵器禁止機関(OPCW)(Organiza-
tion for the Prohibition of Chemical Weapons)の本部を設
置。
略称は「CWC」。
参照⇒とくしゅがす(特殊ガス)
◎1993. 1.(平成 5)締結(ロシア・イラク・リビアなどを除く)。
1997. 4.(平成 9)発効。
2004. 2. 5(平成16)リビア、批准(159番目)。
★かがくりょうほう《くわがくれうはふ》
【化学療法】
○[医]
⇔ぶつりりょうほう(物理療法)(1)
かがぐん
【加賀郡】
◇[日]Kaga Gun
○岡山県中央部の郡。
吉備中央町(キビチュウオウチョウ)のみ。
◎2004.10. 1(平成16)御津郡(ミツグン)加茂川町(カモガワチョウ)と上
房郡(ジョウボウグン)賀陽町(カヨウチョウ)とが合併し、郡を新設して吉
備中央町を発足。
かかざ
【嬶座】
○⇒たてざ(竪座)(2)
がかざ《ぐわかざ》
【画架座】
◇[英]Pictor(ピクター)、[羅]Pictoris
○[天]南天(Southern Hemisphere)の一星座。
オリオン座(Orion)の南方、カジキ座(Dorado)と竜骨座(Cari-
na)の間にあって、2月ころの宵に南中する。
日本では南の地平線上に一部が見える。
かかざん《くわくわざん》
【花果山】
◇[中]Huaguo Shan
○[地]中国東部、江蘇省(Jiangsu Sheng)(コウソショウ)北東部の連
雲港市(Lianyungang Shi)にある山。主峰は1,831.8メートル。
「石鶏山(Shiji Shan)(セッケイザン)」,「女山(Nyu Shan)(ジョザン)」
とも呼ぶ。
★かかし
【カカシ】
【案山子】
【鹿驚】
◇[英]scarecrow
○[農]鳥威(トリオド)しの一つ。
顔は「へのへのもへじ」と書くことが多い。
訛(ナマ)って「かがせ(案山子)」とも、「そおづ(案山子)」とも呼
ぶ。
参照⇒へのへのもへじ(へのへのもへじ)
◎英語:スケアクロー(scarecrow)/(スコットランドで)ボー
グル(bogle)。
かがし
【加賀市】
◇[日]Kaga Shi
○石川県南西端の市。
テーマパーク加賀百万石時代村がある。
〈面積〉
151.60平方キロメートル。
〈人口〉
1980(昭和55)6万5,281人。
2000(平成12)6万8,368人。
◎もと加賀藩の支藩大聖寺藩前田氏の城下町。
1958(昭和33)大聖寺(ダイショウジ)町・山代(ヤマシロ)町・片山津(カ
タヤマヅ)町・動橋(イブリハシ)町・橋立(ハシタテ)町・三木(ミキ)村・三谷
村・南郷(ナンゴウ)村・塩屋(シオヤ)村の5町4村が合併して発足。
2005.10. 1(平成17)江沼郡(エヌマグン)山中町(ヤマナカマチ)を編入。
かがせ
【案山子】
○[農]⇒かかし(カカシ,案山子,鹿驚)
★かがそうどう《かがさうどう》
【加賀騒動】
○[歴]江戸中期、加賀藩におこった御家騒動。
★かかつどうぼうこう《くわくわつどうばうくわう》
【過活動膀胱】
◇[英]overactive bladder
○[病]蓄尿障害の一種。
排尿筋の過活動により生じる、尿意切迫感・頻尿(ヒンニョウ)・
切迫性尿失禁がある病態。
病因は神経因性膀胱と非神経因性膀胱に大別され、前者は神
経障害など、後者は前立腺肥大症・骨盤底筋障害・加齢など。
略号は「OAB」。
参照⇒にょうしっきん(尿失禁)
★かかどぅこくりつこうえん《かかづこくりつこうゑん》
【カカドゥ国立公園】
◇[英]Kakadu National Park
○[地]オーストラリア中北部、ノーザンテリトリー(Northern
Territory)(北部地方)にある国立公園。
〈面積〉
約2万平方キロメートル。
◎1979(昭和54)国立公園に指定。
1981(昭和56)UNESCO世界遺産に登録。
かがのいっこういっき《かがのいつかういつき》
【加賀の一向一揆】
○[歴]室町時代、加賀国で勃発した門徒農民の一揆。
1488(長享 2)から1580(天正 8)。約100年にわたり国人・僧
侶・農民が自治支配し、「門徒持ち」,「百姓の持ちたる国」とい
われた。
本願寺第8代法主蓮如(レンニョ)が北陸布教のために組織した門
徒の講が母胎となり、1488(長享 2. 6.)20万人の本願寺門徒が
守護富樫政親(トガシ・マサチカ)を攻め、これを同国高尾城で自殺さ
せた事件。
1580(天正 8.閏3)一向宗(浄土真宗)の石山本願寺第11代法主
顕如(ケンニョ)(光佐<コウサ>)が織田信長と和睦。
◎一向一揆で最大のもの。
★かがはん
【加賀藩】
◇[日]Kaga Han
○[歴]江戸時代、加賀・能登・越中の三国を領した前田・外様
藩。
「前田藩」,「金沢藩」とも呼ぶ。
〈歴代藩主〉
初 代:前田利家。
第2代:前田利長。
第4代:前田光高。
第13代:前田斉泰。
◎下屋敷は板橋区加賀にあった。
かがひゃくまんごくじだいむら
【加賀百万石時代村】
○石川県加賀市にあるテーマパーク。
★かがみ
【鏡】
◇[日]kagami
○(1)
◎三面鏡:⇒さんめんきょう(三面鏡)
魔法の鏡:参照⇒しらゆきひめ(白雪姫)
◎英語では「ミラー(mirror)」。
フランス語では「ミロアール(miroir)」。
ドイツ語では「シュピーゲル(Spiegel)」。
○(2)[古]⇒かがみまち(鏡町)
○(3)[古]⇒かがみむら(鏡村)
★かがみ
【鑑】
【鏡】
◇[日]kagami
○模範・手本。訓戒。
◎『詩経』:我心匪鑒/不可以茹/亦有兄弟/不可以據:我が
心鑒(カガミ)に匪(アラ)ず/以(モツ)て茹(ハカ)るべからず/亦(マタ)兄
弟有(ア)るも/以て據(ヨ)るべからず:わたしの心は鏡ではない
から他人の心を推(オ)し量(ハカ)ることができない、兄弟もまた
頼ることができません。
かがみいた
【鏡板】
◇[日]kagamiita/kagami-ita
○(1)[建]幅広で平滑な一枚板。
框(カマチ)や格縁(ゴウブチ)などの間に嵌(ハ)め込み、建具・天井
・壁などに用いる。
○(2)[劇]能舞台正面の、中央に一本の老松(オイマツ)を大きく、
その左右に若竹(ワカタケ)を描いた羽目板(ハメイタ)。
歌舞伎から借用して「松羽目(マツバメ)」とも呼ぶ。
参照⇒はめいた(羽目板)
○(3)[劇]歌舞伎の松羽目の別称。
⇒まつばめ(松羽目)(1)
○(4)轡(クツワ)の部分で、馬銜(ハミ)がウマの口(クチ)から外(ハズ)
れないように、その両端につける金具。
○(5)([英]end plate)丸ボイラーや圧力容器などで、円筒形容
器の両端部(天地または前後)にある一枚板。
かかみがはらし
【各務原市】
◇[日]Kakamigahara Shi
○岐阜県南部の市。木曾川(キソガワ)下流の北岸(右岸)に位置す
る工業・住宅田園都市。
航空機・機械工業・紡績工業が発達。
国営木曽三川公園・航空自衛隊基地などがある。
〈面積〉
79.75平方キロメートル。
〈人口〉
1980(昭和55)11万4,751人。
1995(平成 7)13万1,955人。
◎明治時代、各務原台地が軍用地化されて発展。
1963(昭和38)稲羽(イナバ)町・鵜沼(ウヌマ)町・那加(ナカ)町・蘇
原(ソハラ)町が合併して市制施行。
2004.11. 1(平成16)羽島郡(ハシマグン)川島町(カワシマチョウ)を編入。
◎香川県には相模原市(サガミハラシ)がある。
かがみせん
【鏡銑】
○[冶]⇒きょうてつ(鏡鉄)
かがみそう《かがみさう》
【カガミソウ】
【鏡草】
○[植]イチヤクソウ(一薬草)の別称。
⇒いちやくそう(イチヤクソウ,一薬草)
かがみだゆう《かがみたいふ》
【加賀美太夫】
○[歴]江戸時代、猿飼(サルカイ)を支配した頭(カシラ)の世襲名。
かがみちょう《かがみちやう》
【香我美町】
◇[日]Kagami Cho
○[古]高知県中東部、香美郡(カミグン)の町。
〈面積〉
58.89平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)6,363人。
◎1955(昭和30)岸本町・徳王子村・山南村・山北村の1町3村
と、西川村・東川村のそれぞれ一部が合併して発足。
2006. 3. 1(平成18)赤岡町(アカオカチョウ)・野市町(ノイチチョウ)・夜
須町(ヤスチョウ)・吉川村(ヨシカワムラ)と合併して香南市(コウナンシ)を発足。
かがみのちょう《かがみのちやう》
【鏡野町】
◇[日]Kagamino Cho
○岡山県北部、苫田郡(トマタグン)南西部の町。東部を津山市に接
する。
〈面積〉
122.24平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)1万1,451人。
◎1952(昭和27)芳野(ヨシノ)村・大野村・小田村・中谷(ナカタニ)村
・香々美(カガミ)南村・香々美北村が合併して町制施行。
1955(昭和30)郷(ゴウ)村を編入。
かがみびらき
【鏡開き】
○(1)[暦]正月に飾った鏡餅(カガミモチ)を下げ、汁粉(シルコ)・雑煮
(ゾウニ)にして食べる行事。
一般的には1月11日に行われる。
「鏡割り」とも、古くは「具足(グソク)開き」とも呼ぶ。
◎江戸時代、正月に武家で男子は具足に供(ソナ)えた具足餅を、
婦人は鏡台(キョウダイ)に供えた鏡餅を正月二十日に割って食した
ことに始まる。
1651(慶安 4. 4.20)三代将軍徳川家光が死去したことから、
翌年はその忌日(キニチ)を避けて正月十一日に行われ、慣例となっ
た。
◎新年の季語。
○(2)祝い事に、酒樽(サカダル)のフタ(蓋)を槌(ツチ)で叩(タタ)いて
開くこと。
「鏡割り」とも呼ぶ。
参照⇒こもかぶり(薦被り)(1)
◎「開き」は「割る」の忌み詞(イミコトバ)。
かがみまち
【鏡町】
◇[日]Kagami Machi
○[古]熊本県中央部、八代郡(ヤツシログン)の町。
〈面積〉
28.24平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)1万6,174人。
◎1889(明治22)町制施行。
1955(昭和30)有佐(アリサ)村・文政(ブンセイ)村を編入。
2005. 8. 1(平成17)八代市に編入。
◎高知県土佐郡(トサグン)には鏡村(カガミムラ)があった。
かがみむら
【鏡村】
◇[日]Kagami Mura
○[古]高知県北部、土佐郡(トサグン)の村。
2005. 1. 1(平成17)高知市に編入。
◎熊本県八代郡(ヤツシログン)には鏡町(カガミマチ)があった。
★かがみもち
【鏡餅】
○[食]丸く平らに作って、大小二個を重ねた餅。
正月などの吉事に神仏へ供(ソナ)えたり、床の間などに飾る。
参照⇒だいだい(ダイダイ,橙),かがみびらき(鏡開き)(1)
◎新年の季語。
名称は、形が古代の鏡に似ることから。
かがみやま
【鏡山】
◇[日]Kagami Yama
○(1)[地]滋賀県南部、蒲生郡(ガモウグン)竜王町(リュウオウチョウ)と野
洲郡(ヤスグン)野洲町(ヤスチョウ)の境にある山。標高385メートル。
○(2)[地]広島県東広島市にある山。
大内氏と毛利氏の古戦場。
○(3)福岡県田川郡(タガワグン)香春町(カワラマチ)の北東部にある地
名。
○(4)[地]佐賀県唐津市(カラツシ)東端、東松浦郡(ヒガシマツウラグン)と
の境にある山。標高284メートル。
「領巾振山(ヒレフリヤマ,ヒレフルヤマ)」,「領巾振の峰(ヒレフリノミネ)」,「松浦
山(マツラヤマ)」とも呼ぶ。
◎大伴金村の子大伴狭手彦(サデヒコ)が朝命により任那(ミマナ)救援
に船出する時、愛妾の松浦佐用姫(マツラ・サヨヒメ)がこの山に登って
領巾(ヒレ)を振って別れを惜(オ)しんだと言われる。
かがみわり
【鏡割り】
○[暦]⇒かがみびらき(鏡開き)
かから
【カカラ】
○[植]⇒さるとりいばら(サルトリイバラ)
かがり
【篝】
○(1)⇒かがりび(篝火)(1)
○(2)篝籠(カガカゴ)の略称。
⇒かがりかご(篝籠)
○(3)[歴]篝屋(カガリヤ)の略称。
⇒かがりや(篝屋)
○(4)[歴]篝屋守護人(カガリヤシュゴニン)の略称。
⇒かがりやしゅごにん(篝屋守護人)
ががり
【ががり】
○⇒おが(大鋸)
かがりかご
【篝籠】
○篝火(カガリビ)を焚(タ)く鉄製の籠。
単に「かがり(篝)」とも呼ぶ。
かがりざいく
【かがり細工】
【縢り細工】
◇[英]faggoting(ファゴティング)、[米]fagoting
○(1)布地を糸や紐でかがって細工すること。また、その細工
をしたもの。
○(2)⇒ふぁごてぃんぐ(ファゴティング)
かがりび
【篝火】
○(1)照明のために焚(タ)く火。
単に「かがり(篝)」とも呼ぶ。
◎英語:ボンファイア(bonfire)/ビーコン(beacon)。
フランス語:フーデジュワ(feu de joie)。
○(2)(江戸吉原で)遣り手婆の別称。
⇒やりてばば(遣り手婆)
かがりびそう《かがりびさう》
【篝火草】
○[植]⇒しくらめん(シクラメン)
かがりびばな
【カガリビバナ】
【篝火花】
○[植]シクラメンの和名。
⇒しくらめん(シクラメン)
かがりまつ
【篝松】
○篝火(カガリビ)に焚(タ)くマツ(松)の薪(マキ)。
かがりや
【篝屋】
○(1)[歴]鎌倉時代、幕府が京都市中の治安・警固に当たらせ
た四十八ヶ所の番所。
在京武士の篝屋守護人が終夜、篝火(カガリビ)を焚(タ)いて宿
営した詰め所。
単に「かがり(篝)」とも呼ぶ。
◎1238(嘉禎 4)設置。
○(2)[歴]⇒かがりやしゅごにん(篝屋守護人)
かがりやしゅごにん
【篝屋守護人】
○[歴]鎌倉幕府の職名。
京都守護に当たった在京武士で、篝屋(カガリヤ)と呼ぶ番所に
宿営して市中の治安・警固に当たった。
単に「かがり(篝)」とも、「篝屋の武士」とも呼ぶ。
参照⇒きょうとしゅご(京都守護)
かがりやのぶし
【篝屋の武士】
○[歴]⇒かがりやしゅごにん(篝屋守護人)
★ががーりん
【ガガーリン】
◇Yury Alekseyevich Gagarin
○[人]旧ソ連の宇宙飛行士(1934. 3. 9〜1968. 3.27)。
1961. 4.(昭和36)人類初の宇宙飛行に成功。
かがわ《かがは》
【香川】
◇[日]Kagawa
○(1)⇒かがわけん(香川県)
○(2)⇒かがわぐん(香川郡)
○(3)[古]⇒かがわちょう(香川町)
かがわいかだいがく《かがはいくわだいがく》
【香川医科大学】
○[歴][教]香川県木田郡(キタグン)三木町(ミキチョウ)に本部を置く国
立大学。
◎1978(昭和53)設立。
2003.10. 1(平成15)香川大学に統合。
かがわぐん《かがはぐん》
【香川郡】
◇[日]Kagawa Gun
○香川県中南部の郡。
塩江町(シオノエチョウ)・直島町(ナオシマチョウ)の町。
◎2006. 1.10(平成18)香川町(カガワチョウ)と香南町(コウナンチョウ)、高
松市に編入。
かがわけん《かがはけん》
【香川県】
◇[日]Kagawa Ken
○四国地方北東部の県。
県庁所在地は高松市。
降水量が少なく、溜池(タメイケ)が多い。
〈面積〉
1978(昭和53)1,880.32平方キロメートル。
1980(昭和55)1,880平方キロメートル。
〈人口〉
1975(昭和50)96万1,000人。
1980(昭和55)99万9,968人。
◎県花はオリーブ、県鳥はホトトギス、県木はオリーブ。
◎廃藩置県により1871(明治 4)設置された高松県(旧高松藩)と
丸亀県(旧丸亀藩)が同年11.15合併して香川県が設置。
1873. 2.20(明治 6)名東県(のち徳島県)に併合。
1875. 9. 5(明治 8)香川県が再置。
1876. 8.21(明治 9)愛媛県に併合。
1888.12. 3(明治21)香川県が再置。
かがわだいがく《かがはだいがく》
【香川大学】
○[教]香川県高松市に本部を置く国立大学。
◎1923(大正12)高松高等商業学校として設立。
1949(昭和24)香川師範学校・香川青年師範学校と合併し、新
制大学の香川大学となる。
1955(昭和30)県立農業大学を合併。
2003.10. 1(平成15)香川医科大学を統合。
かがわちょう《かがはちやう》
【香川町】
◇[日]Kagawa Cho
○[古]香川県中央部、香川郡(カガワグン)の町。
◎2006. 1.10(平成18)高松市に編入。
★かかん
【可汗】
◇Khaghan、[中]kehan
○[歴]昔、トルコ族・モンゴル(蒙古)族・ツングース族などの
漢北民族の首長の称号。
「合罕([中]gehan)(カッカン,ガッカン)」,「可寒([中]kehan)」とも記
す。モンゴルでは「大可汗([中]dakehan)」というものもあった。
「かがん(可汗)」,「カン(汗)」,「ハン(汗)」とも呼ぶ。
◎后(キサキ)はハトゥン(Khatun)(可敦<[中]Kedun>)。
◎匈奴では単于([中]danyu)(ゼンウ)という。
かかん
【可寒】
◇Khaghan、[中]kehan
○[歴]⇒かかん(可汗)
かがん
【可汗】
◇Khaghan、[中]kehan
○[歴]⇒かかん(可汗)
かかんぷ《くわくわんぷ》
【火浣布】
○(1)古代中国の想像上の動物、火鼠(ヒミズミ)の毛で織ったとい
う布。火に入れても焼けないという。
「火鼠の皮衣(カワゴロモ)」,「火鼠の裘(カワギヌ)」とも呼ぶ。
参照⇒ひねずみ(火鼠)
○(2)石綿を混ぜて織った、火に耐える布。
◎日本では、1764(宝暦14. 2.)平賀源内(ゲンナイ)が初めて作っ
たといわれる。
かがんぼ
【カガンボ】
【大蚊】
○[虫]⇒ががんぼ(ガガンボ,大蚊)
★ががんぼ
【ガガンボ】
【大蚊】
◇[英]crane fly/daddy-longlegs
○[虫]ハエ目(双翅目)(Diptera)ガガンボ科(Tipulidae)の昆虫
の総称。
形はカ(蚊)に似るが大形で、血は吸わない。
「カガンボ(大蚊)」,「カノウバ(蚊の姥)」,「カノオバ(蚊の姥)」,
「カトンボ(蚊蜻蛉)」とも呼ぶ。
◎小説『足ながおじさん(Daddy-Long-Legs)』:参照⇒[4]うぇ
ぶすたー(ウェブスター)
★かき
【カキ】
【柿】
◇[英]persimmon
○(1)[植]([学]Diospyros kaki)ツツジ目(Ericales)カキノキ
科(Ebenaceae)カキノキ属(Diospyros)の落葉高木。
「パーシモン」とも呼ぶ。
参照⇒ももくりさんねんかきはちねん(桃栗三年柿八年)
○(2)[食](1)の実。
甘柿(アマガキ)と渋柿(シブガキ)がある。
渋柿は皮をむいて天日(テンピ)に干して干柿(ホシガキ)にしたり、
焼酎(ショウチュウ)などのアルコールが入ったビニール袋に入れて渋
抜きをする。
「パーシモン」,「カキ([英]kaki)」とも呼ぶ。
◎渋柿品種:⇒はちやがき(蜂屋柿),にしむらわせ(西村早生)
甘柿品種:⇒ふゆうがき(富有柿),ふでがき(筆柿),じろうが
き(次郎柿)
種無(タネナ)し品種:⇒しょうないがき(庄内柿)
◎温帯でも熱帯産のような甘い果物が食べられることから、イ
タリアの農村地帯ではよく植えられ、秋にはまるで日本の農村
のように赤い実があちこちに生(ナ)っている。
◎正岡子規:柿くへば/鐘が鳴るなり/法隆寺。
柿の日:10月26日。正岡子規の句が詠まれた1895.10.26
(明治28)の日に由来(ユライ)する。
◎土柿:⇒[1]つちぐり(ツチグリ,土栗)
○(3)[色]⇒かきいろ(柿色)
★かき
【カキ】
【牡蠣】
【牡蛎】
◇[英]oyster(オイスター)
○(1)[貝]カキ目(イタボガキ目)(Ostreoida)カキ亜目(Ostre-
ina)イタボガキ科(Ostreidae)の二枚貝の総称。
旬(シュン)は冬季で、英語圏では9月(September)〜4月(April)
の「Rの付く月」と表現されている。
「海のミルク(milk of the sea)」とも呼ぶ。
◎冬の季語。
○(2)[貝]マガキ(真牡蠣)の別称。
⇒まがき(マガキ,真牡蠣)
〈カキ亜目〉
イタボガキ科(Ostreidae)。
ベッコウガキ科(Gryphaeidae)。
〈イタボガキ科〉
イタボガキ属(Ostrea)。
イタボガキ(Ostrea denselamellosa)。
ヨーロッパヒラガキ(Ostrea edulls)。
マガキ属(Crassostrea)。
マガキ(Crassostrea gigas)。
イワガキ(Crossostrea nippona)。
スミノエガキ(Crassostrea ariakesis)。
ヒラガキ(Crassostrea gigas)。
オハグロガキ属(Saccostrea)。
ケガキ(Saccostrea kegaki)。
シドニーイワガキ(Saccostrea glomerata)。
かーき
【カーキ】
◇[ヒンディー語]khaki(土ぼこり)
○[色]⇒おうどいろ(黄土色)
かーきー
【カーキー】
○[色]⇒おうどいろ(黄土色)
★かぎ
【鍵】
【鑰】
○(1)
「キー([英]key)」とも呼ぶ。
参照⇒さやく(鎖鑰)
○()
★がき
【餓鬼】
○(1)[仏]([梵]preta)生前の悪業(アクゴウ)の報いで、餓鬼道に
落ちて飢餓(キガ)の状態にある亡者(モウジャ)(死者霊)。
○(2)[仏]八難の一つ。
参照⇒はちなん(八難)(1)
○(3)(転じて)食物などに貪欲(ドンヨク)な者。
○(4)[俗]子供の蔑称。
「がきんちょ」とも呼ぶ。
◎なに、このクソ餓鬼がぁ
○(5)弔(トムラ)う者のいない無縁の亡者。
参照⇒むえんぼとけ(無縁仏),がきだな(餓鬼棚)
かきあぶら
【カキ油】
【牡蠣油】
○[食]オイスターソース([英]oyster sauce)の別称。
⇒おいすたーそーす(オイスターソース,オイスター・ソース)
かきあみ
【垣網】
◇[日]kakiami
○[海]定置網の部分名。
沿岸の魚の通路(魚道)を遮断して、魚群を一定方向に誘導す
るための網。
魚を捕える建網(タテオミ)から張り出す袖網(ソデアミ)の一種で、
長いものは数キロメートルに及ぶ。
魚の種類により、沿岸に対する位置・角度や長さなどが異な
る。
「道網(ミチアミ)」とも呼ぶ。
かきいろ
【柿色】
○(1)[色]やや黄みがかった朱色。赤みの強い橙色。柿の実の
皮の色。
◎C=0,M=80,Y=83,B=0。
○(2)[色]赤茶色。柿渋で染めた色。
「柿渋色(カキシブイロ)」とも呼ぶ。
参照⇒あらいがき(洗柿)
○(3)[色]茶をおびた橙色。代赭色(タイシャイロ)の濃いもの。柿渋
と弁柄(ベンガラ)で染めた色。
かーきいろ
【カーキ色】
○[色]⇒おうどいろ(黄土色)
かきおえき
【柿生駅】
○[交]神奈川県川崎市麻生区(アサオク)上麻生(カミアサオ)にある、小
田急小田原線の駅。
新百合ヶ丘(シンユリガオカ)駅と鶴川(ツルカワ)駅(東京都町田市)の間。
かきごおり《かきごほり》
【欠氷】
【欠き氷】
○(1)氷を細かく欠き砕(クダ)いたもの。
「ぶっかき(打っ欠き)」,「かちわり(搗ち割り)」とも呼ぶ。
○(2)[食]氷を雪状に掻(カ)き削(ケズ)り、砂糖水やシロップを
かけた食べ物。
中に白玉やアンコ(餡子)などを入れたものもある。
「こおりみず(氷水)」,「こおりすい(氷水)」とも呼ぶ。
参照⇒みぞれ(霙)(2),しゃーべっと(シャーベット),そるべ(
ソルベ)(1)
◎無色:砂糖水。
赤色:いちご(苺)。
緑色:メロン・抹茶(マッチャ)。
黄色:レモン。
白色:カルピス。
かきざきまち
【柿崎町】
◇[日]Kakizaki Machi
○[古]新潟県南部、中頸城郡(ナカクビキグン)の町。
◎2005. 1. 1(平成17)上越市に編入。
かきさしまど
【掻きさし窓】
【掻止窓】
○[建]下地窓の別称。
⇒したじまど(下地窓,助枝窓)
かきしぶ
【柿渋】
○渋柿(シブガキ)の若い果実から採取した汁を発酵させて濾(コ)
した赤黒い液体。
防水・防腐用の塗料として木・麻・紙などに塗ったり、漆器
(シッキ)の下塗りにも使用する。また、団扇(ウチワ)や提灯(チョウチン)
に塗るのは防火のため。
単に「しぶ(渋)」とも呼ぶ。
参照⇒しぶがみ(渋紙),あかちょうちん(赤提灯)(1),かみこ
(紙子,紙衣)
◎中国の渋柿の実は小さく、ほぼ柿渋を採(ト)るために栽培さ
されている。
かきしぶいろ
【柿渋色】
○[色]赤茶色。柿渋で染めた色。
「柿色(カキイロ)」とも呼ぶ。
参照⇒かきしぶ(柿渋)
かぎじゅうじ《かぎじふじ》
【鉤十字】
◇[独]Hakenkreuz、[英]swastika
○⇒はーけんくろいつ(ハーケンクロイツ)
がきだな
【餓鬼棚】
○[暦]盂蘭盆会(ウラボンエ)で、無縁仏のために作る棚。
先祖の霊を祀(マツ)る精霊棚とは別に別に設けるもの。
「外棚(ホカダナ)」,「門棚(カドダナ)」,「水棚(ミズダナ)」とも呼ぶ。
参照⇒ぼんだな(盆棚),むえんぼとけ(無縁仏)
かきち
【嘉吉】
◇[日]Kakichi
○[歴]⇒かきつ(嘉吉)
かきつ
【嘉吉】
◇[日]Kakitsu
○[歴]後花園(ゴハナゾノ)天皇朝の年号。
1441(永享13,嘉吉元. 2.17)〜1444(嘉吉 4,文安元. 2. 5)。
「かきち(嘉吉)」とも呼ぶ。
◎辛酉革命による改元。
参照⇒しんゆうかくめいせつ(辛酉革命説)
かきつのいっき
【嘉吉の一揆】
○[歴]⇒かきつのとくせいいっき(嘉吉の徳政一揆)
★かきつのとくせいいっき
【嘉吉の徳政一揆】
○[歴]1441(嘉吉元)嘉吉の乱の混乱で京都周辺に起きた大規模
な土一揆(農民一揆)。
「嘉吉の一揆」とも呼ぶ。
★かきつのらん
【嘉吉の乱】
○[歴]1441(嘉吉元. 6.)赤松満祐(ミツスケ)が将軍足利義教(ヨシノリ)
を自邸で謀殺した事件。
★かきつばた
【カキツバタ】
【杜若】
【燕子花】
◇[学]Iris laevigata
○[植]ユリ目(Liliales)アヤメ科(Iridaceae)アヤメ属(Iris)
の多年草。
「かおよぐさ(顔佳草,貌佳草)」とも呼ぶ。
◎花札では五月。
かきつも
【カキツモ】
【垣内藻】
○[植]アサクサノリ(浅草海苔)の別称。
⇒あさくさのり(アサクサノリ,浅草海苔)
がきでか
【がきデカ】
○[漫]山上たつひこ作のギャグ漫画。
警察官の帽子を被(カブ)った子供が主人公で、決まりポーズ
は「八丈島のキョン」。
◎1974〜1980(昭和49〜昭和55)「週刊少年チャンピオン」に連載。
かきのき
【カキノキ】
【柿木】
【柿樹】
○[植]⇒かき(カキ,柿)(1)
かきのききんすけ
【柿木金助】
◇[日]Kakinoki Kinsuke
○[人]江戸時代、尾張(現:愛知県)の盗賊(?〜1763)。
1712(正徳 2)大凧(オオダコ)に体を結びつけて飛び、名古屋城
の金の鯱(シャチホコ)の鱗(ウロコ)を剥(ハ)いで盗んだという。
◎初世並木五瓶(ゴヘイ)作の歌舞伎『けいせい黄金(「魚」偏+「肅」)
(コガネノシヤチホコ)』や、岡本綺堂・条野採菊・岡鬼太郎合作の『金
鯱噂高浪(キンノシヤチウハサノタカナミ)』などに脚色。
かきのきざか
【柿の木坂】
◇[日]Kakinokizaka/Kakinoki Zaka
○東京都目黒区中南西部の地名。西部を八雲(ヤクモ)、北西部を
東が丘(ヒガシガオカ)に接し、北部を世田谷区に隣接。
柿の木坂1〜3丁目がある。
環七通りの南側、東急東横線都立大学駅の西側に位置する。
かきのきざかのいえ《かきのきざかのいへ》
【柿の木坂の家】
○[楽]石本美由起作詞、船村徹作曲の歌謡曲。
歌は青木光一(コウイチ)。
◎1957.10.(昭和32)発売。
かきのしまいせき
【垣の島遺跡】
【垣ノ島遺跡】
○[歴]北海道南部、渡島支庁(オシマシチョウ)茅部郡(カヤベグン)南茅部
町(ミナミカヤベチョウ)にある、縄文時代後期の集落遺跡。
◎2003. 9. 3(平成15)馬蹄形(バテイケイ)の盛土遺構を確認。
かきのたね
【柿の種】
○(1)カキ(柿)の種子。
平たく細長い弓形をしている。
○(2)[食](1)の形をしたアラレモチ(霰餅)。
トウガラシ(唐辛子)を利(キ)かせた醤油(ショウユ)味。
参照⇒かきぴー(柿ピー)
かきのはぐさ
【カキノハグサ】
【柿葉草】
◇[学]Polygala reinii
○[植]マメ目(Fabales)ヒメハギ科(Polygalaceae)ヒメハギ属
(Polygala)の多年草。
草丈は20〜30センチメートル。
葉がカキ(柿)の葉に似る。
5〜6月、黄色い総状花序をつける。
中部以西の山林に自生。
参照⇒ひめはぎ(ヒメハギ,姫萩)
かきのはずし
【柿の葉寿司】
○[食]奈良県南部、吉野地方の郷土食品。
柿の葉で酢飯(スメシ)とシメサバ(締め鯖)の切り身を包み、重
しでなじませたもの。
かぎばり
【かぎ針】
【鉤針】
◇[英]hook
○(1)先端が鉤形に曲がった針の総称。
○(2)([英]hook hook)編物用の針の一種。
一端または両端が鉤形になった針で、毛糸・レース糸などを
鉤に引っ掛けて手編みするもの。
素材は竹・角(ツノ)・ステンレスなど。
参照⇒かぎばりあみ(かぎ針編み,鉤針編み)
★かぎばりあみ
【かぎ針編み】
【鉤針編み】
○かぎ針(hook)を使用する手編み。
「クローシェ編み([英]crotchet)」,「クローセ編み([英]cro-
chet)」とも呼ぶ。
参照⇒あふがんあみ(アフガン編み)
かきはん
【書判】
【書き判】
○⇒かおう(花押,華押)
かきぴー
【柿ピー】
○[食]アラレモチ(霰餅)の柿の種にピーナッツを混ぜ加えた菓
子。
柿の種とピーナッツを一緒に口に入れて噛(カ)むと、柿の種
ともピーナッツとも違う味になるという。
参照⇒かきのたね(柿の種)(2)
★かきもく
【カキ目】
【牡蠣目】
【牡蛎目】
◇[学]Ostreoida
○[貝]
「イタボガキ目(Ostreoida)」,「ウグイスガイ目(Pterioida)」
とも呼ぶ。
◎旧称は「不等筋目(Anisomyaria)」。
かきもち
【欠餅】
【掻餅】
○(1)[食]モチ(餅)を薄く切って乾燥させもの。
○(2)[食]⇒おかき(おかき,御欠き,御掻)
かぎや
【鍵屋】
○(1)鍵を造り、また売る家・店。
○(2)[歴]江戸の花火屋の屋号の一つ。
1659(万治 2)鍵屋弥兵衛が創業。
江戸時代、暖簾分(ノレンワ)けした玉屋(タマヤ)ともに両国川開き
の花火で「たまやー、かぎやー」と声がかかるほど名高い花火屋。
○(3)[建]曲屋(マガリヤ)の別称。
⇒まがりや(曲屋,曲り屋,曲がり屋)
○(4)[建]角屋造(ツノヤヅク)りの別称。
かぎゃくいんらんしょう《かぎやくいんらんしやう》
【加虐淫乱症】
○[病]⇒さでぃずむ(サディズム)(1)
かぎゃくしゅみ
【加虐趣味】
○[心]⇒さでぃずむ(サディズム)(2)
かきゃくせん《くわきやくせん》
【貨客船】
◇[英]cargo-passenger ship
○[交][海]旅客を乗せる設備もある貨物船(カモツセン)。
「かかくせん(貨客船)」とも呼ぶ。
参照⇒きゃくせん(客船)
◎海上運送法などでは、旅客定員が12名を超えないものは貨物
船に含める。
◎中国語では「客貨船(kehuochuan)」,「客貨輪(kehuolun)」。
かぎゅう《くわぎう》
【火牛】
◇[中]huoniu
○[歴]中国の戦国時代、斉(Qi)(セイ)の田単(Tian Dan)(デンタン)
が用いた奇計。
牛の角に刀をつけ、尾に油を注いだ葦(アシ)を結び付けて点火
し、怒らせた牛を夜陰に乗じて敵陣に放った戦法。
「火牛の計」とも呼ぶ。
◎木曾義仲(キソ・ヨシナカ)も礪波山(トナミヤマ)の戦で火牛攻めを行い、
平氏を敗走させている。
◎『史記』「田単伝」から。
★かぎゅう《くわぎう》
【蝸牛】
○(1)[動]カタツムリの別称。
⇒かたつむり(カタツムリ,蝸牛)
○(2)[医]蝸牛管の略称。
⇒かぎゅうかん(蝸牛管)
○(3)[劇]狂言の一つ。
かぎゅうかく《くわぎうかく》
【蝸牛殻】
○[医]蝸牛管の別称。
⇒かぎゅうかん(蝸牛管)
★かぎゅうかん《くわぎうくわん》
【蝸牛管】
○[医]哺乳類・鳥類で、内耳(ナイジ)の一部。巻貝状になった骨
性の管。
「蝸牛」,「蝸牛殻(カク)」,「うずまきかん(渦巻き管,渦巻管)」と
も呼ぶ。
かぎゅうぜめ《くわぎうせめ》
【火牛攻め】
○[歴]⇒となみやまのたたかい(礪波山の戦い,礪波山の戰い,
砺波山の戦い)
かぎゅうのけい《くわぎうのけい》
【火牛の計】
○[歴]⇒かぎゅう(火牛)
★かぎゅは
【カギュ派】
◇Kagyupa、[英]the Kagyu sect
○[仏]チベット仏教(ラマ教)の4大宗派の一つ。
「カギュー派」とも呼ぶ。
参照⇒かるまぱ(カルマパ),ちべっとぶっきょう(チベット仏
教)
かぎゅーは
【カギュー派】
◇Kagyupa、[英]the Kagyu sect
○[仏]⇒かぎゅは(カギュ派)
★かきょ《くわきよ》
【科挙】
◇[中]keju
○[歴]中国で隋初から清末まで行われた官吏任用試験。
郷試(xiangshi)・会試(huishi)(省試<shengshi>)・殿試
(dianshi)の三段階。
明〜清代は四段階で、郷試の下に院試(県試,府試)があった。
参照⇒さんげん(三元)(6)
◎1904. 7. 4(明治37)の試験を最後に、翌年廃止。
★かきょう《くわけう》
【華僑】
◇[中]huaqiao
○長期に渡って外国に居住している中国人とその子孫。
客家(ハッカ)出身者が多い。
参照⇒はっか(客家),[3]ばば(ババ),きょうじん(僑人)
◎旅日(luri)華僑:在日華僑。
僑郷(qiaoxiang):華僑の故郷。
◎1999. 9.(平成11)日本中華総商会、発足。
2011(平成23)、在インドネシア767万人・在タイ706万人・在
マレーシア639万人・在アメリカ346万人・在シンガポール279
万人。
がぎょうびおん《がぎやうびおん》
【ガ行鼻音】
◇[日]gagyo bion/ga-gyo bion
○[言]鼻濁音の別称。
⇒びだくおん(鼻濁音)
かきわり
【欠き割り】
【欠割】
○[食]⇒みがきにしん(身欠鰊,身欠鯡)
かきわり
【書き割り】
【書割り】
【書割】
◇[英]set scene/scenery
○[劇]演劇の大道具の一種。
木枠に布や紙を張り、風景や建物などを描き、舞台背景に用
いるもの。
◎背景を幾つかに分割して書き、組み合せて用いることから。
がーきん
【ガーキン】
◇[英]gherkin
○[食]ピクルス用の小さいキュウリ(胡瓜)。
がきんちょ
【がきんちょ】
○[俗]⇒がき(餓鬼)(4)
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