PDD図書館管理番号 0001.0015.5000.07
百 科 辞 書 《かいら》 編集:獨 澄旻
-------- かいら ------------------------------------------------
かいらい《くわいらい》
【傀儡】
○(1)あやつり人形。
参照⇒くぐつ(傀儡)
○(2)人の手先となって、その意のままに動く者。
◎傀儡政権
◎「くぐつ(傀儡)」とも読む。
がいらいしゅ
【外来種】
○[生]本来の生息地域から人為的に持ち込まれた生物。
◎2003.10. 6(平成15)環境省、従来の「移入種」を「外来種」の呼
称に改めることを決定。
2005. 6. 1(平成17)特定外来生物被害防止法(外来生物法)、
施行。
◎生物学上は、生物が自力で移動したものを「移入種」と呼ぶ。
★かいらくえん《かいらくゑん》
【偕楽園】
○(1)茨城県水戸市(ミトシ)常磐町(トキワチョウ)にある庭園。
園内に好文亭(3階建て)がある。
約100種3,000本の梅の名所として知られる。
参照⇒こうぶんてい(好文亭)
◎1842(天保13)第9代水戸藩主徳川斉昭(ナリアキ)、造園。
参照⇒かいてんかん(回天館)
◎後楽園(岡山)・兼六園(金沢)とともに日本三大名園の一つ。
◎常磐神社(トキワジンジャ)と隣接:⇒ときわじんじゃ(常磐神社)
○(2)[交]⇒かいらくえんえき(偕楽園駅)
かいらくえんえき《かいらくゑんえき》
【偕楽園駅】
○[交]茨城県水戸市(ミトシ)常磐町(トキワチョウ)にある、JR常磐線
の臨時駅。
赤塚駅と水戸駅の間。
かいらすさん
【カイラス山】
◇[英]Mount Kailas、[中]岡底斯山(Gangdisi shan)
○[地]中国チベット自治区南西部、ガンディセ山脈(Gangdise
Shan)の一峰。標高6,638メートル。
南のナムナニ山(Naimona'nyi)との間には、東のマパムヤム
ツォ(Mapam Yumco)、西のラカス湖(La'nga Co)の二つの湖があ
る。北チベット高原の内陸水系の分水嶺をなし、マパムヤムツォ
からはブラフマプトラ川(the Brahmaputra River)が、ラカス
湖からはサトレジ川(the Sutlej River)が流出する。
「カンリンボチェ峰(Kangrinboqe Feng)(岡仁波斉峰)」,「カン
リンボチェ」,「カンリンポチェ峰」,「カンリンポチェ」とも呼ぶ。
◎チベット仏教とヒンズー教の聖山。
チベット仏教では、行者がカイラス山とマパムヤムツォの周
囲51.488キロメートルを数年かけて五体投地で巡礼している。
ヒンズー教では、シバ神が360の神々とともに鎮座する場所
とされる。また、マパムユムツォもインド神話上の神聖な湖マ
ーナサとされる。
参照⇒ごたいとうち(五体投地),まぱむやむつぉ(マパムヤム
ツォ)
かいらすさんみゃく
【カイラス山脈】
○[地]⇒がんでぃせさんみゃく(ガンディセ山脈)
がいらるでぃあ
【ガイラルディア】
◇[英]gaillardia
○[植]⇒てんにんぎく(テンニンギク,天人菊)
かいらん《くわいらん》
【回鑾】
【廻鑾】
○(1)天子の乗る鑾駕(ランガ)(車)が向きを変えること。
参照⇒らん(鑾)
○(2)(転じて)天子が宮城に帰ること。
かいり《くわいり》
【乖離】
○そむき離れること。はなればなれになること。離反。
◎人心の乖離
◎乖離概念:⇒かいりがいねん(乖離概念)
かいり
【カイリ】
【海里】
【浬】
◇[英]sea mile/nautical mile
○[海]航海および航空に使われる距離の単位。
国際単位の1海里は1,852メートル。
記号は「M」または「nm」。
◎時速1海里を1ノットという。
◎本来は「地球の平均子午円の中心角1分(緯度1分)に対する
地表上の長さ」。
しかし、船の測程儀の機能などから国によって差異があった
ため、1929(昭和 4)臨時水路会議で「1海里は1,852メートル」
に決定された。
それ以前、イギリスの1海里は1853.18メートルであった。
かいり
【海狸】
◇[英]beaver
○[哺]⇒[1]びーばー(ビーバー)
かいりがいねん《くわいりがいねん》
【乖離概念】
○[哲]同一類概念に包摂(ホウセツ)できない、二つの概念の相互の
関係。
例えば、「机」と「徳」、「三角形」と「失敗」、「黒」と「高い」など。
「離隔概念」,「不等概念」,「異類概念」とも呼ぶ。
かいりききゅう《くわいりききう》
【回力球】
◇[西]jai alai
○[運]ハイアライの別称。
⇒はいあらい(ハイアライ)
かいりくほうそびえと
【海陸豊ソビエト】
【海陸豊蘇維埃】
◇[中]Hailufeng Suweiai、[英]Hailufeng Soviet
○[歴]1927.11.(昭和 2)成立した中国最初のソビエト政権。
第一次国共合作に失敗後、中国共産党が中国南部の農民運動
が盛んだった広東省(Guangdong Sheng)(カントンショウ)南東部の海豊
県(Haifeng Xian)・陸豊県(Lufeng Xian)に樹立。
土地改革を断行したが、軍閥の攻撃を受け、1928. 2.(昭和
3)陥落して革命軍は四散した。
参照⇒しいちにじけん(四・一二事件)
かいりせいしょうがい《くわいりせいしやうがい》
【乖離性障害】
◇[英]dissociative disorder
○[病]⇒かいりせいどういつせいしょうがい(解離性同一性障
害)
かいりせいしょうがい《かいりせいしやうがい》
【解離性障害】
◇[英]dissociative disorder
○[病]⇒かいりせいどういつせいしょうがい(解離性同一性障
害)
★かいりせいどういつせいしょうがい
《かいりせいどういつせいしやうがい》
【解離性同一性障害】
◇[英]dissociative identity disorder
○[病]
「解離性障害」,「乖離性(カイリセイ)障害」,「多重人格障害(multi-
ple personality disorder)」とも呼ぶ。
略称は「DID」。
参照⇒にじゅうじんかく(二重人格),じきるはかせとはいど
し(ジキル博士とハイド氏)
◎性同一性障害(gender identity disorders)とは異質。
かいりつ
【戒律】
○(1)[仏]僧尼(ソウニ)や信者が守るべき規範。
自発的に守るべき戒と、罰則のある律のこと。
◎"sila(戒)"と"vinaya(律)"の合成語。
「戒」は戒律規則を守ろうとする自発的な心の働きで、「律」は
他律的な規則をいう。
最澄(サイチョウ)はその「律」を捨てて「梵網戒」のみを大乗仏教の
修行規範とすべきことを主張し実行した。この天台宗の円戒は
当初猛烈に反対されたが、最澄の死後一週間目には勅許がおり
た。
○(2)[宗](一般に)宗教上の生活規律。
かいりつ
【開立】
◇[英]extraction of cubic root
○[数]ある数の立方根を求めること。立方に開くこと。
「かいりゅう(開立)」,「開立法」とも呼ぶ。
◎平方根を求めることは「開平(カイヘイ)」と呼ぶ。
かいりつほう《かいりつほう》
【開立法】
○[数]⇒かいりつ(開立)
かいりねずみ
【海狸鼠】
◇[西]nutria
○[哺]⇒[1]ぬーとりあ(ヌートリア)
◎「海狸」とは「ビーバー(beaver)」のこと。
かいりゅう《かいりふ》
【開立】
○[数]⇒かいりつ(開立)
かいりゅう
【海竜】
【海龍】
○[歴][軍]太平洋戦争末期、日本軍が開発した特別攻撃兵器。
特殊潜航艇。
開発名(暗号名)は「SS金物」。
実戦に使用されることはなかった。
参考⇒こうりゅう(蛟竜,蛟龍),かいてん(回天),しんよう(震
洋),おうか(桜花)(2),しゅうすい(秋水)(4)
◎1944. 7.(昭和19)原型を開発。
かいりゅうほう《かいりふほう》
【開立法】
○[数]⇒かいりつ(開立)
かいれい
【海嶺】
◇[英]ridge/ocean ridge
○[地]海底地形の一種。
海底にある幅狭く長く連なった山脈状の起伏。
プレートが生成される地帯で、大洋底をいくつかの海盆(ba-
sin)に分けていることがある。
「海底山脈(submarine ridge)」とも呼ぶ。
参照⇒かいぼう(海膨),とらんすふぉーむだんそう(トランス
フォーム断層)
〈日本付近の海嶺〉
七島・硫黄島海嶺(Shichito-Iwo Jima Ridge)。
九州・パラオ海嶺(Kyushu-Palau Ridge)。
大和海嶺(Yamato Ridge)。
かいれつ
【解列】
◇[英]parallel off
○[電](発電装置を停止するため)電力系統から発電設備を切り
離すこと。
⇔へいれつ(並列)(3)
かいれつか《かいれつくわ》
【開裂果】
○[植]裂開果の別称。
⇒れっかいか(裂開果)
がいれんきるへんきち
【ガイレンキルヘン基地】
◇[英]Geilenkirchen Airbase
○[軍]ドイツ西部、ノルトライン・ベストファーレン州
(Bundesland Nordrhein-Westfalen)西端にあるAWACS基地。
アーヘンの北方。
かいろ
【カイロ】
◇[英]Cairo、[アラビア語]al Qahirah
○(1)エジプトアラブ共和国の首都。
〈人口〉
1975(昭和50)592万人。
1986(昭和61)605万2,000人。
1990(平成 2)645万2,000人。
○(2)アメリカ合衆国中東部、イリノイ州(Illinois State)南
西端のアレキサンダー郡(Alexander County)南端にある郡都。
かいろ《くわいろ》
【カイロ】
【懐炉】
◇[英]portable body warmer
○衣服の内側に入れて体を温める小さな器具。
元禄年間(1688〜1704)初めに金属製の小さな容器に懐炉灰を
入れたものが発明され、従来の温石(オンジャク)に代って使用され
た。
ベンジン(揮発油)を使用した懐炉も使用されたが、現在は鉄
粉の酸化熱を利用した使い捨てカイロ(商品名ホカロンなど)が
主流。
参照⇒かいろばい(懐炉灰),はくきんかいろ(ハクキンカイロ,
白金懐炉),おんじゃく(温石)(1),ゆたんぽ(湯たんぽ,湯湯婆),
ひいれ(火入れ)(4)
◎冬の季語。
★かいろ《くわいろ》
【回路】
◇[英]circuit、[独]Kreis(クライス)
○(1)[電]電流の通路。
「サーキット」とも呼ぶ。
◎ショート・サーキット(short circuit):⇒しょーと(ショー
ト)(2)
○(2)[電]ある程度まとまった機能を持つように、電気部品を
まとめた部分。
基板または基板の一部分や、IC(集積回路)またはIC内の
一部分など。
◎発振回路,加算回路,乗算回路,演算回路
○(3)[生]生体の物質代謝経路のうち、化学反応の経路が循環
する部分。
◎クエン酸回路
かいろ
【開炉】
○[暦]禅宗の行事の一つ。冬季防寒のため、毎年陰暦十月一日
(または新暦十一月一日)から室内で炉や火鉢を使い始めること。
⇔へいろ(閉炉)
参照⇒ろびらき(炉開き)
かいろう《かいらう》
【偕老】
○夫婦が共に老(オ)いるまで、仲(ナカ)むつまじく連れ添(ソ)うこ
と。
「あいおい(相老,相老い)」とも呼ぶ。
◎偕老同穴
がいろう《ぐわいらう》
【外郎】
◇[中]wailang
○[歴][漢]中国の官名。宮中で宿直・警備にあたる郎官の定員
外の職員。
のち郎官は広く事務を扱う者や侍従なども指すようになり、
外郎も下級の官吏を指すようになった。
「散郎(sanlang)(サンロウ)」とも呼ぶ。
参照⇒ういろう(外郎)
かいろうちたい《くわいらうちたい》
【回廊地帯】
◇[英]corridor strip
○(1)内陸国などの、他国内を通る細長い地域。
特に、港運のための海に達するもの。
◎ポーランド回廊:⇒ぽーらんどかいろう(ポーランド回廊)
河西回廊([中]Hexi huilang)。
○(2)[歴](Polish Corridor)⇒ぽーらんどかいろう(ポーランド回廊)
かいろけい《くわいろけい》
【回路計】
◇[英]tester
○[電]⇒てすたー(テスター)
★がいろじゅ
【街路樹】
○
◎日本の街路樹の始めは、明治初年に岩倉具視が洋行した際に
街路樹を知り、銀座の煉瓦地に試みた柳。
土手の柳並木などは、古来から柳原(ヤナギワラ)など各地にあっ
た。また、一里塚の多くは傍(カタワ)らにエノキ(榎)が植えられ
ていた。
かいろばい《くわいろばひ》
【懐炉灰】
○カイロ(懐炉)用の燃料。
キリ(桐)などの木炭末に、ワラ(藁)・ヨモギ(艾)などの草木
灰を混ぜ、硝石などの助燃剤を加えて細長い紙に包んだもの。
参照⇒きりばい(桐灰)
◎現在ではベンジンを燃料とするカイロ、さらには使い捨てカ
イロに取って代わられた。
かいろぷたー
【カイロプター】
◇[英]chiropter
○[哺](英語で)翼手類。
⇒よくしゅるい(翼手類)
かいろまんしー
【カイロマンシー】
◇[米]chiromancy
○手相術・手相占い。
「キロマンシー([英]chiromancy)」とも呼ぶ。
◎「手の([希]chiro-)占い([接尾辞]-mancy)」から。
かいわれだいこん《かひわれだいこん》
【貝割れダイコン】
【貝割れ大根】
【穎割れダイコン】
【穎割れ大根】
◇[日]kaiware daikon
○[食]ダイコン(大根)のもやし(萌やし)・貝割り菜(ナ)。
ダイコンの種子を容器などに密に播(マ)き、水に浸し、日光
を遮(サエギ)って発芽・軟白させ、子葉が開いたころに収穫した
もの。
ダイコン特有の辛みがあり、サラダ・料理の付け合せや汁の
具などに用いる。
「さわやけ(黄菜)」とも呼ぶ。
[1]かいん
【カイン】
◇[ヘブライ語]Qajin、[英]Cain
○[聖]『旧訳聖書』「創世記」に記されている人類の祖先アダム
(Adam)とイブ(Eve)の長男。
羊飼いの弟アベル(Abel)の供物が神エホバによろこばれ、自
分の供物は顧みられなかった事で、嫉妬のあまり弟を殺し、神
に追われた。
◎殺人者の第1号といわれ、殺人者・不道徳者の表象とされる。
◎『カインの末裔』:⇒かいんのまつえい(カインの末裔)
★[2]かいん
【カイン】
◇Kine
○[理][地]毎秒1センチメートルの速度(速さ)。
地震を表す単位の一つ。
参照⇒しんど(震度)
◎地震の被害状況は、経験的に最大加速度に比べ最大速度の方
がより一致することが知られている。
かいん《かゐん》
【下院】
◇[英]Lower House/Chamber
○[政]二院制の議会で、国民の直接選挙で選ばれる議員で構成
する議院(合議機関)。
日本の衆議院。
イギリスの"House of Commons"。
アメリカの"House of Representatives"。
ロシア連邦の国家ドゥーマ([露]Gosudarstvennaya Duma)。
かいんしゅう《かいんしう》
【カイン州】
◇[英]Kayin State
○⇒かれんしゅう(カレン州)
かいんのまつえい
【カインの末裔】
○[文]有島武郎(タケオ)の小説。
北海道の小作人仁右衛門の悲惨な生活を描く。
◎1917(大正 6)発表。
2003. 6. 9(平成15)北海道後志支庁(シリベシシチョウ)虻田郡(アブタ
グン)ニセコ町(チョウ)の有島記念公園に、有島武郎の没後80年を
記念して『カインの末裔』の文学碑が建立。
かいんほあしょう《かいんほあしやう》
【カインホア省】
◇[ベトナム語]Tinh Khanh Hoa、[英]Khanh Hoa Province
○ベトナム中南部の省。北部をフーイエン省(Tinh Phu Yen)、
南部をニントゥアン省(Tinh Ninh Thuan)、西部をラムドン省
(Tinh Lam Dong)、北西部をダクラク省(Tinh Dac Lak)に接し、
東部は南シナ海に面する。
省都はニャチャン(Nha Trang)。
かう
【カウ】
◇[英]cow
○(1)[農]メス牛(雌牛)。
参照⇒かうぼーい(カウボーイ)
○(2)[農](特に)乳牛。
◎去勢していないオス牛(雄牛)は「ブル(bull)」、去勢した牛は
「オックス(ox)」。
畜牛の総称は「キャトル(cattle)」。
かう
【夏禹】
◇[中]Xiayu
○[中国伝説]⇒う(禹)
かう《くわう》
【過雨】
○[気]⇒とおりあめ(通り雨)
がヴぁーてるわん
【ガヴァーテル湾】
◇[ペルシア語]Khalij-e Gavater、[英]Gavater Bay
○[地]⇒がばーてるわん(ガバーテル湾)
がヴぁる
【ガヴァル】
◇Gavar
○⇒がばる(ガバル)
かうかけん
【カウカ県】
◇[西]Departamento del Cauca、[英]Cauca Department
○コロンビア南西部の県。北西部を太平洋に面する。
県都はポパヤン(Popayan)。
〈面積〉
2万9,308平方キロメートル。
〈人口〉
2005(平成17)118万2,022人(5月22日現在)。
がうちょ
【ガウチョ】
◇[西]gaucho(牧童)
○南アメリカ、特にアルゼンチンのパンパ草原で働く牧場労働
者(カウボーイ)。
メスティーソ(白人と先住民グアラニー族<Guaranies>などと
の混血)が多く、初めは野生化した牛の捕獲を行い、乗馬にす
ぐれ、流れ者の生活を送り、独立不羈・男らしさのシンボルと
されていた。
のち牧畜業の近代化とともに、後進性と野蛮のシンボルとし
て19世紀後半には消滅した。
参照⇒かうぼーい(カウボーイ)(1)
がうでぃ
【ガウディ】
◇Antonio Gaudi y Cornet(アントニオ・ガウディ)
○[人]スペイン、カタルニアの建築家(1852〜1926)。
曲線や曲面を使用した特異な造形の建築を創造した。
作品は未完成の『聖家族教会(El Temple Expiatori de la
Sagrada Familia)』など。
参照⇒さぐらだふぁみりあ(サグラダ・ファミリア)
がうと
【ガウト】
◇[英]gout
○[病](英語で)痛風。
⇒つうふう(痛風)
かうなす
【カウナス】
◇Kaunas
○リトアニア中央部、カウノ州(Kauno apskritis)の州都。カ
ウノ県(Kauno rajonas)の県都。同国第二の都市。
北緯54.90°、東経23.91°の地。
ポーランド語名は「コウノ(Kowno)」、ロシア語名は「コブノ
(Kovno)」。
〈人口〉
1989(平成元)41万8,100人。
1992(平成 4)43万3,600人。
2001(平成13)37万8,900人。
2004(平成16)38万0,100人。
◎1915(大正 4)第一次世界大戦でドイツが占領。
1918〜1940(大正 7〜昭和15)首都ビーリニュス(Vilnius)が
ポーランドに占領されていたため暫定首都となる。
かうなすしゅう《かうなすしう》
【カウナス州】
◇[英]Kaunas County
○⇒かうのしゅう(カウノ州)
かうのけん
【カウノ県】
◇Kauno rajonas、[英]Kauno Province
○リトアニア中央部、カウナス州中西部の県。
県都はカウナス(Kaunas)。
かうのしゅう《かうのしう》
【カウノ州】
◇Kauno apskritis、[英]Kauno County
○リトアニア中央部の州。
州都はカウナス(Kaunas)。
「カウナス州([英]Kaunas County)」とも呼ぶ。
〈面積〉
8,170平方キロメートル。
〈人口〉
1989(平成元)75万5,500人。
2001(平成13)70万1,500人。
2004(平成16)70万3,700人。
がうはてぃ
【ガウハティ】
◇Guwahati
○⇒ぐわはてぃ(グワハティ)
かうはよき
【カウハヨキ】
◇Kauhajoki
○フィンランド南西部、ランシ・スオミ県(Lansi-Suomen Laani)
西部の町。
北緯62.44°、東経22.18°の地。
〈人口〉
1985(昭和60)1万5,600人(推計)。
1995(平成 7)1万5,400人(推計)。
2001(平成13)1万4,716人(推計)。
2006(平成18)1万4,465人(推計)。
かうべる
【カウベル】
◇[英]cowbell
○(1)[農]牛の居所を知るために、牛の首に吊(ツ)るすやや平た
い金属製の鈴。
○(2)[楽]柄(エ)の付いた、音程を揃(ソロ)えた大小さまざまな鈴。
一般に、一人で数音を担当し、大勢が一体となって演奏する。
金属製やガラス製などがある。
参照⇒あんくるん(アンクルン)
かうぺんす
【カウペンス】
◇Cowpens
○[軍]アメリカ海軍のイージス艦(ミサイル巡洋艦)(CG63)。
乗員約400人。
◎2000(平成12)横須賀基地に配備。
かうぼーい
【カウボーイ】
◇[英]cowboy
○(1)[農]アメリカ西部の牧場で働く牛飼いの牧童。
19世紀初めテキサスに始まり、牧場で牛の世話をするほか、
鉄道の駅まで輸送する役も担っていた。そのため、馬乗りや投
げナワ(縄)(lasso)のほかに、盗賊から牛を守るために小銃や
拳銃も使いこなせなくてはならなかった。
そのスタイルは、テンガロンハット(カウボーイハット)をか
ぶり、首に派手なバンダナを巻き、腰に拳銃とガンベルトを帯
びる。拍車(ハクシャ)の付いたブーツを履(ハ)き、またベッドで寝
るときもブーツを脱(ヌ)がないという。
「カーボーイ」とも呼ぶ。
参照⇒ろでお(ロデオ),ばんだな(バンダナ),ちゃぷす(チャ
プス)
◎メキシコや南アメリカでは「ガウチョ(gaucho)」と呼ぶ。
参照⇒がうちょ(ガウチョ)
○(2)[映](転じて、西部劇の)ガンマン・拳銃使い。
「カーボーイ」とも呼ぶ。
かうぼーいはっと
【カウボーイハット】
【カウボーイ・ハット】
◇[英]cowboy hat
○[服]⇒てんがろんはっと(テンガロンハット,テンガロン・ハッ
ト)
かうら
【カウラ】
◇Cowra
○オーストラリア南東部、ニューサウスウェールズ州(New South
Wales State)南東部の町。
日本人戦没者墓地がある。
〈人口〉
1981(昭和56)7,900人。
◎1846(弘化 3)建設。
第2次世界大戦中、日本兵捕虜収容所を設置。
1944. 8. 5(昭和19)日本兵捕虜の集団脱走事件が発生して、
247人が脱出し、231人が死亡(カウラ事件)。オーストラリア兵
も4人死亡。
1964(昭和39)日本政府により日本人戦没者墓地を建設。
かうらがわ《かうらかは》
【カウラ川】
◇[西]Rio Caura、[英]Caura River
○[地]ベネズエラを北流するオリノコ川(Rio Orinoco)の支流。
参照⇒おりのこがわ(オリノコ川)
がうり
【ガウリ】
◇Ghauri(光輝な女神)
○[軍]パキスタン国産の中距離弾道ミサイル・ハトフ5型の通
称。液体燃料を使用。
射程距離は約1,500〜2,000キロメートル。
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の技術供与を受けたカフタ
研究所が開発し、ガウリは北朝鮮の「ノドン」、ガウリ2は同じ
く北朝鮮の「テポドン」の導入と言われている。
ガウリ1:射程距離1,500キロメートル。
ガウリ2:射程距離2,000キロメートル。
ガウリ3:射程距離2,800〜3,000キロメートル。積載1トン
で、核弾頭も可能。
参照⇒はとふ(ハトフ),しゃひーん(シャヒーン),あぶだり
(アブダリ),はいだー(ハイダー)
◎1998. 4.(平成10)ガウリの発射実験に成功。
1999. 3.(平成11)軍事パレードで一般公開。
1999. 4.14(平成11)ガウリ2の発射実験を行なう。
2002. 5.25(平成14)ガウリ3の発射実験に成功。
2004. 5.29(平成16)ガウリ1の発射実験に成功。
2004. 6. 4(平成16)ガウリ1の発射実験に成功。
2004.10.12(平成16)ガウリ1の発射実験に成功と発表。
◎インド国産の弾道ミサイルはアグニ。
参照⇒あぐに(アグニ)(2)
かうりっつがわ
【カウリッツ川】
◇[英]Cowlitz River
○アメリカ合衆国北西端、ワシントン州(Washington State)南
西部を流れる、コロンビア川(Columbia River)の支流。全長約
209キロメートル。
かうりっつぐん
【カウリッツ郡】
◇[英]Cowlitz County
○アメリカ合衆国北西端、ワシントン州(Washington State)南
西部の郡。
郡都はケルソー(Kelso)。
がうりぷーる
【ガウリプール】
◇Gauripur
○インド東北部、アッサム州(Assam State)西部のドゥブリ県
(Dhubri District)の町。
北緯26.08°、東経89.97°の地。
かヴーる
【カヴール】
◇Camillo Benso conte di Cavour(カミロ・ベンソ・ディ・カ
ヴール)
○[人]⇒[2]かぶーる(カブール)
かうん
【夏運】
◇[中]xiayun
○[交]中国での夏休み( 7. 1〜 8.31)前後の帰省・旅行ラッシュ。
かうんたーえすぴおなーじ
【カウンターエスビオナージ】
◇[英]counterespionage
○(英語で)防諜。
⇒ぼうちょう(防諜)
かうんたーぱーと
【カウンターパート】
◇[英]counterpart
○(1)謄本・副本。写本・写し。
○(2)対の片方・片われ。
○(3)(形や機能などが似ている)対照物・相対物。
○(4)匹敵する人物、対応する人物。
かうんてぃ
【カウンティ】
◇[英]county
○(1)イギリス・アイルランドの州。
パーリッシュ(parish)の上位区画。
「シャー(-shire)」も用いられる。
参照⇒ぱーりっしゅ(パーリッシュ)(2)
○(2)アメリカの地方行政区(郡)。
ルイジアナ州では「パーリッシュ(parish)」、アラスカ州では
「ボロー(borough)」を使用する。
◎NACo'National Association of Counties):全米カウン
ティ協議会。
かうんてす
【カウンテス】
◇[英]countess
○(英語で)伯爵夫人。
⇒はくしゃく(伯爵)
★[1]かうんと
【カウント】
◇[英]count
○(1)数え上げること。
「計上(ケイジョウ)」とも呼ぶ。
○(2)計算・勘定。
○()
[2]かうんと
【カウント】
◇[英]count
○英語で、イギリス以外の伯爵。
⇒はくしゃく(伯爵)
かえがわ《かへがは》
【替川】
◇[日]Kae Gawa
○[地]⇒かみやがわ(紙屋川)
★かえさる
【カエサル】
◇Gaius Julius Caesar
○[人]ローマの武将・政治家(BC. 100ころ〜BC. 44)。
「シーザー」とも呼ぶ。
参照⇒るびこん(ルビコン)
◎「カエサル」はローマ皇帝の称号。
◎クレオパトラ七世(Kleopatra VII)とは30歳以上の歳(トシ)の
差があった。
[1]かえされあ
【カエサレア】
◇Caesarea
○[古]⇒かいせり(カイセリ)
[2]かえされあ
【カエサレア】
◇Qaesarea/Caesarea/Qesari/Qeisari
○イスラエル北西部、ハイファ地区(Haifa District)南西部の
地中海に面する町。
北緯32.48°、東経23.88°の地。
ハデラ(Hadera)の北方で、古代遺跡カエサレア・マリティマ
(Caesarea Maritima,[ヘブライ語]Horbat Qesari)(海沿いのカ
エサレア)がある。
かえされいあ
【カエサレイア】
◇Caesaria
○[古]⇒かいせり(カイセリ)
かえし《かへし》
【かえし】
【返し】
○[料]醤油(ショウユ)に砂糖・ミリン(味醂)を合せ、一週間ほど寝
かせた合せ調味料。
数度、煮返したものを「本がえし」、香りのために合せたまま
のものを「生がえし」、砂糖が溶ける分だけの醤油・ミリンで煮
てから加熱しない醤油を加える「半生がえし」がある。
これをダシ汁で割って、ソバつゆ・天つゆや、どんぶり物な
どの煮汁に用いる。
◎昭和中期までは醤油がカビやすく、保存のために砂糖などを
加え、更に何度も煮返すことでカビにくくしていたもの。
かえしべら《かへしべら》
【返しべら】
◇[英]turner
○[料]⇒ふらいがえし(フライ返し)
かえつ《かゑつ》
【下越】
◇[日]Kaetsu
○新潟県(越後)の北部地方。
参照⇒さんえつ(三越)(2)
かえつ《かゑつ》
【加越】
◇[日]Kaetsu/Ka-Etsu
○(1)加賀国(現:石川県)と越前国(現:福井県)の併称。
参照⇒かえつさんち(加越山地)
○(2)[歴][交]JR西日本が運行した、北陸本線のL特急列車。
金沢駅(石川県)〜米原(マイバラ)駅(滋賀県)間を運転。
◎1975. 3.(昭和50)湖西線の開通に伴い、運行開始。
2003.10.(平成15)ダイヤ改正に伴い廃止。
かえつさんち《かゑつさんち》
【加越山地】
◇[日]Kaetsu Sanchi
○[地]石川県(加賀)と福井県(越前)の県をなす山地。
主峰は白山(ハクサン)(2,702メートル)。
福井県と岐阜県(美濃)の境をなす越美山地(エツミサンチ)と併称し、
「両白山地(リョウハクサンチ)」とも呼ぶ。
かえってきたよっぱらい《かへつてきたよつぱらひ》
【帰って来たヨッパライ】
○[楽]ザ・フォーク・パロディ・ギャング作詞、加藤和彦作曲
の歌謡曲。
歌はザ・フォーク・クルセダース。
◎1967(昭和42)自主製作。
かえってこいよ《かへつてこいよ》
【帰ってこいよ】
○[楽]平山忠夫作詞、一代のぼる作詞の歌謡曲。
歌は松村和子。
◎1980. 4.(昭和55)レコード発売。
★かえつのうてつどう《かゑつのうてつだう》
【加越能鉄道】
○[交]富山県西部のパス会社。路線バス・貸し切りバスなどを
運行。
本社は富山県高岡市江尻(エジリ)。
◎1950.10.23(昭和25)富山地方鉄道の加越線と沿線のバス部門
が分離独立して設立。
1959(昭和34)富山地方鉄道から高岡軌道線(のちの万葉線)を
譲り受ける。
1972(昭和47)加越線、廃止。
2002(平成14)万葉線を譲渡し鉄道会社ではなくなる。
★かえで《かへで》
【カエデ】
【楓】
【槭樹】
○[植]ムクロジ目(Sapindales)カエデ科(Aceraceae)カエデ属
(Acer)の総称。
「もみじ(紅葉,黄葉)」とも呼ぶ。
古称は「カエルデ(蛙手,鶏冠木,楓)」。
参照⇒いろはかえで(イロハカエデ,以呂波楓)
◎「かえるで(蛙手)」の転訛で、葉の形から。
山梨県の県木。
◎英語:メープル(maple)/メイプル。
かえでえき
【楓駅】
○[古][交]北海道夕張市(ユウバリシ)にあったJR石勝線(セキショウセン)
の無人駅。
新夕張駅と占冠(シムカップ)駅(占冠村)の間。
◎1907(明治40)開業。
2004. 3.12(平成16)臨時列車の最終運行をもって廃止。
かえでとう《かえでたう》
【カエデ糖】
【楓糖】
◇[英]maple sugar
○[食]⇒めーぷるしゅがー(メープルシュガー)
かえでとうみつ《かえでたうみつ》
【カエデ糖蜜】
【楓糖蜜】
◇[英]maple syrup
○[食]⇒めーぷるしろっぷ(メープルシロップ)
かえぼし《かへぼし》
【換か乾し】
【換乾】
○⇒かいぼり(掻い掘り,かい掘り,掻掘)(1)
かえぼり《かへぼり》
【換え掘り】
【換掘】
○⇒かいぼり(掻い掘り,かい掘り,掻掘)(1)
かえもん《かへもん》
【代紋】
【替紋】
【代え紋】
【替え紋】
◇[日]kaemon
○定紋(ジョウモン)に替えて用いる紋。
「裏紋(ウラモン)」とも呼ぶ。
参照⇒じょうもん(定紋),かくしもん(隠し紋,隠紋)(1)
◎「代紋」は「だいもん」とも読む。
参照⇒だいもん(代紋)
かえやぐら《かへやぐら》
【代櫓】
○[歴]⇒ひかえやぐら(控櫓)
かえらざるかわ《かへらざるかは》
【帰らざる河】
◇[英]River of No Return
○(1)[映]1954(昭和29)公開のアメリカ映画。
監督:オットー・プレミンジャー(Otto Preminger)。
出演:ロバート・ミッチャム(Robert Mitchum)、マリリン・
モンロー(Marilyn Monroe)など。
○(2)[楽](1)の主題歌。
歌はマリリン・モンロー。
かえりうす
【カエリウス】
◇[羅]Caelius
○[歴]ローマの七丘の一つ。
⇒ろーまのしちきゅう(ローマの七丘)
★かえりてん《かへりてん》
【返点】
【返り点】
○[国]漢文を訓読するときに使用する符号。
「レ点」・「一二点」・「上下点」・「甲乙丙点」・「天地人」などが
ある。
参照⇒いちにてん(一二点,一・二点)
かえりなんいざ《かへりなんいざ》
【帰りなんいざ】
【帰去来】
◇[中]guiqulau
○⇒ききょらい(帰去来)
かえりぶね《かへりぶね》
【かへり船】
【かえり船】
○[楽]清水みのる作詞、倉若晴生作曲の歌謡曲。
歌は田端義夫(タバタ・ヨシオ)。
参照⇒わかれぶね(別れ船)
◎1946.11.(昭和21)レコード発売。
かえりみられないびょうき《かへりみられないびやうき》
【顧みられない病気】
◇[英]Neglected Diseases
○[医]主に経済的理由から問題解決に取り組まれない疾病の総
称。
後開発途上国に多い、マラリア・眠り病・リーシュマニア症
・シャーガス病など。
参照⇒おーふぁんどらっぐ(オーファンドラッグ),とりっぷ
すきょうてい(トリップス協定,TRIPS協定)
かえりもうし《かへりまうし》
【返り申し】
○(1)帰った使者が、その報告すること。復命。
○(2)⇒がんほどき(願解き,願ほどき)(1)
★かえる《かへる》
【カエル】
【蛙】
【蛤】
【蝦】
◇[英]frog(フロッグ)
○[両]カエル目(無尾目)(Anura)の両生類の総称。
古称は「かわず(蛙)」。
〈俳句〉
芭蕉:古池や蛙(カワズ)飛び込む水の音(オト)。
小林一茶(イッサ):やせ蛙(ガヘル)まけるな一茶これにあり。
◎ドイツ語では「フロッシュ(Frosch)」。
フランス語では「グルヌイユ(grenouille)」。
スペイン語では「アルサ(alza)」。
イタリア語では「ラーナ(rana)」。
ポーランド語では「ザバ(zaba)」。
スロバキア語では「ザバ(zaba)」。
スロベニア語では「ザバ(zaba)」。
チェコ語では「ザバ(zaba)」。
トルコ語では「クルバーア(kurbaga)」。
かえるご《かへるご》
【蛙子】
◇[英]tadpole
○[両]⇒おたまじゃくし(お玉杓子,御玉杓子)(2)
かえるで《かへるで》
【カエルデ】
【蛙手】
【鶏冠木】
【楓】
○[古][植]カエデ(楓)の古称。
⇒かえで(カエデ,楓,槭樹)
かえるにょうぼう《かへるにようばう》
【蛙女房】
◇[日]kaeru nyobo
○夫より年上の妻(女房)・姉(アネ)さん女房。
「かわずにょうぼう(蛙女房)」とも呼ぶ。
参照⇒あねさんにょうぼう(姉さん女房)
◎カエルは目が上にある、つまり「妻(メ)が上」の意味。
かえるまた《かへるまた》
【蛙股】
◇[日]kaerumata/kaeru-mata
○(1)[服]簪(カンザシ)の足が、カエルの股を広げた形になったも
の。
○(2)[海]網地(アミジ)を編むときの結び目の一種。
結び目が締まり、固くてずれ難(ニク)く、また網目がよく開く
ので、刺し網(サシアミ)などの漁網(ギョモウ)に用いる。
◎名称は、下方が開いてカエルが股を広げたような形から。
かえるまた《かへるまた》
【蟇股】
◇[日]kaerumata/kaeru-mata
○[建]社寺建築などで、束柱の役をなす、人形または山形の部
材。
頭貫(カシラヌキ)または梁(ハリ)の上と桁(ケタ)との間や、組物(クミモノ)
などに用いる。
本来は上部構造の荷重を支えるものだが、後には単に装飾用
として、唐草文や動植物など様々な彫刻をして破風(ハフ)や高欄
(コウラン)などを飾る。
厚い板でできた板蟇股と、内部を透かした本蟇股(透し蟇股)
とがある。
参照⇒わりづか(割り束,割束)
◎名称は、下方が開いてカエルが股を広げたような形から。
毒を持つ「ガマ(蟇)」の字を用いるのは魔除けのため。
かえるれうむ
【カエルレウム】
◇[羅]caeruleum
○[色]⇒えじぷしゃんぶるー(エジプシャンブルー,エジプシャ
ン・ブルー)
かえれそれんとへ《かへれそれんとへ》
【帰れソレントへ】
◇[伊]Torna A Surriento、[英]Come Back To Sorrento
○[楽]クルティス(Ernesto De Curtis)作詞・作曲の歌謡曲(カ
ンツォーネ)。
かえろかな《かへろかな》
【帰ろかな】
○[楽]永六輔(エイ・ロクスケ)作詞、中村八大(ハチダイ)作曲の歌謡曲。
歌は北島三郎。
◎1965(昭和40)シングル発売。
★がえん《ぐわえん》
【臥煙】
【臥烟】
○(1)[歴]江戸時代の火消し人足。
定火消の役屋敷に寝とまりした。
◎勇ましい気風から刺青(イレズミ)をしたり、乱暴な振る舞いを
するものが多かった。
○(2)[歴]江戸城の見附(ミツケ)の警固に当った奴(ヤッコ)。
○(3)[古]無頼漢(ブライカン)・ならず者・ごろつき。
参照⇒がえんはだ(臥煙肌)
◎(1)に乱暴な者が多かったことから。
かえんさい《くわえんさい》
【カエンサイ】
【火焔菜】
◇[英]beet
○[植][農]⇒びーと(ビート)(1)
かえんざん《くわえんざん》
【火焔山】
◇[中]Huoyan Shan/Huoyanshan、[英]Flaming Mountains
○[地]中国北西部、新疆(シンキョウ)ウイグル自治区(Xinjiang Wei-
wu'er Zizhiqu)にある天山山脈(Tianshan Shanmai)の低い褶曲
山地。
トルファン盆地(吐魯蕃盆地<Tulufan pendi>)中央部を東西
約100キロメートル、南北約7〜10キロメートル、平均標高500
メートル。最高峰は勝金口(Shengjinkou)付近で標高851メート
ル。
名前の通りの炎暑の地として知られる。
「赤石山(Chishishan)(セキセキサン)」とも呼ぶ。
参照⇒べぜくりくせんぶつどう(ベゼクリク千仏洞,伯孜克里
克千仏洞)
◎1993.10. 9(平成 5)車師国の人々とみられる、二千年以上前
の男女のミイラ10数体が発見。
2012. 6.(平成24)地表温度、最高で75℃を記録。
◎『西遊記』にも登場する。
かえんたけ《くわえんたけ》
【カエンタケ】
【火焔茸】
◇[学]Podostroma cornu-damae
○[植]ニクザキン目(Hypocreales)ニクザキン科(Hypocreaceae)
ツノタケ属(Podostroma)の毒キノコ。
傘はなく、手のひら状から指のように分岐した柄は細長く赤
い。
ブナ目(Fagales)ブナ科の枯れ木や切り株の周辺に自生し、
分岐した柄が5〜10センチメートルに成長。
食用となるベニナギナタタケ(ホウキタケ科<Clavariaceae>)
に似るが、汁に触れるだけで皮膚がただれ、のた誤食による食
中毒や死亡事故も発生している。
◎毒はトリコテセン系マイコトキシン(trichothecene mycotox-
in)。
がえんはだ《ぐわえんはだ》
【臥煙肌】
○[古]無頼漢(ブライカン)のような気風。男っぽく粗暴な気質。
◎女性には主に「伝法肌(デンボウハダ)」が用いられる。
参照⇒でんぼうはだ(伝法肌,伝法膚)
かえんびん《くわえんびん》
【火炎瓶】
◇[英]petrol bomb
○[軍]ビン(瓶)にガソリンなどを詰め、口を布(ヌノ)で栓(セン)を
して点火し投げつける一種の武器。
物などに当たってビンが割れ、ガソリンが飛び散って燃えあ
がる仕掛けに成っている。
「モロトフ・カクテル(Molotov cocktail)」とも呼ぶ。
参照⇒もろとふかくてる(モロトフ・カクテル)
かえんほうしゃき《くわえんはうしやき》
【火炎放射器】
◇[英]flamethrower/flame thrower/flame gun
○[軍]ガソリンなどの液体燃料を圧縮空気で噴射させて点火し、
敵兵を焼き殺したり、構築物などを焼却したりする兵器。
◎日本では第二次世界大戦中にアメリカ軍が南洋戦線で使用し
て著名だが、日本軍も開戦当初にインドシナ戦線で小規模なが
ら使用していた。
かお
【カオ】
◇[葡]cao
○[哺](ポルトガル語で)イヌ(犬)。
⇒いぬ(イヌ,犬)
★かお《かほ》
【顔】
【貌】
◇[英]face
○
「フェイス」,「フェース」とも呼ぶ。
◎面影:⇒おもかげ(面影,俤)
面変り:⇒おもがわり(面変り)
かおう《くわわう》
【花王】
○(1)[植]ボタン(牡丹)の別称。
⇒ぼたん(ボタン,牡丹)
◎中国では昔、ボタンに花王、シャクヤクに宰相の位を与えた
ことから。
○(2)[経](KAO)東京に本社を置く、洗剤・化粧品などの化学工
業会社。また、その登録商標。
第二次世界大戦後、いち早く合成洗剤を販売。洗剤から歯磨
き製品・化粧品などに進出。
化粧品のブランド名は「ソフィーナ(SOFINA)」。
旧称は「花王石鹸(セッケン)」。
◎1887(明治20)長瀬富郎が日本橋馬喰町(バクロチョウ)に洋小間物
商の長瀬商店として創業。アメリカ製の石鹸などを販売。
1890(明治23)石鹸の製造に成功し、花王石鹸を発売。石鹸の
別称「顔洗い」から「花王」と命名、また「美と清浄のシンボル」と
して月のマークを採用。
1911(明治44)合資会社長瀬商会となる。
1925(大正14)花王石鹸株式会社長瀬商会となる。
1935(昭和10)吾嬬町工場を大日本油脂株式会社として分離・
独立。
1940(昭和15)日本有機株式会社、分離。
1946(昭和21)花王石鹸株式会社長瀬商会、株式会社花王と改
称。
1949(昭和24)日本有機株式会社、花王石鹸株式会社に改称。
1949(昭和24)株式会社花王と大日本油脂株式会社が合併し、
花王油脂株式会社となる。
1954(昭和29)花王油脂株式会社と花王石鹸株式会社が合併し、
花王石鹸株式会社となる。
1960(昭和35)石油系洗剤の衣料用洗剤「ザブ」を発売。
1968(昭和43)現在、資本金20億円。
1985(昭和60)社名を花王株式会社に改称。
1987(昭和62)コンパクト洗剤「アタック」を発売。
1998(平成10)現在、資本金780億円。
★かおう《くわあふ》
【花押】
【華押】
◇[英]paraph
○署名の下に印(イン)を押す代りに自筆で書く判(ハン)。
楷書体の自署が草書体で書かれるようになり、次第(シダイ)に
様式化したもので、本来は自署に代るものであったが鎌倉時代
ころから署名の下に書かれることも多くなった。
平安中期から始まり、鎌倉時代に盛んになる。しかし、室町
時代には押花を木版に彫ったものが現れ形式化をたどり、現在
は内閣閣議の書類に使用されるのみとなっている。
「かきはん(書判,書き判)」,「花書(カショ)」とも呼ぶ。
◎西洋:⇒ものぐらむ(モノグラム)
かおうせっけん《くわわうせきけん》
【花王石鹸】
○[古]花王株式会社の旧称。
⇒かおう(花王)(2)
★かおうちょう《かわうてう》
【夏王朝】
◇[中]Xia wangchao
○[歴]殷(商)王朝(紀元前16〜11世紀)以前にあったとされる中
国最古の王朝(紀元前21〜16世紀)。
参照⇒にりとういせき(二里頭遺跡)
かおうまち《かあうまち》
【鹿央町】
◇[日]Kao Machi
○熊本県北部、鹿本郡(カモトグン)の町。
〈面積〉
31.47平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)5,211人。
◎1955(昭和30)米野岳(メノダケ)村・千田(チダ)村・山内(ヤマウチ)村
の3村が合併して鹿央村を発足。
1965(昭和40)町制施行。
かおかおな
【カオカオナ】
◇Kaokaona
○⇒きらきら(キラキラ)
★かおこふぇると
【カオコフェルト】
◇Kaokoveld
○ナミビア北西部の地域。北東部をオバンボランド(Ovambo-
land)、南部をダマラランド(Damaraland)に接し、北部をアン
ゴラに隣接。
沿海部は含まれない。
南アフリカの旧黒人居住地区(homeland)の一つ。
「カオコランド(Kaokoland)」とも呼ぶ。
参照⇒ひんばぞく(ヒンバ族),ほーむらんど(ホームランド)
かおこらんど
【カオコランド】
◇Kaokoland
○⇒かおこふぇると(カオコフェルト)
かおしぉん
【カオシォン】
【高雄】
◇[中]Gaoxiong
○⇒[1]たかお(高雄)
かおしゅん
【カオシュン】
【高雄】
◇[中]Gaoxiong
○⇒[1]たかお(高雄)
かおす
【カオス】
◇[希]khaos、[英]chaos
○(1)[ギ神]万物発生以前の、混沌(コントン)として秩序のない状
態。全ての神や万物はこの中から生れ出たとされる。
「ケーオス(chaos)」とも呼ぶ。
⇔こすもす(コスモス)
参照⇒[1]がいあ(ガイア)
◎娘:参照⇒[2]にくす(ニクス)
○(2)(転じて)無秩序・大混乱。
「ケーオス(chaos)」とも呼ぶ。
○(3)[数][物]数学・物理学などで、不規則・不安定などの状
態を表す概念。またはそのモデル。
「ケーオス(chaos)」とも呼ぶ。
◎気象のカオス理論:参照⇒[3]ろーれんつ(ローレンツ)
かおふはうす
【カオフハオス】
◇[独]Kaufhaus(買い物の建物)
○[経](ドイツ語で)デパートメント・ストア(百貨店)。
⇒ひゃっかてん(百貨店)
かおぷらびーはん
【カオ・プラビーハン】
◇[タイ語]Khao Phra Viharn
○⇒ぷれあびひあじいん(プレアビヒア寺院)
かおよぐさ《かほよぐさ》
【顔佳草】
【貌佳草】
○(1)[植]カキツバタの別称。
⇒かきつばた(カキツバタ,杜若,燕子花)
○(2)[植]シャクヤクの別称。
⇒しゃくやく(シャクヤク,芍薬)
かおらっく
【カオラック】
◇Khao Lak
○タイ王国南西部、パンガー県(Changwat Phangnga)西部の海
浜地区。国際的なリゾート観光地。
マレー半島基部の西岸で、アンダマン海(Andaman Sea)に面
する。
かおり《かをり》
【かおり】
○[農]大果の高級ナシ(梨)の一品種。青梨系。
参照⇒なし(ナシ,梨)
★かおり《かをり》
【香り】
【薫り】
【香】
【薫】
○(1)(よい)におい。
◎香り立つ
○()[]
かおりん
【カオリン】
◇[英]kaolin/kaoline
○[鉱]長石を多く含む岩石の風化によってできた粘土。主成分
はカオリナイト(kaolinite)。
主に白色で、色を帯びた蛙目粘土(ガエロメ・ネンド)・木節粘土(キ
ブシ・ネンド)などもある。
陶磁器・耐火材の原料、製紙の填料(テンリョウ)、ゴム用充填剤、
化粧品の製造原料などに使用する。
「高嶺土(コウリョウド)」,「高陵土(コウリョウド)」,「白陶土」とも呼ぶ。
参照⇒てんりょう(填料)
◎名称は、中国江西省(Jiangxi Sheng)(コウセイショウ)景徳鎮(Jing-
dezhen)(ケイトクチン)近くの高嶺([中]Gaoling)に産したことから。
かおーる
【カオール】
◇Cahors
○フランス南部、ミディ・ピレネー地域圏(Region Midi-Pyre-
nees)北部のロート県(Lot Department)中南部にある県都。
かおるん
【カオルン】
【九竜】
【九龍】
◇[広東方言]Kowloon、[中]Jiulong
○⇒きゅうりゅう(九竜,九龍)(2)
----------------------------------------------------------------