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百 科 辞 書 《か》 編集:獨 澄旻
-------- か ----------------------------------------------------
★か
【カ】
【蚊】
○[虫]昆虫綱(Insecta)ハエ目(Diptera)カ科(Culicidae)の昆
虫の総称。
魚などの天敵のいない小さな水たまりなどに好んで産卵する。
参照⇒しまか(シマカ,縞蚊),かばしら(蚊柱)
◎英語:モスキート(mosquito)/ナット(gnut)。
ドイツ語:モスキート(Moskito)/シュテッシュメケ(Stech-
muecke)。
フランス語:モスティック(moustique)。
イタリア語:ザンザーラ(zanzara)。
スペイン語:モスキート(mosquito)。
トルコ語:シブリシネック(sivrisinek)。
中国語:蚊子(wenzi)。
か
【加】
○(1)[他動]くわえること。
◎加算,加法,加減,増加
○(2)[自動]くわわること。
◎参加,加入
○(3)加賀国(カガノクニ)の略称。
◎加州:⇒かが(加賀)
○(4)カナダ(加奈陀)の略称。
⇒かなだ(カナダ,加那太,加奈陀)
○(5)カリフォルニアの略称。
◎加州:⇒かりふぉるにあしゅう(カリフォルニア州)
◎「加利福尼亞([中]Jialifuniya)」から。
★か《くわ》
【科】
○()
○()[生](family)生物分類上の一階級(class)。
目(order)の下位、属(genus)の上位。
科の上位に上科(ジョウカ)(superfamily)、下位に亜科(アカ)(sub-
family)を設けることもある。
参照⇒ぶんるい(分類)()
◎科名の末尾は"-idae"など。
★か
【夏】
◇[中]Xia
○(1)[歴]中国最古の王朝(紀元前21〜16世紀)。
⇒かおうちょう(夏王朝)
○(2)[歴]大夏(Da Xia)。
⇒たいか(大夏)
○(3)[歴]西夏(Xi Xia)(1038〜1227)。
⇒せいか(西夏)
か
【舸】
◇[中]ge、[英]large boat
○おおぶね(大船)。
◎古訓は「はやぶね」。
参照⇒けいか(軽舸)
か《くわ》
【窩】
◇[中]wo
○(1)[鳥][昆][哺]鳥・虫・獣などの巣穴([英]nest)。
◎窩巣(カソウ)・燕窩(エンカ)・蜂窩(ホウカ)
○(2)粗末な小屋。
◎山窩(サンカ,サンワ)
○(3)隠れ処(ガ)・隠し場所。
◎窩主(ケイズ)買い・買窩(カイズ)
○(4)[医][動]([羅]fossa)体腔(タイコウ,タイクウ)・骨の窪(クボ)み。
◎眼窩(ガンカ,ガンワ)・腋窩(エキカ,エキワ)・臍窩(サイカ)・心窩(シンカ,シン
ワ)・膝窩(シツカ)・ダグラス窩(Douglas pouch)・頸窩(ケイカ)・小
窩(ショウカ)・酒窩(シュカ)([英]dimple)・前頭蓋窩・後頭蓋窩・側
頭窩
◎慣用音で「わ(窩)」とも読む。
[1]かー
【カー】
◇[フ]quart、[英]quarter
○(フランス語で)四分の一。
⇒くぉーたー(クォーター)
[2]かー
【カー】
◇Deborah Kerr(デボラ・カー)
○[人]イギリスの女優(1921. 9.30〜2007.10.16)。本名はデボ
ラ・ジェーン・カー・トリマー(Deborah Jane Kerr-Trimmer)。
スコットランド生れ。
パーキンソン病を長年患う。
が
【我】
○[哲]⇒あーとまん(アートマン)
★が
【蛾】
○[虫]チョウ目(鱗翅目<リンシモク>)(Lepidoptera)ガ亜目(Hetero-
cera)の昆虫の総称。
参照⇒ゆうがとう(誘蛾灯)
◎英語:モス(moth)。
ドイツ語:モテ(Motte)/ナハトファルター(Nachtfalter)。
フランス語:パピヨンデヌイ(papillon de nuit)。
イタリア語:ファレーナ(falena)。
スペイン語:ポリーリャ(polilla)。
トルコ語:グベ(guve)。
中国語:蛾子(ezi)。
◎ミノガ:⇒みのが(ミノガ,蓑蛾)
が
【雅】
◇[中]ya
○[漢]『詩経(Shijing)』を風(feng)(フウ)・雅・頌(song)(ショウ)
に分けたうちの1ジャンル。大雅(daya)・小雅(xiaoya)の儀式
用の詩。
賦(fu)(フ)・比(bi)(ヒ)・興(xing)(キョウ)の3表現法と合せ、
「六義(liuyi)(リクギ)」と呼ばれる。
かぁーかぁー
【カァーカァー】
○[擬音語]カラス(烏)の鳴き声。
「カーカー」とも呼ぶ。
かあさんのうた
【かあさんの歌】
○[楽]窪田聡作詞・作曲の歌謡曲。
歌い出しは「かあさんは夜なべをして/手ぶくろ編(ア)んでく
れた」。
かあつすいがたけいすいろ
【加圧水型軽水炉】
◇[英]pressurized water reactor
○[原]減速・冷却材として軽水を使う軽水炉の炉型の一方式。
原子炉圧力容器内を約160気圧に加圧し、一次冷却水の沸騰
をおさえて蒸気発生器に導(ミチビ)き、二次冷却水を蒸気に変え
て発電タービンを回すもの。
冷却水を一次・二次に分けるため、冷却システムは複雑にな
るが、冷却水による放射能汚染の危険性を低くできる。
略称は「PWR」。
「加圧水型原子炉」とも呼ぶ。
参照⇒けいすいろ(軽水炉)
◎欧州加圧水型原子炉:EPR(European Power Reactor)。
◎原子力潜水艦用に開発された技術。
1957(昭和32)ウェスチングハウス(Westinghouse Electric
Company)が世界で初めて商業化。
かあつすいがたげんしろ
【加圧水型原子炉】
◇[英]pressurized water reactor
○[原]⇒かあつすいがたけいすいろ(加圧水型軽水炉)
かあぶりとうげ《かほぶりたうげ》
【顔振峠】
◇[日]Kaburi Toge
○[地]⇒こうぶりとうげ(顔振峠)
かい
【カイ】
【Χ】
【χ】
◇chi
○[言]ギリシア文字の第22番目。
「キー(chi)」とも呼ぶ。
◎ローマ字の「ch」に相当する。
★かい《くわい》
【回】
○()
○()[医]脳回の略称。
⇒のうかい(脳回)
★かい《かひ》
【貝】
【介】
○(1)[貝]貝殻をもつ軟体動物の総称。
「二枚貝」,「巻き貝」,「角貝(ツノガイ)」など。
◎英語では「シェルフィッシュ(shellfish)」。
○(2)貝殻(カイガラ)。
◎英語では「シェル(shell)」。
○(3)法螺貝(ホラガイ)。
かい
【戒】
○[宗]宗教を修めるうえでの戒(イマシ)め。
「戒律」とも呼ぶ。
かい《くわい》
【塊】
○(1)土の塊(カタマ)り。
○(2)(一般に)かたまり。
◎塊根(カイコン),塊村(カイソン)
○(3)[俗][経](kuai)⇒じんみんげん(人民元)
かい《かひ》
【峡】
【峽】
○[地]あいだ。ことに山と山の間。
参照⇒かい(甲斐)
◎「交(カイ)」と同じ語源。
★かい
【界】
◇[羅]regnum、[英]kingdom
○[生]生物分類上の最高の階級。
門(動:phylum/植:division)の上位。
また、必要に応じて門との間に亜界(subkingdom)・上門(su-
perphylum)がおかれる。
参照⇒ぶんるい(分類)()
〈三界説(three kingdoms)〉
動物界(animal kingdom/Animalia)。
植物界(vegetable kingdom/Vegetabilia/Plantae)。
菌界(fungus kingdom/Fungi)。
〈五界説(five kingdoms)〉
動物界。
植物界。
菌界。
原生生物界(protozoa kingdom/Protista)。
モネラ界(細菌界)(kingdom Monera)/原核生物界(kingdom
Prokaryotae)。
〈六界説(six kingdoms)〉
動物界。
植物界。
菌界。
原生生物界。
古細菌界(Archaea)。
真正細菌界(Eubacteria)。
★[1]かい
【櫂】
◇[英]oar(オール)
○船具の名。
参照⇒がれー(ガレー)(1)
◎カヌーの櫂:⇒ぱどる(パドル)
ボートの櫂:オール(oar)。
[2]かい
【櫂】
○[文]詩の同人誌。
1953(昭和28)茨木のり子(1926〜2006)と川崎洋(ヒロシ)(1930〜)
が創刊。
のち谷川俊太郎(シュンタロウ)(1931〜)・大岡信(マコト)(1931〜)・
吉野弘(ヒロシ)(1926〜)らが参加。
かい《かひ》
【甲斐】
◇[日]Kai
○(1)[歴]旧国名。東海道十五ヶ国の一国。現在の山梨県。
中世、源氏の一族武田氏が守護。
近世では、初め江戸幕府直轄領であったが、一時柳沢吉保が
封ぜられ、のち直轄領に戻り甲府勤番が置かれる。
1871(明治 4)山梨県となる。
「こうしゅう(甲州)」,「甲陽(コウヨウ)」とも呼ぶ。
◎国名は「峡(カイ)」からという。
◎甲斐犬(カイケン)
○(2)⇒かいし(甲斐市)
がい
【垓】
○(1)境。地上の果(ハ)て
○(2)[数]数の単位。10の8乗。
億(オク)(10の5乗)の千倍。京(ケイ)(10の7乗)の十倍。
○(3)[数]数の単位。10の20乗。
京(ケイ)(10の16乗)の万倍。
がい
【蓋】
○(1)覆(オオ)うこと。
◎抜山蓋世(バツザンガイセイ)
○(2)覆うもの・被(オオ)い・カバー([英]cover)。
◎有蓋貨車,無蓋貨車,無蓋車
○(3)導師・貴人などにさしかける傘や被い。
もとインドの傘蓋。
○(4)[仏]天井から仏像・礼盤(ライバン)などを覆う仏具。
天蓋・宝蓋(ホウガイ)など。
参照⇒てんがい(天蓋)(1),こうはい(光背)
○(5)[仏]煩悩([梵]klesa)の別称。
⇒ぼんのう(煩悩)
◎「(心を)覆うもの」の意味。
○(6)笠などを数える数詞。
○(7)蓋(ケタ゚)し・恐らく。
◎蓋然性
[1]がいあ
【ガイア】
◇[希]Gaia
○[ギ神]大地の女神。
カオス(Khaos)(混沌)から生れて、ウラノス(Uranos)(天空)
を生み、その妻となる。ヒュペリオン(Hyperion)の母。
「ゲー([希]Ge)」とも呼ぶ。
参照⇒かおす(カオス)
◎子供:⇒きゅくろぷす(キュクロプス),みます(ミマス)
◎ローマ神話のテルス(Tellus)に相当する。
[2]がいあ
【ガイア】
◇[登録商標]GAIA
○[交]トヨタ自動車(株)のミニバン。
参照⇒[1]がいあ(ガイア)
◎1998. 5.(平成10)発売。
がいあな
【ガイアナ】
◇Guyana(水の国)
○南アメリカ大陸北東岸にある協同共和国。正称はガイアナ協
同共和国(Cooperative Republic of Guyana)。
首都はジョージタウン(Georgetown)。
〈面積〉
21.5万平方キロメートル。
〈人口〉
1977(昭和52) 83万人。
1988(昭和63)100万人。
◎1966(昭和41)旧英領ギアナよりイギリス連邦の一員として独
立。
かいあん
【海安】
◇[中]Hai'an
○(1)(Hai'an Xian)⇒かいあんけん(海安県)
○(2)(Hai'an Zhen)⇒かいあんちん(海安鎮)
かいあんけん
【海安県】
◇[中]Hai'an Xian
○中国東部、江蘇省(Jiangsu Sheng)(コウソショウ)南東部の南通市
(Nantong Shi)(地級市)北西部にある県。
県都は海安鎮(Hai'an Zhen)。
かいあんちん
【海安鎮】
◇[中]Hai'an Zhen
○中国東部、江蘇省(Jiangsu Sheng)(コウソショウ)南東部の南通市
(Nantong Shi)(地級市)北西部に位置する海安県(Hai'an Xian)
南部にある県都。
かいいんざんまいじ
【海印三昧寺】
○⇒かいいんじ(海印寺)(2)
かいいんじ
【海印寺】
○(1)朝鮮半島南部、慶尚南道(Kyongsang-nam-do)陝川郡(Hap-
cheon-gun)(ハプチョン郡)伽耶山(Kayasan)(カヤサン)の南麓にあ
る寺。
802(延暦21)[新羅(シラギ)哀荘王 3]の創建。大寂光殿を中心
に50棟をもつ。
13世紀に再刻された高麗板大蔵経の板木を所蔵。
朝鮮語名は「ヘインサ(Haeinsa)」。
参照⇒こうらいだいぞうきょう(高麗大蔵経)
◎通度寺・金剛山(コンゴウザン)(北朝鮮)とともに、朝鮮三大寺院
の一つ。
通度寺・松広寺とともに、韓国三大名刹の一つ。
○(2)京都府長岡京市にある寺。山号は木上山(コノカミサン)。
もと華厳宗に属していたが、江戸時代に真言宗に転宗。
文徳天皇の勅願により、 819(弘仁10)空海の弟子道雄が開創。
十支院あったが応仁の乱で大半焼亡・荒廃し、現在は寂照院
のみが残る。
「海印三昧寺」とも呼んだ。
かいう
【カイウ】
【海芋】
◇[英]calla/calla lily
○[植]⇒[3]からー(カラー)(2)
かいうんさいけんにほう《かいうんさいけんにはふ》
【海運再建二法】
○[歴]1963. 7. 1(昭和38)改正公布された海運業再建整備臨時
措置法・外航船舶建造融資利子補給法の併称。
◎同年 9.19山下汽船と新日本汽船との対等合併を発表。以後、
海運の集約化が続いた。
〈海運大手3社〉
日本郵船・商船三井・川崎汽船。
かいうんどうめい
【海運同盟】
◇[英]shipping conference
○[海]同一の国際定期航路を運航させている海運業者による
企業同盟組織(カルテル)。
相互間の過当競争を回避する目的で、運賃・運送条件など
の特定事項に関して協定を行っている団体。
「シッピング・コンファレンス」,「運賃同盟」とも呼ぶ。
かいえき
【改易】
○(1)直し改めること。
○(2)[歴]荘園制で、荘官職(シキ)を解任させ、他の人に替(カワ)
らせること。のち職およびこれに伴う領地の権利を失う一種の
制裁となった。
○(3)[歴]江戸時代、士分以上に科せられる刑罰の一つ。
武士の知行(所領・屋敷)や俸禄(ホウロク)の没収を、のち武士の
身分を除去し平民とすることを指すに至った。
蟄居(チッキョ)より重く、切腹より一段軽い刑。
◎「改め易(カ)える」の意味。
かいえん
【カイエン】
◇[英]cayenne
○(1)(cayenne pepper)⇒かいえんぺっぱー(カイエンペッパー)
○(2)[交](Cayenne)ポルシェ社製の高級スポーツタイプ多目的
車(SUV)。
かいえん《かいゑん》
【海淵】
◇[英]deep/abyss(アビス)
○[地]海溝(カイコウ)(trench)の中で、特に深い部分。
参照⇒かいこう(海溝)
★がいえん《ぐわいえん》
【外縁】
○(1)外側のへり(縁)。
○(2)[仏]げえん(外縁)。
○(3)⇒がいせき(外戚)
かいえんけん
【海塩県】
◇[中]Haiyan Xian、[英]Haiyan County
○中国南東部、浙江省(Zhejiang Sheng)(セッコウショウ)北東部の嘉
興市(Jiaxing Shi)管轄の県。
県都は武原鎮(Wuyuan Zhen)。
〈面積〉
507.22平方キロメートル。
かいえんたい《かいゑんたい》
【海援隊】
○[歴]江戸幕末、土佐藩を脱藩(ダッパン)した坂本竜馬(リョウマ)
(1835〜1867)ら20余人の諸藩浪士が長崎亀山で倒幕を企図し
て組織した政治集団。
西国諸藩の貿易・海運に従事しながら討幕派を支援。
主として薩長両藩の物産の輸出、西洋の武器・船舶の輸入
・周旋などに当った。
◎1864(元治元)亀山社中を創設し、薩摩藩の庇護の下に交易を
開始。
1867(慶応 3)後藤象二郎の援助で土佐藩の公認を得、坂本が
隊長となって海援隊と改称。同年末、坂本が暗殺される。
1868(慶応 4)藩命で解散。
かいえんぬ
【カイエンヌ】
◇[フ]Cayenne
○(1)(Arrondissement de Cayenne)⇒かいえんぬぐん(カイエ
ンヌ郡)
○(2)南アメリカ北東部、仏領ギアナの海外県(DOM)の県都。
カイエンヌ郡の郡都。
〈人口〉
1990(平成 2)4万1,659人(3月15日現在)。
1999(平成11)5万0,675人(3月8日現在)。
かいえんぬぐん
【カイエンヌ郡】
◇[フ]Arrondissement de Cayenne、[英]Cayenne District
○南アメリカ北東部、仏領ギアナの東半分を占める郡。西部を
サンローランデュマロニ郡(Arrondissement de Saint-Laurent
du Maroni)に接し、東部・南部をブラジルに隣接。
郡都はカイエンヌ。
かいえんぺっぱー
【カイエンペッパー】
◇[英]cayenne pepper
○(1)[農]トウガラシの一品種。実は非常に辛い。
参照⇒とうがらし(トウガラシ,唐辛子,唐芥子,蕃椒)
○(2)[食]カイエンペッパーから作られた非常に辛い香辛料。
★かいおうせい《かいわうせい》
【海王星】
○[天]太陽系の惑星の一つ。
「ネプチューン(Neptune)」とも呼ぶ。
◎衛星:⇒[1]とりとん(トリトン)(2),ねれいど(ネレイド)(2)
かいおうまる《かいわうまる》
【海王丸】
○(1)[海](旧:運輸省)航海訓練所の練習用帆船(初代)。
2,238トン。
◎1930(昭和 5)進水。
○(2)[海]航海訓練所の練習用帆船(二代目)。
2,556トン。
◎1989(平成元)進水。
2004.10.20(平成16)台風23号により富山県富山市岩瀬漁港
で防波堤に座礁。
かいおす
【カイオス】
◇[英]Chios、[希]Khios
○⇒ひおす(ヒオス)(2)
かいおりくぎ《かいをりくぎ》
【掻い折り釘】
【掻折り釘】
○[建]⇒かいおれくぎ(掻い折れ釘,掻折れ釘)
かいおれくぎ《かひをれくぎ》
【貝折れ釘】
○[建]⇒かいおれくぎ(掻い折れ釘,掻折れ釘)
かいおれくぎ
【海折れ釘】
【海折釘】
○[海]⇒かいおれくぎ(掻い折れ釘,掻折れ釘)
かいおれくぎ《かいをれくぎ》
【掻い折れ釘】
【掻折れ釘】
○[建]和釘の一種。
頭部が少し折れ曲り、鉤(カギ)状になっている大きな釘。
長さ8分〜4寸(約24〜120ミリメートル)。
板塀・竹塀などに用いる。
「かいおりくぎ(掻い折り釘,掻折り釘)」,「貝折れ釘」とも、舟
釘(フナクギ)では「海折れ釘」とも呼ぶ。
かいおわ
【カイオワ】
◇Kiowa
○(1)北米インディアンの一部族。
○(2)[軍]アメリカ陸軍の偵察ヘリコプターOH−58の通称。
○(3)(Kiowa County)⇒かいおわぐん(カイオワ郡)
かいおわぐん
【カイオワ郡】
◇[英]Kiowa County
○(1)アメリカ合衆国中央部、カンザス州(Kansas State)南部
の郡。
郡都はグリーンズバーグ(Greensburg)。
○(2)アメリカ合衆国中西部、コロラド州(Colorado State)東
部の郡。
郡都はイーズ(Eads)。
がいか
【垓下】
◇[中]gaixia
○[歴]中国安徽省(Anhui Sheng)(アンキショウ)北東部、宿州市(Su-
zhou Shi)管轄の霊璧県(Lingbi Xuan)の南東の古戦場。
BC. 202、この地で楚(Chu)(ソ)の項羽(Xiang Yu)(コウ・ウ)が漢
(Han)の劉邦(Liu Bang)(リュウ・ホウ)(高祖)の大軍に包囲され、四
面楚歌(simian chuge)のうちに烏江(Wujiang)(ウコウ)に逃れて自
殺。
◎垓下之戦
がいか
【凱歌】
○(1)([英]triumphant song)戦いに勝った時に歌う喜びの歌。
◎凱歌を奏する
○(2)([英]triumphant shout)かちどき(勝ち鬨)。
◎凱歌を挙(ア)げる
◎「凱」は「(勝利して)やわらぐ」の意味。
参照⇒がいふう(凱風)
[1]がいがー
【ガイガー】
◇[独]Geiger
○(ドイツ語で)バイオリニスト。
◎バイオリンはドイツ語で「ガイゲ(Geige)」。
★[2]がいがー
【ガイガー】
◇Hans Wilhelm Geiger
○[人]ドイツの物理学者(1882〜1945)。
参照⇒がいがーみゅらーけいすうかん(ガイガー・ミュラー
計数管)
がいかい《ぐわいかい》
【外界】
○(1)まわりの世界・外の世界。環境。
○(2)[哲]([独]Aussenwelt、[英]external world)意識・自我
・主観に対して、それから独立する存在の総称。客観的世界・
非我。
感覚を通してわれわれに与えられるもの。
⇔ないかい(内界)
★かいがいいじゅう《かいぐわいいぢゆう》
【海外移住】
○
◎海外移住の日:6月18日。
◎1908. 1.(明治41)外務省はハワイ移民を停止し、同年6月第
1回ブラジル移民が出発。
かいかいで
【カイカイデ】
【快快的】
◇[中]kuaikuai de
○(中国語で)速く・急いで・速やかに。
⇔まんまんで(マンマンデ,慢慢的)
◎大正時代に用いられた、
★かいがいりょこう《かいぐわいりよかう》
【海外旅行】
○
◎1964. 4. 1(昭和39)自由化。
がいがーかうんたー
【ガイガー・カウンター】
◇[英]Geiger counter
○[原]⇒がいがーみゅらーけいすうかん(ガイガー・ミュラー
計数管)
かいがかん《くわいぐわくわん》
【絵画館】
○⇒しょうとくきねんかいがかん(聖徳記念絵画館)
がいがーかん《がいがーくわん》
【ガイガー管】
◇[英]Geiger tube
○[原]⇒がいがーみゅらーけいすうかん(ガイガー・ミュラー
計数管)
がいがーけいすうかん《がいがーけいすうくわん》
【ガイガー計数管】
◇[英]Geiger counter
○[原]⇒がいがーみゅらーけいすうかん(ガイガー・ミュラー
計数管)
かいがた《かひがた》
【貝形】
◇[日]kaigata/kai-gata
○(1)二枚貝のような形。台形・梯形(テイケイ)。
「貝状形(カイナリガタ)」,「貝状」とも呼ぶ。
参照⇒はかまごし(袴腰)(2)
○(2)[建]築地(ツイジ)の端の台形の部分。
参照⇒かいがたばしら(貝形柱)
かいがたばしら《かひがたばしら》
【貝形柱】
◇[日]kaigata-bashira
○[建]築地(ツイジ)の端の台形の部分(貝形)に使用されている、
傾斜した二本の柱。
参照⇒ついじ(築地,築墻)(1)
かいがね《かひがね》
【甲斐嶺】
【甲斐ヶ嶺】
【甲斐ヶ根】
◇[日]Kaigane/Kai ga Ne
○[地]甲斐国(現:山梨県)にある高山。富士山または赤石山脈
(南アルプス)の支脈という。
一説に白根山(白峰山)(シラネサン)をさすとの説もある。
参照⇒しらねさん(白根山)(3)
かいがね《かひがね》
【貝金】
○⇒あまがね(蜑金,海女金,海人金)
がいがーみゅらーかん《がいがーみゆらーくわん》
【ガイガー・ミュラー管】
◇[英]Geiger-Muller tube
○[原]⇒がいがーみゅらーけいすうかん(ガイガー・ミュラー
計数管)
★がいがーみゅらーけいすうかん《がいがーみゆらーけいすうくわん》
【ガイガー・ミュラー計数管】
◇[英]Geiger-Muller counter、[独]Geigerzaehler/Geiger-
zahler
○[原]放射能測定器の一種。
「ガイガー・ミュラー管(Geiger Muller tube)」,「ガイガー計
数管(Geiger counter)」,「ガイガー・カウンター」,「ガイガー管
(Geiger tube)」,「GM管(GM tube)」とも呼ぶ。
かいがらじま
【貝殻島】
◇[日]Kaigara Jima
○[地]歯舞諸島(ハボマイショトウ)の小島。北海道根室半島と水晶島
(スイショウトウ)との珸瑶瑁水道(ゴヨウマイスイドウ)のほぼ中間に位置し、
納沙布岬(ノサップミサキ)から約2.7キロメートルの沖合い。
北緯43.4°、東経145.87°の地・
周辺はコンブの好漁場。
北海道根室市に属する。
◎1963(昭和38)ソ連漁業省と大日本水産会、コンブ漁協定を締
結し、以後毎年採取料を支払ってコンブ漁が続けられている。
ソ連崩壊後はロシア国家漁業委員会に継承。
かいがらついほう《かひがらついはう》
【貝殻追放】
◇[英]ostracism
○[俗][歴]「オストラシズム(陶片追放)」の誤訳。
⇒おすとらしずむ(オストラシズム)
★かいがらむし《かひがらむし》
【カイガラムシ】
【貝殻虫】
【介殻虫】
◇[英]scale insect
○[虫]カメムシ目(半翅目<ハンシモク>)(Hemiptera)カイガラムシ上
科( Coccoidea )の昆虫の総称。
幼虫は植物に固着し、蝋質(ロウハツ)の分泌物に覆われ、樹木の
汁液を吸う。
オス(雄)の成虫は一対の翅(ハネ)を持ち飛ぶ。
メス(雌)は翅も脚も退化して無い。
多くは果樹・庭木などの害虫。
〈カイガラムシ上科〉
カタカイガラムシ科(Coccidae)。
マルカイガラムシ科(Diaspididae)。
ワタフキカイガラムシ科(Margarodidae)。
コナカイガラムシ科(Pseudococcidae)。
ハカマカイガラムシ科(Ortheziidae)。
フクロカイガラムシ科(Eriococcidae)。
コチニールカイガラムシ科(Dactylopiidae)。
タマカイガラムシ科(Kermestidae)。
カタカイガラモドキ科(Aclerididae)。
フサカイガラムシ科(Asterolecaniidae)。
フジツボカイガラムシ科(Cerococcidae)。
ニセタマカイガラムシ科(Lecanodiaspididae)。
ラックカイガラムシ科(Kerriidae)。
カブラカイガラムシ科(Beesoniidae)。
かいかん
【海監】
◇[中]haijian
○(1)[海]中国海警局(China Coast Guard)の監視船。
参照⇒かいじゅん(海巡),ぎょせい(漁政)
〈3海区総隊〉
北海総隊。
東海総隊。
南海総隊。
◎1998(平成10)発足。
2013. 7.22(平成25)中国国家海洋局(State Oceanic Admin-
istration)海洋環境監視監測総隊(海監総隊)(China marine
surveillance)、中華人民共和国海警局に昇格。
○(2)[海]その船名。
◎海監50,海監66
がいかん《ぐわいくわん》
【外環】
◇[日]Gaikan
○[交]東京外郭環状道路の略称。
がいがんかく《ぐわいがんかく》
【外眼角】
◇[英](単数形)external canthus/(複数形)external canthi
○[医]目尻(メジリ)。
参照⇒がんかく(眼角)
◎中国語:小眼角(xiaoyanjiao)。
かいかんそうしつ《くわいかんさうしつ》
【快感喪失】
◇[英]anhedonia
○[心]⇒あんへどにあ(アンヘドニア)
がいかんどう《ぐわいくわんだう》
【外環道】
◇[日]Gaikando
○[交]東京外郭環状道路の略称。
かいがんりゅう《かいがんりう》
【海岸流】
○[海]⇒えんがんりゅう(沿岸流)
かいきせい
【回帰性】
○[動]⇒きそうせい(帰巣性)
かいぎゃく
【諧謔】
◇[英]humor
○⇒ゆーもあ(ユーモア)
かいきゃくとうこう《かいきゃくとうかう》
【開脚登行】
◇[英]herringbone
○[運]⇒へりんぼーん(ヘリンボーン)(4)
★かいきゅうしょう《かいきふしやう》
【階級章】
◇[英]badge of rank
○[服]
襟章(エリショウ)・袖章(ソデショウ)・肩章(ケンショウ)など。
参照⇒[1]しぇぶろん(シェブロン)(2)
★かいきゅうとうそう《かいきふとうそう》
【階級闘争】
◇[独]Klassenkampf、[英]class struggle
○[政]支配者階級と被支配者階級との間に行われる、政治的・
経済的な支配権をめぐる闘争。
「クラッセンカンプ」,「クラッセンカンプフ」とも呼ぶ。
かいきょう《くわいけう》
【回教】
◇[中]Huijiao、[英]Mohammedanism
○[宗]⇒いすらむきょう(イスラム教)
かいきょう《かいきやう》
【契経】
◇[梵]sutra(スートラ)
○(1)[仏]仏教経典・仏の教説を記した経典。またその総称。
経。
○(2)[仏]十二部経(ジュウニブキョウ)の一つ。簡略にまとめられた
経典中の散文。
◎「たて糸」の意味。
もとバラモン教で暗記しやすいように教えを簡潔にまとめた
短い文句をスートラと呼んだことから。
かいきょう《かいけふ》
【海峡】
○(1)[地]陸地にはさまれて狭くなっている海。水道(スイドウ)・
瀬戸(セト)。
◎津軽(ツガル)海峡,ベーリング海峡(the Bering Strait)
◎[英]* strait、[フ]canal de *、[伊]stretto di *、[露]*
Proliv/Proliv *、[インドネシア語][マレー語]selat *。
○(2)[映]青函トンネル工事を舞台にした東宝映画。
出演:高倉健(ケン)(工事の技術調査員)・森繁久弥(ヒサヤ)(工事
の現場監督)・三浦友和(トモカズ)・吉永小百合(サユリ)など。
1982(昭和57)公開。
かいきょう《くわいきやう》
【懐郷】
○⇒ぼうきょう(望郷)(1)
かいぎょう《かいぎやう》
【改行】
○(1)([英]new paragraph)文章の途中で新しい行に変えること。
○(2)[計]([英]line feed)プリンターの行を送り出すコマンド
(命令)。
記号は「LF」で、コードは"0x0A"。
「ラインフィード」とも呼ぶ。
◎単に行を送り出すだけで、行の先頭から印刷するには更に復
帰(CR,0x0D)コマンドが必要となる。
UNIX系では改行コマンドのみで復帰改行が行われる。
◎復帰改行(CRLF):⇒ふっきかいぎょう(復帰改行)
かいきょうかん《かいきやうくわん》
【海響館】
○[海]山口県下関市にある市立水族館。
テトラオドン・バイレイ([学]Tetraodon baileyi)など110種
以上のフグなどを展示。
かいきょうきげん《くわいけうきげん》
【回教紀元】
○[宗]⇒ひじゅら(ヒジュラ)(2)
かいきょうせん《かいけふせん》
【海峡線】
○[交]津軽海峡線の略称。
⇒つがるかいきょうせん(津軽海峡線)
かいきょうのせいきょうと《くわいけうのせいけうと》
【回教の清教徒】
○[宗]⇒わっはーぶは(ワッハーブ派)
がいきょく《ぐわいきよく》
【外局】
○特殊の行政事務を管掌する行政官庁。
必要により内閣府(旧:総理府)または各省に置かれる機関で、
庁・委員会の2種がある。
各大臣の所轄下にありながら、内局と異なり比較的独立性を
持ち、府・省と並立的地位にあり、規則その他の特別の命令・
告示・訓令・通達を自ら発することができる。
宮内庁・行政管理庁・国税庁・旧防衛庁(現:防衛省)など。
⇔ないきょく(内局)
がいく
【街衢】
○(1)⇒ちまた(巷,岐,衢)(2)
○(2)⇒ちまた(巷,岐,衢)(3)
かいぐい《かひぐひ》
【買い食い】
【買食い】
○[社]子供などが決まった食事のほかに、菓子などを自分で買っ
て食べること。
◎昭和中期では、商店街でコロッケなどの買い食いがよく見ら
れた。
昭和後期から虫歯予防・肥満防止などの健康面や、菓子(お
八つ)も親が選別して買い与えるなどの躾(シツケ)などから激減し
た。
かいくちるとう《かいくちるたう》
【カイクチル島】
◇[インドネシア語]Pulau Kai Kecil、[英]Kai Kecil Island
○[地]⇒かいしょとう(カイ諸島)
かいぐり
【掻い繰り】
○(1)両手を交互に動かし、糸・綱などをたぐり寄せること。
○(2)幼児の遊戯の一つ。
「かいぐりかいぐり」と言いながら胸の前で両手をぐるぐる回
し、「とっとのめ」と唱えて右の人差指で左の掌(テノヒラ)の中央を
を突(ツ)くもの。
さらに「おつむてんてん」と言って自分の頭を軽くたたくこと
もある。
「とっとのめ(鳥の目)」とも呼ぶ。
参照⇒いとまきのうた(いとまきのうた)
◎かいぐりかいぐりとっとのめ、おつむてんてん。
かいぐりかいぐりとっとのめ
【かいぐりかいぐりとっとのめ】
【掻い繰り掻い繰り鳥の目】
○⇒かいぐり(掻い繰り)(2)
かいくん《くわいくん》
【回訓】
○外国駐在の大使・公使・使節などの求めに応じて出された本
国政府の回答(訓令)。
⇔せいくん(請訓)
かいぐんきねんび
【海軍記念日】
○(1)[古][暦]5月27日。1905(明治38)の日本海海戦(日露戦争)
の勝利を記念して制定。第二次世界大戦後廃止。
参照⇒りくぐんきねんび(陸軍記念日)
○(2)[古][暦]9月18日。1894(明治27)の黄海海戦(日清戦争)
の勝利を記念して制定。
かいぐんぐんれいぶ
【海軍軍令部】
○[古][軍]旧日本海軍の中央統帥機関。
1933(昭和 8)軍令部と改称。
⇒ぐんれいぶ(軍令部)
かいぐんこうしょう《かいぐんこうしやう》
【海軍工廠】
◇[英]Naval Arsenal/Navy yard
○[軍]旧日本海軍で、艦船・兵器・弾薬などを製造・修理・艤
装・調弁・保管・供給をつかさどった機関。
参照⇒りくぐんぞうへいしょう(陸軍造兵廠),ぐんじゅこう
しょう(軍需工廠)
◎各軍港にあり、その鎮守府に属していた。
◎横須賀海軍工廠:1903(明治36)設置:⇒よこすかぞうせんじょ
(横須賀造船所)
呉海軍工廠 :1903(明治36)設置。
舞鶴海軍工廠 :1936. 7.(昭和11)設置。
豊川海軍工廠 :1939.12.(昭和14)設置。
光海軍工廠 :1940.10.(昭和15)設置。
相模海軍工廠 :1943. 5.(昭和18)設置。
川棚海軍工廠 :1943. 5.(昭和18)設置。
沼津海軍工廠 :1943. 6.(昭和18)設置。
鈴鹿海軍工廠 :1943. 6.(昭和18)設置。
多賀城海軍工廠:1943.11.(昭和18)設置。
高座海軍工廠 :1943(昭和18)設置、1944. 4.(昭和19)開庁。
かいぐんこうた
【海軍小唄】
○[楽]作詞・作曲者不詳の軍歌。
「ズンドコ節」とも呼ぶ。
◎「ズンドコ」は歌の合いの手(掛け声)。
◎1960(昭和35)西沢爽補作詞『アキラのズンドコ節』、小林旭
の歌でリリース。
1969.11. 1(昭和44)なかにし礼(レイ)補作詞『ドリフのズンド
コ節』、ザ・ドリフターズの歌でリリース。
2002. 2. 6(平成14)松井由利夫(ユリオ)補作詞『きよしのズン
ドコ節』、氷川きよしの歌でリリース。
★かいぐんしょう《かいぐんしやう》
【海軍省】
○[歴]1872(明治 5. 2.28)兵部省が廃止、翌日陸軍省・海軍省
が設置される。
戦後は、1945.12. 1(昭和20)廃止され第二復員省に改組。
◎建物は霞ヶ関にあって何棟かに分れ通称「赤レンガ」と呼ばれ
ていた。太平洋戦争後しだいに取り壊され、最後に残った旧館
は1983(昭和58)中央合同庁舎第五館に建て替えられた。
かいぐんそうさい
【海軍総裁】
○[歴]江戸幕末、幕府海軍を統括する最高責任者の職名。
将軍直属で、イギリス海軍伝習事務などをも総理した。
◎1862(文久 2.12.)阿波徳島藩主蜂須賀斉裕(ハチスカ・ナリヒロ)が臨
時に陸軍総裁兼任で就任。のち老中が海軍を管轄。
徳川慶喜の軍制改革により復活し、1866(慶応 2)正規の役職
として老中格の稲葉正巳が就任して常置となる。
1868年、稲葉の後を継ぎ旗本で軍艦奉行並の矢田堀鴻が総裁
に、軍艦頭並の榎本武揚(エノモト・タケアキ)が副総裁に就任。
★かいぐんだいがっこう《かいぐんだいがくかう》
【海軍大学校】
○[歴]
◎東京目黒にあった。
かいぐんでんしゅうしょ《かいぐんでんしふしよ》
【海軍伝習所】
○[歴]江戸末期、幕府が海軍教育のために設けた機関。
1855(安政 2)長崎に開設。オランダ海軍士官ペルス・ライケ
ン(Pels Rijcken)の指導の下、オランダから贈られた軍艦スー
ムビング号(観光丸)を用いて近代的な教育を受けさせた。
旗本・御家人・諸藩士から選抜し、勝海舟・榎本武揚らが学
んだ。
1857(安政 4)カッテンディーケ(Willem Huyssen van Katten-
dijke)がヤーパン号(咸臨丸)で来日して教授。
1859(安政 6. 2.)閉鎖。
その後、海軍知識の必要性から、1866(慶応 2)横浜に設置。
フランス式の教育を行ったが、翌1867(慶応 3.11.)江戸築地の
海軍所(軍艦操練所)に吸収。
参照⇒かいぐんへいがっこう(海軍兵学校)
◎明治政府の海軍創設の基礎となった。
かいぐんとくべつりくせんたい
【海軍特別陸戦隊】
○[軍]旧日本海軍が地上戦闘の目的で常時編成した陸戦隊。
上海特別陸戦隊や、第二次世界大戦における南洋諸島の作戦
などで活躍した。
他国の海兵隊に相当する。
参照⇒かいぐんりくせんたい(海軍陸戦隊),かいへいたい(海
兵隊)
かいぐんないふ
【海軍ナイフ】
○⇒じゃっくないふ(ジャックナイフ)(1)
かいぐんぶぎょう《かいぐんぶぎやう》
【海軍奉行】
○[歴]江戸幕末、幕府の洋式海軍を建設・統括するために設け
られた職名。
席次は陸軍奉行より上位で、1859(安政 6)設置の軍艦奉行の
上司。場所高5千石。
軍艦の購入・訓練などを扱った。
◎1865年、新設。下野国黒羽藩主大関増裕が初代奉行に就任。
のち若年寄の兼任となる。
1866(慶応 2)海軍総裁が設置されその直属となる。
1868年、廃止。
かいぐんへいがっこう《かいぐんへいがくかう》
【海軍兵学校】
○[軍]海軍の士官を養成する教育機関。
略称は「海兵」。
参照⇒りくぐんしかんがっこう(陸軍士官学校)
◎日本海軍の兵学校は1869(明治 2)東京築地に設立された海軍
操練所に始まり、翌1870(明治 3)海軍兵学寮、1876(明治 9)海
軍兵学校と改称。
1888(明治21)広島県江田島(エタジマ)に移り、江田島は海軍兵
学校の代名詞となる。終戦により1945(昭和20)廃校。
〈歴代校長〉
草鹿任一:〜1942.10.(昭和17)。
井上成美(シゲヨシ)。
◎アメリカ合衆国はアナポリス(Annapolis)、イギリスはダー
トマス(Dartmouth)にある。
かいぐんほへい
【海軍歩兵】
◇[露]morskaya pekhota
○[軍]旧ソ連軍の海兵隊。
北方艦隊・バルチック艦隊・黒海艦隊に各1個旅団、太平洋
艦隊に師団が配備されていた。
総兵力1万5,000名。
参照⇒かいへいたい(海兵隊)
かいぐんりくせんたい
【海軍陸戦隊】
○[軍]旧日本海軍が臨時に地上戦闘のため軍艦から編成・派遣
する部隊。
戦時・事変に際し必要に応じて、居留民の保護・陸軍の上陸
掩護(エンゴ)・局地の一時占領・海陸交通保護などを任務とし、
軍艦の乗員で編成された。このため小口径の銃砲による軽装備
の部隊であった。
このほかに他国の海兵隊に相当する「海軍特別陸戦隊」と呼ば
れる常時編成の部隊もあった。
参照⇒かいぐんとくべつりくせんたい(海軍特別陸戦隊),か
いへいたい(海兵隊)
がいげ
【ガイゲ】
◇[独]Geige
○[楽](ドイツ語で)バイオリン([英]violin)。
⇒ばいおりん(バイオリン,提琴)
◎バイオリニスト(violinist)はドイツ語で「ガイガー(Geiger)」。
★かいけいけんさいん《くわいけいけんさゐん》
【会計検査院】
○(1)([英]Board of Audit)国の収入支出の決算を検査する機
関。
○(2)([英]General Accounting Office)アメリカの会計検査院。
⇒じーえーおー(GAO)
かいけいのちち《くわいけいのちち》
【会計の父】
◇[英]the Father of Accounting
○[人]⇒ぱちょーり(パチョーリ)
[1]かいけつぞろ《くわいけつぞろ》
【快傑ゾロ】
◇[英]The Sign of Zorro
○[映]アメリカの映画。
監督:ルイス・R・フォスター(Lewis R.Foster)・ノーマン
・フォスター(Norman Foster)。
◎1958.11.18(昭和33)日本で公開。
1960. 6.11(昭和35)アメリカで公開。
[2]かいけつぞろ《くわいけつぞろ》
【快傑ゾロ】
◇[英]The Curse of Capistrano
○[TV]アメリカのTVドラマ。
原作はジョンストン・マカレー(Johnston McCulley)。
18世紀末、カリフォルニアがスペイン領だった時代に悪徳総
督に立ち向かう謎の人物が活躍する物語。
◎1974.10.29(昭和49)放送開始。
◎アラン・ドロンのゾロ:⇒ぞろ(ゾロ)
★かいけつはりまお《くわいけつはりまお》
【快傑ハリマオ】
○[TVドラマ]1960年代に放送。
◎モデルは谷豊(タニ・ユタカ)(1911〜1942)。福岡県生れ。マラリア
によりシンガポールで没。
◎「ハリマオ(harimau)」はインドネシア語(マレー語)で「虎」。
1943(昭和18)大映映画『マライの虎』封切り。
★かいけつびょう《くわいけつびやう》
【壊血病】
◇[英]scurvy
○[病]ビタミンCが不足して起こる病気。
かいけん《かひけん》
【甲斐犬】
○[哺]中型の日本犬。黒と茶褐色の虎毛(トラゲ)で、四肢が強く、
耳がピンと立っている。山梨県の山岳地帯で狩猟用に飼育され
ていた。
山梨県中巨摩郡(ナカコマグン)芦安村(アシヤスムラ)が発祥の地とされ、
1934(昭和 9)国の天然記念物に指定。
参照⇒しばいぬ(シバイヌ,柴犬)
かいけん
【開県】
◇[中]Kai Xian
○中国南西部、中央直轄市重慶市(Chongqing Shi)(ジュウケイシ)の
北東約340キロメートルにある県。西部を四川省(Sichuan
Sheng)(シセンショウ)に隣接。
国有企業の中国天然ガス集団が所有する大型天然ガス田があ
る。
◎2003.12.23(平成15)天然ガス田から有毒ガスが噴出し、191
人が死亡。死者は、27日現在で198人、28日現在で233人、1月
4日現在で243人。
かいけん《くわいけん》
【懐剣】
○(1)常に携帯する護身用の小さな刀。
「守り刀」,「ふところがたな(懐刀)」とも呼ぶ。
○(2)[文]⇒はらみく(孕み句,孕句)(1)
かいげん
【改元】
○元号を改めること。
「改号」とも呼ぶ。
◎陰陽道では三革(サンカク)の年に変事が多いとされ、日本では古
く、それを避けるため改元を行っていた。
参考⇒さんかく(三革)(3),さんごう(三合)(1)
◎類語:⇒けんげん(建元)
かいげん
【開元】
◇[中]Kaiyuan
○[暦]中国、唐の玄宗朝の年号。
713<先天 2,開元元>〜 741<開元29>。
かいげんたいえんれき
【開元大衍暦】
◇[中]Kaiyuan Dayan yan
○[歴]⇒たいえんれき(大衍暦)
かいげんどうぞう《かいげんだうざう》
【開元道蔵】
◇[中]Kaiyuan Daozang
○[宗]中国唐代に編纂された、道教最古の全集。
参照⇒どうぞう(道蔵)
★かいこ《かひこ》
【カイコ】
【蚕】
○[昆]鱗翅目(リンシモク)(チョウ目)(Lepidoptera)カイコガ上科
(Bombycoidea)カイコガ科(Bombycidae)の蛾(ガ)。
「ぽぽ様」とも呼ぶ。
天然の野蚕(ヤサン)に対し「家蚕(カサン)」とも呼ぶ。
参照⇒おしらさま(おしら様)
◎名称は「飼い蚕(コ)」の意味。
英語:シルクワーム(silkworm)。
◎ヤママユ科(Saturniidae):参照⇒やさん(野蚕)
かいこ
【海虎】
◇[中]Haihu
○[軍]⇒はいふー(ハイフー,海虎)
かいこう
【かいこう】
○[海]海洋科学技術センターの1万メートル級深海無人探査機。
製作費は全体で約46億円。子機ビークルは重さ5.4トン。
参照⇒しんかいむじんたんさき(深海無人探査機)
◎2003. 5.29(平成15)子機、室戸岬沖約139キロメートルの太
平洋で親機とのケーブルが切れ、台風4号の影響で漂流し行方
不明。
2003. 7.22(平成15)海洋科学技術センター、行方不明になっ
た子機とのケーブルが水圧による材質劣化により破断と発表。
2003.12.(平成15)探査機ユーロブ7K(1999年本格運航)を子
機に改造すると決定。
かいこう
【海口】
◇[中]Haikou
○(1)⇒かいこうし(海口市)
○(2)[軍]中国海軍の蘭州型ミサイル駆逐艦。
南洋艦隊に配属。
◎2005(平成17)就役。
かいこう《くわいかふ》
【魁蛤】
○[貝]おおはまぐり(大蛤)。
★かいこう
【海溝】
◇[英]trench
○[地]海洋プレートが沈み込む境界に沿って、細長くくぼんだ
V字型の溝の海底地形。
その中で特に深い箇所を「海淵(カイエン)(deep)」と呼ぶ。
かいごう《かいがう》
【改号】
○(1)称号を改めること。
○(2)⇒かいげん(改元)
がいこう《がいかう》
【外向】
◇[英]extroversion(エクストロバージョン)
○(1)[心]外交的・活動的な性格で、心の働きが積極的に外部
に向っていること。
⇔ないこう(内向)(1)
◎外向性
○(2)[医]⇒えくすとろばーじょん(エクストロバージョン)(2)
がいこうあんれい
【外興安嶺】
◇[中]Wai Xingan Ling
○[地]スタノボイ山脈(Stanovoy Khrebet)の中国名。
⇒すたのぼいさんみゃく(スタノボイ山脈)
★がいこうかん《ぐわいかうくわん》
【外交官】
○
参照⇒はいから(ハイカラ)
かいこうし
【海口市】
◇[中]Haikou Shi
○中国南部、海南省(Hainan Sheng)の海南島(Hainan Dao)にあ
る省都。商業都市。
〈人口〉
1982(昭和57)26万3,000人。
◎1988(昭和63)海南省が設置され、省都となる。
かいこうしゃ《かいかうしや》
【偕行社】
○[歴]旧陸軍高等官で組織した親睦・扶助団体。また、その建
物。
1877(明治10)親睦・軍事研究を目的として東京に設立。後年、
共済組合的性格が強くなった。第二次世界大戦後解散。
◎1975(昭和50)辰巳栄一(元陸軍中将)、会長に就任。
◎海軍は水交社(スイコウシャ)。
かいこうしょく《くわいくわうしよく》
【灰黄色】
○[色]灰色をおびた黄色。灰色がかった黄色。
がいこうしりょうかん《ぐわいかうしれうくわん》
【外交史料館】
◇[英]Diplomatic Record Office
○東京都港区麻布台1丁目の飯倉公館内にある外務省の歴史資
料館。別館展示室を併設。
◎1971. 4.15(昭和46)開館。
かいこうず《かいこうづ》
【海紅豆】
○[植]⇒でいご(デイゴ,梯姑,梯梧)
★がいこうせんぱくけんぞうゆうしりしほう
《ぐわいかうせんぱくけんざうゆうしりしほきふはふ》
【外航船舶建造融資利子補給法】
○[法]
◎1953. 1. 5(昭和28)公布。題名に「損失補償」を加え、 8.15
同法改正公布。
1954(昭和29)計画造船の割当をめぐり造船疑獄が発生。
1960. 3.31(昭和35)外航船舶建造融資利子補給及損失補償法
改正公布。
1963. 7. 1(昭和38)海運業再建整備臨時措置法・外航船舶建
造融資利子補給法など、改正公布。海運企業集約化が促進され
る。
参照⇒ぞうせんぎごく(造船疑獄)
★がいこうは《ぐわいくわうは》
【外光派】
○(1)[美]([フ]pleinairisme)
○(2)[歴][美]明治中期の洋画家グループ。
明治美術会の脂派(ヤニハ)に対して、「むらさきは(紫派)」,「新
派(シンパ)」とも呼ぶ。
参照⇒はくばかい(白馬会)
★がいこくかわせ《ぐわいこくかはせ》
【外国為替】
◇[英]foreign exchange
○(1)[経]国際間で取引する為替。
略称は「外為(ガイタメ)」,「FX」。
「国際為替」とも呼ぶ。
○(2)[経]外国為替手形の略称。
★がいこくかわせおよびがいこくぼうえきかんりほう
《ぐわいこくかはせおよびぐわいこくぼうえきくわんはふ》
【外国為替及び外国貿易管理法】
○[法]
略称は「外為法(ガイタメホウ)」。
◎1949.12. 1(昭和24)制定。
1979.12.18(昭和54)改正公布。
1998(平成10)法改正により対外取引が完全自由化。
2004. 2. 9(平成16)参議院本会議、日本独自の判断(閣議決
定)で経済制裁を可能にする法改正を可決・成立(対北朝鮮制裁
法)。2月26日施行。
がいこくかん《がいこくくわん》
【外国官】
○[歴]明治初年の外務行政機関。外交・貿易・領土など外国事
務を管轄。
◎1868(慶応 4)政体書により外国事務局の後身として太政官の
下に設置。
1869. 8.(明治 2. 7.)官制改革により外務省となる。
がいこくじょうほうかんしほう《がいこくじやうほうかんしはふ》
【外国情報監視法】
◇[英]Foreign Intelligence Surveillance Act
○[法]⇒えふあいえすえー(FISA)
がいこくじんきょりゅうち《がいこくじんきよりうち》
【外国人居留地】
◇[英]foreign settlement
○[歴]⇒きょりゅうち(居留地)
かいこくだいのう《かいこくだいなふ》
【皆石代納】
○[歴]江戸時代、被差別部落の年貢(ネング)がすべて金銀で納め
られたこと。
被差別部落民が耕(タガヤ)す農地にも年貢を課せられたものが
あり、その米は汚(ケガ)れているとされ、金銀で代納させられ
たもの。
がいこくちょうほうかんしほう《がいこくてふほうかんしはふ》
【外国諜報監視法】
◇[英]Foreign Intelligence Surveillance Act
○[法]⇒えふあいえすえー(FISA)
かいごしえんせんもんいん《かいごしゑんせんもんゐん》
【介護支援専門員】
◇[英]care manager
○[福]介護保険制度において、介護保険の利用者が必要なサー
ビスを受けられるように、介護の計画・認定や業者との連絡・
調整などにあたる専門職。
保健・医療・福祉の分野で5年以上の実務経験のある人が、
都道府県などが実施する試験に合格後、35時間の実務研修を
受けて資格を取得する。
通称は「ケアマネージャー」。
参照⇒かいごふくしし(介護福祉士)
かいこつ《くわいこつ》
【回コツ】
◇[中]Hiuhe
○[歴]⇒ういぐる(ウイグル,回鶻,畏兀児,維吾爾)
◎「コツ」は「(「糸」偏+「乞」:補助5144)」。
かいこつ《くわいこつ》
【回鶻】
◇[中]Hiugu
○[歴]⇒ういぐる(ウイグル,回鶻,畏兀児,維吾爾)
かいごのはな
【解語の花】
【解語之花】
◇[中]jieyuzhihua
○(1)[歴]唐の玄宗(Xuan Zong)がハス(蓮)の花の咲いた太液池
(Taiye Chi)(タイエキチ)で、楊貴妃(Yang Guifei)(ヨウキヒ)を指して
いった言葉。
参照⇒たいえきち(太液池)
◎言葉のわかる花という意味。
○(2)(転じて)美人・美女。
参照⇒たいえきのふよう(太液の芙蓉)(2)
かいごふくしし
【介護福祉士】
◇[英]care worker
○[福]心身障害者や高齢者の介護と、介護者への指導を行う専
門職。国家資格。
通称は「ケアワーカー」。
参照⇒かいごしえんせんもんいん(介護支援専門員)
◎1987. 5.21(昭和62)社会福祉士及び介護福祉士法が成立し、
同年5月26日公布。
★かいごほけん
【介護保険】
○[福]要介護認定を受けた高齢者に支給する保険制度。
サービス利用は原則65歳以上。
◎2000. 4. 1(平成12)40歳以上からの保険料徴収を開始。
2000.10. 1(平成12)65歳以上からの保険料徴収を開始。
かいこま《かひこま》
【甲斐駒】
◇[日]Kai Koma
○[地]⇒こまがたけ(駒ヶ岳)(4)
かいこまがたけ《かひこまがたけ》
【甲斐駒ヶ岳】
◇[日]Kai Komagatake
○[地]⇒こまがたけ(駒ヶ岳)(4)
かいこん《くわいこん》
【悔恨】
○あやまちを後悔して残念に思うこと。
◎悔恨の情にかられる
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