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                    PDD図書館管理番号       0001.0006.9500.09

                 百   科   辞   書    《いつ》     編集:獨  澄旻

-------- いつ --------------------------------------------------
いつうしょう《いつうしやう》
	【異痛症】
	◇[英]allodynia
	○[病]⇒あろでぃにあ(アロディニア)
★いつぇきりおうこく《いつえきりわうこく》
	【イツェキリ王国】
	◇[英]Itsekiri Kingdom
	○[歴]ナイジェリアにあった王国(1475〜1884)。
	 首都はウォリ(Warri)。
	 「ウォリ王国(Warri Kingdom)」とも呼ぶ。
いつぇきりじん
	【イツェキリ人】
	◇[英]Itsekiri tribe/Itsekiris
	○⇒いつぇきりぞく(イツェキリ族)
いつぇきりぞく
	【イツェキリ族】
	◇[英]Itsekiri tribe/Itsekiris
	○ナイジェリア南部の一部族(tribe)。キリスト教徒。
	 「イツェキリ人」,「イトセキリ人」とも呼ぶ。
	 主にデルタ州(Delta State)に居住。
	 参照⇒いじょーぞく(イジョー族),いかれぞく(イカレ族)
★いっか
	【一家】
	○(1)一軒の家。
	○()[]
	○()[植]⇒しゆうどうしゅ(雌雄同株)
いつかいち
	【五日市】
	○(1)⇒くろはちじょう(黒八丈)
	○(2)[古]⇒いつかいちまち(五日市町)
いつかいちまち
	【五日市町】
	○[古]東京都西部、西多摩郡(ニシタマグン)の町。
	◎1995. 9. 1(平成 7)秋川市と合併し「あきる野市」となる。
	 参照⇒あきるのし(あきる野市)
★いっかく
	【イッカク】
	【一角】
	◇[羅]unicornis
	○[哺]クジラ目(Cetacea)ハクジラ亜目(Odontoceti)イッカク
	科(Monodontidae)の海産哺乳類。
	 オスの上顎の門歯の一個が約2メートルの角状の牙(キバ)に
	なっている。
	 「一角獣」,「ユニコーン([英]unicorn)」,「ウニコール([葡]uni-
	corne)」とも呼ぶ。
	 参照⇒いらわじいるか(イラワジイルカ)
	◎漢方薬では牙を解毒剤として使用する。
	 西洋の伝説のユニコーンの角も毒を消すという。
いっかくじゅう《いつかくじう》
	【一角獣】
	○(1)⇒ゆにこーん(ユニコーン)(1)
	○(2)⇒きりん(キリン,麒麟)(2)
	○(3)[哺]⇒いっかく(イッカク,一角)
いっかくせんきん《いつくわくせんきん》
	【一攫千金】
	○いっぺんに容易(タヤス)く大金を儲(モウ)けること。
	◎「攫」は「つかむ」こと。
いつかし
	【厳し】
	○いかめしい。荘重(ソウチョウ)である。立派(リッパ)である。
	 「いつくし(厳し)」とも呼ぶ。
いっかせいのうきょけつほっさ《いつくわせいなうきよけつほつさ》
	【一過性脳虚血発作】
	◇[英]transient ischaemia attack
	○[病]⇒てぃーあいえー(TIA)
いつき
	【斎】
	○(1)斎王(イツキノミコ)の略。
	 ⇒さいおう(斎王)
	○(2)身心のけがれを清めて神に仕えること。
	○(3)大事に養育する。大切にする。
	◎斎女(イツキムスメ)
いっき
	【一簣】
	○(1)一つのもっこ(畚)。
	 参照⇒もっこ(もっこ,畚)
	○(2)もっこに盛った一杯の土。
	○(3)(転じて)わずかな量。
	 参照⇒いっきのこう(一簣の功,一簣之功)
いっき
	【一騎】
	○馬に乗った一人の将兵。一人の騎士。
	 参照⇒たんき(単騎)
いつきかしづく
	【斎き傅く】
	○大切に世話をする。
	 単に「いつく(斎く,傅く)」とも言う。
いつきしま
	【伊都岐島】
	◇[日]Itsuki Shima/Itsukishima
	○[地]厳島(イツクシマ)の別称。
	 ⇒いつくしま(厳島)(1)
いっきとうせん《いつきたうせん》
	【一騎当千】
	○[慣用句]一人の騎兵で千人の敵を相手にできるほど、極めて
	強いこと。
	 「一人(イチニン)当千」とも呼ぶ。
いつきのいん《いつきのゐん》
	【斎院】
	○京都の賀茂神社に奉仕した斎宮。
	 「いつきのいん(斎院)」とも呼ぶ。
	 参照⇒さいおう(斎王)
いっきのこう
	【一簣の功】
	【一簣之功】
	◇[中]yi kuai zhi gong
	○最後の努力。あと一息(ヒトイキ)の骨折り。
	 参照⇒いっき(一簣)
	◎『書経』「旅(「敖」の下に「犬」)(リョゴウ)」:九仞功虧2一簣1:
	九仞(キュウジン)の功(コウ)一簣に虧(カ)く。
	 参照⇒きゅうじんのこうをいっきにかく(九仞の功を一簣に
	欠く,九仞の功を一簣に虧く)
いつきのこもりうた
	【五木の子守唄】
	○[楽]熊本県五木村地方に伝わる、子守り奉公の娘たちが歌っ
	た子守唄。
	 参照⇒かんじん(寒人)
いつきのみこ
	【斎王】
	【斎の皇女】
	○⇒さいおう(斎王)
いつきのみや
	【斎宮】
	【斎の宮】
	○(1)伊勢神宮に奉仕した斎王。
	 ⇒さいおう(斎王)
	○(2)斎宮寮のこと。
	 ⇒さいぐうりょう(斎宮寮)
	○(3)斎王のいる宮殿。
	 「さいぐう(斎宮)」とも呼ぶ。
	○(4)大嘗祭(ダイジョウサイ)の神殿、悠紀殿(ユキデン)・主基殿(スキデ
	ン)のこと。
いつきのみやのつかさ
	【斎宮寮】
	○⇒さいぐうりょう(斎宮寮)
いつきむすめ
	【斎女】
	○大切に育てた娘。
	 参照⇒いつき(斎)(3)
★いっきゃく
	【一脚】
	○[光][写]カメラや望遠鏡などを支える一本足の台。
	 「モノポッド(monopod)」,「ユニポッド(unipod)」とも呼ぶ。
	◎トライポッド(tripod):三脚。
	 二脚:バイポッド(bipod)。
いっきょりょうぜん《いつきよりやうぜん》
	【一挙両全】
	○[慣用句]⇒いっきょりょうとく(一挙両得)
いっきょりょうとく《いつきよりやうとく》
	【一挙両得】
	◇[中]yuju hangde (一舉兩得)
	○[慣用句]一つの事を行って、二つの利益を得ること。
	 「一石二鳥(イッセキニチョウ)」,「一挙両全(リョウゼン)」とも呼ぶ。
	◎『晋書』「束皙伝」から。
	◎一石二鳥:英語で"kill two birds with one stone."。
いつく《ゐつく》
	【居着く】
	○(1)(よそから来て)帰らずに、家や土地に住み着く。
	○(2)住み慣れる。安心して住み着く。
	○(3)落ち着いてそこに居る。
	○(4)武術・武道で、感覚や判断力がにぶくなっている状態で
	動作が止まる。次への動作がなくなる。
いつく
	【斎く】
	○(1)身心のけがれを清めて神に仕える、奉仕する。神を祭る、
	あがめまつる。
	○(2)神に仕えるように大切にする。大事に世話をする。
	◎(2)では単に「傅く」とも書く。
	 参照⇒いつきかしづく(斎き傅く)
いつくさのたなつもの
	【五穀】
	【五種の種つ物】
	○[古]⇒ごこく(五穀)(1)
いつくし
	【厳し】
	○(1)いかめしい。おごそかである。
	 「いづくし(厳し)」,「いつかし(厳し)」とも呼ぶ。
	○(2)ととのっていて、立派(リッパ)である。
	 「いづくし(厳し)」,「いつかし(厳し)」とも呼ぶ。
いづくし
	【厳し】
	○⇒いつくし(厳し)
★いつくしま
	【厳島】
	◇[日]Itsukushima
	○(1)[地]広島湾南西部の小島。日本三景の一つ。
	 「伊都岐(イツキ)島」,「宮島(ミヤジマ)」とも呼ぶ。
	○(2)厳島神社の略称。
	 ⇒いつくしまじんじゃ(厳島神社)
	○(3)[歴][軍]旧日本海軍の二等巡洋艦。4,300トン。
	 参照⇒まつしま(松島)(2)
	◎1891. 9. 3(明治24)竣工。
	 1898. 3.21(明治31)海防艦から二等巡洋艦に類別。
	 日清戦争の黄海海戦に参加。
いつくしまじんじゃ
	【厳島神社】
	○広島県佐伯郡(サイキグン)宮島町(ミヤジマチョウ)の厳島にある旧官幣
	中社。
	 主神は市杵島姫命(イチキシマヒメノミコト)で、田心姫命(タゴリヒメノミコト)
	・湍津姫命(タギツヒメノミコト)を合祀。
	 社殿・大鳥居は海中に立つ。
	 大鳥居は日本三大木造鳥居の一つ。
	 「安芸国(アキノクニ)一の宮」とも呼ぶ。
	◎平家の氏神として厚く崇敬され、『平家納経』・『鎧』など
	宝物類には平家寄進のものが多い。
	 のち鎌倉幕府・毛利氏などの庇護を受けた。
	◎世界文化遺産に登録。
	 参照⇒げんばくとーむ(原爆ドーム)
いつくしみふかき
	【いつくしみ深き】
	◇[英]What a Friend we have in Jesus
	○[楽]スクライベン(Joseph Scriven)作詞、コンバース(Charl-
	es Converse)作曲の賛美歌。
	 日本では杉谷代水作詞の『星の界(ヨ)』として親しまれてい
	る。
	 参照⇒ほしのよ(星の界)
いっけつもく
	【一穴目】
	◇[学]Monotremata
	○[哺]⇒たんこうもく(単孔目)
いっけんしゃ
	【一間社】
	○[建]正面の柱間(ハシラマ)が一つの、小さい神社本殿。
	◎一間社流造(ナガレヅクリ)
★いっこういっき《いつかういつき》
	【一向一揆】
	○[歴]
	 一向一揆の旗には「進まば往生極楽(オウジョウゴクラク)、退(シリゾ)
	かば無間地獄(ムゲンジゴク)(進者往生極楽/退者無間地獄)」と記
	されていた。
	 参照⇒いしやまほんがんじいっき(石山本願寺一揆),かがの
	いっこういっき(加賀の一向一揆),ながしまいっき(長島一揆),
	さいかいっき(雑賀一揆),おうぼういほん(王法為本)
いっこうしゅう
	【一向宗】
	○[歴]⇒じょうどしんしゅう(浄土真宗)
いっこく
	【一刻】
	○(1)ひととき。わずかな時間、きわめて短い時間。
	 参照⇒いっこくせんきん(一刻千金)
	◎一刻を争う
	○(2)[歴]一時(イットキ)の四分の一。約30分。
	○(3)[俗]一時間の四分の一。15分。
	○(4)⇒いっこく(一刻,一国)
いっこく
	【一刻】
	【一国】
	○(1)[国]せっかちなこと。腹立ちやすいこと。
	 参照⇒いっこくもの(一刻者,一国者)(1)
	○(2)[国]頑固(ガンコ)で、思い込んだことは是(ゼ)が非(ヒ)でも
	押し通すこと。また、そのさま。
	 参照⇒いっこくもの(一刻者,一国者)(2)
いっこくせんきん
	【一刻千金】
	○(1)[慣用句]春の宵(ヨイ)はわずかな時間も千金に価(アタイ)する
	ほど素晴らしい。
	◎蘇軾(ソ・ショク)の詩『春夜(シュンヤ)』の一節「春宵一刻直千金」か
	ら。
	 参照⇒しゅんしょういっこくあたいせんきん(春宵一刻直千
	金)
	○(2)(転じて)大切な時や楽しい時が過ぎやすいのを惜しむ言
	葉。
いっこくばし
	【一石橋】
	○[交]東京都中央区の八重洲(ヤエス)一丁目と日本橋本石町(ホンコク
	チョウ)一丁目を結ぶ、日本橋川に架かる橋。
	◎名前の由来は、江戸時代、北詰(日本橋本石町)に金座をつか
	さどる後藤庄三郎の屋敷が、南詰(八重洲)に幕府御用をうけた
	まわる後藤縫殿助(ヌイドノスケ)の屋敷があり、「後藤」を「五斗」に
	しゃれて合せて「一石」としたという説がある。
	◎南詰の西側に江戸時代の「迷子のしらせ石」が現存。
いっこくもの
	【一刻者】
	【一国者】
	○(1)怒りやすい人。腹立ちやすい人。
	○(2)頑固者(ガンコモノ)・一徹者(イッテツモノ)。
いっこんぞめ
	【一斤染】
	○(1)紅花(ベニバナ)一斤で絹一疋を薄紅色に染めること。また、
	その染物。
	◎濃い紅染(ベニゾメ)は高貴なまたは裕福な人の色とされ、身分
	の低い人には布一疋に紅一斤で染めることが聴色(ユルシイロ)とさ
	ていた。
	○(2)淡い紅染め。
	○(3)[色]淡いピンク色。
	◎C=0,M=13,Y=8,B=0。
いっさいきょう《いつさいきやう》
	【一切経】
	○[仏]経蔵(キョウゾウ)・律蔵(リツゾウ)・論蔵(ロンゾウ)の全部。
	 「三蔵(サンゾウ)」とも呼ぶ。
	 参照⇒さんぞう(三蔵)(1)
いっさいきょうざん《いつさいきやうざん》
	【一切経山】
	◇[日]Issaikyo Zan
	○[地]福島県福島市西端にある活火山。標高1,949メートル。
	火山群の吾妻山(アヅマヤマ)の一峰。
	 北麓に五色沼があり、100メートル以下の噴気をあげている。
	◎北東方に吾妻高原、南東方に吾妻小富士(1,707メートル)、
	南方に東吾妻山(1,975メートル)、南西方に中吾妻山(1,930メ
	ートル)、西方に西吾妻山(2,035メートル)がある。
	◎2008.11.11(平成20)高さ300メートルの噴気をあげる。
いっさいきょうじ《いつさいきやうじ》
	【一切経寺】
	○白毫寺の別称。
	 ⇒びゃくごうじ(白毫寺)
★いっさいたふせい
	【一妻多夫制】
	○[社]
	 「ポリアンドリー(polyandry)」とも呼ぶ。
	 参照⇒いっぷたさいせい(一夫多妻制)
★いっさいち
	【一切智】
	○[仏]全てのものごとの実相(ジッソウ)を知る知恵。仏(ホトケ)の知
	恵。
いっさいてん
	【一斎点】
	○(1)[言]江戸後期の佐藤一斎が漢文に施(ホドコ)した訓読法。
	 従来の訓読に比べ敬語・助動詞の読み添えが少なく、簡潔。
	また、原文の用字に忠実な訓読のため、多少日本語の語法に合
	わない所もあったが、明治以降の文語文に大きな影響を与えた。
	 参照⇒『人名辞典』さとう いっさい(佐藤 一斎)
	○(2)[言]佐藤一斎の訓読法をまねた直訳体の訓読法。
いっさかる
	【イッサカル】
	◇Issachar
	○[聖]⇒いさかる(イサカル)
いっさかるぞく
	【イッサカル族】
	◇[英]tribe of Issachar
	○[聖]⇒いさかるぞく(イサカル族)
★いっさんかたんそ《いつさんくわたんそ》
	【一酸化炭素】
	◇[英]carbon monoxide
	○[化]無色・無味・無臭の有毒な気体。分子式はCO。
	 不完全燃焼で発生する。
	 参照⇒にさんかたんそ(二酸化炭素)
いっさんかなまり《いつさんくわなまり》
	【一酸化鉛】
	○[化]分子式PbOの酸化鉛。結晶性粉末。劇薬。
	 炉で鉛を強熱(キョウネツ)して溶融させ、空気を送り込んで酸化
	させて得られる。温度によっては黄色または鈍い橙赤色になる。
	 橙赤色はアルファ型の正方晶系、黄色はベータ型の斜方晶系。
	 鉛丹(エンタン)(顔料)など諸薬品の原料、陶磁器・琺瑯(ホウロウ)な
	どの釉薬(ユウヤク)、ゴムの加硫促進剤・塩化ビニールの安定剤、
	鉛ガラス・蓄電池などの製造に用いる。
	 単に「酸化鉛(ナマリ)」とも、和名・漢名で「密陀僧(mitouseng)
	(ミツダソウ)」,「密陀」とも呼ぶ。
	◎黄色のものは英語名で「マシコート(massicot)」、和名で「金
	密陀」と呼ぶ。
	 鈍い橙赤色のものは英語名で「リサージ(litharge)」、和名で
	「銀密陀」と呼ぶ。
	◎和名・漢名で「密陀僧」は、梵語の"mudarasingu"、ペルシア
	語の"murda sang(死んだ石)"からという。
いっさんかにちっそ《いつさんくわにちつそ》
	【一酸化二窒素】
	◇[英]nitrous oxide
	○[化]分子式N2Oの酸化窒素。甘い芳香のある無色の気体。
	アルコールに溶け、常温で安定。
	 硝酸アンモニウム(NH4NO3)を熱分解させると発生する。
	 化学的性質は酸素に似て、酸化剤にもなる。
	 麻酔作用があり、吸入式の全身麻酔剤として用いる。
	 「亜酸化窒素」とも、吸うと顔の筋肉が痙攣(ケイレン)して笑った
	ように見えることから「笑気(ショウキ)(laughing gas)」,「笑気ガス」
	とも呼ぶ。
いつし
	【乙巳】
	○[暦]干支(エト)の第42番目。
	 「いっし(乙巳)」,「おつし(乙巳)」,「おっし(乙巳)」,「きのとみ
	(乙巳)」とも呼ぶ。
	 参照⇒えと(干支)
いっし
	【乙巳】
	○[暦]⇒いつし(乙巳)
★いっしき
	【一色】
	○(1)[歴]室町幕府の四職の一つ。
	 参照⇒ししき(四職)
	○(2)⇒いっしきちょう(一色町)
いっしきあおかいいせき《いつしきあをかいゐせき》
	【一色青海遺跡】
	○[歴]愛知県中島郡(ナカシマグン)平和町(ヘイワチョウ)にある弥生時代
	中期の集落跡。
★いっしきちゅうせんしゃ
	【一式中戦車】
	○[歴][軍]旧日本陸軍のチヘ戦車。
いっしきちょう《いつしきちやう》
	【一色町】
	◇[日]Isshiki Cho
	○愛知県南部、幡豆郡(ハズグン)の町。
	 諏訪神社で毎年8月に「大提灯まつり」が行われる。
	〈人口〉
	 人。
	 1995(平成 7)2万4,816人。
いっしきりくじょうこうげきき《いつしきりくじやうこうげきき》
	【一式陸上攻撃機】
	○[歴][軍]旧日本帝国海軍の地上発進の攻撃機(爆撃機)。
	 略称は「一式陸攻」。
	 参照⇒ばくげきき(爆撃機)
	◎海軍では急降下性能のあるもののみ爆撃機と呼んでいた。
いつしじょうやく《いつしでうやく》
	【乙巳条約】
	○[歴]1905.11.27(明治38)に締結された第二次日韓協約の別称。
	 参照⇒にっかんきょうやく(日韓協約)
いっしじょうやく《いつしでうやく》
	【乙巳条約】
	○[歴]⇒いつしじょうやく(乙巳条約)
いっしどうじん
	【一視同仁】
	○(『韓愈』原人)差別なく、だれをも同様に愛すること。
	 参考⇒さんねんじょ(三念処)
いつしのへん
	【乙巳の変】
	○[歴]⇒いっしのへん(乙巳の変)
★いっしのへん
	【乙巳の変】
	○[歴] 645(大化元年)夏、中大兄皇子(ナカノオオエノオウジ)・中臣鎌
	子(ナカトミノカマコ)(藤原鎌足)らが蘇我蝦夷(ソガノエミシ)・入鹿(イルカ)父
	子を滅ぼし、中大兄皇子が孝徳天皇を即位させた政変。
	 「乙巳の変(いつしのへん,おっしのへん,おつしのへん)」とも
	呼ぶ。
	 参照⇒たいかのかいしん(大化改新,大化の改新)(1)
	◎ 645[皇極 4. 6.12]中大兄皇子・中臣鎌子ら、飛鳥板蓋宮(ア
	スカノイタブキノミヤ)の大極殿(ダイゴクデン)で入鹿を誅殺(チュウサツ)。
	  645[皇極 4. 6.13]蝦夷、自殺。
	  645[皇極 4. 6.14]軽皇子(カルノミコ)が即位して孝徳天皇とな
	り、中大兄皇子は皇太子となる。
	  645[皇極 4. 6.15]諸豪族、大槻樹下の誓いで忠誠を表す。
	  645[皇極 4. 6.19]年号を初めて立て、大化とする。
	  645(大化元. 9.)中大兄皇子の異母兄で母が蘇我馬子(ウマコ)
	の娘の古人大兄皇子(フルヒトノオオエノオウジ)、謀反(ムホン)の疑いで殺害。
いつしほごじょうやく《いつしほごでうやく》
	【乙巳保護条約】
	○[歴]1905.11.(明治38)に締結された第二次日韓協約の別称。
	 参照⇒にっかんきょうやく(日韓協約)
いっしほごじょうやく《いつしほごでうやく》
	【乙巳保護条約】
	○[歴]⇒いつしほごじょうやく(乙巳保護条約)
いっしゃくはっすん
	【一尺八寸】
	○(1)[古]尺貫法で、約54.54センチメートル。
	○(2)[歴]江戸時代の延宝・天和(1673〜1684)以後、京都島原
	遊郭で囲い(鹿恋)女郎の別称。
	 参照⇒はっすん(八寸)(5)
	◎揚げ代が十八匁だったことから。
	○(3)[古]江戸時代、笠雲(カサグモ)の別称。
	 暴風雨の前兆として航海者などに恐れられた。
	◎笠(カサ)の直径寸法が一尺八寸であるところから。
	○(4)[古]鎌(カマ)の柄(ツカ)の別称。
	◎その長さが一尺八寸であるところから。
いっしゅう《いつしう》
	【壱州】
	◇[日]Isshu
	○[歴]中国風の旧国名。
	 ⇒いき(壱岐)
いっしゅうかん《いつしうかん》
	【一週間】
	○[楽]楽団カチューシャ訳詩のロシア民謡。
いっしょうけんめい《いつしやうけんめい》
	【一生懸命】
	○「一所懸命(イッショケンメイ)」の転化。
	 ⇒いっしょけんめい(一所懸命)
いっしょうびん
	【一升ビン】
	【一升瓶】
	○一升(約1.8リットル)入るガラス瓶。
	 青色または緑色の半透明で、なで肩の大瓶。
	 酒・醤油・酢・油などに使用された。
	 明治期になって一升徳利(ドックリ)に代って用いられるように
	なったもので、酒屋などで回収して何度も再利用された。
	 昭和中期以降、軽く返却の不要なペットボトルや紙パックの
	普及で廃(スタ)れた。
	◎第二次世界大戦末期から終戦直後、配給された玄米(ゲンマイ)
	を入れ、棒で何度もつついて精米するのにも利用された。
いっしょけんめい
	【一所懸命】
	○(1)[歴]中世の武士が、一ヶ所の領地に命をかけること、命
	がけで守ること。また、その領地。
	○(2)(転じて)命がけで物事をすること、全力をつくしてがん
	ばること。また、そのさま。
	 転化して「一生懸命(イッショウケンメイ)」とも、略して「懸命」とも呼
	ぶ。
いっしんかい《いつしんくわい》
	【一進会】
	○[歴]大韓帝国の「韓日合邦」を唱えた親日団体。
	◎1904(明治37)維新会と進歩会が合同して結成。
	 1906.10.(明治39)内田良平(黒竜会主幹)が韓国統監府嘱託と
	なり、一進会の顧問に着任。
	 1910(明治43)韓国併合が実現して解散。
	 参照⇒にっかんへいごう(日韓併合)
	◎一進会の「合邦」は、日本と対等の合併または連邦形式の連合
	国家であった。
いっしんたすけ
	【一心太助】
	◇[日]Isshin Tasuke
	○[文][劇]講談・小説・戯曲・浪花節(ナニワブシ)などに登場する
	伝説上の人物。
	 生没年は不詳の江戸の魚屋で、旗本大久保彦左衛門(ヒコザエモン)
	(1560〜1639)と親交があったとされる。
	 江戸っ子の典型で短気だが義理人情に厚く、寛永年間(1624
	〜1644)浅草の穀商(または蔵前の札差)と旗本が対立した際に
	真相を探り、大久保に告げて疑獄を防いだとされ、この話が伝
	説化したもの。
	 歌舞伎の河竹黙阿弥(モクアミ)作『芽出柳翠緑松前(メダシヤナギミド
	リノマツマエ)』・『名高手毬諷実録(ナニタカシマウタジツロク)』、実録本の
	『大久保武蔵鐙(アブミ)』などな描かれている。
	◎1855(安政 2)『名高手毬諷実録』、江戸中村座で初演。
いっすいかい《いつすいくわい》
	【一水会】
	○[美]洋画家・陶芸家の美術団体。
	◎1936(昭和11)二科会を脱会した石井柏亭(テイハク)・有島生馬(イ
	クマ)・安井曾太郎・山下新太郎・藤川勇造・木下義謙・木下孝
	則・小山敬三・硲伊之助らが結成。
	 1937(昭和12)第一回公募展を開催。
いっすんのこういんかろんずぺからず
	《いつすんのくわういんかろんずべからず》
	【一寸の光陰軽んずべからず】
	【一寸光陰不可軽】
	○[慣用句]わずかな時間でも無駄(ムダ)に過ごしてはならない、
	という教え。
	◎朱熹(シュ・キ)の詩『偶成(グウセイ)』の一節「少年易老学難成、一
	寸光陰不可軽」から。
	 参照⇒しょうねんおいやすくがくなりがたし(少年老い易く
	学成り難し,少年易老学難成)
いっすんぼうし《いつすんぼふし》
	【一寸法師】
	○(1)[差別語]背(セ)の低い人をあざける言葉。ちび。こびと
	(小人)。
	 「しゅじゅ(侏儒,朱儒)」とも呼ぶ。
	◎英語では「ドワーフ(dwarf)」,「ミゼット(midget)」,「トム・サ
	ム(Tom Thumb)(親指トム)」,「ホポマイサム(hop-o'-my-thumb)」。
	○(2)[文]御伽(オトギ)草子の一つ。1巻。また、その主人公。
	 作者未詳で、室町後期に成立。
	 身の丈(タケ)一寸の男が都に上り、仕えた主人の姫君を巧みに
	連れだし、鬼ヶ島(オニガシマ)に漂着して鬼退治(オニタイジ)で奪った
	打ち出(ウチデ)の小槌(コヅチ)の力で大きくなって中納言に出世す
	る物語。
	 参照⇒[1]おやゆびこぞう(親指小僧),[2]おやゆびこぞう(親
	指小僧),おやゆびとむ(親指トム)
	○(3)[楽]巌谷小波作詞、田村虎蔵作曲の唱歌。
	◎1905(明治38)『尋常小学唱歌(第一学年)』の中巻に収録。
	○(4)[楽]北原白秋作詞、草川信作曲の童謡。
いっせいしゃげき
	【一斉射撃】
	○[軍]一部隊などでまとまって同時に射撃すること。
	 参照⇒かもう(火網),じゅうじほうか(十字砲火)
	◎英語:ボレー(volley/サルボ(salvo)/フューサレイド(fu-
	sillade)/フューザレイド。
	 ドイツ語:ザルベ(Salve)。
	 フランス語:ラファール(rafale)。
	 イタリア語:ラッフィカ(raffica)。
	 スペイン語:ラッファガ(rafaga)。
いっせきごりんとう《いつせきごりんたふ》
	【一石五輪塔】
	○[仏]一つの石の側面に五輪塔を刻み描いた簡素な供養塔。
いっせきにちょう《いつせきにてう》
	【一石二鳥】
	◇[英]kill two birds with one stone.
	○[慣用句]一つの事を行って、二つの利益を得ること。
	 「一挙両得(イッキョリョウトク)」,「一挙両全(リョウゼン)」とも呼ぶ。
	◎飛ぶ鳥の群れに一つの石を投げたら、二羽の鳥が落ちてきた
	という意味。
いっせんごりん
	【一銭五厘】
	○(1)[歴][通]昔の郵便葉書の値段。
	 1899. 5.25(明治32)一銭五厘となる。
	 1937. 4. 1(昭和12)二銭となる。
	○(2)[古][俗](転じて)召集令状(赤紙)または召集。
	 一銭五厘の葉書でいくらでも集められるという、人命を消耗
	品扱いする意味が込められている。
	 実際には役所の兵事係によって配達されていた。
	 参照⇒しょうしゅうれいじょう(召集令状)
いっせんじょうき
	【一銭蒸汽】
	○[歴][交]東京の隅田川(スミダガワ)を定期運航した小型客船(水
	上バス)。
	 1885. 4. 1(明治18)から吾妻橋(アヅマバシ)・永代橋(エイタイバシ)
	間を航行。太平洋戦争前まで運航されていた。
	 「ポンポン蒸気」とも呼ばれた。
	◎初め、乗船料が一銭均一であったことから。
	 浜町公園裏の浜町河岸(ハマチョウガシ)からも運航されていた。
いっだ
	【イッダ】
	◇idda
	○[法]シャリーア(Shariah law)(イスラム法)による待婚期間。
	 3回の月経をみる期間(約3ヶ月)と定められている。
	 参照⇒たいこんきかん(待婚期間)
いっちょうじめ《いつちやうじめ》
	【一丁締め】
	○⇒いっぼんじめ(一本締め)(2)
いっちょうら《いつちやうら》
	【一張羅】
	【一帳羅】
	○(1)[服]持っている中で一番上等の着物・服。
	 参照⇒せんとうふく(戦闘服)(4)
	○(2)[服]一枚しか持っていない晴れ着・外出着。
	◎「羅」は「うすぎぬ」の意味。
いっちょうろんどん《いちちやうろんどん》
	【一丁ロンドン】
	○[古]⇒まるのうち(丸の内)(2)
いっちんぞめ
	【一珍染め】
	【一陳染め】
	【一珍染】
	【一陳染】
	◇[日]itchin-zome
	○一珍糊(イッチンノリ)を使用した染色法。また、その染めたもの。
	 「いっちんのりぞめ(一珍糊染め,一陳糊染め,一珍糊染,一陳
	糊染)」とも呼ぶ。
	 参照⇒いっちんのり(一珍糊,一陳糊)
いっちんのり
	【一珍糊】
	【一陳糊】
	◇[日]itchin nori
	○防染に使用する糊の一種。
	 小麦粉の煮たものに、米糠(コメヌカ)・消石灰・フノリを混ぜて
	練ったもの。
	 乾くと凝固して水に溶けなくなるので、水洗いの必要がない
	ものに用いる。また、乾燥するとひび割れができやすく、それ
	が風合いとなる。
	 長時間水に浸す藍染めや、革の捺染(ナッセン)などに向くが、米
	糊に比べて緻密な模様には不向き。
	 参照⇒のりおき(糊置き,糊置)
いっちんのりぞめ
	【一珍糊染め】
	【一陳糊染め】
	【一珍糊染】
	【一陳糊染】
	◇[日]itchin-nori-zome
	○⇒いっちんぞめ(一珍染め,一陳染め,一珍染,一陳染)
★いづつ《ゐづつ》
	【井筒】
	○(1)井戸の地上部を木や石囲んだ井桁(イゲタ)・外枠。
	 本来は円い筒状のものを指すが、方形のものにも用いる。
	 参照⇒つついづつ(筒井筒)
	○(2)紋所(モンドモロ)の一つ。(1)を模(カタド)ったもの。
いつつだま
	【五つ珠】
	【五つ玉】
	○下段の珠が五つ、上段が二つのソロバン。貨幣などの十六進
	の計算にも用いていた。
	 参照⇒そろばん(そろばん,ソロバン,算盤,珠盤,十露盤)(1)
いつつのさわり《いつつのさはり》
	【五つの障り】
	○[仏]⇒ごしょう(五障)
いつつのたなつもの
	【五つの穀】
	○[古]⇒ごこく(五穀)(1)
いづつや《ゐづつや》
	【井筒屋】
	○[経]福岡県北九州市の地方百貨店。
いってきます
	【行って来ます】
	○出掛けに、周囲にいる人への挨拶(アイサツ)。
	 周囲の人の挨拶または返答は「行って来(ラ)っしゃい」。
	◎どちら側が先かの区別や規則はなく、気づいたら声を掛ける。
いってつ
	【一徹】
	【一鉄】
	◇[日]ittetsu
	○(1)一度思い込んだら、あくまでもそれを通すこと。
	○(2)我(ガ)の強く、かたくなな性質。
	◎頑固(ガンコ)一徹
いつでもゆめを
	【いつでも夢を】
	○[楽]佐伯孝夫作詞、吉田正(タダシ)作曲の歌謡曲。
	 歌は橋幸夫・吉永小百合。
	◎1962.10.(昭和37)レコード発売。
いってらっしゃい
	【行って来っしゃい】
	○出掛ける人に対して掛ける挨拶(アイサツ)。
	 出掛ける側の挨拶または返答は「行って来ます」。
	◎どちら側が先かの区別や規則はなく、気づいたら声を掛ける。
	◎英語:ハブファン(Have fun!)(楽しみなさい)。
いっと
	【一斗】
	○一升の十倍。18.039リットル。
	◎一斗枡(マス),一斗缶(カン)
いっとうさんらい《いつたうさんらい》
	【一刀三礼】
	○[仏]仏像を彫刻する際、一刀を入れるたびに仏を念じ、三度
	礼拝すること。
	 「一刀三拝」とも呼ぶ。
	 参照⇒いちじさんらい(一字三礼),いっぴつさんらい(一筆三
	礼)(2)
いっとろっけん《いつとろくけん》
	【一都六県】
	○⇒かんとういっとろっけん(関東一都六県)
いづなさん
	【飯綱山】
	【飯縄山】
	◇[日]Izuna San/Iduna San
	○[地]⇒いいづなやま(飯綱山,飯縄山)
いつのひきみかえる《いつのひきみかへる》
	【いつの日君帰る】
	【何日君再来】
	◇[中]Heri Jun Zairai
	○[楽]黄嘉謨(Huang Jiamo)作詞・長田恒雄訳詞、劉雪庵(Liu 
	Xuean)作曲の歌謡曲。
	 歌は渡辺はま子。
	 「フーリージュンツァイライ(何日君再来)」とも呼ぶ。
	◎1939. 8.(昭和14)レコード発売。
いっぱいいっぱい
	【一杯一杯】
	【一杯々々】
	○(1)[副]限界にあるさま。目一杯(メイッパイ)・精一杯(セイイッパイ)
	・あらん限り。
	○(2)[副](特に)余力が残っていないさま。極限に達している
	さま。それ以上は望めないさま。
	○(3)[副]損得がないさま。収支がつりあっているさま。
いっぱく
	【一白】
	○(1)馬の足の下端に白い斑(マダラ)のあること。また、その馬。
	○(2)[暦]運命判断法の九星の一つ。水星・北に当たる。
	 参照⇒きゅうせい(九星)
いづはら
	【厳原】
	◇[日]Izuhara/Iduhara
	○(1)[古]⇒いづはらまち(厳原町)
	○(2)[歴]⇒いづはらけん(厳原県)
いづはらけん
	【厳原県】
	◇[日]Izuhara Ken/Iduhara Ken
	○[歴]1871(明治 4. 7.)廃藩置県により成立した旧県名。
	 対馬藩が厳原県となり、同年9月佐賀県と合併して伊万里県
	となる。さらに1872(明治 5. 8.)長崎県に編入。
	 参照⇒ながさきけん(長崎県)
いづはらこう《いづはらかう》
	【厳原港】
	◇[日]Izuhara Ko/Iduhara Ko
	○長崎県対馬市南部、下島の東部にある、東水道に面する港。
	 フェリー乗り場があり、韓国の釜山港と高速フェリーで約2
	時間10分。
	◎旧住所は下県郡(シモアガタグン)厳原町(イヅハラマチ)。
いづはらまち
	【厳原町】
	◇[日]Izuhara Machi/Iduhara Machi
	○[古]長崎県対馬(ツシマ)南部、下県郡(シモアガタグン)の町。対馬の
	中心地。
	〈面積〉
	 175.57平方キロメートル。
	〈人口〉
	 1995(平成 7)1万6,367人。
	◎もと宗(ソウ)氏700年の城下町。江戸時代、10万石。
	 1919(大正 8)町制施行。
	 1956(昭和31)久田(クタ)村・豆酘(ツツ)村・佐須(サス)村を編入。
	 2004. 3. 1(平成16)上県郡(カミアガタグン)・下県郡の全6町が
	合併して対馬市を発足。
いっぱんくぶんち
	【一般区分値】
	◇[英]clearance level
	○[原]⇒くりあらんすれべる(クリアランス・レベル)
いつび
	【乙未】
	○干支(エト)で32番目の、きのと(乙)ひつじ(未)のこと。
	 まれに「おつび」とも読む。
いつびいつあく
	【溢美溢悪】
	○ほめ過ぎることと、けなし過ぎること。
	 参照⇒いつびのげん(溢美の言,溢美之言),ほめごろし(誉め
	殺し,褒め殺し)
	◎『荘子(ソウシ,ソウジ)』人間世(ジンカンセイ)の成句(セイク)。
	 「夫両喜必多溢美之言、両怒必多悪美之言」:夫(ソ)れ両喜(リヤ
	ウキ)は必ず溢美の言多く、両怒(リヤウド)は必ず溢悪の言多し。
いつびせいへん
	【乙未政変】
	○[歴]1895(明治28)「高宗32」朝鮮王高宗の妃(閔妃<ビンビ>)が
	暗殺された事件。
	 9月に着任したばかりの三浦梧楼(ゴロウ)公使が、10月8日安
	達謙蔵・国友重章(シゲアキ)ら日本壮士や日本軍守備隊を指揮し、
	ソウル(京城)の王宮(景福宮)に侵入して閔妃を殺害。国際世論
	の非難を受けて、日本は三浦ら関係者40数名を逮捕して送還し
	裁判を行うことになったが、翌年免訴となった。
	 「乙未の変」,「閔妃暗殺事件」とも呼ぶ。
	 参照⇒『人名辞典』びんび(閔妃)
	◎閔妃一派は高宗の父大院君を追放し、清国に従属する事大主
	義をとっていた(事大党)。しかし、日清戦争で清国が敗北、日
	本も三国干渉に屈したことから、ロシアへ接近し反日工作を展
	開していた。
	◎韓国では「国母殺害(クッモシヘ)」と呼ぶ。
★いっぴつ
	【一筆】
	○()
	○()[古]検地帳に記された田畑・宅地などの一区画。
	 一行にその所在・品等・面積・名請人を書き下したことから。
	 「ひとふで(一筆)」とも呼ぶ。
	○()[法]土地登記簿に登記されている一区画。
	 「ひとふで(一筆)」とも呼ぶ。
いっぴつさんらい
	【一筆三礼】
	○(1)[仏]⇒いちじさんらい(一字三礼)
	○(2)[仏]仏画を描く際、一筆描くたびに仏を念じ、三度礼拝
	すること。
	 参照⇒いちじさんらい(一字三礼),いっとうさんらい(一刀三
	礼)
いつびのげん
	【溢美の言】
	【溢美之言】
	◇[中]Yimei zhi yan
	○[慣用句]ほめ過ぎの言葉。
	◎『荘子(ソウシ,ソウジ)』人間世(ジンカンセイ)編の成句(セイク)。
	 参照⇒いつびいつあく(溢美溢悪)
	◎「溢」は「あふれる」こと。
いつびのへん
	【乙未の変】
	○[歴]⇒いつびせいへん(乙未政変)
いっぴょうこうでん《いつぺうかうでん》
	【一俵香典】
	【一俵香奠】
	○(1)葬式の香典として米一俵を供(ソナ)えること。
	○(2)その米。
いっぴんりょうり《いつぴんれうり》
	【一品料理】
	○(1)[料]料理の一品(ヒトシナ)づつに値段がついていて、客がメ
	ニュー([フ]menu)の中から好みの品を何点か選んで注文する料
	理。
	 「アラカルト([フ]a la carte)」とも呼ぶ。
	 ⇔たーぶるどーと(ターブルドート)
	◎「カルト(carte)」は英語の「カード(card)」に相当し、「メニュ
	ー,献立表」を指し、「アラカルト」は「献立表による」の意味。
	○(2)[料](1)の個々の料理。
	○(3)[料]一品だけの簡単な料理。
	 参照⇒ふくさい(副菜)
いっぷう
	【一封】
	○(1)封をした紙の一包み。
	◎金一封,一封信(一通の手紙)
	○(2)[漢]中国清朝で、銀貨五百両。
	◎半封:銀貨二百五十両。
	 日本(江戸時代):参照⇒きりもち(切り餅,切餅)(3)
★いっぷたさいせい
	【一夫多妻制】
	○[社]
	 「ポリガミー(polygamy)」とも呼ぶ。
	 参照⇒いっさいたふせい(一妻多夫制)
	◎1890(明治23)モルモン教(Mormonism)、公式に一夫多妻を放
	棄。
	 1925. 8.(大正14)トルコ、一夫多妻制を廃止。
いっぺいちゃん
	【一平ちゃんで】
	○[経]明星食品のインスタント・ラーメンのブランド名。
いっぽうのあらそい《いつぱうのあらそひ》
	【鷸蚌の争い】
	【鷸蚌之爭】
	○⇒ぎょふのり(漁父の利)
	◎「鷸」は「しぎ」のこと。
	 「蚌」は「どぶ貝」のことであるが、日本で一般には「はまぐり
	(蛤)」とする。
いっぽんがたな
	【一本刀】
	○⇒いっぽんざし(一本差,一本差し)
いっぽんがたなどひょういり
	【一本刀土俵入】
	○(1)[文][劇]長谷川伸(シン)(1884〜1963)の戯曲。
	 親方から破門されて腹をすかせた取的(トリテキ)(ふんどしかつ
	ぎ)茂兵衛(モヘイ)が取手(トリデ)の宿(シュク)で酌婦(シャクフ)お蔦(ツタ)
	に助けられ、横綱になるため再び江戸に出る。
	 十年後、渡世人(トセイニン)になっていた茂兵衛がお蔦家族を助
	けるため博徒(バクト)をたたきのめしてお蔦らをのがす話。
	◎1931(昭和 6)初演。
	○(2)[楽]浪曲の一演目。
いっぽんざし
	【一本差】
	【一本差し】
	○(1)刀を腰に一本差していること。また、その人。
	 「一本刀(イッポンガタナ)」とも呼ぶ。
	◎江戸時代、武士は大小(ダイショウ)二本の刀を腰に差し、「二本
	差」と呼ばれていた。
	○(2)(転じて)侠客(キョウカク)・渡世人(トセイニン)の別称。
	 ⇒きょうかく(侠客)
いっぼんじめ
	【一本締め】
	○(1)略式の手締め。
	 「お手を拝借(ハイシャク)、よーっ」の掛け声で全員が両手を打つ
	準備し、しゃんしゃんしゃん(3回)・しゃんしゃんしゃん(3
	回)・しゃんしゃんしゃんしゃんしゃんしゃんしゃん(7回)と
	打つこと。
	 (2)を本当の「一本締め」と誤解して「三本締め」と呼ぶことも
	ある。
	 参照⇒てじめ(手締め),さんぼんじめ(三本締め)
	○(2)[俗]飲み会の打ち上げ(終了)などで行われる、(1)を更に
	略したもの。
	 「よーっ」の掛け声で一回のみ、しゃんと両手を打ち鳴らすこ
	と。
	 「一丁(イッチョウ)締め」とも呼ぶ。
いっぽんしめじ《いつぽんしめぢ》
	【イッポンシメジ】
	【一本占地】
	【一本湿地】
	○[植]担子菌類(Basidiomycetes)ハラタケ目(Agaricales)イッ
	ポンシメジ科(Entolomataceae)イッポンシメジ属(Entoloma)の
	のキノコ(茸)の総称。有毒。
	 シメジに似て、傘の上面は灰黄色、茎は白色で、縦に裂けや
	すい。傘の裏のヒダは淡紅灰色。
	 秋、雑木林に一本づつ生える。
	◎旧学名はイッポンシメジ科(Rhodophyllaceae)イッポンシメ
	ジ属(Rhodophyllus)。
いっぽんたたら
	【一本たたら】
	○[日本伝説]大台ヶ原にいるという一つ目の傘の怪物。
	 参照⇒おおだいがはらざん(大台ヶ原山)
いっぽんどっこ《いつぽんどくこ》
	【一本独鈷】
	○[服]仏具の独鈷(トッコ)形の模様を連ねて中央に一筋織り出し
	た博多織。また、その帯。
	 参照⇒とっこ(独鈷,独古,独股)
いっぽんば
	【一本歯】
	○[服]歯が一枚の高下駄(タカゲタ)。
	 傾斜のある山路(ヤマミチ)を歩きやすいように歯を一本にしたも
	の。山路ではスニーカーより疲れにくい。
	 修験者(シャゲンジャ)などの履(ハ)き物。
	◎天狗(テング)の履き物としても知られる。
いっぽんまつちょう《いつぽんまつちやう》
	【一本松町】
	◇[日]Ippommatsu Cho
	○[古]愛媛県南西端、南宇和郡(ミナミウワグン)にあった町。
	◎2004.10. 1(平成16)内海村(ウチウミムラ)・御荘町(ミショウチョウ)・城
	辺町(ジョウヘンチョウ)・一本松町・西海町(ニシウミチョウ)の4町1村が合
	併して愛南町(アイナンチョウ)を発足。
いつまでもどこまでも
	【いつまでもどこまでも】
	○[楽]ささきひろと作詞、かまやつひろし作曲の歌謡曲。
	 歌はザ・スパイダース。
	◎1967.10.(昭和42)レコード発売。
★いづめ
	【飯詰め】
	○(1)
	○(2)(東北・北陸地方で)乳児を入れておくワラ(藁)製の揺り
	籠(カゴ)。
	 「いずめ」,「いじこ」,「えじこ」,「えずこ」,「いずみ」とも呼ぶ。
いつもやなぎのしたにどじょうはおらぬ
	《いつもやなぎのしたにどじやうはをらぬ》
	【何時も柳の下に泥鰌は居らぬ】
	○[諺]⇒やなぎのしたにいつもどじょうはいない(柳の下にい
	つもドジョウはいない,柳の下に何時も泥鰌は居ない)
いつや
	【乙夜】
	○⇒にこう(二更)
★いづらかいがん
	【五浦海岸】
	◇[日]Izura Kaigan/Idura Kaigan
	○[地]北茨城の入り江が深く切れ込み断崖絶壁が多い太平洋の
	海岸。
	 大五浦・小五浦・椿磯・中磯・端磯の5つの入り江があるこ
	とから名付けられ、「関東の松島」とも呼ぶ。
	◎小五浦の岬の先端には岡倉天心が波の音を聞きながら思索に
	ふけったという夢殿風の朱塗りの六角堂があった。
いづらびじゅつかん《いづらびじゆつくわん》
	【五浦美術館】
	○[美]茨城県北茨城市にある茨城県天心記念五浦美術館。
	 岡倉天心のほか、五浦に住んだ横山大観・下村観山・菱田春
	草などの作品が展示されている。
	◎1997.11.(平成 9)五浦六角堂に開館。
いづらびじゅつけんきゅうしょ《いづらびじゆつけんきうしよ》
	【五浦美術研究所】
	○[美]茨城大学の美術研究所。
	 参照⇒にほんびじゅついん(日本美術院)
★いづらろっかくどう《いづらろくかくだう》
	【五浦六角堂】
	○[建]茨城県北茨城市。
	 国登録有形文化財。
	 参照⇒いづらびじゅつかん(五浦美術館)
	◎1905(明治38)創建。
	 1955(昭和30)茨城大学に寄贈。
	 1997.11.(平成 9)五浦美術館、開館。
	 2011. 3.11(平成23)六角堂、津波で消失。
	 2012. 4.17(平成24)六角堂が再建され、竣工式を挙行。
いつりちく
	【イツリ地区】
	◇[英]the region of Ituri
	○⇒いとぅりちほう(イトゥリ地方)
いつりちほう《いつりちはう》
	【イツリ地方】
	◇[英]the region of Ituri
	○⇒いとぅりちほう(イトゥリ地方)
いつるふとう《いつるふたう》
	【イツルフ島】
	◇[露]Ostrov Iturup
	○[地]⇒えとろふとう(エトロフ島,択捉島)
★いづれ
	【何れ】
	【孰れ】
	○
	 「いずれ」とも書く。
いつわまち
	【五和町】
	◇[日]Itsuwa Machi
	○[古]熊本県南西部、天草郡(アマクサグン)の町。
	◎2006. 3.27(平成18)本渡市(ホンドシ)・牛深市(ウシブカシ)と天草
	郡の有明町(アリアケマチ)・御所浦町(ゴショウラマチ)・倉岳町(クラタケマチ)・
	栖本町(スモトマチ)・新和町(シンワマチ)・五和町・天草町(アマクサマチ)・河
	浦町(カワウラマチ)の2市8町が合併して天草市を発足。
いーてぃー
	【E.T.】
	◇[英]extra-terrestrial(地球外生物)
	○[映]1982(昭和57)公開のアメリカSF映画。
	 監督:スピルバーグ(Steven Spielberg)。
	◎1982. 5.26(昭和57)フランスで公開。
	 1982. 6/11(昭和57)アメリカで公開。
	 1983. 4. 5(昭和58)日本で公開。
[1]いーでぃ
	【ED】
	◇[英]export declaration
	○[経]輸出申告書の略称。
[2]いーでぃ
	【ED】
	◇[英]erectile dysfunction
	○[医]勃起(ボッキ)障害の略称。
	◎ED治療薬はバイアグラ(Viagra)・レビトラ(Levitra)・シ
	アリス(Cialis)など。
いーてぃーあいえむ
	【ETIM】
	◇[英]Eastern Turkestan Islamic Movement
	○東トルキスタン・イスラム運動の略称。
	 中国新疆(シンキョウ)ウイグル自治区の分離・独立派組織の一つ。
	 中国・国連・アメリカがテロ組織と認定。
	 参照⇒ひがしとるきすたん(東トルキスタン),いーてぃーえ
	るおー(ETLO),だぶりゅゆーしー(WUC)
	◎2003.10. 2(平成15)アメリカ軍とパキスタン軍がパキスタン
	とアフガニスタンの国境地帯で反テロ共同作戦を実施した際、
	ETIMの最高指導者ハッサン・マフスム(Hasan Mahsum)([中]
	艾山・買合蘇木)が射殺された。
いーてぃーえー
	【ETA】
	◇[バスク語]Euzkadi Ta Azkatasuna
	○スペイン・バスク地方のバスク民族主義運動・分離独立を目
	指す過激派組織「バスク祖国と自由([英]Basque Homeland and 
	Liberty)」の略称。
	◎1959(昭和34)ホセ・マヌエル・アギレ、フリアン・マダリア
	ガ、サビエル・イマスらがビルバオ(Bilbao)で設立。
	 1968(昭和43)以来、武装闘争で約800人の犠牲者を出してい
	る。
	 1998. 9.(平成10)無期限停戦を宣言し、スペイン政府と対話。
	 1999.12.(平成11)停戦を破棄。
	 2003.12.(平成15)スペイン政府、ETAをほぼ壊滅と表明。
	 2007. 9. 9(平成19)ETA、テロ再開を宣言。
	 参照⇒ばすくじちしゅう(バスク自治州)
	◎政治部門:⇒ばすたな(バタスナ)
いーでぃえー
	【EDA】
	◇[英]the European Defence Agency
	○[軍]⇒おうしゅうぼうえいちょう(欧州防衛庁)
[1]いーでぃえふ
	【EDF】
	◇[フ]Electricite de France
	○[経]フランス電力公社の略称。
	 本社はパリ。
	 参照⇒じーでぃえふ(GDF)
	◎1946. 4. 8(昭和21)ウラン採掘から原子炉建設までの幅広い
	事業を手掛ける総合原子力企業として設立。
	 2008. 9.(平成20)イギリスの電力会社ブリティッシュ・エナ
	ジー(British Energy plc.)(BE)の買収を発表。
[3]いーでぃえふ
	【EDF】
	◇[英]Economic Development Foundation
	○[経]フィリピンの民間機関、経済開発財団の略称。
	◎1964(昭和39)設立。
[3]いーでぃえふ
	【EDF】
	◇[英]European Development Fund
	○[経]ヨーロッパ開発基金(欧州開発基金)の略称。
	 EU(欧州連合)が連合協定を締結している諸国に対して援助
	する基金。
いーてぃーえるおー
	【ETLO】
	◇[英]Eastern Turkistan Liberation Organization/East 
	Turkistan Liberation Organization
	○東トルキスタン解放組織の略称。
	 中国新疆(シンキョウ)ウイグル自治区の分離・独立派組織の一つ
	で、中国政府はテロ組織に指定。
	 参照⇒ひがしとるきすたん(東トルキスタン),いーてぃーあ
	いえむ(ETIM),だぶりゅゆーしー(WUC)
いでぃお
	【イディオ】
	◇[フ]idiot
	○(フランス語で)バカ・白痴(ハクチ)。
	 「イディオット([フ]idiote)」とも呼ぶ。
いでぃおーた
	【イディオータ】
	◇[西]Idiota、[伊]idiota
	○(1)[形]ばかな、おろかな。
	○(2)[名]バカ・白痴(ハクチ)。
いでぃおっと
	【イディオット】
	◇[英]idiot、[独]Idiot、[フ]idiote
	○バカ・白痴(ハクチ)。
いでぃおとあはろのと
	【イディオト・アハロノト】
	◇Yedioth Athronoth
	○[通]イスラエルの新聞。
いーてぃーしー
	【ETC】
	◇[英]Electronic Toll Collection System
	○[交]ノンストップ自動料金支払いシステムの略称。
	 高速道路の料金所を止まらずに通過できるシステム。車両に
	高価な車載器を設置し専用カードをセットしなければならない。
	また領収書は発行されず、カード会社からの1ヶ月ごとの利用
	明細書があるのみ。
	◎2001. 3.(平成13)運用開始。
いてぃす
	【イティス】
	◇[英]-itis
	○[接頭辞]⇒あいてぃす(アイティス)
いでぃっしゅ
	【イディッシュ】
	◇[独]Yiddish(ユダヤの)
	○[言]ドイツ語にスラブ語とヘブライ語を交(マジ)えた混成語。
	 表記はヘブライ文字を用いる。
	 中東ヨーロッパやアメリカのユダヤ人アシュケナージが用い
	る。
	 参照⇒[1]あしゅけなーじ(アシュケナージ),らでぃの(ラディ
	ノ)
いーでぃてぃー
	【EDT】
	◇[英]Eastern daylight time
	○アメリカの東部夏時間の略称。
いーでぃてぃーえー
	【EDTA】
	◇[英]edetic acid
	○[化]⇒えでとさん(エデト酸)
いーでぃぶい
	【EDV】
	◇[英]Enhanced Versatile Disk、"versatile"は「多目的の」。
	○[電]中国の電機大手18社が独自に開発した次世代光ディスク
	(DVD)規格。
	 中国のEVD・HDV・HVDの3つの規格を統合したもの。
	一部従来のDVD記述を基礎にしており、完全な独自技術では
	ないため、対外的な特許料の支払いは発生する。
	 参照⇒でぃぶいでぃ(DVD)
	◎2005. 2.23(平成17)中国情報産業部、高密度激光視盤系統技
	術規範を発表。
いでぉぐらむ
	【イデオグラム】
	◇[英]ideogram
	○[言]⇒ひょういもじ(表意文字)
いでちょう《ゐでちやう》
	【井手町】
	◇[日]Ide Cho
	○京都府南東部、綴喜郡(ツヅキグン)の町。北部を城陽市(ジョウヨウ
	シ)、西部を京田辺市(キョウタナベシ)に接する。
	 ヤマブキの名所として知られる。
	〈面積〉
	 18.01平方キロメートル。
	〈人口〉
	 2000(平成12)9,102人。
	◎井手の左大臣橘諸兄(モロエ)の別邸があった。
	 1927(昭和 2)町制施行。
	 1958(昭和33)多賀村を編入。
いでべのん
	【イデベノン】
	◇Idebenone
	○[薬]脳梗塞(ノウコウソク)後遺症の治療薬。大脳を刺激する、脳循
	環・代謝改善剤。
	 肝機能異常などの副作用の恐れがある。
	 化学構造はコエンザイムQ10(coenzyme Q10)に近似する。
	 参照⇒こえんざいむきゅーてん(コエンザイムQ10)
	◎1998(平成10)厚生省、医薬品の承認を取り消し。
いでま
	【イデマ】
	◇[英]edema
	○[病]⇒すいしゅ(水腫)
★いでみつこうさん
	【出光興産】
	○[経]民族系資本の石油会社。
	◎1911. 6.20(明治44)出光佐三(サゾウ)、門司に石油販売業の出
	光商会を個人創業。
	 1940(昭和15)出光興産(株)を設立。
	 1962. 8.(昭和37)出光タンカー(株)を設立。
	 1962.10.(昭和37)マンモスタンカー日章丸三世(13万9千重量
	トン)を佐世保重工業で建造。
	 1966(昭和41)出光美術館を開館。
	 1966.12.(昭和41)超大型タンカー出光丸(20万9千重量トン)
	を就航。
いでゆ
	【出で湯】
	【出湯】
	【温泉】
	○⇒おんせん(温泉)(1)
いでわ《いでは》
	【出羽】
	◇[日]Idewa
	○[歴]出羽(デワ)の別称。
★いでん《ゐでん》
	【遺伝】
	◇[英]heredity(ヒレディティー)
	○[生]
	 参照⇒かくせいいでん(隔世遺伝)(1),てれごにー(テレゴニ
	ー)
	◎遺伝子が親から子へ受け継がれる垂直遺伝のほかに、他の生
	物から水平移動することがある。その水平移動した遺伝子もま
	た垂直遺伝され、生物の進化に関係すると考えられている。こ
	の転位因子はトランスポゾン(transposon)・レトロポゾン(ret-
	roposon)などが知られている。
	 参照⇒とらんすぽぞん(トランスポゾン),れとろぽぞん(レト
	ロポゾン)
	◎対立遺伝子(allele):⇒たいりついでんし(対立遺伝子)
	 優性遺伝(prepotency)。
	 劣性遺伝(recessive heredity)。
	 形質(character):表現型として現れる遺伝的性質。
	 対立形質(allelomorph):⇒たいりつけいしつ(対立形質)
★いでんしいじょう《ゐでんしいじやう》
	【遺伝子異常】
	◇[英]genetic aberration
	○[病]
	 参照⇒とりそみー(トリソミー),ものそみー(モノソミー),だ
	うんしょうこうぐん(ダウン症候群),いでんびょう(遺伝病)
いでんしうんぱんたい《ゐでんしうんぱんたい》
	【遺伝子運搬体】
	◇[英]vector
	○[生]⇒べくたー(ベクター)(3)
★いでんしくみかえ《ゐでんしくみかへ》
	【遺伝子組み換え】
	【遺伝子組換え】
	◇[英]genetically modified
	○[生]
	 参照⇒べくたー(ベクター)(3),ばいおはざーど(バイオハザ
	ード),びーてぃーこーん(Btコーン),すぷらいしんぐ(スプラ
	イシング)
	◎日本で食品に認可されている組み換え作物:大豆・トウモロ
	コシ・ジャガイモ・菜種(ナタネ)・綿・甜菜(テンサイ)(サトウダイコ
	ン)の6種類。
	◎GMフーズ(genetically modified foods/genetic modified 
	foods):遺伝子組み換え食品。
	 GMO(Genetically Modified Organism):遺伝子組み換え
	植物または動物。
	◎ベクター:参照⇒あでのずいはんういるすにがた(アデノ随
	伴ウイルス2型)
	◎1973(昭和48)スタンフォード大学のコーエン(Stanley Cohen)
	が初めて成功。
	◎2003. 7.26(平成15)日本で唯一一般の耕作地で栽培されてい
	た遺伝子組み換え作物(除草剤に耐性のある大豆)を栽培してい
	た茨城県筑波郡(ツクバグン)谷和原村(ヤワラムラ)の農場(約20アール)
	を反対派農民が無断で廃棄。
	 2004. 3. 9(平成16)イギリス、遺伝子組み換えトウモロコシ
	の栽培を3年間の期間限定・許可制などの条件付で認可。
	 2004. 8.11(平成16)化学会社ダウ・ケミカル日本、茨城県つ
	くば市内で遺伝子組み換えトウモロコシを試験栽培し、隣接し
	た非組み換えトウモロコシ区画に除草剤耐性の組み換え品種の
	混入が判明したため栽培を中止と発表。
	 2005. 3.24(平成17)北海道議会、遺伝子組み換え作物の栽培
	を罰則付きで規制する条例を全会一致で可決・成立。施行は
	2006年1月から。
	◎2004. 6.30(平成16)サントリー、遺伝子組み換えによる青
	いバラを公開。
★いでんしこうがく《ゐでんしこうがく》
	【遺伝子工学】
	◇[英]genetic engineering
	○[生]遺伝子操作などの技術で遺伝子を有効利用する学問。
	 「ジェネティックエンジニアリング」とも呼ぶ。
いでんしざ《ゐでんしざ》
	【遺伝子座】
	◇[英]gene locus/genetic locus
	○[生]染色体上において各遺伝子の占める位置。
	 単に「座(locus)」とも呼ぶ。
	 参照⇒たいりついでんし(対立遺伝子)
いでんしちりょうのちち《ゐでんしちれうのちち》
	【遺伝子治療の父】
	◇[英]Father of Gene Therapy
	○[人]アメリカの遺伝学者フレンチ・アンダーソン(William 
	French Anderson)の別称。
	 ⇒[8]あんだーそん(アンダーソン)
いーでんじょうやく《いーでんでうやく》
	【イーデン条約】
	◇[英]the Eden Treaty
	○[歴]⇒えいふつつうしょうじょうやく(英仏通商条約)(1)
いでんびょう《ゐでんびやう》
	【遺伝病】
	◇[英]genetic disorder/hereditary disease
	○[病]遺伝する病気。遺伝子に起因して次代に伝わる疾患。
	 色盲・フェニルケトン尿症など。
	◎キャリア(保因者):⇒[2]きゃりあ(キャリア)(4)
	 優性遺伝病(dominant genetic disorders):片親がキャリア
	でも発病するもの。子供が発病する確立は二分の一。
	 劣性遺伝病(recessive genetic disorders):両親ともキャ
	リアで発病するもの。子供が発病する確立は四分の一。
	 伴性優性遺伝(sex-linked dominant inheritance):性染色
	体に起因して、男子は早期に死亡し、女子のみ発病するもの。
	 伴性劣性遺伝(sex-linked recessive inheritance):性染色
	体に起因して、男子にのみ発病するもの。
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