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百 科 辞 書 《ほせ》 編集:獨 澄旻
-------- ほせ --------------------------------------------------
ぽせ
【ポセ】
◇[英]posse
○(アメリカで)民兵隊・警防団。
保安官(sheriff)が犯人捜索などのため、民間人に協力を求
めて結成する武装隊。
参照⇒しぇりふ(シェリフ)
ほせあ
【ホセア】
【何西阿】
◇Hosea
○(1)[聖]『旧約聖書』「ホセア書(the Book of Hosea)」に登場
する、紀元前8世紀後半の古代イスラエル(ユダ王国)の預言者。
神の愛を説き、異教崇拝を神への背反として弾劾(ダンガイ)。
英語読みは「ホゼーア」。
○(2)[聖](the Book of Hosea)⇒ほせあしょ(ホセア書,何西阿
書)
ほぜーあ
【ホゼーア】
◇[英]Hosea
○[聖]⇒ほせあ(ホセア,何西阿)(1)
ほせあしょ
【ホセア書】
【何西阿書】
◇[英]the Book of Hosea
○[聖]『旧約聖書』の中の一書。
略称は「HOS」。
ぽせいどん
【ポセイドン】
◇[希]Poseidon
○(1)[ギ神]オリンポス十二神の一つ。海・川・泉・馬・地震
などを支配する海神。
海底の宮殿に住み、馬頭魚尾の怪獣ヒッポキャンパスが牽(ヒ)
く戦車に乗り、三叉(サンサ)の戟(ホコ)(トライデント)を持ち、海
の怪物を従えて海原を駆(カ)ける。
クロノス(Kronos)とレア(Rhea)の子で、ハデス(Hades)とゼ
ウス(Zeus)の弟。父の支配権を3人の兄弟で分け合い、海を統
治した。
妃アンフィトリテ(Amphitrite)からトリトン(Triton)、サル
モネウス(Salmoneus)の娘チロ(Tyro)からネレウス(Nereus)が
生れる。オリオン(Orion)の父。
ローマ神話のネプトウヌス(ネプチューン)(Neptune)にあた
る。
参照⇒ひっぽきゃんぱす(ヒッポキャンパス)(1),とらいでん
と(トライデント)(1),[1]とりとん(トリトン)(1),ねれうす(ネ
レウス)(2),かしおぺいあ(カシオペイア)
○(2)[軍]アメリカ海軍の水中発射中距離弾道ミサイル(SLB
M)。
ポラリスを改良し、ミサイル迎撃ミサイルによる迎撃を避け
るため多弾頭化して核弾頭威力を2倍にしたもの。
全長10.36メートル・直径1.88メートル・重量2.95トン・50
キロトンの核弾頭10〜14個装着。固体燃料ロケット2段・慣性
誘導で最大射程4,630キロメートル。
参照⇒ぽらりす(ポラリス)(2),とらいでんと(トライデント)
◎1968. 8.16(昭和43)打ち上げに成功。
1970(昭和45)から原子力潜水艦に装備。
○(3)[軍]アメリカ海軍の大型軍用機P−8の通称。
ボーイング社製。旅客機737−800の軍用転用機。
◎P−8A:対潜哨戒機。
P−8I:多用途海上哨戒機(MPA)。
ほせいま
【ホセイマ】
◇Al Hoceima/al-Husaymah
○(1)(Province d'Al Hoceima)⇒ほせいまけん(ホセイマ県)
○(2)モロッコ王国北東部、ホセイマ県の県都。湾岸都市。
北緯35.25°、西経3.93°の地。
「アルホセイマ」とも呼ぶ。
〈人口〉
1982(昭和57)4万1,700人。
1994(平成 6)5万5,200人。
2004(平成16)6万8,600人。
◎2004. 2.24(平成16)am 2:30ころ近郊で大地震が発生。
ほせいまけん
【ホセイマ県】
◇[フ]Province d'Al Hoceima、[英]Hoceima Province
○モロッコ王国北東部の県。北部を地中海に面する。
県都はホセイマ。
「アルホセイマ県」とも呼ぶ。
ぼせき
【墓石】
◇[日]boseki
○[建][宗]⇒はかいし(墓石)
ほせまりああヴぃれすぐん
【ホセマリアアヴィレス郡】
◇[西]Provincia Jose Maria Aviles、[英]Jose Maria Aviles
Province
○⇒ほせまりああびれすぐん(ホセマリアアビレス郡)
ほせまりああびれすぐん
【ホセマリアアビレス郡】
◇[西]Provincia Jose Maria Aviles、[英]Jose Maria Aviles
Province
○ボリビア南部、タリハ県(Departamento de Tarija)西部の郡。
郡都はウリオンド(Uriondo)。
「ホセマリアアヴィレス郡」とも呼ぶ。
〈面積〉
2,742平方キロメートル。
〈人口〉
2001(平成13)1万7,504人(9月5日現在)。
ほせまるてぃ
【ホセ・マルティ】
◇Jose Julian Marti y Perez
○[人]⇒まるてぃ(マルティ)
ほせまるてぃこくさいくうこう《ほせまるちこくさいくうかう》
【ホセ・マルティ国際空港】
◇[英]Jose Marti International Airport
○[空]キューバの首都ハバナの中心街から約18キロメートルの
郊外にある国際空港。
ほぜん
【保全】
○(1)(現在の状態を)完全無欠に保つこと。
◎領土保全
○(2)安全を保つこと。
◎機械を保全する
○(3)保護して安全にすること。
◎環境を保全する
ぽーぜん
【ポーゼン】
◇[独]Posen
○ポズナニのドイツ語名。
⇒ぽずなに(ポズナニ)
ほぜんたい
【保全隊】
○[軍]⇒じょうほうほぜんたい(情報保全隊)
ほぞ
【ほぞ】
【ホゾ】
◇
○(1)[建]木材・石材・鉄材など二つの部材を接合するとき、
一方の材の端につくる突起([英]tenon)。
他方の材にはホゾ穴(アナ)([英]mortise)をうがち、ホゾを差
し込んで両者を合せる。
参照⇒よこほぞ(横ほぞ,横ホゾ),めちがい(目違い)(3)
◎木材の場合、木目が開く方向に材が避けやすいため、木目方
向(縦)には穴よりやや大きく、横方向には穴よりやや小さくホ
ゾをつくる。
○(2)[俗]男根の俗称。
◎「(「木」偏+「訥」-「言」)」と書く。
「ほぞ(臍)」と同源語。
ほぞ
【臍】
○(1)[哺]⇒へそ(へそ,ヘソ,臍)(1)
○(2)⇒へそ(へそ,ヘソ,臍)(3)
○(3)本心。心の中。
ぽそ
【ポソ】
◇Pose
○(1)[地](Danau Poso)⇒ぽそこ(ポソ湖)
○(2)(Kabupaten Poso)⇒ぽそけん(ポソ県)
○(3)インドネシア中央部、スラウェシ島(Pulau Sulawesi)中
央部のスラウェシテンガ州(Propinsi Sulawesi Tengah)南部の
ポソ県中北部にある県都。北部をトミニ湾(Teluk Tomini)南部
の支湾ポソ湾(Teluk Poso)に面する。
ほそいとすぎ
【ホソイトスギ】
【細糸杉】
○[植]⇒いとすぎ(イトスギ,糸杉)(1)
ほそいとひば
【ホソイトヒバ】
【細糸檜葉】
○[植]⇒いとすぎ(イトスギ,糸杉)(1)
ほそいりむら
【細入村】
◇[日]Hosoiri Mura
○富山県中央南西部、婦負郡(ネイグン)の村。
ぼそう《ぺさう》
【母倉日】
○[暦]⇒ぼそうにち(母倉日)
ぼそうにち《ぼさうにち》
【母倉日】
○[暦]暦注の一つ。陰陽道(オンミョウドウ)で、天が万物を慈しみ育
てるという日。百事を行うのに吉、造作・婚姻などに大吉であ
るいう。
単に「母倉」とも呼ぶ。
◎一月・二月:子(ネ)の日・亥(イ)の日。
三月・六月・九月・十二月:巳(ミ)の日・午(ウマ)の日。
四月・五月:寅(トラ)の日・卯(ウ)の日。
七月・八月:丑(ウシ)の日・辰(タツ)の日・未(ヒツジ)の日・戌(イ
ヌ)の日。
十月・十一月:申(サル)の日・酉(トリ)の日。
ほそえちょう《ほそえちやう》
【細江町】
◇[日]Hosoe Cho
○[古]静岡県西部、引佐郡(イナサグン)の町。
◎2005. 7. 1(平成17)浜松市に編入。
★ほそかわ《ほそかは》
【細川】
◇[日]Hosokawa
○[歴]室町幕府の三管領の一つ。
はじめ三河国細川村に拠点を置く。
参照⇒さんかんれい(三管領),えいせいぶんこ(永青文庫)
◎菩提寺は京都市右京区の石庭で有名な竜安寺(リョウアンジ)。
ほそかわし《ほそかはし》
【細川紙】
○(1)[歴]武蔵国(現:埼玉県)の比企郡(ヒキグン)・秩父(チチブグン)
・男衾(オブスマグン)の三郡で製作された和紙。
本場の紀伊国(現:和歌山県)細川村の細川紙は衰退したが、
手漉きの技術は秩父郡東秩父村(ヒガシチチブムラ)や比企郡小川町(オ
ガワマチ)に伝承されている。
◎1978. 4.26(昭和53)国の重要無形文化財に指定。
2014.11.26(平成26)ユネスコの無形文化遺産に、手漉和紙技
術の一つとして登録。
○(2)[歴]⇒ほそかわほうしょ(細川奉書)
★ほそかわはん《ほそかははん》
【細川藩】
◇[日]Hosokawa Han
○[歴]
◎東京都中央区日本橋浜町(ハマチョウ)2丁目の浜町公園は藩邸跡。
ほそかわほうしょ《ほそかはほうしよ》
【細川奉書】
○[歴]紀伊国細川村(現:和歌山県伊都郡<イトグン>高野町<コウヤチョウ>
細川<ホソカワ>)で製作された奉書紙。
参照⇒ほうしょがみ(奉書紙),ほそかわし(細川紙)(1)
ほそくず
【ほそくず】
○(1)ひのこ(火の粉)。
○(2)ロウソク(蝋燭)燃えがら。
「ほくそ(火糞)」とも呼ぶ。
◎「(「火」偏+「節」)」と書く。
ほそくち
【ホソクチ】
【細口】
○[魚]⇒まこがれい(マコガレイ,真子鰈)
ほそくち
【細口】
○(1)容器の口が細く小さいこと。
○(2)(1)の形をした水瓶・花瓶など。
ぽそけん
【ポソ県】
◇[インドネシア語]Kabupaten Poso、[英]Poso Regency
○インドネシア中央部、スラウェシ島(Pulau Sulawesi)中央部
のスラウェシテンガ州(Propinsi Sulawesi Tengah)南部の県。
県都はポソ。
参照⇒てんての(テンテノ)
◎武闘派組織ムジャヒディン・コンパク(Mujahidin Kompak)の
活動拠点。
ぽそこ
【ポソ湖】
◇[インドネシア語]Danau Poso、[英]Lake Poso
○[地]インドネシア中央部、スラウェシ島(Pulau Sulawesi)中
央部にある湖。
スラウェシテンガ州(Propinsi Sulawesi Tengah)ポソ県
(Kabupaten Poso)に属する。
ほそじたい
【細字体】
○[印]⇒らいとふぇいす(ライトフェイス)
ほそみだに
【細見谷】
◇[日]Hosomidani
○[地]広島県西部の廿日市市(ハツカイチシ)にある、中国山地の細見
谷川の渓谷。
自然のままの渓畔林(ケイハンリン)が繁茂する。
ぽぞらーな
【ポゾラーナ】
◇[伊]pozzolana
○[鉱]火山塵に似たケイ酸質(シリカ)を多く含む粘土・頁岩(ケ
ツガン)。
セメントの原料となる。
「ポゾラン([英]pozzolan)」とも呼ぶ。
参照⇒しりかせめんと(シリカセメント)
ぽぞらん
【ポゾラン】
◇[英]pozzolan
○[鉱]⇒ぽぞらーな(ポゾラーナ)
ほぞをかむ
【臍を噬む】
【臍を噛む】
○[慣用句]後悔(コウカイ)してもすでに及ばないこと。後悔する、
悔(ク)いる、悔やむこと。
「臍を食う」,「ぜいせい(噬臍,噬斉)」とも呼ぶ。
◎自分のヘソを噛もうとしても絶対に出来ないことから。
◎出典『春秋左氏伝』「荘公六年」。
亡ケ國者必此人也、若不早圖後君噬齋:ケ國(ケ国)(トウコク)を
亡ぼす者は必ず此(コ)の人ならん、若(モ)し早く圖(図)(ハカラ)ら
ずんば、後に君齋(臍)を噬まん:ケ国を亡ぼす者はきっとこの
人だ。今やらねば、のちに臍を噛むことになろう。
ほぞをくらう《ほぞをくらふ》
【臍を食らう】
○[慣用句]⇒ほぞをかむ(臍を噬む,臍を噛む)
ほーそん
【ホーソン】
◇Nathaniel Hawthorne(ナサニエル・ホーソン)
○[人]アメリカの小説家(1804〜1864)。
1825(文政 8)メーン州(Maine State)のボードン大学を卒業。
雑誌記者や1839〜1841(天保10〜天保12)ボストン税務官吏を
勤める。
晩年、リバプール領事となってイギリスに渡る。
作品は短編小説集1837(天保 8)『トワイス・トールド・テー
ルズ(Twice-told Tales)』、小説1850(嘉永 3)『緋文字(The
Scarlet Letter)』・1851(嘉永 4)『七破風の屋敷(The House
of the Seven Gables)』・1852(嘉永 5)『ブライズデール・ロ
マンス(The Blithedale Romance)』・1860(万延元)『大理石の
牧神(The Marble Faun)』、少年少女のための『ワンダー・ブッ
ク(a wonder book)』など。
ほーそーん
【ホーソーン】
◇[英]hawthorn
○[植](英語で)サンザシ(山査子)。
⇒さんざし(サンザシ,山査子)
ぼそん
【ボソン】
◇boson
○[理]⇒ぼーすりゅうし(ボース粒子)
ぼぞん
【ボゾン】
◇boson
○[理]⇒ぼーすりゅうし(ボース粒子)
ぼた
【ぼた】
○[鉱]石炭採掘の際、一緒に混じって掘り出される岩石や、質
の低い石炭塊。
して廃棄される。
「ずり」とも呼ぶ。
参照⇒ずり(ずり)(1)
◎ぼた山:⇒ぼたやま(ぼた山)
ぼた
【ボタ】
◇Pieter Willem Botha
○[人]南アフリカの政治家(1916〜2006.10.31)。
1978. 9.28〜1984. 9.14(昭和53〜昭和59)首相。
1984. 9.14〜1989. 8.15(昭和59〜平成元)大統領。
アパルトヘイト(人種隔離)政策を強行した。
ぼーたー
【ボーター】
◇[英]boater)
○(1)ボートに乗る人。
○(2)[服]⇒かんかんぼう(かんかん帽,カンカン帽)
ぼーだー
【ボーダー】
◇[英]border
○(1)(あるものの)へり(縁)・ふち(縁)・端(はし)・枠(ワク)。
○(2)(あるものとの)境(サカイ)・境界。
○(3)(特に)国境・州境(シュウザカイ)。辺境。
○(4)[服](衣服・ハンカチ・本・絵・家具などの)縁飾り・飾
り縁。
○(5)(花壇・庭園・ページなどの)縁取り。
[1]ぽたー
【ポター】
◇Potter
○(Potter County)⇒ぽったーぐん(ポッター郡)
[2]ぽたー
【ポター】
◇Beatrix Potter(ベアトリクス・ポター)
○[人]⇒[2]ぽったー(ポッター)
[1]ぽーたー
【ポーター】
◇[英]porter
○(1)[交](駅で)乗降客の荷物運びを業としている人。
「赤帽(アカボウ)」とも呼ぶ。
○(2)(ホテルなどで)客の荷物運びや雑用を行う少年給仕。
○(3)(登山で)登山隊の荷物運びを行う労働者。
参照⇒しぇるぱ(シェルパ)(2)
○(4)(Porter County)⇒ぽーたーぐん(ポーター郡)
[2]ぽーたー
【ポーター】
◇[英]porter
○門衛(doorkeeper)・門番・玄関番。
女性は「ポートレス(portress)」,「ポートリス」。
[3]ぽーたー
【ポーター】
◇Cole Albert Porter
○[人]アメリカのポピュラー・ソングライター(1891. 6. 9〜
1964.10.15)。
作品は1932(昭和 7)『夜も昼も(Night and Day)』・『ビギ
ンザビギン(Begin the Beguine)』など。
◎生年は1892年・1893年とも。
[4]ぽーたー
【ポーター】
◇Katherine Anne Porter(キャサリン・アン・ポーター)
○[人]アメリカの女性作家(1890. 5.15〜1980. 9.18)。
ほたい
【補体】
◇[英]complement
○[生化]脊椎動物の新鮮な血清中に存在する、抗体(antibody)
の作用を補完するグロブリン系のタンパク質(蛋白質)の総称。
免疫反応・感染・防御などに関与し、抗原と抗体との複合体
に反応して活性化され、溶血・溶菌の作用を表し、食菌作用を
促進などの機能を発揮する。
参照⇒おぷそにん(オプソニン),こうたい(抗体)
ぼだい
【菩提】
◇[梵]bodhi(ボディ)の音写。
○(1)[仏]仏陀(ブッダ)の悟(サト)り。
◎「道」,「覚」,「知」などと訳す。
◎阿耨多羅三藐三菩提(アノクタラサンミャクサンボダイ)
○(2)[仏]悟りを得た境地。涅槃(ネハン)。
○(3)[仏](転じて)極楽(ゴクラ)に往生(オウジョウ)すること。死後
の冥福(メイフク)。
◎菩提を弔(トムラ)う:⇒ぼだいをとむらう(菩提を弔う)
ぽだいあとりー
【ポダイアトリー】
◇[英]podiatry
○(1)[医]足治療/足病治療。
マメ(肉刺)・タコ(胼胝)の治療、爪切りなど。
「キロポディー(chiropody)」とも呼ぶ。
◎「足の(pod-)治療(-iatry)」から。
○(2)[医]足病学。
「キロポディー(chiropody)」とも呼ぶ。
ぼだいぐるま
【菩提車】
○[仏]⇒ごじょうぐるま(後生車)
ぼだいさった
【菩提薩タ】
◇[梵]bodhisattvaの音写。
○[仏]⇒ぼさつ(菩薩)
◎「タ」は「(「土」偏+「垂」:補助2384)」。
★ぼだいじゅ
【ボダイジュ】
【菩提樹】
○(1)[植]([学]Ficus religiosa)バラ目(Rosales)クワ科(Mora-
ceae)イチジク属(Ficus)の常緑高木。
「インド菩提樹」,「天竺(テンジク)菩提樹」とも呼ぶ。
◎釈迦がこの木の下で悟(サト)りを開いたといわれ、「寂場樹(ジャ
クジョウジュ)」とも呼ぶ。
◎ベンガル菩提樹:⇒ばんやんじゅ(バンヤン樹,バンヤンジュ)
○(2)[植]([独]Lindenbaum)アオイ目(Malvales)シナノキ科
(Tiliaceae)の落葉高木。
⇒りんでんばうむ(リンデンバウム)
ぼだいじゅ
【菩提樹】
○(1)[植]⇒ぼだいじゅ(ボダイジュ,菩提樹)
○(2)[楽]([独]Der Lindenbaum)シューベルト作曲の歌曲集
『冬の旅』の第五曲。
★ぼだいせんな
【菩提僊那】
【菩提仙那】
◇[梵]Bodhisena
○[人] 736(天平 8)来日したインドの僧( 704〜760)。
「バラモン僧正(婆羅門僧正)」とも呼ぶ。
参照⇒ぶってつ(仏哲,仏徹)
ぼだいどうじょう《ぼだいだうぢやう》
【菩提道場】
○[仏]釈尊(シャクソン)が成道(ジョウドウ)した菩提樹下の地。
参照⇒ぶっだがや(ブッダガヤ,仏陀伽耶)
ぼだいもん
【菩提門】
○(1)[仏]菩提に入る門。仏門。
○(2)[仏]密教の曼陀羅(マンダラ)でいう四方の門の一つ。
参照⇒しもん(四門)(4)
○(3)(転じて)葬場の西門。
ぼだいをとむらう《ぼだいをとむらふ》
【菩提を弔う】
○[仏]死んだ人の冥福を祈(イノ)る。死んだ人を供養(クヨウ)する。
ほたか
【穂高】
◇[日]Hotaka
○(1)[交]⇒ほたかえき(穂高駅)
○(2)[古]⇒ほたかまち(穂高町)
ほたかえき
【穂高駅】
○[交]長野県安曇野市(アヅミノシ)穂高にある、JR大糸線(オオイトセ
ン)の駅。
柏矢町(ハクヤチョウ)駅と有明(アリアケ)駅の間。
◎旧住所は南安曇郡(ミナミアヅミグン)穂高町(ホタカマチ)。
ほたかさん
【武尊山】
◇[日]Hotaka San
○[地]群馬県沼田市から北方約20キロメートル、利根郡(トネグン)
の川場村(カワバムラ)とみなかみ町(マチ)の境にある円錐形火山(コ
ニーデ)。標高2,158メートル。
南東に前武尊(2,040メートル)、南西に剣ヶ峰山(2,005メー
トル)がある。
「ほたかやま(武尊山)」とも呼ぶ。
参照⇒かしょうざん(迦葉山)
ほたかだけ
【穂高岳】
◇[日]Hotaka Dake
○(1)[地]飛騨(ヒダ)山脈(北アルプス)の南部、長野県と岐阜県
との県境にある山峰群。
北穂高岳(3,100メートル)・奥穂高岳(3,190メートル)・前穂
高岳(3,090メートル)・西穂高岳(2,909メートル)・涸沢(カラサワ)
岳(3,110メートル)などに分れる。
氷食地形による鋸歯(キョシ)状山稜と裸岩斜面の多い険しい高
山地形で、前穂高岳の東壁と屏風岩(ビョウブイワ)、北穂高の滝谷
などは日本の代表的な岩場として知られる。
中部山岳国立公園に含まれる。
◎東側には涸沢カールがある。
◎江戸時代の正保国絵図では「保高岳」。
○(2)[地]穂高岳の最高峰、奥穂高岳のこと。標高3,190メート
ル。
◎飛騨(ヒダ)山脈(北アルプス)中、最高。
ほたかまち
【穂高町】
◇[日]Hotaka Machi
○[古]長野県西部、南安曇郡(ミナミアヅミグン)の町。
◎2005.10. 1(平成17)豊科町(トヨシナマチ)・穂高町・三郷村(ミサトムラ)
・堀金村(ホリガネムラ)の2町2村が合併して安曇野市(アヅミノシ)を
発足。
ほたかやま
【武尊山】
◇[日]Hotaka Yama
○[地]⇒ほたかさん(武尊山)
ぼーだーがら
【ボーダー柄】
◇[英]border print
○[服]⇒ぼーだーぷりんと(ボーダープリント,ボーダー・プリ
ント)
ぽーたーぐん
【ポーター郡】
◇[英]Porter County
○アメリカ合衆国中東部、インディアナ州(Indiana State)北
西部の郡。西部をレイク郡(ake County)に接し、北部をミシガ
湖(Lake Michigan)に面する。
郡都はバルパライソ(Valparaiso)。
〈人口〉
1980(昭和55)11万8,717人。
1990(平成 2)12万8,932人。
2000(平成12)14万6,798人。
ぽたしうむ
【ポタシウム】
◇[英]potassium
○[化]カリウムの英語名。
⇒かりうむ(カリウム)
ぽたじぇ
【ポタジェ】
◇[フ]potager
○[農](フランス語で)菜園。
⇒さいえん(菜園)
ぽたーじゅ
【ポタージュ】
◇[フ]potage
○(1)[料](フランス語で)西洋料理のスープの総称。
参照⇒すーぷ(スープ)
◎澄んだものを「ポタージュクレール(potage clairs)」、濁っ
たものを「ポタージュリエ(potage lies)」と呼ぶ。
○(2)[料](特に)とろみのある濃厚なスープ。シチュー。
参照⇒ぱてーじ(パテージ),ぽりっじ(ポリッジ)
ぽたーじゅくれーる
【ポタージュクレール】
【ポタージュ・クレール】
◇[フ]potage clair
○[料]澄んだスープ。
「コンソメ([フ]consomme)」とも呼ぶ。
⇔ぽたーじゅりえ(ポタージュリエ,ポタージュ・リエ)
参照⇒こんそめ(コンソメ)(1),ぶいよん(ブイヨン)(1)
◎「クレール」は「澄んだ([英]claer)」の意味。
ぽたーじゅりえ
【ポタージュリエ】
【ポタージュ・リエ】
◇[フ]potage lies
○[料]濁ったスープ。
⇔ぽたーじゅくれーる(ポタージュクレール,ポタージュ・ク
レール)
ぼーだーずしゅう《ぼーだーずしう》
【ボーダーズ州】
◇[英]Borders Region
○イギリス北部、スコットランド南東部の州。
州都はボズウェルズ(Boswells)。
◎1975(昭和50)ベリック州(Berwick Region)・ピーブルズ州
(Peebles Region)・ロックスバラ州(Roxburgh Region)・セル
カーク州(Selkirk Region)の各州と、ミッドロージアン州(Mid-
lothian Region)の一部が合併して成立。
★ぼーだふぉん
【ボーダフォン】
◇[登録商標]Vodafone
○(1)[通]イギリスの携帯電話サービス会社。
○(2)[古][通]日本の携帯電話サービス会社。
◎2003.10. 1(平成15)J−フォン、親会社と同じボーダフォン
に改称。
2006.10. 1(平成18)ソフトバンクモバイルに改称予定。
参照⇒じぇーふぉん(J−フォン)
ぼーだーぷりんと
【ボーダープリント】
【ボーダー・プリント】
◇[英]border print
○[服]布地の幅の一方にのみ、飾り模様をプリントしたもの。
縫製(ホウセイ)すると、そのままシャツやスカートなどの裾柄(ス
ソガラ)となる。
「ボーダー柄(ガラ)」とも呼ぶ。
ぽーたぶる
【ポータブル】
◇[英]portable
○[形]持ち運びできる、携帯用の、携帯式の。
ぽーたべら
【ポータベラ】
◇[英]portabella
○[植]⇒[1]ぽーとべろ(ポートベロ)
ぼーだむ
【ボーダム】
◇[英]boredom
○(英語で)アンニュイ([フ]ennui)。
⇒あんにゅい(アンニュイ)
ぼたもち
【ぼた餅】
【牡丹餅】
○(1)[食]お萩(御萩)の一種。
⇒おはぎ(お萩,御萩),たなからぼたもち(棚からぼた餅,棚か
ら牡丹餅)
◎アン(餡)などをまぶした形がボタンの花に似ていることから。
○(2)丸くて大きなもののたとえ。
○(3)女の顔が円く大きく醜いこと。
参照⇒おたふくめん(お多福面,阿多福面)
ぼたやま
【ぼた山】
○[鉱]炭鉱で、選炭して残った「ぼた」を積み上げた円錐状の山。
ぼたゆき
【ぼた雪】
○[気]⇒ぼたんゆき(ぼたん雪,牡丹雪)
ぼーだーらいん
【ボーダーライン】
◇[英]borderline
○(1)境界線。国境線。
○(2)(二つの間で)どっちつかずの状態。
○(3)(基準から外れそうな)境い目・分かれ目。
◎合格のボーダーライン,福祉制度のボーダーライン
ぽたらきゅう
【ポタラ宮】
【布達拉宮】
◇[英]Potala Palace
○中国、チベット自治区(Xizang Zizhiqu)の首都ラサ(Lhasa)
北西約2キロメートルのマルポリ(Marpori)(赤い丘)にある、
ポタラ(Potala)(布達拉)山上の斜面に建てられたラマ教の寺院。
高さ110メートル、幅350メートル、13階建て、部屋数一千以
上。
吐蕃王国の7世紀から築城が始まり、ダライ・ラマ五世の
1645年にその城址の一部を宮殿として創建された。
かつてダライ・ラマが住むチベットの宗教・政治の中心であっ
た。
参照⇒だらいらま(ダライ・ラマ,達頼喇嘛)
◎ダライ・ラマは観音菩薩の化身とされ、ラサのポタラ山は観
音菩薩の住む補陀落(フダラク)(Potalaka)と考えられた。
◎現在、午前が巡礼者のため、午後が観光客のためと時間帯が
分けられている。
◎1994(平成 6)世界遺産に登録。
★ほたる
【ホタル】
【蛍】
◇[英]firefly(ファイアーフライ)
○[虫]ホタル科(Lampyridae)の甲虫の総称。
◎夏の季語。
◎語源は、貝原益軒が「火垂る」、小野嵐山が「星垂る」と推定。
◎都都逸(ドドイツ):恋に焦(コ)がれて鳴く蝉(セミ)よりも鳴かぬ
螢(蛍)が身を焦がす。
ほたる
【蛍】
【螢】
○(1)[虫]⇒ほたる(ホタル,蛍)
○(2)[文]『源氏物語』の巻名。第二十五帖。
ほたるいか
【ホタルイカ】
【蛍烏賊】
◇[英]firefly squid、[学]Watasenia scintillans
○[動]ツツイカ目(Teuthoida)ホタルイカモドキ科(Enoploteu-
thidae)ホタルイカ属(Watasenia)のイカ。
胴長は5〜7センチメートル。
体表の各部に多数の発光器を備え、ホタルのように光る。
水深200〜700mに生息し、4〜6月の産卵期には群をなして
水深80メートルまでの浅場に来て、夜に浮上し発光する。
日本近海の固有種で、本州中部以北から東シナ海北部・日本
海・オホーツク海の沿岸に分布。
食用となり、特に富山湾の漁が有名。
「マツイカ(松烏賊)」とも呼ぶ。
◎春の季語。
ほたるいし
【ホタル石】
【蛍石】
【螢石】
◇[英]fluorite/fluorspar
○[鉱]フッ化(弗化)カルシウムから成る鉱物。立方晶系に属し、
硬度4で、劈開(ヘキカイ)しやすく脆(モロ)い。透明または半透明で、
無色・白色・淡緑色・紫色など変化に富み、ガラス光沢がある。
紫外線を照射したり、加熱したりすると蛍光を発する。
ペグマタイト(pegmatite)などに含有する。
フッ素(弗素)水素の原料や、アルミニウム製錬・製鉄などの融剤
として用いられる。また、色収差が小さいので特殊ガラスや蛍石レ
ンズとして光学器械なども用いられる。
「けいせき(蛍石,螢石)」,「フローライト」とも呼ぶ。
◎モースの硬度計(Mohs' scale)では4の基準石。
ほたるさいこ
【ホタルサイコ】
【蛍柴胡】
◇[学]Bupleurum longiradiatum
○[植]セリ目(Apiales)セリ科(Apiaceae)ミシマサイコ属(Bup-
leurum)の大形多年草。
日当たりのよい山野に自生し、茎の高さは1メートル以上。
根葉は柄の長いヘラ(箆)状。
晩夏に黄色の小花が花軸の先にむらがって咲き(集散花序)、
長楕円形の小さな果実を結ぶ。
根は解熱剤となる。
「ホタルソウ(蛍草)」とも、漢方では「ダイサイコ(大柴胡)」と
も呼ぶ。
ぽーたるさいと
【ポータルサイト】
◇[英]portal site
○[通]情報検索など各種情報サービスの入り口ページ。
利用者の目にする機会が多いことから広告価値が高い。
参照⇒えっちぴー(HP)
◎"portal"は「入り口」,「玄関」の意味。
参照⇒えんとりー(エントリー)(2)
ほたるざか
【ほたる坂】
○[楽]阿久悠作詞、三木たかし作曲の歌謡曲。
歌は清水由貴子。
◎1977(昭和52)。
ほたるそう《ほたるさう》
【ホタルソウ】
【蛍草】
○[植]ホタルサイコ(蛍柴胡)の別称。
⇒ほたるさいこ(ホタルサイコ,蛍柴胡)
ほたるのはか
【火垂るの墓】
○[文]野坂昭如(アキユキ)の小説。
ほたるのひかり
【蛍の光】
【螢の光】
○[楽]稲垣千頴(チカイ)作詞のスコットランド民謡。小学唱歌集。
◎原歌はロバート・バーンズ(Robert Burns)作詞の"Auld Lang
Syne(久しい昔)"。
◎学校の卒業式では、卒業生が『仰げば尊し』を歌ったあと、
在校生の『蛍の光』に送られて卒業生が式場(講堂・体育館な
ど)を退出することが多い。
◎パチンコ店の営業終了の合図にも使用される。
ほたるばな
【蛍花】
○[植]⇒ほたるぶくろ(ホタルブクロ,蛍袋,山小菜)
ほたるぶくろ
【ホタルブクロ】
【蛍袋】
【山小菜】
◇[英]bellflower(ベルフラワー)、[学]Campanula punctata
○[植]キク目(Asterales)キキョウ科(Campanulaceae)ホタルブ
クロ属(Campanula)の多年草。平地・山地・路傍などに自生。
高さ40〜80センチメートル。全体に粗毛があり、葉は楕円形。
初夏、葉腋や茎頂に淡紫色または白色に紫斑のある4〜5セ
ンチメートルの鐘状花を数個下向きにつける。
若芽は食用となる。
「ホタルバナ(蛍花)」,「ツリガネソウ(釣鐘草)」,「トウロウバ
ナ(灯籠花)」,「チョウチンバナ(提灯花)」とも呼ぶ。
◎夏の季語。
〈亜種〉
ヤマホタルブクロ(山蛍袋)(Campanula punctata var.hondo-
ensis)。
ぽたわとみーぐん
【ポタワトミー郡】
◇[英]Pottawatomie County
○アメリカ合衆国中央部、カンザス州(Kansas State)北東部の
郡。
郡都はウェストモーランド(Westmoreland)。
ほーたん
【ホータン】
【和田】
◇Khotan、[中]Hetian
○(1)⇒ほーたんちく(ホータン地区,和田地区)
○(2)⇒ほーたんし(ホータン市,和田市)
○(3)⇒ほーたんけん(ホータン県,和田県)
◎漢字では「和(「門」構+「眞」)([中]Hetian)」とも記す。
★ぼたん
【ボタン】
【釦】
【鈕】
◇[葡]botao、[英]button
○(1)[服]衣服・下着などの合せ目を留めるもの。
○(2)(1)に似たもの。
○(3)(機械などの)押しボタン。
カメラのシャッターボタン、電話のプッシュボタン、マウス
のクリックボタンなど。
ぼたん
【ボタン】
【牡丹】
◇[中]mudan(牡丹)、[学]Paeonia suffruticosa
○[植]ユキノシタ目(Saxifragales)ボタン科(Paeoniaceae)ボ
タン属(Paeonia)の落葉低木。
高さは普通1メートル余りで、3メートルくらいにもなる。
葉は緑白色の大型の二回羽状複葉で下面は帯白色。
普通5月ころ枝先に直径二○センチメートルに達する大輪(タ
イリン)の花を一つ開く。冬に開花する寒牡丹(カンボタン)もある。園
芸品種の花の色は紅・紅紫・黒紫・桃・白・黄・ぼかしなどで
変化が多い。
中国原産で、8世紀に日本へ渡来して観賞用・薬用に栽培さ
れ、江戸時代に流行。
根皮は生薬の牡丹皮で、頭痛・腰痛・関節炎・リューマチ・
婦人病など、血行障害・鎮痛の治療に煎服(センプク)される。
「二十日草(ハツカグサ)」,「深見草(フカミグサ)」,「名取草(ナトリグサ)」,
「山橘(ヤマタチバナ)」,「ぼうたん(牡丹)」,「ぼうたんぐさ(牡丹草)」,
「花王(カオウ)」,「ふうきぐさ(富貴草)」とも呼ぶ。
◎夏の季語。
◎島根県の県花。
花札では六月。
◎中国の国花。
中国では昔、ボタンに花王、シャクヤクに宰相の位を与えて
いる。ボタンは木で、シャクヤクは草である。
◎立てば芍薬(シャクヤク)、座れば牡丹、歩く姿は百合(ユリ)の花:
美女を形容した言葉。
ぼたん
【牡丹】
○(1)[植]⇒ぼたん(ボタン,牡丹)
○(2)[服]襲(カサネ)の色目(イロメ)の一つ。春四月に用いる。
表は浅蘇芳(ウススオウ)か白、裏は濃赤(コキアカ)・濃蘇芳(コキスオウ)・
浅紅梅(ウスコウバイ)など。また、女房の衣の場合は表は薄蘇芳、
裏は白。
「ぼうたん(牡丹)」,「牡丹色」とも呼ぶ。
○(3)紋所の名。牡丹の花や葉を種々にあしらったもの。
裏牡丹・津軽牡丹・近衛牡丹・杏葉牡丹など。
○(4)牡丹の花や葉をあしらった模様。
牡丹唐草・牡丹唐獅子など。
○(5)[俗]猪(イノシシ)の肉の隠語。
◎牡丹鍋(ナベ)
◎「獅子(シシ)に牡丹」の「獅子」を「猪(シシ)」に替えたもの。
○(6)はなやかで大きなものの形容。
◎牡丹エビ
○(7)花札で六月を表す札。
参照⇒はなふだ(花札)
ぼだん
【ボダン】
◇Jean Bodin
○[人]フランスの政治家・法哲学者(1530〜1596)。
ぼたんいろ
【牡丹色】
◇[英]magenta(マゼンタ)
○(1)[色]赤紫の色。
◎C=18,M=82,Y=0,B=0。
○(2)⇒ぼたん(牡丹)(2)
★ぼたんえび
【ボタンエビ】
【牡丹蝦】
○(1)[動]([学]Pandalus nipponensis)エビ目(十脚目)(Deca-
poda)コエビ亜目(Caridea)タラバエビ科(Pandalidae)タラバエ
ビ属(Pandalus)のエビ。海産。
退色は鮮やかなオレンジ色。
食用て゜美味だが、漁獲量が少なく高価。
トヤマエビ(富山蝦)に対して「ホンボタン(本牡丹)」とも呼ぶ。
○(2)[動]トヤマエビ(富山蝦)の別称。
⇒とやまえび(トヤマエビ,富山蝦,富山海老)
ぼたんきょう《ぼたんきやう》
【牡丹郷】
◇[中]Mudan Xiang、[英]Mudan Village
○台湾南端、屏東県(Bingdong Xian)(ビョウトウケン)南東部の村。
恒春半島(Hengchun Bandao)基部にあり、東部を太平洋に面す
る。
参照⇒ぼたんしゃじけん(牡丹社事件)
ほーたんけん
【ホータン県】
【和田県】
◇[中]Hetian Xian、[英]Khotan County
○中国北西部、新疆(シンキョウ)ウイグル自治区(Xinjiang Weiwu-
er Zizhiqu)南西部、ホータン地区(和田地区)中西部にある県。
県都は巴格其鎮(Bageqi Zhen)。
〈面積〉
4万1,128平方キロメートル。
〈人口〉
2002(平成14)28万人。
◎旧県都はホータン市(和田市)。
ぼたんこう《ぼたんかう》
【牡丹江】
◇[中]Mudan Jiang/Mudanjiang
○(1)[地]中国東北部、黒竜江省(Heilongjiang Sheng)(コクリュウコ
ウショウ)南部を北流する松花江(Songhua Jiang)(ショウカコウ)の支流。
全長725キロメートル。
吉林省(Jilin Sheng)(キツリンショウ)の牡丹嶺(Mudan Ling)に発源
し、チンポー湖(鏡泊湖<Jingbo Hu>)に入り三姓(Sanxing)(サンシ
ン)で松花江に合流。
「ムータンチアン」とも呼ぶ。
○(2)⇒ぼたんこうし(牡丹江市)
ぼたんこうし《ぼたんかうし》
【牡丹江市】
◇[中]Mudanjiang Shi
○中国東北部、黒竜江省(Heilongjiang Sheng)(コクリュウコウショウ)東
南部の省直轄市(地級市)。牡丹江(Mudan Jiang)の上流域にあ
る工業都市。
「ムータンチアン市(牡丹江市)」とも呼ぶ。
ほーたんし
【ホータン市】
【和田市】
◇[中]Hetian Shi、[英]Khotan City
○中国北西部、新疆(シンキョウ)ウイグル自治区(Xinjiang Weiwu-
er Zizhiqu)南西部、ホータン地区(和田地区)中西部にある行
政所在地。タリム盆地(塔里木盆地)南辺にあるオアシス都市。
「コータン」,「テン(Tian)(「門」構+「眞」)」とも呼ぶ。
旧称は「ウテン(Yutian)(于<「門」構+「眞」>)」。
〈面積〉
154平方キロメートル。
〈人口〉
2002(平成14)18万人。
◎唐代、西域統治の拠点である安西四鎮の一都督府(トトクフ)。
参照⇒うてん(ウテン)
ぼたんしゃじけん
【牡丹社事件】
○[歴]1871(明治 4)台湾南部に漂着した琉球(沖縄)の漁民多数
が殺害された事件。
台風で宮古島の漁船が牡丹社(Mudan She)(現:牡丹郷)に漂着
し、上陸した66人のうち54人が高砂族(先住民)に殺害され、残
る12人は清朝側に救出されて琉球に帰還。
日本政府は清国に抗議したが、清国は「台湾は化外(ケガイ)の
地」として無関係を主張。
1874(明治 7)西郷従道(ツグミチ)中将が台湾蛮地事務都督とし
て3,600名を率いて台湾に出兵し、掃討作戦を行ったがマラリ
アなどで多数の病死者を出した。
清国は抗議したが、イギリス公使の斡旋(アッセン)で和議が成立
し、日本は遺族への撫恤金(ブジュツキン)など50万両(テール)を獲
得した。
参照⇒たいわんせいとう(台湾征討)(1)
◎清国に琉球人を日本人と事実上認めさせたことで「琉球処分」
が敢行された。
参照⇒りゅうきゅうしょぶん(琉球処分)
ぼたんだいし
【牡丹大師】
○西新井大師の別称。
⇒にしあらいだいし(西新井大師)
ほーたんちく
【ホータン地区】
【和田地区】
◇[中]Hetian Diqu、[英]Khotan District
○中国北西部、新疆(シンキョウ)ウイグル自治区(Xinjiang Weiwu-
er Zizhiqu)南西部の地区。北部をアクス地区(阿克蘇地区<A-
kesu Diqu>)、東部をバインゴル・モンゴル自治州(巴音郭楞蒙
古自治州<Bayinguoleng Menggu Zizhizhou>)、西部をカシ地区
(喀什地区<Kashi Diqu>)に接し、南部をチベット自治区(西蔵
自治区<Xizang Zizhiqu>)に隣接。
行政所在地はホータン市(和田市)。
〈面積〉
24万7,964平方キロメートル。
〈人口〉
2003(平成15)174万人。
ぼたんとうき
【牡丹灯記】
◇[中]Mudan Dengjia
○[文]中国明代、瞿祐(Qu You)(ク・ユウ)(1341〜1427)が文語体で
著した短編怪異小説集『剪灯新話(Jandeng Xinhua)(セントウシンワ)』
の巻二に収録された怪談。
幽霊の美女と人間の美男との恋を描く。
参照⇒せんとうしんわ(剪灯新話)
ぼたんどうろう
【牡丹灯籠】
○(1)[文]浅井了意(リョウイ)(?〜1691)の『御伽婢子(オトギボウコ)』
に収録された一話。
中国明代の『剪灯新話(Jandeng Xinhua)(セントウシンワ)』の中の
「牡丹灯記(Mudan Dengjia)」を翻案した怪談。
参照⇒ぼたんとうき(牡丹灯記)
○(2)[文]噺家(ハナシカ)三遊亭円朝(エンチョウ)(1839〜1900)口演の人
情噺、『怪談牡丹灯籠』の略称。
(1)に取材し、天保年間に牛込の旗本の家に起った謀殺事件
をからませて創作したもの。
萩原新三郎に恋い慕って死んだ飯島家の娘お露と、その上女
中お米の死霊が牡丹灯籠を提げて新三郎の許に通うという筋。
◎日本の幽霊には足がないという定説を破り、カラコンカラコ
ンと駒下駄の音をさせて現れる。
○(3)[劇]福地桜痴が(2)を補綴し、三世河竹新七が脚色した歌
舞伎劇『怪異談牡丹灯籠』の略称。
ぼたんのき
【ボタンノキ】
【ボタンの木】
◇[英]buttonwood
○[植]アメリカスズカケノキの別称。
⇒あめりかすずかけのき(アメリカスズカケノキ,亜米利加篠
懸の木,亜米利加鈴懸の木)
ぼたんもん
【牡丹門】
○栃木県日光市にある大猷院廟の「夜叉門」の別称。
参照⇒やしゃもん(夜叉門)
◎門の装飾が牡丹の彫刻で統一されていることから。
ぼたんゆき
【ぼたん雪】
【牡丹雪】
○[気]ボタンの花びらのように大きな雪片がふわふわと降る雪。
やや気温の高いときに雪の結晶が付着し合い、ふわりとした
大粒になったもの。
「ぼたゆき(ぼた雪)」とも呼ぶ。
⇔こなゆき(粉雪)
★ぼち
【墓地】
◇[英]graveyard(グレイブヤード)
○死んだ人を葬って墓を建てる場所。埋葬地。
ぽち
【ポチ】
◇Poti
○グルジア西部、黒海に面する港湾都市。
「ポーチ」とも呼ぶ。
[1]ぽーち
【ポーチ】
◇[英]porch
○(1)[建]西洋建築の車寄せ。
玄関先を庇状(ヒサシジョウ)に張り出した屋根でおおい、吹き抜
けにした部分。
参照⇒ぽーちこ(ポーチコ)
○(2)[建](アメリカで)ベランダ。
[2]ぽーち
【ポーチ】
◇[英]pouch
○小さな袋。特に、女性用の小物を入れる袋。
参照⇒れちきゅーる(レチキュール),ぽしぇっと(ポシェット)
◎ポーチドエッグ(poached egg):⇒ぽーちどえっぐ(ポーチド
エッグ)
◎"pouch"は「ポーチ」より「パウチ」の方が原語に近い。
参照⇒ぱうち(パウチ)
[3]ぽーち
【ポーチ】
◇Poti
○⇒ぽち(ポチ)
ぼちかい
【ボチカイ】
◇Bocskay Istvan
○[人]ハンガリーの民族的英雄(1557〜1606.12.29)。
トランシルバニア侯、在位1605〜1606。
[1]ほちきす
【ホチキス】
◇[登録商標]Hotchkiss
○[軍]ガス圧を利用した空冷式の機関銃。
アメリカ人ホッチキス(Benjamin Berkeley Hotchkiss)(1826
〜1885)が発明。
「ホッチキス」とも呼ぶ。
[2]ほちきす
【ホチキス】
◇[登録商標]Hotchkiss paper-fastener
○⇒すてーぷらー(ステープラー)
[3]ほちきす
【ホチキス】
◇Benjamin Berkeley Hotchkiss(ベンッシャミン・ホチキス)
○[人]アメリカの技術者(1826〜1885. 2.14)。
1867(慶応 3)フランスでオチキス社(Hotchkiss et Cie)を設
立。
「ホッチキス」とも、フランス読みで「オチキス」とも呼ぶ。
参照⇒[1]おちきす(オチキス),すてーぷらー(ステープラー)
ぽーちこ
【ポーチコ】
◇[英]portico
○[建]円柱またはアーチで支えられた、破風(ハフ)付きのポーチ。
「柱廊玄関」,「柱廊式玄関」,「列柱式玄関」とも呼ぶ。
参照⇒[1]ぽーち(ポーチ),ころねーど(コロネード)
ぽーちどえっぐ
【ポーチドエッグ】
◇[英]poached egg
○[料]生卵を割って熱湯の中でゆでたもの。
「落し玉子」とも呼ぶ。
◎「ポーチ(poach)」はポーチ(pouch)と同系の語で、中期フラン
ス語で「袋」の意味。固まった卵白が黄身の袋と考えたことから。
ぼちぼちでんな
【ぼちぼちでんな】
○[関西方言]商売人の挨拶(アイサツ)言葉(わずかですね)。
「もうかりまっか(儲かっていますか)」に対する回答。
ほーちみん
【ホーチミン】
◇Ho Chi Minh City
○ベトナム南部の都市。
旧称は「サイゴン(西貢)(Saigon)」
〈人口〉
1973(昭和48)183万人。
1986(昭和61)374万7,000人。
1997(平成 9)525万人。
◎もと南ベトナムの首都(1954〜1976)。
1976. 7.(昭和51)サイゴン市とジアディン省(Tinh Gia Dinh)
が合併し、ホーチミン市が誕生。
★ほーちみん
【ホー・チミン】
【胡志明】
◇Ho Chi-minh
○[人]ベトナムの政治家(1890〜1969)。筆名はグエン・アイコ
ク(Nguyen Ai Quoc)(阮愛国)。
ぼちゃーくご
【ボチャーク語】
◇Votyak
○[古][言]⇒うどむるとご(ウドムルト語)
ぼーちゃぞく
【ボーチャ族】
◇Bhotia
○ヒマラヤ山岳地帯南部に住む、チベット系の民族。シェルパ
族など。
言語はチベットビルマ語系。
参照⇒しぇるぱ(シェルパ)(1)
[1]ぼちゃーど
【ボチャード】
◇Borchardt
○1893(明治26)ドイツの銃砲技術者ボチャード(Hugo Borchardt)
が開発した自動式拳銃(C−93)。
独特のトグルジョイント遊底機構(toggle-joint breech mech-
anism)と呼ばれる尺取虫状の機構を採用。
ドイツ陸軍の制式拳銃P08(ルガー)の原型となった。
「ボルクハルト」とも呼ぶ。
参照⇒[1]るがー(ルガー)
[2]ぼちゃーど
【ボチャード】
◇Hugo Borchardt
○[人]ドイツの銃砲技術者(1844. 6. 6〜1924. 5. 8)。マグデ
ブルグ(Magdeburg)生れ。
1860(万延元)アメリカに移住。
1881(明治14)オーストリア・ハンガリー帝国のブダペストに
移る。
1893(明治26)ベルリンでボチャード式拳銃(C−93)を開発。
「ボルクハルト」とも呼ぶ。
ぽちょむきん
【ポチョムキン】
◇[露]Grigorii Aleksandrovichi Potyomkin、[英]Grigory Al-
exandrovich Potemkin
○[人]ロシアの軍人・政治家(1739. 9.24〜1791.10.16)。ポー
ランド貴族の血を引き、公爵。白ロシア(ベラルーシ)西部のチ
ジョボ(Chizhovo)生れ。
女帝エカテリーナ二世(大帝)の寵臣(チョウシン)として国政を左
右する。
1768〜1774年、第一次露土戦争(1st Russo-Turkish War)に
従軍し、大将・伯爵となる。
1773〜1775年、プガチョフの乱を鎮圧。
1774〜1775年、エカテリーナ二世の第5番目の恋人となる。
1776年、新ロシア(ウクライナ)・アゾフ・アストラハン征服
地の総督に就任。
1783年、クリム汗国(クリミア)を併合し、タウリチェスキー
(クリミヤ)公の称号を受ける。
1784年、元帥。
黒海艦隊を創設。
1787〜1792年、第二次露土戦争(2nd Russo-Turkish War)の
総司令官を務める。
1791年、エカテリーナ二世の命令でトルコとの平和条約締結
におもむく途中で病没。
◎1787年、エカテリーナ二世がクリミアを視察する際、ポチョ
ムキンは村の窮状を隠すため、紙で沿道に作った見せかけの村
(Potemkin village)を用意したという。
◎ロシア歴の誕生日は9月13日、没日は10月5日。
ぽちょむきんごうのはんらん《ぽちよむきんがうのはんらん》
【ポチョムキン号の反乱】
◇[露]Potyomkinskoe Vosstanie
○[歴]第1次ロシア革命で、ロシア黒海艦隊所属の戦艦ポチョ
ムキン号の水兵が起こした反乱。
1905. 1.22(明治38)(ロシア暦 1. 9)血の日曜日事件が起き、
一連の革命運動の高揚(コウヨウ)に刺激されものだが、上官はウジ
虫入りのスープを水兵に与え、飲まない者は銃殺すると脅(オド)
したことに始まる。
同年6月14日オデッサの労働者のストライキに呼応して、水
兵が反乱を起こし、赤旗を掲げて軍港オデッサに入港。
結局、他艦との合流に失敗して孤立し、水兵の多くはルーマ
ニア、遠くはカナダ・アメリカ・ブラジルなどに亡命した。極
わずかの者は帰国したが、死刑・懲役(チョウエキ)に科(カ)せられた。
◎皇帝側であるべき軍の最初の大衆的行動としてロシア革命に
おける重要な事件であった。また、各国政府に与えた衝撃も大
きかった。
◎映画:⇒せんかんぽちょむきん(戦艦ポチョムキン)(2)
ほちょんぐん
【ホチョン郡】
【虚川郡】
◇[朝]Hochon-gun
○⇒きょせんぐん(虚川郡)
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