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                    PDD図書館管理番号       0001.0081.8000.19

                 百   科   辞   書    《へれ》     編集:獨  澄旻

-------- へれ --------------------------------------------------
べれー
	【ベレー】
	◇[フ]beret
	○[服]縁(フチ)や鍔(ツバ)のない、円く平らな帽子。
	 素材は柔かい布や皮など。
	 「ベレー帽(ボウ)」とも呼ぶ。
	 参照⇒ぐりーんべれー(グリーンベレー)
	◎バスク地方の農民が愛用していたもの。
	 日本ではスモック([英]smock)とともに画家のイメージがあ
	る。
	 参照⇒すもっく(スモック)
ぺーれ
	【ペーレ】
	◇[独]Perle
	○(1)(ドイツ語で)真珠(シンジュ)。
	 ⇒しんじゅ(真珠)
	○(2)(ドイツ語で)ビーズ([英]beads)。
	 ⇒びーず(ビーズ)
ぺれすとろいか
	【ペレストロイカ】
	◇[露]perestroika(改革・再編・再建)
	○[歴][政]社会主義国の経済・政治・社会制度の根本的改革。
	 旧ソビエト連邦のゴルバチョフ政権が推進。
	 参照⇒ぐらすのすち(グラスノスチ)
	◎ペレストロイカの設計者:⇒[3]やこぶれふ(ヤコブレフ)
べれずにき
	【ベレズニキ】
	◇Berezniki
	○ロシア共和国中西部、ペルミ州(Permskaya Oblast)中北部の
	都市。
	〈人口〉
	 1989(平成元)20万1,000人。
	 2002(平成14)17万3,077人。
	◎ロシア文字では"Березники"。
へれすぽんつす
	【ヘレスポンツス】
	◇[羅]Hellespontus
	○[古][地]⇒だーだねるすかいきょう(ダーダネルス海峡)
へれすぽんと
	【ヘレスポント】
	◇[英]Hellespont
	○[古][地]⇒だーだねるすかいきょう(ダーダネルス海峡)
へれすぽんとす
	【ヘレスポントス】
	◇[希]Hellespontos
	○[古][地]⇒だーだねるすかいきょう(ダーダネルス海峡)
ぺれたいじんぐ
	【ペレタイジング】
	◇[英]pelletizing
	○[鉱]粉鉱処理法の一種。
	 鉱石を一度粉砕してから結合剤で固めてペレット(錠剤状の
	原料)を作ること。
	 参照⇒ぺれっと(ペレット)
べれった
	【ベレッタ】
	◇[登録商標]Beretta
	○イタリアのピエトロ・ベレッタ社(Pietro Beretta societa 
	anonima)製の自動拳銃。
	 むき出しになった銃身(barrel)がフレームに固定されてショ
	ートリコイル(short recoil)しないシンプルな構造で堅牢。
	 参照⇒しょーとりこいる(ショートリコイル,ショート・リコ
	イル)
	◎M92F:装弾数15(弾倉)+1(薬室)発。
ぺれっと
	【ペレット】
	◇[英]pellet
	○(1)小さく丸めたもの。小球。
	○(2)小丸薬・錠剤。
	○(3)散弾銃の散弾の球。
	○(4)[鉱]鉱石を一度粉砕し、結合剤で一定のサイズに固めた
	原料。
	 参照⇒ぺれたいじんぐ(ペレタイジング)
	○(5)[原]原子炉の燃料。
	 二酸化ウランの粉末またはMOX粉末をプレス装置で成型し、
	焼き固めたもの。
	 これを約4メートルの燃料棒の中に密封溶接する。
	◎丸薬・錠剤を意味する「ピル(pill)」と同系語。
べれっとうぇん
	【ベレットウェン】
	◇Beledweyne/Belet Weyne/Belet Uen
	○ソマリア中南西部、ヒラーン州(gobolka Hiraan)北部にある
	州都。
	 「バラドウェイン(Baladwayne)」とも呼ぶ。
へれな
	【ヘレナ】
	◇[英]Helena
	○(1)[人]英語圏の女性名。
	○(2)[軍]アメリカ海軍のロスアンゼルス級攻撃型原子力潜水
	艦(SSN725)。
	 長さ約110メートル、6,082トン。
	 母港はカリフォルニア州サンディエゴで、事実上の母港は横
	須賀。
	◎1987. 7.11(昭和62)竣工。
	 2002.10. 2(平成14)深夜、韓国西海岸約170メートル沖の黄
	海で海面近くを航行中に漁船と接触事故を起し、潜望鏡とアン
	テナを破損。
へれね
	【ヘレネ】
	◇[羅]Helene
	○[ギ神]ゼウスとレダ(Leda)の娘、ラケダイモン(スパルタ)王
	メネラオス(Menelaos)の妃。
	 絶世の美女で、トロイアの王子パリス(Paris)がヘレネの美
	しさにひかれて彼女を奪い、トロイア戦争が起こった。
	 「ヘレネー」,「ヘレン([英]Helen)」とも呼ぶ。
	 参照⇒[2]ぱりす(パリス),とろいあせんそう(トロイア戦争),
	れだ(レダ)
へれねー
	【ヘレネー】
	◇[羅]Helene
	○[ギ神]⇒へれね(ヘレネ)
へれねす
	【ヘレネス】
	◇[希]hellenes
	○[歴]古代ギリシア人の自称。
	 ⇔ばるばろい(バルバロイ)
	 参照⇒へらす(ヘラス),へれね(ヘレネ)
	◎「文明人」の意味。
ぺれーのけ
	【ペレーの毛】
	◇[英]Pele's hair
	○[鉱]火山毛の別称。
	 ⇒かざんもう(火山毛)
べれびとさんち
	【ベレビト山地】
	◇[英]Velebit Mountains/Velebit Mts.
	○[地]クロアチア中西部にある、アドリア海(Adriatic Sea)沿
	岸の山脈。ディナルアルプス山脈(the Dinaric Alps)の支脈。
	◎2004(平成16)同国洞窟学会、洞窟で516メートルの垂直落差
	を発見。
ぺれひーる
	【ペレヒール】
	◇[西]perejil
	○[植](スペイン語で)パセリ([英]parsley)。
	 ⇒ぱせり(パセリ)
ぺれひるとう《ぺれひるたう》
	【ペレヒル島】
	◇[西]Isla Perejil
	○[地]⇒ぱせりとう(パセリ島)
へれふぉーど
	【ヘレフォード】
	◇Hereford
	○(1)イギリス、イングランド西部ヘレフォードアンドウスタ
	ー州(the County of Hereford and Worcester)の都市。
	◎1974(昭和49)まで旧ヘレフォードシャー州(Herefordshire)
	の州都。
	○(2)[農]ヘレフォード種の肉牛。赤毛で顔が白い。
へれふぉーどあんどうすたーしゅう《へれふおーどあんどうすたーしう》
	【ヘレフォードアンドウスター州】
	【ヘレフォード・アンド・ウスター州】
	◇[英]the County of Hereford and Worcester
	○イギリス、イングランド西部の州。北部をシュロプシャー州
	(Shropshire)、東部をウォリックシャー州(Warwickshire)に接
	する。
	 州都はウスター(Worcester)。
	◎1974(昭和49)ヘレフォードシャー州(Herefordshire)とウス
	ターシャー州(Worcestershire)が合併して新設。
へれふぉーどしゃーしゅう《へれふおーどしやーしう》
	【ヘレフォードシャー州】
	◇[英]Herefordshire
	○[歴]イギリス、イングランド西部にあった州。
	 州都はウスター(Worcester)。
	◎1974(昭和49)ウスターシャー州(Worcestershire)と合併して、
	ヘレフォードアンドウスター州(Hereford and Worcester)とな
	る。
へれぼあろーず
	【ヘレボアローズ】
	◇[英]hellebore rose
	○(1)[植]キンポウゲ目(Ranunculales)キンポウゲ科(Ranun-
	culaceae)クリスマスローズ属(Helleborus)の多年草の総称。
	○(2)[植]⇒くりすますろーず(クリスマスローズ)
	○(3)[植]⇒れんてんろーず(レンテンローズ)
べれーぼう
	【ベレー帽】
	◇[フ]beret
	○[服]⇒べれー(ベレー)
べれむ
	【ベレム】
	◇Belem
	○⇒べれん(ベレン)
ぺれりゅー
	【ペレリュー】
	◇Pelileu
	○⇒ぺりりゅー(ペリリュー)
へれろぞく
	【ヘレロ族】
	◇[英]Herero tribe/Herero people
	○アフリカ南西部、ナミビア北東部のヘレロランド(Herero-
	land)に居住する少数民族。キリスト教徒。
	 カオコフェルト(Kaokoveld)に居住する遊牧民ヒンバ族(Him-
	ba tribe)と同族。
	 参照⇒へれろらんど(ヘレロランド)
べれろふぉん
	【ベレロフォン】
	◇Bellerophon
	○[ギ神]天馬ペガソス(Pegasos)に乗り怪獣退治のほか数々の
	武勲をたてた英雄。
	 シシフォス(Sisyphos)の孫で、知らずに自分の殺害命令を携
	えてリュキアの王の許(モト)に行き、無理な冒険を命ぜられる。
	 ペガソス(Pegasos)がペイレネの泉で水を飲んでいるときに
	捕らえて愛馬とし、怪物キマイラ(Chimaira)を退治し、ソリミ
	を殺し、アマゾン(Amazon)族と戦い制圧する。
	 リュキアの王は彼の強さに感心し、娘をめとらせ王国を譲っ
	た。しかし、のち慢心(マンシン)した彼は天に昇ることを望んだの
	で、ペガソスが背から振り落としたため片輪(カタワ)となり窮死
	という。
	 参照⇒ぺがそす(ペガソス),ししふぉす(シシフォス)
★へれろらんど
	【ヘレロランド】
	◇Hereroland
	○ナミビア北東部の地域。北部をブッシュマンランド(Bushman-
	land)に接し、東部をボツワナに隣接。
	 南アフリカの旧黒人居住地区(homeland)の一つ。
	 参照⇒へれろぞく(ヘレロ族),ほーむらんど(ホームランド)
へれん
	【ヘレン】
	◇[英]Helen
	○(1)[人]英語圏の女性名。
	○(2)[ギ神]⇒へれね(ヘレネ)
べれん
	【ベレン】
	◇Belem
	○ブラジル北東部、パラ州(Estado de Para)の州都。
	 南緯1.44°、西経48.50°の地。
	 パラ川(Rio Para)の河口にあり、パラゴムの輸出港として知
	られる。
	 「ベレム」,「パラ」とも呼ぶ。
	〈人口〉
	 1968(昭和43) 56万3,996人。
	 1975(昭和50) 77万人(都市域)。
	 1991(平成 3) 76万5,472人。
	 1996(平成 8)113万6,900人。
	 2000(平成12)127万1,600人。
	 2003(平成15)138万3,000人。
へれんけらー
	【ヘレン・ケラー】
	◇Helen Adams Keller
	○[人]アメリカの女流教育家・社会福祉事業家(1880〜1968)。
	 生後19ヶ月で猩紅熱(ショウコウネツ)から盲聾唖(モウロウア)の三重苦と
	なったが、サリバン(Anne Sullivan)女史(1866〜1936)の献身
	的な教育を得て大学を卒業。
	 身体障害者の援助に尽す。
	 三度来日。
	 著書は『私の生涯』など。
	 参照⇒しわほう(指話法)(2)
	◎1937. 4.15(昭和12)来日。
	◎映画:⇒きせきのひと(奇跡の人)
べれんす
	【ベレンス】
	○⇒こんじょう(紺青)(3)
	◎"[蘭]Berlijns"の訛(ナマ)り。
べれんつ
	【ベレンツ】
	◇[独]Bellenz
	○⇒べりんつぉーな(ベリンツォーナ)
へーれんふぇーん
	【ヘーレンフェーン】
	◇Heerenveen
	○オランダ北部、フリースラント州(Provincie Friesland)南
	部の都市。
	◎ドレンテ州(Provincie Drenthe)にはホーへフェーン(Hooge-
	veen)がある。
へれんふぉるく
	【ヘレンフォルク】
	◇[独]Herrenvolk
	○⇒へれんらっせ(ヘレンラッセ)
へれんらっせ
	【ヘレンラッセ】
	◇[独]Herrenrasse
	○(1)(ドイツ語で)支配民族・優秀民族。
	 「ヘレンフォルク(Herrenvolk)」とも呼ぶ。
	○(2)[歴]ナチスによるドイツ民族の別称。
	 「ヘレンフォルク」とも呼ぶ。
へろー
	【ヘロー】
	◇[英]hello
	○⇒[1]はろー(ハロー)
べろ
	【べろ】
	○(1)[俗]舌(シタ)の俗称。
	○(2)[俗]舌の形に似たもの。
	◎靴のべろ:参照⇒ぶーとすとらっぷ(ブートストラップ)(1)
ぺろ
	【ペロ】
	◇[西]pero、[英]but
	○(スペイン語で)しかし。
ぺろー
	【ペロー】
	◇Charles Perrault(シャルル・ペロー)
	○[人]フランスの詩人・評論家・童話作家(1628. 1.13〜1703.
	 5.15)。
	 1687(貞享 4)ルイ十四世の病気回復を祝って詩『ルイ大王の
	世紀(Le Sicle de Louis le Grand)』を朗唱し、ボワローらの
	古典派に対し現代作家の優越を論じて新旧論争の口火を切る。
	 1697(元禄10)民間伝承に取材した『童話集(Histoires ou 
	contes du temps passe)』を著す。日本でもよく知られている
	『赤頭巾(Le Petit Chaperon rouge)』・『青ひげ(La Barbe-
	Bleue)』・『長靴をはいた牡猫』・『シンデレラ(Cendrillon)』
	・『眠れる森の美女(La Belle au bois dormant)』・『親指小
	僧(Le Petit Poucet)』など8編を収録。
	 作品は1688〜1697(元禄元〜元禄10)『古代人と近代人の比較
	(Parallle des anciens et des modernes)』・1694(元禄 7)
	『女性礼賛(Apologie des femmes)』など。
	 参照⇒あおひげ(青ひげ,青髯)(1),ねむりひめ(眠り姫)
	◎兄(Claude Perrault)(1613〜1688)はルーブル宮殿の東面を
	設計。
ぺーろ
	【ペーロ】
	◇[西]perro
	○[哺](スペイン語で)イヌ(犬)。
	 ⇒いぬ(イヌ,犬)
べろあ
	【ベロア】
	◇[英]velour/velours
	○(1)[服]ビロードに似せて起毛した、毛織物またはレーヨン
	の織物。
	 肌ざわりがよく柔らかで、光沢と保温力がある。
	 コートや化粧用パフなどに用いられる。
	 参照⇒びろーど(ビロード,天鵞絨)
	◎"velours"はフランス語ではビロード([英]velvet)を言う。
	○(2)[服]毛羽立(ケバタ)てたフェルト(felt)。帽子などに用いる。
	○(3)[服]成牛皮を粗(アラ)く起毛した鞣革(ナメシガワ)。
★へろいん
	【ヘロイン】
	◇[独]Heroin、[英]heroin
	○[薬]麻酔薬の一種。塩酸ジアセチルモルヒネ(diacetylmor-
	phine hydrochloride)の元登録商標。
	 化学式はC21H23O5N。
	 俗に「ジャンク(junk)」とも呼ぶ。
	◎精製に無水酢酸が使用される。
べろーうっど
	【ベローウッド】
	◇[英]Belleau Wood
	○[軍]アメリカ海軍の強襲揚陸艦(LHA3)。
	 母港は在日アメリカ海軍佐世保基地。
	◎1978. 9.23(昭和53)竣工。
	 1992(平成 4)佐世保に配備。
ぺろおりぞんて
	【ベロオリゾンテ】
	◇Belo Horizonte
	○ブラジル南東部、ミナスジェライス州(Estado de Minas 
	Gerais)の州都。
	〈人口〉
	 1975(昭和50)156万人(都市域)。
	 1991(平成 3)204万8,861人(推計)。
★べろーしふぁか
	【ベローシファカ】
	◇[学]Propithecus verreauxi
	○[哺]サル(原猿類)の一種。
	 参照⇒しふぁか(シファカ)
べろしぺーど
	【ベロシペード】
	◇[英]velocipede
	○(1)[交](子供用の)三輪自転車(tricycle)。
	○(2)[歴][交]足で地面を蹴って進む、昔の自転車。
	 参照⇒どらいじーね(ドライジーネ)(1)
	○(3)[歴][交]前輪が大きく、前輪にペダルが直接付いている
	昔の自転車。
	◎イタリア語:ベロチーペデ(velocipede)。
べろーず
	【ベローズ】
	◇[英](単複同形)bellows
	○(1)ふいご(鞴)の英語名。
	 ⇒ふいご(鞴)
	○(2)[機]継ぎ手の一種。
	 ⇒じゃばら(蛇腹)(2)
	○(3)[写](特に)カメラ・引伸機などの、本体とレンズ取り付
	け部分とつないでいる、自在に伸縮する蛇腹式の部分。ピント
	合せや折り畳みなどのための機構。
	 遮光性と柔軟性のある革・ゴム引きの布などで作られている。
	 接写撮影や、シフト撮影・チルト撮影も可能。
	 単に「蛇腹」とも呼ぶ。
	 参照⇒しふと(シフト)(11),ちると(チルト)(3),へりこいど
	(ヘリコイド)(2)
	○(4)[楽]オルガン・アコーディオンなどの送風装置。
ぺろた
	【ペロタ】
	◇[西]pelota
	○(1)[運]スペイン・中南米・フィリピンなどで行われる球技。
	 ハイアライ(jai alai)の前身となった。
	○(2)[運]ハイアライの別称。
	 ⇒はいあらい(ハイアライ)
	○(3)[歴]古代メキシコで太陽神に奉(ササ)げた、ゴムの樹液で
	作られた硬いボールを蹴り合う競技。
	 勝利者が神への奉げものになった。
べろたくしー
	【ベロタクシー】
	◇[登録商標]VeloTaxi
	○[交]ドイツのベロタクシー社が開発した三輪自転車。
	 転倒時の安全のため卵型の外部フレームがあり、後部座席に
	乗客を乗せることができる。
	 排ガスを出さず、環境に優しい公共交通機関として注目され
	ている。
	 参照⇒べろしぺーど(ベロシペード)
べろーちぇ
	【ベローチェ】
	◇[伊]veloce
	○[形](イタリア語で)速い、急な。迅速な、敏速な。
べろちた
	【ベロチタ】
	◇[伊]velocita
	○(イタリア語で)速さ・速度・スピード。
べろちーぺで
	【ベロチーペデ】
	◇[伊]velocipede
	○[歴][交]⇒べろしぺーど(ベロシペード)
へろっと
	【ヘロット】
	◇[英]Helot
	○[歴]ヘイロタイ([希]heilotai)の英語名。
	 ⇒へいろたい(ヘイロタイ)
へろで
	【ヘロデ】
	◇[英]Herod、[希]Herodes
	○[人]古代ユダ王国の王(BC.  73ころ〜BC.   4)。在位:BC.
	  37〜BC.   4。
	 ローマに亡命中、BC.  40元老院からユダ王国の称号を与え
	られる。
	 BC.  37ローマの支持でエルサレムを奪還して、ヘレニズム
	文化を移入するなど専制支配を行う。
	 エルサレムに神殿を再建し、劇場・宮殿を造営。
	 残虐で猜疑心が強く、妃と実子3人を死刑に処した。
	 『新約聖書』マタイ福音書では、ベツレヘム(Bethlehem)に
	誕生したイエスに王位を奪われるのを恐れ、2歳以下の男児を
	皆殺しにしたと記されている。
	 マサダ(Masada)要塞や港湾都市カイサリア(Caesarea)を建設。
	 「ヘロデ大王([英]Herod the Great)」とも呼ぶ。
	◎1970年代にエルサレム南方約12キロメートルのヘロディウム
	(Herodium)で王宮跡が発見。
	 参照⇒へろでぃうむ(ヘロディウム)
へろであんてぃぱす
	【ヘロデ・アンティパス】
	◇[英]Herod Antipas
	○[人]古代ユダ王国のヘロデ(Herodes)王の子(BC.  20ころ〜
	AD.  39ころ)。妻はヘロデヤ(Herodias)。
	 父の死後のBC.   4、ガリラヤ(Galilee)とペレア(Perea)の
	領主(tetrarch)。
	 妻にそそのかされて姪(メイ)のサロメ(Salome)の願いを容れ、
	バプテスマのヨハネ(John the Baptist)を殺させる。
	 甥(オイ)のヘロデ・アグリッパ(Herod Agrippa)(アグリッパ一
	世)に領土を奪われ、皇帝カリグラ(Caligula)によりガリアに
	追放されて配所で没。
	 「ヘロデ・アンテパス」とも呼ぶ。
へろであんてぱす
	【ヘロデ・アンテパス】
	◇[英]Herod Antipas
	○[人]⇒へろであんてぃぱす(ヘロデ・アンティパス)
★へろでぃうむ
	【ヘロディウム】
	◇Herodium
	○[歴]古代ユダ王国のヘロデ(Herodes)王の要塞兼宮殿。
	 エルサレム南方約12キロメートルに遺跡がある。
	 「ヘロディオン(Herodion)」とも呼ぶ。
	◎1972(昭和47)発掘開始。
へろでぃおん
	【ヘロディオン】
	◇Herodion
	○[歴]⇒へろでぃうむ(ヘロディウム)
へろでだいおう《へろでだいわう》
	【ヘロデ大王】
	◇[英]Herod the Great
	○[人]⇒へろで(ヘロデ)
へろな
	【ヘロナ】
	◇[西]Gerona、[カタルニア語]Girona(ジローナ)
	○(1)(Provincia de Gerona)⇒へろなけん(ヘロナ県)
	○(2)スペイン北西部、カタルニア地方北東端にあるヘロナ県
	の県都。
	 「ジローナ」とも呼ぶ。
べろな
	【ベロナ】
	◇Verona
	○(1)(Provincia di Verona)⇒べろーなけん(ベローナ県)
	○(2)⇒べろーな(ベローナ)(2)
べろーな
	【ベローナ】
	◇Verona
	○(1)(Provincia di Verona)⇒べろーなけん(ベローナ県)
	○(2)イタリア北東部、ベネト州(Regione Veneto)西部のベロ
	ーナ県中央部にある県都。商工業都市。
	 東方のベネチアと西方のミラノと中間地であり、北方のブレ
	ンナー峠(Passo del Brennero)を越えるとドイツに通じる交通
	の要地。
	 小麦など農産物の集散地で、織物・製紙・印刷・機械などの
	工業が行なわれる。
	 古代ローマの円形闘技場がある。
	 「ヴェローナ」,「ベロナ」とも呼ぶ。
	〈人口〉
	 1984(昭和59)26万1,000人。
	 2001(平成13)25万3,208人。
	◎ロミオとジュリエットの舞台地。
べろなけん
	【ベロナ県】
	◇[伊]Provincia di Verona
	○⇒べろーなけん(ベローナ県)
べろーなけん
	【ベローナ県】
	◇[伊]Provincia di Verona
	○イタリア北東部、ベネト州(Regione Veneto)西部の県。
	 県都はベローナ。
	 「ヴェローナ県」,「ベロナ県」とも呼ぶ。
★べろなーる
	【ベロナール】
	◇[独]Veronal
	○[薬]催眠・鎮静薬の一種。
べろにか
	【ベロニカ】
	◇[羅]Veronica
	○(1)[聖]『新約聖書』にあらわれる、伝説上の聖女。
	 キリストが十字架を背負ってゴルゴタ(Golgotha)の刑場に向
	かう途中で、キリストの顔の血と汗をベロニカがぬぐうと、そ
	の布にキリストの顔が印されたと伝えられる。
	 「聖ベロニカ(St.Veronica)」とも呼ぶ。
	○(2)(転じて)キリストの顔を描いた布。
	 「聖顔布(セイガンフ)」とも呼ぶ。
	 参照⇒しんどね(シンドネ),ぴえた(ピエタ)
	◎仏教:⇒ごしんねい(御真影)
	○(3)[植](veronica)シソ目(Lamiales)ゴマノハグサ科(Scro-
	phulariaceae)クワガタソウ属(Veronica)の一属。
	 クワガタソウ(鍬形草)・イヌノフグリ(犬の陰嚢)など。
べろびーち
	【ベロビーチ】
	◇[英]Vero Beach
	○(1)(Vero Beach County)⇒べろびーちぐん(ベロビーチ郡)
	○(2)アメリカ合衆国フロリダ州、フロリダ半島東岸にあるベ
	ロビーチ郡の郡都。
べろびーちぐん
	【ベロビーチ郡】
	◇[英]Vero Beach County
	○アメリカ合衆国フロリダ州、フロリダ半島東岸中央部にある
	郡。
	 郡都はベロビーチ。
ぺろぷす
	【ペロプス】
	◇Pelops
	○[ギ神]ギリシア神話の英雄。タンタロス(Tantalos)の息子、
	アトレウス(Atreus)とテュエステス(Thyestes)の父。
ぺろぺろきゃんでー
	【ぺろぺろキャンデー】
	○[食]⇒ろりぽっぷ(ロリポップ)(1)
ぺろぺろきゃんでぃー
	【ぺろぺろキャンディー】
	○[食]⇒ろりぽっぷ(ロリポップ)(1)
ぺろぽねそす
	【ペロポネソス】
	◇[英]the Peloponnesos/the Peloponnesus
	○[地]⇒ぺろぽねそすはんとう(ペロポネソス半島)
	◎ペロポネソス戦争
ぺろぽねそすはんとう《ぺろぽねそすはんたう》
	【ペロポネソス半島】
	◇[英]the Peloponnesian Peninsula/the Peloponnesos Pen-
	insula/the Peloponnesus Peninsula
	○[地]バルカン半島の最南端、ギリシア南部の半島。
	 幅7〜8キロメートルのコリント地峡でギリシア本土(大陸
	部)とつながり、ギリシア総面積の6分の1を占める。
	 内陸部は山地・丘陵が多く、牧畜が行われ、海岸の狭い平野
	部ではオリーブ・ブドウ・オレンジ・野菜などが栽培されてい
	る。
	 古代都市遺跡が多く観光地。
	 ビザンチン帝国期の呼称は「モレア半島([英]Morea Peninsu-
	la)」。
	◎紀元前13世紀ころイオニア人が、ついでドーリア人が入る。
	 紀元前8〜前5世紀にはスパルタなどの都市国家が栄えた。
	◎名称はギリシア神話のペロプス(Pelops)から。
べろるしあ
	【ベロルシア】
	◇[露]Belorussiya、[英]Belorussia
	○[歴]ベラルーシ共和国の旧称。
	 ⇒べらるーし(ベラルーシ)
ぺろれつく
	【ベロレツク】
	◇Beloretsk
	○ロシア連邦西部、バシコルトスタン共和国(Bashkortostan 
	republic)東部の都市。
	 北緯54.03°、東経58.45°の地。
	〈人口〉
	 2001(平成13)7万3,300人(1月)。
	◎ロシア文字では"Белорецк"。
[1]へろん
	【ヘロン】
	◇[英]heron
	○(1)[鳥](英語で)サギ(鷺)。
	 ⇒さぎ(サギ,鷺)
	○(2)[鳥](英語で)特に、アオサギ(青鷺)。
★[2]へろん
	【ヘロン】
	◇Heron、[英]Hero of Alexandria
	○[人]古代ギリシア、アレクサンドリアの数学者・技術者(生
	没年不詳)。
ぺろん
	【ペロン】
	◇Juan Domingo Peron
	○[人]アルゼンチンの軍人・政治家(1895〜1974)。大統領在任
	:1946〜1955・1973〜1974。夫人はイサベル(Isabel)。
	 国家主義的な青年将校団を指導。
	 1943(昭和18)クーデタに参画。陸軍大臣・副大統領・労働大
	臣として労働保護立法を推進。1945(昭和20)一時失脚。
	 1946(昭和21)労働者の支持によって大統領となり、陸軍と労
	働組合を背景に全体主義的な独裁体制を敷く。労働者の保護や
	大地主抑圧などで大衆の人気を得、経済的自立(工業化と主要
	産業国有化)・自主外交政策を推進。夫人が主宰するエバ・ペ
	ロン財団は救貧活動を展開し、社会政策の一端を担った。
	 1955(昭和30)経済危機・教会との対立、軍のクーデターでス
	ペインに亡命。
	 しかし、国内の人気は変わらず、1972(昭和47)帰国が認めら
	れ、1973(昭和48)イサベル夫人を副大統領に18年ぶりに大統領
	に再選されたが、翌1974(昭和49)急死。
ぺーろん
	【ペーロン】
	【飛龍】
	【白龍】
	◇[中]feilong(飛竜)/bailong(白竜)
	○[暦]中国南部からベトナム、日本の九州・沖縄などで行われ
	ている舟漕ぎ競走の伝統行事。また、それに用いる船。
	 舳先(ヘサキ)がとがった、または龍の形をした船で、船体は極
	端に細長い。一艘(イッソウ)に20〜30人が乗り込み、櫂(カイ)を漕(コ)
	ぐ。また、船の中央に懸(カ)けた銅鑼(ドラ)や太鼓を打ち鳴らし
	て鼓舞(コブ)する。
	 中国南部の汨羅(ベキラ)に投身自殺した政治家・詩人屈原(Qu 
	Yuan)(クツ・ゲン)の鎮魂のため、端午節(旧暦五月五日)に行われ
	る。
	 「競渡(ケイト)」とも呼ぶ。
	◎江戸時代、長崎居住の中国人から伝来。
	 夏の季語。
へろんてぃーぴー
	【ヘロンTP】
	◇Heron-TP
	○[軍]⇒えいたん(エイタン)
へん
	【ヘン】
	◇[英]hen
	○[鳥]ニワトリ(鶏)のメス(雌)。メンドリ(雌鶏)。
	 参照⇒にわとり(ニワトリ,鶏)
	◎コック(cock):オンドリ(雄鶏)。
べん
	【ベン】
	◇Ben
	○(1)(英語で)ベンジャミン(Benjamin)の愛称。
	○(2)(ヘブライ語で)名前の前に着いて「の息子」の意味。
[1]ぺん
	【ペン】
	◇[登録商標]OLYMPUS-PEN
	○[歴][写]⇒おりんぱすぺん(オリンパスペン)
[2]ぺん
	【ペン】
	◇William Penn(ウィリアム・ペン)
	○[人]イギリスのクエーカー教徒(1644〜1718)。
	 遺産相続により国王チャールズ二世から特許状を得て、1681
	年クエーカー教徒を率いて北アメリカに植民地を建設。その地
	を父の名に因みペンシルバニア([羅]Pennsylvania)(ペンの森)
	と命名。
	 1682年、フィラデルフィア(Philadelphia)(兄弟愛)を建設。
	 インディアンと友好関係を保ちつつ信教の自由を実践し、ヨ
	ーロッパから多数のプロテスタントを迎え入れた。
ぺーん
	【ペーン】
	◇Thomas Paine(トーマス・ペーン)
	○[人]⇒[3]ぺいん(ペイン)
へんいがたくろいつふぇるとやこぶびょう
	《へんいがたふろいつふえるとやこぶびやう》
	【変異型クロイツフェルト・ヤコブ病】
	◇[英]variant Creutzfeldt-Jakob disease
	○[病]人間に感染した狂牛病。
	 狂牛病に感染した牛を食べることで感染し、クロイツフェル
	ト・ヤコブ病に似た症状となる。
	 感染した牛の脳・目・骨髄・脾臓(ヒゾウ)など神経系の部位は
	感染の危険性が一番高く、ついで回腸・リンパ節が高い。肉や
	牛乳では感染しないとされるが、処理過程で混入する可能性が
	あり、加熱処理などでは感染性はなくならない。
	 略称は「vCJD」。
	 参照⇒きょうぎゅうびょう(狂牛病),やこぶびょう(ヤコブ病)
	◎1995. 5.(平成 7)イギリスでvCJDの初の犠牲者が出る。
	 1996. 3.20(平成 8)イギリス政府、vCJDを始めて確認。
	 2002. 4.18(平成14)アメリカ疾病予防センター、イギリスに
	長年住んでいたフロリダ州在住の22歳のイギリス人女性シャー
	リーン・シン(Charlene Singh)(1979〜2004. 6.20)が狂牛病
	(BSE)に由来する患者がアメリカで初めて確認されたと発表。
	 2003. 6.(平成15)チェコの東ボヘミア地方でヤコブ病とみら
	れるチェコ人女性(46歳)が死亡。チェコではBSEが確認され
	ていない。
	 2003. 8. 6(平成15)イタリアのシチリア島パレルモで前年2
	月にvCJDと認定された女性患者(27歳)が死亡。
	 2003. 8.(平成15)オーストラリア国営放送ABC、ニュージ
	ーランドの男性(26歳)がvCJDの疑いを持たれていると報道。
	 2003.11. 6(平成15)スイス・チューリヒ大学の研究チームが、
	死亡した患者の筋肉(32人中8人)や脾臓(28人中10人)から異常
	プリオンが検出されたと医学雑誌に発表。
	 2003.12.17(平成15)イギリスのリード保健相、vCJDの感
	染者から輸血を受けた患者が同病で死亡したと発表。
	 2005. 2. 4(平成17)厚生労働省、2001年12月に発病し、2002
	年12月にvCJDの疑いが濃厚になり、2004年12月に死亡した
	男性(当時51歳)がvCJDを発病したとの確定診断を発表。男
	性は1989年にイギリスに24日間、フランスに3日間滞在してお
	り、厚生労働省はイギリスで感染した可能性が有力とする。
	 2005. 3. 7(平成17)厚生労働省、1980〜1996年の間にイギリ
	スとフランスに一日以上滞在していた人の献血禁止を決定。 3.
	31、輸血用血液の在庫切れの恐れを理由にフランス滞在者は除
	外。
	 2005. 4.21(平成17)オランダ内務省、国内で初めてvCJD
	の患者を確認と発表。
	 2005.11.21(平成17)アメリカ疾病予防センター、イギリスに
	居住していたことのあるテキサス州の30歳の男性(イギリスで
	治療中)がvCJDと診断されたことを発表。
	 2005(平成17)スペインのマドリードでvCJDにより一人が
	死亡。
	 2006. 2. 9(平成18)イギリス保健当局、vCJDの感染者か
	ら輸血を受けた患者が感染と発表(イギリス国内で血液感染の
	3人目)。献血者は献血後1年8ヶ月で発病、輸血を受けた患
	者は8年後に発病。
	 2008. 4. 7(平成20)スペインのカスティリャイレオン自治州
	の保健当局、vCJDにより2007年12月に一人、2008年2月に
	一人が死亡したと発表。
	 2009. 3. 9(平成21)チェコのTVプリマ、60歳の女性が発病
	したと報道。
	 2010. 12. 8(平成22)台湾の疾病管理局、1989〜1997(平成元
	〜平成 9)イギリスに留学していた台湾男性が5月にvCJD
	感染(推定)で死亡していると発表。
へんいたんぱくしつ
	【変異タンパク質】
	【変異蛋白質】
	◇[英]amyloid
	○[生化]⇒あみろいど(アミロイド)
べんうぇがわ《べんゑがは》
	【ベンウェ川】
	◇[英]the Benue River
	○[地]⇒べぬえがわ(ベヌエ川)
★へんか《へんくわ》
	【変化】
	○
	◎ワレモコウの花言葉。
へんがく
	【扁額】
	○(1)門戸や室内などにかける細長い額(ガク)。
	○(2)神社仏閣の山門や本殿などに掲げられている額。
べんがじ
	【ベンガジ】
	◇Benghazi/Bengasi
	○(1)(sha'biyah Banghazi)⇒べんがじけん(ベンガジ県)
	○(2)アフリカ北部、リビア東部のキレナイカ(Cyrenaica)地方
	北西部のベンガジ県西部にある県都。
	 北緯32.11°、東経20.08°の地。
	 地中海のスルト湾に面する港湾都市。
	 アラビア語名は「バンガージー(Banghazi)」。
	〈人口〉
	 1964(昭和39)14万人。
	 1973(昭和48)28万2,000人。
	 1988(昭和63)44万6,250人(推計)。
	 2010(平成22)62万9,824人(推計)。
	◎一時リビアの首都。
べんがじけん
	【ベンガジ県】
	◇sha'biyah Banghazi、[英]Banghazi District
	○アフリカ北部、リビア東部のキレナイカ(Cyrenaica)地方北
	西部の県。西部を地中海のスルト湾に面する。
	 県都はベンガジ(Benghazi)。
	〈面積〉
	 1万1,372平方キロメートル。
	〈人口〉
	 2006(平成18)67万0,797人(4月15日現在)。
べんがら
	【弁柄】
	【辨柄】
	◇[蘭]bengala
	○(1)黄土を焼いて作る赤色の顔料。
	 主成分は酸化第二鉄で、天然には赤鉄鉱として産出し、人工
	的には緑礬(リョクバン)を大気中で焼いて得る。
	 ペンキ・ゴム・セメント・瓦(カワラ)などに混入して赤色着色
	剤とする。朱のかわりに漆に加えたり、赤絵の陶磁器にも使用
	され、鉄器の錆止(サビド)め、レンズや鏡などの研磨剤ともな
	る。
	 「紅殻(ベニガラ)」とも呼ぶ。
	◎南蛮貿易でインドから輸入しており、ベンガルの当て字とさ
	れる。
	 参照⇒べんがる(ベンガル)
	○(2)[色]弁柄色の略。
	 ⇒べんがらいろ(弁柄色)
べんがらいろ
	【弁柄色】
	【紅殻色】
	【紅柄色】
	◇[英]Indian red
	○[色]赤みの強い茶色。
	 「べんがら(弁柄)」とも呼ぶ。
	 参考⇒たいしゃいろ(代赭色)
	◎C=18,M=80,Y=79,B=40。
べんがる
	【ベンガル】
	◇Bengal
	○(1)[地]インド半島北東部、ガンジス川下流のデルタ地帯。
	○(2)[古]インド北東部の旧州名。
	 1905.10.(明治38)イギリス領インドの一州をベンガル分割条
	例(Bengal Partition)により、西ベンガル(West Bengal)と東
	ベンガル(East Bengal)に分割。
	 1911(明治44)分割条例は撤回。
	 1947(昭和22)イギリスからの独立に際し、西ベンガルはイン
	ド領、東ベンガルは東パキスタンとなる。
	 1971(昭和46)東パキスタンはバングラデシュとしてパキスタ
	ンから独立。
	 参照⇒うえすとべんがるしゅう(ウェストベンガル州),ばん
	ぐらでしゅ(バングラデシュ)
★べんがるとら
	【ベンガルトラ】
	【ベンガル虎】
	◇[学]Panthera tigris tigris、[英]Bengal Tiger
	○[哺]ネコ目(食肉目)(Carnivora)ネコ科(Felidae)の哺乳類。
	 「インドトラ」とも呼ぶ。
	◎生息地:参照⇒しゅんどるぼん(シュンドルボン)
	◎動物園にいるトラは大半がこのベンガルトラ。
べんがるぼだいしゅ
	【ベンガルボダイジュ】
	【ベンガル菩提樹】
	◇[英]banyan tree
	○[植]⇒ばんやんじゅ(バンヤン樹,バンヤンジュ)
べんがるーる
	【ベンガルール】
	◇Bengalooru
	○インド南部、デカン高原南部のカルナータカ州(Karnataka 
	State)の州都。
	 工業都市で、航空機製造・精密機械工業が発達。インドのシ
	リコンバレーとも呼ばれる。
	 旧称は「バンガロール(Bangalore)」,「バンガロア」。
	 参照⇒ひんどすたんこうくうき(ヒンダスタン航空機),ばん
	がろはかいとう(バンガロ破壊筒)
	〈人口〉
	 1970(昭和45)104万1,900人。
	 1971(昭和46)154万人。
	 1981(昭和56)262万8,000人。
	 1991(平成 3)265万0,659人。
	◎2006.11. 1(平成18)バンガロールからカンナダ語(Kannada 
	language)のベンガルールに改称。
★べんかん
	【弁韓】
	◇[朝]Byeonhan/Pyonhan、[中]Bianhan
	○[歴]古代朝鮮の三韓の一つ。
	 「弁辰(ベンシン)」とも呼ぶ。
	◎三韓:馬韓(バカン)・弁韓・辰韓(秦韓)(シンカン)。
	 参照⇒さんかん(三韓)(1)
べんかん
	【便換】
	◇[中]bianhuan
	○[歴]⇒ひせん(飛銭,飛錢)
へんき
	【偏諱】
	○(1)二字の名のうち一字を忌み避けて用いないこと。
	 中国では人の名をあからさまに言うことを忌(イ)む習慣があ
	るが、二字名のときはその両方の字を忌む必要がないとされる。
	 参照⇒あざな(字)
	◎「諱」は「忌み名」。
	○(2)日本では貴人や将軍・大名が、功臣や元服の若者などに
	一字を与えること。
	◎偏諱を賜う
ぺんき
	【ペンキ】
	【番瀝青】
	◇[蘭]pek
	○⇒ぺいんと(ペイント)(1)
へんきごう《へんきがう》
	【変記号】
	◇[英]flat
	○[楽]⇒ふらっと(フラット)(4)
へんきゅう《へんきう》
	【扁球】
	○[数]楕円(ダエン)を短軸を中心に一回転させてできる立体。
	 参照⇒かいてんだえんたい(回転楕円体)
★ぺんぎん
	【ペンギン】
	◇[英]penguin
	○[鳥]ペンギン目(Sphenisciformes)ペンギン科(Spheniscidae)
	の海鳥の総称。
	◎アデリーペンギン:⇒あでりーぺんぎん(アデリーペンギン)
	 コウテイペンギン:⇒こうていぺんぎん(コウテイペンギン,
	皇帝ペンギン)
	 フンボルトペンギン:⇒ふんぼるとぺんぎん(フンボルトペ
	ンギン)
	◎トボガン([英]toboggan):氷上を腹ばいになって滑(スベ)る
	こと。
ぺんぎんぶんこ
	【ペンギン文庫】
	◇[英]Penguin Books
	○イギリスのペンギン社が刊行する低価格・小型の叢書。
	 参照⇒れくらむぶんこ(レクラム文庫)
	◎1935(昭和10)刊行開始。
へんくーぷ
	【ヘンクープ】
	◇[英]hencoop
	○鶏小屋(トリゴヤ)・鶏舎(ケイシャ)。鳥かご。
	 参照⇒へなりー(ヘナリー)
べんぐりおん
	【ベングリオン】
	◇Ben Gurion
	○[軍]イスラエル陸軍の戦車。
	 イギリスのセンチュリオン(Centurion)を改造したもの。
べんぐりおんこくさいくうこう《べんぐりおんこくさいくうかう》
	【ベングリオン国際空港】
	◇[英]Ben-Gurion Airport
	○イスラエルのテルアビブ(Tel Aviv)にある国際空港。
べんくるー
	【ベンクルー】
	◇Bengkulu
	○(1)(Propinsi Bengkulu)⇒べんくるーしゅう(ベンクルー州)
	○(2)インドネシア西部、スマトラ島西岸南部にあるベンクル
	ー州の州都。
べんくるーしゅう《べんくるーしう》
	【ベンクルー州】
	◇[インドネシア語]Propinsi Bengkulu、[英]Bengkulu Prov-
	ince
	○インドネシア西部、スマトラ島西岸の南部の州。北部をジャ
	ンビ州(Propinsi Jambi)、北西部をスマトラバラト州(Propin-
	si Sumatera Barat)、東南端をランプン州(Propinsi Lampung)
	に接する。インド洋(Indian Sea)に面する。
	 州都はベンクルー。
へんけい
	【編磬】
	◇[中]bianqing
	○[楽]⇒けい(磬)(1)
べんけいがあなこふん
	【弁慶ヶ穴古墳】
	○[歴]熊本県山鹿市(ヤマガシ)熊入町(クマイリマチ)にある、古墳時代
	後期の前方後円墳の装飾古墳。
へんけいせいかんせつしょう《へんけいせいくわんせつしやう》
	【変形性関節症】
	◇[英]Osteoarthritis/degenerative arthritis/degenera-
	tive joint disease
	○[病]関節軟骨の老化・変性により、関節の変形・運動痛・機
	能障害を来す疾患。
	 先天性関節疾患・関節炎・外傷などの二次性のもののほかに、
	加齢による老化現象に肥満・負荷・代謝障害などの諸因子が加
	わり、ヒアルロン酸不足で関節液が変性して衝撃を吸収し切れ
	なくなるなどで、疼痛(トウツウ)と運動障害がおきるもの。
	 多くは中年以降に発病し、腰椎(ヨウツイ)・膝関節(シッカンセツ)・股
	関節(コカンセツ)・頸椎(ケイツイ)に生じやすい。
	 略称は「OA」。
	 参照⇒ひあるろんさん(ヒアルロン酸),なんこつきしつ(軟骨
	基質)
★べんけいそう《べんけいさう》
	【ベンケイソウ】
	【弁慶草】
	◇[英]sedum
	○(1)[植]ユキノシタ目(Saxifragales)ベンケイソウ科(Cras-
	sulaceae)ベンケイソウ属(Sedum)の多年草の総称。
	 キリンソウ(麒麟草)・ミセバヤ(見せばや)・イワレンゲ(岩
	蓮華)など。
	◎ベンケイソウ属はマンネングサ属・キリンソウ属とも呼ぶ。
	〈ベンケイソウ科〉
	 アズマツメクサ亜科(Crassuloideae)。
	 エケベリア亜科(Echeverioideae)。
	 リュウキュウベンケイソウ亜科(Kalanchoideae)。
	  トウロウソウ属(Bryophyllum)。
	  リュウキュウベンケイ属(Kalanchoe)。
	 マンネングサ亜科(Sedoideae)。
	  マンネングサ属(Sedum)。
	 クモノスバンダイソウ亜科(Sempervivoideae)。
	○(2)[植]([学]Sedum erythrostictum)(1)の一種。山野に自生。
	 全体に多肉質で、白粉を帯びて白緑色。茎の高さ50〜60セン
	チメートル。
	 夏〜秋、茎頂に淡紅色の小さな五弁花を散房状に多数つける。
	 「イキグサ(活草)」,「ハチマンソウ(八幡草)」とも呼ぶ。
	◎秋の季語。
★べんけいのなきどころ
	【弁慶の泣き所】
	○()[俗]向(ムコ)う脛(ズネ)の俗称。脛の前面。
	◎筋肉などが付いていないので、弁慶(ベンケイ)のように強い者
	でも蹴(ケ)られると痛がるという意味。
	○()致命的な弱点。強い者の唯一の弱点・泣き所。
	 「アキレスのかかと」,「ジークフリートの肩」とも呼ぶ。
べんけいのななつどうぐ《べんけいのななつだうぐ》
	【弁慶の七つ道具】
	○弁慶が背に負っていたという武具。
	 鎌・鋸(ノコギリ)・槌(ツチ)・斧(オノ)・熊手(クマデ)など。
	 参照⇒ななつどうぐ(七つ道具)
べんけいばし
	【弁慶橋】
	【辨慶橋】
	◇[日]Benkei Bashi
	○[交]江戸城外堀(ソトボリ)の弁慶濠(ベンケイボリ)に架かる橋。
	 千代田区と港区に架かる。
	 参照⇒べんけいぼり(弁慶濠,弁慶堀,辨慶濠,辨慶堀)
べんけいぼり
	【弁慶濠】
	【弁慶堀】
	【辨慶濠】
	【辨慶堀】
	◇[日]Benkei Bori
	○江戸城外堀(ソトボリ)の一つ。
	 四谷から赤坂見附(溜池)にいたる濠(ホリ)。
	 参照⇒べんけいぼり(弁慶橋,辨慶橋)
	◎棟梁の弁慶小左衛門が作った堀といわれる。
べんけいむさし
	【弁慶六指】
	○⇒じゅうろくむさし(十六六指,十六武蔵)
べんげっとしゅう《べんけつとしう》
	【ベンゲット州】
	◇[英]Benguet Province
	○フィリピン北部、ルソン島北西部の州。
	 州都はラ・トリニダッド(La Trinidad)。
	 南西部に保養都市バギオ(Baguio)がある。
	◎高知県と姉妹県州。
	◎1966. 6.(昭和41)州となる。
へんげぶつ
	【変化仏】
	○[仏]⇒けぶつ(化仏)
べんげら
	【ベンゲラ】
	◇Benguela
	○(1)(Benguela Province)⇒べんげらしゅう(ベンゲラ州)
	○(2)アフリカ南西部、アンゴラ共和国(Repblica de Angola)
	西部のベンゲラ州西部にある州都。
べんげらかいりゅう《べんげらかいりう》
	【ベンゲラ海流】
	◇[英]Benguela Current
	○[地]アフリカ大陸南西部を北上し、ギニア湾で西流する、南
	大西洋の寒流。
	 参照⇒なみぶさばく(ナミブ砂漠)
	◎アフリカ大陸南東部:⇒もざんびーくかいりゅう(モザンビ
	ーク海流)
べんげらしゅう《べんげらしう》
	【ベンゲラ州】
	◇[英]Benguela Province
	○アフリカ南西部、アンゴラ共和国(Repblica de Angola)西部
	の州。西部を大西洋に面する。
	 州都はベンゲラ。
へんこうし《へんくわうし》
	【偏光子】
	◇[英]polarizer
	○[光]自然光を透過または反射させて直線偏光に変える光学素
	子。
	 偏光を透過または反射させることで検光子にもなる。
	 偏光プリズム・偏光板・トルマリン(電気石)など。
	 参照⇒へんこうぷりずむ(偏光プリズム),へんこうばん(偏光
	板),ぽばーるふぃるむ(ポバールフィルム)
へんこうばん《へんくわうばん》
	【偏光板】
	◇[英]polarizing plate
	○[鉱][光]結晶の多色性を利用して、偏光を得たり偏光の有無
	を調べたりするのに用いる薄板。
	 参照⇒にこるぷりずむ(ニコルプリズム,ニコル・プリズム),
	ぽらろいど(ポラロイド)(2),ぽばーるふぃるむ(ポバールフィ
	ルム)
へんこうぷりずむ《へんくわうぷりずむ》
	【偏光プリズム】
	◇[英]polarizing prism/polarizer
	○[光]偏光を作るため、または偏光を検出するためのプリズム。
	 ニコルプリズム(Nicol prism)など。
	 参照⇒にこるぷりずむ(ニコルプリズム,ニコル・プリズム)
へんこうりょく《へんかうりよく》
	【偏向力】
	◇[英]deflecting force
	○(1)[気]⇒てんこうりょく(転向力)(1)
	○(2)[物]⇒こりおりのちから(コリオリの力)
へんごく
	【辺獄】
	◇limbo
	○[宗]⇒りんぼ(リンボ)(1)
★べんごし
	【弁護士】
	○[法]
	 明治時代の名称は「代言人(ダイゲンニン)」。
	 参照⇒さんびゃくだいげん(三百代言)
	◎外国人弁護士の第一号は、1976(昭和51)司法試験に合格した
	在日韓国人二世の金敬得(Kim Kyong-duk)(キム・キョンドク)(1949〜
	2005.12.28)。
★べんごしほう《べんごしはふ》
	【弁護士法】
	○[法]
	◎1949(昭和24)全面改正。
	 2003. 7.18(平成15)参議院本会議で裁判所法・弁護士法など
	8法の「司法制度改革のための裁判所法等改正法」が可決・成立。
	弁護士の公務就任制限の撤廃や、資格取得の特例対象の拡大な
	ど。
べんざ
	【ベンザ】
	◇[登録商標]Benza
	○[薬]武田薬品工業社製の総合感冒薬(カゼ薬)。
	 青のベンザ:熱・悪寒(オカン)用。
	 銀のベンザ:ノド用。
	 黄色のベンザ:鼻カゼ用。
べんざ
	【便坐】
	【便座】
	○(1)くつろいで座る。休憩・休息する。
	○(2)[歴]御殿で、貴人の休息する部屋。
	◎建物は「便殿(ベンデン)」と呼ぶ。
	◎「便」は「くつろぐ・休む」の意味。
べんざ
	【便座】
	◇[英]toilet seat
	○洋風便器で、腰を掛ける部分。
	 O字型(環状)とU字型(馬蹄形)がある。
	◎古代ローマ時代からすでに両方の形があったという。
ぺんざ
	【ペンザ】
	◇Penza
	○(1)(Penzenskaya Oblast)⇒ぺんざしゅう(ペンザ州)
	○(2)ロシア連邦南西部、ペンザ州中央部にある州都。
へんざい
	【辺材】
	○⇒しらた(白太)(2)
★べんざいてん
	【弁財天】
	【弁才天】
	【辯財天】
	【辯才天】
	◇[梵]Sarasvati(サラスバティー)
	○商売・財福・知恵・弁才・芸能・音楽の女神。
	 七福神でただ一人の女神。
	 貧困を救い財物を与えるとされる。
	 琵琶(ビワ)を持っている。
	 吉祥天(キッショウテン)と混同・同一視される
	 「弁天(ベンテン)」,「弁才天女」,「妙音(ミョウオン)天女」,「妙音天」,
	「宇賀神(ウガジン,ウカジン)」とも呼ぶ。
	〈三弁天〉
	 近江(オウミ)琵琶湖の竹生島(チクブシマ)・安芸(アキ)の巌島(イツクシマ)
	・相模(サガミ)江ノ島の岩窟(イワヤ)。
	〈五弁天〉
	 近江琵琶湖の竹生島・安芸の巌島・相模江ノ島の岩窟・大和
	の天の川・陸前の金華山(キンカザン)。
	◎「弁才天(辯才天)」は仏教での表記。
	◎毘沙門天(ビシャモンテン)(多聞天)の妻または妹とする俗信がある。
	 貧乏神とも呼ばれる闇黒天女(アンコクテンニョ)は弁財天の姉。
べんざいてんにょ
	【弁才天女】
	【辯才天女】
	○[仏]⇒べんざいてん(弁財天,弁才天,辯財天,辯才天)
ぺんさき
	【ペン先】
	◇[英]nib
	○(1)ペンの先端。
	○(2)ペン軸(ジク)や万年筆の先に取り付ける金属製の用具。
	 銅合金やアルミニウムなど軟らかい金属板が用いられ、中央
	部にインク溜(ダマ)りと呼ぶ孔(アナ)があり、そこから先端まで
	インクが滲(ニジ)んでいくように切れ込みがある。
	 万年筆ではペン先の先端に、硬い金属のイリジウム(iridium)
	が用いられる。
ぺんさこら
	【ペンサコラ】
	◇Pensacola
	○⇒ぺんさこーら(ペンサコーラ)
ぺんさこーら
	【ペンサコーラ】
	◇Pensacola
	○アメリカ合衆国東南部、フロリダ州(Florida State)北西端
	のエスカンビア郡(Escambia County)南東部にある郡都。
	 北緯30.42°、西経87.22°の地。
	 「ペンサコラ」とも呼ぶ。
ぺんざしゅう《ぺんざしう》
	【ペンザ州】
	◇[露]Penzenskaya Oblast、[英]Penza Region
	○ロシア連邦南西部の州。
	 州都はペンザ。
	〈面積〉
	 43.2平方キロメートル。
	◎ロシア文字では"Пензенская Область"。
べんさむ
	【ベンサム】
	◇Jeremy Bentham(ジェレミー・ベンサム)
	○[人]イギリスの法学者・倫理学者・思想家(1748. 2.15〜
	1832. 6. 6)。富裕な弁護士の子。
	 12歳でオックスフォード大学に入学。
	 功利主義(utilitarianism)の代表者で、快楽の助長と苦痛の
	防止をすべての道徳・立法・経済などの窮極の原理とし、1776
	(安永 5)『政治論断片(A Fragment on Government)』で「最大
	多数の最大幸福(the greatest happiness for the greatest 
	number of people)」の実現を説いた。
	 功利の原理に基づいて自然法思想や伝統的法秩序を批判し、
	産業革命期のブルジョア急進派の指導者として、1832(天保 3)
	の選挙法改正に貢献する。
	 また、1791(寛政 3)理想的な円形の一望監視刑務所パノプティ
	コン(Panopticon)の建設を構想。
	 著書は1789(寛政元)『道徳と立法の原理序説(Introduction 
	to the Principles of Morals and Legislation)』・1830(文
	政13)『憲法典(The Constitutional Code)』など。
★べんざるこにうむ
	【ベンザルコニウム】
	◇[英]benzalkonium
	○[薬]逆性石鹸(陽イオン界面活性剤)の一種。高級アルキル第
	四級アンモニウム。
	 塩化物液を外用殺菌消毒剤とする。
	 商品名はオスバン(Osvan)・ヂアミトールなど。
ぺんざんす
	【ペンザンス】
	◇Penzance
	○イギリス、イングランド地方南西部のコーンウォール州(the 
	County of Cornwall)南西端のペンウィズ郡(Penwith District)
	の都市(parish)。コーンウォール半島(Cornwall peninsula)先
	端部(Lands End)のマウンツ湾(Mount's Bay)に面する海港・避
	暑地。
	〈人口〉
	 1991(平成 3)1万8,501人。
へんざんはんとう《へんざんはんたう》
	【辺山半島】
	◇[朝]Byeonsan-Bando/Pyonsan-Bando、[英]Byeonsan Penin-
	sula
	○[地]朝鮮半島南西部、韓国中南西部の全羅北道(Chollabuk-
	do)南西部の半島。
	 黄海に面し、辺山半島国立公園になっている。
	 「ビョンサン半島(辺山半島)」とも呼ぶ。
★へんじ《へんぢ》
	【辺地】
	○(1)[仏]八難の一つ。
	 参照⇒はちなん(八難)(1)
	○(2)
べんし
	【弁士】
	○(1)弁舌の巧みな人。話のうまい人。話し方のすぐれた人。
	弁人(ベンジン)。
	○(2)[国]演説・講演などをする人。
	○(3)[国]活動写真弁士の略。
	 ⇒かつべん(活弁)
へんししょう《へんししやう》
	【変視症】
	◇[英]metamorphopsia(メタモルフォプシア)
	○[病]物がゆがんで見える症状。
	 網膜の病気、特に黄斑疾患に多くみられる。
	 また、初期の白内障や乱視などにもみられる。
	 参照⇒ふとうぞうししょう(不等像視症)
へんしつけいせい
	【変質形成】
	○[生]⇒かせい(化生)(2)
へんじゃく
	【扁鵲】
	◇[中]Bianque
	○(1)[中国伝説]帝王黄帝のときの名医。
	 鳥の姿をしていたとも。
	○(2)[人]中国、戦国時代の伝説的な名医。生没年不詳。姓は
	秦(Qin)(シン)、名は越人(Yueren)(エツジン)。渤海郡(Bohai Jun)
	(ボッカイグン)鄭(Zheng)(テイ)の人。
	 長桑君(Zhangsang Jun)に学び、禁方の口伝と医術の秘伝書
	とを受けて名医となり、扁鵲と呼ばれる。趙簡子(Zhao Jianzi)
	を救い、死んだと思われたカク(*)(Guo)の太子を蘇(ヨミガエ)ら
	せたことなどが知られる。
	 秦の太医令丞李醯(Li Xi)(リ・ケイ)が差し向けた刺客に殺され
	た。
	 その事績は紀元前8世紀から紀元前4世紀にわたり、数種の
	名医の逸話が扁鵲一人に集約されたものと考えられる。
	 ハリ(鍼)治療の始祖ともされる。
	 (*)「カク」は「((「孚」の「子」を「寸」に換える)偏+「虎」)」。
	◎生没年はBC. 401〜BC. 301とも。
	 古来から「耆婆(Qipo)(ギバ)扁鵲」と、インドのジーバカ・コ
	ーマーラバッチャ(Jivaka Komarabhacca)と並び称せられる名
	医。
	 参照⇒ぎば(耆婆)
★[1]べんじゃみん
	【ベンジャミン】
	◇[英]benjamin
	○(1)⇒あんそくこう(安息香)
	○(2)[植]([学]Ficus benjamina)バラ目(Rosales)クワ科(Mora-
	ceae)イチジク属(Ficus)の常緑小高木の園芸名。インド原産。
	 「シダレガジュマル(枝垂榕樹)」とも呼ぶ。
	 参照⇒がじゅまる(ガジュマル,榕樹)
[2]べんじゃみん
	【ベンジャミン】
	◇[英]Benjamin
	○(1)[人]男性名。
	○(2)[聖]⇒べんやみん(ベンヤミン)
	○(3)(転じて)末っ子・愛児。
	◎ベンヤミン(Benjamin)がヤコブ(Jacob)の末っ子だったこと
	から。
べんじゃろんやき
	【ベンジャロン焼き】
	◇[英]Benjarong porcelain
	○タイ(シャム)の伝統的磁器。
	 赤・黄・緑・藍・金彩などを用い、豪華な細密模様の上絵(ウ
	ワエ)を施した五彩(ゴサイ)。
	 「ベンチャロン焼き」とも呼ぶ。
	◎"Benjarong"はサンスクリット語の「五色(多色)」から。
べんしゃんぐるぐむずしゅう《べんしやんぐるぐむずしう》
	【ベンシャングル・グムズ州】
	◇Binshangul Gumuz Kilil、[英]Binshangul Gumuz State
	○⇒べにしゃんぐるしゅう(ベニシャングル州)
へんしゅ
	【変種】
	◇[英]variety
	○(1)種類が変わること。変った種類。かわりだね。
	 参照⇒ふりーく(フリーク)(1)
	○(2)[生]ある種の中の個体群が、一定の変異を恒久的にしめ
	しているとき、もとの種に対してその群の名称。また、そのあ
	り方。
	○(3)[生]生物分類上の一階級。
	 亜種(subspecies)の下に必要に応じておかれる。
	 参照⇒ぶんるい(分類)()
	○(4)[言]一つの言語における種々の違い。標準語と方言、話
	しことばと書きことばなどの違い。
へんしゅうびょう《へんしふびやう》
	【偏執病】
	◇[英]paranoia、[独]Paranoia
	○[心]⇒ぱらのいあ(パラノイア)
★べんじょ
	【便所】
	◇[英]lavatory
	○[建]大小便をする所。
	 「手洗(テアラ)い」,「お手洗い」,「手洗い場(バ)」,「御不浄(ゴフジョ
	ウ)」,「不浄」,「厠(カワヤ)」,「憚(ハバカ)り」,「雪隠(セッチン)」,「とうす
	(東司,登司)」,「東浄(トウチン)」,「西浄(セイチン)」とも呼ぶ。
	 また英語で「ラバトリー(lavatory)」,「トイレット(toilet)」,
	とも、和略語で「トイレ」とも呼ぶ。また、「ウォータークロー
	ゼット(water closet)」とも呼び、「WC」を略号とする。
	 「おトイレ」を「音入れ」とシャレて俗に「録音室」とも呼ぶ。
	◎「厠」は「川屋」の意味で、川の流れの上に小屋を建ててその場
	所としたことから。
	 洋式トイレ:参照⇒べんざ(便座)
	 中国語では「厠所(cesuo)」。北京オリンピックまでにあった
	仕切りのない公衆便所の俗称は「ニーハオ・トイレ」。
	◎トイレで使う紙(トイレットペーパー)は「落し紙」とも呼ぶ。
	新聞紙を適当に切って使用することもあった。
	 昭和中期ころまで、地方によっては張り渡したナワ(縄)をま
	たいで尻を拭いていた。紙の代用ではなく、肥料とするため。
	◎便所を守る明王:参照⇒うすさまみょうおう(烏枢沙摩明王,
	烏芻沙摩明王)
へんしょう《へんせう》
	【遍照】
	◇[梵]vairocana(ヴァイローチャナ)
	○[仏]⇒へんじょう(遍照)
へんしょう
	【編鐘】
	○[楽]⇒しょう(鐘)(1)
へんしょう《へんぜう》
	【遍照】
	◇[梵]vairocana(ヴァイローチャナ)
	○[仏](法身の光明が)あまねく世界を照らすこと。
	 「へんしょう(遍照)」とも呼ぶ。
	 参照⇒だいにちにょらい(大日如来
へんじょうおう《へんじやうわう》
	【変成王】
	○[仏]十王の第六。
	 ⇒じゅうおう(十王)
へんじょうなんし《へんじやうなんし》
	【変成男子】
	○[仏](成仏<ジョウブツ>のため)女子が男子に生れかわること。
	 女子には五障三従(ゴショウ・サンジュウ)があり、女子のままで成仏
	することは困難なことから、いったん男性に変身し、五障三従
	から離れて成仏すること。
	 「転女成男(テンニョジョウナン)」とも呼ぶ。
	 参照⇒りゅうにょ(竜女)(2),ごしょうさんじゅう(五障三従)
べんじょこおろぎ《べんじよこほろぎ》
	【ベンジョコオロギ】
	【便所蟋蟀】
	○[俗][虫]カマドウマ(竈馬)の俗称。
	 ⇒かまどうま(カマドウマ,竈馬)
べんじょむし
	【ベンジョムシ】
	【便所虫】
	○[虫]ダンゴムシ(団子虫)の別称。
	 ⇒だんごむし(ダンゴムシ,団子虫)(2)
ぺんしょん
	【ペンション】
	◇[フ]pension
	○(1)(フランスやベルギーなどの)まかない付きの下宿屋・下
	宿式のホテル・学校の寄宿舎。
	○(2)[国]洋風の民宿・民宿風の小ホテル。民宿の家族的雰囲
	気とホテルの機能性を兼ね備えた宿泊施設。
	◎ヨーロッパでは古くからあったが、1970(昭和45)群馬県草津
	に日本で最初のペンションが営業。
	◎ラテン語の「支払う(pendere)」から。
ぺんしる
	【ペンシル】
	◇[英]pencil
	○⇒えんぴつ(鉛筆)
ぺんしるヴぁにあ
	【ペンシルヴァニア】
	◇Pennsylvania
	○⇒ぺんしるばにあ(ペンシルバニア)
ぺんしるヴぁにあしゅう《ぺんしるヴあにあしう》
	【ペンシルヴァニア州】
	◇[英]Pennsylvania Commonwealth
	○⇒ぺんしるばにあしゅう(ペンシルバニア州)
ぺんしるばにあ
	【ペンシルバニア】
	◇Pennsylvania
	○(1)(Pennsylvania Commonwealth)⇒ぺんしるばにあしゅう
	(ペンシルバニア州)
	○(2)[軍]アメリカの戦艦(BB38)。
	◎1916. 6.(大正 5)竣工。
	 1941.12. 7(昭和16)真珠湾で大破。
	 1945. 8.12(昭和20)沖縄近海で日本機の魚雷を受け損傷。
	 1948(昭和23)ビキニ核実験場で実験に使用され沈没。
ぺんしるばにあしゅう《ぺんしるばにあしう》
	【ペンシルバニア州】
	◇[英]Pennsylvania Commonwealth(公式)/Pennsylvania State
	○アメリカ合衆国北東部、大西洋岸の州。独立13州の一つ。
	 州都はハリスバーグ(Harrisburg)。
	 「ペンシルヴァニア州」,「ペンシルベニア州」とも呼ぶ。
	 参照⇒ふぃらでるふぃあ(フィラデルフィア),あーみっしゅ
	は(アーミッシュ派)
	◎1681年、クエーカー教徒ウィリアム・ペン(William Penn)の
	領主植民地として設立。
	 1703年、デラウェア(Delaware)を分離。
	 参照⇒ぺん(ペン)
ぺんしるべにあ
	【ペンシルベニア】
	◇Pennsylvania
	○⇒ぺんしるばにあ(ペンシルバニア)
ぺんしるべにあしゅう《ぺんしるべにあしう》
	【ペンシルベニア州】
	◇[英]Pennsylvania Commonwealth
	○⇒ぺんしるばにあしゅう(ペンシルバニア州)
べんしん
	【弁辰】
	○[歴]⇒べんかん(弁韓)
べんじんかにすたー
	【ベンジンカニスター】
	◇[独]Benzinkanister
	○(ドイツ語で)ジェリカン([英]jerry can)。
	 ⇒じぇりかん(ジェリカン)
へんしんじくぷれす
	【偏心軸プレス】
	◇[英]eccentric press
	○[機]エキセンプレスの別称。
	 ⇒えきせんぷれす(エキセンプレス)
へんしんぷれす
	【偏心プレス】
	◇[英]eccentric press
	○[機]エキセンプレスの別称。
	 ⇒えきせんぷれす(エキセンプレス)
ぺんす
	【ペンス】
	【片】
	◇[英]pence
	○ペニー(penny)の複数形。
	 ⇒ぺにー(ペニー,片)
★べんずあるでひど
	【ベンズアルデヒド】
	◇[英]benzaldehyde
	○[化]最も簡単な芳香族アルデヒド。
	 分子式はC6H5CHO。
	 苦扁桃油(クヘントウユ)の主成分で、特殊な芳香をもつ無色の液体。
	 モモやアンズの香気に含まれる。
へんすう
	【変数】
	◇[英]variable
	○[数]数式などのある条件のもとで、種々の値を取り得る、数
	値を表す文字。
	 「バリアブル」とも呼ぶ。
	 ⇔ていすう(定数)(2),こんすたんと(コンスタント)(2)
	 参照⇒えっくす(x)(1)
★へんずつう《へんづつう》
	【偏頭痛】
	◇[英]migraine
	○[病]
べんぜどりん
	【ベンゼドリン】
	◇[商品名]Benzedrine
	○[化]覚醒剤の一種、アンフェタミン(amphetamine)の商標名。
	 ヒロポンとともに覚醒剤防止法の対象となる。
	 参照⇒ひろぽん(ヒロポン)
べんせん
	【便銭】
	【便錢】
	◇[中]bianqian
	○[歴]⇒ひせん(飛銭,飛錢)
★べんぜん
	【ベンゼン】
	◇[英]benzene
	○[化]芳香族炭化水素の一種。
	 有害化学物質で、VOC(揮発性有機化合物)の一つ。タバコ
	の煙などにも含まれる発ガン物質の一つ。
	 「ベンゾール([独]Benzol、[英]benzole)」とも呼ぶ。
べんぜんかく
	【ベンゼン核】
	◇[英]benzene nucleus
	○[化]⇒べんぜんかん(ベンゼン環)
べんぜんかん《べんぜんくわん》
	【ベンゼン環】
	◇[英]benzene ring
	○[化]ベンゼンの炭素原子6個がつくる、3つの単結合と3つ
	の二重結合が交互に組み合さった平面正六角形(亀甲型)の構造。
	 芳香族化合物の分子中に含まれ、置換基によってオルト(or-
	tho)・メタ(meta)・パラ(para)の三つの異性体をつくる。
	 「ベンゼン核(benzene nucleus)」とも呼ぶ。
	 参照⇒おると(オルト)(2),[1]めた(メタ)(2),[1]ぱら(パラ)
	(2)
	◎1865(慶応元)ドイツの化学者ケクレ(August Kekule)(1829〜
	1896)が夢の中で発見。
	 参照⇒うろぼろす(ウロボロス)
べんぜんへきさくろらいど
	【ベンゼン・ヘキサクロライド】
	◇benzene hexachloride
	○[化]⇒びーえっちしー(BHC)
べんぞいん
	【ベンゾイン】
	◇[英]benzoin
	○(1)⇒あんそくこう(安息香)
べんぞーる
	【ベンゾール】
	◇[独]Benzol、[英]benzole
	○[化]⇒べんぜん(ベンゼン)
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