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百 科 辞 書 《はう》 編集:獨 澄旻
-------- はう --------------------------------------------------
ばう
【バウ】
◇[英]bow
○(1)船首・艦首・舳(ヘサキ)。
◎バルバスバウ(bulbous bow):⇒ばるばすばう(バルバスバウ)
バウドア(bow door):LST(戦車揚陸艇)などの船首のドア。
○(2)[運](bow oar)ボート競技で、艇首に最も近い位置の漕(コ)
ぎ手。
はーヴぁーど
【ハーヴァード】
◇John Harvard(ジョン・ハーヴァード)
○[人]⇒はーばーど(ハーバード)
ぱヴぁーぬ
【パヴァーヌ】
◇[フ]pavane、[伊]pavana、[英]pavane/pavan
○[楽]⇒ぱばーぬ(パバーヌ)
ばヴぁりあ
【バヴァリア】
◇[英]Bavaria
○バイエルン([独]Bayern)の英語名。
⇒ばいえるんしゅう(バイエルン州)
ばうえる
【バウエル】
◇Georg Bauer(ゲオルク・バウエル)
○[人]⇒[2]あぐりこら(アグリコラ)
はうお《はうを》
【ハウオ】
【葉魚】
○[魚]バショウカジキ(芭蕉梶木)の別称。
⇒ばしょうかじき(バショウカジキ,芭蕉梶木)
ばうかう
【バウカウ】
◇Baucau、[フ]Baukau
○(1)(Distrito Baucau)⇒ばうかうけん(バウカウ県)
○(2)東ティモール東部、バウカウ県北部にある県都。
ティモール島北東岸に位置し、北部をウェタル海峡(Selat
Wetar)に面する。
〈人口〉
2010(平成22)2万0,362人(7月11日現在)。
ばうかうけん
【バウカウ県】
◇[葡]Distrito Baucau、[英]Baucau District
○東ティモール東部の県。
県都はバウカウ。
〈面積〉
1,506平方キロメートル。
〈人口〉
2004(平成16)10万0,748人(7月11日現在)。
2010(平成22)11万1,484人(7月11日現在)。
はうざー
【ハウザー】
◇Kaspar Hauser(カスパール・ハウザー)
○[人]ドイツの捨て子(1812?〜1833)。
1828(文政11)ニュールンベルク(Nuernberg)に突如として現
れる。
成長するまで隔離されていたようで、言葉を解せず歩行も困
難で、ほとんど人との交流を持つことができなかった。
身元不詳であったが、貴族の私生児と噂(ウワサ)されていた。
何者かによって暗殺される。
ばうさ
【パウサ】
◇Pausa
○[暦]ヒンズー暦の第10月。
参照⇒ひんずーれき(ヒンズー暦)
はうさじん
【ハウサ人】
◇Hausa
○⇒はうさぞく(ハウサ族)
はうさぞく
【ハウサ族】
◇Hausa/Haussa
○ナイジェリア北部からニジェール南部のサバンナ地帯に居住
するニグロイド系(黒人系)の民族。チャド語派に属するハウサ
語を話す。
大半がイスラム教徒。
古くはサハラ砂漠中央部に住んでいたが、ベルベル人やアラ
ブ人の圧迫で南下。
13世紀ころまでにイスラム化。
14世紀中期〜19世紀初頭、ゆるやかな同盟による連合国家
(confederation of Hausa states)(ハウサの七王国)を形成。
19世紀初頭、フルベ族に征服された。
参照⇒ふるべぞく(フルベ族)
はうざんしょう《はうざんしやう》
【ハウザン省】
◇[ベトナム語]Tinh Hau Giang、[英]Hau Giang province
○ベトナム南部の省。北部をカントー自治市([英]Can Tho mu-
nicipality)に接する。
省都はヴィータイン(Vi Thanh)。
カトリック教徒が多い。
〈面積〉
1,608平方キロメートル。
◎もとカントー省(Tinh Can Tho)の南部でカントー自治市と分
離。
[1]はうす
【ハウス】
◇[英]house
○家・家屋(カオク)。
参照⇒[1]ほーむ(ホーム)
[2]はうす
【ハウス】
◇[独]Haus
○(ドイツ語で)家([英]house)。
◎原音は「ハオス」の方が近い。
はうすてんぼす
【ハウステンボス】
◇[蘭]Huis Ten Bosch(森の家)
○(1)長崎県佐世保市(サセボシ)にある長期滞在型テーマパーク。
全長約5キメートルの運河など、17世紀のオランダの町並みを
再現。
敷地面積、152万平方メートル。
略称は「HTB」
参照⇒ながさきおらんだむら(長崎オランダ村)
◎1992. 3.(平成 4)開村。
2003. 2.26(平成15)会社更生法適用を申請。営業は継続。
○(2)[交]⇒はうすてんぼすえき(ハウステンボス駅)
はうすてんぼすえき
【ハウステンボス駅】
○[交]長崎県佐世保市(サセボシ)にある、JR大村線の駅。
早岐(ハイキ)駅と南風崎(ハエノサキ)駅間。
◎2003. 9. 1(平成15)駅長を除く駅員6人全員が女性になる。
はうすぷらんと
【ハウスプラント】
【ハウス・プラント】
◇[英]house plant
○(1)[植](観葉植物などの)室内植物(indoor plant)・鉢植え
植物(potted planf)。
○(2)[植]観葉植物(foliage plant)。
はうすまーちん
【ハウスマーチン】
◇[英]house martin
○[鳥](英語で)イワツバメ(岩燕)。
⇒いわつばめ(イワツバメ,岩燕)
はうすまーてぃん
【ハウスマーティン】
◇[英]house martin
○[鳥](英語で)イワツバメ(岩燕)。
⇒いわつばめ(イワツバメ,岩燕)
はうすもの
【ハウス物】
○[農]ハウス栽培された農作物。
⇔のじもの(野地物)
はうぜ
【ハウゼ】
◇Alfred Hause(アルフレッド・ハウゼ)
○[人]ドイツのコンチネンタルタンゴの指揮者(1920. 8. 8〜
2005. 1.14)。
1948(昭和23)アルフレッド・ハウゼ・タンゴ・オーケストラ
を結成。
1965(昭和40)初来日。
はうた
【端唄】
【端歌】
○[楽]地歌(ジウタ)の一つ。細棹(ホソザオ)の三味線を伴奏に歌う
短い俗謡。
端唄は特に江戸端唄をいい、長唄・浄瑠璃・民謡でない短編
の歌曲をさす。
端歌は特に上方でおもに検校(ケンギョウ)や勾当(コウトウ)などの盲
人音楽家によって作曲・演奏されたものをさす。
参照⇒もうかん(盲官)
ぱうだー
【パウダー】
◇[英]powder
○(1)粉・粉末。
○(2)粉おしろい。ベビーパウダー。
○(3)[食]ベーキングパウダー(baking powder)の略称。
○(4)[薬]粉薬(コナグスリ)。
○(5)[化]火薬。
⇒かやく(火薬)
ぱうだーすのー
【パウダースノー】
【パウダー・スノー】
◇[英]powder snow
○[気]⇒こなゆき(粉雪)
ばうち
【バウチ】
◇Bauchi
○(1)(Bauchi State)⇒ばうちしゅう(バウチ州)
○(2)ナイジェリア連邦共和国中東北部、バウチ州の州都。
ぱうち
【パウチ】
◇[英]pouch
○(1)ポーチ(袋)。
◎"pouch"は「パウチ」の方が「ポーチ」より原語に近い。
○(2)[形](pouched)袋の、袋状の。
○(3)[食](pouched food)⇒れとるとぱうちしょくひん(レトル
トパウチ食品)
ばうちしゅう《ばうちべしう》
【バウチ州】
◇[英]Bauchi State
○ナイジェリア連邦共和国中東北部の州。北部をジガワ州(Ji-
gawa State)、北東部をヨベ州(Yobe State)、東部をゴンベ州
(Gombe State)、西部をカドナ州(Kaduna State)、北西部をカ
ノ州(Kano State)に接する。
州都はバウチ。
イスラム法シャリーア(Islamic sharia law)を導入。
◎1976. 8.(昭和51)設置。
ぱうちしょくひん
【パウチ食品】
◇[英]pouched food
○[食]⇒れとるとぱうちしょくひん(レトルトパウチ食品)
ばうちゃー
【バウチャー】
◇[英]voucher
○(1)保証人・証明者・引受人。
○(2)証票・受領書・(支払い・授受などの)証明書。
○(3)クーポン券・商品券・利用券。
○(4)料金預り証・予約確認券・商品引換券・商品割引券。
○(5)企業などの共通食事券。
近隣の飲食店で利用できるもの。
はうちわまめ《はうちはまめ》
【ハウチワマメ】
【羽団扇豆】
○[植]⇒るぴなす(ルピナス)
★ばうばう
【バウバウ】
◇Baubau
○インドネシア中央部、スラウェシ島(Pulau Sulawesi)の東南
方、ブトン島(Pulau Butung)南西部にある港町。
ばうふぃん
【バウフィン】
◇bowfin
○(1)[魚]⇒ぼうふぃん(ボウフィン)(1)
○(2)[軍](Bowfin)⇒ぼうふぃん(ボウフィン)(2)
はうぷと
【ハウプト】
◇[独]Haupt
○(1)(ドイツ語で)頭。
「ハオプト」とも呼ぶ。
○(2)(ドイツ語で)首領・首長。
「ハオプト」とも呼ぶ。
○(3)(ドイツ語で)山頂。
「ハオプト」とも呼ぶ。
[1]はうぷとまん
【ハウプトマン】
◇[独]Hauptmann
○[軍](ドイツ語で)陸軍大尉・空軍大尉。
「ハオプトマン」とも呼ぶ。
★[2]はうぷとまん
【ハウプトマン】
◇Gerhart Hauptmann
○[人]ドイツの劇作家・小説家(1862〜1946)。
1912(大正元)ノーベル文学賞を受賞。
ばうむ
【バウム】
◇[独]Baum、[英]tree
○(ドイツ語で)木・樹木。
◎バウムクーヘン(Baumkuchen):⇒ばうむくーへん(バウムク
ーヘン)
バウムボレ(Baumwolle):⇒もめん(木綿)
ばうむがるてん
【バウムガルテン】
◇Alexander Gottlieb Baumgarten(アレクサンダー・ゴトリー
プ・バウムガルテン)
○[人]ドイツの哲学者(1714〜1762)。
ライプニッツ・ウォルフ学派に属し、感性的認識など美の理
論を展開して、美学を初めて哲学の一部門と位置付けたため、
美学の創始者とされる。
また、美学([羅]Aesthetica)などドイツ哲学用語を多数考案
した。
著書は1739(元文 4)『形而上学(Metaphysica)』・1750〜1758
(寛延 3〜宝暦 8)『美学(Aesthetica)』など。
◎カント(Immanuel Kant)に影響を与えた。
ばうむくーへん
【バウムクーヘン】
◇[独]Baumkuchen
○[食]輪切りにすると年輪状の層がある洋菓子。
バター・砂糖・卵・小麦粉・コーンスターチなどの材料を混
ぜ合せ、木の棒に薄く塗りつけて焼き、また塗りつけて焼くこ
とを繰り返して焼き色の層を作ったケーキ。
「バームクーヘン」とも呼ぶ。
◎「木(Baum)のケーキ(Kuchen)」から。
ばうむしゅたっへらー
【バウムシュタッヘラー】
◇[独]Baumstachler
○[哺]アメリカヤマアラシのドイツ語名。
⇒やまあらし(ヤマアラシ,山荒,山荒らし,豪猪)(2)
はうら
【ハウラ】
◇Howrah/Haora
○(1)(Howrah District)⇒はうらけん(ハウラ県)
○(2)インド東部、ウェストベンガル州(West Bengal State)南
部のハウラ県中央部にある県都。工業都市。
北緯22.58°、東経88.33°の地。
フーグリ川(the Hugli River)を挟(ハサ)みコルカタ(Kolkata)
の対岸に位置する。
「ハウラー」とも呼ぶ。
参照⇒こるかた(コルカタ)
〈人口〉
1970(昭和45) 59万9,740人。
1971(昭和46) 74万人。
1991(平成 3) 94万6,732人/95万0,400人。
2001(平成13)100万8,700人。
2003(平成15)104万8,400人。
◎1787(天明 7)植物園、開園。
はうらー
【ハウラー】
◇Howrah/Haora
○⇒はうら(ハウラ)
はうらけん
【ハウラ県】
◇[英]Howrah District/Haora District
○インド東部、ウェストベンガル州(West Bengal State)南部
の県。
県都はハウラ。
「ハウラー県」とも呼ぶ。
はうらーけん
【ハウラー県】
◇[英]Howrah District/Haora District
○⇒はうらけん(ハウラ県)
はうらんどとう《はうらんどたう》
【ハウランド島】
◇[英]Howland Island
○[地]中部太平洋にある、アメリカ領の小環礁。無人島。
北緯0.80°、西経176.63°の地。
日付変更線の東側、赤道の北側に位置し、南方約60キロメー
トルにベーカー島(Baker Island)がある。
広義にはフェニックス諸島(Phoenix Islands)に含まれる。
〈面積〉
1.5平方キロメートル。
◎19世紀後半、グアノ(鳥糞石)の採掘が行われていた。
1935(昭和10)アメリカ領。
ばうりんがる
【バウリンガル】
◇[登録商標]Bowlingual
○[計]玩具メーカーのタカラが開発した犬の鳴き声の翻訳機。
犬の首輪にある発信機から鳴き声を無線で送り、本体での音
声分析により犬の感情を液晶ディスプレーに文章で表示する機
械。
その他、しぐさ翻訳モード・健康チェックモードなどの機能
も備わっている。
参照⇒ほわいくらい(ホワイクライ)
◎2002. 9.27(平成14)1万4,800円で発売。
2002.10. 3(平成14)イグノーベル賞(Ig Nobel prize)を受賞。
参照⇒いぐのーべるしょう(イグノーベル賞)
[1]ぱうる
【パウル】
◇Hermann Paul(ヘルマン・パウル)
○[人]ドイツの言語学者(1846〜1921)。
フライブルク・ミュンヘン大学教授。
青年文法学派の一人としてゲルマン語を研究し、現代語から
の言語史研究の理論的基礎を確立。また、心理学的言語理論も
確立。
著書は『ゲルマン語概説』・『言語史の原理』・『ドイツ語
辞典』・『ドイツ語文法』など。
★[2]ぱうる
【パウル】
◇Wolfgang Paul
○[人]ドイツの物理学者(1913〜1993)。
デーメルト(Hans G.Delmelt)とともに、たった1個の電子や
イオンを捕らえる方法を実現。
1989(平成元)高精度原子分光法の開発により、ラムゼー(Nor-
man F.Ramsey)・デーメルト(Richard Dehmel)とともにノーベ
ル物理学賞を受賞。
ぱうるす
【パウルス】
◇Paulus
○(1)(Paulus III)⇒ぱうるすさんせい(パウルス三世,パウル
ス3世)
○(2)(Paulus VI)⇒ぱうるすろくせい(パウルス六世,パウルス
6世)
★ぱうるすさんせい
【パウルス三世】
【パウルス3世】
◇Paulus III
○[人]ローマ教皇(1468〜1549)。在位:1534〜1549。
1538(天文 7)イングランド王ヘンリー八世を破門。
★ぱうるすろくせい
【パウルス六世】
【パウルス6世】
◇Paulus VI
○[人]ローマ教皇(1897〜1978)。在位:1963〜1978。
はうるのうごくしろ
【ハウルの動く城】
○[映]宮崎駿(ハヤオ)監督のアニメーション映画。
◎2004.11.20(平成16)一般公開。
ばうれ
【バウレ】
◇Baure
○ボリビア北部、モホス平原(Moxos Plain)に居住する先住民
族の一部族。
参照⇒もほすぐん(モホス郡)
ぱうろ
【パウロ】
◇[葡]Paulo、[希]Paulos
○[人]初期キリスト教の伝道者(BC. 3ころ〜AD. 64ころ)。
小アジアのタルソス(Tarsos)(現:トルコのタルスス)生れ。
ユダヤ人で、パリサイ派のユダヤ教徒としてキリスト教徒へ
の迫害に加わったが、復活したキリストの声を聞いたと信じて
回心。
以後、熱心なキリスト教徒となって生涯を福音の伝道に努(ツ
ト)める。エーゲ海沿岸地方を中心に3度にわたって伝道旅行を
行い、各地に教会を設立。
ローマ皇帝ネロの迫害によりローマで殉教したと推測されて
いる。
その書簡は『新約聖書』の重要な部分を占め、キリスト教の
ローマ帝国普及の最大の功労者とされる。
「ポーロ」,「パオロ([伊]Paolo)」,「聖パウロ([葡]Sao Paul)」,
「サンパウロ([葡]Sao Paul)」,「使徒パウロ([葡]Apostolo
Paulo)」,「タルソのパウロ([葡]Paulo de Tarso)」とも呼び、英
語名は「ポール(paul)」。
ヘブライ語名で「サウル(Sha'ul)」,「サウロ」とも呼ぶ。
◎2006.12.11(平成18)ローマのサン・パオロ・フオーリ・レ・
ムーラ大聖堂(Basilica di San Paolo fuori le Mura)で墓が
一般公開。
ぱうわう
【パウワウ】
◇[英]powwow
○(1)[歴]北米インディアンのまじない師(shaman)。治療も行っ
た。
◎もとはナラガンセット族(Narragansetts)の言葉。
○(2)[歴]北米インディアンの儀式。
病気治癒(チユ)・狩猟の成功・戦いの勝利などを祈るもので、
舞踏や酒宴を伴う。
○(3)(転じて)会議・会談。
○(4)特に、結論がなかなか出ない会議。
「小田原評定(オダワラ・ヒョウジョウ)」,「竹釘軍(タケクギイクサ)」とも呼ぶ。
★ばうんてぃごうのはんらん《ばうんちがうのはんらん》
【バウンティ号の反乱】
◇[英]Mutiny on the Bounty
○[歴]18世紀、イギリスの軍艦バウンティ号(220トン)で起き
た乗組員の反乱。
1789. 4.28(寛政元)乗組員が南太平洋で反乱を起こし、船長
ブライと18人をボートに乗せて追放。
参照⇒ぴとけあんとう(ピトケアン島)
◎ブライ(William Bligh)(1754. 9. 9〜1817.12. 7)。
はうんどどっぐ
【ハウンド・ドッグ】
◇[英]hound dog
○(1)猟犬。
○(2)[俗]女性の尻ばかり追いかける男。
○(3)[軍]空対地誘導ミサイル(ASM)の一つ。
はえ
【はえ】
【南風】
○[気]梅雨期から盛夏期にかけて吹く南の風。西日本一帯でい
う。
沖縄・南西諸島では南の方角をいう。
「白はえ(梅雨期のもの)」、「黒はえ(梅雨明け以後のもの)」と
区別することもある。
はえ
【ハエ】
【鮠】
○[魚]⇒はや(ハヤ,鮠)
★はえ《はへ》
【ハエ】
【蝿】
【蠅】
◇[英]fly(フライ)
○[虫]ハエ目(双翅目)(Diptera)短角亜目(Brachycera)ハエ群
に属する昆虫の総称。
〈俳句〉
小林一茶(イッサ):やれ打つな蝿が手をすり足をする。
◎蠅除(ヨ)け:⇒はいちょう(蠅帳)
はえじごく《はへぢごく》
【ハエジゴク】
【蝿地獄】
◇[英]Venus's-flytrap、[学]Dionaea muscipula
○[植]ナデシコ目(Caryophyllales)モウセンゴケ科(Drosera-
ceae)ハエトリグサ属(Dionaea)の多年生食虫植物。北アメリカ
東南部の原産。一属一種。
葉は根生し、扁平な葉柄の先に二つに閉じることができる円
形の葉身が付いている。葉身の縁に長い毛があり、葉面には三
対の感覚毛があって、小虫がこの毛に触れると閉じて捕らえ、
消化液を出して消化吸収する。
5月ころ、白色の五弁花を開く。
観賞用に栽培。
「蠅取草(はえとりぐさ,はえとりそう)」とも呼ぶ。
はえちょう《はへちやう》
【蠅帳】
○[食]⇒はいちょう(蠅帳)
はえどまりしじょう《はえどまりしぢやう》
【南風泊市場】
○[経]山口県下関市の魚市場。
袋競(フクロセ)りが行われている。
はえとりがみ《はへとりがみ》
【蠅取り紙】
◇[英]flypaper
○(1)粘着物質を塗った紙にハエ(蝿)をくっつけて取るもの。
剥離紙(リハク・シ)を剥(ハ)がして床などの上に置いて使用する。
○(2)⇒はえとりりぼん(蠅取りリボン)
◎夏の季語。
はえとりぐさ《はへとりぐさ》
【ハエトリグサ】
【蝿取草】
○[虫]⇒はえじごく(ハエジゴク,蝿地獄)
はえとりぐも《はへとりぐも》
【ハエトリグモ】
【蠅取蜘蛛】
【蠅虎】
◇[英]jumping spider
○[虫]真正クモ目(Araneae)ハエトリグモ科(Salticidae)のク
モの総称。
体長3〜14ミリメートルの小形のクモ類。体は扁平(ヘンペイ)
で、目は3列に並び、前列中央の一対は大きく発達。色は灰色
または黄褐色(オウカッショク)で、腹部はさまざまな模様がある。
網を張らず、壁面などを歩行し、巧みに跳び、ハエなどの小
昆虫を捕食する。
◎夏の季語。
〈主な属〉
カラスハエトリグモ属(Rhene)。
コゲチャハエトリグモ属(Carrhotus)。
ネコハエトリグモ(Carrhotus xanthogramma)。
マミジロハエトリグモ属(Evarcha)。
ウデブトハエトリグモ属(Harmochirus)。
オビジロハエトリグモ属(Hasarius)。
テナガハエトリグモ属(Mendoza)。
シラヒゲハエトリグモ属(Menemerus)。
アリグモ属(Myrmarachne)。
アシブトハエトリグモ属(Pancorius)。
マダラスジハエトリグモ属(Plexippoides)。
スジハエトリグモ属(Plexippus)。
オビハエトリグモ属(Silerella)。
はえとりそう《はへとりさう》
【ハエトリソウ】
【蝿取草】
○[虫]⇒はえじごく(ハエジゴク,蝿地獄)
はえとりりぼん《はへとりりぼん》
【蠅取りリボン】
○天井(テンジョウ)から吊(ツ)るすリボン状の蠅取り紙。
小さな筒状になった蠅取り紙で、中心の紐(ヒモ)を引くと剥離
紙(リハク・シ)の着いた粘着リボンが出て来る。剥離紙を剥(ハ)がし
て天井に吊るして使用する。
「蠅取り紙」とも呼ぶ。
参照⇒はえとりがみ(蠅取り紙)
ぱえとん
【パエトン】
◇Phaethon
○[ギ神][天]⇒ふぇあとん(ファエトン)
はえぬき
【はえぬき】
○[農][食]銘柄米(ブランド米)の一品種。
◎山形県で開発。
はえよけ《はへよけ》
【蠅除け】
○⇒はいちょう(蠅帳)
はえん
【ハエン】
◇Jaen
○(1)(Provincia de Jaen)⇒はえんけん(ハエン県)
○(2)スペイン南部、アンダルシア自治州(Comunidad Autonoma
de Andalucia)北東部のハエン県の県都。
はえんけん
【ハエン県】
◇[西]Provincia de Jaen、[英]Jaen Province
○スペイン南部、アンダルシア自治州(Comunidad Autonoma de
Andalucia)北東部の県。南部をグラナダ県(Provincia de Gra-
nada)、西部をコルドバ県(Provincia de Cordoba)に接する。
県都はハエン。
ぱお
【パオ】
【包】
◇[中]Bao
○⇒[2]げる(ゲル)
ばおだい
【バオ・ダイ】
【保大】
◇Bao Dai
○[人]ベトナムの阮朝第13代皇帝(1913.10.22〜1997. 8. 1)。
在位:1925〜1945。
1925(大正14)パリ留学中に父帝が崩御して帰国し、1926(大
正15)即位。
その後、フランスに渡って、1932(昭和 7)帰国。
1945. 3.11(昭和20)日本の支持でフランスからの離脱を宣言
し、独立を達成。日本の敗戦とベトナム民主共和国臨時政府の
成立で 8.23退位し、ベトナム民主共和国のホー・チミン政権
に参加し、政治顧問となる。
1946(昭和21)ホー・チミン政権に離反してフランスとの独立
交渉で失敗し、香港に亡命。
1949(昭和24)フランスの援助を受けて南ベトナムにベトナム
共和国を樹立し、ベトナム国元首(1949. 6.14〜1955. 4.30)と
なるが、フランスに留まって豪遊し民心を失う。
1955(昭和30)国民投票に敗れてパリに亡命。
◎プレーボーイとして知られる。
ぱおてぃんし
【パオティン市】
【保定市】
◇[中]Baoding Shi、[英]Baoding City
○⇒ほていし(保定市)
はおと
【ハオト】
◇[独]Haut
○(ドイツ語で)ひふ(皮膚)・はだ(肌)。
⇒はだ(肌,膚)
ぱおとう
【パオトウ】
【包頭】
◇[中]Baotou
○⇒ほうとうし(包頭市)
ぱおとうし
【パオトウ市】
【包頭市】
◇[中]Baotou Shi、[英]Baotou City
○⇒ほうとうし(包頭市)
ばおばぶ
【バオバブ】
◇baobab、[学]Adansonia digitata
○[植]アオイ目(Malvales)パンヤ科(Bombacaceae)バオバブ属
(Adansonia)の高木。
熱帯アフリカ原産で、マダガスカルなどに自生。
雨季に約30センチメートルの花を開き、乾季には落葉する。
「ボトルツリー([英]bottle tree)」とも呼ぶ。
参照⇒じゅかん(樹冠)
はおぷと
【ハオプト】
◇[独]Hauptmann
○⇒はうぷと(ハウプト)
はおぷとまん
【ハオプトマン】
◇[独]Hauptmann
○[軍]⇒[1]はうぷとまん(ハウプトマン)
ばおべい
【バオベイ】
【宝貝】
◇[中]baobei
○(1)[貝]([英]cowrie)⇒たからがい(タカラガイ,宝貝)
○(2)(中国語で)宝物(treasure)。
○(3)(中国語で)可愛い人(darling)・赤ちゃん(baby)。
○(4)[俗](中国語で)(珍品・逸品という意味で)無能な人・役
立たず・変人。
はおゆー
【ハオユー】
◇[中]haoyou
○[食]オイスターソース([英]oyster sauce)の中国語名。
⇒おいすたーそーす(オイスターソース,オイスター・ソース)
◎「(「虫」偏+「毛」)油」と書く。
★はおり
【羽織】
○()
◎武士:参照⇒ぶっさきばおり(打裂羽織)
紙製:参照⇒かみこばおり(紙子羽織)
○()[古]羽織芸者の略称。
⇒はおりげいしゃ(羽織芸者)
ぱおり
【パオリ】
◇Paoli
○アメリカ合衆国中部、インディアナ州(Indiana State)南部
にあるオレンジ郡(Orange County)の郡都。
はおりげいしゃ
【羽織芸者】
○[古]江戸深川(フカガワ)の芸者の別称。
単に「羽織」とも、「辰巳(タツミ)芸者」とも呼ぶ。
◎天保(1830)のころ、子供芸者に羽織を着せて客席に出したこ
とから呼ばれるようになった。
★はおるちあ
【ハオルチア】
◇[学]Haworthia
○[植]ユリ目(Liliales)ユリ科(Liliaceae)ハオルチア属(Ha-
worthia)の多肉植物(succulent)の属名。
南アメリカ原産。
ぱおろ
【パオロ】
◇[伊]Paolo、[希]Paulos
○[人]⇒ぱうろ(パウロ)
はか
【ハカ】
◇[英]haka
○(1)[楽]マオリ族の戦士出陣の踊り。
戦士全員で、鼓舞する言葉を力強く斉唱しながら地を踏み鳴
らすもの。
○(2)[運]ニュージーランドのチームが試合前に行う(1)をまね
た行為。
★はか
【墓】
○遺体・遺骨を葬(ホウム)る場所。
◎生前に作る墓:⇒じゅりょう(寿陵)
両墓制:⇒りょうぼせい(両墓制)
沖縄県:参照⇒きっこうばか(亀甲墓)
◎数詞は「座(ザ)」、墓石は「基(キ)」。
◎英語:グレイブ(grave)/トゥーム(tomb)。
ドイツ語:グラープ(Grab)/グルフト(Gruft)。
フランス語:トーンブ(tombe)。
イタリア語:セポルクロ(sepolcro)/トンバ(tomba)。
スペイン語:セプルクロ(sepulcro)/トゥンバ(tumba)。
はか《はくわ》
【破瓜】
○(1)女子の十六歳。
参照⇒はかき(破瓜期)
◎瓜の字を二分すれば八の字が二つできることから。
○(2)男子の六十四歳。
8×8=64から。
○(3)[俗]処女を失うこと。
参考⇒うり(瓜)(3),ふでおろし(筆下ろし)(3)
◎「瓜破(ウリワリ)」は大阪市平野区の地名。
はか
【破家】
◇[中]pojia
○(1)[漢]破産する。
◎「家産を破る」の意味。
○(2)[漢]家庭を破壊する。国家を破壊する。
はが
【芳賀】
◇[日]Haga
○(1)⇒はがぐん(芳賀郡)
○(2)⇒はがまち(芳賀町)
はが
【波賀】
◇[日]Haga
○[古]⇒はがちょう(波賀町)
★ばか
【バカ】
【馬鹿】
【莫迦】
○
◎「馬鹿」は「ばろく」とも読む。
参照⇒ばろく(馬鹿)
◎語源は、梵語由来の僧侶の隠語「莫迦(moha)」とされるが、俗
説もある。
参照⇒ばか(莫迦,慕何),しかをさしてうまとなす(鹿を指し
て馬となす,鹿を指して馬と為す)
◎馬鹿と鋏(ハサミ)は使いよう
馬鹿に付ける薬は無い
馬鹿の一つ覚え
馬鹿は死ななきゃ直らない
◎中国語では日本語の「馬鹿(malu)」を「八格(bage)」、「馬鹿野
郎(yelang)」を「八格牙魯(yalu)」と音写する。
ばか
【莫迦】
【慕何】
◇[梵]moha
○僧侶の隠語で、愚(グ)・愚人。
ばーか
【バーカ】
◇[クロアチア語]baka
○(クロアチア語で)祖母・お祖母ちゃん。
ぱーか
【パーカ】
◇[英]parka、[西]trenca
○(1)[服]イヌイット(エスキモー)やスカンジナビア人などが
着用する、極寒地用のフード付きで腰丈の毛皮製ジャケット
(上着)。
「パーカー」,「パルカ」,「トレンカ」とも呼ぶ。
◎靴:参照⇒まくらく(マクラク)
○(2)[服][運]登山・スキーなどで用いる、フード付き防寒ジャ
ケット。
防水・防風性布地で作られている、アノラックより長めのも
の。
「パーカー」,「パルカ」,「トレンカ」とも呼ぶ。
参照⇒あのらっく(アノラック)
[1]ぱーかー
【パーカー】
◇[英]parka
○[服]⇒ぱーか(パーカ)
[2]ぱーかー
【パーカー】
◇Parker
○アメリカ合衆国南西部、アリゾナ州(Arizona State)南西部
ラパス郡(La Paz County)北西端にある郡都。
[3]ぱーかー
【パーカー】
◇[登録商標]Parker
○(1)[経]アメリカの筆記具製造会社(Parker Pen Company)。
サンフォード(Sanford)・グループの一社。
参照⇒[2]さんふぉーど(サンフォード)
○(2)[経]パーカー社製筆記具のブランド名。
他に「ソネット(Sonnet)」もある。
はがい
【ハガイ】
◇Haggai
○[聖]『旧約聖書』中の『ハガイ書(the Book of Haggai)』に
登場するヘブライの預言者。
★はかいかつどうぼうしほう《はくわいくわつどうばうしはふ》
【破壊活動防止法】
○[法]1952. 7.21(昭和27)公布。
1951. 9. 8(昭和26)対日講和条約が調印、1952. 4.28(昭和
27)発効され、占領軍命令やポツダム政令による反体制活動を
取り締まる法的根拠を持たなくなったため、それにかわるもの
として一般国民の反対をよそに破壊活動防止法・公安調査庁設
置法などが公布された。
◎1964. 5.30(昭和39)東京地方裁判所、三無事件で破壊活動防
止法を初めて適用して有罪判決。
参照⇒さんゆうじけん(さんゆう事件,三無事件)
はかいし
【墓石】
◇[日]hakaishi/haka-ishi。[英]gravestone
○[建][宗]墓に立てる石。墓の標(シルシ)として立てられた石・
墓標(ボヒョウ)の石。
家名や埋葬されている人の名前・戒名・死亡年月日などの墓
銘(ボメイ)が刻まれている。
「ぼせき(墓石)」とも呼ぶ。
参照⇒かずらいし(葛石),はめいし(羽目石),そでいし(袖石)
(2),らんとう(卵塔,蘭塔)(1)
◎日本一良質な墓石材:参照⇒あじいし(庵治石)
はがいしょ
【ハガイ書】
◇[英]the Book of Haggai
○[聖]『旧約聖書』中の一書。
参照⇒きゅうやくせいしょ(旧約聖書)
はかいしょうか《はくわいせうくわ》
【破壊消火】
○火災現場で火の進行方向にある建物などを破壊、または樹木
を伐採して、燃え広がることを防ぐ消火法。
「破壊消防」とも呼ぶ。
◎江戸時代の消火は主にこの方法で行っていた。
はかいしょうぼう《はくわいせうばう》
【破壊消防】
○⇒はかいしょうか(破壊消火)
ぱがいゆ
【パガイユ】
◇[フ]pagaille、[英]disorder
○(フランス語で)混乱・乱雑・無秩序。混乱状態。
はかがあがる
【捗が上がる】
【量が上がる】
○(1)仕事の効率が上がる。
○(2)一仕事が終る。
★ばかがい《ばかがひ》
【バカガイ】
【馬鹿貝】
【馬珂貝】
◇[学]Mactra chinensis
○[貝]マルスダレガイ目(Veneroida)バカガイ科(Mactridae)バ
カガイ属(Mactra)の二枚貝。
千葉県市原市(イチハラシ)の青柳海岸(アオヤギカイガン)で大量に獲(ト)
れたことから「アオヤギ(青柳)」とも呼び、貝柱は「小柱(コバシラ)」
と呼ぶ。
〈バカガイ科〉
アリソガイ属(Coelomactra)。
オオトリガイ属(Lutraria)。
バカガイ属(Mactra)。
ナガウバガイ属(Mactromeris)。
属(Mactrotoma)。
ユキガイ属(Meropesta)。
属(Oxyperas)。
属(Raeta)。
チヨノハナガイ属(Raetellops)。
ウバガイ属(Spisula)。
ミルクイ属(Tresus)。
はかがいく
【捗が行く】
【量が行く】
○仕事などが順調に進む。はかどる。
はかき《はくわき》
【破瓜期】
◇[英]adolescence
○女子の月経の始まる思春期。春機発動期。
参照⇒はか(破瓜)(1)
★はがき
【はがき】
【葉書】
【端書】
○[通]
参照⇒いっせんごりん(一銭五厘)(1),えはがき(絵はがき,絵
葉書,絵端書),ねんがはがき(年賀はがき,年賀葉書),かもめー
る(かもめーる)
◎1873(明治 6)官製葉書が売り出される。当時まだ厚手の紙に
印刷ができなかったので、薄い二つ折りの形で文面は左面のみ
とされた。しかし全面に書き込む人が多く、表に墨がにじみ出
し、あて名の判読に困るほどだったので、あて名側の裏に書き
込み防止のための記入規則が印刷された。
2003. 7.16(平成15)日本郵政公社、すべての郵便はがきに再
生紙を利用すると発表。
◎語源:⇒ばいたらよう(バイタラヨウ,貝多羅葉)
はがきさいず
【はがきサイズ】
【葉書サイズ】
○(1)[通]郵便葉書の大きさ。
100ミリメートル×148ミリメートル。
○(2)[古][通]旧郵便葉書の大きさ。
90ミリメートル×140ミリメートル。
ばーがーきんぐ
【バーガーキング】
◇[登録商標]Burger King
○[経][食]アメリカの世界的なハンバーガーチェーンの一つ。
本社はフロリダ州マイアミ。
参照⇒わっぱー(ワッパー)
◎1954(昭和29)設立。
のち、イギリスの食品大手ディマジオ(DiMaggio)の傘下とな
る。
1993(平成 5)日本市場に進出。
2001(平成13)業績不振で日本市場から撤退。
2002. 7.25(平成14)ディマジオ、バーガーキングをアメリカ
の投資グループに売却と発表。
2004. 1.(平成16)パンなしのハンバーガーを発売。
2007. 6. 8(平成19)新宿一号店を開店し、日本再上陸。
★はがくれ
【葉隠】
○[歴]佐賀鍋島藩の武士道論書。
「武士道と云(イ)ふは死ぬ事と見付たり」とある。
『葉隠聞書(キキガキ)』とも呼ぶ。
はがくれ
【葉隠れ】
○(1)木や草の葉の陰になり、見えなくなること。
「木(コ)の葉隠れ」,「木の葉隠り」とも呼ぶ。
○(2)木や草の葉の間に隠れること。
「木の葉隠れ」,「木の葉隠り」とも呼ぶ。
参照⇒くさかまり(草屈),もくとん(木遁)
はがくれききがき
【葉隠聞書】
○[歴]⇒はがくれ(葉隠)
はがくれぶし
【葉隠武士】
○[古]江戸時代、佐賀鍋島藩の武士の別称。
藩の武士道論書『葉隠』で修養したことから。
はがぐん
【芳賀郡】
◇[日]Haga Gun
○栃木県南東部の郡。
二宮町(ニノミヤマチ)・益子町(マシコマチ)・茂木町(モテギマチ)・市貝町
(イチカイマチ)・芳賀町(ハガマチ)の町。
ばかげ
【バカ毛】
【馬鹿毛】
○[俗]体毛で、周囲の毛に較べて極端に長かったり、太かった
り、また強く縮れたりしているクセ毛(癖毛)や、その部分だけ
白髪(シラガ)になっている毛。
加齢(カレイ)につれて多くなる。
「アホ毛(阿呆毛)」とも呼ぶ。
ばかげ
【馬鹿気】
○(1)周囲からバカのように見えるさま。
○(2)愚かな考え。
はかしあきょうわこく
【ハカシア共和国】
◇[露]Respublika Khakassia、[英]the Republic of Khakasia
○ロシア連邦共和国南部、シベリア連邦管区にある共和国。
首都はアバカン(Abakan)。
「ハカス共和国(the Republic of Khakas)」とも呼ぶ。
〈面積〉
61.9平方キロメートル。
ばかじゃこ
【バカジャコ】
【馬鹿雑魚】
◇[学]Spratelloides atrofasciatus
○[魚]ニシン目(Clupeiformes)ニシン科(Clupeidae)キビナゴ
属(Spratelloides)の海産の硬骨魚。
体長約4センチメートル。
沖縄県以南の沿岸域の岩礁に生息。
はがしょてん
【芳賀書店】
○[経]東京都千代田区神田神保町(カンダジンボウチョウ)にある書店
・出版社。
ポルノ・アダルトグッズなども販売。
◎1936(昭和11)巣鴨で創業。
第二次世界大戦で被災し、現在地に移転。
1961(昭和36)出版事業を開始。
はかす
【歯かす】
【歯滓】
○[俗][医]⇒しこう(歯垢)
ばがす
【バガス】
◇[英]bagasse
○サトウキビ(砂糖黍)・テンサイ(甜菜)などの搾(シボ)りカス
(繊維)。
燃料や非木材パルプなどに利用される。
参照⇒せろてっくす(セロテックス)
◎バガス紙
はかすきょうわこく
【ハカス共和国】
◇[英]the Republic of Khakas
○⇒はかしあきょうわこく(ハカシア共和国)
★はかせ
【博士】
○
「はくし(博士)」とも読む。
参照⇒はくし(博士)
はかせやま
【博士山】
◇[日]Hakase Yama
○[地]福島県中西部の河沼郡(カワヌマグン)柳津町(ヤナイヅマチ)と、大
沼郡(オオヌマグン)の会津高田町(アイヅタカダマチ)・昭和村(ショウワムラ)の
境にある山。標高1,482メートル。
ブナの原生林があり、イヌワシの生息地。
★はかた
【博多】
◇[日]Hakata
○(1)福岡県福岡市の東半部の地名。
古称は「那津(ナノツ)」。
○(2)⇒はかたく(博多区)
はがだー
【ハガダー】
◇[ヘブライ語]Haggadah/Haggada
○[宗]ユダヤ教の神学書『タルムード(Talmud)』の中の伝説部
分。
参照⇒たるむーど(タルムード)
はかたく
【博多区】
◇[日]Hakata Ku
○福岡県福岡市東部にある区。
はかただいまる
【博多大丸】
○[経]福岡県福岡市の地方百貨店。
はかたちゃんぽん
【博多チャンポン】
○⇒ちゃんぽん(ちゃんぽん,チャンポン)(3)
はかたちょう《はかたちやう》
【伯方町】
◇[日]Hakata Cho
○愛媛県北部、越智郡(オチグン)の町。
◎島根県には能義郡(ノギグン)伯太町(ハクタチョウ)があった。
はかたちょう《はかたちやう》
【伯太町】
◇[日]Hakatacho
○大阪府和泉市の地名。
◎島根県には能義郡(ノギグン)伯太町(ハクタチョウ)があった。
はかたにわか《はかたにはか》
【博多にわか】
【博多俄】
○[劇]博多の郷土演芸。
祭礼で、目かずらをつけ、仮設舞台などで演ずる、素人によ
る即興の滑稽(コッケイ)寸劇。
はがため
【歯固め】
○(1)[古]長寿を願い、正月三ヶ日の間に大根・瓜・押し鮎・
猪肉・鹿肉などを食べた行事。
室町時代に餅鏡(モチイカガミ)(鏡餅)が加わり、江戸時代には正
月の鏡餅を保存して置き、六月一日に食べることも歯固めと呼
んだ。
◎「歯」は「齢(ヨワイ)」の意味。
○(2)乳児のおしゃぶり。
まだ歯の生えない乳児にしゃぶらせて、歯茎を固めるもの。
はがちーじけん
【ハガチー事件】
◇[英]the Haggerty Incident
○[歴]1960. 6.10(昭和35)アメリカ大統領報道官(White House
press secretary)のハガチー(James Haggerty)が羽田空港に来
日した際、乗用車が労働者や反主流派の全学連学生らのデモ隊
に包囲され、アメリカ軍のヘリコプターに救助された事件。翌
日、ハガチーは離日。
1960. 1.19(昭和35)岸信介全権(首相)によりワシントンで日
米新安全保障条約が調印され、その批准をめぐって野党と対
立した政府(自民党)は 5.29単独採決を強行。
反対運動(安保闘争)が激化する中、アイゼンハワー大統領の
訪日日程打ち合せのためにハガチー秘書が来日したもの。
6.16大統領の訪日は中止となり、 6.19批准法案は自然承認
となり、 6.23批准書が交換され条約が発効。
7.14自民党大会で池田勇人が総裁に就任し、 7.15岸内閣は
総辞職した。
はがちょう《はがちやう》
【波賀町】
◇[日]Haga Cho
○[古]兵庫県西部、宍粟郡(シソウグン)の町。
◎2005. 4. 1(平成17)宍粟郡の山崎町(ヤマサキチョウ)・一宮町(イチノミ
ヤチョウ)・波賀町・千種町(チクサチョウ)が合併して宍粟市を発足。
◎栃木県芳賀郡(ハガグン)には芳賀町(ハガマチ)がある。
ぱがでぃあん
【パガディアン】
◇Pagadian
○フィリピン南部、ミンダナオ島西部のサンボアンガ半島(Zam-
boanga Peninsula)南岸にあるサンボアンガ・デル・スル州(Zam-
boanga del Sur Province)の州都。
北緯7.84°、東経123.50°の地。
〈人口〉
1970(昭和45) 2万7,784人。
1980(昭和55) 3万9,561人。
1990(平成 2) 4万7,737人。
2000(平成12)11万8,042人。
ばがてる
【バガテル】
◇[英]bagatelle
○(1)つまらないこと・ささいなもの。
「トリビア(trivia)」,「トライフル(trifle)」とも呼ぶ。
○(2)[楽]ピアノ小曲。
○(3)(ビリヤードで)玉突きの一種。
はがなー
【ハガナー】
◇[ヘブライ語]Haganah(防衛)
○[歴]パレスチナにあったユダヤ人の、アラブ人の襲撃からユ
ダヤ居住民を守る地下軍事組織。
1920(大正 9)結成。
1948(昭和23)イスラエル建国とともに解散し、イスラエル国
防軍の中核となる。
ばかにーあ
【バカニーア】
◇[英]buccaneer
○[歴]17〜18世紀に西インド諸島のスペイン領沿岸を荒らした
海賊。
参照⇒かいぞく(海賊)
はがにゃ
【ハガニャ】
◇Hagatna
○西太平洋、マリアナ諸島(Mariana Islands)のグアム島(Guam
Island)の中央部北岸にある、同島の中心地。
北緯13.38°、東経144.65°の地。
「アガニャ(Agana)」とも呼ぶ。
〈人口〉
1990(平成 2)3,056人。
2000(平成12)3,988人。
はがねやま
【羽金山】
◇[日]Hagane Yama
○[地]福岡県糸島市と佐賀県佐賀市の県境にある山。標高900
メートル。
情報通信研究機構の電波時計用の標準電波送信所がある。
ぱかぱか
【パカパカ】
○[放]テレビ放送で画面の輝度(明るさ)を短時間に繰り返して
急激に変化させること。
日本民間放送連盟の放送基準では、画面の輝度変化が20%を
超える急激な場面転換は、原則として1秒間に3回を超えて使
用しないことになっている。
◎1997.12.(平成 9)テレビ東京系のアニメ番組『ポケットモン
スター』で光を点滅させるパカパカを見た子供がケイレン(痙
攣)発作で倒れる事件が全国で相次ぎ、1998. 4.(平成10)日本
民間放送連盟の放送基準が策定。
ばかばやし
【馬鹿囃子】
○[楽]神社の祭礼の山車(ダシ)などで演奏される賑(ニギ)やかな
囃子。
笛に太鼓・摺鉦(スリガネ)を騒々しく打ち鳴らすもの。
「屋台囃子(ヤタイバヤシ)」とも呼ぶ。
◎囃子詞(コトバ):⇒すっとこどっこい(すっとこどっこい)(1)
◎もと「わかばやし(若囃子,和歌囃子)」の別称。
参照⇒わかばやし(若囃子,和歌囃子)
はかぺひ
【ハカペヒ】
◇Hakapehi
○太平洋南部、フランス領ポリネシアのマルキーズ諸島
(Iles Marquises)の行政中心地。
ヌークヒバ島(l'ile de Nuku Hiva)の南東岸にある。
ぱかぼん
【バカボン】
◇[英]baka bomb(バカボム)
○[古][俗][軍]旧日本海軍の特別攻撃機「桜花」の、アメリカ軍
からの俗称。
⇒おうか(桜花)(2)
◎"baka"は日本語の「バカ(馬鹿)」に由来。
ばがぼんど
【バガボンド】
◇[英]vagabond
○放浪者・浮浪者・無宿人。
「ホーボー([英]hobo)」,「ベイグラント([英]vagrant)」,「トラ
ンプ([英]trump)」とも呼ぶ。
★はかま
【袴】
◇[日]hakama
○[服]
参照⇒かるさん(カルサン,軽衫),たっつけぱかま(裁着袴,裁
衣袴,立附袴)(1),あんどんばかま(行灯袴),こしいた(腰板)(2)
◎下袴:⇒したばかま(下袴)
はがま
【羽釜】
【歯釜】
◇[日]hagama
○[料]竈(カマド)用の炊飯釜。
竈に据(ス)えたとき、下に落ちないように胴の周囲に羽(ハ)と
呼ぶ鍔(ツバ)がついているもの。
湯沸しにも用いる。
「鍔釜(ツバガマ)」とも呼ぶ。
参照⇒すいはん(炊飯)
はかまぎ
【袴着】
○幼児に初めて袴を着せ、成長を祝う儀式。
古くは多く三歳、平安以降は男女の別なく五歳から七歳の間
に吉日を選んで行われた。
江戸時代に五歳男児のみが行うようになり、次第に陰暦十一
月月十五日に定着し、男女三歳の髪置き・女子七歳の帯解きと
ともに七・五・三の祝いの一環となった。
「ちゃっこ(着袴)」とも、宮中では「着袴の儀」と呼ぶ。
〈着袴の儀〉
落滝津(オチタギツ)の服を着てタタミの上で吉方を向いて立ち、
白い袴を着用し、御用掛がひもを結ぶ。
◎冬の季語。
はかまごし
【袴腰】
◇[日]hakama-goshi
○(1)[服]袴の後ろの腰に当たる部分。
男子用では中に台形の腰板を入れて仕立てる。
参照⇒こしいた(腰板)(2)
○(2)(1)のような形。台形・梯形(テイケイ)。
土手の断面や、女性の額の生えぎわなどの形を指す。。
参照⇒かいがた(貝形)(1)
はがまち
【芳賀町】
◇[日]Haga Machi
○栃木県中央部南東、芳賀郡の町。
◎兵庫県宍粟郡(シソウグン)には波賀町(ハガチョウ)があった。
ぱかやかざん《ぱかやくわざん》
【パカヤ火山】
◇[西]Volcan Pacaya、[英]Pacaya Volcano
○[地]グアテマラ南部、エスクイントラ県(Departamento de
Escuintla)北東部にある活火山。標高2,552メートル。
首都グアテマラシティー(Guatemala City)の南方30キロメー
トルに位置する。
◎2010. 5.27(平成22)大噴火。
ばかやろーかいさん
【バカヤロー解散】
○[歴][政]1953(昭和28)吉田茂首相が内閣不信任案の可決を受
け、居座りを策して行った衆議院の解散。
1953. 2.28(昭和28)首相、衆議院予算委員会で質問の右派社
会党西村栄一に「バカヤロー」と発言。
1953. 3. 2(昭和28)衆議院で首相懲罰動議を可決。
1953. 3.14(昭和28)衆議院で野党3派提出の内閣不信任案が
可決され、首相は衆議院を解散。
1953. 4.19(昭和28)第26回衆議院議員総選挙で自由党199議
席と過半数割れ。
1953. 5.19(昭和28)衆議院議員、決選投票で内閣総理大臣
に吉田茂を指名。
1953. 5.21(昭和28)第5次吉田茂内閣が成立。
[1]ばから
【バカラ】
◇[フ]baccarat、[英]baccarat/baccara
○トランプ賭博(トバク)の一種。
花札のおいちょかぶに似たゲームで、手札の合計した数の下
一桁が、九または九に最も近い者が勝ちとなる。
胴元との1対1の勝負に、観客が賭けるもの。
「バカラ賭博([英]baccarat gambling)」とも呼ぶ。
参照⇒おいちょかぶ(おいちょかぶ)
[2]ばから
【バカラ】
◇Baccarat
○フランス北東部、ロレーヌ地域圏(Region Lorraine)中央部
のムルトエモーゼル県(Departement Meurthe-et-Moselle)南東
部にあるの町。
北緯48.45°、東経6.74°の地。
バカラ・クリスタル([英]Baccarat crystal)で知られる。
〈人口〉
1999(平成11)4,817人。
ぱからいまさんみゃく
【パカライマ山脈】
◇[西]Sierra Pacaraima、[葡]Serra Pacaraima、[英]Paka-
raima Mountains
○[地]ガイアナ西部、ベネズエラ・ブラジル国境をほぼ東西に
連なる山脈。全長約800キロメートル。
ギアナ高地(Guiana Highlands)中央部に位置し、高地最高峰
のロライマ山(Monte Romaima)(2,772メートル)がある。
山脈の北側がオリノコ川水系([英]Orinoco River System)、
南側がアマゾン川水系(Amazon River System)で、分水嶺をな
す。
ばからう
【バカラウ】
◇[西]bacalao
○[魚](スペイン語で)タラ(鱈)。
⇒たら(タラ,鱈,大口魚)
ばからとばく
【バカラ賭博】
◇[英]baccarat gambling
○⇒[1]ばから(バカラ)
はからんだ
【ハカランダ】
◇[葡]jacaranda
○[植]ジャカランダのポルトガル語名・ブラジル名。
⇒じゃからんだ(ジャカランダ)(2)
ぱがりー
【パガリー】
◇[英]puggaree/pugaree
○[服]⇒ぱぐりー(パグリー)
はかりめ
【ハカリメ】
【秤目】
○[魚]マアナゴ(真穴子)の別称。
⇒まあなご(マアナゴ,真穴子)
ばかりゃう
【バカリャウ】
◇[葡]bacalhau
○[魚](ポルトガル語で)タラ(鱈)。
⇒たら(タラ,鱈,大口魚)
★はかる
【計る】
【測る】
【量る】
○(1)測定する・計測する。
○(2)推定する・想像する。
○(3)予測する。
はかる
【謀る】
○(他人を)あざむく(欺く)・だます(騙す)。策略(サクリャク)をめ
ぐらす。
◎謀られた
はかる
【諮る】
○(1)相談する・他人の意見を聞く。
○(2)特に、公的機関がある問題について諮問(シモン)委員会や審
議会(シンギカイ)から答申(トウシン)を受けること。
はがる
【ハガル】
◇Hagar
○『旧約聖書』に登場するアブラハム(Abraham)の妻サラ(Sarah)
の女中。
アブラハムとの間にイシマエル(Ishmael)を生む。
のち、サラがイサク(Isaac)を生むと、イシマエルとともに
砂漠に追われる。
ハガルとイシマエルはサラを恨(ウラ)み、子孫([英]Ishmaelite)
はアラブ人になったという。
ばかろれあ
【バカロレア】
◇[フ]baccalaureat
○[教]フランスの中等教育課程の終了時に行われる国家試験で、
合格者に与えられる大学入学共通資格。
はがん
【破顔】
○顔をほころばせ、にこにこ笑うこと。
◎破顔一笑
ばかん《ばくわん》
【馬関】
◇[日]Bakan
○[古]下関の別称。
◎馬関戦争:⇒しものせきじけん(下関事件)
◎赤馬関(アカマガセキ)という古称による。
★ばかん
【馬韓】
◇[朝]Mahan、[中]Mahan
○[歴]古代朝鮮の三韓の一つ。
54国の部族国家に分かれていたが、4世紀半ば、その一国伯
済(ハクサイ)が中心となって統一し、百済(クダラ)が建国された。
◎三韓:馬韓・弁韓(ベンカン)・辰韓(秦韓)(シンカン)。
参照⇒さんかん(三韓)(1)
ばがん
【バガン】
◇Bagan
○ミャンマー中央部、マンダレー県(Mandalay Division)西部
の古都。エーヤワディ川(Ayeyawady River)(旧イラワジ川)中
流の南岸(左岸)。
旧称で「パガン(Pagan)(蒲甘)」とも呼ぶ。
◎ボロブドール(インドネシア)・アンコール(カンボジア)と並
ぶ世界3大仏教遺跡の一つ「パガン遺跡」がある。
参照⇒ぱがんちょう(パガン朝)
ぱがん
【パガン】
【蒲甘】
◇Pagan
○[古]⇒ばがん(バガン)
ばかんす
【バカンス】
◇[フ]vacances
○(1)連続した比較的長い休暇。
英語で「バケーション(vacation)」とも呼ぶ。
○(2)(転じて長い休暇を利用して)保養地で過ごす保養や、旅
行などの物見遊山(モノミユサン)。
ばかんせんそう《ばくわんせんさう》
【馬関戦争】
○[歴]⇒しものせきじけん(下関事件)
ぱがんちょう《ぱがんてう》
【パガン朝】
◇[英]Pagan Dynasty
○[歴]ビルマ人による最初の統一王朝(1044〜1287)。
エーヤワディ川(Ayeyawady River)(旧イラワジ川)中流のバ
ガン(旧パガン)を都とする。
上座部仏教が栄え、ビルマ文字が作られた。
13世紀末に元軍が侵略して衰亡し、多くの仏教寺院も荒廃し
た。
ばーかんちん
【バーカンチン】
◇[英]barkantine
○[海]⇒ばーけんちん(バーケンチン)
ばーがんでぃ
【バーガンディ】
◇[英]Burgundy
○(1)フランス中東部、ブルゴーニュ(Bourgogne)地方の英語名。
⇒ぶるごーにゅ(ブルゴーニュ)
○(2)[食]ブルゴーニュ産赤ワインの英語名。
◎バーガンディワイン(burgundy wine)。
○(3)[色]黒勝ちの紫色または赤紫色。赤ワイン色・赤葡萄酒
色。
ばーかんてぃん
【バーカンティン】
◇[英]barkantine
○[海]⇒ばーけんちん(バーケンチン)
ぱがんとう《ぱがんたう》
【パガン島】
◇[タイ語]Koh Phangan/Ko Phangan
○[地]⇒ぱんがんとう(パンガン島)
ぱかんばる
【パカンバル】
◇Pakanbaru
○⇒ぷかんばる(プカンバル)
はき
【杷木】
◇[日]Haki
○[古]⇒はきまち(杷木町)
★はぎ
【ハギ】
【萩】
◇[学]Lespedeza bicolor、[英]Japanese bush clover
○[植]マメ目(Fabales)マメ科(Fabaceae)ハギ属(Lespedeza)の
落葉低木または半草本の総称。
ヤマハギは秋の七草の一つ。
◎宮城県の県花はミヤギノハギ。
◎花言葉:思案・内気・想い。
花札では七月。
◎ミソハギ(禊萩)はフトモモ目(Myrtales)ミソハギ科(Lythra-
ceae)ミソハギ属(Lythrum)。
「荻」はイネ目(Poales)イネ科(Poaceae)の「オギ」。
はぎ
【萩】
◇[日]hagi/Hagi
○(1)[植]⇒はぎ(ハギ,萩)
○(2)⇒はぎし(萩市)
○(3)[交]⇒はぎえき(萩駅)
○(4)[歴]⇒はぎはん(萩藩)
ばぎー
【バギー】
◇[英]buggy
○(1)[交]イギリスで、1頭立ての幌(ホロ)なし軽装二輪馬車。
○(2)[交]アメリカで、1頭立ての幌付き軽装四輪馬車。
○(3)フード付きの折り畳み式で腰掛用の乳母車(ウバグルマ)。
イギリスで「プッシュチェアー(pushchair)」、アメリカで「ス
トローラー(stroller)」とも呼ぶ。
○(4)[交]⇒びーちばぎー(ビーチバギー)
ぱき
【パキ】
◇[英]Paki
○[俗](イギリスで)パキスタン人またはパキスタンから移住し
た人やその子孫に対する蔑称。
南アジア系にも使用される。
◎2006. 3.(平成18)陸軍士官のヘンリー王子が同じ小隊のパキ
スタン系隊員に「ラグヘッド(raghead)」とともに使用していた。
ぱぎ
【パギ】
◇[インドネシア語][マレー語]pagi
○(インドネシア語・マレー語で)朝([英]morning)。
はぎあそふぃあ
【ハギアソフィア】
【ハギア・ソフィア】
◇[希]Hagia Sophia
○[建]⇒せんとそふぃあじいん(セントソフィア寺院,セント・
ソフィア寺院)
はぎえき
【萩駅】
○[交]山口県萩市にある、JR山陰本線の駅。
東萩(ヒガシハギ)駅と玉江(タマエ)駅の間。
ばぎお
【バギオ】
◇Baguio
○フィリピン北部、ルソン島北西部ベンゲット州(Benguet Prov-
ince)南西部の保養都市。
標高約1,500メートルで、避暑地・観光地となっている。
はぎおうかん《はぎわうくわん》
【萩往還】
○[歴][交]江戸時代、萩藩(ハギハン)の街道。全長約50キロメー
トル。
現在の山口県の萩市と防府市(ホウフシ)の三田尻(ミタジリ)を結ぶ。
起点は唐樋札場(カラヒフダバ)。
参照⇒みたじり(三田尻)
◎江戸初期、毛利氏が参勤交代道として整備。
2009. 2.(平成21)唐樋札場、発掘。
はぎおぐらふぁ
【ハギオグラファ】
◇[英]Hagiographa
○[宗]ユダヤ教で『旧約聖書』を3区分した中の第三の区分。
狭義の「聖書」。
参照⇒きゅうやくせいしょ(旧約聖書)
はぎおぐらふぃー
【ハギオグラフィー】
◇[英]hagiography
○(1)[宗]聖徒伝・聖徒言行録。
○(2)[宗]聖徒伝研究。
○(3)[文]主人公を理想化させて書いた伝記。
はぎおろぎー
【ハギオロギー】
◇[英]hagiology
○(1)聖人伝・聖人列伝。
○(2)聖人伝文学。聖人伝研究。
ばぎーかー
【バギーカー】
◇[英]buggy car
○[交]⇒びーちばぎー(ビーチバギー)
はぎくぎ
【矧ぎ釘】
【矧釘】
【接ぎ釘】
【接釘】
○[建]和釘の一種、落し釘の別称。
⇒おとしくぎ(落し釘,落とし釘,落釘)
はぎし
【萩市】
◇[日]Hagi Shi
○山口県北部、日本海に面する市。
〈面積〉
137.06平方キロメートル(境界未定がある)。
138.26平方キロメートル。
〈人口〉
1995(平成 7)4万8,312人。
2000(平成12)4万6,004人。
◎1932(昭和 7)市制施行。
1955(昭和30)三見村・大井村・六島村・見島村を編入。
2004.11.11(平成16)三の丸に萩博物館が開館。
◎茨城県には高萩市(タカハギシ)がある。
ぱきしる
【パキシル】
◇[商品名]Paxil
○[薬]イギリスの製薬大手グラクソ・スミスクライン社製の選
択的セロトニン再吸収阻害剤(SSRI)。塩酸パロキセチン水
和物。
若年(思春期)では自殺の危険性が高まる副作用がある。
参照⇒えすえすあーるあい(SSRI)
ぱきすたん
【パキスタン】
◇Pakistan
○インドの北西に接するイスラム教共和国。
首都はイスラマバード(Islamabad)。
〈面積〉
80.4万平方キロメートル。
〈人口〉
1977(昭和52) 7,528万人。
1988(昭和63)10,540万人。
〈歴代大統領〉
ズルフィカール・アリー・ブット(Zulfikar Ali Bhutto)
(1928〜1979):1971〜1973。
ペルベス・ムシャラフ(Pervez Musharraf)(1943〜)。
〈歴代首相〉
ズルフィカール・アリー・ブット:1973〜1977。
ベナジル・ブット(Benazir Bhutto)(1953〜2007.12.27):
1988〜1990、1993〜1996。
ナワズ・シャリフ(Nawaz Sharif)。
〈地方行政〉
州:[英]* Province。
県:[英]* Division。
地区:[英]* District。
郡:* Tehsil(テフシル)。
町:* Union。
◎旧西パキスタン。
◎1947(昭和22)英領インドから分離し、インドをはさんで東西
二つからなる英連邦内自治領となる。
1956. 3.23(昭和31)パキスタン共和国となる。
のち言語・民族・経済の異なる東西の対立が激化し、1971.
3.26(昭和46)東パキスタンは独立を宣言し、 4.17国名をバン
グラディシュ(Bangladesh)人民共和国とする。
2005.10. 8(平成17)北部でマグニチュード7.6の地震が発生。
2007.12.27(平成19)ラワルピンディでパキスタン人民党(P
PP)総裁ベナジル・ブット(元首相)が狙撃で暗殺。犯人はそ
の場で自爆により死亡。
〈首都〉
1947〜1959(昭和22〜昭和34)カラチ(Karachi)。
1959〜1966(昭和34〜昭和41)ラワルピンディ(Rawalpindi)。
1966(昭和41)以降、イスラマバード。
ぱきすたんけんこくのちち
【パキスタン建国の父】
◇[英]Father of Pakistan
○[人]⇒じんなー(ジンナー)
[1]ばぎな
【パギナ】
◇[羅](単数形)vagina/(複数形)vaginae
○[医][動]⇒ちつ(膣,腟)
[2]ばぎな
【パギナ】
◇[独](単数形)Vagina/(複数形)Vaginen
○[医][動]⇒ちつ(膣,腟)
はぎのもち
【萩の餅】
○[食]⇒おはぎ(お萩,御萩)
はぎのらん
【萩の乱】
○[歴]1876.10.28(明治 9)山口県萩に起った内乱。
維新政府に不満を抱いた前参議前原一誠(イッセイ)ら不平士族が
挙兵し、県庁を襲い、山陰道から中央に出ようとしたが、政府
軍に平定された。
前原らは死刑。
◎1876.10.24(明治 9)秋月(アキヅキ)の乱。
1876.10.27(明治 9)神風連(ジンプウレン)の乱。
★はぎはん
【萩藩】
◇[日]Hagi Han
○[歴]周防(スオウ)・長門(ナガト)にあった毛利氏37万石の藩。
指月城(シヅキジョウ)(萩城)。
参照⇒はぎおうかん(萩往還)
◎1604(慶長 9)開府。
はきまち
【杷木町】
◇[日]Haki Machi
○[古]福岡県中央部、朝倉郡(アサクラグン)の町。
◎2006. 3.20(平成18)朝倉町(アサクラマチ)と合併して朝倉市を発足。
ばきゅーむ
【バキューム】
◇[英]vacuum
○(1)真空。
◎バキューム・チューブ(vacuum tube):真空管。
○(2)空白・空虚。空虚感。
ばきゅーむかー
【バキュームカー】
◇[和製英語]vacuum car
○(1)[交]真空ポンプとタンクを備えた自動車。
液状のものを吸い上げて運搬する。
○(2)[交]特に、便所の糞尿(フンニョウ)を汲(ク)み取る車。
参照⇒だるません(達磨船)(2)
◎英語では「ハニー・ワゴン(honey wagon)」。
はーきゅりー
【ハーキュリー】
◇Hercules
○[軍][空]アメリカ空軍・海上自衛隊の中距離輸送機C130
の通称。
⇒しーいちさんまる(C−130,C130)
はーきゅりーず
【ハーキュリーズ】
◇[英]Hercules
○[ギ神]⇒へらくれす(ヘラクレス)
はきょうかさねててらさず《はきやうかさねててらさず》
【破鏡重ねて照らさず】
◇[中]pojing bu zhong zhao(破鏡不重照)
○[慣用句]⇒はきょうふたたびてらさず(破鏡再び照らさず)
はきょうふたたびてらさず《はきやうふたたびてらさず》
【破鏡再び照らさず】
◇[中]pojing bu zhong zhao(破鏡不重照)
○(1)[慣用句]『伝灯録(Chuandeng Lu)』にある言葉。
割れた鏡(カガミ)は再び照らすことはないということ。
「破鏡重ねて照らさず」とも呼ぶ。
◎「破鏡不重照、落花難上枝(luohua nan shangzhi)」とある。
参照⇒らっかえだにかえらず(落花枝に返らず)
○(2)(転じて)一度破れた男女の仲は二度と元通りにはならな
いということ。
「破鏡重ねて照らさず」とも呼ぶ。
参照⇒らっかえだにかえらず(落花枝に返らず)(3),ふくすい
ぼんにかえらず(覆水盆に返らず,覆水不返盆)(2)
はぎわらちょう《はぎはらちやう》
【萩原町】
◇[日]Hagiwara Cho
○[古]岐阜県中央部にあった益田郡(マシタグン)の町。
◎2004. 3. 1(平成16)益田郡(マシタグン)の全4町1村が合併して
下呂市(ゲロシ)を発足。
ぱーきんぐ
【パーキング】
◇[英]parking
○[交](自動車の)駐車。
ぱーきんぐえりあ
【パーキングエリア】
◇[英]parking area
○[交]駐車区域・駐車場。
略称は「PA」。
ぱーきんそにすむ
【パーキンソニスム】
◇[英]Parkinsonisms
○[病]⇒ぱーきんそんしょうこうぐん(パーキンソン症候群)
ぱーきんそにすむす
【パーキンソニスムス】
◇[英]Parkinsonisms
○[病]⇒ぱーきんそんしょうこうぐん(パーキンソン症候群)
[1]ぱーきんそん
【パーキンソン】
◇James Parkinson
○[人]イギリスの医師・古生物学者(1755〜1824)。
1817(文化14)パーキンソン病を初めて報告。
参照⇒ぱーきんそんびょう(パーキンソン病)
[2]ぱーきんそん
【パーキンソン】
◇Cyril Northcote Parkinson
○[人]イギリスの経済学者・経営学者(1909〜1993)。
参照⇒ぱーきんそんのほうそく(パーキンソンの法則)
ぱーきんそんしょうこうぐん《ぱーきんそんしやうこうぐん》
【パーキンソン症候群】
◇[英]Parkinsonism
○[病]錐体外路系が流行性脳炎・梅毒・一酸化炭素や重金属に
よる中毒などで冒された場合に起こるパーキンソン病に似た症
状を示す疾患。
「パーキンソニスム」,「パーキンソニスムス」とも呼ぶ。
参照⇒ぱーきんそんびょう(パーキンソン病)
ぱーきんそんのほうそく《ぱーきんそんのはふそく》
【パーキンソンの法則】
◇[英]Parkinson's law
○[経]イギリスの経済学者パーキンソンが、1957(昭和32)ロン
ドン「エコノミスト」誌で風刺的に唱えた法則。
行政や経営の組織・運営と、役人や経営者の非合理的な心理
作用との関連を分析し、仕事の軽重・有無に関係なく一定の割
合で仕事量や組織を増加させる官僚主義化を批判した。
ぱーきんそんびょう《ぱーきんそんびやう》
【パーキンソン病】
◇[英]Parkinson's disease
○[病]ドーパミンの著しい減少によって神経核に障害が起こる
中枢の黒質や大脳基底核などの変性疾患。
主な症状は、筋肉の硬直と手足が絶えずふるえる振顫(シンセン)、
随意運動を開始することが困難になる運動障害など。動作も緩
慢になり、歩行や姿勢保持も困難で背がかがみ、表情は独特の
仮面状の顔つきとなる。
原因タンパク質αシヌクレイン(alpha-Synuclein)が凝集・
繊維化して塊となり、脳内のドーパミンを生成する部位の神経
細胞を壊すため起きる。
発病の原因は不明で、特定疾患治療研究対象疾患に指定され
た難病の一つ。
50歳以上に高齢者に多く発病し、症状はゆっくりと進行、鬱
(ウツ)状態や痴呆(チホウ)を伴うこともある。
治療は、体内でドーパミンを補うレードーパや、ドーパミン
の放出を促すアマンタジンなどの服用、抗コリン薬などの薬物
療法が主流だが、長期に服用すると効果が減少し、吐き気や不
整脈などの副作用も現れる。
「しんせんまひ(震顫麻痺,震顫痲痺,振顫麻痺,振顫痲痺)」と
も呼ぶ。
参照⇒どーぱみん(ドーパミン),ぱーきんそんしょうこうぐ
ん(パーキンソン症候群),ぴろろきのりんきのん(ピロロキノリ
ンキノン),れびーしょうたい(レビー小体)
◎1817(文化14)イギリスの医師パーキンソンが初めて報告。
◎中国のトウ小平氏の持病だった。
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