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百 科 辞 書 《はつさ》 編集:獨 澄旻
-------- はつさ ------------------------------------------------
ばっさー
【バッサー】
◇[独]Wasser(ヴァッサー)
○(ドイツ語で)水。
ばっさい
【伐採】
○(山林などから)木・竹を伐(キ)り出すこと。
参照⇒やまたて(山立て),たてき(立て木)
◎斜面では高い方へ木を倒し、枝を落として下へ引きずり出す。
はっさいかい
【八斎戒】
◇[梵]astanga-samanvagata-upavasa
○[仏]在家(ザイケ)の仏教徒が、毎月六斎日に行われる布薩(フサツ)
の日に寺へ参(マイ)って、出家生活に倣(ナラ)い一昼夜守るべき八
つの戒め。
普段に守る五戒(ゴカイ)の不殺生(フセッショウ)・不偸盗(フチュウトウ)・
不邪淫(フジャイン)・不妄語(フモウゴ)・不飲酒(フオンジュ)に加え、<1>
装身具を着けず歌舞も見ない、<2>ゆったりとした寝台(ベッド)
に寝ない、<3>昼過ぎの食事をとらない、の三つの節制を加え
たもの。
「八戒斎」,「八戒(ハッカイ,ハチカイ)」とも呼ぶ。
参照⇒ろくさいにち(六斎日)
ぱっさかっりあ
【パッサカッリア】
◇[伊]passacaglia、[フ]passacaille
○[楽]⇒ぱっさかりあ(パッサカリア)
ぱっさかりあ
【パッサカリア】
◇[伊]passacaglia、[フ]passacaille
○[楽]16世紀ころにスペインに興(オ)った緩(ユル)やかな三拍子
の舞曲。
17〜18世紀、バロック音楽の組曲の終楽章などに取り入れら
れた。
やや遅れてラテンアメリカに興った「シャコンヌ(chaconne)」
とほぼ同じ。
「パッサカッリア」とも呼ぶ。
はっさく
【ハッサク】
【八朔】
○[農]夏みかんに似た果実の栽培品種。
ぶんたん(文旦)と他の柑橘(カンキツ)類との交配種。
夏みかんより酸味や水分が少なく食べやすい。
★はっさく
【八朔】
○(1)[暦]陰暦八月一日(8月1日)のこと。
農家でその年の穀物を取り入れて祝う日。
「田の実(ミ)の節句」,「田の実(ム)の節(セツ)」,「田の実(ム)の日」
とも呼ぶ。
参照⇒てんちゅうせつ(天中節)(1)
◎古くは公家や武家でも祝日であった。
◎「八月朔日(ツイタチ)」から。
陰暦八月十五日は「中秋(チュウシュウ)」。
○(2)[暦]8月1日に京都の祇園(ギオン)一帯で、芸子(ゲイコ)や
舞妓(マイコ)が行う中元の挨拶(アイサツ)回り。
黒紋付を着て、お茶屋や芸事の師匠など日ごろ世話になって
いる宅を訪問し、「よろしゅうお頼み申します」などと挨拶する。
◎もとは陰暦八月一日に行う初秋の行事。
「田の実(ム)の日」から「頼むの日」に転じたもの。
○(3)[古][暦]江戸時代、江戸吉原の紋日(モンビ)。
⇒はっさくのゆき(八朔の雪)
○(4)[農]⇒はっさく(ハッサク,八朔)
はっさくのしろたえ《はつさくのしろたへ》
【八朔の白妙】
○[古][暦]⇒はっさくのゆき(八朔の雪)
はっさくのしろむく
【八朔の白無垢】
○[古][暦]⇒はっさくのゆき(八朔の雪)
はっさくのゆき
【八朔の雪】
○[古][暦]江戸時代、江戸吉原(ヨシワラ)で行われた紋日(モンビ)の
一つ。
八朔の日(陰暦八月一日)、吉原の遊女が全員白無垢(シロムク)の
小袖を着て、客席へ出たり、おいらん道中を行ったりした風習。
「八朔の白無垢」,「八朔の白妙(シロタエ)」,「秋の雪」,「里の雪」と
も呼ぶ。
参照⇒おいらんどうちゅう(おいらん道中,花魁道中)
◎元禄年間(1688〜1704)、病床にあった遊女高橋が白無垢のま
ま客席に出たことから始まったという。
ぱっさーじゅ
【パッサージュ】
◇[フ]passage
○⇒ぱさーじゅ(パサージュ)
ぱっさーど
【パッサード】
◇[フ]passade
○[運]⇒ぱさーど(パサード)
ばっさにお
【バッサニオ】
◇Bassanio
○[劇]シェークスピア(Shakespeare)の喜劇『ベニスの商人
(The Merchant of Venice)』に登場する、ベニスの商人アント
ニオ(Antonio)の親友。
「バッサーニオ」とも呼ぶ。
参照⇒べにすのしょうにん(ベニスの商人)
ばっさーにお
【バッサーニオ】
◇Bassanio
○[劇]⇒ばっさにお(バッサニオ)
ぱっさめーたー
【パッサメーター】
◇[英]passameter
○[工]外径を測る精密測定器の一種。
工作物などの被測定物を測定子で挟(ハサ)み、動針で測定値を
読みとるもの。
参照⇒のぎす(ノギス)
◎パッシメーター(passimeter):内径を測る精密測定器。
ぱっさろ
【パッサロ】
◇[葡]passaro
○[鳥](ポルトガル語で)鳥。
⇒とり(鳥)
はつざん
【初産】
○⇒ういざん(初産)
はっさんれんず
【発散レンズ】
◇[英]diverging lens
○[光]⇒おうれんず(凹レンズ)
はっし
【八史】
○[歴]中国の八つの歴史書。
<1>『漢書』:⇒かんじょ(漢書)
<2>『隋書』。
<3>『唐書』。
<4>『宋史』。
<5>『遼史』。
<6>『金史』。
<7>『元史』。
<8>『明史』。
はっじ
【ハッジ】
◇hajj/hadj
○[宗]⇒[1]はじ(ハジ)
はっじー
【ハッジー】
◇hajji/haji/hadji
○[宗]⇒[2]はじ(ハジ)
ばっし
【末子】
○⇒まっし(末子)
ばっし
【抜歯】
◇[英]tooth extraction/extraction
○(1)[医](治療・整形などで)歯を抜くこと。
○(2)[歴][社]成年式などの通過儀礼として、犬歯など特定の
歯を人為的に抜くこと。
縄文時代中期〜弥生時代の日本や、世界各地で広く行われ
ていた。
ばっじ
【バッジ】
◇[英]badge
○(1)記章(キショウ)・徽章(キショウ)。
「バッヂ」とも、なまって「バッチ」とも呼ぶ。
◎子供の遊び:参照⇒おうかん(王冠)(3)
○(2)(転じて)シンボル・印(シルシ)。
はつしお《はつしほ》
【初入】
○(1)染物を初めて染液に浸すこと。
「一入(ヒトシオ)」とも呼ぶ。
◎初入衣(ゴロモ),初入染(ゾメ)
◎「入」は染液に浸す回数の数詞。
○(2)(染物にたとえて)春または秋に草木の葉が色づき始める
こと。
参照⇒こうよう(紅葉)
○(3)(転じて)衣服の袖(ソデ)が涙で濡れて色が変わること。嘆
(ナゲ)き悲しむさま。
はつしおごろも《はつしほごろも》
【初入衣】
○[服]初入染の衣服。
参照⇒はつしおぞめ(初入染)
はつしおぞめ《はつしほぞめ》
【初入染】
○布地などを一度だけ染液に浸して染め上げること。また、染
めたもの。
参照⇒はつしお(初入)(1)
はっしし
【ハッシシ】
◇[英]hashish
○[生化]インド大麻(タイマ)の雌株の花序と枝先の葉から分泌さ
れる樹脂を粉にした麻薬。
「ハシシ」,「ハシーシ」,「ハシシュ」,「ハシッシュ」,「インド大
麻(Indian hemp)」,「チャラス([ヒンディー語]charas)」とも呼
ぶ。
参照⇒あさしんは(アサシン派)
◎マリファナより高価。インドのマナリ(Manali)産やアフガニ
スタン産が高品質とされる。
参照⇒まりふぁな(マリファナ),かんなびす(カンナビス)(2),
[2]ばんぐ(バング)
◎アラビア語の「乾燥大麻(hassa)」から。
ばっじしすてむ
【バッジ・システム】
【BADGEシステム】
◇[英]base air defense ground environment system
○[空][軍]自動防空警戒管制組織。
レーダーとコンピュータを結び、敵機の発見から迎撃管制ま
での操作を自動的に行うもの。
参照⇒せーじ(セージ,SAGE)
◎1969(昭和44)航空自衛隊も採用。中枢は府中基地。
1989(昭和64)航空自衛隊のシステムを更新。
2008(平成20)までに早期警戒機E2Cの13機と日本海側7ヶ
所のレーダー基地、当別(北海道当別町)・加茂(秋田県男鹿市)
・佐渡(新潟県佐渡市)・経ヶ岬(京都府京丹後市)・高尾山(島
根県松江市)・見島(山口県萩市)・福江島(長崎県五島市)に地
上端末設備を設置予定。
参照⇒いーにしー(E2C)
ぱっしぶ
【パッシブ】
◇[英]passive
○(1)[形]受身の、 受動性の。
⇔[1]あくてぃぶ(アクティブ)(1)
○(2)[形]消極的な、活気のない。
⇔[1]あくてぃぶ(アクティブ)(2)
○(3)[形][言]受動の、受身の。
⇔[1]あくてぃぶ(アクティブ)(3)
○(4)[名][言]受動態。
「パッシブボイス(passive voice)」とも呼ぶ。
⇔[1]あくてぃぶ(アクティブ)(4)
ぱっしぶそなー
【パッシブソナー】
◇[英]passive SONAR
○[軍][海]超音波を発することができない潜水艦などで、聞こ
える音紋(オンモン)から探索や機種判別を行う水中音波探知機。
参照⇒そなー(ソナー,SONAR),ちょうおんき(聴音機)
ぱっしぶぼいす
【パッシブボイス】
【パッシブ・ボイス】
◇[英]passive voice
○[言]⇒ぱっしぶ(パッシブ)(4)
ぱっしぶほーみんぐ
【パッシブホーミング】
【パッシブ・ホーミング】
◇[英]passive homing
○[軍]ミサイルや魚雷の自動追尾方式の一種。
ミサイルや魚雷などが目標物の発する音波・赤外線・電波な
どを探知して攻撃目標を追尾するもの。
⇔あくてぃぶほーみんぐ(アクティブホーミング,アクティブ
・ホーミング)
ぱっしふろら
【パッシフロラ】
◇[学]Passiflora caerulea
○[植]⇒とけいそう(トケイソウ,時計草)
ぱっしめーたー
【パッシメーター】
◇[英]passimeter
○[工]内径を測る精密測定器の一種。
外径を測るパッサメーター(passameter)と同様の原理で工作
物などの被測定物の検査・測定に用いるもの。
参照⇒のぎす(ノギス)
はっじゃ
【ハッジャ】
◇Hajjah
○(1)(Muhafazat Hajjah)⇒はっじゃしゅう(ハッジャ州)
○(2)アラビア半島南西部、イエメン共和国北西部のハッジャ
州南東部にある州都。
はっじゃしゅう《はつじやしう》
【ハッジャ州】
◇Muhafazat Hajjah、[英]Hajjah Governorate
○アラビア半島南西部、イエメン共和国北西部の州。北東部を
サーダ州(Muhafazat Sa'dah)、東部をサヌア州(Muhafazat San'-
a)に接し、北西部をサウジアラビアに隣接し、西部を紅海に面
する。
州都はハッジャ。
〈面積〉
1万0,677平方キロメートル。
〈人口〉
1994(平成 6)109万1,788人(12月16日現在)。
2004(平成16)147万9,568人(12月16日現在)。
はっしゅう
【八宗】
○[仏]日本仏教の8宗派。
倶舎(グシャ)・成実(ショウジツ)・律(リツ)・法相(ホッソウ)・三論(サンロ
ン)・華厳(ケゴン)の南都六宗と、天台(テンダイ)・真言(シンゴン)の平
安二宗。
禅宗を加えて「九宗」ともいう。
参照⇒なんとろくしゅう(南都六宗),じっしゅう(十宗)(1)
◎八宗兼学
◎南都は奈良、平安は京都のこと。
はっしゅうまわり《はつしうまはり》
【八州廻り】
【八州回り】
○[俗][歴]⇒かんとうとりしまりでやく(関東取締出役)
★はっしょう《はつしやう》
【八省】
○[歴]大宝令(タイホウリョウ)で太政官(ダイジョウカン)の下に置かれた八
つの行政官庁。
中務(ナカツカサ)・式部・治部・民部・兵部(ヒョウブ)・刑部(ギョウブ)
・大蔵・宮内省。
はっしょう《はつしやう》
【八象】
○易(エキ)の八卦(ハッケ)のそれぞれが表す自然現象。
参照⇒はっけ(八卦)(1)
◎乾(ケン) :天。
坤(コン) :地。
坎(カン) :水。
離(リ) :火。
艮(ゴン):山。
兌(ダ) :沢:⇒だ(兌,~)(4)
巽(ソン) :風。
震(シン) :雷。
ばっしょう《ばつせう》
【跋渉】
○(1)山を越え、水を渡ること。
「としょう(徒渉,渡渉)」とも呼ぶ。
○(2)(転じて)あちこち歩き回ること。諸国を遍歴(ヘンレキ)する
こと。
「としょう(徒渉,渡渉)」とも呼ぶ。
はっしょうじん《はつしやうじん》
【八将神】
○[暦]陰陽道(オンヨウドウ)で、その年の方位の吉凶をつかさどる
とされる八神。
太歳(タイサイ)・大将軍・大陰(ダイオン)・歳刑(サイキョウ)・歳破(サイハ)
・歳殺(サイセツ)・黄幡(オウバン)・豹尾(ヒョウビ)の総称。
参照⇒たいさいじん(太歳神),だいおんじん(大陰神),はっし
ん(八神)
◎暦本の初めに八将神のその年に位する方角を掲げ、さまざま
な吉凶が記される。
★はっしょうどう《はつしやうだう》
【八正道】
【八聖道】
○[仏]苦(ク)を滅(メッ)する八つの神聖な道。涅槃(ネハン)に達する
八つの道。
「中道(チュウドウ)」とも呼ぶ。
◎<1>正見(ショウケン):一方に偏(タカヨ)らずものを正しく見ること。
<2>正思惟(ショウシイ):真理に照らしてものを正しく考えること。
「正思(ショウシ)」とも呼ぶ。
<3>正語(ショウゴ):真理に合った正しいことを話すこと。
<4>正行(ショウギョウ):仏の教えに合った正しい日常の行為をす
ること。
<5>正命(ショウミョウ):衣食住など生活財を正しく求めること。
<6>正精進(ショウショウジン):自分の使命を理解して正しく励(ハゲ)
むこと。
<7>正念(ショウネン):仏と同じ心を持つように努(ツト)めること。
「正恵」とも呼ぶ。
<8>正定(ショウジョウ):確固(カッコ)たる自信を持って周囲の変化
に動じないこと。
◎「正」は「真理に合った」の意味。
はっしょおんりょう《はちしよをんりやう》
【八所怨霊】
○[歴]⇒はっしょごりょう(八所御霊)
★はっしょごりょう《はちしよごりやう》
【八所御霊】
○[歴]六所御霊に二柱を加えた怨霊(オンリョウ)の総称。
菅原道真(スガワラ・ミチザネ)と、長屋王(ナガヤオウ)・井上内親王・
・藤原広嗣(ヒロツグ)のいづれか。
「八所怨霊」とも呼ぶ。
参照⇒ろくしょごりょう(六所御霊)
ばつしょとう《ばつしよたう》
【バツ諸島】
◇[インドネシア語]Pulau-pulau Batu、[英]Batu Islands
○[地]インドネシア西部、スマトラ島中央部の西岸沖にある群
島。
北方にニアス島(Pulau Nias)、南方にシベルト水道(Selat
Siberut)を介してシベルト島(Pulau Siberut)がある。
北スマトラ州(Propinsi Sumatera Utara)に属する。
ぱっしょん
【パッション】
◇[英]passion
○(1)(我を失うほどの)情熱・激情。熱愛・情欲。
○(2)[宗](Passion)キリストの受難。
「パッショ([羅]passio)」とも呼ぶ。
○(3)[劇][楽](Passion)受難劇・受難曲・受難画。
「パッショ([羅]passio)」とも呼ぶ。
◎ラテン語の「苦痛(passus)」から。
ぱっしょんふらわー
【パッションフラワー】
◇[英]passionflower
○[植]⇒とけいそう(トケイソウ,時計草)
ぱっしょんふるーつ
【パッションフルーツ】
◇[英]passionfruit
○[植][食]トケイソウ(時計草)の一種。ブラジル原産。
果実は長さ5〜8センチメートルの卵円形で、黒紫色に熟す。
果肉は橙黄色のゼリー状で甘酸っぱく、上品な香りがする。
熱帯・亜熱帯で広く栽培されている。
「クダモノトケイソウ(果物時計草)」,「受難果([西]fruta de
la pasion)」とも呼ぶ。
参照⇒とけいそう(トケイソウ,時計草)
◎17世紀に発見したスペイン人宣教師が、花芯を十字架に見立
ててキリストの受難の姿に似ていることから命名。
はっしん
【八神】
○(1)[暦]宇宙を支配するという八柱の神々。
天主・地主・陰主・陽主・月主・日主・四時主・兵主の総称。
参照⇒はっしょうじん(八将神)
○(2)[宗]天皇の身を守護するため宮中の神殿に祀(マツ)られる
八柱の神々。
神産日神(カミムスビノカミ)・高御産日神(タカミムスビノカミ)・玉積産日
神(タマツメムスビノカミ)・生産日神(イクムスビノカミ)・足産日神(タルムスビノカミ)
・大宮売神(オオミヤノメノカミ)・御食津神(ミケツカミ)・事代主神(コトシロヌシノ
カミ)の総称。
◎古くは神祇官の八神殿に奉斎され、1872(明治 5)から天神地
祇と合せて宮中三殿の一つである神殿に祀られている。
はっしんすう《はちしんすう》
【八進数】
【8進数】
◇[英]octal digit
○[数][計]⇒はっしんほう(八進法,8進法)
はっしんほう《はちしんはふ》
【八進法】
【8進法】
◇[英]octal system/octal notation/octal scale
○[数][計]0〜7の8個の組み合せで全ての実数を表す記数法。
十進法の"1,000"の表記は"O'1750'"、C言語では"0o1750"。
「八進数(8進数)(octal digit)」,「オクタル(octal)」とも呼
ぶ。
参照⇒にしんほう(二進法,2進法),じゅうろくしんほう(十
六進法,16進法)
◎二進法では3桁区切りで、欧米の金銭の区切りと同じために
初期には好まれて多く用いられたが、バイト(byte)が普及する
と次第に十六進が主流となった。
はっすん
【八寸】
○(1)一寸の8倍の長さ。約24.24センチメートル。
○(2)[食]⇒はっすんぜん(八寸膳)
○(3)[食]懐石料理で、最初に出す酒肴(シュコウ)の口取肴(クチトリザ
カナ)。
○(4)[歴]和紙の一種。
江戸時代、上野国(現:群馬県)・下野国(現:栃木県)・信濃国
(現:長野県)などに産した厚紙。
大八寸・中大八寸・小八寸などの種類があった。
○(5)[歴]江戸時代、遊女の階級の一つ。囲い(鹿恋)の次位の
遊女。
参照⇒いっしゃくはっすん(一尺八寸)(2)
◎揚げ代が八匁だったところから。
はっすんぜん
【八寸膳】
○(1)[食]懐石料理で、八寸四方の白木の膳。
単に「八寸」とも呼ぶ。
○(2)[食](1)に盛った料理。
3〜5種の珍味などを少しづつ盛り合せる。
単に「八寸」とも呼ぶ。
はつせ
【初瀬】
◇[日]Hatsuse
○(1)[古]初瀬川(ハセガワ)の古称。
⇒はせがわ(初瀬川)
○(2)[歴][軍]旧日本海軍の戦艦。
◎1899(明治32)就役。
はつせ
【初瀬】
【泊瀬】
◇[日]Hatsuse
○[古]奈良県桜井市初瀬(ハセ)の古称。
◎泊瀬朝倉宮(アサクラノミヤ):雄略天皇の行宮(アングウ)。
はつせがわ《はつせがは》
【初瀬川】
◇[日]Hatsuse Gawa
○[古]初瀬川(ハセガワ)の古称。
⇒はせがわ(初瀬川)
はっせつ
【八節】
○[暦]季節の八つの変わり目。
立春・春分・立夏・夏至・立秋・秋分・立冬・冬至の総称。
参照⇒にじゅうしせっき(二十四節気)
はっせん
【八仙】
◇[中]Ba Xian/Baxian
○(1)[人]中国の民間伝承による漢代の8人の仙人(xianren)。
鍾離権(Zhong Liquan)・張果老(Zhang Guolao)・韓湘子(Han
Xiangzi)(カン・ショウシ)・鉄拐(Tie Quai)(テッカイ)・曹国舅(Cao Guo-
jiu)(ソウ・コクキュウ)・呂洞賓(Lyu Dongbin)(リョ・ドウヒン)・藍采和
(Lan Caihe)の7人と、女仙人の何仙姑(He Xiangu)(カ・センコ)の
総称。
○(2)[人]中国唐代の8人の酒仙。
唐の杜甫(Du Fu)(ト・ホ)の作った七言古詩『飲中八仙歌(Yin-
zhong Baxian Ge)』にうたわれた
当時の酒豪で、李白(Li Bai)・賀知章(He Zhizhang)・李適之
(Li Shizhi)・崔宗之(Cui Songzhi)・汝陽王(Ruyang Wang)李
(「王」偏+「進」)(Li Jin)(リ・シン)・蘇晋(Su Jin)・張旭(Zhang Xu)
・焦遂(Jiao Sui)の総称。
「飲中(インチュウ)八仙」とも呼ぶ。
○(3)[楽]雅楽の曲名。右方の新楽。高麗壱越(イチコツ)調の小曲。
四人舞の文舞。
崑崙山の八仙人が鶴となって遊ぶ姿をかたどり、とがった口
の先に鈴をつけた青い鶴の仮面に別甲(ベツカブト)をつけて舞う。
「崑崙八仙(コンロンハッセン,クロハセ,コロハセ)」とも呼ぶ。
はっせんか《はつせんくわ》
【八仙花】
◇[中]baxianhua
○[植]⇒あじさい(アジサイ,紫陽花)
ぱっせんじゃー
【パッセンジャー】
◇[英]passenger
○(1)乗客・旅客。
○(2)(転じて)手まとい・能無し・無能者。お荷物・お客さん。
ぱっそ
【パッソ】
◇[登録商標]PASSO
○[交]トヨタ自動車(株)の小型車。
ダイハツ工業と共同開発し、ダイハツ工業名は「ブーン
(BOON)」。
参照⇒あばんざ(アバンザ)
◎2004. 6. 7(平成16)発表。
はっそう《はつさう》
【八双】
○(1)八の字状に二股に分かれていること。開き加減または閉
じ加減に分かれていること。
参照⇒はっそうかなもの(八双金物),はっそうとび(八双跳び,
八双飛び)
◎入八双(入り八双),出八双
○(2)[運]⇒はっそうのかまえ(八双の構え)
はっそう《はつさう》
【八双】
【発装】
○[美]仏画などの掛け軸を吊るす装飾金具。
◎八双金物に似るから。
参照⇒はっそうかなもの(八双金物)
はっそうあん《はつさうあん》
【八窓庵】
○(1)[建]北海道札幌市中央区の中島公園にある、江戸初期の
茶室。国指定重要文化財
◎17世紀、茶人の小堀遠州(エンシュウ)が近江国(現:滋賀県)に創建。
大正時代、札幌の実業家が買い取る。
1971(昭和46)札幌市に寄贈され、中島公園内の日本庭園に移
築。
2005. 3.(平成17)積雪で保護していたプレハブとともに倒壊。
2008.10. 2(平成20)修復して報道陣に事前公開。
○(2)[建]奈良県奈良市の奈良国立博物館中庭にある、江戸中
期の茶室。
大和三茶室の一つ。
◎1892(明治25)興福寺の大乗院庭園にあった茶室を寄贈・移築。
◎名称は窓が八つあることから。
はっそうかなもの《はつさうかなもの》
【八双金物】
○[建]門扉や板唐戸などの縁に取り付ける装飾金物。
先端が魚尾状に二股に分かれた入八双(入り八双)、花頭状に
突き出た出八双、そのた散らし八双などの種類がある。
工芸品にも用いられる。
参照⇒はっそう(八双,発装)
はっそうじょうどう《はつさうじやうだう》
【八相成道】
○[仏]釈迦八相の中で、特に成道を重視する言葉。
⇒しゃかはっそう(釈迦八相)
はっそうとび《はつさうとび》
【八双跳び】
【八双飛び】
○足を八の字状に開いて跳ぶこと。
多くは、左右いずれかに跳び、着地の反動を利用して反対方
向に、二段・三段と続けて跳ぶこと。
はっそうのかまえ《はつさうのかまへ》
【八双の構え】
○[運]剣道や薙刀(ナギナタ)の構えの一つ。
正面より右に寄せ、立てる構え方。
単に「八双」とも呼ぶ。
ばった
【ばった】
【バッタ】
◇[日]batta
○⇒めんこ(めんこ,メンコ,面子)
ばった
【バッタ】
◇[日]batta
○[古][軍]精神注入棒。
★ばった
【バッタ】
【飛蝗】
◇[日]batta
○[虫]バッタ目(直翅目)(Orthoptera)バッタ科(Acrididae)に
属する昆虫の総称。
◎「蝗(コウ)」は「イナゴ」と読む。
はったい
【ハッタイ】
○[食]麦または米の新穀(シンコク)を煎(イ)り、碾(ヒ)いて粉にした
もの。
麦こがし・香煎(コウセン)など。
湯にとかして飲んだり、砂糖を加えて冷水で練って食べたり
する。
とも呼ぶ。
「ハッタイ粉(コ)」,「こがし(焦がし)」とも呼ぶ。
◎夏の季語。
◎(「麥」偏+「少」:補助7673)とも書く。
ばつだいが
【跋提河】
◇[梵]Ajiravati(阿恃多伐底)
○[歴][地]⇒ばだいが(跋提河)
はったいこ
【ハッタイ粉】
○[食]⇒はったい(ハッタイ)
はったつ
【八達】
○道路・線路・交通・通信などが八方に通じていること。
「四通八達」とも呼ぶ。
参照⇒はったつれい(八達嶺)
★はったつしょうがい《はつたつしやうがい》
【発達障害】
○[病]学習障害(LD)などの脳機能障害で、通常低年齢で症状
が現れるもの。
参照⇒えるでぃ(LD)(1),えーでぃえっちでぃ(ADHD),
じへいしょう(自閉症)
◎2004.12. 4(平成16)参議院本会議で、発達障害者支援法が可
決・成立。
2005. 4. 1(平成17)発達障害者支援法、施行予定。
はったつれい
【八達嶺】
◇[中]Bada Ling
○[地]中国の首都北京市(ペキンシ)北西部にある山。標高1,015メ
ートル。
八達嶺長城は北京市の主要観光スポット。
◎古来から内モンゴル高原と華北平原とを結ぶ軍事・交通の要
所。
ばったに
【バッタニ】
◇abu-'Abdullah Muhammad ibn-Jabir al-Battani
○[人]⇒ばったーに(バッターニ)
ばったーに
【バッターニ】
◇abu-'Abdullah Muhammad ibn-Jabir al-Battani
○[人]アラビアの天文学者( 858?〜 929)。シリア生れ。
天文学に初めて球面三角法を導入して、正確な天文観測法を
研究し、黄道値の測定や星表の作成などを行う。
著書はラテン語に翻訳され、ヨーロッパでも重視された。
「バッタニ」,「アルバッターニ(al-Battani)」,「アルバテグニ
(Albategni)」,「アルバテグニウス(Albategnius)」,「アルバテニ
ウス(Albatenius)」とも呼ぶ。
ぱったに
【パッタニ】
◇Pattani
○(1)(Changwat Pattani)⇒ぱったにけん(パッタニ県)
○(2)東南アジア、タイ王国南部のパッタニ県北部にある県都。
北緯6.87°、東経101.24°の地。
「パタニ」,「パッターニー」とも呼ぶ。
〈人口〉
1990(平成 2)4万1,600人。
2000(平成12)4万3,400人。
2004(平成16)4万6,100人。
ぱったーにー
【パッターニー】
◇Pattani
○⇒ぱったに(パッタニ)
★ぱったにおうこく《ぱつたにわうこく》
【パッタニ王国】
◇[英]the Kingdom of Pattani
○[歴]タイ王国南部にあった、マレー系のイスラム国家。
14世紀に現れる。
1786(天明 6)シャム(タイ)のラタナコーシン朝(the Rattana-
kosin Period)の支配下に入る。
1902(明治35)シャムに併合。
ぱったにけん
【パッタニ県】
◇[タイ語]Changwat Pattani、[英]Pattani Province
○東南アジア、タイ王国南部の県。東南端をナラティワット県
(Changwat Narathiwat)、南部をヤラ県(Changwat Yala)、西部
をソンクラ県(Changwat Songkhla)に接し、北部・東部をタイ
ランド湾(Gulf of Thailand)に面する。
県都はパッタニ。
「パタニ県」,「パッターニー県」とも呼ぶ。
〈面積〉
1,940.4平方キロメートル。
〈人口〉
1990(平成 2)53万7,500人。
2000(平成12)59万4,400人。
2004(平成16)63万1,000人。
ぱったーにーけん
【パッターニー県】
◇[タイ語]Changwat Pattani、[英]Pattani Province
○⇒ぱったにけん(パッタニ県)
はったむら
【八田村】
◇[日]Hatta Mura
○[古]山梨県西部、中巨摩郡(ナカコマグン)の村。南部を白根町(シラ
ネマチ)、北西部を韮崎市(ニラサキシ)に接する。
〈面積〉
8.04平方キロメートル。
〈人口〉
1995(平成 7)6,694人。
2000(平成12)7,016人。
◎1956(昭和31)御影村・田之岡村が合併して発足。
2003. 4. 1(平成15)中巨摩郡の西部、白根町・櫛形町(クシガタ
マチ)・甲西町(コウサイマチ)・若草町(ワカクサチョウ)・八田村・芦安村(アシヤ
スムラ)の4町2村が合併して南アルプス市を発足。
ぱったや
【パッタヤ】
◇Pattaya
○⇒ぱったやー(パッタヤー)
ぱったやー
【パッタヤー】
◇Pattaya
○タイ王国中央部、サラブリ県(Changwat Saraburi)南西部に
ある都市。タイランド湾に面する。
北緯12.92°、東経100.90°の地。
「パッタヤ」,「パタヤ」とも呼ぶ。
〈人口〉
1990(平成 2)6万2,400人。
2000(平成12)7万6,900人。
2002(平成14)7万9,200人。
◎2009. 4.(平成21)反政府派の抗議行動でASEANプラス3
(南アジア諸国連合と日中韓)の首脳会議など中止となる。
★[1]はっち
【ハッチ】
◇[英]hatch
○(1)(船の)昇降口。
○(2)跳ね上げ蓋(ブタ)。
[2]はっち
【ハッチ】
◇[英]hutch
○(1)小動物を飼う金網を張ったオリ(檻)・箱(cage)。
○(2)(転じて)小さな家・ちっぽけな家。
参照⇒[2]はっと(ハット),うさぎごや(ウサギ小屋)
◎英語の"warren"は「ウサギの飼育場」・「ごみごみした建物」の
意味。
[1]ばっち
【バッチ】
◇[英]batch
○(1)パンを焼く一回分。ひとかまど(一竃)。
○(2)一束(ヒトタバ)・一塊(ヒトカタマリ)。
○(3)[計]バッチ処理(batch processing)の略称。
⇒ばっちしょり(バッチ処理)
[2]ばっち
【バッチ】
◇[英]badge
○[俗]バッジのなまり。
⇒ばっじ(バッジ)
ばっぢ
【バッヂ】
◇[英]badge
○[俗]⇒ばっじ(バッジ)
[1]ぱっち
【パッチ】
◇[英]patch
○(1)継(ツ)ぎはぎ・継ぎ当て。継ぎ当ての布・継ぎ布。
参照⇒ぱっちわーく(パッチワーク)(1),ふせ(伏せ)(3)
○(2)眼帯(ガンタイ)。
○(3)[計]プログラムの一時的な修正方法。
実行形式のプログラムの一部をマシン語で直接書き換えるこ
と。
必要ない領域に一旦(イッタン)ジャンプ(分岐)し、必要な処理を
して、ジャンプした次の命令に再びジャンプで戻ることが多い。
修正のほか、デバッグで故意にエラーを起させるためにも使
用される。
参照⇒ぱっちわーく(パッチワーク)(2)
[2]ぱっち
【パッチ】
○[服]すててこや長い股引(モモヒキ)。
参照⇒すててこ(すててこ,ステテコ)(1)
◎主に関西で使用される言葉。
朝鮮語の「袴下(baji)」から。
参照⇒ぱじ(パジ,袴下)
ぱっちぎ
【パッチギ】
◇[朝]bakchigi
○(1)[俗](韓国・朝鮮語・日本の俗語で)頭突き。
○(2)(韓国・朝鮮語で)頭で押す・角で突く。
○(3)(転じて)突き破る・乗り越える。
ばっちしょり
【バッチ処理】
◇[英]batch processing
○[計]一括処理。
コンピュータのデータを一定期間または一定量蓄積し、まと
めて処理する方法。
⇔りあるたいむしょり(リアルタイム処理)
★ぱっちてすと
【パッチ・テスト】
◇[英]patch test
○[医]皮膚反応試験の一種。
参照⇒すくらっちてすと(スクラッチ・テスト)
はっちょうでじま《はちちやうでじま》
【八丁出島】
◇[日]Hatcho Dezima
○[地]栃木県日光市にある中禅寺湖(チュウゼンジコ)の南東岸から
細く突き出た半島。
★はっちょうぼり《はつちやうぼり》
【八丁堀】
◇[日]Hatchobori
○(1)東京都中央区の中央部の地名。
1〜4丁目。
○(2)[歴]江戸時代、与力・同心の別称。
○(3)[人]与力出身の加藤千蔭の別称。
○(4)[人]浄瑠璃語り竹本組太夫の別称。
○(5)江戸時代、神田にあった掘割(ホリワリ)。今川橋が架(カ)けら
れていた。
はっちょうぼりえき《はつちやうぼりえき》
【八丁堀駅】
○(1)[交]東京都中央区八丁堀にある、JR京葉線(ケイヨウセン)の
駅。
東京駅(千代田区)と越中島(エッチュウジマ)駅(江東区)の間。
○(2)[交]東京地下鉄(東京メトロ)日比谷線の駅。
茅場町(カヤバチョウ)駅と築地(ツキジ)駅の間。
はっちょうみそ《はちちやうみそ》
【八丁味噌】
◇[日]hatcho miso
○[食]愛知県岡崎市(オカザキシ)の名産の豆味噌。
蒸した大豆をミソ玉にした豆麹(マメコウジ)を原料にして、普通
のミソより水分を少なくし、重しをして長く熟成させた暗褐色
の堅い鹹味噌(カラミソ)。
独特の濃いうま味と風味があり、長期間の貯蔵に堪える。
「岡崎味噌」,「三州(サンシュウ)味噌」とも呼ぶ。
ぱっちわーく
【パッチワーク】
◇[英]patchwork
○(1)手芸(シュゲイ)の一つ。
色柄(イロガラ)や大きさなどが異なるさまざまな布片をはぎ合
わせ、新しい模様(モヨウ)を作り出す細工(サイク)。また、その作品。
参照⇒つぎはぎ(継ぎ接ぎ,継ぎはぎ)
○(2)(転じて)寄せ集め・継ぎはぎ・ごた混ぜ・ごちゃ混ぜ。
やっつけ仕事。
はっちんそんぎるふぉーどしょうこうぐん
《はつちんそんぎるふおーどしやうこうぐん》
【ハッチンソン・ギルフォード症候群】
◇[英]Hutchinson-Gilford syndrome
○[病]第一染色体にある遺伝子異変による疾患。
生後6ヶ月〜2歳の幼少時で発病する。
発育障害・動脈硬化・高血圧などを伴い、骨密度も非常に低
くなる。禿頭や皮下脂肪の委縮により外見も老人のようになる。
著しい動脈硬化から13歳ころに心不全で死亡する。
「ハチンソン・ギルフォード症候群」,「早老病」,「プロゲリア
(Progeria)」,「プロジェリア」とも呼ぶ。
参照⇒ろすむんどとむそんしょうこうぐん(ロスムンド・ト
ムソン症候群)
◎劣性遺伝病という説や突然異変という説もある。
参照⇒れっせいいでんびょう(劣性遺伝病)
はっつさす
【ハッツサス】
◇Hattusas
○[歴]⇒はっとぅさ(ハットゥサ)
はっつしゃしゅ
【ハッツシャシュ】
◇Hattushash
○[歴]⇒はっとぅさ(ハットゥサ)
はってぃ
【ハッティ】
◇Hatti
○(1)[歴]中央アナトリアに居住していた民族。
ヒッタイトに征服された。
「原ハッティ(pre-Hatti)」とも呼ぶ。
○(2)[歴](Khatti)ヒッタイトの別称。
⇒ひったいと(ヒッタイト)(2)
ばってぃかろあ
【バッティカロア】
◇Batticaloa
○⇒まだかるぷーわ(マダカルプーワ)(2)
ばってぃかろあけん
【バッティカロア県】
◇[英]Batticaloa District
○⇒まだかるぷーわけん(マダカルプーワ県)
ばってぃんぐあべれーじ
【バッティング・アベレージ】
◇[英]batting average
○[運]⇒だりつ(打率)
★ばってりー
【バッテリー】
◇[英]
○(1)[電]電池。
○(2)[電]蓄電池(storage battery)。
⇒ちくでんち(蓄電池)
○()[]
はってん
【八天】
○[宗]道教で神が住むとされる天の内の八つ。
〈四種民天〉
<1>太虚無上常融天(タイキョムジョウジョウユウテン)。
<2>太釈玉隆騰勝天(タイシャクギョクリュウトウショウテン)。
<3>竜変梵度天(リュウヘンボンドテン)。
<4>太極平育賈奕天(タイキョクヘイイクカエキテン)。
〈三清天〉
<5>太清天(タイセイテン)。
<6>上清天(ジョウセイテン)。
<7>玉清天(ギョクセイテン)。
〈大羅天〉
<8>大羅天(ダイラテン)。
はつでんしょ
【発電所】
◇[英]power plant/power station
○[電]発電機を設置し、電力を発生する施設。
発電機の回転動力に水力・火力・原子力を使用するほかに、
地熱・風力・潮力などの自然エネルギーを利用するものもある。
◎水力発電所,火力発電所,原子力発電所,地熱発電所,風力発電
所
◎明治中期の呼称は「電燈局(デントウキョク)」。
◎独立系発電事業者:⇒あいぴーぴー(IPP)
[1]はっと
【ハット】
◇[英]hat
○(1)[服]ツバ(鍔)やフチ(縁)のある帽子。
参照⇒[1]きゃっぷ(キャップ)(1)
○(2)[数]論理積を表す、U字の上下を逆にした型の記号。「∩」。
「キャップ(cap)」とも呼ぶ。
参照⇒ろんりせき(論理積)
[2]はっと
【ハット】
◇[英]hut
○(1)(粗末な)小屋・掘っ建て小屋・あばら屋。
「シャンティー([英]shanty)」,「シャック(shack)」とも呼ぶ。
参照⇒[2]はっち(ハッチ)
○(2)山小屋・ヒュッテ([独]huette)。
○(3)[軍]仮兵舎。
◎クウォンセットハット(Quonset hut)/ニッセンハット(Nis-
sen hut):かまぼこ形兵舎。
[1]ばっと
【バット】
◇[英]bat
○(1)[運]野球で、球を打つ棒。
木製はアッシュ([英]ash)(トネリコ)材、金属バットはジュ
ラルミンまたはアルミ製。
木製は木目の関係で、焼印のある面を上または下に向けて打
つと折れにくい。
○(2)[運]クリケットで、球を打つ棒。
○(3)[運]卓球のラケット。
○(4)[運]バトミントンのラケット。
[2]ばっと
【バット】
◇[英]bat
○(1)[哺]コウモリ(蝙蝠)の英語名。
⇒こうもり(コウモリ,蝙蝠)
○(2)[俗]紙巻きタバコ「ゴールデンバット」の略称。
⇒ごーるでんばっと(ゴールデンバット)
[3]ばっと
【バット】
◇[英]vat
○浅い長方形の平皿。
ホウロウ(琺瑯)・ステンレス・強化ガラスなど化学的に腐食
に強い材質で作られるが、プラスチック製もある。
料理や写真の現像処理などに用いる。
◎原意は、「(醸造・染色・皮なめしなどに用いる)大桶(オオオケ)
・大樽(オオダル)」。
ぱっと
【パット】
○[俗]パッド([英]pad)の訛(ナマ)り。
⇒ぱっど(パッド)
ぱっど
【パッド】
◇[英]pad
○(1)当て物・詰め物。
「パディング(padding)」とも、なまって「パット」とも呼ぶ。
○(2)[服]洋服を着たときの姿・体型を整えるため、肩・腰な
どの部分の裏に縫いつける、綿を薄くはさみ込んだ布。
ショルダーパッド(shoulder pad)やヒップパッド(hip pad)
など。
「あんこ(餡こ,餡子)」,「パディング」,「パット」とも呼ぶ。
○(3)衝撃を弱めたり、摩擦などから守るため、体や器具に当
てる物。
なまって「パット」とも呼ぶ。
○(4)[医]包帯などがずれないように当てる物。
なまって「パット」とも呼ぶ。
○(5)[医]生理用品の一種。下り物を吸収する当て物。
「デルタパッド(delta pad)」,「ナプキン(napkin)」とも、なまっ
て「パット」とも呼ぶ。
○(6)バストパッド(bust pad)の略称。
なまって「パット」とも呼ぶ。
○(7)ノートパッド(notepad)の略称。
⇒のーとぱっど(ノートパッド)
○(8)[哺]⇒にくきゅう(肉球)
ぱっといんさつ
【パット印刷】
◇[英]pad print
○[印]⇒ぱっどいんさつ(パッド印刷)
ぱっどいんさつ
【パッド印刷】
◇[英]pad print
○[印]インキを塗った凹版(オウハン)からパターンを一度パッドに
移し取り、印刷物へパッドを押し付けて転写させる印刷。
パッドは軟らかいシリコンまたはゴム製で、印刷物にかなり
の凹凸(オウトツ)があっても印刷することができる。
パッドはなまって「パット」とも、また「タンポ」とも呼ぶ。
「パット印刷」,「タンポ印刷」,「凹板転写印刷」とも呼ぶ。
ばっとう《ばつたう》
【抜刀】
○(1)刀を鞘(サヤ)から抜くこと。
参照⇒ばっとうたい(抜刀隊)
○(2)鞘(サヤ)から抜いた刀。抜(ヌ)き身。
○(3)[軍]刀を抜けという号令。
★はっとぅさ
【ハットゥサ】
◇Hattusa
○[歴]ヒッタイト帝国の首都。
「ハットゥサス(Hattusas)」,「ハッツサス(Hattusas)」,「ハッ
ツシャシュ(Hattushash)」とも呼ぶ。
◎現在のトルコのチョルム県(Corum Ili)の小村ボアズカレ
(Bogazkale)。
はっとぅさす
【ハットゥサス】
◇Hattusas
○[歴]⇒はっとぅさ(ハットゥサ)
はっとうしん
【八頭身】
【八等身】
○美人の基準を、身長が頭部の8倍とする、均整の取れた体。
◎1953(昭和28)アメリカで開催されたミスユニバース・コンテ
ストで日本代表の伊東絹子が入賞し、この言葉が流行した。
★ばっとうたい《ばつたうたい》
【抜刀隊】
○(1)決死の覚悟(カクゴ)で抜刀し、敵陣に斬(キ)り込む部隊。
○(2)[歴]1877(明治10)西南戦争で、西郷軍を攻撃した官軍の
警察隊。
○(3)[楽]陸軍行進曲『扶桑歌』の別称。
⇒ふそうか(扶桑歌)
ばっとうたいこうしんきょく《ばつたうたいかうしんきよく》
【抜刀隊行進曲】
○[楽]陸軍行進曲『扶桑歌』の別称。
⇒ふそうか(扶桑歌)
はっとうちょう《はちとうちやう》
【八東町】
◇[日]Hatto Cho
○[古]鳥取県東部、八頭郡(ヤズグン)の町。
◎2005. 3.31(平成17)郡家町(コオゲチョウ)・船岡町(フナオカチョウ)・八
東町の3町が合併して八頭町(ヤズチョウ)を発足。
ぱっとなむぐん
【パットナム郡】
◇[英]Putnam County
○アメリカ合衆国東部、オハイオ州(Ohio State)北西部の郡。
郡都はオタワ(Ottawa)。
はっとふぃーるど
【ハットフィールド】
◇Hatfield
○イギリスのハートフォードシャー州(Hertfordshire)の都市。
北緯51.77°、西経0.23°の地。
〈人口〉
1981(昭和56)3万3,200人。
1991(平成 3)3万1,100人。
2002(平成14)2万9,900人。
はっとりたばこ
【服部煙草】
○[歴]摂津国島上郡(のち三島郡)服部村(現:大阪府高槻市服部)
付近から産出した、香りの良い上質のタバコ。
◎摂津国には豊島郡(テシマグン)(のち豊能郡)服部村(現:豊中市)
もあった。
ぱっとれす
【バットレス】
◇[英]buttress
○[建]⇒ひかえかべ(控壁,控え壁)
ぱっとれするーと
【バットレス・ルート】
◇[英]buttress root
○[植]⇒はんこん(板根)
★ぱっとん
【パットン】
◇George Patton
○[人]アメリカ合衆国の陸軍軍人(将軍)(1885〜1945)。
◎パットン戦車
はつね
【初子】
○(1)[暦]月の最初の子(ネ)の日。
○(2)[暦]正月最初の子の日。
古く、子の日の遊びが行われた。
参照⇒ねのひのあそび(子の日の遊び)
○(3)[暦]十一月の最初の子(ネ)の日。
商家などで大黒天の祭が行われる。
★はつねはん
【般涅槃】
◇[梵]parinirvana
○(1)[仏]涅槃に入(ハイ)ること。悟(サト)りを開くこと。
○(2)[仏]肉体が滅(メッ)すること。死ぬこと。
◎「パリ(般)」・「ニルヴァーナ(涅槃)」の音写。
はっぱ
【発破】
○鉱山や土木工事などで、岩石に細長い穴をあけて爆薬を詰め、
点火して爆破すること。また、その点火またはその火薬。
参照⇒はっぱをかける(発破をかける,発破を掛ける),たんぷ
(タンプ)(3)
◎発破技士:労働安全衛生法による免許証(国家資格)。
◎かつては川に小さな発破を仕掛け、気絶や死んだ魚を獲(ト)
ることも行われたが、幼魚などが根こそぎ死亡するので違法。
[1]ばっは
【バッハ】
◇[独]Bach
○(ドイツ語で)小川・流れ。
★[2]ばっは
【バッハ】
◇Johann Sebastian Bach(ヨハン・セバスチャン・バッハ)
○[人]ドイツの作曲家(1685. 3.〜1750. 7.28)。中部ドイツの
町アイゼナハ(Eisenach)生れ。
1700年ザンクト・ミヒャエル教会付属学校の給費生として聖
歌隊に参加。
アルンシュタット・ワイマール・ミュールハウゼンなどで、
教会や宮廷のオルガン奏者として活躍。
1723年、トーマス教会のカルトンおよび市の音楽監督として
ライプチヒに移り定住。教会付属学校の音楽教師・ライプチヒ
全市の教会音楽の最高責任者を勤める。
「大バッハ(Great Bach)」とも呼ぶ。
◎ブラームス(Brahms)・ベートーベン(Beethoven)と並んで、
音楽界の三大Bと呼ばれる。
★[3]ばっは
【バッハ】
◇Carl Philipp Emanuel Bach(カール・フィリップ・エマヌエ
ル・バッハ)
○[人]ドイツの作曲家(1714〜1788)。大バッハの次男。
★[4]ばっは
【バッハ】
◇Johann Christian Bach(ヨハン・クリスチャン・バッハ)
○[人]ドイツの作曲家(1735〜1782)。大バッハの末子。
ぱっぱ
【パッパ】
◇[伊]papa、[英]pope
○(イタリア語で)教皇。
⇒きょうこう(教皇)
◎パパモービレ(Papamobile):⇒ぱぱもーびれ(パパモービレ)
はっぱく
【八白】
○[暦]運命判断法の九星の一つで、土星・東北に当たる。
参照⇒きゅうせい(九星)
はつばしょ
【初場所】
○[俗][運]大相撲の一月場所の通称。
⇒いちがつばしょ(一月場所)
はっばーにーやこ
【ハッバーニーヤ湖】
◇Hawr al-Habbaniyah
○[地]⇒はばにやこ(ハバニヤ湖)
ぱっぱらぱー
【ぱっぱらぱー】
【パッパラパー】
○[俗]バカ・阿呆(アホウ)・ぱあ。
◎あっけらかんとして陽気なイメージを持つ。
ドイツ語の「パペラパップ(Papperlapapp)」を語源とする説が
ある。
参照⇒ぱぺらぱっぷ(パペラパップ)
はっぱをかける
【発破をかける】
【発破を掛ける】
○(1)発破を仕掛(シカ)ける。発破を設置する。
参照⇒はっぱ(発破)
○(2)[慣用句]激しい言葉や強い口調で、頑張(ガンバ)るように
と励(ハゲ)まし奮(フル)い立たせる。気合(キアイ)を入れる。
★はっぴ
【半被】
【法被】
○[服]日本風の着衣の一種。背に屋号などを染め抜いたもの。
参照⇒はんてん(半纏,袢纏,半天)
◎英語の「ハッピー(happy)」に引っ掛けて、外国人観光客のお
土産(ミヤゲ)の一つ。
はっぴーどらっぐ
【ハッピー・ドラッグ】
◇[英]happy drug
○[社][薬]緊張を和らげ気分を高揚させるために、胃腸薬感覚
で服用される抗うつ薬。
副作用の少ないSSRI(選択的セロトニン再吸収阻害剤)が
発売されて服用者が激増している。
「幸福薬」とも呼ぶ。
参照⇒えすえすあーるあい(SSRI)
はっぴーまんでー
【ハッピーマンデー】
◇[和製英語]Happy Monday
○祝日が月曜日(マンデー)に振り返られ、休日になること。ま
た、その休日になった月曜日。
はっぴーまんでーほう《はつぴーまんでーはふ》
【ハッピーマンデー法】
○[法][暦]改正祝日法の通称。
⇒かいせいしゅくじつほう(改正祝日法)
はっぴゃくやちょう《はつぴやくやちやう》
【八百八町】
○(1)江戸の町の数が多いこと。
○(2)(転じて)江戸の別称。
はっぴゃくやばし
【八百八橋】
○(1)大坂に橋が多いこと。
○(2)(転じて)大坂の別称。
ばつびょう《ばつべう》
【抜錨】
○[海]船がイカリ(錨)を揚(ア)げて出航すること。
⇔とうびょう(投錨)(2)
参照⇒ようびょう(揚錨)
ばっぷ
【バップ】
◇[英]bop
○[楽]⇒びーばっぷ(ビーバップ)
ばっふぁー
【バッファー】
◇[英]buffer
○(1)[機]緩衝装置(bumper)。
⇒ばんぱー(バンパー)(1)
○(2)[計]⇒ばっふぁーめもりー(バッファーメモリー,バッファ
ー・メモリー)
ばっふぁーきおくそうち《ばつふあーきおくさうち》
【バッファー記憶装置】
◇[英]buffer memory unit
○[計]⇒ばっふぁーめもりー(バッファーメモリー,バッファー
・メモリー)
ばっふぁーめもりー
【バッファーメモリー】
【バッファー・メモリー】
◇[英]buffer memory
○[計]動作速度の異なる装置間のデータ転送、または動作時刻
の異なる処理で、時間調整のためにデータを一時的に保存する
記憶装置。
「バッファー記憶装置(buffer memory unit)」とも、単に「バッ
ファー」とも呼ぶ。
参照⇒すたっく(スタック)(4),すぷーらー(スプーラー)
[1]ばっふぁろー
【バッファロー】
◇[英]buffalo
○(1)[哺](アジアやアフリカの)水牛。
「バファロー」とも呼ぶ。
○(2)[哺]アメリカ・バイソン(bison)の別称。
⇒ばいそん(バイソン)
[2]ばっふぁろー
【バッファロー】
◇[英]Buffalo
○(1)(Buffalo County)⇒ばっふぁろーぐん(バッファロー郡)
○(2)アメリカ合衆国北東部、ニューヨーク州西部、エリー郡
(Erie county)の郡都。エリー湖東岸の都市。
北緯42.89°、西経78.86°の地。
〈人口〉
1975(昭和50)41万人。
1990(平成 2)32万8,123人。
2000(平成12)29万2,648人。
○(3)アメリカ合衆国中北部、ミネソタ州(Minnesota State)中
央部のライト郡(Wright County)中央部にある郡都。
北緯45.18°、西経93.87°の地。
〈人口〉
1990(平成 2) 6,856人。
2000(平成12)1万0,146人。
○(4)[歴][軍]アメリカ海軍の艦上戦闘機、ブリュースター
(Brewster)F2Aの通称。
○(5)[経]パソコン周辺機器製造会社の一社。
本社は愛知県名古屋市。
○(6)[運](Buffaloes)⇒きんてつばふぁろーず(近鉄バファロ
ーズ)
ばっふぁろーぐん
【バッファロー郡】
◇[英]Buffalo County
○アメリカ合衆国中央部、ネブラスカ州(Nebraska State)中南
部の郡
郡都はカーニー(Kearney)。
〈人口〉
1980(昭和55)3万4,757人。
1990(平成 2)3万7,447人。
2000(平成12)4万2,259人。
2005(平成17)4万3,572人。
ばっふぁろーず
【バッファローズ】
◇[英]Buffaloes
○[運]⇒きんてつばふぁろーず(近鉄バファローズ)
ばっふぁろーびる
【バッファロー・ビル】
◇[英]Buffalo Bill
○[人]アメリカのガンマン・役者(1846〜1917)。
本名はウィリアム・フレデリック・コーディ(William Fred-
erick Cody)。
1883(明治16)ワイルド・ウエスト・ショー(Wild West Show)
を開催し、インディアンとの戦いの再現や、拳銃の早撃ち・馬
乗りなどを実演。
1885(明治18)女性ガンマンのアニー・オークレー(Annie Oak-
ley)が出演。
1915(大正 4)破産。
参照⇒おーくれー(オークレー)
はっぶる
【ハッブル】
◇Edwin Powell Hubble(エドウィン・ハッブル)
○[人]アメリカの天文学者(1889.11.20〜1953. 9.28)。ミズー
リ州マーシュフィールド(Marshfield)生れ。
1910(明治43)シカゴ大学卒業。のちオックスフォード大学に
留学し、はじめ法律家となる。
1914〜1917(大正 3〜大正 6)ヤーキス天文台に勤務。
第一次世界大戦に従軍。
1920(大正 9)ウィルソン山天文台員。ウィルソン山天文台で
大望遠鏡を用いて、銀河系外星雲の距離・速度・分布などを研
究。銀河のスペクトルの赤方偏移の観測から、1929(昭和 4)ハッ
ブルの法則を発見。
ハッブル系列と呼ばれる星雲の分類法を創始。
◎ハッブル宇宙望遠鏡:⇒はっぶるうちゅうぼうえんきょう
(ハッブル宇宙望遠鏡)
ハッブルの法則:⇒はっぶるのほうそく(ハッブルの法則)
はっぶるうちゅうぼうえんきょう《はつぶるうちうばうゑんきやう》
【ハッブル宇宙望遠鏡】
◇[英]Hubble space telescope
○[天]1990. 4.24(平成 2)NASA(ナサ)がスペースシャトルを
使い地球を周回する軌道に打ち上げた軌道望遠鏡。
地上からでは大気が邪魔(ジャマ)して正確な観測ができないた
め、大気圏外から直接天体を観測し従来は不可能だった暗い28
等級の微光天体などの鮮明な映像や情報を得る能力をもつ。
本体は全長13.1メートル・直径4.25メートル、旧望遠鏡の口
径は2.4メートル。地球の600キロメートル上空に浮かぶ。
「HST」また「空飛ぶ天文台」とも呼ばれる。
◎命名はアメリカの天文学者ハッブルにちなむ。
参照⇒はっぶる(ハッブル)
◎打ち上げ後、光を集める主鏡の欠陥が見つかり、1993.12.
(平成 5)スペースシャトルによる修理が実施された。
2002. 3.(平成14)スペースシャトル「コロンビア」により新型
カメラ・太陽電池などを取り付け、従来に比べ視野2倍・感度
4.5倍・観測効率10倍となる。
はっぶるのほうそく《はつぶるのはふそく》
【ハッブルの法則】
◇[英]Hubble's law
○[天]遠方の銀河は、地球からその銀河までの距離に比例する
速度で遠ざかっているという法則。
その比例定数をハッブル定数と呼び、定数の逆数は膨張宇宙
の年齢や大きさの尺度となる。
◎1929(昭和 4)アメリカの天文学者ハッブルが発見。
参照⇒はっぶる(ハッブル)
はっぷん
【八分】
◇[中]bafen
○[言]漢代に作られた、撥(ハ)ねのある隷書(lishu)(レイショ)。
前漢の古隷(guli)(コレイ)より装飾的な書体で、楷書(kaishu)
(カイショ)に近い。
参照⇒れいしょ(隷書)
ばっへ
【バッヘ】
◇[独]Wache(ヴァッヘ)
○[軍](ドイツ語で)歩哨。
⇒ほしょう(歩哨)
はっぽう《はつぱう》
【八方】
○(1)東西南北と北東・北西・南東・南西の八つの方角。
○(2)(転じて)あらゆる方角
◎四方八方(シホウ・ハッポウ)
○(3)八方行灯(ハッポウアンドン)の略称。
⇒はちけん(八間)
はっぽうあんどん《はつぱうあんどん》
【八方行灯】
○⇒はちけん(八間)
はっぽうこんくりーと《はつぱうこんくりーと》
【発泡コンクリート】
◇[英]foam concrete
○[建]サーモコンクリートの略称。
⇒さーもこんくりーと(サーモコンクリート)
はっぽうさんご《はつぱうさんご》
【ハッポウサンゴ】
【八放サンゴ】
【八放珊瑚】
◇[学]Octocorallia
○[動]刺胞動物(Cnidaria)花虫綱(カチュウコウ)(Anthozoa)の一亜綱
(八放サンゴ亜綱)。
深海に生息してポリプの触手が8本あり、浅瀬に生息して6
本の六放サンゴ(Hexacorallia)と区別される。
アカサンゴ・モモイロサンゴ・シロサンゴ・イソバナ・ウミ
エラ・クダサンゴなど。
六放サンゴを石サンゴ(石珊瑚)と呼ぶのに対して、「宝石サ
ンゴ(宝石珊瑚)」とも呼ぶ。
参照⇒うみさぼてん(ウミサボテン,海サボテン,海仙人掌),
ろっぽうさんご(ロッポウサンゴ,六放サンゴ,六放珊瑚)
◎ウミトサカ目(海鶏頭目)(Alcyonacea)。
ヤギ目(海楊目)(Gorgonacea)。
アオサンゴ目(共莢目)(Helioporacea)。
ウミエラ目(海鰓目)(Pennatulacea)。
コエダ目(小枝目)(Telestacea)。
はっぽうじ《はつぱうぢ》
【八方地】
○[料]⇒はっぽうだし(八方出し)
はっぽうしゅ《はつぱうしゆ》
【発泡酒】
○(1)[食]炭酸ガスの泡(アワ)を生ずる酒。スパークリング・ワ
インなど。
○(2)[法][食]酒税法で、麦芽を原料の一部としてホップを使
用しない、発泡性のある酒類。
◎1994(平成 6)低価格の発泡酒が発売。
2003(平成15)年間の家庭向け出荷量がビールを初めて上回る。
はっぽうだし《はつぱうだし》
【八方出し】
○[料]調味出し汁の一種。
出し汁・醤油・ミリン(味醂)の割合が4〜8:1:1の合せ
万能調味料。
煮物・麺つゆ・天つゆなどの下地に、酒・砂糖・塩などを加
えて用いる。
「八方地(ジ)」,「八方露(ツユ)」
はっぽうちょう《はつぽうちやう》
【八峰町】
◇[日]Happo Cho
○秋田県北西部、山本郡(ヤマモトグン)の町。
◎2006. 3.27(平成18)八森町(ハチモリマチ)・峰浜村(ミネハマムラ)、合併
して発足。
はっぽうつゆ《はつぱうつゆ》
【八方露】
○[料]⇒はっぽうだし(八方出し)
ぱっぽんとおり《ぱつぽんとほり》
【パッポン通り】
◇[英]Patpong Road
○タイ王国の首都バンコク(Bangkok)市内にある夜の繁華街(特
別夜間営業地区)。
ゴーゴーバー(Go Go Bar)などが林立する観光名所。
ばつみ
【バツミ】
◇Batumi
○⇒ばとぅーみ(バトゥーミ)
★はつめい
【発明】
◇[英]invention
○
「インベンション」とも呼ぶ。
◎発明の日:4月18日。
東洋の四大発明:紙・活字印刷・火薬・羅針盤。
はつめいかいかん《はつめいくわいくわん》
【発明会館】
○東京都港区虎ノ門にある民間の会館。
はつやま
【初山】
○(1)その年初めて霊山などに登ること。
○(2)その年初めて神奈川県(旧:相模国)の大山阿夫利神社(アフリ
ジンジャ)に詣(モウ)でること。
◎大山詣で,大山参り
○(3)ある年齢に達し、人生で初めて祭りの山車(ダシ)を曳(ヒ)
くこと。
その地域で一人前の男と認められることを意味する。
○(4)⇒はつやまいり(初山入り)(1)
○(5)⇒やまはじめ(山始め)(1)
はつやまいり
【初山入り】
○(1)正月、初めて山に入って薪を採るなどの山仕事をすること。
単に「初山」とも、「山始め」とも呼ぶ。
○(2)⇒やまはじめ(山始め)(1)
はつゆき
【初雪】
○[気]その冬に初めて降る雪。
◎2007. 3.16(平成19)東京、1876年の観測開始以来、最も遅い
初雪を観測。
はつゆめ
【初夢】
○(1)[古]節分の夜から立春の明けがたに見る夢。
○(2)[古]元日(ガンタン)(一月一日)の夜、その年最初に見る夢。
○(3)正月二日の夜に見る夢。
参照⇒いちふじにたかさんなすび(一富士二鷹三茄子)
◎新年の季語。
ぱっらヴぁちょう《ぱつらばてう》
【パッラヴァ朝】
◇[英]Pallava Dynasty
○[歴]南インドの古代王朝。
⇒ぱっらばちょう(パッラバ朝)
★ぱっらばちょう《ぱつらばてう》
【パッラバ朝】
◇[英]Pallava Dynasty
○[歴]南インドにあったドラビダ族(Dravidian)タミル系(Tam-
ils)の王朝。
3世紀後半から9世紀末、インド半島の南東岸を支配。
首都はカーンチー(Kanchi)(建志)。
6世紀後半から約200年間繁栄。
7世紀、マハーバリプラム(Mahabalipuram)に石窟を建設。
893(寛平 5)チョーラ朝(Chola Dynasty)に滅ぼされる。
「パッラヴァ朝」とも呼ぶ。
はっらんどけん
【ハッランド県】
◇[スウェーデン語]Hallands Lan、[英]Halland County
○スウェーデン南西部の県。南部をスコーネ県(Skane Lan)に
接し、西部をカテガット海峡(the Kattegat Strait)に面する。
県都はハルムスタード(Halmstad)。
〈面積〉
5,461.6平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)27万4,994人(12月31日現在)。
2004(平成16)28万3,788人(12月31日現在)。
はつる
【はつる】
【斫る】
○[建]石材やコンクリートなどの表面を少しづつ削(ケズ)り取
る。
◎はつり屋
はつる
【削る】
○(1)木材・金属などの表面を少しづつ削(ケズ)り取る。削(ソ)
ぐ。
○(2)皮などを剥(ハ)ぐ。
はつる
【解る】
○(織物・編物や束ねたものなどが)端(ハシ)から解(ト)け離れる、
解(ホド)ける、解(ホツ)れる、解(ホグ)れる。
はづる
【外る】
○[古]外(ハズ)れる。
はづるしゅえいぶ
【ハヅルシュエイブ】
◇Hadur Shu'ayb
○[地]アラビア半島のイエメンにある高峰。標高3,760メート
ル。
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