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百 科 辞 書 《はつ》 編集:獨 澄旻
-------- はつ --------------------------------------------------
はつ
【ハツ】
○[食]牛・豚・鶏(ニワトリ)などの心臓。
焼き鳥・もつ焼き・焼き肉などで呼ぶ。
◎英語の「ハート(heart)(心臓)」の転訛。
ばーつ
【バーツ】
◇Baht
○[経]タイ王国の貨幣単位。単位記号は「B」。
1バーツ=100サータング(satangs)。
ぱーつ
【パーツ】
◇[英]parts
○[機]⇒ぶひん(部品)
はつぁるまべと
【ハツァルマベト】
◇Hazarmaveth
○[聖]⇒はどらまうと(ハドラマウト)
ばつう
【馬通】
○⇒ばふん(馬糞)
はつうま
【初午】
○[暦]陰暦二月(2月)の最初の午(ウマ)の日。
◎京都の伏見稲荷神社の神が降りた日と言い伝えられ、この日
に各地の稲荷神社で祭が行なわれている。
はつえびす
【初恵比須】
【初戎】
○[暦]⇒とおかえびす(十日えびす,十日恵比須,十日戎)
★はっか《はくか》
【ハッカ】
【薄荷】
◇[英]mint、[中]薄荷(bohe)
○(1)[植]シソ目(Lamiales)シソ科(Lamiaceae)ハッカ属(Men-
tha)の多年草で、薄
荷脳(ハッカノウ)を含む同属植物数種の総称。
「ミント」,「メハジキ(目弾き,目弾)」とも呼ぶ。
◎セイヨウハッカ(西洋薄荷):⇒ぺぱーみんと(ペパーミント)
オランダハッカ(阿蘭陀薄荷):⇒すぺあみんと(スペアミン
ト)
イヌハッカ(犬薄荷)/チクマハッカ(筑摩薄荷):⇒いぬはっ
か(イヌハッカ,犬薄荷)
○(2)[植]シソ科の多年草。
「ミント」,「メハジキ(目弾き,目弾)」とも呼ぶ。
◎ヤグルマハッカ(矢車薄荷):⇒やぐるまはっか(ヤグルマハッ
カ,矢車薄荷)
はっか《はくくわ》
【白華】
○[建]コンクリートの変質現象の一つ。
コンクリート内部の可溶性塩類を含んだ水分が表層に染み出
し、空気中の炭酸ガスと化合して不溶性となり、水分が蒸発し
た後に析出する薄皮状になった白い物質。
「レイタンス(laitance)」,「エフロレッセンス([英]efflores-
cence)」とも呼び、俗称は「はなたれ(洟垂れ)」。
参照⇒こんくりーと(コンクリート,混凝土)
はっか
【発荷】
◇[日]Hakka
○秋田県鹿角郡(カヅノグン)小坂町(コサカマチ)、十和田湖(トワダコ)南
岸の地名。
北緯40.42°、東経140.87°、標高533メートルの地。
県道2号十和田大館(オオダテ)樹海ラインの終点。
◎発荷峠:⇒はっかとうげ(発荷峠)
はっか
【客家】
◇[客家方言]Hakka、[中]Kejia
○中国南東部、広東省(Guangdong Sheng)(カントンショウ)を中心に福
建省(Fujian Sheng)(フッケンショウ)・広西チワン族自治区(Guangxi
Zhuangzu Zizhiqu)の丘陵地一帯に居住する漢民族。
かつて華北から集団で移住してきた漢民族の子孫で、団結力
が強く、土着民や他の漢民族と融和(ユウワ)せずに、独特の風俗
と方言をもつ。
しばしば本地([客]punti,[中]bendi)(ブンチ)(土着民)と械闘
([客]feuding,[中]xiedou)(カイトウ)(武装闘争)を起す。
洪秀全(Hong Xiuquan)(コウ・シュウゼン)ら太平天国(Taiping Tian-
guo)の幹部に客家出身者が多い。
また、台湾・東南アジア在住の華僑(huaqiao)(カキョウ)にも客
家出身者が多い。
参照⇒かいとう(械闘),どろう(土楼,土樓)
◎「客家」は「外来者」の意味。
はっかー
【ハッカー】
◇[英]hacker
○(1)[計]コンピュータに精通し、熱中している人。コンピュ
ータ・マニア。コンピュータ中毒の愛好家。
○(2)[計](特に)コンピュータの技術を駆使して、ネットワー
クなどからシステムに侵入する不正行為者。
プログラムやデータを無断でコピーまたは削除したり、デー
タの改竄(カイザン)・悪用や、プログラムを改変してシステムを
誤動作させたりする。
◎中国語では「黒客(heike)」と呼ぶ。
[1]はっかい
【八戒】
○[仏]⇒はっさいかい(八斎戒)
[2]はっかい
【八戒】
◇[中]Bajie
○[文]⇒ちょはっかい(猪八戒,豬八戒)
はっかい《はくかい》
【白海】
◇[露]Beloye More、[英]White Sea
○[地]ロシア北西部にある湾。北をコラ半島(Kol'skiy Pol-
uostrov)、東をカニン半島(Poluostrov Kanin)で囲(カコ)まれ、
バレンツ海(Barentsovo More)に通じる。
冬季は結氷。
アルハンゲリスク(Arkhangelsk)で北ドビナ川(Reka Sever-
naya Dvina)が流入。
ばっかいいふんけ
【パッカイ・イフンケ】
○[楽]⇒いふんけ(イフンケ)
はっかいさい
【八戒斎】
○[仏]⇒はっさいかい(八斎戒)
はっかいさん
【八海山】
◇[日]Hakkai San
○[地]新潟県中東部にある越後山脈の一峰。標高1,775メート
ル。
古くから、修験者の霊場。
◎駒ヶ岳(コマガタケ)・中ノ岳(ナカノタケ)とともに越後三山の一つ。
はつかいちし
【廿日市市】
◇[日]Hatsukaichi Shi
○広島県南西部、瀬戸内海に面した広島湾西岸にある市。北東
部を広島市に隣接。
北緯34.35°、東経132.33の地。
〈面積〉
47.73平方キロメートル。
〈人口〉
1995(平成 7)7万1,228人。
◎もと山陽道の宿場町・市場町。
江戸時代には津和野藩(ツワノハン)の船手屋敷があった。
1889(明治22)町制施行。
1956(昭和31)平良(ヘラ)村・原村・宮内(ミヤウチ)村・地御前(ジゴ
ゼン)村を編入。
1988(昭和63)市制施行。
1998(平成10)ニュージーランドのマスタートン(Masterton)
市と姉妹都市になる。
2003. 3. 1(平成15)佐伯郡(サエキグン)の佐伯町(サイキチョウ)と吉和
村(ヨシワムラ)を編入。
はっかく
【ハッカク】
【八角】
◇[英]star anise、[中]bajiao(八角)
○[植]ダイウイキョウ(大茴香)の果実を乾燥させたもの。
中華料理の香辛料や健胃薬に用いる。
中国南部の広西チワン族自治区(Guangxi Zhuangzu Zizhiqu)
で、世界総生産量の9割を生産。
参照⇒だいういきょう(ダイウイキョウ,大茴香)
◎インフルエンザの治療薬タミフルの原料となる。
参照⇒たみふる(タミフル)
はっかく
【八角】
○(1)[数]⇒はっかくけい(八角形)
○(2)[魚]トクビレ(特鰭)の別称。
⇒とくびれ(トクビレ,特鰭,徳鰭)
○(3)紋所の一つ。隅切(スミキ)り角で、各辺の長さが等しいもの。
はっかくけい
【八角形】
◇[英]octagon(オクタゴン)
○[数]八つの角を持つ多角形。
「はちかっけい(八角形)」,「はっかっけい(八角形)」とも、単
に「八角」とも呼ぶ。
◎八面体は「オクタヘドロン(octahedoron)」。
はつかぐさ
【二十日草】
○[植]⇒ぼたん(ボタン,牡丹)
はっかごうきん《はつくわがふきん》
【発火合金】
◇[英]pyrophoric alloy
○[工]摩擦によって容易に火花を発する合金の総称。
主として希土類元素セリウム(Ce)に30%程度の鉄・ニッケ
ル・銅などを添加したもの。
ライターの石・花火・照明弾などに使用される。
参照⇒ふぇろせりうむ(フェロセリウム),みっしゅめたる(ミ
ッシュメタル,ミッシュ・メタル)
ばっかす
【バッカス】
◇Bacchus
○[ロ神]酒と酒宴の神。
ギリシア神話のディオニソス(Dionysos)に相当。
⇒でぃおにそす(ディオニソス),ふぁうぬす(ファウヌス)
はつかだいこん
【ハツカダイコン】
【二十日大根】
◇[英]radish、[学]Raphanus sativus
○(1)[植]フウチョウソウ目(Brassicales)アブラナ科(Bras-
sicaceae)ダイコン属(Raphanus)の一年草。
ダイコンの西洋品種で、根が小さく、形や色は多種。
冬を除き、種を撒(マ)いて20〜30日で収穫できる。
「ラディッシュ」とも呼ぶ。
◎明治初年、ヨーロッパから渡来。
○(2)[農](特に)根が丸く、皮は赤く、中身は白いもの。
サラダなど生食に適する。
「ラディッシュ」とも呼ぶ。
★はつがつお《はつがつを》
【初鰹】
○[食][魚]初夏(五月)のころ、食用となる走りのカツオ。
⇔もどりがつお(戻り鰹)
参照⇒いせしょうにん(伊勢商人)
◎「目には青葉/山ほととぎす/はつがつを」。
山口素堂(ソドウ)が鎌倉の由比ヶ浜を詠(ヨ)んだ句。
はっかっけい《はつかくけい》
【八角形】
◇[英]octagon(オクタゴン)
○⇒はっかくけい(八角形)
はっかとうげ《はつかたうげ》
【八箇峠】
◇[日]Hakka Toge
○[地]新潟県十日町市(トオカマチシ)八箇(ハッカ)と南魚沼市(ミナミウオヌマシ)
小栗山(コグリヤマ)とを結ぶ峠。
北緯37.05°、東経138.49°の地。
北側に中将岳(チュウジョウダケ)(682メートル)、南側に枡形山(マス
ガタヤマ)(748.5メートル)がある。
◎1954(昭和29)八箇隧道(ツイドウ)(トンネル)(70メートル)開通。
◎東側の旧住所は南魚沼郡(ミナミウオヌマグン)六日町(ムイカマチ)小栗山。
はっかとうげ《はつかたうげ》
【発荷峠】
◇[日]Hakka Toge
○[地]秋田県北東部の鹿角郡(カヅノグン)小坂町(コサカマチ)、十和田
湖(トワダコ)南岸にある峠。標高631メートル。
十和田湖を展望できる。
はつかねずみ
【ハツカネズミ】
【二十日鼠】
◇[英](単数形)mouse(マウス)/(複数形)mice(マイス)
○[哺]小形のイエネズミ(家鼠)の一種。世界中に分布。
頭胴長7〜8センチメートル、尾長5〜7センチメートル。
耳殻は丸く大きい。雑食性。
成長が早く、語源になっている。
野生種は全身黒褐色または赤褐色で、腹部は白色。草原性で
畑地に暮し、また人家にも住み着く。
畜養品種に、医学実験用の「マウス」や、ナンキンネズミ(南
京鼠)・ニシキネズミ(錦鼠)・コマネズミ(独楽鼠,高麗鼠)など
がある。
古称は「甘口鼠(アマクチネズミ)」。
はっかのう《はくかなう》
【薄荷脳】
○[化]⇒めんとーる(メントール)
★はっかゆ《はくかゆ》
【薄荷油】
○主成分はメントール([独]Menthol)。
「ペパーミント(peppermint)」とも呼ぶ。
参照⇒めんとーる(メントール)
ばっから
【バッカラ】
◇[伊]Baccala
○[食]干鱈(ヒダラ)・干し鱈。
はつかり
【はつかり】
○[歴][交]上野駅〜青森駅間を運行した、JR東日本(旧:国鉄)
東北本線の特急列車。
1958(昭和33)蒸気機関車で運行開始。
1960.12.10(昭和35)国内初のディーゼル特急となり81系気
動車で運行。
1968(昭和43)東北線全線電化に伴い583系電車を運行。
1982(昭和57)東北新幹線開通に伴い、盛岡駅以北を運行。
1988(昭和63)青函トンネル開通に伴い、一部が函館駅まで運
行。
2002.11.30(平成14)廃止。東北新幹線の八戸開業に伴うもの。
参照⇒はくつる(はくつる)
はっかり
【ハッカリ】
◇Hakkari
○(1)(Hakkari Ili)⇒はっかりけん(ハッカリ県)
○(2)トルコ南東端、ハッカリ県の西部にある県都。
北緯37.57°、東経43.75°の地。
〈人口〉
1990(平成 2)3万0,400人。
2000(平成12)5万8,100人。
2004(平成16)6万4,300人。
はつかりえき
【初狩駅】
○[交]山梨県大月市初狩町下初狩(ハツカリマチシモハツカリ)にあるJR中
央本線の駅。
大月(オオツキ)駅と笹子(ササゴ)駅の間。
はっかりけん
【ハッカリ県】
◇[トルコ語]Hakkari Ili、[英]Hakkari Province
○トルコ南東端の県。北部をワン県(Van Ili)、西部をシルナ
ク県(Sirnak Ili)に接し、東部はイラン、南部はイラクに隣接。
県都はハッカリ。
〈面積〉
7,121平方キロメートル。
〈人口〉
1990(平成 2)17万2,500人。
2000(平成12)23万5,800人。
2004(平成16)26万0,900人。
はつかりじょう《はつかりじやう》
【初雁城】
○[歴]⇒かわごえじょう(川越城,河越城)
ばっかん《ばくかん》
【麦稈】
○⇒むぎわら(麦ワラ,麦藁)(1)
ぱっかん
【パッカン】
【パッ缶】
○[俗][食]⇒ぷるとっぷ(プルトップ)
ばっかんさなだ《ばくかんさなだ》
【麦稈真田】
○⇒むぎわらさなだ(麦ワラ真田,麦藁真田)
はっき
【八旗】
◇[中]baqi、[英]eight banner system
○[歴]中国の清朝軍事力の中核となった独自の軍事・行政・社
会組織。後金(のち清朝)のヌルハチ(太祖)が1616年に制定した。
全満州族を正黄・正白・正紅・正藍・ジョウ黄・ジョウ白・
ジョウ紅・ジョウ藍の旗色で区別した八旗に編成。
満州特有の社会組織を基礎に、10騎の甲冑武士と歩卒300人
を1佐領(niru)(ニル)、5佐領を1参領(jalan)(ジャラン)、
5参領を1旗(gusa)(グサ)に編成。
その子ホンタイジ(太宗)になり、前記八旗(満州八旗)のほか
に蒙古(モウコ)八旗・漢人八旗の計24旗とする。
順治帝(世祖)が北京に遷るに及び八旗兵を禁旅と駐防の二つ
に分け、禁旅は満州八旗を主とし北京に駐在させ、駐防は外省
・各城に分在。
参考⇒りょくえい(緑営)
◎「ジョウ(xiang)」は「(「金」偏+「襄」:補助6990)」と書く。
「正(zheng)」とは旗に縁取(フチド)りのないこと、「ジョウ」と
は縁取りがあること。
はっき《はくき》
【白起】
◇[中]Bai Qi/Bo Qi
○[人]⇒はくき(白起)
はづき
【葉月】
○[暦]陰暦八月(8月)の別称。
「仲秋(チュウシュウ)」,「雁来月(ガンライヅキ)」とも呼ぶ。
ばっきーぼーる
【バッキーボール】
◇[英]Buckyball
○[化]⇒しーろくじゅう(C60)
はっきょうがたけ《はつきやうがたけ》
【八経ヶ岳】
○[地]奈良県吉野郡(ヨシノグン)の天川村(テンカワムラ)と下北山村(カミキ
タヤマムラ)の境にある、大峰山脈の山。標高1,915メートルで、奈
良県の最高峰。
「八剣山(ハッケンザン)」,「仏経ヶ岳(ブッキョウガタケ)」とも呼ぶ。
★はっきん《はくきん》
【白金】
◇[西]platina、[英]platinum
○[化]金属元素の一つ。元素記号は「Pt」。
化学的に安定だが、王水(オウスイ)には溶解する。
各種の酸化還元触媒として用いられ、特に需要の5割近くが
自動車の排気ガス浄化の触媒に使用される。
「プラチナ」とも呼ぶ。
参照⇒おうすい(王水)
◎模造白金:⇒ほわいとごーるど(ホワイトゴールド)
はっきん
【発禁】
◇[英]prohibition of sale
○発売禁止の略称。
警察・業界団体などの当局が有害と認定して、印刷物(出版
物)・CD(レコード)・ゲームなどの発売を禁止すること。
ぱっきん
【パッキン】
◇[英]packing
○⇒ぱっきんぐ(パッキング)
はっきんかいろ《はくきんくわいろ》
【白金懐炉】
○⇒はくきんかいろ(ハクキンカイロ)
ばっきんがむきゅうでん
【バッキンガム宮殿】
◇[英]Buckingham Palace、[中]Baijinhan Gong(白金漢宮)
○イギリスの首都ロンドンにある、イギリス王室の宮殿。
ルネッサンス様式の建物。
◎1703(元禄16)バッキンガム公(Duke of Buckingham)が建造
(Buckingham House)。
1761(宝暦11)ジョージ三世(George III)が買い取って王妃の
宮殿とする。
1837(天保 8)ビクトリア女王以来、歴代王室の住居となる。
ばっきんがむしゃー
【バッキンガムシャー】
◇[英]Buckinghamshire
○[古]⇒ばっきんがむしゅう(バッキンガム州)
ばっきんがむしゃーしゅう《ばつきんがむしやーしう》
【バッキンガムシャー州】
◇[英]Buckinghamshire
○[古]⇒ばっきんがむしゅう(バッキンガム州)
ばっきんがむしゅう《ばつきんがむしう》
【バッキンガム州】
◇[英]County of Buckingham
○イギリス、イングランド南部の州。
州都はエルズベリー(Aylesbury)。
旧称は「バッキンガムシャー(Buckinghamshire)」,「バッキン
ガムシャー州」。
はっきんぐ
【ハッキング】
◇[英]hacking
○[計][通]システムに侵入してデータなどを悪用・改変などを
すること。ハック(hack)すること。
参照⇒[1]はっく(ハック),はっかー(ハッカー)
ばっきんぐ
【バッキング】
◇[英]backing
○(1)後援・援助。
○(2)(集合的に)後援者グループ・後援者団体。
○(3)(椅子・カーペットなどの)裏打ち・裏張り。
○(4)(本などの)背付け。特に、製本工程で本の背の丸みを出
す作業。
○(5)[楽](ポピュラー音楽で歌手の)伴奏。
○(6)[気]風向きが左回り(anticlockwise)に変化すること。
ぱっきんぐ
【パッキング】
◇[英]packing
○(1)荷作り。包装。
○(2)荷造り用・包装用の詰め物。
荷造りなどで破損しないように、品物と箱とのすき間に詰め
るもの。
和略語で「パッキン」とも呼ぶ。
○(3)[建][工]管の継(ツ)ぎ目などに当てて、液体や気体が漏(モ)
れるのを防ぐ部品・材料。
ゴム・麻糸屑・銅板・アルミ板・鉛・プラスチックなどが使
われる。
和略語で「パッキン」とも呼ぶ。
◎高温になる部分には、かつて石綿が使われていた。
○(4)[運]ラグビーで、味方同士がスクラム(scrum)やラック
(ruck)をしっかり組み合うこと。
はっきんぐこーと
【ハッキング・コート】
◇[英]hacking coat
○[運][服]⇒はっきんぐじゃけっと(ハッキング・ジャケット)
はっきんぐじゃけっと
【ハッキング・ジャケット】
◇[英]hacking jacket
○[運][服]乗馬用の上着。乗馬服。
「ハッキング・コート(hacking coat)」とも呼ぶ。
[1]はっく
【ハック】
◇[英]hack
○(1)[動]たたき切る、切り刻む。
○(2)[動](邪魔<ジャマ>なものを)切り払って進む。開墾(カイコン)
する。
○(3)[動](転じて)うまくやり抜く。
○(4)[計][通][動]システムに侵入してデータなどを悪用・改
変などをする。
参照⇒はっかー(ハッカー)
◎名詞は「ハッキング(hacking)」。
○(5)[名]刻み目。
○(6)[名]切り傷。
[2]はっく
【ハック】
◇[英]hack
○(1)貸し馬。
○(2)おいぼれ馬・やくざ馬。
○(3)乗用馬。
「ハクニー(hackney)」とも呼ぶ。
◎競走馬・猟馬・軍馬と区別する言葉。
○(4)(転じて)貸し馬車。タクシー。
○(5)あくせく働く人。
○(6)(著述家の)下働き。
○(7)金のために理想を捨てた芸術家。金で動く政治家。
はっく
【八苦】
○[仏]人間が全て持つ根元的な四苦(生・老・病・死)に、愛別離
苦(アイベツリク)・怨憎会苦(オンゾウエク)・求不得苦(グフトクク)・五陰盛
苦(ゴオンジョウク)を加えたもの。
愛別離苦:愛するものと離別しなけれはならない苦しみ。
怨憎会苦:忌み嫌うものと会わなければならない苦しみ。
求不得苦:求めても得られない苦しみ。
五陰盛苦:心身が盛んであることにより起こる苦しみ。
参照⇒さんく(三苦),しく(四苦),ごく(五苦)
◎人間の八苦、天上の五衰。
参照⇒ごすい(五衰)
ばっく
【バック】
◇Pearl Buck(パール・バック)
○[人]⇒ぱーるばっく(パール・バック)
ぱっく
【パック】
◇[英]Puck/puck
○(1)[イギリス伝説]民話などに登場する、いたずら好きな小
妖精。妖精の王オベロン(Oberon)の宮廷の従者。
「ロビン・グッドフェロー(Robin Goodfellow)」とも呼ぶ。
○(2)[文](特に)シェークスピアの『真夏の夜の夢(A Midsum-
mer Night's Dream)』に登場する小妖精。
参照⇒まなつのよるのゆめ(真夏の夜の夢)(1)
○(3)(puck)(転じて)いたずら小僧。
参照⇒ふぇありー(フェアリー)(1)
ばっくがんもん
【バックガンモン】
◇[英]backgammon
○⇒ばっくぎゃもん(バックギャモン)
ばっくぎゃもん
【バックギャモン】
◇[英]backgammon
○二人用の盤上ゲームの一種。
各人が15個づつの駒(コマ)(pieces)を盤上に並べ、2個のサイ
コロを振り、その目によって駒を進め、早く目的地に集めた方
が勝ちとなる。
進める先に相手の駒が2個以上ある場合は、跳び越えること
はできるが、そこに止まることはできない、などのルールや
得点が2倍・3倍になることもある。
「バックガンモン」,「西洋すごろく(双六)」とも呼ぶ。
◎エジプトまたはインドに始まると言われ、日本には奈良時代
以前に伝わり、『日本書紀』にも記載がある。
ばっくしゃん
【パックシャン】
○[俗]後ろ姿の美しい女性。特に、後ろ姿だけが美しい女性。
◎"[英]back"と"[独]schoen"の合成語で、昭和初期に学生が用
いた言葉。
ぱっくす
【パックス】
◇[羅]pax
○(1)[ロ神](Pax)⇒ぱーくす(パークス)
○(2)(Pax)平和の時代。黄金時代。
参照⇒せいひつ(静謐)
◎パックス・ロマーナ(Pax Romana):⇒ぱっくすろまーな(パッ
クス・ロマーナ)
パックス・アトミカ(Pax Atomica):⇒ぱっくすあとみか(パッ
クス・アトミカ)
○(3)平和のキス(kiss of peace)。親睦のキス。
○(4)[宗](カトリックで聖職者や信徒がキスする)聖像牌(セイゾ
ウハイ)。
○(5)[宗]接吻礼(セップンレイ)。
○(6)友人・友。友情。
○(7)(子供の遊びで一時中断を求める)待った・タイム・たん
ま。
参照⇒たんま(たんま,タンマ)
○(8)仲直り。
ぱっくすあとみか
【パックス・アトミカ】
◇[羅]Pax Atomica
○[軍]核抑止による平和。
「パクス・アトミカ」とも呼ぶ。
参照⇒えーびーえむせいげんじょうやく(ABM制限条約)
ぱっくすとん
【パックストン】
◇Joseph Paxton
○[人]⇒ぱくすとん(パクストン)
ばっくすぴん
【バックスピン】
◇[英]backspin
○[運](テニス・卓球・ゴルフなどで)打球を逆回転(後退回転)
させること。球は上向きに飛ぶ。
「アンダーカットスピン(undercut spin)」とも呼ぶ。
参照⇒とっぷすぴん(トップスピン),さいどすぴん(サイドス
ピン)
ばっくすぺーす
【バックスペース】
◇[英]backspace
○(1)英文タイプライターで、1文字分後退させるキー。
そのまま他のキーを押すと重ね打ちになる。
略号は「BS」。
○(2)[計]パソコンなどで、カーソル直前の1文字を削除して
その位置にカーソルを移動するキー。また、その機能。
略号は「BS」。
ばっくすらっしゅ
【バックスラッシュ】
◇[英]backslash
○[計]斜線(\)の符号活字。
制御文の特殊記号として扱われ、文字コードの環境では"¥"
に置き換えられる。
参照⇒せいぎょぶん(制御文),[1]すらっしゅ(スラッシュ)(1)
はっくすり
【ハックスリ】
◇* Huxley
○[人]⇒[*]はくすりー(ハクスリー)
はっくすりー
【ハックスリー】
◇* Huxley
○[人]⇒[*]はくすりー(ハクスリー)
ぱっくすりー
【PAC−3】
【PAC3】
◇[英]Patriot Advanced Capability-3
○[軍]アメリカが開発したミサイル迎撃ミサイル。
PAC−2(パトリオット)の改良型で、敵の弾道ミサイルの
落下から着弾までの間の低層空域をカバーする。
参照⇒ぱとりおっと(パトリオット)(3)
◎2007. 3.(平成19)航空自衛隊空自入間基地(埼玉県狭山市)に
配備。
2007.11.29(平成19)航空自衛隊習志野分屯基地(千葉県船橋
市)に配備。
2008. 1.30(平成20)航空自衛隊武山分屯基地(神奈川県横須
賀市)に配備。
2008. 3.29(平成20)霞ヶ浦分屯基地(茨城県)に配備。
2008. 9.17(平成20)航空自衛隊、アメリカのホワイトサンズ
・ミサイル試射場(White Sabds Missile Range)(ニューメキシ
コ州)で日本から持ち込んだ発射機2基・レーダー・管制装置
なとを使ってアメリカ軍が約120キロメートル離れた地点から
打ち上げた模擬弾を2分後にPAC−3を2発発射し、約30秒
後に地上約十数キロメートルの上空で撃ち落して迎撃に成功。
2009. 9.16(平成21)航空自衛隊、アメリカのホワイトサンズ
・ミサイル試射場でライセンス生産(国産)の発射試験に成功。
◎大気圏外の上層で迎撃するミサイルはSM−3。
参照⇒えすえむすりー(SM−3,SM3)
◎PAC−2は地対空ミサイルで、航空機の撃墜しかできない。
★ぱっくすろまーな
【パックス・ロマーナ】
◇[羅]Pax Romana
○[歴]ローマ帝国最盛期の別称。紀元前1世紀の帝政確立から
五賢帝時代末期までの約200年間続いた。
このため奴隷供給が途絶え、ローマ帝国滅亡の一因ともなっ
た。
「パクス・ロマーナ」,「ローマの平和」とも呼ぶ。
参照⇒らてぃふぃんでぃうむ(ラティフンディウム)
ばっくちゃねる
【バックチャネル】
◇[英]back channel
○(1)裏チャネル・裏ルート。裏取引に使われる非正規のチャ
ネル・秘密のチャネル。
「バックチャンネル」とも呼ぶ。
○(2)[政](特に)裏工作に使われる秘密の外交ルート。
「バックチャンネル」とも呼ぶ。
ばっくちゃんねる
【バックチャンネル】
◇[英]back channel
○⇒ばっくちゃねる(バックチャネル)
ばっくてん
【バック転】
○[俗][運]⇒ばくてん(バク転)
ばっくとぅざふゅーちゃー
【バック・トゥ・ザ・フューチャー】
◇[英]Back to the Future
○[映]アメリカのSF映画。
監督:ロバート・ゼメキス(Robert Zemeckis)。
主演:マイケル・J.フォックス(Michael J.Fox):マーティ
・マクフライ(Marty McFly)役。
◎1985. 7. 3(昭和60)アメリカで公開。
1985.12. 7(昭和60)日本で公開。
1989(平成元)『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2
(Back to the Future Part II)』公開。
1990(平成 2)『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3
(Back to the Future Part III)』公開。
はっくどくすい
【八功徳水】
○[仏]八種の優れた功徳(クドク)を具(ソナ)えている水。極楽浄土
の池や須弥山の七内海中の水という。
『倶舎論』では、甘・冷・軟・軽・清浄・不臭・飲時不損喉
(飲む時にノドを損<ソコ>なわない)・飲已不傷腸(飲み終って腹
を痛<イタ>めない)の八種を指す。
この水をたたえた宝池を八功徳池と呼ぶ。
「はちくどくすい(八功徳水)」とも呼ぶ。
ばっくとらっぷ
【バックトラップ】
◇[英]backtrack
○(1)(探し物などで)同じ道を引き返す。
○(2)(追跡を逃れるため)自分の足跡(アシアト)を踏みながら引き
返す。
○(3)(話や議論が)後戻りする。
○(4)前言を撤回する。
ばっくどらふと
【バックドラフト】
◇[英]backdraft
○(1)火の勢いが強いため酸欠になっている火災現場で、ドア
や窓を開けると新鮮な空気が入って急に炎が大きくなり吹き出
す現象。
参照⇒[1]ばっくふぁいあ(バックファイア)
○(2)[英](Backdraft)アメリカ映画。
監督:ロン・ハワード(Ron Haward)。
出演:カート・ラッセル(Kurt Russell)、ウィリアム・ボー
ルドウィン(William Baldwin)、ロバート・デ・ニーロ(Robert
De Niro)・ドナルド・サザーランド(Donald Sutherland)など。
◎1991(平成 3)公開。
ばっぐぱいぷ
【バッグパイプ】
◇[英]bagpipe/bagpipes
○[楽]⇒ばぐぱいぷ(バグパイプ)
ぱっくぱっかー
【バックパッカー】
◇[英]backpacker
○[運]バックパッキングをする人。
参照⇒ばっくぱっきんぐ(バックパッキング)
★ばっくぱっきんぐ
【バックパッキング】
◇[英]backpacking
○[運]レジャーとして、バックパックに生活道具一式を入れて
自然の野山を旅すること。
参照⇒ばっくぱっく(バックパック),ぱっくぱっかー(バック
パッカー),かにぞく(カニ族)
ばっくぱっく
【バックパック】
◇[英]backpack
○ハイカーや旅行者が品物を入れ背負って持ち運ぶ、レジャー
用リュックサック。
アルミ合金製のフレームが付いたものもある。
参照⇒ばっくぱっきんぐ(バックパッキング),[2]まちるだ
(マチルダ)
★[1]ばっくふぁいあ
【バックファイア】
◇[英]backfire
○[機]内燃機関で、燃料混合ガスが送り込んだシリンダーから
逆に気化器に吹き返してくる現象。
参照⇒ばっくどらふと(バックドラフト)(1)
[2]ばっくふぁいあ
【バックファイア】
◇[英]Backfire
○[軍]ロシア(旧ソ連)の中距離超音速爆撃機ツポレフTu−2
2MのNATO名。
Tu−22(ブラインダー)を可変後退翼に改良したもの。
空対地ミサイルのキングフィッシュ(Kingfish)AS16(射
程150キロメートル)など核兵器搭載可能な戦略爆撃機。
参照⇒[2]つぽれふ(ツポレフ)
ばっくほー
【バックホー】
◇[英]backhoe
○[建]土木・建設機械の一種。
機械位置より低い所の土砂・土石を掘削し、また持ち上げて
運搬車へ積み込むもの。
俗に「ユンボ([フ]Jumbo)」とも呼ぶ。
◎「ホー(hoe)」は農具の「クワ(鍬)」。
機械位置より高い所の掘削に使用する機械は「パワーショベ
ル(power shovel)」と呼ぶ。
ぱっくぼっと
【パックボット】
◇[製品名]PackBot
○[軍]アメリカのロボット製作会社アイロボット(iRobot)製の
軍用モバイル・ロボット。
遠隔操作で偵察活動・爆発物処理などに使用される。
◎2011. 4.17(平成23)510パックボット(510 PackBot)、福
島第一原子力発電所3号機と1号機の建屋に入り、内部の放射
線量・温度・湿度・酸素濃度を測定。
ばっくほーゆでん
【バックホー油田】
◇[英]the Bach Ho oil field
○[鉱]南シナ海にあるベトナムの海底油田。
「ホワイトタイガー油田(the White Tiger oil field)」とも
呼ぶ。
参照⇒すーとぅーでんゆでん(スートゥーデン油田)
ばっくぼわん
【バックボ湾】
◇[ベトナム語]Vinh Bac Bo
○[地]⇒とんきんわん(トンキン湾)
ばっくぼーん
【バックボーン】
◇[英]backbone
○(1)[医]背骨(セボネ)。
○(2)[建]支柱(シチュウ)・支え柱。
○(3)(転じて)気骨(キコツ)・信条(シンジョウ)・筋金(スジガネ)。
○(4)精神的・思想的な支柱。信念。
○(5)[通]電話局から先の長距離中継回線網。
大半が光ケーブルを使用している。
「基幹回線」とも呼ぶ。
◎家庭から電話局までの加入者回線は「アクセス網(access net)」
と呼ばれる。
○(6)[通]ネットワークの中枢になる通信回線・ケーブル。
特に、部署ごとのLANなどを接続する回線。
ばっくみらー
【バックミラー】
◇[和製英語]back mirror、[英]rearview mirror
○[交]自動車に装着されている後方確認用の鏡。
ドアミラーとフェンダーミラーがある。
参照⇒どあみらー(ドアミラー),ふぇんだーみらー(フェンダ
ーミラー)
ばっくみんすたーふらーれん
【バックミンスターフラーレン】
◇[英]Buckminster Fullerene
○[化]⇒しーろくじゅう(C60)
ばっくやーど
【バックヤード】
◇[英]backyard
○(1)(家の)裏庭。
◎イギリスでは普通舗装されている。
アメリカでは芝生が植えていて、子供の遊びや日曜大工、バ
ーベキューなどに使用される。第二次世界大戦直後までは洗濯
物を干していたが、乾燥機の普及で洗濯物を干すことはなくな
り、現在では干すと貧民のようだと近所から嫌われる。
○(2)(比喩的に、知り尽くした)なわばり・勢力範囲。得意分
野。
ばっくらむ
【バックラム】
◇[英]buckram
○[印][服]ニカワ(膠)・ノリ(糊)・ゴムなどで固めた、目の粗
(アラ)い亜麻布。
本の表装材や洋服の襟芯(エリシン)などに用いる。
「バクラム」,「硬布(コウフ)」とも呼ぶ。
◎名称は、ウズベキスタンの商工業都市ブハラ(Bukhara)に由
来(ユライ)する。
ばっくりんぐ
【バックリング】
◇[英]buckling
○[工]⇒ざくつ(座屈)
ばっくる
【バックル】
◇[英]buckle
○(1)留め金具・締め金具。
◎フランス語:ブクル(boucle)。
○(2)[服](特に)ズボンのベルトの先端につける留め金具。
○(3)曲がり・歪(ユガ)み。
ばっくれる
【ばっくれる】
【バックれる】
◇[英]dissemble
○[俗][自動]そらとぼける。知らないふりをする。
◎「しらばっくれる」の略称。
★はっけ
【八卦】
○(1)易(エキ)の算木3本を組み合せて表す8種類の形。
乾(ケン)・兌(ダ)・離(リ)・震(シン)・巽(ソン)・坎(カン)・艮(ゴン)
・坤(コン)の総称。
参照⇒はっしょう(八象),きゅうせい(九星)
◎1本の算木は陽爻(ヨウコウ)と陰爻(インコウ)との2種を使用し、2
の3乗で8となる。
○(2)(転じて)占(ウラナ)い。
はっけいじまえき
【八景島駅】
○[交]神奈川県横浜市金沢区にある、横浜新都市交通シーサイ
ドラインの駅。
市大医学部(シダイイガクブ)駅と海の公園柴口(ウミノコウエンシバグチ)
駅の間。
◎1989. 7. 5(平成元)開業。
◎京急本線・京急逗子線・横浜新都市交通シーサイドラインに
は金沢八景駅がある。
はっけいじましーぱらだいす
【八景島シーパラダイス】
○⇒よこはまはっけいじましーぱらだいす(横浜・八景島シー
パラダイス)
はっけきょう《はつけけう》
【八卦教】
○[宗]⇒てんりきょう(天理教)(2)
★はっけっきゅう《はくけつきう》
【白血球】
◇[英]leukocyte/leucocyte
○[生]
顆粒白血球(granulocyte)と無顆粒白血球(agranulocyte)に
大別される。
好中球や単球はアメーバ運動を行い、細菌や異物を捕食(ホショ
ク)し、消化・分解する食菌作用をもつ。
リンパ球は免疫抗体の産生・免疫機能の調節に関与する。
参照⇒おぷそにん(オプソニン)
◎白血球の血液型:⇒えっちえるえー(HLA)
★はっけつびょう《はくけつびやう》
【白血病】
◇[英]leukemia/leukaemia
○[病]白血球が異常に増加する病気。
送電線などからの低周波の磁界を長時間浴びると小児白血病
になりやすいとされる。
「ルーキーミア」とも、「血液のガン(cancer of the blood)」
とも呼ぶ。
参照⇒ふぃらでるふぃあせんしょくたい(フィラデルフィア
染色体),さいたいけつ(臍帯血)
◎CML:慢性骨髄性白血病(Chronic Myeloid Leukemia)。
AML:急性骨髄性白血病(Acute Myelogenous Leukemia)。
CLL:慢性リンパ性白血病(Chronic Lymphocytic Leuke-
mia)。
ALL:急性リンパ性白血病(Acute Lymphocytic Leukemia)。
ATL:成人T細胞白血病(Adult T-cell Leukemia)。
HTLV:ヒトT細胞白血病ウイルス(Human T-cell Leuke-
mia Virus)。
◎検出薬:参照⇒れくちん(レクチン)
ぱっけり
【パッケリ】
◇[伊]paccheri
○[食]ホース状の太くて短いマカロニ(パスタ)。
はっけん
【法眷】
◇[中]fajuan
○(1)[仏]同一の法門で修行する仲間・兄弟弟子。
「ほうけん(法眷)」,「ほっけん(法眷)とも呼ぶ。
○(2)[仏]同一の師匠についた仲間・兄弟弟子。
「ほうけん(法眷)」,「ほっけん(法眷)とも呼ぶ。
◎兄弟子:参照⇒すひん(師兄)
★はっけん
【発見】
◇[英]discovery
○
参照⇒せれんでぃぴてぃ(セレンディピティ)
はっけん
【発券】
○(1)[経]銀行券・証券などを発行すること。
◎発券銀行
○(2)[交]切符・乗車券・搭乗券などを発売すること。
◎発券機(切符自動販売機)
○(3)整理券・入場券・食券などを発行・発売すること。
◎券売機
はっけん
【発遣】
【撥遣】
○(1)[仏]密教で、修法のため本尊などに迎えていた仏・菩薩
を、修法の終りにその本来の場所へ遷(ウツ)し返すこと。
「ほっけん(発遣,撥遣)」とも呼ぶ。
○(2)[仏]浄土門で、釈迦が西方浄土(来世)への往生(オウジョウ)
を勧め、現世から浄土へ向う往生者を励ますこと。
「ほっけん(発遣,撥遣)」とも呼ぶ。
参照⇒けんごうにそん(遣迎二尊)
◎阿弥陀如来(アミダ・ニョライ)が浄土で往生者を迎えることは「来迎
(ライゴウ,ライコウ)」と呼ぶ。
参照⇒らいごう(来迎)(2)
はっけんさっく
【ハッケンサック】
◇Hackensack
○アメリカ合衆国北東部、ニュージャージー州(New Jersey
State)北東端のバーゲン郡(Bergen County)南部にある郡都。
はっけんざん
【八剣山】
◇[日]Hakken Zan
○[地]⇒はっきょうがたけ(八経ヶ岳)
はっけんでん
【八犬伝】
○[文]⇒なんそうさとみはっけんでん(南総里見八犬伝)
[1]はつこい《はつこひ》
【初恋】
◇[英]first love、[独]erste Liebe(エアステリーベ)
○生れて初めての恋。
⇔あるてりーべ(アルテリーベ)
参照⇒つついづつ(筒井筒)(2),かーふらぶ(カーフラブ,カー
フ・ラブ)(1)
[2]はつこい《はつこひ》
【初恋】
◇[露]Pervaia Liubov、[英]First Love
○[文]ロシアの作家ツルゲーネフ(Ivan S.Turgenev)の短編小
説。
◎1870(明治 3)。
◎ロシア文字では"Первая Любовь"。
[3]はつこい《はつこひ》
【初恋】
○[楽]村下孝蔵作詞・作曲の流行歌。
歌も村下孝蔵。
◎1983. 2.25(昭和58)レコード発売。
はっこう《はつくわう》
【八紘】
○(1)四方(シホウ)と四隅(ヨスミ)。
○(2)地の果(ハ)て。
○(3)天下(テンカ)・天の下(アメノシタ)。全世界。
参照⇒はっこういちう(八紘一宇)
○(4)[歴][食]太平洋戦争中、ジャワ島のバンドンでジャワ米
を使用して現地生産された日本酒。南方各地に配られた。
はっこう《はつかう》
【発向】
○(1)目的地に向かって出発すること。
○(2)(特に)討伐のために軍勢が出発すること。
○(3)流行(リュウコウ)すること、流行(ハヤ)ること。
はっこういちう《はつくわういちう》
【八紘一宇】
○[歴]世界を一つの家にするという意味で、日中戦争・太平洋
戦争期の標語。
1940. 7.26(昭和15)第2次近衛文麿内閣が閣議決定した「基
本国策要綱」に「八紘ヲ一宇トスル肇国ノ大精神」と使われて以
来、大東亜共栄圏の建設理念として海外侵略を正当化するのに
用いられた。
参照⇒だいとうあきょうえいけん(大東亜共栄圏)
◎この言葉は『日本書紀』巻3「橿原奠都の令」の中の「兼六合
以開都掩八紘而為宇(八紘<アメノシタ>を掩<オホ>ひて宇<イヘ>にせむ)」
から田中智学が日本的世界統一の原理として、1903(明治36)に
造語したもの。
参照⇒はっこう(八紘)
◎八紘一宇の塔(八紘之基柱):⇒へいわのとう(平和の塔)
〈歌詞〉
愛国行進曲:往(ユ)け八紘を宇(イエ)となし/四海の人を導き
て/正しき平和うち建てん。
はっこうきん《はつかうきん》
【発酵菌】
◇[英]zymogen
○[生]発酵作用を行う微生物。
「チモーゲン」とも呼ぶ。
はつこうしん《はつかうしん》
【初庚申】
○[暦]その年の最初の庚申の日。
この日は帝釈天(タイシャクテン)の初縁日で、帝釈天に詣でる習慣
があった。
参照⇒こうしんまち(庚申待)
はっこうそ《はつくわうそ》
【発光素】
○[生]⇒るしふぇりん(ルシフェリン)
はっこうだい《はつくわうだい》
【八紘台】
○[古]宮崎県宮崎市の平和台公園の旧称。
参照⇒へいわのとう(平和の塔)
はっこうだいおーど《はつくわうだいおーど》
【発光ダイオード】
◇[英]light emitting diode
○[電]接合部に電流が流れると発光する特殊なダイオード。電
気エネルギーが直接、光に変換されるので消費電力が少ない。
ガリウムやヒ素など材料によって決まった波長の光(色)を発
する。
略称は「LED」。
参照⇒るみうぉーる(ルミウォール)
〈青色発光ダイオード〉
1990(平成 2)日亜化学工業(本社:徳島県阿南市)の中村修二
(のちカリフォルニア大学サンタバーバラ校教授)が、窒化ガリ
ウムを材料に実用化の基になる技術を開発。
1993(平成 5)日亜化学、世界で最初に量産化。
2004.12.(平成16)東北大学金属材料研究所の川崎雅司教授ら、
安価な酸化亜鉛を用いた青色発光ダイオードの開発に成功と発
表。
2014.10. 7(平成26)中村修二・赤崎勇・天野浩3氏のノーベ
ル物理学賞が決定。
参照⇒あおいろれーざー(青色レーザー)
〈白色発光ダイオード〉
青色発光ダイオードに黄色の蛍光物質を組み合せたもの。か
すかに黄色味を帯びる。
消費電力は白熱電球の約8分の1、寿命は約100倍。
◎2007. 9. 4(平成19)理化学研究所と埼玉大学の研究チーム、
波長350ナノメートル以下の深紫外線を出す発光ダイオードの
開発に成功したと発表。
2010. 4.(平成22)3月下旬に街路灯をLED電球に取り替え
た宮城県の遠田郡(トオダグン)涌谷町(ワクヤチョウ)と栗原市でアナロ
グTVやFMラジオにノイズが入る受信障害が発生。
★はっこうださん《はつかふださん》
【八甲田山】
◇[日]Hakkoda San
○[地]青森県中央部にある、奥羽山脈上の火山群。最高峰は八
甲田大岳で標高1,585メートル。
大岳・赤倉岳(1,548メートル)などから成る北八甲田火山群
と、櫛ヶ峰(1,1517メートル)・乗鞍岳(1,450メートル)などか
ら成る南八甲田火山群に分かれる。
十和田八幡平国立公園に含まれ、森林・高山植物・お花畑・
田代平湿原など植物相は多様で、麓(フモト)に蔦(ツタ)・酸ヶ湯(スカ
ユ)・谷地など各所に温泉がある。
北群の田茂萢岳(タモチダケ)(1,326メートル)山頂へは八甲田ロ
ープウェーが通じている。
冬期は樹氷がみられ、スキー場となる。
参照⇒さんぼんぎはら(三本木原),すかゆおんせん(酸ヶ湯温
泉)
◎1902. 1.(明治35)日露戦争に備えるため、弘前(ヒロサキ)歩兵第
三十一連隊と青森歩兵第五連隊が八甲田山で雪中行軍訓練を行
う。
弘前の第三十一連隊38名は約310キロメートルの行程を無事
踏破(トウハ)。
青森の第五連隊210名は記録的寒波と吹雪で遭難し、197名の
凍死者を出した。
◎馬立場に1904(明治37)作られた雪中行軍遭難記念像(生還し
た後藤房之助伍長)の銅像がある。
◎遭難の話は新田次郎の『八甲田山死の彷徨(ホウコウ)』に描かれ、
1977(昭和52)映画化される。
はっこうださんしつげんぐん《はつかふださんしつげんぐん》
【八甲田山湿原群】
○[地]青森県の十和田市(旧:上北郡十和田湖町)・南津軽郡(ミナ
ミツガルグン)平賀町(ヒラカマチ)・青森市にまたがる、八甲田山の湿原
群。
十和田八幡平国立公園内の特別保護地区内にあり、環境省の
重要湿地に選定されている。
ミズバショウなどの高山植物が群生する。
はっこうだとんねる《はつかふだとんねる》
【八甲田トンネル】
○[交]JR東北新幹線の八戸駅と新青森駅との間にあるトンネ
ル。青森県上北郡(カミキタグン)天間林村(テンマバヤシムラ)から青森市駒
込(コマゴメ)までの全長26.455キロメートル。
◎1998. 8.(平成10)着工。
2003. 3. 8(平成15)新青森側2区間の貫通式を挙行。
2005. 2.27(平成17)貫通。
はっこつじゅりん《はくこつじゆりん》
【白骨樹林】
◇[日]Hakkotsu Jurin
○奈良県吉野郡(ヨシノグン)上北山村(カミキタヤマムラ)にある大台ヶ原の
森林。
参照⇒おおだいがはらざん(大台ヶ原山)
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