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百 科 辞 書 《はんと》 編集:獨 澄旻
-------- はんと ------------------------------------------------
[1]はんと
【ハント】
◇[独]Hand
○(ドイツ語で)手・ハンド([英]hand)。
[2]はんと
【ハント】
◇[英]hunt
○(1)狩り。
○(2)(Hunt County)⇒はんとぐん(ハント郡)
[3]はんと
【ハント】
◇William Holman Hunt
○[人]イギリスの画家(1827〜1910)。
★はんど
【ハンド】
◇[英]hand
○(1)手。
○(2)時計の針。
「スタイラス([英]stylus)」とも呼ぶ。
◎時針(hour hand,short hand):⇒じしん(時針)
分針(minute hand,long hand):⇒ふんしん(分針)
秒針(second hand):⇒びょうしん(秒針)
○()
○()人手。世話・援助。
○()筆跡。
◎フリーハンド(freehand):⇒[1]ふりーはんど(フリーハンド)
○()馬の高さを測る尺度。
1ハンド(hands)=4インチ(inches)=約10.16センチメート
ル(centimeters)。
[1]ばんど
【バンド】
◇[英]band
○(1)帯(オビ)状のもの。
○(2)帯・紐(ヒモ)。
◎ブック・バンド,ヘア・バンド
○(3)[服](特に)ズボンなどのベルト(belt)。
⇒[1]べると(ベルト)
○(4)(色の)しま(縞)・すじ(条)。
○(5)(一定範囲内の)帯域・帯(タイ)。
○(6)[通]周波数帯・周波帯。
[2]ばんど
【バンド】
◇[英]band
○(1)一隊・一団。
○(2)楽団・吹奏楽団。
◎ブラスバンド
○(3)[米](動物の)群れ。
参照⇒ほるど(ホルド)(4)
○(4)[社]採集狩猟民に多くみられる居住集団・単純な社会組
織。
統一する上位の社会組織がないもので、構成員は血縁的なつ
ながりを持つことが多い。
参照⇒ほるど(ホルド)(1)
[3]ばんど
【バンド】
◇[英]bund
○(1)(東洋の港市の)海岸通り。船着場・埠頭(フトウ)。
○(2)(Bund)上海(Shanghai)(シャンハイ)のワイタン(Waitan)(外灘)
の別称。
⇒わいたん(ワイタン,外灘)
ばんど
【礬土】
○[化]酸化アルミニウム(アルミナ)の別称。
⇒さんかあるみにうむ(酸化アルミニウム)
ぱんと
【パント】
◇[英]panto-/(母音の前)pant-
○[接頭辞]「全・汎」を表す語形成要素。
参照⇒[1]ぱん(パン)
◎パンタグラフ(pantograph):写図器・集電器。
パントフル(pantofle):古代のスリッパ・サンダル。
パントマイム(pantomime):無言劇。
はんどあっくす
【ハンドアックス】
【ハンド・アックス】
◇[英]hand ax
○[歴]⇒あくふ(握斧)
★はんとう《はんたう》
【半島】
○[地]
◎[英]* Peninsula、[独]Halbinsel *(ハルプインゼル)、[フ]
Peninsule、[伊]Penisola *、[西]peninsula de *、[デンマー
ク語]halvo、[スウェーデン語]halvo、[露]Poluostrov *、[ト
ルコ語]* yarimada、[インドネシア語][マレー語]semenanjung
*。
ギリシア語:ケルソネソス(chersonesos)。
★ばんとう《ばんたう》
【バントウ】
【蟠桃】
◇[中]pantao
○(1)[農]スイミツトウ(水蜜桃)の一品種。果実は扁平な形で、
種は小さい。
中国の新疆ウイグル自治区・山東省・河北省などで栽培。
○(2)[中国伝説]仙人が住む山にあるという桃の木。
三千年に一度結実し、食べると不老長寿になるという。
『西遊記』の孫悟空も盗んで食べたという。
参照⇒みちとせのもも(三千年の桃,三千年之桃)
ばんとう《ばんたう》
【晩唐】
○[文]中国の唐代を文学史の上から四分した、その第四期。
文宗の開成から唐の滅亡までの 836〜 907<開成元〜天祐 4>。
唐の国威が失墜する中で、唯美主義的傾向をたどりながら詩
文ともに衰え始めた時期。
温庭イン(*)(Wen Tingyu)(オン・テイイン)・李商隠(Li Shangyin)
(リ・ショウイン)・杜牧(Du Mu)(ト・ボク)・司馬礼(Soma Li)(シバ・レイ)・
張喬(Zhang Qiao)(チョウ・キョウ)らが活躍。
参照⇒とうし(唐詩)(2)
(*)「イン」は「(「竹」冠+「均」)」。
★ばんとう
【番頭】
◇[日]banto
○()[]
○()[歴]番頭新造の略称。
⇒ばんとうしんぞう(番頭新造)
ばんどう
【坂東】
◇[日]Bando
○(1)現在の関東地方。足柄(アシガラ)の坂から東の諸国。足柄は
駿河(スルガ)(静岡県)と相模(サガミ)(神奈川県)との境の山。
「東国(トウゴク)」とも呼ぶ。
⇔ばんさい(坂西)
◎坂東武者(ムシャ),坂東太郎,坂東八国
○(2)⇒ばんどうし(坂東市)
○(3)[古][俗](坂東八国にちなみ)八、八十、八百など意味し
た隠語。
ぱんとう
【パン島】
◇[フ]Ile des Pins
○[地]⇒いるでぱん(イルデパン)
ばんどうさんじゅうさんしょ《ばんどうさんじふさんしよ》
【坂東三十三所】
○坂東(関東地方)にある33ヶ所の観音の寺堂。
平家追討の折(オリ)に西国三十三所を直接拝した坂東の武士が
かかわって成立したとされる。
参照⇒にほんひゃくばんかんのん(日本百番観音)
◎< 1>杉本寺(スギモトデラ)十一面観音(杉本観音):神奈川県鎌倉
市。
< 2>岩殿寺(ガンデンジ)十一面観音(岩殿観音):神奈川県逗子
市。
< 3>安養院田代寺(アンヨウイン・タシロジ)千手観音(田代観音):神奈
川県鎌倉市。
< 4>長谷寺(ハセデラ)十一面観音(長谷観音):神奈川県鎌倉市。
< 5>勝福寺(ショウフクジ)十一面観音(飯泉観音):神奈川県小田
原市。
< 6>:長谷寺(ハセデラ)十一面観音(飯山観音):神奈川県厚木
市。
< 7>光明寺(コウミョウジ)聖観音(金目観音):神奈川県平塚市。
< 8>星谷寺(ショウコクジ)聖観音(星の谷観音):神奈川県座間市。
< 9>慈光寺(ジコウジ)十一面千手千眼観音:埼玉県都比企郡(ヒ
キグン)幾川村(トキガワムラ)。
<10>正法寺(ショウボウジ)千手観音(岩殿観音):埼玉県東松山市。
<11>安楽寺(アンラクジ)聖観音(吉見観音):埼玉県比企郡吉見町
(ヨシミマチ)。
<12>慈恩寺(ジオンジ)千手観音(慈恩寺観音):埼玉県岩槻市。
<13>浅草寺(センソウジ)聖観音(浅草観音):東京都台東区。
<14>弘明寺(グミョウジ)十一面観音:埼玉県横浜市。
<15>長谷寺(チョウコクジ)十一面観音(白岩観音):群馬県群馬郡
榛名町(ハルナマチ)。
<16>五徳山水澤寺(ミズサワデラ)千手観音(水澤観音):群馬県北
群馬郡伊香保町(イカホマチ)。
<17>満願寺(マンガンジ)千手観音(出流<イズル>観音):栃木県栃
木市。
<18>中禅寺(チュウゼンジ)千手観音(立木観音):栃木県日光市。
<19>大谷寺(オオヤジ)千手観音(大谷観音):栃木県宇都宮市。
<20>西明寺(サイミョウジ)十一面観音:栃木県芳賀郡(ハガグン)益
子町(マシコマチ)。
<21>日輪寺(ニチリンジ)十一面観音(八溝山):茨城県久慈郡(クジ
グン)大子町(ダイゴマチ)。
<22>佐竹寺(サタケデラ)十一面観音(北向観音):茨城県常陸太田
市。
<23>観世音寺(カンゼオンジ)十一面千手観音(佐白観音):茨城県
笠間市。
<24>楽法寺(ラクホウジ)延命観音(雨引<アマビキ>観音):茨城県真
壁郡(マカベグン)大和村(ヤマトムラ)。
<25>大御堂(オオミドウ)千手観音:茨城県つくば市。
<26>清瀧寺(キヨタキジ)聖観音:茨城県新治郡(ニイハリグン)新治村
(ニイハリムラ)。
<27>円福寺(エンプクジ)十一面観音(飯沼観音):千葉県銚子市。
<28>龍正院(リュウショウイン)十一面観音(滑河観音):千葉県香取郡
(カトリグン)下総町(シモフサマチ)。
<29>千葉寺(センヨウジ)十一面観音:千葉県千葉市中央区。
<30>高蔵寺(コウゾウジ)聖観音(高倉観音):千葉県木更津市。
<31>笠森寺(カサモリジ)十一面観音(笠森観音):千葉県長生郡(チョ
ウセイグン)長南町(チョウナンマチ)。
<32>清水寺(キヨミズデラ)千手観音(清水観音):千葉県夷隅郡(イ
スミグン)岬町(ミサキマチ)。
<33>那古寺(ナゴジ)千手観音(那古観音):千葉県館山市。
ばんどうし
【坂東市】
◇[日]Bando
○茨城県南西部の市。東部を常総市(ジョウソウシ)(旧:水海道市)、
北西端を古河市に接し、南西部を千葉県に隣接。
参照⇒こくおうじんじゃ(国王神社)
◎2005. 3.22(平成17)岩井市と猿島郡(サシマグン)猿島町(サシママチ)
が合併して発足。
ばんとうじょめう《ばんとうぢやらう》
【番頭女郎】
○[歴]番頭新造の別称。
⇒ばんとうしんぞう(番頭新造)
ばんとうしんぞう《ばんとうしんざう》
【番頭新造】
○[歴]江戸の新吉原の遊郭で、上位の遊女につきそって、客と
のかけひきや身のまわり世話や雑事などをする女性。
普通、年季明けの30歳過ぎた新造の位の遊女が務め、留袖を
着て化粧をせず、自身は客をとらない。
「番頭女郎」,「世話女郎」,「番新(バンシン)」,「番頭」とも呼ぶ。
参照⇒しんぞう(新造,新艘)
ばんどうたろう《ばんどうたらう》
【坂東太郎】
◇[日]Bando Taro
○(1)[地]利根川(トネガワ)の別称。
◎坂東太郎、筑紫次郎(筑後川)、四国三郎(吉野川)と並び称す
る。
○(2)[古](江戸の方言)雲の峰。
はんとうのたてぐん《はんたうのたてぐん》
【半島の盾軍】
◇[英]Peninsula Shield Force
○[軍]湾岸協力会議(GCC)の合同軍。
参照⇒じーしーしー(GCC)
◎1986(昭和61)創設。
ばんどうはっこく
【坂東八国】
◇[日]Bando Hakkoku
○坂東(関東)の8ヶ国。関八州(カンハッシュウ)。
相模(サガミ)・武蔵(ムサシ)・上野(コウズケ)・下野(シモツケ)・常陸(ヒ
タチ)・上総(カズサ)・下総(シモウサ)・安房(アワ)の総称。
参照⇒かんはっしゅう(関八州)
ばんどうぶし
【坂東曲】
○[仏]浄土真宗大谷派(オオタニハ)に伝わる声明(ショウミョウ)。
開祖親鸞(シンラン)が越後に流される途中、嵐で揺れる船上で念
仏を唱(トナ)え続けた故事により、僧侶が激しく上半身を前後左
右に揺らして唱える。
報恩講の最終日にのみ行われる。
ぱんとぅふる
【パントゥフル】
◇[フ]pantoufle、[英]pantoffle(パンタフル)
○[服](フランス語で)スリッパ。
「ショソン(chausson)」,「サバート([フ]savate)」とも呼ぶ。
ばんどうほうおんじ
【坂東報恩寺】
○[古]⇒[1]ほうおんじ(報恩寺)(1)
★はんとうまく
【半透膜】
◇[英]semipermeable membrane
○[化]半透性(semipermeability)をもつ膜。
溶解した物質である溶質分子(solute molecule)は通さない
が、溶媒分子(solvent molecule)は通すという膜。
参照⇒ぎゃくしんとう(逆浸透)
ばんどうむしゃ
【坂東武者】
○坂東(関東)の諸国の武者。
ばんどぅーら
【バンドゥーラ】
◇Bandura
○[楽]ウクライナの民族楽器。
ばんどぅんどぅ
【バンドゥンドゥ】
◇Bandundu
○(1)(Bandundu Province)⇒ばんどぅんどぅしゅう(バンドゥ
ンドゥ州)
○(2)コンゴ民主共和国(旧ザイール)西部のバンドゥンドゥ州
の州都。
南緯3.31°、東経17.38°の地。
〈人口〉
1984(昭和59) 6万3,642人。
2004(平成16)11万7,197人(推計)。
ばんどぅんどぅしゅう《ばんづんづしう》
【バンドゥンドゥ州】
◇[フ]Province de Bandundu、[英]Bandundu Province
○コンゴ民主共和国(旧ザイール)西部の州。東部をカサイ・オ
クシデンタル州(Province du Kasai-Occidental)、西端を首都
キンシャサ(Kinshasa)に接し、北西部をコンゴ共和国、南部を
アンゴラに隣接。
州都はバンドゥンドゥ。
〈面積〉
29万5,658平方キロメートル。
〈人口〉
1994(平成 6)490万7,673人(推計)。
1998(平成10)520万1,000人(推計)。
ばんどえいど
【バンドエイド】
◇[登録商標]BAND-AID
○[薬]ジョンソン・エンド・ジョンソン社製の消毒ガーゼ付き
絆創膏(バンソウコウ)。
はんどかふす
【ハンドカフス】
◇[英]handcuffs
○⇒てじょう(手錠)
はんどがん
【ハンドガン】
◇[英]handgun
○⇒ぴすとる(ピストル)
はんどくらすぷ
【ハンドクラスプ】
◇[英]handclasp
○(英語で)固い握手(アクシュ)。
⇒あくしゅ(握手)(1)
ぱんとぐらふ
【パントグラフ】
◇[英]pantograph
○[交]⇒ぱんたぐらふ(パンタグラフ)(1)
はんとぐん
【ハント郡】
◇[英]Hunt County
○アメリカ合衆国南部、テキサス州(Texas State)北東部の郡。
郡都はグリーンビル(Greenville)。
〈人口〉
1980(昭和55)5万5,203人。
1990(平成 2)6万4,343人。
2000(平成12)7万6,596人。
2005(平成17)8万2,543人。
ぱんどけん
【パンド県】
◇[西]Departamento de Pando、[英]Pando Department
○ボリビア北西部の県。東部をベニ県(Departamento de Beni)、
南部をラパス県(Departamento de La Paz)に接し、西部をペル
ー、北部をブラジルに隣接。
県都はコビハ(Cobija)。
はんどしぇいく
【ハンドシェイク】
◇[英]handshake
○(英語で)握手(アクシュ)。
⇒あくしゅ(握手)(1)
ばんとーず
【バントーズ】
◇[フ]Ventose
○[暦]フランスの革命暦(Calendrier revolutionnaire)の第六
月。
西暦2月19日からの30日間。
「風月」とも呼ぶ。
参照⇒かくめいれき(革命暦)
★ぱんとてんさん
【パントテン酸】
◇[英]pantothenic acid
○[生化]ビタミンB複合体の一つ。水溶性。
動植物の組織中に微量ながら広く分布し、腸内細菌の働きに
より体内でも微量に合成される。
炭水化物や脂肪の代謝に必要な補酵素(coenzyme)の構成成分
となる。
発育促進の作用がある。
参照⇒こえんざいむ(コエンザイム)
◎「パント(panto-)」は「広く」の意味。
はんとべーかー
【ハントベーカー】
◇[独]Handwerker(ハントヴェーカー)
○(ドイツ語で)アルティザン([フ]artisan)。
⇒あるてぃざん(アルティザン)
はんどべる
【ハンドベル】
◇[英]handbell
○(1)手で振って鳴らす、柄のついた鈴(ベル)。
○(2)[楽]⇒かうべる(カウベル)(2)
はんどみーだうん
【ハンドミーダウン】
【ハンド・ミー・ダウン】
◇[英]hand-me-down
○(1)(英語で)お下がり・お古(フル)。
「リーチミーダウン(reach-me-down)」とも呼ぶ。
参照⇒せこはん(セコハン)
○(2)(転じて)安物の既製服。
「リーチミーダウン」とも呼ぶ。
○(3)[形]陳腐(チンプ)な。
「リーチミーダウン」とも呼ぶ。
○(4)[形]出来合いの。
「リーチミーダウン」とも呼ぶ。
★ぱんどら
【パンドラ】
◇Pandora
○[ギ神]ギリシア神話にあらわれる始めての人間の女。ゼウス
(Zeus)がヘーパイストス(Hephaestus)と女神アテナ(Athena)に
命じて、それまでなかった生き物を造らせたのが女、つまりパ
ンドラである。
〈パンドラの箱(Pandora's box)〉
プロメテウス(Prometheus)が天の火を盗んで人類に与えたこ
とに怒ったゼウスが、悪を封じ込めた箱をパンドラに授けた。
しかし、パンドラは好奇心を押さえ切れずに箱を開けたため、
あらゆる悪や禍いが地上にあふれたが箱の底に一つだけ「希望」
が残っていた。
ばんどり
【ばんどり】
【羽鳥】
○[服](北陸中部地方で)ミノ(蓑)の一種。
「まんどり」とも呼ぶ。
◎「スズメ(雀)」の方言「ハドリ(羽鳥)」の転訛。
ばんどりそうどう《ばんどりさうどう》
【ばんどり騒動】
○[歴]1869(明治 2.10.)富山県東部、新川郡(ニイカワグン)一帯で
発生した農民一揆(イッキ)。
租税の軽減・物価の引下げ・公選による村役人の任命などを
要求した世直し一揆で、貧農らが役場や豪農を襲った。
★はんどる
【ハンドル】
◇[英]handle
○(1)取っ手。
○(2)握り部分。
はんどん
【半ドン】
○(1)午前中だけの勤務。また、その日。
◎「ドン」は「ドンタク(休日)」の略称。
参照⇒どんたく(ドンタク)
○(2)(転じて)土曜日。
◎週休二日制以前、土曜日の勤務は午前中だけが多かったから。
ばんどん
【バンドン】
◇Bandung/Bandoeng
○インドネシアのジャワ島西部にある都市。ジャワパラト州
(Propinsi Jawa Barat)の州都。
南緯6.91°、東経107.60°の地。
内陸で周囲を火山に囲まれた、標高720メートルの高原性盆
地。年平均気温22℃以下。
住民はスンダ人や中国系など。
インドネシアの学術中心地で、1920(大正 9)創立の工科大学
・地質研究所・パスツール研究所などがある。
〈人口〉
1971(昭和46)120万人。
1980(昭和55)146万2,000人。
1990(平成 2)202万6,893人。
2001(平成13)265万7,600人(推計)。
2002(平成14)268万5,900人。
◎オランダ領時代の20世紀初め、避暑地として建設。
1955(昭和30)アジア・アフリカ会議(バンドン会議)、開催。
ばんどんかいぎ《ばんどんくわうぎ》
【バンドン会議】
◇[英]Bandung Conference
○[歴]⇒あじああふりかかいぎ(アジア・アフリカ会議)
[1]ぱんな
【パンナ】
◇[伊]panna
○[食](イタリア語で)クリーム。
◎パンナコッタ(panna cotta):⇒ぱんなこった(パンナコッタ)
[2]ぱんな
【パンナ】
◇Panna
○(1)(Panna District)⇒ぱんなけん(パンナ県)
○(2)インド中央部、マディヤ・プラデシュ州(Madhya Pradesh
State)北東部のパンナ県中央部にある県都。
北緯24.72°、東経80.20°の地。
〈人口〉
1991(平成 3)4万2,547人。
2001(平成13)4万5,688人。
ぱんなけん
【パンナ県】
◇[英]Panna District
○インド中央部、マディヤ・プラデシュ州(Madhya Pradesh
State)北東部の県。
県都はパンナ。
〈面積〉
7,135平方キロメートル。
〈人口〉
1991(平成 3)68万7,945人(3月1日現在)。
2001(平成13)85万6,558人(3月1日現在)。
ぱんなこった
【パンナコッタ】
◇[伊]panna cotta
○[食]生クリームに牛乳やゼラチンを加えて焼いたデザート。
◎"panna"は「クリーム」、"cotto,cotta"は「焼いた([英]cooked)」
の意味。
ばんなじ《ばんあじ》
【鑁阿寺】
○栃木県足利市家富町(イエトミチョウ)にある真言宗大日派の総本山。
山号は金剛山。仁王院法華坊と号する。
本堂は国宝。
通称は「大日堂」、旧称は「堀内御堂(ホリノウチミドウ)」。
◎1196(建久 7)足利義兼(法名:鑁阿)が邸内に創建し、足利氏
の氏寺となる。
徳川家康が再興。
境内に足利学校があった。
参照⇒あしかががっこう(足利学校)
はんなまがえし《はんなまがへし》
【半生がえし】
【半生返し】
○[料]醤油(ショウユ)を使った合せ調味料の一種。
⇒かえし(かえし,返し)
ぱんなむ
【パンナム】
【Pan Am】
◇[英]Pan American World Airways
○[空]パンアメリカン航空の略称。
⇒ぱんあめりかんこうくう(パンアメリカン航空)
ぱんなむきばくはじけん
【パンナム機爆破事件】
○[歴]1988(昭和63)パンアメリカン航空機が爆発・墜落した事
件。
1988.12.21(昭和63)ロンドン発ニューヨーク行きのボーイン
グ747ジャンボ旅客機が、スコットランド上空で爆弾炸裂に
より爆発・墜落。乗客乗員259人と地上で巻き添えの住民11人
の計270人が死亡。
2003. 8.12(平成15)リビア政府が責任を認め、遺族へ補償金
を支払うことでアメリカ・イギリス両国と合意。
はんならとう《はんならたう》
【ハンナラ党】
◇[朝]Saenuri Dang、[英]Saenuri Party
○[政]韓国の保守政党。総裁は元首相の李会昌(Lee Hoichang)。
地盤は慶尚道(Kyongsang-do)(ケイショウドウ)。
◎1997.11.(平成 9)金泳三(Kim Youngsam)政権の与党新韓国党
と野党第三勢力の民主党(*)が合併して成立。
2000. 4.(平成12)総選挙で過半数に迫る133議席を獲得して
第一党の座を維持する最大野党。しかし金大中(Kim Daejung)
大統領の故郷の全羅道では1議席も取れなかった。
2012. 2. 2(平成24)臨時執行部、セヌリ党に党名変更を決定。
(*)金大中政権の与党である新千年民主党、略称民主党とは別。
◎韓国語の「ハンナラ(hannara)」は「一つの国」・「一つの党」の
意味で、漢語ではない。
はんなり
【はんなり】
○[副]上品で落ち着いた華やかさ。艶(アデ)やかで明るいさま。
◎ほぼ関西方言。
ばんなんさたぐん
【バンナンサタ郡】
◇[タイ語]Amphoe Bannang Sata、[英]Bannang Sata County
○タイ王国南部、マレー半島にあるヤラ県(Changwat Yala)中
央部の郡。
「バンナンサター郡」とも呼ぶ。
〈人口〉
2000(平成12)4万4,448人(4月1日現在)。
ばんなんさたーぐん
【バンナンサター郡】
◇[タイ語]Amphoe Bannang Sata、[英]Bannang Sata County
○⇒ばんなんさたぐん(バンナンサタ郡)
はんなんし
【阪南市】
◇[日]Hannan Shi
○大阪府南西部の市。東部を泉南市に接する。
◎1991.10. 1(平成 3)泉南郡(センナングン)阪南町(ハンナンチョウ)、市制
施行。
はんなんだいがく
【阪南大学】
○[教]大阪府松原市に本部を置く私立大学。
◎1939(昭和14)大鉄高等学校として創立。
1965(昭和40)大学を開設。
はんなんちゅうおうびょういん《はんなんちゆうあうびやうゐん》
【阪南中央病院】
○[医]大阪府松原市南新町(ミナミシンマチ)にある総合病院。
◎1970(昭和45)同和地区医療センターに位置づけられる。
はんにじゅう《はんにぢゆう》
【半二重】
◇[英]half duplex
○[通]双方向通信で、送信と受信を交互に行う方式。
トランシーバーの「どうぞ」のように、送信側の終了を待って
それまでの受信側が送信に、送信側が受信に双方が切り替える
もの。
物理的に同時に双方向通信ができるものでも、電話のように
相手の送信の終了を待ってから送信することもしばしば行われ
ている。
「ハーフデュプレックス」とも呼ぶ。
参照⇒ぜんにじゅう(全二重)
★はんにばる
【ハンニバル】
◇Hannibal
○[人]カルタゴの将軍(BC. 241〜BC. 183)。
★はんにゃ
【般若】
◇[梵]panna(パンニャー)
○(1)[仏]六波羅密(ロクハラミツ)の一つで、「知恵」。
「般若波羅密」とも呼ぶ。
◎「知恵」の意味。
直観的な智で、理論的な知とは異なる。
参照⇒はんにゃとう(般若湯)
○(2)[仏]『大般若経』の略。
○(3)[劇]鬼女の能面。
二本の角を持ち、目と歯には鍍金(メッキ)が施されている。
嫉妬・苦悩・憤怒の情を表している。
「はんにゃめん(般若面)」とも呼ぶ。
参照⇒うじのはしひめ(宇治の橋姫)(2)
◎面打ちの般若坊が創始したという。
はんにゃじ
【般若寺】
○奈良県奈良市般若寺町(ハンニャジチョウ)にある真言律宗の寺。山
号は法性山。
鎌倉時代の楼門(国宝)や十三重石塔・般若寺形の石灯籠など
がある。
◎ 654(白雉 5)聖武天皇の勅願で蘇我日向が創建。
建長年間(1249〜1256)観良房良慶が十三重石塔を建立。
文永年間(1264〜1275)西大寺の叡尊(エイゾン)の助力で、仏殿
・僧房・鐘楼・食堂(ジキドウ)などの伽藍(ガラン)を整備し、律宗
の西大寺末寺となる。
1567(永禄10)三好・松永の兵火で十三重石塔・経蔵・楼門を
残して焼失。
はんにゃしゅごじゅうろくぜんしん《はんにやしゆごじふろくぜんしん》
【般若守護十六善神】
○[仏]⇒じゅうろくぜんしん(十六善神)
はんにゃづら
【般若面】
○能面の般若に似た恐ろしい面相。
特に、嫉妬に狂った女の顔。
「はんにゃめん(般若面)」とも呼ぶ。
参照⇒はんにゃ(般若)(3)
はんにゃとう《はんにやたう》
【般若湯】
○(僧の隠語で)酒。
はんにゃのふね
【般若の船】
【般若の舟】
○[仏]⇒ぐぜいのふね(弘誓の船)
はんにゃはらみつ
【般若波羅密】
◇[梵]prajna(プラニャー)
○[仏]⇒はんにゃ(般若)(1)
◎プラニャー(prajna)の音写で、「知慧」の意味。
はんにゃめん
【般若面】
○(1)⇒はんにゃづら(般若面)
○(2)[劇]⇒はんにゃ(般若)(3)
はんにゃりん
【般若林】
○[古][教]花園大学の前身。
⇒はなぞのだいがく(花園大学)
はんのう
【飯能】
◇[日]Hanno
○(1)⇒はんのうし(飯能市)
○(2)[交]⇒はんのうえき(飯能駅)
はんのうえき
【飯能駅】
○[交]埼玉県飯能市にある、西武池袋線の駅。
元加治駅と東飯能駅の間。
◎1915. 4.15(大正 4)池袋線の終点駅として開業。
1929(昭和 4)池袋線が吾野駅まで伸び、進入した電車が前後
の向きを変えて出て行くスイッチバック式の途中駅となる。
1969.10.14(昭和44)吾野駅〜西武秩父駅間(秩父線)、開通。
開業と同時に特急レッドアローを運行。
ばんのうさいぼう《ばんのうさいばう》
【万能細胞】
○[生]⇒いーえすさいぼう(ES細胞)
はんのうし
【飯能市】
◇[日]Hanno Shi
○埼玉県南西部の市。
◎1954(昭和29)市制施行。
1956(昭和31)吾野(アガノ)村を併合。
2005. 1. 1(平成17)入間郡(イルマグン)名栗村(ナグリムラ)を編入。
ばんのうねぎ
【万能ネギ】
【万能葱】
◇[英]multiplier onion
○(1)[農]九条ネギ(青ネギ)の別称。
○(2)[農]分葱(ワケギ)([英]scallion)の別称。
⇒わけぎ(ワケギ,分葱,冬葱)
○(3)[農]エシャロット([フ]echalote)。
⇒えしゃろっと(エシャロット)
ばんのうぼうちょう《ばんのうばうちやう》
【万能包丁】
【万能庖丁】
○[料]⇒ぶんかぼうちょう(文化包丁,文化庖丁)
ばんのうやく
【万能薬】
◇[英]panacea(パナセア)
○(1)[薬]全ての症状に薬効があるという医薬。
○(2)(転じて)種々の問題を解決できるという手段。
★はんのき
【ハンノキ】
【榛の木】
◇[学]Alnus japonica、[英]alder
○[植]ブナ目(Fagales)カバノキ科(Betulaceae)ハンノキ属
(Alnus)の落葉高木。雌雄同株。
樹高15〜20メートル。
2〜3月ころ、葉に先だって単性花をつける。円柱形の雄花
穂は暗紫褐色で尾状に垂(タ)れ、その下部にある雌花穂は紅紫
色。花後、マツカサ(松毬)状の小果実を結ぶ。
北海道〜九州の山野の湿地に自生。また、稲掛け用に水田の
畔に植える。
花粉は花粉症の原因物質の一つ。
樹皮・果実は染料として用いる。
「ハリノキ(榛の木)」とも呼ぶ。
◎「はりのき(榛の木)」の音便。
〈主なハンノキ属〉
ヤマハンノキ(Alnus hirsuta)。
カワラハンノキ(Alnus serrulatoides)。
ヤハズハンノキ(Alnus matsumurae)。
ヤシャブシ(Alnus firma)。
★ぱんのき
【パンノキ】
【パンの木】
【パンの樹】
◇[英]breadfruit tree、[学]Artocarpus communis/Artocar-
pus altilis
○[植]バラ目(Rosales)クワ科(Moraceae)パンノキ属(Artocar-
pus)の常緑高木。熱帯太平洋諸島原産。
果実はデンプンが多く、焼いて食べるとパンに似た味がする。
ぱんのにあ
【パンノニア】
◇[羅]Pannonia
○[古]東ヨーロッパ中部、現在のハンガリー西部の盆地一帯の
古称。古代ローマのイリリクム(Illyricum)の中の属州(provin-
cia)の一つ。南部をダルマチア(Dalmatia)、西部をノリクム
(Noricum)に接する。
最初、パンノニ人(Pannonii)の住地。
参照⇒ぷろうぃんきあ(プロウィンキア),いりりくむ(イリリ
クム)
◎BC. 35〜BC. 14、古代ローマ帝国に征服され、属州(プロ
ウィンキア)となる。
4世紀以降、諸民族が侵入。
5世紀前半、フン族王アッチラの本拠地。
454年、東ゴート族がドナウ川を越えて移住。
6世紀末、アバール人(Avars)がアバール王国を建国。
791年、フランク王国のカール大帝に敗れ、属国パンノニア
マルク(Pannonische Mark)となる。
10世紀初め、マジャール人が進出しハンガリー領。
参照⇒あばーるじん(アバール人)
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