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百 科 辞 書 《はな》 編集:獨 澄旻
-------- はな --------------------------------------------------
★[1]はな
【花】
○(1)[植]高等植物で、有性生殖によって種子を作る器官の総
体。
◎英語:フラワー(flower)。
○(2)[植](特に日本で)サクラ(桜)の花。
参照⇒さくら(サクラ,桜,櫻)
◎花は桜木人は武士:⇒はなはさくらぎひとはぶし(花は桜木
人は武士)
○(3)花札(ハナフダ)の略称。
⇒はなふだ(花札)
○(4)⇒はな(花,華)
[2]はな
【花】
○(1)[楽]滝廉太郎(レンタロウ)作曲、武島羽衣(ハゴロモ)作詞の唱歌。
○(2)[楽]嘉納昌吉(キナ・ショウキチ)作詞・作曲の歌謡曲。
歌は嘉納昌吉&チャンプルーズ/石嶺聡子。
◎2001. 8.(平成13)喜納昌吉でCD発売。
★はな
【花】
【華】
○(1)[植]⇒[1]はな(花)
○()
★はな
【鼻】
○[医]
◎鼻の日:8月7日。
鼻が良(イ)い:匂(ニオ)いに敏感なこと。
◎英語:ノーズ(nose)/(俗語)ボコ(boko)。
はなあかしあ
【ハナアカシア】
【花アカシア】
○[植]⇒ぎんようあかしあ(ギンヨウアカシア,銀葉アカシア)
はなあかり
【花明り】
【花明かり】
【花明】
○桜が満開で、闇の中でもそのあたりがほのかに明るく感じる
こと。
一面の夜桜がうっすらと見えること。
◎春の季語。
はなあやめ
【花菖蒲】
○(1)[植]⇒あやめ(アヤメ,菖蒲)
◎夏の季語。
○(2)[服]襲(カサネ)の色目の一つ。表は白、裏は萌黄(モエギ)。
男女とも、夏に用いる。
ぱない
【パナイ】
◇[英]Panay
○[地](Panay Island)⇒ぱないとう(パナイ島)
はないちもんめ
【花いちもんめ】
【花一匁】
○(1)子どもの遊びの一つ。
二組に分かれ、組み同士が手をつないで二列に向い合って並
び、(2)の童歌(ワラベウタ)を歌いながら歌の一節で交互に前進と
後退を繰り返し、双方の子を互いに一人選び、ジャンケンで相
手方の子供を取り合うもの。
前進から後退に変るときに片足を高く跳ね上げる。
◎古代の「歌垣(ウタガキ)」の名残りと言われている。
参照⇒うたがき(歌垣)(1)
中国:参照⇒さきゃくぶ(左脚舞)
○(2)[楽](1)の遊びで歌われる童歌。
「勝ってうれしい花一匁/負けーて悔(クヤ)しい花一匁」で始ま
り、歌詞は時代や地方でさまざま。
ぱないとう《ぱないたう》
【パナイ島】
◇[英]Panay Island
○[地]フィリピン中央部、ビサヤ諸島(Visayan Islands)北西
部の火山島。
北部をビサヤ海(Visayan Sea)、南東部はギマラス海峡(Gui-
maras Strait)を介してネグロス島(Negros Island)、西部をス
ル海(Sulu Sea)に面する。
西部を標高1〜2千メートルのコルディレラス山地(Cordil-
leras Range)が南北に走る。
主要港は南東岸のイロイロ市(Iloilo City)。
〈面積〉
1万2,011.1平方キロメートル。
はなうど
【ハナウド】
【花独活】
◇[学]Heracleum nipponicum
○[植]セリ目(Apiales)セリ科(Apiaceae)ハナウド属(Heracle-
um)の多年草。
全体の形がウドに似て、茎は太く中空で、高さ約1メートル。
葉は羽状複葉。
5〜6月、白色の小花を密生した大形の散形花序を開花。
本州の関東以西〜四国・九州、朝鮮半島・中国の山地や土手
に自生。
若い葉や茎は食用、根は漢方薬にする。
◎ウド(セリ目ウコギ科):⇒うど(ウド,独活)
シシウド(セリ科シシウド属):⇒ししうど(シシウド,猪独活)
はなうらない《はなうらなひ》
【花占い】
○子供の遊びの一つ。
ノギク(野菊)・クローバー(白詰草)などの花弁の多い花を使っ
て、「好き」・「嫌い」、「来る」・「来ない」などの相反する言葉を
唱えながら、花弁を一つづつむしり取り、最後の花弁の言葉で
判断するもの。
主に少女が道端の雑草の花で行うことが多い。
はなうりぐさ
【ハナウリクサ】
【花瓜草】
◇[学]Torenia fournieri
○[植]トレニアの別称。
⇒とれにあ(トレニア)(2)
はなお《はなを》
【鼻緒】
○(1)[服]下駄(ゲタ)や草履(ゾウリ)などの緒(オ)の、足の指には
さむ部分。Y字型の緒の、Yの下に相当する細く短い部分。
足の第一指(親指)と第二指の間にはさみ入れて履(ハ)く部分。
「前緒(マエオ)」,「前壺(マエツボ)」とも呼ぶ。
参照⇒まえつぼ(前壺)(1)
◎緒が切れたときには、手拭いを細く裂いて撚(ヨ)り、間に合
せに直した。
○(2)[服](転じて)下駄や草履などの緒の全体。
◎鼻緒を挿(ス)げる
はなおか《はなをか》
【花岡】
◇[日]Hanaoka
○⇒はなおかまち(花岡町)
★はなおかこうざん《はなをかくわうざん》
【花岡鉱山】
○[鉱]秋田県北東部、大館市(オオダテシ)花岡町(ハナオカマチ)にある鉱
山。銅鉱石の産出日本一。
産出する鉱石は黒鉱(クロコウ)と呼ばれ、銅のほかに亜鉛・ガリ
ウム・金・銀などが精製される。
参照⇒こさかこうざん(小坂鉱山),はなおかじけん(花岡事件)
◎旧住所は北秋田郡花岡町。
はなおかこうざんじけん《はなをかくわうざんじけん》
【花岡鉱山事件】
○[歴]⇒はなおかじけん(花岡事件)
はなおかじけん《はなをかじけん》
【花岡事件】
○[歴]第二次世界大戦末期、強制連行された中国人労働者の反
乱蜂起とその鎮圧事件。
秋田県北秋田郡花岡町(現:大館市<オオダテシ>)の鹿島組(現:鹿
島<カジマ>)花岡事業所の中山寮に986人収容されていた中国人労
働者は、同鉱山の拡張準備のため花岡川の水路変更工事(河川
工事)で働かされ、重労働・食糧不足・虐待などで死者が相次
いでいた。
1945. 6.30(昭和20)夜、耐えかねた中国人労働者が一斉に決
起し、監視役の日本人鹿島組補導員3人と親日中国人1人を殺
害して収容所を集団逃亡。憲兵隊・在郷軍人団・警防団らと数
日間闘い、鎮圧され連れ戻される。逮捕後の拷問による死者を
含め113人が死亡。首謀者と目された12人は懲役刑などの判決
を受けた。
「花岡鉱山事件」とも呼ぶ。
◎1944. 8.(昭和19)〜1945.11.(昭和20)、花岡鉱山で中国人
986人中418人が死亡した。
日本側の責任者は極東軍事裁判にかけられ絞首刑以下の厳刑
を科されたが、のち減刑されて全員釈放になっている。
◎2000.11.(平成12)東京高等裁判所の控訴審で、鹿島は中国赤
十字会に5億円の花岡平和友好基金を信託して受難者(生存者
・遺族)と和解。
2010. 4.17(平成22)花岡平和記念館、大館市花岡に開館。
◎日本全体では、戦時中の連行中国人3万8,935人、死亡6,830
人。
花岡鉱山の近くの小坂(コサカ)鉱山でも強制連行された中国人
が就労していた。
はなおかせいしゅうのつま《はなをかせいしうのつま》
【華岡青洲の妻】
○[文]有吉佐和子(アリヨシ・サワコ)の小説。
外科医の華岡雲平(ウンペイ)(のち青洲)に嫁いだ嫁加恵(カエ)と
姑との対立を描く。
参照⇒『人名辞典』はなおか せいしゅう(華岡 青洲)
はなおかまち《はなをかまち》
【花岡町】
◇[日]Hanaokamachi/Hanaoka Machi
○(1)秋田県大館市(オオダテシ)の地名。
○(2)[古]秋田県北秋田郡の町。
大館市に編入。
はながさ
【花笠】
○(1)花や造花を飾りつけた笠。
踊り・祭りなどでかぶる。
鈴を着けたものもあり、踊りに合せて振るとシャンシャンと
鳴る。
○(2)花の散りかかった笠。
はながさおどり《はながさをどり》
【花笠踊り】
【花笠踊】
○(1)山形県山形市で毎年8月6〜8日に行われる花笠祭の踊
り。
○(2)[楽]⇒はながさおんど(花笠音頭)
はながさおんど
【花笠音頭】
○[楽]山形県の踊り歌(民謡)。
「はながさおどり(花笠踊り,花笠踊り)」とも呼ぶ。
◎1938(昭和13)蔵王山(ザオウサン)麓(フモト)の地固め唄をもとに作
られる。
はながつ
【花月】
◇[フ]Floreal
○[暦]⇒ふろれある(フロレアル)
★はなかにゅーれ
【鼻カニューレ】
◇[独]Nasenkanuele /Nasenkanule 、[英]nasal cannula
○[医]鼻にカニューレを通して行う、低流量の簡易酸素投与。
参照⇒かにゅーれ(カニューレ)
★はなかまきり
【ハナカマキリ】
【花蟷螂】
◇[学]Hymenopus coronatus/Hymenopus bicornis
○[虫]カマキリ目(Mantodea)ハナカマキリ科(ヒメカマキリ科)
(Hymenopodidae)ハナカマキリ属(Hymenopus)の昆虫。
南アジアの熱帯雨林地帯に生息。
花に擬態(ギタイ)している。
〈ハナカマキリ科〉
ハナカマキリ属(Hymenopus)>
ヒメカマキリ属(Acromantis)。
参照⇒ひめかまきり(ヒメカマキリ,姫蟷螂)
はなかます
【はなかます】
○一本の大木を二つ割りにし、中を刳(エグ)り抜いて造った川
舟。
新潟県魚野川などで用いられた。
参照⇒まるきぶね(丸木舟,独木舟)
はながるた
【花ガルタ】
【花骨牌】
【花歌留多】
○⇒はなふだ(花札)
★はなかんざし
【ハナカンザシ】
【花簪】
◇[学]Helipterum roseum
○[植]キク目(Asterales)キク科(Asteraceae)ヘリプテルム属
(Helipterum)の一年草。オーストラリア原産。
花が雨に当たると閉じる。
「ヘリプテラム([英]Helipterum)」とも呼ぶ。
はなかんざし
【花簪】
○(1)花枝や造花を髪にさして簪(カンザシ)にすること。
○(2)造花の飾りをつけた簪。
参照⇒まいこ(舞子,舞妓)
○(3)[植]⇒はなかんざし(ハナカンザシ,花簪)
はなかんらん
【ハナカンラン】
【花カンラン】
【花甘藍】
○[農]カリフラワー(cauliflower)の別称。
⇒かりふらわー(カリフラワー)
はなきゃべつ
【ハナキャベツ】
【花キャベツ】
○[農]カリフラワー(cauliflower)の別称。
⇒かりふらわー(カリフラワー)
はなきん
【ハナキン】
◇Khanaqin/Hanaqin/Khanakin/Xaneqi
○イラク中東部、ディヤーラ州(Muhafazat Diyala)北東部の、
イラン国境近くにある町。
北緯34.34°、東経45.38°の地。
首都バグダッド(Baghdad)から北東へ約144キロメートルに位
置する。
〈人口〉
1965(昭和40)2万3,472人。
2010(平成22)1万1,356人(推計)。
はなきん
【花金】
○(1)[俗]金曜日の俗称。
○(2)[俗]特に、金曜日の夜。
◎週休二日制の普及により休日の前日として、たっぷり夜遊び
が出来る、心が浮き立つという意味で呼ばれるようになったも
の。
昭和後期から使われ始め、平成初期のバブル崩壊で死語とな
りつつある。
一説に、「花丸の金曜日」から。
ばーなくる
【バーナクル】
◇[英]barnacle
○(1)[貝](英語で)フジツボ(富士壺)・エボシガイ(烏帽子貝)
類。
参照⇒ふじつぼ(フジツボ,富士壺,藤壺)
◎エーコンバーナクル(acorn barnacle):フジツボ。
グーズネックバーナクル(gooseneck barnacles):エボシガ
イ。
○(2)(転じて)地位などにしがみつく人。他人にまとわりつく
人。
はなげつ
【花月】
◇[フ]Floreal
○[暦]⇒ふろれある(フロレアル)
はなごい《はなごひ》
【ハナゴイ】
【花鯉】
○(1)[魚]([学]Pseudanthias pascalus)スズキ目(Perciformes)
ハタ科(Serranidae)の海魚。
体長約10センチメートル。
体色は赤紫で、海中では青紫に見える。
○(2)[古][魚]ニシキゴイ(錦鯉)の古称。
⇒にしきごい(錦鯉)
はなごおり《はなごほり》
【花氷】
○氷柱の中に生花を入れたもの。
水の中に花を入れて、透明度を高めるためゆっくりと凍らせ
て作る。
涼感を呼ぶため装飾を兼ねて展示する。
果物やお金などを入れることもある。
参照⇒すいちゅうか(水中花)
◎夏の季語。
はなこがねい《はなこがねゐ》
【花小金井】
◇[日]Hanakaganei
○(1)東京都小平市(コダイラシ)東部の地名。
◎花小金井南町(ミナミチョウ)もある。
○(2)[交]⇒はなこがねいえき(花小金井駅)
はなこがねいえき《はなこがねゐえき》
【花小金井駅】
○[交]東京都小平市(コダイラシ)花小金井にある、西武新宿線の駅。
田無(タナシ)駅(西東京市)と小平駅の間。
はなことば
【花言葉】
【花詞】
◇[英]flower language
○花ごとにある意味を象徴させた言葉。
大体は一定しているが、国などで異なり、相反することもあ
る。
〈例〉
ウメ(梅):高潔。
バラ(薔薇):清純な愛。
赤いバラ:情熱。
オリーブ:平和。
ローレル(月桂樹):栄光。
忘れな草(勿忘草):真実。
アジサイ(紫陽花):辛抱強い愛情・真剣・移り気。
はなさかじいさん《はなさかぢいさん》
【花咲か爺さん】
○⇒はなさかじじい(花咲爺,花咲か爺)
はなさかじじい《はなさかぢぢい》
【はなさかじじい】
【花咲爺】
○[楽]石原和三郎作詞、田村虎蔵作曲の唱歌。
◎1901(明治34)『幼年唱歌(初編)』の下巻に収録。
◎歌詞では「うらのはたけで、ぽちがなく」と歌われているが、
昔話の犬の名前は「しろ」。
はなさかじじい《はなさかぢぢい》
【花咲爺】
【花咲か爺】
○日本の昔話の一つ。また、その主人公。
正直者の爺(老人)が、拾った小犬「しろ」に教えられて宝物を
掘り当てたり、枯れ木に花を咲かせたりする御伽噺(オトギバナシ)。
隣りの欲深な爺が物真似(モノマネ)をして失敗する話も加えられ
ている。
「花咲か爺さん」とも呼ぶ。
◎「花咲かせ爺」の略。
日本五大昔話の一つ。
参照⇒にほんごだいむかしばなし(日本五大昔噺,日本五大昔
話)
はなさき
【花咲】
◇[日]Hanasaki
○(1)[地]⇒はなさきこう(花咲港)
○(2)⇒はなさきみなと(花咲港)
○(3)[交]⇒はなさきえき(花咲駅)
はなさき
【鼻先】
○(1)鼻の尖端。
○(2)鼻の尖端あたり。目の前。
○(3)⇒はなさき(鼻先,端先)
はなさき
【鼻先】
【端先】
○物の先端。
はなさきえき
【花咲駅】
○[交]北海道根室市にある、JR北海道根室本線の駅。
初田牛(ハッタウシ)駅と東根室(ヒガシネムロ)駅の間。
はなさきがに
【ハナサキガニ】
【花咲ガニ】
【花咲蟹】
◇[学]Paralithodes brevipes
○[動]エビ目(Decapoda)タラバガニ科(Lithodidae)タラバガニ
属(Paralithodes)の海産ヤドカリ。
タラバガニに似るが、歩脚が太くて短い。体色は暗青褐色で、
歩脚はやや淡色で先が赤褐色。甲長・甲幅とも約15センチメー
トル。
北海道以北・千島・カムチャツカなどの浅海の岩場に生息。
食用になり、ゆでると赤くなる。
◎名称は根室半島の旧称「花咲半島」から。
はなさきこう《はなさきかう》
【花咲港】
◇[日]Hanasaki Ko
○[地]北海道根室市花咲港(ハナサキミナト)にある、太平洋側の巽ノ
瀬に面する漁港。
はなさきせん
【花咲線】
○[俗][交]JR北海道の根室本線の愛称。
はなさきはんとう《はなさきはんたう》
【花咲半島】
◇[日]Hanasaki Hanto
○[古][地]⇒ねむろはんとう(根室半島)
はなさきみなと
【花咲港】
◇[日]Hanasaki Minato
○北海道根室市の地名。
参照⇒はなさきこう(花咲港)
はなさふらん
【ハナサフラン】
【花サフラン】
◇[英]crocus
○[植]⇒くろっかす(クロッカス)
ぱなじ
【パナジ】
◇Panaji
○インド南西部、ゴア州(Goa State)の州都。
「パンジム(Panjim)」とも呼び、通常「ゴア(臥亜)」と言えばパ
ナジを指す。
ザビエルの墓がある。
ピッピーが多く集まっている。
「東洋のローマ(Roma Oriental)」と呼ばれる。
◎もとポルトガル植民地。
1961(昭和36)返還され、インド連邦直轄地となる。
1986(昭和61)世界文化遺産に登録。
★ばなじうむ
【バナジウム】
◇[英]vanadium、[独]Vanadium
○[化]バナジウム族に属する希金属元素の一つ。
元素記号は「V」。原子番号23、原子量50.94。
はなしぐれ
【花しぐれ】
○[楽]松本隆作詞、都倉俊一作曲の歌謡曲。
歌は高田みづえ。
◎1978. 3.(昭和53)レコード発売。
はなしのぶ
【ハナシノブ】
【花忍】
◇[学]Polemonium kiushianum、[英]Jacob's-ladder(ヤコブの
梯子<ハシゴ>)
○[植]ツツジ目(Ericales)ハナシノブ科(Polemoniaceae)ハナ
シノブ属(Polemonium)の多年草。九州の山地の草原に自生。
高さ70〜100センチメートルで、直立した茎(クキ)に奇数羽状
複葉をつける。小葉は10〜12対で、長さ2〜4センチメートル
の披針形(ヒシンケイ)。
夏、茎頂(ケイチョウ)に青紫色の花が集まって円錐状に咲く。花
冠は径約1.5センチメートルで、先が深く五裂する。萼(ガク)は
鐘形で、花冠が落ちてもあとに残る。
観賞用に花壇にも植えられる。
◎近縁種に、本州中部の高山の草地に自生するミヤマハナシノ
ブ・エゾハナシノブ・カラフトハナシノブなどがある。
はなしゅくしゃ
【ハナシュクシャ】
【花縮砂】
◇[英]ginger
○[植]⇒じんじゃー(2)
★はなしょうぶ《はんしやうぶ》
【ハナショウブ】
【花菖蒲】
◇[学]Iris ensata
○[植]ユリ目(Liliales)アヤメ科(Iridaceae)アヤメ属(Iris)
の多年草。日本で作出された園芸品種。
◎オモダカ目(Alismatales)サトイモ科(Araceae)のショウブ
(菖蒲)とは別種。
◎三重県の県花。
はなしんようくみあい《はなしんようくみあひ》
【ハナ信用組合】
○[経]在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)系の信用組合の一つ。
本店は東京。
◎2002. 3.(平成14)破綻(ハタン)した朝銀東京・朝銀千葉・朝銀
長野・朝銀新潟・朝銀関東の受け皿金融機関として金融庁から
設立認可を受ける。
2002.12.17(平成14)金融庁の要求に応じて臨時総代会、常勤
役員4人のうち理事長を含む3人を日本人にすることに決定。
2002.12.25(平成14)預金保険機構、約4,107億円の公的資金
投入を正式決定。
参照⇒ちょうぎん(朝銀)(1)
はなすずしろ
【ハナスズシロ】
【花蘿蔔】
【花清白】
◇[学]Hesperis matronalis
○[植]⇒はなだいこん(ハナダイコン,花大根)
はなずり
【花摺り】
【花摺】
○(1)ハギ(萩)またはアオバナ(青花)の花を衣に摺り付けて、
色を染めること。
「花摺り染め」とも呼ぶ。
参照⇒くさずり(草摺り,草摺)(1)
◎アオバナはツユクサ(露草)の別称。
参照⇒つゆくさ(ツユクサ,露草)
○(2)[服]⇒はなずりごろも(花摺り衣,花摺衣)
はなずりごろも
【花摺り衣】
【花摺衣】
○[服]花摺りにした衣。
単に「はなずり(花摺り,花摺)」とも呼ぶ。
はなずりぞめ
【花摺り染め】
【花摺染】
○⇒はなずり(花摺り,花摺)(1)
はなせ
【花脊】
【花背】
◇[日]Hanase
○京都府京都市東部、左京区北東部にある鞍馬山の北側山間部
の地域名。南部を鞍馬地区に接する。
地名としては花脊大布施町(ハナセオオフセチョウ)・花脊原地町(ハナセハラ
チチョウ)・花脊別所町(ハナセベッショチョウ)・花脊八桝町(ハナセヤマスチョウ)が
ある。
◎花脊峠,左京区花脊出張所
はなせあ
【パナセア】
◇[英]panacea
○[薬]⇒ばんのうやく(万能薬)
ぱなそにっく
【パナソニック】
◇[登録商標]Panasonic
○[経]松下電器産業(株)のブランド名(商標名)。
日本で使用していたナショナル(National)がすでにアメリカ
で使用されていたため、1955(昭和30)アメリカ市場向けとして
輸出用スピーカーに初めて使用。
のち、日本国内でも音響機器などにも使われる。
参照⇒[2]なしょなる(ナショナル)
◎2008. 4. 7(平成20)松下電器産業と松下電工、ナショナル・
ブランドの電磁調理器(IHクッキングヒーター)とヒートポン
プ給湯機を7月1日の新製品からパナソニック・ブランドに切
り替えると発表。
◎音響製品にはテクニクス(Technics)も使用されている。
はなぞの
【花園】
◇[日]hanazono/Hanazono
○(1)花の咲く草木を広く植えてある園。
「花畑(ハナバタケ)」,「花圃(カホ)」とも呼ぶ。
参照⇒げっせまね(ゲッセマネ(1)
○(2)⇒はなぞのまち(花園町)
○(3)⇒はなぞのむら(花園村)
はなぞのいなりじんじゃ
【花園稲荷神社】
○(1)東京都台東区上野公園4−17にある神社。旧称は忍岡
稲荷、1873(明治 6)花園稲荷と改名。俗称は穴稲荷。
祭神は倉稲魂命(ウガノミタマノミコト)。
◎上野戦争で穴稲荷門の戦いと呼ばれた、彰義隊の最後の激戦
地。
○(2)[古]⇒はなぞのじんじゃ(花園神社)(2)
はなぞのじんじゃ
【花園神社】
○(1)茨城県の北部、花園山麓にある神社。
807(大同 2)坂上田村麻呂が奥州征伐の時に建てたといわれ
る。
○(2)東京都新宿区新宿5−17−3にある神社。
江戸時代以前から境内で見世物や芝居などが行われ、末社に
芸能浅間神社がある。
参照⇒ごーるでんがい(ゴールデン街)
◎1965(昭和40)花園稲荷神社、大鳥神社を合祀して花園神社と
改称。
はなぞのだいがく
【花園大学】
○[教]京都府京都市中京区(ナカギョウク)西ノ京壺ノ内町(ニシノキョウツボ
ノウチチョウ)に本部を置く、仏教系の私立大学。
学部は文学部・社会福祉学部。
◎1872(明治 5)臨済宗の指導者養成のため臨済宗各派が連合し
て磐若林を創立。
1898(明治31)妙心寺派の普通学林高等部となる。
1911(明治44)臨済宗大学となる。
1934(昭和 9)臨済学院専門学校となる。
1949(昭和24)現名の新制大学となる。
はなぞのまち
【花園町】
◇[日]Hanazono Machi
○[古]埼玉県中北部、大里郡(オオサトグン)の町。
◎2006. 1. 1(平成18)深谷市に編入。
はなぞのむら
【花園村】
◇[日]Hanazono Mura
○和歌山県北東部、伊都郡(イトグン)の村。
はなだいこん
【ハナダイコン】
【花大根】
○(1)[植]([学]Hesperis matronalis)フウチョウソウ目(Bras-
sicales)アブラナ科(Brassicaceae)ハナダイコン属(Hesperis)
の越年草。西アジア・ヨーロッパ原産。
高さ約70センチメートル。
5〜6月、香りのよい淡紫色の四弁花を総状につける。
「ハナスズシロ(花蘿蔔,花清白)」とも呼ぶ。
○(2)[俗][植]ショカツサイ(諸葛菜)の俗称。
⇒しょかつさい(ショカツサイ,諸葛菜)
はなだいろ
【縹色】
【花田色】
○[色]藍染めで、浅黄(アサギ)と藍の中間の濃さ。
「桔梗色(ききょういろ,きちこういろ)」,「露草色(ツユクサイロ)」と
も呼ぶ。
参照⇒あいいろ(藍色),つゆくさいろ(露草色)
◎C=38,M=62,Y=18,B=0。
はなたうえ《はたたうゑ》
【花田植え】
【花田植】
○[農]田植え祭りの一つ。
中国地方の山間部の村で、由緒ある田を共同で田植えするも
の。
太鼓・笛・鉦(カネ)などのにぎやかな囃子(ハヤシ)にあわせて田
植え唄を歌い、飾りたてた牛に代掻(シロカ)きをさせ、豊作を祈
願する。
現在は芸能化している。
◎2011(平成23)広島県の壬生(ミブ)の花田植、ユネスコの無形
文化遺産に登録。
はなたけ
【鼻茸】
○[病]鼻ポリープの別称。
⇒はなぽりーぷ(鼻ポリープ)
★はなたれ
【洟垂れ】
○(1)
○(2)[俗][建]⇒はっか(白華)
はなつめくさ
【ハナツメクサ】
【花爪草】
○[植]シバザクラ(芝桜)の別称。
⇒しばざくら(シバザクラ,芝桜)
ばーなーど
【バーナード】
◇[英]Bernard
○[人]英語圏の男性の名前。
◎フランス語の「ベルナール(Bernard)」に相当する。
はなとおじさん《はなとをぢさん》
【花と小父さん】
○[楽]浜口庫之助(クラノスケ)作詞・作曲の歌謡曲。
歌は伊東きよ子。
◎1967. 6.(昭和42)コロムビアから発売。
はなとちょう《はなとてふ》
【花と蝶】
○[楽]川内康範作詞、杉本雅夫作曲の歌謡曲。
歌は森進一。
◎1968(昭和43)。
はなどんこ
【花どんこ】
【花冬磨z
○[食]⇒どんこ(どんこ,冬)
★ばなな
【バナナ】
【甘蕉】
◇banana、[学]Musa acuminata
○(1)[植]ショウガ目(Zingiberales)バショウ科(Musaceae)バ
ショウ属(Musa)の大形多年草。
実に種はない。
実は甘くてそのまま食べるが、近縁種に蒸したり煮たりして
食べるデンプン質のプラタノ(platano)がある。
実の皮は緑色で熟すと黄色になり、食べごろにはハニースポッ
トと呼ばれる茶色い点々が現れる。
「実芭蕉(ミバショウ)」とも呼ぶ。
参照⇒ぷらたの(プラタノ)
◎食物繊維(センイ)とカリウムを豊富に含む。
実の皮を踏むと滑(スベ)るので、よくコントやマンガなどに
扱われる。
昭和時代、青いバナナは米櫃(コメビツ)の中に入れて追熟(ツイジュ
ク)させていた。
1963(昭和38)輸入自由化。
○(2)[古](海軍軍人の隠語)時と場所を選んで痛飲する酒豪。
◎バナナは「(ミ)バショウの実」だから、「場所飲み」に洒落(シャレ)
たもの。
○(3)[古][俗]南アフリカ共和国が人種差別政策(アパルトヘイ
ト)をとっていた当時に、現地黒人からの日本人への蔑称。
参照⇒あぱるとへいと(アパルトヘイト)
◎「外見は黄色い(有色人)が中身は白い(白人)」の意味。
ばななきょうわこく
【バナナ共和国】
◇[英]banana republic
○[俗]経済・政情に不安定な中南米の小国。
ばななちっぷ
【バナナチップ】
【バナナ・チップ】
◇[英]banana chip
○[食]⇒ばななちぷす(バナナチプス,バナナ・チプス)
ばななちぷす
【バナナチプス】
【バナナ・チプス】
◇[英]banana chips
○(1)[食]バナナの実のスライスを油で揚げた菓子。
「バナナチップ(banana chip)」とも呼ぶ。
○(2)[食]バナナの実のスライスを乾燥させた菓子。
「バナナチップ」とも呼ぶ。
ばななぼーと
【バナナ・ボート】
◇[英]Day-O/Banana Boat Song
○[楽]ハリー・ベラフォンテ(Harry Belafonte)・バージェス
(Lord Burgess)・アタウェイ(William Attaway)の作詞・作曲、
井田誠一訳詞の歌謡曲。
歌は浜村美智子/江利チエミ。
歌の出だしは"Day-o,day-o/Daylight come and me wan'go
home"。
◎1956(昭和31)アメリカで、ベラフォンテが歌いヒット。
1957(昭和32)浜村美智子でレコード発売。
ばななるとう《ばななるたう》
【バナナル島】
◇[葡]Ilha do Bananal、[英]Bananal Island
○[地]ブラジル中東部、トカンティンス州(Estado de Tocant-
ins)にある、アラグアイア川(Rio Araguaia)の川州(カワス)。
面積2万平方キロメートルで、世界最大。
はなにら
【ハナニラ】
【花韮】
○(1)[植]([学]Ipheion uniflorum)ユリ目(Liliales)ユリ科
(Liliaceae)ハナニラ属(Ipheion)の多年草。南アメリカ原産。
葉は緑色扁平で幅狭く、傷付けるとニラに似た臭気がある。
観賞用に秋植の球根類として栽培される。
春、高さ約15センチメートルの花茎に、直径約3センチメー
トルの白色または薄紫色の六弁花を星型に開く。
「ブロディア(brodiea,brodiaea)」,「ベツレヘムの星(star-of-
Bethlehem)」,「セイヨウアマナ(西洋甘菜)」とも呼ぶ。
○(2)[食]ニラ(ユリ科)の花茎。
中国料理で炒(イタ)め物などに使われる。
★はなぬきけいこく
【花貫渓谷】
◇[日]Hananuki Keikoku
○茨城県高萩市(タカハギシ)。
はなのうてな
【花の台】
○[仏]⇒れんげざ(蓮華座)
★はなのき
【ハナノキ】
【花の木】
【花木】
◇[学]Acer pycnanthum
○[植]ムクロジ目(Sapindales)カエデ科(Aceraceae)カエデ属
(Acer)の落葉高木。
◎愛知県の県木。
はなのごしょ
【花の御所】
○[古]⇒むろまちどの(室町殿)
はなのぴゅんぴゅんまる
【花のピュンピュン丸】
○[TV]忍者ピュンピュン丸が活躍する時代劇アニメ。
原作は「つのだじろう」の『忍者あわて丸』。
放送はNET(現:テレビ朝日)系列、全26回。
◎1967. 7. 3〜1967. 9.18(昭和42〜1967(昭和42)12回、放送。
1969.12.29〜1970. 3.30(昭和44〜1970(昭和45)14回、放送。
はなのぶりゅーげる
【花のブリューゲル】
◇[英]Flower Bruegel/Velvet Bruegel
○[人]⇒[3]ぶりゅーげる(ブリューゲル)
はなはさくらぎひとはぶし
【花は桜木人は武士】
○[慣用句]花の中では桜が最もすぐれているように、人の中で
は武士が最もすぐれている。
「花は三吉野(ミヨシノ)人は武士」ともいう。
◎江戸時代、身分制度で「士農工商」と格付けされていたことか
ら。
はなはっか《はなはくか》
【ハナハッカ】
【花薄荷】
○[植]⇒おれがの(オレガノ)(1)
はなばっどきち
【ハナバッド基地】
◇[英]Khanabad air base
○[歴][軍]⇒はなばーどきち(ハナバード基地)
はなばどきち
【ハナバド基地】
◇[英]Khanabad air base
○[歴][軍]⇒はなばーどきち(ハナバード基地)
はなばーどきち
【ハナバード基地】
◇[英]Khanabad air base
○[歴][軍]ウズベキスタン南部、カルシー(Karshi)近郊の空軍
基地。
「ハナバード空軍基地」,「ハナバド基地」,「ハナバッド基地」と
も呼ぶ。
◎アメリカ軍、アフガニスタンとの対テロ戦争、イラク戦争で
後方支援基地として使用。
2005. 7.29(平成17)ウズベキスタン政府、アメリカ軍の撤退
を文書で正式要求。
2005.11.21(平成17)正式に閉鎖。
はなばーどくうぐんきち
【ハナバード空軍基地】
◇[歴][英]Khanabad air base
○[軍]⇒はなばーどきち(ハナバード基地)
はなはどこへいった
【花はどこへ行った】
◇[英]Where Have All The Flowers Gone
○[楽]ピート・シーガー(Pete Seeger)・作詞作曲、おおたた
かし訳詞の歌謡曲。
歌はフォーククルセイダーズ。
◎1962(昭和37)キングストン・トリオ(Kingston Trio)の歌で
ヒット。
はなはみよしのひとはぶし
【花は三吉野人は武士】
○[慣用句]⇒はなはさくらぎひとはぶし(花は桜木人は武士)
★はなび
【花火】
◇[英]firework
○
夜に打ち上げる色の着いた火の外に、日中に打ち上げる色の
着いた煙を出すもの、ドーンという破裂音を出すもの、旗や落
下傘などが出て来る役物などがある。
参照⇒うちあげはなび(打ち上げ花火,打上げ花火)
◎花火の色:参照⇒えんしょくはんのう(炎色反応,焔色反応)
音の花火は、運動会や選挙などの催し物の合図に使用される。
◎近代的花火は、14世紀後半、イタリアで生れたとされる。
日本で最初に花火が記録されたのは、1613(慶長18)イギリス
国王ジェームズ一世の使者ジョン・セリース(John Saris)が駿
府城(スンプジョウ)の徳川家康をたずねて打ち上げたもの。
江戸の花火屋:⇒かぎや(鍵屋)(2),たまや(玉屋)(3)
はなびしそう《はなびしさう》
【ハナビシソウ】
【花菱草】
◇[学]Eschscholzia californica、[英]California poppy
○[植]キンポウゲ目(Ranunculales)ケシ科(Papaveraceae)ハナ
ビシソウ属(Eschscholzia)の多年草。カリフォルニア原産。
「カリフォルニアポピー」とも呼ぶ。
◎カリフォルニア州の州花。
はなびらもち
【花びら餅】
【花弁餅】
○(1)[食]正月、皇室で神前に供えるモチ(餅)。
蜜漬けのゴボウ(牛蒡)をモチで包んだもの。
「宮中雑煮」とも呼ぶ。
○(2)[食]和菓子の一つ。
甘煮のゴボウと薄紅色のミソアン(味噌餡)を、薄いモチでカ
シワモチ(柏餅)のように二つに折りに挟み包んだもの。
「ひしはなびら(菱葩)」とも呼ぶ。
ぱなふぁこむ
【パナファコム】
【PANAFACOM】
○[古][経]松下(パナソニック)系がコンピュータ部門への進出
を目指して設立した会社。しかし、挫折して撤退。
◎1973(昭和48)松下電子工業と富士通によりパナファコム
株式会社、設立。
1987(昭和62)ユーザック電子工業がパナファコム株式会社を
吸収・合併し株式会社PFUとなる。
参照⇒ぴーえふゆー(PFU)
★はなふだ
【花札】
○カルタの一種。花合せに用いる札。また、その遊び・賭博(ト
バク)。
「はながるた(花ガルタ,花骨牌,花歌留多)」とも、単に「花」と
も呼ぶ。
参照⇒おいちょかぶ(おいちょかぶ),こいこい(こいこい,コ
イコイ),かるた(カルタ,かるた,歌留多,骨牌)
◎1月:松。
2月:梅。
3月:桜。
4月:藤。
5月:燕子花(カキツバタ)(あやめ)。
6月:牡丹(ボタン)。
7月:萩(ハギ)。
8月:薄(ススキ)(俗に坊主,月)。
9月:菊。
10月:紅葉。
11月:柳(俗に雨)。
12月:桐。
◎1は「ピン」とも呼ばれ、「ピンからキリ(桐)まで」の言葉は俗
説。この「キリ」は「クルス(十字架)」の転で、「十」を意味する。
はなぽりーぷ
【鼻ポリープ】
◇[英]nasal polyp、[羅]polypus nasales
○[病]鼻粘膜にできた一種のはれもの(腫物)。
多くは副鼻腔炎や鼻炎などの分泌物の刺激によって生じた、
滑らかで灰白色を呈する組織塊。
鼻閉塞・嗅覚障害などを引き起す。
「鼻茸(はなたけ,びじょう)」とも呼ぶ。
参照⇒ちくのうしょう(蓄膿症)
ぱなま
【パナマ】
【巴奈馬】
◇Panama
○(1)中央アメリカ南東端の共和国。
首都は同名のパナマ(Panama)。
言語はスペイン語。
〈面積〉
7万7,082平方キロメートル。
〈人口〉
1977(昭和52)177万人。
1988(昭和63)232万人。
2000(平成12)283万9,200人。
2004(平成16)304万2,800人。
◎1903(明治36)コロンビアより独立。
○(2)パナマ共和国の首都。
北緯8.97°、西経79.53°の地。
〈人口〉
1977(昭和52)43万人。
2000(平成12)41万6,000人。
2004(平成16)44万5,800人。
○(3)パナマ帽(Panama hat)の略称。
○(4)[植]パナマ草(ソウ)の略称。
⇒ぱなまそう(パナマソウ,パナマ草)
ぱなまうんが
【パナマ運河】
◇[英]Panama Canal
○南北アメリカ大陸を結ぶパナマ地峡(チキョウ)を開削(カイサク)し、
太平洋と大西洋を連絡させた海洋運河。
総延長約82キロメートル。
◎フランスの建設失敗を受け、1903(明治36)パナマ運河条約で
アメリカ合衆国がグランコロンビアからのパナマ独立支援(シエン)
の見返りとして、建設権と両岸一帯の永久租借権を得て着工、
1914(大正 3)竣工(シュンコウ)。
アメリカの戦略上の要衝で、第二次世界大戦中は最大6万7
千人、東西冷戦時には平均1万人の兵員を駐留。
カーター政権時代の1977(昭和52)新運河条約が締結され、
1999.12.31(平成11)正午にパナマ政府へ管理・運営権が返還さ
れて、アメリカ軍も撤退。
◎1898(明治31)米西戦争当時、太平洋のアメリカ軍艦は南米大
陸を回ってスペインの植民地だったキューバに向かわなければ
ならなかった。そこで太平洋とカリブ海をつなぐ近道としてア
メリカが建設したもの。
はなまがり
【鼻曲り】
【鼻曲がり】
○(1)鼻筋(ハナスジ)が曲がっていること。また、その人。
○(2)性質がひねくれていること。また、そういう人。つむじ
曲がり・へそ曲がり。
○(3)[俗][魚]生殖期のサケ(鮭)のオス(雄)の俗称。
この時期のオスの吻(フン)の部分は突き出て下に曲がっている。
はなまき
【花巻】
◇[日]Hanamaki
○(1)⇒はなまきし(花巻市)
○(2)[交]⇒はなまきえき(花巻駅)
はなまきえき
【花巻駅】
○[交]岩手県花巻市にある、JR東北本線・釜石線(カマイシセン)の
駅。
東北本線:村崎野(ムラサキノ)駅(北上市)と花巻空港駅の間。
釜石線:似内(ニナイ)駅の次で、ターミナル駅(起点)。
はなまきくうこうえき《はなまきかうくうえき》
【花巻空港駅】
○[交]岩手県花巻市にある、JR東北本線の駅。
花巻駅と石鳥谷(イシドリヤ)駅(石鳥谷町)の間。
◎1988. 3.13(昭和63)二枚橋(ニマイバシ)駅から改称。
はなまきし
【花巻市】
◇[日]Hanamaki Shi
○岩手県中部の市。南部・西部を北上市に接する。
〈面積〉
385.40平方キロメートル。
〈人口〉
1980(昭和55)6万8,875人。
2000(平成12)7万2,995人。
◎もと奥州街道の宿場町。
1613(慶長18)南部2万石の城下町。
1954(昭和29)花巻町・湯口村・湯本村・矢沢村・宮野目(ミヤノ
メ)村・太田村の1町5村が合併して市制施行。
1955(昭和30)笹間村を編入。
★ぱなまそう《ぱなまさう》
【パナマソウ】
【パナマ草】
◇[学]Carludovica palmata
○[植]タコノキ目(Pandanales)パナマソウ科(Cyclanthaceae)
パナマソウ属(Carludovica)の大形常緑多年草。熱帯アメリカ
原産。
高さ2〜4メートル。
パナマ帽などの原材料として栽培される繊維作物。
単に「パナマ」とも呼ぶ。
★はなまつり
【花まつり】
◇[西]
○[楽]アルゼンチンの民謡。
はなまつり
【花祭り】
【花祭】
○(1)4月8日に行われる灌仏会(カンブツエ)の通称。
⇒かんぶつえ(灌仏会,灌佛會)
◎春の季語。
○(2)愛知県奥三河地方で旧暦十一月十五日前後(新暦11月末か
ら1月)に行われる神事。
愛知県北設楽郡(キタシタラグン)一帯で行われる神事舞踊で、湯立
神楽(ユダテカグラ)を中心とする。
あらかじめ定められた人家の土間(ドマ)や神社の拝殿で、花
禰宜(ハナネギ)・宮人(ミョウド)などにより徹夜で行われる。
「霜月神楽(シモツキカグラ)」,「花神楽(ハナカグラ)」,「霜月祭」とも呼ぶ。
◎冬の季語。
◎「花山祭」の略で、花山院(カザンイン)の霊を慰めるものとも伝え
られる。
はなまめ
【花豆】
◇[学]Phaseolus coccineus、[英]runner bean
○[植][農]マメ目(Fabales)マメ科(Fabaceae)インゲン属(Pha-
seolus)のベニバナインゲン(紅花隠元)の通称。また、その豆。
熱帯では多年生、温帯では一年生で、中央アメリカ原産。花
は朱紅色でインゲンより大きい。豆果もインゲンより大粒。
日本では始め観賞用に「花豆」の名で栽培され、のち食用に一
年作物として栽培。
◎紫花豆:豆が紫色のもの。主に長野県で栽培。
白花豆:豆が白いもの。主に北海道で栽培。
はなまる
【花丸】
○[俗][教]作品などに書き記す「大変良く出来ました」の意味の
赤丸またはゴム印。二重に丸を描いて、さらにその周囲を花飾
りの円弧(エンコ)、ゴム印ではサクラの花びらで取り囲んだもの。
丸(可)・二重丸(良)より上位(優)とする。
★はなみ
【花見】
○
◎醍醐(ダイゴ)の花見
はなみがわく《はなみがはく》
【花見川区】
◇[日]Hanamigawa Ku
○千葉県千葉市北西部の区。南東部を稲毛区、南西部を美浜区
に接し、北部を八千代市、北東部を佐倉市、東部を四街道市、
西部を習志野市に隣接。
はなみずき《はなみづき》
【ハナミズキ】
○[楽]一青窈(ヒトト・ヨウ)作詞、マシコタツロウ作曲の日本テレビ
系列「火曜サスペンス劇場」のテーマ曲。
歌は一青窈。
◎2004(平成16)放送。
★はなみずき《はなみづき》
【ハナミズキ】
【花水木】
◇[英]flowering dogwood、[学]Benthamidia florida
○[植]ミズキ目(Cornales)ミズキ科(Cornaceae)ヤマボウシ属
(Benthamidia)の落葉小高木。
参照⇒やまぼうし(ヤマボウシ,山法師)
◎アメリカ合衆国ノースカロライナ州の州花(American dog-
wood)。
はなみょうが《はなめうが》
【花ミョウガ】
【花茗荷】
○[植][食]ミョウガの花穂。
⇒みょうが(ミョウガ,茗荷)
はなむれやま
【花牟礼山】
◇[日]Hanamure Yama
○[地]大分県大分郡(オオイタグン)庄内町(ショウナイチョウ)西部にある火
山。標高1,173メートル。
★ばなめい
【バナメイ】
◇[学]Litopenaeus vannamei
○[動]エビ目(十脚目)(Decapoda)クルマエビ科(Penaeidae)
リトペナエウス属(Litopenaeus)のエビ。中南米原産。
15センメートルチ前後とやや小形。
台湾・東南アジアなどで養殖され、クルマエビ・ブラックタ
イガー、小さいものはシバエビ(芝蝦)の代用にする。
「バナメイエビ(バナメイ蝦)」とも呼ぶ。
◎1991(平成 3)輸入が始まる。
ばなめいえび
【バナメイエビ】
【バナメイ蝦】
◇[学]Litopenaeus vannamei
○[動]⇒ばなめい(バナメイ)
はなめがね
【鼻メガネ】
【鼻眼鏡】
○(1)鼻筋を挟(ハサ)んで支える、耳にかけるツル(蔓)のないメ
ガネ。
「パンセネ([フ]pince-nez)」とも呼ぶ。
◎"pince-nez"は「鼻で留める([英]peg nose)」の意味。
○(2)メガネを鼻先にずり落してかけること。
老眼の人が、遠くは直接、近くはレンズを通して見るために
行うもの。
はなやさい
【ハナヤサイ】
【花椰菜】
【花野菜】
○[農]カリフラワー(cauliflower)の別称。
⇒かりふらわー(カリフラワー)
はなやしき
【花屋敷】
○(1)多くの花樹を栽培し、人々の観賞に供する庭園。
○(2)東京都台東区の旧浅草公園にある遊園地。
⇒あさくさはなやしき(浅草花やしき,浅草花屋敷)
○(3)[俗]東京都台東区東向島(ヒガシムコウジマ)にある百花園の通
称。
⇒むこうじまひゃっかえん(向島百花園)
○(4)兵庫県川西市の地名。
阪急宝塚本線の雲雀丘花屋敷(ヒバリガオカハナヤシキ)駅がある。
川西市には花屋敷山手町(ハナヤシキヤマテチョウ)もある。
○(5)兵庫県宝塚市の地域名。
地名としては花屋敷荘園(ハナヤシキソウエン)・花屋敷つつじガ丘(ハナ
ヤシキツツジガオカ)・花屋敷松ガ丘(ハナヤシキマツガオカ)がある。
★はなやなぎ
【ハナヤナギ】
◇[学]Chondria armata
○[植]イギス目(Ceramiales)フジマツモ科(Rhodomelaceae)ヤ
ナギノリ属(Chondria)の海洋性紅藻。
参照⇒どーもいさん(ドーモイ酸)
はなやなぎ
【花柳】
○[服]襲(カサネ)の色目の一つ。表は白、裏は青。春の装束(ショウゾ
ク)。
はなやまさんとう《はなやまさんたう》
【花山三湯】
○宮城県北部、栗原市(クリハラシ)西部の花山本沢(ハナヤマホンサワ)、栗
駒山(クリコマヤマ)南麓にある、温湯(ヌルユ)温泉・湯ノ倉(ユノクラ)温泉
・湯浜(ユバマ)温泉の総称。
栗駒五湯でもある。
参照⇒くりこまごとう(栗駒五湯)
◎旧住所は栗原郡(クリハラグン)花山村(ハナヤマムラ)本沢(ホンサワ)。
はなやまぶき
【花山吹】
○[服]⇒やまぶきがさね(山吹襲)
はなやまむら
【花山村】
◇[日]Hanayama Mura
○[古]宮城県北部、栗原郡(クリハラグン)の村。
本沢(ホンサワ)には栗駒五湯でもある花山三湯がある。
参照⇒はなやまさんとう(花山三湯)
〈面積〉
158.90平方キロメートル。
境界未定がある。
〈人口〉
1995(平成 7)1,732人。
◎2005. 4. 1(平成17)栗原郡の全9町1村が合併して栗原市を
発足。
はなよてん
【花四天】
○[劇]歌舞伎で、捕手(トリテ)・雑兵(ゾウヒョウ)などの役が着る赤
系統の花模様をあしらった、馬簾(バレン)の付いていない木綿の
四天。
参照⇒よてん(四天)(2)
◎江戸時代、捕手は遊郭の男衆(オトコシュウ)から駆り集められてい
た。
★[1]はなよめ
【花嫁】
◇[英]bride
○
◎六月の花嫁:⇒じゅーんぶらいど(ジューンブライド,ジュー
ン・ブライド)
〈ヨーロッパの言い伝え〉
結婚式の際に花嫁が身に着けていると幸せになれるという四
つのもの(Something Four)。
純潔を表す青い物(Something blue)。
白く新しい物(Something New)。
家に伝わる物、特に祖母・母から贈られたもの(Something
Old)。
友人や隣人から借りた物(Something Borrowed)。
◎スペイン語:ノビア(novia)。
ポルトガル語:ノイバ(noiva)。
[2]はなよめ
【花嫁】
○[楽]北山修作詞、端田宣彦作曲の歌謡曲。
歌ははしだのりひことクライマックス。
◎1971(昭和46)。
はなよめにんぎょう《はなよめにんぎやう》
【花嫁人形】
○[楽]蕗谷虹児(フキヤ・コウジ)作詞、杉山はせを(長谷夫)作曲の童
謡。
◎1923(大正12)「令女界」に発表。
ばならし
【バナラシ】
◇Banarasi/Vanarasi
○インド北部の都市ベナレス(Benares)、正称バラナーシー(Va-
ranasi)の誤称。
⇒べなれす(ベナレス)
はなれいわん
【ハナレイ湾】
◇[英]Hanalei Bay
○[地]ハワイ諸島カウアイ島(Kauai Island)北岸にある湾。
はなれざる
【離れ猿】
○群れから離れ、単独で行動している野生のサル(猿)。
生育した若いオスザルは生れた群れから離れて行動するのが
普通である。
参照⇒こけざる(こけ猿)(1)
はなわ《はなは》
【塙】
◇[日]hanawa/Hanawa
○(1)[地]山などの突き出た場所。また、小高く盛り上がった
場所。
○(2)⇒はなわまち(塙町)
はなわ
【花輪】
◇[日]Hanawa
○(1)秋田県北東部、鹿角市(カヅノシ)の中心地。
平安時代末期から伝わる「花輪ばやし」は日本三大ばやしの一
つ。
○(2)[交]⇒はなわえき(花輪駅)
はなわえき
【花輪駅】
○[交]群馬県勢多郡(セタグン)東村(アズマムラ)大字花輪にある、わ
たらせ渓谷鉄道の駅。
水沼(ミズヌマ)駅(黒保根村)と中野(ナカノ)駅の間。
◎JR花輪線には鹿角花輪(カヅノハナワ)駅がある。
はなわせん
【花輪線】
○[交]JR東日本が運行する、東北本線好摩(コウマ)駅(岩手県)
〜奥羽本線大館(オオダテ)駅(秋田県)間の鉄道路線。
営業区間106.9キロメートル。
〈停車駅〉
好摩駅・東大更(ヒガシオオブケ)駅・大更駅・平館(タイラダテ)駅・
北森駅・松尾八幡平(マツオハチマンタイ)駅・安比高原(アッピコウゲン)駅・
赤坂田(アカサカタ)駅・小屋の畑(コヤノハタ)駅・荒屋新町(アラヤシンマチ)駅
・横間(ヨコマ)駅・田山(タヤマ)駅・兄畑(アニハタ)駅・湯瀬温泉(ユゼオン
セン)駅・八幡平駅・陸中大里(リクチュウオオサト)駅・鹿角花輪(カヅノハナワ)
駅・柴平(シバヒラ)駅・十和田南(トワダミナミ)駅・末広(スエヒロ)駅・土
深井(ドブカイ)駅・沢尻(サワジリ)駅・十二所(ジュウニショ)駅・大滝温
泉(オオタキオンセン)駅・扇田(オウギタ)駅・東大館駅・大館駅。
◎1923(大正12)秋田鉄道により大館駅〜陸中花輪駅(現:鹿角花
輪駅)間、全通。
1931(昭和 6)国鉄により好摩駅〜陸中花輪駅間、開通。
1934(昭和 9)秋田鉄道、国有化。
はなわどこへいった《はなはどこへいつた》
【花はどこへ行った】
○[楽]⇒はなはどこへいった(花はどこへ行った)
はなわまち《はなはまち》
【塙町】
◇[日]Hanawa Machi
○福島県南東部、東白川郡(ヒガシシラカワグン)の町。
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