PDD図書館管理番号 0001.0070.6000.22
百 科 辞 書 《はく》 編集:獨 澄旻
-------- はく --------------------------------------------------
はく
【箔】
◇[日]haku
○金属を打ち延ばして紙のように薄く平らにしたもの。
金・銀・銅・錫(スズ)・真鍮(シンチュウ)・アルミなどを使用する。
参照⇒はくうちし(箔打ち紙,箔打紙),はくあいし(箔合い紙,
箔合紙)
◎英語:フォイル(foil)。
はく
【佩く】
【帯く】
○(刀剣などを)腰につける。
参照⇒おびる(帯びる)(2)
◎太刀(タチ)を佩く
はく
【魄】
◇[中]po
○たましい。また、死者のたましい。
肉体の活動(生命)をつかさどる陰気の神霊・活力。
死んでも、なおしばらくとどまって地上に残るという。
参照⇒こんぱく(魂魄)
◎「白」は死した後の白骨に通ずる。
◎気魄:⇒きはく(気迫,気魄)
欺魄:⇒きはく(欺魄)
落魄:⇒らくはく(落魄,落泊,落薄)
[1]はぐ
【ハグ】
◇[英]hag
○(1)鬼婆。くそばばあ。
○(2)魔女。
◎"a"の発音は"a"と"e"の中間で「ヘグ」に近い。
★[2]はぐ
【ハグ】
◇[英]hug
○(1)[他動]抱き締める。
◎クリンチ(clinch):激しく抱擁する。
○()
○()[名]抱擁(ホウヨウ)。
◎クリンチ(clinch):激しい抱擁。
はーぐ
【ハーグ】
◇Den Haag
○オランダ南西部、ザイトホラント州(Provincie Zuid-Hol-
land)の州都。
北緯52.08°、東経4.28°の地。
王宮・政府・議会・最高裁判所などがあり、オランダの実質
上の首都。
正式名称は「スフラーフェンハーヘ('s Gravenhage)」、オラ
ンダでの通称は「デン・ハーグ(Den Haag)」。
英語名は「ヘーグ(Hague)」。
〈人口〉
1969(昭和44)55万7,114人。
1976(昭和51)48万人。
1987(昭和62)44万4,000人。
1995(平成 7)44万2,105人。
2002(平成14)46万1,400人。
2003(平成15)46万5,900人。
◎憲法上の首都はアムステルダム(Amsterdam)。
◎ハーグ密使事件:⇒はーぐみっしじけん(ハーグ密使事件)
ばく
【幕】
○[俗][軍]⇒ばくりょうかんぶ(幕僚監部)
★ばく
【バク】
【貘】
【獏】
○(1)[哺]([英]tapir)奇蹄目(キテイモク)(Perissodactyla)バク科
(Tapiridae)の哺乳類の総称。
○(2)中国の想像上の動物。
人の悪夢を食うという。
ばくー
【バクー】
◇Baku
○コーカサス地方(Caucasia)、アゼルバイジャン共和国(Repub-
lic of Azerbaijan)の首都。カスピ海最大の港湾都市。
カスピ海西岸、カスピ海に突出するアプシェロン半島(Apsher-
onskiy Poluostrov)の南岸で、近郊にあるバクー油田地帯の中
心地。ロシア連邦チェチェン共和国の首都グロズヌイまでパイ
プラインが通じる。精油・石油化学や、機械・造船などの工業
が発達。
1919(大正 8)創立のアゼルバイジャン大学や空港・地下鉄が
ある。15世紀の宮殿など古い建築物が残存。
参照⇒かすびかい(カスピ海),ちぇちぇん(チェチェン)
〈人口〉
1970(昭和45) 84万7,000人。
1977(昭和52) 85万人、144万人(都市域)。
1987(昭和62)174万1,000人。
1993(平成 5)170万人。
1995(平成 7)174万人。
◎12世紀、シルバンシャー(Shirvanshah)の首都
18世紀、バクー・ハーン国の中心。
1806(文化 3)ロシア領。
1920(大正 9)アゼルバイジャン共和国の首都。
2005. 5.25(平成17)BTCパイプラインの開通式が行われる。
◎バクー油田:19世紀中ころから大規模な採油を開始。20世紀
初頭まで全世界の産油量の過半を占めたが、のち枯渇。
そこでソ連はボルガ・ウラル油田(第二バクー)を開発。
★[1]ばーく
【バーク】
◇[英]bark
○(1)(イヌ・キツネなどが)ほえる。
○(2)(人が)どなる。
○(3)(大砲。鉄砲などが)ドンと鳴る・ズドンと鳴る。
○(4)大声で客を呼び込む
[2]ばーく
【バーク】
◇[英]bark
○[植]木の皮・樹皮。
参照⇒ひょうひ(表皮)(1)
[3]ばーく
【バーク】
◇[英]bark/barque
○[海]3本マストの洋式帆船の一種。
最後部のマストには縦帆(mizzen sail)、前2本には横帆
(square sail)を、また最前部には細長い三角形の縦帆(jib)が
何枚か取り付けたもの。
「三檣(サンショウ)バーク(three-masted bark)」とも呼ぶ。
◎前1本マストのみ横帆:⇒ばーけんちん(バーケンチン)
[1]ばぐ
【バグ】
◇[英]bug
○(1)[虫]小さい虫・昆虫([英]insect)。
○(2)[虫](特に)ナンキン虫(南京虫)([英]bedbug)。
⇒なんきんむし(ナンキンムシ,ナンキン虫,南京虫)(1)
○(3)[計]コンピュータのプログラム中にある誤り・欠陥。
本来はコーディング・ミスによって発生した単純なもので、
バグの発見とともに簡単に訂正(虫取り)できるはずのもの。
しかし、実際には「設計ミス」によるものが大半で、再設計・
再プログラミングが必要となり、後者をも「バグ」と呼んでいる。
◎ソフトウェア業界では設計を満足に行わずにプログラミング
することがほぼ日常化していて、理解不能な矛盾したものや無
意味なものがあり、処理に必要なロジックそのものが組み込ま
れていないことも多く、「設計欠陥」,「設計不備」,「設計欠如」と
呼ぶ方が相応しい。
◎プログラムのバグを修正すること:⇒でばっぐ(デバッグ)(3)
[2]ばぐ
【バグ】
◇[フ]vague
○(1)[名]波。
○(2)[名]あいまい。
○(3)[形]あいまいな。
ぱく
【パク】
【朴】
◇[朝]Pak
○[人]朝鮮族の姓。
◎漢族では「朴(Piao)」。
訓音は「ぼく(朴)」。
★はくあ
【白堊】
【白亜】
○(1)[鉱]天然の炭酸石灰。泥質で軟らかい。
「チョーク([英]chalk)」とも呼ぶ。
○(2)[建]白壁(シラカベ)。白い壁。
◎白亜の殿堂。
白亜館:⇒ほわいとはうす(ホワイトハウス)
ばぐあ
【バグア】
◇Bagua
○ペルー北部、アマソナス県(Departamento del Amazonas)西
部の都市。
はくあいし
【箔合い紙】
【箔合紙】
◇[日]haku-ai-shi
○箔打ちした金箔・銀箔を敷いて保管する和紙。
参照⇒はくうちし(箔打ち紙,箔打紙)
はくあいしゃ
【博愛社】
○[歴]日本赤十字社の前身。
参照⇒にほんせきじゅうじしゃ(日本赤十字社)
◎1877. 5.(明治10)佐野常民・大給恒(オギュウ・ユズル)らが西南
戦争に際し、両軍の傷兵の救護事業を開始したもの。その後、
慈善団体として存続。
1885(明治18)博愛社病院が東京麹町区(コウジマチク)飯田町(イイダ
マチ)4丁目に建設される。
1886(明治19)国際赤十字条約(ジュネーブ条約)に加盟。
1887(明治20)日本赤十字社と改称(初代社長は佐野常民)。
1894(明治27)病院は甲武鉄道の飯田町駅となるため、同じ飯
田町内で移転。
1912(明治45)芝に転出。
はくあかん《はくあくわん》
【白亜館】
【白堊館】
◇[英]White House
○[俗]アメリカ大統領官邸(Executive Mansion)の別称。
⇒ほわいとはうす(ホワイトハウス)
★はくあき
【白亜紀】
【白堊紀】
◇[英]Cretaceous Period
○[歴]地質時代の一区分。中生代最後の時代。
今から約1億4,300万年前から約6,500万年前までの約7,800
万年間。
参照⇒けーてぃーきょうかい(KT境界)
はくあしつ
【白亜質】
◇[英]cement
○[医]⇒せめんとしつ(セメント質)
はくい
【白い】
○(1)[形]良い、上等な。
○(2)[形](特に容貌が)美しい。
◎江戸時代、盗人(ヌスット)・的屋(テキヤ)の隠語で、「染まっていな
い(新品)」の意味。
はくい
【白衣】
○(1)白い色の衣服。白い上着。
特に、医師(イシ)・看護師(カンゴシ)・実験をする化学者・食品
製造者などの着る制服。
参照⇒びゃくえ(白衣)
◎白衣の天使:看護師(看護婦)の別称。
○(2)無位無官の人。庶民。
◎昔、中国では官位のある人は色のある衣を着たことから。
はくい《はくひ》
【羽咋】
◇[日]Hakui
○(1)⇒はくいし(羽咋市)
○(2)⇒はくいぐん(羽咋郡)
○(3)[交]⇒はくいえき(羽咋駅)
はくい
【伯夷】
◇[中]Bo Yi/Boyi
○[人]中国の殷(イン)末・周初(紀元前12世紀頃)の伝説的聖人。
伯夷叔斉(Shu Qi)(シュクセイ)と並称され、清廉の人物の代表と
される。
参照⇒はくいしゅくせい(伯夷叔斉)
はくいえき《はくひえき》
【羽咋駅】
○[交]石川県羽咋市にある、JR七尾線の駅。
南羽咋駅と千路(チジ)駅の間。
はくいぐん《はくひぐん》
【羽咋郡】
◇[日]Hakui Gun
○石川県中北部の郡。
富来町(トギマチ)・志賀町(シカマチ)・宝達志水町(ホウダツシズチョウ)の
町。
◎2005. 3. 1(平成17)志雄町(シオマチ)と押水町(オシミズマチ)が合併
して宝達志水町を発足。
はくいし《はくひし》
【羽咋市】
◇[日]Hakui Shi
○石川県中部、能登半島基部の日本海に面する市。
はくいしゅくせい
【伯夷叔斉】
【伯夷叔齊】
◇[中]Bo Yi Shu Qi/Boyi Shuqi
○[人]清廉の人物の代表とされる兄弟。
伯夷は孤竹君(Guzhu Jun)(国主)の長子、叔斉の兄、名は允
(Yun)、字(アザナ)は公信(Gongxin)。
叔斉は孤竹君の次子、伯夷の弟、名は智(Zhi)、字は公達
(Gongda)。
父が叔斉を世継にしようとしたが弟は受けず、伯夷も王位を
弟に譲ろうとして、二人とも国を去り、文王(Wen Wang)を慕い
周(Zhou)に行った。
のち周の武王(Wu Wang)が殷(Yin)(イン)の紂王(Zhou Wang)(チュ
ウオウ)を討とうとした時、兄弟は臣が君を弑(シイ)することの非(ヒ)
を諌(イサ)めたが聞き入れられなかった。
周が天下統一した後は周の穀物を食べることを恥として首陽
山(Shouyang Shan)(ショヨウザン)に隠れ、ゼンマイ(薇)を食べて共
に餓死(ガシ)したと伝える。
「伯叔(Bo-Shu)」とも呼ぶ。
◎首陽山に隠れているとき、『采薇歌(サイビノウタ)』を作ったと
いわれる。
はくいたーじ
【白衣大食】
◇[中]Baiyi Daji
○[歴]イスラム帝国のウマイア朝の、中国における呼称。
「はくいたーじー(白衣大食)」とも呼ぶ。
参照⇒うまいあちょう(ウマイア朝)
◎アッバス朝は「黒衣(コクイ)大食(Heiyi Daji)」と呼んだ。
参照⇒あっばすちょう(アッバス朝)
はくいたーじー
【白衣大食】
◇[中]Baiyi Daji
○[歴]⇒はくいたーじ(白衣大食)
はくいのてんし
【白衣の天使】
◇[英]white angel
○[俗]看護師(看護婦)の別称。
⇒かんごし(看護師)
はくいのにちようび《はくいのにちえうび》
【白衣の日曜日】
◇[英]Whitsunday/Whit Sunday/Whitsun
○[宗]⇒ぺんてこすて(ペンテコステ)(2)
はくいれ
【箔入れ】
○⇒はくおし(箔押し)
はくう
【白雨】
○(1)[気]雷を伴わず、雲が薄くて明るい空から降るにわか雨。
「村雨(ムラサメ)」,「夕立(ユウダチ)」とも呼ぶ。
○(2)雹(ヒョウ)。
はくうち
【箔打ち】
【箔打】
◇[日]haku-uchi
○(1)金銀の小片を薄く打ち延ばして箔を作ること。
○(2)(1)を行う職人。
はくうちし
【箔打ち紙】
【箔打紙】
◇[日]hakuuchi-shi
○箔打ちする際、金銀の小片同士がくっつかないようにするた
め、小片の上下に敷く和紙。
参照⇒はくあいし(箔合い紙,箔合紙)
◎使用済みの箔打ち紙は脂取り紙に再利用される。
参照⇒あぶらとりがみ(脂取り紙,脂取紙)
★はくうんがん
【白雲岩】
◇[英]dolomite
○[鉱]苦灰石(クカイセキ)(白雲石)を主成分とする堆積岩。
「苦灰岩(クカイガン)」,「ドロマイト」とも呼ぶ。
参照⇒くかいせき(苦灰石)
◎ドロマイトはフランスの地質学者ドロミュー(Deodat de Dol-
omieu)(1750〜1801)に因(チナ)む。
はくうんじ
【白雲寺】
○[歴]京都府京都市右京区の愛宕山にあった、愛宕神社の神宮
寺(ジングウジ)。
勝軍地蔵を安置。
福寿院・威徳院・長床坊・大善院・教学院・宝蔵院の六つの
宿坊があった。
現在は京口惣門(黒門)が残存。
参照⇒あたごじんじゃ(愛宕神社),しょうぐんじぞう(勝軍地
蔵)
◎1868(慶応 4. 3.)神仏分離令で破却。
★はくうんしゅう
【白雲宗】
◇[中]Baiyun Zong
○[歴][宗]中国、宋代に興った華厳宗の一派。
大観年間(1107〜1110)に孔清覚(Kong Qingjue)(コウ・セイカク)
(1043〜1121)が浙江(Zhejiang)(セッコウ)杭州(Hangzhou)の白雲庵
で開宗。
元代に一大新興教団と発展し、宗田を有して税の徴収など国
家的性格を帯びたため、1323(至治 3)弾圧を受ける。
明代に禁止されて消滅。
はくうんせき
【白雲石】
◇[英]dolomite
○[鉱]⇒くかいせき(苦灰石)
はくえいぐん《はくゑいぐん》
【白衛軍】
◇[英]White Guard Army/White Guard
○[歴]1917(大正 6)ロシア革命およびその後の内乱期に、ソビ
エト政権の赤衛軍に対抗して政権を奪回するため各地で蜂起し
た帝政派などの反革命軍。
「白軍(White Army)」とも呼ぶ。
⇔せきえいぐん(赤衛軍)
はくおうだいがく
【白鴎大学】
◇[英]Hakuoh University
○[教]栃木県小山市に本部を置く私立大学。
◎1915. 4.(大正 4)足利裁縫女学校として創立。
1951. 2.(昭和26)学校法人足利学園を創立。
1990. 4.(平成 2)学校法人白鴎大学に改称。
2004. 4.(平成16)法科大学院を設置。
はくおうまる
【白鴎丸】
○[海]水産庁の漁業取締船。
499トン。
はくおき
【箔置き】
○(1)⇒はくおし(箔押し)
○(2)箔置き(箔押し)したもの。
○(3)箔置き(箔押し)の職人。
はくおし
【箔押し】
○物の表面にノリ(糊)・ウルシ(漆)などを置き、金・銀・色箔
を押し当てて貼付すること。
蒔絵(マキエ)・書物の表紙や背・額縁など、器物・皮革・布・
紙などに模様や文字を表すのに用いる。
「箔入れ」,「箔置き」,「ギルディング([英]gilding)」とも呼ぶ。
参照⇒はくおき(箔置き)
ばくが
【麦芽】
○[食]ムギ類、特にオオムギの種子を発芽させたもの。
ジアスターゼ(アミラーゼ)を多く含み、ビール・ウイスキー
や水飴(ミズアメ)などの原料にする。
「むぎもやし(麦もやし,麦萌し)」とも呼ぶ。
◎英語:モルト(malt)。
中国語:麦芽(麥芽)(maiya)。
はくき
【白起】
◇[中]Bo Qi/Bai Qi
○[人]中国の戦国時代、秦(Qin)の名将・兵法家(?〜BC. 257)。
陝西省(Shangxi Sheng)(センセイショウ)眉県(Mei Xian)(ビケン)の人。
秦の第28代昭襄王(Zhaoxian Wang)(昭王)に仕える。
BC. 278、楚(Chu)の首都郢(Ying)(エイ)を落とし、武安君(Wu'
an Jun)に封ぜられる。
BC. 260、趙(Zhao)の趙括(Zhao Kuo)(チョウ・カツ)の軍を兵糧攻
(ヒョウロウゼ)めで破るが、敵兵40万余人の兵糧を賄(マカナ)えず、や
むなく生き埋めにしたという(長平の戦い)。
宰相范雎(Fan Ju)(ハン・ショ)と対立し、昭王の信を失って自殺。
「はっき(白起)」とも呼ぶ。
★はくきょい
【白居易】
◇[中]Bo Juyi/Bai Juyi、[英]Po Chui
○[人]中国の唐代中期(中唐)の詩人( 772〜 846)。姓は白、名
は居易、字(アザナ)は楽天(Letian)(ラクテン)、号は香山居士(Xiang-
shan Jushi)(コウサンコジ)、諡(オクリナ)は文(Wen)(ブン)。
長編叙事詩『長恨歌(Changhen Ge)』が有名。
「白楽天」,「白二十二郎(ニジュウニロウ)」とも呼ばれる。
◎「二十二郎」は一族の同世代のうちで22番目であったことから。
参照⇒はいこう(排行)(2)
はくきんかいろ《はくきんくわいろ》
【ハクキンカイロ】
【白金懐炉】
○ハクキンカイロ(大阪府大阪市西区)社製のベンジン懐炉(カイロ)。
ベンジンを白金触媒で発熱させるもの。
◎1923(大正12)創業。
はくぐん
【白軍】
◇[英]White Army
○[歴]⇒はくえいぐん(白衛軍)
ばくげきき
【爆撃機】
○(1)[軍]爆弾・焼夷弾(ショウイダン)などを搭載し、敵地を空から
投下・爆撃するための大型軍用機。
日本語訛りの英語で「ボンバー」とも呼ぶ。
参照⇒せんとうばくげきき(戦闘爆撃機)
◎用途別機種記号は「B」。中国での用途別機種記号は「H」。
参照⇒びーにじゅうく(B29),えっちろく(H−6,H6)
◎英語:ボマー(bomber)。
ドイツ語:ボンバー(Bomber)。
フランス語:ボンベール(bomber)。
イタリア語:ボンベル(bomber)。
スペイン語:ボンバルデーロ(bombardero)。
中国語:轟炸機(hongzhaji)。
◎爆撃手(bombardier):⇒[1]ぼんばるでぃあ(ボンバルディア)
(1)
○(2)[古][軍]旧日本帝国海軍で、急降下性能のある軍用機。
(1)の意味の軍用機は「陸上攻撃機」と呼んでいた。
参照⇒いっしきりくじょうこうげきき(一式陸上攻撃機)
はくげきだいいちれんたい
【迫撃第一連隊】
【迫撃第1連隊】
○[歴][軍]第二次世界大戦中、群馬県沼田市にあった旧日本陸
軍の毒ガス部隊。
赤城山山麓(サンロク)にあった利根郡(トネグン)昭和村(ショウワムラ)の
演習場で、対旧ソ連戦を想定して訓練を実施。
はくげきほう《はくげきはう》
【迫撃砲】
◇[英]trench mortar
○[軍]歩兵が持ち運ぶ軽量で短砲身の小型砲。
曲射砲の一種で、地面に斜めに立てて固定し、砲口から弾丸
を装填(ソウテン)する。
射程は短いが口径は60〜240ミリメートルと大きく、弾薬量
の多い弾丸を発射でき、近距離用の塹壕(ザンゴウ)(トレンチ)や
トーチカなど遮蔽(シャヘイ)内の敵陣への攻撃に適する。
参照⇒きゅうほう(臼砲),じゅうほう(重砲)
はくげつ
【白月】
○(1)白く輝く明るい月。明月。
○(2)冬の月。
○(3)[歴][暦]⇒びゃくげつ(白月)
はくげん
【白元】
○[経]防虫剤・消臭剤などの家庭用薬品製造会社。
本社は東京都台東区東上野。
◎1923. 1.(大正12)鎌田泉個人経営の鎌田商会として創業。
1947. 1.(昭和22)株式会社鎌田商会から株式会社白元に商号
変更。
はくこうこうのたたかい《はくかうこうのたたかひ》
【白江口の戦い】
○[歴]⇒はくすきのえのたたかい(白村江の戦い)
★はくさい
【ハクサイ】
【白菜】
◇[学]Brassica campestris var.amplexicaulis
○[植][農]フウチョウソウ目(Brassicales)アブラナ科(Bras-
sicaceae)の一、二年生葉菜。中国北部原産。
参照⇒さんとうな(山東菜)
◎朝鮮語:ペチュ(baechu,paechu)。
参照⇒『人名辞典』すなが ながはる(須永 長春)
はくさい
【百済】
【伯済】
○[歴]⇒くだら(百済)
はくざい
【白材】
○⇒しらた(白太)(2)
★はくさいきょう《はくさいきやう》
【舶載鏡】
○
参照⇒どうはんきょう(同笵鏡)
★[1]はくさん
【白山】
◇[日]Hakusan
○(1)[地]石川県と岐阜県にまたがる休火山。
御前峰(ゴゼンガミネ):標高2,702メートル。
大汝峰(オオナンジミネ):標高2,684メートル。
剣ヶ峰(ケンガミネ):標高2,677メートル。
白山国立公園に含まれる。
参照⇒あたごはくさん(愛宕白山),のうごうはくさん(能郷白
山)
◎富士山・立山(タテヤマ)とともに日本三霊山の一つ。
○(2)[地]神奈川県の厚木市(アツギシ)と愛甲郡(アイコウグン)清川村
(キヨカワムラ)の境にある山。標高283.9メートル。
○(3)⇒[1]はくさんし(白山市)
○(4)(Baishan Shi)⇒[2]はくさんし(白山市)
○(5)⇒はくさんちょう(白山町)
○(6)東京都文京区中央部の地名。
小石川植物園・東洋大学などがある。
○(7)神奈川県横浜市緑区南部の地名。
○(8)[交]⇒はくさんえき(白山駅)
[2]はくさん
【白山】
◇[中]Baishan
○⇒[2]はくさんし(白山市)
ばくさん
【バクサン】
◇Baksan
○ロシア連邦南西部、北カフカス地方のカバルディノ・バルカ
ル共和国(Kabardino-Balkarskaya Respublika)中北部の都市。
北緯43.69°、東経43.54°の地。
共和国の首都ナリチク(Nalchik)の北北西約24キロメートル。
〈人口〉
1979(昭和54)2万1,800人。
1989(平成元)2万8,700人。
2002(平成14)3万5,805人。
◎ロシア文字では"Баксан"。
はくさんえき
【白山駅】
○[交]東京都文京区白山にある、都営地下鉄三田線の駅。
春日(カスガ)駅と千石(センゴク)駅の間。
はくさんこざくら
【ハクサンコザクラ】
【白山小桜】
◇[学]Primula cuneifolia var.hakusanensis
○[植]ツツジ目(Ericales)サクラソウ科(Primulaceae)サクラ
ソウ属(Primula)の多年草。
本州中央部の日本海側、高山の湿地に見られる。
草丈5〜20センチメートル。
7〜8月、径2センチメートルほどの紅紫色の花を開く。
母種はエゾコザクラ([学]Primula cuneifolia)。
「ナンキンコザク(南京小桜)」とも呼ぶ。
はくさんごんげん
【白山権現】
○⇒しらやまひめじんじゃ(白山比メ神社)
[1]はくさんし
【白山市】
◇[日]Hakusan Shi
○石川県の市。
県立ふれあい昆虫館がある。
◎2005. 2. 1(平成17)石川郡(イシカワグン)の美川町(ミカワマチ)・鶴来
町(ツルギマチ)・河内村(カワチムラ)・吉野谷村(ヨシノダニムラ)・鳥越村(トリ
ゴエムラ)・尾口村(オグチムラ)・白峰村(シラミネムラ)の2町5村が合併し
て発足。
[2]はくさんし
【白山市】
◇[中]Baishan Shi
○中国東北地方中部、吉林省(Jilin Sheng)(キツリンショウ)南東部の
省直轄市(地級市)。西部を通化市(Tonghua Shi)に接し、南部
を北朝鮮に隣接。
行政所在地は八道江区。
東部に長白山(白頭山)がある。
参照⇒はくとうさん(白頭山)
〈管轄1区〉
八道江区(Badaojiang Qu)。
〈管轄1市〉
臨江市(Linjiang Shi)。
〈管轄4県〉
江源県(Jiangyuan Xian)。
撫松県(Fusong Xian)。
靖宇県(Jingyu Xian)。
長白朝鮮族自治県(Changbai Chaoxianzu Zizhixian)。
◎原子力発電所(500万キロワット)建設の計画がある。
★はくさんじんじゃ
【白山神社】
○(1)石川県の白山比メ(シラヤマヒメ)神社。
⇒しらやまひめじんじゃ(白山比メ神社)
○(2)岐阜県本巣郡(モトスグン)根尾村(ネオムラ)能郷(ノウゴウ)にある神
社。
○(3)全国にある、白山信仰から創設された神社。総本社は石
川県の白山比メ神社。
はくさんちょう《はくさんちやう》
【白山町】
◇[日]Hakusan Cho
○三重県中央部、一志郡(イチシグン)の町。
航空自衛隊ナイキ基地がある。
〈面積〉
111.86平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)1万3,395人。
◎1955(昭和30)家城(イエキ)町・川口村・大三村・倭村・八ツ山
村が合併して発足。
はくし
【白紙】
○(1)白い紙。色の着いていない紙。
参照⇒ぶらんく(ブランク)
○(2)中国から渡来した紙の一種。色が白く薄いもの。
○(3)まだ文字や絵が書かれていない紙。何も記入していない
紙。
○(4)和歌の会などで、用紙に歌題と自分の官位・署名のみを
記(シル)して、歌を書かないもの。また、歌を書いていないこと。
○(5)あらかじめ意見を持たないこと。特に、先入見がないこ
と。
◎白紙でのぞむ
○(6)生(キ)のままで、何もない状態。何も加わっていない状態。
何もなかった時のもとの状態。
参照⇒たぶららさ(タブララサ,タブラ・ラサ)
★はくし
【博士】
○(1)学識のある人。
○(2)[歴]学術をつかさどる官の名。
「はかせ(博士)」とも呼ぶ。
○(3)([英]doctor)学位の一つ。
◎女性博士第1号は保井コノ(東京女子高等師範学校植物学教
授)、1927. 4.20(昭和 2)「植物の遺伝研究」と「日本産石炭の特
別な構造」で理学博士となる。
1952(昭和27)近藤いね子(1911〜2008)、東京文理科大学(現:
筑波大学)で日本女性初の文学博士学位を取得。
ばくし
【爆死】
○爆撃・爆発で死ぬこと。
はくじつむ
【白日夢】
○⇒はくちゅうむ(白昼夢)
はくしゃ
【拍車】
◇[英]spur
○(1)乗馬靴のカカトに取り付けるU字型の金具。
一端に歯車があり、ウマの腹部を圧迫して、速く走らせるの
に用いる
○(2)(転じて)物事の進行を刺激・激励するもの。
◎一段と拍車をかける
はくじゃ
【白蛇】
○[爬]⇒しろへび(シロヘビ,白蛇)
◎民話:⇒はくじゃでん(白蛇伝,白蛇傳)
ばーくしゃー
【バークシャー】
◇[英]Berkshire
○(1)⇒ばーくしゃーしゅう(バークシャー州)
○(2)(Berkshire County)⇒ばーくしゃーぐん(バークシャー郡)
○(3)[農]イギリスのバークシャー州原産の黒豚。中形で、四
肢・尾と鼻の先は白い。
はくしゃく
【伯爵】
◇[英]earl/count、[独]Graf(グラーフ)
○五等爵(公・侯・伯・子・男)の第三。
参照⇒らんとぐらーふ(ラントグラーフ)
◎英語で「アール(earl)」はイギリスの伯爵、「カウント(count)」
はイギリス以外の伯爵に使用する。ただし、伯爵夫人はどちら
も「カウンテス(countess)」を使用する。
ばーくしゃーぐん
【バークシャー郡】
◇[英]Berkshire County
○アメリカ合衆国北東部、マサチューセッツ州(Massachusetts
Commonwealth)西端の郡。北部をバーモント州、南部をコネチ
カット州、西部をニューヨーク州に隣接。
郡都はピッツフィールド(Pittsfield)。
〈人口〉
1980(昭和55)14万4,928人。
1990(平成 2)13万9,352人。
2000(平成12)13万4,953人。
2005(平成17)13万1,868人。
ばーくしゃーしゅう《ばーくしやーしう》
【バークシャー州】
◇[英]Berkshire
○イギリス、イングランド南部の州。
州都はレーディング(Reading)。
酪農・羊・豚の飼育で知られている。
参照⇒ばーくしゃー(バークシャー)(3)
はくじゃでん
【白蛇伝】
【白蛇傳】
◇[中]Baishezhuan
○(1)[中国民話]中国南東部、浙江省(Zhejiang Sheng)(セッコウショ
ウ)杭州(Hangzhou)(コウシュウ)西方の西湖(Xi Hu)(セイコ)にある雷峰
塔(Leifengta)に由来する民間説話。
湖畔で許仙(Xu Xian)(キョ・セン)が白素貞(Bai Suzhen)(ハク・ソテイ)
(白蛇の化身)と出会い、夫婦となる話。
戯曲や小説の素材となっている。
○(2)[映]1958(昭和33)東映動画(現:東映アニメーション)の、
日本初のカラー長編アニメ。
監督・脚本:薮下泰司。
はくしゅ
【白首】
○⇒はくとう(白頭)
はくしゅ
【白酒】
○(1)[食]⇒どぶろく(濁酒)
○(2)[食](baijiu)中国で、蒸留酒の別称。
参照⇒まおたいしゅ(マオタイ酒,茅台酒)
◎醸造酒を黄酒(huangjiu)(オウシュ,コウシュ)と呼ぶことに対する呼
称。
★はくしゅ
【拍手】
○
参考⇒こしょうなりがたし(孤掌難鳴)
◎嵐のような拍手
はくじゅ
【白寿】
○99歳の呼び方。また、その年齢の祝い。
参照⇒ちょうじゅ(長寿)
◎「白」の字に「一」を加えると「百」の字になることから。
ぱくしゅ
【パクシュ】
◇Paks/Pax
○ハンガリー南部、トルナ県(Tolna megye)北東部の都市。
北緯46.62°、東経18.86°の地。
パクシュ原発(Paks Nuclear Power Plant)がある。
参照⇒ぱくしゅげんぱつ(パクシュ原発)
〈人口〉
1985(昭和60)2万4,276人(推計)。
1990(平成 2)2万0,274人(推計)。
2001(平成13)2万0,954人。
はくしゅう《はくしう》
【伯州】
◇[日]Haku Shu
○[歴]中国風の旧国名。
⇒ほうき(伯耆)
ばくしゅう《ばくしう》
【麦秋】
○(1)実った麦を刈り取る季節・初夏のころ。
「むぎあき(麦秋)」,「麦の秋」とも呼ぶ。
◎夏の季語。
小林一茶:「宿宿は/皆新茶なり/麦の秋」。
○(2)[暦]陰暦四月の別称。
⇒しがつ(四月,4月)
はくしゅうまち《はくしうまち》
【白州町】
◇[日]Hakushu Machi
○[古]山梨県北西部、北巨摩郡(キタコマグン)の村。
◎2004.11. 1(平成16)明野村(アケノムラ)・須玉町(スタマチョウ)・高根
町(タカネチョウ)・長坂町(ナガサカチョウ)・大泉村(オオイズミムラ)・武川村(ム
カワムラ)の町村と合併して北杜市(ホクトシ)を発足。
はくしゅく
【伯叔】
○(1)父の兄(伯)と、父の弟(叔)。伯父と叔父。
○(2)兄と弟。
○(3)[人]([中]Bo-Shu)伯夷(Bo Yi)(ハクイ)と叔斉(Shu Qi)(シュクセ
イ)のこと。
⇒はくいしゅくせい(伯夷叔斉)
ばくしゅくれんず
【爆縮レンズ】
◇[英]implosion lens
○[歴][原]原子爆弾の起爆装置。
32個のブロックに遅速2種類の火薬を使用してプルトニウム
を圧縮し臨界を起こさせるもの。
原爆開発当時から使用され、この機密がソ連などに流出し原
爆が各国に広まった。
現在では機密となっていない。
参考⇒ろーぜんばーぐじけん(ローゼンバーグ事件),ぷると
にうむぴっと(プルトニウム・ピット),りんかいしつりょう(臨
界質量),こがたかくへいき(小型核兵器)
◎1999. 9.30(平成11)JCOの臨界事故などにより、はるかに
簡単に臨界を発生させられることが知られている。現在の技術
的問題はいつ核爆発するか・させるかの制御にあり、臨界前核
実験が重要になっている。
参照⇒ぽろにうむ(ポロニウム),りんかいまえかくじっけん
(臨界前核実験)
ぱくしゅげんぱつ
【パクシュ原発】
◇[英]Paks Nuclear Power Plant
○[原]ハンガリー南部、トルナ県(Tolna megye)北東部のパク
シュにある原子力発電所。
ハンガリー唯一の原子力発電所で、原子炉は4基。
◎2003. 4.(平成15)2号機でIAEA基準の3(深刻な事故)に
分類される放射能漏れ事故が発生。
はくしょくしぼうさいぼう《はくしよくしばうさいばう》
【白色脂肪細胞】
◇[英]white adipocyte
○[医]脂肪を蓄積する脂肪細胞。
参照⇒しぼうさいぼう(脂肪細胞)
はくしょくじんしゅ
【白色人種】
◇[英]white race
○人種の三大区分の一つ、「コーカソイド(Caucasoid)」の別称。
⇒こーかそいど(コーカソイド)
はくしょくてろ
【白色テロ】
◇[英]white terror
○資本家・地主・政府などの支配階級が、革命運動や革命運動
家を弾圧すること。
「白色テロル」とも呼ぶ。
参照⇒ぽぐろむ(ポグロム)
◎関東大震災直後の亀戸事件・大杉栄虐殺事件・朝鮮人虐殺事
件など。
◎赤色テロ:⇒てろる(テロル)(2)
はくしょくてろる
【白色テロル】
○⇒はくしょくてろ(白色テロ)
はくしょんくらげ
【ハクションクラゲ】
【ハクション水母】
○[俗][動]アカクラゲの俗称。
⇒あかくらげ(アカクラゲ,赤水母,赤海月)
はくしん
【白心】
◇[英]white heart malleable cast iron
○[冶]硬質の白銑(白鋳鉄)に特殊熱処理を施し、含有炭素を酸
化除去(脱炭)させて可鍛性(malleability)をもたせた鋳鉄。
鋼(ハガネ)に近い機械的性質から薄肉の小物の処理に適し、自
動車・機械部品など比較的小型の鋳物製品に使われる。
「白心可鍛鋳鉄」とも呼ぶ。
参照⇒かたんちゅうてつ(可鍛鋳鉄),こくしん(黒心)
◎セメンタイト(cementite)(炭化鉄)を含む白銑を酸化鉄粉(ミ
ルスケール)で包んで鉄箱に詰め、炉中で900〜1,000℃にゆっ
くりと加熱し、そのまま数日間加熱を持続した後、徐々に放熱
させる。
この処理により鋳鉄内の一部で炭素除去が進行し、硬度の低
いフェライト(ferrite)またはパーライト(pearlite)地になっ
て可鍛性が得られる。
炉の中心部にはセメンタイトが白く残っているので「白心」と
呼ぶ。
参照⇒みるすけーる(ミルスケール)
はくしん
【白進】
◇[中]Bai Jin、[フ]Petsin
○[人]フランスのイエズス会宣教師ブーベ(Joachim Bouvet)の
中国名。
⇒ぶーべ(ブーベ)
はくしんかたんちゅうてつ《はくしんかたんちうてつ》
【白心可鍛鋳鉄】
◇[英]white heart malleable cast iron
○[冶]⇒はくしん(白心)
★はくしんせん
【白新線】
○[交]JRが運行する、新潟県の新潟駅〜新発田駅間の鉄道路
線。
〈停車駅〉
新潟(ニイガタ)駅・東新潟(ヒガシニイガタ)駅・大形(オオガタ)駅・新
崎(ニイザキ)駅・早通(ハヤドオリ)駅・豊栄(トヨサカ)駅・黒山(クロヤマ)駅
・佐々木(ササキ)駅・西新発田(ニシシバタ)駅・新発田(シバタ)駅。
ばくしんち
【爆心地】
◇[英]hypocenter/ground zero
○爆発・爆撃の中心地点。
「グラウンド・ゼロ」,「グランド・ゼロ」とも呼ぶ。
◎原爆の爆心地
はくじんのはかば
【白人の墓場】
◇[英]White Man's Grave
○[古]⇒こしょうかいがん(胡椒海岸)
ばーぐす
【バーグス】
◇[独]vagus(ヴァーグス)
○[医](ドイツ語で)迷走神経>
⇒めいそうしんけい(迷走神経)
ぱーくす
【パークス】
◇[羅]Pax
○[ロ神]平和の女神。
ギリシア神話のエイレネ(Irene)に相当する。
「パックス」とも呼ぶ。
参照⇒えいれね(エイレネ),ぱっくす(パックス)
ぱくすあとみか
【パクス・アトミカ】
◇[羅]Pax Atomica
○[軍]⇒ぱっくすあとみか(パックス・アトミカ)
ばくすい
【爆睡】
○[俗]何も気が付かないほど深く熟睡すること。
はくすいしゃ
【白水社】
○[経]外国語関連を主体とする書籍出版・販売会社。
本社は 東京都千代田区神田小川町(カンダオガワマチ)。
参照⇒ぶんこくせじゅ(文庫クセジュ)
◎1915.11. 3(大正 4)創立。
はくすいむら
【白水村】
◇[日]Hakusui Mura
○[古]熊本県北東部、阿蘇郡(アソグン)の村。
戦国時代の武将を弔って植えられた一心行(イッシンギョウ)の大桜
がある。
〈面積〉
47.89平方キロメートル。
(*)境界未定がある。
〈人口〉
2000(平成12)4,583人。
◎1889(明治22)白川(シラカワ)村・吉田(ヨシダ)村・両併(リョウヘイ)村
・一関(イチゼキ)村・中松(ナカマツ)村の5村が合併して発足。
2003(平成15)エドヒガンかヤマザクラで論争のあった、樹齢
約400年の大桜のDNAを鑑定し、ヤマザクラの一種と確認。
2005. 2.13(平成17)久木野村(クギノムラ)・長陽村(チョウヨウムラ)と
合併して南阿蘇村(ミナミアソムラ)を発足。
はくすきのえ
【白村江】
◇[朝]Baekchon-kang
○[歴]古代朝鮮、百済(クダラ)の最後の都扶余(フヨ)の周りを三方
から囲む川。
現代の「錦江(Kumgang)(キンコウ)」や「白馬江」などに比定されて
いる。
参照⇒はくすきのえのたたかい(白村江の戦い),きんこう(錦
江)
◎「すき」は古代朝鮮語で「村」の意味。
はくすきのえのたたかい《はくすきのえのたたかひ》
【白村江の戦い】
○[歴] 663[天智 2]日本軍が朝鮮西南部の白村江で新羅(シラギ)
と唐の水軍と争い敗走した戦い。
高句麗(コウクリ)と争っていた唐と新羅(シラギ)が同盟し、百済(ク
ダラ)は窮地に立ち、 660[斉明 6][義慈20]日本に救援を求めた。
日本は二万七千人の大軍を支援に送ることになり北九州に本営
を置いたが、斉明天皇が崩御(ホウギョ)して延期となる間に、百
済は滅亡した。
天智天皇が救援を継承し、日本は百済の復興を画して百済の
王子豊璋(ホウショウ)を奉じ、白村江を遡行(ソコウ)。唐将劉仁願(Liu
Renyuan)(リュウ・ジンガン)が率いる唐・新羅の連合軍と戦って敗れ、
百済の有力者三千名を伴って撤退し、日本の朝鮮進出は終った。
「白村江(ハクソンコウ)の戦い」,「白江口(ハクコウコウ)の戦い」とも呼ぶ。
参照⇒きくちじょうせき(菊池城跡,鞠智城跡),こうごいし
(神籠石)
ばくすたー
【バクスター】
◇Richard Baxter
○[人]イギリスの宗教家(1615〜1691)。
ばーくすでーるくうぐんきち
【バークスデール空軍基地】
◇[英]Barksdale Air Force Base
○[軍]アメリカ合衆国ルイジアナ州(Louisiana State)北西部
のシュリブポート(Shreveport)近郊にある空軍基地。
ぱーくすと
【パークスト】
◇Helen Parkhurst
○[人]アメリカの女性教育者(1887〜1959)。
1920(大正 9)新しい教育法「ドルトン・プラン」を創始。
参照⇒どるとんぷらん(ドルトン・プラン)
ぱくすとん
【パクストン】
◇Joseph Paxton
○[人]イギリスの建築家(1803〜1865)。
クリスタル・パレス(Crystal Palace)を設計。
「パックストン」とも呼ぶ。
参照⇒くりすたるぱれす(クリスタル・パレス)
[1]はくすりー
【ハクスリー】
◇Thomas Henry Huxley
○[人]イギリスの生物学者(1825〜1895)。[3]J.ハクスリー・
[4]A.ハクスリー・[5]A.ハクスリーの祖父。
「ハックスリー」,「ハックスリ」,「ハクスレー」とも呼ぶ。
[2]はくすりー
【ハクスリー】
◇Leonard Huxley
○[人]イギリスの作家(1860〜1933)。[1]T.ハクスリーの子、
[3]J.ハクスリー・[4]A.ハクスリー・[5]A.ハクスリーの父。
「ハックスリー」,「ハックスリ」,「ハクスレー」とも呼ぶ。
[3]はくすりー
【ハクスリー】
◇Julian Sorell Huxley
○[人]イギリスの行政官・生物学者(1887〜1975)。[1]T.ハク
スリーの孫、[4]A.ハクスリーの兄、[5]A.ハクスリーの異母
兄。
1946〜1948(昭和21〜昭和23)初代ユネスコ(UNESCO)事
務局長(1st director-general)。
「ハックスリー」,「ハックスリ」,「ハクスレー」とも呼ぶ。
[4]はくすりー
【ハクスリー】
◇Aldous Leonard Huxley
○[人]イギリスの小説家・批評家・詩人(1894〜1963)。[1]T.
ハクスリーの孫、[3]J.ハクスリーの弟、[5]A.ハクスリーの
異母兄。
作品は1928(昭和 3)『恋愛対位法(Point Counter Point)』
・1932(昭和 7)『見事な新世界(Brave New World)』・1936(昭
和11)『ガザに盲いて(Eyeless in Gaza)』など。
「ハックスリー」,「ハックスリ」,「ハクスレー」とも呼ぶ。
[5]はくすりー
【ハクスリー】
◇Andrew Fielding Huxley
○[人]イギリスの生理学者(1917〜)。[1]T.ハクスリーの孫、
[3]J.ハクスリー・[4]A.ハクスリーの異母弟。
「ハックスリー」,「ハックスリ」,「ハクスレー」とも呼ぶ。
[6]はくすりー
【ハクスリー】
◇Hugh Esmor Huxley
○[人]イギリスの生物物理学者(1924〜)。
「ハックスリー」,「ハックスリ」,「ハクスレー」とも呼ぶ。
はくすれー
【ハクスレー】
◇* Huxley
○[人]⇒[*]はくすりー(ハクスリー)
ぱくすろまーな
【パクス・ロマーナ】
◇[羅]Pax Romana
○[歴]⇒ぱっくすろまーな(パックス・ロマーナ)
ばくせきざん
【麦積山】
◇[中]Maiji Shan/Maijishan
○[地]中国北西部、甘粛省(Gansu Sheng)(カンシュクショウ)天水県
(Tianshui Xian)(テンスイケン)南東にある、秦嶺山脈(Qinling Shan-
mai)(シンレイサンミャク)の西端の山。石質は礫岩。
渓谷の岩壁に麦積山石窟がある。
「マイチーシャン」とも呼ぶ。
◎名称は山容が麦を堆積させたような形から。
ばくせきざんせっくつ《ばくせきざんせきくつ》
【麦積山石窟】
◇[中]Maiji Shan Shiku/Maijishan Shiku
○[歴]中国北西部、甘粛省(Gansu Sheng)(カンシュクショウ)天水市
(Tianshui Shi)(テンスイシ)の、麦積山の渓谷の東崖と西崖にある
194ヶ所の石窟寺院群。
北魏(ホクギ)末期の 502年から北周・隋代にかけて大小の石窟
が営造され、唐代に栄え、のち宋・元・明・清代にも造営・補
修が行われている。
礫岩の石窟や仏龕(ブツガン)には塑像・壁画がある。
◎1952〜1953(昭和27〜昭和28)中国政府により組織的調査が行
われた。
はくせん
【ハクセン】
【白鮮】
○[植]⇒すいれん(スイレン,睡蓮,水蓮)
はくせん
【白戦】
◇[中]baizhan
○(1)武器を持たず素手で戦うこと。また、その戦闘。
拳法など。
「白打(ハクダ)」とも呼ぶ。
○(2)[文]詩才を競うとき、課された詩題に縁(ユカリ)のある語の
使用を禁じて作詩すること。また、それによって詩才の優劣を
競うこと。
◎蘇軾(ソ・ショク)『聚星堂雪詩』の「白戦不許持寸鉄」から。
はくせん
【白癬】
◇[英]ringworm
○[病]白癬菌などの糸状菌が皮膚に寄生して起る、伝染性の皮
膚病(真菌症)。
表皮角質層の深部や毛包に寄生する浅在性白癬が大半で、ま
れに真皮に及ぶ深在性白癬もある。
頭部に生じる「しらくも(白癬,白禿瘡)」、股間・臀部に好発
する「たむし(田虫,頑癬)」、足の指の間・足の裏・手のひらに
できる「みずむし(水虫)」のほか、爪に寄生するなどがある。
「白癬症」,「輪癬(リンセン)」,「トリコフィトシス(trichophytosis)」
とも呼ぶ。
◎治療薬:参照⇒とりこまいしん(トリコマイシン),てるびな
ふぃん(テルビナフィン)
黄癬:⇒おうせん(黄癬)
はくせん
【博川】
◇[朝]Pakch'on
○朝鮮半島北西部の平安北道(P'yong-anbuk-do)の南部、朝鮮
民主主義人民共和国(北朝鮮)の郡。
「パクチョン(博川)」とも呼ぶ。
★はくせんきん
【白癬菌】
◇[学]Trichophyton
○[病]皮膚に寄生して白癬を起こすモニリア科(Moniliaceae)
白癬菌属(トリコフィトン属)(Trichophyton)の真菌類(fungi)。
「トリコフィトン」とも呼ぶ。
参照⇒はくせん(白癬)
はくせんしょう《はくせんしやう》
【白癬症】
○[病]⇒はくせん(白癬)
はくそ
【歯くそ】
【歯屎】
○[俗][医]⇒しこう(歯垢)
はくそう《はくさう》
【薄葬】
○従来の葬儀に対して、縮小・簡略化された葬儀。
◎薄葬令:⇒はくそうれい(薄葬令)
はくそうれい《はくさうれい》
【薄葬令】
○[歴]大化の改新の政策の一つとして出された、大規模な墳墓
造営を規制する勅令。
646(大化 2. 3.)民衆の疲弊軽減のため、厚葬(コウソウ)・殉死
(ジュンシ)を禁じ、身分・地位に応じて、墳墓の規模や労役の動
員数・日数を制限し、喪期(ソウキ)・葬具・副葬品などを規定。
律令制にも継承された。
◎これにより古墳が消滅した。
参照⇒こふんじだい(古墳時代)
はくぞく
【貊族】
◇[中]Mo Zu
○[歴]⇒かいはく(穢貊)
はくそんこうのたたかい《はくそんかうのたたかひ》
【白村江の戦い】
○[歴]⇒はくすきのえのたたかい(白村江の戦い)
はくだ
【白打】
◇[中]baida
○(1)蹴鞠(ケマリ)の遊び方の一つ。
○(2)武器を持たず素手で戦うこと。また、その戦闘。
拳法など。
「白戦(ハクセン)」とも呼ぶ。
はくたい
【百代】
○[古]⇒ひゃくばい(百代)
はくたちょう《はくたちやう》
【伯太町】
◇[日]Hakuta Cho
○[古]島根県北東部にあった能義郡(ノギグン)の町。
◎2004.10. 1(平成16)広瀬町(ヒロセマチ)・伯太町の2町が安来市
(ヤスギシ)に編入。
◎愛媛県越智郡(オチグン)には伯方町(ハカタチョウ)がある。
ばくだっど
【バクダッド】
◇Baghdad
○⇒ばぐだっど(バグダッド)
ばぐだっど
【バグダッド】
◇Baghdad
○イラク(Iraq)共和国の首都。
「バグダード」,「バクダッド」,「バクダード」とも呼ぶ。
〈人口〉
1957(昭和32) 108万1,288人(広域)。
1965(昭和40)149万人、 212万4,300人(広域)。
1970(昭和45)198万4,000人。
1977(昭和52) 318万9,700人(広域)。
1987(昭和62)384万1,268人(推計)、464万8,609人(広域)。
1997(平成 9) 542万3,964人(広域)。
◎1957(昭和32)バグダッド大学(the University of Baghdad)、
創立。
◎リトル・バグダッド:⇒でぃあぼーん(ディアボーン)
ばくだでぃ
【バクダディ】
◇Khan al-Baghdadi
○イラク西部、アンバル州(Muhafazat al-Anbar)北東部の町。
北緯33.85°、東経42.55°の地。
ユーフラテス川沿いで、州都ラマディ(ar-Ramadi)とハディ
ーサ(Al-Hadithah)の間に位置する。
ばくだーど
【バクダード】
◇Baghdad
○⇒ばぐだっど(バグダッド)
ばぐだーど
【バグダード】
◇Baghdad
○⇒ばぐだっど(バグダッド)
はくたん
【白炭】
○⇒もくたん(木炭)
◎「しろずみ(白炭)」とも呼ぶ。
★ばくだん
【爆弾】
○()
○()[食]⇒ばくだんあられ(爆弾あられ)
ばくだんあられ
【爆弾あられ】
○[食]鉄製容器に米・トウモロコシなどを入れて密閉して加熱
加圧し、一気に減圧して材料の水分を気化させ膨張させた食品。
減圧するとき弁を叩いて開くとバンと大きな爆発音がする。
単に「爆弾」とも、「ポン菓子」とも呼ぶ。
◎昭和中期までは各地の町や村を巡回し、販売以外に米所(コメド
コロ)では良質の米と低質の米で作ったものと交換していた。提
供した米と同等またはそれ以上の容量で交換するが、重量的に
はかなり少なくなっている。
また、音を聞いて子供たちは米を持って集まって来る。
◎中国語:爆米花(baomihua)。
ばくだんさんゆうし
【爆弾三勇士】
○(1)[歴][軍][人]満洲事変下、1932. 2.22(昭和 7)午前5時、
上海付近の廟巷鎮(Miaoxiang Zhen)(ビョウコウチン)で突撃の道を作
るため、点火した長い破壊筒(ハカイトウ)を三人で抱えて敵の鉄条
網に突進した3名の工兵。
先頭から北川、江下、作江一等兵。所属は久留米第12師団混
成第24旅団歩兵大隊。
本来、鉄条網に投げ込むだけであったが、先頭二人は即死、
作江は左脚を失い1時間余りで死亡。彼らは第一組で、第二組
は無事帰還しており、導火索の長さや薬量などの技術的失敗と
する説がある。
「肉弾三勇士」とも呼ぶ。
参照⇒ばんがろはかいとう(バンガロ破壊筒)
◎作江が「天皇陛下万歳」と言ったと捏造し、国定教科書に載せ
天皇への忠誠の教材となった。また三人の中に部落民がいると
して、軍隊内外の部落民差別の精神的緩和にも用いられた。
○(2)[楽]与謝野鉄幹作詞、辻順治作曲の歌謡曲(軍歌)。
はくち
【白痴】
◇[露]Idiot(Идиот)、[英]The Idiot
○[文]ドストエフスキー(Fyodor Mikhailovich Dostoevskii)
の長編小説。
純粋なムイシキン(Myshkin)公爵が理想の社会を願って努力
し、現実社会に打ち砕かれる人生を描く。
◎1867〜(慶応 3〜明治 2)の間に書かれる。
はくち
【白痴】
【白癡】
◇[英]idiot
○(1)普通の人より知能が劣っている者。
○(2)[心]精神薄弱児のうち最も知能の低い者。
参考⇒ろどん(魯鈍),ちぐ(痴愚)
◎ギリシア語の「官職につけない人」から。
はくち
【白雉】
○(1)白色の雉(キジ)。
○(2)[歴]孝徳天皇朝の年号。
650(大化 6,白雉元. 2.15)〜 654(白雉 5.10.??)。
後世の美称で「白鳳」とも呼び、 654年以降にも用いられる。
参照⇒はくほう(白鳳)(2)
◎穴戸(アナト)(のち長門国)国司からの白雉献上による改元。
はぐち
【刃口】
○刀の刃の先。
はぐち
【羽口】
○(1)堤防の斜面。
◎羽口芝:⇒はぐちしば(羽口芝)
○(2)[冶金]溶鉱炉などの送風口。
ぱくちー
【パクチー】
◇[タイ語]pakchee/pak chee
○[植]⇒こりあんだー(コリアンダー)(1)
ばくちく
【爆竹】
○(1)([英]squib)紙筒や細竹に火薬を詰めたもの。
導火線に点火すると爆発して大きな音を出す。
幾つも連ねて連続して鳴らすことが多い。
元旦や祭日・祝日などに厄除けと景気付けに鳴らす。
参照⇒にーびー(2B)(2),くらっかー(クラッカー),かんしゃ
くだま(かんしゃく玉,癇癪玉)(2)
◎もと、中国で除夜から新年にかけて、青竹を焼いて爆発させ、
音を立てて鬼を追い払ったことに始まるという。
○(2)左義長(サギチヨウ)・どんど焼きで正月飾りの竹などを焚(タ)
く火。
はぐちしば
【羽口芝】
○堤防の斜面保護のために植えつける芝。
参照⇒はぐち(羽口)
◎モグラ対策:⇒ひがんばな(ヒガンバナ,彼岸花,石蒜)
はくちゅうむ《はくちうむ》
【白昼夢】
◇[英]daydream(デイドリーム)
○(1)目が覚めている真昼に見る夢。現実性を帯びた幻想。
「白日夢(ハクジツム)」とも呼ぶ。
参照⇒ゆめうつつ(夢うつつ,夢現つ,夢現)(3)
○(2)(転じて、実現しそうもない)非現実的な空想・幻想。
「白日夢」とも呼ぶ。
はくちょう《はくてう》
【はくちょう】
○[天]1979(昭和54)に打ち上げられた宇宙科学研究所の科学衛
星。
★はくちょう《はくてう》
【ハクチョウ】
【白鳥】
◇[英]swan(スワン)
○(1)[鳥]ガンカモ目(Anseriformes)ガンカモ科(Anatidae)ハ
クチョウ属(Cygnus)の水鳥の総称。
◎青森県の県鳥。島根県の県鳥はオオハクチョウ。
◎伝説:⇒はくちょうのうた(白鳥の歌)(1)
童話:⇒みにくいあひるのこ(醜いアヒルの子,みにくいアヒ
ルの子)
○(2)[古][鳥]コハクチョウ(小白鳥)の旧和名。
⇒こはくちょう(コハクチョウ,小白鳥)
はくちょう《はくちやう》
【白丁】
○(1)[歴]律令制で公の資格を持たない無位無冠の一般男子。
口分田を班給されて租を納める農民で、庸・調・雑徭などの
課役をも負担する。
「はくてい(白丁)」とも呼ぶ。
参照⇒てい(丁)(5)
○(2)[歴]成人しても兵籍にはいらない者。
○(3)[歴]まだ訓練を終えていない兵丁(ヘイテイ)。転じて、まだ
事になれていない者。
○(4)[歴]朝鮮の被差別階級。
⇒ぺくちょん(ペクチョン,白丁)
参照⇒はくちょう(白張,白丁)
はくちょう《はくちやう》
【白張】
【白丁】
○(1)[古]白布で作った狩衣(カリギヌ)に糊(ノリ)を強く張ったもの。
○(2)[古]白張(1)を着た、貴族などの従者。傘持(カサモチ)・沓持
(クツモチ)・(馬の)口取(クチトリ)などの役をする。
○(3)白張(1)を着て、神事・神葬の際に物を持ち運ぶなど雑用
に従事する人夫(ニンプ)。
◎「白張(シラハ)り」の音読み。
はくちょう《はくてう》
【白鳥】
○(1)[鳥]⇒はくちょう(ハクチョウ,白鳥)
○(2)[天]⇒はくちょうざ(ハクチョウ座,白鳥座)
○(3)[歴][交]1961.10.(昭和36)から大阪駅〜青森駅を運行し
た旧国鉄の電車特急。走行距離は約1,040キロメートルで日本最長。
1961. 6.(昭和36)に開通した北陸トンネルを通過。
JR西日本のダイヤ改正により、2001. 3. 2(平成13)の運行
をもって廃止。
はくちょうかんこく《はくちやうかんこく》
【白帳汗国】
◇Chagan-Ordu
○[歴]⇒はくちょうはんこく(白帳汗国,白帳ハン国)
★はくちょうざ《はくてうざ》
【ハクチョウ座】
【白鳥座】
◇[英]Cygnus(シグナス)
○[天]トレミー星座(Ptolemy's 48 constellations)の一つ。
日本では9月中旬に南天する。
アルファ星(首星)はデネブ(Deneb)。
はくちょうのうた《はくてうのうた》
【白鳥の歌】
◇[独]Schwanengesang
○(1)[ドイツ伝説]白鳥が死のまぎわに歌うという歌。
「シュバーネンゲザング」とも呼ぶ。
○(2)[楽][文](転じて)作曲家・詩人の最後の作品。
シューベルトの歌曲集が有名。
「シュバーネンゲザング」とも呼ぶ。
はくちょうのみずうみ《はくてうのみづうみ》
【白鳥の湖】
◇[英]Swan Lake、[フ]Lac des cygnes、[露]Lebedinoe Ozero
○(1)[劇]チャイコフスキー(Pyotr Iliich Chaikovskii)作曲
のバレエ。四幕。
魔法で白鳥の女王に変えられたオデット(Odette)姫と王子ジ
ークフリート(Siegfried)の物語。
クラシックバレエ(古典バレエ)で最も親しまれている作品。
参照⇒じーくふりーと(ジークフリート)(1)
◎1875(明治 8)作曲。
1877(明治10)モスクワで初演。
○(2)[楽](1)を編曲した演奏会用組曲。
はくちょうはんこく《はくちやうはんこく》
【白帳汗国】
【白帳ハン国】
◇Chagan-Ordu/Chagan-Ordo、[英]White Horde、[中]Bai-
zhang Hanguo(白帳汗国)
○[歴]キプチャク汗国を構成した諸王国の一つ。
バトゥ(Batu)(抜都)の長兄オルダ(Orda)の領土。
ウラル川以西、アラル海北方からイルティシ川([露]Reka
Irtysh)方面を領有。
14世紀末から白帳汗国の王がキプチャク汗位についた。
16世紀初めに滅亡。
「はくちょうかんこく(白帳汗国)」,「アク・オルダ(Ak-Orda)」
とも呼ぶ。
参照⇒きぷちゃくはんこく(キプチャク汗国,欽察汗国,金帳
汗国),どみとりーどんすこい(ドミトリー・ドンスコイ)
◎現在のほぼカザフスタンの地。
ウラル川以東は青帳汗国(Qingzhang Hanguo)の領土。
ぱくちょん
【パクチョン】
【博川】
◇[朝]Pakch'on
○⇒はくせん(博川)
ぱくちょんひ
【パク・チョンヒ】
【朴正煕】
【朴正熙】
◇[朝]Pak Chonghui、[英]Park Chung-hee
○[人]韓国の軍人・第5代大統領(1917. 9.30〜1979.10.26)。
慶尚北道(Kyongsang-buk-do)善山(Seonsan)、出身。日本語読
みは「ぼく・せいき」。大統領在任:1963〜1979。
1937(昭和12)大邱師範学校卒業。
1942(昭和17)満州軍官学校から、日本の陸軍士官学校へ留学
し、1944(昭和19)卒業。関東軍に編入され、中尉で終戦。
第二次世界大戦後、韓国国防軍に入隊。陸軍本部で主として
情報・作戦・軍需関係を担当。
李承晩(I Sungman)(リ・ショウバン)引退の政情不安に乗じ、1961
(昭和36)少将・第2軍副司令官として将校団を率い五・一六ク
ーデターを指導し、軍部独裁政権を樹立。
1962(昭和37)大統領代行、1963.10.(昭和38)民主共和党総裁
として第5代大統領に就任。
1965(昭和40)日韓条約を締結し、日本との国交再開。
1967. 5.(昭和42)大統領に再選。
1968. 1.21(昭和43)青瓦台襲撃未遂事件、発生。
1970(昭和45)セマウル(saemaul)運動と呼ぶ農村近代化運動
を推進。八・一五宣言で南北対話を呼びかける。
大統領の3選を禁止する憲法を改正し、1971. 4.(昭和46)3
選。
1972.10.(昭和47)戒厳令を宣布し永続政権を目して維新体制
と称し憲法を改正(十月維新)、維新憲法下の大統領に選出。
1974. 8.(昭和49)文世光(Mun Se-gwang)事件、発生。
側近の金載圭(Kim Jaekyu)KCIA部長に射殺される。
参照⇒ぶんせいこうじけん(文世光事件)
◎1971(昭和46)原子力開発十五年計画で極秘に核兵器開発計画
を進め、1975(昭和50)核爆弾の設計を終了。
1980(昭和55)崔圭夏大統領代行が辞任し、全斗煥(チョン・ドファン)
が大統領に就任。アメリカ(カーター政権)の圧力で全大統領が
核兵器開発の計画を中止。
ばくちん
【爆沈】
○(1)艦船が積載している燃料や爆薬などで爆発を起こして沈
むこと。
○(2)[軍]艦船を爆撃・雷撃・砲撃などで攻撃し、爆破させて
沈めること。
参照⇒げきちん(撃沈),らいちん(雷沈)(3),ごうちん(轟沈)
(1)
はくつる
【はくつる】
○[歴][交]上野駅〜青森駅間を運行したJR東北本線の寝台特
急。
1964(昭和39)運行開始。
2002.11.30(平成14)廃止。東北新幹線の八戸開業に伴うもの。
参照⇒はつかり(はつかり)
はくつる
【白鶴】
○[食]白鶴酒造株式会社の清酒ブランド名。
◎本社は兵庫県神戸市東灘区。
はくてい
【白丁】
○⇒はくちょう(白丁)
はくてい
【白帝】
◇[中]Baidi
○(五行説で)五天帝の一神。金性・秋(白秋)・西方を支配する。
「金帝(Jindi)」とも呼ぶ。
参照⇒ごてんてい(五天帝),はくていじょう(白帝城)(1)
ぱくてぃあしゅう《ぱくちあしう》
【パクティア州】
◇Velayat-e Paktia、[英]Paktia Province
○アフガニスタン東部の州。北東部をナンガハル州(Velayat-e
Nahgarhar)とパキスタン、東部・南東部をパキスタン、北西部
をロガール州(Velayat-e Lowgar)、南西部をパクティカ州(Vel-
ayat-e Paktika)に接する。
州都はガルデーズ(Gardeyz)。
〈面積〉
6,408平方キロメートル。
〈人口〉
2002(平成14)50万1,400人。
ぱくてぃかしゅう《ぱくちかしう》
【パクティカ州】
◇Velayat-e Paktika、[英]Paktika Province
○アフガニスタン東部の州。北部をパクティア州(Velayat-e
Paktia)、西部をガズニ州(Velayat-e Ghazni)、東部・南部を
パキスタンに接する。
州都はシャラン(Zareh Sharan)。
〈面積〉
1万9,101平方キロメートル。
〈人口〉
2002(平成14)45万4,900人。
★はくていじょう《はくていじやう》
【白帝城】
◇[中]Baidi Cheng/Baidicheng、[英]Paiticheng
○(1)中国中央部、中央直轄市重慶(Chongqing)北東部の奉節県
(Fengjie Xian)(ホウセツケン)東部の白帝鎮(Zhen)にある古城。
李白(Li Bai)(リ・ハク)の七言絶句『早発白帝城(つとに白帝城
を発す)』などに歌われている。
参照⇒くとうきょう(瞿塘峡)
◎前漢(Qian Han)末期、公孫述(Gongsun Shu)(コウソン・ジュツ)(?
〜AD. 36)が白帝山上に砦(トリデ)を築いたとき、白竜が井戸の
中から現れたので、自らを白帝と名乗り、白帝城と命名したと
いう。
三国時代、蜀漢(Shu Han)(ショクカン)の劉備(Liu Bei)(リュウ・ビ)
がここで呉(Wu)(ゴ)の軍を防ぎ、病死したところ。
参照⇒はくてい(白帝)
○(2)愛知県犬山城の別称。
⇒いぬやまじょう(犬山城)
はくてつ
【白鉄】
◇[英]galvanized iron
○[建]トタン板・亜鉛びき鉄板。
⇒とたん(トタン)(1)
★はくてっこう《はくてつくわう》
【白鉄鉱】
◇[英]white iron pyrite/marcasite(マーカサイト)
○[鉱]二硫化鉄(FeS2)を主成分とする鉱物。斜方晶系の結
晶。
◎ほぼ同じ組成の黄鉄鉱(pyrite)は等軸晶系。
ばくてりあ
【バクテリア】
◇[英](複数形)bacteria/(単数形)bacterium
○[生]細菌。
⇒さいきん(細菌)
ばくてりうむ
【バクテリウム】
◇[英](単数形)bacterium/(複数形)bacteria(パクテリア)
○[生]細菌。
⇒さいきん(細菌)
ばくてりや
【バクテリヤ】
◇[英](複数形)bacteria/(単数形)bacterium
○[生]細菌。
⇒さいきん(細菌)
ばくてん
【バク転】
◇[英]back handspring
○[俗][運]後方に反り返って体を後転させること。
両手を着いて回転するものと、助走して体を横にひねりなが
らまたはトランポリンなどで手を使わずに後方宙返りするもの
がある。
「バック転」,「後ろ返り」とも呼ぶ。
参照⇒ちゅうがえり(宙返り)(1),そくてん(側転)
★はくど
【白土】
○(1)[鉱]白色の土。しろつち(白土)。
○(2)[鉱]火山灰・火山岩などが風化した白色の土。主成分は
二酸化珪素(ケイソ)・珪酸アルミニウム。
建築の塗料、セメント混合材、陶磁器の原料などに使用する。
「陶土(トウド)」とも呼ぶ。
○(3)[鉱]酸性白土の別称。
ぱくと
【パクト】
◇[英]pact
○(1)(個人間の)契約・約束。
○(2)(国家間の)協定・条約。
◎平和条約(the peace pact)。
はくとう
【白頭】
◇[中]baitou
○(1)白髪頭(シラガ・アタマ)。
「白首(ハクシュ)」とも呼ぶ。
○(2)白髪(ハクハツ)の老人。
「白首(ハクシュ)」とも呼ぶ。
★はくどう
【白銅】
○(1)銅とニッケル(nickel)の合金。
◎英語では「白銅」のことも「ニッケル(nickel)」と呼ぶ。
○(2)
★はくどう
【拍動】
【搏動】
○[医]
参照⇒みゃくはく(脈拍,脈搏),どうぼうけっせつ(洞房結節)
◎哺乳類の一生の総拍動数はほぼ15億回と言われ、拍動の遅い
大型獣は長命で、拍動の速い小型獣は短命とされる。
はくとうあらたなるがごとし
【白頭新たなるが如し】
【白頭如新】
◇[中]baitou ruxin
○⇒はくとうしんのごとし(白頭新の如し,白頭如新)
はくとうさん
【白頭山】
◇[朝]Paektu san、[英]Mount Paektu/Mount Baekdu
○[地]朝鮮北部、中国北東部の吉林省(Jilin Sheng)との国境
にある長白山脈([中]Changbai Shanmai)の休火山。標高2,744
メートルで、朝鮮半島の最高峰。
山頂部は白い軽石でおおわれており、名前の由来(ユライ)となっ
ている。
山頂にはカルデラ湖の天池(チョンジ<Chonji>)があり、松花
江([中]Songhua Jiang)(ショウカコウ)の水源をなし、中国東北地方
を流れて本流の黒竜江([中]Heilong Jiang)(コクリュウコウ)に注(ソソ)
ぐ。
山腹からは鴨緑江([中]Yalu jiang)(オウリョッコウ)が発源し南西
流して中国との国境をなし、黄海に注ぐ。また豆満江([朝]Tu-
man-gang)(トマンコウ)が発源し北東流して中国・ロシアとの国境を
なし、日本海に注ぐ。
朝鮮語読みでは「ペクトゥサン(Paektu san)(白頭山)」、中国
名は「長白山(Changbai shan)(チョウハクサン,チョウハクザン)」。
参照⇒ちょうはくさんみゃく(長白山脈,長白山脉),おうりょっ
こう(鴨緑江)
◎古来、朝鮮建国神話の舞台となっている地。
938年ころ、大噴火。
1903(明治36)噴火。
◎シベリアトラが生息し、「白頭山トラ」と呼ばれ、山神の化身
(ケシン)とされている。
大きいオスでは体長約2.8メートル、尾長95センチメートル、
体重180〜300キログラム。
◎韓国の最高峰:⇒はるらさん(ハルラサン,漢拏山)
はくとうしんのごとし
【白頭新の如し】
【白頭如新】
◇[中]baitou ruxin
○(1)互いに白髪の歳まで交際しても、心が通いあわなければ
初対面と同然であること。
「白頭新(アラ)たなるが如し」とも言う。
◎『史記(鄒陽伝)』「白頭如新、傾蓋如故(けいがいこのごとし)」
から。
○(2)(転じて)旧友同士が相手の気持ちを理解しなかったとき
に謝罪として用いる言葉。
「白頭新(アラ)たなるが如し」とも言う。
はくとうど《はくたうど》
【白陶土】
◇[中]Baitaotu
○[鉱]⇒かおりん(カオリン)
はくとかいがん
【白兎海岸】
◇[日]Hakuto Kaigan
○[地]鳥取県鳥取市の西部、千代川(センダイガワ)河口の西に広が
る海岸。
『古事記(コジキ)』などにみえる「因幡(イナバ)の素兎(シロウサギ)」
の伝説で知られる。
参照⇒いなばのしろうさぎ(因幡の素兎,因幡の白兎)
◎千代川河口の東側には鳥取砂丘(サキュウ)が広がる。
ばくとら
【バクトラ】
◇Bactra
○[歴]バクトリア王国の首都。現在のアフガニスタン北部の都
市バルフ(Balkh)。
参照⇒ばくとりあ(バクトリア)(2),ばるふ(バルフ)(2)
ばくとりあ
【バクトリア】
◇Bactria
○(1)[歴]中央アジア、アム川上流域の古称。
東トルキスタンからペルシア・インドに至る要地。
◎紀元前6世紀、古代ペルシアの碑文に初見。
アケメネス朝ペルシアの一州であったが、アレクサンドロス
大王が征服。大王の死後、セレウコス朝シリア王国の支配を受
ける。
○(2)[歴]古代ギリシア人がバクトリアに建てた古代王国(BC.
255ころ〜BC. 139)。
シリア王国の太守ディオドトス(Diodotos)が独立してバクト
ラ(Bactra)(現:アフガニスタン北部のバルフ)を中心に建国。
のち北西インドのインダス河畔にまで支配が及び、そのギリ
シア文化がのちにガンダーラ美術を生む母胎となった。
紀元前2世紀半ば、中央アジア北方の草原からスキタイ系遊
牧民トハラ人が侵入して滅亡。
「ギリシア・バクトリア王国(Greco-Bactrian Kingdom)」とも
呼ぶ。
参照⇒とはら(トハラ,吐火羅,都貨邏)(1)
◎中国漢代の文献に見える「大夏(タイカ)([中]Daxia)」は従来「バ
クトリア」と見做(ミナ)されていたが、現在では「トハラ」とする
説が有力。
ばくとりあのおうごん《ばくとりあのわうごん》
【バクトリアの黄金】
◇[英]Bactrian Gold
○[歴]アフガニスタン北部で発見された、古代バクトリア時代
(クシャン朝初期、1世紀ころ)の騎馬民族の装身具類。
約2万0,400点。カブール博物館所蔵。
ヘレニズム・スキタイ・中国などの影響がみられる。
◎1979(昭和54)ソ連の考古学調査隊がシェベルガン(Sheber-
ghan)近郊にあるティリヤ・テペ遺跡の墓群(Tillya-Tepe ne-
cropolis)で発掘。
◎「ティリヤ・テペ」は「黄金の丘」の意味。
参照⇒てる(テル)
はくないしょう《はくないしやう》
【白内障】
◇[英]cataract(白くあわ立つ瀑布)
○[病]眼の水晶体(スイショウタイ)が灰白色(カイハクショク)に濁(ニゴ)り、
光線の透過が悪くなり、視力が低下する病気。
原因で最も多いのは老人性変化によるもの。また、先天性の
ものや、糖尿病性・内分泌異常・外傷性、赤外線による職業病
性のものなどがある。
放射線障害によっても発現し、原爆の被爆によるものは「原
爆白内障」と呼ばれる。
手術により95%の人が視力0.5以上に回復。
「しろそこひ(白底翳)」とも呼ぶ。英語名は「カタラクト」。
参照⇒おうししょう(黄視症)
◎老人性白内障(senile cataract)。
外傷性白内障(traumatic cataract)。
原爆白内障(atomic bomb cataract)。
◎白底翳の「翳」は「かげり」。
緑内障は「あおそこひ(青底翳)」。
黒内障は「くろそこひ(黒底翳)」。
参照⇒りょくないしょう(緑内障),こくないしょう(黒内障)
はくにー
【ハクニー】
◇[英]hackney
○(1)乗用馬。
「ハック(hack)」とも呼ぶ。
○(2)(Hackney Borough)⇒はくにーく(ハクニー区)
はくにーく
【ハクニー区】
◇[英]Hackney Borough
○イギリスの首都大ロンドン(Greater London)中央部、テムズ
川(the Thames)北岸の一行政区画。南東部をタワーハムレッツ
区(Tower Hamlets Borough)、西部をイズリントン区(Isling-
ton Borough)に接する。
はくにじゅうにろう《はくにじふにらう》
【白二十二郎】
◇[中]Bo Ershi'erlang/Bai Ershi'erlang
○[人]白居易の別称。
⇒はくきょい(白居易)
ばくにつく
【縛に就く】
○(1)(人が)縛(シバ)られること。
○(2)(転じて、官憲などに)捕(ツカ)まること・逮捕(タイホ)される
こと。
ばくば
【バクバ】
◇Ba'quba
○⇒ばくーばー(バクーバー)
ばくーば
【バクーバ】
◇Ba'quba
○⇒ばくーばー(バクーバー)
ばくーばー
【バクーバー】
◇Ba'qubah/Baqubah、[英]Baquba
○イラク中東部、ディヤーラ州(Muhafazat Diyala)の州都。
北緯45.62°、東経34.90°の地。
チグリス川の支流ディヤーラ川(Nahr Diyala)東岸(左岸)に
位置し、バグダッド(Baghdad)の北北東約51キロメートル。
「バクーバ(Ba'quba)」,「バクバ」,「バアクーバ」とも呼ぶ。
〈人口〉
1985(昭和60)11万5,000人。
ばぐぱいぷ
【バグパイプ】
◇[英]bagpipe/bagpipes
○[楽]吹奏楽器の一種。
数本の音管をつけた皮袋に口で空気を満たしながら、脇で空
気を音管へ押し出して演奏する。
ヨーロッパの民族楽器で、民謡やダンスの伴奏に使用する。
「バッグパイプ」,「風笛(フウテキ)」,「袋笛」とも呼ぶ。
特にスコットランド高地人のものが有名で、「グレートハイ
ンランドバグパイプ(great highland bagpipe)」,「ハイランド
パイプ(highland pipe)」と呼び、軍楽隊でも使用する。
参照⇒みゅぜっと(ミュゼット)(1)
はくばかい《はくばくわい》
【白馬会】
○[歴][美]明治後期の洋画美術団体
自由主義を主張する外光派(ガイコウハ)の黒田清輝(キヨテル)・久米
桂一郎らが、官僚的な明治美術会を脱退して設立。
自由で平等な会員組織で、展覧会には完成品のほかに習作や
画稿なども展示した。
会員には和田英作・藤島武二・岡田三郎助(サブロウスケ)らがい
る。
◎「しろうま(白馬)」は「どぶろく(濁酒)」の別称で、外光派が濁
酒を飲んで談論したことから会の名称としたもの。
◎1896(明治29)組織。
1911(明治44)解散。
ばくばく
【ばくばく】
【バクバク】
○[形動]心臓が極度に鼓動するさま。動悸(ドウキ)が激しいさま。
ばくばく
【莫莫】
◇[中]momo
○草木が盛んに茂っておおい隠すさま。
はくばさんざん
【白馬三山】
◇[日]Hakuba Sanzan
○[地]飛騨(ヒダ)山脈(北アルプス)の白馬岳(シロウマダケ)・杓子岳
(シャクシダケ)・鑓ヶ岳(ヤリガタケ)の総称。
参照⇒しろうまだけ(白馬岳),しゃくしだけ(杓子岳),やりが
たけ(鑓ヶ岳)
★はくばじ
【白馬寺】
◇[中]Baima Si
○中国中央部、河南省(Henan Sheng)(カナンショウ)北西部の洛陽市
(Luoyang Shi)東郊にある寺。
AD. 67年、後漢の第2代皇帝明帝(Ming Di)の創建で、中国
最初の仏教寺院。
◎明帝の招きで、中インドの僧迦葉摩騰(カショウ・マトウ)・竺法蘭(ジ
ク・ホウラン)らが経典などを白馬に背負わせて来たという。
はくばだけ
【白馬岳】
◇[日]Hakuba Dake
○[地]⇒しろうまだけ(白馬岳)
はくはつ
【白髪】
○白い毛髪(モウハツ)。しらが(白髪)・銀髪(ギンパツ)。
参照⇒はんぱく(半白,斑白,頒白)
はくはつさん
【白髪山】
◇[日]Hakuhatsu San
○[地]島根県八束郡(ヤツカグン)美保関町(ミホノセキチョウ)にある丘。標
高294メートル。
「しらかみさん(白髪山)」とも呼ぶ。
参照⇒しらがやま(白髪山),しらひげやま(白髪山)
はくはつさんぜんじょう《はくはつさんぜんぢやう》
【白髪三千丈】
◇[中]baifa sanqian zheng/bofa sanqian zheng
○(1)[慣用句]長年の積もる憂(ウレ)いで、髪の毛が白くなり、
長く伸びたこと。
心配ごとや悲しみが積ることの形容。そた、それを嘆(タン)じ
る言葉。
◎李白(Li Bai)(リ・ハク)『秋浦歌(Qiupu Ge)(シュウホノウタ)』:白髪
三千丈縁愁似箇長:白髪三千丈、愁(ウレヒ)に縁(ヨ)りて箇(カク)の
似(ゴト)く長し。
○(2)(転じて)漢詩文に多い、誇張(コチョウ)した言葉。大げさな
こと。その典型。
はくばとうじ
【白馬童子】
○[TV]日本教育テレビ(現:テレビ朝日)が放送した子供向け
時代劇。
主演:山城新伍(ヤマシロ・シンゴ)(1938〜2009)。
◎1960(昭和35) 1. 5〜 9.20、放送。
はくばはうまにあらず
【白馬は馬に非ず】
◇[中]bai ma fei ma(白馬非馬)
○[諺]中国の戦国時代の公孫竜(Gong Sunlong)(コウソン・リュウ)が唱
えた詭弁(キベン)の一つ。
白馬を馬だとすると、黒馬や赤馬は馬ではないことになる。
だから白馬は馬ではないと論ずる推論。
馬は動物の一種をさす概念で、白や黒などは色の概念で異な
るが、それを無視して同一に論じて混乱させるもの。
「白馬非馬論」とも呼ぶ。
◎『公孫竜子』「白馬論」にある故事。
はくばひばろん
【白馬非馬論】
○[諺]⇒はくばはうまにあらず(白馬は馬に非ず)
はくばむら
【白馬村】
◇[日]Hakuba Mura
○長野県北西部、北安曇郡(キタアズミグン)の村。
鑓ヶ岳(ヤリガタケ)中腹に白馬鑓(ハクバヤリ)温泉があり、白馬三山
(ハクバサンザン)や八方尾根への登山やスキーの基地。
はくばやり
【白馬鑓】
◇[日]Hakuba Yari
○(1)[地]⇒やりがたけ(鑓ヶ岳)
○(2)長野県北安曇郡(キタアズミグン)白馬村(ハクバムラ)、鑓ヶ岳(ヤリガ
タケ)中腹にある温泉。硫黄泉で、39〜44℃。
中部山岳国立公園に含まれる。
◎日本一高い温泉で、標高約2,100メートル。
はくばやりがたけ
【白馬鑓ヶ岳】
◇[日]Hakuba Yarigayake
○[地]⇒やりがたけ(鑓ヶ岳)
はくはん
【白半】
○[歴][暦]⇒びゃくげつ(白月)
はくばん
【白板】
◇[英]white board/whiteboard
○⇒ほわいとぼーど(ホワイトボード)
はくひ
【白砒】
○[化]⇒さんかひそ(酸化砒素)(1)
はくび
【白眉】
○(1)白い眉(マユ)。
○(2)[慣用句]同類中で最も優れている人、または物。
◎『三国志蜀志(ショクシ)』「馬良伝(バリョウデン)」にある、蜀の馬氏
の五人の子供は誰も優秀であったが、眉に白い毛が混じってい
る長兄の馬良が特に優れていたという故事(コジ)から。
はくび
【伯備】
◇[日]Haku-Bi
○伯耆(ホウキ)と吉備(キビ)の国。
伯耆は鳥取県西部、吉備は大化改新後に前・中・後に分けら
れ、備前(ビゼン)は岡山県南東部・備中(ビッチュウ)は岡山県西部
・備後(ビンゴ)は広島県東部にあたる。
◎伯備線:⇒はくびせん(伯備線)
はくひしょう《はくひしやう》
【白皮症】
○[生]⇒あるびにずむ(アルビニズム)
はくびしん
【ハクビシン】
【白鼻心】
◇[中]baibixin、[英]masked palm civet、[学]Paguma larvata
○[哺]ネコ目(食肉目)(Carnivora)ジャコウネコ科(Viverridae)
ハクビシン属(Paguma)の哺乳類。
頭胴長50〜65センチメートル、尾長約50センチメートル。体
形はネコとイタチの中間。毛色は全体に茶褐色で、顔・四肢・
尾は黒く、鼻先から頭頂部にかけて一本の白線が、目の下と耳
の下に白斑がある。夜行性・雑食性。
雌・雄とも麝香臭(ジャコウシュウ)を発する会陰嚢(エインノウ)がある。
東南アジアに広く生息し、現地では食用にする。
日本でも移入されたものが野生化している。
◎2003(平成15)に流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)の
発生源とされる。
はくびせん
【伯備線】
○[交]中国地方を縦断するJR線。山陽本線倉敷駅(岡山県)〜
山陰本線伯耆大山(ホウキダイセン)駅(鳥取県)間、全長138.4キロメ
ートル。
山陽本線と山陰本線を連絡する。
〈停車駅〉
岡山駅・庭瀬(ニワセ)駅・中庄(ナカショウ)駅・倉敷(クラシキ)駅・清音
(キヨネ)駅・総社(ソウジャ)駅・豪渓(ゴウケイ)駅・日羽(ヒワ)駅・美袋
(ミナギ)駅・備中広瀬(ビッチュウヒロセ)駅・備中高梁(ビッチュウタカハシ)駅
・木野山(キノヤマ)駅・備中川面(ビッチュウカワモ)駅・方谷(ホウコク)駅・
井倉(イクラ)駅・石蟹(イシガ)駅・新見(ニイミ)駅・布原(ヌノハラ)駅・備
中神代(ビッチュウコウジロ)駅・足立(アシダチ)駅・新郷(ニイザト)駅・上
石見(カミイワミ)駅・生山(ショウヤマ)駅・上菅(カミスゲ)駅・黒坂(クロサカ)
駅・根雨(ネウ)駅・武庫(ムコ)駅・江尾(エビ)駅・伯耆溝口(ホウキミゾ
グチ)駅・岸本(キシモト)駅・伯耆大山(ホウキダイセン)駅・東山公園(ヒガ
シヤマコウエン)駅・米子(ヨナゴ)駅。
◎1928(昭和 3)全通。
蒸気機関車(SL)が廃止されつつあった1970(昭和45)ころ、
新見駅〜備中神代駅間の急勾配区間がSL撮影の名所であった。
ばくふ
【幕府】
○(1)[漢]([中]mufu)出陣中の将軍が軍政を執(ト)る幕舎(バクシャ)
(テント)。
「柳営(リュウエイ)」とも呼ぶ。
○(2)[歴]近衛府の唐名。また、近衛大将の居館。
参照⇒このえふ(近衛府)
○(3)[歴]鎌倉・室町・江戸の武家政権の政庁。
◎1190(建久元.11.)源頼朝が右近衛大将に任ぜられ、その居館
のあった鎌倉を「幕府」と呼び始めたことから。
さらに1192(建久 3. 7.)頼朝が征夷大将軍に任命されたこと
で、室町・江戸も「幕府」と呼ばれた。
ただし、鎌倉幕府の成立時期には諸説ある。
参照⇒かまくらばくふ(鎌倉幕府)
○(4)[歴](転じて)武家政権そのもの。
ばくふ
【瀑布】
◇[英]cataract(カタラクト)
○(大きな)滝。
◎ナイアガラ瀑布,大瀑布(ダイバクフ)
★はくぶつかん《はくぶつくわん》
【博物館】
◇[英]museum
○
参照⇒すいぞくかん(水族館)
◎博物館の始まりは、紀元前3世紀初頭にプトレマイオス一世
がアレクサンドリアに創設したムセイオン(学術研究総合セン
ター)とされる。
◎上野博物館(のち東京帝室博物館)、1882. 3.20(明治15)開館。
同日、上野動物園も開園。
〈国際博物館の日〉
パリに本部を置く国際博物館会議が5月18日に設定。
2002(平成14)日本博物館協会、連動。
はくぶつかんいり《はくぶつくわんいり》
【博物館入り】
○[俗]⇒おくらいり(お蔵入り,お倉入り)(1)
はくふん
【白分】
○[歴][暦]⇒びゃくげつ(白月)
はくへい
【白兵】
○しらは(白刃)・はくじん(白刃)。
刀・剣・槍など抜き身。
◎「兵」は「兵器・武器」のこと。
はくへいせい
【白兵戦】
○銃砲・弓矢などを使わず、敵に肉薄(ニクハク)し、刀や銃剣など
を用いて戦うこと。
「肉弾戦」とも呼ぶ。
参照⇒はくへい(白兵)
はくほう
【白鳳】
○(1)白い羽毛の鳳(オオトリ)・白い鳳凰(ホウオウ)。
○(2)[歴]孝徳天皇朝の年号「白雉(ハクチ)( 650〜 654)」の後世の
美称。
⇒はくち(白雉)(2)
○(3)[歴]天武天皇・持統天皇の私年号。(2)を継続使用したも
の。また、その時代。
参照⇒はくほうじだい(白鳳時代),はくほうぶんか(白鳳文化)
◎白鳳十六年:西暦 665年。
○(4)[農]モモ(桃)の主要品種の一つ。日本で一番多く栽培さ
れている。
果実は大き目の中玉で、甘味が多く酸味が少ない。
◎神奈川県農事試験場が、白桃に橘早生を交配した実生から選
抜。1932(昭和 7)命名。
はくほうじだい
【白鳳時代】
○[芸]美術史の時代区分の一つ。飛鳥(アスカ)時代と天平(テンピョウ)
時代の間。
参照⇒はくほうぶんか(白鳳文化)
はくほうじだい
【柏鵬時代】
○[歴][運]相撲(スモウ)取りの大鵬(タイホウ)と柏戸(カシワド)が活躍し
たころ。
1961(昭和36)大鵬と柏戸の両大関がそろって横綱に昇進し、
柏鵬時代と呼ばれた。
はくほうじょう《はくほうじやう》
【白鳳城】
○[歴]上野城の別称。
⇒うえのじょう(上野城)
はくほうどう《はくほうだう》
【博報堂】
○[経]大手広告代理店の一社。
本社は東京都港区。
◎2003. 8. 5(平成15)大広・読売広告社と持ち株会社「博報堂
DYホールディングス」を設立し、10月1日に経営統合すると
発表。
はくほうぶんか《はくほうぶんくわ》
【白鳳文化】
○[芸]7世紀後半の天武・持統朝から8世紀初頭の平城京遷都
までの文化。仏教美術の制作が盛んであった。
この前の飛鳥文化は飛鳥とその周辺の局地的な文化であった
が、白鳳文化では地方にも寺院が建立されている。
また、飛鳥文化は中国南北朝の、白鳳文化では隋・唐の影響
を受けている。
この時代を「白鳳時代」とも呼ぶ。
◎薬師寺東塔や法隆寺金堂壁画など。
◎天武天皇の私年号「白鳳」から。
はくぼく
【白墨】
◇[英]chalk
○⇒[1]ちょーく(チョーク)(2)
----------------------------------------------------------------