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百 科 辞 書 《ふいや》 編集:獨 澄旻
-------- ふいや ------------------------------------------------
ぶいやっとわん
【ブイヤット湾】
◇[インドネシア語]Pante Buyat、[英]Buyat Bay
○インドネシア中央部、スラウェシ島(Pulau Sulawesi)北東部
のミナハサ県(Minahasa District)南部にある、マルク海(Laut
Maluku)に面する湾。
◎1996〜2001(平成 8〜平成13)アメリカ系鉱山会社ニューモン
ト・ミナハサ・ラヤ(Newmont Minahasa Raya)が金を採掘。捨
てられた鉱滓により湾が汚染。
ふぃーゆ
【フィーユ】
◇[フ]fueille、[英]leaf
○(フランス語で)葉。
ふぃよるど
【フィヨルド】
◇[ノルウェー語]fjord
○[地]陸地の奥深く入り込み、両岸が高い断崖(ダンガイ)となっ
て一般にU字形をなす入江(イリエ)。
スカンジナビア半島・アラスカ・南米南端などに多く見られ
る。
「峡湾(キョウワン)」,「峡江(キョウコウ)」とも呼ぶ。
◎氷河谷の沈水したものと考えらている。
ぶいよん
【ブイヨン】
◇[フ]bouillon
○(1)[料]澄んだスープ。
牛脛肉(スネニク)・牛骨・鳥殻(トリガラ)・魚介(ギョカイ)などに、香
味野菜やハーブを加えて長時間煮出した汁(シル)。
主にスープの素汁(モトジル)に用いる。
「ブロッス([英]broth)」とも呼ぶ。
参照⇒こんそめ(コンソメ)(1)
○(2)[料](日本で)(1)から作られた固形調味料(ダシ)。
○(3)[生]細菌の培養基。
参照⇒しゃーれ(シャーレ)(4)
ふぃらー
【フィラー】
◇[英]filler
○(1)混ぜ物・詰め物。充填剤(ジュウテンザイ)・填料(テンリョウ)。
参照⇒ぱでぃんぐ(パディング)(2),てんりょう(填料),ふけ
いざい(賦形剤)
○(2)[放]穴埋め用の番組。
○(3)[報]新聞・雑誌などで、余白を埋めるための短い文章や
記事。
「うめくさ(埋め草,埋草)」とも呼ぶ。
参照⇒ぱでぃんぐ(パディング)(3)
○(4)[計]ワード・バウンダリ(word boundary)調整で使用され
なくなったメモリ。
参照⇒わーどばうんだり(ワード・バウンダリ)
○(5)[計]COBOL言語で、使用しないデータの仮のラベル
(名前)。
データ位置の調整に使用するもので、何度でも指定できるが、
プログラムからの参照はできない。
◎日本では「ファイラー」と呼んでいる人もいる。
ふぃらくたりー
【フィラクタリー】
◇[英]phylactery
○(1)[聖]『新約聖書』「マタイ福音書」に登場する、ユダヤ教
の聖句箱。
『旧約聖書』からの文句を記した羊皮紙を革の小箱に納めた
もの。二つあって、祈りの際に一つを額に、もう一つを左腕に
つける。
「フィラクテリー」とも呼ぶ。
○(2)(転じて)お守り・魔除け。
「フィラクテリー」とも呼ぶ。
参照⇒たりすまん(タリスマン)
ふぃらくてりー
【フィラクテリー】
◇[英]phylactery(フィラクタリー)
○⇒ふぃらくたりー(フィラクタリー)(1)
ふぃらでるふぃあ
【フィラデルフィア】
【費府】
◇[希]Philadelphia(兄弟愛)
○(1)アメリカ合衆国北東部、ペンシルバニア州(Pennsylvania
Commonwealth)南東部の大都市。
1776(安永 5)独立宣言の署名が行われた独立記念館(Indepen-
dence Hall)(フィラデルフィア旧州庁舎)がある。
略称・愛称は「フィリー(Filly)」。
参照⇒ぺん(ペン),じゆうのかね(自由の鐘)
〈人口〉
1970(昭和45)195万0,098人、482万人(都市域)。
1975(昭和50)182万人。
1987(昭和62)164万4千人。
◎フィラデルフィア交響楽団(Philadelphia Orchestra)
◎1740(元文 5)ペンシルバニア大学、創立。
独立宣言が採択された当時、アメリカ第一の商工業都市・文
教都市であった。
○(2)アメリカ合衆国中南部、ミシシッピー州(Mississippi
State)中東部のナショバ郡(Neshoba County)中央部にある郡都。
ふぃらでるふぃあせんしょくたい
【フィラデルフィア染色体】
◇[英]Philadelphia chromosome
○[病]慢性骨髄性白血病患者の培養白血球にみられる微小な染
色体。慢性骨髄性白血病(CML)の診断に使われる。
参照⇒はっけつびょう(白血病)
ふぃらでるふぃあちーずすてーき
【フィラデルフィア・チーズステーキ】
◇[英]Philadelphia cheesesteak
○[食]⇒ふぃりーちーずすてーき(フィリー・チーズステーキ)
ふぃらめんと
【フィラメント】
◇[英]filament
○(1)連続した長い単繊維。紡織する一条の繊維。
絹・レーヨン・ポリエステル・ナイロン・アセテート・ビニ
ロン・キュプラ・アクリルなど。
縒(ヨ)りの少ない平糸(ヒライト)から強撚糸(キョウネンシ)まで広範囲
に用いる。
「フィラメント糸(シ)」とも呼ぶ。
参照⇒せんいさいぼう(繊維細胞)
○(2)[植]オシベ(雄蘂)の花糸。
○(3)[電]白熱電球・真空管などの中にある細い繊条。通電し
て光や熱電子を放出させるもの。
一般にタングステン線でできた発熱コイル。
「せんじょう(線条,繊条)」とも呼ぶ。
参照⇒たまぎれ(球切れ)(1)
◎1879(明治12)エジソン(Thomas Alva Edison)が京都八幡(ヤワタ)
の竹を炭化させて作ったもので白熱電球を作った。
1921(大正10)東芝の三浦順一、二重コイルフィラメントを開
発。
ふぃらめんとし
【フィラメント糸】
○⇒ふぃらめんと(フィラメント)(1)
ふぃらんすろぴー
【フィランスロピー】
◇[英]philanthropy
○⇒ふぃらんそろぴー(フィランソロピー)
ふぃらんそろぴー
【フィランソロピー】
◇[英]philanthropy
○(1)博愛主義・慈善行為。
「フィランスロピー」とも呼ぶ。
○(2)企業や民間人が行う社会貢献活動・慈善事業・慈善団体。
「フィランスロピー」とも呼ぶ。
◎ギリシア語で「人を愛すること」から。
ふぃりー
【フィリー】
◇Filly
○アメリカの都市フィラデルフィア(Philadelphia)の略称・愛
称。
⇒ふぃらでるふぃあ(フィラデルフィア,費府)(1)
◎フィリー・チーズステーキ(Filly cheesesteak):⇒ふぃり
ーちーずすてーき(フィリー・チーズステーキ)
ふぃりあ
【フィリア】
◇[英]-philia
○(1)[接尾辞]「……傾向」・「親……」の意味で、名詞を作る語
形成要素。
⇔ふぉびあ(フォビア)
参照⇒[4]ふぁいる(ファイル)
◎血友病:ヘモフィリア(hemophilia)。
○(2)[接尾辞]「……の病的愛好」の意味で、名詞を作る語形成
要素。
⇔ふぉびあ(フォビア)
◎動物好き:ズーフィリア(zoophilia)。
猫好き:アイルロフィリア(ailurophilia)。
性的倒錯:パラフィリア(paraphilia)。
窃視症(セッシショウ):スコポフィリア(scopophilia)。
死姦(シカン):ネクロフィリア(necrophilia)。
嗜糞症(シフンショウ):コプロフィリア(coprophilia)。
ふいりあざらし
【フイリアザラシ】
【斑入海豹】
◇[学]Phoca hispida
○[哺]ワモンアザラシ(輪紋海豹)の別称。
⇒わもんあざらし(ワモンアザラシ,輪紋海豹)
ふぃりすちあじん
【フィリスチア人】
◇Philistias
○[歴]⇒ぺりしてびと(ペリシテ人)
ふぃりすてぃあじん
【フィリスティア人】
◇Philistias
○[歴]⇒ぺりしてびと(ペリシテ人)
ふぃりすてぃん
【フィリスティン】
◇[英]Philistine
○[歴]⇒ぺりしてびと(ペリシテ人)
ふぃりーちーずすてーき
【フィリー・チーズステーキ】
◇[英]Filly cheesesteak
○[食]ホットドッグに似たサンドイッチの一種。
フライパンで薄切り牛肉とタマネギを炒め、チーズをのせて
熔けてきたものをロールパンに挟んだ食品。
「フィラデルフィア・チーズステーキ(Philadelphia cheese-
steak)」とも、単に「チーズステーキ」とも呼ぶ。
ふぃりっぴ
【フィリッピ】
◇[希]Filipi、[英]Philippi、[フ]Philippes
○[歴]ギリシア東部、トラキア地方南西部のカバラ県(Nomos
Kavala)にあったマケドニアの古都。
県都カバラの北西17キロメートルに遺跡がある。
「フィリピ」とも呼び、英語読みは「フィリパイ」。
古代ギリシア語名は「フィリポイ(Philippoi)」。
◎マケドニア王フィリッポス二世(Philippos II)が築き、命名。
使徒パウロ(Paulos)がヨーロッパで最初に伝道を行った所。
参照⇒ふぃりっぴのたたかい(フィリッピの戦い)
ふぃりっぴのたたかい《ふいりつびのたたかひ》
【フィリッピの戦い】
◇[英]Battle of Philippi
○[歴]BC. 42、オクタビアヌス(Octavianus)とアントニウス
(Antonius)が、マケドニアのフィリッピでブルータス(Brutus)
とカシウス(Cassius)の軍を破った戦い。
ふいりっぴん
【フイリッピン】
◇Philippines
○⇒ふぃりぴん(フィリピン,比国,比律賓,非力彬,緋笠濱)
ふぃりっぴん
【フィリッピン】
◇Philippines
○⇒ふぃりぴん(フィリピン,比国,比律賓,非力彬,緋笠濱)
[1]ふぃりっぷ
【フィリップ】
◇[英]Philip、[フ]Philippe
○(1)英語・フランス語の男子名。
◎スペイン語ではフェリペ(Felipe)、イタリア語ではフィリッ
ポ(Philippo)に当たる。
○(2)[人]王・王族などの名。
一世:⇒ふぃりっぷいっせい(フィリップ一世,フィリップ1
世)
二世:⇒ふぃりっぷにせい(フィリップ二世,フィリップ2世)
四世:⇒ふぃりっぷよんせい(フィリップ四世,フィリップ4
世)
[2]ふぃりっぷ
【フィリップ】
◇Charles Louis Philippe(シャルル・フィリップ)
○[人]フランスの小説家(1874〜1909)。
市役所に勤めながら創作。
貧しい庶民の生活を、暖かい愛情をもって短編で描いた。
代表作は『小さき町にて』・『ビュビュ・ド・モンパルナス』
・『母と子』・『若き日の手紙』など。
★ふぃりっぷいっせい
【フィリップ一世】
【フィリップ1世】
◇[フ]Philippe I
○[人]フランス王(1052〜1108)。在位:1059. 5.23〜1108. 7.
31。ルイ六世(Louis VI)の父。
★ふぃりっぷす
【フィリップス】
◇[登録商標]PHILIPS
○[経]オランダの世界的家電製造会社。
★ふぃりっぷにせい
【フィリップ二世】
【フィリップ2世】
◇[フ]Philippe II
○[人]フランス王(1165〜1223)。在位:1179.11. 1〜1223. 7.
14。ルイ八世(Louis VIII)の父。
ふぃりっぷびる
【フィリップビル】
◇Philippeville
○[古]アルジェリアの都市スキクダ(Skikda)の旧称。
⇒すきくだ(スキクダ)(2)
ふぃりっぷもりす
【フィリップ・モリス】
◇Philip Morris Companies Inc.
○(1)[古]アルトリア・グループの旧称。
⇒あるとりあぐるーぷ(アルトリアグループ)
○(2)(Philip Morris USA)アルトリア・グループ傘下のタバコ
事業会社。アメリカの最大手。
★ふぃりっぷよんせい
【フィリップ四世】
【フィリップ4世】
◇[フ]Philippe IV
○[人]フランス王(1268〜1314)。在位:1285.10.〜1314.11.29。
ふぃりっぽ
【フィリッポ】
◇[伊]Philippo
○(1)イタリア語の男子名。
◎英語ではフィリップ(Philip)、フランス語ではフィリップ
(Philippe)、スペイン語ではフェリペ(Felipe)に当たる。
○(2)[人]王・王族などの名。
ふぃりぱい
【フィリパイ】
◇[英]Philippi
○[歴]⇒ふぃりっぴ(フィリッピ)
ふぃりばすたー
【フィリバスター】
◇[英]filibuster
○(1)[政]議事妨害。議事進行を妨害する戦術。特に、長時間
の演説によるもの。
日本では国会法により議長が発言制限を行使できる。
◎2004. 6. 4(平成16)参議院本会議で民主党の森裕子(ユウコ)が
3時間1分にわたる演説で年金法案採決の引き延ばしを図った。
○(2)[政]議事進行妨害者。
○(3)[歴](革命などのために侵入した)不法戦士・不正規兵。
不法侵入者。海賊・略奪者。
◎オランダ語の「海賊(vrijbuiter)」から。
ふぃりぴ
【フィリパイ】
◇[希]Filipi
○[歴]⇒ふぃりっぴ(フィリッピ)
ふぃりぴん
【フィリピン】
【比国】
【比律賓】
【非力彬】
【緋笠濱】
◇Philippines、スペイン国王フェリーペ二世の名に因(チナ)む。
○アジア大陸の東方、フィリピン諸島から成る共和国(the Re-
public of the Philippines)。
首都はマニラ(Manila)。
「フィリッピン」,「フイリッピン」とも呼ぶ。
〈面積〉
29万9,404平方キロメートル。
〈人口〉
1977(昭和52)4,503万人。
1988(昭和63)5,872万人。
1995(平成 7)6,861万人。
2001(平成 9)8,284万1,518人(推計)。
〈歴代大統領〉
エミリオ・アギナルド(Emilio Aguinaldo y Famy)(1869〜
1964):1897.11. 1〜1901. 4. 1。
マヌエル・ルイス・ケソン(Manuel Luis Quezon Antonio y
Molina)(1878〜1944):1935.11.15〜1944. 8. 1。
ホセ・パシアノ・ラウレル(Jose Paciano Laurel y Garcia)
(1891〜1959):1943.10.14〜1945. 8.17。
マヌエル・ロハス(Manuel Roxas y Acuna)(1892〜1948):
1946. 5.28〜1948. 4.15。
エルピディオ・キリノ(Elpidio Quirino y Rivera)(1890〜
1956):1948. 4.16〜1953.12.30。
ラモン・マグサイサイ(Ramon Magsaysay y del Fierro)
(1907. 8.31〜1957. 3.17):1953.12.30〜1957. 3.17。
カルロス・ガルシア(Carlos Polestico Garcia)(1896〜1971)
:1957. 3.17〜1961.12.30。
ディオスダド・マカパガル(Diosdado Pangan Macapagal)
(1910〜1997):1961.12.30〜1965.12.30。
フェルディナンド・マルコス(Ferdinand Emmanuel Edralin
Marcos)(1917〜1989):1965.12.30〜1986. 2.25。
コラソン・アキノ(Maria Corazon Cojuangco Aquino)(1933
〜):1986. 2.25〜1992. 6.30。
フィデル・ラモス(Fidel Valdez Ramos)(1928〜):1992. 6.
30〜1998. 6.30。
ジョセフ・エストラダ(Joseph Marcelo Ejercito Estrada)
(1937〜):1998. 6.30〜2001. 1.20。
グロリア・マカパガル・アロヨ(Gloria Macapagal Arroyo)
(1947〜):2001. 1.20〜。
◎地方行政区:地域(Region)、州(Province)。
◎1892(明治25)リサール、フィリピン民族同盟を結成。
1897(明治30)革命政府(第一共和国)が成立し、エミリオ・ア
ギナルドが大統領に就任。米西戦争でアメリカ側に立って戦っ
たが、独立が認められず1901(明治34)に崩壊。
1935(昭和10)米国の自治領となり、マヌエル・ルイス・ケソ
ンが大統領に就任。
1942. 3.(昭和17)抗日人民義勇軍(フクバラハップ)が結成。
1943.10.14(昭和18)日本の支援で第二共和国が成立し、ホセ
・パシアノ・ラウレルが大統領に就任。ただちに日本と同盟条
約を結ぶ。
1946(昭和21)第三共和国が成立。
1998(平成10)エストラダ、「貧民の味方」を旗印に大統領に当
選。
2001. 1.19(平成13)不正疑惑による罷免運動でエストラダ大
統領(当時63歳)が辞任し、グロリア・アロヨ副大統領(当時53
歳)(マカパガル元大統領の娘)が大統領に昇格。
参照⇒りさーる(リサール),あぎなるど(アギナルド),[2]け
そん(ケソン),ふくばらはっぷ(フクバラハップ),らうれる(ラ
ウレル)
◎最高峰はアポ:⇒あぽ(アポ)
ふぃりぴんしー
【フィリピン・シー】
◇[英]Philippine Sea(フィリピン海)
○[軍]アメリカ海軍のタイコンデローガ級ミサイル巡洋艦(C
G58)。
◎1989. 3.18(平成元)竣工。
ふぃりぴんまほがにー
【フィリピンマホガニー】
【フィリピン・マホガニー】
◇Philippine mahogany
○[植]⇒あるもん(アルモン)
★ふぃりぽ
【フィリポ】
◇[英]Saint Philip/St.Philip
○[宗]キリスト十二使徒の一人。
「ピリポ」とも呼ぶ。
ふぃりぽい
【フィリポイ】
◇[希]Philippoi
○[歴]⇒ふぃりっぴ(フィリッピ)
ふぃーりゃ
【フィーリャ】
◇[葡]filha
○(ポルトガル語で)女の子・娘。
「モーサ(moca)」とも呼ぶ。
◎フィーリョ(filho):息子。
ふぃーりょ
【フィーリョ】
◇[葡]filho
○(ポルトガル語で)子供・息子。
◎フィーリャ(filha):娘。
ふぃーりょす
【フィーリョス】
◇[葡]filhos
○(1)[食]ポルトガルのクリスマス料理の一品。
小麦粉にカボチャと鶏卵を加え、小さく丸めて油で揚げ、砂
糖やシナモン・パウダーを振り掛けたもの。
参照⇒どーなつ(ドーナツ),ひりょうず(飛竜頭)(1)
◎スペイン:参照⇒ちゅろす(チュロス)
○(2)[食]⇒ひりょうず(飛竜頭)(1)
ふぃーりんぐ
【フィーリング】
◇[英]feeling
○(1)感覚。特に、触感。自覚・知覚・感触。
参照⇒せんす(センス)
○(2)(漠然とした)感じ・印象・気持ち・気分・雰囲気。
◎幸福感(feeling of happiness)。
洋服選びなどには「センス(sense)」を使用する。
参照⇒せんす(センス)(4)
○(3)(feelings)(対手に対する)感情・同情・親切。
ふぃりんぐでーるず
【フィリングデールズ】
◇Fylingdales
○イギリス、イングランド北部ノースヨークシャー州(North
Yorkshire)東部の小村。漁港ウィットビー(Whitby)の南方。
イギリス空軍の早期警戒レーダー基地(RAF's early warning
station)がある。
ふぃる
【フィル】
◇[英]phil/phile(ファイル)
○[接尾辞]⇒[2]ふぁいる(ファイル)
ふぃーるだー
【フィールダー】
◇[登録商標]FIELDER
○[交]トヨタ自動車(株)の乗用車カローラの一車種(ワゴン)。
参照⇒かろーら(カローラ,COROLLA)
ふぃるだむ
【フィルダム】
◇[英]fill dam
○[地]主材料に土砂(アース)・岩石(ロック)など自然のものを
積み上げたダムの総称。
参照⇒あーすふぃるだむ(アースフィルダム),ろっくふぃる
だむ(ロックフィルダム)
ふぃるてる
【フィルテル】
◇[独]Viertel、[英]quarter
○(ドイツ語で)四分の一。
⇒くぉーたー(クォーター)
ふぃるふぉっと
【フィルフォット】
◇[英]fylfot/swastika(スワスティカ)
○⇒すわすてぃか(スワスティカ)
ふいるむ
【フイルム】
◇[英]film
○⇒ふぃるむ(フィルム)
★ふぃるむ
【フィルム】
◇[英]film
○(1)[写][映]写真や映画などの感光材料。
「フイルム」とも呼び、またそれぞれ用途別に「写真フィルム」,
「映画フィルム」,「マイクロ・フィルム」,「赤外線フィルム」など
とも呼ぶ。
〈世界の3大メーカー〉
アグフア(ドイツ)。
イーストマン・コダック(アメリカ)。
富士写真フイルム(日本)。
○(2)(転じて)映画の別称。
「フイルム」とも呼ぶ。
○(3)薄い膜状のもの。薄い層。
「フイルム」とも呼ぶ。
ふぃるめにすと
【フィルメニスト】
◇[英]phillumenist
○マッチ箱の収集家。マッチ箱のラベルの収集家。
◎「愛する(philo)」・「光(lumen)」・「人(ist)」から。
ふぃるもあ
【フィルモア】
◇Millard Fillmore
○[人]アメリカ合衆国の第13代大統領(1800〜1874)。在任:1850
〜1853。
ペリーを日本に派遣。
ふぃるん
【フィルン】
◇[独]Firn
○(1)(高峰の)万年雪。
○(2)(氷河の)粒状氷雪・粒雪。
氷河の上層部で雪が夏を越して部分的に氷に変化した半凍雪。
参照⇒ざらめゆき(ざらめ雪,粗目雪)
◎フランス語:ネベ(neve)。
イタリア語:ネバイオ(nevaio)/グラモラート(gramolato)
(粒雪)。
スペイン語:ネベロ(nevero)。
ふぃれる
【フィレル】
◇filler
○[経]ハンガリーの補助貨幣単位。記号は「f」。
100フィレル=1フォリント(forint)。
ふぃれんつぇ
【フィレンツェ】
◇[伊]Firenze(花の都)
○(1)(Provincia di Firenze)⇒ふぃれんつぇけん(フィレンツェ
県)
○(2)イタリア中央部、トスカーナ州(Regione Toscana)の州都、
フィレンツェ県の県都。
アカデミア美術館(Museo Accademia)がある。
英語名はフローレンス(Florence)。
〈人口〉
1984(昭和59)43万8,000人。
1991(平成 3)40万3,294人。
2000(平成12)37万6,662人(推計)。
ふぃれんつぇがーどる
【フィレンツェ・ガードル】
◇[英]Florentine girdle
○[歴]⇒ていそうたい(貞操帯)
ふぃれんつぇけん
【フィレンツェ県】
◇[伊]Provincia di Firenze、[英]Florence District
○イタリア中央部、トスカーナ州(Regione Toscana)の県。
県都はフィレンツェ。
ふぃろそふぃー
【フィロソフィー】
◇[英]philosophy
○[哲]⇒てつがく(哲学)
ふぃろそま
【フィロソマ】
◇[英]phyllosoma
○[動]⇒ふぃろそーま(フィロソーマ)
ふぃろそーま
【フィロソーマ】
◇[英]phyllosoma
○[動]甲殻綱(Crustacea)エビ亜綱(Malacostraca)エビ目(十脚
類)(Decapoda)イセエビ下目(Palinura)イセエビ科(Palinuri-
dae)のイセエビ類の幼生。
体長数ミリメートル。透明で、腹部は未発達で薄く平ら。付
属肢が発達し、1年ほど浮遊生活して、プエルルス幼生(Pue-
rulus larva)に変態する。
「フィロソマ」,「ガラスエビ([英]glass-crab,glass-shrimp)」
とも呼ぶ。
◎他のエビのアミ期幼生(mysis-stage larva)に相当する。
ふぃろめら
【フィロメラ】
◇Philomela
○[ギ神]アテナイ王パンディオン(Pandion)の娘。
トラキアに暮らす姉プロクネ(Procne)が妹を呼び、夫テレウ
ス(Tereus)を迎えによこした。妹の美しさに惚(ホ)れたテレシ
ウスは、自分の国に入ると森に誘い込みフィロメラを暴行。発
覚を恐れて、人に言えないようにフィロメラの舌を切り落とし、
妻プロクネに妹は死んだと伝えた。
フィロメラは出来事を織物にして姉に伝え、事実を知ったプ
ロクネは夫の生き写しのような息子イティス(Itys)を殺害し、
その肉を密かに夫に食べさせ、復讐(フクシュウ)を遂(ト)げた。
それを知った夫テレシウスは二人を殺そうとしたが、姉はツ
バメに、妹はナイチンゲール(nightingale)に化身し、空に消
えた。
フィロメラは今でも悲しい運命を嘆き鳴いているという。
「ピロメラ」とも呼ぶ。
参照⇒ぷろくね(プロクネ)
ふいん
【訃音】
○死んだという知らせ。
「訃告(フコク)」,「訃報(フホウ)」,「訃信(フシン)」とも呼ぶ。
[1]ふぃんがー
【フィンガー】
◇[英]finger
○指。
ファーストフィンガー(first finger)は人差指。
セコンドフィンガー(second finger)は中指。
サードフィンガー(third finger)・フォースフィンガー
(fourth finger)は薬指。
リトルフィンガー(little finger)は小指。米語では「ピンキ
ー(pinkie,pinky)」とも。
◎英語では"the thumb and four fingers"のように、一般に親
指(サム)をフィンガーに含めない。
足の指は「トー(toe)」、手足の指は「デジット(digit)」。
[2]ふぃんがー
【フィンガー】
◇[独]Finger
○(ドイツ語で)指。
⇒ゆび(指)
ふぃんがーぼうる
【フィンガーボウル】
【フィンガー・ボウル】
◇[英]finger bowl
○[料]西洋料理で食卓に出される水を入れた小鉢(コバチ)。
デザートの前に出され、果物を食べた後に指先を洗うもの。
◎飲み水はグラス(ガラス製)で出されるので、間違えてはなら
ない。
「フィンガーボール」とも呼ぶ。
ふぃんがーぼーる
【フィンガーボール】
【フィンガー・ボール】
◇[英]finger bowl
○[料]⇒ふぃんがーぼうる(フィンガーボウル,フィンガー・ボ
ウル)
ふぃんち
【フィンチ】
◇[英]finch
○(1)[鳥]スズメ目(Passeriformes)アトリ科(Fringillidae)の
アトリ(花鶏)やヒワ(鶸)の総称。
マヒワ(真鶸)・カナリア(金糸雀)など。
○(2)[鳥]スズメ目で、短いクチバシをもつ小鳥の総称。
スズメ(雀)・ショウジョウコウカンチョウ(猩々紅冠鳥)・
ふぃんふぃね
【フィンフィネ】
◇Finfine
○エチオピアの首都アジスアベバ(Addis Ababa)の別称。
⇒あじすあべば(アジスアベバ)
ぶいんぺる
【ブインペル】
◇[露]Vympel(ペナント)
○⇒ヴぃんぺる(ヴィンペル)
ふぃんらんど
【フィンランド】
【芬蘭土】
【芬蘭】
◇Finland
○北ヨーロッパの共和国。北部をノルウェー、東部をロシア連
邦、北西部をスウェーデンに隣接し、南部をフィンランド湾
(Gulf of Finland)、西部をボスニア湾(Gulf of Bothnia)に面
する。
首都はヘルシンキ(Helsinki)。
ユーロ圏の一国。旧通貨はマルカ(markka)。
フィンランド語で「スオミ(Suomi)」,「スウォミ」とも呼ぶ。
参照⇒かれわら(カレワラ)
〈面積〉
33万8,145平方キロメートル。
〈人口〉
1977(昭和52)474万人。
1984(昭和59)488万人。
1988(昭和63)495万人。
1995(平成 7)510万1,000人。
1997(平成 9)514万7,300人。
2002(平成14)520万4,900人。
〈歴代大統領〉
カール・グスタフ・マンネルハイム(Carl Gustav Emil Man-
nerheim)(1867〜1951):1944〜1946。
ハロネン(Tarja Halonen)。
〈歴代首相〉
リッポネン(Paavo Lipponen)。
アンネリ・ヤーテーンマキ(Anneli Jaatteenmaki):2003. 4.
〜2003. 6.。
〈6県〉
州:[フィンランド語]* Laani、[英]* Province。
県:[フィンランド語]* maakunta、[英]* Region。
◎エテラ・スオミ州(Etela-Suomi Laani)(南フィンランド)。
ランシ・スオミ州(Lansi-Suomi Laani)(西フィンランド)。
イタ・スオミ州(Ita-Suomi Laani)(東フィンランド)。
オウル州(Oulu Laani)。
ラッピ州(Lappi Laani)。
オーランド自治州(Ahvenanmaa Laani)(Aland lan)。
◎12世紀からスウェーデン領。
1581(天正 9)大公国となる。
1808(文化 5)ロシアに占領される。
1809(文化 6)ナポレオン戦争の結果で全土がロシア領に併合。
ロシア革命を機に、1917.12. 6(大正 6)独立を宣言。
1941(昭和16)ナチス・ドイツと結んで対ソ戦争に参加。
1944(昭和19)ソ連に降伏。
1995(平成 7)EU(ヨーロッパ連合 )に加盟。
2003. 4.(平成15)ヤーテーンマキ、女性として初の首相。
★ふぃんらんどそびえとせんそう《ふいんらんどそびえとせんさう》
【フィンランド・ソビエト戦争】
◇[英]the Finnish-Soviet War
○(1)[歴]第二次世界大戦時、フィンランドがナチス・ドイツ
と結んで参加した対ソ戦争(1941〜1944)。
フィンランドが失地回復のためソビエト連邦に侵攻。
○(2)[歴]⇒そびえとふぃんらんどせんそう(ソビエト・フィン
ランド戦争)(1)
ふぃんらんどどくりつきねんび
【フィンランド独立記念日】
○[暦]12月6日。
参照⇒ふぃんらんど(フィンランド)
ふぃんれすぽーぱす
【フィンレスポーパス】
◇[英]finless porpoise
○[哺](英語で)スナメリ(砂滑)。
⇒すなめり(スナメリ,砂滑)(1)
ふう
【風】
◇[中]feng
○[漢]『詩経(Shijing)』を風・雅(ya)(ガ)・頌(song)(ショウ)に
分けたうちの1ジャンル。諸国の民謡。
賦(fu)(フ)・比(bi)(ヒ)・興(xing)(キョウ)の3表現法と合せ、
「六義(liuyi)(リクギ)」と呼ばれる。
ふぅ
【フゥ】
◇[フ]fou
○(1)[形](フランス語で)狂った([英]mad)。
○(2)[形](フランス語で)無茶な、無分別な。
○(3)[形](フランス語で)途方もない、並外れた。
[1]ふううん
【風雲】
○(1)風と雲。また、自然。
○(2)風に吹き散らされる雲。
○(3)世の中が激しく変わろうとする形勢、大きく動こうとす
る気運。
○(4)竜が風と雲とを得て天に昇るように、英雄・豪傑が時に
乗じて雄飛(ユウヒ)し世に現れ出る機会。
参照⇒ふううんじ(風雲児)
[2]ふううん
【風雲】
◇[中]Fengyun
○[天][気]中国の気象衛星。
◎風雲1号:極軌道を周回。
風雲2号:赤道上空に静止。
風雲3号:2007年、打ち上げ予定。
★ふううんざん
【馮雲山】
◇[中]Feng Yunshan
○[人]太平天国の南王。
ふううんじ
【風雲児】
○世の中の大きな変動期に乗じて頭角を現し、活躍する英雄・
豪傑。
参照⇒[1]ふううん(風雲)
ぶーヴぇ
【ブーヴェ】
◇Joachim Bouvet
○[人]⇒ぶーべ(ブーベ)
ふうえいほう《ふうえいはふ》
【風営法】
○[法]⇒ふうぞくえいぎょうとうとりしまりほう(風俗営業等
取締法)
ふうえん
【風炎】
◇[英]foehn phenomenon
○[気]⇒ふぇーんげんしょう(フェーン現象)
ふうが
【フウガ】
◇[登録商標]FUGA
○[交]日産自動車の高級車(セダン)。
ふうかい
【風解】
◇[英]efflorescence
○[化]結晶水をもつ結晶が空気中で徐々に水分子を失い、結晶
から粉末状の物質に変る現象。
硫酸ナトリウムや炭酸ナトリウムなどの水和物で起こる。
「エフロレッセンス」とも呼ぶ。
ふうかざん《ふうくわざん》
【風火山】
◇[中]Fenghuo Shan
○[地]中国西部の青海省(Qinghai Sheng)(セイカイショウ)西部、ココ
シリ山脈(可可西里山脈<Kekexili Shanmai>)にある山。標高
5,010メートル。
◎2001. 7.29(平成13)チベット鉄道(青蔵鉄道)の風火山トンネ
ルの施工工事が終了。全長1,338メートル、標高4,905メートル。
ふうかしょう《ふうくわしやう》
【風火墻】
◇[中]fenghuoqiang
○[俗][建]⇒ばとうしょう(馬頭墻)
ふうかしょう《ふうくわしやう》
【封火墻】
◇[中]fenghuoqiang
○[俗][建]⇒ばとうしょう(馬頭墻)
ふうがん
【風眼】
○[俗][病]膿漏眼の俗称。
⇒のうろうがん(膿漏眼)
ふうき
【風紀】
○(1)日常生活の上での規律。
○(2)(特に)男女間の交際に関する節度。
◎風紀紊乱(ビンラン),風紀が乱れる,風紀を取り締まる
ふうきぎく
【フウキギク】
【富貴菊】
◇[英]cineraria
○[植]⇒しねらりあ(シネラリア)
ふうきぐさ
【富貴草】
○[植]ボタン(牡丹)の別称。
⇒ぼたん(ボタン,牡丹)
ふうぎょくしょう《ふうぎよくしやう》
【馮玉祥】
◇[中]Feng Yuxiang
○[人]中国の軍人・政治家(1880〜1948)。李徳全(Li Dequan)
(リ・トクゼン)の夫。
直隷派(チョクレイハ)軍閥の幹部であったが、呉佩孚(Wu Peifu)(ゴ
・ハイフ)によって遠ざけられ、奉天派と密約を交わす。
1924. 9.(大正13)第二次奉直戦争で奉天派に内応して、10.
23北京でクーデターを起こし、奉天派の勝利の一因をつくる。
アメリカからの帰途に事故死。
「ひょうぎょくしょう(馮玉祥)」とも呼ぶ。
参照⇒『人名辞典』ふう ぎょくしょう(馮 玉祥)
ふうきん
【風琴】
◇[葡]organ、[英]organ
○[楽]⇒おるがん(オルガン,風琴)
◎手風琴:⇒あこーでぃおん(アコーディオン)
ふうげつほうかん
【風月宝鑑】
◇[中]Fengyue Baojian
○[文]『紅楼夢(Hongloumeng)(コウロウム)』の別称。
⇒こうろうむ(紅楼夢,紅樓夢)
★ふうこくしょう《ふうこくしやう》
【馮国璋】
◇[中]Feng Yuzhang
○[人]中国清朝末期〜中華民国初年のの軍人・政治家(直隷派)
(1857〜1919.12.28)。河北省河間市(Hejian Shi)の出身。
1890(明治23)<光緒16>北洋武備学堂を卒業。
1911(明治44)<宣統 3>辛亥革命で北洋軍を率いて革命鎮圧に
あたり、清朝から二等男爵の称号を受ける。
1913(大正 2)<民国 2>袁世凱(Yuan Shikai)(エン・セイガイ)に対
する反乱(二次革命)で南京に進攻して鎮圧し、江蘇都督に昇任。
1916(大正 5)黎元洪(Li Yuanhong)(レイ・ゲンコウ)の大総統就任
に際し、副総統となる。
1917(大正 6)黎元洪の大総統辞任後、代理総統に選ばれる。
1918(大正 7)安徽派(アンキハ)の多数派工作により政権を奪われ
る。
病死。
★ふうさん
【フウサン】
【楓蚕】
◇[学]Eriogyna pyretorum
○[昆]鱗翅目(リンシモク)(チョウ目)(Lepidoptera)ヤママユガ科
(Saturniidae)のガ(蛾)。
野蚕(ヤサン)の一種。
開張約9センチメートル。
台湾・中国南部から東南アジア・インドにかけて分布。
「テグスガ(天蚕蛾)」,「テグスサン(天蚕糸蚕)」とも呼ぶ。
参照⇒てぐすいと(天蚕糸),やさん(野蚕)
◎中国名:樟蚕蛾(zhangcan'e)。
参照⇒くすさん(クスサン,樟蚕)
ふうしかでん《ふうしくわでん》
【風姿花伝】
○[芸]室町中期、世阿弥(ゼアミ)元清の能楽論書。
1400〜1402(応永 7〜応永 9)ころに成立し、「年来稽古条々」
・「物学(モノマネ)条々」・「問答条々」・「神儀」・「奥義」・「花修」・
「別紙口伝」の7編から成る。
能の本質の「花」・「幽玄」や歴史、父観阿弥(カンアミ)の口述した
能楽論を中心に能作論・演出法述べ、また世阿弥自身の修業や
思想を展開する広範囲の内容を含む。
「花伝書」,「花伝」とも呼ぶ。
ふうじじゅうにかじょう《ふうじじふにかでう》
【封事十二箇条】
○[歴]⇒いけんふうじじゅうにかじょう(意見封事十二箇条)
★ふうしゃ
【風車】
◇[英]windmill
○羽根車を風の力で回転させて動力を得る装置。
参照⇒かざぐるま(風車)
◎オランダの風車は低地から川などで排水ためのもの。
◎赤い風車:⇒むーらんるーじゅ(ムーランルージュ,ムーラン
・ルージュ)
★ふうしん
【風疹】
◇[英]rubella
○[病]ウイルスによる発疹性の急性皮膚伝染病。
「ルベラ」とも呼ぶ。
★ふうじん
【風神】
○風をつかさどる神。
「風伯(フウハク)」とも呼ぶ。
〈ギリシア神話〉
東風の神:⇒えうろす(エウロス)
西風の神:⇒ぜふぃろす(ゼフィロス)
南風の神:⇒のとす(ノトス)
北風の神:⇒ぼれあす(ボレアス)
そよ風の女神:アウラ([希]Aura)。
ふうしんしこう《ふうしんしくわう》
【風信子鉱】
◇[英]zircon、[独]Zircon
○[鉱]⇒じるこん(ジルコン)
★ふうせん
【風船】
◇[英]balloon
○(1)空気や水素ガスなどを入れて膨(フク)らませたゴムや紙の
球。
「バルーン」とも呼ぶ。
参照⇒かみふうせん(紙風船),ふうせんばくだん(風船爆弾),
ねつききゅう(熱気球)
○(2)[俗]気球。
⇒ききゅう(気球)
ふうせんかずら《ふうせんかづら》
【フウセンカズラ】
【風船蔓】
◇[学]Cardiospermum halicacabum、[英]balloon vine
○[植]ムクロジ目(Sapindales)ムクロジ科(Sapindaceae)フウ
センカズラ属(Cardiospermum)のツル性(蔓性)多年草。熱帯ア
メリカ原産といわれ、世界の熱帯・亜熱帯に広く分布している。
葉は長さ5〜15センチメートルの2回羽状または3出複葉。
小葉は卵状披針形で先はとがり、縁に粗い鋸歯(キョシ)がある。
葉腋から長い花序を出し、花柄の下部に二本の巻ひげを対生。
夏に白い四弁花が咲くが、小さく目立たない。のち径2.5〜
3センチメートルの朔果(サクカ)を鈴生(スズナ)りにつける。朔果は
中空で三稜があり、緑色の紙風船状。種子は黒い球形で、白い
ハート形の模様がある。
非耐寒性で日本では春まきの一年草として扱われ、観賞用に
栽培し鉢植・垣根・切花とする。
ふうせんばくだん
【風船爆弾】
○[歴][軍]第二次世界大戦で日本陸軍がアメリカ本土を爆撃す
るために開発した、気球を利用した爆弾兵器。
和紙をコンニャク糊(ノリ)で貼り合せた約10メートルの青い気
球に高度維持装置とともに爆弾をつり下げ、東日本の太平洋沿
岸から1944(昭和19)秋〜1945(昭和20)春に約9,000個を偏西風
にのせて飛ばした。三百数十個が確認され、約1割がアメリカ
本土に到着したと考えられている。
高度維持装置は気圧計と連動し、気圧が上がる(高度が下が
る)と歯車が1個分づつ回転板を回し、電気スイッチが入って
バラスト(砂の重り)を落とす仕掛け。
アメリカ当局はどこから飛来したか分からず、バラスとの分
析から日本のものと知り非常に恐れ、マスコミに報道管制を行っ
たため、戦果は日本に届かず作戦は1945(昭和20)春に中止され
た。
当時、「ふ号作戦」と呼ばれていた。
参照⇒かみこ(紙子,紙衣)
◎2007.12.27(平成19)唯一現存する高度維持装置が国立科学博
物館に寄贈。
★ふうそう《ふうさう》
【風葬】
○
参照⇒あだしの(化野)(2),ちょうそう(鳥葬)
★ふうぞくえいぎょうとうとりしまりほう
《ふうぞくえいげふとうとりしまりはふ》
【風俗営業等取締法】
○[法]風俗営業の規制に関する法律。
略称は「風営法」。
◎1948. 7.10(昭和23)風俗営業取締法、公布。
1964. 5. 1(昭和39)改正法、公布。深夜営業の規制を強化。
8. 1施行。
1984. 8. 8(昭和59)改正法(風俗営業等の規制及び業務の適
正化等に関する法律)、公布。ソープランド・ラブホテル・ポ
ルノショップ・ストリップ劇場などの新性風俗業も規制対象と
なる。1985(昭和60)施行。
2006. 5. 1(平成18)改正法、施行。外国人の就労資格の確認
の義務化や罰則の強化。
ふうたい
【風袋】
○(1)([英]tare)物の重さを計るときに用いる容器(袋・箱・俵
など)。また、その重量(目方)。
⇔しょうみ(正味)(1)
○(2)外観・みかけ。
ふうたく
【風鐸】
○(1)仏堂や仏塔の軒の四隅などにに吊り下げて飾りとする釣
り鐘の鈴。青銅製の大型の風鈴。
内側に舌(ゼツ)と風招(フウショウ)が吊り下げられ、風招が風を受
けて揺れると舌が鐸身に当たり音を発するもの。
「宝鐸(ホウチャク,ホウタク)」とも呼ぶ。
○(2)⇒ふうりん(風鈴)
ふうちょう《ふうてう》
【フウチョウ】
【風鳥】
○[鳥]⇒ごくらくちょう(ゴクラクチョウ,極楽鳥)
ふうちょうそう《ふうてふさう》
【フウチョウソウ】
【風蝶草】
◇[学]Cleome spinosa
○[植]フウチョウソウ目(Brassicales)フウチョウソウ科(Cap-
paraceae)フウチョウソウ属(Cleome)の一年草。西インド諸島
原産。
茎は30センチメートル〜1メートルに達し、紫色を帯び粘毛
を生ずる。
葉は長柄をもち、五枚の小葉からなる掌状複葉。各小葉は倒
卵形で縁にかすかな鋸歯がある。
夏、茎頂に白色または淡紅紫色の雄蕊(オシベ)が長く突き出た
四弁花を総状に開く。
果実は長さ10センチメートルの長角果。種子は黒く円状腎臓
形。
「ヨウカクソウ(羊角草)」とも呼ぶ。
漢名は「白花菜」。
◎日本での栽培はまれで、明治初期に渡来した別属で熱帯アメ
リカ大陸原産の観賞用一年草のクレオメ(Cleome)(西洋風蝶草)
が多く栽培される。
参照⇒くれおめ(クレオメ)
ふうちょうそうか《ふうてふさうくわ》
【フウチョウソウ科】
【風蝶草科】
◇[学]Capparaceae
○[植]双子葉植物フウチョウソウ目(Brassicales)の一科。
熱帯および暖帯に約30属650種がある。
一年草または多年草。多くは乾生の半高木・低木、時につる
性、ごくまれに草本。
日本ではギョボク(魚木)が九州南部・沖縄に自生する。
参照⇒ふうちょうそう(フウチョウソウ,風蝶草),くれおめ
(クレオメ),けーぱー(ケーパー)(1)
ふうちょうぼく《ふうてうぼく》
【風鳥木】
○[植]⇒けーぱー(ケーパー)(1)
ふうてき
【風笛】
◇[英]bagpipe/bagpipes
○[楽]⇒ばぐぱいぷ(バグパイプ)
ふうてん
【瘋癲】
○(1)[俗]意識混濁・感情激発・言行錯乱のはなはだしいこと。
精神状態が異常であること。また、そういう人。
「癲狂(テンキョウ)」とも呼ぶ。
○(2)[俗]精神病・精神疾患の俗称。
○(3)定職を持たず、ぶらぶらしている人。
◎瘋癲族:⇒ひっぴー(ヒッピー)
ふうてんぞく
【フウテン族】
【瘋癲族】
◇[英]hippies
○[社]⇒ひっぴー(ヒッピー)
ふうとう《ふうたう》
【楓糖】
◇[英]maple sugar
○[食]⇒めーぷるしゅがー(メープルシュガー)
ふうはく
【風伯】
○風をつかさどる神。風の神。六神(リクシン)の一神。
「風神(フウジン)」とも呼ぶ。
参照⇒りくしん(六神)(2)
[1]ふうはつ
【風発】
○(1)風の吹き起こること。
○(2)弁論や議論などで、言葉や話題がつぎつぎと口をついて
出ること。
◎談論風発する
[2]ふうはつ
【風発】
○[電]風力発電または風力発電所の略称。
ふうひょう《ふうひやう》
【風評】
○(1)(ある人に対する)世間の良くないウワサ(噂)・評判(ヒョウバ
ン)。
○(2)(転じて、単に)世間の良くないウワサ・風説(フウセツ)。
◎風評被害
ふうふこうかん《ふうふかうくわん》
【夫婦交換】
◇[英]swapping
○⇒すわっぴんぐ(スワッピング)(2)
★ふうま
【風魔】
◇[日]Fuma
○[歴]小田原北条(後北条)氏に仕えていた相州(現:神奈川県)
の忍者集団。
ふうりゅうむたんじけん《ふうりうむたんじけん》
【風流夢譚事件】
○[歴]1960(昭和35)「中央公論」12月号に掲載された深沢七郎の
小説『風流夢譚』の不敬事件。
夢の中で日本に左慾革命が起り、夢の中で天皇が殺され、民
衆が皇太子・皇太子妃を襲撃して斬首する箇所などに、宮内庁
・大日本愛国党などが猛反発。
「嶋中事件」とも呼ぶ。
参照⇒ふけいざい(不敬罪)
◎1960.11.10(昭和35)「中央公論」12月号発売。
1961. 2. 1(昭和36)右翼少年の小森一孝(17歳)、中央公論社
嶋中鵬二社長邸を襲って社長夫人が全治2ヶ月の負傷、家政婦
(50歳)が死亡。翌日、自首。
1961. 2. 7〜10(昭和36)中央公論社、各新聞紙上や「中央公
論」2月号に謝罪文を掲載。
1961. 2.21(昭和36)大日本愛国党総裁の赤尾敏、殺人教唆な
どで逮捕。 4.17、不起訴。
1961. 2.24(昭和36)小倉謙警視総監、引責辞任。
1962. 2.(昭和37)東京地方裁判所、小森一孝に懲役15年の判
決。
★ふうりょくはつでん
【風力発電】
○[電]
参照⇒かまいしこういきふうりょくはつでん(釜石広域風力
発電)
ふうりん
【風鈴】
○風を受けて鳴る、小さな釣り鐘形の鈴。
金属製・陶器製・ガラス製などがあり、内側に舌(ゼツ)を下
げ、さらに風を受ける短冊(タンザク)をつける。ガラス製の絵付
けは内側にする。
夏に軒下(ノクシタ)に吊り下げ、涼しいそよ風を音として楽しむ。
また、魔や厄(ヤク)を払うともされる。
「風鐸(フウタク)」とも呼ぶ。
◎夏の季語。
ガラス製:江戸風鈴。
青銅製:小田原風鈴。
鋳鉄製:南部風鈴。
ふうりんかざん《ふうりんくわざん》
【風林火山】
○(1)中国の兵法書『孫子(ソンシ)』の句「疾如風、徐如林、侵掠
如火、不動如山」の略称。
◎疾(ハヤキコト)如風(カゼノゴトク)、徐(シズカナルコト)如林(ハヤシノゴトシ)、
侵掠(シンリャクスルコト)如火(ヒノゴトク)、不動(ウゴカザルコト)如山(ヤマノゴトシ)。
○(2)甲斐(カイ)の戦国大名武田信玄の軍旗(イクサバタ)の一つ「孫子
の旗」の別称。
黒地に白字で(1)の句が記されていた。
ぶうるさ
【ブウルサ】
◇Bursa
○⇒ぶるさ(ブルサ)
ふうれんこ
【風蓮湖】
◇[日]Furen Ko
○[地]北海道東部、根室半島の基部にある汽水性の潟湖(カタコ)。
東側がエゾマツ・トドマツの原始林が茂る砂州で根室湾と隔
てられ、幅約3百メートルの水路で通じている。
面積52.0平方キロメートル、周囲58キロメートル、最大深度
11メートル。
風蓮川が流入。
冬、シベリアから白鳥が飛来し、春までとどまる。
参照⇒しゅんくにたい(春国岱)
ふうれんちょう《ふうれんちやう》
【風連町】
◇[日]Furen Cho
○北海道中央部、上川支庁(カミカワシチョウ)上川郡北西端の町。士別
市(シベツシ)と名寄市(ナヨロシ)の間にある。
天塩川(テシオガワ)右岸とフウレベツ川の間の平原は水田地帯と
なっている。ユリ根・アスパラガスも産する。
JR宗谷本線が通じる。
〈人口〉
1970(昭和45)8,839人。
1995(平成 7)5,915人。
ふうろそう《ふうろさう》
【フウロソウ】
【風露草】
○(1)[植]フウロソウ目(Geraniales)フウロソウ科(Geraniace-
ae)フウロソウ属(Geranium)の多年草の総称。
ハクサンフウロ・エゾフウロ・アサマフウロ・シコクフウロ
・ゲンノショウコなど。
◎属名のゼラニウムはテンジクアオイ属(Pelargonium)の旧属
名で、一般にゼラニウム(geranium)と呼べばテンジクアオイ属
の園芸種を指す。
参照⇒ぜらにうむ(ゼラニウム)(1)
○(2)[植]ゲンノショウコの別称。
⇒げんのしょうこ(ゲンノショウコ,現の証拠,験の証拠)
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