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百 科 辞 書 《えんた》 編集:獨 澄旻
-------- えんた ------------------------------------------------
えんたい
【掩体】
○(1)[軍]敵弾から守る遮蔽物や諸設備。
参照⇒ざんごう(塹壕)(1)
○(2)[軍](特に)戦闘の際に射撃しやすいように、敵弾から射
手などの行動を掩護する諸設備。
掩壕(エンゴウ)・散兵壕・機関銃座・砲兵用掩体・掩体壕など。
参照⇒えんごう(掩壕),さんぺいごう(散兵壕),えんたいごう
(掩体壕)
◎英語:ブラインデッジ(blindage)。
ドイツ語:ショイクラッペ(Scheuklappe)。
えんだい
【煙台】
【烟台】
◇[中]Yantai、[英]Yantai/Yentai
○中国東部、山東省(Shandong Sheng)(サントウショウ)北東部、山東
半島北岸の渤海湾(ボッカイワン)入口にある、各種軽工業都市・漁
業基地。
遼東半島(リョウトウハントウ)の大連(Dalian)(ダイレン)と対峙(タイジ)す
る。
「イエンタイ(煙台,烟台)」とも呼ぶ。
旧称は「チーフー(芝罘)(Zhifu)」。
参照⇒[2]みなみまんしゅうてつどう(南満州鉄道)
〈人口〉
1994(平成 6)79万1,000人(推計)。
◎地名は、明代(ミンダイ)に倭寇(ワコウ)来襲を知らせる狼煙(ノロシ)
台が建てられていたことに因(チナ)む。
参照⇒のろし(狼煙,烽火,狼烟,狼火)(1),わこう(倭寇,和寇)
◎1876(明治 9)英清間でチーフー条約を締結。
1938(昭和13)市となる。
えんたいごう《えんたいがう》
【掩体壕】
○[軍]飛行場の脇にあるコンクリート製の戦闘機1機分の格納
庫。
土でおおい草を生やして上空から見つけづらくしてあり、ま
た直ぐに飛び出せるように扉はない。
えんだいぶ
【エンダイブ】
◇[英]endive、[学]Cichorium endiva
○[植]キク目(Asterales)キク科(Asteraceae)キクニガナ属
(Cichorium)の二年草で、栽培上は一年生の葉菜。
西洋野菜の一種で多くの品種がある。地中海東部沿岸の原産。
葉は京菜に似て細裂し、丸葉・広葉・縮葉などいろいろな形
があり、根株から出る芽(葉)を紡錘形に包むように縛って軟白
栽培する。
葉はわずかに苦味があり、サラダなどにして生食。
「菊萵苣(キクヂシャ)」,「苦萵苣(ニガヂシャ)」,「菜萵苣(ナヂシャ)」,「ア
ンディーブ([フ]endive)」とも呼ぶ。
◎古代エジプト時代から栽培されていると言われ、日本へは
1862(文久 2)フランスから渡来。
◎近似種のチコリ(Cichorium intybus)は多年草で、エンダイ
ブより苦味が強い。
参照⇒ちこり(チコリ)
★えんたく《ゑんたく》
【円タク】
【圓タク】
○[歴]
◎名前は円タクでも、昭和初期には客を奪い合い、五十銭・三
十銭もあった。
◎1933. 5. 8(昭和 8)警視庁は交通事故防止のため、銀座1〜
8丁目から円タクを締め出し、周りに38ヶ所の駐車場を設けた。
えんたしす
【エンタシス】
◇[英]entasis
○[建]円柱の中央部につけた、緩(ユル)やかなふくらみ。
古代ギリシア・ローマ建築の外部の柱や、奈良法隆寺金堂の
柱などに見られる。
「胴張(ドウバ)り」とも呼ぶ。
◎完全に垂直な円柱では視覚的に中央部がくぼんで見えるので、
これを避けて安定感を与えるために考案されたもの。
えんたつ
【エンタツ】
◇[中]yada
○[歴]⇒えふたる(エフタル)
◎漢字では「(口偏+「厭」)(口偏+「達」)」。
[1]えんたーぷらいず
【エンタープライズ】
◇[英]enterprise
○(1)企画・企(クワダ)て。
○(2)企業・事業。
○(3)企業心・活力・冒険心。
[2]えんたーぷらいず
【エンタープライズ】
◇Enterprise
○[軍]アメリカ海軍の原子力航空母艦(CVAN65)。
乗員約5,800名。原子炉8基。
母港はバージニア州ノーフォーク海軍基地(Naval Station
Norfolk)。
◎1960. 9.24(昭和35)進水。
1961.11.(昭和36)竣工。
1961.11.25(昭和36)就役。
えんため
【エンタメ】
◇[英]entertainment
○エンターテイメント(演芸・娯楽)の和略語。
えんたろう《ゑんたらう》
【円太郎】
○(1)[古]明治時代の乗合馬車の俗称。のち鉄道馬車をも呼ん
だ。
「円太郎馬車」,「がた馬車」,「がたくり馬車」とも呼ぶ。
◎落語家橘家(タチバナヤ)円太郎が、高座で乗合馬車の御者(ギョシャ)
の真似をして評判になったことから。
○(2)[俗][古]東京市営バスの俗称。
えんたろうばしゃ《ゑんたらうばしや》
【円太郎馬車】
○[古]⇒えんたろう(円太郎)(1)
えんたん
【鉛丹】
◇[羅]minium、[英]red lead
○(1)[化]鉛の酸化物。鉛に硫黄と硝石を加えて焼いた黄みを
おびたダイダイ色の粉末で、化学的には四酸化三鉛(Pb3O4)。
日本画の赤色顔料として古くから用いられ、絵具や鉄の錆止
(サビド)めにも使用する。
「光明丹(コウミョウタン)」,「ミニウム」とも呼ぶ。
参照⇒しさんかさんなまり(四酸化三鉛)
○(2)[色]鉛丹色の略。
⇒えんたんいろ(鉛丹色)
えんたん
【燕丹】
◇[中]Yan Dan
○[人]中国の戦国時代、燕の太子。燕王喜(Xi)(キ)の子。
荊軻(Jing Ke)(ケイ・カ)を刺客(シカク)として秦の都咸陽(Xian-
yang)に赴(オモム)き、秦王政(Zheng)(セイ)(のちの始皇帝)を暗殺
しようとしたが失敗し、秦にわびるため父に殺され秦に献じら
れた。
参照⇒けいか(荊軻),えんたんじょうき(燕丹乗亀)
えんたんいろ
【鉛丹色】
○[色]レンガ色。鉛丹の色。
◎C=7,M=81,Y=78,B=0。
えんたんじょうき
【燕丹乗亀】
【燕丹乘龜】
◇[中]Yan Dan Chenggui
○[諺]中国の戦国時代、秦に人質となっていた燕の太子丹(Dan)
(タン)が帰郷の途中で橋が落ちたときに、無数の亀が現れてその
上を丹は歩いて川を渡ったという故事。
丹が秦王政(Zheng)(セイ)(のちの始皇帝)に帰国を乞(コ)うと、
「カラスの頭(カシラ)が白くなり、ウマに角(ツノ)が生えたら許可し
よう」と言われた。丹が祈るとその通りになって帰国すること
になったが、政の企(タクラ)みで橋が落ちるように細工(サイク)を施
(ホドコ)されていたもの。
参照⇒えんたん(燕丹)
えんちーむ
【エンチーム】
◇[独]Enzym
○[生化]酵素(コウソ)。
⇒こうそ(酵素)
えんちゃんたー
【エンチャンター】
◇[英]enchanter
○(1)⇒まほうつかい(魔法使い)
○(2)魅惑する人・魅力のある人。
★えんちゅう《ゑんちゅう》
【円柱】
◇[英]column(カラム)
○(1)[建]円い柱。
参照⇒[1]からむ(カラム)
○(2)[数]
えんちゅうどく
【鉛中毒】
◇[英]plumbism
○[病]⇒なまりちゅうどく(鉛中毒)
★えんちょく
【鉛直】
◇[英]verticality
○重力の方向。
「垂直(スイチョク)」とも呼ぶ。
参照⇒そくえん(測鉛)
えんつう
【延通】
○[交](列車・汽車・電車で)定時より遅れて通過すること。ま
た、その呼称。
⇔そうつう(早通)
参照⇒ていつう(定通)
★えんつうじ《ゑんつうじ》
【円通寺】
【圓通寺】
○東京都荒川区南千住にある寺。
791(延暦10)坂上田村麻呂が開創と伝えられる古刹。
江戸時代には「百観音」と呼ばれ、親しまれた。
参照⇒ひゃくかんのん(百観音)
◎1868(慶応 4. 5.15)上野の山の寛永寺(現在の上野公園)に立
て籠った彰義隊は、大村益次郎が指揮する官軍の総攻撃によっ
て、わずか半日で壊滅、戦死者二百数十名は見せしめのため放
置された。
これを見た円通寺の仏磨(ブツマ)和尚が官許を得て寛永寺御用
商人三河屋幸三郎とともに遺骸を上野の山で荼毘(ダビ)に付し、
焼骨を円通寺に納めて墓石「死節之墓」を建てた。
この縁で、1907.10.(明治40)弾痕や刀傷が残る寛永寺の黒門
(上野山本門)が円通寺に移築されている。
参照⇒しょうぎたい(彰義隊)
◎源義家が奥州征伐のおり、討ち取った48の首を円通寺の寺地
内に埋め塚を築いたことから、このあたりが「小塚原」と呼ばれ
るようになったという説がある。
参照⇒こづかはら(小塚原)
えんつぉふぇらーり
【エンツォ・フェラーリ】
◇Enzo Ferrari
○(1)[人]イタリアの自動車製造会社フェラーリの創業者・レ
ーサー(1898〜1988)。
○(2)[交]イタリアのフェラーリ社製の超高級スポーツカー。
◎2002. 9.29(平成14)富士スピードウェイで日本初公開。最高
時速350キロメートル以上。価格7,850万円。
えんづか
【縁束】
◇[日]enzuka/en-zuka
○[建]縁側(エンガワ)の部材の一つ。
縁側の下の縁葛(エンカズラ)を支える短い束柱。
参照⇒えんがわ(縁側)(1),えんかずら(縁葛),つかばしら(束
柱),ゆかづか(床束),つかいし(束石)
えんて
【エンテ】
◇[独]Ente
○(1)[哺](ドイツ語で)カモ(鴨)。
⇒かも(カモ,鴨)
○(2)(ドイツ語で)カナード([英]canard)。
⇒かなーど(カナード)
[1]えんで
【エンデ】
◇[独]Ende、[英]end
○(ドイツ語で)終り・結末。
[2]えんで
【エンデ】
◇Ende
○インドネシア南部、小スンダ列島(the Lesser Sundas)東部
の東ヌサトゥンガラ州(Propinsi Nusa Tenggara Timur)の港町。
フロレス島(Pulau Flores)の南岸中央部に位置する、同島の
中心都市。
〈人口〉
1990(平成 2)4万8,966人。
えんてい
【炎帝】
◇[中]Yandi/Yan Di
○(1)赤帝(Chidi)の別称。
⇒せきてい(赤帝)(2)
○(2)神としての太陽。
○(3)(火徳を以って王となったことから)神農氏(Shennong Shi)
(シンノウシ)。
⇒しんのう(神農)
参照⇒かとく(火徳)
えんてい《ゑんてい》
【園庭】
◇[日]entei
○(1)にわ(庭)・庭園。
○(2)[教]幼稚園・保育園の運動場・広場・花壇など。
えんでーえる
【NDR】
◇[独]Norddeutscher Rundfunk、[英]Northern German Broad-
casting Corporation
○[放]⇒えぬでぃあーる(NDR)
えんでさ
【エンデサ】
【ENDESA】
◇[西]Empresa Nacional de Electricidad,S.A.
○[経]スペインの大手電力会社。
えんでばー
【エンデバー】
◇[米]Endeavor(努力)
○(1)[宇]アメリカ合衆国のスペースシャトル(宇宙往復船)。
◎1992(平成 4)初飛行。
2007. 8. 8(平成19)打ち上げ。
2007. 8.21(平成19)国際宇宙ステーション(ISS)からケネ
ディ宇宙センターに帰還。
2008. 3.11(平成20)きぼうの保管室を積載して打ち上げ。
2011. 5.16(平成23)最終の打ち上げ。 6. 1帰還。
○(2)[交]三菱自動車のスポーツタイプ多目的車(SUV)。
えんでばーかいきょう《えんでばーかいけふ》
【エンデバー海峡】
◇[英]Endeavour Strait
○[地]オーストリア大陸北東部のヨーク岬半島(Cape Yoke Pen-
insula)とトレス海峡諸島(Torres Strait Islands)との間の海
峡。
東の珊瑚海(Coral Sea)と西のアラフラ海(Arafura Sea)を結
ぶ。
◎トレス海峡諸島とニューギニア島(New Guinea Island)との
間はトレス海峡(Torres Strait)。
えんでみずむ
【エンデミズム】
◇[英]endemism
○(1)[生]風土性・固有性。
○(2)[生]固有種(endemic species)。
えんでみっく
【エンデミック】
◇[英]endemic
○(1)[形]風土の、
○(2)[形][生]固有種の。
○(4)[医]風土病(endemic disease)。
◎ギリシア語の「人々(demos)の中(in-)」から。
◎パンデミック(pandemic):世界的流行病。
エピデミック(epidemic):伝染病。
えんてろ
【エンテロ】
◇[英]entero-/enter-
○[接頭辞]「腸」を表す語形成要素。
◎エンテライティス(enteritis):腸炎。
エンテロウイルス(enterovirus):⇒えんてろういるす(エン
テロウイルス)
エンテロバクテリア(enterobacteria):⇒ちょうないさいき
ん(腸内細菌)
★えんてろういるす
【エンテロウイルス】
◇[英]enterovirus
○[病]腸管で増殖するウイルスの総称。
略称は「EV」。
◎エンテロウイルス71型(EV71):手足口病を発生。
えんてろばくたーくろあーか
【エンテロバクター・クロアーカ】
◇[学]Enterobacter cloacae
○[病]下痢を起こす程度の弱い腸内細菌科(Enterobacter)のグ
ラム陰性棹菌。
腸内に常在するものではなく、抵抗力の衰えた入院患者に院
内感染を起こすことがある。
参照⇒いんないかんせん(院内感染)
えんてろばくてりあ
【エンテロバクテリア】
◇[英](複数形)enterobacteria/(単数形)enterobacterium
○[医]⇒ちょうないさいきん(腸内細菌)
えんと
【エント】
◇[英]ento-/ent-
○[接頭辞]「内・内部」を表す語形成要素。
ラテン語系で、ギリシア語系では「エンド(endo-,end-)」。
◎エントブラスト(entoblast):内胚葉。
エントダーム(entoderm):内胚葉。
エントズーン(entozoon):体内寄生虫(単数形)。
エントゾア(entozoa):体内寄生虫(複数形)。
★[1]えんど
【エンド】
◇[英]end
○
[2]えんど
【エンド】
◇[英]endo-/end-
○[接頭辞]「内・内部」を表す語形成要素。
ギリシア語系で、ラテン語系では「エント(ento-,ent-)」。
◎エンドダーム(endoderm):内胚葉。
エンドクリン(endocrine):内分泌の。
えんとう《ゑんたう》
【遠島】
○(1)陸地から遠く離れた島。
○(2)[古]近世の刑罰。徒罪(ズザイ)より重く、死罪より軽い。
「流罪(るざい)」とも呼ぶ。
えんとう《えんたう》
【鉛糖】
○[化]⇒さくさんなまり(酢酸鉛)(1)
★えんどう《ゑんどう》
【エンドウ】
【豌豆】
【園豆】
【薗豆】
◇[英]pea(ピー)、[学]Pisum sativum
○[植]マメ目(Fabales)マメ科(Fabaceae)エンドウ属(Pisum)の
二年草または一年草。食用。
「ブンドウ(文豆,緑豆)」とも呼ぶ。また、種子を「エンドウマ
メ(豌豆豆)」と呼ぶ。
参照⇒えんどうまめ(エンドウマメ,エンドウ豆,豌豆豆)
◎オオカラスノエンドウ:⇒こもんべっち(コモンベッチ)
カラスノエンドウ:⇒からすのえんどう(カラスノエンドウ,
烏野豌豆)
ハマエンドウ(浜豌豆):⇒はまえんどう(ハマエンドウ,浜豌
豆)
スズメノエンドウ:⇒すずめのえんどう(スズメノエンドウ,
雀野豌豆)
カスマグサ:⇒かすまぐさ(カスマグサ,かす間草)
ピーナッツ(peanuts):⇒らっかせい(ラッカセイ,落花生)
えんとうすい《えんたうすい》
【鉛糖水】
○[古][医]⇒ぐーらーるしえき(グーラール氏液)
★えんとうだん《ゑんとうだん》
【円筒弾】
◇[英]canister(キャニスター)
○
◎旧日本軍:参照⇒きいいちごう(きい一号,黄一号)
えんどうまめ《ゑんどうまめ》
【エンドウマメ】
【エンドウ豆】
【豌豆豆】
○[食][植]エンドウマメ(豌豆豆)の種子。
参照⇒えんどう(エンドウ,豌豆,園豆,薗豆)
◎グリーンピース:⇒[1]ぐりーんぴーす(グリーンピース)
豆苗:⇒とうみょう(トウミョウ,豆苗)
えんどがみー
【エンドガミー】
◇[英]endogamy
○[社]同族結婚・族内婚。
参照⇒いんせすと(インセスト)
◎ドイツ語では「エンドガミー(Endogamie)」。
フランス語では「エンドガミー(endogamie)」。
イタリア語では「エンドガミーア(endogamia)」。
スペイン語では「エンドガミア(endogamia)」。
◎エクソガミー(exogamy):族外結婚。
えんどくしょう《えんどくしやう》
【鉛毒症】
◇[英]plumbism
○[病]⇒なまりちゅうどく(鉛中毒)
★えんどすたちん
【エンドスタチン】
◇Endostatin
○[化]プラスミノーゲン(plasminogen)由来のタンパク(蛋白)。
血管内皮細胞の増殖を特異的に阻害する働きがあり、血管新
生阻害剤となる。
癌細胞が増殖するために癌細胞自身の中に血管を増殖させる
ので、血管の新生を阻害することにより癌細胞をいわば兵糧攻
めにする効果がある。
◎アンジオスタチン(angiostatin)も同様の働きを持つ。
えんどにえすてるきょうわこく
【沿ドニエストル共和国】
◇[英]Transdniester/Transnistrian Republic
○ヨーロッパ東部、モルドバ共和国(Republic of Moldova)東
部のドニエストル地方(Transnistria)にある、非公認の共和国。
首都はティラスポリ(Tiraspol)。
参照⇒どにえすとるちほう(ドニエストル地方)
◎1990. 9. 2(平成 2)ロシア系住民が分離・独立を宣言。
1992(平成 4)停戦合意。
◎"Transnistrian"に"d"はない。
えんどぷらずむ
【エンドプラズム】
◇[英]endoplasm
○[生]原形質内層(内質)。
参照⇒えくとぷらずむ(エクトプラズム)(1)
えんとふれんどぅん
【エントフレンドゥン】
◇[独]Entfremdung
○[哲]疎外(ソガイ)。
えんとらんす
【エントランス】
◇[英]entrance
○(1)入り口・玄関。
○(2)入ること。入場・入会・入社・入学。
えんとらんと
【エントラント】
◇[英]entrant
○(1)入る人。新入者・新会員・新入生。
参照⇒りえんとらんと(リエントラント)
○(2)(競技の)参加者。
えんとりー
【エントリー】
◇[英]entry
○(1)入場・加入・入会。入国。
◎エントリー・ビザ(wntry visa):入国査証。
○(2)入り口・玄関。
参照⇒ぽーたるさいと(ポータルサイト)
○(3)出場・参加。
○(4)(競技会や行事などへの)出場申し込み・参加申し込み・
参加登録。
○(5)(辞書などの)見出し語(entry word)・項目。
えんどるふぃん
【エンドルフィン】
◇[英]endorphin
○[生化]哺乳類の脳や脳下垂体に存在する、痛覚を抑制する作
用を持つ神経分泌ペプチドの総称。
エンケファリン(enkephalin)・ベータ(β)エンドルフィン
(beta-endorphin)・ダイノルフィン(dynorphin)が含まれる。
参照⇒えんけふぁりん(エンケファリン)
◎「内部の(endo-)モルヒネ(morphine)」から。
βエンドルフィンはモルヒネの6.5倍の鎮痛作用があるという。
えんとれりおす
【エントレリオス】
◇Entre Rios
○ボリビア南部、タリハ県(Departamento de Tarija)中央部の
ブルネットオコンノル郡(Provincia Burnet O'Connor)の郡都。
★えんにち
【縁日】
○
参照⇒あめふりてんじんひよりこうぼう(雨降り天神、日和
弘法)
◎金魚すくい:⇒きんぎょすいく(金魚掬い,金魚すくい)
しん粉細工:⇒しんこざいく(しん粉細工,新粉細工)
◎中国語:廟会(miaohui)。
えんねつじごく《えんねつぢごく》
【炎熱地獄】
○[仏]⇒しょうねつじごく(焦熱地獄)
えんのおずぬ《えんのをづぬ》
【役小角】
○[人]⇒『人名辞典』えんのぎょうじゃ(役 行者)
えんのおずの《えんのをづの》
【役小角】
○[人]⇒『人名辞典』えんのぎょうじゃ(役 行者)
えんのおづ《えんのをづ》
【役小角】
○[人]⇒『人名辞典』えんのぎょうじゃ(役 行者)
えんのおづぬ《えんのをづぬ》
【役小角】
○[人]⇒『人名辞典』えんのぎょうじゃ(役 行者)
えんのおづの《えんのをづの》
【役小角】
○[人]⇒『人名辞典』えんのぎょうじゃ(役 行者)
えんのぎょうじゃ《えんのぎやうじや》
【役行者】
○[人]⇒『人名辞典』えんのぎょうじゃ(役 行者)
えんば
【焉馬】
○(1)⇒ろぎょ(魯魚)
○(2)[人]烏亭焉馬(ウテイ・エンバ)。
えんはい
【円背】
○[病]脊柱後湾症の一種。
⇒せきちゅうこうわん(脊柱後湾,脊柱後彎)
えんぱいあ
【エンパイア】
◇[英]empire
○(英語で)帝国。
⇒ていこく(帝国)
えんぱいあすてーとびる
【エンパイアステートビル】
◇[英]the Empire State Building
○[建]アメリカ合衆国のニューヨーク市5番街にある高層ビル。
地上102階、375メートル。2階分の基礎からは381メートル。
テレビ塔を含めた高さは約449メートル。
展望台は86階。
◎1931. 5. 1(昭和 6)落成式。当時、世界一の高さ(381メート
ル)で、摩天楼(マテンロウ)と呼ばれた。
1950(昭和25)地上102階に67メートルのテレビ塔が建てられ
る。
1973(昭和48)まで世界一の高さ。
えんばいろめんと
【エンバイロンメント】
◇[英]environment
○(1)周囲。周囲の状況。
○(2)自然環境。
○(3)(社会的・文化的な)環境。
○(4)[計]プログラムの中で、宣言・領域定義・命令記述など
に対して、実行環境を定義する部分。
COBOL(コボル)のエンバイロンメント・ディビジョン
(environment division)など。
◎原語は「エンバイァメント」に近い。
★えんばく
【エンバク】
【燕麦】
◇[英]oats、[学]Avena sativa
○[植]イネ目(Poales)イネ科(Poaceae)カラスムギ属(Avena)の
一年生または二年生作物。中央アジア原産。
寒冷地で栽培されるムギ(麦)の一種。
ウイスキーの原料や家畜の飼料として、またオートミール
(oatmeal)として食料となる。
世界各地の寒冷地で栽培され、日本には明治初期に導入。
「オート」,「オートムギ」,「カラスムギ(烏麦)」とも呼ぶ。
◎雑草のカラスムギ(Avena fatua)を改良したもの。
◎ドイツ語:ハファー(Hafer)。
フランス語:アブワン(avoine)。
イタリア語:アベナ(avena)。
スペイン語:アベナ(avena)。
中国語:燕麦(yanmai)/燕麥(yanmai)。
えんばしー
【エンバシー】
◇[英]embassy
○(1)大使館の英語名。
◎「大使」の英語名は「アンバサダー(ambassador)」。
○(2)(集合的に)大使館員・大使一行。
○(3)大使の任務。
えんばのあやまり
【焉馬の誤り】
○⇒ろぎょ(魯魚)
えんばーみんぐ
【エンバーミング】
◇[英]embalming
○遺体の中・長期保存方法の一つ。
遺体に防腐液注入し、闘病のやつれや事故の欠損を修復し、
さらに化粧などを施すこと。
ドライアイスでは、遺体からの感染など衛生管理が難しかっ
た。
「遺体衛生保全」とも呼ぶ。
参照⇒えんぜるけあ(エンゼルケア,エンゼル・ケア)
◎アメリカ合衆国では、南北戦争当時の遺体搬送に始まり、ベ
トナム戦争で発達。遺体の9割にエンバーミングが施されてい
るという。
2006(平成18)大阪地方裁判所、自主基準に則したエンバーミ
ングは刑法の死体損壊罪にあたらないと判決。
えんばーめんと
【エイバーメント】
◇[英]embalmment
○(死体の)防腐保存。
◎「香油(balm)をかける」の意味。
えんばらそ
【エンバラソ】
◇[西]embarazo(エムバラソ)
○[医](スペイン語で)妊娠(ニンシン)。
⇒にんしん(妊娠)
えんぱわーめんと
【エンパワーメント】
◇[英]empowerment
○(1)力を増幅させること。
○(2)[法]権限を与えること。
○(3)[社](本来持っている社会的・経済的な自己能力を専門家
などから取り戻して)よりよい社会を築くために変革の主体と
なり、自ら責任を持って決定し、問題解決する力を持つこと。
えんびー
【エンビー】
◇[英]envy
○ねたみ(妬み・嫉み)・妬(ソネ)み・羨(ウラヤ)み・嫉妬(シット)。
えんびさっと
【エンビサット】
【ENVISAT】
◇[英]Environmental Satellite
○[宇]ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の地球環境観測衛星。
◎2002. 2.(平成14)打ち上げ。
★えんぴつ
【鉛筆】
○筆記用具の一種。
「ペンシル([英]pencil)」,「木筆(モクヒツ,ボクヒツ)」とも呼ぶ。
参照⇒ほじょじく(補助軸),しゃーぷぺんしる(シャープペン
シル)
◎芯(シン)の硬い順に9H〜2H・H・F・HB・B・2B〜6
Bの17段階がある。HBが一番用いられている普通の硬さ。
黒い芯の原材料は黒鉛(コクエン)。
◎1887(明治20)真崎仁六(マサキ・ニロク)が日本で初めて挟み鉛筆を
東京四谷区内藤新宿で水車を使い製造販売する。この「真崎鉛
筆」は三菱鉛筆の前身となる。
◎英語:ペンシル(pencil)。
ドイツ語:ブライシュティフト(Bleistift)。
フランス語:クレヨン(crayon)。
イタリア語:マティータ(matita)/ラピス(lapis)。
スペイン語:ラピス(lapiz)。
ロシア語:カランダーシュ(karandash)。
トルコ語:クルシュンカレム(kursun kalem)。
中国語:鉛筆(qianbi)。
えんびふく
【燕尾服】
◇[英]swallow-tailed coat
○[服]公式の夜会・晩餐会(バンサンカイ)などに着る、男子の夜用
正式礼服。
上着の前丈が短く、背の裾が長く先がツバメ(燕)の尾のよう
に二つに割れている洋服。
生地は主に黒ラシャで、共布のズボン・白のベスト・白蝶ネ
クタイ・黒のエメナル靴などと組み合せて着る。
黒の蝶ネクタイを着用する略式の「タキシード([米]tuxedo)」
に対して、「ホワイトタイ(white tie)」とも呼ぶ。
「スワローテール」,「イブニングコート(evening coat)」とも
呼ぶ。
◎昼用は「フロックコート(frock coat)」で、略式は「モーニン
グコート(morning coat)」。
えんふぃしーま
【エンフィシーマ】
◇[英]emphysema
○[病]⇒きしゅ(気腫)
えんふぃじーま
【エンフィジーマ】
◇[英]emphysema
○[病]⇒きしゅ(気腫)
えんふぃぜーむ
【エンフィゼーム】
◇[独]Emphysem
○[病]⇒きしゅ(気腫)
えんふぇるめーら
【エンフェルメーラ】
◇[西](女性形)enfermera
○[医](スペイン語で)女性の看護師。
⇒かんごし(看護師)
えんふぇるめーろ
【エンフェルメーロ】
◇[西](男性形)enfermero
○[医](スペイン語で)男性の看護師。
⇒かんごし(看護師)
えんふぉーすめんと
【エンフォースメント】
◇[英]enforcement
○(1)[法](法律などの)施行・執行。
○(2)(服従などの)強制・強要。
○(3)(意見などの)強調。
えんぶだい
【閻浮提】
○[仏]四大洲(シダイシュウ)の一つで、人間の住んでいる洲(シュウ)。
須弥山(シュミセン)の南にある。
鉄輪王が治める。
「南閻浮提」,「南閻浮州(ナンエンブシュウ)」,「南贍部洲(ナンセンブシュウ)」,
「贍部洲」とも呼ぶ。
参照⇒しだいしゅう(四大洲),ぞくさん(粟散)
◎洲の形は台形で、インド亜大陸の形状を反映しているとみら
れる。
◎サンスクリット語(梵語)の"Jambu-dvipa"の音訳で、「閻浮樹
(jambu)が繁茂する島(dvipa)」の意味。
えんぶてぃど
【エンブティド】
◇[西]embutido
○[食](スペイン語で)ソーセージ。
⇒そーせーじ(ソーセージ)
えんぷら
【エンプラ】
◇[英]engineering plastics
○[工]エンジニアリング・プラスチックの和略語。
⇒えんじにありんぐぷらすちっく(エンジニアリング・プラ
スチック)
えんぶらえる
【エンブラエル】
◇[登録商標]Embraer
○(1)[経]ブラジルの航空機製造メーカー(世界4位)。
本社はサンホセ・ドス・カンポス(Sao Jose dos Campos)市。
◎2002.12. 3(平成14)中国の軍需品メーカーAVIC2と共同
で中国東北部のハルビンに合弁工場を設立すると発表。生産は
2003年12月から。
○(2)[空]エンブラエル社製の航空機。
◎2008.10. 3(平成20)本社で日本航空へのジェット旅客機E1
70(76席)の受け渡し儀式が行われる。
◎「ブラジル航空会社(Empresa Brasileira de Aeronautica)」
の略称から。
えんぶらじゃー
【エンブラジャー】
◇[英]embrasure
○(1)[建]厚い壁に朝顔形に開けた戸口や窓。
○(2)[医]歯間空隙。
○(3)[軍]城郭や要塞など壁(battlement)に開けた、銃眼や大
砲の砲撃口。砲眼(ホウガン)。
内側は朝顔形に開いているが、外側は小さくなっている。
参照⇒ほうもん(砲門)(2),じゅうがん(銃眼),くれねる(クレ
ネル)(1)
えんぶり
【えんぶり】
○青森県八戸市を中心に行われる豊年祈願祭。
馬をかたどった烏帽子(エボシ)をかぶった舞い手20〜30人でつ
くる「えんぶり組」数十組が囃子(ハヤシ)にあわせて繰り出す伝統
行事。
◎小正月(1月15日)に行われていたが、現在は2月17日ころに
行われている。
えんぶりお
【エンブリオ】
◇[英]embryo
○(1)[動]胎芽。
⇒たいが(胎芽)(1)
○(2)[植]胚芽。
⇒はいが(胚芽)
えんぶりおふぁいと
【エンブリオファイト】
◇[英]embryophyte
○[植]有胚植物(陸上植物の別称)。
⇒りくじょうしょくぶつ(陸上植物)
えんふるらん
【エンフルラン】
◇enflurane
○[化]吸入麻酔薬の一種。
麻酔の導入および覚醒が速く、容易に麻酔深度を変更できる。
副作用として心血管系および呼吸器系の抑制作用がある。
えんぷれざ
【エンプレザ】
◇[葡]empresa、[英]enterprise
○(ポルトガル語で)企業・会社。
えんぷれっさ
【エンプレッサ】
◇[西]empresa、[英]enterprise
○(スペイン語で)企業・会社。
えんぶれる
【エンブレル】
◇[登録商標]Enbrel
○[薬]⇒えたねるせぷと(エタネルセプト)
えんぶろっく
【エンブロック】
◇[フ]en bloc
○[副]⇒あんぶろっく(アンブロック)
えんへいとう《えんへいたう》
【延坪島】
◇[朝]Yonpyong-do
○[地]朝鮮半島西岸の京畿道(Kyonggi-do)西部の島。北の大延
坪島(Taeyonpyong-do)(デヨンピョンド)と南の小延坪島(Soyon-
pyong-do)(ソヨンピョンド)から成る。
仁川(Inch'on)西南西の黄海沖、韓国と北朝鮮の海上境界線
(NLL)近くの島で、北朝鮮が設定した海上軍事境界線内にあ
るため、しばしば北朝鮮の船が侵犯して問題になる。
近海ははグチ・メンタイなどの好漁場
「ヨンピョン島(延坪島)」,「ヨンピョンド」とも呼ぶ。
参照⇒えぬえるえる(NLL)
◎2010.11.23(平成22)韓国軍の通常砲撃訓練後、北朝鮮本土か
ら海岸砲(曲射砲?)の砲撃を受け、韓国軍が応戦して砲撃戦と
なる。韓国側は兵士2人が死亡、17人が負傷し、民間人2人が
死亡、3人が負傷し、民家は破壊5棟、焼失17棟。
えんべっどしゅざい
【エンベッド取材】
◇[英]Embed Report
○[通]戦争で前線部隊とともに行動する従軍取材。
作戦上の機密事項を記事にしないなどの従軍取材規則に従っ
て取材が行われる。
えんぺどくれす
【エンペドクレス】
◇Empedocles
○[人]古代ギリシアの哲学者・政治家(BC. 490ころ〜BC. 430
ころ)。
えんぺら
【えんぺら】
【エンペラ】
◇[英]fin
○[俗][魚]イカ(烏賊)のヒレ(鰭)の俗称。
「耳」とも呼ぶ。
えんぺらーぺんぎん
【エンペラーペンギン】
◇[英]emperor penguin
○[鳥]⇒こうていぺんぎん(コウテイペンギン,皇帝ペンギン)
えんべろーぷ
【エンベロープ】
◇[英]envelope
○(1)封筒(フウトウ)。
○(2)包み・包み紙。蔽(オオ)い。
○(3)[植](芽などの)外被。
○(4)[空](飛行船・気球などの)気嚢(キノウ)。
⇒きのう(気嚢)(4)
えんぺんちょうせんぞくじちしゅう《えんぺんてうせんぞくじちしう》
【延辺朝鮮族自治州】
◇[中]Yanbian Chaoxianzu Zizhizhou、[英]Yanbian Korean
Autonomous Prefecture
○中国東北部、吉林省(Jilin Sheng)(キツリンショウ)東端の自治州。
東部をロシア連邦、南部を朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に
隣接。
州都は延吉市(Yanji Shi)(エンキツシ)。
参照⇒はるばれい(ハルバ嶺),かんとう(間島)
〈面積〉
4万3,474平方キロメートル。
〈人口〉
1990(平成 2)207万9,700人。
1998(平成10)218万4,375人。
2002(平成14)219万人。
〈管轄8市県〉
延吉市。
図們市(Tumen Shi)。
敦化市(Dunhua Shi)。
琿化市(Hunchun Shi)。
龍井市(Longjing Shi)。
和龍市(Helong Shi)。
汪清県(Wangqing Xian)。
安図県(Antu Xian)。
◎1952. 9. 3(昭和27)延辺朝鮮族自治区、設置。
1952.12.(昭和27)延辺朝鮮族自治州と改称。
えんぼ
【塩浦】
○[歴]李氏朝鮮が日本船の入港を指定した三つの港「三浦(サンポ)」
の一つ。現在の慶尚南道(Kyongsang-nam-do)(ケイショウナンドウ)蔚山
(ウルサン)。
参照⇒さんぽ(三浦),うるさん(ウルサン,蔚山)
えんぼす
【エンボス】
◇[英]emboss
○(1)[他動](模様・図案を)打ち出す・浮き出しにする。
○(2)[他動](模様・図案を)浮き彫りにする。
参照⇒れりーふ(レリーフ)
○(3)(embossment)⇒えんぼすめんと(エンボスメント)
○(4)(embossed work)⇒えんぼすどわーく(エンボスドワーク)
えんぼすどわーく
【エンボスドワーク】
◇[英]embossed work
○(1)浮き彫り細工・エンボス加工。
日本では単に「エンボス」と呼ぶことが多い。
○(2)浮き出し模様。
日本では単に「エンボス」と呼ぶことが多い。
○(3)浮き彫り細工品。
日本では単に「エンボス」と呼ぶことが多い。
えんぼすめんと
【エンボスメント】
◇[英]embossment
○紙・皮革・布などに型押しして凹凸(オウトツ)の模様・図案を浮
き出させること。
日本では単に「エンボス」と呼ぶことが多い。
◎壁紙:⇒りんくらすた(リンクラスタ)
えんぽりあむ
【エンポリアム】
◇Emporium
○アメリカ合衆国北東部、ペンシルバニア州(Pennsylvania
Commonwealth)中北部のカメロン郡(Cameron County)北部にあ
る郡都。
えんぽん《ゑんぽん》
【円本】
○[古]定価が1冊1円の廉価(レンカ)な叢書(ソウショ)。昭和初期に
流行。
◎1926.11.(大正15)改造社が『現代日本文学全集』(本巻37冊,
別巻1冊)各巻菊判300頁1円の企画を発表、円本の初めとなり、
好評により最終的には全63巻になり頁も増やされた。ちなみに
同年5月刊行の新潮社『現代小説全集』は1冊4円50銭であっ
た。
えんま
【焔摩】
○[仏]閻魔羅闍(エンマラジャ)の別称。
⇒えんまらじゃ(閻魔羅闍)
えんま
【閻魔】
○(1)[仏]閻魔羅闍(エンマラジャ)の略。
⇒えんまらじゃ(閻魔羅闍)
◎閻魔帳
○(2)[俗]刑事。
○(3)[俗](大形の)釘(クギ)抜き。
⇒くぎぬき(釘抜き)(1)
○(4)[俗]借金取り。
えんまおう《えんまわう》
【閻魔王】
○(1)[仏]閻魔羅闍(エンマラジャ)の別称。
⇒えんまらじゃ(閻魔羅闍)
○(2)地獄のあるじ。
えんまがお《えんまがほ》
【閻魔顔】
○閻魔のようなこわい顔・閻魔面(ヅラ)。
◎借る時の地蔵顔、済(ナ)す時の閻魔顔
えんまずら《えんまづら》
【閻魔面】
○⇒えんまがお(閻魔顔)
えんまだいおう《えんまだいわう》
【閻魔大王】
○[仏]閻魔羅闍(エンマラジャ)の別称。
⇒えんまらじゃ(閻魔羅闍)
えんまづら
【閻魔面】
○⇒えんまがお(閻魔顔)
えんまてん
【焔摩天】
○[仏]⇒やまてん(夜摩天,耶摩天)
えんまのちょう《えんまのちやう》
【閻魔の庁】
○[仏]閻魔羅闍が地獄に落ちた人間の生前の善悪を審判すると
いわれている所。
えんまほうおう《えんまはふわう》
【閻魔法王】
○[仏]閻魔羅闍(エンマラジャ)の敬称。
⇒えんまらじゃ(閻魔羅闍)
★えんまむし
【エンマムシ】
【閻魔虫】
◇[学]Merohister jekeli
○[虫]甲虫目(鞘翅目<ショウシモク>)(Coleoptera)エンマムシ科
(Histeridae)の昆虫。
動物の死体・糞などに集まるハエやウジムシなどを捕食する。
★えんまらじゃ
【閻魔羅闍】
◇[梵]yama-raja
○[仏]冥府(メイフ)の王・地獄の総帥・十王(ジュウオウ)の第五。
閻魔の庁(チョウ)で地獄に落ちた人間の生前の善悪を審判・懲
罰するといわれている。
三人の妃(黒闇天・閻魔天妃・閻魔天后)がいる。
18人の属将と8万の獄卒を率いる。
像容は冠・道服を着けて忿怒の相をなす。
「閻魔(エンマ)」,「焔摩」,「閻魔王」,「閻魔大王(ダイオウ)」,「閻魔法
王」,「閻羅(エンラ)」,「閻羅王」,「閻王」,「やまてん(夜摩天,耶摩天)」
とも呼ぶ。
参照⇒じゅうおう(十王),こくあんてん(黒闇天),ぐしょうし
ん(倶生神)
◎古代インドのベーダ神話では、最初の死者として天上の死後
の楽園に住して祖霊を支配する神であったが、のち下界を支配
する死の神・地獄の王となった。黒闇天との兄妹の双生児とも
いわれる。また、「ムリトゥユ(Mrtyu)」,「アンタカ(Antaka)」と
も呼ばれる。
仏教に取り入れられて、餓鬼道または地獄の王となる。また、
地蔵菩薩の化身ともいう。
中国では道教と習合し、十王の一人となる。
日本では閻魔の庁で小野篁(オノノタカムラ)が手伝いをしていたと
言う。
参照⇒じごくのかまのふたもあく(地獄の釜の蓋もあく)
◎俗にウソ(嘘)をつくと釘抜きで閻魔(エンマ)様に舌を抜かれる
と言う。
えんみょうじ《ゑんみゆうじ》
【円明寺】
○[歴]京都府京都市右京区花園仁和寺付近、仁和寺の西南方に
あった寺。四円寺(シエンジ)の一つ。
参照⇒しえんじ(四円寺)
◎後三条天皇の勅願で建立。
のち円宗寺(エンシュウジ)と改称。
えんめいいん《えんめいゐん》
【延命院】
○東京都荒川区西日暮里にある日蓮宗の寺。山号は宝珠山。
開基は第4代将軍徳川家綱の乳母三沢局。
◎家綱出生の際に安産を祈祷した慧照院日長が甲州身延山の七
面大明神を勧請し1648年別当寺として開山。
◎江戸時代、住職の日道が祈祷に事寄せて婦女を集めて淫欲に
ふけり、死刑に処せられる。
えんめいえん《ゑんめいゑん》
【円明園】
◇[中]Yuanming Yuan
○[歴]中国、北京の西北郊にあった清朝の離宮。
暢春園(Changchun Yuan)(チョウシュンエン)(のち静明園<Jingming
Yuan>)・長春園(Changchun Yuan)・綺春園(Qichun Yuan)(キシュン
エン)(のち万春園<Wanchun Yuan>)の総称。
中国最初のバロック様式を加えた大噴水をもつ宮殿で、世界
一の名園といわれる。
参照⇒いわえん(頤和園)
◎1709(宝永 6)<康煕48>雍親王(Yong Qinwang)(のちの雍正帝
<Yongzhong Di>)が北京西北約10キロの海淀(Haidian)(カイテン)に
宮殿を造営。乾隆帝(Qianlong Di)が修道士カスティリョーネ
(Giuseppe Castiglione)らに設計させ増改築。
アロー戦争の末の1860.10.18(万延元)<咸豊10>北京占領の際
に英仏連合軍が乱入し、頤和園(Yiheyuan)(イワエン)とともに略奪
・放火・破壊され廃虚と化した。
1984(昭和59)一部が修復・整備。
1988(昭和63)国の重点保護文化財に指定。
参照⇒[2]えるぎん(エルギン)
えんめいぎく
【延命菊】
○[植]⇒ひなぎく(ヒナギク,雛菊)
★えんめいじ
【延命寺】
○東京都荒川区南千住二丁目にある浄土宗の寺。
小塚原刑場の刑死者の菩提(ボダイ)を弔うため敷地内に1741
(寛保元. 8.)造立の「首切り地蔵」が境内に移転されている。
刑場跡地に延命寺が建立されたが、1895(明治28)土浦線(現:
常磐貨物線)敷設工事のために、「首切り地蔵」とともに現在地
に移転させられた。
参照⇒こづかはら(小塚原),えこういん(回向院)
えんめいじぞう《えんめいぢざう》
【延命地蔵】
○[仏]母子の擁護や延命・利生(リショウ)のご利益(リヤク)で信奉さ
れる地蔵菩薩。
日本の偽経『仏説延命地蔵菩薩経』に説かれ、六道をめぐっ
て安産・新生児の擁護・短命夭折からの避難などの十の福徳を
人々に与えるという。
右手に錫杖(シャクジョウ)、左手に宝珠(ホウジュ)を持ち、蓮華座(レ
ンゲザ)に坐し、左足を垂下する半跏趺坐像(ハンカフザゾウ)が多い。
えんめいじぞうぼさつ《えんめいぢざうぼさつ》
【延命地蔵菩薩】
○[仏]⇒えんめいじぞう(延命地蔵)
えんめいそくさい
【延命息災】
○[仏]⇒そくさいえんめい(息災延命)(2)
えんめいぼさつ
【延命菩薩】
○[仏]⇒ふげんぼさつ(普賢菩薩)
えんめいりゅう《ゑんめいりう》
【円明流】
○⇒にてんりゅう(二天流)
えんゆうじ《ゑんゆうじ》
【円融寺】
○京都府京都市右京区花園仁和寺付近にある寺。四円寺(シエンジ)
の一つ。
参照⇒しえんじ(四円寺)
◎円融天皇の勅願で建立。
えんら
【閻羅】
○[仏]閻魔羅闍(エンマラジャ)の略。
⇒えんまらじゃ(閻魔羅闍)
えんらい《ゑんらい》
【遠雷】
○[気]遠くで鳴るカミナリ(雷)。
参照⇒らいめい(雷鳴)
えんらおう《えんらわう》
【閻羅王】
○[仏]閻魔羅闍(エンマラジャ)の別称。
⇒えんまらじゃ(閻魔羅闍)
えんりきーりょ
【エンリキーリョ】
◇Enriquillo
○[地]ドミニカにある海面下の湖。湖面は海抜約マイナス40メ
ートル。
えんりけ
【エンリケ】
◇[葡]Henrique
○(1)ポルトガル語の男子名。英語のヘンリー(Henry)に当る。
○(2)[人]⇒えんりけこうかいおう(エンリケ航海王)
えんりけこうかいおう《えんりけかうかいわう》
【エンリケ航海王】
◇[葡]Henrique o Navegador
○[人]ポルトガル王ジョアン一世(Joao I)の王子(第3子)
(1394〜1460)。
1415(応永22)北アフリカのセウタを攻略。
のち航海研究所を建て探検航海を指導・奨励して、アフリカ
西岸の探検・航路開拓に尽力。
その探検隊はアゾレス諸島・ベルデ岬諸島に達し、のち1493
(明応 2)教皇境界線の基準となり、ポルトガルの海上発展に大
きく貢献した。
英語で「ヘンリー航海王(Henry the Navigator)」とも呼ぶ。
参照⇒きょうこうきょうかいせん(教皇境界線)
えんりけでかるばりょ
【エンリケデカルバリョ】
◇Henrique de Carvalho
○[古]⇒さうりも(サウリモ)
★えんりゃくじ
【延暦寺】
○滋賀県大津市坂本本町(サカモトホンマチ)にある天台宗の総本山。山
号は比叡山(ヒエイザン)。
七仏薬師(シチブツヤクシ)の一つ。
奈良の興福寺を「南京(ナンキョウ)」と言うのに対し、「北嶺(ホクレイ)」
とも呼ぶ。
近江(オウミ)大津の三井寺を「寺(テラ)」と言うのに対し、「山(ヤマ)」
とも呼ぶ。
◎平安京の鬼門(東北)を鎮(シズ)めるため創建されたという。
旧称は「比叡山寺」で、最澄(サイチョウ)の死後に延暦寺の寺号を
下賜されたため、「比叡山」は山号となる。
◎1642(寛永19)根本中堂(コンポンチュウドウ)再建。
◎末寺:⇒がくえんじ(鰐淵寺)
えんりゃくじさんもんぜき
【延暦寺三門跡】
○京都府京都市にある、三千院(サンゼンイン)(左京区)・青蓮院(ショ
ウレンイン)(東山区)・妙法院(ミョウホウイン)(東山区)の総称。
えんろ《ゑんろ》
【遠路】
○遠い道程(ミチノリ)。
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