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                    PDD図書館管理番号       0001.0059.2000.22

                 百   科   辞   書    《ちつ》     編集:獨  澄旻

-------- ちつ --------------------------------------------------
ちつ
	【帙】
	○(1)和装本で、書物を保護するための覆(オオ)い。
	 厚紙を芯(シン)にして、丈夫な布や紙を貼りつけたもの。
	 和本を数冊積み重ね、上下の小口(コグチ)を除いてぐるりと巻
	き、小鉤(コハゼ)で止める。
	 上蓋(ウワブタ)には書名などが書かれている。
	○(2)和本を(1)の単位で数える助数詞。
ちつ
	【膣】
	【腟】
	◇[羅](単数形)vagina/(複数形)vaginae
	○[医][動]哺乳類の雌性外部生殖器の一部。
	 上方の子宮(シキュウ)と下方の外陰部(ガイインブ)を連絡する管状
	の器官。
	 拡張性に富み、粘膜性・筋肉性のある管で、交接器と分娩道
	(産道)とを兼ねる。
	 「ワギナ」,「バギナ」,「ヴァギナ」とも呼ぶ。
	◎ラテン語で「(刀剣の)鞘(サヤ)」の意味。
	◎英語:バジャイナ(vagina)。
	 ドイツ語:バギナ(Vagina)。
	 中国語:陰道(yindao)。
ちづ
	【智頭】
	◇[日]Chizu/Chidu
	○(1)⇒ちづちょう(智頭町)
	○(2)[交]⇒ちづえき(智頭駅)
ちづえき
	【智頭駅】
	○(1)[交]鳥取県八頭郡(ヤズグン)智頭町(チヅチョウ)にある、JR
	因美線(インビセン)の駅。
	 土師駅と因幡社駅(用瀬町)の間。
	○(2)[交]智頭急行の駅。
	 恋山形駅の次で、ターミナル(終点)駅。
ちっかこう《ちつくわかう》
	【窒化鋼】
	○[工]窒素と化合しやすいアルミニウム・クロムなどの元素を
	含む特殊鋼。
	 標準組成はアルミニウム0.7〜1.2%、クロム1.3〜1.7%、モ
	リブデン0.15〜0.30%程度。
	 アンモニアガス・シアン化物で加熱して窒素をしみ込ませ、
	表面層の窒化鉄によって耐摩耗性・耐食性を高めて使用する。
	 高速内燃機関のシリンダー・歯車・車軸やゲージ類に用いる。
	 参照⇒せめんてーしょん(セメンテーション)
ちっかすいそさん《ちつくわすいそさん》
	【窒化水素酸】
	◇[英]hydrogen azide
	○[化]⇒あじかすいそ(アジ化水素)
ちっかまうが
	【チッカマウガ】
	◇Chickamauga
	○⇒ちかもーが(チカモーガ)
ちっかん
	【竹簡】
	◇[中]zhujian
	○[歴]⇒ちくかん(竹簡)
ちっき
	【チッキ】
	◇[英]check
	○(1)チェック(check)。
	 参照⇒ちっきばん(チッキ板)
	○(2)[交]汽車・汽船などで、荷物の預り証。荷物引換券。荷
	物を受け取る際の合い札。
	○(3)[交]鉄道の旅客の手荷物で、その交通機関が旅客から預
	かって輸送するもの。
	 「託送手荷物(タクソウテニモツ)」とも呼ぶ。
ちっきばん
	【チッキ板】
	○工場などの終業時、それぞれの点検項目が記載されている紙
	バサミ(clipboard)。また、その用紙。
	 その用紙にしたがって戸締り・消灯などの点検を行う。
	 また、点検者が残業者などに引き継いだことなども記載され
	る。
ちづきゅうこう《ちづきふかう》
	【智頭急行】
	○[交]鳥取県・岡山県・兵庫県などの第三セクター鉄道。
	 兵庫県赤穂郡(アコウグン)上郡町(カミゴオリチョウ)〜鳥取県八頭郡(ヤズ
	グン)智頭町(チヅチョウ)を運行。延べ56.1キロメートル。
	〈停車駅〉
	 上郡駅・苔縄駅・川野原円心駅・久崎(クザキ)駅・佐用(サヨウ)
	駅・平福(ヒラフク)駅・石井駅・宮本武蔵(ミヤモトムサシ)駅・大原駅・
	西粟倉駅・あわくら温泉駅・山郷駅・恋山形駅・智頭駅。
	◎1986. 5.31(昭和61)智頭鉄道株式会社として創立。
	 1994. 6.(平成 6)智頭急行株式会社に社名変更。
	 1994.12. 3(平成 6)開業。
[1]ちっく
	【チック】
	◇[英]tic
	○(1)[病]発作的けいれん(痙攣)。顔面・頸部・肩などの一部
	の筋肉が急激かつリズミカルに不随意的収縮を無目的に反復す
	る症状。
	 参照⇒ちっくしょう(チック症)
	○(2)[病](特に)顔面けいれん。
[2]ちっく
	【チック】
	◇[英]cosmetic
	○男性用の整髪料の一種。
	 白蝋(ハクロウ)・牛脂・パラフィンなどを主原料にして、香料を
	加えて棒状に練り固めたもの。
	 リップスティックのように筒から少しづつ出して、頭髪や口
	髭(クチヒゲ)などに塗りつけて使用する。
	◎「コスメチック」の和略語。
ちっくしょう《ちつくしやう》
	【チック症】
	○[病]主に学童期に現われるチック性の病気。大別して運動性
	チックと言語性チックがある。
	 運動性チックは、大きなまばたきをする・眼球を動かす・鼻
	翼をピクピクさせる・口をひきつる・顔をしかめる・首を振る
	・肩をすくめる・こぶしを握る・足を叩く・足踏みをドンとす
	る・跳び上がる・性器をいじる、などの症状がある。
	 言語性チックは、咳ばらいをする・鼻をクンクンならす・た
	め息をつく・舌つづみをする・奇声や反響言語を発する・汚言
	(オゲン)を繰り返す、などの症状がある。
	 心因性のものが多く、緊張すると症状が増加し神経を集中す
	ると短時間なら随意的に抑制することもでき、軽度のものは自
	然治癒するものもある。男児に多く、両親の教育態度・担任教
	諭・友達関係なども大きく関係している。長期化する場合は鎮
	静薬投与・精神療法などが行われる。
	 また脳炎後など錐体外路系の障害時に現れる器質性のものも
	あり、遺伝的要因も示唆されている。
	 思春期以後も続く慢性多発性チックは「トゥレット症候群」と
	呼ばれる。
	 参照⇒とぅれっとしょうこうぐん(トゥレット症候群)
	◎カタファジア(cataphasia):同じ言葉を繰り返す症状。
	 パリラリア(palilalia):自分の発した言葉を繰り返す傾向。
	 エコラリア(echolalia):他人の言葉を繰り返す傾向。
	 エコプラキシア(echopraxia):他人の動作を真似る傾向。
	 コプロラリア(coprolalia):糞便など汚い言葉を繰り返す傾
	向。
	 コプロプラキシア(copropraxia):卑猥(ヒワイ)な動作を繰り返
	す傾向。
ちっくぴー
	【チックピー】
	◇[英]chickpea
	○[植]⇒ひよこまめ(ヒヨコマメ,ひよこ豆,雛豆)
ちつす
	【チツス】
	◇Titus Flavius Vespasianus
	○[人]⇒てぃとぅす(ティトゥス)
★ちっそ
	【チッソ】
	【チッ素】
	【窒素】
	◇[英]nitrogen
	○[化]窒素族元素の一つ。無色・無味・無臭の気体。
	 元素記号は「N」。原子番号7、原子量14.01。
	 体積で空気の78%(約5分の4)を占める。
	 「ナイトロジェン」とも呼ぶ。
	◎英語:ナイトロジェン(nitrogen)/(古称)アゾート(azote)。
	 ドイツ語:シュティックシュトッフ(Stickstoff)/ニトロゲ
	ニウム(Nitrogenium)。
ちっそいぺりっと
	【窒素イペリット】
	○[化]⇒ないとろじぇんますたーど(ナイトロジェン・マスタ
	ード)
ちった
	【チッタ】
	◇[梵]chitta
	○(1)心臓。
	○(2)心・意識。
★ちったうるがるじょうさい《ちつたうるがるじやうさい》
	【チッタウルガル城砦】
	◇[英]Chittorgarh Fort
	○[歴]インド北西部、ラジャスタン州(Rajasthan State)にあ
	る城砦。
	 世界遺産。
ちったごん
	【チッタゴン】
	◇Chittagong
	○(1)(Chittagong Division)⇒ちったごんしゅう(チッタゴン
	州)
	○(2)(Chittagong Disrtict)⇒ちったごんけん(チッタゴン県)
	○(3)バングラディシュ南東部、チッタゴン州の州都。チッタ
	ゴン県の県都。
	 北緯22.33°、東経91.81°の地。
	 ベンガル湾(Bay of Bengal)に面しカルナフリ川(Karnafuli 
	River)河口に臨(ノゾ)む港湾都市。
	 ベンガル語で「チャタガム(Chattagam)」とも呼ぶ。
	〈人口〉
	 1969(昭和44) 43万7,000人。
	 1974(昭和49) 89万人。
	 1991(平成 3)136万4,000人、都市域208万4,200。
	 2002(平成14)              都市域254万6,400人。
	◎古くはポルトガル人から「ポルトグランデ([葡]Porto Grande)」
	と呼ばれた。
ちったごんけん
	【チッタゴン県】
	◇[英]Chittagong District
	○バングラディシュ南東部、チッタゴン州中央部の県。南部を
	コックスバザール県(Koks Bazar District)に接し、西部をベ
	ンガル湾(Bay of Bengal)に面する。
	 県都はチッタゴン。
	〈面積〉
	 4,866平方キロメートル。
	〈人口〉
	 1991(平成 3)574万4,000人。
	 2002(平成14)691万0,200人。
ちったごんしゅう《ちつたごんしう》
	【チッタゴン州】
	◇[英]Chittagong Division
	○バングラディシュ南東部の州。北端をシレット州(Sylhet 
	Division)、北西部をダッカ州(Dhaka Division)に接し、東部
	をインド、東南部をミャンマーに隣接し、南西部をベンガル湾
	(Bay of Bengal)に面する。
	 州都はチッタゴン。
	 ベンガル語で「チャタガム州(Chattagam Division)」とも呼ぶ。
ちっちゃい
	【小っちゃい】
	○[俗][形]⇒ちいさい(小さい)
ちっちゃだけ
	【爺爺岳】
	◇[日]Chitcha Dake、[露]Vulkan Tyatya
	○[地]北海道東部、国後島(クナシリトウ)北東部にある火山。
	 標高1,822メートルで、北方領土の最高峰。
	 根室支庁国後郡留夜別村に属する。
ちづちょう《ちづちやう》
	【智頭町】
	◇[日]Chizu Cho/Chidu Cho
	○鳥取県東部南、八頭郡(ヤズグン)の町。南部・西部を岡山県に
	隣接。
	〈面積〉
	 224.61平方キロメートル。
	〈人口〉
	 2000(平成12)9,383人。
	◎1914(大正 3)町制施行。
	 1954(昭和29)山郷村を編入。
★[1]ちっぷ
	【チップ】
	◇[英]chip
	○(1)細片。かけら。
	○(2)[食]ポテトチップの略称。
	 ⇒ぽてとちぷす(ポテトチプス)
	○(3)パルプの原料にする、木材を細かく砕いたもの・砕片(サイ
	ヘン)。
★[2]ちっぷ
	【チップ】
	◇[英]tip
	○祝儀(シュウギ)・心(ココロ)づけ。
	 「酒代(サカダイ,サカシロ)」,「酒手(サカテ)」とも呼ぶ。
ちっぷべつ
	【秩父別】
	◇[日]Chippubetsu
	○(1)⇒ちっぷべつちょう(秩父別町)
	○(2)⇒ちっぷべつえき(秩父別駅)
ちっぷべつえき
	【秩父別駅】
	○北海道空知支庁(ソラチシチョウ)雨竜郡(ウリュウグン)秩父別町(チップベツ
	チョウ)にある、JR留萌(ルモイ)本線の駅。
	 深川駅(深川市)と北秩父別駅の間。
ちっぷべつちょう《ちつぷべつちやう》
	【秩父別町】
	◇[日]Chippubetsu Cho
	○北海道中央部、空知支庁(ソラチシチョウ)雨竜郡(ウリュウグン)の町。
	◎埼玉県には秩父市(チチブシ)と秩父郡(チチブグン)がある。
ちっぷりー
	【チップリー】
	◇Chipley
	○アメリカ合衆国南東部、フロリダ州(Florida State)北西部
	のワシントン郡(Washington County)北東部にある郡都。
ちっぽら
	【チポッラ】
	◇[伊]cipolla
	○[植][農](イタリア語で)タマネギ(玉葱)。
	 ⇒たまねぎ(タマネギ,玉葱,葱頭)
★ちつろく
	【秩禄】
	○(1)官位によって給せられた俸禄。
	○(2)[古]昔、武士などが給料として受けた米。
	 「俸禄(ホウロク)」,「食禄(ショクロク)」,「扶持(フチ)」,「知行(チギョウ)」と
	も呼ぶ。
	◎秩禄処分
★ちつろくしょぶん
	【秩禄処分】
	○[歴]
	 地租改正とともに明治政府の中央集権化政策の一つ。
	 幕藩の旧家臣団が急速に解体された。
	 旧士族階級の家禄を確保しようとする征韓論が敗れた翌月の
	1873.11.26(明治 6)秩禄処分が約一年振りに議題にあげられた。
	同年12.27、華士族の家禄への禄税賦課および家禄奉還制度を
	公布。1875. 9. 7(明治 8)大蔵省より家禄賞典の金禄改定を正
	院へ稟議。1876. 3.29(明治 9)大蔵省より金禄公債交付による
	秩禄処分案を正院へ上奏。同年 8. 5、正院裁可により原案通
	り公布。
	◎家禄奉還制度が公布された2ヶ月後の1874(明治 7)最初の士
	族反乱である佐賀の乱が起されている。
★ちていぎん
	【地丁銀】
	◇[中]didingyin
	○[歴]清代の税法。
	  徴税を簡便にし国家の収入を確実にするため行われた。
	 参考⇒ていぎん(丁銀),りょうぜいほう(両税法),いちじょう
	べんぽう(一条鞭法)
★ちてきこもんず
	【知的コモンズ】
	◇[英]Intellectual commons
	○情報社会における知的共有物。
	 スタンフォード大学のレッシグ(Lawrence Lessig)教授の説。
	 参照⇒[1]ぴーでぃでぃ(PDD)
★ちてきざいさんけん
	【知的財産権】
	◇[英]intellectual property
	○[法]特許や著作権など。
	◎2004. 6.11(平成16)参議院本会議で知的財産高等裁判所設置
	法が可決・成立。
★ちてきしょうがい《ちてきしやうがい》
	【知的障害】
	◇[英]Mental Retardation
	○[心][病]精神の機能や知能の発育が遅れていること。
	 旧称は「精神薄弱(ハクジャク)」,「精神遅滞(チタイ)」。
ちでじ
	【地デジ】
	○[放]地上波デジタル放送の略称。
	 参照⇒でじたるほうそう(デジタル放送)
ちでん
	【知殿】
	○[仏]⇒でんす(殿司,殿主)
ちてんし
	【智天使】
	◇[英](単数形)cherub/(複数形)cherubim
	○[宗]天使の9階級(nine choirs)で、第2階級の天使。知識
	を司り、神殿に仕える天使。
	 通例翼のある愛らしい子供の姿や頭で表わされる。
	 「チェラブ」,「ケルビム」とも呼ぶ。
	 参照⇒てんし(天使)(2)
ちと
	【チト】
	○[歴][軍]⇒よんしきちゅうせんしゃ(四式中戦車)
★ちとー
	【チトー】
	◇Josip Broz Tito
	○[人]ユーゴスラビアの政治家・初代大統領(1892〜1980. 5.
	 4)。本名はヨシップ・ブロズ(Josip Broz)。首相在任:1945
	〜1953、大統領在任:1953〜1980。
	 第一次世界大戦で、オーストリア・ハンガリー帝国の一員と
	して従軍。
	 第二次世界大戦中のナチス・ドイツ軍占領下、ユーゴスラビ
	アでパルチザンを組織して反ナチ運動を指導。
	 1974(昭和49)終身大統領に選出。
	◎「チ(ti)」はセルビア・クロアチア語で「お前([英]you)」、「ト
	ー(to)」は「あれ([英]that)」の意味で、彼の口癖から。
[1]ちーと
	【チート】
	◇[英]cheat
	○(1)[他動]だます・あざむく。だまし取る。
	○(2)[自動](不正で)逃れる。
	○(3)詐欺(トギ)・ペテン。
	○(4)詐欺師・ペテン師。
[2]ちーと
	【チート】
	◇[英]teat
	○動物の乳首。
	◎人間の乳首は「ニップル(nipple)」。
ちとう《ちたう》
	【池塘】
	◇[中]chitang
	○(1)池の土手([英]dike)。
	◎池塘春草(シュンソウ)の夢
	○(2)小さな池沼(チショウ)や水溜り([英]pond)。
	○(3)[地](特に)高原や泥炭地の中にある小さな池沼群。
★ちどうぎ
	【地動儀】
	◇[英]seismograph
	○
	 参照⇒じしんけい(地震計)
ちとーぐらーど
	【チトーグラード】
	◇Titograd
	○[古]モンテネグロ共和国の首都ポドゴリツァの旧称。
	 ⇒ぽどごりつぁ(ポドゴリツァ)
ちとせ
	【千歳】
	◇[日]Chitose
	○(1)[地]⇒ちとせがわ(千歳川)
	○(2)⇒ちとせし(千歳市)
	○(3)[古]⇒ちとせむら(千歳村)
★ちとせがわ《ちとせがは》
	【千歳川】
	○[地]
	◇[日]Chitose Gawa
	◎1981(昭和56)千歳川流域で大水害が発生。
	 1982(昭和57)北海道開発庁、治水対策として総延長40キロメ
	ートル・最大幅280メートルの放水路を建設する千歳川放水路
	計画を決定。
	 自然保護団体や漁業への影響を懸念する漁協の反対運動で、
	1999. 7.(平成11)千歳川放水路計画は中止。
ちとせくうこう《ちとせくうかう》
	【千歳空港】
	○(1)[空]北海道千歳市の空港。
	 「北海道の空の玄関口」と呼ばれる。
	◎1939(昭和14)旧日本海軍の航空基地として設置。
	◎札幌市には丘珠(オカダマ)空港がある。
	○(2)[古][交]⇒ちとせくうこうえき(千歳空港駅)
ちとせくうこうえき《ちとせくうかうえき》
	【千歳空港駅】
	○[古][交]⇒みなみちとせえき(南千歳駅)
ちとせし
	【千歳市】
	◇[日]Chitose Shi
	○北海道南西部の市。札幌市の南東。
	◎1939(昭和14)旧日本海軍の航空基地(現:千歳空港)、設置。
	 1958(昭和33)市制。
	◎大分県には大野郡(オオノグン)千歳村(チトセムラ)があった。
ちとせふなばしえき
	【千歳船橋駅】
	○[交]東京都世田谷区船橋にある、小田急小田原線の駅。
	 経堂(キョウドウ)駅と祖師ヶ谷大蔵(ソシガヤオオクラ)駅の間。
ちとせむら
	【千歳村】
	◇[日]Chitose Mura
	○[古]大分県南部、大野郡(オオノグン)の村。
	〈面積〉
	 21.43平方キロメートル。
	〈人口〉
	 2000(平成12)2,611人。
	◎2005. 3.31(平成17)大野郡の全町村(5町2村)が合併して豊
	後大野市(ブンゴオオノシ)を発足し、郡は消滅。
	◎北海道には千歳市がある。
ちとのふぁぎあ
	【チトノファギア】
	◇[英]chthonophagia
	○[病]土・粘土などを好んで食べる異食症。
	 「ジオファギア(geophagia)」とも呼ぶ。
	 参照⇒いしょくしょう(異食症)
ちとら
	【招杜羅】
	○[仏]⇒しょうとら(招杜羅)
ちとらる
	【チトラル】
	◇Chitral
	○(1)(Chitral District)⇒ちとらるちく(チトラル地区)
	○(2)パキスタン北部、カイバル・パシュトゥンハ州(Khyber 
	Pakhtunkhwa Province)北部のチトラル地区南西部にある中心
	地。
ちとらるちく
	【チトラル地区】
	◇[英]Chitral District
	○パキスタン北部、カイバル・パシュトゥンハ州(Khyber 
	Pakhtunkhwa Province)北部の地区。南西部をディール地区
	(Dir District)に接し、北部・西部をアフガニスタンに隣接。
	 中心地はチトラル。
ちとり
	【千鳥】
	【鵆】
	○⇒ちどり(千鳥,鵆)(1)
ちどり
	【チドリ】
	【千鳥】
	【鵆】
	○[鳥]チドリ目(Charadriiformes)チドリ科(Charadriidae)の
	鳥の総称。
	 翼長は普通10〜25センチメートル。くちばし(嘴)は比較的短
	く、その先端がふくれている。あし指(趾)は三本だけで後指
	(後趾)を欠く。体色は腹面が白く、背面は灰褐色で、頭部と胸
	に黒帯をもつものが多い。
	 海辺や水辺・川原などに群棲し、巣は地上に浅くくぼみを作
	り、小石・貝殻などを敷く。歩行力も飛翔力も強く、群れをな
	して飛び、小動物を捕食。
	 卵は3〜4個で、卵・ひな(雛)ともに色彩・斑紋は小石に似
	る。繁殖期に親鳥は害敵が近づくと、両翼を広げ傷ついたよう
	に地上をひきずり歩く擬傷動作を行う。
	 世界の温・熱帯部に約60種が広く分布し、日本には12種がい
	る。多くは渡り鳥で、北方で繁殖し、日本では春秋に通過する
	旅鳥が多いが、種類にシロチドリ・コチドリ・イカルチドリ・
	ケリ・タゲリの5種は日本で繁殖し周年とどまる。
	 「磯な鳥(イソナドリ)」とも呼ぶ。
	◎冬の季語。古来、詩歌では冬鳥とされる。
	◎三重県の県鳥はシロチドリ。
	◎チドリ目には、チドリ亜目(Charadrii)・カモメ亜目(Lari)
	・ウミスズメ亜目(Alcae)がある。
	 チドリ亜目には、レンカク科(Jacanidae)・タマシギ科(Ros-
	tratulidae)・チドリ科・シギ科(Scolopacidae)・ヒレアシシ
	ギ科(Phalaropodidae)・ツバメチドリ科(Glareolidae)・ミヤ
	コドリ科(Haematopodidae)・カニチドリ科(Dromadidae)・イシ
	チドリ科(Burhinidae)・ヒバリチドリ科(Thinocoridae)・サヤ
	ハシチドリ科(Chionididae)など12科がある。
	 シロチドリ:海浜に多い。
	 コチドリ:海浜や川原にすむ。
	 イカルチドリ:コチドリよりさらに川の上流にすむ。
	 ムナグロ・ダイゼンなど。
ちどり
	【千鳥】
	【鵆】
	○(1)多くの鳥。無数の鳥。
	 「百鳥(モモドリ)」,「百千鳥(モモチドリ)」,「ちとり(千鳥)」とも呼ぶ。
	◎『万葉集』:「我が門(カド)の榎(エ)の実もり食(ハ)む百千鳥、
	千鳥は来れど君そ来(コ)まさむ」。
	◎尾張(オワリ)の鳴海潟(ナルミガタ)は千鳥で知られていた。
	 『新古今集』冬:「さよちどり声こそ近く鳴海潟、傾く月に
	汐(シホ)やみつらん」。
	○(2)[鳥]⇒ちどり(チドリ,千鳥,鵆)
	○(3)千鳥足(チドリアシ)の略。
	○(4)千鳥掛(チドリガケ)の略。
	○(5)香の名。沈(ジン)の一種で、名香として珍重された。
	○(6)遊里で、禿(カブロ)の通り名。
ちどりあし
	【千鳥足】
	○(1)右足を左側に左足を右側に踏み所を違えて、ジグザグに
	歩くこと。また、その歩き方。
	◎チドリのちょこまかとした足運びに似ているところから。
	○(2)特に、酒に酔った人がフラフラとよろめきながら歩く足
	取(アシド)り。また、そのさま。
	○(3)馬の足並みが乱れること。
	◎その足音がハラハラとチドリの羽音のようであることから。
ちどりがふち
	【千鳥ヶ淵】
	【千鳥ヶ渕】
	◇[日]Chidorigabuchi/Chidori ga Buchi
	○東京都千代田区の北の丸西側にある、江戸城の内濠(ウチボリ)。
	 サクラの名所。
	◎千鳥ヶ淵公園
	◎1959. 3.27(昭和34)千鳥ヶ淵戦没者墓苑、完成。地下に納骨
	室があり、海外で収集した戦没者の遺骨のうち身元不明の遺骨
	34万8,406柱が納められている。 
	 2001. 8.(平成13)千鳥ヶ淵戦没者墓苑が墓地埋葬法に基づく
	墓地や納骨堂の手続きが取られていないことが判明。厚生労働
	省は法律的に問題はなく、今後も千代田区に対して手続きを取
	らないことを表明。一方、納骨の際には千代田区から同法に基
	づく改葬の許可を受けている。
ちどりはま
	【千鳥浜】
	◇[日]Chidori Hama
	○[地]山口県下関市の南部、瀬戸内海の周防灘(スオウナダ)に面す
	る干潟。
	 沖合へ約2キロメートル、面積約750ヘクタール。
	 トビハゼ・カブトガニなどが生息。
	 参照⇒すおうなだ(周防灘)
ちとわんぐん
	【チトワン郡】
	◇[英]Chitwan District
	○⇒ちとわんちく(チトワン地区)
ちとわんこくりつこうえん《ちとわんこくりつこうゑん》
	【チトワン国立公園】
	◇[英]Royal Chitwan National Park
	○ネパール中南部のナラヤニ地方(Narayani Zone)、インドと
	の国境近くにある国立公園。
ちとわんちく
	【チトワン地区】
	◇[英]Chitwan District
	○ネパール中南部、ナラヤニ地方(Narayani Zone)北西部の地
	区。東部をマクワンプール地区(Makawanpur District)、南東
	部をパルサ地区(Parsa District)に接し、南部をインドに隣接。
	 行政所在地はバラトプール(Bharatpur)。
	 「チトワン郡」,「チタワン地区」,「チタワン郡」とも呼ぶ。
ちーなんし
	【チーナン市】
	【済南市】
	◇[中]Jinan Shi
	○⇒さいなんし(済南市)
ちにん
	【チニン】
	◇[独]Chinin
	○[薬]⇒きにーね(キニーネ,規尼涅)
ちぬーく
	【チヌーク】
	◇Chinook
	○(1)⇒ちぬーくぞく(チヌーク族)
	○(2)[気]⇒ちぬーくかぜ(チヌーク風)
	○(3)[軍]アメリカ陸軍の大形輸送ヘリコプターCH−47の
	通称。
	 二つの回転翼(rotor)を持つタンデム型。
	 全長30.2メートル、全幅18.3メートル、全高5.7メートル。
	◎CH−47JA:自衛隊仕様。
	 MH−47:特殊作戦用。
	◎民間仕様:川崎バートル式107UA型(V107UA型)。
	◎CH−46シーナイト(Sea Knight)の姉妹機。
ちぬーくかぜ
	【チヌーク風】
	◇chinook
	○(1)[気]アメリカ合衆国北部、ロッキー山脈の東側に冬から
	春にかけて吹き下ろす乾燥した暖風。
	 「ロッキー颪(オロシ)」とも呼ぶ。
	○(2)[気]アメリカ合衆国北部、太平洋岸のワシントン州・オ
	レゴン州の海岸に冬から春にかけて吹く湿気をおびた南西の暖
	風。
ちぬーくぞく
	【チヌーク族】
	◇[英]Chinookan people
	○アメリカ合衆国北西部、コロンビア川河口の北岸一帯にいた
	北アメリカ原住民(インディアン)。
	 「チヌーク」,「チヌック」とも呼ぶ。
	〈支族〉
	 マルトノマ(Multnomah)。
ちぬっく
	【チヌック】
	◇Chinook
	○⇒ちぬーくぞく(チヌーク族)
ちねーぜ
	【チネーゼ】
	◇[伊]cinese
	○(1)[形](イタリア語で)中国の、中国語の、中国人の。
	○(2)[名](イタリア語で)中国語。
	○(3)[名](イタリア語で)中国人。
ちねんそん
	【知念村】
	◇[日]Chinen Son
	○沖縄県島尻郡(シマジリグン)の村。沖縄本島南部の東岸。
	 東方の久高島(クダカジマ)を含む。
[1]ちの
	【チノ】
	◇[西]Chino
	○⇒ちーの(チーノ)
[2]ちの
	【チノ】
	◇[英]Chino
	○アメリカ合衆国カリフォルニア州(California State)南部、
	サンバーナディノ郡(San Bernardino County)南部の都市。
	 北緯34.01°、西経117.69°の地。
	〈人口〉
	 1990(平成 2)5万9,682人。
	 2000(平成12)6万9,789人。
	 2010(平成22)7万7,983人。
ちの
	【茅野】
	◇[日]Chino
	○(1)⇒ちのし(茅野市)
	○(2)[交]⇒ちのえき(茅野駅)
ちーの
	【チーノ】
	◇[西]Chino
	○(1)(スペイン語で)中国人。
	○[俗](El Chino)フジモリ元ペルー大統領の愛称。
	 ⇒ふじもり(フジモリ)
ちのい
	【チノイ】
	◇Chinhoyi
	○アフリカ大陸南部、ジンバブエ共和国(Republic of Zimbabwe)
	北部のマショナランドウェスト州(Mashonaland West Province)
	中東部にある州都。
ちのうせん
	【知能線】
	○⇒ずのうせん(頭脳線)
ちのうはん
	【知能犯】
	○[法]暴行・脅迫によらずに、知能を利用して犯す罪。または
	その犯人。
	 詐欺(サギ)罪・横領(オウリョウ)罪・偽造(ギゾウ)罪・背任(ハイニン)
	罪など。
	 ⇔ごうりきはん(強力犯)
ちのえき
	【茅野駅】
	○[交]長野県茅野市にある、JR中央本線の駅。
	 青柳(アオヤギ)駅と上諏訪(カミスワ)駅の間。
ちのし
	【茅野市】
	◇[日]Chino Shi
	○長野県中東部の市。南西部を伊那市、西部を諏訪市に接する。
ちのにちようび《ちのにちえうび》
	【血の日曜日】
	◇[露]Krovavoe Voskresen'e、[英]Bloody Sunday
	○[歴]1905. 1.22(明治38)日曜日に発生して、第一次ロシア革
	命の発端となった事件。
	 旅順(リョジュン)陥落など日露戦争でロシア帝国が敗北する中、
	首都ペテルブルグで司祭ガポン(G.A.Gapon)が14万の労働者と
	その家族を指導し、ニコライ二世へ窮状の訴えと議会開設の請
	願のため行進中、冬宮前の広場で軍隊が発砲。数百人の死者と、
	2千人以上の負傷者を出し、民衆の不満は高まって全国に革命
	運動が広まる。
	 皇帝は譲歩して議会(ドゥーマ)の開設を承認した。
	◎ロシア暦では1月9日。
ちのばれんたいんでー
	【血のバレンタイン・デー】
	◇[英]Bloody Valentine's Day
	○[歴]⇒せいばれんたいんのぎゃくさつ(聖バレンタインの虐
	殺)
ちのぱん
	【チノパン】
	◇[英]chino pants
	○[服]⇒ちのぱんつ(チノパンツ,チノ・パンツ)
ちのぱんつ
	【チノパンツ】
	【チノ・パンツ】
	◇[英]chino pants
	○[服]チノクロス(chino cloth)と呼ぶ厚手の綾織(アヤオ)り綿布
	で作られたズボン(パンツ)。
	 作業衣などの制服や普段着に使用され、色はカーキー・茶・
	ネービーブルーなど。
	 「チノパン」,「綿パン」とも呼ぶ。
ちのま
	【乳の間】
	○梵鐘(ボンショウ)の一部分で、乳(チ)と呼ばれる突起が数多く並
	んでいる平たい部分。銘文が刻まれている池(イケ)の間と呼ばれ
	る平たい部分の上に位置する。
	 参照⇒ち(乳)(4)
ちのめーでー
	【血のメーデー】
	○[歴]⇒めーでーじけん(メーデー事件)
ちのり
	【血糊】
	【血粘】
	○乾ききらない、ねばねばした血。また、物にねばりついた血。
	◎刀で何人か人を斬(キ)ると、刃毀(ハコボ)れがなくても、血糊
	で刃がぬらぬらとして斬りづらくなるという。
	 また、血糊の付いたまま鞘(サヤ)に収めると、刀が抜きづらく、
	血が乾いた後では抜くことが出来なくなる。
	 人を斬ったとき、直ぐに刀の血糊を懐紙(カイシ)で拭き取って
	いた。しかし、時代劇などでは昭和後期になってティッシュペ
	ーパーが普及して懐紙の入手が困難になると、刀を振って血糊
	を払う実際にはあり得ない象徴的な動作をするだけに変わった。
ちのん
	【チノン】
	◇[登録商標]CHINON
	○[古][経]⇒こだっくでじたるぷろだくとせんたー(コダック
	・デジタル・プロダクト・センター)
ちば
	【千葉】
	◇[日]Chiba
	○(1)⇒ちばけん(千葉県)
	○(2)⇒ちばし(千葉市)
	○(3)[交]⇒ちばえき(千葉駅)
ちばあいと
	【チバアイト】
	◇[学]chibaite
	○[鉱]⇒ちばせき(千葉石)
ちはあらそえない《ちはあらそへない》
	【血は争えない】
	○[慣用句]⇒ちすじはあらそえない(血筋は争えない)
ちはい
	【地肺】
	◇[中]Difei
	○[地]⇒しゅうなんざん(終南山)
ちはいさん
	【地肺山】
	◇[中]Difeishan
	○[地]⇒しゅうなんざん(終南山)
ちばえき
	【千葉駅】
	○[交]千葉県千葉市中央区新千葉1丁目にある、JR総武線・
	総武本線・内房線(ウチボウセン)・外房線(ソトボウセン)・成田線の駅。
	 総武線:西千葉駅の次で、ターミナル駅。
	 総武本線:稲毛(イナゲ)駅と東千葉駅の間。
	 内房線・外房線:本千葉駅の次で、ターミナル駅。
	 成田線:東千葉駅の次で、ターミナル駅。
	◎JR京葉線には千葉みなと駅、京成線には新千葉駅・京成千
	葉駅・千葉中央駅、千葉都市モノレールにはモノレール千葉駅
	・千葉公園駅・千葉寺駅がある。
ちーぱお
	【チーパオ】
	【旗袍】
	◇[中]qipao
	○[服]中国風の婦人服。ハイネック・ハイスリットのワンピー
	ス。
	 もとは満州族の女性の服装で、ハイスリットは女性も乗馬を
	していたため。
	 中華民国になって現在のものに改良された。
	 「チャイナドレス(China dress,Chinese dress)」,「シナ服(支
	那服)」とも呼ぶ。
	◎「旗」は満州族の意味。
ちばけいむしょ
	【千葉刑務所】
	○千葉県千葉市若葉区にある刑務所。拘置所を併設。
ちばけん
	【千葉県】
	◇[日]Chiba Ken
	○本州、関東地方南東部の県。
	 県庁所在地は千葉市。
	〈面積〉
	 1978(昭和53)5,128.94平方キロメートル。
	 1980(昭和55)5,143平方キロメートル。
	〈人口〉
	 1975(昭和50)414万9,000人。
	 1980(昭和55)473万5,437人。
	 2002(平成14)599万2,362人(7月1日現在)。
	◎県花はナノハナ、県鳥はホオジロ、県木はマキ。
	◎1873. 6.15(明治 6)印旛県と木更津県を合併し千葉県を設立。
	 1875. 5. 7(明治 8)猿島・結城・岡田・豊田各郡と葛飾・相
	馬両郡の一部を茨城県に割譲、新治県を併合。
ちばし
	【千葉市】
	◇[日]Chiba Shi
	○千葉県の市。県庁所在地。政令指定都市。
	〈面積〉
	 1970(昭和45)248平方キロメートル。
	〈人口〉
	 1975(昭和50)65万9,000人。
	 1980(昭和55)74万6,428人。
	◎1992. 4. 1(平成 4)政令指定都市。
ちばしどうぶつこうえん《ちばしどうぶつこうゑん》
	【千葉市動物公園】
	○千葉県千葉市若葉区源町(ミナモトチョウ)280にある動物園。
	 電話:043-252-1111。休園日は月曜日。
	 草原ゾーンにはオリ(檻)がない。
ちばせき
	【千葉石】
	◇[学]chibaite
	○[鉱]花崗岩の一種。
	 メタンハイドレートと似た結晶構造をもつメタン・エタン・
	プロパンなどの分子を取り込んでいるもの。
	 「チバアイト」とも呼ぶ。
	 参照⇒めたんはいどれーと(メタンハイドレート)
	◎1998(平成10)千葉県南房総市の元採石場(約1,800万年前の地
	層)で発見。
	 2011. 2.(平成23)国際鉱物学連合(IMA)で新鉱物と認定。
★ちばだいがく
	【千葉大学】
	○[教]国立大学の一つ。
	◎1887(明治20)第一高等中学校医学部として創立。
	 千葉医学専門学校・旧制の千葉医科大学を経る。
	 1949(昭和24)千葉医科大学・千葉農業専門学校・東京工業専
	門学校・千葉師範学校などを母体として新制の千葉大学となる。
[1]ちはつ
	【地発】
	○[接尾辞]「その地から発せられた」を表す語形成要素。
	◎現地発の情報
[2]ちはつ
	【地発】
	○[電]地熱発電または地熱発電所の略称。
	◎地発プラント
ちはつ
	【薙髪】
	○(1)髻(モトドリ)を切ること。
	○(2)頭髪を剃(ソ)り、仏門に入ること。落飾(ラクショク)・剃髪(テイ
	ハツ)・剃頭(テイトウ)。
	○(3)([中]tifa)⇒べんぱつ(弁髪,辮髪)
ちはつれい
	【薙髪令】
	◇[中]tifaling
	○[歴]⇒べんぱつれい(弁髪令,辮髪令)
★ちばとしものれーる
	【千葉都市モノレール】
	○[交]
	 1号線:旧タウンライナー。
	 2号線:旧千葉急行。
ちばまりんすたじあむ
	【千葉マリンスタジアム】
	○[運]千葉県千葉市美浜区にある野球場。
	 千葉ロッテマリーンズの本拠地。
ちばみなとえき
	【千葉みなと駅】
	○(1)[交]千葉県千葉市中央区にある、JR京葉線(ケイヨウセン)の駅。
	 稲毛海岸(イナゲカイガン)駅(美浜区)と蘇我(ソガ)駅の間。
	◎1992. 3.14(平成 4)千葉港(チバミナト)駅を改称。
	○(2)[交]千葉都市モノレール1号線の駅。
	 市役所前駅の次で、ターミナル駅(起点)。
ちばみなとえき
	【千葉港駅】
	○[古][交]⇒ちばみなとえき(千葉みなと駅)
★ちはや
	【千早】
	◇[日]chihaya
	○(1)[服]昔、神事に奉仕する女子が用いたタスキ(襷)状の布。
	○(2)[服]小忌衣(オミゴロモ)の一種。
	 打掛けの形をした裾の長い単衣(ヒトエ)。白布で身二幅(フタノ)・
	袖(ソデ)一幅に作り、袖を縫わずに紙縒(コヨリ)でくくったもの。
	それに山藍(ヤマアイ)で水草・蝶・鳥などの模様を摺(ス)る。
	 巫女・先払いの神人などが着用。
	○(3)「千早の歌」の略称。
ちはやあかさかむら
	【千早赤阪村】
	◇[日]Chihayaakasaka Mura/Chihaya Akasaka Mura
	○大阪府南東部、南河内郡(ミナミカワチグン)の村。南西部を河内長
	野市、北西部を富田林市に接し、東部を奈良県、南部を和歌山
	県に隣接。
	 金剛山(コンゴウザン)の中腹に千早城(チハヤジョウ)・赤坂城址があ
	る。
	 参照⇒こんごうざん(金剛山)(1),ちはやじょう(千早城)
★ちはやじょう《ちはやじやう》
	【千早城】
	◇[日]Chihaya Jo
	○[歴]河内国金剛山西側の中腹、現在の大阪府南河内郡(ミナミカワ
	チグン)千早赤阪村(チハヤアカサカムラ)にあった山城。
	 1322(元亨 2)楠木正成、赤坂城の支城として築城。
	 1323(元亨 3)赤坂城が陥落(カンラク)し、楠木氏の本拠となる。
	 1333(<南>元弘 3,<北>正慶 2)鎌倉幕府の攻撃を受け正成が
	籠城。
	 1392(<南>元中 9,<北>明徳 3)楠木正勝の時に落城。
ちはやひと
	【千早人】
	◇[日]chihaya hito
	○[枕詞]「宇治(ウジ)」にかかる。
	 「ちはやびと(千早人)」とも呼ぶ。
	◎「ちはやぶる(武勇の)人」の「うぢ(氏)」で、同音の「うぢ(宇治)」
	にかけたもの。
ちはやびと
	【千早人】
	◇[日]chihaya biito
	○[枕詞]⇒ちはやひと(千早人)
ちはやぶ
	【千早ぶ】
	◇[日]chihayabu
	○[自動]あらあらしく振る舞う・勢い強く振る舞う。
	◎『万葉集』:千磐破(チハヤブル)人を和(ヤハ)せとまつろはぬ国を
	治めと。
	◎「いちはやぶ(逸速ぶ)」の転訛とも。
	 「ち」は「風」とも、「霊(チ)」とも。
ちばろってまりーんず
	【千葉ロッテマリーンズ】
	○[運]⇒おりおんず(オリオンズ)
ちばわらい《ちばわらひ》
	【千葉笑い】
	○[歴]江戸時代、下総(シモウサ)国千葉(現:千葉県千葉市)の千葉
	寺(センヨウジ)で、毎年大晦日(オオミソカ)の夜に行われた行事・風習。
	 顔がわからないように頭を包んで集まった人々が声を変えて、
	代官や村役人たちの悪行・不正を言い立てて大笑いしたもの。
ちはんじ
	【知藩事】
	○[歴]明治初年、政府が各藩に置いた地方長官。
	 1869(明治 2. 6.17)政府は藩主の版籍奉還を許して、各旧藩
	主をそのまま政府の地方長官として知藩事に任命し、藩の行政
	にあたらせる。報酬は家禄の実収石高の十分の一。通例、藩名
	を冠するときは「金沢藩知事」などと呼ぶ。
	 同年 7. 8、「藩知事」と改称。
	 1871(明治 4)廃藩置県により廃止。
	◎法制上は官吏となったが、実質的には封建支配の存続であっ
	た。
	 旧幕府の直轄地には府県が置かれ、知府事・知県事が任命さ
	れた。
ちびくろさんぼ
	【ちびくろさんぼ】
	◇[英]The Story of Little Black Sambo
	○[文]イギリスのヘレン・バンナーマン(Helen Bannerman)
	(1863〜1946)が著した、黒人の子を描いた童話・絵本。
	 参照⇒[1]さんぼ(サンボ)
	◎1953(昭和28)岩波書店、フランク・ドビアス(Frank Dobias)
	(1902〜)絵、光吉夏弥訳で発売し、100万部以上を販売。
	 1988.12.12(昭和63)岩波書店、黒人差別と判断し絶版とする。
	 参照⇒だっこちゃん(だっこちゃん)
	◎1999(平成11)径書房、著者が描いた絵のオリジナル本を出版。
	 2005. 4.(平成17)瑞雲舎、岩波版に近い形で出版。
ちひしょくぶつ
	【地被植物】
	◇[英]ground cover
	○[植]地表を低く被(オオ)う植物の総称。ササ(笹)類・シバ(芝)
	・クローバーなどの草本や、蘚苔(センタイ)類など。
	 畔(アゼ)・裸地や庭園の下草に植えて、雑草の生育抑制や景
	観の形成、斜面の土流防止などに利用される。
	 「グラウンドカバー」,「グランドカバー」,「カバープラント
	(cover plants)」,「グラウンドカバー・プラント(ground cover 
	plants)」,「グランドカバー・プラント」とも呼ぶ。
ちびたべっきあ
	【チビタベッキア】
	◇Civitavecchia
	○イタリア中央部、ラツィオ州(regione Lazio)のローマ県
	(provincia di Roma)北西部の都市。ティレニア海に面する、
	ローマの外港。
	◎1995(平成 7)教会に置かれたマリア像から十数回血の涙が流
	れ出る。調査の結果、血は男性のものであるが、像には血を出
	す装置のようなものは発見できなかった。
ちびる
	【ちびる】
	○(1)(小便などを)少し漏(モ)らす。
	◎恐怖で小便をちぴる
	○(2)出し惜(オ)しむ。けちけちする。
	◎支払いをちびる
	○(3)少しづつ飲む。ちびちびと飲む。ちびりちびり飲む。
	◎酒をちびる
ちびる
	【禿びる】
	【禿る】
	○(筆先などが)すりへる・すり切れる。
	◎禿びた鉛筆
ちーふー
	【チーフー】
	【芝罘】
	◇[中]Zhifu
	○[古]中国の都市、煙台(Yantai)の旧称。
	 ⇒えいだい(煙台,烟台)
ちぷー
	【チプー】
	○[古]⇒ちぷーげんじん(チプー原人)
ちーぷ
	【チープ】
	◇[英]cheap
	○(1)[形]安い、安価な。
	○(2)[形]安物の、安っぽい、質の悪い。
	◎チープな発想
ちふあな
	【チフアナ】
	◇Tijuana
	○⇒てぃふあな(ティフアナ)
ちぷーげんじん
	【チプー原人】
	○[古]埼玉県秩父市が制作した秩父原人のマスコットキャラク
	ター。
	 参照⇒ちちぶげんじん(秩父原人)
★ちぶさ
	【乳房】
	◇[英]breast(胸)
	○[医]哺乳類の胸・腹部の左右に対をなしいる外分泌腺の一種。
	メス(雌)では発達し、乳汁を分泌する。
	 幼児語で「おっぱい(オッパイ)」とも、俗語で「ボイン」,「バズ
	ーン([英]bazoom)」とも呼ぶ。
	 また、俗に豊満なことを「巨乳(キョニュウ)」、貧弱なことを「貧乳
	(ヒンニュウ)」と呼ぶ。
	◎「ボイン」はタレント大橋巨泉(キョセン)の造語と言う。
	◎乳房(ニュウボウ)X線撮影:⇒まんもぐらふぃー(マンモグラフィ
	ー)
	 尻の擬態説:参照⇒[3]もりす(モリス)
ちぷさんけ
	【チプサンケ】
	○アイヌ民族伝統の舟下ろしの儀式。
	◎2004. 8.20(平成16)北海道日高支庁(ヒダカシチョウ)沙流郡(サルグン)
	平取町(ビラトリチョウ)の二風谷(ニブタニ)で挙行。
ちーふてん
	【チーフテン】
	◇[英]chieftain
	○(1)(部族の)指導者。族長・酋長(シュウチョウ)。
	○(2)(盗賊などの)首領。
	○(3)[歴][軍](Chieftain)イギリス陸軍の戦車。
	◎1966〜1995(昭和41〜平成 7)配備。
	◎「キャプテン(captain)」と同源語。
	 参照⇒[1]きゃぷてん(キャプテン)
ちふねえき
	【千船駅】
	○[交]大阪府大阪市西淀川区佃(ツクダ)にある阪神電鉄阪神本線
	の駅。
	 姫島(ヒメジマ)駅と杭瀬(クイゼ)駅(兵庫県尼崎市)の間。
ちぶむら
	【知夫村】
	◇[日]Chibu Mura
	○島根県北部、隠岐郡(オキグン)の村。
	 日本海にある隠岐諸島の島前(ドウゼン)の一島、知夫里島(チブ
	リジマ)から成る。
ちふりす
	【チフリス】
	◇Tiflis
	○[古]⇒とびりし(トビリシ)
ちへいせん
	【地平線】
	◇[英]horizon
	○(1)大地の果てと空との境界線。
	 「自然地平(sensible horizon)」とも呼ぶ。
	○(2)[天]観測者のいる地上の場所を通る鉛直線に垂直な平面
	が天球と交わる大円。
	 「視地平(celestial horizon)」とも呼ぶ。
	◎英語の「ホライゾン(horizon)」は「水平線」も含む。
	 参照⇒[1]ほらいぞん(ホライゾン)
ちべすちさんち
	【チベスチ山地】
	◇[英]Tibesti Mountains/Tibesti Massif
	○[地]⇒てぃべすてぃさんち(ティベスティ山地)
ちべすちさんみゃく
	【チベスチ山脈】
	◇[英]Tibesti Mountains/Tibesti Massif
	○[地]⇒てぃべすてぃさんち(ティベスティ山地)
ちべたんますちふ
	【チベタン・マスチフ】
	◇[英]Tibetan mastiff
	○[哺]⇒ますちふ(マスチフ)
ちべたんますてぃふ
	【チベタン・マスティフ】
	◇[英]Tibetan mastiff
	○[哺]⇒ますちふ(マスチフ)
★ちべっと
	【チベット】
	【西蔵】
	◇Tibet、[中]Xizang(西蔵)
	○(1)[地]中国の南西部にある高原地帯。
	 「せいぞう(西蔵)」とも呼ぶ。
	 古くは東部を「前蔵(Anterior Tibet)」、西部を「後蔵(Ulte-
	rior Tibet)」と呼んだ。
	 参照⇒ちべっとこうげん(チベット高原,西蔵高原)
	◎民族衣装:⇒ちゅば(チュバ)
	◎1718〜1720年、中国清朝がチベット征服。
	 参照⇒へいわごげんそく(平和五原則)
	○(2)(Xizang Zizhiqu)⇒ちべっとじちく(チベット自治区,西
	蔵自治区)
ちべっとあんてろーぷ
	【チベットアンテロープ】
	◇[英]Tibetan Antelope、[学]Pantholops hodgsonii
	○[哺]ウシ目(偶蹄目)(Artiodactyla)ウシ科(Bovidae)チルー
	属(Pantholops)の哺乳類の一種。
	 中国のチベット高原を中心に生息する。
	 ワシントン条約で取引が禁止されている絶滅危惧種。
	 「チルー(chiru)」とも呼ぶ。
ちべっといぬ
	【チベットイヌ】
	【チベット犬】
	◇[英]Tibetan dog
	○[哺]⇒ますちふ(マスチフ)
ちべっとおおかみ《ちべつとおほかみ》
	【チベットオオカミ】
	【チベット狼】
	○[哺]⇒ぬくてー(ヌクテー)
ちべっとけん
	【チベット犬】
	◇[英]Tibetan dog
	○[哺]⇒ますちふ(マスチフ)
ちべっとこうげん《ちべつとかうげん》
	【チベット高原】
	【西蔵高原】
	◇[英]Tibet Plateau
	○[地]中国西部、コンロン山脈(Kunlun Mountains)とヒマラヤ
	山脈との間に広がる高原地帯。
	 チベット自治区(Xizang Zizhiqu)から青海省(Qinghai Sheng)
	(もとチベットの一部)にまたがる。
	 チベット自治区北西部の部分は「チャンタン高原(羌塘高原)」
	とも呼ぶ。
	 参照⇒ちゃんたんこうげん(チャンタン高原,羌塘高原)
ちべっとじちく
	【チベット自治区】
	【西蔵自治区】
	◇[中]Xizang Zizhiqu
	○中国の南西部のチベット高原地帯にある自治区。
	 区都はラサ(Lhasa)(拉薩)。
	〈面積〉
	 122万1,600平方キロメートル。
	〈人口〉
	 1990(平成 2)222万0,000人。
	 2003(平成15)272万2,000人。
	◎1951(昭和26)中国軍が進駐し、チベット地方政府(ダライ・
	ラマ政権)、中国政府と「和平解放に関する協定(17条協定)」
	を締結し自治権を確保。
	 1959. 3.(昭和34)チベット動乱が発生し、ダライ・ラマ十四
	世がインドに亡命。
	 1965. 9.(昭和40)チベット自治区、発足。
	 1989(平成元)ラサ暴動が発生し、戒厳令が発令。
	 2008. 3.14(平成20)僧侶らによる大規模な暴動が発生。
★ちべっとじょうやく《ちべつとでうやく》
	【チベット条約】
	○(1)[歴]1888(明治21)イギリスと中国清朝との間の条約。
	 中国西部の新疆省(シンキョウショウ)東トルキスタン・チベット(西
	蔵)と、英領インド北部のカシミールとの国境を画定。
	 参照⇒しっきむじょうやく(シッキム条約)
	○(2)[歴](Anglo-Chinese Convention)1906(明治39)イギリス
	と中国清朝との間の条約。
	 イギリスが、チベットに対する中国の宗主権(suzerainty of 
	China over Tibet)を認める。
	 参照⇒らさじょうやく(ラサ条約)
	◎1906. 4.27(明治39)北京で調印。
ちべっとてつどう《ちべつとてつだう》
	【チベット鉄道】
	◇[英]Qinghai-Tibet Railway/Chinghai-Tibet Railroad
	○[交]中国西部、青海省(Qinghai Sheng)(セイカイショウ)ゴルムド
	(Golmud)(格爾木)とチベット自治区(Xizang Zizhiqu)ラサ(Lha-
	sa)とを結ぶ鉄道路線。正称は「青蔵鉄路(Qingzang Tielu)(セイゾ
	ウテツロ)」。
	 全長1,142キロメートル。平均標高4,500メートルで、最高地
	点は標高5,072メートルのタングラ峠(唐古拉峠)。
	 GSM−Rシステムを採用。
	 「青蔵鉄道」とも呼ぶ。
	〈支線〉
	 ラサ〜ニャンティ(林芝)間。
	 ラサ〜シガツェ(日喀則(間。
	 シガツェ〜ドモ(亜東)間。
	◎1984(昭和59)青海省西寧(セイネイ)〜ゴルムド間(814キロメート
	ル)、開業。
	 2001. 6.(平成13)着工。
	 2004. 6.22(平成16)チベット自治区北部アムド(Amdo)でレー
	ルの敷設式を挙行。
	 2005.10.15(平成17)レール敷設工事が完成。
	 2006. 3. 2(平成18)ゴルムドで接続計画がある敦煌鉄道の柳
	溝駅〜敦煌駅間(169キロメートル)が運行開始。
	 2006. 7. 1(平成18)全線開通。
	◎全長1,118キロメートル(青海省内564キロメートル・チベッ
	ト自治区内554キロメートル)とも。
	◎チベット活動家などは、中国人の移住と中国化が進み、チベッ
	ト文化を衰退させると反対している。
ちべっとぶっきょう《ちべつとぶつけう》
	【チベット仏教】
	◇[英]Tibetan Buddhism
	○[仏]チベットを中心に成立した仏教の一派。
	 大乗仏教と密教の混合形態で、チベット大蔵経を用い、独特
	の禁呪・祈祷の儀礼をもつ。
	 7世紀前半にインドからチベットに伝えられ、のちボン教な
	どの民族信仰と融合。15世紀に改革派(紅教派)と保守派(黄教
	派)に分裂。
	 主な宗派は、紅教派(紅帽派)・サキャパ派・カギュ派・黄教
	派(黄帽派)の4派で、大半が黄教派。
	 モンゴル(内外蒙古<モウコ>)・中国東北部(満州)・華北・ネパー
	ル・ブータン・ラダック・シベリアの一部にも伝播(デンパ)し
	た。
	 黄教の最高権力者ダライ・ラマ十四世が1959(昭和34)インド
	に亡命してからはインド北部のダラムサラ(Dharmsala)がチベッ
	ト仏教の中心となっている。
	 「らまきょう(ラマ教,喇嘛教,刺麻教)」とも呼ぶ。
	 参照⇒こうきょう(紅教),こうきょう(黄教),ぽあ(ポア)
	◎別称の「ラマ教([英]Lamaism)」は、転生すると信じられてい
	る僧侶をラマ(Lama)と呼ぶことから、特異に感じた近代ヨーロッ
	パ人が呼称としたもの。
	◎宗派は18派ある。
	 チベット仏教では右巻きの逆さ卍を、ボン教では左巻きの卍
	を使用する。
	◎7世紀ころインドから吐蕃(トバン)(チベットの古称)に大乗仏
	教が伝わり、ボン教などの民族信仰と融合。
	 8世紀初頭、インド人学僧パドマサンババ(蓮華生)が密教系
	仏教を伝える。
	  779年ティソン・デツェン王がシャーンタラクシタ(寂護)を
	招いてサムイエ大僧院(Samye Monastery)の僧伽(ソウギャ)が発足。
	唐の摩訶衍(マカエン)和尚の説く禅が流行すると、王はカマラシー
	ラ(Kamalasila)を招き、中国仏教を追放。
	 9世紀中ころラン・ダルマ王は廃仏政策をとるが暗殺され、
	チベットは分裂状態となり仏教も衰退。
	 11世紀にインド僧アチーシャが訪れ仏教を改革し、カダムパ
	派やサキャパ派(紅教派)を興す。
	 13世紀にモンゴルに征服されると、パスパ(八思巴)が出て元
	朝に尊信された。
	 14世紀(明初)ツォンカパ(宗喀巴)が従来の仏教の改革を唱え
	て黄教派を創始。従来の僧侶は紅衣紅帽を用いていたので紅教
	派(紅帽派)と呼ばれ、改革派は黄色を用いたので黄教派(黄帽
	派)と呼ばれた。
	 ラマは宗教・政治・社会上に絶対的権力を持っていて、チベッ
	トに君臨した。黄教派の最高僧ダライ・ラマは代々ラサ(拉薩)
	に住みチベットの正字支配権を握り、ダライ・ラマに次ぐ同派
	の副教主パンチェン・ラマ(班禅喇嘛)は代々タシムルに住み、
	共に生き仏(活仏<カツブツ>)として尊敬され転生すると信じられ
	ている。パンチェン・ラマはダライ・ラマが未成年のときは最
	高権力者となる。
	 参照⇒ぱどまさんばば(パドマサンババ),しゃーんたらくし
	た(シャーンタラクシタ),かまらしーら(カマラシーラ),つぉん
	かぱ(ツォンカパ,宗喀巴),ぱすぱ(パスパ,八思巴),だらいらま
	(ダライ・ラマ,達頼喇嘛),ぱんちぇんらま(パンチェン・ラマ,
	班禅喇嘛)
	◎黄教と紅教の両派の間にはしばしば勢力争いが起り、諸外国
	の利用するところとなった。
	◎外モンゴルのツェブツンダンバ・フトクトも活仏として信仰
	されている。
	 参照⇒がんだんじ(ガンダン寺,甘丹寺)
	〈法具〉
	 ティンシャ(tingsha):⇒てぃんしゃ(ティンシャ)
★ちべっとぼうめいせいふ《ちべつとばうめいせいけん》
	【チベット亡命政府】
	◇[英]Tibetan Government in Exile
	○
	 所在地はインド北部のダラムサラ(Dharmsala)。
	 旗は「雪山獅子旗」。
	◎1959(昭和34)黄教の最高権力者ダライ・ラマ十四世がインド
	に亡命してチベット臨時政府を発足。
★ちべっともじ
	【チベット文字】
	◇[英]Tibetan script
	○[言]7世紀、インド系諸文字を範型に成立した音節文字。
ちべりあすこ
	【チベリアス湖】
	◇[英]Lake Tiberias
	○[地]⇒がりらやこ(ガリラヤ湖)
ちべりうすこ
	【チベリウス湖】
	◇[英]Lake Tiberius
	○[地]⇒がりらやこ(ガリラヤ湖)
ちべりす
	【チベリス】
	◇Tiberis
	○[歴][地]⇒てべれがわ(テベレ川)
ちべりすがわ《ちべりすがは》
	【チベリス川】
	◇[羅]Flumen Tiberis
	○[歴][地]⇒てべれがわ(テベレ川)
ちべるがわ《ちべるがは》
	【チベル川】
	◇[英]the Tiber/the Tiber River
	○[地]⇒てべれがわ(テベレ川)
ちーぺんおんせん《ちーぺんをんせん》
	【チーペン温泉】
	【知本温泉】
	◇[中]Zhiben Wenquan
	○台湾南東部、台東県(Taidong Xian)卑南郷(Beinan Xiang)に
	ある温泉。
	◎1917(大正 6)掘削。
[1]ちぺんでーる
	【チペンデール】
	◇[英]Chippendale
	○チペンデール様式の、曲線を多く取り入れた優雅で実用的な
	家具。
	 「チッペンデール」とも呼ぶ。
	 参照⇒[2]ちぺんでーる(チペンデール)
[2]ちぺんでーる
	【チペンデール】
	◇Thomas Chippendale(トーマス・チペンデール)
	○[人]イギリスの家具職人(1718ころ〜1779)。
	 猫足など装飾的な曲線を多く取り入れ、特に椅子が著名。
	 「チッペンデール」とも呼ぶ。
	 参照⇒[1]ちぺんでーる(チペンデール)
ちぼ
	【ちぼ】
	○[上方方言]スリ(掏摸)・巾着切(キンチャクキ)り。
ちほう《ちはう》
	【痴呆】
	○(1)愚かなこと。阿呆(アホウ)・馬鹿(バカ)。
	○(2)[古][病]([英]dementia)⇒にんちしょう(認知症)(1)
ちほうこうむいん《ちはうこうむゐん》
	【地方公務員】
	○地方公共団体の公務に従事する職員。
	 県・市・町・村の職員や公立学校の先生など。
	 政治活動や争議行為などは地方公務員法で禁止されている。
	 参照⇒わたり(わたり)
	◎1950.12.13(昭和25)地方公務員法、公布。
	 1951(昭和26)地方公務員法、施行。
★ちほうじちほう《ちはうじちはふ》
	【地方自治法】
	○[法]地方自治の基本法。
	◎1947. 4.17(昭和22)公布。
	 1947. 5. 3(昭和22)日本国憲法とともに施行。
ちほうぜい《ちはうぜい》
	【地方税】
	○地方公共団体がその地域の住民や会社などに賦課(フカ)・徴収
	(チョウシュウ)する租税の総称。
	 道府県税と市町村税があり、都と特別区にも準用する。また、
	普通税と目的税に分かれる。
	 地方税法により一般的準則が定められている。
	◎1950. 7.31(昭和25)旧地方税を再編した地方税法、公布。
	 1973. 4.26(昭和48)地方税法改正、公布。三大都市圏の市街
	化区域内農地の一部に宅地なみの課税。
	 2003. 3.24(平成15)参院本会議で改正地方税法が可決・成立。
	2004年度から資本金1億円超の大企業に適用される外形標準課
	税が導入される。
★ちほうとし《ちはうとし》
	【地方都市】
	◇[独]Landstadt
	○[歴]中世ドイツで、地方領主の支配下にあった都市。
	 参照⇒ていこくとし(帝国都市)
ちほうふう《ちはうふう》
	【地方風】
	○[気]⇒きょくちふう(局地風)
ちほうほういん《ちはうはふゐん》
	【地方法院】
	○[歴]朝鮮総督府・台湾総督府・関東庁・南洋庁に設置された、
	覆審法院(高等裁判所に相当)の下位に位置する裁判所。
	 参照⇒ふくしんほういん(覆審法院),[3]こうとうほういん
	(高等法院)(2)
ちほうゆうせいきょく《ちはういうせいきよく》
	【地方郵政局】
	○[通]⇒ゆうせいきょく(郵政局)
ちほうろくだんたい《ちはうろくだんたい》
	【地方六団体】
	【地方6団体】
	○全国知事会・全国都道府県議会議長会・全国市長会・全国市
	議会議長会・全国町村会・全国町村議会議長会の総称。
	 参照⇒ぜんこくちょうそんかい(全国町村会)
ちぼく
	【地卜】
	◇[英]geomancy
	○⇒じおまんしー(ジオマンシー)
ちほんおんせん《ちほんをんせん》
	【知本温泉】
	◇[中]Zhiben Wenquan
	○⇒ちーぺんおんせん(チーペン温泉,知本温泉)
ちま
	【チマ】
	【裳】
	◇[朝]chima
	○[服]朝鮮の婦人が用いる民族服で、スカートに似た裳(モ)。
	丈(タケ)は胸からくるぶしまである。上着のチョゴリ(jeogori)
	とともに着用。
	 参照⇒ちょごり(チョゴリ,赤古里,襦)
	◎チマチョゴリ
ちまー
	【チマー】
	◇[独]Zimmer(ツィマー)
	○⇒つぃんまー(ツィンマー)
★ちまき
	【粽】
	【茅巻】
	○[食]端午(タンゴ)の節句に食べる餅。
	◎ベトナム:⇒ばいちゅん(バイチュン),ばいてっと(バイテッ
	ト)
	 メキシコ:⇒たまれ(タマレ)
ちまーぜ
	【チマーゼ】
	◇[独]Zymase、[英]zymase(ザイメース)
	○[生化]糖類を発酵させてアルコールと炭酸ガスをつくる、10
	数種の酵素から成る複合酵素系。
	◎1897(明治30)ドイツの生化学者ブフナー(Eduard Buchner)が
	アルコール発酵に関与する酵母中に発見し命名。
ちまた
	【巷】
	【岐】
	【衢】
	○(1)道の分かれる所。分かれ道・辻(ツジ)・岐路(キロ)。
	◎「道股(チマタ)」の意味。
	 「巷(コウ)」は「裏道・小路」。
	 「岐(キ)」は「横道・枝道・岐路」。
	 「衢(ク)」は「(四方八方に分かれる)大通り・十字路」。
	 参照⇒やちまた(八衢),くろ(衢路),くどう(衢道),つうく(通
	衢),こうく(康衢)
	○(2)町の中の道路・街路・通り。
	 「街衢(ガイク)」とも呼ぶ。
	○(3)町中(マチナカ)・町。(多くの人が通る)繁華街。
	 「街衢(ガイク)」とも呼ぶ。
	○(4)世間・世の中。
	○(5)(物事の行われる)場所。
	◎修羅(シュラ)の巷,戦乱の巷
ちまちょごり
	【チマチョゴリ】
	◇[朝]chima-jeogori
	○[服]朝鮮女性の民族服の上下。
	 チマは裳(モ)、チョゴリは上着。
	 参照⇒ちま(チマ,裳),ちょごり(チョゴリ,赤古里,襦)
ちーまでぃらーぱ
	【チーマディラーパ】
	◇[伊]cima di rapa(カブの先端)
	○[植][農]カブ(蕪)の一種。地中海原産。
	 根は食さず、葉・茎および花蕾(カライ)を食する。
	 学名で「ブラッシカラパ(Brassica rapa)」とも、「ブロッコリ
	ーラーブ(broccoli raab,broccoli rabe)」とも呼ぶ。
	 参照⇒かぶ(カブ,蕪,蕪菁)
	◎花蕾は日本の「ナノハナ(菜の花)」に相当(別種)する。
	 参照⇒なのはな(ナノハナ,菜の花)
ちまみれめありー
	【血まみれメアリー】
	◇[英]Bloody Mary
	○[人]イギリスの女王メアリー一世(Mary I)の別称。
	 ⇒めありーいっせい(メアリー一世,メアリー1世)
ちまめ
	【血豆】
	◇[英]blood blister
	○[医]赤黒い豆状の血腫(ケッシュ)(hematoma)。
	 指などを強く挟(ハサ)んだり打ったり、また舌の端を間違って
	噛(カ)んだりして、皮下出血を起こしてできるもの。
	 肥満で頬(ホホ)が厚くなると舌を噛みやすくなる。
ちみもうりょう《ちみまうりやう》
	【魑魅魍魎】
	○(1)山の怪物(魑魅)や川の妖怪(魍魎)。さまざまな化け物。
	○(2)(転じて)得体(エタイ)の知れない者共(モノドモ)。
	 参照⇒うぞうむぞう(有象無象,有相無相)(3)
ちみゃく
	【地脈】
	○(1)[地]地層の連続している筋(streak)。
	 鉱脈(lode,reef)・岩脈(dike)など。
	○(2)[地]水脈。
	 ⇒すいみゃく(水脈)(1)
ちみゃく
	【地脈】
	【地脉】
	◇[中]dimai、[英]veins of the earth
	○風水・神仙術の用語。
	 人体の経絡(ケイラク)と同様に大地にも経絡があり、地表の起伏
	・深浅・山脈・河川・湖沼の地下のほか、街道・城塞・都市な
	どの人造物の下にも地脈が流れ、循環していると考えるもの。
	 参照⇒きみゃく(気脈,気脉),しゅくち(縮地),しじんそうお
	う(四神相応),ちそう(地相)(2)
	◎五霊地脈
ちむけんと
	【チムケント】
	◇Chimkent/Shymkent
	○⇒しむけんと(シムケント)
ちむちむちぇりー
	【チム・チム・チェリー】
	◇[英]Chim Chim Cheree
	○[楽]アメリカのミュージカル映画『メリー・ポピンズ(Mary 
	Poppins)』の主題歌。
	 リチャード・シャーマン(Richard M.Sherman)、ロバート・
	シャーマン(Robert B.Sherman)作詞・作曲。
	 歌はジュリー・アンドリュース(Julie Andrews)。
	 参照⇒めりーぽぴんず(メリー・ポピンズ)
ちむにー
	【チムニー】
	◇[英]chimney
	○(1)煙突(エントツ)。
	 参照⇒すたっく(スタック)(4)
	○(2)煙突状のもの。
	○(3)[地]火山の噴煙口。
	○(4)[地]海底から熱水が噴出し、沈殿物が煙突状に成長して
	いる箇所。
	○(5)石油ランプ・ガス灯などのガラス製のほや(火屋)。
	○(6)[運](登山で)岩壁中の縦の裂け目で、人が入れる程度の
	もの。
	 ここでは手足を突っ張りながら登る。
ちむーる
	【チムール】
	【帖木児】
	◇Timur
	○[人]⇒てぃむーる(ティムール)
ちむーるていこく
	【チムール帝国】
	◇[英]Timur Empire/Timur's Empire
	○[歴]⇒てぃむーるていこく(ティムール帝国)
ちもーげん
	【チモーゲン】
	◇[英]zymogen(ザイモーゲン)
	○(1)[生化]酵素の不活性な前駆体。
	 「酵素前駆体」,「酵素原」とも呼ぶ。
	○(2)[生]⇒はっこうきん(発酵菌)
ちもしー
	【チモシー】
	◇[英]timothy/timothy grass、[学]Phleum pratense
	○[植]イネ目(Poales)イネ科(Poaceae)アワガエリ属(Phleum)
	の多年草。
	 涼冷な気候に適する、ヒエ(稗)に似た良質の牧草。
	 茎は高さ約1メートルで、線形の葉を数個互生。
	 5〜6月、茎頂に緑色で円柱形の花穂をだす。
	 ヨーロッパ原産で、古くから世界各地で栽培され、また野生
	化している。日本では明治初年に牧草として渡来し、北海道で
	野生化している。
	 和名は「オオアワガエリ(大粟反)」。
	 苗は観賞用にされ、「キヌイトソウ(絹糸草)」と呼ばれる。
	 参照⇒きぬいとそう(キヌイトソウ,絹糸草)
	◎名前は、1720(享保 5)ヨーロッパからアメリカに導入した農
	場主チモシー(Timothy Hanson)に因(チナ)む。
[1]ちもーる
	【チモール】
	◇[英]thymol
	○[化]タイム([英]thyme)(タチジャコウソウ)などの精油に含
	まれる白色の結晶。化学式はC10H14O。
	 フェノールの一種で、特有の芳香をもち、防腐剤・化粧品な
	どの香料、十二指腸虫・回虫・蟯虫(ギョウチュウ)の駆除剤などに
	用いる。
	 参照⇒[2]たいむ(タイム)
[2]ちもーる
	【チモール】
	◇Timor
	○(1)[地]⇒てぃもーるとう(ティモール島)
	○(2)[地]⇒てぃもーるかい(ティモール海)
ちもーるかい
	【チモール海】
	◇[英]Timor Sea
	○[地]⇒てぃもーるかい(ティモール海)
ちもーるするふぉんふたれいん
	【チモールスルホンフタレイン】
	◇[英]thymolsulphonephthalein
	○[化]チモールブルー(thymol blue)の別称。
	 ⇒ちもーるぶるー(チモールブルー)
ちもーるとう《ちもーるたう》
	【チモール島】
	◇[インドネシア語]Pulau Timor/Pulau Timur、[英]Timor Is-
	land
	○[地]⇒てぃもーるとう(ティモール島)
ちもーるぶるー
	【チモールブルー】
	◇[英]thymol blue
	○[化]pH指示薬(酸・塩基指示薬)の一種。
	 pH1で赤色、pH2で橙色、pH3〜8で黄色、pH9で
	緑色、pH10以上で青色を呈(テイ)する。
	 略称は「TB」。
	 「チモールスルホンフタレイン(thymolsulphonephthalein)」
	とも呼ぶ。
	 参照⇒ぶろもちもーるぶるー(ブロモチモールブルー),ぺー
	はー(pH)
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