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百 科 辞 書 《ちか》 編集:獨 澄旻
-------- ちか --------------------------------------------------
★ちがいそ
【チガイソ】
【稚海藻】
◇[学]Alaria crassifolia
○[植]褐藻綱(Phaeophyceae)コンブ目(Laminariales)チガイソ
科(Alariaceae)アイヌワカメ属(Alaria)の海藻。
「エゾワカメ(蝦夷若布)」,「サルメン(猿面)」とも呼ぶ。
◎「稚海藻」は「ワカメ」とも読む。
参照⇒わかめ(ワカメ,若布,和布,稚海藻,裙帯菜,裙蔕菜)
〈アイヌワカメ属(Alaria)〉
アイヌワカメ(Alaria praelonga)。
クシロワカメ(Alaria taeniata)。
チガイソ(Alaria crassifolia)。
フウチョウワカメ(Alaria paradisea)。
ホソバワカメ(Alaria angusta)。
〈チガイソ科(Alariaceae)〉
アイヌワカメ属(Alaria)。
オニワカメ属(Eualaria)。
ワカメ属(Undaria)。
ちかいのふね《ちかひのふね》
【誓の船】
○[仏]⇒ぐぜいのふね(弘誓の船)
ちがさき
【茅ヶ崎】
◇[日]Chigasaki
○(1)⇒ちがさきし(茅ヶ崎市)
○(2)[交]⇒ちがさきえき(茅ヶ崎駅)
ちがさきえき
【茅ヶ崎駅】
○[交]神奈川県茅ヶ崎市にある、JR東海道本線・相模線(サガ
ミセン)の駅。
東海道本線:辻堂(ツジドウ)駅と平塚(ヒラツカ)駅の間。
相模線:北茅ヶ崎駅の次で、ターミナル駅。
◎1898(明治31)開業。
ちがさきし
【茅ヶ崎市】
◇[日]Chigasaki Shi
○神奈川県中南部、相模湾(サガミワン)に面する市。
湘南の住宅地・保養地。昭和30年代から工場も進出。京浜地
方を対象とした園芸農業も行われている。
〈面積〉
1970(昭和45)36平方キロメートル。
〈人口〉
1970(昭和45) 12万9,621人。
1975(昭和50)約15万2,000人。
1995(平成 7) 21万2,944人。
◎1908(明治41)茅ヶ崎村・鶴嶺村・松林村の三ヶ村が併合し茅
ヶ崎町となる。
1947(昭和22)市制。
◎江戸時代は東海道藤沢宿と平塚宿との間の間宿(アイノシュク)。
ちかだい
【チカダイ】
◇[羅]tilapia
○[魚]⇒てらぴあ(テラピア)(2)
ちかたび
【地下足袋】
○[服]⇒じかたび(地下足袋,直足袋)
ちかで
【チカデ】
◇[独]Zikade
○[昆](ドイツ語で)セミ(蝉)。
⇒せみ(せみ,セミ,蝉)
ちかてつ
【地下鉄】
○[交]地下のトンネルに全線または一部を敷設(フセツ)した鉄道。
地下鉄道。
主に大都市圏に敷設され、道路交通の混雑緩和・大量輸送の
ほか、騒音の排除・都市美観の保持などの長所があるが、工事
が困難・建設費が高いなどの欠点もある。また、騒音も実際に
は耳には聞こえない極低音の振動がある。
輸送量も郊外電鉄との相互乗入れにより大幅にアップしてい
るが、結果的に極端なドーナツ化現象に拍車を掛けている。ま
た、輸送量の増加による過密ダイヤは重大事故の発生の可能性
も高めている。
「メトロ([フ]metro)」とも呼ぶ。
参照⇒だいさんきじょう(第三軌条),ちかてつこうじ(地下鉄
工事),とえいちかてつ(都営地下鉄)
◎米語では「サブウェー(subway)」、英語では「アンダーグラウ
ンド(underground)」,「チューブ(tube)」、フランス語では「メト
ロ(metro)」と呼ぶ。
ただし、英語で「サブウェー」は地下道、米語では「アンダー
グラウンド」が地下道の意味となる。
LU(London Underground):ロンドン地下鉄。
◎1863(文久 3)ロンドンに世界で初めて敷設され、蒸気機関車
で運行。
1904.10.27(明治37)ニューヨークに地下鉄(14.5キロメート
ル)、開通。
◎日本では札幌・仙台・東京・横浜・名古屋・京都・大阪・神
戸・広島・福岡の10都市で運行されている。
地下鉄13号線:豊島区西池袋〜渋谷区渋谷、総延長8.9キロ
メートル。
◎1927.12.30(昭和 2)浅草駅〜上野駅間(2.6キロメートル)、
日本初・アジア初の地下鉄が開通。浅草駅〜上野駅間を4分50
秒で運行。1両編成・98人乗れ・自動ドア・自動列車停止装置
を装備。
1939. 1.15(昭和14)浅草駅〜渋谷駅間、全線開通。
1953.12. 1(昭和28)営団路線の名称が正式決定。浅草駅〜渋
谷駅間が銀座線、池袋駅〜新宿駅間が丸ノ内線となる。
1954. 1.20(昭和29)丸ノ内線池袋駅〜御茶ノ水駅間、戦後初
の開通。
1961. 3.28(昭和36)日比谷線南千住駅〜仲御徒町駅間、開業。
1964.12.23(昭和39)東西線高田馬場駅〜九段下駅間、開業。
1974.10.30(昭和49)有楽町線池袋駅〜銀座一丁目駅間、開業。
1978. 8. 1(昭和53)半蔵門線渋谷駅〜青山一丁目駅間、開業。
1991.11.29(平成 3)南北線赤羽岩淵駅〜駒込駅間、開業。
1997. 9.30(平成 9)南北線四ッ谷駅〜溜池山王駅間、開業。
2000.12.12(平成12都営大江戸線(12号線)、汐留駅を除き
環状部が全線開通。
◎1920.10.(大正 9)東京地下鉄株式会社、設立。
1941. 7. 4(昭和16)帝都高速度交通営団、設立。
1986. 7.12(昭和61)地下鉄博物館、開館。
1988. 1. 1(昭和63)全駅構内で終日禁煙を実施。
1988. 4. 1(昭和63)メトロカードを発売。
1988. 6. 1(昭和63)車両冷房を開始。
1996. 3.26(平成 8)SFメトロカードを発売。
1996. 7.19(平成 8)営団全線で車両冷房100%となる。
2000. 3. 7(平成12)日比谷線の中目黒駅付近で脱線・衝突事
故が発生、5人の死者と35人の負傷者を出す。事故の主原因は
他社路線に対して急カーブが多いにもかかわらず営団の脱線防
止補助レールの設置基準が逆に他社より非常に緩かったことと
考えられている。また輸送量拡大による過密ダイヤと、車両軽
量化による車体の脆弱(ゼイジャク)さが問題になる。
◎5000系:東西線。
6000系:千代田線。
9000系:南北線。
01系:銀座線。
02系:丸ノ内線。
500形 :丸ノ内線、中野坂上駅〜方南町(ホウナンチョウ)駅間。
ちかてつあかつかえき
【地下鉄赤塚駅】
○[交]東京都練馬区北町にある東京地下鉄(東京メトロ)有楽町
線の駅。
地下鉄成増(チカテツナリマス)駅(板橋区)と平和台(ヘイワダイ)駅の間。
旧称は「営団赤塚(エイダンアカツカ)駅」。
★ちかてつこうじ
【地下鉄工事】
○[工]掘削する開削工法・ケーソン工法・シールド工法などが
ある。
ちかてつさりんじけん
【地下鉄サリン事件】
○[社]1995. 3.20(平成 7)月曜日午前8時ころ、東京の地下鉄
5路線の電車内でオウム真理教幹部・信者らによって猛毒のサ
リンが散布された事件。
12人の死者、5千人を超す重軽傷者を出した。
参照⇒まつもとさりんじけん(松本サリン事件),さりん(サリ
ン)
◎とくに東京都千代田区の地下鉄霞ヶ関(カスミガセキ)駅では被害
が大きかった。
ちかてつどう《ちかてつだう》
【地下鉄道】
○[交]⇒ちかてつ(地下鉄)
ちかてつなりますえき
【地下鉄成増駅】
○[交]東京都板橋区成増にある東京地下鉄(東京メトロ)有楽町
線の駅。
和光市(ワコウシ)駅(埼玉県)と地下鉄赤塚(チカテツアカツカ)(練馬区)駅
の間。
旧称は「営団成増(エイダンナリマス)駅」。
◎東武東上線には成増駅がある。
★ちかてつはくぶつかん《ちかてつはくぶつくわん》
【地下鉄博物館】
○[交]東京都江戸川区東葛西(カサイ)。
財団法人地下鉄互助会が1986. 7.(昭和61)東京地下鉄(東京
メトロ)葛西駅の高架下に開館。
ちかなもの
【乳金物】
○[建]門の扉の釘隠しに用いる、先端に乳首状の突起が付いて
いる饅頭(マンジュウ)金物。
寺院などの門扉(モンピ)に用いる。
「ちちかなもの(乳金物)」とも呼ぶ。
参照⇒まんじゅうかなもの(饅頭金物)
ちかーのす
【チカーノス】
◇Chicanos
○メキシコ系アメリカ人。
ちかもーが
【チカモーガ】
◇Chickamauga
○アメリカ合衆国南東部、ジョージア州(Georgia State)北西
部のウォーカー郡(Walker County)北部にある町。
北緯34.87°、西経85.29°の地。
南北戦争時の古戦場。
「チッカマウガ」とも呼ぶ。
参照⇒きゃんぷちっかまうが(キャンプ・チッカマウガ)
〈人口〉
1990(平成 2)2,149人。
2000(平成12)2,422人。
2010(平成22)3,101人。
ちかもりいせき《ちかもりゐせき》
【チカモリ遺跡】
○[歴]石川県金沢市新保本(シンボホン)にある縄文後期〜晩期の遺
跡。
◎1980(昭和55)環状木柱列遺構が発見。
1987. 2.23(昭和62)国指定史跡に指定。
◎旧住所は石川郡押野村字八日市新保。
★ちがや
【チガヤ】
【茅】
【茅萱】
【白茅】
◇[学]Imperata cylindrica var.major
○[植]イネ目(Poales)イネ科(Poaceae)チガヤ属(Imperata)の
多年草。
ちから
【チカラ】
◇[伊]cicala
○[昆](イタリア語で)セミ(蝉)。
⇒せみ(せみ,セミ,蝉)
ちからがね
【力鉄】
◇[日]chikaragane
○[建]楊枝鉄の別称。
⇒ようじがね(楊枝鉄)
ちからぐさ
【チカラグサ】
【力草】
○[植]⇒おひしば(オヒシバ,雄日芝)
ちからぐさ
【力草】
○(1)タカ(鷹)が鳥を捕えた時、逃げようとする鳥に引きずら
れないため、獲物をつかんでいる足とは別の足でつかむ地面の
草。
○(2)(転じて)力と頼むもの・頼りにするもの。
「力種」とも書く。
ちからぐさ
【力草】
【力種】
○⇒ちからぐさ(力草)(2)
ちからげ
【力毛】
○(1)強壮な人の、胸・腕・脛(スネ)など生える毛。
◎力の根源のように思われ、また抜くと力が無くなるとも信じ
られた。
○(2)筆の命毛の別称。
⇒いのちげ(命毛)
ちからんこうぎょうだんち《ちからんこうげふだんち》
【チカラン工業団地】
◇[英]Cikarang Industrial Estate
○インドネシア南部、ジャワ島西部のジャワバラト州(Propin-
si Jawa Barat)にある工業団地。首都特別州ジャカルタ(Jakar-
ta)の郊外。
ちかろふ
【チカロフ】
◇Ckalov/Chkalov
○[古]ロシアの都市オレンブルグの旧称。
⇒おれんぶるぐ(オレンブルグ)(2)
ちかん《ちくわん》
【弛緩】
○「しかん(弛緩)」の慣用読み。
⇒しかん(弛緩)
★ちぎ
【千木】
【知木】
【鎮木】
○[建]神社建築で、社殿の屋根の棟(ムネ)の両端に、X字形に交
差させて長く突き出させた材。
ちぎ
【地祇】
○地の神・国土の神・くにつかみ(国つ神,地祗)。
参照⇒じしん(地神)
◎天神地祇(テンジンチギ):⇒てんじんちぎ(天神地祇)
★ちぎ
【智ギ】
◇[中]Zhiyi
○[人]中国隋代の天台第三祖( 538〜 597)。実質的には天台宗
の開祖。
陳・隋の二代の国師。
「天台大師(Tiantai Dashi)」,「智者大師(Zhizhe Dashi)」とも
呼ぶ。
著書は『法華文句』・『法華玄義』・ 594年『摩訶止観(マカシ
カン)』など。
参照⇒どくてんにく(毒天二鼓)
◎入滅は隋の 597<開皇17.11.24>。
◎「ギ」は(「豈」偏+「頁」)。
[1]ちきーた
【チキータ】
◇[西]chiquita
○(1)[形]小さな、可愛い、若い。
○(2)[名]少女・娘。
[2]ちきーた
【チキータ】
◇[登録商標]Chiquita
○[経]チキータユニフルーティジャパン社(Chiquita Uni-
frutti Japan Ltd.)が販売する、バナナのブランド名。
ちきちきばんばん
【チキチキバンバン】
◇[英]Chitty Chitty Bang Bang
○[映]イギリスのミュージカル映画。
原作:イアン・フレミング(Ian Fleming)の『チキチキバン
バン−魔法の車−(Chitty Chitty Bang Bang The Magical
Car)』。
監督:ケン・ヒューズ(Ken Hughes)。
◎1968(昭和43)公開。
ちきゅう《ちきう》
【ちきゅう】
○[海]海洋科学技術センターの地球深部探査船。
約5万7,500トン、全長210メートル。海底約7千メートルで
掘削が可能。
◎2001(平成13)起工。
2002. 1.18(平成14)三井造船玉野事業所(岡山県玉野市)で進
水。
三菱重工長崎造船所香焼工場(長崎県西彼杵郡香焼町<コウヤギチョ
ウ>)で掘削機材などの艤装(ギソウ)を行い、2004. 9.(平成16)完成
予定。2006年運用開始予定。
2005. 7.25(平成17)完成し、29日に三菱重工から引渡しを受
け、2007. 9.(平成19)まで性能確認などを行う予定。
2007. 9.24(平成19)熊野灘で南海トラフの掘削開始。
2012. 4.27(平成24)海洋研究開発機構、宮城県沖の日本海溝
で震源断層を掘削調査し、水深6,883.5メートルの海底下をド
リルで856.5メートル掘削し、海面から合計7,740メートルとな
り、世界最深掘削を記録と発表。
ちきゅう《ちきう》
【恥丘】
○⇒いんぷ(陰阜)
★ちきゅうえんぴつ《ちきうえんぴつ》
【地球鉛筆】
○[経]筆記具製造会社の一社。
◎旧社名は日本鉛筆製造。
ちきゅうきんぼうしょうてんたい《ちきうきんばうせうてんたい》
【地球近傍小天体】
◇[英]Near Earth Object
○[天]⇒えぬいーおー(NEO)
ちきゅうごま《ちきうごま》
【地球ゴマ】
○タイガー商会が販売するジャイロ効果を利用したコマ(独楽)。
登録商標。
ジャイロスコープ(gyroscope)(回転儀)に似て、直交する二
つの輪の中心に、軸のある円盤の軸を上下から支えて固定し、
タコ糸で回すもの。傾いてもジャイロ効果で回り続ける。
一般名は「ジャイロゴマ(gyro top)」。
参照⇒でぃあぼろ(ディアボロ)
ちきゅうし《ちきふし》
【地級市】
◇[中]dijishi
○中国の地方行政単位の一つ。
省(sheng)の直轄市で、県級市(xianjishi)・県(xian)の上位。
ちきゅうしみゅれーた《ちきうしみゆれーた》
【地球シミュレータ】
◇[英]Earth Simulator
○[歴][計]神奈川県横浜市金沢区にある、独立行政法人海洋研
究開発機構(JAMSTEC)横浜研究所のスーパーコンピュー
ター。
演算性能は35.86テラフロップス。640台のコンピューターを
接続。
参照⇒すーぱーこんひゅーたー(スーパーコンピューター)
◎2002. 3.15(平成14)完成披露式。
2002. 6.20(平成14)TOP500プロジェクトから世界第1
位として表彰。
2007.11.(平成19)計算能力、世界30位となる。
2008. 6.(平成20)計算能力、世界49位となる。
2008.10. 2(平成20)撤去開始。
ちきゅうせつ《ちきうせつ》
【地久節】
○[古][暦]皇后誕生日の旧称。
第二次世界大戦後、廃止された。
参照⇒てんちょうせつ(天長節)
ちきゅうせっきんしょうてんたい《ちきうせつきんせうてんたい》
【地球接近小天体】
◇[英]Near Earth Object
○[天]⇒えぬいーおー(NEO)
ちきゅうせっきんてんたい《ちきうせつきんてんたい》
【地球接近天体】
◇[英]Near Earth Object
○[天]⇒えぬいーおー(NEO)
★ちきゅうみさき《ちきうみさき》
【地球岬】
◇[日]Chikyu Misaki
○[地]北海道室蘭市。
突端に1920. 4. 1(大正 9)初点灯のチキウ岬灯台がある。
◎語源はアイヌ語の「ポロ・チケップ(親である断崖)」が転化し
たという。
ちぎょく
【智旭】
◇[中]Zhixu
○[人]⇒ぐうやくちぎょく(藕益智旭)
ちきり
【ちきり】
【千切り】
【衽】
○(1)織機の部品の一つ。
○(2)(1)を図案化した紋所(モンドコロ)。
○(3)[建]⇒ちきりじめ(ちきり締め,千切り締め,衽締)
◎「(「勝」の「力」を「木」に換える)」と書く。
ちぎり
【ちぎり】
【千切り】
【衽】
○[建]⇒ちきりじめ(ちきり締め,千切り締め,衽締)
ちきりじめ
【ちきり締め】
【千切り締め】
【衽締】
○[建]木または石をはぎ合わせるため、継ぎ目に填(ウ)め込ん
で固定する小片。また、その技法。
「ちぎりじめ」,「ちきりどめ(ちきり留め,千切り留め,衽留)」,
「ちぎりどめ」とも、単に「ちきり」,「ちぎり」とも呼ぶ。
ちきりどめ
【ちきり留め】
【千切り留め】
【衽留】
○[建]⇒ちきりじめ(ちきり締め,千切り締め,衽締)
ちぎりどめ
【ちぎり留め】
【千切り留め】
【衽留】
○[建]⇒ちきりじめ(ちきり締め,千切り締め,衽締)
ちきん
【チキン】
◇[英]chicken
○(1)[鳥]ひな(雛)・ひよこ(雛)。
○(2)[鳥]ニワトリ(鶏)の総称。また、ニワトリのひな。
参照⇒にわとり(ニワトリ,鶏)
○(3)[食](特に)ニワトリの若鶏の肉。
○(4)[食](転じて)鶏肉(トリニク)全般。
○(5)[俗]臆病者。
◎形容詞は「チキンハーテド(chicken-hearted)(臆病な)」。
ちぎん
【地銀】
○(1)[経]地方銀行の略称。
○(2)[歴]中国明朝の土地税(田賦)。
米・麦など物納が建て前の土地税が、貨幣経済が発達したた
め銭で徴収したもの。
参考⇒ちていぎん(地丁銀)
[1]ちーく
【チーク】
◇[英]cheek
○(英語で)頬。
⇒ほお(頬)
★[2]ちーく
【チーク】
◇[英]teak
○(1)[植](teakwood)⇒ちーくのき(チークノキ,チークの木)
○(2)[建]チーク材。
ちぐ
【冶具】
【治具】
◇[英]jig
○[俗][機]ジグの誤称。
⇒じぐ(ジグ,冶具,治具)
ちぐ
【痴愚】
【癡愚】
○(1)愚(オロ)かなこと。
○(2)[心]精神発育制止症の一つ。
知能がおよそ7・8〜13・14歳程度。
白痴(ハクチ)と魯鈍(ロドン)の中間に位し、民法上準禁治産者に
相当する。
ちくあつき
【蓄圧器】
◇[英]accumulator
○[機]⇒あきゅむれーたー(アキュムレーター)(3
★ちくおんき
【蓄音機】
【蓄音器】
◇[英]gramophone、[米]phonograph
○[楽]
針は竹製や鉄製だった。
最初は手回し式で、電動式になると「電蓄(デンチク)」と呼ばれ、
昭和中期からは「レコード・プレーヤー(record player)」が一
般的になった。
参照⇒ろうかん(蝋管),でんちく(電蓄)
◎1877(明治10)エジソンが蓄音機の蝋管(ロウカン)に初めて『メリ
ーさんの羊(Mary had a Little Lamb)』を録音。
ちくかん
【竹簡】
◇[中]zhujian
○(1)古代中国で紙を使用する以前から普及するまで、文字を
書くのに使用した竹の札(汗青)。また、書き記したもの。
紙が使用され始めても、竹の豊富な楚の国などはなお使用さ
れていた。
「ちっかん(竹簡)」とも呼ぶ。
参照⇒かんせい(汗青,汗),とうす(刀子)(2),もくかん(木
簡)
◎もと「簡」は、竹の札と札を綴ったときにできる隙間(スキマ)を
意味した。
○(2)(転じて)記録。書籍。
⇒かんせい(汗青,汗)
ちくぎゅう《ちくぎう》
【畜牛】
◇[英]domestic bovine animal
○[農]家畜牛。
「ニート([英]neat)」とも呼ぶ。
ちくけいのりくいつ
【竹渓の六逸】
◇[中]Zhuxi Liuyi(竹溪六逸)
○[人]中国の唐代、天宝年間( 742〜 756)に竹渓に隠棲した六
人の賢人の称。
李白(Li Bai)(リ・ハク)・孔巣父(Kong Chaofu)・韓準(Han Zhun)
・裴政(Pei Zheng)・張叔明(Zhang Shuming)・陶(三水+「丐」:
補助3877)(Tao Mian)(トウ・ベン)の総称。
参考⇒ちくりんのしちけん(竹林の七賢)
ちくご
【筑後】
◇[日]Chikugo
○(1)[歴]旧国名。西海道(サイカイドウ)の一つ。現在の福岡県の南
部。
筑前(チクゼン)と併(アワ)せて「筑紫(ツクシ)」と呼ぶ。
○(2)⇒ちくごし(筑後市)
ちくごし
【筑後市】
◇[日]Chikugo Shi
○福岡県南西部の市。筑後平野に位置する、もと宿場町。
花むしろ・畳表が特産。
ちくごせんぞくえき
【筑後千足駅】
○[古][交]⇒うきはえき(うきは駅)
ちくごよしいえき《ちくごよしゐえき》
【筑後吉井駅】
○[交]福岡県浮羽郡(ウキハグン)吉井町(ヨシイマチ)にある、JR久大
本線(キュウダイホンセン)の駅。
うきは駅(浮羽町)と田主丸(タヌシマル)駅(田主丸町)の間。
◎群馬県多野郡(タノグン)吉井町(ヨシイマチ)には上信電鉄の吉井駅が
ある。
ちくさ
【千種】
◇[日]Chikusa
○(1)⇒ちくさく(千種区)
○(2)[交]⇒ちくさえき(千種駅)
○(3)[古]⇒ちくさちょう(千種町)
ちくさえき
【千種駅】
○(1)[交]愛知県名古屋市千種区にある、JR中央本線の駅。
鶴舞(ツルマイ)駅(中区)と大曽根(オオソネ)駅(東区)の間。
○(2)[交]名古屋市営東山線の駅。
今池(イマイケ)駅と新栄町(シンサカエマチ)駅(東区)の間。
ちくさく
【千種区】
◇[日]Chikusa Ku
○愛知県名古屋市の区。
★ちくさく
【竹酢】
○[化]竹材を乾留して得られる、不純物の多い酢酸。
参照⇒もくさく(木酢,木醋)
ちくさちょう《ちくさちやう》
【千種町】
◇[日]Chikusa Cho
○[古]兵庫県西部、宍粟郡(シソウグン)の町。
◎2005. 4. 1(平成17)宍粟郡の山崎町(ヤマサキチョウ)・一宮町(イチノミ
ヤチョウ)・波賀町(ハガチョウ)・千種町が合併して宍粟市を発足。
★ちくし
【チクシ】
◇Tiksi
○ロシア連邦共和国東部、東シベリアのサハ共和国(Respub-
lika Sakha)北部の都市。レナ川(Reka Lena)河口のデルタ地帯
東部に位置し、ラプテフ海(More Laptevykh)に面する。
ちくし
【竹紙】
○(1)若竹の繊維を原料に作られた紙。
滑りやすくて筆の運びがよく、墨汁の吸収もよい。
薄(ウス)く破(ヤブ)れやすいので、裏側に補強紙が張られる。
江戸中期以降、中国から輸入され書画に用いられた。
「唐紙(トウシ)」とも呼ぶ。
◎中国福建省の名産。
台湾産:桂竹(ケイチク)を原料にする。
◎補強紙は肌裏(ハダウラ)・増裏(マシウラ)・絵裏(エウラ)などと呼ばれ
る。
○(2)[植]竹の幹(ミキ)の中にある薄皮(ウスカワ)。
明笛(ミンテキ)・清笛などの響孔に用いられる。
○(3)薄い鳥の子紙(トリノコガミ)・雁皮紙(ガンビシ)の別称。
「竹葉紙(チクヨウシ)」とも呼ぶ。
○(4)[料]材料を紙のように薄く切ること。
◎竹紙栗,竹紙昆布
ちくしぐん
【筑紫郡】
◇[日]Chikushi Gun
○福岡県中西部の郡。
那珂川町(ナカガワマチ)のみ。
◎1896. 4. 1(明治29)御笠郡(ミカサグン)・席田郡(ムシロダグン)・那
珂郡(ナカグン)の3郡を統合して発足。
1972. 4. 1(昭和47)筑紫野町(チクシノマチ)、市制施行して筑紫野
市となる。春日町(カスガマチ)、市制施行して春日市となる。大野
町(オオノマチ)、市制施行して大野城市となる。
ちくしじろう《ちくしじらう》
【筑紫次郎】
◇[日]Chikushi Jiro
○[地]筑後川(チクゴガワ)の別称。
「つくしじろう(筑紫次郎)」とも呼ぶ。
◎坂東太郎(利根川)、筑紫次郎、四国三郎(吉野川)と並び称す
る。
ちくしのし
【筑紫野市】
◇[日]Chikushino Shi
○福岡県中西部にある市。
中心地区の二日市(フツカイチ)はもと宿場・市場町。
史跡・名所が多い。
◎1972. 4. 1(昭和47)筑紫郡(チクシグン)筑紫野町(チクシノマチ)、市制
施行。
ちくしゅう《ちくしう》
【竹秋】
◇[中]zhuqiu
○[暦]竹の秋の別称。
⇒たけのあき(竹の秋)
ちくしゅう《ちくしう》
【筑州】
◇[日]Chikushu
○[歴]九州北部、旧国名の筑前(チクゼン)と筑後(チクゴ)の総称。
「筑紫(ツクシ)」とも呼ぶ。
ちくしゅるーぶくれーたー
【チクシュルーブ・クレーター】
◇[英]Chicxulub Crater
○[地]⇒ちちゅるぶくれーたー(チチュルブ・クレーター)
ちくしゅん
【竹春】
◇[中]zhuchun
○[暦]竹の春の別称。
⇒たけのはる(竹の春)
★ちくしょう《ちくしやう》
【畜生】
◇[梵]tiryanc
○(1)[仏]禽獣虫魚(キンジュウチュウギョ)の総称。すべての動物。
◎「禽」は鳥類、「獣」は哺乳類。
○(2)[仏]八難の一つ。
参照⇒はちなん(八難)
○(3)人をののしる言葉。
「禽獣(キンジュウ)」とも呼ぶ。
○(4)悔(クヤ)しいときや羨(ウラヤ)ましいときなどに発する言葉。
ちくじょうぐん《ちくじやうぐん》
【築上郡】
◇[日]Chikujo Gun
○福岡県東部の郡。
椎田町(シイダマチ)・吉富町(ヨシトミマチ)・築城町(ツイキマチ)・新吉富
村(シンヨシトミムラ)・大平村(タイヘイムラ)の町村。
ちくしょうばら《ちくしやうばら》
【畜生腹】
○(1)女性が一度に双子以上の子を産むこと。
多産をののしっていう卑語(ヒゴ)。
「畜生孕(チクショウバラミ)」とも呼ぶ。
○(2)男女の双生児。
かつて、前生で心中した者の生れ変りと忌(イ)まれた。
ちくしょうばらみ《ちくしやうばらみ》
【畜生孕】
○⇒ちくしょうばら(畜生腹)(1)
★ちくじょうほう《ちくじやうはふ》
【畜場法】
○[法]1953(昭和28)成立。
◎1906(明治39)屠場法、成立。
1956(昭和31)家畜取引法、成立。
ちくすいじつ
【竹酔日】
【竹醉日】
◇[中]zhu zui ri
○[暦]陰暦五月十三日の別称。
中国の俗説で、この日に竹を植えると、よく繁茂するという。
「ちくすいにち(竹酔日)」,「竹迷日(チクメイジツ)」,「りゅうせいじ
つ(竜生日,龍生日)」,「竹植うる日」,「竹植える日」,「竹植え日」
とも呼ぶ。
◎夏の季語。
ちくすいにち
【竹酔日】
【竹醉日】
◇[中]zhu zui ri
○[暦]⇒ちくすいじつ(竹酔日,竹醉日)
ちくせいし
【筑西市】
◇[日]Chikusei Shi
○茨城県西部の市。南部を下妻市、西部を結城市に接し、北部
を栃木県に隣接。
◎2005. 3.28(平成17)下館市(シモダテシ)と真壁郡(マカベグン)の明
野町(アケノマチ)・協和町(キョウワマチ)・関城町(セキジョウマチ)の1市3町
が合併して発足。
ちくせきしぼう《ちくせくしばう》
【蓄積脂肪】
○[生化]⇒ちゅうせいしぼう(中性脂肪)
ちくぜん
【ちくぜん】
○[海]海上保安庁の巡視船。
福岡海上保安部に所属。
ちくぜん
【筑前】
◇[日]Chikuzen
○(1)[歴]旧国名。西海道(サイカイドウ)の一つ。現在の福岡県の北
西部。
筑後(チクゴ)と併(アワ)せて「筑紫(ツクシ)」と呼ぶ。
◎大宰府(ダザイフ)があった。
○(2)⇒ちくぜんまち(筑前町)
ちくせんじょいのほう《ちくせんじよゐのはふ》
【蓄銭叙位法】
○[歴]⇒ちくせんじょいれい(蓄銭叙位令)
ちくせんじょいれい《ちくせんじよゐれい》
【蓄銭叙位令】
○[歴] 711(和銅 4)銭貨普及のため発布した法令。
708(和銅元)和同開珎(カイホウ,カイチン)が鋳造されたが、当時は
稲や布の物品貨幣が用いられていて流通が思わしくなかったた
め、蓄えた銭貨を政府に納めさせ、その額に応じて位(クライ)を
昇進させることにしたもの。
かえって銭貨の私蔵をまねき、 800(延暦19)廃止。
「蓄銭叙位法(ジョイノホウ)」とも呼ぶ。
参照⇒こうちょうじゅうにせん(皇朝十二銭)
ちくぜんふかええき
【筑前深江駅】
○[交]福岡県糸島郡(イトシマグン)二丈町(ニジョウマチ)深江にある、J
R筑肥線(チクヒセン)の駅。
一貴山(イキサン)駅と大入(ダイニュウ)駅の間。
ちくぜんまち
【筑前町】
◇[日]Chikuzen Machi
○福岡県中央部、朝倉郡(アサクラグン)の町。
◎2005. 3.22(平成17)三輪町(ミワマチ)と夜須町(ヤスマチ)が合併して
発足。
2009.10. 3(平成21)町立大刀洗(タチアライ)平和記念館を開館。
ちーくだんす
【チークダンス】
◇[和製英語]cheek dance、[英]cheek-to-cheek dancing
○男女がお互いに体を寄せ合い、また頬もすり寄せて踊るダン
ス。
★ちくでんき
【蓄電器】
○[電]
「コンデンサー(condenser)」,「キャパシター(capacitor)」と
も呼ぶ。
◎初期の蓄電器:⇒らいでんびん(ライデン瓶)
可変蓄電器:⇒ばりあぶるこんでんさー(バリアブルコンデ
ンサー,バリアブル・コンデンサー)
★ちくでんち
【蓄電池】
○[電]
「バッテリー(storage battery)」,「アキュムレーター(accumu-
lator)」
とも呼ぶ。
★ちくにかいどう《ちくにかいだう》
【千国街道】
◇[日]Chikuni Kaido
○[歴][交]糸魚川(イトイガワ)(新潟県)と松本(長野県)を結ぶ街道。
通称は「塩の道」。
ちくのうしょう《ちくのうしやう》
【蓄膿症】
◇empyema
○[病]化膿性炎症によって生じた膿(ウミ)が体腔(タイコウ)内にたまっ
た状態。
肋膜腔・副鼻腔・関節腔・脳腔・胆嚢・子宮・虫垂などに起
こるが、一般には慢性の副鼻腔炎をさす。
参照⇒まんせいふくびくうえん(慢性副鼻腔炎),はなぽりー
ぷ(鼻ポリープ)
★ちーくのき
【チークノキ】
【チークの木】
◇[英]teakwood、[学]Tectona grandis
○[植]シソ目(Lamiales)クマツヅラ科(Verbenaceae)チーク属
(Tectona)の落葉高木。
樹高約30メートル。
単に「チーク(teak)」とも呼ぶ。
参照⇒うりょくじゅ(雨緑樹)
★ちくび
【乳首】
◇[日]chikubi
○[哺]
「乳頭(ニュウトウ)」とも呼ぶ。
参照⇒[1]にゅうとう(乳頭)(1)
◎英語で人間の乳首は「ニップル(nipple)」、動物のは「チート
(teat)」。
ちくびやま
【乳首山】
◇[日]Chikubi Yama
○[地]⇒あだたらやま(安達太良山,安達太郎山)
◎乳頭山(ニュウトウザン):⇒えぼしだけ(烏帽子岳)(1)
中国:参照⇒そうにゅうほう(双乳峰)
ちくふじん
【竹夫人】
◇[中]zhu furen
○抱き枕(マクラ)の一種。タケを長い円筒状に編んだカゴ(籠)。
風が通ることから、夏に涼を取るため、寝る時に抱いたり足
をのせたりする。
「だきかご(抱き籠,抱籠)」とも呼ぶ。
参照⇒だきまくら(抱き枕)
◎夏の季語。
ちくほう
【筑豊】
◇[日]Chiku-Ho
○旧国名の筑前(チクゼン)と豊前(ブゼン)の併称。
ともに現在は福岡県で、筑前は県の北部・西部、豊前は県の
東部。
★ちくほうたんでん
【筑豊炭田】
◇[日]Chikuho Tanden/Chiku-Ho Tanden
○[歴][鉱]福岡県北部にあった、遠賀川流域を中心とする炭田。
ちくま
【千曲】
◇[日]Chikuma
○(1)[地]⇒ちくまがわ(千曲川)(1)
○(2)⇒ちくまし(千曲市)
ちくま
【筑摩】
◇[日]Chikuma
○(1)[歴]長野県西部にあった旧県名。
○(2)[歴][軍]旧日本海軍の重巡洋艦。
排水量1万3千トン。主砲20サンチ。後部甲板に水上偵察機
を搭載。
真珠湾攻撃では支援部隊に属して参加。帰路、ウェーク島攻
略に参加。
ちくまがわ《ちくまがは》
【千曲川】
◇[日]Chikuma Gawa
○(1)[地]長野県北部を流れる川。
○(2)[楽]山口洋子作詞、猪俣公章(イノマタ・コウショウ)作曲の歌謡曲。
歌は五木ひろし。
◎1975. 5.(昭和50)レコード発売。
ちくまがわりょじょうのうた《ちくまがはりよじやうのうた》
【千曲川旅情の歌】
○[楽]島崎藤村(シマザキ・トウソン)作詞、弘田龍太郎作曲の歌謡曲。
◎1925. 8.(大正14)作曲。
ちくまし
【千曲市】
◇[日]Chikuma Shi
○長野県北部の市。
◎2003. 9. 1(平成15)更埴市(コウショクシ)・更級郡(サラシナグン)上山
田町(カミヤマダマチ)・埴科郡(ハニシナグン)戸倉町(トグラマチ)が合併して
発足。
◎秋田県には大曲市(オオマガリシ)があった。
ちくまはっか
【チクマハッカ】
【筑摩薄荷】
○[植]⇒いぬはっか(イヌハッカ,犬薄荷)
ちくめいにち
【竹迷日】
◇[中]zhu mi ri
○[暦]⇒ちくすいじつ(竹酔日,竹醉日)
ちくようし《ちくえふし》
【竹葉紙】
○⇒ちくし(竹紙)(3)
ちくら
【ちくら】
【筑羅】
◇[日]Chikura
○(1)[古]日本と朝鮮半島との潮境の海。朝鮮海峡。
「筑羅が沖」,「筑羅の沖」とも呼ぶ。
参照⇒ちょうせんかいきょう(朝鮮海峡)
◎韓国の巨済島(キョサイトウ)の古称「涜盧(トクラ)」の転という。また、
「筑」は筑紫、「羅」は新羅の意味とも。
参照⇒きょさいとう(巨済島)
○(2)[古](転じて)言語や風俗などが、日本とも中国(朝鮮)と
ものわからないもの、わからないこと。
「筑羅が沖」,「筑羅の沖」,「ちくらてくら(筑羅手暗)」とも呼ぶ。
○(3)[古]どっちつかずのこと。あいまい(曖昧)なこと。中途
半端なこと。また、そのもの。
「筑羅が沖」,「筑羅の沖」,「ちくらてくら(筑羅手暗)」とも呼ぶ。
○(4)[古]素性(スジョウ)のわからない者。
「筑羅者」,「ちくらてくら(筑羅手暗)」とも呼ぶ。
ちくらがおき
【ちくらが沖】
【筑羅が沖】
◇[日]Chikura ga Oki
○[古]⇒ちくら(ちくら,筑羅)
ちくらてくら
【ちくらてくら】
【筑羅手暗】
◇[日]Chikura Tekura
○[古]⇒ちくら(ちくら,筑羅)
ちくらのおき
【ちくらの沖】
【筑羅の沖】
◇[日]Chikura no Oki
○[古]⇒ちくら(ちくら,筑羅)
ちくらまち
【千倉町】
◇[日]Chikura Machi
○[古]千葉県南部、安房郡(アワグン)の町。
◎2006. 3.20(平成18)富浦町(トミウラマチ)・富山町(トミヤママチ)・三芳
村(ミヨシムラ)・白浜町(シラハママチ)・千倉町・丸山町(マルヤママチ)・和田
町(ワダマチ)の6町1村が合併して南房総市(ミナミボウソウシ)を発足。
ちくらもの
【筑羅者】
○[古]⇒ちくら(ちくら,筑羅)(4)
ちくらよ
【チクラヨ】
◇Chiclayo
○(1)(Provincia de Chiclayo)⇒ちくらよぐん(チクラヨ郡)
○(2)ペルー北西部、ランバイエケ県(Departamento de Lamba-
yeque)南部にある県都・郡都。
ちくらよぐん
【チクラヨ郡】
◇[西]Provincia de Chiclayo、[英]Chiclayo District
○ペルー北西部、ランバイエケ県(Departamento de Lambaye-
que)南東部の郡。
郡都はチクラヨ。
〈面積〉
3,288.07平方キロメートル。
〈人口〉
1993(平成 5)61万7,881人(7月11日現在)。
2007(平成19)75万7,452人(10月21日現在)。
★ちぐりすがわ《ちぐりすがは》
【チグリス川】
◇[英]the Tigris
○[地]メソポタミア平野を流れてユーフラテス川(the Euphra-
tes)に合流し、シャット・アルアラブ(Shatt al Arab)川となっ
てペルシア湾に注(ソソ)ぐ川。全長1,900キロメートル。
トルコ語名は「ディジュレ川(Dicle Nehir)」。
参照⇒めそぽたみあ(メソポタミア)
〈支流〉
ディヤーラ川(Nahr Diyala)。
ちくりんじやま
【竹林寺山】
◇[日]Chikurinji Yama
○[地]岡山県南西部にある山。標高381メートル。
浅口郡(アサクチグン)鴨方町(カモガタチョウ)と小田郡(オダグン)矢掛町
(ヤカゲチョウ)の境に位置する。
◎1960(昭和35)東京大学付属東京天文台(現:国立天文台)の岡
山天体物理観測所が設置。
ちくりんのしちけん
【竹林の七賢】
【竹林之七賢】
◇[中]Zhulin zhi Qixian(竹林之七賢)
○[人]中国晋代に、俗世を避けて竹林に遊び清談をした七人。
阮籍(Ruan Ji)(ゲン・セキ)・ケイ康(Ji Kang)(ケイ・コウ)・山涛
(Shan Tao)(サン・トウ)・向秀(Xiang Xiu)(ショウ・シュウ)・劉伶(Liu
Ling)(リュウ・レイ)・阮咸(Ruan Xian)(ゲン・カン)・王戎(Wang Rong)
(オウ・ジュウ)の総称。
参考⇒ちくけいのりくいつ(竹渓の六逸)
◎「ケイ」は「(「禾」+「尤」の下に「山」:補助2750)」。
ちくる
【ちくる】
○[俗]密告する。
英語で「リーク(leak)」とも呼ぶ。
参照⇒[2]こくる(こくる,告る)
ちくる
【チクル】
◇[英]chicle
○[食]中南米産のツツジ目(Ericales)アカテツ科(Sapotaceae)
常緑高木サポディラ(sapodilla)の樹皮から採る乳状樹液。
煮詰めてチューインガムの原料とする。
ちくろ
【チクロ】
◇[英]sodium cyclohexylsulfamate/cyclohexylsulfamic acid
○[古][食]現在、食品衛生法で使用が禁止されている食品添加
物の一つ。
1944(昭和19)アメリカで発明された人口甘味料で、甘さは砂
糖の約30倍。
1956(昭和31)から日本でも製造・販売され食品全般に広く使
用されていた。
催奇形性・発癌性を持つ疑いがあるとして、日本では1969
(昭和44)食品への使用が禁止され、回収が行われた。
「シクロヘキシルスルファミン酸ナトリウム」,「サイクラミン
酸ナトリウム」,「サイクラミン酸」とも呼ぶ。
ちくろーね
【チクローネ】
◇[伊]ciclone、[英]cyclone
○[気]⇒さいくろん(サイクロン)
ちくろん
【チクロン】
◇[独]Zyklon(ツィクロン)、[英]cyclone
○[気]⇒さいくろん(サイクロン)
ちくろんびー
【チクロンB】
◇[独]Zyklon B(ツィクロンベー)、[英]Cyclon B/Cyclone B
○[化]シアン化合物系の殺虫剤の商標名。
ナチス・ドイツがアウシュビッツ強制収容所のガス室用毒ガ
スとして使用。
参照⇒あうしゅびっつきょうせいしゅうようじょ(アウシュ
ビッツ強制収容所)
ちくんぐにあしょう《ちんぐにあしやう》
【チクングニア病】
◇[英]Chikungunya disease
○[病]⇒ちくんぐんやねつ(チクングンヤ熱)
ちくんぐんやねつ
【チクングンヤ熱】
◇[英]Chikungunya fever
○[病]蚊によって媒介される感染症。
病原ウィルスはトガウィルス科(Togaviridae)のアルファウィ
ルス(Alphavirus)。
39度を超える高熱と激しい関節痛を伴う。
「チクングニア病」とも呼ぶ。
◎"chikungunya"はスワヒリ語で「(痛みで)そり曲がる」の意味。
◎1952(昭和27)東アフリカではじめて報告。
ちげ
【チゲ】
◇[朝]jigae
○[料](朝鮮料理の)なべ物またはスープ。
ちけい
【笞刑】
○笞(ムチ)で罪人の身体を打つ刑罰。
「笞罪(チザイ)」とも呼ぶ。
参照⇒ち(笞),[2]がんとれっと(ガントレット)
ちけいがく
【地形学】
◇[英]topography
○[地]地理学(geography)の一分野。
地表の形態・特質・成因・変遷などを研究する学問。
「トポグラフィー」とも呼ぶ。
参照⇒ちせいがく(地政学)
ちけん
【地検】
○(1)[法]地方検察庁の略称。
○(2)[歴]検地に同じ。
ちけん
【治験】
○(1)[医]治療の効果・ききめ。
○(2)[医]([英]clinical trial)臨床試験。
○(3)[医]([英]clinical research)(特に)医薬品や医療機器の
製造・販売に先立ち、その承認申請のデータ作製のために行う
臨床試験。
参照⇒ぼうけん(剖検)
◎治験薬,治験データ
ちけんいん
【智拳印】
◇[梵]jnanamusti-mudra
○[仏]金剛界(コンゴウカイ)大日如来(ダイニチニョライ)の印相(インゾウ)。
左右それぞれ親指を掌中(ショウチュウ)に入れて握り(金剛拳)、左
の人差し指を立て右の拳(コブシ)の掌中に入れて握るもの。
無明(ムミョウ)を除いて仏智の境地に入ることを示す。
また、左は胎蔵(タイゾウ)本来所有の五智(ゴチ)、右は金剛界修
生(シュショウ)の五智を、または左は行者の身体、右は五仏の宝冠
を表すと教義解釈することもある。
「大日法界印(ダイニチホッカイイン)」,「大日拳印(ダイニチケンイン)」,「第一
智印(ダイイチチイン)」,「大妙智印(ダイミョウチイン)」とも呼ぶ。
◎まれに左右が逆になることもある。
★ちご
【稚児】
○
ちごいねる
【チゴイネル】
◇[独]Zigeuner
○⇒ろま(ロマ)
ちごいねるわいぜん
【チゴイネルワイゼン】
◇[独]Zigeunerweisen
○[楽]スペインのサラサーテ(Pablo de Sarasate)作曲のバイ
オリン曲。
スペインの流浪の民ジプシーの舞曲をもとにした、華麗な旋
律の曲。
◎1878(明治11)作曲。
◎「ジプシー(Zigeuner)」の「旋律(Weise)」の意味。
ちこう
【恥垢】
◇[英]smegma
○[医]外部生殖器のひだ(襞)にたまった、分泌物や垢(アカ)・皮
脂(ヒシ)。
「スメグマ」とも呼ぶ。
◎ラテン語の「清浄にする(smegma)」から。
ちこういん《ちかうゑん》
【地坑院】
◇[中]dikengyuan
○[建]⇒やおとん(ヤオトン,窯洞,窰洞)
★ちごがふち
【稚児ヶ渕】
◇[日]Chigogafuchi/Chigo ga Fuchi
○[地]栃木県。
ちこらた
【チコラタ】
◇[トルコ語]cikolata
○[食](トルコ語で)チョコレート。
⇒ちょこれーと(チョコレート)(1)
ちこり
【チコリ】
◇[英]chicory、[学]Cichorium intybus
○[植]キク目(Asterales)キク科(Asteraceae)キクニガナ属
(Cichorium)の多年草。ヨーロッパ・中央アジア原産。
タンポポに似るが、茎の高さは60〜150センチに達する。葉
は根生し、羽状複葉で多毛で、茎に互生し、切ると乳状液が出
る。根は直根で太い。
春、茎の上部の枝に淡紅・白色・青紫などの頭花をつける。
「チコリー」,「シコレ([フ]chicoree)」,「キクニガナ」,「フレン
チエンダイブ([英]french endive)」とも呼ぶ。
◎西洋野菜の一種で、17世紀ころよりフランスを中心に栽培が
始まり、日本には江戸末期に渡来。
根株から出る芽(葉)を紡錘形に包むように縛って軟白栽培す
る。独特の苦味があり、サラダなどにして生食。
根は乾燥して粉末にしたものをコーヒーの代用品として、ま
た混ぜ物として増量に用いたりする。
◎赤チコリ:⇒らでぃっきお(ラディッキオ)
プンタレッラ(puntarella):⇒ぶんたれっら(プンタレッラ)
◎近似種のエンダイブ(Cichorium endiva)は一年草で、チコリ
より苦味が少ない。
参照⇒えんだいぶ(エンダイブ)
ちこりー
【チコリー】
◇[英]chicory
○[植]⇒ちこり(チコリ)
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