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百 科 辞 書 《あすな》 編集:獨 澄旻
-------- あすな ------------------------------------------------
あずなぶーる
【アズナブール】
◇Charles Aznavour(シャルル・アズナブール)
○[人]フランスのシャンソン歌手(1924〜)。
歌は『メケメケ(Me Que Me Que)』など。
★あすなろ
【アスナロ】
【翌檜】
【翌桧】
【羅漢柏】
◇[学]Thujopsis dolabrata
○[植]マツ目(Pinales)ヒノキ科(Cupressaceae)アスナロ属
(Thujopsis)の常緑高木。1属1種。
「アスナロウ」,「アスハヒノキ」,「ヒバ(檜葉,桧葉)」,「羅漢柏
(ラカンハク)」,「ラカンショウ(羅漢松)」とも呼ぶ。
◎ヒノキ(桧,檜)に似て「明日(アス)はヒノキになろう」という意
味という。
あすなろう
【アスナロウ】
○[植]アスナロの別称。
⇒あすなろ(アスナロ,翌檜,翌桧,羅漢柏)
あすなろがすでん
【翌檜ガス田】
○⇒りゅうせいがすでん(龍井ガス田)
あすにかけるはし
【明日に架ける橋】
◇[英]Bridge over Troubled Water
○[楽]ポール・サイモン(Paul Simon)作詞・作曲の歌謡曲。
歌はサイモン&ガーファンクル(Simon & Garfunkel)。
◎1970. 1.26(昭和45)リリース。
あすにむかってうて
【明日に向って撃て】
◇[英]Butch Cassidy and the Sundance Kid
○[映]1969(昭和44)アメリカ映画。
20世紀初頭に実在した列車強盗の西部劇。
監督:ジョージ・ロイ・ヒル(George Roy Hill)。
出演:ポール・ニューマン(Paul Newman)(当時44歳):ブッ
チ・キャシディ(Butch Cassidy)役。
ロバート・レッドフォード(Robert Redford)(当時33
歳):サンダンス・キッド(Sundance Kid)役。
あすの
【アスノ】
◇[西]asno
○[哺](スペイン語で)ロバ。
⇒ろば(ロバ,驢馬)
あすぱいあ
【アスパイア】
◇[登録商標]ASPIRE
○[交]三菱自動車工業の乗用車(セダン)。
ギャラン(GALANT)の上位車種。
あすぱだな
【アスパダナ】
◇[希]Aspadana
○[古]イラン中央部のオアシス都市イスファハンの古称。
⇒いすふぁはん(イスファハン)
あすはひのき
【アスハヒノキ】
【翌檜】
【翌桧】
○[植]アスナロの別称。
⇒あすなろ(アスナロ,翌檜,翌桧,羅漢柏)
あすぱら
【アスパラ】
○(1)[植][農]⇒あすぱらがす(アスパラガス)
○(2)[食]アスパラガスの若い芽。
栽培法で白いものと緑のものがある。
★あすぱらがす
【アスパラガス】
◇[英]asparagus、[学]Asparagus officinalis
○[植][農]ユリ目(Liliales)ユリ科(Liliaceae)クサスギカズ
ラ属(Asparagus)の多年草。ヨーロッパ原産。
若い芽は食用となる。
「オランダキジカクシ(和蘭雉隠)」とも、和略して「アスパラ」
とも呼ぶ。
◎グリーン・アスバラガス:通常に栽培したもの。
ホワイト・アスパラガス:土や土器などを被(カブ)せ、日光
を遮断して栽培したもの。
◎クサスギカズラ目(Asparagales)キジカクシ科(アスパラガス
科)(Asparagaceae)とも。
あすぱらがすちこり
【アスパラガスチコリ】
◇[英]asparagus chicory
○[植][農]⇒ぶんたれっら(プンタレッラ)
あずはる
【アズハル】
◇al-Azhar
○(1)[宗]⇒あずはるもすく(アズハル・モスク)
○(2)[教](al-Jami'al-Azhar)⇒あずはるだいがく(アズハル大
学)
あずはるだいがく
【アズハル大学】
◇al-Jami'al-Azhar、[英]Al-Azhar University
○[教]エジプトの首都カイロにある総合大学。
イスラム教スンニ派の最高権威機関で、世界各地のイスラム
教徒が結集し、信仰と勉学を行っている。
学部はイスラム神学・イスラム法・アラビア研究・工学・医
学・商学・農学・理学がある。
付属施設として言語翻訳高等研究所・アラブイスラム高等研
究所・イスラム女子カレッジがある。
「アル・アズハル大学」とも呼ぶ。
参照⇒あずはるもすく(アズハル・モスク)
◎1936(昭和11)アズハル・モスクから分離して、法学・神学・
アラビア語学の3学部に再編。
1961(昭和36)アズハル大学改組法により国立大学となる。
あすぱるてーむ
【アスパルテーム】
◇[英]aspartame
○[化]低カロリーの人工甘味料。
白色の結晶性粉末で、蔗糖(ショトウ)の約200倍の甘味がある。
◎名称は「アスパラギン酸(ASPARTic acid)」+「フェニルアラニ
ン(phenylAlanine)」+「メチル(Methyl)」+「エステル(Ester)」か
ら。
あずはるもすく
【アズハル・モスク】
◇al-Azhar、[英]Al-Azhar Mosque
○エジプトの首都カイロにあるモスク。
5本のミナレットがある。
◎ 970(天禄元)ファーティマ朝によりシーア派のモスクとして
創設され、 972(天禄 3)に完成。モスク付属の神学校マドラサ
(madrasah)も併設。
12世紀のアイユーブ朝によってスンニ派となり、神学・法学
・伝承学・言語学・修辞学などの教育・研究機関も付設。
出身地や教派などによって学寮に分かれ、質素な生活を送り
ながら信仰と勉学を行っていた。
英仏の支配下で影響を受け、19世紀後半にムハンマド・アブ
ドゥ(Muhammad 'Abduh)らによって近代科学の学習も加わり、
アラブ民族運動の指導者を育成した。
1936(昭和11)モスクから大学を分離して、法学・神学・アラ
ビア語学の3学部に再編。
参照⇒あずはるだいがく(アズハル大学)
あすはわがみ
【明日は我が身】
○[慣用句]他人のことと思っていたことが、いつしか自分の身
の上にも起こること。
自分には関係ない対岸の火事と思っていても、いつ自分自身
に災難が起こるかもしれないということ。運命は予測できない
ということ。
「昨日(キノウ)は人(ヒト)の身、今日(キョウ)は我が身」とも呼ぶ。
参照⇒あすありとおもうこころのあだざくら(明日ありと思
ふ心の仇桜)
◎幸運などにはほとんど使用しない。
あすびな
【アスビナ】
◇Asvina
○[暦]ヒンズー暦の第7月。
参照⇒ひんずーれき(ヒンズー暦)
あすぴりん
【アスピリン】
◇[独]Aspirin
○[薬]1899(明治32)ドイツのバイエル社が製造・発売したアセ
チルサリチル酸(acetylsalicylic acid)の商標名。
⇒あせちるさりちるさん(アセチルサリチル酸)
あすふぁると
【アスファルト】
◇[英]asphalt
○(1)[鉱]石油層から染(シ)み出した原油が、地表で揮発成分を
失って重質部分が残った黒色の固体または半固体。
「土瀝青(ドレキセイ)」,「地瀝青(ジレキセイ)」とも呼ぶ。
◎古代から矢尻の固定や、船の防水材などに利用されている。
○(2)[化]石油精製で蒸留残留物として得られる黒色の固体ま
たは半固体物質。
主成分は多種の重質炭化水素で、少量の窒素化合物やイオウ
(硫黄)分を含む。
道路舗装・建築材料・防水剤・粘結剤・電気絶縁材などに使
用する。
「土瀝青(ドレキセイ)」,「地瀝青(ジレキセイ)」とも、やや軟らかいも
のは「タールピッチ(tar pitch)」、さらに蒸留して硬化したも
のは「石油ピッチ(oil pitch)」と呼ぶ。
参照⇒たーるぴっち(タールピッチ,タール・ピッチ),せきゆ
ぴっち(石油ピッチ)
◎「瀝青炭(レキセイタン)」は良質の石炭の名前。
あすふぃくしあ
【アスフィクシア】
◇[英]asphyxia
○[病]窒息・呼吸停止による仮死状態。
◎ギリシア語の「鼓動(sphuxis)の停止(a-)」から。
あーすふぃるだむ
【アースフィルダム】
◇[英]earth-fill dam
○[地]フィルダムの一種。
断面が台形になるように土砂を積み上げたダム。内部には粘
土などの不透水性の土を入れる。
古くから作られ、あまり高くなく、40メートル以下の小規模
なものが多い。
「アースダム」,「土堰堤(ドエンテイ)」とも呼ぶ。
参照⇒まんのういけ(満濃池,万濃池),ろっくふぃるだむ(ロッ
クフィルダム)
◎岩手県の山王海ダムは高さ37.4メートル。
あすぷり
【フスプリ】
◇[伊]aspri
○[服]帽子の羽飾り。
◎英語:オスプレイ(osprey)/オスプレー。
あすふれ
【アスフレ】
◇[西]azufre
○[化](スペイン語で)イオウ(硫黄)。
⇒いおう(イオウ,硫黄)
あすぺくと
【アスペクト】
◇[英]aspect
○(1)(多面的な物事の)面・局面・側面・様相(ヨウソウ)。
○(2)(問題を見る)見地・角度・見方。
○(3)(人の)様子・容貌(ヨウボウ)・顔つき。
○(4)(建物などの)向き・方位・方向。
○(5)[言](動詞の)相(ソウ)・位相。
○(6)星占いの視座。
あすぺくとひ
【アスペクト比】
◇[英]aspect ratio
○(1)[TV]テレビ画面の縦と横の比率。
「アスペクトレーショ」と呼ぶ。
◎アナログテレビは縦横3対4。走査線525本。
デジタルテレビは横縦16対9(縦横3対5.33)。走査線1,125
本。
○(2)[空]航空機の翼(ツバサ)の面積に対する長さの比率。翼の
細長さを表す値。
「アスペクトレーショ」と呼ぶ。
あすぺくとれーしょ
【アスペクトレーショ】
【アスペクト・レーショ】
◇[英]aspect ratio
○⇒あすぺくとひ(アスペクト比)
あすべすと
【アスベスト】
◇[英]asbestos
○[鉱]⇒いしわた(石綿)
あーすぺねとれーたー
【アースペネトレーター】
◇[英]earth penetrator
○[軍]地下侵徹爆弾・地中侵徹爆弾。地下攻撃用核爆弾。
参照⇒びーろくじゅういち(B−61),ばんかーばすたー(バ
ンカーバスター)
あすぺるがー
【アスペルガー】
◇Hans Asperger(ハンス・アスペルガー)
○[人]オーストリアの小児科医(1906〜1980)。
1944(昭和19)アスペルガー症候群の概念を提唱。
参照⇒あすぺるがーしょうこうぐん(アスペルガー症候群)
あすぺるがーしょうこうぐん《あすぺるがーしやうこうぐん》
【アスペルガー症候群】
◇[英]Asperger syndrome/Asperger's syndrome
○[心]言語発達に遅れはないが、他者との感情交流に乏しい一
群の症候。人格障害の一種。
微細な先天性の脳の障害が原因で発生。
特定の関心事にこだわり、他者の感情や場の雰囲気が読めず、
自閉症を伴うことが多い。
知能の発達が悪いと思われがちだが、時間をかけて教えれば
理解できる。
また、イジメを受けることが多く、注意が要る。
略称は「AS」。
参照⇒あすぺるがー(アスペルガー)
あすぺるぎるす
【アスペルギルス】
◇[学]Aspergillus
○[生]⇒こうじかび(コウジカビ,麹黴)
あすぺるぎるすおりぜ
【アスペルギルス・オリゼ】
◇[学]Aspergillus oryzae
○[生]⇒こうじかび(コウジカビ,麹黴)
★あすぺるぎるすしょう《あすぺるぎるすしやう》
【アスペルギルス症】
◇[英]Aspergillus disease
○[病]コウジカビの一種アスペルギルス(Aspergillus)による
感染症。内臓真菌症の一つ。
★あすぺるぎるすふらぶす
【アスペルギルス・フラブス】
◇[学]Aspergillus flavus
○[生]カビ(黴)の一種。
コウジカビ(麹黴)の原種と考えられるが、コウジカビと異な
り細胞核は一つで、アフラトキシン(aflatoxins)という発ガン
物質を生成する。
◎コウジカビ(Aspergillus oryzae)ではアフラトキシンを生成
する遺伝子が欠落している。
あすぺるぎるむ
【アスペルギルム】
◇[羅](単数形)aspergillum/(複数形)aspergilla(アスペルギ
ラ)
○[宗](カトリックの潅水式<カンスイシキ;asperges>に用いる)潅水
器(灌水器)。
あすぺるみあ
【アスペルミア】
◇[英]aspermia
○[医]無精子症。
あすぺん
【アスペン】
◇Aspen(ポプラ)
○アメリカ合衆国西部、コロラド州中西部にあるピトキン郡
(Pitkin County)の郡都。
ロッキー山脈の支脈サワッチ山脈(Sawatch Range)南麓にあ
り、スキーリゾート地として知られる。
あずま《あづま》
【東】
◇[日]Azuma/Aduma
○(1)⇒あずまちょう(東町)
○(2)⇒あづまむら(東村)
○(3)[古]⇒あずままち(東町)
○(4)[古]⇒あずまむら(東村)
あずまおとこにきょうおんな《あづまをとこにきやうをんな》
【東男に京女】
○[慣用句]粋な江戸の男性と京都の美人は似合いの組み合せ
(カップル)であるということ。
◎東北版:⇒つがるおとこにあきたびじん(津軽男に秋田美人)
★あずまぎく《あづまぎく》
【アズマギク】
【東菊】
○(1)[植]([学]Miyamayomena savatieri)キク目(Asterales)キ
ク科(Asteraceae)ミヤマヨメナ属(Miyamayomena)の多年草。
○(2)[植][農]ミヤマヨメナ(深山嫁菜)の園芸品種ミヤコワス
レ(都忘)の別称。
⇒みやこわすれ(ミヤコワスレ,都忘)
○(3)[植]エゾギク(蝦夷菊)の別称。
⇒えぞぎく(エゾギク,蝦夷菊)
あずまげた《あづまげた》
【東下駄】
○[服]畳表(タタミオモテ)をつけた、カシ(樫)の婦人用下駄。
歯が低いため、雨の時には浅い爪皮(ツマカワ)をつけて用いる。
参照⇒つまかわ(爪皮,爪革)
◎寛永年間(1624〜1644)、遊女吾妻がはき始めたことから。
あずまじのしだいきょう《あづまぢのしだいけう》
【東路の四大橋】
○[歴]近江(オウミ)瀬田(セタ)・三河(ミカワ)矢矧(ヤハギ)と吉田・江戸
六郷(ロクゴウ)の橋の総称。
◎六郷橋は享保年間(1716〜1736)に洪水の禍を防ぐため取り払
われ、渡し場が設けられた。
参照⇒ろくごうがわ(六郷川)
あずましょうじ《あづましやうじ》
【東障子】
○(1)[建]縦の組子を密にした障子。
○(2)[建]障子紙の代わりにガラスをはめた明かり障子。
あずまちょう《あづまちやう》
【東町】
◇[日]Azuma Cho/Aduma Cho
○鹿児島県北西部、出水郡(イズミグン)の町。長島の東半分。
◎長島の西半分は長島町(ナガシマチョウ)。
◎長崎県南高来郡(ミナミタカキグン)には吾妻町(アヅマチョウ)がある。
茨城県稲敷郡(イナシキグン)には東町(アズママチ)があった。
あずままち《あづままち》
【東町】
◇[日]Azuma Machi/Aduma Machi
○[古]茨城県南部、稲敷郡(イナシキグン)の町。
◎1996. 9. 1(平成 8)東村が町制施行。
2005. 3.22(平成17)江戸崎町(エドサキマチ)・新利根町(シントネマチ)
・桜川村(サクラガワムラ)・東町の3町1村が合併して稲敷市を発足。
◎鹿児島県出水郡(イズミグン)には東町(アズマチョウ)がある。
あずまむら《あづまむら》
【東村】
◇[日]Azuma Mura/Aduma Mura
○(1)⇒あづまむら(東村)
○(2)[古]茨城県南部、稲敷郡(イナシキグン)東町の旧称。
⇒あずままち(東町)
○(3)[古]群馬県中央部、勢多郡(セタグン)東部の村。
◎2006. 3.27(平成18)新田郡(ニッタグン)笠懸町(カサカケマチ)・山田郡
(ヤマダグン)大間々町(オオマママチ)と合併して「みどり市」を発足。
○(4)[古]群馬県中部南東、佐波郡(サワグン)の村。
養寿寺に江戸末期の博徒(バクト)国定忠治(クニサダ・チュウジ)の墓
があり、国定は忠治の生地。
◎2005. 1. 1(平成17)伊勢崎市(イセサキシ)に編入。
★あずまや《あづまや》
【四阿】
【東屋】
○[建]
参照⇒がぜぼ(ガゼボ),きおすく(キオスク)(1),あるこーぶ
(アルコーブ)(3),かぶらづか(蕪束,鏑束)
あずまやさん《あづまやさん》
【四阿山】
◇[日]Azumaya San/Adumaya San
○[地]群馬県と長野県にまたがる火山。標高2,340メートル。
西麓は菅平高原(スガダイラコウゲン)。
あずまやま《あづまやま》
【吾妻山】
◇[日]Azuma Yama/Aduma Yama
○[地]奥羽山脈南部、福島県と山形県にまたがる火山群。
磐梯朝日国立公園に含まれる。
◎西吾妻山:標高2,035メートル。
東吾妻山:標高1,975メートル。
一切経山:標高1,949メートル。
吾妻小富士:標高1,707メートル。
◎1893(明治26)噴火。
あすまら
【アスマラ】
◇Asmara
○アフリカ北東部、エリトリア国の首都。
あずみの《あづみの》
【安曇野】
◇[日]Azumino/Adumino
○⇒あづみの(安曇野)
あずみむら《あづみむら》
【安曇村】
◇[日]Azumi Mura/Adumi Mura
○⇒あづみむら(安曇村)
あすもだい
【アスモダイ】
◇[ヘブライ語]Asmoday、[羅]Asmodeus
○[ヘブライ神話]⇒あすもでうす(アスモデウス)
あすもで
【アスモデ】
◇[フ]Asmodee、Asmodai
○(1)[聖]『旧約聖書』「トビト書(Book of Tobit)」などに表れ
る、ユダヤ教の悪魔。
スペインの作家ゲバラ(Luis Velez de Guevara)(1579〜1644)
の1641(寛永18)『びっこの悪魔(El diablo cojuelo)』や、こ
れを模倣したルサージュ(A.R.Lesage)の悪者小説1707(宝永 4)
『びっこの悪魔(Le Diable boiteux)』などにも登場する。
参照⇒あすもでうす(アスモデウス)
○(2)[文]フランスの作家モーリアック(F.Mauriac)の戯曲名。
あすもでうす
【アスモデウス】
◇[羅]Asmodeus、[ヘブライ語]Asmoday
○[ヘブライ神話]ユダヤの悪魔研究で、欲情をつかさどる地獄
の王。
「アスモダイ」とも呼ぶ。
参照⇒あすもで(アスモデ)
あずらくがわ《あずらくがは》
【アズラク川】
◇[アラビア語]al-Bahr al-Azraq
○[地]⇒あおないる(青ナイル)
あすらん
【アスラン】
◇[トルコ語]aslan
○[哺](トルコ語で)ライオン。
⇒らいおん(ライオン)
あすりーと
【アスリート】
◇[英]athlete
○(1)[運](各種の)運動選手・運動競技選手。スポーツマン。
◎アスレチックス(athletics):運動競技。
○(2)[運]陸上競技選手。
◎短距離:⇒すぷりんたー(スプリンター)
あする
【アスル】
◇[西]azul
○[色]⇒あすーる(アスール)
あすーる
【アスール】
◇[西]azul
○[色](スペイン語で)青・青色。
「アスル」,「アズール」とも呼ぶ。
あずーる
【アズール】
◇[西]azul
○[色]⇒あすーる(アスール)
あずれーじょ
【アズレージョ】
◇[葡]azulejo(青い鳥)
○ポルトガル・スペインの伝統的な装飾タイル。
イベリア半島を征服したムーア人から伝えられたもので、15
世紀に始まる。
スペイン語で「アスレホ(azulejo)」とも呼ぶ。
参照⇒まじょりか(マジョリカ)
あすれちっく
【アスレチック】
◇[英]athletic
○(1)[形]競技の、体育の。
○(2)[形]運動競技用の。
○(3)[形]筋骨質の。
○(4)[心]筋肉質の人。
参照⇒くれっちまー(クレッチマー)
◎ピクニック(pyknic):肥満型の人。
アスセニック(asthenic):痩せ型の人。
あすれちっくす
【アスレチックス】
◇[英]athletics
○(1)[運](各種の)運動競技・スポーツ。
◎アスリート(athlete):運動選手。
○(2)[運]陸上競技。
○(3)[運](科目としての)体育。
あすれほ
【アスレホ】
◇[西]azulejo
○⇒あずれじょ(アズレジョ)
あすろっく
【アスロック】
【ASROC】
◇[米]anti-submarine rocket
○[軍]米軍が開発した水上艦艇から潜水艦を攻撃する、空中発
射ロケット式自追魚雷。
イージス艦にも搭載。
参照⇒みさいる(ミサイル),えすゆーえむ(SUM),さぶろっ
く(サブロック,SUBROC)
あすろんろくよん
【アスロン64】
◇[登録商標]Athlon 64
○[計]AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイス)社製PC用
64ビットMPU(超小型演算処理装置)。
◎2003. 9.23(平成15)発表。
あすわぐん《あすはぐん》
【足羽郡】
◇[日]Asuwa Gun
○[古]福井県東北部の郡。
のみ。
◎2006. 2. 1(平成18)美山町(ミヤマチョウ)が福井市に編入し、郡は
消滅。
あすわど
【アスワド】
◇[アラビア語]aswad(黒)
○[人]男性名。
あすわやま《あすはやま》
【足羽山】
◇[日]Asuwa Yama
○[地]福井県福井市山奥町(ヤマオクチョウ)にある小山。
◎足羽山公園遊園地
あすわん
【アスワン】
◇Aswan、[フ]Assouan
○(1)(Muhafazat Aswan)⇒あすわんけん(アスワン県)
○(2)エジプト南東部、ナイル川中流域のアスワン県中央部に
ある県都。工業都市。
北緯24.08°、東経32.92°の地。
〈人口〉
1976(昭和51)14万4,377人。
1986(昭和61)19万1,461人。
1996(平成 8)21万9,017人。
◎古くから隊商の宿場。
あすわんけん
【アスワン県】
◇[アラビア語]Muhafazat Aswan、[英]Aswan Governorate
○エジプト南東部、ナイル川中流域の県。北部をケナ県(Muha-
fazat Qina)に接する。
県都はアスワン。
アブシンベル(Abu Simbel)神殿など古代遺跡が多い。
〈面積〉
679平方キロメートル。
〈人口〉
1996(平成 8)97万3,671人(11月19日現在)。
◎1902(明治35)アスワン・ダム、建設。
1970(昭和45)アスワン・ハイ・ダム、完成。
あーすん
【アースン】
◇[英]arson
○⇒あーそん(アーソン)
あすんしおん
【アスンシオン】
◇Asuncion
○南アメリカ、パラグアイ(Paragua)の首都。
〈人口〉
1974(昭和49)43万人。
1982(昭和57)45万4,000人。
あせ
【アセ】
◇[英]-ase(エイス)、[独]-ase(アゼ)
○[接尾辞]「酵素」を表す語形成要素。
◎アミラーゼ([独]Amylase)/アミレイス([英]amylase)。
リパーゼ([独]Lipase)/ライペイス([英]lipase)。
オキシダーゼ([独]Oxidase)/オクシデイス([英]oxidase)。
ジアスターゼ([独]Diastase)/ダイアステイス(diastase)。
★あせあん
【アセアン】
【ASEAN】
◇[英]Association of South East Asian Nations)
○東南アジア諸国連合の略称。
参照⇒えーあーるえふ(ARF)
◎1967(昭和42)インドネシア・シンガポール・タイ・フィリピ
ン・マレーシアの5ヶ国で結成。
1984. 1. 7(昭和59)ブルネイ、加盟。
◎ASEANプラス3:東南アジア諸国連合と日中韓の3ヶ国。
2004.11.29(平成16)ASEANプラス3首脳会議、ラオスで
開催。
あせい
【亜聖】
◇[中]Yasheng
○(1)聖人に次ぐ立派な人・賢人。
○(2)[漢]孔子(Kongzi)を聖人とし、顔回(Yan Hui)(ガンカイ)・
孟子(Mengzi)(モウシ)をさす。
参照⇒がんかい(顔回),もうし(孟子)(1)
あせいるみさき
【アセイル岬】
◇[スワヒリ語]Ras Aser
○[地]⇒あしーるみさき(アシール岬)
あせかきかんのん《あせかきくわんおん》
【汗かき観音】
○滋賀県の正法寺(岩間寺)の千手観音の俗称。
参照⇒しょうぼうじ(正法寺)(2)
あぜがまるさん
【畦ヶ丸山】
◇[日]Azegamaru San
○[地]神奈川県足柄上郡(アシガラカミグン)山北町(ヤマキタマチ)と山梨県
南都留郡(ミナミツルグン)道志村(ドウシムラ)の境にある山。標高1,293
メートル。大室山(オオムロサン)の南西。
山頂は山北町世附(ヨヅク)。
★あぜくらづくり
【校倉造り】
【校倉造】
○[建]柱を用いず、木材を横にして井桁(イゲタ)状に積み重ねて
壁を作る建築技法。
木材の断面は三角・四角・円など。
奈良県東大寺の正倉院の両側(南倉・北倉)は有名。
◎まだノコギリ(鋸)などがなく、よい板材を作れなかった時代
の建築技法。世界各地で用いられた。
参照⇒いたくらづくり(板倉造り,板倉造)
あせしなーと
【アセシナート】
◇[西]asesinato
○(スペイン語で)殺人。
あせしらず
【汗知らず】
○(1)[化]亜鉛華(アエンカ)、または亜鉛華澱粉(デンプン)で製造し
た、皮膚の散布薬の登録商標名。
○(2)(一般に)汗止めの散布薬。
「ベビー・パウダー」,「シッカロール」,「タルカム・パウダー」,
「てんかふん(天花粉,天瓜粉)」など。
参照⇒たるかむぱうだー(タルカム・パウダー),てんかふん
(天花粉,天瓜粉)
あせすめんと
【アセスメント】
◇[英]assessment
○(1)評価・査定・判断。
○(2)(特に)事前評価・初期評価。影響評価・影響査定。
◎環境アセスメント
あせたみぷりど
【アセタミプリド】
◇[英]acetamiprid
○[農][化]ネオニコチノイド系の殺虫剤。
作物への残留性が高い。
◎2008. 9.(平成20)アセタミプリドに汚染されたベトナム米が
三笠フーズによって事故米(工業用)から食用として不正に転売
されたことが判明。
あせたーる
【アセタール】
◇[英]acetal
○[化]アルデヒドまたはケトンとアルコールの化合物。
溶剤・催眠剤として使用される。
あぜち
【按察使】
【按察】
○[歴]奈良時代の地方行政監督官。
719(養老 3. 7.)初めて設置された令外官(リョウゲノカン)。
畿内・西海道を除き、特定の国司が兼任して隣接する2〜
4ヶ国を監察した。
平安時代に、陸奥(ムツ)・出羽(デワ)の二国を除き、大・中納
言や参議が兼任する名義だけの官となる。
「あんさつし(按察使)」とも呼ぶ。
参照⇒[2]あんさつし(按察使)(2)
あせちるこりん
【アセチルコリン】
◇[英]acetylcholine
○[生化]動植物中に含まれる塩基性物質。
動物では主として神経組織に存在し、副交感神経と運動神経
の神経末端から刺激に応じて分泌される興奮伝達物質で、神経
の興奮伝達や記憶・学習機能に関与する。
医薬としては血圧降下剤などに用いられる。
植物では麦角(バッカク)に含まれる。
◎初め麦角の一成分として単離された。
あせちるさりちるさん
【アセチルサリチル酸】
◇[英]acetylsalicylic acid、[独]Acetylsalicylsaere
○[薬]サリチル酸を無水酢酸でアセチル化して得られる解熱鎮
痛薬。
白色無臭の粉末または鱗片状結晶。
分子式はC6H4(OCOCH3)COOH。水に難溶。
解熱・鎮痛・抗炎症剤として、風邪の解熱やリューマチ・神
経痛などに用いる。非ピリン系の家庭薬。
バイエル社の商標名「アスピリン(Aspirin)」で知られる。
◎1899(明治32)ドイツのバイエル社がアスピリンの商標名で製
造・発売。
あせちるせるろーす
【アセチルセルロース】
◇[英]acetylcellulose
○[化]セルロースの酢酸エステル。
綿に無水酢酸と濃硫酸の混酸(コンサン)を加えて作る。
紡糸してアセテート繊維(人造絹糸)とする外、不燃性フィル
ム・ラッカー・プラスチック・塩化ビニール・酢酸・アセトン
などの原料に使用する。
「酢酸セルロース」,「酢酸繊維素」とも呼ぶ。
参照⇒れーよん(レーヨン)
あせちれんとう
【アセチレン灯】
◇[英]acetylene torch
○アセチレンを燃料とする照明器具の一種。
上下2室になった容器の下室にカーバイド(carbide)を、上
室に水を入れ、間にあるネジを調整してカーバイドに水をポタ
ポタと滴(シタタ)らせて、発生したアセチレン・ガスをパイプの
先で燃やして照明するもの。
カーバイドの不純物が原因でススが多く、また独特の臭気が
ある。
「アセチレンランプ(acetylene lamp)」,「カーバイドランプ
(carbide lamp)」,「カーバイトランプ」とも呼ぶ。
◎従来のオイル・ランプに較べて格段に輝度が高く、大正時代
から昭和中期まで坑内や夜店など幅広く用いられた。
あせちれんらんぷ
【アセチレンランプ】
【アセチレン・ランプ】
◇[英]acetylene lamp
○⇒あせちれんとう(アセチレン灯)
★あせとあるでひど
【アセトアルデヒド】
◇[英]acetaldehyde
○[化]メチル基(CH3-)のついたアルデヒド(-CHO)。
分子式はCH3CHO。
「アルデヒド」とも略称する。
参照⇒あるでひど(アルデヒド)
あせとん
【アセトン】
◇[英]acetone
○[化]脂肪族飽和ケトンの一つで、最も簡単なもの。化学式C
H3COCH3。
無色・揮発性の可燃液体で、エーテル臭がある。水やアルコ
ールに溶ける。
アセチレン・プロピレンを原料として製造するほか、デンプ
ン(澱粉)のアセトンブタノール発酵によって得られる。
樹脂・脂肪・染料などの溶剤として広く用いるほか、重要な
化学工業原料の一つで、アセテート繊維・メタクリル樹脂・医
薬品・クロロホルムの原料などになる。
◎化粧品の徐光液にも入っている。
過酸化アセトン(Acetone Peroxide)は爆発力の高いアセトン
化合物で、簡単に製造が出来るためテロなどにも使用される。
あせとんけっせいおうとしょう《あせとんけつせいおうとしやう》
【アセトン血性嘔吐症】
◇[英]acetonemic vomiting
○[病]自家中毒症の一種。
2〜10歳くらいの子供が特に病気でもないのに急にぐったり
して青くなり、しきりに嘔吐する原因不明の症候群。
興奮などの心理的要因、疲労や風邪などが誘因となって起こ
ることが多く、血中・尿中のケトン体が増加する。
小学校入学までに直ることが多いが、まれにケ
トン性低血糖症(ketotic hypoglycemia)・代謝性疾患・不完全
腸閉塞などによることもある。
「周期性嘔吐症(cyclic vomiting)」とも呼ぶ。
[1]あーせなる
【アーセナル】
◇[英]arsenal
○(1)[軍](英語で)兵器庫。
○(2)[軍](英語で)造兵廠。
⇒ぞうへいしょう(造兵廠)(1)
[2]あーせなる
【アーセナル】
◇[独]Arsenal
○(1)[軍](ドイツ語で)兵器庫。
○(2)[軍](ドイツ語で)造兵廠。
⇒ぞうへいしょう(造兵廠)(1)
[3]あーせなる
【アーセナル】
◇[フ](単数形)arsenal)/(複数形)arsenaux(アーセノ)
○(1)[軍](フランス語で)兵器庫。
○(2)[軍](フランス語で)造兵廠。
⇒ぞうへいしょう(造兵廠)(1)
あーせの
【アーセノ】
◇[フ](複数形)arsenaux)/(単数形)arsenal(アーセナル)
○(1)[軍](フランス語で)兵器庫。
○(2)[軍](フランス語で)造兵廠。
⇒ぞうへいしょう(造兵廠)(1)
あせび
【馬酔木】
○[植]⇒あしび(アシビ,馬酔木)
あぜびき
【畦挽き】
○[建]鋸(ノコギリ)の一種。
敷居(カモイ)・鴨居(カモイ)などの溝(ミゾ)(畦)をつけるのに用い
る小形のもの。
溝の両側をノコ(鋸)で切り、その間はノミ(鑿)で削る。
「畦挽き鋸(ノコ)」とも呼ぶ。
あぜびき
【畦挽き】
○[建]⇒あぜびき(畦挽き)
あせむ
【アセム】
【ASEM】
◇[英]Asia-Europe Meeting
○アジアとヨーロッパとの関係の強化を目的に、欧亜首脳が直
接対話する国際会議。
「アジア欧州会合」,「アジアヨーロッパ首脳会議」とも呼ぶ。
◎1994.10.(平成 6)第3回東アジア・欧州経済サミットでシン
ガポールのゴー・チョクトン(Goh Chok Tong;呉作棟)首相が提
案。
1996. 3.(平成 8)第1回、バンコクで開催。
あせら
【アセラ】
【Acela】
○[交]アメリカの通勤用高速鉄道。
アムトラック(全米鉄道旅客公社)により、ワシントン〜ボス
トン間を最高時速240キロメートル(150マイル)で運行。
アメリカ版新幹線とも呼ばれる。
参照⇒あむとらっく(アムトラック,Amtrak)
◎2000.12.(平成12)運行開始。
★あせる
【焦る】
○(1)(何かをして)急(セ)いて苛立(イラダ)つ。
○(2)(何もせずに)いらいら気をもむ。
◎「焦」は「こげる(焦げる)」とも読む。
あせるが
【アセルガ】
◇[西]acelga
○[植](スペイン語で)フダンソウ(不断草)。
⇒ふだんそう(フダンソウ,不断草,恭菜)
あぜるばいじゃんきょうわこく
【アゼルバイジャン共和国】
◇[英]Republic of Azerbaijan
○コーカサス地方(Caucasia)、東部をカスピ海に面する共和国。
首都はバクー(Baku)。
主な住民はトルコ系アゼルバイジャン人。
〈面積〉
8万6,600平方キロメートル。
〈人口〉
1989(平成元)702万人。
1998(平成10)785万5,576人(7月推計)。
1999(平成11)790万8,224人(7月推計)。
〈歴代大統領〉
ヘイダル・アリエフ(Heydar Aliyev)(1923〜2003.12.12):
1993.10.10〜2003.10.31。
イルハム・ヘイダルオグル・アリエフ(Ilham Heydar ogli
Aliyev)(1961.12.24〜):2003.10.31〜。
〈歴代首相〉
アルトゥール・ラシザデ(Artur Rasizade)(1935〜):1996.
7.20〜2003. 8. 4。
イルハム・ヘイダルオグル・アリエフ(前出):2003. 8. 4〜
2003.11. 4。
ラシザデ(再任):2003.11. 4〜。
◎西に接するアルメニア共和国と互いに飛び地を有し、ナゴル
ノカラバフ自治州(Nagorno-Karabakh Autonomous Region)をめ
ぐって対立関係にある。
参照⇒なごるのからばふじちしゅう(ナゴルノカラバフ自治
州)
◎1936(昭和11)ソビエト連邦を構成するアゼルバイジャン・ソ
ビエト社会主義共和国となる。
1989.10. 5(平成元)共和国主権宣言。
1991. 8.30(平成 3)ソビエト連邦から独立宣言。
1993. 6.18(平成 5)H.アリエフ、アゼルバイジャン最高会
議議長に就任。
2003.10.15(平成15)大統領選挙で現職のH.アリエフ大統領
の長男イルハムが当選し、事実上の世襲となる。
◎東アゼルバイジャン州・西アゼルバイジャン州はイランの州。
あせろら
【アセロラ】
◇[西]acerola、[学]Malpighia glabra
○[植]キントラノオ科(Malpighiaceae)マルピギア属(Malpi-
ghia)の常緑低木。西インド諸島と南テキサスから南アメリカ
北部にかけての熱帯アメリカ原産。
樹高は3〜4メートル。適切な環境であれば年に数回開花し、
濃赤色のサクランボのような実をつける。果肉は多汁質でビタ
ミンCの含有量はレモンの約28倍といわれる。生食のほか、ジュ
ース・ジャム・ゼリー・キャンディなどの原料とする。
ハワイ・フィリピンなどでも栽培されている。
日本では1970(昭和45)鹿児島大学の指宿(イブスキ)植物試験場
で実験栽培が始められ、沖縄や小笠原でハウス栽培が普及しつ
つある。
「バルバドスサクラ(バルバドス桜)」,「バルバドスチェリー
(Barbados cherry)」,「西インドチェリー」とも呼ぶ。
あせんしーな
【アセシーナ】
◇[西](女性形)asesina/(男性形)asesino(アセシーノ)
○(スペイン語で)殺人者・人殺し。
⇒さつじんしゃ(殺人者)
あせんしーの
【アセシーノ】
◇[西](男性形)asesino/(女性形)asesina(アセシーナ)
○(スペイン語で)殺人者・人殺し。
⇒さつじんしゃ(殺人者)
あせんしょん
【アセンション】
◇[英]ascension
○(1)上昇。
参照⇒あせんでぃんぐ(アセンディング)
◎"ascend"の名詞形だが、一般には"ascent"が多く用いられる。
○(2)[宗](Ascension)キリストの昇天。
◎昇天祭(Ascension Day):⇒しょうてんさい(昇天祭)
あせんしょんでー
【アセンションデー】
【アセンション・デー】
◇[英]Ascension Day
○[宗]⇒しょうてんさい(昇天祭)
あせんず
【アセンズ】
◇[英]Athens
○アテナイ(アテネ)の英語名。
⇒あてない(アテナイ)
あせんだーど
【アセンダード】
◇[西]hacendado
○[経]ラテン・アメリカの大農場アシエンダ([西]hacienda)を
所有・経営する大地主。
参照⇒あしえんだ(アシエンダ)
あせんでぃんぐ
【アセンディング】
◇[英]ascending
○(1)[形]昇っていく、上昇する、上向きの。
○(2)[計]昇順(ショウジュン)。データのレコードやアイテムが小さ
い方から大きい方への順番に並んでいること。また。その順に
並べること。
⇔でぃせんでぃんぐ(ディセンディング)(2)
参照⇒そーてぃんぐ(ソーティング)
あせんぶら
【アセンブラ】
◇[英]assembler
○[計]アセンブリ言語で記述されたソースプログラムを、オブ
ジェクトプログラムに変換するプログラム。
アセンブラはコンピュータの種類によって異なるため、同じ
コンピュータのためのアセンブラは「セルフアセンブラ(self
assembler)」、異なるコンピュータのためのものは「クロスアセ
ンブラ(criss assembler)」と呼ぶ。
「アセンブラー」とも呼ぶ。
参照⇒あせんぶりげんご(アセンブリ言語),あせんぶる(アセ
ンブル)(4),りんけーじ(リンケージ)(4)
◎アセンフラの対象となるコンピュータを「ターゲットマシン
(target machine)」と呼ぶ。
あせんぶらー
【アセンブラー】
◇[英]assemblerassembler
○[計]⇒あせんぶら(アセンブラ)
あせんぶりー
【アセンブリー】
◇[英]assembly
○(1)(特別の目的のための)集会・会合。
○(2)[教]朝礼など。
○(3)(Assembly)議会。州議会の下院。立法議会。
○(4)(部品・機材・建材などの)組み立て。
○(5)組み立て部品。
○(6)集合体。
○(7)[軍]集合合図・集合ラッパ(assembly bugle)。
○(8)[軍]集合・集結。
あせんぶりーいんだすとりー
【アセンブリーインダストリー】
【アセンブリー・インダストリー】
◇[英]assembly industry
○[経]加工組立産業。
大企業から、部品の製造加工・組み立てなどの作業を受注・
分担する産業。
あせんぶりげんご
【アセンブリ言語】
◇[英]assembly language
○[計]コンピュータのプログラムを記述する言語の一。
マシン語(機械語)の命令の一つ一つに対応し、無駄のないき
め細かなプログラムが作成できる。
そのほかに、オブジェクトプログラムに変換するアセンブラ
に対する疑似命令を含む。
「アセンブリー言語」とも呼ぶ。
参照⇒あせんぶら(アセンブラ),あせんぶる(アセンブル)(4)
あせんぶりーげんご
【アセンブリー言語】
◇[英]assembly language
○[計]⇒あせんぶりげんご(アセンブリ言語)
あせんぶりーぷらんと
【アセンブリープラント】
【アセンブリー・プラント】
◇[英]assembly plant
○[経]組み立て工場。
あせんぶりーらいん
【アセンブリーライン】
【アセンブリー・ライン】
◇[英]assembly line
○(1)[経](工場の)組み立てライン。
○(2)[経](組み立て工場の)流れ作業。
あせんぶる
【アセンブル】
◇[英]assemble
○(1)[自動]集合する・会合する。
○(2)[他動](人・物などを)集める・集合させる・召集する。
○(3)[他動](部品を集めて)組み立てる。
○(4)[他動][計]アセンブリ言語で記述されたソースプログラ
ムを、アセンブラでオブジェクトプログラムに変換する。
参照⇒あせんぶりげんご(アセンブリ言語),あせんぶら(アセ
ンブラ)
あせんやく
【阿仙薬】
○[生化]アカネ科(Rubiaceae)のガンビール(gambir)・マメ科
(Fabaceae)のミモザ(mimosa)・ヤシ科(Palmae)のビンロウジュ
(檳榔樹)などの植物の葉・ツル(蔓)を煮つめた褐色または暗褐
色塊状の生薬。
カテキン・タンニンを多量に含み、収斂剤(シュウレンザイ)・下痢
止め・口中清涼剤などや、染料・皮なめし剤に用いる。
「ガンビール」,「カテキュー(catechu)」とも呼ぶ。
参照⇒かてきゅー(カテキュー)(1)
★あせんやくのき
【アセンヤクノキ】
【阿仙薬の木】
◇[学]Acacia catechu、[英]catechu(カテキュー)
○[植]マメ目(Fabales)マメ科(Fabaceae)ネムノキ亜科(Mimo-
soideae)アカシア属(Acacia)の小高木。南インド・タイなどに
自生。
参照⇒あせんやく(阿仙薬)
あそ
【あそ】
○[海]海上保安庁の大型巡視船(PL41)。
福岡市の福岡海上保安部に所属。
全長79メートル、770総トン、最高速度30ノット(時速約55キ
ロメートル)以上。40ミリ機関砲を装備。
◎2005(平成17)不審船の拿捕(ダホ)を目的に就役。
あそ
【安蘇】
◇[日]Aso
○[古]⇒あそぐん(安蘇郡)
あそ
【阿蘇】
◇[日]Aso
○(1)[地]⇒あそさん(阿蘇山)
○(2)[地]⇒あそかい(阿蘇海)
○(3)⇒あそぐん(阿蘇郡)
○(4)⇒あそまち(阿蘇町)
あぞいみど
【アゾイミド】
◇[英]azoimide
○[化]⇒あじかすいそ(アジ化水素)
あそうぎ
【阿僧祇】
◇[梵]asamkhya/asamkhyeya
○(1)[仏]古代インドの数の単位。数えきれないほどの大きな
数の単位。無数(ムシュ,ムスウ)・無量。
「僧祇」とも呼ぶ。
○(2)[仏]数えきれないほどの永い期間の単位。永劫(ヨウゴウ,エイ
ゴウ)。
「僧祇」とも呼ぶ。
○(3)[数]数の単位。10の56乗。
○(4)[数]数の単位。10の64乗。
あそうまち《あさふまち》
【麻生町】
◇[日]Aso Machi
○茨城県南東部、行方郡(ナメガタグン)の町。
あそかい
【阿蘇海】
◇[日]Aso Kai
○[地]京都府北部の宮津市にある天橋立(アマノハシダテ)西側の潟湖
(セキコ)(ラグーン)。
面積約2平方キロメートル、周囲14キロメートル、最大深度
14メートル。
西部に野田川が流入。
西岸は与謝郡(ヨサグン)岩滝町(イワタキチョウ)で、「与謝内海(ヨサナイカイ)」
とも呼ぶ。
参照⇒あまのはしだて(天橋立.天の橋立)
◎天橋立の砂州(サス)の成長によって宮津湾の一部が隔絶されて
できたもの。
あそぎり
【あそぎり】
○[海]海上保安庁のあそぎり型巡視艇(PC101)。
◎1994.12.19(平成 6)竣工。
あそぐん
【安蘇郡】
◇[日]Aso Gun
○[古]栃木県南西部にあった郡。
◎2005. 2.28(平成17)田沼町(タヌママチ)・葛生町(クズウマチ)、佐野
市に編入して郡は消滅。
あそぐん
【阿蘇郡】
◇[日]Aso Gun
○熊本県北東部の郡。
一の宮町(イチノミヤマチ)・阿蘇町(アソマチ)・南小国町(ミナミオグニマチ)・
小国町(オグニマチ)・産山村(ウブヤマムラ)・波野村(ナミノソン)・高森町(タ
カモリマチ)・西原村(ニシハラムラ)・南阿蘇村(ミナミアソムラ)の町村。
◎2005. 2.11(平成17)蘇陽町(ソヨウマチ)、上益城郡(カミマシキグン)の
矢部町(ヤベマチ)・清和村(セイワソン)と合併して上益城郡山都町(ヤマト
マチ)を発足。
2005. 2.13(平成17)白水村(ハクスイムラ)・久木野村(クギノムラ)・長
陽村(チョウヨウムラ)の3村が合併して南阿蘇村を発足。
あそこ
【彼所】
【彼処】
○(1)自分からも相手からも遠い場所。
○(2)あの場所。
「あすこ」,「かしこ」とも呼ぶ。
○(3)相手に既知の場所。例の場所。
○(4)あの局面。
○(5)[古]あの人。
★あそごがく
【阿蘇五岳】
◇[日]Aso Gogaku
○[地]阿蘇山のカルデラにある五つの火口丘の総称。
参照⇒あそさん(阿蘇山)
◎高岳(タカダケ):標高1,592メートル。
中岳(ナカダケ):標高1,506メートル。
根子岳(ネコダケ):標高1,433メートル。
烏帽子岳(エボシダケ):標高1,337メートル。
杵島岳(キシマダケ):標高1,326メートル。
あそさ
【アソサ】
◇Assosa/Asosa
○エチオピア北西部、ベニシャングル州(Benishangul Kilil)
南西部にある州都。
★あそさん
【阿蘇山】
◇[日]Aso San
○[地]熊本県北東部と大分県にまたがる活火山。
高岳(タカダケ):中央火口丘の一峰。標高1,529メートル。
中岳(ナカダケ):中央火口丘の一峰。標高1,506メートル。
根子岳(ネコダケ):中央火口丘の一峰。標高1,433メートル。
大観峰(ダイカンボウ):外輪山の一峰。標高936メートル。
阿蘇谷(アソダニ):中央火口丘の北に広がる火口原。
南郷谷(ナンゴウダニ):中央火口丘の南に広がる火口原。
◎2015. 9.14(平成27)中岳第一火口、噴火。
あそしえいと
【アソシエイト】
◇[英]associate
○(1)[他動]関係付ける・関連付ける。
「アソシエート」とも呼ぶ。
○(2)[他動]賛同する・支持する。
「アソシエート」とも呼ぶ。
○(3)[自動]仲間になる・一緒にやる。
「アソシエート」とも呼ぶ。
○(4)[自動]提携する・連合する。
「アソシエート」とも呼ぶ。
○(5)[名]仲間・同僚。協力者・共同経営者。
「アソシエート」とも呼ぶ。
○(6)[名](団体などの)準会員。
「アソシエート」とも呼ぶ。
あそしえいとぷろふぇっさー
【アソシエイトプロフェッサー】
【アソシエイト・プロフェッサー】
◇[英]associate professor
○[教](大学の)準教授。
「アソシエートプロフェッサー」とも呼ぶ。
参照⇒きょうじゅ(教授)
あそしえーと
【アソシエート】
◇[英]associate
○⇒あそしえいと(アソシエイト)
あそしえーとぷろふぇっさー
【アソシエートプロフェッサー】
【アソシエート・プロフェッサー】
◇[英]associate professor
○[教]⇒あそしえいとぷろふぇっさー(アソシエイトプロフェッ
サー,アソシエイト・プロフェッサー)
あそす
【アソス】
◇Athos
○(1)[地]⇒あとすはんとう(アトス半島)
○(2)[地]⇒あとすさん(アトス山)
あそすさん
【アソス山】
◇[英]Mount Athos
○[地]⇒あとすさん(アトス山)(1)
あそすはんとう《あそすはんたう》
【アソス半島】
◇[英]Athos peninsula
○[地]⇒あとすはんとう(アトス半島)
あぞせんりょう《あぞせんれう》
【アゾ染料】
◇[英]azo dyes
○[化]アゾ基(-N=N-)を発色団にもつ染料の総称。
あぞーと
【アゾート】
◇[英]azote
○[古][化]英語で、チッソ(窒素)(nitrogen)の古称。
⇒ちっそ(チッソ,チッ素,窒素)
あーそにすと
【アーソニスト】
◇[英]arsonist
○(英語で)放火犯人・放火魔。
参照⇒ぱいろまにあっく(パイロマニアック),ぱいろまにあ
(パイロマニア)
◎放火:アーソン(arson)。
★あそび
【遊び】
○(1)([英]playing)遊ぶこと。
○()
○()[機]([英]play)機械の連結部分に余裕があること。
「クリアランス([英]clearance)」とも呼ぶ。
参照⇒かしめる(かしめる,加締める)
あそびべ
【遊部】
○[歴]古代、朝廷で大喪(タイソウ)などの殯(モガリ)の神事に奉仕し
た品部(シナベ)。
棺や祭器などを用意し、殯宮(アラキノミヤ)で歌舞を奏して鎮魂の
儀を行った、呪術的な職業集団。
参照⇒たいそう(大葬),やせどうじ(八瀬童子)
あそびましょ
【遊びましょ】
○[古]⇒あそぼ(遊ぼ)
あぞふかい
【アゾフ海】
◇[露]Azovskoye More、[英]Sea of Azov
○[地]黒海(Corne More)北東部にある内海。
東部をクリミア半島(Crimean Peninsula)東端のケルチ半島
(Kerchenskiy Poluostrov)、西部をタマン半島(Tamanskiy
Poluostrov)にはさまれたケルチ海峡(Kerchenskiy Proliv)で
黒海に通じる。
北東部のタガンログ湾(Taganrogskiy Zaliv)からドン川
(Reka Don)が流入する。
あそぼ
【遊ぼ】
○[古]子供が友達を遊びに誘(サソ)う呼び声。
一人または数人で遊び仲間の家の前に行き、声を揃(ソロ)えて
「○○ちゃん、あそぼっ!」と声を掛(カ)ける。さらに近所数軒
を回って仲間を集めてから遊ぶ。
主に男の子の掛け声で、女の子では「○○ちゃん、あそびま
しょっ!」っと少し節(フシ)をつけて声を掛ける。
まだ高層住宅も少なく、ゲーム機や携帯電話はなく、また
子供が空き地・路上・寺や神社の境内(ケイダイ)など外で遊んで
いた昭和中期ころまで行われ、町のあちこちで聞こえていた。
あそまち
【阿蘇町】
◇[日]Aso Machi
○熊本県北東部、阿蘇郡(アソグン)の町。
〈面積〉
199.36平方キロメートル。
(*)境界未定がある。
〈人口〉
2000(平成12)1万8,667人。
◎1954(昭和29)内牧(ウチノマキ)町・黒川村・永水(ナガミズ)村・尾ヶ
石(オガイシ)村・山田村が合併して発足。
あぞるびん
【アゾルビン】
◇Azorubin/Azorubine
○[食]食品着色料の一種。
ヨーロッパでは食品添加物として認可されているが、日本の
食品衛生法では未承認。
あぞれすしょとう《あぞれすしよたう》
【アゾレス諸島】
◇[英]Azores Islands、[葡]Arquipelago dos Acores
○[地]大西洋北部、ポルトガル本土の西方約1,500キロメート
ルにあるポルトガル領の火山諸島。
九つの主要な島から成る。
砂糖・バナナなどを産する。
欧米を結ぶ海空路・通信の中継地で、NATO軍の基地があ
る。
〈面積〉
2,344平方キロメートル。
〈人口〉
1991(平成 3)24万1,592人。
◎南東部:サンミゲル島(Ilha de Sao Miguel)(最大)・サンタ
マリア島(Ilha de Santa Maria)。
中央部:テルセイラ島(Ilha Terceira)・ピコ島(Ilha de Pi-
co)・ファイアル島(Ilha do Faial)・サンジョルジェ島(Ilha
de Sao Jorge)・グラシオサ島(Ilha Graciosa)。
北西部:フロレス島(Ilha das Flores)・コルボ島(Ilha do
Corvo)。
◎ポルトガル語「アソーレス(Acores)」は、この諸島に生息する
「タカ([英]hawks)」を意味する。
あーそん
【アーソン】
◇[英]arson(アースン)
○(英語で)放火・放火罪。
◎放火魔:アーソニスト(arsonist)。
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