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百 科 辞 書 《あお》 編集:獨 澄旻
-------- あお --------------------------------------------------
★あお《あを》
【青】
○(1)[色]三原色・七色(ナナイロ)の一つ。晴れた日の空や海の色。
◎C=96,M=48,Y=0,B=0。
◎古代日本語では、シロの「顕」に対する「漠」を示す言葉だった
と考えられ、場合によってミドリや褐色(茶色)をも示していた。
◎英語:ブルー(blue)。
ドイツ語:ブラオ(Blau)。
フランス語:ブルー(bleu)。
スペイン語:アスール(azul)。
イタリア語:アズッロ(azzurro)。
ロシア語:シネワ(sineva)。
サンスクリット語:ニイラ(niila)。
○(2)[色]青色・藍色・緑色・水色などの青色系統の色の総称。
参照⇒いろ(色)
○()
あおあずき《あをあづき》
【アオアズキ】
【青小豆】
○[植]リョクトウ(緑豆)の別称。
⇒りょくとう(リョクトウ,緑豆)
★あおい《あふひ》
【アオイ】
【葵】
○[植]アオイ目(Malvales)アオイ科(Malvaceae)の植物の総称。
★あおい《あふひ》
【葵】
◇[日]aoi/Aoi
○(1)[植]⇒あおい(アオイ,葵)
○()
○()紋所(モンドコロ)の名。フタバアオイ(二葉葵)を図案化したも
の。
京都賀茂神社の神紋「賀茂葵(カモアオイ)」に由来(ユライ)し、立葵(タ
チアオイ)・葵巴(アオイドモエ)(三葉葵)など種々の形がある。
葵巴は徳川家・江戸幕府の紋所として有名。
参照⇒みつばあおい(三葉葵)
○()⇒あおいく(葵区)
あおいうさぎ《あをいうさぎ》
【蒼いうさぎ】
○[俗][楽]⇒あおいうさぎ(碧いうさぎ)
あおいうさぎ《あをいうさぎ》
【碧いうさぎ】
○[楽]牧穂エミ作詞、織田哲郎作曲のTV主題歌。
歌は酒井法子。
俗に「蒼いうさぎ」とも書く。
◎1995(平成 7)日本テレビの水曜ドラマ『星の金貨』。
1995. 5.10(平成 7)シングル、発売。
あおいかなりあ《あをいかなりあ》
【青いカナリア】
◇[英]Blue Canary
○[楽]ビンセント・フィオリーノ(Vincent Fiorino)作詞・作
曲の歌謡曲。
歌はダイナ・ショア(Dinah Shore)。
◎1953(昭和28)。
日本では雪村いづみがカバー。
あおいく《あふひく》
【葵区】
◇[日]Aoi Ku
○静岡県静岡市西部の区。
◎清水市と合併前の静岡市北部。
あおいこぞう《あふひこぞう》
【葵小僧】
◇[日]Aoi Kozo
○[人]江戸中期の盗賊、大松五郎の異名。
火附盗賊改の長谷川平蔵に捕らえられる。
あおいさんみゃく《あをいさんみやく》
【青い山脈】
○(1)[文]石坂洋次郎(ヨウジロウ)の新聞連載小説。
1947(昭和22) 6. 9〜10. 4、「朝日新聞」に連載され、12月刊
行。
東北の港町を舞台に、解放的な男女高校生の交際を通して明
るい青春を描く。
○(2)[映]1949. 7.(昭和24)今井正監督の東宝映画。
○(3)[映]1963(昭和38)リバイバル。出演、吉永小百合(サユリ)ら。
○(4)[楽](2)の主題歌。西条八十(ヤソ)作詞、服部良一(リョウイチ)
作曲。
あおいせびろで《あをいせびろで》
【青い背広で】
○[楽]佐藤惣之助作詞、古賀政男作曲の歌謡曲。
歌は藤山一郎。
◎1937(昭和12)。
あおいたび《あをいたび》
【蒼い旅】
○[楽]谷村新司(シンジ)作詞、岸田智史(サトシ)作曲の歌謡曲。
歌は岸田智史。
◎1976(昭和51)岸田智史のデビュー曲。
あおいどもえ《あふひどもえ》
【葵巴】
○紋所(モンドコロ)の名。
⇒みつばあおい(三葉葵)
あおいとり《あをいとり》
【青い鳥】
◇[フ]L'Oiseau Bleu、[英]The Blue Bird
○(1)[文]ベルギーの劇作家メーテルリンク(Maurice Maeter-
linck)の戯曲。6幕。
チルチル(Tyltyl)とミチル(Mytyl)の兄妹が、夢の中で幸福
の使いである青い鳥を探し求めてさまざまな国をさまようが見
つからず、翌朝、目覚めて自分達の家の鳥籠(トリカゴ)に青い鳥
を見つけ、幸福は身近にあることを知る童話劇。
◎1909(明治42)刊行。
○(2)(転じて)幸福のシンボル。
あおいなぎさ《あをいなぎさ》
【青い渚】
○[楽]橋本淳作詞、井上忠夫作曲の歌謡曲。
歌はジャッキー吉川とブルー・コメッツ。
◎1966.11.(昭和41)コロムビアから発売。
あおいぶらく《あふひぶらく》
【葵部落】
◇[日]Aoi Buraku
○[歴]第二次世界大戦後、東京都台東区の上野にあった浮浪者
の部落(集団定着地)の俗称。
◎同様の部落は、隅田に蟻の町、お茶の水に自由学校村があっ
た。
あおいまつり《あふひまつり》
【葵祭】
○京都府京都市の二つの賀茂神社(カモジンジャ)、上賀茂神社(カミガ
モジンジャ)と下鴨神社(シモガモジンジャ)両社の祭礼。
祇園祭(ギオンマツリ)・時代祭(ジダイマツリ)とともに京都三大祭の
一つ。
石清水(イワシミズ)八幡宮の祭りを南祭(ミナミマツリ)と呼ぶのに対し、
「北祭(キタマツリ)」とも呼ぶ、
参照⇒さいおうだい(斎王代)
◎もと旧暦四月の中の酉(トリ)の日、現在は5月15日に祭礼が
執り行われる。
1884(明治17)復活。
1953(昭和28)復活。
1956(昭和31)女人列、復活。
◎下鴨神社:⇒かもみおやじんじゃ(賀茂御祖神社)
あおいむぎ《あをいむぎ》
【青い麦】
○[楽]阿久悠(アク・ユウ)作詞、三木たかし作曲の歌謡曲。
歌は伊藤咲子(サキコ)(1958. 4. 2〜)。
◎1975(昭和50)。
あおいめのにんぎょう《あをいめのにんぎやう》
【青い目の人形】
◇[英]American Blue-eyed Doll
○(1)[歴]1927. 3.27(昭和 2)アメリカの児童から日本の子供
たちに贈られた約1万2千体の人形。
カリフォルニアの日本人移民排斥運動など日米関係の悪化を
憂慮して、親日家の宣教師シドニー・ルイス・ギューリック
(Dr. Sidney Lewis Gulick)(1860〜)が提唱し、アメリカ国内
の約260万人の募金で日本の子供たちに贈ったもの。日本全国
の小学校に配られた。
第二次世界大戦中に大半は焼却などで破棄されたが、戦後に
約300体弱が発見されている。
◎贈られた人形の数は、11,970体とも12,739体とも。
返礼として日本の児童らが1銭づつ募金して茶道具など調度
品を添えた市松人形58体(全州の数)を贈り、全米の都市を巡回
して公開。
この返礼人形は44体が現存。
○(2)[楽]野口雨情(ウジョウ)作詞、本居長世作曲の童謡。
★あおいもりてつどう《あをいもりてつだう》
【青い森鉄道】
○[交]青森県内を運行する第三セクターの鉄道会社。
本社は青森県青森市。
〈停車駅〉
目時(メドキ)駅・三戸(サンノヘ)駅・諏訪ノ平(スワノタイラ)駅・剣吉(ケ
ンヨシ)駅・苫米地(トマベチ)駅・北高岩(キタタカイワ)駅・八戸(ハチノヘ)駅
・陸奥市川(ムツイチカワ)駅・下田(シモダ)駅・向山(ムカイヤマ)駅・三沢
(ミサワ)駅・小川原(コガラワ)駅・上北町(カミキタチョウ)駅・乙供(オットモ)
駅・千曳(チビキ)駅・野辺地(ノヘジ)駅・狩場沢(カリバサワ)駅・清水
川(シミズガワ)駅・小湊(コミナト)駅・西平内(ニシヒラナイ)駅・浅虫温泉
(アサムシオンセン)駅・野内(ノナイ)駅・矢田前(ヤダマエ)駅・小柳(コヤナギ)
駅・東青森(ヒガシアオモリ)駅・青森(アオモリ)駅。
◎もとJR東北本線。
あおいろ《あをいろ》
【青色】
○(1)[色]青(アオ)の色。
単に「青」とも呼ぶ。
参照⇒あお(青)
○(2)[色]刈安(カリヤス)と紫根(シコン)に灰を加えた染め色。または、
織り色。ほとんど灰色に近い淡い黄緑色。
「山鳩色(ヤマバトイロ)」とも呼ぶ。
参照⇒きくじん(麹塵)(1)
○(3)[服]襲(カサネ)の色目の一つ。表は青、裏は黄。
特に麹塵(キクジン)。
参照⇒きくじん(麹塵)(1)
あおいろのほう《あをいろのはう》
【青色の袍】
○[服]⇒きくじんのほう(麹塵の袍)
★あおいろれーざー《あをいろれーざー》
【青色レーザー】
◇[英]Blue Laser
○[電]
赤色レーザーより波長が短く、次世代DVDに使用される。
参照⇒はっこうだいおーど(発光ダイオード),ぶるーれいでぃ
すく(ブルーレイ・ディスク),えっちでぃでぃぶいでぃ(HD
DVD)
◎1990(平成 2)日亜化学工業(本社:徳島県阿南市)の中村修二
(のちカリフォルニア大学サンタバーバラ校教授)が、実用化の
基になる技術を開発。
1993(平成 5)日亜化学、世界で最初に量産化。
シャープ、日亜化学工業の特許に抵触しない製法を開発し、
2004(平成16)三原工場(広島県三原市)で量産を開始。
あおう
【亜欧】
【亞欧】
○アジア(亜細亜)とヨーロッパ(欧羅巴)。
「亜欧州」,「欧亜(オウア)」,「欧亜州」,「ユーラシア(Eurasia)」と
も呼ぶ。
参照⇒ゆーらしあたいりく(ユーラシア大陸)
あおうお《あをうを》
【アオウオ】
【青魚】
◇[中]Qingyu、[英]black carp、[学]Mylopharyngodon piceus
○[魚]コイ目(Cypriniformes)コイ科(Cyprinidae)ソウギョ亜
科(Ctenopharyngodoninae)の淡水魚。中国原産。
あおうしゅう《あおうしう》
【亜欧州】
【亞欧州】
○⇒あおう(亜欧,亞欧)
あおうたいりく
【亜欧大陸】
【亞欧大陸】
◇[英]Eurasian Continent
○[地]⇒ゆーらしあたいりく(ユーラシア大陸)
★あおうみがめ《あをうみがめ》
【アオウミガメ】
【青海亀】
◇[英]green turtle
○[爬]海産のカメ。
甲羅(コウラ)は鼈甲(ベッコウ)の代用とする。
「正覚坊(ショウガクボウ)」,「海坊主(ウミボウズ)」とも呼ぶ。
◎好んで大酒を飲むという俗信があり、「正覚坊」は大酒のみの
代名詞ともなっている。
あおえき《あはふえき》
【粟生駅】
○(1)[交]兵庫県小野市(オノシ)粟生町(アオチョウ)にあるJR加古川
線の駅。
小野町(オノマチ)駅と河合西(カワイニシ)駅の間。
○(2)[交]神鉄粟生線の駅。
葉多(ハタ)駅の次でターミナル駅(終点)。
○(3)[交]北条鉄道の駅。
網引(アビキ)駅(加西市)の次でターミナル駅(始点)。
あおえんどう《あをゑんどう》
【アオエンドウ】
【青エンドウ】
【青豌豆】
◇[英]green peas
○[食]⇒[1]ぐりーんぴーす(グリーンピース)
あおおに《あをおに》
【青鬼】
○全身が青い鬼。
民話や節分などでは赤鬼と一緒に登場する。
あおがきちょう《あをがきちやう》
【青垣町】
◇[日]Aogaki Cho
○[古]兵庫県中東部、氷上郡(ヒカミグン)の町。
◎2004.11. 1(平成16)氷上郡の柏原町(カイバラチョウ)・氷上町(ヒカミ
チョウ)・青垣町・春日町(カスガチョウ)・山南町(サンナンチョウ)・市島町(イ
チジマチョウ)の全6町が合併して丹波市(タンバシ)を発足。
あおがしま《あをがしま》
【青ヶ島】
◇[日]Aogashima/Ao ga Shima
○[地]伊豆諸島最南端の火山島。八丈島の南方約70キロメート
ル。
東京都に属する。
標高423メートルの火山がある。
〈面積〉
5.2平方キロメートル。
あおがしまむら《あをがしまむら》
【青ヶ島村】
◇[日]Aogashima Mura
○東京都八丈支庁(ハチジョウシチョウ)の町。伊豆諸島最南端の青ヶ島
から成る。
〈面積〉
5.98平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)203人。
★あおかずら《あをかづら》
【アオカズラ】
【青葛】
○(1)[植]([学]Sabia japonica)アワブキ科(Sabiaceae)アオカ
ズラ属(Sabia)の落葉ツル性(蔓性)小木本。
「アオカヅラ」とも呼ぶ。
◎目は不定で、アワブキ目(Sabiales)・キンポウゲ目(Ranun-
culales)・ムクロジ目(Sapindales)とも。
○(2)[植]ツヅラフジ(葛藤)の別称。
⇒つづらふじ(ツヅラフジ,葛藤,防已)
あおかづら《あをかづら》
【アオカヅラ】
【青葛】
○(1)[植]⇒あおかずら(アオカズラ,青葛)
○(2)[植]ツヅラフジ(葛藤)の別称。
⇒つづらふじ(ツヅラフジ,葛藤,防已)
あおがみ《あをがみ》
【青紙】
○(1)青い色紙(イロガミ)。
○(2)薄い青色に染めた紙。
○(3)青花紙の別称。
⇒あおばながみ(青花紙)
★あおがら《あをがら》
【アオガラ】
【青雀】
◇[学]Parus caeruleus
○[鳥]スズメ目(Passeriformes)シジュウカラ科(Paridae)シジュ
ウカラ属(Parus)の小鳥。
メスは頭部が明るい青色の羽毛で覆われている。
あおがり《あをがり》
【青刈り】
○[農]作物、特に穀類を、葉がまだ青く実が熟さないうちに刈
り取ること。
飼料・肥料または減産目的で行われる。
イネ(稲)の場合は「青田刈り」とも呼ぶ。
◎ベトナムでは青いモミ(籾)を潰(ツブ)して青米として食用に
する。
あおき
【AOKI】
◇[英]AOKI Inc.
○[経]紳士服関連の企画・販売会社。
本社は神奈川県横浜市都筑区。
◎1958. 9.(昭和33)青木擴憲、長野県長野市篠ノ井に個人商店
「洋服の青木」を開業。
1965. 7.(昭和40)株式会社洋服の青木を設立。
1968. 6.(昭和43)株式会社アオキに商号変更。
2006. 4.(平成18)株式会社AOKIホールディングスに商号
変更。
2008. 4.(平成20)株式会社AOKIを分離設立。
あおきいせき《あをきゐせき》
【青木遺跡】
○[歴]島根県出雲市(イズモシ)東林木町(ヒガシハヤシギチョウ)にある、
奈良後期〜平安前期の遺跡。
◎2003.10.14(平成15)島根県埋蔵文化財調査センター、木彫り
の神像(高さ13.5センチメートル)が出土したと発表。
あおきおおかみ《あをきおほかみ》
【蒼き狼】
【蒼きオオカミ】
○[人]ジンギスカンの別称。
⇒じんぎすかん(ジンギスカン,ジンギス汗,成吉思汗)
あおきがはらじゅかい《あをきがはらじゆかい》
【青木ヶ原樹海】
◇[日]Aokigahara Jukai
○[地]山梨県、富士山の北西山麓にある原生林の樹海。
約3,000ヘクタールが自然公園法の第一種特別地域と特別保
護地区に指定。
富岳風穴(フガクフウケツ)・富士風穴・大室山(オオムロヤマ)(1,478メー
トル)などがある。
参照⇒じょうがんふんか(貞観噴火)
あおききんばりーじょうやく《おをききんばりーでうやく》
【青木キンバリー条約】
◇[英]Aoki-Kimberley Treaty
○[歴]⇒にちえいつうしょうこうかいじょうやく(日英通商航
海条約)
あおききんばれーじょうやく《おをききんばれーでうやく》
【青木キンバレー条約】
◇[英]Aoki-Kimberley Treaty
○[歴]⇒にちえいつうしょうこうかいじょうやく(日英通商航
海条約)
★あおきけんせつ《あをきけんせつ》
【青木建設】
○[建]ゼネコン。
◎2002.12.(平成13)民事再生法を申請。
★あおきこうくう《あをきかうくう》
【青木航空】
○[古][空]1952. 4.26(昭和27)設立、1956. 6. 2(昭和31)日本
遊覧航空となる。
あおきむら《あをきむら》
【青木村】
◇[日]Aoiki Mura
○長野県中東部、小県郡(チイサガタグン)の村。東部を上田市に接
する。
〈面積〉
57.09平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)4,937人。
◎1889(明治22)発足。
1957(昭和32)浦里村の一部を編入。
★あおぎり《あをぎり》
【アオギリ】
【青桐】
【梧桐】
◇[英]Chinese parasol tree/sultan's parasol、[学]Firmia-
na simplex
○[植]アオイ目(Malvales)アオギリ科(Sterculiaceae)アオギ
リ属(Firmiana)の落葉高木。
「ごとう(梧桐)」とも、また伝説上のフェニックス(不死鳥)が
止まる木とされ、「フェニックスツリー(phoenix tree)」とも呼
ぶ。
◎他の木よりも早く落葉するので、アオギリの一葉が散るのを
見れば、秋の到来を知ることができる。
参照⇒きりひとは(桐一葉)
◎ゴウシュウアオギリ(豪州梧桐):⇒ぼとるつりー(ボトルツ
リー,ボトル・ツリー)(1)
◎アオイ科(Malvaceae)にも分類される。
あおきん《あをきん》
【青金】
○[鉱]約20%ほどの銀を含んだ金銀合金。青みを帯び、銀含量
が増えるにつれて青緑色、さらに銀白色となる。
産出される自然金または金銀精錬工程の最終に産する金銀合
金で、純金・純銀の原料となる。
また、工芸品・装身具用に金に銀を混ぜてもつくる。
◎「青金(セイキン)」は鉛(ナマリ)の別名。
あおくも《あをくも》
【あおくも】
○[軍]海上自衛隊の練習艦(DD119)。2,150トン。
海上自衛隊呉基地の練習艦隊第1練習隊所属。
◎1972.11.25(昭和47)竣工。
あおげ
【アオゲ】
◇[独]Auge
○(ドイツ語で)目。
あおげばとうとし《あふげばたふとし》
【あふげば尊し】
【仰げば尊し】
○[楽]文部省唱歌。
原曲は19世紀アメリカの"Song for the Close of School"、
ブロスナン(T.H.Brosnan)作詞・H.N.D.(詳細不詳)作曲。
◎学校の卒業式では、卒業生によって歌われ、つぎに在校生が
歌う『蛍の光』によって卒業生が退出することが多い。
あおげら《あをげら》
【アオゲラ】
【緑啄木鳥】
◇[学]Picus awokera
○[鳥]キツツキ目(Piciformes)キツツキ科(Picidae)アオゲラ
属(Picus)の鳥。日本の固有種。
全長約30センチメートル。
体色は背面が暗緑色で、頭・頬に赤斑があり、オスは頭頂部、
メスは後頭部が鮮紅色。
アリを捕食する。
本州以南に生息。
あおごめ《あをごめ》
【青米】
○(1)[農]⇒あおまい(青米)
○(2)[農]玄米の中に混ざっている、表皮が緑色の米。
開花が遅かったイネ(稲)のモミ(籾)が、収穫期にまだ未成熟
で葉緑素が残っていて緑色に見える現象。
規格外だが精米すると普通の白米と区別がつかなくなる。
◎混ざっている比率が大きくなると加工食品の原料などにする。
あおさ《あをさ》
【アオサ】
【石蓴】
○[植]緑藻類アオサ目(Ulvales)アオサ科(Ulvaceae)の海藻の
総称。
全国各地の沿岸に生育。
飼料またはアオノリ(青海苔)の代用としてフリカケなどに用
いる。
参照⇒あおのり(アオノリ,青海苔)
あおざい
【アオザイ】
◇[ベトナム語]ao dai
○[服]ベトナムの女性民族衣装。左右の裾(スソ)に深いスリット
がある上着とズボンを組み合せたもの。
◎「アオ」は上着・シャツ、「ザイ」は長いの意味。
あおさぎ《あをさぎ》
【青サギ】
【青詐欺】
○[俗](警察関係者が使用する俗語で)金銭・金融詐欺。
参照⇒さぎ(詐欺)
あおさび《あをさび》
【青錆】
○[化]緑青の別称。
⇒ろくしょう(緑青)
あおじ《あをじ》
【アオジ】
【蒿雀】
【青鵐】
◇[学]Emberiza spodocephala、[英]black-faced bunting
○[鳥]スズメ目(燕雀目)(Passeriformes)ホオジロ科(Emberizi-
dae)ホオジロ属(Emberiza)の小鳥。
姿はスズメに似て、背面は褐色、腹面は黄色に灰褐色の縦斑
がある。大きさは16センチメートルくらい。
本州中部以北・シベリア南部・中国北部で繁殖し、冬期は暖
かい日本南部・インド北東部・中国南部・東南アジア北部に移
動する。
カッコウやツツドリの仮親となることがある。
「あおしとど(青鵐)」とも呼ぶ。
参照⇒たくらん(托卵)
あおじ《あをぢ》
【青地】
○布・紙などで、地色が青いこと。また、地色の青いもの。
あおしお《あをしほ》
【青潮】
○[海]赤潮の一種。
⇒あかしお(赤潮)
あおしとど《あをしとど》
【青鵐】
○[鳥]⇒あおじ(アオジ,蒿雀,青鵐)
あおしま《あをしま》
【青島】
◇[日]Aoshima/Ao Shima
○(1)[地]宮崎県宮崎市南部、日南海岸の北端、折生迫(オリウザコ)
海岸に近い小島。干潮時には陸続きになる陸繋島。周囲約1.5
キロメートル。
檳榔(ビロウ)などの熱帯・亜熱帯性植物の群落があり、特別天
然記念物となっている。砂岩とケツ岩の互層の海食台は「鬼の
洗濯板」と呼ばれ、景観を呈し、日南海岸国定公園の中心的観
光地になっている。
島内の青島神社では旧暦12月27日に若い男女の裸参りが行わ
れる。
◎古くは「淡島(アワシマ)」,「歯朶(シダ)の浮島」,「鴨就島(カモツクシマ)」
とも呼ばれた。
○(2)[交]⇒あおしまえき(青島駅)
あおしまえき《あをしまえき》
【青島駅】
○[交]宮崎県宮崎市にある、JR日南線の駅。
子供の国駅と折生迫(オリウザコ)駅の間。
あおじゃしん《あをじやしん》
【青写真】
○(1)青地に白く焼きつけた、設計図などの複写(コピー)図。
また、その鉄塩の感光性を応用した複写法。
クエン酸鉄アンモニウムとフェリシアン化カリウムの混合溶
液を塗った感光紙に原図を密着させて日光やアーク灯などで焼
き付けると、原図が黒い部分は白く、白い部分は青く、反転し
たように感光する。これを水洗いして定着させる。
日光に晒(サラ)してもほとんど変色しないため建築現場の図面
などに多用されたが、普通紙コピーの普及とともに用いられな
くなった。
「ブループリント(blueprint)」,「あおやき(青焼き,青焼)」,
「シアノタイプ(cyanotype)」,「サイアノタイプ(cyanotype)」と
も呼ぶ。
参照⇒けいらんし(鶏卵紙),にっこうしゃしん(日光写真)
○(2)(転じて)心に描いている具体的な計画・未来図。未来の
構想。
◎復興の青写真を描く
○(3)[俗]ジアゾ複写(赤焼き)の俗称。
⇒じあぞふくしゃ(ジアゾ複写)
あおしらつるばみ《あをしらつるばみ》
【青白橡】
○(1)[色]染め色の一つ。麹塵(キクジン)の異称。灰色がかった黄
緑。
参照⇒きくじん(麹塵)(1),つるばみいろ(橡色)
◎麹塵より明るい色とも。
○(2)[服]襲(カサネ)の色目の一つ。表は青、裏は黄。
[1]あおす
【アオス】
◇[独]aus、[英]from
○[前置詞](ドイツ語で)(……の中)から。(……の)外へ。
[2]あおす
【アオス】
◇[独]Aus、[英]out
○[運]アウト・退場・場外。
あおすざっつ
【アオスザッツ】
◇[独]Aussatz
○[病]⇒はんせんびょう(ハンセン病)
あおすた
【アオスタ】
◇Aosta
○イタリア北西端、バレダオスタ州(Regione Valle d'Aosta)
中央部にある州都。
あおせきめん《あをせきめん》
【青石綿】
◇[英]crocidolite
○[鉱]⇒くろしどらいと(クロシドライト)
あおせん《あをせん》
【青線】
○(1)青い色の線。
○(2)[歴]売春が公認されていた赤線の周辺で、営業許可なく
売春行為を行なっていた飲食店街。
「青線地帯」,「青線区域」とも呼ぶ。
⇔あかせん(赤線)(2)
◎警察などが地図上に青線を引いて表示していた。
参照⇒しんじゅくごーるでんがい(新宿ゴールデン街)
あおせんくいき《あをせんくゐき》
【青線区域】
○[歴]⇒あおせん(青線)(2)
あおせんちたい《あをせんちたい》
【青線地帯】
○[歴]⇒あおせん(青線)(2)
あおそ《あをそ》
【青麻】
【青苧】
○バラ目(Rosales)イラクサ科(Urticaceae)のカラムシ(苧)か
ら製した繊維。
丈1〜1.5メートルのカラムシの青茎を刈り取り、木製の削
(ケズ)り具で表面の粗皮(アラカワ)を剥(ハ)ぎ取った粗麻(アラソ)。
水に晒(サラ)して細かく裂き、陰干しする。
糸を縒(ヨ)って糸にし、上布(ジョウフ)と呼ぶ上質の麻布を織る。
「まお(真麻.苧麻)」,「ちょま(苧麻)」とも呼ぶ。
参照⇒からむし(カラムシ,苧,苧麻)
◎繊維が青み(緑)を帯びていることから。
木綿以前の代表的繊維。
あおそこひ《あをそこひ》
【青底翳】
○[病]⇒りょくないしょう(緑内障)
◎「翳」は「かげり」。
あおぞら《あおぞら》
【碧空】
◇[独]Blauer Himmel、[英]Blue Sky
○[楽]ヨゼフ・リスクナー(Josef Rixner)作曲のタンゴ曲。
★あおぞらぎんこう《おをぞらぎんかう》
【あおぞら銀行】
○[経]
大株主はオリックス。
◎2001. 1. 4(平成13)日本債券信用銀行、あおぞら銀行と改称。
2006. 4. 1(平成18)長期信用銀行から普通銀行に転換。
2009. 5.(平成21)リーマン・ショックで大幅な赤字決算。
参照⇒にほんさいけんしんようぎんこう(日本債券信用銀行)
あおたがい《あをたがひ》
【青田買い】
○(1)[経][農]イネ(稲)がまだ実っていない時期に、その田の
収量を見積って買い入れること。または買い入れの内定をする
こと。
○(2)[俗](転じて)学生・生徒の卒業よりかなり前に、企業が
優秀な人材確保のため、その学生・生徒の採用を内定すること。
特に業界などで決められている新入社員採用試験期間よりも
前に内定を出すこと。
「青田刈(ガ)り」とも呼ぶ。
あおたがり《あをたがり》
【青田刈り】
○(1)[農]まだ実っていないイネ(稲)を刈り取ること。
「青刈(ガ)り」とも呼ぶ。
○(2)[俗]「青田買い(2)」の誤用。
⇒あおたがい(青田買い)(2)
あおたく《あをたく》
【青タク】
○[俗][交]許可された営業区域外で違法に営業するタクシー。
参照⇒しろたく(白タク)
★あおだけ《あをだけ》
【青竹】
○
○[色]⇒あおだけいろ(青竹色)
あおだけいろ《あをだけいろ》
【青竹色】
○[色]青竹のような鮮やかな青緑色。
単に「青竹」とも呼ぶ。
◎C=76,M=0,Y=50,B=30。
あおたにちょう《あをたにちやう》
【青谷町】
◇[日]Aotanicho
○兵庫県神戸市(コウベシ)灘区(ナダク)の地名。
私立松蔭中学・高等学校がある。
◎鳥取県には気高郡(ケタカグン)青谷町(アオヤチョウ)があった。
あおと《あをと》
【青戸】
◇[日]Aoto
○東京都北東部、葛飾区(カツシカク)中央部の地名。
青戸1〜8丁目。
◎京成線の青砥駅(アオト・エキ)がある。
参照⇒あおとえき(青砥駅)
あおと《あをと》
【青砥】
○(1)[建][鉱]中研(ナカト)ぎ用の青灰色した天然の砥石(トイシ)。
質の密な粘板岩・石英粗面岩から作られ、主にカンナ(鉋)な
どの道具類の研ぎ出しに用いられる。
◎常陸大泉の青砥
○(2)[交]⇒あおとえき(青砥駅)
あおとえき《あをとえき》
【青砥駅】
○(1)[交]東京都葛飾区(カツシカク)青戸(アオト)にある、京成本線の
駅。
お花茶屋(オハナヂャヤ)駅と京成高砂(ケイセイタカサゴ)駅の間。
○(2)[交]京成押上線(オシアゲセン)の駅。
京成立石(ケイセイタテイシ)駅と京成高砂(ケイセイタカサゴ)駅の間。
★あおな《あをな》
【青菜】
○[農]
◎青菜に塩:人が力なく、ぐったりと打ちしおれたさま。青菜
に塩を振りかれるとしおれる事から。
あおないる《あをないる》
【青ナイル】
◇[英]Blue Nile/Blue Nile River
○(1)[地]アフリカ大陸のナイル川最大の支流。
エチオピア高原北部のタナ湖(Lake Tana)に源を発し、南ス
ーダンのハルツーム(Khartoum)付近で白ナイル(White Nile)に
合流する。
アラビア語では「アンニール・アルアズラク(an-Nil al-Az-
raq)」,「アズラク川(al-Bahr al-Azraq)」、アムハラ語で「アバ
イ(Abbai)」。
「ブルーナイル」,「ブルーナイル川」とも呼ぶ。
参照⇒ないるがわ(ナイル川)
〈長さ〉
青ナイル:1,930キロメートル。
◎水が青色に澄んでいて、白ナイルの灰白色の水に対して青ナ
イル呼ばれる。
18世紀に水源が確証された。
○(2)(Wilayat an Nil al Azraq)⇒あおないるしゅう(青ナイ
ル州)
あおないるしゅう《あをないるしう》
【青ナイル州】
◇Wilayat an Nil al Azraq、[英]Blue Nile State
○スーダン東部の州。東部をエチオピアに隣接。
州都はダマジン(ad-Damazin)。
〈面積〉
4万5,844平方キロメートル。
〈人口〉
2008(平成20)83万2,112人(4月22日現在)。
あおにび《あをにび》
【青鈍】
○(1)[色]染め色の名。青みのある鈍色(ニビイロ)・わずかに青み
を含んだ灰色。
◎C=42,M=28,Y=55,B=64。
◎喪服などの凶事の服飾や、出家者が用いる。
○(2)[服]襲(カサネ)の色目の一つ。
表裏とも濃い縹(ハナダ)色。
あおのどうくつ《あをのどうくつ》
【青の洞窟】
◇[伊]Grotta Azzurra
○[地]イタリア南部、ティレニア海(Mare Tirreno)のナポリ湾
(Golfo di Napoli)沖合のカプリ島(Isola di Capri)にある洞
窟。観光名所。
船で入ることができ、洞窟内に差し込む太陽光が高い透明度
の海水で照り返されて、内部を青く染めて幻想的な光景をかも
し出している。
参照⇒かぷりとう(カプリ島)
◎血の洞窟(Grotta del Sangue):参照⇒ぱりぬーろ(パリヌー
ロ)(2)
あおのどうもん《あをのどうもん》
【青ノ洞門】
【青の洞門】
◇[日]Ao no Domon
○[歴][交]大分県北西部、山国川中流右岸の競秀峰(キョウシュウホウ)
山腹の洞門。耶馬渓(ヤバケイ)の名勝の一つ。
18世紀中ころ、僧禅海が三十余年を費やして開削(約85メー
トル)したと伝える。
現在は国道212号線のトンネルに改修され、全長223メートル。
一部、洞門の明かり窓などが残っている。
下毛郡(シモゲグン)本耶馬溪町(ホンヤバケイマチ)に属する。
参照⇒やばけい(耶馬渓,耶馬溪)
◎菊池寛(キクチ・カン)の短編小説『恩讐の彼方に』の題材となった。
参照⇒おんしゅうのかなたに(恩讐の彼方に)
あおのみねさん《あをのみねさん》
【青峰山】
◇[日]Aonomine San
○[地]三重県鳥羽市と志摩郡(シマグン)磯部町(イソベチョウ)の境にあ
る山。標高336.3メートル。
あおのやま《あをのやま》
【青野山】
◇[日]Aono Yama
○(1)[地]島根県南西部、鹿足郡(カノアシグン)津和野町(ツワノチョウ)に
ある火山。標高908メートル。
青野山県立自然公園に含まれる。
○(2)[地]大分県玖珠郡(クスグン)九重町(ココノエマチ)にある山。標高
850メートル。
★あおのり《あをのり》
【アオノリ】
【青海苔】
○[植]緑藻類アオサ目(Ulvales)アオサ科(Ulvaceae)アオノリ
属(Enteromorpha)の海藻の総称。
◎食品としての代用:⇒あおさ(アオサ,石蓴)
あおのりゅうぜつらん《あをのりゆうぜつらん》
【アオノリュウゼツラン】
【青の竜舌蘭】
○[植]リュウゼツラン(竜舌蘭)の別称。
⇒りゅうぜつらん(リュウゼツラン,竜舌蘭)
あおば《あをば》
【青葉】
◇[日]Aoba
○(1)⇒あおばく(青葉区)
○(2)[歴][軍]旧日本海軍の重巡洋艦。
グアム島攻略に参加。ウェーク島攻略の第二攻撃に参加。
あおばく《あをばく》
【青葉区】
◇[日]Aoba Ku
○(1)宮城県仙台市(センダイシ)西部の区。北東部を泉区、南部を
太白区(タイハクク)に接し、北西部を山形県に隣接。
仙台市役所がある。
参照⇒じょうぜんじどおり(定禅寺通り)
○(2)神奈川県横浜市西部の区。
西部を東京都町田市に隣接。
あおばじょう《あをばじやう》
【青葉城】
○仙台城の別称。
⇒せんだいじょう(仙台城)
あおばじょうこいうた《あをばじやうこひうた》
【青葉城恋唄】
○[楽]星間船一作詞、さとう宗幸作曲の歌謡曲。
歌はさとう宗幸。
歌い出しは「広瀬川流れる岸辺(キシベ)/想い出は帰らず」。
◎1978(昭和53)ヒット。
あおばす《あをばす》
【青バス】
○(1)[交]最終運行の一本前のバス。
参照⇒あかばす(赤バス)
◎行先表示灯を青く点灯することから。
○(2)[古]1919. 3.(大正 8)開業した東京市街自動車の愛称。
⇒とうきょうしがいじどうしゃ(東京市街自動車)
◎青い車体で、側面に白線を引いていたことから。
あおばずく《あをばづく》
【アオバズク】
【青葉梟】
◇[学]Ninox scutulata
○[鳥]フクロウ目(Strigiformes)フクロウ科(Strigidae)アオ
バズク属(Ninox)の鳥。
全長27〜30センチメートル。
全身黒褐色で、腹面には薄茶色に黒褐色の縦斑がある。目は
金色。
大木の多いところに住み、夕方から夜間に大形の昆虫などを
捕食する。
夜間、「ホッホー、ホッホー」と繰り返し鳴く。
アジア特産で、5月ころに日本各地へ渡来する夏鳥。
◎夏の季語。
名称は、青葉のころに渡来することから。
★あおはだ《あをはだ》
【アオハダ】
【青肌】
【青膚】
◇[学]Ilex macropoda
○[植]モチノキ目(Aquifoliales)モチノキ科(Aquifoliaceae)
モチノキ属(Ilex)の落葉高木。雌雄異株。
樹高約10メートル。
樹皮は灰白色で、内皮は緑色。
日本・朝鮮半島・中国の山野に自生。
あおばだいえき《あをばだいえき》
【青葉台駅】
○[交]神奈川県横浜市青葉区青葉台にある、東急田園都市線の
駅。
藤が丘駅と田奈(タナ)駅の間。
あおばと《あをばと》
【アオバト】
【緑鳩】
【青鳩】
◇[学]Treron sieboldii
○[鳥]ハト目(Columbiformes)ハト科(Columbidae)アオバト属
(Treron)の鳥。
全長約33センチメートル、翼長18.5センチメートルの大型の
ハト。体色は背面が暗緑色、胸部が黄緑色。
アジアの東部・南部の広葉樹林に生息し、主に木の実を食べ
る。
日本では全国の低山の林に棲(ス)み、高い樹枝上に巣を作る。
本州中部以北では冬は温暖な地方に移動する夏鳥、四国・九州
地方では漂鳥あるいは冬鳥。
海岸へ海水を飲みに来る習性があり、神奈川県の照ヶ崎には
5〜10月にかけて丹沢山地から飛来する。
尺八(シャクハチ)の音に似た「アオーオアオー」と哀調の帯びた声
で鳴き、不吉とされる。
「尺八鳩」とも呼ぶ。
あおばな《あをばな》
【アオバナ】
【青花】
○[植]ツユクサ(露草)の別称。
⇒つゆくさ(ツユクサ,露草)
あおばな《あをばな》
【青花】
○ツユクサ(露草)の花の絞り汁。その染料。
水に簡単に溶け、また直射日光で簡単に脱色する。
◎「せいか」とも読む。
参照⇒せいか(青花,青華)
あおばながみ《あをばながみ》
【青花紙】
○ツユクサ(露草)の花の絞り汁(青花)を染み込ませた和紙。
水に浸すとすぐに染料が溶け出して青い水になり、友禅・描
更紗・絞り染め・紋染めなどの下絵描きに使用する。
染めた後に水に浸すと青い下絵は水に溶け出して跡が残らな
い。
「青紙(アオガミ)」,「藍紙(アイガミ)」とも呼ぶ。
◎実際にはつゆくさの栽培品種オオボウシバナ(大帽子花)が使
用されている。
参照⇒おおぼうしばな(オオボウシバナ,大帽子花)
あおばやま《あをばやま》
【青葉山】
◇[日]Aoba Yama
○[地]福井県と京都府の境にある火山。標高693メートル。
「若狭(ワカサ)富士」とも呼ぶ。
あおび《あをび》
【青火】
○(1)青色の炎。
○(2)青白い陰火(インカ)。
「鬼火(オニビ)」,「狐火(キツネビ)」,「幽霊火(ユウレイビ)」とも呼ぶ。
参照⇒おにび(鬼火)(1)
あおひげ《あをひげ》
【青ひげ】
【青髯】
○(1)[文]1697年刊行のシャルル・ペロー(Charles Perrault)
作『童話集』の一編。また、その主人公のあだ名。
主人公ウラル(Chevalier Raoul)は残忍無情な男で、次々に
6人の妻を殺し、7人目の妻ファティマ(Fatima)を殺そうとす
るが、駆けつけた彼女の兄に殺される。
参照⇒ぺろー(ペロー)
◎原題は"[フ]La Barbe-Bleue"。
◎モデルは犯罪行為で処刑された軍人ジル・ド・レ(Gilles de
Retz)(1404〜1440)や、5回妃(キサキ)をとりかえたヘンリー八世
(Henry VIII)(1491〜1547)といわれる。
後世、伝説化し翻案や再話も多く、バルトーク(Bela Bartok)
のオペラ(1911年)『青髯の城』でも扱われている。
○(2)(転じて)保険金を目当てに妻を殺す夫。残忍な夫・男。
あおひとくさ《あをひとくさ》
【青人草】
○⇒たみくさ(民草)
あおひとぐさ《あをひとぐさ》
【青人草】
○⇒たみくさ(民草)
あおふ
【アオフ】
◇[独]auf、[英]at/on/upon
○[前置詞](ドイツ語で)(……の)上に、上へ。
⇔うんたー(ウンター)
★[1]あおぶだい《あをぶだひ》
【アオブダイ】
【青武鯛】
【青不鯛】
【青舞鯛】
◇[学]Scarus ovifrons
○[魚]スズキ目(Perciformes)ベラ亜目(Labroidei)ブダイ科
(Scaridae)アオブダイ属(Scarus)の海魚。
体色は濃青色。体長は80センチメートルに達する。
東京都から琉球列島の岩礁域や珊瑚礁に生息。
サンゴの一種スナギンチャク(砂巾着)を餌にするため、内臓、
特に肝臓に猛毒パリトキシンが蓄積することがあり、食べると
筋肉痛・ケイレン(痙攣)・呼吸困難が起こし、死亡する場合も
ある。
★[2]あおぶだい《あをぶだひ》
【アオブダイ】
【青武鯛】
【青不鯛】
【青舞鯛】
○[魚]スズキ目(Perciformes)ブダイ科(Scaridae)の魚で、体
色が青いものの総称。
あおふどう《あをふどう》
【青不動】
○[美]京都府京都市青蓮院(ショウレンイン)所蔵の不動明王画像の通
称。
全身を群青色に描かれ真紅の炎を配した仏画。岩に座し両脇
に童子が侍立する。
作者不詳。平安中期、藤原時代の作。
参照⇒しょうれんいん(青蓮院)
◎高野山の『赤不動』・園城寺(オンジョウジ)の『黄不動』ととも
に三不動の一つ。
あおべら《あをべら》
【アオベラ】
【青倍良】
【青遍羅】
○[魚]キュウセンのオス(雄)。
⇒きゅうせん(キュウセン,求仙,九仙,気宇仙)
あおほりえき《あをほりえき》
【青堀駅】
○[交]千葉県富津市にある、JR内房線の駅。
君津(キミツ)駅(君津市)と大貫(オオヌキ)駅の間。
あおまい《あをまい》
【青米】
○(1)[農]イネ(稲)の収穫期が早過ぎたため、葉緑素が残って
いる未成熟のコメ。
参照⇒しいな(粃)(1),あおがり(青刈り)
◎ベトナムでは青いモミ(籾)を潰(ツブ)して食用にする。
○(2)[農]普通のコメに混ざっている、開花が遅かったイネ(稲)
の米。
参照⇒あおごめ(青米)(2)
○(3)[農]⇒あおごめ(青米)(2)
あおみ《あをみ》
【青海】
◇[日]Aomi
○東京都東部、江東区(コウトウク)南西部の地名。
青海1〜2丁目。
◎13号埋め立て地。
あおみどり《あをみどり》
【青緑】
○(1)[色]緑色と青色の中間色。青みを帯(オ)びた緑色。濃い緑
色。
◎C=76,M=24,Y=62,B=21。
◎古くは、藍(アイ)と黄蘖(キハダ)で染めた。
○(2)[古][植]アオミドロの古名。
★あおみどろ《あをみどろ》
【アオミドロ】
【水綿】
【青味泥】
○[植]緑藻類ホシミドロ目(Desmidiales)の淡水藻。
古名は「あおみどり(青緑)」。
★あおむけ
【仰向け】
○
あおむらさき《あをむらさき》
【青紫】
○(1)[色]青みの強い紫色。
◎C=65,M=65,Y=0,B=0。
○(2)[色]⇒えどむらさき(江戸紫)
あおめ《あをめ》
【青目】
【青眼】
○(1)眼球の虹彩(コウサイ)が青いもの。
○(2)青い虹彩の目をもつ人。
○(3)(転じて)西洋人一般。
★あおめえそ《あをめえそ》
【アオメエソ】
【青目狗母魚】
◇[学]Chlorophthalmus albatrossis、[英]greeneye
○[魚]ヒメ目(Aulopiformes)アオメエソ科(Chlorophthalmidae)
アオメエソ属(Chlorophthalmus)の海魚。
「メヒカリ(目光)」とも呼ぶ。
◎エソはエソ科。
参照⇒えそ(エソ,狗母魚)
あおもち《あをもち》
【青餅】
○[食]草餅の別称。
⇒くさもち(草餅)
あおものいち《あをものいち》
【青物市】
○[古]⇒せいかしじょう(青果市場)
あおものいちば《あをものいちば》
【青物市場】
○[古]⇒せいかしじょう(青果市場)
あおもみじ《あをもみぢ》
【青紅葉】
○(1)まだ紅葉(コウヨウ)しない「もみじ(紅葉)」・「かえで(楓)」。
○(2)[服]襲(カサネ)の色目の一つ。
表は青色、裏は朽(ク)ち葉色。秋に用いる。
あおもり《あをもり》
【青森】
◇[日]Aomori
○(1)⇒あおもりけん(青森県)
○(2)⇒あおもりし(青森市)
あおもりくうしゅう《あをもりくうしふ》
【青森空襲】
○[歴]1945. 7.28(昭和20)。
◎東北地方最大の被害を受ける。
参照⇒せいかんれんらくせん(青函連絡船)
あおもりけん《あをもりけん》
【青森県】
◇[日]Aomori Ken
○本州、東北地方北部の県。
県庁所在地は青森市。
〈面積〉
1978(昭和53)9,615.33平方キロメートル。
1980(昭和55)9,616平方キロメートル。
(*)県境未確定部分がある。
〈人口〉
1975(昭和50)146万9,000人。
1980(昭和55)152万4,026人。
2000(平成12)147万5,728人。
◎県花はリンゴノハナ、県木はヒバ、県鳥はハクチョウ、県魚
はヒラメ。
◎1871(明治 4. 7.)弘前(ヒロサキ)・石黒・八戸(ハチノヘ)・七戸(シチノ
ヘ)・斗南(トナミ)の5藩がそれぞれ県となるが、同年9月合併し
て弘前県、同年11月青森県と改称。
あおもりこうりつだいがく《あをもりこうりつだいがく》
【青森公立大学】
◇[英]Aomori Public College
○[教]青森県青森市に本部を置く公立単科大学(経営経済学部)。
◎1993(平成 5)創立。
あおもりし《あをもりし》
【青森市】
◇[日]Aomori Shi
○青森県の市。県庁所在地。
秋田竿灯(カントウ)・仙台七夕(タナバタ)とともに東北三大祭の一
つ、ねぶた祭が有名。
〈面積〉
1970(昭和45)693平方キロメートル。
〈人口〉
1975(昭和50)26万4,000人。
1980(昭和55)28万7,609人。
あおもりだいがく《あをもりだいがく》
【青森大学】
◇[英]Aomori University
○[教]青森県青森市幸畑(コウバタ)に本部を置く私立大学。
青森短期大学を併設。
◎1968(昭和43)創立。
あおもりまんてま
【アオモリマンテマ】
【青森マンテマ】
◇[学]Silene aomorensis
○[植]ナデシコ目(Caryophyllales)ナデシコ科(Caryophyl-
laceae)マンテマ属(Silene)の植物。
開花時期は6月ころ。
氷河期の生き残りとされる。
◎1968(昭和43)白神山地で発見。
あおや《あをや》
【青谷】
◇[日]Aoya
○[古]⇒あおやちょう(青谷町)
あおや《あをや》
【青屋】
○(1)[古]藍染(アイゾ)めを職業とする者。
中・近世、賎民(センミン)として扱われた。
◎賎民ではない場合、「紺屋(コンヤ)」と呼ばれた。
○(2)[歴]中・近世、京都周辺における賎民。
京都町奉行所に所属して、牢屋の清掃や処刑者の断罪の後始
末などの労役が課された。通常は藍染めを業とする。
「藍屋(アイヤ)」とも呼ぶ。
参照⇒あおやだいく(青屋大工)
○(3)八百屋(ヤオヤ)。
あおやかみじちいせき《あをやかみじちゐせき》
【青谷上寺地遺跡】
○[歴]鳥取県鳥取市青谷町(アオヤチョウ)青谷にある弥生時代中期・
後期、紀元前後〜2世紀ころの遺跡。
◎矢板で囲った溝跡の一部から傷を持つ弥生時代の人骨が多数
(約10体分)発見。『後漢書』東夷伝の「倭国大乱」の記述との関
連が考えられる。
アゴの骨が発達していない特徴などから渡来系弥生人のもの
とみられる。
◎2006(平成18)長さ7.2メートル、直径17センチメートルの建
物の柱(約1,800年前)が出土。
2011(平成23)前漢時代(紀元前1世紀)の青銅鏡「星雲文鏡(セイ
ウンモンキョウ)」の破片が出土。
◎旧住所は気高郡(ケタカグン)青谷町青谷。
あおやき《あをやき》
【青焼き】
【青焼】
○(1)青写真。
⇒あおじゃしん(青写真)(1)
○(2)[印](特に)オフセット印刷などで、版に焼き付ける原板
から作った、印刷直前の校正用の青写真。
あおやぎ《あをやぎ》
【青柳】
○(1)青々と茂った柳(ヤナギ)。
「あおやなぎ(青柳)」とも呼ぶ。
○(2)[服]襲(カサネ)の色目の一つ。
表裏とも濃い青色。春に用いる。
○(3)[貝]バカ貝。バカ貝のむき身。
参照⇒ばかがい(バカガイ,馬鹿貝,馬珂貝)
◎千葉県市原市(イチハラシ)の青柳海岸(アオヤギカイガン)で大量に獲(ト)
れたことから。
バカ貝の貝柱は「小柱(コバシラ)」と呼ぶ。
○(4)[楽]催馬楽(サイバラ)の曲名。
○(5)[交]⇒あおやぎえき(青柳駅)
あおやぎえき《あをやぎえき》
【青柳駅】
○[交]長野県茅野市(チノシ)金沢(カナザワ)にあるJR東日本中央本
線の駅。
すずらんの里(サト)駅(富士見町)と茅野(チノ)駅の間。
あおやぎぶんこ《あをやぎぶんこ》
【青柳文庫】
○⇒せいりゅうかんぶんこ(青柳館文庫)
あおやだいく《あをやだいく》
【青屋大工】
○[歴]近世、牢獄の建物・磔(ハリツケ)・獄門(ゴクモン)などの用具
の調製にあたった大工。
参照⇒あおや(青屋)(2)
あおやちょう《あをやちやう》
【青谷町】
◇[日]Aoya Cho
○[古]鳥取県中東部、気高郡(ケタカグン)の町。
◎青谷上寺地遺跡:⇒あおやかみじちいせき(青谷上寺地遺跡)
◎2004.11. 1(平成16)鳥取市に編入。
◎兵庫県神戸市(コウベシ)灘区(ナダク)には青谷町(アオタニチョウ)がある。
あおやなぎ《あをやなぎ》
【青柳】
○青々と茂った柳(ヤナギ)。
「あおやぎ(青柳)」とも呼ぶ。
[1]あおやま《あをやま》
【青山】
○(1)青々と茂った山。
○(2)[食]細工かまぼこの一種。祝儀などに用いる。
[2]あおやま《あをやま》
【青山】
◇[日]Aoyama
○(1)[古]東京都港区西部から渋谷区東部にかけての地名。
◎美濃郡上青山常陸介(ヒタチノスケ)の邸があったことに由来。
1591(天正19)軍功により徳川家康から乗った馬がへたばるま
での領地としてもらい受けたといわれる。
◎江戸時代は武家屋敷が多かったが、明治維新でさびれる。
明治時代、青山練兵場があり、歩兵第一・第三連隊などがこ
こで訓練を行った。
1912(大正元)明治天皇の葬儀を行なった地は明治神宮外苑と
なる。
のち、住宅地として発展。
○(2)東京都港区北西部の地名。
○(3)[古]⇒あおやまちょう(青山町)
あおやまえんけいげきじょう《あをやまゑんけいげきじやう》
【青山円形劇場】
○[劇]東京都渋谷区神宮前(ジングウマエ)の「こどもの城」3階にあ
る劇場。電話番号は03-3797-5678。
あおやまがくいんだいがく《あをやまがくゐんだいがく》
【青山学院大学】
◇[英]Aoyama Gakuin University
○[教]キリスト教系私立大学の一校。
本部は東京都渋谷区。
略称は「AGU」。
あおやまげきじょう《あをやまげきじやう》
【青山劇場】
○[劇]東京都渋谷区神宮前(ジングウマエ)の「こどもの城」1階にあ
る劇場。電話番号は03-3797-5678。
あおやまごしょ《あをやまごしよ》
【青山御所】
○[古]東京都港区元赤坂にあった御所。
⇒あかさかごしょ(赤坂御所)
あおやましはんがっこう《あをやましはんがくかう》
【青山師範学校】
○[歴][教]東京都港区北青山にあった東京府立の初等教育の教
員養成機関。
◎1873(明治 6)東京府小学教則講習所として創立。
1876(明治 9)東京府小学師範学校と改称。
1887(明治20)東京府尋常師範学校となる。
1898(明治31)東京府師範学校となる。
1900(明治33)東京府女子師範学校、設立。
1908(明治41)東京府師範学校、東京府青山師範学校と改称。
1936(昭和11)東京府青山師範学校、世田谷区下馬町に移転。
1943(昭和18)東京第一師範学校と女子部に改組。
1949(昭和24)東京の4つの師範学校と統合し、小金井市の東
京学芸大学となる。
参照⇒とうきょうがくげいだいがく(東京学芸大学)
◎旧住所は東京府麻布区青山北町5丁目。
あおやましょうじ《あをやましやうじ》
【青山商事】
○[経]大手紳士服チェーン「洋服の青山」を運営する会社。
本社は広島県福山市。
◎オウム事件当時、オウムの青山吉伸(ヨシノブ)弁護士との関係
をウワサされたが、実際はトミヤアパレル会長の息子だった。
あおやまちょう《あをやまちやう》
【青山町】
◇[日]Aoyama Cho
○[古]三重県中西部、名賀郡(ナガグン)の町。
◎2004.11. 1(平成16)上野市(ウエノシ)と、阿山郡(アヤマグン)の伊賀
町(イガチョウ)・島ヶ原村(シマガハラムラ)・阿山町(アヤマチョウ)・大山田村
(オオヤマダムラ)と、名賀郡の青山町の、1市3町2村が合併して伊
賀市(イガシ)を発足し、郡は消滅。
あおやまぶき《あをやまぶき》
【青山吹】
○[服]襲(カサネ)の色目の一つ。
表は青色、裏は黄色。春に用いる。
あおやまぼち《あをやまぼち》
【青山墓地】
○[古]青山霊園の旧称。
⇒あおやまれいえん(青山霊園)
あおやまれいえん《あをやまれいゑん》
【青山霊園】
○東京都港区南青山2丁目にある東京都の霊園。
総面積、約26万平方メートル。
◎1874(明治 7)郡上藩青山家の下屋敷跡地に青山墓地として開
園。
1876(明治 9)東京府が管理する墓地となる。
1935. 5.(昭和10)青山霊園と改称。
1960(昭和35)公園化を目的に新規貸し出しを停止。
★あおやまれんぺいじょう《あをやまれんぺいぢやう》
【青山練兵場】
○[歴]東京の青山(港区西部から渋谷区東部)にあった陸軍の練
兵場。
歩兵第一・第三連隊などがここで訓練を行った。
◎1906. 4.30(明治39)征露凱旋陸軍大観兵式、近衛師団など17
師団が参加して挙行。
あおらき
【アオラキ】
◇[マオリ語]Aoraki(空の雲)
○[地]⇒くっくさん(クック山)
あおらんぎ
【アオランギ】
◇[マオリ語]Aorangi(雲を貫<ツラヌ>くもの)
○[地]⇒くっくさん(クック山)
★あおりいか《あふりいか》
【アオリイカ】
【障泥烏賊】
◇[学]Sepioteuthis lessoniana
○[動]頭足類ツツイカ目(Teuthida)ジンドウイカ科(陣胴烏賊
科)(Loliginidae)アオリイカ属(Sepioteuthis)のイカ。
胴長約45センチメートル。胴の両側全体に沿って楕円形にヒ
レ(ミミ)がある。足は比較的短い。
背側は黒褐色で、オスには多数の短い横縞があり、メスには
淡色の斑点がある。
肉が厚く、食用で肉は柔らかくねっとりとした食感があって
美味。刺身・鮨種(スシダネ)のほか、内臓を取り除いて干し、ス
ルメ(鯣)にもする。
太平洋・インド洋の温帯・熱帯に生息。日本では本州中部以
南の沿岸で普通に見られ、特に九州沿岸・相模湾で多く漁獲。
「ミズイカ(水烏賊)」,「モイカ(藻烏賊)」,「バショウイカ(芭蕉
烏賊)」とも呼ぶ。
乾燥製品は「水鯣(ミズスルメ)」,「藻鯣(モスルメ)」と呼ぶ。
◎アオリイカ亜科(Sepioteuthinae)。
あおりれんず《あふりれんず》
【煽りレンズ】
○[写]シフト撮影やチルト撮影のためのレンズ。
参照⇒しふと(シフト)(11),ちると(チルト)(3)
★あか
【赤】
○(1)[色]三原色・七色(ナナイロ)の一つ。
参照⇒いろ(色)
◎C=0,M=100,Y=100,B=0。
◎古代日本語では、クロの「暗」に対する「明」を示す言葉だった
と考えられている。
ランプや白熱電灯を用いていた当時は紅色に近かったが、蛍
光灯の普及に従い、1964(昭和39)東京オリンピック前あたりか
ら印刷物や日の丸などがやや黄色かがった紅色に変わっている。
◎英語:レッド(red)。
ドイツ語:ロート(Rot)。
フランス語:ルージュ(rouge)。
スペイン語:ティント(tinto)。
ロシア語:クラスノ(krasno)。
○(2)[俗]共産主義・共産主義者の俗称。
◎赤狩り
○(3)⇒あかむら(赤村)
★あか
【閼伽】
◇[梵]argha/arghya
○(1)価値・価値あるもの。
○(2)(転じて)貴賓または仏前に供えるもの。
○(3)(特に)仏前に供える水。またもその容器。
○()
[1]あが
【アガ】
◇[英]aga/agha
○(1)(トルコで)年長者に用いる尊称。
参照⇒あがかーん(アガ・カーン)(1)
○(2)[歴](トルコなどの)将軍・大官。
[2]あが
【アガ】
◇[英]agar
○[食]⇒かんてん(カンテン,寒天)
あがあが
【アガアガ】
◇[英]agar-agar
○[食]⇒かんてん(カンテン,寒天)
あかあり
【アカアリ】
【赤蟻】
○[俗][虫]体色が赤褐色または赤黄色のアリの種類の俗称。
「キアリ(黄蟻)」とも呼ぶ。
参照⇒あり(アリ,蟻)
あかいいと
【赤い糸】
◇[インドネシア語][マレー語]Benang Merah
○(1)見えない運命の糸。
参照⇒らけしす(ラケシス)
○(2)(特に)伴侶となる男女の小指同士が結ばれているという
運命の糸。
◎第二次世界大戦後、東南アジアからの帰還者から広まる。
一説に、ギリシア神話からとも。
あかいくつ
【赤い靴】
○[楽]野口雨情(ウジョウ)作詞、本居長世作曲の童謡。
1922(大正11)公開。
◎モデルは、明治時代に静岡県から北海道後志支庁(シリベシシチョウ)
虻田郡(アブタグン)留寿都村(ルスツムラ)の平民農場に入植した開拓農
家の娘の岩崎きみ(佐野きみ)。生活苦による母の再婚のため、
1905(明治38)4歳で函館のアメリカ人牧師夫妻の養女となった
が結核を患い、アメリカ行きがかなわず東京の永坂孤児院に預
けられ9歳で早世。墓は青山墓地。
留寿都村の赤い靴公園に母思像がある。
横浜市の山下公園や東京の麻布十番などに関連する像がある。
2009(平成21)北海道函館市末広町の西波止場に少女の像が設
置。
あかいけまち
【赤池町】
◇[日]Akaike Machi
○[古]福岡県中東部、田川郡(タガワグン)の町。
◎1992(平成 4)財政再建団体移行に指定。
2006. 3. 6(平成18)金田町(カナダマチ)・赤池町・方城町(ホウジョ
ウマチ)の3町が合併して福智町(フクチマチ)を発足。
あかいしあいのたけ《あかいしあひのたけ》
【赤石間ノ岳】
◇[日]Akaishi Ainotake
○[地]塩見岳の別名。
⇒しおみだけ(塩見岳)
★あかいしがわ《あかいしがは》
【赤石川】
◇[日]Akaishi Gawa
○[地]白神山地を流れる川。
参照⇒しらかみさんち(白神山地)
あかいしさんみゃく
【赤石山脈】
◇[日]Akaishi Sammyaku/Akaishi Sanmyaku
○[地]中部地方の南部、山梨県・長野県・静岡県の3県にまた
がる山脈。
北岳(3,192メートル)・塩見岳(シオミダケ)(3,047メートル)・赤
石岳(アカイシダケ)(3,120メートル)・聖岳(ヒジリダケ)(3,011メート
ル)など3千メートル以上の諸峰が南北に連なる。
山腹は急斜面をなし、仙丈ヶ岳(センジョウガタケ)(3,033メートル)
・荒川岳(3,141メートル)などにカール地形が見られる。
南アルプス国立公園を形成する。
「南アルプス」とも呼ぶ。
◎北岳は日本第2の、赤石岳は日本第7の高峰。
参照⇒しおみだけ(塩見岳),あかいしだけ(赤石岳)
◎北アルプス:⇒ひださんみゃく(飛騨山脈)
あかいしだけ
【赤石岳】
◇[日]Akaishi Dake
○[地]静岡県北西部と長野県の境にある、赤石山脈(南アルプ
ス)中央にある主峰の一つ。標高3,120メートル、日本第7の高
峰。
主稜線は大井川と天竜川の分水界をなす。稜線には緩傾斜地
の大聖寺平・百間平、東斜面には2個のカール地形がある。
登山口は、東は大井川上流の椹島(サワラジマ)、西は小渋川に沿
う小渋湯。
◎北方には荒川岳がそびえる。
参照⇒あらかわだけ(荒川岳)
あかいじてんしゃ
【赤い自転車】
○[楽]おのまきこ作詞・作曲の歌謡曲。
歌は花*花(ハナハナ)。
◎1999. 4.(平成11)発売。
あかいしんにょ
【赤い信女】
○未亡人の別称。
⇒みぼうじん(未亡人)
あかいすいとぴー
【赤いスイトピー】
○[楽]松本隆作詞、呉田軽穂作曲の歌謡曲。
歌は松田聖子(セイコ)。
◎1982. 2.(昭和57)レコード発売。
あかいちごう《あかいちがう》
【赤一号】
○[軍]旧日本軍のクシャミ剤の暗号名。
参照⇒きいいちごう(きい一号,黄一号)
あかいとり
【赤い鳥】
○[文]大正・昭和前期の童話童謡雑誌。鈴木三重吉主宰。赤い
鳥社発行。
北原白秋・島崎藤村(トウソン)・小川未明らが寄稿。
◎1918(大正 7)創刊。
1929(昭和 4)休刊。
1931(昭和 6)再刊。
1936(昭和11)廃刊。
あかいとりことり
【赤い鳥小鳥】
○[楽]北原白秋作詞、成田為三(タメゾウ)作曲の童謡。
◎1918(大正 7)雑誌「赤い鳥」に発表。
あかいはいひーる
【赤いハイヒール】
○[楽]松本隆作詞、筒美京平作曲の歌謡曲。
歌は太田裕美(ヒロミ)。
◎1976. 6.(昭和51)シングル・レコード発売。
あーかいばる
【アーカイバル】
◇[英]archival
○(1)[形](保管されている)記録の、公文書の、古文書の。
○(2)[形]記録保管所の、公文書館の、文書局の。
◎名詞形は「アーカイブ(archive)」。
あかいはんかち
【赤いハンカチ】
○(1)[楽]萩原四朗作詞、上原賢六作曲の歌謡曲。
歌は石原裕次郎。
○(2)[映]1964. 1. 3(昭和39)公開の日活映画。
監督:舛田利雄。
出演:石原裕次郎・二谷英明・浅丘ルリ子・芦田伸介(シンスケ)
ら。
あーかいぶ
【アーカイブ】
◇[英]archive
○(1)記録保管所・公文書館・文書局。
参照⇒こうぶんしょかん(公文書館)
○(2)(保管されている)公文書・古文書。
○(3)[計]複数のファイルをまとめて一つにしたファイル。
通常はデータ圧縮されているで、圧縮ファイルをも意味する。
参照⇒かいとう(解凍)(2)
◎形容詞形は「アーカイバル(archival)」。
あかいふうせん
【赤い風船】
○[楽]安井かずみ作詞、筒美京平(ツツミ・キョウヘイ)作曲の歌謡曲。
歌は浅田美代子。
◎1973. 4.(昭和48)レコード発売。
あかいらんぷのしゅうれっしゃ
【赤いランプの終列車】
○(1)[楽]大倉芳郎作詞、江口夜詩作曲の歌謡曲。
歌は春日八郎。
◎1952.12.(昭和27)発売。
1957(昭和32)大ヒット。
○(2)[映]1958.12.28(昭和33)封切りの日活映画(モノクロ)。
監督:小杉勇。
出演:岡田真澄(マスミ)・白木マリ・春日八郎・三橋美智也・
三船浩・若原一郎・金田正一(ショウイチ)ら。
あーがいる
【アーガイル】
◇Argyll
○(1)[古]⇒あーがいるしゅう(アーガイル州)
○(2)[軍]イギリス海軍のフリゲート艦(F231)。
◎1991. 5.30(平成 3)就役。
あーがいるしゃーしゅう《あーがいるしやーしう》
【アーガイルシャー州】
◇[英]Argyllshire
○[古]⇒あーがいるしゅう(アーガイル州)
あーがいるしゅう《あーがいるしう》
【アーガイル州】
◇[英]Argyll Region
○[古]イギリス北部、スコットランド西岸にあった州。
州都はインベラリ(Inveraray)。
「アーガイルシャー州(Argyllshire)」とも呼ぶ。
〈人口〉
1971(昭和46)5万8,000人。
◎1975. 4. 1(昭和50)ストラスクライド州(Strathclyde Re-
gion)とハイランド州(Highland Region)に分割編入され消滅。
1996(平成 8)ストラスクライド州からアーガイル・ビュート
州(Argyll and Bute Region)が設立。
★あーがいるびゅーとしゅう《》
【アーガイル・ビュート州】
◇[英]Argyll and Bute Region/Argyll & Bute Region
○イギリス北部、スコットランド西岸にある州。
◎1996(平成 8)ストラスクライド州(Strathclyde Region)から
分離・設立。
あかいわ《あかいは》
【赤磐】
◇[日]Akaiwa
○(1)⇒あかいわし(赤磐市)
○(2)[古]⇒あかいわぐん(赤磐郡)
あかいわえき《あかいはえき》
【赤岩駅】
○[交]福島県福島市大笹生(オオザソウ)にあるJR奥羽本線の無人
駅。
庭坂(ニワサカ)駅と板谷(イタヤ)駅(山形県)。
◎2012.12.(平成24)冬季休止となる。
あかいわぐん《あかいはぐん》
【赤磐郡】
◇[日]Akaiwa Gun
○[古]岡山県中央部南東にあった郡。
◎2005. 3. 7(平成17)山陽町(サンヨウチョウ)・赤坂町(アカサカチョウ)・熊
山町(クマヤマチョウ)・吉井町(ヨシイチョウ)の4町が合併して赤磐市を発
足。
2007. 1.22(平成19)瀬戸町(セトチョウ)が岡山市に編入し、郡は
消滅。
あかいわし《あかいはし》
【赤磐市】
◇[日]Akaiwa Shi
○岡山県中東部の市。南東部を備前市、南部・西部を岡山市に
接する。
◎2005. 3. 7(平成17)赤磐郡(アカイワグン)の山陽町(サンヨウチョウ)・赤
坂町(アカサカチョウ)・熊山町(クマヤマチョウ)・吉井町(ヨシイチョウ)の4町が合
併して発足。
★あかいわし
【赤鰯】
○(1)[食]塩漬けにしたイワシ(鰯)。
○(2)[俗]赤く錆(サビ)付いた刀の蔑称。
参照⇒つばなり(鍔鳴り)(2)
あかうし
【赤丑】
○寒中(カンチュウ)の丑の日に口紅を買うこと。また、その口紅。
「丑紅(ウシベニ)」,「寒紅(カンベニ)」とも呼ぶ。
あかうそ
【赤鷽】
○[俗][鳥]⇒てりうそ(照鷽)
あかうんたびりてぃー
【アカウンタビリティー】
◇[英]accountability
○[政]説明責任。
政治家・官僚などが行ったことについて、責任(レスポンシ
ビリティー)を負う者の個人的な責任(モラル)としてではなく、
公的に説明(アカウンティング)をする、かつ請求できるという
考え方。またそのシステム。
あかうんとあぐりげーしょんさーびす
【アカウント・アグリゲーション・サービス】
◇[英]account aggregation service
○[経][通]インターネット上で、複数の異なる金融機関にある
口座情報を集約(aggregation)して一覧表示する顧客サービス。
あかえびちゃ
【紅海老茶】
○[色]赤がちの茶色。
参照⇒えびちゃ(海老茶,葡萄茶)
あかおおかみ《あかおほかみ》
【アカオオカミ】
【赤狼】
○[哺]⇒[4]どーる(ドール)
あかおかちょう《あかをかちやう》
【赤岡町】
◇[日]Akaoka Cho
○[古]高知県中東部、香美郡(カミグン)の町。南部を土佐湾に面
する。
◎2006. 3. 1(平成18)香我美町(カガミチョウ)・野市町(ノイチチョウ)・
夜須町(ヤスチョウ)・吉川村(ヨシカワムラ)と合併して香南市(コウナンシ)を発
足。
あかおに
【赤鬼】
○全身が真っ赤な鬼。
民話や節分などでは青鬼と一緒に登場する。
あかおのまめたん《あかをのまめたん》
【赤尾の豆単】
○[俗][言]⇒まめたん(豆単)
あかがい《あかがひ》
【アカガイ】
【赤貝】
◇[英]ark shell
○(1)[貝]フネガイ目(Arcoida)フネガイ科(Arcidae)アカガイ
属(Anadara)の海産二枚貝。
貝殻は長さが10〜12センチメートルで、四角ばって厚くふく
らみ、暗褐色の毛状の皮をかぶり、40数本の放射肋(ホウシャロク)を
もつ。両殻の合せ目には細かい歯が一直線に並ぶ。
ヘモグロビンが多く、肉は赤みを帯びて、名前の由来(ユライ)
となる。
北海道南部から九州までの、水深10メートルくらいの砂泥底
に生息。
「蚶貝(キサガイ)」,「蚶」とも呼ぶ。
○(2)[俗][貝]サルボオガイの食品名。
⇒さるぼおがい(サルボオガイ,猿頬貝)
あかがい《あかがひ》
【赤貝】
○(1)[貝]⇒あかがい(アカガイ,赤貝)
○(2)[俗]女陰の俗称。
⇒じょいん(女陰)
あかがね
【銅】
○[古]銅(ドウ)の古称・雅称。
⇒どう(銅)
◎和銅:⇒にきあかがね(和銅)
★あかかます
【アカカマス】
【赤カマス】
◇[学]Sphyraena pinguis
○[魚]硬骨魚綱スズキ目(Perciformes)カマス科(Sphyraenidae)
カマス属(Sphyraena)の硬骨魚。
全長35センチメートル。
あかがみ
【赤紙】
○(1)赤い色の紙。
○(2)[歴][俗]召集令状の俗称。
⇒しょうしゅうれいじょう(召集令状)
◎実際の用紙はピンク色に近い。
○(3)[俗]差し押さえのときに物品に貼(ハ)る封印証書の俗称。
あかがり
【赤狩り】
【アカ狩り】
◇[英]red purge
○[政]国家権力が共産主義者・社会主義者やその同調者(赤色
分子)を逮捕、また公職・企業などを解雇・追放して弾圧する
こと。
「レッドパージ」,「赤色追放」とも呼ぶ。
参照⇒[1]まっかーしー(マッカーシー)
◎1950. 6.(昭和25)GHQ(連合国総司令部)の指令で日本政府
・企業が行った。
★あかがれい《あかがれひ》
【アカガレイ】
【赤鰈】
○(1)[魚]カレイ目(Pleuronectiformes)カレイ科(Pleuronecti-
dae)アカガレイ属(Hippoglossoides)の海魚の総称。
アカガレイ(Hippoglossoides dubius)・ソウハチ(Hippo-
glossoides pinetorum)など。
○(2)[魚](1)の一種。
体長約40センチメートル。
越前一帯(富山湾)で水揚げされるものは「エチゼンガレイ(越
前鰈)」と呼ぶ。
★あがかーん
【アガ・カーン】
◇Agha Khan
○(1)[宗]イスラム教シーア派の中の少数派であるイスマイル
派(Ismailis)の教主の称号。
参照⇒[1]あが(アガ)(1)
○(2)[人](一世)(1800〜1881)。
○(3)[人](二世)(1831〜1885)。
○(4)[人](三世)(1877〜1957)。
○(5)[人](四世)(1936〜)。スイスに暮らすパキスタンの大富
豪。
あかぎ
【赤来】
◇[日]Akagi
○[古]⇒あかぎちょう(赤来町)
あかぎ
【赤城】
◇[日]Akagi
○(1)[地]赤城山の略称。
⇒あかぎやま(赤城山)
○(2)[古]⇒あかぎむら(赤城村)
○(3)[古]江戸時代、東京都新宿区にあった岡場所の地名。
◎現在の赤城元町・赤城下町の地区。赤城神社がある。
○(4)[歴][軍]旧日本海軍の軍艦。
◎1889(明治22)就役。
日清戦争の黄海海戦に参加。
○(5)[歴][軍]日本帝国海軍の航空母艦(空母)。
艦橋は左舷側。
◎1920(大正 9)巡洋戦艦天城型2番艦として着工。常備排水量
4万1,000トン。
1922(大正11)ワシントン軍縮条約の制限で、補助的艦艇とさ
れていた空母への改装が決定。基準排水量2万9,500トン。
1927. 3.(昭和 2)竣工。
1935.10.(昭和10)近代化の大改装に着工。
1938. 8.(昭和13)改装工事が完了。基準排水量3万6,500トン、
全長260.7メートル。
1941.12.(昭和16)真珠湾攻撃で機動部隊の旗艦として参加。
1942. 3.(昭和17)インド洋作戦に参加。
1942. 6. 5(昭和17)ミッドウェー島付近でドーントレス急降
下爆撃機3機の攻撃を受け、加賀・蒼竜とともに炎上。味方駆
逐艦の嵐・野分・萩風・舞風の魚雷により雷撃処分。
参照⇒みっどうぇーかいせん(ミッドウェー海戦),そうりゅう
(蒼竜),ひりゅう(飛竜)
あかぎおおぬま《あかぎおほぬま》
【赤城大沼】
◇[日]Akagi Onuma/Akagi Oonuma/Akagi Ohnuma/
○[地]群馬県前橋市富士見町赤城山(フジミマチアカギサン)にある湖。
9〜3月、ワカサギ釣りが解禁され、冬季は結氷した湖面に
穴を開けて行われる。
◎旧住所は勢多郡(セタグン)富士見村(フジミムラ)赤城山(アカギサン)。
★あかぎおろし
【赤城おろし】
【赤城颪】
○[気]
◎上州名物かかあ天下にからっ風
あかぎさん
【赤城山】
◇[日]Akagi San
○[地]⇒あかぎやま(赤城山)
あかぎしぐれ
【赤城しぐれ】
○[楽]久保田宵二(ショウジ)作詞、竹岡信幸作曲の歌謡曲。
歌は霧島昇。
◎1937. 1.(昭和12)レコード発売。
★あかぎじんじゃ
【赤城神社】
○(1)上野(コウズケ)国三の宮。
○(2)東京都新宿区赤城元町(アカギモトマチ)にある神社。
あかぎだいこうとうがっこう《あかぎだいかうとうがくかう》
【赤城台高等学校】
○[古][教]⇒とりつあかぎだいこうとうがっこう(都立赤城台
高等学校)
あかぎちょう《あかぎちやう》
【赤来町】
◇[日]Akagi Cho
○[古]島根県東部、飯石郡(イイシグン)の町。東部・南部を広島県
に隣接。
◎2005. 1. 1(平成17)頓原町(トンバラチョウ)と合併して飯南町(イイナ
ンチョウ)を発足。
◎群馬県勢多郡(セタグン)には赤城村(アカギムラ)があった。
あかぎにゅうぎよう《あかぎにゆうげふ》
【赤城乳業】
○[経]乳製品・氷菓の製造会社。
本社は埼玉県深谷市。
製品はカキ氷風アイスキャンデー「ガリガリ君」など。
あかぎのこもりうた
【赤城の子守唄】
○[楽]佐藤惣之助作詞、竹岡信幸作曲の歌謡曲。
歌は東海林太郎(ショウジ・タロウ)。
◎1934(昭和 9)。
あかぎむら
【赤城村】
◇[日]Akagi Mura
○[古]群馬県中央部、勢多郡(セタグン)の村。
◎2006. 2.20(平成18)渋川市に編入。
◎島根県飯石郡(イイシグン)には赤来町(アカギチョウ)があった。
あかぎやしょうけん
【赤木屋証券】
○[経]東京都中央区日本橋2丁目にある証券会社。
◎1922. 8.(大正11)創業。
1937. 6. 7(昭和12)株式会社に改組。
1949. 4.(昭和24)赤木屋証券株式会社に社名変更。
あかぎやま
【赤城山】
◇[日]Akagi Yama
○[地]群馬県前橋市北方の複式死火山。
山頂の中央火口丘には地蔵岳(ジゾウタケ)(1,674メートル)と大
沼・小沼のカルデラ湖がある。山頂の周囲の外輪山は最高峰の
黒檜山(クロビヤマ)(1,828メートル)や駒ヶ岳(コマガタケ)(1,689メー
トル)・小地蔵(1,578メートル)・長七郎山(1,580メートル)・
薬師など。
大沼のほとりに赤城神社の奥社がある。
「あかぎさん(赤城山)」とも呼ぶ。
◎榛名山・妙義山とともに「上毛三山(ジョウモウサンザン)」の一つ。
あかぎれ
【皸】
【皹】
○[医]冬期の寒さによりに手足の皮膚が乾燥し、荒れて裂ける
症状。
★あがく
【足掻く】
○
あかくちば
【赤朽葉】
○(1)[服]襲(カサネ)の色目の一つ。
表は経(タテ)紅、緯(ヌキ)黄の織色で、裏は黄。赤みをおびた朽
ち葉色。晩秋に着用する。
○(2)[色]染色の名。黄みをおびた薄紅。
◎C=0,M=60,Y=70,B=0。
○(3)[色]織り色。縦糸が赤で横糸が黄色。
あかくなやま
【赤久縄山】
◇[日]Akakuna Yama
○[地]群馬県南部、藤岡市と多野郡(タノグン)の境にある山。標
高1,522メートル。
東方に御荷鉾山(ミカボヤマ)がある。
「あかぐなやま(赤久縄山)」とも呼ぶ。
あかぐなやま
【赤久縄山】
◇[日]Akaguna Yama
○[地]⇒あかくなやま(赤久縄山)
あかぐま
【アカグマ】
【赤熊】
○(1)[哺]ヒグマ(羆)の別称。
⇒ひぐま(ヒグマ,羆)
○(2)[哺]サハリン(樺太)に生息するヒグマの一亜種。
体長は2メートル以上に達し、体色は赤みが強い。
参照⇒ひぐま(ヒグマ,羆)
あかくみ
【淦汲み】
○⇒あかとり(淦取り)
あかくらおんせんえき《あかくらをんせんえき》
【赤倉温泉駅】
○[交]山形県最上郡(モガミグン)最上町(モガミマチ)にある、JR陸
羽東線(リクウトウセン)の駅。
堺田(サカイダ)駅と立小路(タチコウジ)駅の間。
◎1999.12. 4(平成11)羽前赤倉(ウゼンアカクラ)駅を改称。
あかくらげ
【アカクラゲ】
【赤水母】
【赤海月】
◇[学]Chrysaora melanaster
○[動]ミズクラゲ目(Semaeostomeae)オキクラゲ科(Pelagiidae)
のクラゲ。
カサ(傘)に放射状の赤い縞模様(シマモヨウ)があり、縁(ヘリ)には
強い毒をもつ長い触手がある。
乾燥したクラゲから出る粉を吸い込むとクシャミが止まらな
くなることから、俗に「ハクションクラゲ」とも呼ぶ。
あかげ
【赤毛】
○(1)赤みを帯(オ)びた髪の毛。紅毛(コウモウ)。
◎英語では"red hiar"のほかに、"carrot(ニンジン)"とも呼ぶ。
参照⇒きゃろっと(キャロット)(2)
○(2)赤毛の人。
◎西洋では「嫉妬(シット)深い」というイメージがある。
参照⇒ぴゅろてぃずむ(ピュロティズム)
○(3)(転じて)欧米人。紅毛人(コウモウジン)。
○(4)動物の毛色で、赤みを帯びた褐色。
○(5)(特に)赤みを帯びたウマ(馬)の毛色。また、そのウマ。
★あかげざる
【アカゲザル】
【赤毛猿】
◇[英]rhesus macaque、[学]Macaca mulatta
○[哺]霊長目(Primates)オナガザル科(Cercopithecidae)のサ
ル。中国・東南アジア・インド北部が原産地。
「リーサス」とも呼ぶ。
参照⇒あーるえっちいんし(Rh因子)
あかげっと
【赤ゲット】
○(1)赤色の毛布。
◎「ゲット」はブランケット(blanket)(毛布)の和略語「ケット」
から。
○(2)都会見物の田舎者(イナカモノ)。おのぼりさん。
◎明治時代、地方から外套(ガイトウ)の代わりに赤い毛布を羽織
(ハオ)って都会へ見物に出てきたことから。
参照⇒かくまき(角巻,角巻き)
○(3)西洋の習俗に不慣れな洋行者。
あかげのあん
【赤毛のアン】
◇[英]Anne of Green Gables
○[文]カナダの作家モンゴメリー(Lucy Maud Montgomery)の少
女向け小説。
あかげら
【アカゲラ】
【赤啄木鳥】
◇[学]Dendrocopos major、[英]great spotted woodpecker
○[鳥]キツツキ目(Piciformes)キツツキ科(Picidae)アカゲラ
属(Dendrocopos)の鳥。
全長約25センチメートル。
体色は背面が黒色で白斑があり、下腹部は赤く、オスは後頭
部は鮮紅色。
クチバシで突いて樹の幹に穴をあけ、長い舌で昆虫を捕食す
る。
ヨーロッパからアジアにかけて広く生息する。日本では本州
などに生息する最も普通のキツツキ。北海道には亜種のエゾア
カゲラ(蝦夷啄木鳥)(Picoides major japonicus)が生息。
〈アカゲラ属〉
コゲラ(小啄木鳥):Dendrocopos kizuki。
コアカゲラ(小赤啄木鳥):Dendrocopos minor。
オオアカゲラ(大赤啄木鳥):Dendrocopos leucotos。
あかこう《あかかう》
【赤香】
○[色]染色の名。濃い香色(コウイロ)。濃い赤茶色。
⇔うす(薄香)
あかごのうでをねじる
【赤子の腕をねじる】
【赤子の腕を捩る】
○[慣用句][副]⇒あかごのてをねじる(赤子の手をねじる,赤子
の手を捩る)
あかごのてをねじる
【赤子の手をねじる】
【赤子の手を捩る】
○(1)[慣用句][副]赤子のように弱い相手を難なく負かす様子。
「赤子の腕を捩る」,「赤子の手を捻(ヒネ)る」とも呼ぶ。
○(2)[慣用句][副](転じて)非常に容易(ヨウイ)なこと。容易(タヤス
イ)いこと。
「赤子の腕を捩る」,「赤子の手を捻(ヒネ)る」とも呼ぶ。
参照⇒あさめしまえ(朝飯前)(2),がいしゅういっしょく(鎧
袖一触)
あかごのてをひねる
【赤子の手をひねる】
【赤子の手を捻る】
○[慣用句][副]⇒あかごのてをねじる(赤子の手をねじる,赤子
の手を捩る)
あかごめ
【赤米】
○(1)[食]古くなって赤みを帯びた下等米。
参照⇒ひねごめ(ひね米,陳ね米,陳米)
○(2)[農]イネ(稲)の一栽培品種。外来種。
小粒だが、炊くと倍近くに増える。
味はよくないが徳用として、貧しい人々の間で広く食べられ
た。
「大唐米(タイトウマイ)」,「唐法師(トウボシ)」とも呼ぶ。
○(3)[農]イネ(稲)の一栽培品種。
⇒あかまい(赤米)
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