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                    PDD図書館管理番号       0001.0002.7500.13

                 百   科   辞   書   《あかさ》    編集:獨  澄旻

-------- あかさ ------------------------------------------------
★あかざ
	【アカザ】
	【藜】
	◇[英]wild spinach/goosefoot
	○(1)[植]双子葉綱アカザ目(Centrospermae)アカザ科(Chenopo-
	diaceae)の植物の総称。約100属。
	〈アカザ属(Chenopodium)〉
	〈ハマアカザ属(Atriplex)〉
	〈フダンソウ属(Beta)〉
	 サトウダイコン(砂糖大根):⇒さとうだいこん(サトウダイ
	コン,砂糖大根)
	〈アッケシソウ属(Salicornia)〉
	〈オカヒジキ属(Salsola)〉
	〈ホウレンソウ属(Spinacia)〉
	 ホウレンソウ(菠薐草):⇒ほうれんそう(ホウレンソウ.ホウ
	レン草,菠薐草,法蓮草,鳳蓮草)
	〈マツナ属(Suaeda)〉
	〈ホウキギ属(Kochia)〉
	○(2)[植]([学]Chenopodium album var.centrorubrum)(特に)
	アカザ属(Chenopodium)の一年草。
	 蓚酸含量は多いが、若葉は食べられる。
★あかざ
	【アカザ】
	【赤刺】
	◇[学]Liobagrus reini
	○[魚]ナマズ目(Siluriformes)アカザ科(Amblycipitidae)アカ
	ザ属(Liobagrus)の淡水魚。
	 全長約15センチメートル。体色は赤褐色。
	 背ビレと胸ビレに棘がある。
	 本州の秋田県・宮城県以南から四国・九州の河川に生息。
	 環境省指定の絶滅危惧種。
あがさ
	【アガサ】
	◇[英]Agatha
	○[人]英語圏の女性名。
	 愛称は「アギー(Aggie)」。
	◎アガサ・クリスティ(Agatha Christie):⇒くりすてぃ(クリ
	スティ)
あかさか
	【赤坂】
	◇[日]Akasaka
	○(1)東京都港区北部の地名。
	 表通りは商店街で、裏通りに高級住宅・高級料亭・飲食店・
	ホテルなどが多い。
	◎紀州徳川家の上屋敷跡には迎賓館(旧赤坂離宮)・赤坂御所や
	豊川稲荷、TBS(東京放送)・氷川神社・乃木神社などがあり、
	また市ヶ谷移転前の防衛庁があった。
	◎赤坂裏町は江戸時代、風呂屋女など下級の遊女を置く花街。
	◎坂は多いが赤坂という坂はない。
	○(2)[歴]⇒あかさかく(赤坂区,赤坂區)
	○(3)[交]⇒あかさかえき(赤坂駅)
	○(4)愛知県東部、宝飯郡(ホイグン)音羽町(オトワチョウ)の中心集落。
	◎東海道五十三次の宿場町:⇒あかさかじゅく(赤坂宿)
	◎持統天皇の頓宮(トングウ)跡や源頼朝の宿泊跡と伝える宮路(ミヤ
	ジ)山がある。
	○(5)岐阜県大垣市の地名。
	 金生(キンショウ)山から大理石・石灰石が産し、石灰製造が盛ん。
	◎もと中山道の宿場町。美江寺と垂井の間。
	 1967(昭和42)不破郡(フワグン)赤坂町(アカサカチョウ)から大垣市に編
	入。
	○(6)⇒ちはやあかさかむら(千早赤阪村)
	○(7)[古]⇒あかさかちょう(赤坂町)
★あかざか《あかざくわ》
	【アカザ科】
	【藜科】
	◇[学]Chenopodiaceae
	○[植]双子葉綱アカザ目(Centrospermae)の一科。草本または
	低木。
	 アカザ・ホウキグサ(ホウキギ)・ホウレンソウ・オカヒジキ
	・ビートなどが含まれる。
あかさかえき
	【赤坂駅】
	○(1)[交]東京都港区赤坂にある、東京地下鉄(東京メトロ)千
	代田線の駅。
	 国会議事堂前駅と乃木坂駅の間。
	○(2)[交]群馬県前橋市上泉町(カミイズミマチ)にある上毛電気鉄道
	の駅。
	 上泉(カミイズミ)駅と心臓血管センター(ジンゾウケッカンセンター)駅の間。
	○(3)[交]山梨県都留市(ツルシ)四日市場(ヨッカイチバ)にある富士急
	行の駅。
	 禾生(カセイ)駅と都留市(ツルシ)駅の間。
	○(4)[交]福岡県福岡市中央区大名(ダイミョウ)にある福岡市営地
	下鉄空港線の駅。
	 天神(テンジン)駅と大濠公園(オオホリコウエン)駅の間。
	◎東京地下鉄銀座線・丸ノ内線には赤坂見附駅がある。
あかさかく
	【赤坂区】
	【赤坂區】
	◇[日]Akasaka Ku
	○[歴]旧区名。東京市三五区の一つ。現在は東京都港区の北部、
	赤坂・青山の地区。
	 参照⇒みなとく(港区),とうきょうしさんじゅうごく(東京市
	三五区,東京市三十五区)
	◎1907.10. 1(明治40)号「滑稽界」の「東京区民代表者」によれば
	「腰弁当」。
あかさかくいちがいのへん《あかさかくひちがひのへん》
	【赤坂喰違の変】
	○[歴]1874. 1.14(明治 7)夜、右大臣岩倉具視(イワクラ・トモミ)が征
	韓論を支持する旧土佐(高知県)士族に襲われて負傷した事件。
	 宮中より退出した岩倉が四谷見附近くの赤坂喰違坂で、武市
	熊吉ら9名に襲われ、岩倉はたまたま四ッ谷濠(ヨツヤボリ)にころ
	げおち、暗闇の中に水中から首だけを出して命拾いをする。
★あかさかごしょ
	【赤坂御所】
	○東京都港区元赤坂2丁目。
	 迎賓館の南西に接している。
	◎旧称は青山御所で、もと篠山藩青山邸。
	 1874(明治 7)青山御所となり、英照皇太后(孝明天皇の女御)
	・昭憲皇太后(明治天皇の皇后)など、代々の皇太后の御所とな
	る。
あかさかじゅく
	【赤坂宿】
	◇[日]Akasaka Juku
	○[歴]三河国宝飯郡(ホイグン)、現在の愛知県宝飯郡音羽町(オトワチョ
	ウ)にあった宿場町。東海道五十三次の一宿。
	 三河国内の幕府領を管轄した赤坂代官所も置かれていた。
	 1601(慶長 6)東に近接する御油(ゴユ)宿(現:愛知県豊川市)と
	あわせて一宿として東海道の宿駅に指定。
	◎現在も江戸時代の宿駅の景観を多く残している。
★あかざかずら《あかざかづら》
	【アカザカズラ】
	【藜葛】
	◇[学]Anredera cordifolia、[英]Madeira vine
	○[植]ナデシコ目(Caryophyllales)ツルムラサキ科(Basella-
	ceae)アカザカズラ属(Anredera)の多年草。南アメリカ熱帯地
	方の原産。
	 葉を食用にする。
	 「マデイラカズラ(マデイラ葛)」,オカワカメ(陸若芽,陸和布)」,
	「ウンナンヒャクヤク(雲南百薬)」とも呼ぶ。
あかさかちょう《あかさかちやう》
	【赤坂町】
	◇[日]Akasaka Cho
	○[古]岡山県南東部、赤磐郡(アカイワグン)の町。中心集落は町苅
	田(マチカンダ)。
	 吉備(キビ)高原中の砂川流域にある。
	 酒造米の雄町(オマチ)米や、マスカット・イチゴ・モモなどを
	生産。工業は機械・電気部品など。
	〈人口〉
	 1970(昭和45)5,864人
	 1995(平成 7)5,483人
	◎かつては赤坂白木綿の産地。
	◎2005. 3. 7(平成17)赤磐郡の山陽町(サンヨウチョウ)・赤坂町・熊
	山町(クマヤマチョウ)・吉井町(ヨシイチョウ)の4町が合併して赤磐市を発
	足。
あかさかてんのうざんいちごうふん
	《あかさかてんわうざんいちがうふん》
	【赤坂天王山1号墳】
	○[歴]奈良県桜井市にある、6世紀後半の古墳。
	 崇峻天皇陵と見られている。
★あかさかぷりんすほてる
	【赤坂プリンスホテル】
	○[古]グランドプリンスホテル赤坂の旧称。
	 略称は「赤プリ」。
	◎もと朝鮮李王家の邸宅。
あかさかみつけえき
	【赤坂見附駅】
	○[交]東京都港区赤坂にある、東京地下鉄(東京メトロ)銀座線
	・丸ノ内線の駅。
	 銀座線:虎ノ門駅と青山一丁目駅の間。
	 丸ノ内線:国会議事堂前駅と四ッ谷駅の間。
	 東京地下鉄半蔵門線・有楽町線永田町(ナガタチョウ)駅の乗換駅。
	◎東京地下鉄千代田線には赤坂駅がある。
★あかさかりきゅう
	【赤坂離宮】
	○[歴]東京都港区元赤坂にあった宮殿・御用地。
	 外観はバッキンガム宮殿、内部はベルサイユ宮殿を模す。
	◎片山東熊が設計し、完成後に写真帳を持参して明治宮殿に参
	上し報告。天皇が「ぜいたくだ」と言ったため、皇太子は入居で
	きなかった。
	◎紀州徳川家の上屋敷跡。
	 1873(明治 6)仮皇居。
	 1889(明治22)東宮御所。
	 1908(明治41)赤坂離宮となり、1909(明治42)完成。
	 1974(昭和49)より迎賓館。
	 参照⇒げいひんかん(迎賓館)(2)
	◎背後は赤坂御所(旧称は青山御所)と秩父宮邸・三笠宮邸。
あかさぎ
	【赤サギ】
	【赤詐欺】
	○[俗](警察関係者が使用する俗語で)結婚詐欺。
	 参照⇒さぎ(詐欺)
あかさきちょう《あかさきちやう》
	【赤碕町】
	◇[日]Akasaki Cho
	○[古]鳥取県中央部、東伯郡(トウハクグン)の町。
	◎2004. 9. 1(平成16)東伯町(トウハクチョウ)と合併して琴浦町(コトウラ
	チョウ)を発足。
あがさくりすてぃ
	【アガサ・クリスティ】
	◇Agatha Christie
	○[人]⇒くりすてぃ(クリスティ)
あかさんご
	【アカサンゴ】
	【赤サンゴ】
	【赤珊瑚】
	◇[英]red coral
	○[動]刺胞動物(Cnidaria)花虫綱(Anthozoa)八放サンゴ亜綱
	(Octocorallia)ヤギ目(海楊目)(Gorgonacea)サンゴ科(Coral-
	lidae)の真性サンゴ。
	 群体は樹枝状で、骨格は赤褐色で硬い。
	 加工して装飾品にする。
	◎近縁種:参照⇒しろさんご(シロサンゴ,白サンゴ,白珊瑚),
	ももいろさんご(モモイロサンゴ,桃色サンゴ,桃色珊瑚)
あかし
	【明石】
	◇[日]Akashi
	○(1)⇒あかしし(明石市)
	○(2)[交]⇒あかしえき(明石駅)
あがし
	【アガシ】
	◇[朝]agassi
	○(朝鮮語で)お嬢さん。
★[1]あがしー
	【アガシー】
	◇Jean Louis Rodolphe Agassiz(ルイス・アガシー)
	○[人]アメリカの古生物学者・地質学者(1807〜1873)。A.E.
	アガシーの父。
	 参照⇒てんぺんちいせつ(天変地異説)
★[2]あがしー
	【アガシー】
	◇Alexander Emanuel Agassiz
	○[人]アメリカの動物学者・海洋学者(1835〜1910)。ルイス・
	アガシーの子。
★あかしあ
	【アカシア】
	◇[英]acacia、[羅]Acacia
	○(1)[植]マメ目(Fabales)マメ科(Fabaceae)ネムノキ亜科(Mi-
	mosoideae)アカシア属(Acacia)の植物の総称。また、その学名。
	 オーストラリアを中心に東部アフリカ・インドなどに産し、
	種類が非常に多い。
	 ネムノキ(合歓木)に似て、枝に針(トゲ)がある。葉は羽状複
	葉。
	 春から夏にかけて、黄色または白色の小花を穂状につける。
	 ギンヨウアカシア(ハナアカシア)(Acasia baileyana)・フサ
	アカシア(ハナアカシア,ミモザ)(Acasia decurrensvar.deal-
	bata)・タイワンアカシア(相思樹)(Acasia confusa)・アラビ
	アゴムノキ(Acasia senegal)など。
	 参照⇒わとる(ワトル)(3)
	◎童謡:⇒このみち(この道)
	○(2)[俗][植]マメ科でハリエンジュ属(Robinia)のハリエンジュ
	(ニセアカシア)の俗称。
	 ⇒はりえんじゅ(ハリエンジュ,針槐)
	◎歌謡曲『アカシアの雨がやむとき』に歌われているアカシア。
あかしあであるばた
	【アカシア・デアルバタ】
	◇[学]Acacia decurrense var.dealbata
	○[植]フサアカシア(房アカシア)の学名。オーストラリア原産。
	 参照⇒あかしあ(アカシア)(1)
あかしあのあめがやむとき
	【アカシアの雨がやむとき】
	○[楽]水木かおる作詞、藤原秀行作曲の歌謡曲。
	 歌は西田佐知子(サチコ)。
	 参照⇒あかしあ(アカシア)(2)
	◎1960. 4.(昭和35)レコード発売。
	 1962(昭和37)レコード大賞特別賞を受賞。
あかしあべいれやな
	【アカシア・ベイレヤナ】
	◇[学]Acacia baileyana
	○[植]⇒ぎんようあかしあ(ギンヨウアカシア,銀葉アカシア)
あかしえき
	【明石駅】
	○[交]兵庫県明石市(アカシシ)にある、JR山陽本線の駅。
	 朝霧(アサギリ)駅と西明石駅の間。
	◎山陽電気鉄道には山陽明石駅がある。
★あかしお《あかしほ》
	【赤潮】
	◇[英]harmful algal blooms
	○[海]海面近くで異常繁殖した植物プランクトンのため、海水
	が赤褐色に見える現象。
	 海水温度の上昇や海水の富栄養化によって湖や内海に多く発
	生する。
	 プランクトンを食べるバクテリアによって海水中の酸素が大
	量に消費されるため、魚介類に大きな被害をもたらす。
	 海水が淡い空色に変色する場合は「青潮(アオシオ)」と呼ばれる。
	 略称は「HAB(有害藻類ブルーム)」。
	◎1977. 8.28(昭和52)瀬戸内海播磨灘で赤潮が異常発生し、養
	殖ハマチに被害が出る。
	 2003. 9.22(平成15)千葉県の東京湾岸で、台風の影響で強い
	北風が吹き、千葉市から市川市に至る約15キロメートルで青潮
	が確認。
あがしおん
	【アガシオン】
	◇[英]agathion
	○西洋の鬼神・精霊。
	 普段は姿が見えず、正午に異形の人や小動物の姿で現れると
	いう。
	 魔術師や魔女が護符(ゴフ)(talisman)・ツボ(壺)・魔法円
	(magic ring)などを用いて呼び出し、「使い魔」として命じられ
	た業(ワザ)をなすという。
	 参照⇒たりすまん(タリスマン)
	◎陰陽道(オンヨウドウ):⇒しきがみ(式神,識神,職神)
★あかしか
	【アカシカ】
	【赤鹿】
	◇[学]Cervus elaphus
	○[哺]ウシ目(偶蹄目)(Artiodactyla)シカ上科(Cervoidea)シ
	カ科(Cervidae)の大形シカ。イギリス・ヨーロッパ・シベリア
	・中国の森林に生息。  
	 体色は赤褐色。
	◎英語:レッドディア(red deer)。
	 中国語:馬鹿(malu)(バロク)。
★あかしかいきょうおおはし《あかしかいけふおほはし》
	【明石海峡大橋】
	○本州四国連絡橋の一つ。神戸〜鳴門ルート。
	 世界一の吊(ツ)り橋。
	 参照⇒ほんしゅうしこくれんらくきょう(本州四国連絡橋)
あかしし
	【明石市】
	◇[日]Akashi Shi
	○兵庫県南部、明石海峡に面する市。
	 日本標準時の子午線(東経135度)が通過する。
	〈面積〉
	 1970(昭和45)47平方キロメートル。
	〈人口〉
	 1975(昭和50)23万5,000人。
	◎もと小笠原氏10万石、のち松平氏の城下町。
あかしなまち
	【明科町】
	◇[日]Akashina Machi
	○長野県中北部、東筑摩郡(ヒガシチクマグン)の町。
	〈面積〉
	 42.12平方キロメートル。
	〈人口〉
	 2000(平成12)9,771人。
	◎1955(昭和30)中川手(ナカガワテ)村と東川手(ヒガシカワテ)村が合併
	して発足。
	 1956(昭和31)七貴(ナナキ)村を編入。
	 1957(昭和32)陸郷(リクゴウ)村の一部を編入。
あかしまめのう《あかしまめなう》
	【紅縞メノウ】
	【紅縞瑪瑙】
	【赤縞瑪瑙】
	◇[英]sardonyx
	○[鉱]ブラウンを基調とした縞メノウ(縞瑪瑙)。宝石の一種。
	 カメオ細工に用いる。
	 「べにしまめのう(紅縞メノウ,紅縞瑪瑙)」,「サードニックス」,
	「サードオニックス」,「サードオニキス」とも呼ぶ。
	◎八月の誕生石。
	◎縞瑪瑙(シマメノウ):⇒しまめのう(縞メノウ,縞瑪瑙)
あーかーしゃ
	【アーカーシャ】
	◇[梵]akasa
	○⇒こくう(虚空)
あーかーしゃがるば
	【アーカーシャガルバ】
	◇[梵]Akasagarbha
	○[仏]⇒こくうぞうぼさつ(虚空蔵菩薩)
あかしゅ
	【アカシュ】
	◇[ヒンズー語]Akash(空)
	○[軍]インド国産の地対空短距離ミサイル。複数の標的を同時
	に攻撃することができる高性能ミサイル。
	 射程距離25キロメートル、搭載重量55キログラム。
	 参照⇒ぷりとび(プリトビ)
	◎2002.10. 4(平成14)オリッサ州(Orissa State)チャンディプ
	ル(Chandipur)からペンガル湾へ発射し、実験に成功。
	 2004.11.30(平成16)チャンディプルで移動式発射装置から発
	射実験を実施。
あかしんぶん
	【赤新聞】
	◇[英]yellow newspaper/yellow jounalism
	○[古][通]スキャンダルの暴露(バクロ)や犯罪などの興味本位な
	記事を主とする低俗な新聞。
	 英語で「イエローペーパー」,「イエロージャーナリズム」とも
	呼ぶ。
	 参照⇒いえろーぺーぱー(イエローペーパー,イエロー・ペー
	パー)
	◎1892(明治25)黒岩涙香(クロイワ・ルイコウ)が東京で創刊した日刊新
	聞「万朝報(ヨロズチョウホウ)」が淡紅色の用紙を用いたのが起こりと
	される。
	◎川柳:海老茶式部(エビチャシキブ)、赤新聞の種になり。
あーがす
	【アーガス】
	◇[英]Argus、[希]Argos
	○[ギ神]⇒あるごす(アルゴス)
あかすいもん
	【赤水門】
	○[俗]⇒いわぶちすいもん(岩淵水門)
あかすかべい
	【あかすかべい】
	○⇒あかんべえ(あかんべえ)
あかずきん《あかづきん》
	【赤ずきん】
	【赤頭巾】
	◇[フ]Le Petit Chaperon rouge、[英]Little Red Riding Hood
	○[文]ヨーロッパの昔話の一つ。
	 「赤ずきん」と呼ばれる赤頭巾をかぶった少女が母親の使いで
	祖母を訪ねるが、祖母を食い殺して祖母になりすましていたオ
	オカミ(狼)にだまされて食べられてしまう話。
	 フランスの作家ペロー(Charles Perrault)の童話や、ドイツ
	の『グリム童話(die Maerchen der Brueder Grimm)』などに収
	録。
	 『グリム童話』では、猟師がオオカミを退治して二人を助け
	る話が加わる。
あかずみ
	【赤墨】
	○⇒しゅずみ(朱墨)
あかぜみ
	【アカゼミ】
	【赤蝉】
	○[昆]アブラゼミの別称。
	 ⇒あぶらぜみ(アブラゼミ,油蝉,鳴蜩)
あかせん
	【赤線】
	○(1)赤い色の線。
	◎赤線チェック
	○(2)[歴]1946(昭和21)公娼制度(娼妓取締規則)の廃止後、売
	春が公認されていた地域。
	 1956(昭和31)売春防止法の公布、1958(昭和33)罰則施行によ
	り消滅。
	 「赤線地帯([英]red-light district)」,「赤線区域」とも呼ぶ。
	 ⇔あおせん(青線)(2)
	 参考⇒ばいしゅんぼうしほう(売春防止法)
	◎公娼制度は廃止されたが、特殊飲食店として営業許可され、
	結果的に街娼は増加した。その特殊飲食店の集まっていた地区
	を、警察などが地図上に赤線を引いて表示していた。
	 参照⇒かぶきちょう(歌舞伎町),はとのまち(鳩の町)
あかせんくいき《あかせんくゐき》
	【赤線区域】
	◇[英]red-light district
	○[古]⇒あかせん(赤線)(2)
あかせんちたい
	【赤線地帯】
	◇[英]red-light district
	○[古]⇒あかせん(赤線)(2)
★あかぞく
	【アカ族】
	◇[英]the Aka tribe
	○タイ王国の先住民。
★あがた
	【県】
	【縣】
	◇[日]agata
	○(1)[歴]大和政権で、皇室の直轄領。
	○()[]
	○()[交]⇒あがたえき(県駅)
	○()[古]県藩。延岡藩の古称。
	 ⇒のべおかはん(延岡藩)
あがたえき
	【県駅】
	○[交]栃木県足利市(アシカガシ)県町(アガタチョウ)にある、東武伊勢
	崎線の駅。
	 多々良(タタラ)駅(群馬県館林市)と福居(フクイ)駅の間。
あかだな
	【閼伽棚】
	○[仏]仏前に供える水または花などを置く棚。
	 「水棚(ミズダナ)」とも呼ぶ。
	 参照⇒あか(閼伽)
あがたはん
	【県藩】
	◇[日]Agata Han
	○[古]延岡藩の古称。
	 ⇒のべおかはん(延岡藩)
あかだまぽーとわいん
	【赤玉ポートワイン】
	○[古][食]1907(明治40)壽屋(コトブキヤ)洋酒店(現:サントリー)
	が薬用葡萄酒(ブドウシュ)として発売した甘口の赤ワイン。
	 小売価格は約40銭(当時、米1升が10銭)の高級品。
	 現在は「赤玉スイートワイン」として販売。
	 参照⇒さんとりー(サントリー,SUNTORY),ぽーとわい
	ん(ポートワイン)
	◎1922(大正11)上半身が裸の女性を使用した宣伝ポスターで話
	題となる。
あかだん
	【あか弾】
	【赤弾】
	○[軍]旧日本軍のクシャミ剤が入った砲弾。
	 参照⇒あかとう(あか筒,赤筒),きいいちごう(きい一号,黄一
	号)
	◎赤一号の成分はジフェニールシアンアルシン(Diphenylcyan-
	arsine)。
あかちこり
	【赤チコリ】
	◇[英]red chicory
	○[植]ラディッキオ([伊]radicchio)の別称。
	 ⇒らでぃっきお(ラディッキオ)
あかぢしゃ
	【アカヂシャ】
	【赤萵苣】
	○[植]シロモジ(白文字)の別称。
	 ⇒しろもじ(シロモジ,白文字)
★あかちゃん
	【赤ちゃん】
	◇[英]baby(ベイビー)
	○
	 「ベビー」とも呼ぶ。
	◎玉のような赤ちゃん
	◎1879(明治12)アメリカ合衆国オハイオ州で10.8キログラムの
	赤ちゃんが誕生するが、生後数時間で亡くなる。
	 1955(昭和30)イタリアで10.2キログラムの赤ちゃんが誕生。
	 2012. 2. 4(平成24)中国河南省で7,040グラムの赤ちゃんが
	誕生。
	◎西洋では子供には、コウノトリが赤ちゃんをくちばしに下げ
	て運んでくると教えている。また、キャベツの中から生れてく
	るともいう。
	 日本では人非人(ニンピニン)は木の股(マタ)から生れるともいう。
	 参照⇒きゃべつにんぎょう(キャベツ人形)
	◎歌:参照⇒こんにちはあかちゃん(こんにちは赤ちゃん)
あかちょうちん《あかちやうちん》
	【赤ちょうちん】
	○[楽]喜多条忠(キタジョウ・マコト)作詞、南こうせつ作曲の歌謡曲
	(フォーク・ソング)。
	 歌は「かぐや姫(南こうせつ・伊勢正三・山田つぐと)」。
	◎1974. 1.25(昭和49)シングル・レコード発売。
あかちょうちん《あかちやうちん》
	【赤提灯】
	○(1)赤い紙をはった提灯。
	 主に防火・防水のため柿渋(カキシブ)塗った紙が使用される。
	 「あかぢょうちん(赤提灯)」とも呼ぶ。
	○(2)安い料金で客に酒を飲ませる大衆的な飲み屋。
	 「あかぢょうちん(赤提灯)」とも呼ぶ。
	 参照⇒[1]いざかや(居酒屋)(2)
	◎営業中の意味で、または看板として、店先に赤提灯を吊るし
	ていることから。
あかぢょうちん《あかぢやうちん》
	【赤提灯】
	○⇒あかちょうちん(赤提灯)
あかちん
	【赤チン】
	◇[英]mercurochrome
	○[薬]⇒まーきゅろくろむ(マーキュロクロム)
あかつか
	【赤塚】
	◇[日]Akatsuka
	○(1)東京都板橋区北西部の地域名。西部を成増(ナリマス)に接す
	る。
	 地名としては赤塚1〜8丁目と赤塚新町(アカツカシンマチ)がある。
	○(2)[交]⇒あかつかえき(赤塚駅)
あかつかえき
	【赤塚駅】
	○[交]茨城県水戸市赤塚にあるJR常磐線の駅。
	 内原(ウチハラ)駅と水戸(ミト)駅の間。
	 水戸駅との間に臨時駅の偕楽園(カイラクエン)駅がある。
	◎JR越後線には越後赤塚(エチゴアカツカ)駅がある。
	 東武東上本線には下赤塚(シモアカツカ)駅がある。
	 東京地下鉄有楽町線・副都心線には地下鉄赤坂駅がある。
あかつかしょくぶつえん《あかつかしよくぶつゑん》
	【赤塚植物園】
	○[植]東京都板橋区赤塚にある区立の植物園。
あかつかだいぶつ
	【赤塚大仏】
	○⇒とうきょうだいぶつ(東京大仏)
あかつき
	【あかつき】
	○(1)[交]京都駅〜長崎駅間を運行するJR(旧:国鉄)夜行寝台
	特急。
	 参照⇒ぶるーとれいん(ブルートレイン)
	○(2)[宇]宇宙航空研究開発機構(JAXA)の金星探査機。
	 参照⇒のぞみ(のぞみ)
	◎2010. 5.21(平成22)H2A17号機で種子島宇宙センターか
	ら打ち上げ。
	 2010.12. 7(平成22)金星から約550キロメートルの地点で周
	回軌道に投入するエンジン逆噴射を行った後に金星の陰に入り、
	一時通信不能を経て不安定ながら非常事態である退避姿勢(10
	分間に1回転)と交信。位置や速度は不明。
★あかつきにいのる
	【暁に祈る】
	○(1)[映]松竹大船映画。
	◎1940(昭和15)公開。
	○(2)[楽]野村俊夫作詞、古関裕而作曲の映画主題歌。
	 歌は伊藤久男。
	 歌い出しは「あゝあの顔であの声で/手柄(テガラ)たのむと妻
	や子が」。
	◎1940. 6.(昭和15)レコード発売。
★あかつきぶたい
	【暁部隊】
	○[歴][軍]旧日本海軍の特殊船舶部隊。
	 広島を拠点とし、敵前上陸部隊の輸送・上陸部隊への物資補
	給・上陸部隊との通信連絡などを任務とする。
あかったん
	【亜褐炭】
	◇[英]lignite
	○[鉱]⇒あたん(亜炭)
あかつち
	【赤土】
	【赭土】
	○(1)[鉱]赤黒色〜赤茶色〜赤黄色を帯びる土。
	 主に火山灰が風化してできた土で、鉄分が多いほど赤みが強
	い。
	 壁土やレンガ(煉瓦)の材料になり、
	 きめ細かい良質の粘土は「しゃど(赭土)」と呼び、瓦や陶器に
	用いる。
	○(2)[美]赤黒色の岩絵の具。
	 参照⇒べんがらいろ(弁柄色),たいしゃいろ(代赭色)
あがつま
	【吾妻】
	◇[日]Agatsuma
	○(1)⇒あがつまぐん(吾妻郡)
	○(2)⇒あがつままち(吾妻町)
あがつまがわ《あがつまがは》
	【吾妻川】
	◇[日]Agatsuma Gawa
	○[地]群馬県中西部を流れる利根川(トネガワ)の支流。延長76キ
	ロメートル。
	 渋川市(シブカワシ)の北東で利根川に合流する。
あがつまきょうこく《あがつまけふこく》
	【吾妻峡谷】
	○[地]⇒あがつまけいこく(吾妻渓谷)
あがつまぐん
	【吾妻郡】
	◇[日]Agatsuma Gun
	○群馬県西部の町。
	 中之条町(ナカノジョウマチ)・東村(アヅマムラ)・吾妻町(アガツママチ)・長
	野原町(ナガノハラマチ)・嬬恋村(ツマゴイムラ)・草津町(クサツマチ)・六合村
	(クニムラ)・高山村(タカヤマムラ)の町村。
★あがつまけいこく
	【吾妻渓谷】
	◇[日]Agatsuma Keikoku
	○[地]群馬県。
	 「吾妻峡谷」とも呼ぶ。
★あがつません
	【吾妻線】
	○[交]JR東日本の鉄道路線。
	〈停車駅〉
	 渋川(シブカワ)駅・金島(カナシマ)駅・祖母島(ウバシマ)駅・小野上(オ
	ノガミ)駅・小野上温泉(オノガミオンセン)駅・市城(イチシロ)駅・中之条(ナ
	カノジョウ)駅・群馬原町(グンマハラマチ)駅・郷原(ゴウバラ)駅・矢倉(ヤグ
	ラ)駅・岩島(イワシマ)駅・川原湯温泉(カワラユオンセン)駅・長野原草津口
	(ナガノハラクサツグチ)駅・群馬大津(グンマオオツ)駅・羽根尾(ハネオ)駅・袋
	倉(フクログラ)駅・万座鹿沢口(マンザサワグチ)駅・大前(オオマエ)駅。
あがつままち
	【吾妻町】
	◇[日]Agatsuma Machi
	○群馬県西部、吾妻郡(アガツマグン)の町。
	◎長崎県南高来郡(ミナミタカキグン)には吾妻町(アヅマチョウ)がある。
★あがでぃーるじけん
	【アガディール事件】
	◇[英]Agadir crisis
	○[歴]1911(明治44)モロッコのアガディールで発生した独仏間
	の衝突事件。
	 「第二次モロッコ事件(Second Morocco Crisis)」とも呼ぶ。
	 参照⇒もろっこじけん(モロッコ事件)
あかてす
	【アカテス】
	◇Achates
	○[文]ウェルギリウス(Publius Vergilius Maro)の長編叙事詩
	『アエネイス(Aeneis)』に登場する、英雄アエネアス(Aeneas)
	の信義に厚い友人。
	 参照⇒あえねいす(アエネイス)
あがでず
	【アガデズ】
	◇Agadez
	○(1)(Departement Agadez)⇒あがでずけん(アガデズ県)
	○(2)ニジェール北東部、アガデズ県中南西部にある県都。
	 北緯17.00°、東経7.98°の地。
	〈人口〉
	 1977(昭和52)2万0,643人。
	 1988(昭和63)4万9,424人。
	 2001(平成13)7万6,957人。
あがでずけん
	【アガデズ県】
	◇[フ]Departement Agadez、[英]Agadez Prefecture
	○ニジェール北東部の県。北部をアルジェリア、北東部をリビ
	ア、東部をチャド、西端をマリに隣接。
	 県都はアガデズ。
	〈人口〉
	 1988(昭和63)20万8,828人。
	 2001(平成13)31万3,274人。
あかでみあびじゅつかん《あかでみあびじゆつくわん》
	【アカデミア美術館】
	◇[伊]Museo Accademia、[英]Academy Museum
	○[美]イタリア中部、トスカーナ州(Regione Toscana)の州都、
	フィレンツェ県(Provincia di Firenze)の県都フィレンツェに
	ある美術館。
	 ミケランジェロの傑作ダビデ像などを展示。
あかでみーしょう《あかでみーしやう》
	【アカデミー賞】
	◇[英]Academy Award
	○[映]アメリカ映画芸術科学アカデミーが、アメリカ映画界の
	優秀作品・主演男女優・監督、外国優秀映画などに与える、権
	威のある映画賞。
	 受賞者に黄金色のオスカー(Oscar)像が与えられる。
	 「オスカー賞」とも呼ばれる。
	 参照⇒おすかー(オスカー)
	◎1927(昭和 2)アカデミー創立から始まる。
あかでら
	【赤寺】
	○長崎の崇福寺の別称。
	 ⇒そうふくじ(崇福寺)
★あかでんわ
	【赤電話】
	○[通]委託公衆電話機の通称。
	 参照⇒でんわ(電話)
	◎1953.10.(昭和28)東京都内に設置。
あかとう
	【あか筒】
	【赤筒】
	○[軍]旧日本軍のクシャミ剤が入った擲弾(テキダン)(発煙筒)の
	暗号名。
	 直径約11センチメートル、長さ約21センチメートル。
	 参照⇒あかだん(あか弾,赤弾),きいいちごう(きい一号,黄一
	号)
	◎赤一号の成分はジフェニールシアンアルシン(Diphenylcyan-
	arsine)。
あかどう《あかだう》
	【赤堂】
	○[俗]京都広隆寺の講堂の俗称。
	 参照⇒こうりゅうじ(広隆寺)
あかどう
	【赤胴】
	○[運]剣道防具で、胴台が漆などで赤く塗られた胴。
★あかどうすずのすけ
	【赤胴鈴之助】
	○(1)[漫]赤胴をつけた漫画の主人公。本名は金野鈴之助。
	 田舎から出てきた少年鈴之助が千葉道場に入門し、父の形見
	の赤胴をつけて修行しながら、必殺技の真空斬りで悪者を退治
	する話。
	◎1954(昭和29)福井英一が「少年画報」8月号に連載を開始。
	 急逝したため、第2回から武内つなよしが引き継ぐ。
	○(2)[放]東京放送(現:TBSラジオ)のドラマ。
	 出演:横田毅一郎(鈴之助)・吉永小百合(千葉周作の娘さゆ
	り)。
	◎1957. 1. 6(昭和32)放送開始。
	○(3)[放]KRテレビ(現:TBSテレビ)のドラマ。
	 出演:尾上録也(鈴之助)・吉永小百合(お妙)。
	◎1957.10. 2(昭和32)放送開始。
	○(4)[放]フジテレビのアニメーション。
	 出演:山本圭子(赤胴鈴之助)・小鳩くるみ(千葉さゆり)・兼
	本新吾(龍巻雷之進)・柏倉つとむ(舟木よしお)・千葉耕市(千
	葉周作)・佐藤正治(若王子大殿)。
	◎1972. 4. 5〜1973. 3.29(昭和47〜昭和48)放送。
	○(5)[映]
	 第1作:赤銅鈴之助。
	 第2作:赤銅鈴之助、月夜の怪人。
	 第3作:赤銅鈴之助、鬼面党退治。
	 第4作:赤銅鈴之助、飛鳥流真空斬り。
	 第5作:赤銅鈴之助、新月塔の妖鬼。
	 第6作:赤銅鈴之助、一本足の魔人。
	 第7作:赤銅鈴之助、三つ目の鳥人。
	 第8作:赤銅鈴之助、黒雲谷の雷人。
	 第9作:赤銅鈴之助、どくろ団退治。
	○(6)[楽]藤原信人作詞、金子三雄作曲の歌謡曲。正称は「がん
	ばれ!赤胴鈴之助」。
あかとくろ
	【赤と黒】
	◇[フ]Le Rouge et le Noir、[英]The Red and the Black
	○[文]フランスの小説家スタンダール(Stendhal)の作品。
	 ナポレオン一世を崇拝する野心家で貧しい青年ジュリアン・
	ソレル(Julien Sorel)が、王政復古期のフランス社会と政治を
	背景に、恋愛を通じて野望と挫折(ザセツ)を心理描写で描く。
	 近代小説の先駆とされる。
	◎1830(文政13)刊行。
あかどまりむら
	【赤泊村】
	◇[日]Akadomari Mura
	○[古]新潟県佐渡郡(サドグン)、佐渡島(サドガシマ)南東部の村。
	〈面積〉
	 52.18平方キロメートル。
	〈人口〉
	 1995(平成 7)3,342人。
	◎2004. 3. 1(平成16)両津市(リョウツシ)、佐渡郡の相川町(アイカワマチ)
	・佐和田町(サワタマチ)・金井町(カナイマチ)・新穂村(ニイボムラ)・畑野町
	(ハタノマチ)・真野町(マノマチ)・小木町(オギマチ)・羽茂町(ハモチマチ)・赤
	泊村の1市7町2村と合併して佐渡市を発足。
	◎北海道古宇郡(フルウグン)には泊村(トマリムラ)がある。
	 鳥取県東伯郡(トウハクグン)には泊村(トマリソン)があった。
あかとり
	【淦取り】
	○和船の船底にたまった淦水(アカミズ)を汲み取るひしゃく(柄杓)。
	 「淦汲(アカク)み」,「淦取り杓(シャク)」とも呼ぶ。
	 参照⇒すっぽん(スッポン,鼈)(3),[1]きんぐすとん(キング
	ストン)
あかとりしゃく
	【淦取り杓】
	○⇒あかとり(淦取り)
あかとんぼ
	【赤とんぼ】
	【赤トンボ】
	○[古][俗](旧日本陸海軍の)機体を赤黄色に塗ってあった、練
	習用小型複葉機(フクヨウキ)の俗称。
	 日本海軍の九三式一型練習機など。
あかとんぼ
	【赤蜻蛉】
	【赤とんぼ】
	○[楽]三木露風作詞、山田耕筰(コウサク)作曲の童謡。
	◎1921(大正10)作詞。
あかなす
	【赤ナス】
	【赤茄子】
	○[古][植]トマトの別称。
	 ⇒とまと(トマト)
★あかに
	【赤丹】
	○
★あかにし
	【アカニシ】
	【赤螺】
	◇[学]Rapana venosa
	○[貝]吸腔目(Sorbeoconcha)新腹足下目(Neogastropoda)アッ
	キガイ上科( Muricoidea)アッキガイ科(Muricidae)チリメンボ
	ラ属(Rapana)の海産の巻貝。
	 参照⇒なぎなたほおずき(ナギナタホオズキ,薙刀酸漿)
★あかにたてん
	【阿迦尼タ天】
	○[仏]凡夫(ボンプ)の達しうる最高の天上界とされる。
	 「有頂天」とも呼ぶ。
	◎「タ」は(「咤」-「ウ」:補助なし)。
あがにゃ
	【アガニャ】
	◇Agana
	○グアム島(Guam Island)の中心地ハガニャ(Hagatna)の別称。
	 ⇒はがにゃ(ハガニャ)
あかね
	【アカネ】
	【茜】
	◇[学]Rubia argy/Rubia akane
	○[植]リンドウ目(Gentianales)アカネ科(Rubiaceae)アカネ属
	(Rubia)の多年生蔓草(ツルクサ)。
	 原野に自生。茎は方形中空でトゲがあり、葉はハート形で4
	個づつ輪生。夏から秋に白い小花が咲く。
	 根を刻んで煮沸した汁を染料とする。
	 参照⇒あかねしきそ(アカネ色素)
	◎「赤根」の意味。
	 英語:マダー(madder)(セイヨウアカネ)。
	◎セイヨウアカネ(西洋茜):⇒せいようあかね(セイヨウアカ
	ネ,西洋茜)
	 インドアカネ(印度茜):⇒いんどあかね(インドアカネ,印度
	茜)
あかね
	【茜】
	○(1)[植]⇒あかね(アカネ,茜)
	○(2)茜の根からとった染料。媒染剤の種類や量により茜色・
	緋色(ヒイロ)・橙色・黄色など広い色域に染められる。
	 主成分はアリザリン(alizarin)で、少量のプルプリン(pur-
	purin)やシュードプルプリン(pseudopurpurin)などを含む。
	◎古代のミイラには茜染の布で包まれたものもあった。
	○(3)[色]茜色の略。
	 ⇒あかねいろ(茜色)
	◎赤根の意味。
あかねいろ
	【茜色】
	○[色]黒味かがった濃い赤。
	◎C=0,M=100,Y=60,B=35。
	◎ベニバナ(紅花)の染料は高価なため、茜(アカネ)や蘇芳(スオウ)で
	染めたものを「似紅(ニセベニ)」とも呼ぶ。
	 「緋色(ヒイロ)」は茜染めの最も鮮やかな赤。
あかねうら
	【茜裏】
	○(1)アカネ(茜)で染めた木綿の裏地。
	 高価なベニバナ(紅花)の替りにアカネで染めたことから安物
	を指す。
	 参考⇒にせべに(似紅)
	○(2)[古]飯盛女(メシモリオンナ)や下女の代名詞。
あかねさす
	【茜さす】
	○[枕詞]日・昼・紫・君にかかる。日の光で赤く照り映(ハ)え
	る様子にも用いる。
	◎『万葉集』額田王(ヌカタノオオキミ):「あかねさす紫野(ムラサキノ)行き
	標野(シメノ)行き/野守(ノモリ)は見ずや君が袖(ソデ)振る」。
あかねしきそ
	【アカネ色素】
	◇[英]madder/alizarin
	○[食]セイヨウアカネ([英]madder)から抽出された食品添加物。
	 食品着色料で、食肉・水産加工品・菓子・清涼飲料水などを
	黄色や赤紫色に着色する。
	◎2004. 6.18(平成16)厚生労働省、発ガン性が認められるとし
	て製造・販売の自粛を通知。 7. 5、正式に禁止。
あがの
	【上野】
	◇[日]Agano
	○福岡県中東部、田川郡(タガワグン)福智町(フクチマチ)の地名。
	 参照⇒あがのやき(上野焼)
	◎旧住所は田川郡赤池町(アカイケマチ)上野。
	◎「こうずけ」,「うえの」とも読む。
あがの
	【吾野】
	◇[日]Agano
	○(1)[交]⇒あがのえき(吾野駅)
	○(2)[古]埼玉県にあった村。
	 1956(昭和31)飯能市(ハンノウシ)と合併。
	 参照⇒はんのう(飯能)(2)
あがの
	【阿賀野】
	◇[日]Agano
	○(1)[地]⇒あがのがわ(阿賀野川)
	○(2)⇒あがのし(阿賀野市)
あがのえき
	【吾野駅】
	○[交]埼玉県飯能市(ハンノウシ)にある、西武池袋線・秩父線の連
	絡駅。
	 東吾野駅(駅間4.0キロ)と西吾野駅の間。
	◎1929. 9.10(昭和 4)池袋線が吾野駅まで延伸。当時、石灰石
	や木材などの輸送も行なわれていた。
	 1969.10.14(昭和44)吾野駅〜西武秩父駅間(秩父線)、開通。
★あがのがわ《あがのがは》
	【阿賀野川】
	◇[日]Agano Gawa
	○[地]福島県会津盆地から新潟県北部へ西に流れる川。
あがのし
	【阿賀野市】
	◇[日]Agano Shi
	○新潟県中央部の市。
	◎2004. 4. 1(平成16)北蒲原郡(キタカンバラグン)の安田町(ヤスダマチ)
	・京ヶ瀬村(キョウガセムラ)・水原町(スイバラマチ)・笹神村(ササカミムラ)が
	合併して発足。
あかのひろば
	【赤の広場】
	◇[露]Krasnaya ploshchad、[英]Red Square
	○ロシアの首都モスクワのクレムリン宮殿([英]Kremlin Pal-
	ace)の東側にある広場。
	 レーニン廟(ビョウ)([英]Lenin Mausoleum)がある。
	 「赤い広場」,「赤色広場」とも呼ぶ。
	◎17世紀後半からの呼称。
	 2008. 5. 9(平成20)戦勝記念日の軍事パレードを17年ぶりに
	復活。
	◎ロシア文字では"Красная площадь"。
あかのまんま
	【アカノマンマ】
	【赤の飯】
	○[植]イヌタデ(犬蓼)の別称。
	 ⇒いぬたで(イヌタデ,犬蓼)
あかのまんま
	【赤の飯】
	○[食]⇒せきはん(赤飯)
あがのやき
	【上野焼】
	○福岡県田川郡(タガワグン)の上野で作られた、茶器・皿・土瓶
	などの陶器。遠州七窯(エンシュウナナガマ)の一つ。
	◎細川三斎に従って渡来した朝鮮人の陶工尊楷(上野喜蔵)が、
	1600(慶長 5)創始したという。
あかば
	【アカバ】
	◇Aqaba
	○(1)[地](Gulf of Aqaba)⇒あかばわん(アカバ湾)
	○(2)(Muhafazat al Aqaba)⇒あかばしゅう(アカバ州)
	○(3)(Al Aqaba)ヨルダン南西部、アカバ州南西部にある州都。
	アカバ湾(Gulf of Aqaba)(エイラト湾)の最奥部にある同国唯
	一の港町。
	 西部はイスラエルの港町エイラト(Eilat)に接する。
	 天然ガスのパイプラインが、イスラエル領を避けて対岸のエ
	ジプト領ターバ(Taba)まで海底を通し、地中海側のアリーシュ
	(Al Arish)まで通じている。
	◎シナイ半島の東部で、古来からエジプトとアラビアを結ぶ隊
	商路上の要衝。
あかはげこふん
	【アカハゲ古墳】
	○[歴]大阪府南河内郡(ミナミカワチグン)河南町(カナンチョウ)にある、7
	世紀中ころ〜後半の終末期古墳。
	 墳丘全面に石が張られている。
	 参照⇒つかまりこふん(ツカマリ古墳),ししよつかこふん(シ
	シヨツカ古墳)
あかばしゅう《あかばしう》
	【アカバ州】
	◇Muhafazat al Aqaba、[英]Aqaba Governorate
	○ヨルダン南西部の州。西部をイスラエルに隣接。
	 州都はアカバ。
あかばす
	【赤バス】
	○[交]その日の最終運行のバス。
	 参照⇒あおばす(青バス)(1)
	◎行先表示灯を赤く点灯することから。
★あかはた
	【赤旗】
	○(1)危険信号の旗。
	○(2)共産党・労働組合などが掲げる旗。
	○(3)[政]日本共産党の中央機関紙。
	 第二次世界大戦前は「せっき(赤旗)」と呼ばれていた。
	 参照⇒むさんしゃしんぶん(無産者新聞),ぜんえい(前衛)
	◎1928. 2. 1(昭和 3)創刊。月2回発行、800部。
	 同月20日初の男子普通選挙が行なわれ、無産政党から8名の
	当選を得る。翌月15日には共産党に対する大規模な弾圧が行な
	われた(三・一五事件)。
	 参照⇒さんいちごじけん(三・一五事件)
	◎1935(昭和10)停刊。
	 1945.10.(昭和20)復刊。
	 1947〜1966(昭和22〜昭和41)誌名が「アカハタ」となる。
	 朝鮮戦争当時、1950(昭和25)占領軍指令で無期限発行停止。
	 1952(昭和27)週刊紙として復刊。
	 1960(昭和35)完全日刊化。
	 1997(平成 9)誌名が「しんぶん赤旗」となる。
	 2006. 7.(平成18)モスクワ支局(駐在員一人)を閉鎖。
	 2006. 7.23(平成18)しんぶん赤旗、2万号を刊行。
	○(4)[歴]平氏の旗。
	◎源氏は白旗(シラハタ,シロハタ)。
あかはたじけん
	【赤旗事件】
	○[歴]明治後期におこった社会主義運動弾圧事件。
	 1908. 6.22(明治41)大杉栄・荒畑寒村ら社会主義者によって
	東京神田の錦輝館(キンキカン)で同志の山口義三出獄歓迎会が行な
	われた。終了後に「無政府共産」と書かれた赤旗を掲げ屋外行進
	しようとして堺利彦・大杉ら十数名が検挙され、うち十名が禁
	固に処せられた。
	 「錦輝館事件」とも呼ぶ。
	◎以後、弾圧は過激になり大逆事件に至った。
	 参照⇒たいぎゃくじけん(大逆事件)
あかばな
	【アカバナ】
	【赤花】
	○(1)[植]([学]Epilobium pyrricholophum)フトモモ目(Myr-
	tales)アカバナ科(Onagraceae)アカバナ属(Epilobium)の多年
	草。
	 山野の湿地に自生。高さ20〜50センチメートル。
	 葉は対生・卵状披針形で長さ約4センチメートル。秋、紅紫
	色に紅葉する。
	 夏、上方の葉腋に淡紫紅色の小さい四弁花を開花。
	 果実は細長く、種子は微細で冠毛があり風で飛散。
	○(2)[植]([学]Hibiscus rosa-sinensis)(沖縄で)ブッソウゲ
	(ハイビスカス)の別称。
	 ⇒ぶっそうげ(ブッソウゲ,仏桑華,仏桑花)
あかばな
	【赤花】
	○(1)[植]⇒あかばな(アカバナ,赤花)
	○(2)[色]染色の名称の一つ。
	 (1)の花弁の色・紫を帯びた淡紅色。
	○(3)[服]襲(カサネ)の色目の名称。
	 表は赤、裏は二藍(フタアイ)。
あかはなのとなかい
	【赤鼻のトナカイ】
	◇[英]Rudolph the Red-nosed Reindeer
	○[楽]ジョニー・マークス(Johnny Marks)作詞・作曲の歌謡曲
	(クリスマス・ソング)。
	◎1948(昭和23)作曲。
	◎クリスマス・ソングの定番の一つ。
	 ルドルフ(Rudolph)は赤鼻のトナカイの名前。
あかばね
	【赤羽】
	◇[日]Akabane
	○(1)東京都北区北部の地名。
	 赤羽・赤羽台・赤羽北・赤羽南・赤羽西。
	○(2)[交]⇒あかばねえき(赤羽駅)
	○(3)[古]東京都港区三田の北部の旧地名。
	◎赤羽工作分局,赤羽橋駅
あかばね
	【赤羽根】
	◇[日]Akabane
	○[古]⇒あかばねちょう(赤羽根町)
あかばねえき
	【赤羽駅】
	○[交]東京都北区赤羽にある、JR東北本線・埼京線(サイキョウセン)
	・高崎線の駅。
	 東北本線:東十条駅と川口駅の間。
	 埼京線:十条駅と北赤羽駅の間。
	 高崎線:尾久駅と大宮駅の間。
	◎1883. 7.28(明治16)上野駅〜熊谷(クマガヤ)駅間が開業。
	 1885. 3.16(明治18)日本鉄道が赤羽駅〜品川駅を開通。
	◎東京地下鉄(東京メトロ)南北線には赤羽岩淵(イワブチ)駅があ
	る。
	 都営大江戸線には赤羽橋(アカバネバシ)駅がある。
あかばねちょう《あかばねちやう》
	【赤羽根町】
	◇[日]Akabane Cho
	○[古]愛知県南部、渥美郡(アツミグン)にあった町。
	 参照⇒たはらし(田原市)
	◎2003. 8.20(平成15)渥美郡田原町(タハラチョウ)に編入合併して田
	原市を発足。
あかばねばしえき
	【赤羽橋駅】
	○[交]東京都港区東麻布(ヒガシアザブ)にある、都営大江戸線の
	駅。
	 麻布十番(アザブジュウバン)駅と大門(ダイモン)駅の間。
	◎JR東北本線・埼京線(サイキョウセン)・高崎線には赤羽(アカバネ)駅
	がある。
	 東京地下鉄(東京メトロ)南北線には赤羽岩淵(イワブチ)駅があ
	る。
★あかはら
	【アカハラ】
	【赤腹】
	○(1)[鳥]スズメ目(Passeriformes)ヒタキ科(Muscicapidae)ツ
	グミ亜科(Turdinae)の鳥。
	○(2)[両]ニホンイモリの別称。
	 ⇒にほんいもり(ニホンイモリ,日本イモリ)
	○()[魚]ウグイ(石斑魚)の別称。
	 ⇒うぐい(ウグイ,石斑魚)
あかはらいもり《あかはらゐもり》
	【アカハライモリ】
	【赤腹イモリ】
	○[両]ニホンイモリの別称。
	 ⇒にほんいもり(ニホンイモリ,日本イモリ)
あかばわん
	【アカバ湾】
	◇[英]Gulf of Aqaba/Gulf of Akaba
	○[地]紅海(コウカイ)(Red Sea)の北東端、シナイ半島(Sinai Pen-
	insula)東岸とアラビア半島(Arabian Peninsula)の西側基部と
	の間にある海湾。幅19〜27キロメートル、奥行き約190キロメ
	ートル。
	 北端の湾奥の東部にはヨルダン唯一の港町アカバが、西部に
	隣接してイスラエルの港町エイラト(Eilat)がある。
	 南端の湾口にティラン島(Tiran Island)がある。
	 イスラエル名は「エイラト湾(Gulf of Eilat)」。
	 参照⇒えいらと(エイラト)
	◎1967. 5.(昭和42)エジプト(ナセル大統領)のアカバ湾封鎖を
	口実に6月5日イスラエルは奇襲攻撃してシナイ半島全域・カ
	ザガザ地区・ヨルダン川西岸などを占領(六日戦争・第三次中
	東戦争)。
あかび
	【赤火】
	○⇒あかふじょう(赤不浄)
あかびらし
	【赤平市】
	◇[日]Akabira Shi
	○北海道中央部の市。南東部を芦別市(アシベツシ)に接する。
	〈面積〉
	 129.88平方キロメートル。
	〈人口〉
	 2000(平成12)1万5,753人。
	◎石狩炭田北部の炭鉱都市として発展。
	 1954(昭和29)市制施行。
	 1994(平成 6)住友赤平炭鉱、閉山。
あかふじょう《あかふじやう》
	【赤不浄】
	○月経・出産のけがれ(穢れ)。
	 漁業・狩猟などや、酒造り・鍛冶(カジ)などではこれを特に
	忌(イ)み、ある一定期間、仕事を休んでこれを避(サ)けることが
	行われている。
	 「あかび(赤火)」とも、出産の場合は「ちいみ(血忌み,血忌)」
	とも呼ぶ。
	◎黒不浄:死の穢れ。
あかふだ
	【赤札】
	○(1)[経]売約済み商品などに付ける赤色の札。
	○(2)[経]特価品・見切り品などに付ける赤色の札。
	 参照⇒しょうふだ(正札)
	○(3)天正カルタの赤色の札。
あかふだどう《あかふだだう》
	【赤札堂】
	○[経]東京都江東区を中心に展開するスーパーマーケット・チェ
	ーン店。
	 本社は東京都台東区上野4丁目。
	◎1917(大正 6)東京門前仲町深川に赤札堂洋品店として創業。
あかふどう
	【赤不動】
	○[美]高野山明王院所蔵の不動明王画像の通称。
	 全身・着衣とも赤色に描かれ、真紅の炎を配した仏画。重要
	文化財。
	 智証大師(円珍)が比叡山横川(ヨカワ)で感得した姿を描かせた
	と伝えるが、制作時期は平安後期または鎌倉初期。
	◎園城寺(オンジョウジ)の『黄不動』・青蓮院(ショウレンイン)の『青不
	動』とともに三不動の一つ。
あかぷり
	【赤プリ】
	○[古][俗]赤坂プリンスホテルの略称。
	 ⇒あかさかぷりんすほてる(赤坂プリンスホテル)
あかぷるこ
	【アカプルコ】
	◇[西]Acapulco
	○メキシコ南部のゲレロ州(estado de Guerrero)中南部、太平
	洋岸に面する港湾都市。
	 風光明媚で壮観な落日で知られる国際的なリゾート都市。
	 「太平洋のリビエラ(Mexico's Pacific Riviera)」とも呼ばれ
	る。
	〈人口〉
	 1980(昭和55)30万1,000人。
	◎スペイン領時代、太平洋貿易の拠点として発達。
あかべ
	【あかべ】
	○⇒あかんべえ(あかんべえ)
あがべ
	【アガベ】
	◇[学]Agave(アガヴェ)
	○(1)[植]クサスギカズラ目(Asparagales)リュウゼツラン科
	(Agavaceae)のリュウゼツラン属のラテン名(学名)。
	○(2)[植]([英]agave)リュウゼツラン(竜舌蘭)の別称・英名。
	 ⇒りゅうぜつらん(リュウゼツラン,竜舌蘭)
	○(3)[植](1)に属する観賞用多肉植物の園芸上の通称。
あがぺー
	【アガペー】
	◇[希]agape
	○(1)自己犠牲的・非打算的な愛。隣人愛・兄弟愛。
	 ⇔えろす(エロス)(2)
	○(2)[宗](キリスト教などの)罪深い人間に対する神の愛。
	○(3)[宗]初期キリスト教徒が礼拝のあとに共同で行った宗教
	的な会食。
	 古くは聖餐式と密接に結びついていたが、後に分離して行わ
	れるようになった。
	 「愛餐(アイサン)」とも呼ぶ。
あかべえ《あかべゑ》
	【あかべえ】
	○[食]福島県会津の民芸品あかべこ(赤い牛の張子)をモデルに
	した菓子。郷土土産(キョウド・ミヤゲ)。
	 参照⇒あかんべえ(あかんべえ)
あかべた
	【赤ベタ】
	○[軍][俗]⇒しちょうゆそつ(輜重輸卒)
あかべら
	【アカベラ】
	【赤倍良】
	【赤遍羅】
	○[魚]キュウセンのメス(雌)。
	 ⇒きゅうせん(キュウセン,求仙,九仙,気宇仙)
あかぺら
	【アカペラ】
	【ア・カペラ】
	◇[伊]a cappella
	○(1)[楽](合唱曲で)「無伴奏で」の意味。
	○(2)[楽]無伴奏の合唱形式。無伴奏体。
	○(3)[楽]楽器の伴奏のない合唱曲。
	 16世紀のイタリアの作曲家パレストリーナ(Giovanni Pier-
	luigi da Palestrina)の音楽が代表的。
	◎「カペラ(cappella)」は「礼拝堂([英]chapel)」のことで、「ア
	カペラ」で「礼拝堂風に」の意味。
あかへるぐんだん
	【赤ヘル軍団】
	○[俗][運]広島東洋カープの俗称。
	 ⇒ひろしまとうようかーぷ(広島東洋カープ)
★あかぼう
	【赤帽】
	○(1)
	○(2)[交](駅で)乗降客の荷物運びを業としている人。
	 「ポーター([英]porter)」とも呼ぶ。
	◎1897(明治30)鉄道主要駅で手荷物運搬夫の営業が認められ、
	赤帽の始まりとされる。
★あかぼうくじら《あかばうくぢら》
	【アカボウクジラ】
	【赤坊鯨】
	◇[学]Ziphius cavirostris
	○[哺]クジラ目(Cetacea)アカボウクジラ科(Ziphiidae)のクジ
	ラ。
	 参照⇒くじらもく(クジラ目)
★あかぼうくじらか《あかばうくぢら》
	【アカボウクジラ科】
	◇[学]Ziphiidae
	○[哺]クジラ目(Cetacea)の一科。
	〈アカボウクジラ属〉
	 アカボウクジラ(Ziphius cavirostris)。
	〈ツチクジラ属〉
	 ツチクジラ(Berardius bairdii)。
	 ミナミツチクジラ(Berardius arnuxii)。
	〈トックリクジラ属〉
	 キタトックリクジラ(Hyperoodon ampullatus)。
	 ミナミトックリクジラ(Hyperoodon planifrons)。
	〈タスマニアクジラ属〉
	 タスマニアクジラ(Tasmacetus shepherdi)。
	〈オウギハクジラ属〉
	 オウギハクジラ。
	 ニュージーランドオウギハクジラ。
	 ヒガシアメリカオウギハクジラ。
	 ヨーロッパオウギハクジラ。
	 ミナミオウギハクジラ。
	 ピグミーオウギハクジラ。
	 タイヘイヨウオウギハクジラ。
	 バハモンドオウギハクジラ。
	 ハッブスオウギハクジラ。
	 ヒモハクジラ(Mesoplodon layardii)。
	 イチョウハクジラ。
	 コブハクジラ。
	 アカボウモドキ。
	〈タイヘイヨウアカボウモドキ属〉
	 タイヘイヨウアカボウモドキ(Indopacetus pacificus)。
あかほりえき
	【赤堀駅】
	○[交]三重県四日市市(ヨッカイチシ)赤堀にある、近鉄内部線(ウツベセ
	ン)の駅。
	 近鉄四日市(キンテツヨッカイチ)駅と日永(ヒナガ)駅の間。
あかぼりまち
	【赤堀町】
	◇[日]Akabori Machi
	○[古]群馬県中部南東、佐波郡(サワグン)の町。
	◎2005. 1. 1(平成17)伊勢崎市(イセサキシ)に編入。
★あかほん
	【赤本】
	○(1)[歴]江戸時代の草双紙(クサゾウシ)の一種。
	○(2)[古]草双紙の総称。
	○()
	○()[俗][教]世界思想社教学社の大学入試の過去問題集。
あかほんまんが
	【赤本漫画】
	○[古][漫]第二次世界大戦直後、大阪の中小出版社から刊行さ
	れたマンガ本。
	 小型で紙質が悪くページ数も少なかった。
	 手塚治虫も大阪大学医学部学生だったころに書いている。
あかまい
	【アカマイ】
	◇[登録商標]Akamai
	○[経][通]アメリカの情報技術企業。
	◎1998. 9.(平成10)設立。
あかまい
	【赤米】
	○[農]原生種に近いイネ(稲)の一品種。
	 「あかごめ(赤米)」とも呼ぶ。
	 参照⇒あかごめ(赤米)
	◎神社などの奉納用として、黒米(クロマイ)とともにほそぼそと栽
	培され続いていたが、近年は健康ブームから市販されるように
	なった。
	 参照⇒くろまい(黒米)
あかまがせき
	【赤馬関】
	【赤間関】
	◇[日]Akama ga Seki
	○[古]山口県下関(シモノセキ)の古称。
	 参考⇒あかまじんじゃ(赤間神社),ばかん(馬関)
あかまじんじゃ
	【赤間神社】
	○安徳天皇を祀(マツ)る神社。山口県下関市(シモノセキシ)阿弥陀寺町
	(アミダイジチョウ)に鎮座する旧官幣大社。
	 1185(元暦 2. 3.24)壇ノ浦の合戦で入水した安徳天皇の遺骸
	は、赤間関(アカマガセキ)紅石山麓の阿弥陀寺に葬られた。
	 1191(建久 2)阿弥陀寺は菩提を弔う頼願寺となる。
	 1875(明治 8)神社に改められ官幣中社の赤間宮。
	 1940(昭和15)官幣大社の赤間神社となる。
	◎赤間関は下関の古称。
あかまだら
	【アカマダラ】
	【赤斑】
	◇[学]Dinodon rufozonatum
	○[爬]トカゲ目(有鱗目)(Squamata)ヘビ亜目(Serpentes)ナミ
	ヘビ科(Colubridae)マダラヘビ属(Dinodon)のヘビ。無毒。
	 対馬・朝鮮半島・中国に生息。
	〈同属〉
	 シロマダラ(Dinodon orientale)。
あがまち
	【阿賀町】
	◇[日]Aga Machi
	○新潟県東部、東蒲原郡(ヒガシカンバラグン)の町。
	◎2005. 4. 1(平成17)津川町(ツガワマチ)・鹿瀬町(カノセマチ)・上川
	村(カミカワムラ)・三川村(ミカワムラ)の2町2村が合併して発足。
★あかまつ
	【アカマツ】
	【赤松】
	◇[学]Pinus densiflora
	○[植]マツ目(Pinales)マツ科(Pinaceae)マツ属(Pinus)の常緑
	高木。
	◎岩手県の県木はナンブアカマツ。
	 岡山県・山口県の県木はアカマツ。
★あかまつ
	【赤松】
	◇[日]Akamatsu
	○[歴]室町幕府の四職の一つ。
	 参照⇒ししき(四職)
あかまゆうすいち《あかまいうすいち》
	【赤麻遊水池】
	【赤麻遊水地】
	◇[日]Akama Yusuixhi
	○[地]⇒わたらせゆうすいち(渡良瀬遊水池,渡良瀬遊水地)
あかまんま
	【アカマンマ】
	【赤飯】
	○[植]イヌタデ(犬蓼)の別称。
	 ⇒いぬたで(イヌタデ,犬蓼)
あかまんま
	【赤飯】
	○[食]⇒せきはん(赤飯)
あかみ
	【赤身】
	○(1)[食]魚肉や獣肉などで、脂肪分の少ない赤い部位(ブイ)。
	○(2)木材の中心部の、赤色をした堅い部分。
	 生活機能を失って年数が経ち、材質は緻密で堅い。
	 「心材(シンザイ)」とも呼ぶ。
	 ⇔しらた(白太)(2)
あかみとり
	【朱鳥】
	○⇒しゅちょう(朱鳥)
	◎「朱鳥」の訓読み。
あかみねえき
	【赤嶺駅】
	○[交]沖縄県那覇市にある、沖縄都市モノレール(ゆいレール)
	の駅。
	 小禄(オロク)駅と那覇空港(ナハクウコウ)駅の間。
	◎2003. 8.10(平成15)沖縄都市モノレールとともに開業し、日
	本最南端の駅となった。
★あかみみがめ
	【アカミミガメ】
	【赤耳亀】
	◇[英]red eared turtle
	○[爬]カメ目(Testudines)リクガメ上科(Testudinoidea)ヌマ
	ガメ科(Emydidae)アカミミガメ属(Trachemys)の水生のカメ。
	北アメリカ原産。
	 子ガメの通称は「ミドリガメ(緑亀)」。
	◎ミシシッピアカミミガメ([学]Trachemys scripta elegans)。
★あかむし
	【赤虫】
	○()
	○()[動]ツツガムシ(恙虫)の別称。
	 ⇒つつがむし(ツツガムシ,恙虫)
[1]あかむつ
	【アカムツ】
	【赤ムツ】
	◇[学]Doederleinia berycoides
	○[魚]スズキ目(Perciformes)ホタルジャコ科(Acropomatidae)
	アカムツ属(Doederleinia)の海産の硬骨魚。
	 体長は30〜40センチメートル。
	 体形は長卵形で側扁。目が大きく、口の中が黒い。ウロコは
	大きく、はがれやすい。
	 体色は鮮やかな赤色。
	 福島県・新潟県以南の沿岸、水深80メートル以深の陸棚に生
	息。
	 食用の高級魚で、煮つけなどにする。
	 「ノドグロ(喉黒)」とも呼ぶ。
	◎「赤(「魚」偏+「睦」-「目」)」と書く。
	 ムツはスズキ目ムツ科(Pomatomidae)。
[2]あかむつ
	【アカムツ】
	【赤ムツ】
	○[魚]コイ科の淡水魚カワムツの別称。
	 ⇒かわむつ(カワムツ,河ムツ)
あかむら
	【赤村】
	◇[日]Aka Mura
	○福岡県中東部、田川郡(タガワグン)の村。
	〈面積〉
	 32.03平方キロメートル。
	〈人口〉
	 2000(平成12)3,636人。
あかめ
	【アカメ】
	【赤目】
	◇[学]Lates japonicus
	○[魚]スズキ目(Perciformes)アカメ科(Latidae)アカメ属
	(Lates)の大型の汽水魚。
	 四国南部と九州東南部の太平洋岸の大河に遡る。
	 光の具合で瞳孔が赤く見える場合が多い。
あかめ
	【赤女】
	○(1)[古][魚]赤いタイ(鯛)の古称。
	○(2)[動]イセエビの別称。
	 ⇒いせえび(イセエビ,伊勢蝦,伊勢海老)
★あかめ
	【赤目】
	○(1)赤く充血した目。病気・疲労などのため、眼の結膜(モウマク)
	が充血して赤く見えること。
	○()
	○()[魚]⇒あかめ(アカメ,赤目)
	○()[写]ストロボやフラッシュをたいた写真で、人の目が赤く
	写ること。
	 暗い中で虹彩(コウサイ)が大きく開いているときに、瞬間的なフ
	ラッシュの光が網膜で反射して写しこまれたもの。
	◎西洋では悪魔のようだと嫌われる。
あかめいも
	【アカメイモ】
	【赤芽芋】
	○[農]サトイモ(里芋)の栽培品種。
	 早生種で、草丈は高く2メートルにも及び、葉柄は緑紫色を
	帯びる。
	 芋は親芋・子芋ともに大形で、甘味に富み美味で、収量も多
	い。
	 赤茎種の一つで、芽が赤いところからいう。
	 「セレベス(Celebes)」とも呼ぶ。
★あかめがしわ《あかめがしは》
	【アカメガシワ】
	【赤芽柏】
	◇[学]Mallotus japonicus
	○[植]キントラノオ目(Malpighiales)トウダイグサ科(Euphor-
	biaceae)アカメガシワ属(Mallotus)の落葉高木。
	 高さ、約10メートル。
	 日本・朝鮮半島・台湾・中国大陸南部の暖かい丘陵地に自生。
	 若葉が鮮紅色をし、名前の由来となっている。
	 材は軟らかく、下駄・薪炭などに用いる。
あかめぐちえき
	【赤目口駅】
	○[交]三重県名張市(ナバリシ)赤目町丈六(アカメチョウジョウロク)にある、
	近鉄大阪線の駅。
	 三本松(サンボンマツ)駅(奈良県)と名張駅の間。
	 参照⇒あかめちょう(赤目町)
あかめしじゅうはちたき《あかめしじふはちたき》
	【赤目四十八滝】
	○[地]三重県西部、名張市(ナバリシ)南西部にある、名張川の支
	流滝川(タキガワ)の渓谷の滝の総称。
	 大小の滝が約4キロメートルに連続している景勝地。
	 室生赤目青山国定公園に含まれる。
	 参照⇒むろうあかめあおやまこくていこうえん(室生赤目青
	山国定公園)
あかめちこり
	【赤芽チコリ】
	◇[英]red chicory
	○[植]ラディッキオ([伊]radicchio)の別称。
	 ⇒らでぃっきお(ラディッキオ)
あかめちょう《あかめちやう》
	【赤目町】
	◇[日]Akamecho
	○三重県西部、名張市(ナバリシ)西部の地名。
	 百地三太夫の忍者屋敷がある。
	 参照⇒ももちさんだゆう(百地三大夫,百地三太夫),なばる
	(隠る)
あがめむのん
	【アガメムノン】
	◇Agamemnon
	○[ギ神]ギリシア神話の英雄、ミュケナイ(ミケーネ)王。
	 アトレウス(Atreus)の子、メネラオス(Menelaus)(スパルタ
	王)の兄。クリュタイムネストラ(Clytemnestra)の夫、イフィ
	ゲネイア(Iphigenia)・エレクトラ(Electra)・オレステス(O-
	restes)の父。
	 父アトレウスがテュエステス(Thyestes)とアイギストス(Ai-
	gisthus)に殺されてミュケナイ王となる。
	 従兄弟のタンタロス(Tantalos)を殺してその妻クリュタイム
	ネストラを王妃とする。
	 トロイア戦争でギリシア軍の総大将を務める。遠征にあたり、
	安全な航海を祈りイフィゲネイアをアルテミス(Artemis)の犠
	牲に捧げ、王妃クリュタイムネストラの怒りを買う。
	 トロイアを攻略して故国に凱旋(ガイセン)、王妃クリュタイム
	ネストラとその情人アイギストス(Aegisthos)に、連れ帰った
	トロイアの王女カッサンドラ([希]Kassandra)とともに暗殺さ
	れた。
	 参照⇒おれすてす(オレステス),えれくとら(エレクトラ)(1)
あがもじぇねしす
	【アガモジェネシス】
	◇[英]agamogenesis
	○[生]無性生殖。
	◎ギリシア語の「非(a-)結婚(gamos)」から。
	◎ズーガミー(zoogamy):有性生殖。
あかもん
	【赤門】
	○(1)[歴]江戸時代、諸侯が将軍家から奥方を迎えるときに建
	てられる朱塗りの御守殿門(ゴシュデンモン)。
	 これに対し大名屋敷の正門は黒門と呼ばれた。
	◎江戸・本郷にあった加賀藩前田家上屋敷の赤門は、加賀第12
	代藩主前田斉泰(ヤスナリ)に1827(文政10)嫁した、第11代将軍徳川
	家斉(イエナリ)の息女溶姫を迎えるために1826(文政 9)建てられた
	もの。
	 中央に薬医門、左右に離番所がある。
	 1877(明治10)東京大学に移管され、「東大の赤門」として有名。
	○(2)(東京都文京区本郷の東京大学構内にあり、転じて)東京
	大学の異称。
	◎赤門出(デ)
あかもんは
	【赤門派】
	○⇒ていこくぶんがく(帝国文学,帝國文學)
あかやき
	【赤焼き】
	【赤焼】
	○⇒じあぞふくしゃ(ジアゾ複写)
あかゆおんせん《あかゆをんせん》
	【赤湯温泉】
	○⇒やたておんせん(矢立温泉)(2)
あからいさんみゃく
	【アカライ山脈】
	◇[葡]Serra Acarai、[英]Acarai Mountains/Acarahy Moun-
	tains
	○[地]ガイアナ南東部とブラジル北部の国境を東西に連なる山
	脈。全長約130キロメートル。標高は600メートルほど。
	 東側はツムクウマク山脈(Serra Tumucumaque)に続く。
あがらすかいりゅう《あがらすかいりう》
	【アガラス海流】
	◇[英]Agulhas Current
	○[地]アフリカ大陸の東岸沖のマダガスカル島南端沖で、モザ
	ンビーク海峡(Mozambique Channel)を南流するモザンビーク海
	流(Mozambique Current)と島東岸沖を南流するマダガスル海流
	(Madagascar Current)が合流して大陸南東部沖をを南西流し、
	大陸南端で東流に折り返す海流。暖流。
	 参照⇒もざんびーくかいりゅう(モザンビーク海流)
	◎アフリカ大陸南西部:⇒べんげらかいりゅう(ベンゲラ海流)
あがらすみさき
	【アガラス岬】
	◇[英]Cape Agulhas
	○[地]アフリカ大陸最南端の岬。
	 喜望峰の東方に位置する。
あがらーぜ
	【アガラーゼ】
	◇[英]agarase
	○[生化]カンテン(寒天)の主成分アガロースゲル(溶解したア
	ガロース)を分解する酵素。
	 参照⇒カンテン(寒天),ぽるふぃらなーぜ(ポルフィラナーゼ)
あからなーた
	【アカラナータ】
	◇[梵]Acalanatha
	○[仏]⇒ふどうみょうおう(不動明王)
あかり
	【あかり】
	○[天]宇宙航空研究開発機構(JAXA)の赤外線天文衛星アス
	トロFの愛称。
	 日本初の赤外線天文衛星。
	 参照⇒すざく(すざく)
	◎2006. 2.22(平成18)国産ロケットM5の8号機で打ち上げ。
あがり
	【東】
	◇[日]agari
	○(沖縄方言で)東(ヒガシ)。
	◎「(日の)上がり」の意味。
	 参照⇒いり(西)
あがりかまち
	【上がり框】
	【上框】
	○[建]玄関(ゲンカン)など家の上がり口の床端(ユカハシ)にわたして
	ある化粧横木。
	 摩擦(マサツ)が多いため、ヒノキなどの堅木を用いる。
	 「あがりがまち(上がり框,上框)」とも呼ぶ。
	 参照⇒かまち(框)(2)
あがりがまち
	【上がり框】
	【上框】
	○[建]⇒あがりかまち(上がり框,上框)
★あがりくす
	【アガリクス】
	◇Agaricus
	○[植]担子菌類ハラタケ目(Agaricales)ハラタケ科(Agari-
	caceae)のキノコ(茸)。
あがりざしき
	【揚がり座敷】
	【揚座敷】
	○[歴]江戸時代、江戸の小伝馬町(コテンマチョウ)にあった牢屋敷(ロウ
	ヤシキ)の一部。
	 当時し罪状とは関係なく身分によって入る牢が異なっていて、
	500石以上の旗本(ハタモト)や、それに準ずる僧正・院家・神主な
	どの未決囚を収容した独房。
	 「牢座敷」とも呼ぶ。
	 参照⇒ざしきろう(座敷牢)(1)
あかりじょいん《あかりじよゐん》
	【明書院】
	【明り書院】
	【明かり書院】
	○[建]⇒つけしょいん(付書院,付け書院)
あかりしょうじ《あかりしやうじ》
	【明障子】
	【明り障子】
	【明かり障子】
	○[建]⇒しょうじ(障子)(2)
あかりそうじ《あかりさうじ》
	【明障子】
	【明り障子】
	【明かり障子】
	○[建]⇒しょうじ(障子)(2)
あかりどこ
	【明り床】
	【明かり床】
	○[建]⇒つけしょいん(付書院,付け書院)
あかりとり
	【明り取り】
	【明かり取り】
	○[建]⇒てんまど(天窓)
あかりまど
	【明り窓】
	【明かり窓】
	○[建]⇒てんまど(天窓)
あがる
	【アガル】
	◇agal
	○[服]中東諸国で男子が頭に巻くシェマーグ(shemagh)を固定
	する黒いバンド。
	 「アガール」とも呼ぶ。
	 参照⇒しぇまーぐ(シェマーグ)
あがーる
	【アガール】
	◇agal
	○[服]⇒あがる(アガル)
あかるきゅりあ
	【アカルキュリア】
	◇[英]acalculia
	○[病]⇒しっさん(失算)
あかるさん
	【閼伽流山】
	◇[日]Akaru San
	○[地]長野県東部、佐久市の群馬県寄りにある山。標高1,027.9
	メートル。
	 麓(フモト)に天台宗の閼伽流山観音院明泉寺がある。
あがるたら
	【アガルタラ】
	◇Agartala
	○インド東部、アッサム地方トリプラ州(Tripura State)の州
	都。
あかるひめ
	【阿加流比売】
	【阿加流姫】
	◇[日]Akaru Hime/Akaruhime
	○[日本神話](『古事記』)新羅(シラギ)王の子天之日矛(アマノヒボコ)
	(天日槍)の妻・比売碁曾(ヒメゴソ)神社の祭神。
	◎新羅の女が日の光を受けて懐妊して産んだ赤玉が、天之日矛
	の手に渡ると化成して美女になったという。
	 夫の暴力から大分県の比売島に逃れ、さらに日本の難波(ナニワ)
	(*)に至り、比売碁曾(ヒメゴソ)神社の祭神となった。
	(*)現在の大阪府大阪市西淀川区(ニシヨドガワク)姫島(ヒメシマ)。
あかるひめのかみ
	【阿加流比売神】
	◇[日]Akaruhime no Kami
	○[日本神話]⇒あかるひめ(阿加流比売,阿加流姫)
あがるまとらいと
	【アガルマトライト】
	◇[英]agalmatolite
	○[鉱]⇒ろうせき(ロウセキ,ロウ石,蝋石)
あがろーす
	【アガロペクチン】
	◇[英]agaropectin
	○[生化]カンテン(寒天)質の主成分の一つ。
	 参照⇒カンテン(寒天)
あがろーす
	【アガロース】
	◇[英]agarose
	○[生化]カンテン(寒天)質の主成分の一つ。
	 ガラクトース(galactose)の一種。
	 参照⇒カンテン(寒天)
あがわ《あがは》
	【吾川】
	◇[日]Agawa
	○(1)⇒あがわぐん(吾川郡)
	○(2)[古]⇒あがわむら(吾川村)
あがわえき《あがはえき》
	【阿川駅】
	○[交]山口県下関市阿川にある、JR山陰本線の駅。
	 長門粟野(ナガトアワノ)駅と特牛(コットイ)駅の間。
	◎旧住所は豊浦郡(トヨウラグン)豊北町(ホウホクチョウ)阿川。
あがわぐん《あがはぐん》
	【吾川郡】
	◇[日]Agawa Gun
	○高知県中西部の郡。
	 春野町(ハルノチョウ)・いの町(イノチョウ)・仁淀川町(ニヨドガワチョウ)の
	町。
	◎2004.10. 1(平成16)吾川郡の伊野町(イノチョウ)・吾北村(ゴホクソン)
	と土佐郡(トサグン)本川村(ホンガワムラ)が合併して「いの町」を発足。
	 2005. 8. 1(平成17)池川町(イケガワチョウ)と吾川村(アガワムラ)が合
	併して仁淀川町を発足。
あがわむら《あがはむら》
	【吾川村】
	◇[日]Agawa Mura
	○[古]高知県西部、吾川郡(アガワグン)の村。
	◎2005. 8. 1(平成17)池川町(イケガワチョウ)と合併して仁淀川町(ニ
	ヨドガワチョウ)を発足。
あかん
	【阿寒】
	◇[日]Akan
	○(1)[地]⇒あかんこ(阿寒湖)
	○(2)⇒あかんぐん(阿寒郡)
	○(3)⇒あかんちょう(阿寒町)
あかんぐん
	【阿寒郡】
	◇[日]Akan Gun
	○北海道東部、釧路支庁(クシロシチョウ)の郡。
	 阿寒町(アカンチョウ)・鶴居村(ツルイムラ)の町村。
あかんこ
	【阿寒湖】
	◇[日]Akan Ko
	○[地]北海道東部、釧路(クシロ)地方北部の阿寒カルデラ内にあ
	る湖。雄阿寒岳(オアカンダケ)(1,371メートル)と雌阿寒岳(メアカンダケ)
	(1,499メートル)の間で、雄阿寒岳の爆発による火山堰止湖(セキ
	トメコ)。
	 北部にチウルイ島、西部にヤイタイ島、南東部に大島がある。
	 ヒメマスと特別天然記念物のマリモ(毬藻)の原産湖。
	 湖面海抜420メートル。
	 面積約13平方キロメートル、最大深度45メートル。
	 特別天然記念物の丸いマリモの生息地。
	 参照⇒まりも(マリモ,毬藻)
	◎2002.10.(平成14)台風21号の影響でチウルイ島湾の湖岸に大
	量のマリモが打ち上げられた。
★あかんさす
	【アカンサス】
	◇[英](単数形)acanthus/(複数形)acanthi,acanthuses
	○(1)[植]([学]Acanthus mollis)シソ目(Lamiales)キツネノマ
	ゴ科(Acanthaceae)ハアザミ属(Acanthus)の大形多年草の総称。
	南ヨーロッパの地中海沿岸原産。
	 明治末期、観葉植物として日本に渡来。
	 「ハアザミ(葉薊)」とも呼ぶ。
	○(2)[建](1)の葉形を図案化した文様。アカンサス葉飾り。
	 コリント式の円柱頭(capitals of Corinthian columns)な
	どに使用された。
	 参照⇒こりんとしき(コリント式)
あーかんそー
	【アーカンソー】
	◇Arkansas
	○(1)(Arkansas State)⇒あーかんそーしゅう(アーカンソー州)
	○(2)(Arkansas County)⇒あーかんそーぐん(アーカンソー郡)
あーかんそーぐん
	【アーカンソー郡】
	◇[英]Arkansas County
	○アメリカ合衆国中南部、アーカンソー州(Arkansas State)東
	部の郡。
	 郡都はデウィット(De Witt)。
	〈人口〉
	 1980(昭和55)2万4,366人。
	 1990(平成 2)2万1,653人。
	 2000(平成12)2万0,749人。
	 2005(平成17)2万0,073人。
あーかんそーしてぃー
	【アーカンソーシティー】
	◇[英]Arkansas City
	○アメリカ合衆国中南部、アーカンソー州(Arkansas State)南
	東部のデシャ郡(Desha County)南東部にある郡都。
あーかんそーしゅう《あーかんそーしう》
	【アーカンソー州】
	◇[英]Arkansas State
	○アメリカ合衆国中南部、ミシシッピー川西岸の州。北部をミ
	ズーリ州(Missouri State)、北東部をテネシー州(Tennessee 
	State)、南東部をミシシッピー州(Mississippi State)、南部
	をルイジアナ州(Loui-siana State)、南西端をテキサス州
	(Texas State)、西部をオクラホマ州(Oklahoma State)に接す
	る。
	 州都はリトルロック(Little Rock)。
	◎もと奴隷州:⇒どれいしゅう(奴隷州)
あかんちょう《あかんちやう》
	【阿寒町】
	◇[日]Akan Cho
	○北海道東部、釧路支庁(クシロシチョウ)阿寒郡の町。
あかんべ
	【あかんべ】
	○⇒あかんべえ(あかんべえ)
あかんべい
	【あかんべい】
	○⇒あかんべえ(あかんべえ)
あかんべえ《あかんべゑ》
	【あかんべえ】
	○指先で下まぶたを引き下げて裏の赤いところを相手に見せる
	こと。軽蔑(ブベツ)や拒否の気持ちを表す行為。
	 多くは子供がするもの。
	 「あかんべ」,「あかんべい」,「あかべ」,「あかすかべい」、「べか
	こ」,「べかこう」,「べっかっこう」,「べっかんこ」,「めかこう」と
	も呼ぶ。
	◎「あか……」系は「赤目(あかめ)」、「べかこ」系は「目赤子」の転。
	 ヨーロッパ方式:⇒すぬーく(スヌーク)
	◎「あんべえ」は菓子。
	 参照⇒あかべえ(あかべえ)
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