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百 科 辞 書 《あへ》 編集:獨 澄旻
-------- あへ --------------------------------------------------
あべ
【アベ】
◇[羅]ave
○(1)歓迎の言葉。ようこそ。
参照⇒あべまりあ(アベマリア,アベ・マリア)
○(2)別れの言葉。さようなら。
あべいろ
【アベイロ】
◇Aveiro
○(1)(Distrito de Aveiro)⇒あべいろけん(アベイロ県)
○(2)ポルトガル北西部、アベイロ県南西部にある県都。
北緯40.65°、西経8.66°の地。
ボーガ川(Rio Vouga)の河口の潟に面する。
〈人口〉
1991(平成 3)4万5,700人、3万5,246人(推計)。
2001(平成13)5万1,000人。
2003(平成15)5万1,300人。
◎大分市と姉妹都市。
あべいろけん
【アベイロ県】
◇[葡]Distrito de Aveiro、[英]Aveiro District
○ポルトガル北西部の県。北部をポルト県(Distrito de Port)、
東部をビゼウ県(Distrito de Viseu)、南部をコインブラ県
(Distrito de Coimbra)に接し、西部を大西洋に面する。
県都はアベイロ。
〈面積〉
2,799.53平方キロメートル。
〈人口〉
2001(平成13)71万3,575人(3月12日現在)。
あべお
【アベオ】
◇[登録商標]Aveo
○[交]韓国のGM大宇社製の小型車。
一部シボレー(Chevrolet)・ブランドで販売。
あべかわ《あべかは》
【安倍川】
◇[日]Abe Kawa
○(1)[地]静岡県静岡市西部を流れる川。長さ51キロメートル。
静岡県と山梨県の県境にある安倍峠に発源し、南流して静岡
市の南方で駿河湾(スルガワン)に注(ソソ)ぐ。
〈支流〉
藁科川(ワラシナガワ)。
○(2)[食](abekawa)安倍川餅の略称。
⇒あべかわもち(安倍川餅)
○(3)[交]⇒あべかわえき(安倍川駅)
あべかわえき《あべかはえき》
【安倍川駅】
○[交]静岡県静岡市駿河区(スルガク)にあるJR東海道本線の駅。
静岡(シズオカ)駅(葵区)と用宗(モチムネ)駅の間。
あべかわもち《あべかはもち》
【安倍川餅】
○[食]黄粉餅(キナコモチ)の一種。
焼いた餅を湯に浸し、黄粉・砂糖をまぶしたもの。
静岡県の安倍川あたりの名物。
単に「安倍川」とも呼ぶ。
参照⇒いそべ(磯辺)(3)
あべこ
【アベ湖】
◇Abhe Bid Hayk/Abhe Bad、[英]Lake Abe
○[地]エチオピアとジブチとの国境にある湖。エチオピア側か
らアワシュ川(Awash Wenz)が注(ソソ)ぐ。
★あべさだじけん
【阿部定事件】
○[歴]1936. 5.18(昭和11)東京荒川の待合で情夫を殺害し局部
を切り取り逃亡、20日に逮捕。
あべしぇ
【アベシェ】
◇Abeche
○アフリカ中北部、チャド共和国東部のウアダイ州(Region du
Ouaddai)北部にある州都。
[1]あべすた
【アベスタ】
◇[ペルシア語]Avesta
○[宗]⇒ぜんどあべすた(ゼンド・アベスタ)
[2]あべすた
【アベスタ】
◇Avesta
○スウェーデン中南西部、ダーラルナ県(Dalarna Lan)南東部
の都市。
北緯60.16°、東経16.18°の地。
〈人口〉
1995(平成 7)1万6,071人(推計)。
2000(平成12)1万4,837人(推計)。
あーべーせー
【アーベーセー】
【ABC】
○[通]スペインの代表的な新聞。
参照⇒えるぱいす(エル・パイス)
あぺたいと
【アペタイト】
◇[英]appetite
○(1)食欲。
参照⇒あぺりてぃふ(アペリティフ)
◎イタリア語:アッペティート(appetito)。
○(2)欲望。
○(3)(知識などの)興味・好み・嗜好。
あべたちばな
【阿倍橘】
○[古][植]⇒くねんぼ(クネンボ,九年母)
あべーて
【アベーテ】
◇[伊]abete
○[植](イタリア語で)モミ(樅)。
⇒もみ(モミ,樅)
あべでねご
【アベデネゴ】
◇Abednego
○[聖]『旧約聖書』「ダニエル書(the Book of Daniel)」に登場
するダニエルの仲間の一人。
ヘブライ語名は「アザリヤ(Azalea)」。
参照⇒しゃでらく(シャデラク)
あべーと
【アベート】
◇[西]abeto
○[植](スペイン語で)モミ(樅)。
⇒もみ(モミ,樅)
[1]あべな
【アベナ】
◇[伊]avena(アヴェナ)
○[植](イタリア語で)エンバク(燕麦)。
⇒えんばく(エンバク,燕麦)
[2]あべな
【アベナ】
◇[西]avena(アヴェナ)
○[植](スペイン語で)エンバク(燕麦)。
⇒えんばく(エンバク,燕麦)
★あべないかく
【安倍内閣】
○[政]自由民主党党首安倍晋三の内閣(2006〜)。
2006.12.21(平成18)本間正明政府税制調査会会長が辞任。
2006.12.27(平成18)佐田玄一郎行政改革担当大臣が辞任。
2007. 5.28(平成19)松岡利勝農林水産大臣が自殺。
2007. 6.(平成19)赤城徳彦、農林水産大臣に就任。
2007. 7.(平成19)久間章生防衛大臣が辞任。
2007. 8. 1(平成19)赤城徳彦農林水産大臣を更迭(コウテツ)。
あぺにのとすこえみりあーの
【アペニノ・トスコ・エミリアーノ】
◇[伊]Appennino Tosco-Emiliano
○[地]イタリア半島を縦走するアペニン山脈の支脈の一つ。
半島中北部、北方のエミリア・ロマーナ州(Regione Emilia
Romagna)と南方のトスカーナ州(Regione Toscana)との境を、西
から南東に走り、西端はアペニノ・リグレ(Appennino Ligure)、
南東端はアペニノ・ウンブロ・マルキジャーノ(Appennino Um-
bro Marchigiano)に連なる。
「トスコ・エミリアーノ山脈」とも呼ぶ。
参照⇒あぺにんさんみゃく(アペニン山脈)
あぺにんさんみゃく
【アペニン山脈】
◇[英]Apennines、[伊]Appennini、[フ]Apennins
○[地]イタリア半島をほぼ南北に縦走する山脈。
全長約1,300キロメートル。
最高峰はコルノグランデ(Corno Grande)(2,914メートル)。
参照⇒あぺにのとすこえみりあーの(アペニノ・トスコ・エ
ミリアーノ),かでぃぼなとうげ(カディボナ峠)
あべの
【阿倍野】
◇[日]Abeno
○(1)⇒あべのく(阿倍野区)
○(2)[交]⇒あべのえき(阿倍野駅)
あべのえき
【阿倍野駅】
○[交]大阪府大阪市阿倍野区(アベノク)阿倍野筋(アベノスジ)にある
阪堺電軌上町線の駅。
天王寺駅前駅と松虫(マツムシ)駅の間。
◎近鉄南大阪線には大阪阿部野橋駅がある。
あべのく
【阿倍野区】
◇[日]Abeno Ku
○大阪府大阪市中央南部の区。南部を住吉区(スミヨシク)に接する。
大阪市の副都心・商業地。
阿部野神社・安倍晴明神社などがある。
◎1943(昭和18)住吉区から分離。
あべのじんじゃ
【阿部野神社】
○大阪府大阪市阿倍野区北畠(キタバタケ)にある神社。旧別格官幣
社。
祭神は北畠親房(チカフサ)・顕家(アキイエ)父子。
◎1885(明治18)創建。
◎1338(<南>延元 3,<北>建武 5,<北>暦応元)北畠顕家がこの地
で戦死とも伝えられるが、実際は和泉国石津(イシヅ)(現在:堺市
石津)で戦死。
あべのせいめいじんじゃ
【安倍晴明神社】
○大阪府大阪市阿倍野区阿倍野元町(アベノモトマチ)5−16にある、
安倍晴明を祀(マツ)る神社。
阿倍王子神社の境外末社。
安倍晴明誕生の地とされる一つ。
参照⇒せいめいじんしゃ(晴明神社)(1)
◎安倍晴明:⇒『人名辞典』あべのせいめい(安倍晴明)
あべのはるかす
【あべのハルカス】
○[建]大阪府大阪市阿倍野区にある近畿日本鉄道の超高層ビル。
高さ300メートル、地上60階、地下5階。
◎2014(平成26)完成予定。
あべびる
【アベビル】
◇Abbeville
○アメリカ合衆国南部、ルイジアナ州(Louisiana State)南部
のバーミリオン郡(Vermilion Parish)北東部にある郡都。
★あぺぷ
【アペプ】
◇Apep
○[エジプト神話]地下の暗黒世界に住むという大蛇。
太陽神ラー(Ra)に敵対する軍勢の長。
ギリシアでは「アポフィス(Apophis)」。
参照⇒あぽふぃす(アポフィス)
あべまりあ
【アベマリア】
【アベ・マリア】
◇[羅]Ave Maria
○(1)[宗]カトリック教で、聖母マリアへの祈りの言葉・讃歌。
祈祷文の一つにある初句で、大天使ガブリエル(Gabriel)が
処女マリアに受胎を告知する祝詞。
「アヴェマリア」,「天使祝詞」とも呼ぶ。
◎「祝福あれ(Ave)、マリア(Maria)」の意味。
○(2)[楽](1)の祈祷文に音楽をつけた歌曲。また、聖母マリア
への祈願をこめた歌曲の標題。
アルカデルト(Jacques Arcadelt)・シューベルト(Franz Pe-
ter Schubert)・ベルディ(Giuseppe Verdi)・グノー(Charles-
Francois Gounod)・ブラームス(Johannes Brahms)などが作曲。
あべらしおん
【アベラシオン】
◇[フ]aberration、[英]aberration(アベレーション)
○⇒あべれーしょん(アベレーション)
あぺりちふ
【アペリチフ】
◇[フ]aperitif、[英]aperitif
○[食]⇒あぺりてぃふ(アペリティフ)
あぺりてぃふ
【アペリティフ】
◇[フ]aperitif(食欲をそそる)、[英]aperitif
○[食]食欲を増進させるため、食前に少量飲む酒。
18世紀ころ、食前に薬草入りの酒を飲んだことに始まる。
「アペリチフ」,「食前酒(ショクゼンシュ)」とも呼ぶ。
⇔でぃじぇすてぃふ(ディジェスティフ)
参照⇒あぺたいと(アペタイト)
◎イタリア語:アペリティーボ(aperitivo)。
ドイツ語:アペリティーフ(Aperitif)。
スペイン語:アペリティボ(aperitivo)。
あべる
【アベル】
◇[英]Abel
○[聖]『旧訳聖書』「創世記」に記されている人類の祖先アダム
(Adam)とイブ(Eve)の次男、カイン(Cain)の弟。
信仰心のあつい羊飼いで、神エホバへの供物から兄カイン
のねたみを買い殺された。
参照⇒かいん(カイン)
あーべる
【アーベル】
◇Niels Henrik Abel(ニールス・ヘンリック・アーベル)
○[人]ノルウェーの数学者(1802〜1829)。
五次以上の代数方程式には、一般に代数的に解法がないこと
を証明。
あぺーる
【アペール】
◇Nicolas Francois Appert(ニコラ・フランソワ・アペール)
○[人]フランスの醸造家(1752〜1841)。
食品保存法として壜詰(ビンヅメ)や缶詰(カンヅメ)を考案。ゼラ
チンの製法なども発明。
ナポレオン一世の率いるフランス軍の食糧確保のため、1804
(文化元)缶詰を考案。
◎生年は1749年/1750年とも。
あぺるとぅーら
【アペルトゥーラ】
◇[伊]apertura
○[楽]⇒じょきょく(序曲)
あべるぬすこ
【アベルヌス湖】
◇[英]Lake Avernus、[伊]Lago d'Averno
○[地]⇒あべるのこ(アベルノ湖)
あべるの
【アベルノ】
◇[伊]averno(アヴェルノ)
○(1)[ロ神]地獄・冥界。
参照⇒あべるのこ(アベルノ湖)
○(2)[地](Lago d'Averno)⇒あべるのこ(アベルノ湖)
あべるのこ
【アベルノ湖】
◇[伊]Lago d'Averno、[英]Lake Avernus
○[地]イタリア南部、カンパーニア州(Regione Campania)西部
のナポリ県(Provincia di Napoli)北西部にある火口湖。
「アベルヌス湖」とも呼ぶ。
◎古代、地獄の入り口と考えられていた。
あべれーじ
【アベレージ】
◇[英]average(アベリッジ)
○(1)平均・平均値・平均点。
参照⇒へいきん(平均)
○(2)(一般的な)標準・並(ナミ)。
○(3)[運]ゴルフで、平均打数。
○(4)[運]ボウリングで、平均得点。
○(5)[運]野球のバッティング・アベレージ(batting average)
(打率)の略称。
⇒だりつ(打率)
○(6)[運]野球のアーンド・ラン・アベレージ(earned run av-
erage)(防御率)の略称。
⇒ぼうぎょりつ(防御率)
あべれーしょん
【アベレーション】
◇[英]aberration、[フ]aberration(アベラシオン)
○(1)常軌(ジョウキ)から外れること・常軌逸脱(イツダツ)。脱線行
為。
○(2)[数]([英]deviation)偏差・偏倚(偏移)(ヘンイ)・ズレ。
○(3)[生]異常。
◎遺伝子異常(genetic aberration)。
角膜異常(corneal aberration)。
○(4)[病](一時的)精神異常・精神錯乱(サクラン)・錯乱・錯誤。
変調。
○(5)[光][写](レンズの)収差。
◎色収差(chromatic aberration):⇒いろしゅうさ(色収差)
ゆがみ収差(distortion aberration)。
○(6)[天]光行差。
◎日周光行差(diurnal aberration)。
◎ラテン語の「逸(ソ)らす(aberratio)」から。
あべろえす
【アベロエス】
◇[羅]Averroes
○[人]⇒いぶんるしゅど(イブン・ルシュド)
あべろんけん
【アベロン県】
◇[フ]Departement Aveyron、[英]Aveyron Prefecture
○フランス南部、ミディ・ピレネー地域圏(Region Midi-Pyre-
nees)北東部の県。南部をタルン県(Departement Tarn)、西部
をタルンエガロンヌ県(Departement Tarn-et-Garonne)に接す
る。
県都はロデーズ(Rodez)。
〈面積〉
8,736平方キロメートル。
〈人口〉
1999(平成11)26万3,808人(3月8日現在)。
あへん
【アヘン】
【阿片】
【鴉片】
◇[英]opium
○(1)[化]ケシ(芥子)から作られる麻薬。
ケシの未熟な果実の外皮を傷つけ、分泌する乳液を採取し、
自然乾燥させて作る茶色の粉末。
モルヒネ・コデインなどの原料とする。
参照⇒おぴえーと(オピエート)
◎アヘンはマラリアに効果があるので台湾人が飲用し、その風
習が中国全土に及んだものらしい。
◎1897(明治30)阿片法、公布。
1948. 7.10(昭和23)麻薬取締法、公布。阿片法など廃止。
1954(昭和29)あへん法、制定。
参照⇒そむにふぇるむしゅ(ソムニフェルム種)
◎アヘン窟:⇒あへんくつ(アヘン窟,阿片窟)
アヘン中毒。
アヘン戦争:⇒あへんせんそう(アヘン戦争,阿片戦争)
アヘン事件:⇒あへんじけん(アヘン事件,阿片事件)
◎「阿片(apian)」・「鴉片(yapian)」は英語の「オピウム(opium)」
の中国語の音訳。
○(2)(比喩的に)正常な感覚を失わせ、有害な陶酔に陥らせる
もの。
あーへん
【アーヘン】
◇Aachen
○ドイツ西部、ノルトライン・ベストファーレン州(Bundes-
land Nordrhein-Westfalen)西端、ベルギー国境近くの都市。
北緯50.77°、東経6.09°の地。
フランス語名は「エクスラシャペル(Aix-la-Chapelle)」。
〈人口〉
1986(昭和61)23万9,000人。
1987(昭和62)22万9,700人。
1993(平成 5)25万5,560人。
2004(平成16)24万9,200人。
◎フランク王国カール大帝(シャルルマーニュ)の主な居住地で、
市には大帝の遺体がある。
参照⇒かーるたいてい(カール大帝),しゃるるまーにゅたい
ていしょう(シャルルマーニュ大帝賞)
あへんくつ
【アヘン窟】
【阿片窟】
○禁止されているアヘンを秘密で吸わせる所。
★あへんじけん
【アヘン事件】
【阿片事件】
○[歴]1919.12.31(大正 8)阿片局主事の小畠庄二郎(オバタ・ショウジ
ロウ)が関東州内の普蘭(フラン)店に行くと称し、阿片入りのトラン
クを持って無検査で長春行きの列車に乗ったが、発車間際にト
ランクを奉天(ホウテン)送りに変更させる。そしてトランクの合鍵
を同じ列車に乗った前樺太長官の平岡定太郎(ジョウタロウ)に渡し、
その現場を巡査に捕り押えられる。
翌年、野党により択殖局長官古賀廉造(レンゾウ)とその腹心関
東庁民政局長中野有光(アリミツ)による阿片の密輸出ではないかと
追及される。
あべんしす
【アベンシス】
◇[登録商標]Avensis
○[交]トヨタ自動車(株)の欧州向けに開発され中型乗用車・ミ
ニバン。
イプサム(IPSUM)の海外名称。
◎2003.10. 6(平成15)ビスタ店、イギリスから逆輸入して販売。
[1]あべんじゃー
【アベンジャー】
◇[英]avenger
○(不正・悪事などに対して)報復者・復讐者・仇(アダ)を討つ
人・敵(カタキ)を討つ人。
[2]あべんじゃー
【アベンジャー】
◇[英]Avenger(復讐者)
○[軍]アメリカ軍の軍用機グラマンTBFの通称。
あへんせんそう《あへんせんさう》
【アヘン戦争】
【阿片戦争】
◇[英]Opium War、[中]Yapian Zhanzheng(鴉片戰爭)
○[歴]1840〜1842、中国清朝と清にアヘン密貿易を行っていた
英国との戦争。
1839年道光帝は林則徐(リン・ソクジョ)を欽差大臣に任命し広東(カ
ントン)(広州)に赴任。林は英国商人の所有するアヘン2万箱を没
収・焼却、英船の広州入港を禁止した。
かねて貿易の自由と合法化を要求していた英国はこれを機会
に、1840年遠征軍を派遣。英軍艦の優秀な火器の前に清軍は粉
砕されて、1841<道光21>清朝は林を罷免して対英和議を策した
(川鼻<センビ>仮条約)が失敗、1842. 6.総攻撃を再開した英軍に
大敗。
同年8月南京(ナンキン)条約を締結し、香港島を割譲、上海など
5港を開港した。
以後、清はその弱体を見すかされ、ヨーロッパ列強に領土を
侵食されていった。
参照⇒へいえいだん(平英団,平英團)
◎英国の東洋貿易は中国に関する限り17世紀から19世紀初頭ま
で茶や絹・陶器などを輸入するだけの片貿易で、英国からの代
償品はほとんどなく、すべて銀で支払われていた。そこで貿易
のバランスを取るため18世紀半ばからインド産アヘンを輸出し
始め、銀の回収をはかった。
清朝は1729年以来5度禁令を出したが、アヘンの吸引は全国
的風習にまでなっていて密輸を止めることができなかった。逆
に中国から銀が流出するようになり、銀貨が騰貴し銅貨は下落
して経済が混乱し、一般庶民の生活も圧迫されて、中国にとっ
て深刻な問題となっていた。
◎「第2次アヘン戦争」は「アロー戦争」の別称。
参照⇒あろーせんそう(アロー戦争)
あへんちんき
【アヘンチンキ】
【阿片丁幾】
◇[英]laudanum、[中]laodan dingji(勞丹丁幾,労丹丁几)
○[薬]アヘンのアルコール抽出液。
かつて鎮痛剤として使用された。
「ローダナム」,「ラウダナム」とも呼ぶ。
あぺんでぃくす
【アペンディクス】
◇[英](単数形)appendix/(複数形)appendixes/appendices
○(1)付属物・付加物。
「アペンディックス」とも呼ぶ。
○(2)巻末の付録・補遺。
「アペンディックス」とも呼ぶ。
○(3)[医]虫垂(チュウスイ)(vermiform appendix)。
「アペンディックス」とも呼ぶ。
◎日本と同様に、盲腸を意味する「セカム(cecum)」とも俗称す
る。
あべんてぃす
【アベンティス】
◇[フ]Aventis SA
○[経]フランスの大手製薬会社。本社はストラスブール。
アベンティス・ファーマ(Aventis Pharma):医療医薬品部門。
本社はフランクフルト(ドイツ)。
アベンティス・パスツール(Aventis Pasteur):ワクチン部
門。本社はリヨン(フランス)。
◎ローヌ・プーラン(Rhone-Poulenc SA)(フランス)とヘキス
ト(Hoechst AG)(ドイツ)が合併して設立。
あぺんでぃっくす
【アペンディックス】
◇[英]appendix
○⇒あぺんでぃくす(アペンディクス)
あーべんと
【アーベント】
◇[独]Abend
○(ドイツ語で)晩・夕方。
あべんど
【アベンド】
◇[英]abend
○[計]異常終了。
プログラム製作者側の用語で、利用者(ユーザ)側はフリーズ
(hreese)を使用することが多い。
参照⇒ふりーず(フリーズ)(3)
◎"abnormal end"からの造語。
この造語以前は「挫折・失敗」を意味する「アボート(abort)」
が一般に使用されていたが、「中絶・流産」をも意味するので、
この語に代わった。
参照⇒あぼーと(アボート)
あーべんとしゅてるん
【アーベントシュテルン】
◇[独]Abendstern
○[天](ドイツ語で)宵の明星。
⇒よいのみょうじょう(宵の明星)
◎「シュテルン(Stern)」は「星」の意味。
あほ
【アホ】
◇[西]ajo
○(スペイン語で)ニンニク(大蒜)。
あほ
【阿保】
○(1)[漢]守り育てる。保育する。
「あほう(阿保)」とも呼ぶ。
○(2)[漢]太子の養育係・守り役。
「あほう(阿保)」とも呼ぶ。
参照⇒たいしたいふ(太子太傅)
[1]あぽ
【アポ】
○アポイントメント(appointment)の和略語。
⇒あぽいんとめんと(アポイントメント)(1)
[2]あぽ
【アポ】
◇Apo
○[地](Mount Apo)⇒あぽさん(アポ山)
あぽいーよん
【アポE4】
◇[英]apoE4
○[医]アポリポタンパクE4の略称。
⇒あぽりぽたんぱくいーよん(アポリポタンパクE4,アポリ
ポ蛋白E4)
あぽいんと
【アポイント】
◇[英]appoint
○(1)[他動]指名する・任命する。
○(2)[他動]日時・場所を決める・指定する。
○(3)[他動]設備を調(トトノ)える・備品を備(ソナ)える。
○(4)アポイントメント(appointment)の和略語。
⇒あぽいんとめんと(アポイントメント)(1)
あぽいんとめんと
【アポイントメント】
◇[英]appointment
○(1)日時・場所を決めた約束。面会・会合・商談などの約束。
和略語で「アポイント」,「アポ」とも呼ぶ。
○(2)診察・診療などの予約。
○(3)指名・任命。
○(4)任命された官職。
○(5)(簡単に取り外せない)設備・備品。
あほう
【阿保】
○[漢]⇒あほ(阿保)
あぼう《あばう》
【阿防】
【阿傍】
○[仏]地獄で罪人を責める獄卒の総称。
頭は牛で、手は人のごとく、脚には牛のごとく蹄(ヒヅメ)あっ
て力強い。
羅刹(ラセツ)のごとく暴悪で「阿防羅刹」とも呼ぶ。
参照⇒ごず(牛頭)(1),らせつ(羅刹)
あぼうきゅう《あばうきゆう》
【阿房宮】
◇[中]Afang Gong
○(1)[歴]中国、秦(Qin)の始皇帝(Shi Huangdi)が渭水(Wei
Shui)(イスイ)の南岸、阿房に造営した大宮殿。
東西800メートル、南北150メートルで、一万人を収容できた
という。前殿の土台は東西1,270メートル、南北426メートル、
総面積は54万1,020平方メートル。
紀元前 212年から70万の罪人を使役して工事をすすめ、始皇
帝の没後は二世皇帝胡亥(Huhai)(コガイ)に受け継がれた。
完成しないまま紀元前 206年に楚(ソ)の項羽(コウウ)によって焼
き払われ、数ヶ月燃え続けたという。
参照⇒しこうてい(始皇帝)
◎遺跡は陝西省(Shangxi Sheng)(センセイショウ)西安市(Xi'an Shi)
の西郊、阿房村にある。
2003.12. 6(平成15)中国社会科学院考古研究所と西安市文物
保護考古研究所、共同発掘調査で土の中から火災があった痕跡
は発見されなかったと発表。
○(2)[古]江戸吉原の異称。
⇒よしわら(吉原)(2)
○(3)[植]キク(菊)の園芸品種の一つ。
香気に富む八重の大輪で、食用となる。
あぼうとうげ《あばうたうげ》
【安房峠】
◇[日]Abo Toge
○[地]長野県南安曇郡(ミナミアヅミグン)安曇村(アヅミムラ)と岐阜県吉
城郡(ヨシキグン)上宝村(カミタカラムラ)の境にある峠。
焼岳(2,455メートル)の南方、安房山(2,219メートル)の北西
方。
★あほうどり《あはうどり》
【アホウドリ】
【信天翁】
【阿房鳥】
○(1)[鳥]ミズナギドリ目(Procellariiformes)アホウドリ科
(Diomedeidae)の総称。
アホウドリ(Phoebastria albatrus)・コアホウドリ(Diomed-
ea immutabilis)・クロアシアホウドリ(Diomedea nigripes)・
マユグロアホウドリ(Thalassarche melanophris)など。
〈4属〉
ワタリアホウドリ属(Diomedea)。
キタアホウドリ属(Phoebastria)。
モリモーク属(Thalassarche)([英]Mollymawks)。
ハイイロアホウドリ属(Phoebetria)。
○(2)[鳥]ミズナギドリ目アホウドリ科キタアホウドリ属(Phoe-
bastria)の海鳥の一種。
繁殖期は10〜5月で、営巣地の岩場で11月に産卵し、1月に
ヒナ(雛)が孵(カエ)る。
その他の時期は、アリューシャン列島など北太平洋に渡る。
「おきのたゆう(沖大夫)」とも呼ぶ。
英語名は「アルバトロス(albatross)」。
◎繁殖地は伊豆諸島の鳥島(トリシマ)、尖閣諸島(センカクショトウ)の南小
島(ミナミコジマ)・北小島(キタコジマ)。
あほうばらい《あはうばらひ》
【阿房払い】
○[歴]江戸時代の刑罰の一つ。武士の両刀を取り上げて追放す
ること。武士以外では丸裸にして追放すること。
あぼうやま《あばうやま》
【安房山】
◇[日]Abo Yama
○[地]長野県南安曇郡(ミナミアヅミグン)安曇村(アヅミムラ)と岐阜県吉
城郡(ヨシキグン)上宝村(カミタカラムラ)の境にある山。標高2,219メート
ル。
北西方に安房峠がある。
参照⇒あぼうとうげ(安房峠)
あぼうらせつ《あばうらせつ》
【阿防羅刹】
○[仏]⇒あぼう(阿防,阿傍)
★あぼかど
【アボカド】
◇avocado、[学]Persea americana
○(1)[植]クスノキ目(Laurales)クスノキ科(Lauraceae)アボカ
ド属(Persea)の常緑高木。果樹。熱帯アメリカ原産。
「ワニナシ(鰐梨)([英]alligator pear)」とも呼ぶ。
訛(ナマ)って「アボガド」とも呼ぶ。
○(2)[植](1)の果実。
訛って「アボガド」とも呼ぶ。
あぼがど
【アボガド】
◇avocado
○[植]⇒あぼかど(アボカド)
あぼがどろ
【アボガドロ】
◇Comte Amedeo Avogadro(アメディオ・アボガドロ)
○[人]イタリアの物理学者・化学者(1776〜1856)。トリノの人。
ドルトンの原子説を補強して、1811(文化 8)気体反応の法則
を説明する「アボガドロの仮説(のち法則)」を発表。初めて分子
の概念を導入し、分子と原子とを区別した。当初は注目されず、
50年後にようやく認められる。
あぽがみー
【アポガミー】
◇[英]apogamy
○[生]単為生殖。
⇒たんいせいしょく(単為生殖)
あぽかりぷす
【アポカリプス】
◇[英]apocalypse
○(1)(悪が滅び善が勝つという)天啓・黙示・啓示。
○(2)[聖](Apocalypse)『新約聖書』の最後の章「ヨハネ黙示録
(Revelations)」。
⇒よはねもくしろく(ヨハネ黙示録)
◎ギリシア語の「覆い(kaluptein)をとる(apo-)」から。
参照⇒あぽくりふぁ(アポクリファ)
あぽくりふぁ
【アポクリファ】
◇Apocrypha
○[聖]聖書の外典(ガイテン)。
ギリシア語訳の旧約聖書『七十人訳聖書(Septuaginta)』に
おさめられていた文書のうち、ユダヤ教やキリスト教が典拠を
疑い、正典(canon)(カノン)として認めなかった典籍。
「聖書外典」とも、単に「外典」とも呼ぶ。
参照⇒しちじゅうにんやくせいしょ(七十人訳聖書)
◎ユディト記(Book of Judith)。
知恵の書(Wisdom of Solomon)。
トビト記(Book of Tobit)。
シラ書(Wisdom of Sirach)。
バルク書(Book of Baruch)。
マカバイ記(Books of Maccabees)。
エズラ記(Book of Ezra)。
ダニエル書(Book of Daniel)。
その他。
◎「アポカリプス(apocalypse)」と同源語で、「秘密を書き記す」
の意味。
あぽくりん
【アポクリン】
◇[英]apocrine
○[形][医]離出分泌の。
参照⇒あぽくりんせん(アポクリン腺)
◎ギリシア語の「部分(apo-)分離(krinein)」から。
あぽくりんせん
【アポクリン腺】
◇[英]apocrine gland
○[医]体の特定の部位にある汗腺の一種。
腋窩(エキカ)の腋窩汗腺、肛門周囲、外耳道の耳道腺、まぶた、
乳暈(ニュウウン)の乳腺など。
細胞表面に細胞質突起を生じ、その汗腺細胞体の一部がくび
れて離断し、粘りのあるアポクリン分泌(離出分泌)に混じって
固有の臭気がある分泌物となるもの。ワキガなどの体臭の原因
となる。
性ホルモンの影響を強く受け、思春期に活動が始まり、思春
期が特に活発。
「大汗腺(ダイカンセン)(large sudoriferous gland)」とも呼ぶ。
参照⇒えくりんせん(エクリン腺)
◎霊長類を除く哺乳類の汗腺ではほとんどがアポクリン腺。
あぽくろまちっくれんず
【アポクロマチック・レンズ】
◇[英]apochromatic lens
○[光][写]⇒あぽくろまーと(アポクロマート)
あぽくろまーと
【アポクロマート】
◇[独]Apochromat、[英]apochromat
○[光][写]赤・緑・青などの三波長またはそれ以上の色収差を
補正した非球面レンズ。
製版用レンズ・天体望遠鏡・顕微鏡対物レンズ・写真レンズ
などに使用する。
「アポクロマチック・レンズ(apochromatic lens)」とも呼ぶ。
参照⇒めにすかすれんず(メニスカス・レンズ)
◎二波長の色収差を補正したレンズ:⇒あくろまちっくれんず
(アクロマチック・レンズ)
あほげ
【アホ毛】
【阿呆毛】
○[俗]⇒ばかげ(バカ毛,馬鹿毛)
あぽこぴ
【アポコピ】
◇[英]apocope
○[言]語尾音消失。
◎アフェレシス(apheresis,aphaeresis):語頭音消失。
アフェシス(aphesis):語頭母音消失。
あぽさん
【アポ山】
◇[英]Mount Apo
○[地]フィリピンのミンダナオ島南部、ダバオ市の南西にある
火山。標高2,954メートル。フィリピンの最高峰。
◎標高は2,693メートルとも。
あぼじ
【アボジ】
◇[朝]aboji
○(朝鮮語で)お父(トウ)さん。
幼児語では「アッパ(appa)」。
◎お母(カア)さんは「オモニ(omoni)」、幼児語では「オンマ(omma)」。
あぽじ
【アポジ】
◇[英]apogee
○(1)[天]遠地点。
◎アポジモーター(apogee motor):⇒あぽじもーたー(アポジ
モーター)
○(2)最高点・絶頂・極点。
あぼしがき
【網干し垣】
【網干垣】
◇[日]aboshi-gaki
○[建]竹垣の一種。
海岸で網を干しているような「人」字形の模様に竹で組んだも
の。
または、普通の竹垣に左右斜めの竹を交差して組み入れたも
の。
茶庭や庭園の垣根に用いる。
あぽじもーたー
【アポジモーター】
◇[英]apogee motor
○[天]衛星に搭載された軌道変更用ロケット・モーター。
軌道の遠地点(アポジ点)で、静止衛星を静止軌道に必要な速
度(秒速約3キロメートル)を達成するために加速するに用いら
れる。
あぽすてりおり
【アポステリオリ】
◇[羅]a posteriori(より後のもの)
○(1)[形]後天的な、経験的な。
⇔あぷりおり(アプリオリ)(1)
○(2)[形][論]特殊な前提から一般論を導く、帰納的(キノウテキ)な。
⇔あぷりおり(アプリオリ)(2)
○(3)[形][哲]後天的に経験や学習で得られる認識や概念。
⇔あぷりおり(アプリオリ)(3)
あぼたばーど
【アボタバード】
◇Abbottabad
○(1)(Abbottabad District)⇒あぼたばーどちく(アボタバー
ド地区)
○(2)パキスタン北部、カイバル・パシュトゥンハ州(Khyber
Pakhtunkhwa Province)北東部のアボタバード地区中央部にあ
る都市。
北緯34.15°、東経73.20°の地。
〈人口〉
1961(昭和36) 3万1,036人。
1972(昭和47) 2万9,917人。
1981(昭和56) 6万5,996人。
1998(平成10)10万5,999人。
あぼたばーどちく
【アボタバード地区】
◇[英]Abbottabad District
○パキスタン北部、カイバル・パシュトゥンハ州(Khyber
Pakhtunkhwa Province)北東部の地区。北部をマンセラ地区
(Mansehra District)に接し、東部を自由カシミール(Azad
Kashmir)、南部をパンジャブ州(Punjab Province)に隣接。
中心地はアボタバード。
◎北部をマンセラ地区南部として分離。
あぼっと
【アボット】
◇Sir John Joseph Caldwell Abbott
○[人]カナダの第4代首相(1821. 3.12〜1893.10.30)。在任:
1891. 6.16〜1892.11.24。
あぼーと
【アボート】
◇[英]abort
○(1)(女性が)妊娠中絶する・堕胎(ダタイ)する。
○(2)[生]発育しない。発育が途中で止まる。
○(3)(計画などが)流れる・失敗する。中止になる。
「流産」とも呼ぶ、
○(4)[軍](ミサイル発射などが、故障で)中止になる。中断す
る。
○(5)[古][計](プログラムの実行が途中で)動作しなくなる。
異常終了する。
現在は、「アベンド(abend)」,「ハングアップ(hang up)する」,
「フリーズ(freeze)する」と言う。
あぽとーしす
【アポトーシス】
◇apotosis、[英]programed cell death
○[生]プログラムされた細胞死。
生体の恒常性を維持するのに不必要になった細胞や、生体防
御のためガンなどの有害と思われる細胞が、周囲のマクロファ
ージ系の細胞に貪食され自滅するように死んでいく現象。
細胞が、遺伝子によって備わった機能として死にいたると考
えられている。
「PCD」とも呼ぶ。
⇔ねくろーしす(ネクローシス)
◎ガンはアポトーシス機能の低下、アルツハイマー病などはア
ポトーシスの亢進(コウシン)が原因と考えられる。
★あぽふぃす
【アポフィス】
◇[希]Apophis
○(1)[ギ神]エジプトから伝わった地下世界に住むという大蛇。
エジプト名は「アペプ(Apep)」。
参照⇒あぺぷ(アペプ)
○(2)[天]アテン群の小惑星の一つ。直径約350メートル。
2004(平成16)に発見され、NASA(米航空宇宙局)により
2029年に地球との衝突の可能性を指摘されたが、のち衝突なし
と修正。
2009.12.30(平成21)ロシア宇宙庁、2032年に地球と衝突する
恐れがあると指摘。
あぽふぃらいと
【アポフィライト】
◇[英]apophyllite
○[鉱]⇒ぎょがんせき(魚眼石)
あぽぷれくしー
【アポプレクシー】
◇[英]apoplexy、[独]Apoplexie、[フ]apoplexie
○[病]⇒のうそっちゅう(脳卒中)
あぽぷれっしーあ
【アポプレッシーア】
◇[伊]apoplessia
○[病]⇒のうそっちゅう(脳卒中)
あぼめいすむ
【アボメイスム】
◇[英](単数形)abomasum(アボメイサム)/(複数形)abomaa(ア
ボメイサ)
○[哺]反芻動物の胃の第四室(第四胃)。
参照⇒はんすうい(反芻胃)(1)
あぽりおん
【アポリオン】
◇[英]Apollyon
○[聖]『新約聖書』の『ヨハネ黙示録(Revelations)』9章11
節に登場する悪魔(イナゴの王)。
ヘブライ語で「アバドン(Abaddon)」とも呼ぶ。
◎ギリシア語の「壊滅(apollunai)」から。
あぼりじに
【アボリジニ】
◇[英]Aborigine
○(1)(Aborigine)ヨーロッパ人の渡来前、約5万年前からオー
ストラリア大陸とその周辺諸島に居住する、アウストロネシア
系の先住民の総称。
皮膚はチョコレート色で、髪は巻毛で金髪もある。ブーメラ
ンなどを使用して採集狩猟生活を営んでいた。
「アボリジニー」とも呼ぶ。
参照⇒こらぼりー(コラボリー)(1),おーすとらろいど(オー
ストラロイド)
◎1910〜1970年代、オーストラリア政府は白人社会への同化の
ためにアボリジニの子供を親から強制隔離して施設などで養育。
1967(昭和42)市民権が認められる。
2008. 2.13(平成20)ラッド(Kevin Michael Rudd)首相、過去
の親子隔離政策を謝罪。
参照⇒じぇのさいど(ジェノサイド)
○(2)(aborigine)(一般に)先住民・先住民族・原住民。
「アボリジニー」,「オートクソン([英]autochthon)」,「インディ
ジェン([フ]indigene)」とも呼ぶ。
◎ラテン語の「最初から(ab origine)」の意味。
あぼりじにー
【アボリジニー】
◇[英]Aborigine
○⇒あぼりじに(アボリジニ)
★あぽりぽたんぱくいーよん
【アポリポタンパクE4】
【アポリポ蛋白E4】
◇[英]apolipoprotein E4
○[医]アルツハイマー病の発病に関係する遺伝子(危険因子)。
正常なアポE3のアミノ酸に違いがある対立遺伝子(allele)。
略称は「アポE4(apoE4)」。
参照⇒あるつはいまーびょう(アルツハイマー病)
あぽろ
【アポロ】
◇[羅]Apollo
○(1)[ギ神][ロ神]詩歌・音楽・医学・弓術・予言の神。のち
に太陽神。オリンポス十二神の一神。
ゼウス(Zeus)とレト(Leto)の子で、美青年。アルテミス(Ar-
temis)(ダイアナ)の双生の兄、アスクレピオス(Asklepios)の
父。
ギリシア神話では「アポロン(Apollon)」、太陽神として「フォ
イボス(Phoebus)」とも呼ぶ。
参照⇒ぱいそん(パイソン)(2),へりこん(ヘリコン)(1),かっ
さんどら(カッサンドラ),ひゅあきんとす(ヒュアキントス),だ
ふね(ダフネ)
◎神殿:参照⇒でるふぉい(デルフォイ)
巨像:⇒ころっさす(コロッサス)(2)
矢:参照⇒やざ(矢座)
◎妹アルテミスは、月の女神として「フォイベ(Phoebe)」とも呼
ぶ。
参照⇒あるてみす(アルテミス)(1)
○(2)[宇]アメリカの月着陸用宇宙船の名前。
参考⇒あぽろけいかく(アポロ計画)
あぽろけいかく《あぽろけいくわく》
【アポロ計画】
◇[英]Project Apollo
○[宇]NASA(ナサ)(アメリカ航空宇宙局)の月探査・月着陸
有人飛行計画。
マーキュリー計画・ジェミニ計画に続き、1961(昭和36)計画
を決定。1966〜1967(昭和41〜昭和42)計画準備のため無人月周
回探査機ルナ・オービター(Lunar Orbiter)を打ち上げる。
1969. 7.20(昭和44)アポロ11号のアームストロング船長が人
類で始めて月面に着陸、1972(昭和47)計画終了のアポロ17号ま
で6回延べ12人を月面に送った。
のちスカイラブ計画へ移行。
参照⇒まーきゅりーけいかく(マーキュリー計画),じぇみに
けいかく(ジェミニ計画).[4]あーむすとろんぐ(アームストロ
ング)
◎宇宙船は、司令船(CM)・機械船(SM)・月着陸船(LM)の
3部分から構成。
CM(command module):人間が乗る母船となる部分で、地上
に帰還するのはこの部分のみ。
SM(service module):人間の乗らない機械装置部分。
LM(lunar module):月着陸船。
◎1967. 1.27(昭和42)宇宙船(1号)のテスト中、火災が発生し
て宇宙飛行士が3人死亡 。
1972. 4.11(昭和47)ケネディ宇宙センターから打ち上げられ
た13号は、月面着陸の予定であったが機械室の酸素タンクが爆
発。南太平洋に着水して飛行士三人は無事であった。
参考⇒ちゃれんじゃー(チャレンジャー)
あぽろじー
【アポロジー】
◇[英]apology
○(1)謝罪。
○(2)弁解。
あほろーとる
【アホロートル】
◇[西]axolotl、[学]Siredon mexicanum
○[両]メキシコ産のサンショウウオ(山椒魚)。体長約20センチ
メートル。
メキシコ市周辺の湖沼にのみ生息し、変態せずに幼生形のま
ま成熟し、オタマジャクシのように一生を通じて外鰓(ソトエラ)・
尾鰭(オビレ)が残り、幼形成熟の例として知られる。
アルビノ(albino)(白色変異体)は体が半透明で、血液が透け
て見え、実験動物に使用する。
「ウーパールーパー(wooper looper)」の俗称で愛玩動物とし
も飼育。
◎名称はアステカ語から。
あぽろん
【アポロン】
◇[希]Apollon
○[ギ神]⇒あぽろ(アポロ)(1)
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